第1回「ウーマンエキサイトコミック大賞」の募集を終え、ついに結果発表! 編集部による厳正なる審査の結果選ばれた、コミック部門・ストーリー部門の受賞作品を紹介します。コミック部門・金賞 「慣らし保育が教えてくれたこと」 /転勤族ママぽんさん・銀賞 「"育児の疲れを増幅させているモノ"の正体に気がついた。」 /冷え田やっこさん・銅賞 「ダンナおとぎ話」 /わじおさんストーリー部門・金賞「育休明けの家事分担はお早めに」/せりママさん・特別賞「ロジハラ夫」/ツキノ マコトさん・特別賞「娘が転校先で馴染めなくて」/ゴウルドさん※ストーリー部門は後日ウーマンエキサイトにてコミック化されます。お楽しみに!今回は、コミック部門「銅賞」に選ばれた、わじおさん「ダンナおとぎ話」を紹介します。わじおさん、銅賞受賞おめでとうございます! 他の受賞作品を読む!
2021年07月09日全身全霊で愛したいだけ!体当たり、血まみれの自分探し。板垣巴留さんによる、コミック『ボタボタ』とは?満面の笑みで鼻血が“ボタボタ”と流れている、インパクト大のカバー。氷刈真子(ひがりまこ)は汚いものに触れると鼻血が出る特異体質の持ち主。汚いものといってもいろいろだが、彼女自身は欲しているのに叶わないのが男女の営み、つまりセックスだ。「真子のセリフにもあるのですが、みんな『セックスしてません』みたいな澄ました顔をしながら、実はしている。異常と思える半面、大切ともいえるその価値について描きたくて、こういう体質にしてみました」普通に人を愛し、愛されたいと願う真子は、徹底した衛生管理のなされた食品容器工場の同僚や、反対に彼女が最も汚いものだと思っているお金を扱う銀行員など、受け入れてくれそうな男を見つけたら猪突猛進。美人でルックスは申し分ないので、男たちは喜々として応じるのだが、いよいよという段になると鼻血が盛大に噴き出し玉砕してしまう。「拒否反応を鼻血にしたのは、画面を派手にしたかったから(笑)。潔癖症の真子がどんな汚さに挑戦していくのか、大喜利みたいな感覚で男性のキャラクターを考えていきました。鼻血を出すシーンは見せ場でもあるので、能力バトルの必殺技じゃないですけど、『くらえ!』というイメージで勢いよく描きました」そもそもなぜ真子がこんな体質になってしまったのか。その原因が家族、特に母親との関係にあることも少しずつ見えてくる。「母親という存在に興味があるんです。娘は母親の反応に少なからず囚われてしまうものだし、母親自身にも母としての顔と、ひとりの女性としての顔がマーブル模様で出てくるもの。そのいびつさに惹かれます」ヒット作『BEASTARS』では動物のキャラクターを通して、人間社会に渦巻くさまざまな欲望を浮き彫りにした板垣巴留さん。血まみれになって愛を乞う真子は、実に動物的だったりもする。「たしかに人間を描いても動物っぽいとは言われます(笑)。普通ではない現象が起きたとき、本能的にどうするかを重視してキャラを描いているところがあるので、口や目などの誇張のしかたは動物でも人間でもあまり変わらないかも。ただ今回は短期集中連載だったので、思いきりの良さを発揮できた気がします。エロとホラーはいいコンビといわれるだけあって、裸の真子が血まみれで動いているだけで私の好きな絵になる。描くのが楽しかったです!」真子は、本当に愛する人と結ばれることができるのか……。裸一貫、体当たりの自分探しが清々しい。『ボタボタ』汚いものに触れると鼻血が止まらない特異体質ゆえに、セックスができない氷刈真子の愛とトラウマにまつわる物語。短編「白ヒゲとボイン」も収録。日本文芸社770円©板垣巴留・日本文芸社いたがき・ぱるマンガ家。2016年デビュー。『BEASTARS』(全22巻)はアニメ化も。そのほかに自伝的エッセイ漫画『パルノグラフィティ』など。※『anan』2021年6月30日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2021年06月27日エミリア・クラークが、コミック作家デビューすることが分かった。「Variety」誌が報じた。ロンドンで育ったエミリアは幼い頃、地元のコミックショップに「女性お断り!」という雰囲気を感じており、いつも兄のおさがりのコミックを読んでいたという。22歳のときに自身の代表作となった「ゲーム・オブ・スローンズ」をひっさげ、初めて「コミコン」に参加したときは、「ほとんど全員が男性であることにびっくりしました」とも。「でもその後、業界の風向きは変わり、#MeToo運動が始まりました。それは注意を引かれることであり、私もそういう視線でコミュニティーを見るようになりました」と時代の変化についても語っている。そうして、「自分の視点によるコミックを作りたい」と思うようになったエミリアは、“全員女性”のクリエイティブチームを結成。「M.O.M:Mother of Madness」(原題)を7月に発売することになった。DCコミックスやマーベル・コミックスを手掛けてきたマルゲリート・ベネットとともに物語を考え、作画はレイラ・レイズが担当している。同作の主人公は、シングルマザーでスーパーヒーローのマヤ。女性は生理期間に落ち込みがちだがエミリアはそれを逆手に取り、マヤを生理期間にすごい力を発揮するスーパーヒーローとして描いたという。全体的には『デッドプール』のようなアクションと「Fleabag フリーバッグ」みたいなコメディだといい、「マヤは腋毛でスパイダーマンみたいにぶら下がったりできるんです」とのこと。(Hiromi Kaku)
2021年06月09日ステイホームが呼び掛けられている今年のGW。いつもより長めのおうち時間に、ちょっぴり刺激的なウーマンエキサイトのコミック記事をイッキ読みしてみませんか?今回は、これまでに掲載した「夫婦問題」や「ママ友問題」をテーマにした完結済みコミック作品の中から、編集部おすすめの作品を一挙ご紹介!ぜひ楽しんでください!■夫へのイライラをスカッと退治してくれる3作品・やってもらうのが当たり前夫 記事はここから ・酒癖の悪い夫 記事はここから ・料理が苦手なママに小言を言う夫 記事はここから ■ママ友との付き合い方を考えさせられる4作品・おねだりしてくるママ友への制裁 記事はここから ・SNSでキラキラした投稿をするママ友との付き合い方 記事はここから ・「よそ者」を排除し続けるママ友との戦い 記事はここから ・ママ友がモラハラ被害を受けてる? 記事はここから ■こうやって乗り越えた、夫婦間の問題3作品・夫との温度差が埋まらず産後クライシスに 記事はここから ・信じてた夫がママ友と不倫!? 記事はここから ・結婚から7年、夫から告げられた離婚の意思 記事はここから 今回ご紹介した作品は、実際に起こった実話をもとにしたフィクションです。同じ境遇の方、似たような経験をした方の心に少しでも寄り添えるよう気持ちのこもった作品ばかりです。ゴールデンウィークのおうち時間にサクッと読めるので、ぜひ周りに方にもおすすめして頂けると嬉しいです。
2021年04月28日モデルでタレントの井手上漠が21日、東京・護国寺の講談社でフォトエッセイ『井手上漠フォトエッセイ normal?』(発売中 1,430円税込 講談社刊)の刊行記者会見を行った。"可愛すぎるジュノンボーイ"として話題沸騰中の井手上漠が、初めてのフォトエッセイを発売。彼のルーツでもある島根県隠岐諸島にある海士町での撮り下ろし写真はもちろん、エッセイパートでは生い立ちから家族、SNSや性など多岐にわたり自身の言葉で綴っている。初めてのフォトエッセイについて井手上は「オファーを受けた時はうれしかったです。作っている時は不安が大きかったんですが、自分の思っていることや生い立ちを本という形で誰かに伝えることができるというのは楽しみでした。最後の1カ月は中々納得が行かず間に合うのか心配でしたが、皆さんに読んでいただくには完璧に完成したものを読んでいただきたかったので、何度も書き直しました」と4カ月掛けて作り上げたエッセイパートは苦労した様子。続けて、「ジェンターを救える本になって欲しいという思いもありますし、当事者ではない人にも届くエッセイになっています。メディアで喋ったことがないことや深いことまで語っています」と紹介。3割を占める写真のパートは「隠岐の島で撮ったので普段の表情やラフな感じが伝われば。中々出せない表情が奇跡的に撮れたと思います」とアピールし、「(自己採点は)120点です。自分でも何でこんなに素晴らしい物ができたんだろうと思いますし、そのぐらい私の思いが詰まった作品になっています」と自信を見せた。この春から故郷の隠岐諸島を離れ、東京で一人暮らしを始めたという井手上。「楽しいですね。何でも自分でやるというのは楽しいですよ。お洗濯や家事全般も面倒とは思ってないですし、何でも自分でできるのがすごく楽しいです」と笑顔を見せ、「最近は帰ったらソファーでくつろぐのが一番幸せだと思っています。一人になれる時間が家しかないので、ソファーで落ち着くと抜けていく感じがするし、毎日家に帰ったらソファーでくつろぐのがルーティンになっています」と東京生活を楽しんでいるという。また、今後の芸能活動については「これからはお芝居にも挑戦していきたいですね。役は与えられてやるモノだと思っているので、やってみたい役はあまりないですが、自分と真逆の役を演じられたらすごいと思います。与えられた役を精一杯やりたいです」と目を輝かせていた。
2021年04月22日シャネル(CHANEL)と、人気コミック『約束のネバーランド』を手がけた白井カイウ、出水ぽすかがコラボレーション。シャネルにインスパイアされたコミック『miroirs(ミロワール)』が2021年4月30日(金)に発売され、連動した展覧会を銀座のシャネル・ネクサス・ホールにて2021年4月28日(水)から6月6日(日)まで開催する。尚、展覧会は「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」に巡回予定だ。“ミロワール=鏡”がテーマのマンガ&展覧会シャネルと、『約束のネバーランド』の原作者・白井カイウ、作画家・出水ぽすかによる新プロジェクトが始動する。テーマは“鏡”を意味する「ミロワール」。パリ・カンボン通りにあるガブリエル シャネルのアパルトマンの、鏡張りの螺旋階段や、ガブリエル シャネル自身が語ったとされる「鏡は厳しく私の厳しさを映し出す それは鏡と私の闘い 私という人間をあらわにする」という言葉から着想を得ている。白井カイウがガブリエル シャネルについて調べていく中で感じ取ったガブリエル シャネルの多面性を、アパルトマンに連なる鏡に見立てたという。ガブリエル シャネルの人生や哲学から着想のオリジナルストーリーシャネルとその創業者、ガブリエル・シャネルの人生と哲学から着想を得たコミック『miroirs』では、現代の東京を舞台にしたオリジナルストーリーを展開。ガブリエル シャネルのユニークなフィロソフィーや強いパッションを体現する3人のキャラクターを中心にしたエピソードが描かれる。「世界を塗り替えるココ」をテーマにしたメインビジュアルでは、新しいビジョンを提示し、女性たちのスタイルを新たに塗り替えてきたガブリエル シャネルと鏡面のようなイメージを表現。リトル ブラック ドレスを着た女性の足元には、油彩の道具を思わせるフレグランスボトルが無数に置かれている。