「スキ」を実現するための海外生活 Vol.3 パリ在住ライター・Rieさん
そんなときに海外に行くのもアリかもしれないと思ったのです。会社員時代の研修で大阪に半年間住んだ経験をのぞくと、今まで東京から出たことさえありませんでした。」
それまで留学も海外生活の経験もなかったというRieさん。あいにく2020年はコロナが世界的に広まった年でもありました。ヨーロッパ各地で外出行動を制限する処置が取られ、Rieさんがいるフランスにも厳しい行動制限が出ました。それでも「フランスに渡ったのは、いろんなことを試したかったからです。自分が海外暮らしのできるタイプなのか、パリという街は自分に合うのか、当時付き合っていた現在の夫であるフランス人の彼との関係はうまくいくのかなど・・。最初の3ヶ月間は語学学校に通うつもりでしたが、学校が始まって2週間ですぐにロックダウンがはじまり、何もわからない状態でフランスに留まることになりました。」
特殊な状況下で1年間を過ごしたRieさん。パリでの生活が「案外、大丈夫」だったことが移住の決め手となり、2022年にフランス人のパートナーと正式に家族となり、パリに本移住しました。
Rieさん「『パリ症候群』※という言葉もあるくらいですから、パリに移住する人のなかには『フランスが大好き』『パリが大好き』という人も多いと思うのですが、私はそういうわけではありませんでした。