あんふぁんがお届けする新着記事一覧 (35/46)
掃除や洗濯、ご飯の支度など、ママは365日家族のために頑張っています。掃除や洗濯は、たまに休むことはできても、ご飯の支度はそうはいきません。待ったなしで朝昼夜のご飯作りがやってきます。とはいえ、疲れて何も作る気がしない、献立のレパートリーが尽きて毎日考えるのもしんどい…なんてこともありますよね。毎日のことだからこそ、少しでも楽しくご飯作りができたらいいですよね。そこで今回は、料理のモチベーションを上げてくれるエッセイを紹介します。少しでもラクにおいしく作る知恵や料理をする意欲を湧き立たせてくれるものなど、さまざまなシーンに合った4冊をピックアップ。優しさやパワーに満ちた言葉に触れることで、いつもとは違った気持ちで食事作りができるかもしれませんよ。子どもや自身の悩みを抱えているママに「佐藤初女さんの心をかける子育て」佐藤初女小学館[概要]心に苦しみを抱えている人を迎えて、話を聞きながら一緒に食事をするという活動を行ってきた佐藤初女さん(94歳)。“食”で子どもも大人も変わることをさまざまな体験を通して語ったエッセイです。[おすすめポイント]不登校やいじめ、ママのイライラなど、さまざまな悩みを抱えた人が、一緒に食事をしたり料理をすることで変わっていく…そんな経験から得た初女さんの育児論がつづられています。人が生きる基本である「食べる」ということは何よりも大切で、おざなりにしてはいけないということが、読むほどにストンと心に入ってきます。食材を物ではなく命と捉え、その命を生かすように心をかけて調理することや、親子で料理をする意義など、具体的な例を挙げながら、母のように優しく語りかけてくれます。素直にありのままに、初女さんの言うことも自分のことも受け止められる…そんなエッセイだからこそ、食に向き合う気持ちが穏やかに、そして確実に変わっていきます。頑張りすぎて疲れ気味なときに「小林カツ代の日常茶飯食の思想」小林カツ代河出書房新社[概要]NHKの料理番組などで活躍した料理研究家の小林カツ代さん。仕事と家庭の両立に奮闘した経験を活かし、より早くおいしく作ることや無駄なものを削ぎ落とすことなど、料理の固定概念を覆した斬新かつユニークな発想が満載のエッセイ。[おすすめポイント]料理本にはたいてい「フライパンをよく熱してから食材を入れる」「根のものは水から、葉ものは湯から茹でる」と書いてありますが、小林さんは違います。絶対にこうじゃなくちゃいけないなんてことは少ない、便利で無駄が少なく味のいい方法を選べばいいと言います。栄養やカロリーにこだわることよりおいしく食べること、手をかけるのではなく気をかけることなど、読めば読むほど、どんどん心が軽くなっていくのは私だけではないはず。中でもおもしろいのが、無駄を削ぎ落としたい人におすすめの料理法「ひと皿盛り」。お子さまランチのように、ひと皿に彩り良く盛り付けることで、見た目がおいしそうなうえに自然と栄養バランスが取れて、盛り付けの勉強にもなる。洗い物が少ないのでエコだし、時間短縮にもなる。1人遅く帰ってきた人にもお年寄りにも、おもてなしにもぴったりの料理法なのだとか。年子と格闘しながら生まれた料理や、仕事と育児の奮闘ぶりを小気味よく語った講演トークも掲載。笑って学べて元気にもなる一石三鳥のエッセイです。もっとパワーがほしい!カツを入れたいと思うときに「食といのち」辰巳芳子文春文庫[概要]半年先まで予約でいっぱいの「スープの会」主催者であり、現役料理研究家・随筆家の辰巳芳子さん(93歳)。看護師や小児科医など、各界の第一人者と「食といのち」をテーマに語った対談集。[おすすめポイント]料理するのが面倒だなぁ、やる気が出ないなぁ…なんてときに、襟を正してくれるのが「食といのち」です。私は自分にカツを入れたいときに手に取るのですが、見事に気合いが入ります。この本は、震災後の日本で何を根幹に命を養うべきかについて、看護師や小児科医などの各界の第一人者との対談をまとめたもの。育児のほかに介護や病人食、日本の食文化、辰巳さん発案の料理法「展開法」についてなど、食にまつわる哲学や知恵、学ぶべきことがふんだんに書かれています。当たり前だけど当たり前のように365日食事の支度をするには、克己心が求められる…と語る辰巳さん。その言葉は、私の日々の食事作りを支え続けています。台所仕事を讃え、価値を見いだす哲学は辰巳さんならでは。読めば誰もが気づきと学びを得られる1冊です。とにかく忙しい!知恵がほしいママに「元気がでるふだんのごはん」山本ふみこ講談社文庫[概要]疲れたときも落ち込んだときも、活力の源であるご飯をおいしく食べたい。著者自身が経験した母子家庭ならではのやりくりや知恵が詰まった1冊。イラスト付きの簡単レシピも。[おすすめポイント]忙しくてバタバタの毎日。少しでも簡単でおいしく家計にも優しい料理の知恵がほしい…そんなときには、この本がおすすめです。著者自身が2人の娘を抱えて離婚した経験から得た、生活に役立つ知恵がぎっしり詰まった1冊です。1日1人600円の食費でやり繰りした家計簿を公開したり、何の支度もしていないときに使える「フルコース作戦」、手薄な料理をカバーするために考えた「お膳立て」、栄養バランスを1日ではなくを1週間単位で振り返るなど、誰もが手軽に実践できるアイデアが満載。また、作っておくと便利なドレッシングやソース類、スープ、おもてなしサラダなど、イラスト付きの簡単レシピも掲載されています。著者がバタバタ奮闘しながら仕事家事育児をする姿も、子育て真っ最中の人にとって励みになる1冊です。今の自分にぴったりな1冊を読むことで、キッチンに立つときの気持ちが少しでも楽しくなるといいですね。(文:フリーランス記者岩本亜実)
2018年04月21日子どもが小さいころから家族で登山を楽しんでいる我が家。登山は、現在小学1年生~3年生の三姉妹と一緒に家族全員で楽しめるイベントです。今回は、登山のときに持っていくと便利なグッズやおすすめの服装、パッキングの方法などを紹介します。持っていくと便利なグッズは?登山の三種の神器(リュック、靴、レインウェア)や行動食は準備万端!でも意外と忘れがちなのが医薬品。転倒した時の傷薬や、お腹を壊したときのための下痢止めなど、万が一に備えるようにしておきましょう。子どもは大人の想像以上に汚すので、ウェットティッシュがあると便利です。また、ビニール袋やジップロックなども少し多めに持って行きましょう。汚れた服を入れるのもそうですが、どんぐりや石、葉っぱなど、子どもはお土産を持って帰りたがりますよね。子ども用に、個包装された小さめの軽いお菓子もおすすめ。「○○まで歩いたら1個」と、ちょこちょこご褒美をあげて、子どものモチベーションをアップさせましょう。登山での代表的なケガは、すり傷、足首の捻挫。そこで傷口を洗うための水(水道水、ミネラルウォーターなど)は、飲料用とは別に用意しておきます。傷口を保護するための絆創膏やガーゼも必ず持って行きましょう。足首の捻挫はテーピングで固定します。テーピングはさまざまなシーンで役立つので、使い方を知っておくと便利です。このほか、虫よけスプレー、紫外線対策の帽子やUVカットクリームもお忘れなく。夏は熱中症にも要注意。子どもの反応が鈍く、ボーっとしているなどの場合、熱中症の可能性があります。熱中症になったら木陰などの涼しい場所に寝かせ、水や塩分(ナトリウム)の含まれたスポーツ飲料を補給し、首を冷やすなどして体温を下げます。<登山に持っていくグッズ>・歩きながら食べられるもの(クッキー、ビスケット、カロリーメイト、エナジードリンク、あめなど)・マップ・薄手の上着・帽子・雨具・軍手(足元が悪いコースの場合)・保険証(万が一ケガをしてしまった時のために持っていたほうが安心です)・替えの靴下(汗をかいたときや、靴擦れ防止のため)・着替え(場所によっては足元が悪く、露などで滑りやすいので)・絆創膏、ガーゼ、テーピング・ウェットティッシュ・ビニール袋やジップロック・飲料水、傷口を洗うための水長袖が基本。ジーパン以外の長ズボンがオススメ服装は必ず長袖を着て行きましょう。そして、暑くなったり寒くなったりしたときに、脱ぎ着して調整できるように、重ね着がオススメ。虫刺されなどを防ぐために、下も長ズボンで。ただし、ジーパンは汗を吸って重くなるので、チョイスしない方が無難です。・素材は吸汗速乾性の高い化繊を子どもは汗っかき。汗が冷えると急速に体温が奪われます。また、子どもは体温調節が未熟なので、吸汗速乾性の高い化繊のものを。夏山登山ならTシャツタイプが着やすいです。・防寒着防寒着は基本的に行動時に着ないので、できるだけ小さくなり携行しやすいものがいいです。子どもと登山すると荷物がかさばりがちなので、コンパクト性を重視。・靴履きなれた運動靴が良いでしょう。荷物は最小限にパッキングをパッキング(packing)とは、”荷造りをすること” を意味し、登山では大切な作業です。リュックにうまく荷物をつめることができると、肩や腰への負担が減り、疲労感も軽減できます。リュックにつめた荷物が片寄っていたり、すぐに出したいものが下にあったりすると、登山中の快適さが半減してしまうばかりでなく、緊急時に困ってしまうので、しっかり準備しておきましょう。<リュックに隙間なくかつ均等にパッキングする方法>【一番下に入れるもの】使用頻度の低いもの・・・着替えなど【中間層に入れるもの】重みがあるもの・・・食料、水、調理器具など【上に入れるもの】すぐに出せるもの・・・防寒着、雨具など【脇・隙間に入れるもの】その他小物など【サイドポケットに入れるもの】すぐに出したいもの・・・行動食、手袋、カメラなど【ウエストポーチなどに入れるもの】頻繁に出すもの・・・地図、筆記用具、財布、携帯電話、あめなど小物のパッキングでとても役に立つのがジップロック!透明なので見やすいうえ、雨で濡れることもありません。「安全に楽しく」がキーワード子どもと行く登山は、「安全に気をつけながら楽しむこと」がキーワード。登山は自然が相手ですから、ほかのスポーツのようにすぐに危険を回避したり、病院へ行くことはできません。だからこそ、親はきちんとリスクマネジメントし、安全を重視して装備を選ぶことが大切です。そして、親は子どもの「楽しい気持ち」をプロデュースしてあげましょう。我が家は登山を始めてから、家族の絆をより強くすること、同じ感動を同じ時に共有すること、体力強化することなどの家族が一つになって目指す目標ができました。みなさんも、お子さんと一緒に山を楽しんでくださいね。<文:フリーランス記者青木真美>
2018年04月19日毎日何度もお世話になるティッシュ。花粉が飛び散るこの時期は、普段よりさらに活躍の機会が増えるのではないでしょうか。でも子どもが少しだけこぼした飲み物をふく時や、口元や鼻水をちょっとだけふく時、いつものティッシュが半分の大きさでもいいなぁと思ったことってありませんか?今回はいつものティッシュを使い勝手よく変身、2倍使える方法を紹介します。5分で完成!2倍量ティッシュの作り方1.画像の斜線部分を切り取ります。つい全てめくってしまいがちですが、両脇だけめくって切ってください2.脇から箱を開け、ティッシュをいったん全て取り出します3.画像の点線部分、ティッシュの真ん中を切ります。一度には切れないので何回かに分けて切ってください4.ティッシュを入れ直し、脇をテープで留めます。後ほどティッシュケースカバーをかける場合はこの手順は省略可能5.先ほど切り取った箇所からティッシュを引っ張り出せば完成ですいつもの洗濯用洗剤、半分の量で大丈夫!そしてティッシュ同様、毎日使うものと言えば洗濯用洗剤。こちらも1回分の使用量が最大半分になるワザが。環境にも優しく、節水につながり、さらに泥汚れの落ちも格段に良くなりますよ。1.洗濯用洗剤の量をいつもの半分に、重曹をプラス方法は簡単。いつもの洗剤を半分計量したらそのままいつもの線まで重曹を足すだけです。重曹を使うことで安価になり、重曹の持つ消臭効果・殺菌効果・漂白効果も発揮され、身体や環境にも優しいです。重曹は100均やスーパー・ホームセンターの掃除用品コーナーで手に入ります。液体洗剤ではなかなか落ちにくい泥汚れもすっきり落ちますよ。ただ、重曹は液体洗剤に比べて溶けにくいので、お風呂の残り湯やぬるま湯を使うことをおすすめします。2.洗剤の使用量を見直すこちらの画像は上が洗濯機、下が洗濯用洗剤のパッケージです。水量や洗濯物の重さに合わせて、洗剤の使用量を見直すと、意外に普段洗剤を多めに入れてしまっているのではないでしょうか。洗剤が多いとすすぎに大量の水が必要ですし、洗濯機の稼働時間も長くなります。さらに、専門家によると多すぎる洗剤はかえって汚れ落ちを悪くするそうです。毎回目安量やルーティンで洗剤を入れるのではなく、洗濯物の量に合わせた適量を確かめて入れることが大切です。生活に欠かせないティッシュと洗濯用洗剤。これらの消費量を減らして日用品費を減らしてみませんか?ちなみに我が家ではこれらの方法を続けた結果、買い換えの頻度が半分以下に減り、買い物がとても楽になりました。ぜひ皆さんもお試しください!<文:フリーランス奥村佑華>
2018年04月18日それぞれの子ともっと向き合うためにわが家は子ども3人、現在上から小6女、小4女、小2男。2歳違いの3姉弟です。4歳、2歳、0歳の頃、上の子がやっと少しお姉ちゃんになったかと思ったら、赤ちゃん返りが起きたり、イヤイヤ期があったり。でも乳幼児を含め3人もいたら、それぞれにしっかりじっくり向き合う時間なんてない!本当はもっと、それぞれの子ときちんと向き合ってあげたい…、そんな思いを抱えながらも実現することは厳しく、日々猛烈ダッシュのように時間が流れていく、そんな印象の日々でした。複数の子どもがいるママ、同じように感じている人も多いのではないでしょうか。そんなママたちに、私が実践したもので一番のおすすめが、母子二人旅!母子二人っきりの卒園旅行もともと旅好きな私。子どもができるまでは、一人旅、バイク旅、海外もいろいろと満喫していました。子どもが生まれ、なかなか自由に動けなくなった、そんな思いもありました。そこで、私が行きたいところ、私が今まで行った中でお気に入りの場所、ぜひ子どもに見せてあげたい、連れて行ってあげたい場所に、子どもがそれぞれ卒園するタイミングで母子二人っきりで行こう、と思ったのです。「そうだ、母子二人卒園旅行!」です。きょうだいで差をつけない同じ旅にそこで私が選んだのは、四国高知県は黒潮町。ここの入野の浜に沿って続く入野松原が会場である「砂浜美術館」です。美術館と言っても普段はなにもない砂浜。何もなくてもその美しい砂浜や海、打ち寄せた流木や貝殻、そこに見えるクジラが作品たちなんです。そして1989年からは「Tシャツアート展」というイベントが開催されていて、ゴールデンウィーク期間中は、応募された作品(絵や写真など)をTシャツにプリントし、洗濯物のようにひらひらさせます。その期間を目指して行ってきました。学生時代一人旅で行き、大好きになりました。結婚して子どもが生まれる前に夫婦でも行きました。そして、何度でも行きたい場所でした。「何度でも行きたい」。ここが大事!だって、母は3回も行くんですもの。あと大切にしたのは、「3人とも同じ場所に同じ時期に行くこと」。母子二人でじっくり向き合う時間を持ちたい、そのための二人旅です。そのときはその子1人にだけ向き合います。でもきょうだいで差はつけない。一番下の子が年長の年には長女はすでに小学4年生。「ずるい、私も行きたい」などと言いたくもなりますが、そんなことは言えない、ということもちゃんと分かってくれています。だって、自分もママとの二人旅を楽しんだ思い出があるんですから。私の母子二人旅×3ゴールデンウィーク真っ最中の1泊2日、幼児と行く京都から高知までの旅は結構ハードスケジュールですが、パパはほかのきょうだいとお留守番。そんな兼ね合いもあり、最短期間での旅です。アンパンマン列車に乗って行きます!わが家では「Tシャツアート展」に毎年子どもたちの作品を応募し、展示してもらっています。それを見に行って写真を撮る、というのが毎回の旅のお約束。3回目(一番右)の時に母子とも着ているのは、それまでに応募して展示してもらい戻ってきたTシャツです。「ママ見て~」いつもの私なら、とりあえず「ちょっと待って、〇〇ちゃんの歯磨きしてから」となってしまうところですが、旅の中ではそんな必要はありません。だって、母子二人っきりですから!「うわぁ、すごいの見つけたね」。自分だけのために反応してくれるママのひとことに子どももうれしそうです。ママとの時間はとっても満足して、楽しそう。でも旅の途中、時々きょうだいのことも思い出すようで、「〇〇(弟)、ママーって泣いてはらへんかな」ときょうだい思いのお姉さんの顔をのぞかせることも…。そんな子どもを見て、私はなんだかすごーくうれしくって、ちょっと泣きそうな気分でした。1泊2日の短い時間ですが、子どもはママを独り占めできる、そんな貴重な時間を過ごすことができます。ママの方もいつもは片手間に相手をしているような少しの罪悪感や申し訳なさなどの心の重荷を、少しだけ軽くすることができた気がします。そしてポイントはほかにも。なんといっても未就園児さんとの旅行は、お得!ということ。JRは無料(ひざの上なら)だし、宿も幼児無料(ママと一緒のお布団になりますが)のところが探せば結構ありますよ。長女にとってはすでに6年前のことですが、部屋に飾ってある写真を見ては、きょうだいで「私の時はこうやったで」と話したりもしています。そして「今度はみんなで行きたい!」と、二人旅の良さを感じながらも、家族が一緒の大切さにも気づいてくれたような気がします。と、これを書いている今、よく考えたら長女は小6。今私の頭には、母子二人卒業旅行の企画がひらめいてしまいました!幼児無料のお得感はありませんが(笑)まだ2年前に一番下の子との卒園旅行を終えたばかりなのに…。でもちょっと、想像しただけでウキウキしてきた私です♪<文・写真:フリーランス記者鳥山由紀>