シャネル×マンガの出会いを追体験できる展覧会そして、シャネル・ネクサス・ホールで開催される展覧会「MIROIRS – Manga meets CHANEL / Collaboration with 白井カイウ&出水ぽすか」ではマンガ作品『miroirs』をもとに、ストーリーに込められたメッセージやシャネルの貴重な資料を立体的に表現。日本ならではの文化として認知されている「マンガ/MANGA」を、シャネル・ネクサス・ホール独自の視点で展覧会として構築する。『miroirs』の3つの物語を表現、アイコニックなアイテムにまつわる資料も会場に足を踏み入れると、東京のナイトスケープの映像と、マンガ『miroirs』に登場する3人の主人公を描いたイラストのインスタレーションを展開する「鏡のコリドー」がお出迎え。その先に、マンガ『miroirs』の3つの章に合わせて構成される3つの空間が続く。それぞれの空間には、マンガ作品とともに、フレグランス「シャネル N°5」、リップスティック、リトル ブラック ドレスといったアイコニックなアイテムにまつわる資料が登場。白井カイウ&出水ぽすかのマンガとシャネルの時代を超えた出会いを追体験することができる。第1章 Sorcières –魔女–本や空想の世界が大好きな少女の物語が描かれる第1章「Sorcières –魔女–」を表現したスペースでは、見えないものに対して神秘的な探求を行っていたガブリエル・シャネルを彷彿させる幻想的な空間を演出。フランク ホーヴァット、カール ラガーフェルドらによる伝説的な鏡張りの螺旋階段の写真や、風刺画家セムが「シャネル N°5」の誕生を記念して制作したリトグラフなどが展示される。第2章 Menteuse –嘘つき–第2章「Menteuse –嘘つき–」では、「シャネル N°5」にフォーカス。“女性そのものを感じさせる、女性のための香り”を生み出したいというガブリエル・シャネルの思いから生み出された「シャネル N°5」を、『miroirs』の原作を担当した白井カイウは、自由気ままに生きる主人公の謎めいた人物像や深層心理の象徴、もしくはアイデンティティを形作る香りとして表現したという。第2章の部屋では、出水ぽすかが描き出したイラストとともに、「シャネル N°5」にまつわる貴重な資料や、ジャン ドゥ ゲヌロンによるガブリエル シャネルの肖像画などを展示する。第3章 Corneille noir –カラス–出水ぽすかが構想段階で描いた“少年とリップスティック”のイラストから着想を得て生み出されたのが、ステレオタイプな価値観のなかで息苦しさを抱える少年の物語を描いた第3章「Corneille noir –カラス–」。第3章の部屋では、自らの道を切り開こうとする少年たちのイラストとともに、シャネルの反骨精神やパラドックスを表現した空間が広がる。1950年代当時のリップスティックやその広告ビジュアル、ガブリエル シャネルの手書きメッセージが添えられたジャン・モラルによるガブリエル・シャネルの写真などが勢揃いしている。尚、会期中はシャネル銀座ブティックのマロニエ通り側ショーウィンドウに展覧会のスペシャル展示が登場。『MIROIRS』の世界観が銀座の街を彩る。【詳細】展覧会「MIROIRS – Manga meets CHANEL / Collaboration with 白井カイウ&出水ぽすか」会期:2021年4月28日(水)~6月6日(日)〈事前予約制〉会場:シャネル・ネクサス・ホール住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F開館時間:11:00~19:30入場無料・要予約 ※詳細はウェブサイトに記載。URL: ※4月30日(金)~、会期後半となる5月17日(月)~6月6日(日)分のオンライン予約受付をスタート。※状況により開催日時等が変更となる場合あり。来館前に、ウェブサイトにて最新情報の確認を推奨。※会期終了後、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」に巡回予定。■書誌情報『miroirs(ミロワール)』発売日:2021年4月30日(金)レーベル:ジャンプコミックス定価:977円(税込)原作:白井カイウ作画:出水ぽすかISBN:978-4-08-882695-0発行:株式会社集英社【問い合わせ先】シャネル・ネクサス・ホール事務局TEL:03-3779-4001
2021年04月06日波乱の1年となった2020年は、働き方やライフスタイルの変化によりイレギュラーな育児に奮闘したご家庭もきっと多かったのではないでしょうか?これまで見えなかった育児の課題が浮き彫りとなり、あらためて育児のあり方について考えるターニングポイントともなる1年でした。そこで今回はさまざまな変化にみまわれた2020年におすすめの作品を、数あるコミックエッセイからピックアップ! ゆるっと心癒される作品から心の内面をえぐる衝撃作までお届けします。■パンダが親子を救う!? 子育ての悩みをほっこり解決!『親子を救う!? ピンクのパンダのオールOK!』【→ この作品を見る 】子育てに悩む母親のもとに突然あらわれる風変わりなピンクのパンダ。ゆるりと登場したかと思えばズバッと悩みに切り込み、目からウロコの言葉を届けてくれます。そんなピンクのパンダと新米ママとのやりとりを描いたモチコさん作 『親子を救う!? ピンクのパンダのオールOK!』 は、日々思い通り進まない子育てに悩むママたちにぜひ読んでもらいたい作品。パンダのゆるやかな視点に気づきをもらい笑顔を取り戻していくママの姿には、たくさんの勇気と元気をもらえます。▼『親子を救う!? ピンクのパンダのオールOK!』を見る■パニック障害との戦いの日々をつづったリアル闘病エッセイ『パニックにゃんこ!』【→ この作品を見る 】鳥頭ゆばさん作 『パニックにゃんこ!』 は、パニック障害を発症した猫のポン子(現在2児の母)が病と戦いながら子育てに奮闘するコミックエッセイ。理由なく起こる動悸やめまい、手足の震えといった発作に苦しみながらも、「パニック障害」と診断されるまでの長くて苦しい道のりは想像を超えるもの。当たり前の生活がこくこくと失われていく過酷な現実を前に、母親として一歩を踏み出していくポン子の姿は必見。同じ症状に苦しむ当事者はもちろんパニック障害についての理解を深める貴重な作品です。▼『パニックにゃんこ!』を見る■年齢も生き方も違う3人の母親の姿を描く群像劇! 『あさひが丘の人々』【→ この作品を見る 】むぴーさん作 『あさひが丘の人々』 は、年齢も生き方も違う3人の母親が、子育てに悩み、人生に迷い、自分だけの幸せのカタチを探し求める母親たちの群像劇を描いた作品。言葉が遅い2歳の息子に悩むワーママのちさと、子育てで空っぽになっていく自分に虚しさを抱える専業主婦のみさ、妊活の末わが子を授かるも人生に満たされなさを感じる在宅フリーランスのゆかり。彼女たちは子育てを通して“私”という人間とあらためて向き合うことで、子育てや人生における自分なりの答えを見つけていくことに…。リアルに差し迫る登場人物たちの心の動きは既視感をおぼえるほど、まるで自分ごとのように心につき刺さります。▼『あさひが丘の人々』を見る■赤ちゃんの行動をつかさどる妖精「バブくま」と親子の物語 『バブくま日記』【→ この作品を見る 】赤ちゃんのそばに現れる妖精「バブくま」と親子の交流を描いたふるえるとりさん作 『バブくま日記』 。バブくまが魔法をかければ、赤ちゃんは微笑んだり、泣いたり…。赤ちゃんがなかなか眠れない時には「眠りやすい姿勢をさがす魔法」をかけて、赤ちゃんが上手に眠れるようにお手伝いしてくれることも!子育てに追われる忙しい日々も、かわいいバブくまに見守られていると思えばなんだかとっても心強い! 育児で疲れた心を解きほぐしてくれるようなゆるりと心癒される作品です。▼『バブくま日記』を見る■母親の支配から逃れられない! 母娘の心の闇を描いた話題作 『親に整形させられた私が、母になる』【→ この作品を見る 】母親と娘との“親子の闇”を描いた 『親に整形させられた私が、母になる』 は、人気コミックライターグラハム子さんの実話をベースに描かれた作品。当時15歳の主人公ハム子が母親に「整形しましょう」と告げられる衝撃の冒頭エピソードを皮切りに、愛情と支配が複雑にからみあういびつな親子関係が展開されていきます。さらに母親視点で描かれるストーリーでは、娘を愛しつつも世間や社会の価値観に翻弄される母親の姿を浮き彫りに。子どもを守りたいがゆえに起こる愛情の行き違いには、どこか他人事とは思えない人間の業の深さやありのまま愛されたい人間の欲望が生々しく描かれた作品です。▼『親に整形させられた私が、母になる』を見る■地球を子育てしやすい星に! 魔法少女★悦子が大活躍!? 『魔法少女!? 悦子 育児トラブルに出動中』【→ この作品を見る 】地球を笑顔で子育てできる星にするため立ち上がったひとりの少女、その名も魔法少女★悦子(年齢は50歳を過ぎていた…!?)。「コソダーテシヤースイ星」の使者からの依頼により育児を妨害する怪人と戦い、育児トラブルを解決する…といった一風変わった設定で進むエェコさん作 『魔法少女!? 悦子 育児トラブルに出動中』 は、子育てがしにくい今の世の中に一石を投じる作品。「泣き声がうるさい」「赤ちゃんがかわいそう」と批判してくる人々が抱える本音を紐解き、「子育てする側」と「子育てを見守る側」の溝を埋める心温まるストーリーです。▼『魔法少女!? 悦子 育児トラブルに出動中』を見る今回編集部で選んだ作品は、子育ての「こうあるべき」や「母親らしさ」から一歩出て、もっと自分らしく、多様な子育てを応援する作品ばかりです。母親である前に一人の人間として生き方に悩んでいたり、複雑な親子関係に苦しんでいたり、はたまた病と戦っていたり…。これまでの古い母親のイメージにとらわれることなく、「自分らしい子育て」「人も、自分も否定しない子育て」を提案していきたいという編集部の思いが込められています。ぜひ皆さまの日常の余白を豊かに満たす作品であることを願っています。ちなみに今回ご紹介した連載はまだまだ進行中のものばかりですので、今後の展開にも要注目です!ぜひこの機会にチェックしてみてくださいね。
