【知って得する!保険の基本】Q:学資保険の返戻率とは何ですか?また、学資保険の契約内容によって返戻率は変わりますか?
質問:学資保険の返戻率とは何ですか?また、学資保険の契約内容によって返戻率は変わりますか?
学資保険の返戻率とは、支払保険料総額に対して、受け取れる保険金(祝い金や満期保険金)総額の割合のことです。
学資保険に限らず、貯蓄型の保険を検討する場合、多くの方が返戻率を一つの指標にされています。
この返戻率は、保険料の支払期間や支払方法、「祝い金」や「満期保険金」の受取時期によっても変動しますので、パンフレットに記載されているモデルプランの返戻率だけでなく、希望条件にもとづいて作成された「保険設計書」で確認するようにしましょう。
返戻率とは
返戻率を算出すると、受け取れる予定の祝い金や満期保険金などの総額が、保険会社に支払った保険料に対して、どれくらいの割合で増える(または減る)のかを知ることができます。
返戻率は以下の計算式で求めることができます。
返戻率(%)=(祝い金+満期保険金)÷(支払保険料総額)×100
この返戻率が高いほど、貯蓄性が高いといえます。
契約内容によって変動する返戻率
返戻率は学資保険の契約内容によって変動します。
■「返戻率<100%」の場合
いわゆる「元本割れ」という状態です。学資保険で「効率よくお金を貯める」ことを目的にされている場合は不向きなプランといえます。
このタイプの学資保険は、祝い金や満期保険金などの貯蓄にあたる部分以外に、保障がセットされているのです。
保障の代表的なものとしては、以下のようなものがあります。
- お子さまの医療保障:お子さまが入院や手術をした際に給付金が受け取れる。
- 育英年金:契約者(保護者)が死亡または所定の高度障害の状態になった際に、祝い金や満期保険金以外に所定の「年金」が受け取れる。
いずれも、お子さまをとりまくリスクに対応するものですので、学資保険で一元管理できる良さはあるでしょう。
しかし、契約者の方がほかにも死亡保険に加入していたり、お子さまの入院時の備えが別にある場合には、保障が重複することになります。学資保険に保障機能があると、貯蓄性を損ないますので、総合的な判断が必要になります。