2018年04月16日ゴールデンウィークやお盆休みなど、これから始まる長期休暇の計画を立て始めているママも多いのではないでしょうか?今回0歳の息子との海外旅行にクルージングを選択し、大正解だったポイントを紹介します。24時間体制の医療乳幼児との海外旅行で一番心配なことは、子どもが体調不良になることではないでしょうか?乳幼児だと自身の症状を言葉で伝えることもできないので、万が一何かあったことを考えるが故に、海外旅行に踏み出せないという話を多々聞きます。しかし、クルージング船内では医療体制が整っており、緊急時には24時間いつでも対応してもらえます。今回、我が家はイギリス船に乗船しましたが、日本語で受診できるサービスも整っていました。万が一に備えて、母子手帳のコピーを持っていくとさらに安心です。船内どこでもベビーカー移動が可能船内、どこでもベビーカー移動できるのも魅力の一つ。クルージング旅行は、老後の旅を応援する目的でツアーが組まれていることが多く、車椅子での乗船も視野にいれています。そのため、船内施設はバリアフリーが徹底されていて、ベビーカーでの移動に困ることは一度もありませんでした。一緒に温かい食事を楽しめる軟らかい食事が豊富に用意されていることも、乳幼児連れには嬉しいポイントでした。おかゆやスープの他にも、焼き魚や湯豆腐など、毎回違うメニューを多く選べました。また、日によってさまざまな特技を持つウェイターが席まで来て、すぐ傍で楽器を演奏してくれたり、手品をしてくれたり、ある時は抱っこして近くを散歩してくれました。おかげで、ママはデザートまでゆっくり楽しめました。荷解きが1度だけ!クルージングでは荷解きが1度だけで済みます。寄港地では身軽なので、子連れでも移動が楽々でした。さらに宅配便を使えば、家から客室までの荷物の移動の心配もありません。帰宅時も、パッキングして部屋の前に出しておくと、自宅まで届けてもらえました。本格的なエンターテインメント船内では終日、いたるところで本格的なエンターテインメントが繰り広げられています。バーやラウンジでは生演奏やダンスを楽しめ、シアターでは一流のエンターテイナーによるラスベガススタイルのダンスショーや、コンサート、マジックショーを鑑賞できました。息子も0歳ながら、生演奏に身体を揺らしてリズムをとったり、オシャレしてパーティーに参加したり、良い刺激になったと思います。そんな毎日を過ごしていたこともあり、最終日のイベントで、MCの方に選ばれて登壇しても、大歓声の中泣くことなく注目の的でした!乗船している子供の数が少ないため、1度会っただけでクルーザーはもちろん、一緒に乗船しているおじいちゃんやおばあちゃん、みんなが息子の名前を覚えてくれ、すれ違う度たびに名前を呼んでもらえたことも良い思い出です。いかがでしたか。家族で海外旅行を検討している人はぜひクルージングを候補に入れてみてくださいね。<文・写真:フリーランス記者かつき>
2018年04月15日これから大きく変化する社会を生き抜くためにも、幼児期にタフな心と体を育んでほしい。「でも、うちの子は運動が苦手だし…」「毎日公園に連れて行くのは大変」という人も大丈夫。ママの知らない運動好きな子の育て方、教えます!◆お話を聞いたのは…杉原隆さん一般財団法人 田中教育研究所所長。東京学芸大学名誉教授。専門はスポーツ心理学、体育心理学。同大学教授時代に附属幼稚園の園長を6年間兼務。子どもの運動能力についての研究を長年行い、幼稚園での講演、TVや雑誌の取材も多数受けている。「幼児期における運動発達と運動遊びの指導」(共著、ミネルヴァ書房)。●何段もの跳び箱を跳べても運動が得意とは限りません跳び箱を何段も跳べる子、逆上がりができる子。すごく「運動が得意」なように思えますね。しかし長い目で見ると、そうとも言い切れません。幼児の運動能力全国調査では、特別な体育指導を受けた子よりも、遊びで体を動かしている子の方が体力テストの点数が高いという結果が出たのです。右ページの図を見てください。運動に必要な能力は「運動コントロール力(運動神経)」と「運動体力」に分かれます。知っておいてほしいのは二つの力は育てるべき時期に違いがあることです。「運動コントロール力」というのは転ばないようバランスを取る、歩くときと走るときで足のリズムを変えるといった、身のこなし全般のことです。幼児期にいろいろな動きを経験するとたくさんの神経回路ができ、運動神経のいい子が育ちます。一方どんなに跳び箱や鉄棒が上手でも、特定の動きしか経験しない子には偏った神経回路しか形成されません。運動の基盤となる力が育たないためです。●運動神経は幼児期の「遊び」で決まります下に、運動コントロール力を高める「さまざまな基本の動き」を挙げました。「えーっ、大変そう」と思った方、無理なく子どもがトライできる方法があるので大丈夫。それは「遊び」です。例えば、マラソンでは走り方は常に一定です。でも鬼ごっこなら、「曲がる」「急に止まる」「よける」といった、いろいろな動きを一度に経験できます。さらに、決められた動きを行うよりも自分の思うがままに体を動かした方が、脳はより発達することが分かっています。遊びで楽しく体を動かした子ほど、運動神経が育つのです。<防衛体力>…疲れにくい、風邪をひきにくいなど、体を健康に保つ抵抗力のことです。体をたくさん動かすことで、行動体力とともに防衛体力も伸びていきます。<行動体力>…体を動かすときに必要な能力のこと。「運動コントロール力」と「運動体力」に分けられます。※「行動体力」は2つの力に分けられます※<10歳以降に育つ運動体力>…筋肉を収縮させて、運動をするためのエネルギーを生み出す力のこと。筋力・持久力・瞬発力などは運動体力に当たります。成長ホルモンが盛んに分泌される10歳以降によく伸びていきます。<児期の今育つ運動コントロール力>…脳が筋肉に指令を出して動きをコントロールする、いわゆる「運動神経」のこと。どんな運動をするときにも基盤となる力です。脳に神経回路が盛んにつくられる幼児期から10歳ごろまでが最もよく伸びる時期です。●運動コントロール力を高める、幼児期に経験しておきたい基本の動き●いつもの公園や家でもできる運動神経がよくなる! 遊びの工夫5つ文部科学省が発表した「幼児期運動指針」には1日60分、楽しく体を動かすことが必要だと書かれています。平日は園にお任せできますが、休日や長期休みは、ママやパパの出番!「そんなに長い時間付き合えるかな?」と思うママへ、いつもの場所でできる体を動かす遊びの工夫を紹介します。<時間・場所・道具を整えて自主的な遊びを促そう>運動コントロール力は、自分から進んで体を動かしたり遊び方を工夫することで発達していきます。つまり運動好きな子に育つためには、遊びが「自主的なものかどうか」が肝心です。例えば鬼ごっこでも、先生や親が一から十までルールを決めていては「遊び」と言えません。もちろん最初は大人がルールを教えても構いませんが、徐々に子どもが工夫できる余地を増やし、その工夫を認めて褒めましょう。褒められることで子どもは自信がつき、運動好きの芽が育ちます。ただし、「遊ぶ時間、場所、道具」を整えることは大人の役目。この3つは子どもが自分で用意できないからです。ここで紹介している工夫を参考にして遊びに取り入れてくださいね。(1)“砂遊びや虫の観察”など静かな遊びでもOK「体を動かす」というと、全身を使ったダイナミックな遊びを想像しがちですが、必ずしもそうでなくて構いません。例えば砂遊びの中にも「座る」「(水や砂を)運ぶ」「掘る」といった動きが含まれています。(2)“遊び道具”はできれば子どもに選ばせてたくさんある遊び道具の中から「どれにしようかな?」と自分で考えて選ぶことも、「自主的な遊び」にとって大事なこと。ボールのような比較的手軽に用意できるものであれば、大きいもの、小さいもの、軟らかいものなど、何種類か用意しておくといいでしょう。(3)“シンプルな道具”で工夫を引き出そうロープひもなどのシンプルな道具ほど、「その上を飛び越える」「縁に沿って歩く」など遊びの工夫のしがいがあるもの。ママやパパが面白そうに遊ぶ姿を見せれば、子どもも自然とやりたがるはずですよ。(4) “お手伝い”も体を動かす要素がいろいろ例えば布団の上げ下ろしなら「運ぶ」「持ち上げる」など、お手伝いにも「基本の動き」がたくさん。子どもが自分からやりたがるお手伝いがあったら、運動のためにもチャレンジさせてみるといいですね。(5)たまには“自然”の中で自由な動きを引き出す石を跳び越えたり、舞い落ちる葉を追いかけたり。自然は環境がさまざまに変わるからこそ、「あれは何だろう?」「あっちにも行ってみたい!」という気持ちが引き出されます。ゴールデンウィークなどの長い休みには、家族で自然を楽しんでみてくださいね。●ママが気になる運動の疑問にお答えします「運動コントロール力」の大切さは分かったけれど…でもやっぱり疑問が残ります! そんなママたちの質問を、杉原さんに聞きました。Q:スイミングに通わせているので運動は十分にできていると思うのですが…A:特定の運動ではたくさんの神経回路が出来上がりません水泳以外にも遊びで体を動かしているという場合は問題ありません。ただ、これまでお話ししてきたように、特定の動きでは偏った神経回路しかできませんから、「水泳をやっているから大丈夫」と思うのは間違いです。よく、園の先生からも「保護者から園でマラソンをやらせてくれという声が上がる」と相談を受けますが、これも、親や先生が強制的にやらせては意味がないのです。幼児期は好きな遊びを通じて満遍なく体を動かすことが大事だと、ママたちに知ってもらいたいですね。Q:私もパパも運動オンチ。うちの子もきっと運動が苦手ですよね?A:運動神経は遺伝だけでなく運動経験の影響を大きく受けます運動神経は遺伝するものではありません。ただ、ママやパパが運動オンチだからといって運動から遠ざかると、必然的に子どもも運動が苦手になります。さらに、研究では運動が得意な子ほど成長後も自信や積極性が高いことが分かっています。ママも記憶にあるかもしれませんが、幼いときほど運動ができる子は注目されるもの。難しい言い方をすると、幼児時代は「運動が自己意識の大部分を占めている」のです。自信や積極性がつくという心の発達からも、遊びを通して運動を好きになる経験を積んでほしいです。Q:オリンピック選手は幼いうちに競技を始めています。早くに習わせた方がいいのでは?A:一流選手=幼少期から始めているとは限りません例えば錦織圭選手がテニスに的を絞ったのは12歳のときだったそうです。20世紀を代表するゴルファー、ジャック・ニクラスがゴルフを始めたのは10歳です。テレビでは、幼いうちから練習に励む選手が取り上げられやすいので、そのイメージが強いかもしれませんが、幼少期から始めないと一流選手になれないということは決してありません。ちなみに私は10歳までを「遊びで運動コントロール力を育む基盤形成期」、中学生までを「いろいろな運動を経験するお試し期」、高校生以降を「特定のスポーツに専門化する時期」と考えています。発達の段階に合わせて運動の仕方も変えていくことが大切です。巻頭特集監修/西東桂子さん(あんふぁんサポーター)illustrationSHIBATA Keiko
2018年04月15日2007年にミシュランの三つ星に指定された「高尾山」。交通の便が良く、見所も多いのが人気の秘密です。ケーブルカーやリフトがあるので、初めての登山に最適。我が家には、現在小学校3年生、2年生、1年生の子どもがいるのですが、三女が1歳になるころから、家族全員で半年に1回は高尾山を訪れています。今回は、春の高尾山の楽しみ方や、子どもと行く登山のポイントなどを紹介します。高尾山の人気の理由高尾山の人気の理由は5つ挙げられます。・都心からのアクセス抜群!・ケーブルカー、リフトを使って頂上まで行ける・薬王院などのパワースポット巡りができる・1号路から6号路まで難易度が選べて、四季折々楽しめる景色も異なる・とろろそば、天狗焼き、お団子などのグルメスポットやお土産屋さんが多い・道が塗装されていて歩きやすい。1号路なら、ベビーカーでも登山可能!子連れで行くなら1号路がオススメ!1号路は、薬王院があるルートで、全長3.8km。途中までケーブルカーを使うこともできますし、ケーブルカーを使えば、山頂まで1時間で登ることができます。道が舗装されているので、初心者の方も、子どもも安心して登ることができます。途中にサル園もあるので、子どもはとても喜びます。コース上にはトイレが8カ所あり、お茶屋さんは3カ所。授乳スペースはないので、乳児を連れていく場合は、ほ乳瓶やケープを持って行った方がいいでしょう。登り始める前に必ずしておきたいこととして、出発地点でトイレの場所を確認し、必ずお手洗いを済ませてから登り始めるようにしましょう。子どものモチベーションをアップさせる方法!子どものモチベーションアップとして、山頂にゴールしたら、ご褒美にソフトクリームを食べるのもオススメです!また、山頂には「高尾ビジターセンター」という、展示物やイベントを通じて高尾の自然や歴史を分かりやすく紹介してくれる施設もあります。無料なのでお財布にも優しいです。我が家の子どもたちはビジターセンターが大好きで、山頂に着くと必ず利用しています。そしてこの春の注目スポットが、「高尾山スミカ」です!4月1日に、ケーブルカー高尾山駅前にオープンしたばかりのコンセプトショップです。1階には、名物の「天狗焼」(1個130円で、外はカリッ、中はもちもち。黒豆あんが入っています)や、オリジナル商品(1本1本手作りされた種類豊富なオリジナルこけし)、地元の物産品を集めたお土産コーナー、おそば屋さんがあります。2階には、カフェ「スミカキッチン」があります。おしゃれな洋食とコーヒーが味わえ、登山途中の休憩にはぴったりの場所。「高尾山スミカ」の名前の由来は、「天狗の住処(すみか)」からきているそうですよ。そして、無事に下山できたら、高尾山口駅に戻る途中にある高尾山商店会に寄ってみるのもオススメ。紅葉屋本店では、高尾山名物「とろろそば」が食べられます。子どもが好きなおでんや玉子焼きもありますよ。たくさん遊んだあとは温泉で疲れを癒やしましょう。「京王高尾山温泉/極楽湯」は、露天風呂や檜風呂など、7つのお風呂が楽しめます。もちろん、お食事処やほぐし処もあります。23時まで開いているので、ゆっくりできますね。料金は、大人1000円、子ども500円で、3歳以下は無料です。※4月28日(土)~5月6日(日)はシーズン料金のため、大人1200円、子ども600円「高尾山」4月のオススメの景色一丁平(いっちょうだいら)展望台高尾山の山頂から小仏城山方面へ、若葉やミツバツツジを眺めながら、片道約30分で到着します。一丁平は山桜(千本桜)の名所。4月中旬ごろが見頃です。桜だけでなく、晴れていれば展望台から富士山方面を一望できます!絶景を眺めながら、おにぎりをパクリ。春爛漫なピクニックができますね。下山は吊り橋コース、4号路に挑戦!ザ・山道!なコースです。木の根っこがボコボコしていたり、狭い道が多いので、小さいお子さんには難易度が少しだけ高めかもしれません。子どもは内側を歩かせるのがベター。全長1.5kmで、下りは50分~60分ほどかかると思います。コースの中盤に吊り橋があります。表参道との合流地点にお土産屋さんがあります。都心から気軽に行けて、魅力がいっぱいの高尾山。登山は親子の絆を深めてくれる良い機会になります。山頂まで自力で歩くことができたら、子どもも達成感が得られ、ちょっぴりお兄ちゃん、お姉ちゃんになった表情を見せてくれるかもしれませんね。自然を楽しみながら、親子で登山デビューはいかかでしょうか。<文:フリーランス記者青木真美>