2020年12月21日2020年も残りわずか。ウーマンエキサイトでは、今年も約300記事ものコミックライターさんによるエッセイ記事を公開しました。今回はその中でも読者のみなさんから特に反響が大きかった記事TOP5を、2020年上半期・下半期に分けて発表! コミックライターさんの受賞コメントとともにご紹介していきます。この記事では上半期(2020年1~6月)のランキングです。下半期編はこちらをご覧ください。■上半期1位:パパママに知っていて欲しい「子どもの性被害」/ケイコモエナさん知らないおじさんが口の中を… 幼少期に友だちに起きた出来事作者ケイコモエナさんのコメント幼児に性教育なんて!とバッシングされたらどうしようと、ビクビクして描いたお話なのですが、色んな方に知って欲しい、そして、子供を親が守るだけではなく、「子供自身が我が身を守り得る」という事を知ることで、子供たちへの性犯罪が少しでも減ってくれれば、とそんな切実な思いで描いたお話です。幼児に対する性教育、出来れば避けて通りたいテーマであるのにも関わらず、沢山の方に読んで頂いて、ほんとに感謝しております、ありがとうございます!【→ この作品を見る 】 【ケイコモエナさんの性教育連載はこちら】 この連載の全話を見る >> ■上半期2位:夫が投資に失敗したらどうする?/オギャ子さん夫が投資に失敗…!「お金」を学んだ夫が行きついたわが家の家計管理作者オギャ子さんのコメントこの度は上半期ベストコミックエッセイ2位に選んで頂きありがとうございます!成功した話もいいけれど失敗した話から学ぶことも多いかなと思いこの記事を書きました。皆さまからのご意見や要望をもとに今何が求められているのかと推測したり、頂いたリアクションを記事に活かすことを心がけています。これからも皆さまの心に残る記事を書いていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。【→ この作品を見る 】 【オギャ子さんの連載はこちら】 この連載の全話を見る >> ■上半期3位:家庭内でのインフルエンザ感染の辛さ/ホリカンさんわが子のインフル発症で連日看病が続き…限界を迎えた母が涙した四男の行動とは?作者ホリカンさんのコメントこの度は誠にありがとうございます!沢山の方に読んでいただけて嬉しいです!当時は本当に…本当にメンタルズタボロでした。まだ幼い末っ子の痙攣を目の当たりにし、その後も他の兄弟に写らないよう消毒や換気…。眠れない日が数日続いた後のイヤイヤ爆発。そんな矢先の幼い三男の優しさ…。…うううっ(思い出し泣き)今年は何かと気の抜けない状態ではありますが、皆様!頑張っていきましょうね!【→ この作品を見る 】 【ホリカンさんの連載はこちら】 この連載の全話を見る >> ■上半期4位:ママのピンチを救った娘の行動に涙/ぺぷりさんママの突然の発作…そのとき子どもが取った行動とは【6歳の娘がママを救う/前編】作者ぺぷりさんのコメントランクインとても嬉しいです!ありがとうございます!小さな子どもって、まだまだ未熟で頼りない存在だと思ってしまいがちですが、大人が思っている以上に身の回りのことをよく見ているし覚えているんだなぁと感心した出来事でした。運が悪ければ最悪の事態にもなりかねなかったので、今の私が生きているのも、あの時の娘のとっさの判断のおかげだなと思います。子どもたちには、支えているつもりで、支えてもらってるんだなぁ…。【→ この作品を見る 】 【ぺぷりさんの連載はこちら】 この連載の全話を見る >> ■上半期5位:郵便局員を装った男たちが家に…防犯教育の大切さ/あん子さん【思い返すと恐怖…!】平日昼間に奇妙な訪問者 家には娘と私だけ…作者あん子さんのコメントこの記事が5位にランクインできたのも、読者の皆さまをはじめ、編集部の皆さまのおかげです。ありがとうございます!この体験をするまでは、テレビなどを見ていても「私は、引っかからない」とどこか人ごとのように感じていました。いざ我が身にふりかかると、恐怖で頭がまわらなかったことを覚えています。私の体験を反面教師に、この記事が読者の方々の注意喚起になればという思いで書きました。この度は、本当にありがとうございました。【→ この作品を見る 】 【あん子さんの連載はこちら】 この連載の全話を見る >> 下半期TOP5はこちら
2020年12月21日ウーマンエキサイトでは年間約300記事の子育てにまつわるコミックエッセイが公開されています。その中でも読者に反響があった記事を、2020年上半期、下半期に分けてランキングにしました。この記事では下半期(2020年7~12月)のランキングをご紹介します。上半期編は こちら をご覧ください。それでは、今年読者の反響が大きかった作品はどんな作品なのかご紹介していきます!■教師による言葉の暴力?「問題教師」の記事が下半期第1位<これは言葉の暴力…問題教師に保護者としてとるべき行動とは(2)>作者じゃがいもころりんさんからのコメントこの度は下半期の一位を受賞とのことで、驚きと共に沢山の方々に読んで頂けたことを心から感謝いたします。この記事を通して多くの人がこの問題に関心を持ち身近なこととして考えていただけたらと思い書かせていただきました。根本解決は難しいですが、どの立場であっても親として大人としてできることはきっとあると思います。早期問題解決のヒントになれば幸いです。そして今後このような思いをする子が守られますよう願っています。【→ この作品を見る 】 【じゃがいもころりんさんの連載はこちら】 この連載の全話を見る >> ■コロナ禍の在宅勤務で夫婦喧嘩勃発!?上半期2位はこちら口うるさい旦那が在宅勤務に…! 自粛生活を通してわかった旦那の小言が止まらない理由作者ぴなぱさんのコメント賞と名のつくものには一切縁がなかったので、今回の受賞のお話を伺い大変驚いております。たくさんの方に読んでいただけてとっても嬉しいです。コロナ禍で大変なことばかり続いた一年でしたが、この記事のようによかったこともあったと思い返し、まだ先の見えない日々をできるだけいいものにして過ごしていきたいと思います。皆様にとっても、2021年が今より少しでも明るい年になりますように。読んでいただきありがとうございました!!【→ この作品を見る 】 【ぴなぱさんの連載はこちら】 この連載の全話を見る >> ■深夜に虫が耳に入った!? 子どもの驚く訴えが上半期3位!「耳に虫が入った気がする」… 深夜に耳の違和感で起きた次男。翌朝驚きの光景が…!作者ホリカンさんのコメントこの度は誠にありがとうございます!『耳に虫が入った』ご経験、皆様はありますでしょうか?? 5人の子どもを育てていますが、私自身も含めて今までそんな経験一度もなく、翌日耳から虫が這い出てきたときは本当にビックリしました! 実は光を当てない方がいい事など(よけいに奥に入ってしまう場合があるそうです)知らなかった事を沢山知るきっかけになりました。耳鼻科の先生曰くよくあることなのだそうで(イヤ過ぎる!)今後も気をつけたいと思います!【→ この作品を見る 】 【ホリカンさんの連載はこちら】 この連載の全話を見る >> ■娘さんに異変が!? ごはんが食べられなくなったお話が上半期4位!夕方に急に泣き出すようになった娘…そして、それは始まった ~娘がご飯を食べられなくなった話(1)作者koyomeさんのコメントこの度はたくさんの方に読んで頂き、ありがとうございました!少し辛かった時期をムスメや家族と乗り越えられたことを、この先も忘れたくないなぁと思って描いた記事です。子育ての辛さ、楽しさを読者の皆様と共有できること、ムスメとオコメの成長を記事を通して見守っていただいていること、いつも嬉しく、とってもとっても励みにしています。本当にありがとうございます!【→ この作品を見る 】 【koyomeさんの連載はこちら】 この連載の全話を見る >> ■新品の靴がまさか!? ほっこりなお話が上半期5位!新品の靴で登校した次男。帰宅後、担任の先生から電話が! まさかそんなことに…作者まえだゆずこさんのコメントこのたびは私の記事が2020年上半期の5位に選ばれてビックリしました!ありがとうございます。該当の記事は次男のドジっぷりが面白可愛くて書かずにいられなかったです。当の本人の次男に見せると「え~~」と照れていましたね。個人的には日常の出来事を書いた記事が選ばれたことが嬉しいです。これからも「こんなことがあったよ」と、昔の友人に手紙を出すような気持ちで、子どもの成長記録を書いていけたらな~と思います。【→ この作品を見る 】 【まえだゆずこさんの連載はこちら】 この連載の全話を見る >> 2020年上半期ランキングはこちらから!
2020年12月21日ウェブメディア『grape』では、エッセイコンテスト『grape Award 2020』を開催。今回のコンテストには、888本もの応募作品が寄せられました。その中から、最優秀賞が1作品、タカラレーベン賞が1作品、優秀賞が2作品、佳作が3作品選ばれています。grape Award 2020 入選作品一覧最優秀賞『リンツァートルテの想い出』/作者:一期一会ツアーコンダクターとして働いている女性。海外で出会った旅行客から、あることを頼まれて…。旅先のホテルで、固い表情のままたたずむ高齢女性添乗員が声をかけると?タカラレーベン賞『心を拾ってくれたタクシー』/作者:飯沼 綾激務に疲れて、泣きながら都会の街を歩いていた若い女性。そこへ、1台のタクシーがやってきます。泣いている女性の前に停まった、タクシー運転手の行動に心打たれる優秀賞『子育て応援バス』/作者:鵠 更紗慣れない育児に不安でいっぱいだった母親。2歳の息子を連れて、バスに乗った際のエピソードです。2歳息子とバスに乗ったら…運転手の『行動』に、母親が涙こらえた理由優秀賞『優しき山バア』/作者:安部 飯駄友達と駄菓子店を訪れた女の子。お金が足りなくて、友達とおそろいのお菓子を買えずに困っていたら…。駄菓子店でお菓子を買えず、落ち込む子供店主の『行動』に、目頭が熱くなる佳作『母ちゃんと作業着』/作者:よもぎ焼き鳥の店を営む母親。常連客との触れ合いに、じんわりと胸が熱くなります。作業服の男性客が「こんな格好でごめん」というと…店員の『返答』に、胸が熱くなる佳作『『生まれてはじめて』』/作者:村上 敬亮小学生の頃に、初めて猫を飼った男性。一緒に過ごした10年間を振り返って感じたことは…。愛猫が旅立って飼い主が『知ったこと』に涙10年間を振り返ると…佳作『特別授業』/作者:奥村 敏生東日本大震災の影響で、避難していた時に出会った、見知らぬ女の子。意外なお願いをされた男性の行動に、グッときます。3.11の日、恐怖で固まっていた少女男性に告げた『まさかのお願い』は…『grape Award』に関する詳細はこちらからご確認ください。『grape Award 2020』詳細はこちら[文・構成/grape編集部]
