くらし情報『小さいころから英語を学習すると日本語が中途半端になっちゃうって本当?』

2022年8月31日 16:45

小さいころから英語を学習すると日本語が中途半端になっちゃうって本当?

これは、ほんの一例ですが、「バイリンガルは両方のことばが中途半端」という考え方のベースになっている研究は、とても古く、いろいろな問題点があることがわかります。

■ 二つの言語を混ぜて話すのは、能力不足だから?
バイリンガル教育に興味のある方であれば、「コード・スイッチング」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。コード・スイッチングとは、例えば「好きな食べ物はみかんとappleです。」のように、バイリンガルが、日本語と英語を混ぜて話すことを指します。これは「日本語の語彙力が足りないからだ」と言われることがありますが、必ずしもそうではありません。日本語と英語を混ぜて話すことは、二言語の混乱や知識不足を示すものではなく、効果的にコミュニケーションを図ろうとするバイリンガル特有の高度な言語能力です。

例えば、1歳6ヶ月のバイリンガルの子どもを1年半くらい観察した研究(Lanvers, 2001)では、知っているはずの言語を使わずに、もう一つの言語で言う、ということがありました。例えば、昨日は「りんご」と言っていたのに今日は「apple」と言う(日本語の語彙を知っているのに英語を使う)

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