2018年04月14日2017年12月に娘3人と、東京から人口2850人の町に移住しました。近所の道の駅には、毎日地元の漁師さんが獲った新鮮な魚が並びます。これまで東京のスーパーで魚の切り身しか見てこなかった6歳の娘。初めて訪れた日から、魚に夢中になりました。そこには、娘にピッタリな“学びの世界”が広がっていました。きっかけは“ハリセンボン”道の駅で最初に出合ったのは、いけすで泳ぐハリセンボン。最初はハリセンボンのぷっくりした姿とまん丸の目がかわいくて、毎日様子を見に通います。ぷかぷかと水面近くを泳いでいたハリセンボン、ある朝、いけすの下に沈んでいました。「死んじゃったかも…」と心配する娘。このハリセンボンの様子について道の駅のスタッフに聞いてみたところ、「ハリセンボンは海中では水流にのって漂っているか、砂底でじっとしているものなんよ」と言うのです。この様子はハリセンボンの普通の姿だということを初めて知りました。「具合が悪かったわけじゃないんだね」と母子で驚き、帰宅すると同時に魚の図鑑を取り出しました。その日から娘の“魚調べ”が始まったのです。娘が描いたハリセンボンハードルの高い図鑑調べもこなせるように!道の駅での娘のルーティンはというと、まずショーケースを見ることから始まります。その日に並んだ魚の名前をひと通りノートに書き写し、次に休憩所の椅子に座って図鑑を開いて魚を調べ、色の付せんを貼っていくのです。図鑑で調べるということは、実は6歳の子どもには少々ハードルが高め。索引(さくいん)の文字は小さく、カタカナ表記ですし、ずらっと並んだ文字からページを割り出す作業は、集中力を要します。50音順の索引を、「アイウエオ、カキクケコ…」と声を出して探したのもよかったのでしょうか。当初はカタカナがおぼつかなかった娘ですが、次第に読めるようになり、今では自分でページを探し当てられるようになりました。また魚の呼び名には地域性があり、たまに索引からは調べられない魚も出てきます。そんな時は道の駅の駅長さんやスタッフさんに聞くのが一番!「さかなの顔を見て、どの魚の仲間か判断してみるのもいいよ」とスタッフのお兄さん。なるほどそういう判別方法もあるのね、と親も一緒に学んでいるところです。魚をさばき命をいただく、本物の食育私が家でさばけそうな魚は、出来る限りそのまま買って帰ることにしています。魚から季節を感じてほしいのもありますが、一番は、“私たちは生きている命をいただいて生きていること”を知ってほしいから。ホウボウという魚、ヒレが美しい魚を買って帰ると、「わたしがやる!」と、魚をさばくことにも挑戦する娘。先日はメバルを購入。うろこをペットボトルのフタで取り、内臓を自分で出しました。小さな手で丁寧に「これは腸で、胃、食道と、緑は胆のう…」と言いながら、出しては並べる娘。この時も図鑑が大活躍し、内臓とその呼び名も一致してきたようです。その後、煮付けにしたメバルを骨付きのまま1匹与えました。途中で「食べられない~」と、弱音をはくかなと思っていましたが、黙々と格闘、きれいに完食!こんなにきれいに食べてくれたら、魚もきっとよろこんでくれるはずです。関連記事:「子どももきれいに完食!大人でも苦手な魚の食べ方はこう教える!」まだまだ広がる学びの世界娘が魚に夢中なのは、今や道の駅のスタッフの中では有名に。将来の“さかなちゃん”になるのでは、というウワサも(笑)。道の駅の駅長さんからは娘が持っていない珍しい図鑑や本を、スタッフの女性からは魚のシールなどの魚グッズ、娘の様子をSNSで知った友人は、お寿司がどんな魚からできているかが分かる絵本「おすしのずかん」を、また違う友人は「魚魚あわせ(ととあわせ)」という魚の漢字カルタをプレゼントしてくれました。ハリセンボンの様子を見ることから始まった“魚調べ”、ここまで学びの世界が広がるとは思いもしませんでした。“学びへの入り口”は、どこに転がっているか分からないものですね。<取材協力:道の駅「上関海峡」><文・写真:フリーランス記者林未香>
2018年04月13日太陽の日差しが暖かくなり、春のキラキラと降りそそぐ明るい光に、心もウキウキしてきます!そんな心弾む季節に、子どもと一緒に「光」をめいっぱい感じられる工作&遊びを楽しんでみませんか。光を楽しむための道具を作ろう!光を楽しむための道具作りからスタート!子どもと一緒に楽しみながら作ってみましょう。<台紙の材料>・黒い画用紙・白い画用紙・ペン・ハサミ・のり<台紙の作り方>白い画用紙にペンで絵を描きます。絵はアウトラインのみにします。外側を切り抜きます。「星」などの単純な絵なら、子どもも比較的簡単に切ることができます。直線が多い形だと、ハサミを細かく動かさなくても、ラインに沿って切ることができるので、図形などがオススメです。手始めに「ひし形」などからトライしてみるといいでしょう。最初に、ハサミの刃を入れる位置と向き・角度を紙の上で確認し、大人が紙を持って安定するように固定してあげると、ハサミのもち手を握るだけで、スムーズに真っすぐ切り込みを入れることができます。お子さんの手先のスキルに応じて、フォローの仕方を調整しながら進めていくことで、お子さんからたくさんの「切れたっ!」「できた!」が聞けるといいですね。切り抜いた白い画用紙を、黒い画用紙に貼り付けます。これで台紙は完成です。「魚」「星」の他に「カメレオン」「クジャク」も作ってみました。<カラーシートの材料>・カラーセロファン・B5サイズくらいのOPPバッグ(透明度の高いビニールバッグ)・ハサミ<色素材の準備>OPPバッグの片側の横の辺と、底の辺をハサミで切り、本のように見開きの状態になるようにして、シートを作ります。クリアファイルなどを利用することもできますが、その際はできる限り透明度の高いものを選びましょう(光を透過しやすくするため)。カラーセロファンを好きな形に切ります。ここで切り抜く形は、ランダムなものでOK!細かく切った破片のようなものや、棒状に切っただけでも大丈夫なので、”ハサミでチョキチョキ”が大好きなお子さんなら、好きなだけチョキチョキしてもらいましょう!(細かくしすぎると、扱いにくくなるので適度な大きさまで)先ほど作ったOPPバッグのシートを開き、間に切ったセロファンを好きなように並べます。並べ終わったら、開いているシートを閉じセロファンを挟み込みます。その他、自宅にあるザルや網などを用意します。準備が整ったら、太陽の下にレッツゴー!先ほど作った台紙やカラーシートを使って、日差しを感じながら遊んでみましょう。良く晴れた雲の少ない日が、遊びの絶好のチャンスです!最初に、子どもと太陽の向きを確認するところから始めます。このとき、太陽が昇る方角や、時刻と太陽の位置の関係などについて触れるのもオススメです。目の前の自然を通して得る知識は、子どもに新鮮な発見と学びを与えてくれるはず。太陽の向きが確認できたら、陽が射しているところに台紙を置きます。そして、セロファンのシートを、日差しが直線上に当たるようにして、台紙の上にかざすと、台紙の白い画用紙部分に、カラーセロファンの色が透過され、きれいな模様を作り出してくれます。このとき、自分の身体で日差しを遮ってしまったり、日差しの向きとズレたところにカラーシートをかざしてしまったりすると、うまく透過されないので、立ち位置やカラーシートのポジションに気を付けてセットしましょう。赤いセロファンと青いセロファンが重なりあっている部分は「紫」になっていたり、黄色いセロファンと青いセロファンが重なり合っている部分は「緑」になっていたり、色の変化を見つけるのも遊びのポイントです!カラーシートを動かしたり湾曲させたりすると、台紙に透過されている色や模様も動きます。また、カラーシートと台紙の距離を近づけたり遠ざけたりすることで、透過されている色や模様が、くっきりと鮮明になったりぼんやりしたりするなど、透過の状態を変化させることができます。太陽が雲に隠れることによる変化も楽しめますよ。くっきりと映し出されていた色や模様が、なんだかぼんやりしてきたな、と思ったら、もしかしたら太陽が雲に隠れてしまったからかもしれません。そんなときは、空の様子を確認してみるといいですね。カラーシートの他、グリーンの瓶をかざしてみることにしました。太陽に向けると光を透すことがわかります。筒状の瓶の形によって光が歪められ、グリーンの光に濃淡ができ、綺麗な模様の光が透過されました。瓶を手で握ってかざしたところ、子どもから「あっ!あっ!ワニがいる!」との声が。指差された部分を見てみると、なんとカメレオンの台紙の中に、「ワニ」が現れているではありませんか!グリーンの瓶の色合いと、少しゆがめられた光がちょうどワニの鱗の模様のように見えます。そんな偶然の産物が楽しめるのも、この遊びの大きな魅力の一つです。瓶の他にも、ガラスの器やビー玉(透明容器に入れたり手で持ってかざす)、キャンディーの包み紙など、身近にある光を透過する物を見つけて、いろいろと映し出してみましょう!「光」の次は「影」で遊ぼう!カラーシートや瓶で「光」の遊びを楽しんだら、次はザルや網をかざして「影」を映し出してみましょう。網をかざしてみると星の台紙に、網目模様の影が映し出されました。網を台紙に近づけたり遠ざけたりすることで、網目模様の大きさや輪郭の変化を楽しめます。次に、ザルをかざすと放射状に広がる模様が現れました。予想していたより、とてもきれいな模様でびっくり!こどもからも「すごいー!」という声が上がりました。半球状のザルは、角度を変えることで映し出される模様が大きく変化します。平面の物と比べ、映し出される模様の変化が幅が広いので、おもしろみが増します。他にも、小さな葉っぱや手のひらをかざして、映し出しても楽しめそうです。かざす角度や距離によって影のでき方が変ってくるので、実験感覚で「どんな影ができるか(=模様ができるか)」試してみると、おもしろい発見が待っているかもしれませんね。「なぜ?」「どうして?」を引き出そう!光・影・色などに触れながら、試行錯誤を繰り返し、工夫を加えて遊ぶことで、おもしろみが増していきます。身近なものを使って気軽にできますが、いざ遊び始めてみると案外奥が深い!大人も「あれ?どうしてこう映るんだろう?」と不思議になることがしばしばあり、気づくと子どもより真剣に取り組んでいる、なんてことも。遊びの過程で、子どもから「なぜ?」「どうして?」が出てきたら、遊びは大成功。一緒に遊ぶ大人は、わかることは教えてあげる、わからないことは一緒に調べてみる、そんなスタンスで寄り添えたらいいですね。お子さんの年齢や月齢によって出てくる「はてな」はいろいろ。それぞれの子に芽生えた素敵な「はてな」に、ちょっと向き合ってみることで、大人も新たな知識を得ることができ、親子で楽しみながら学べる機会になると思います。<文・写真:フリーランス記者又多実千恵>
2018年04月12日習い事やレジャーなどに、子どもと一緒に出かけたのはいいけれど、疲れたから少し休んで帰りたい…なんてことありますよね。1人だったらゆっくりお茶でも飲んでから帰るところだけれど、子連れだと、ファミレスなら利用したことはあっても、カフェは使ったことがない…という人も多いのではないでしょうか。でも、大手チェーンのカフェなら子連れでも意外と使えるって知ってました?そこで、子連れでも使いやすいカフェチェーンを紹介します。キッズメニューがあるコーヒーチェーンコーヒー好きなら誰でも使ったことがある「スターバックスコーヒー」。実はキッズメニューがあるのです。そんなの見たことないという人も多いはず。スターバックスのキッズメニューは、通常のメニューとは別になっていて、店員に声をかければ出してもらえます。スターバックスコーヒーのキッズメニュー。値段もお手頃ミルクとココアはホットとアイスの両方がありますが、ホットの場合でもキッズメニューはぬるめにして提供してくれるので、やけどの心配がありません。オレンジジュースとアップルジュースはストロー付きの紙パックで、残ったら持って帰りやすいのも嬉しいところ。スターバックスコーヒーのキッズメニューのココア。ぬるめなので子どもにも安心「タリーズコーヒー」にもキッズメニューがあります。こちらはジュース、ミルク、チョコラテの3種類の飲み物以外にパンケーキ、ドーナツ、アイスクリームと食べ物のメニューも。価格が控えめなのが嬉しいですね。タリーズコーヒーのキッズメニュー。パンケーキのクマがかわいい!キッズメニューがなくても子連れで使いやすいカフェも「ドトールコーヒーショップ」や「エクセルシオール カフェ」は、キッズメニューはないものの、ジュースやココア、ヨーグルトドリンクなど子供でも飲めるメニューが多く、サイズを選ぶことができるので、子連れでも利用がしやすいです。ただ、場所によっては混んでいたり、ローテーブルではなくハイテーブルが多い店もあるので、小さい子どもには難しい場合も。すいている店を選んだり、オフィス街を避けたりした方が良さそうです。ドトールコーヒーのミックスベリーヨーグルト。サイズはS・M・LとありますがSでも子どもには充分な大きさ「星乃珈琲店」は、キッズドリンクはありませんがお子さまセットがあるので、食べられる年齢であればファミレスと同じように使えます。店舗によっては個室があるので、子供が騒ぎそうで心配…なんてときは個室を使えるかお店に聞いてみてください。空きがあればいつでも使わせてもらえますよ。ほとんどの席がソファーのボックス席になっているので、赤ちゃん連れでも使いやすいのが嬉しいですね。ちなみに、紹介したカフェすべてにノンカフェインの飲み物があるので、授乳中のママでも安心です。1人の時間に飢える赤ちゃんの育児中も、お昼寝のタイミングを見計らうことができれば、ベビーカーや抱っこひもで赤ちゃんと一緒にお茶を飲んで一息つくことも可能ですよ。休みなく続く育児では、休むことも仕事のひとつ。上手にリフレッシュしましょうね!<文・写真:フリーランス記者芳賀千歳>