2020年12月18日最期に食べたいものから、その人の生き様が見えてくる!?おおひなたごうさんによるコミック『星のさいごメシ』。誰もがきっと一生に一度は考えるであろう永遠のテーマ“もし明日死ぬとしたら、何を食べるか”。食べ方について侃々諤々と意見を戦わせたギャグマンガ『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』(以下『目玉焼き』)のおおひなたごうさんが、次に選んだのがまさにその“さいごメシ”だ。「『目玉焼き』が完結に向かっていってるときに次回作も考えておかなければと思い、温めていたネタなんです。なんなら『目玉焼き』の最終回で取り上げようと思ったくらいなのですが、1~2話では描き切れない大きなテーマになりそうな予感がして、新たな作品になりました」物語は、編集者の天城星乃(あまぎほしの)がある晩、婚約者の一平に別れを告げられるところから始まる。失意のどん底で仕事も手に付かなくなるが、行きつけの居酒屋で常連が盛り上がっていたさいごメシの話題をヒントに、グルメ新連載をスタートさせる。「よく考えたら『目玉焼き』も第1話でカップルがケンカ別れするんですよね(笑)。さいごメシということで、最初は料理に重点を置いて考えていたのですが、誰が作っているのか、誰と一緒に食べるのかが実はポイントだったりする。星乃も最初は、『人のさいごメシなんか知ったところでどうなるの?』みたいな感じなんですけど、彼女の気づきは僕の気づきでもあるんです」取るに足りない話と思いきや、大切にしているものや人生観まで見えてくる、さいごメシ。1巻では食事制限がつきもののボクサーを取材するのだが、職業面からのアプローチもたしかに興味をそそられる。「『目玉焼き』のときもそうでしたが、たくさんの人に話を聞いて脚色していく作り方を心がけています。自分の想像だけで描こうとすると、嘘っぽくなってしまうので」いつになくシリアスな雰囲気を漂わせているが、そこはやはりおおひなたさん。油断すると“膝カックン”的にギャグが入り込んでくる。「さいごメシをテーマにしている以上、死は避けられないですし、いつか自分にも降り掛かってくるものなのだと少しでも意識しながら読んでほしいという思いがあります。でもシリアスになるほどギャグの破壊力も大きくなるので、そこは描いていて楽しいところだったりもします」さまざまな人のさいごメシを通して、自らの人生とも向き合う星乃。「好きなものを食べて死ねる人なんて、実際はほとんどいないのかもしれません。だけどそれができたらいい人生だったと思える気がするし、その場面を描いてみたいですね」『星のさいごメシ』1さいごメシから浮かび上がる人生観が味わい深い、グルメ&ギャグ&人間ドラマ。「月刊コミックビーム」のウェブサイトで、読者のさいごメシを紹介中。KADOKAWA700円©おおひなたごう/KADOKAWAおおひなたごうマンガ家。1991年デビュー。『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』はアニメ化、実写ドラマ化もされ話題に。京都精華大学新世代マンガコース専任教員。※『anan』2020年11月25日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2020年11月18日お笑い芸人のふかわりょうが、エッセイ集『世の中と足並みがそろわない』(新潮社 1,350円税別)を、11月17日に発売する。本書は、芸歴26年を迎えるふかわが「世の中との隔たり」を考察したエッセイ集。「誰も触れなくなった結婚」「“ポスト出川”から舵を切った30歳のこと」「タモリからの突然の電話」といったエピソードにふれながら、どこにも馴染めず、何にも染まれない“隔たリスト”としての内面をつづった。長髪に白いヘアターバンを装着した「小心者克服講座」のネタでブレイクし、「シュールの貴公子」から「いじられ芸人」を経て、現在は『5時に夢中!』のMCや『ひるおび!』のコメンテーターを長きにわたって務めるふかわ。同書でその「頭の中」を覗くと、ふかわの“不器用すぎる歪(いびつ)な日常”が浮かび上がる。
2020年10月22日移民たちが直面する問題を、ときに温かく、ときにシリアスに描くコミック『バクちゃん』。その著者が増村十七さんだ。バクちゃんが直面する移民あるある。現実世界とも重なる、エモいSF。「バク星生まれの男の子〈バクちゃん〉は、田河水泡『のらくろ』の犬の上等兵以降、初めての真っ黒な主人公かもしれません(笑)」(増村十七さん)バク星では彼らの大切な「夢」が枯れてしまったために、バクちゃんは地球で研究者として働くおじを頼ってやってきた。東京に永住し、夢を食べて暮らせたらと考えているが、のっけから厳しい入国審査や満員電車などの洗礼を浴びる。偶然、名古屋から上京してきた女の子ハナと知り合い、ハナの親戚の遠とおえん縁小こまき牧さん宅に居候できることに…。「私がワーキングホリデーを含めて2年弱カナダに住んでいた頃の、経験や心情を反映させています。カナダは移民が暮らすにはトップレベルに住みやすい国ではあるんですが、それでも新天地での生活には仕事探しや習慣の違いなど自国にいたときには想像もしなかったハードルがあって大変なこともありました」作中で、バクちゃんは移民センターでいろいろな星の人たちと異文化交流したり、仕事探しの愚痴を言い合ったり。同じ星出身者同士は小さなコミュニティを作り、助け合う。バク星からの移民であり、バイト仲間でもあるダイフクは、バクちゃんと出自も性格も考え方も違う。「ダイフクは、カナダ時代の知人をふたりくらい混ぜてできたキャラ。セリフも彼らから実際に聞いた言葉が多いです。理にかなったことを歯に衣着せぬ言い方で、真正面からバクちゃんに投げ、物語を発展させてくれる。重宝する人物です」ちなみに、バクを主人公にしたのは、「描いてみたら可愛くて、半ば直感的に決めた」そう。「ただ、考えてみれば、バクは夢を食べる捕食者だし、地球では誰もが夢を見る。移民はみな夢を求めてやって来ます。そんなふうに夢でつながる部分もあって、バクというアイデアは悪くなかったなと。画一的な線できっちりしたフォルムの生き物が、奇想天外な小さな冒険をしていくというのは、『ドラえもん』など藤子不二雄マンガの影響を受けているかも。落ちる、走るなど、できるだけ機敏に動いてもらっています」読者をたちまち虜にする、健気さやキュートさの塊がバクちゃん。活躍を、これからも見守りたい!オリジナル版は左開き、オールカラーのBDスタイルで自費出版され、文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。その後、商業誌連載へ。以下続刊。KADOKAWA740円©増村十七/KADOKAWAますむら・じゅうしち東京都出身。成員1名のマンガ・イラスト制作集団。商業誌デビューは2012年。※『anan』2020年9月2日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2020年09月01日エイジングケア・コミックエッセイ8月11日、主婦で漫画家の水槻(みなづき)れん氏によるコミックエッセイ『アラフォーからのお手軽美容道』が発売された。A5判で価格は1,000円(税別)、出版社はぶんか社である。この新刊はナチュラルビューティスタイリスト(AEAJ日本アロマ環境協会)で、JAMアンチエイジングアドバイザー(NPO法人日本アンチエイジングメディカル協会認定)、JOPHダイエットアドバイザー(日本肥満予防健康協会認定)、健康美肌指導士(健康美肌指導士協会)のRiku氏が監修している。今すぐ自宅で簡単 お金をかけずにできる美容法水槻れん氏は現在46歳。とにかく若く見られたいという願望を持つ水槻氏の元に、美容コミックエッセイの執筆の話が舞い込む。打ち合わせの席で対面することになったのが「美の中毒者」を意味する「ビューティーアディクト」を名乗る男性・Riku氏43歳だった。男性でその年齢にもかかわらず、シミやシワがなく、ハリのあるRiku氏の肌に驚く水槻氏。新刊ではRiku氏の美の秘訣として伝授された自宅で簡単に、お金をかけずにできる美容法が紹介される。肌の悩みへの対処法や、髪、ボディーラインのケア、年齢にあうメイク、ニオイ、ムダ毛対策などを掲載。デパートコスメとプチプラコスメの比較なども掲載されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※アラフォーからのお手軽美容道 - 株式会社ぶんか社
2020年08月18日美味しそうな料理の描写が食欲を刺激するコミックエッセイ『しょうゆさしの食いしん本スペシャル』について、作者のスケラッコさんに話を聞きました。作る、食べる!食の喜び満載のお腹がすく一冊。自粛期間中の楽しかったことといえば、やっぱり“食”!そんな時期に発売されたこちらの本。ツイッターの食べ物&料理好きの間で、美味しそうな料理の描写、そして作ること、食べることの喜びが伝わる本として、とても話題になりました。「単行本の発売がコロナと重なったのはもちろん偶然で、書店が休業する中、私としては正直複雑な思いでした。でも、個人経営の書店の通販などを利用して読んでくださる方がいたのは、本当に嬉しかったです」と語るのは、作者のスケラッコさん。京都在住のマンガ家さんです。「子供のときから食べることが大好きで、高校生の頃、それを絵に描くようになりました。見た目と、美味しさと、ちょっとめずらしい食べ物に出合ったときに、“マンガにしたい!”と思うことが多いです」前半は好きな料理をレシピ込みで描いた作品が、後半は旅で訪れた広島や、地元・京都の食とお店を紹介する作品が収録されています。「今回は連載をまとめる形ではなく、自主的な執筆と描き下ろしを収録した本なので、構成なども自分で考えました。結果、思い入れのある一冊になったと思います。読んだ方が実際に作ってくださるのはとても嬉しいです。ただ、漫画にも描きましたが、私の料理は“なんとなく”なので、ご自分でレシピをアレンジしてくださったほうが、美味しいものができると思います。また、落ち着いたらぜひ、掲載されているお店にも行ってみてほしいです」豚肉のピカタをパスタにのせた料理のページ。調理中の興奮と勢いが溢れる描写に、思わずゴクリ…!!ライターKが実際に作り、心の底から感動したのがこの“チートー”。チーズはケチるな、を学びました。スケラッコ『しょうゆさしの食いしん本スペシャル』京都在住のマンガ家“しょうゆさし”と、同居人の“ビッグフットくん”が、作って食べて、飲んで旅をするコミックエッセイ。とにかくすべてが美味しそう!リイド社1500円スケラッコマンガ家、イラストレーター。餃子、シュウマイ、ピザ、春巻き、中華まんなど、“皮と具”が組み合わさった食べ物が好き。※『anan』2020年7月1日号より。写真・中島慶子取材、文・河野友紀(by anan編集部)
2020年06月26日マジメで責任感が人一倍強い、かたづけられない女子必読!加納梨衣さんによるコミック『カノジョは今日もかたづかない』。部屋の乱れは心の乱れ、とはよくいうけれども、整理整頓の苦手な人にはなんとも耳が痛いだろう。「忙しくなると部屋がすぐに散らかってしまうので、うまくできないかなと思ったのが本作を描くきっかけのひとつです。自分自身の状況を投影したってことですね(笑)」デザイン事務所に勤める俵あいなは、社内での評価も良く、身ぎれいで、おまけに付き合って半年の恋人もいて、後輩に一目置かれている。しかしそれは必死に取り繕っている姿にすぎず、ひとり暮らしをしている部屋は足の踏み場もないほど散らかっている。そんな彼女の本質をさりげなく見抜いてしまうのが、毎日きっちり定時で帰る男・深川。他人の評価を気にせず、できない仕事はできないときっぱり言う無愛想な人なのだが、彼からするとどうやらあいなは要領が悪いようで……。「あいなは自分のキャパシティがわかっていなくて、仕事を引き受けすぎてしまう人。仕事って本当はどこかで区切っていいはずのものですけど、私自身、マンガを描いていると、やめどきがわからなくなることが結構あって。終わっていない状況にこだわりすぎて、自分が疲れていることに気づけなかったりするんです」恋愛においても、あいなは自分を良く見せようとするタイプで、部屋に来たがる恋人をなんだかんだ言い訳して、はぐらかしてしまう。「完璧に部屋をかたづけ、なんだったらディナーも用意しそうなくらい。あいなにとってゼロを100にしないと呼べない相手なんですよね」対して、あることがきっかけで部屋を見られてしまった深川には、これ以上隠すことがないせいか、素の自分を出せるのも気になるところ。マジメで完璧主義者ゆえに、どつぼにハマっていく彼女を見ていると、仕事も恋愛も家事もすべてを完璧にこなすのは無理なのだから、もっと楽にいこうよ、と思ってしまう。「私も忙しいのはありがたいことなのですが、お仕事が重なると冷静に考える時間が取れなくなってパニクったり、イライラしてしまいます。