2022年11月30日 14:00
東京大学と積水ハウス、生物多様性と健康に関する共同研究を開始
が「人の健康・幸せ」にどのような影響を与えるかということが、世界で初めて科学的に検証されます。これにより、単なる「緑」ではなく生物多様性の豊かな緑が庭にあることの重要性を導き出します。
東京大学大学院農学生命科学研究科保全生態学研究室では、自然とのふれあいと健康の関係に関して「精神的健康」「身体的健康」「認知機能」「社会的健康」のテーマで5つ仮説を立て研究をしています。今回の共同研究では、まず精神的健康の想定仮説1、2及び、認知機能の想定仮説3の3つの想定仮説から調査を開始します。今後は、社会的健康等の他の健康尺度に関するテーマも視野に入れて、長期的に共同研究を行います。
【想定仮説】
テーマ:想定仮説
・精神的健康:
1. 庭において自然とふれあう人は、ネガティブな感情(鬱・不安症状・ストレス等)が少なく、ポジティブな感情(生活の質や幸福感等)が高い。
2. 窓越しに自然を見ることができる人は、メンタルヘルスの状態が良好である。
・認知機能:
3. 庭における自然とのふれあいは、認知機能を高める。
・社会的健康:
4. 庭における自然とのふれあいは、良好なコミュニティを作る。
・身体的健康:
5. 自然でのエクササイズは、屋内での運動よりも多くの健康便益をもたらす。