2018年04月11日「これは嫌い!」「これは食べたくない!」と、我が子に言われて困ったことがあるママパパも多いのでは?苦手な物を細かくする、味付けを工夫する、固さを変える、温度を変える、好きな食材と組み合わせる…等の工夫をしても食べてくれない…。「どうしたら食べてくれるの」と、子どもの食事の好き嫌いに悩むママ達へ、元保育園勤務の筆者が園で最も効果的だと感じた方法を紹介します!ついつい忘れがちな大切なこと私たちは子どもの好き嫌いをなくすため、数多くの工夫をしすぎて大事なことを忘れてしまっていることがあります。それは【子ども自身に考えてもらい、私たちはそれをとりいれること】です。愛情たっぷりではあるけれど、自分にとっては苦手な食材も入っている料理を食べようとする我が子。頑張っても食べられなかったとき、「これだけ工夫したのに~」とこちらが空回りしてしまっては子どもも私たちも疲れてしまいます。それならば一緒に考えてもらうのが1番です!「どうしたら苦手なものもおいしく食べられるようになるかなぁ?」と園で子どもたちに聞いたところ、自分たちで考えた給食のおかげで苦手だったものを克服できた子がたくさんいました。今回は子どもの意見をもとに作った給食のレシピを家庭用にアレンジして3つ紹介します。ご家庭ごとに入れる具材や切り方は工夫してみてください。キャベツはシチューの味なら食べられるかも?〈キャベツのクリーム煮〉材料大人2人・幼児2人分鶏肉:300gキャベツ:1/4玉ニンジン:1/2本シメジ:1袋玉ネギ:1/2個油:適量(バターやオリーブオイルがおすすめですが、テフロン加工のフライパンならなくてもOK)牛乳:300cc塩・こしょう:適量小麦粉:カレースプーン1杯(片栗粉で代用可能)作り方1.鶏肉は一口大、キャベツ・ニンジン・玉ネギは短冊切りにします。シメジは石づきを外してほぐします。2.フライパンを熱し、油をしきます。フライパンが温まったら鶏肉を焼き、キャベツ、ニンジン、シメジ、玉ネギをいれて炒めていきます。3.具材に火が通ったら牛乳をいれて弱火にし、塩・こしょうで味付けします。4.いったん火を消して水で溶いた小麦粉を回し入れ、再び火をつけてとろみをつけたら完成です。ポイント:フライパンの中でダマになりがちな小麦粉を水で溶いてから入れること。こうするとダマにならないので簡単です。アレンジ:小麦粉の量を多めにすると、グラタン、パスタ、ドリアのソースにもなります。たくさん作って翌日の昼食にはまた違った料理でも楽しめます!ピーマンは一口で食べられるものがいい〈ピーマン入りジャガイモチーズ〉材料大人2人・幼児2人分ピーマン:2個ジャガイモ:2個(ほくほくでつぶしやすいので男爵がおすすめ)ゴマ:小スプーン1杯チーズ:60g(1つ15gの4連チーズが便利)こしょう:少々片栗粉:カレースプーン1杯作り方1.ジャガイモを角切りにし、茹でて潰します。2.ピーマンを角切りにしてかぶるくらいの水と一緒にタッパーに入れ、レンジで2分チンします。3.チーズを小さめに切り、ジャガイモ、ゴマ、こしょう、片栗粉とあわせて混ぜます。4.3で水気を切ったピーマンを包みます。5.油を熱したフライパンで下側がカリカリになるまで焼き、ひっくり返してさらに全体が温まるまで焼いたら出来上がりです。ポイント:ジャガイモはなめらかな方が包みやすいのでしっかり形がなくなるまで潰すと作りやすいです。焼くとチーズが固まるので、それまでは触らないことで、形が崩れず揚げ焼き風になります。チーズを入れないで作る場合は塩を足してくださいね。ジャガイモの水分が多くてなかなかまとまらない場合は片栗粉を足してみたり、スプーンでそのままフライパンに落として焼くのも簡単です。ジャガイモの生地の上にピーマンを置いて、上からもう一度生地をかぶせるとうまくいきます。アレンジ:カレー粉を足してカレー味にしたり、ケチャップやソースを少し垂らすのも味に変化がついておすすめです。ケーキの中ならトマトも食べられそう〈トマト入りホットケーキ〉材料大人2人・幼児2人分卵:3つミニトマト:6つ牛乳:200cc薄力粉:2カップベーキングパウダー:小スプーン3杯砂糖:小スプーン3杯塩:少々※写真は茹でたホウレンソウ2束も入っています。作り方1.皮をむいたトマトを4つ切りにし、材料をすべてあわせてよく混ぜます。2.ホットプレートなら140度、フライパンなら弱火で表面に気泡が出てくるまで焼き、ひっくり返します。中心まで火が通れば出来上がりです。ポイント:ミニトマトの皮むきが手間な場合は事前に冷凍しておくと、当日水でさっと流すとつるんと皮が簡単にむけます。普通サイズのトマトで作る場合は、リンゴの要領で皮をむくと湯むきの手間が省けます。アレンジ:ご家庭にあればホットケーキミックスでも手軽に作れます。サンドイッチのパン代わりにハムやレタスを挟むと見た目も華やかなホットケーキサンドが作れるのでお弁当にもおすすめです!完全に嫌いなものをなくそうとしないしかし、それでも苦手なものがなくならない子もいました。「ナスは嫌いだからどうしても食べられない。考えてもわからない」その意見も尊重するべきだと思います。私たち大人も苦手なものがあるように、どうしても食べられないなら今は仕方ないと割り切り、無理強いはせずに楽しい食卓を囲むのもよいのではないでしょうか。〈文・フリーライター奥村佑華〉
2018年04月10日ビリヤードってやったことがありますか?筆者が学生のころ、ビリヤードはわりにごく普通のお遊びでした。高校の制服を着たまま、渋谷や高田馬場のビリヤード場に通って友だちと玉突きをして遊んだ記憶があります。当時はカラオケと並ぶお遊びのひとつ。なにも考えていませんでしたが、実はビリヤードって脳を刺激するすごいスポーツなんです。球を突いてポケットに落とす、それだけの遊びのはずなのに、実はものすごく奥深いスポーツ、ビリヤード池袋で定期的に開催!プロによるレッスン池袋のロサ会館。映画館のほか、テニスコートやフットサル場、ダーツなどの複合レジャー施設の老舗です。ここにはワンフロア全部がビリヤード場という、昔ながらのビリヤード施設があり、2カ月に1度、キッズビリヤードが開催されています。入ってみると、薄暗い中にグリーンのテーブルだけが浮かびあがるように照らし出された、昔ながらのビリヤード場の雰囲気。薄暗いため、ちょっと大人の空間なイメージですが、その一角にわいわいとにぎやかな親子のグループが。それが、松本敏明さんを代表とする『キッズビリヤード』のプログラムセッション。未就学児から小学校高学年くらいまでのお子さんと保護者が、ビリヤードを楽しんでいました。未就学児から小学校高学年くらいまでの子とその保護者が一緒に遊ぶ。楽しそう!成功体験から一気にトリコにこのプログラムのすごいところは、総括的にビリヤードの魅力に触れることができるというところ。代表の松本さんはサッカー日本代表選手のメンタルコーチ、そしてそれぞれのテーブルについて指導をしているのは日本で唯一、「ワールドスヌーカーコーチ」の資格を持つ福田豊プロをはじめとする、プロ中のプロばかり。キュー(球を突くための長い棒)の持ち方などの基礎から…と思いきや、今日はじめての参加という4歳の男の子はキューの持ち方なんて関係なく、まずは球を突いてみて「当たった!」「できた!」という感覚を体験していました。すると男の子は次もやってみたい!と見るからにモチベーションがアップ。一緒に来ていたパパがうまく球を突くと、2人で「すごいね!当たったね!」と喜びを分かち合っています。頭ではなく、感覚から入るのだな、というところにまずはびっくり。男の子はキラキラと目を輝かせ、いっきにビリヤードのトリコになったようでした。まずは成功体験。小難しいことは考えず、身体で楽しさを覚える福田プロによるマンツーマンレッスン。ジョークを交えつつ、の気軽さに子どもも気後れせずにトライゲームを通して学ぶ成長プロセスまた、参加者のキッズを集めてテーブルで行われたのは、ジェンガのブロックを使ってのちょっとしたゲーム。『ピタゴラスイッチ』のように、ひとつの球を突くとその球が別の球に当たって転がり、たどりついた先でさらに別の球にぶつかって、最終的にある球を見事にポケットに落とします。このゲームではリードとなるキューが置かれていましたが、実際には角度や力加減などを厳密に計算することで狙った球をポケットに落とすことができるということ、そしてしっかりと見通しを立てることの重要性を即座に理解させてくれます。実際にやってみよう!となったとき、ブロック遊びをしているように見えて、実はビジネス用語でいうところの「PDCAサイクル」を実行しているのだ、と主催者の松本さんは言います。PDCAサイクルとは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(確認)」「Action(改善)」の4段階を繰り返して業務を成功に導く作業のこと。ものごとを遂行するにあたり、まずは計画し、やってみる。失敗したらどこがいけなかったのかを確認し、改善する、というプロセスを繰り返すことによってビジネスを成功に導くわけですが、これは普段から小学校などでも実践されている成長プロセスの訓練です。松本さんによると、ビリヤードはこれの繰り返しであって、自分で問題点を見つけて解決方法を模索し、次へつなげるという訓練になるといいます。まさに左脳を刺激する、成長プログラムと言えそうです。簡単な仕掛けなのに、角度や力加減の重要さをあっという間に理解させてくれる脳をビシバシと刺激理想的なスポーツまた、角度や距離感といった空間感覚をフル活用するのもビリヤードの特徴。球を突いてその軌道をイメージし、球同士がぶつかったあとの軌道までもイメージしていくその想像力は右脳を刺激することにほかならず、遊びでありながら右脳と左脳の両方をフル稼働するのがビリヤードなのだそう。そしてさらに、そうした感覚を研ぎ澄ませ計算しつくしていざこの一突きに精魂を尽くす、その集中力こそがビリヤード最大の醍醐味。それを養うことができるとは、ビリヤードの奥の深さに驚きです。キッズたちが“ピタゴラ装置”に夢中になっている間、松本さんによる保護者へのレクチャーがありました。「子どもたちとの信頼関係の築き方」「子どもへの声掛けのしかた」といった、メンタルコーチならではのレクチャー。子どものやる気をそぐことなく、高いモチベーションを維持しつつ続けていくために必要なことをアドバイスしてくれます。「ビリヤードはボーダーレスな生涯スポーツと言われていて、性別や体力差、世代に関係なく楽しめるのが特徴。より良い狙いを探してテーブルの周りを歩き回るので、けっこういい運動になるのですよ」とのことで、日常的、定期的に取り入れたい理想的なスポーツであることがわかります。なによりも子どもたちと同じ目線で同等に楽しむことができるのが最大の魅力。子どもとともに楽しむ共通の趣味として続けていきたいなと思いました。左から、日本で唯一ワールドスヌーカーコーチの資格を持つ福田豊プロ、キッズビリヤード主催でサッカー日本代表選手のメンタルコーチを務める松本敏明さん、ロボット学校などを主催する関浩一さん。すごい面々による指導親子でキッズビリヤード(Facebookページ)開催場所:東京都豊島区西池袋1-37-12ロサ会館5F参加資格:4歳~小学校高学年まで参加料金(税込):初回1組1000円、2回目以降1組2000円紹介者割引あり先着18組まで※人気があり、すぐにいっぱいになってしまうそうですので、申し込みは上記Facebook経由でお早めに<文・写真:フリーランス記者岩佐 史絵>
2018年04月09日ママがやっていることを自分もやってみたい!というようになった我が家の息子。料理の支度をすれば食材を切ってみたい、裁縫をしていると縫物をしてみたい!というような感じ。「やってみたい!」という気持ちを大切にしたいけれど、裁縫は針を使うのでケガをしたら大変。そこで子どもが安心して裁縫できるようにと考えたのが、段ボールを使った裁縫レッスン。家にあるもので簡単にできる方法を紹介します。家にあるもので材料を揃えよう家にあるものを使って裁縫キットを作ってみましょう。《材料》・段ボール(なければ厚紙)・穴あけパンチ・毛糸・ひも通し(なければ細めのストローやヘアピンなどで代用)《段ボール裁縫キットの作り方》1.A4よりひとまわり大きいくらいのサイズの段ボールまたは厚紙を用意したら、まわりの辺に2cm間隔で穴あけパンチを使って穴をあけていく。2.ひも通しに毛糸を通す。ひも通しがなければ、穴に通せる太さのストローなど、棒状のものに毛糸をセロハンテープなどで付ける。男の子でも楽しめる裁縫レッスンスタート!段ボールに開けた穴に、縫い物をするときのように毛糸を通していきます。ひも通しは子どもの手で持ちやすく、穴開けパンチで開けた穴は大きめなので、やり方を教えてあげれば簡単に裁縫体験ができます。この作業に慣れてきたら、段ボールではなくフエルト布地に変えて、あらかじめ縫い合わせるところに穴を開けておいてあげれば小さな袋など、簡単に作れるようになります。応用編で靴ひも通しやリボン結びの練習も段ボールの両サイドを折りたためば、靴ひも通しや型結び、リボン結びの練習ができます。いろいろな方法を楽しんでみてくださいね!安全に挑戦できるように工夫する子どもの「やってみたい!」の気持ちを大切にするためにも、「危ないからダメ」ではなく、安全に挑戦できるように工夫してみるということが大切です。そして、失敗することも大切だと思います。こうすると危ないから、ママはダメって言ったんだな。ということを体験をすれば子どもにも伝わります。我が家の息子は、3歳くらいからこの段ボール裁縫を始めて、5歳くらいのときには自分で針と糸を使って裁縫できるようになりました。初めから針を使わせるのは不安だけれど、こうやって安全なものを用意して練習していくことで安心して裁縫もできるように。興味があるときに挑戦することで、子どもは集中して物事に取り組んでくれます。そのチャンスを見逃さないようにしてあげたいですね!<文・写真:やまさきけいこ>
2018年04月08日いよいよ新生活の始まる季節です。小学校に入学するお子さんがいる親は、これから1人で行動することの増える我が子に、少なからず不安を覚えるのではないでしょうか。事故や犯罪に巻き込まれないために対策を講じているかもしれませんね。しかし、被害者になることばかりではありません。子ども同士遊んでいるとき、相手の子どもに重大な怪我を負わせてしまった、自転車走行中に他人の車にぶつかり傷をつけてしまったなど、賠償責任を負う機会も増えるのです。今回はファイナンシャルプランナーである筆者が、そんな事故に備えた個人賠償責任保険についてお話しします。個人賠償責任保険とは?個人賠償責任保険は、主に加入している本人とその同居の家族において、日常生活で他人に怪我をさせたり物を壊したりしてしまった際に効果を発揮する保険です。万が一そのような事態が起きてしまった場合の損賠賠償金や弁護士費用などに充てることができます。・子ども同士が遊んでいるときに、相手の子どもに治療を要するような怪我を負わせた・子どもが自転車走行中に、駐車場に停めてあった他人の車に傷をつけた・自分の家の水漏れで、マンションの下の階に住んでいる住民にも被害が及んだ・飼い犬が他人に噛みついて怪我を負わせたというようなケースにも対応ができます。保険の対象は?個人賠償責任保険の一つの大きな特徴として、対象者の範囲が広いことが挙げられます。・本人・配偶者・同居の親族・生計を一にする別居の未婚の子(仕送りを受けている学生など)つまり家族のなかで誰か1人が入っていれば、家族全員が保険対象となります。加入方法・保険料は?個人賠償責任保険は単体で入ることはできず、通常火災保険や自動車保険の特約として加入します。またクレジットカードに付帯されている場合もあります。加入金額の目安として、保険金額1億円で1月あたり100円程度です。例えば自転車事故の損害賠償として備える自転車保険は単体で入ることができますが、同じ保険金額で月500円ほどかかることを考えると、それよりカバー範囲の広い個人賠償責任保険に入るほうがいいでしょう。現状加入していない場合は、入っている火災保険や自動車保険に付帯することが可能かどうかを確認し、可能な場合は更新のタイミングで加入するといいかもしれません。クレジットカードであれば比較的早くに保険をつけることができますので、お持ちのクレジットカードの会社に確認してみましょう。注意したいのは、重複して入っていないかというところです。損害保険は同じものに複数入っていたとしてもかかった費用にしか充当されず、保険料が無駄になってしまいます。同様に、保険を解約する場合には特約もなくなってしまいますので注意が必要です。何が起こるかわからないのが事故です。事故被害者になることだけでなく、万が一加害者になった場合を想定しておくことも必要でしょう。<文・写真>フリーライター・沖田かへ
2018年04月07日春は新学期、入園、入学シーズン。新しいお友だちや先生に出会い、これからどんな楽しいことが起こるのか期待に胸をふくらませる時期。それと同時に、生活環境が変わり不安を抱く時期でもあります。息子が入園したときも、普段よりもわがままになって親を困らせたり、いつも以上に甘えが出てきた時期がありました。今思うとそれは子どもが発するSOS信号だったのかも? そこで、子どものSOS信号を見逃さないためにはどうすればいいか、発達心理学・教育心理学が専門の東北文教大学准教授 永盛善博先生に話を聞いてきました。永盛先生によると「子どもたちは新しい環境に慣れようとして、園や学校でいつも以上に頑張っています。その反動で、不調なども出てきます。子どもが入園、入学する時は、多かれ少なかれ『普段とは違う行動が見られる』と考えた方がいいでしょう」大人でも新しい環境に行けばストレスがたまるので、子どもであればなおさら。子どものSOS信号が表れる行動とその対処法を教えてもらいました。子どものこんな行動はSOS信号のサイン『チャイルドヘルス』の石動(2017)のまとめによれば、子どものSOS信号は以下の5つの行動になって表れます。(1)身体反応(食欲不振、疲労感、腹痛など)(2)気になる行動の再開や強まり(夜尿、指しゃぶり、ぐずりなど)(3)イライラの増大(4)母親への依存の増大(5)緊張(不安な表情、無口もしくは過度のおしゃべり、登園しぶりなど)小学校入学の際には、特に(1)と(5)が多く表れるとのこと。普段ならつい注意したくなる行動も、この時期は不安の表れだと受け取った方がよさそうです。SOS信号に気付いたら子どもの気持ちを受け止めるでは、子どものSOS信号に気付いたら、どうすればいいでしょうか。親としては登園、登校してほしいという思いがありますが、無理矢理送り出してもいいのでしょうか。「子ども自身がSOSに気付いていないこともあるので、まずは、親の方から働きかけて。子どもは自分の言い分を聞いてもらえて初めて、大人の言い分を聞けるようになります。まずは子どもの気持ちを受け止めてほしい」と永盛先生。働きかけるときは、その子の個性に合わせるのがポイント。褒められた方がよい子、叱られた方がよい子、楽しいことをイメージさせた方がよい子、一緒にじっくりと問題点を解決していった方がよい子などさまざま。話を聞いてもらえただけで大丈夫な子もいるそうなので、自分の子はどんなタイプか見極めることが重要ですね。SOS信号を見逃さないためにコミュニケーションが必須「子どもの“いつもと違う”を親が感じるためには、子どもの“いつも”を知っておくことが大切」と、永盛先生にアドバイスをもらいました。普段からよくコミュニケーションをとること。そして、子どもの個性や状態を把握しておく必要があります。また、園生活や学校生活を把握しておくのも大事だそうで、連絡帳を最大限に活用しましょう。息子が通っている園で「不安なことがあったらすぐ担任や園に連絡してくださいね」と声をかけてもらい、とても心強い思いをしました。子どものことで不安なことや気になることがあったら遠慮せずに連絡帳に書きましょう。家にいるより長い時間生活する園や学校とのコミュニケーションも大事。相手は保育、教育の勉強をしてきたプロですから、きっと力になってくれるはずです。親としては、自分の気持ちを上手に伝えられない子どものSOS信号に気付いてあげたいところ。新学期がはじまる時期は、いつも以上に子どもたちのことを気にかけて、のびのびと園生活、学校生活を楽しんでもらいたいですね。<文:フリーランス記者三浦麻耶取材協力:東北文教大学>