なので、仕事もプライベートも適度に折り合いをつけて、余裕のある暮らしをできたらいいな、という思いで描いています。今のところ、あいなはうまくいかない状態が続いていますが、自分の状況を見つめ直して、心の安定に合わせて部屋がかたづいていくのが理想ですね」『カノジョは今日もかたづかない』1会社ではステキ女子として憧れられる、俵あいなの目下の悩みは部屋をかたづけられないこと。同じ悩みを抱えるすべての女子に捧げる、デトックスマンガ。祥伝社680円©加納梨衣/祥伝社フィールコミックスかのう・りえ代表作は『スローモーションをもう一度』など。「機動戦士ガンダム バンディエラ」を『週刊ビッグコミックスピリッツ』で連載中。※『anan』2020年5月20日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2020年05月19日大容量オールカラーのセルフプロデュース本モデルやタレントなどとして活躍している益若つばささんのセルフプロデュースフォトエッセイ『TSUBASA REAL』が発売された。同書では「つばさファッション」を大公開しているほか、メイクのプロセスからヘアアレンジまでを詳細に紹介。鈴木奈々さんや、佐藤ノアさんなどとの対談も収録されている。オールカラー208ページでA5判。2,145円(税込)の価格にて、KADOKAWAより発売中である。SNSの自撮り 写真を撮るポイントも細かく解説益若つばささんは、「セルフプロデュースの天才」とされ、カリスマ読者モデルとして人気を博していた当時は使用や着用のものがヒット商品になるなど「経済効果100億円」などと言われていた。1児の母である現在も大人気であり、SNSで約180万人のフォロワーを持つインフルエンサーである。新刊では、ピンク&ミルクティーヘアのヘアメイク、全私服のファッションページ、「私流NGコーデ」を紹介。メイクのプロセスまでもが掲載されている。そのほか、基礎化粧品、料理、ネイル、生き方、仕事、恋愛などについても語られており、インタビューには6時間を要している。また、SNSでの自撮りの方法や写真を撮るポイントまで細かく解説されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※TSUBASA REAL 益若 つばさ:コミック - KADOKAWA
2020年03月28日HugMugでも4コマ連載「モチコのツッコミ育児備忘録」が人気の関西人イラストレーターのモチコさん。2018年に発売し重版となったコミックエッセイ『育児ってこんなに笑えるんや!』から、待望の第2弾『育児ってこんなに笑えるんや! 二太郎誕生編』が3月13日に発売! その見どころを紹介します。モチコInstagramのフォロワー18万人超えの関西人漫画家・イラストレーター。娘・イチコ(2014.3生まれ)と息子・二太郎(2017.2生まれ)に毎日ツッコミを入れつつ暮らしている。4コマやイラストで育児記録をつけ、SNSで公開中。アイスクリーム中毒。・ブログ「かぞくばか〜子育て4コマ絵日記」・Instagramアカウント@mochicodiary・Twitterアカウント@mochicodiary 待望の第2弾! 育児コミックエッセイ『育児ってこんなに笑えるんや!』娘・イチコちゃんとの日々をイラストで描いたInstagramのマンガと描き下ろしを収録した、モチコさんの初コミックエッセイ。2018年6月に発売したのち、「アホカワ!」「かわいくて、おもしろすぎる」と人気が拡大し重版もされました。そして、第2弾の『育児ってこんなに笑えるんや! 二太郎誕生編』では、お姉さんに成長したイチコちゃんのひょうきんさ&女子力(?)に、二太郎くんの“アホカワ”さが加わり、育児の楽しさもハプニングもより一層濃くなってパワーアップ!Instagramでは、その甘えんぼぶりで人気を集めている二太郎くん。モチコさんが長女・イチコちゃんとの違いに悩む様子や、男の子にしかない“付いてる”エピソード、女の子とはまた違う“キュンキュン”してしまう仕草など、男の子ママたちから共感の声が多数! また女の子ママからは驚きの声があがっています。子育てにちょっと疲れた時、読むとくすっと笑えて気分転換になったり、子どもへの愛しさを再確認できる1冊です。今回モチコさんより、HugMug読者に向けてスペシャルメッセージをいただきました!\Special message from MOCHICO/「育児ってこんなに笑えるんや!二太郎誕生編」、発売となりました〜!かわいくて、楽しくて、でももんのすごーーーく大変な育児……。でもその大変さを乗り換えて(乗り越えなくても何とかやり過ごして)、最終的に笑顔になれたらいいなと思っています。タイトルの「育児ってこんなに笑えるんや!」にはそんな思いも込めました。萌えて、ツッコんで、悩んで、そして笑って……そんな本を目指して作りました。お楽しみいただけると嬉しいです!第2弾の『育児ってこんなに笑えるんや! 二太郎誕生編』中身を少しだけ紹介!56ページもある描き下ろしの中では、「2人の個性」「むく・むかない問題」「天使の4歳」「一時保育」などInstagramでは描かれていない特別マンガも収録。3月に3歳となった二太郎くんの小さい頃のエピソードを書籍の中からチラ見せで紹介します!「育児ってこんなに笑えるんや!二太郎誕生編」著者:モチコ発行:ぴあ株式会社発売:2020年3月13日定価:1,100円+税書店、ネット書店にて販売Amazon 楽天ブックス
2020年03月13日映画『あの頃。』が、2021年2月19日(金)に公開される。主演は松坂桃李。ハロプロ愛を描いた青春コミックエッセイ実写化原作は、“神聖かまってちゃん”の元マネージャー・劔樹人の自伝的青春コミックエッセイ『あの頃。 男子かしまし物語』(イースト・プレス刊)。ハロー!プロジェクトのアイドルへの熱い愛と、大切な仲間たちとの出会いと別れを描いた物語を、『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』など、次々と話題作をリリースしている監督・今泉力哉が実写化に挑む。脚本は、これまで『南瓜とマヨネーズ』『素敵なダイナマイトスキャンダル』「ひとりキャンプで食って寝る」などで監督・脚本を手掛けてきた冨永昌敬が手がける。主演は松坂桃李ハロー!プロジェクトのアイドルにどっぷりハマり、“ハロプロオタク”と化する主人公・劔樹人(つるぎみきと)を演じるのは、『娼年』『新聞記者』『蜜蜂と遠雷』などの話題作に出演し続けている松坂桃李。劔は、大学院受験に失敗し、地獄のようなバンド活動を続けながら、金なし彼女なしの底辺の生活を送っていた。しかし、ある日松浦亜弥のMVを観たことをきっかけにアイドルにのめり込み、やがて仲間たちと共に遅すぎる青春の日々を謳歌することになる。松坂は出演に際し、「誰しもが持っているであろう"あの頃"。その時間にどんな思いがあって、どんな出来事があって今の自分が生きているのか。原作者の劔さんのお話を伺った時、自分も"あの頃"に触れた時、ふと感じ入るものがありました。」とコメントしている。仲野太賀や山中崇ら実力派俳優陣剣が出会う個性豊かなオタク仲間たちにも注目。『今日から俺は!!劇場版』で好演した仲野太賀や山中崇、本作が映画初出演となるお笑いコンビ「ロッチ」コカドケンタロウなど、個性豊かな俳優陣が集結した。コズミン(仲野太賀):藤本美貴の魅力を熱く語るプライドが高くてひねくれ者ロビ(山中崇):石川梨華推しでリーダー格西野(若葉竜也):痛車や自作のオタグッズを制作するオタクナカウチ(芹澤興人):劒がオタク仲間と出会うきっかけを作るCDショップの店員イトウ(コカドケンタロウ):ハロプロ全般を推すオタクその他にも、劔の後輩であり、いつの日か恋心を抱くようになる女子大生・靖子役を中田青渚が演じるほか、大下ヒロトや木口健太、片山友希、西田尚美が出演。さらに、ぱいぱいでか美、どんぐり、いまおかしんじ、増子直純(怒髪天)、MONO NO AWARE、ニーネといった超個性的な面々も集結している。“松浦亜弥役”に山﨑夢羽主人公の劔がハロプロにハマるきっかけとなったアイドル・松浦亜弥役を演じるのは、同じくハロー!プロジェクトのアイドル「BEYOOOOONDS」の山﨑夢羽。映画化の情報解禁時から、誰が”あやや”を演じるのかと、ハロプロファンの間で話題になっていた中で、見事山崎が物語をリードする重要な役どころを射止めた。山﨑夢羽は、尊敬する松浦を演じるにあたり、「こんなに嬉しいなということはないです」と語る一方、「歌って踊るシーンではなかったので、どうやって松浦さんを表現したらいいのかが難しかったです。でも、応援してくださっている方に雰囲気が松浦さんに似ているねと仰っていただくことがあったので、このまま頑張ろうという気持ちで取り組みました。精一杯出来たと思います!」と撮影シーンを振り返っている。作品詳細映画『あの頃。』公開時期:2021年2月19日(金)TOHO シネマズ 日比谷ほか全国ロードショーキャスト:松坂桃李、仲野太賀、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ、大下ヒロト、木口健太、中田青渚、片山友希、山﨑夢羽、西田尚美、ぱいぱいでか美、どんぐり、いまおかしんじ、増子直純、MONO NO AWARE、ニーネ監督:今泉力哉脚本:冨永昌敬音楽:長谷川白紙原作:劔樹人「あの頃。 男子かしまし物語」(イースト・プレス刊)配給:ファントム・フィルム<ストーリー>中学10年生の夏休みのような、そんな毎日が永遠に続くような気がしていた――大学院受験に失敗し、彼女なし、お金なし、地獄のようなバンド活動もうまくいかず、どん底の生活を送っていた劔(つるぎ)。ある日、松浦亜弥の「♡桃色片想い♡」のMV を見たことをきっかけに、劔は一気にハロー!プロジェクトのアイドルたちにドハマりし、オタ活にのめり込んでいく。藤本美貴の魅力を熱く語るケチでプライドが高いコズミンをはじめとした個性的なオタク仲間と出会い、学園祭でのハロプロの啓蒙活動やトークイベント、また「恋愛研究会。」というバンドを結成しライブ活動を行うなど、くだらなくも愛おしい青春の日々を謳歌する劔。しかし時は流れ、仲間たちはハロプロのアイドルとおなじくらい大切なものを見つけて次第に離れ離れになり…。
