くらし情報『バイリンガリズムは学習障害児にとってもメリットがある』

2022年9月22日 11:30

バイリンガリズムは学習障害児にとってもメリットがある

インタビューではVernice教授たちが開発したアクティビティの事例を、実際に使用するイラストなどとともに紹介してくださいました。(アクティビティの詳しい内容は本文をご覧ください)

■ 学習障害のある子どもが外国語や第二言語を学ぶメリット
Vernice教授は、モノリンガルだけではなくバイリンガルの子どもも対象としたディスレクシア(発達性読み書き障害)の診断方法について研究されています。そこで、学習障害のある子どもは外国語や第二言語の学習からどのような影響を受けるのか、という点についてお話をうかがいました。「私たちは、言語聴覚士のみなさんと『戦って』います。なぜなら、子どもが学習障害や言語障害、注意欠陥障害などの診断を受けた親御さんに、ほかの言語に触れさせるのをすぐにやめるようにアドバイスする方々がまだいるからです。」とVernice教授。

バイリンガルは、状況に応じて一方の言語を抑制して、もう一方の言語を選択する、という作業を脳が常に行うことにより、脳の実行機能(※1)が高まることがわかっています。
そこで、イタリアの小学生を対象に共同研究を行ったところ、「ディスレクシアのあるバイリンガルの子どもは、ディスレクシアのあるモノリンガルの子どもよりも、実行機能を調べるテストではるかに良い成績だった」

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