2018年04月06日ママ友達がSNSにアップしていた、コーヒーと牛乳が2層になったカフェオレ。お店などでドリンクを頼むと、そんなふうに出てきて「おしゃれでかわいい!」と思っていましたが、「家でどうやって作るの?」と疑問に。早速、ママ友達に作り方を聞いて、家でやってみました。カフェみたいでおしゃれ!自宅でのおもてなしにもおすすめ「2層カフェオレ」〈作り方〉1.コーヒーを淹れたら冷蔵庫で冷やしておく(市販のアイスコーヒーをそのまま使ってもOK)2.グラスにたっぷりの氷を入れる3.牛乳を、氷の隙間からグラスにゆっくり注ぐ4.上からアイスコーヒーを注ぐ。牛乳と混ざらないように、アイスコーヒーが氷をつたって落ちるように氷に向けて優しく注ぐ5.ストローをさして完成(ストローを入れるときに、牛乳とコーヒーが混ざってしまうこともあるので、心配なら2の氷を入れるときにさしても良い)1回目は、勢いよく注ぎすぎて失敗しましたが、2回目からは上手にできました。自宅にいながらにして、お店気分のおしゃれなカフェオレが飲めるのは本当に幸せです。また、お友達が遊びに来たときや、来客時のおもてなしドリンクにもぴったり。カフェラテに加えて、アロマの教室に参加したときに出してもらった、ハーブコーディアルとオレンジジュースの素敵な2層式ドリンクの作り方も紹介します。カラフルで子どもにも大人気!「ハーブコーディアルとオレンジジュースの2層ドリンク」1.ハーブコーディアルを作る(今回は、ローズヒップとカシスのハーブティーを使いました。茶葉20gを400mlのお湯で5分煮出し、茶葉を取り除いた後、砂糖200gを溶かし、レモン汁を加えます。5倍に薄めて使います)ハーブコーディアルは冷ましておく2.グラスにたっぷりの氷を入れる3.オレンジジュースを、氷の隙間からグラスにゆっくり注ぐ4.上からハーブコーディアルを注ぐ。オレンジジュースと混ざらないように、ハーブコーディアルが氷をつたって落ちるように氷に向けて優しく注ぐ5.ストローをさして完成子どもの友達が遊びに来たときに、作って出したら大好評。実験みたいな作り方も楽しいようで、みんな興味深そうに見ていました。味もハーブコーディアルを使っているので、オレンジジュースよりまろやか、甘さもプラスされ飲みやすかったです。今回は、色が赤いハーブティーを使いましたが、ブルーのもの、グリーンのものなど、違う色のハーブティーで作ってみてもきれいだと思います。4月に入って気温も高くなり、冷たい飲み物も多く飲むようになります。家で簡単に作れる「2層ドリンク」は、夏のちょっとしたおもてなしに、家で過ごす時間を楽しくするにもぴったり。ぜひみなさんも作ってみてくださいね。<写真・文:フリーランス記者武田由紀子>
2018年04月05日進級や進学の季節、4月ですね。この季節、ついついやってしまいがちなのが、子どもと他の子、あるいは、きょうだい同士での「比較」。「お兄ちゃんは、年中さんになったときはもっと身長が高かったのに、あなたは低いわね!」といった身体的なことから、「○○ちゃんは、もう平仮名が書けるのに、うちの子は書けない」といった学力的なことまで、ママにとっては気になることがいっぱい。でも本当はママだって、そうやって比べることがあまり良くないとわかっている一面もありますよね。今回は、心理カウンセラーである筆者が、子どもと他の子を比べてしまうときの対処法についてご紹介します。比較された子どもの心理は?まずは、いろいろなシーンでママに比較されてしまった子どもの心理を考えてみましょう。子どもの心は、大人が思っているより単純です。「○○ちゃんは平仮名が書けるのよ」と比較されたからといって、大人の思惑どおり、「ようし、ボクも書けるようにがんばろう!」と奮起してはくれません。むしろ、「ボクは、平仮名書けないから、ママに愛されていないんだ…」と、深く傷ついてしまいがちです。そればかりではなく、比較されることが続くと、子どもは少しずつ、「ボクはできない子なんだ」と、自分に対する評価を低くしてしまいます。これを「自己肯定感」と呼びますが、自己肯定感の低くなった子どもは何事にも自信を持てず、「できないかもしれない」という気持ちからチャレンジすることを怖がるようになり、やがて自分の伸びしろを自分で制限してしまうようになるというデメリットがあります。また、ママがこうした比較をきょうだい間でひんぱんに行った場合は、「カインコンプレックス」という心理的なブロックに大人になっても悩まされることがあります。カインコンプレックスは、旧約聖書に登場する兄弟「カインとアベル」から名付けられています。きょうだい間の嫉妬心や競争心から、同年代との人間関係を大人になっても上手に築くことのできない精神現象を、カインコンプレックスと呼んでいるのです。比べそうになったとき最初にすることは?子どもを比べそうになったときは、今お話しした、比較された子どもの心理とデメリットをまず思い出してください。子どもを比べるとき、たいていのママは「比べることで、うちの子がやる気になってくれたら」とプラスの効果を期待して、比較しています。あなたも頑張ってよ!という気持ちがあります。ところが実際には、比較することによってもたらされるメリットはほとんどありません。デメリットが大きすぎると頭で理解しておくだけで、比較してしまいそうになるお口をぐっと結ぶことができるママも少なくないのです。比べるよりも頑張りを認めましょう子ども同士を比較することのデメリットを頭でわかっていても、ついうっかり、比べる言葉が口から出てしまうかもしれません。そんなときは、すかさず我が子の頑張りを認める言葉を、追加しましょう。「あなたも頑張っているものね!」。もちろん、比べずに、自分の子どもの頑張りを認める言葉だけをかけることができたらベストです。子どもを比較していいのは、昨日の我が子、過去の我が子だけ。「わあ!できるようになったね!頑張ったね!」と、ちょっとした小さな成果をほめてあげるだけでも、「ママは、自分の頑張りをちゃんと見てくれていた!」と子どもは大喜びし、自分に自信をつけて、前進していくことができます。ママは子どもに自信をつけさせ、できるようになるのを待つだけでいいのです。幼少期にしっかりと自己肯定感を身につけた子どもは、小学生になっても中学生になっても、どんどん後伸びしていきます。ママ自身が自信を持って!子どもを他の子と比較するのはママの自信のなさのあらわれかもしれません。実は、子どもを無意識に比較してしまうママの中には、子どもの頃に自分自身が比較されて育ったという人も、少なくないのです。でも、ママになった今、今までのどんな人生の局面よりも、頑張っているはずのあなた。子どもだけでなく、自分の頑張りも認めてあげることで、子どもとの新しい関わり方を見つけられるかもしれませんよ!<文・写真:フリーランス記者あん茉莉安>
2018年04月04日子どもを招いてクッキングなんて大変と思っていませんか?子どもと一緒におやつ作りは楽しそうだけれど、ハードルが高いと感じているママも多いかもしれません。でも、レシピを選べば、親の負担は意外と少なく、もちろん子どもたちは大盛り上がりなんです!我が家はいままでに何度もお友だちを誘って、一緒におやつ作りをしてきましたが、準備も片づけも時間は取られず、むしろ普通に遊んで散らかされるより楽なくらいでした。今回は、お友だちと一緒でも、親の労力は最小限で子どもたちが大満足するお菓子レシピを4つ紹介します。卵・小麦のアレルギーを持つ子と一緒に楽しめるお団子作りお団子は、原料がお米だけのシンプルメニューなので、卵や小麦などのアレルギーを持つ子どもも楽しめるおやつです。そのうえ、とっても簡単。年少さんなどの小さな子どもの場合は、粉を練って用意しておけば、粘土のようにいろんな形を作って楽しめますし、形はただのマルでもココアや抹茶で色を着けて、楽しむこともできます。粉を練るところからやってもらう場合は、粉を少し残しておくと柔くなりすぎても簡単に調整がききます。我が家では、丸いお団子をミッキーの形に盛り付けただけで、子どもは大喜びでした。他にも、クッキー型で型抜きをしてみたり、くし団子にしてお好みのフレーバーで、なんていうのも盛り上がります。子どもの作業時間は10分から出来て、熱々が食べられるのも魅力です。<材料>団子粉もしくは白玉粉(たいていは袋の裏にレシピ有)水<用意するもの>大きめのボウル成形したお団子を入れるお皿お湯を沸かした鍋(ゆでるのは親がおすすめ)<作り方>1、団子粉に水を入れてひとまとめにしておく2、ボールごと子どもに渡し、各自成型する3、お湯を沸かしてゆでる※お団子につけるフレーバーは、好みが分かれるので、お友だちに確認してから足すようにするとよいでしょう。実はサクサク、卵もバターも使わない簡単でヘルシーな米粉や片栗粉のクッキークッキーは、バターを溶かしたり、粉をふるってまとめたりと生地を作るのに手間がかかる印象があるかもしれません。しかし、バターも卵も使わず、代わりに植物油を使うことで、生地は簡単にできます。そして、米粉や片栗粉を足すとサクサク感も増します。今回紹介するレシピは、面倒な手順なしに、材料は全て一緒に混ぜるだけなので、子どもでも簡単に生地を作ることができますよ。そして、生地がひとまとまりになったら、ラップに包んでからめん棒で伸ばすのがポイントです。ラップにゆったりと生地をくるんで伸ばすことで、生地を伸ばす際に余計な粉を使わず、周りを汚すことがありません。また、ラップを使うことで、手もあまり汚さずに作ることができます。型抜きがなくても、ココアなどで色を付け、包丁でカットしたり、手で粘土のように成形したりしても楽しめます。<材料>小麦粉100g米粉か片栗粉40gオリーブオイルや菜種油など60g甘味(砂糖・甘酒・メープルシロップなど)40gほど塩一つまみ<用意するもの>大きめのボウル大きめのラップクッキー型成形したクッキーを入れるお皿オーブンレンジ<作り方>1、材料をボウルに入れてひとまとめにする2、ラップにのせ、ゆったり包み、手で簡単に平たくしておく3、めん棒で伸ばして、型を抜いて焼く※お団子の場合もそうですが、リビングテーブルやローテーブルなどで広々と作るのがおすすめで、心配な場合は、台にビニールクロスやラップ、床に新聞紙などを引いておくとさらに片づけが楽です。自宅で作れる簡単「しっとりせんべい」甘いものが苦手な子どもに喜ばれるのがおせんべいです。手作りしたことのない人も多いかもしれませんが、実は簡単に作れます。手順としては、お団子を作るのと同様に生地を作り、蒸しておき、それをおせんべいの大きさにしてめん棒で伸ばし、焼くだけです。塩とゴマでシンプルに作るのもよし、おしょうゆなどを塗っても楽しめます。<材料>米粉(袋の裏にレシピのあるくらいのお団子の硬さで作ります)塩ゴマなど<作り方>1、米粉は耳たぶの硬さに練って蒸しておく2、片栗粉をまぶしたまな板などの上において小さく切る3、めん棒で伸ばしてオーブンで焼く※焼きたてはサクサクですが、すぐにしっとりとなりやすいのが自宅で作るおせんべいです。硬くなったら、再度温めると柔らかく食べることができます。気分はパテシエ、パフェはグラスと材料をそろえるだけで盛り上がるゆでるのも焼くのも面倒だという場合は、手作りパフェはいかがでしょう?コーンフレークやフルーツ、ゼリー、生クリームにチョコやクッキーなどをそろえるだけで簡単に手作りパフェが作れます。生クリームを泡立てるのも面倒なときには、ヨーグルトやアイスクリームが強い味方です。材料をそろえて並べて、各自のグラスを用意するだけの手間で、大盛り上がりです!<材料>コーンフレークフルーツゼリーや寒天チョコレートクッキーなどのトッピング生クリーム、もしくはヨーグルト、アイスクリームなど<用意するもの>グラスとスプーンお友だちが遊びに来たときには、おやつを出すことも多いもの。たまには、子どもたちも一緒に手作りおやつを楽しんでみてくださいね!<文・写真:フリーランス記者小柳結生>
2018年04月03日ハロウィーンやクリスマス、子どもの誕生日会といったイベントにホームパーティーを開く人も多いですよね。ホームパーティーは店と違って自由度が高いのがメリットですが、誰かの自宅で集まるのは迎える側も招待される側も気を遣いがち。準備や後片付けが大変なのも悩みどころです。そこでおすすめしたいのが、カラオケ喫茶を利用すること。年配の人が集まるイメージがあるかもしれませんが、実は小さな子どもがいるママたちが集まるのにもぴったりな場所なんです。今回は、そんなカラオケ喫茶の魅力について紹介します。カラオケ喫茶とは?舞台設備があるカラオケ喫茶カラオケ喫茶とは、その名のとおりカラオケを楽しめる喫茶店のこと。個人経営の店がほとんどで、ドリンクや軽食、店によってはアルコールの提供も行っています。料金形態は主に歌い放題制、あるいはカラオケ1曲につき料金が決まっているチケット代制の2通り。前者は1000円〜2000円でワンドリンク付きの店が多く、後者は1曲100円くらいが相場です。営業時間は店によってまちまちで、昼頃に開店して夕方に閉まる店もあれば、深夜まで営業しているところも。基本ワンルームなので、ママの目が全体に行き届きやすいのが子連れにとって嬉しいポイント。トイレも店内にあるのが一般的です。どんなカラオケ喫茶が子連れ向け?オードブルと子どものオモチャを持ち込んで、パーティーの準備カラオケ喫茶と呼べる店は全国にありますが、店の特徴やルールはそれぞれ違います。店選びするうえで確認すべきポイントを押さえておきましょう。<店側に確認すること>・子ども連れOKか→「子ども連れ可」や「ファミリー歓迎」と公式サイトなどで明示している店もあります・貸切予約OKか→何人から貸切可能かも確認・店内禁煙・喫煙について→店によって禁煙・喫煙・分煙などスタイルが違います。ニオイが気になる場合は完全禁煙の店を探しましょう・食事やドリンクの持ち込みOKか→禁止されていたり、別料金がかかる場合もあるので確認・座敷スタイルか→特に赤ちゃんがいる場合は座敷の方が良し・車を使う場合、駐車場があるか→駐車可能台数も確認カラオケ喫茶を利用するうえで問題なのが、公式サイトやグルメサイトでのネット情報が乏しい店が多いということ。上記のような点については店に直接電話し、オーナーに確認を取りましょう。女子会や忘年会、結婚式の2次会などのパーティーを歓迎している店の方がイベントごとに慣れているため、融通をきかせてもらえるかもしれません。クリスマスパーティーで利用。座敷スタイルなら、ハイハイやヨチヨチ歩きの赤ちゃんも安心やっぱりカラオケを楽しめるのが魅力!カラオケ喫茶の一番の魅力は、なんと言ってもカラオケを楽しめること。カラオケボックスは不特定多数の人が同時に利用する施設なので、トイレなどの衛生面が気になるという声も聞かれます。貸切可能なカラオケ喫茶なら自分たちだけで楽しめますし、子どもが生まれてからあまり歌いに行けなくなった…というカラオケ好きのママには嬉しいですね。筆者の地元である大阪は飲食店が多い地域ということもあってか、カラオケ喫茶をよく見かけます。ですが、周りに聞いてみたところ、利用しているママはまだまだ少ないよう。カラオケ喫茶にはレストランやカラオケボックスにはない魅力があります。店を利用することでホームパーティーのように気負わず、気楽に集まれるのもメリット。興味がある人はぜひ、駅前などアクセスしやすいところにカラオケ喫茶がないか調べてみてください。人柄のいいオーナーの店や綺麗でおしゃれな店など、行きつけの店ができるといいですね。<取材協力:ミュージックハウス 猫太郎><文・写真:フリーランス記者奥 汐紀>