2020年01月23日1999年に誕生した「ウーマンエキサイト」は、今年で20周年を迎えました。2016年に“愛あるセレクトをしたいママのみかた”をコンセプトにリニューアルし、家事・育児・仕事にと忙しいながらも積極的に情報収集を行うママたちに情報を届けています。そして2015年から開始した「コミックエッセイ」は、現在では約100名ものコミックライターさんが連載を持っています。そんなコミックエッセイは、年間で1800本以上配信!そこで今年2019年のウーマンエキサイトで最も読まれた記事を発表いたします。※2019年ウーマンエキサイト大賞は、2019年1月1日~2019年11月30日までに公開された記事を対象としています。》編集部が選ぶ「ウーマンエキサイトベストコミック」は コチラ 「編集部が選ぶ、絶対読んでほしいベストコミックエッセイ! 令和時代の子育てとは」 ■2019年ウーマンエキサイト大賞はこの作品! 『「3人目が欲しい私と、欲しくない夫。私が夫から合意を得るまでのいきさつ』/オギャ子さん 子どもを3人欲しいオギャ子さんと、2人でいいという夫。ふとしたことがきっかけで折り入って話をする機会がやってきます。その結果は…。読者にとっても子どもが欲しい、2人目、3人目が欲しいという話題は気になるところ。そんな話題に、鋭いオギャ子さん視点を入れて記事にしていただいたことで、多くの人から注目が集まりたくさんの読者に読んで頂ける記事となりました。改めて、ウーマンエキサイト大賞の受賞おめでとうございます。【オギャ子さん受賞コメント】意外にもこちらの「三人目どうする?」記事の反響が大きかったようで大変驚いております。これからも読者の皆様が、何を求めているかを敏感に察知しながら記事を書いていきたいと思っています。この度は大変光栄な賞をありがとうございました。■ウーマンエキサイト月間MVP! 各月で最も人気を集めた作品は?毎月150本以上配信しているコミックエッセイ。その中で、各月ごとのMVPを発表いたします。出産、子どもの成長やつらい病気、夫婦のリアルな問題、キュンキュンくる子どもの姿などバラエティに富んだ記事がMVPとなりました。▼1月MVP あるランチでの夫の一言で気づいた事実 『食事に文句ばかりの夫に我慢の限界!ご飯を作らせてみたら…』/オギャ子さん 「ウーマンエキサイト大賞」に続き2度目の受賞のオギャ子さん。オギャ子さんは、2016年からウーマンエキサイトで連載を開始いただいた最も長く執筆されているライターさんの一人です。受賞した記事は、あるランチでの出来事。オギャ子さんの家では料理を作ってもコメントが返ってこない男ばっかりの食卓。そこである事件が起こり、料理を夫が作ることになるのですが…。【オギャ子さん受賞コメント】光栄な賞を頂きましてありがとうございます!夫の話をただの愚痴で終わらせず、どのようにして解決していったか、できるだけ具体的に描くことを努力しました。これからも今よりもっとよりよい夫との関係を目指して日々模索していきたいと思っております。この度は大変ありがとうございました。▼2月MVP ママだって完璧じゃない! イライラすることもある! 『「泣き止んでよ!」怒っては反省する私に、保育士の夫が教えてくれたこと』/ホリカンさん 結婚前まで、子どもと関わる仕事をしていたというホリカンさんは、子どもができたら『私は怒らないお母さんになれる』と自信を持っていたそう。しかし、実際子どもができてみると、そんな自信は見事なまでに粉砕。イライラを抑えきれず、毎晩子どもの寝顔を見ながら号泣したいたときに、保育士をしている夫に教えてもらったのが…。【ホリカンさん受賞コメント】この度は貴重な賞を賜り、誠にありがとうございます!!こちらの記事は、当時のつらかった育児が、保育士である夫の言葉で救われた話です。子育てに関して『なんの根拠もない自信』を持っていた私。(ホント、当時の私をグーパンチしたい(笑))しかし、実際の育児は想像を絶するほど大変で、自分の理想とは大きくかけ離れていました。子どもが大好きでたまらないはずなのに、毎日毎日イライラ。何もかもが上手くいかず、トイレに閉じこもって号泣したこともありました。当時の夫の言葉は、今でも私の育児の指針となっています。お母さんだって完璧な人間じゃない。イライラするときだってある。方の力を抜いて笑顔で過ごせるように、これからも子どもと一緒に成長していけたらなと思います。▼3月MVP 保育園トラブル。子どもに悲しい顔をしてほしくない! 『挨拶を無視されてしまった…! 保育園の先生とのトラブルのきっかけ』/ネコおやじさん 元シングルファザーの夫と、2人の連れ子と実子1人の子育てに奮闘しているネコおやじさん。末っ子が通う保育園で起きた先生とのトラブルを描いた本記事が話題となり、お昼の情報番組でも取り上げられました!【ネコおやじさん受賞コメント】こんにちは、ネコおやじです!このたびは3月ランキングのMVPに選んでいただき、ありがとうございます!私なんかがMVPに選ばれてもいいのだろうかと思いつつ、それよりうれしさが勝つのでそこは胸にそっとしまっておきます…。保育園トラブルの話は、身バレしないように所々フェイクを入れてますが、まさかテレビで放送されることになると思わず正直ヒヤヒヤものでした(笑)▼4月MVP あの「ふよぬけ」夫がとんでもない行動を! 『陣痛中、夫の謎行動が超迷惑! 立ち合い出産の悲劇』/ゆむいさん 書籍化された『夫の扶養からぬけだしたい』のゆむいさんのウーマンエキサイトでの連載が4月のMVPに!「ふよぬけ」では夫の衝撃な言葉の数々が話題になっていますが、今回受賞した記事は、ゆむいさんの陣痛中に起きた出来事です。看護師さんの言葉によって、夫さんがとんでもない行動を起こします!▼5月MVP つわりの苦しみを夫にも理解してほしい! 『妊娠中、夫に「別れたい」と告げてしまった! ~つわりで夫婦が壊れる!?~』/ぺぷりさん 「つわり」による体調悪化で仕事も辞め、体重も落ちてげっそりする中、夫はほぼ無関心であるかのような態度。つわりの苦しみと妊娠中の情緒不安定も手伝って、どんどん悲しみのスパイラルに入っていき、ぺぷりさんはとうとう「別れたい」とメールしてしまいます。【ぺぷりさん受賞コメント】受賞いただき誠にありがとうございます。この記事を多くの方々に読んでいただけたということは、それだけ同じようにつらい想いをしたママさんが多いってことなんだと思うと泣けてきました。この記事をとおして、周りに妊婦さんのいらっしゃる皆さまに少しでもつわりのつらさを伝えられたら大変うれしいです。▼6月MVP パパのうれしさと悲劇 『「お父さんと寝る!」次女の言葉に嬉々とする父。しかしその夜待ち受けていたのは…』/まえだゆずこさん 週末だけ親と一緒に寝たがる娘ちゃん。いつもはお母さんと寝るのですが、その日に限って、「お父さんと寝る!」と言い出します。そんな言葉に嬉々となりデレデレの夫。しかしその夜待ち受けていたのは…。【まえだゆずこさん受賞コメント】MVPありがとうございます! わが家でのあるある光景を漫画にしてみました。4人きょうだいのうち、次女以外はお父さん大好きブームがありましたが、なぜか次女だけはブーム到来せず。そのせいかお父さんは次女に片想い気味!? ガンバレお父さん~!(注意・決して嫌われてるわけではありません)▼7月MVP もし子どもにアレルギー症状が出てしまったら… 『夜、子どもがアレルギー症状発症!? 焦るママを導いてくれた1本の電話』/まりげさん 昼間は元気だった息子が夜になると、突然くしゃみをはじめます。さらに白目の部分がはれ上がり、目が開かないほどパンパンに…! そこでまりげさんが頼ったのは1本の電話でした。【まりげさん受賞コメント】今回【アレルギー】の記事に対して多くの方に興味を持っていただけたのは、『子どもに何かあったら私が対応せねば…!』という読者の方々の気持ちの表れだと思います。白目がブヨブヨになってしまった場面も描いたので、いざという時のために『こんなこともあるんだな~』と覚えておいていただけたらうれしいです。▼8月MVP とっても人の好い心温まる夫婦のお話 『知らない人からよく声をかけられる私たち夫婦、友人が語るその理由とは…』/SAKURAさん 外出先で知らない人から声をかけられることが多いというSAKURAさんご夫婦。しかし友人から、言われたその理由で、なんとも複雑な気持ちに…。モヤモヤしならがも前向きにとらえたSAKURAさん夫婦はとってもステキです!【SAKURAさん受賞コメント】この度は「8月PVランキングMVP」に選んでいただき、ありがとうございます!まさか自分がこのような賞をいただけるとは! 光栄です!毎回書きながら「これで大丈夫かな…」と不安だった私には、ありがた過ぎる賞です。これもすべて、読んでくださる皆さまと、編集の方のおかげです。ありがとうございました。▼9月MVP 子どものデリケートな成長とその解決法 『トイレに何度も行きたがるのは体調不良? 外出先で娘が打ち明けた理由とは』/エェコさん エェコさんとのお出かけを喜んでいた娘。しかし、外出先でトイレに行ってはモジモジするのを繰り返します。体調が悪くなったわけでもない様子。そこでピンときたエェコさんは、あることを聞いてみると…?【エェコさん受賞コメント】ご連絡いただいた時はたくさんのライターさんが描かれているなかで、「私が9月のMVP賞!?」と喜びと驚きが交錯しました…! でもやはり圧倒的感謝です!これも読者の皆さまをはじめ、編集部の皆さまや家族のおかげです。ありがとうございます!これからもたくさんの方に読んでいただけるように頑張ります。今回は本当にありがとうございました!▼10月MVP 娘と弟の心あたたまるきゅんとするエピソード 『かわいいしぐさにキュン! 弟が長女にメロメロになった日』/チッチママさん 帰省した際に、1歳半の長女を母と弟にみてもらうことに。よく娘の面倒をみてくれる弟でしたが、散歩に連れて行こうとすると、娘がある行動を!【チッチママさん受賞コメント】10月PVランキングMVPに選んでいただきました、チッチママです。いつも皆さまに読んで頂きとてもうれしく思っています!この回は、長女と私の弟のやりとりを書いたもので、じつは弟から『今日こんなことがあったんだ!漫画にしてくれ!』との熱望があり描くに至ったものです。その記事が今回こんなに素敵なスポットライトをあてて頂きましたので、弟にも伝えたいと思います!▼11月MVP 放置された金魚、家で育てることにしたけど、金魚に異変が・・・ 捨てられていた金魚を自宅に連れて帰ったところ…金魚の体に異変が!? /モンズースーさん お祭りで買っただろう金魚が無責任にも捨てられており・・・家で飼うことにしたモンズースーさん一家でしたが、しばらくすると金魚の身体に異変が・・・・【モンズースーさん受賞コメント】11月PVランキングMVPに選んで頂きありがとうございます!「MVP」なんて生まれて初めて頂いたのでとてもびっくりしました!私の記事は暮らしの中で見つけた「小さな発見」をテーマで描いています、普段あまり目にしない豆知識ですが、これからも描いていきますので、また記事を見て頂けたら嬉しいです。コミックエッセイの方々が切り取る日常の風景は、多くのママにとっても起こりうる日々の出来事が多く描かれます。そのなかで悩んだり、つらくなったり、がんばったりと多くのママが施行錯誤しながら日々を過ごしていることでしょう。今回、「ウーマンエキサイト大賞」に選ばれた作品、各月のMVPを受賞した作品は、「自分だったら?」と考えさせられる作品が多かったように思います。もしその立場やその状況になったときに、どう行動できるのか、子どもにどう伝えればいいのか…。そうしたいろいろな出来事を自分事として、とらえることができれば、ママ達も知識を蓄えることができ、それぞれが自分の考えをアップデートできるのではないでしょうか。そして社会はもっともっと優しくなれるような気がしています。ウーマンエキサイトでは今後もそうしたママたちに寄り添いながら、毎日がステキに過ごせるコミックエッセイをコミックライターさんたちと協力しながらお届けしていければと思います。2019年、多くのコミックエッセイをお読みいただき本当にありがとうございました!(ウーマンエキサイト編集部一同) ↑ウーマンエキサイトベストコミック大賞はこちらから!
