くらし情報『第14回「日本語大賞」 入賞作品を発表 日本国内のみならず海外も含めて4,762点の作品から選出 ~日本語の美しさや言葉のもつ力を見つめ直したい~』

2023年2月27日 15:00

第14回「日本語大賞」 入賞作品を発表 日本国内のみならず海外も含めて4,762点の作品から選出 ~日本語の美しさや言葉のもつ力を見つめ直したい~

だが私が幼稚園に入園する三歳の頃両親は離婚し、私と母は祖母の家にて三人で暮らすこととなった。三人で暮らした日々はもうそれはそれは本当に幸せであった。(続きはウェブをご覧ください)
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/14rd/koko_01.pdf

一般の部 豊 恵子(とよ けいこ)「感謝の気持ちを言葉に」
石川県
『作品本文』
五年前、私はガンになった。長期入院や抗ガン剤治療を経て、命はつながり今に至る。
夫婦二人暮らし。夫はもともと優しい人だったが、退院後は私の体調を心配して、より優しく接してくれた。ガン再発の可能性を考え自分の命の心配もあったが、優しい夫との生活は幸せだった。
わが家の朝は、キッチンで夫と二人並んで調理するのがいつもの光景だった。
専業主婦に限らず主婦が家族みんなの朝食準備を行うのが一般的だが、私たち夫婦は互いの朝食を準備した。夫は私のために、私は夫のために調理した。
夫はガンに効果があるらしい自家製野菜ジュースを毎朝かかさず私のために作ってくれた。人参をはじめとした複数の野菜や果物を切ってジューサーにセットする。野菜ジュースを絞ったあとの搾りかすや洗い物や片付けも全部きちんと最後までやってくれた。

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