2018年04月02日時代劇はお好きですか?勧善懲悪のストーリーとかっこいい殺陣(たて)がストレス解消になる人も多いのでは?今回はママたちに密かな人気という「立ち廻り剣術」を取材してきました。立ち廻り剣術とは?チャンバラエクササイズとは違うの?まず最初に、「立ち廻り剣術」という聞きなれない言葉に想像が膨らみました。エアロビクスのように音にのりながら木刀を振ったりするのだろうか?それともダイエット目的の剣道教室?ワクワクしながらお会いしたのは「魂刀流志技会」の殺陣師・戸沼季代さん。映画やKTVのドラマ、Vシネマなどで殺陣振り付けとスタントを担当しながら、ご自身も役者として活動しています。「立ち廻り剣術はエアロビクスや剣道とは異なります。アルミ刀を使って立ち廻りやチャンバラの稽古をし、ストーリー性のあるオリジナル剣舞を創りあげます。地元のお祭りや小学校で披露しているんですよ」とのこと。木刀を10回レッスンしたら使えるというアルミ刀は、「舞踊刀」と呼ばれるもので、実際に振ったり打ち合ったりしても平気な本格的なもの。浅草の芝居小屋の役者さんも同じものを使っているそうです。実際のレッスンを見学させてもらいました1回のレッスンは約2時間。10分ほどストレッチをしてから袴に着替え、黙想と礼。キリッとした緊張感が漂います。続いて足運びや立ち回り。夏頃には生徒さんだけで作り上げた殺陣を支部ごとに披露する場があるとのことで、後半1時間はそのためのレッスンになっていました。今回の主人公はベテランのAさん。「どんな役にする?男性?女性?強い?弱い?」「男性で、まだそんなに強くない。仲間が自分をかばって斬られてしまって…、それを見て開眼する、というストーリーはどうかな?」「いいね。じゃあまず、舞台上手で1組、下手で1組で斬り合う?そこから混戦になって…」などアイデアを出し合い、「ワンパターンになるからここで突きを入れよう」「このへんで大きなアクションを入れたい」など実際に体を動かし、みんなの動きや時間を確認しながら殺陣を作っていきます。参加者に聞いた「立ち廻り剣術」の魅力とは?今回の参加者は立ち廻り剣術歴4〜7年の20代〜50代の女性。皆さんに立ち廻り剣術の魅力を聞いてみました。始めたきっかけは?「友人に誘われたのがきっかけですが、もともと時代劇やベルサイユのばらが好きだったのですぐにハマってしまいました」「体を動かすのが大好き。でも普通の運動ではおもしろくないと思い、こちらに参加してみたところ想像以上の楽しさでした」「女性ばかりの会なので安心できたし、皆さんと話も合います」立ち廻り剣術のオススメポイントは?「袴をつけたり剣を持ったりして役になりきるので非日常を味わえます」「時代劇の殺陣や着物が私には妙にしっくりきました。日本人にとって身近なものだしDNAに組み込まれているのかもしれませんね」「自分の運動になるだけでなく、イベントなどでは多くの人に楽しんでいただけて満足感があります」立ち廻り剣術、どんな人に勧めたい?「同年代のママたちとコミュニケーションを取りたい人に最適です。みんなで1つの殺陣を作り上げるなかで自然に親しくなれます」「いつもと違う自分になりたい人、マインドを切り替えたい人にオススメ。ヘタだったり失敗したりしても周りのメンバーが盛り上げてくれるので楽しいし、気持ちがいいです!」「ストレスをためている人にぜひ体験してみてほしいです。普段、刀を振り回す機会なんてないですよね?目の前の敵をバサバサ斬っていくとストレス発散になりますよ」みなさん、汗を拭きながら楽しそうに話してくれました。春になり、新しいことを始めようと思っている方は、時代劇の主人公や有名武将になった気持ちでかっこよく殺陣をキメるのもいいかもしれません!取材協力:魂刀流ママチャンバラ倶楽部、魂刀志技会<文>フリーライター:森藤理絵
2018年04月01日2020年から小学校で必修化される、プログラミング教育。我が家でも夫婦ともに「息子にプログラミングを学ばせたい」という考え。だけど「プログラミングを学ぶメリットはなんだろう」という疑問が浮かんできました。そこで、子ども向けプログラミング教室「富士通オープンカレッジ F@IT Kids Club(ファイトキッズクラブ)山形校」を運営する高梨晃一さんに、プログラミングとはどんなものなのか、話を聞いてきました。ファイトキッズクラブは全国で40校以上あり、初めてプログラミングに触れる子どもたちにも、楽しみながら学べるプログラムが用意されています。コンピューターに命令を出して命令通りに動かす=プログラミング「簡単なプログラミングの経験を積み重ねていくことで、徐々にできることを増やしていきます。成功体験を積み重ねていくと自信にも繋がります」と高梨さん。プログラミングを学ぶ=プログラミング言語を学ぶと思われがちですが、子どもの場合、プログラミング言語は学ばないそう。プログラミング言語の代わりになるブロックをパズルのように組み合わせてコンピューターに命令を出します。プログラミングの簡単な原理を教えてもらいました。1)コンピューターにどのようなことをさせたいかを考える2)そのためにはどんな順番でどんな命令を出せばいいか考える3)考えた手順でやってみる4)思い通りに動かない5)問題を分析、新しいやり方を試してみる6)⑷と⑸を繰り返す7)完成8)さらに良くするために分析プログラミングから学べる、人生に必要な3つのこと高梨さんのお話しを聞きプログラミングを学ぶことで身に付く力は、主に3つあると思いました。1、論理的思考力(客観的に物事に道筋を立てて考える力。わかりやすく説明する力)プログラミングでは道筋を立てることが必須。そして、コンピューターでも理解できるようにわかりやすく順を追って命令するスキルが求められます。プログラミングを行うときは論理的思考になるので、自然と論理的思考力が身に付いていきます。道筋を立てると言えば、うちでは子どもにやるべきことに番号を付けさせてリスト化させています。例えば、お風呂に入っているときに「寝るまでにすることは?」と聞くと、「1、お風呂を上がる。2、体を拭く。3、パジャマに着替える。4、歯を磨く。5、トイレへ行く。6、お布団で絵本を読む」といった感じで、やることリストを自分で考えてくれます。小さい頃から物事の道筋を立てる練習が、後々プラグラミングを学ぶときに役立ってくれたら嬉しいです。2、問題解決力(問題を発見し明確化。分析して解決策を立案する力)プログラミングにはバグが付きもの。思った通りに動かない原因を分析して、新たな方法でトライすることの繰り返しです。何度も失敗して、検証していくうちに問題を解決する力が養われます。問題解決能力は、生きていく上で重要な能力。人生で壁にぶつかったとき、客観的に問題に向き合い解決しようとする力は、折れない心レジリエンスを育てることにも繋がりそうです。3、創造力(新しいものを創り出す能力)プログラミングは新しいものを一から作り上げる作業です。「今は何でもある時代。プログラミングに触れることで"なかったら作ってみよう!"と発想してほしい。子どもたちにもの作りの大切さを伝えたい」と、高梨さんは話してくれました。「新しくこんなものを作りたい!」と思ったとき、プログラミングで養った問題解決力があれば自発的に調べて知識を身に付けることもできるはず。社会で生きていくために必要なスキルを少しずつ積み重ねていけるプログラミングを、「子どもの頃から学ばせたい!」と改めて思いました。自宅でプログラミングに挑戦できるアプリ自宅で楽しめる方法も。5歳〜7歳向けに開発された「スクラッチJr」というタブレット専用アプリは、タッチパネルで操作できるので、キーボードやマウスが使えなくても大丈夫。使い方次第ではアニメーションや簡単なゲームも作れるので、5歳から小学生まで楽しめる内容になっています。早速インストールして使ってみました。内容はシンプルですが、プログラミングの基礎が詰まっていると感じました。命令はジグソーパズルのような形になっていて、組み合わせるとその通りにキャラクターが動きます。最初は、塗り絵やお絵描き感覚で遊ぶかもしれませんが、操作に慣れてきたら、自分が動かしたいように命令する練習をしてみました。完成図をイメージして、それを実現するには「どのような手順を踏めばいいか」「失敗したらどうすればいいか」を親子で一緒に考えながら作品を作ると、より楽しく遊べますよ。<文:フリーランス記者三浦麻耶/取材協力:富士通オープンカレッジ ファイトキッズクラブ山形校/富士通オープンカレッジファイトキッズクラブ>
2018年03月31日出産してしばらくは育児に専念していたけれど、子どもが少しずつ成長してきて自分の時間が少しずつできてくると、前からやりたかったことや得意なことを始めてみたい…。そんな思いをきっかけに実際に「起業」という形でアクションを起こすママが増えてきています。育児中の人におすすめしたいのが「マイペース起業」という働き方。その魅力と注意点について紹介します。起業は難しいことではない起業と聞くと何だかハードルが高そうに感じるかもしれませんが、簡単に言うと商品やサービスを提供しその対価としてお金をもらう活動です。ハンドメイドのアクセサリーを作る、得意なお料理のレシピを公開する、というのは趣味の段階ですが、販売したり講習料をもらえばその活動はビジネスとなります。そのスタートは「私はこういうことをしています」「こんなことができます」と宣言するだけ。難しくはないんです。ママだけど起業できる?起業はあくまでもワークスタイルのひとつ。時間や場所にとらわれずに働けますし、知識や経験を生かしてやりたい仕事ができるからマイペースに仕事を進められます。育児や家事と並行しやすいのはママのワークスタイルとしてはメリットが大きいですね。その反面、責任はすべて自分が100%負わなければいけません。たとえ子どもが熱を出したとしても、お客さまがいる以上急な変更やキャンセルはできません。スケジュール管理や万が一の時の対策法を常に意識しておくことが大切です。■マイペース起業中のママの本音は?では実際に起業したママのリアルな声を紹介しましょう。【中路朋さん(40代・シュガーデコレーション教室sugar decor主宰)】―起業されたきっかけは?育休中に主人の転勤の可能性が高くなり、場所が変わっても続けられる仕事をしたいなと考えていた頃、近所のアイシングクッキー教室を知って通い始めました。何度か通ううちに「もし転勤しても自宅で開業できれば続けられる」と思うようになり、本格的に勉強して2011 年に教室を開きました。―教室を開くまでに大変だったことは?教室を開く前から「自宅教室を開く」という目標があったので、勉強を始める少し前からブログをスタートさせました。ブログ上で他の人とコミュニケーションをとるようにして、シュガーの勉強の様子や子育ての様子などをアップし続けたのですが、続けるのは正直大変でした。シュガーの勉強が終わってすぐに、ブログで体験レッスンを募集してみました。その頃はシュガーの教室も少なかったので、運よく興味を持ってくれる方が多くいらっしゃいました。ただし最初の1年間は修行のつもりでしたから、いただいていたのは材料費だけ。収入になってきたのはもっと後ですね。―本格的なコースを開いてからはどのように進めてきましたか?教室を開いてからは、娘が幼稚園に通っている時間に教室を開催して、夜娘が寝てから準備をする、というリズムを作っていました。家事と育児の両方をしなければいけませんから、どちらにも無理が出ないようなスケジュールにあえて調整していましたね。最初のうちは、とりあえず何かできそうなイベントなどを見つけたらすぐに申し込んだり、いろいろなことに参加していました。そのイベントで理想の結果が出なくても、そこでお会いした人から声をかけてもらい次の仕事につながることもありましたよ。(ウエディングの手土産をイメージしたステンドグラスクッキー)作品の撮影に力を入れていた時期に、料理教室のポータルサイトが主催する写真コンテストに応募したら準グランプリをいただいたことがありました。自分で努力していた結果が出たと実感しましたし、審査員からの高評価のコメントで達成感を得られたので、さらに頑張ろうという気持ちになれました。―教室を続けてきてやりがいを感じたのはどんなことですか?私の教室は〇〇協会に所属して…というものではなくて、私がオリジナルでコースを作って開講しています。そのコースを習得して認定講師となった生徒さんが、次の生徒さんへ教えていくという仕組みを作りました。生徒さんからのリクエストを受けて作ったのですが、ゆっくりではありますがしっかりとした形になってきたように思います。生徒さんのところに通う生徒さんから「シュガーの世界が楽しいです」と言っていただいたときは、しっかりとつながりができていたこと、お会いしたことのない方にも楽しんでいただいていることが分かってとても嬉しかったです。(お砂糖のお花をメインにしたディスプレイにもなるステンドグラスクッキー)また、娘が1歳のときに福岡に引っ越ししてきて、ゼロからスタートしました。それから約6年間続けてきて、スタートした頃には思ってもいなかったスタイルにゆっくり変化して、縦のつながりができ始めている点もやりがいを感じますね。娘は私が働く姿を直接目にする機会が多いので、友達や学校の先生などに自慢してくれているようです。働く姿を見せられることは私にとっても貴重な経験だと思いますし、娘が大人になったときの人生の指針の一つになればと思います。―今後も起業家として生き抜いていくためにどんなことが必要だと思いますか?ともかく努力の結果が直接反映されやすい世界です。努力が形にならないことはあるかもしれませんが、努力のないものが形になることは絶対にないですね。特に最近はインスタグラムなどで生徒さんの目も肥えてきているので気が抜けません。また、SNSの影響で、情報の動きやデザインの流行の移り変わりがとても速いと感じます。最初は私もそういった流れについていこうとしていましたが、長く講師を続けたいという自分のスタイルには合わないと気が付きました。人に影響され過ぎず、飽きられず、自分が良いと思ったものに絞り込んで発信し続けようと思っています。また起業には定年がないので出来るだけ長く続けること、今やっている仕事を次の生徒さんにも繋げていくことが目標です。しっかりとしたスキルを身につけることのできる教材を作ってアイシングクッキーの世界を広げていきたいです。家事や育児と両立しながら好きなことで起業する、ここまでは比較的簡単なのですが、大切なのは継続すること。そして継続してくためには、自分のペースを見極めて進めていくことが大切です。もうすぐ新年度。新たな挑戦をしたいなと考えているなら、マイペース起業というワークスタイルを考えてみてはいかがでしょうか。<文・写真:フリーランス記者河野由美子><取材協力:シュガーデコレーション教室sugar deco>
2018年03月31日子どもには、創造力や発想力といった、豊かな感性を持った人間に育ってほしいもの。でも、そのためには一体どんなことをしてあげたらよいのでしょう?絵画やデザインの教室に通うのも良いですが、まずはもっと気軽に身近なもので、トライしてみてはいかがでしょうか?”100色折り紙”を活用したカラー教育です。“100色もある!”という感動が学びのスタートに最初にこの折り紙を見せると、「何これ~!すごいいっぱい~!」「え~、100色もあるの?」と、きっと子どもたちは感動してくれるでしょう。そうなれば、まさにつかみはOK。興味のスイッチが入れば、子どもの吸収力はぐんと伸びていきます。「色ってこんなにあるんだね。」「どんな色が好き?」「青でもたくさん種類があるね。」とたくさんの気づきを促すような語りかけをしてあげましょう。大切なのは、子どもの感性を引き出すこと。同じ色を見ても感じ方は人それぞれ。固定概念にとらわれず、子ども自身が感じたことをどんどん言葉にさせてみましょう。「これって何の色?」の問いに、思わぬ答えが返ってくるかもしれません。でも否定せずに、受けとめてあげて。太陽を赤、空を青、と決める必要なんてないし、むしろもっと芸術的センスに富んだ表現はいろいろあります。わが子の素晴らしい感性を、新たに発見できるかもしれません。”色名あてカルタ”~ゲームしながら覚えちゃおう~手軽に遊べるゲーム、“色名あてカルタ”をご紹介。1)まずは100色折り紙を用意(7.5cm四方の小型がベスト、通常判15cm四方なら1/4にカット)2)折り紙の裏に、裏表紙にある色名一覧表を見ながら、えんぴつで色名を書く(折り紙は一覧表の順番に袋に入っています。色名を濃いペンで書くと裏から透けて見えてしまうのでNG)3)色の面を上にして、床や机に自由に並べる4)読み手は、色の一覧表を見ながら、ランダムに色名を言っていく5)取り手は、読まれた色がどれかを見つけ、折り紙を取っていくピンク色に見えても、「もも」「さくら」「べに」などの色名があり、それぞれ微妙な色の違いがあるので、なかなかやりごたえのあるゲームです。何度か繰り返していくと、色名をどんどん覚えてしまう子ども。ママも負けないように頑張って!“グループ分け”~グラデーションなどの配色のテクニックも自然と身につく~次に紹介するのは”グループ分け”ゲーム。子どもは“グループ分け”が大好き。赤のグループ、青のグループ…というふうに、似た色のグループを作ってみましょう。すると、同じように見えた色もわずかな濃淡があることに改めて気づいたり、濃→淡の順番に並べてみたらとてもきれいに見えたり。配色のおもしろさを感じられることでしょう。「デザイナーになりたい!」なんて言っているお子さんになら、「何色のシャツと何色のスカートが合うかしら?」なんて聞いてみると一生懸命になって考えてくれると思いますよ。ぜひ、親子で楽しくコミュニケーションしながら学んでみてくださいね!<文・写真:フリーランス記者石川友美>