2019年12月20日平成から令和に変わるこの時代の変わり目。結婚、妊娠、出産、子育て、仕事との両立でライフステージが変わる女性たちの生き方も変化が見られます。ウーマンエキサイトでは、ママ、妻、働く女性を忙しい毎日を過ごしながらも、新しい時代「令和」を生きる新しいママに寄り添っていきたいと思っています。そこでウーマンエキサイトで、執筆する約100名ものコミックライターさんのコミックエッセイのなかから、ウーマンエキサイト編集部で選考した結果、今年の「ベストコミックエッセイ」を決定しました。》「ウーマンエキサイト大賞」は コチラ 「2019年最も読まれた子育てコミックエッセイ! ウーマンエキサイトコミック大賞」 ■「令和時代の子育て」賞最近、「ピンクは女の子の色、青は男の子の色」と言うようになった娘さん。そこでトキヒロさんは「できればもっと自由に生きて欲しい。見た目や生き方の違いで人を判断するような人にはなって欲しくない」と、ある映像を見せることに…。 『肌の色、性別…子どもに多様性を伝えるには? ある映像を見せてみた』/トキヒロさん このトキヒロさんの“多様性”を教えるための独自のスタイルに驚きながらも共感を覚える人が多かったこと、またママ自身が子育てにおいて「囚われない」「縛られない」「認める」ことの大切さを知る学びのきっかけになったことが高く評価されました。【トキヒロさん受賞コメント】この度は、恐れ多くも素敵な賞に選んでいただき光栄です。多様性やセクシャリティなど、私もまだまだ勉強中です。娘自身が、いろんな物を見て感じ、自分で考えられる子になってくれたらと思います。そして彼女が迷ったときは、「一番の理解者でありたい」。そういう気持ちでこちらの記事を書きました。■「愛情は得意なことで示しま」賞裁縫も料理も得意ではなくて、「母による手作りイベント」に怯えてしまうという荻並トシコさん。ただそんな荻並さんは、手作りできる人もステキだけれども、車庫入れが上手な人もステキといいます。お母さんらしいスキルに囚われがちな世のママに「愛情は得意なことで示せばよし」という川柳が心に染みたという声が多く挙がりました。 『手作り苦手な私…お母さん、失格ですか!? 令和の“母親らしさ”とは』/荻並トシコさん 【荻並トシコさん受賞コメント】「お母さんっぽくなくてもいい!!」と日々胸を張って生きていられればいいのですが、ちょっとしたキッカケで急に自信をなくしてしまったりすることがよくあります。自分の考えを記事にすることで自分を鼓舞していました。共感してくださる方が多数いらっしゃったのならうれしいです。■「家族って難しいで」賞子育てをしていると、自分自身の子どもの頃の記憶が呼び出される瞬間があります。自分の母との温かい記憶に励まされる人もいるでしょうし、逆につらい気持ちが呼び起こされる人もいるでしょう。今回、「家族って難しいで賞」では異なる2つの記事が受賞しました。▼表に見えにくい「実母と娘の関係」いつも明るく、あっけらかんとしたキャラで人気のホリカンさんからは想像できないほどダークで切ない実母のお話。 『実母のようにはなりたくない! 過去の辛い経験から生まれた私の育児ルール』/ホリカンさん ホリカンさんの実母のお話は、ご自身のブログでも公開されており、反響を巻き起こしています。毎日、毎日、蛇口をひねるように愚痴を言い続けるお母さんとそれを幼いころから聞き続けるホリカンさん。あれだけ嫌いだったはずなのに、ふと実母に似ていることに気が付く瞬間があり、背筋が凍るようなゾッとする感覚に襲われるといいます。【ホリカンさん受賞コメント】この手の話はとてもデリケートで、当事者にしかわからないこともたくさんあると思います。実際、私は身体的に虐待されて育ったわけではありませんし。こうして今幸せに暮らしているのは、ここまで大きくしてくれた母親のおかげです。しかし…だからこそ、表には見えにくい【実母と娘の関係】。この話を書くに当たってはとても勇気がいりました。当時を思い出す作業は、古傷をえぐられるような作業でした。実際に、ブログで公開した際にはご批判もいただきました。しかし、それ以上に多かったのが『私も同じです』というお言葉。私が思ってる以上に、私と同じように苦しんでいる方がたくさんいるということをこの時初めて知りました。悪気はまったくなく、まるで友だちにでも話すように、無意識に自分の子どもに愚痴を言ってしまうことって結構あることだと思います。しかし、子どもは母親の話をとても敏感に聞いているのです。私自身、毎日毎日洗脳のように母親の愚痴を聞かされ続け、つらい思いをしてきました。だからこそ、自分の子どもには私と同じ思いをさせてはいけないと思っています。▼親の何気ない一言が子どもを傷つけるもう一人は、グラハム子さん。ママ友と話しているときに、ついつい自分の子どもを卑下して、相手をもちあげたり、他人から子どもをほめられたときつい謙遜してしまうことがあります。そこには褒められてうれしい反面、ついつい自分の子なら多少冗談を言っても許されると思ってしまう感情もあったり…。そんなどこでも見かけるシーンでの親の一言が子どもの心を傷つけるのだとすごく反省させられる記事となっています。 『自分がイヤなことは人にも言わない…シンプルなことほど「家族」って難しい』/グラハム子さん 【グラハム子さん受賞コメント】このたびはこのような素敵な賞をいただき、まことにありがとうございます。家族って、いつも一番側にいてくれて、大好きだけれど、自分ではありません。家族だとついつい言いすぎてしまうこともありますが、それぞれの個性を尊重しあえる関係が私の理想ですこれからものんびり頑張っていきたいと思います。■「不登校に苦しんだ家族の絆」賞娘の「不登校」というテーマを全5回にわたって描いたじゃがいもころりんさん。友だち付き合いもできているし、勉強も理解できているから、それほど深刻に考えていなかったじゃがいもころりんさんでしたが、娘さんはどんどん家から出られなくなっていきます。そしてそんな彼女から「消えたい」の一言で、「私は何を守ろうとしていたのか」と一緒に苦しみに向き合うことに…。この不登校が始まる前、手探りの状態、元気になるきっかけまでを赤裸々に描かれ、多くの読者の心にインパクトを与えたことが大きく評価されました。 『不登校に苦しんだ娘の「消えたい」の一言で…親がやっと気がつけたこと』/じゃがいもころりんさん 【じゃがいもころりんさん受賞コメント】このたびは素晴らしい賞をいただき光栄です! これも読んでくれた皆さま、編集部の皆さまのおかげです。不登校はつらかったですが、だからこそ娘らしい生き方を見つけられ親子の絆も強くなった、かけがえのない体験です。悩める方々に届くといいなと思って書きました。本当にありがうございました!■「びっくりトラブル」賞子どもができて初めて知ったことは、子どもがケガなく元気で成長することは奇跡に近いということ。それぐらい小さい子どもにとっての危険な箇所はたくさんあります。それは家の中にも…。今回、受賞した作品は、「とにかくイラストの描写がすごい!」と編集部でも大きな話題となりました。そして心が締め付けられそうになる展開に、親としてあらためて気を付けていかなければいけないことを再認識させられる記事として評価されました。 『家の中も危険だった…! 子どもの事故…それは一瞬で』/もづこさん 【もづこさん受賞コメント】まさか賞を頂くとは…! と驚きつつも、たくさんの方に読んで頂けたのかなとうれしく思います。この記事を読み返すと当時の衝撃を思い出し、『今こうして娘と一緒に受賞を喜べていることが奇跡なんだ』と感じます。記事を読んで「自分も子どもの安全にもっと気をつけよう!」と思っていただけたら幸いです。■「涙ぽろぽろ」賞自分がイライラしていることを「子どものせい」としてしまうことは日常では起こりがち。そんなときの私の顔はどう子どもに写っていたのだろうか…。「ごめんね…おかあしゃん」と謝る息子のイラストは、胸をぎゅっと締め付けられるような、危機迫る感情を覚えます。誰でも一度は思わずやってしまいそうなシチュエーションだけに、身につまされる思いがしたという編集部からの意見が続出しました。 『イライラし続けた私の態度が息子を傷つけた…私は今どんな顔していたの?』/鈴木し乃さん ■「子どものいる防災は大変で」賞毎年起こる大きな災害。他人ごとではなく、本当にすぐ身近で起こるこうした災害は誰もの心の中に暗い影を落とします。いま現時点でも災害によって、日々大変な生活を強いられている方々がいることに思いを馳せながら、災害弱者である子どもを抱えた防災も考えていく必要があります。あらためて「自分がいざ何かあったら」を考えさせるきっかけとなったことが評価されました。 『幼児がいると大変…!突然の停電で焦りまくったので改めて「防災対策」を考え直しました』/tomekkoさん 【tomekkoさん受賞コメント】この度は子連れ防災の記事を選出していただきありがとうございました。甚大な被害を受けられた地域の方々に比べたら本当に小さな被害ですみましたが、これを機に家族での防災に自分ごととして関心を持つことができました。災害時の備えとして、少しでもこの記事がお役に立てれば幸いです。■「時短&おいしいスボラ飯」賞「おいしい」「簡単」「時短」キーワードは、ママにとって魔法の呪文のようなもの。子どもが喜ぶ料理を出したい、けれど時間をかけることはできない、そんな毎日の葛藤をかなえてくれる料理を提案してくれたなーみんさん。この記事を見て、「作りたい!」という声がとても多く挙がりました。 『話題の「焼きTKG」が子どもたちに大ウケ! アレンジ簡単な定番ズボラ飯』/なーみんさん テキストテキスト 【なーみんさん受賞コメント】この度は【時短&おいしいスボラ飯賞】ありがとうございます!じつはこのズボラ飯、母から譲り受けたズボラレシピで私も子供の頃よく食べておりました。自分が母となった今、簡単で美味しいってこの上なく素晴らしいと実感しております(笑)アレンジもたくさんできるので手を抜きたい日はぜひ作ってみてください!■「神夫ってすごいで」賞体調が悪くなったある日、「imo-nak」さんの夫さんはてきぱきと物事を決めて言ってくれます。しかも「勘違いしないで、君に倒れられると、俺が大変なだけ!」とイケメンマンガの主人公並みのセリフまで! そんな神夫の対応は、さらに続きます!このimo-nakさんの夫さんに、編集部一同「うらやましい!!!」の一言に尽きました。 『体調を崩してダウン… ピンチの状況で夫がとった行動にある意味、驚愕!』/imo-nakさん 【imo-nakさん受賞コメント】素敵な賞をありがとうございます!とても嬉しいです。受賞を夫に伝えたところ、「自分がされて嬉しいことを相手にもしてるだけだよ」…とまたしても神夫発動していました。これからも家族仲良く、そして夫にあやかって私も神妻になれるように(←無理)がんばります!2019年もたくさんのコミックエッセイを描いていただいたコミックライターさんたちに、深く感謝いたします。またウーマンエキサイトのコミックエッセイを読んでいただいた多くの読者の皆さま、ありがとうございました。今回、編集部メンバーが推した作品は、これからのママたちに一緒に考えていきたいテーマだったり、まだまだ「母親らしさ」に囚われがちで悩むママたちに寄り添いたいと思った作品ばかりです。また子育て中に起こる葛藤、実母との関係など、赤裸々な問題にも真摯に取り組まれたコミックライターさんの作品は、編集部でも大きく考えさせるテーマでした。2020年に向けて、これまでママたちが一人で悩み続けてきた問題点にも深く切り込んでいこうと、今回選出された作品をみて編集部でも思いを新たにしました。令和時代のママに向けてウーマンエキサイトでは「OPEN子育て」を提案しています。「ダメな自分もさらけ出しちゃう」、「家事も育児も、アウトソースはもちろんOK」、「人も、自分も、否定しない」などなど。2020年もママに寄り添いながら、もっともっと楽しい毎日が送れる記事をお届けできるように頑張ります。(ウーマンエキサイト編集部一同) ↑ウーマンエキサイトベストコミック大賞はこちらから!
