2018年4月4日 19:00
優しさだけでは物足りず、ハイスペック男に走ったある女の人生 #11
その間も、とにかく私はワガママ放題。あれが欲しい、ここに行きたい、やっぱりやだ、でもやりたい! もーやだ、疲れた! 彼が口答えするもんなら「うるさい、もう別れる」と突き放していました。
温厚で尽くしてくれる優しい彼に甘えて、どんどんワガママをぶつけていました。でも、イヤな顔ひとつせずに一つひとつ叶えてくれていて。結婚の雰囲気を避けていたものの、時は流れて5年が経過したある夜。
素敵なホテルディナーに誘われて行くと、指輪と共にサプライズプロポーズを受けてしまったんです! あちゃ〜、やっちゃった……(まだ結婚したくなかった)。周りを見渡せば、ホテルのスタッフの人と打ち合わせしていたのか、みんな笑顔で拍手してくれるし。こんな状況で「いや、無理です」とか断るわけにもいかず……。
とりあえず、その場を乗り切るためにプロポーズをOKしたんです。とりあえず……。
もっといい男がいるかもしれない
“とりあえず” プロポーズにOKしたものの、彼はどんどん結婚の準備を進めました。両親と顔合わせのセッティング、これからの生活に必要なものを揃えたり、住居を探したり、など。
まじめで優しい彼は、何も言うことがないくらい一生懸命私のために動いてくれました。