2018年03月30日朝食作りとお弁当作りを同時進行しながら幼稚園へ出発する準備をこなし、時間に余裕のもてない朝。でも、春休みなどの長期休み中はお弁当作りがないので、普段よりも時間や心に多少の余裕があることも。そんな朝には親子で一緒にお弁当作りにチャレンジ!ママがどんなふうに、どういう思いを込めて毎日のお弁当を作っているのかを子どもに伝えてみませんか?一緒にお弁当作りをする前にグッズや中身を考えておく子どもと一緒にお弁当作りをする前に考えておいた方が良いこと、1つめは「お弁当作りグッズ」。普段使っているグッズで十分ですが、子どもが楽しんで使えるものがあるとなお良し!100円均一ショップで購入できるウインナーカッター(タコやカニ、ペンギンなどのウインナーが作れるもの)、キャラクターのピックや海苔カッターが安全で使いやすく、おすすめです。2つめは「お弁当の中身」。子どもの年齢にもよりますが、おかずは汁気がなく詰めやすいものを中心に、ハンバーグなど自分で味付けをするものも含めるとお料理らしくなります。ごはんは、おにぎりでも普通のごはんでも食べやすい方でOK。海苔でアートしてもらうとかわいいお弁当が作れますよ。作る前から子どもが大はしゃぎ!この春に年中になる4歳の長男と一緒にチャレンジしたところ、作る前から「いつもママが作ってるのをやるの?早くやろう!」と大はしゃぎでした。目の前に並んだお弁当作りグッズやおかずとお弁当箱を真剣なまなざしで交互に見ながら、じっと考えている様子。自由に作って良いことを伝えていましたが、普段私が作っているお弁当を思い浮かべて真似をしようとしたようです。最初はどうやって詰めようか戸惑いの表情も見えましたが、「このカップを使ってみる?」と投げかけてみたところ…。おかずカップやピックを上手に使い、海苔カッターで作った星やスマイルマークでごはんを飾り、「これはニコニコのお顔が星を見上げているところ」とストーリーまで組み立てる仕上がりに!予想以上によく観察しているものだとうれしくなりました。おかずを詰めるときにはパズルのような感覚でやっていたので、いろいろな形のものを用意しておくともっとおもしろくなるかと思います。苦手な食べ物にもチャレンジして食べてくれた!そして、意外だったことが苦手なプチトマトにチャレンジして食べてくれたこと。詰めるときも入れようかどうか迷い、卵焼きの影に隠していた長男でしたが、自分で作ったお弁当のうれしさから頑張って完食してくれました。食わず嫌いの食材があるお子さんに試してみると効果があるかもしれません。「お弁当作りって楽しいね!またやろうね」と言ってもらえたことで、私自身もお弁当作りは楽しいことだと改めて感じました。登園する日の朝に言われてしまうとなかなか大変ですが(笑)、子どもにとっては一生懸命に作ることで食べることの楽しさが、親にとってはお弁当作りの楽しさと大切さを改めて考える良いきっかけになりました。進級前の春休み中にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
2018年03月28日夫の海外での単身赴任の生活が4年目に突入した我が家。これまで住んでいた東京から、娘3人と私の実家のある山口県の小さな町にUターンすることに決めました。田舎暮らしに憧れて?流行っているから?いいえ、いろいろな理由が重なったのです。人生のターニングポイントは、こういう偶然が重なって進んでいくものなのかもしれません。最大の理由は母親の闘病一番大きかったのは、母の病気でした。Uターンを決めた2017年秋。その約1年前に母は体調不良から病院を受診。すぐにガンが見つかります。「冷静に聞いてね…」と電話してきた母の声は、とてもしっかりしたものでした。電話を切った後にかなり動揺した私、そのとき初めて、親と一緒に過ごせる時間が有限であることを意識します。幸い、半年の治療後に、体に2カ所あった大きなしこりが消えていました。「残りの人生を楽しみながら、笑って生きたい!」と、前向きに生きることを決心した母。その年の夏休みの帰省では、大笑いする母の声、うれしそうな父の表情、また娘たちが私の両親に甘える姿が、これまでとは違って見えました。実家が自営業なので、いざという時に娘の私がサポートできることはもちろんですが、両親には孫たちと一緒に過ごした思い出を、娘たちには祖父母との記憶を残してあげたいという思いが強くなっていきました。ワンオペ育児の限界も…夫が単身赴任になる=マンパワーが減少するということは、単身赴任が決まったときから分かっていたことです。しかし実際にやってみると、ワンオペ育児はかなりハード。特に最初の年は、小学2年生と幼稚園の年長、保育園の2歳児。3人が通う場所がバラバラで、離れた場所にある幼、保の送迎だけでもグッタリ。習い事がある日は午後もあっちへこっちへと自転車で走り続け、週末は食事の準備も含め完全に子どもに付き合う日々。私はフリーランスで仕事をしているので、家での作業も多くあります。子どもをそっちのけで仕事をしたり、また違う日には子どものことに追われて仕事ができない日も…。バランスがとれないときは、気持ちがモヤモヤ。そのうちこのルーティンにも慣れてくるのですが、3年目に突入したころから、違う意味でワンオペの限界を感じ始めます。子どもたちへの精神的なサポートです。反抗期に突入した小学校高学年女子への対応は少しずつ難しくなり、また日々行われる姉妹の言い合いやケンカ、これも女である私が冷静に聞いておられず、仕事に追われている日はイライラが爆発ということも。彼女たちの相手は私1人では限界、「この日常に私以外の大人がいてくれたらなぁ…」と思うように。冷静に考えても、娘たちには「逃げ場」が必要、私には「話を聞いてくれる身近な大人の存在」が必要でした。田舎育ちの私が感じた、子どもが育つ環境の違い「田舎育ちの私が東京で子育て…。できないかも…」東京に戻る前の生活が、ゆったり大らかなオーストラリアだったこともあり、最初は東京の人の多さやスピード感、また情報量の多さに戸惑いながらの育児。これには徐々に慣れて順応していくのですが、長女が小学校に入ると、今度は自分が育った環境と、娘が育つ環境との違いを感じ始めます。教室やグラウンドの空間に対しての生徒数の多さ、立ち見で入れ替え制の運動会。マラソン大会は娘の学校では開催されず、5年間1度も長い距離を走ることがないことにも違和感。時代と地域性であることは理解できますが、勉強以外に大切なことや、子ども時代だからこその経験が不足しているのでは…と思うように。チャンスがあれば子どもたちに、今と違う世界も見てほしい、体感してほしいという思いも、私の中にあったのは確かです。帰る気が全くなかったのに…タイミングがきたこれら以外に小学校の建て替えや社宅の建て替え、さまざまな要因が重なったことでUターンを決意。ずっと帰る気がなかったのに、なぜか「タイミングがきた!」と感じたのが不思議です。年明けから人口2850人の小さな町で生活を始めた私たち。小学生の長女と次女は全校生徒65人の小学校にあっという間に馴染み、また保育園に通う三女は「毎日楽しいー!」と、新しい友だちとの生活を楽しんでいます。コンビニが1軒もない、スーパーもないので不便でないと言ったらウソになりますけどね。でも、なければないで何とかなるものです。最後に、現在単身赴任中の夫との関係ですが、夫婦関係の悪化での引越しではありませんし、夫との家族生活を忘れたわけでもありません。この数年の単身赴任の経験から、「あまり先を考えても仕方ないから、今、私たちにベストな選択をしよう。夫に合わせられるときがくればまたそのときに動けばいい」という考えに至りました。娘たちの表情を見る限り、Uターンして良かったと思っています。これからどんな経験をして、どんなことを感じるのでしょうか。新しい生活はまだ始まったばかりです。
2018年03月27日近年、春のイベントとして少しずつ知名度が上がってきたように感じるイースター。キリスト教圏では重要視されているイースターですが、日本ではまだまだ馴染みが薄く、いったい何をすればいい日なのか分からない人も多いのでは?今回は筆者の夫の母国であるルーマニアの風習にならって、外国式イースターの楽しみ方を紹介します。イースターならではの料理や遊び方を知って、子どもと一緒に楽しみましょう!イースターといえば、イースターエッグ!イースターエッグとは、復活祭を記念して美しくペイントされた鶏卵のこと。欧米圏では深く根付いた文化で、本物の鶏卵にペイントしたものもあれば、イースターエッグを模した卵型のチョコレートなどもよく出回っています。ルーマニアの家庭では赤いイースターエッグを食べるのが習わしで、イースターの時期には絶対に欠かせないもの。2人でお互いに卵を持ち合い、相手の卵に自分の卵をコツコツとぶつけて割って食べるのが定番です。何でもやりたがりの子どもたちがはしゃぎながら卵を割る光景も、イースターでお馴染みの光景なのだそう。イースターエッグの作り方は簡単で、湯に食紅と大さじ1杯ほどの酢を入れて、鶏卵を茹でるだけです。酢を入れるのは殻を溶かして着色しやすくするため。飾り用に長持ちするよう、固ゆでにするのがポイントです。食紅を使うのに抵抗があるなら、煮汁に色が出やすい玉ねぎの皮やほうれん草、ビーツ、赤キャベツといった身近な食材を使っても構いません。茹で上がっても色つきが悪い場合は、煮汁に入れたまましばらく放置してください。シワができないよう、ストッキングをきつく結ぶのがポイントもう一つ、遊びを交えたイースターエッグの作り方を紹介します。用意するのはストッキングと好みの葉。葉をくっつけた鶏卵をストッキングに入れて煮ることで、イースターエッグに柄をつけます。夫いわくルーマニアでは子どもたちが道端で拾った葉を使っていたそうですが、後で食べることを考えると食用ハーブなどにしたほうが良いでしょう。葉はものによって柄がつきにくいので、厚めの切り紙を使っても構いません。子どもと一緒に作ると楽しいですよ。切り紙でハート柄をつけてみました。食紅の量を控えめにすると、薄紅色のイースターエッグにイースターには羊を食べる?ルーマニアではイースターに羊肉を食べる習慣があります。少し町を外れると、いたるところで羊を見かけるほど馴染み深い食材なのですが、日本では特定の地域を除いてあまり流通していません。今回はルーマニア人の義母から教わった「Drob」という羊肉のイースター料理のレシピをアレンジして、日本でも手に入りやすい食材で作ってみました。羊のホルモンを合挽ミンチに、そのほかの野菜も代わりのものを使っています。今回作ったDrob。切れ目から黄身が顔をのぞかせるのがおしゃれです<材料パウンドケーキ型22cm>・合挽ミンチ400g・生卵3個・ゆで卵3個・玉ねぎ2個・白ネギ1本・パセリ2本(穂先だけ使います)・あればバジル10枚・塩 適量・こしょう適量・油適量左上から白ネギ、パセリ、玉ねぎ、合挽ミンチ、バジル、生卵1)玉ねぎ、白ネギ、パセリ、バジルをみじん切りにし、油を敷いたフライパンで炒めます。歯ごたえが残るよう、粗みじんにするのがおすすめ2)ボウルに1と合挽ミンチ、塩、こしょうを入れて混ぜます3)溶いた生卵を加え、さらに混ぜます4)クッキングペーパーを敷いたパウンドケーキ型に3を半分ほど流し入れ、ゆで卵を並べます5)ゆで卵が隠れるように残りの材料も型に流し入れ、予熱180度に設定したオーブンで40分焼きます子どもが夢中になるエッグハント!ルーマニアにはない風習だそうですが、アメリカやイギリスではイースターに「エッグハント」という遊びが行われます。「イースター・バニー」というウサギのキャラクターが隠したイースターエッグを子どもたちが見つけ出すというもので、明確なルールなどは決まっていません。自宅や祖父母の家で楽しんでもいいですし、いくつのイースターエッグを見つけられるか友だち同士で競争しても盛り上がりそう。現地では子どもが喜ぶチョコレートのイースターエッグがよく使われているそうですが、もちろん本物のイースターエッグを使ってもOK。春には節句や花見がありますが、ほかにめぼしい行事が少ないような…。イースターエッグや特別な料理を作って、子どもと一緒にイースターを楽しんではいかがですか。<文・写真:フリーランス記者奥 汐紀>
2018年03月26日仕事を終えて、子どものお迎えをした後の夕食作り。疲れているときに、本やアプリでレシピを見ながら料理を作るのは大変。そんな人におすすめしたいのが、料理家・有元葉子さんのレシピ本『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』(SBクリエイティブ刊)。こちらの本は、レシピ本なのにレシピが載っていない!? という衝撃の本。レシピに頼って料理を作るのではなく、料理を作るために知っておきたいことを調理法別に分かりやすく紹介し、「料理のコツや感覚値をつかむ」ことで、おいしい料理が楽に作れるようになるというものです。本には、材料や調味料の細かい分量が書かれておらず、ほとんどが目分量。たとえば「ぱらぱらっと全体に塩をふる」「酒はたっぷり、しょうゆは少し色がつく程度」「カサカサ、シャカシャカというおいしそうな音が出るまで」などと書かれています。早速本の中から、いくつかまねして作ってみました。外食をはるかに超える感動のおいしさ!「フライドポテト」ひとつ目は、「フライドポテト」。外食で食べることも多く、わが家では冷凍食品に頼りっぱなしです。フライドポテトのポイントは、「ジャガイモを切った後、塩水につける」と「揚げる前に5分茹でる」。塩水はジャガイモの表面のデンプンを落とすため、また茹でることでジャガイモの水分を抜くそうです。ジャガイモを皮つきのまま大きめにカットして塩水につけ、その後塩を少し入れたお湯で5分茹でます。水気を切ったら、中温でこんがり色づくまで揚げます。できたのがこちら。香りから、普段のフライドポテトと全く違います! ほんのり甘い、香ばしい香りが食欲をそそります。食べてみると、皮がパリッパリ、中はほっくりサクサク。塩をかけなくても、ほんのり塩味が感じられ、そのままでもとってもおいしい仕上がりに。子どもたちも「おいしい!」「もっと食べたい!」と大好評でした。鶏肉のうまみがぎゅっと詰まった「鶏のロースト」。筋を切って、子どもも食べやすくふたつ目に試したのが、「鶏のロースト」。鶏肉はチキン南蛮、照り焼き、唐揚げと、子どもにも大人気のメニューばかりですが、シンプルな味付けのものより、しっかり味をつけたもの・揚げものが人気です。鶏のローストのポイントは、「膜切り・筋切りをする」「塩をして一晩おき、余分な水気を出す」。鶏肉、特にもも肉は筋肉の塊で、1本1本に膜がかかり、白い筋も何本か通っているそう。膜を包丁の先で切り、筋を取り除いたり切れ目を入れることで、肉の縮みを防ぎ食べやすく、そして火の通りをよくします。塩をして一晩おくことで、安いブロイラーも地鶏のようなおいしさになるのだそう。鶏もも肉を準備し、膜切り・筋切りをした後、全体に多めの塩をふり、手でよくすり込んでラップに包んで一晩おきます。余分な水分を水で洗い流した後、全体に塩を少しふって、鉄のフライパンに油を軽く敷き、皮面を下にして焼きます。皮面がパリッと焼けたら、裏返して焼きます。