「スキ」を実現するための海外生活 Vol.3 パリ在住ライター・Rieさん
何も期待していなかったし、パリに行ったらいきなりよいことが起こるとも思っていなかった。今思うと、現実と比べる理想を持ってなかったからこそ『パリで暮らしていけそうだな』と思えたのかもしれませんね。」※パリ症候群・・パリに対して憧れを持って渡仏した外国人が、実際のパリでの生活に適応できずに精神的なバランスを崩す、不適応反応のひとつ。
東京で育ったRieさんにとって、パリでの生活はまったくの新生活。知り合いもいないなか「暇つぶし」としてSNSでコスメ情報の発信を始めました。
美容は癒しであり救い
子どもの頃からずっと本を読んでいたというRieさん。本のなかから人々の気持ちを読み解くことに興味を持つようになったといいます。大学は文学部へ進学し、ジェンダー文学を専攻。そして「女性が前向きになる環境を提供する仕事に就きたい」と考えるようになったことが、美容業界に携わるきっかけになったそう。
Rieさん「私はオタク気質があるというか、ちょっとこじらせ系?で(笑)。物事を発展させて考えるところがあります。あるときに『女の人って気にするべきことが多いな』と、ふと感じたのです。本人の意思とは関係なく外的要素や体の変化によって、女の人たちはアイデンティティの捉え方が変えられていくような気がしたから。