何回も焼かずに、片面1回ずつ、フタをせずに焼くのがポイントです。できたのがこちら。皮がパリッパリで、肉がとってもジューシー! 膜切り・筋切りをしたおかげで、噛みきりやすいのか子どもにも食べやすく、とても好評でした。塩加減もしっかりあり、レモンを絞ったり、大人はスパイスなどをつけても良さそうです。キャベツがシャキッ!うまみあふれる「キャベツと豚肉炒め」3つ目は、「キャベツと豚肉炒め」。野菜炒めもわが家では定番ですが、野菜がべちゃっとしたり、くたっとしすぎて、なかなか完璧には作れないのが悩み。ポイントは、「キャベツにしっかり水を吸わせておく」「味付けは肉をメインに。野菜には、ほとんど味付けしない」。炒めるという調理法は、素材のもつ水分で火を通すため、水をしっかり吸わせることで焦げや水っぽくなるのを防ぎます。味がついたうまみのある肉が少しあれば、野菜の甘さやおいしさが際立ち、野菜がたっぷり食べられるそう。まずは、ボウルに水を入れ、キャベツを水に浸します。葉のままでも、切ってからでも良いそうで、私は葉のまま浸しました。しばらく浸した後、手でキャベツをちぎり、フライパンに油をひき、キャベツをさっと炒めます。しんなりしたら軽く塩をふり、一度ざるにキャベツをあけて油を切ります。フライパンに油をひき、食べやすい大きさに切った豚肉を炒めます。あまりいじらず、カリッと両面焼きます。このときは、薄切りの豚バラ肉を使ったので、すぐに火が通りました。カリカリに炒めた後、鍋肌からしょうゆをジュッと加えて、肉に味付け。その後、あけておいたキャベツを再びフライパンに入れ、全体を炒め、好みでこしょうを入れ、塩加減が足りなければ塩を足して完成。できたのがこちらです。いつもより調味料が少ないのに、肉に味がついているせいか、薄味というよりしっかりした味付けの印象です。何より、キャベツの歯ごたえがちゃんと残っていて、キャベツがおいしい!肉と野菜、別々で炒めていることもあり、ジューシーさもあって、ごはんにとてもよく合います。少し皮肉だったのが、料理をしているときに「『レシピを見ないで〜』という本なのに、それを見て作っているね(笑)」と旦那さんに笑われてしまいました。最初は見ながらでないとできませんでしたが、プロセスは難しくないので、次からはきっと見ずに作れると思います。毎日のごはん作りは一生続いていくもの。技術的・感覚的な料理のコツを体で覚えていくのは、最初は覚えるのが手間でも、将来的には確実に料理の負担を楽にしてくれて、スピードアップしてくれると思います。本では、上で挑戦したレシピ以外に60以上のレシピが紹介されています。ぜひチェックしてみてくださいね。〈 参考:『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』 〉<写真・文:フリーランス記者武田由紀子>
2018年03月25日将棋を題材にしたマンガ『3月のライオン』や藤井聡太六段の活躍、羽生善治竜王の永世七冠達成と国民栄誉賞受賞などにより、 近年将棋が注目されています。将棋は、高い思考力を要するマインドスポーツ(頭脳スポーツ)。 「自分はできないけど、我が子には指せるようになってほしい」と、興味を持っている人も多いのではないでしょうか? 将棋を覚える場として将棋教室がありますが、一体どんなことをする場所なのでしょうか? 最近将棋がマイブームの息子(4歳)と将棋教室に体験へ行ってきました。「将棋のまち」天童市で将棋教室体験将棋の駒生産量の約9割をシェアする山形県天童市は、「将棋のまち」として有名で、街のいたるところで将棋の駒のモチーフを見付けることができます。今回おじゃましたのは、天童駅一階にある将棋交流室で行われている天童少年少女将棋教室。初級者クラスに参加しましたが、対局が主なので、基本の駒の動きや最低限のルールは家で身に付けてくると楽しめると思います。指導員との対局や、月に数回プロ棋士が指導することもあり、この日も県内外から集まった子どもたちでにぎわっていました。春に行われる桜まつりでは、人間が駒に扮した人間将棋など多彩な将棋イベントも開催しています礼儀作法を重んじる「礼儀の心」を大事にしている天童少年少女将棋教室では「あいさつ」「姿勢」などの礼儀作法の取得を第一に考えているそう。教室を出入りする子どもたちの「こんにちは!」と「ありがとうございました!」のあいさつは、それはそれは素晴らしいものでした。息子も「あいさつをするときは相手の目を見て」「将棋を指すときの姿勢はピシッと胸を張って」と指導してもらい、人から礼儀作法を指導してもらう機会は少ないので、こういったことも貴重な体験です。「駒の並べ方はきれいに」「将棋盤にはものを置かない」と、ものを大切に扱う一面も見受けられました。また、勝ってもおごらない、負けてもひがまない、常に研究心を持ち沈着であること。対局中は冷静に平常心を保つことなど、心も成長できるのが将棋の魅力ですね。家族のサポートが必要不可欠教室の中でひと際目立って姿勢が良い男の子を発見。そのお母さんに話を聞いてみました。もうすぐ小学生で、将棋をはじめたのは5歳の頃。はじめは駒の動かし方から教え、初心者向けの将棋の本を読みながら初歩的なことを教えたそう。教室に通うようになったきっかけは「落ち着きがなく、座っていられなかったので」と、よくありがちな悩みから。「教室に通うようになってからは集中して座っていられるようになり、今では朝4時に起きて詰将棋を解いたり、ノートに棋譜を書いたり、自分から進んで勉強しているんですよ」と、2歳の次男を連れて週4回将棋教室へ通っている親子の熱意に感動しました。日本将棋連盟天童支部会長の大泉義美さんに話を聞くと、「将棋を続けるには、家族の協力が必要不可欠」とのこと。はじめは親も一緒に勉強しながら子どもに教えたり、教室への送迎や自宅で将棋の勉強ができる環境を作ってあげるなど、子どものやる気をサポートすることが重要になってきそうですね。我が家ではじめて購入した「ウッディプッティはじめてのしょうぎセット」動き方が駒に書いてあるのです、子どもでもすぐ覚えられました。普段は詰将棋のプリントや、初心者向けの本などで勉強しています強くなる秘訣は自ら学ぶ姿勢「将棋は、強くなりたい、学びたいという意欲がある子が伸びるんですよ。子どもたちは、マンツーマンで教えなくても対局の中から将棋を学んでいきます。将棋を通して「礼儀の心」「融和の心」「思考力」「粘り強さ」を身に付けてほしい」と、大泉さんは話してくれました。将棋は、教えてもらうだけの受け身ではなく、自ら学ぶ姿勢が身に付くとも言えそうです。<文:フリーランス記者三浦麻耶/取材協力:公益社団法人日本将棋連盟天童支部/天童少年少女将棋教室>
2018年03月24日でしゃばり、ケチ、おせっかいに無関心…!?孫の入園・入学にまつわるお義母さまの仰天エピソード間もなく入園・入学シーズンですね。お子さんの入園や入学を楽しみにしているママも多いのでは。それはお義母さまにとっても同じこと! かわいい孫の入園・入学とあれば、張り切らずにはいられない気持ちわかります。でもソレ、やりすぎじゃないの!?とビックリさせられたことはありませんか? そこで今回は子どもの入園・入学にスポットを当て、みなさんから寄せられた「孫の入園・入学にまつわるお義母さまの仰天エピソード」を紹介します。2018年1月24日~2月19日、あんふぁんWebでアンケートを実施。回答数:58件イラスト:春吉86%ちょっとケチ!? 財布の紐がやたら堅い…義父母にとって初孫にあたるうちの息子。ランドセルのことを気にしていたので「一緒に見に行きます?」と誘ったら喜んで同行。でも、息子が選んでいる時にあーだこーだ言ってくるのに、いざ購入するとなると遠くに離れて見ているだけ。えっ?支払いしてくれないの!? 確かに「買ってあげる」とは一言もなかったけど、少しぐらい出してくれると期待していたのに…。息子は「おばあちゃんたちに買ってもらった」と思っているが、「お父さんが買ってくれたんだよ」と説明している(ぴっころりん)義母が来春小学生になる娘の勉強机に、夫(息子)が子どもの頃使っていたお下がりはどう?と言ってきた。物を大事にするのはいいけど、コンパスの針で開けたような穴がたくさんありボロボロ。さらに、義母宅から我が家は遠いのでものすごい送料になるし、買ったほうが安いんじゃないの?と思う。夫にすかさず断ってもらったが「いくらかかったと思ってるの〜」と不満たらたら(ハトムギ)ランドセルや机の値段を聞くだけで、一切お金を出す気がない義母。娘を「内孫」と言うのは口だけで、義妹の子ども達ばかりに気や金を使う。それなら聞かないでほしい(みったま)子どもは敏感なんです… “孫差別”反対ー!!長男は義母にとって初孫でそれはそれは大事にしてくれるが、長男と次男の対応に落差がありすぎ! 長男入学の際は早くから「ランドセルは私が日本製のいいやつを買う!」と言ってくれ、実際に購入してくれた。一方、今年は次男が入学すると伝えているのに、ランドセルのラの字も出ない。結局、次男のランドセルは私の母が買ってくれたけど…。お義母さん、次男も差を感じていますよ〜(しゅんめりー)義妹の子ども達が保育園入園や入学、中学進学の時は、「お兄ちゃんなんだから、お祝い渡さないと」と会うたびにしつこく言われた。義母も義妹にお祝いを渡していたようだが、娘が入園する時は「おめでとう」の言葉だけで、お祝いの品やお金は一切くれなかった。4月から小学生になるが、多分今回も同じだと思う。義母の孫差別、娘も何となく分かってきているような気がする…(はっち)上の子だけにお祝いをくれる義母・義姉妹なので下の子がかわいそうに感じてしまう。また、義姉の子どものことになるとうちの子との差別化が激しい。お祝いのお金をちゃんとあげなさいよとか、お年玉も親戚が少ないんだから多めにね、などよく言われる。お返しは一切ないが…(ほのぼの)勝手に決めないでっ!義母が憧れていたカトリックのお嬢様学校の付属幼稚園に娘を入れるように強く薦められ、そうせざるを得ない状況に。本当は近くの市立幼稚園にするつもりだったのに…(のぶりん)入園式の服装から持ち物、髪型まですべて義母に仕切られた。また、入園祝いの食事会に近所の人まで呼び大事に。私は家族だけでアットホームにやりたかったのに…(ひらっち)ランドセルや子どものスーツ選びに口をはさんで勝手に選ぼうとする。なるべく会わないようにして、子どもが好きな物を選ばせることにすると言いきった(メモン)あのぅ… 母親は私なんですが!!入園式のために着物を新調した義母。参列者は両親のみと決まっている園だったのでやんわりお断りしたら、あなたは家にいたらと言われた。母親のフリをするつもりだったらしい。ビックリした!(あや)孫の入学式に義母も参加した。入学式当日、くりんくりんの巻き髪にバッチリメーク、淡いピンクのワンピースで登場した60代の義母。若作りしすぎでちょっと痛々しい…。当の本人は「ママと間違えられたら困っちゃうわ〜!!」と得意げな様子。大丈夫! 間違えた人は誰もいませんでしたから(苦笑)(ねねでぶ。)園や学校から、式に参加できるのは保護者2人と指定があった。ちょうど夫が休めるので、2人で出席出来るね♪と話していたら電話がきて、義父母で出るつもりだったのにと不満爆発で困った。誰が親だかよく考えてほしい(ゴタゴタは大嫌い)厚意はうれしいけれど… ハッキリ言って、ありがた迷惑!息子の入学式に何を着て行こうかなと言っていたら、「着付けてあげるから私の着物を着ていきなさい」と義母。結局、嫌と言えずに渋々着ていくことに…。かなり古い着物で防虫剤のにおいはキツイし生地は薄いしで、寒くて風邪を引いてしまった(なな)入学式当日、朝早くから見せたい物があると言われ待っていたら、夫(息子)の入学式の写真だった。確かに懐かしいし笑えたけれど、入学式当日の朝の一番バタバタしてる時に見る必要はあったのかな…?(マナティ)初孫の入園式。私達の園は少しだけおめかし的な感じで行くのが子ども達の入園式スタイル。逆にキメ過ぎると浮いてしまう。それに合わせて用意してたのに、これを着なさいと半強制的にキメッキメのスーツが用意されていた。無下にできず、使えるものは使い崩せるところは違うものに変えてみたりとキメッキメにならないように工夫した(二児のおかん)“張り切りすぎ”も“無関心”も考えもの!?前日から泊まりに来て、つきっきりで準備していた。放っておいた(ひだまり)写真を撮って見せていたら、近所の人にも見せるから置いていくように言われ、まわりに見せまくっていたことがあった。最終的に、離れたところに住んでる近所の人の子どもにまで見せていたことがわかりビックリ(苦笑)(pan)超自己中心的な義母は、全く孫に興味なし! 友人とのランチや美容にしか興味がないようで、入園祝いのひとつ(「おめでとう」の言葉さえ)もなかったのにはビックリだった!(ぴよち)
2018年03月22日春と言えば、花見の季節。ママ友と花見計画を立てている人も多いのでは?大阪では造幣局の「桜の通り抜け」が桜名所として知られていますが、飲食禁止なうえに子どもが遊べるような会場ではないため、ファミリー向けとは言えないかも。子ども連れで花見に行くなら、子どもたちが気兼ねなく遊べるような場所が嬉しいですよね。さらに、赤ちゃんがいるママにとっては授乳室やおむつ替えシートの有無も気になります。今回は大阪住まいの私が過去に行ったことのある花見スポットの中から、ママ目線でおすすめの場所を紹介します。赤ちゃん連れなら「上の広場」がおすすめ「万博記念公園」5500本もの桜が楽しめる大阪屈指の桜名所。「太陽の塔」の東側にある「東大路」で毎年「桜まつり」が開催されており、期間中は開園時間が延長されて夜9時まで桜を楽しむことができます。東大路を挟むように「下の広場」と「上の広場」、東側には「東の広場」という広大な芝生の敷地があり、花見シーズンにはレジャーシートを敷いて食事を楽しむ花見客がたくさん。十分な広さがあるので、子どもたちが思う存分かけっこして遊ぶことができます。ママにとって嬉しい設備も整っており、桜まつりの会場近くにあるトイレは基本、おむつ替えシート完備。「上の広場」にある「中央休憩所」には授乳室も設置されています。園の「中央口」からも近いので、赤ちゃん連れで花見の場所取りをするなら「上の広場」がおすすめですよ。松林エリアが場所取りしやすい「浜寺公園」花見バーベキューをしたい場合なら、堺市西区にある浜寺公園へ。自分たちで機材や食材を持ち込めば、無料でバーベキューを楽しめます。広々とした敷地で子どもたちが自由に遊ぶことができ、巨大滑り台がある大型遊具もあるので飽きません。しかし、どの花見スポットにも言えることですが、桜の真下などは人気が高く、早起きして場所取りをしないとすぐに埋まってしまいます。小さな子どもがいると、なかなか準備ができませんよね。そこでおすすめなのが、比較的に人気低めの松林エリアを狙うこと。実は、浜寺公園は桜よりも松林で有名な場所です。桜が遠くて大人は少し残念かもしれませんが、私が花見バーベキューしたときには松ぼっくりや松の葉で楽しそうに遊ぶ子どもたちを多く見かけました。浜寺公園で花見するなら、桜だけでなく美しい松林も鑑賞してくださいね。ライトアップされた城をバックに桜を観賞「大阪城公園」大阪城公園もまた、大阪で人気の高い桜の名所の一つです。夕方18時から始まる観桜ナイターがあります。子どもがあまりに小さいと難しいかもしれませんが、ライトアップされた大阪城をバックに見る桜は絶景です。会場が広いので場所取りしやすいですし、子どもがはしゃいでも周りの目が気になりません。園内で屋台やイベントも行われており、2年前に私が行ったときにはジャグリングと猿のショーを楽しめました。もちろん、昼間の花見もきれいでおすすめです。ママのための設備としては授乳室がありますが、数が少なく迷ってしまう可能性があるので、授乳中のママは念のため授乳ケープを持って行きましょう。ひと足早く桜を楽しめる「狭山池」先に紹介した3つのスポットに比べるとマイナーかもしれませんが、「大阪でもっとも早く桜を楽しめる場所」としてニュースで紹介されたこともある隠れスポット。日本の桜と言えばソメイヨシノが有名ですが、狭山池の周遊路に植えられている桜はコシノヒガンと言って、開花時期が早いのが特徴です。レジャーシートを敷いて花見を楽しむファミリーも多く、芝生でボール遊びする子どもたちの姿も。狭山池に併設された「狭山池博物館」は「赤ちゃんの駅」として館内に授乳室やおむつ替えシートが設置されていて便利です。池の周りをぐるりと一周散歩できるようになっているので、赤ちゃんがいるママは桜を眺めながらベビーカーを押して歩くと気持ちいいですよ。<文:フリーランス記者奥 汐紀>
2018年03月21日