2019年12月20日こんにちは育田花です。今回はわたしがコミックライターになったきっかけのようなものを書かせていただきます。私のこの仕事コミックライターって言うんだ…と初めて知りました。ライターは知ってるけど、コミックライターか!現在は育児休暇中ですが、普段は会社員をしております。はじまりは、3年前の三男の産前休暇の時。休み中なにか好きなことに打ち込もうと、昔描くのが大好きだった絵を毎日日記にしようとほぼ日手帳を購入しました。内容は好きなアニメや漫画の絵、育児中に欲しいもの、ネットで見て気になったこと、長男次男の様子をペンで描いていました。それをインスタが流行っていたので投稿して楽しんでいたのです。ただ、産前休暇の時のように産後は時間を取れなくなってしまい、日記を描くのをストップしてしまいました。産後間もなくしてiPad ProとApple pencilの存在が気になりはじめて思い切って購入しました。前々からデジモノが大好きで気になるものはついつい買っていたのでこれが功を奏してまたお絵描きできる日々が復活しました。アナログと違って画材を用意する時間、インクが乾く時間を気にせず準備する時間もかからないので隙間時間にさっと取り出して描くことができました。描けるようになるとどんどん意欲が戻ってきて、育児のこと、夫婦のことを描き始めてたくさんの方が目にしてくれる機会が増えてきました。インスタから出版社の方やニュースサイトの方からお声掛けいただいたり、またそのつながりでのご縁もあって今の仕事につながっていきました。絵を描くのが大好きでしたが、それで自立して生きて行くことは完全に無理だろうと将来の選択肢にも入れず生きてきたので今のこのお仕事がとても楽しいです。仕事をしている自分、育児をしている自分も好きですが、本当に好きな事を活かせているこの仕事をしていふ時が一番イキイキしているなと感じます。仕事をしている時も絵の仕事を並行して行なっている時もありますが綿密にスケジュールを組むこともとても楽しいのです。自分の好きな事を仕事にするという夢を抱くのは間違った事ではないといつか子供達に胸を張って言える日が来たらいいなと思っています。
2019年09月10日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは。私は2人の姉妹を育てる主婦です。今回は「私がコミックライターになるまで」の話を書きます。じつは、この記事を書くにあたって「ほう、このお仕事はコミックライターっていうんや」と知りました。そんなへっぽこライターをしている私ですが、趣味としてイラストを描きながら、お仕事の依頼をいただくようになるまでを振り返りたいと思います。■落書きが好きだった学生時代私は落書きをすることが大好きな子どもでした。(そっから振り返るんかい)とはいえ、芸術系の学校に行ったり、美術部で絵を学んだことはなく、ただ教科書に落書きをしたり(おい)、授業中の眠気しのぎに先生の似顔絵を描いて、友だちを笑わせるのが好きでした(勉強せえ)。大人になると、ほかにも楽しいことがたくさんあるので、だんだんと絵を描かなくなりましたが、いまのように落書きをするようになったのは、上の娘の出産がきっかけでした。■育児日記がわりの落書き絵日記私にとって初めての子育ては楽しいことばかりではなく、むしろ不安な気持ちが強かったように思います。仲の良かった友人たちは仕事に打ち込んでいたので、育児について気軽に相談できる人がいませんでした。そのため、教科書に落書きをしていた学生時代のように、チラシの裏側に今日あったことをちまちまと描くようになりました。そして当時、私の周りでは限られた人しか使っていなかったInstagramに絵を載せたところ、姉と地元の友人が「いいね!」を押してくれて、そこから楽しくなり定期的に絵を描くようになりました。■趣味が「仕事」になった理由SNSやブログにイラストを投稿している人の大半が「たくさんの人に見てもらいたい」とか「お仕事にしたい」と思っているのではないでしょうか。しかし、私にはどちらの気持ちもなく、落書きをInstagramに投稿し始めてから数年間は、自分の記録のためだけに描いていました。どうして最近になってお仕事の依頼がくるようになったかといえば、私自身が「仕事にしたい」と思うようになったからです。イラストに限らず「これは仕事だ」と思うと、おのずとクオリティを上げようと思いますよね。例えば、ハンドメイドのお洋服づくりを仕事にしようと思えば、自分で着るものをつくるときよりも、細部の処理を気にするはずです。こうして、仕事の目線をちょっとずつ意識するようになり、できる範囲で絵を描く道具や環境を整えながらSNSでの投稿を続けたところ、コラム記事やイラストの依頼がくるようになりました。もし、趣味を仕事にしたいな、と思っているなら、まだお仕事になっていなくても「これは仕事なんだ」と思って取り組み、SNSで発信してみてはいかがでしょうか。自分自身のスキルアップにもなりますし、思わぬところから仕事につながるかもしれません!■趣味が仕事になるともっと楽しい!私は息抜きとして落書きをしているくらいなので、Instagramやブログを更新するのはとても楽しいです。それがお仕事になるともっと楽しい! というのが私の実感です。名だたるコミックライターさんと比べると、イラストのクオリティやお仕事の実績もまだまだですが、私は外での仕事と育児、日常生活に無理のない範囲で、やりがいのあるイラストやコラムのお仕事を続けていけたらと思っています。
2019年07月14日手探りだった2人目妊活を支えてくれたのは…筆者が子どもの頃と比べ、一人っ子の家庭が多い気がする今日このごろ。息子(小1)のクラス約30人中、息子含む7~8人は一人っ子です。出生率も毎年最低を更新していますし、初産年齢も上がっています。同じクラスのママに面と向かっては決して聞けないので憶測になりますが、2人目妊活している人もいらっしゃるかも。そういう筆者は「2人目妊活」バリバリにしています!排卵のタイミングに合わせるところから高度治療まで。でも、なかなか大変なのです。子どもの預け先、園や学校行事とのすり合わせ、息子の目につかないところに注射器を隠したり…。しかも実際に始めるまでは、何がどうなのか全然わからず。そこで役立ったのが、2人目妊活をテーマにしたコミックエッセイ。今回は、著者が楽しんで勉強できたKindle版のコミックスを紹介します。子連れ妊活のあるあるに共感!『2人目まだなんです』Kindleで販売中の『2人目まだなんです』(著・桜まづる)は、シンプルな絵柄で読みやすい1冊。「ちゃんと妊娠できたんだから2人目もすぐできるよね」という妊活前の気持ちや、同じように思っているまわりからのプレッシャー、採卵でPTSDになってしまうといった胸に刺さる描写も重くならずに、読み進められます。特筆すべきは、タイミング療法~人工授精~体外受精と各ステップごとにわかりやすい説明が入っていること。そして通院した各クリニックについての説明!同じ体外受精の治療でも、クリニックや医師によって全然違うことがわかります。これ1冊で妊活の流れと各治療の基礎知識が学べるので、これから妊活する方にオススメ。続編の『2人目できたんです』では、体外受精の続きから無事に無痛分娩で出産して育て始めるところまでが読めます。現在主流のガラス化保存法や胚盤胞培養・移植の説明、検討した精子バンク、着床前診断の簡単な紹介も。不妊治療の何にどのくらいかかるのかがわかる『ああ不妊治療』こちらもKindle版で販売中の『ああ不妊治療 8年・1000万費やしたアラフォー漫画家の体当たりコミックエッセイ』(著・榎本由美)。実際に体験し大金を支払った2人目不妊治療の具体的な数字と経緯はとても参考になります。薬で刺激してもなかなか排卵されない作者の叫びとともに、全力で進められていく高度治療。民間医療や都市伝説もとりいれつつ、働きながら東京から大阪まで通院し、そこでできた受精卵を電車で東京へ持って帰るという荒業までも駆使して治療をやりきった姿に拍手。巻末には不妊クリニックへの取材が。「不妊治療はギャンブル」と宣言する作者の「無理をしないで」という妊活さんへのメッセージにジーンとします。人によって治療内容も金額も大きく違う不妊治療。専門用語も多くてハードルが高いイメージですが、コミックエッセイならとっつきやすく、一連の流れや実際の治療内容などがとてもわかりやすいです。孤独を感じやすい妊活中、「私だけじゃないんだ」と思えて心が軽くなったりも。年齢、体質、通うクリニックなどさまざまな要因があるため「こうすればこうなる」とは一概に言えませんが、一例として参考になれば幸いです。<文・写真:フリーランス記者清宮(clabocco)>
2019年05月14日私にとって「ママ友」とは、簡単に言うと「同じくらいの子どもがいる顔見知り」です。そう、「友だち」ではない。外で会えばあいさつはするし、行事があれば一緒に仕事もする、子ども同士が遊び始めたら立ち止まって世間話くらいはする…でもそれだけ。■「ママ友」の必要性を考えてみた子どもの成長とともに、幼稚園や学校など親の人間関係も広がります。しかしだからと言って「親同士が友だち」になる必要ってあるのか? その必要性について、ちょっと考えてみました。行事やイベントの情報交換? 子育てに関する悩み相談? 子ども同士や先生と、何かトラブルが発生したときの情報網?必要性については、実際「親同士としての友だち」のいない私があれこれ考えても「情報交換」「悩み相談」くらいしか思い浮かばず…。行事については学校には連絡網やPTAがあると割り切っています。子育てに関する悩みは、私は発育や健康に関するものは専門家に相談するというスタンス。発信源を確かめた上で利用するなら、インターネットやSNSも心強い情報源だと思っています。残るは愚痴くらいなのですが…会えば愚痴ばかりいう関係は苦手で、「一緒にいて楽しいのかな」と思ってしまうタイプなんです。あとは「子ども関連のトラブル発生時の情報網として」ですが、常に網を張っているというのもなんだか疲れそう…といろいろ考えてしまい私には無理そうです。■無理な付き合いはしたくない私の「ママ友」スタンス人が多く集まれば、なかにはウワサ話や悪口が好きな人・図々しい人なんかもいるかもしれません。もちろん楽しいこともあるでしょうが、がんばって「友だち作り」をして「同じくらいの子どもがいる顔見知り」以上の関係を求めた結果、親同士のトラブルや無理なお付き合い(あくまで私のイメージ)にストレスをためたくないというのが正直な気持ちです。なので現時点では、「ママ友」=「ただの顔見知り」くらいのスタンスで接しています。今後、もし「ママ友ってありがたい!」や、「こんなきっかけでステキな出会いになった!」という経験ができたら、ぜひまたの機会に記事にしたいと思います(乞うご期待!)。■「ママ友」が気になる季節での淡い期待ここまで書いてどうも「人見知りの言い訳」のような気がしてきましたが、今のところ、それでとくに困ったということはありません。私には「親同士としての友だち」はいませんが、親になってもつきあっている「友だち」はいます。学生時代からのつき合いで、お互い親になっても家事や育児の愚痴だけではなく、趣味やくだらない話で盛り上がれる友人や先輩。子どもを望まず夫婦でバリバリ稼ぐ友人も、未婚のキャリアウーマンで定期的に一緒にカラオケで盛り上がる友人も、お互い畑違いな悩みや愚痴をぶちまけつつ、わずかな時間を一緒に過ごせるだけで気持ちが満たされる…それぞれに生活があるのでなかなか会う機会はないのですが、そういう「友だち」を私は大事にしたいと思うのです。基本「ママ友」に対しては、やや冷ややかなスタンスではありますが…4月から娘の幼稚園・息子の小学校生活がスタートするわけで、「同じくらいの子どもがいる顔見知り」以上に発展する新しい出会いがあればな~と、ちょっぴり淡い期待を寄せていたりするのも正直な気持ちです。
2019年04月23日この春、コミックエッセイ『母ハハハ!』を出版したお笑い芸人で夫婦コンビ「夫婦のじかん」(相方は元・トンファー 山西章博)兼イラストレーターとして活動している大貫さん。相方であり夫でもある山西さんと付き合って10年で結婚、偶然が重なり夫婦でお笑いコンビを組むことになり、妊娠、出産、ドタバタの育児……。『母ハハハ!』に掲載されているエピソードはすべて、大貫さんのインスタグラムにアップされていた漫画がベース。現在、1歳の男の子のママである大貫さんに、子どもができて夫婦関係の変化と、“妻が稼いで夫は主夫” という夫婦の形についてお話を伺ってきました。PROFILE夫婦のじかん 大貫さん1981年栃木県生まれ。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。夫婦コンビ「夫婦のじかん」として活動中。大貫ミキエ名義でイラストレーター、漫画家としても活動中。Instagram:@ohnuki_fufutimeTwitter:@takada_ohnuki貧乏2人暮らし、リアル夫婦コンビを組んだ矢先に妊娠、出産…編集部:『母ハハハ!』の出版おめでとうございます。つわりで絶不調だった妊娠中から出産、産後……と、タスクが山積みになる怒涛の生活の中で、毎日漫画を更新されていたことに驚きました。大貫さん/以下、大:ありがとうございます。漫画は、元々、お笑いコンビを夫婦でやることになったときに、一人でも多くの人に知ってもらえるきっかけになれば!と、コンビ結成の日から更新を始めて、わたしたち夫婦の日常についてアップしていたんです。その時は書籍化は全く考えていなくて、純粋に宣伝のためにやっていただけなんです。それまでは私と旦那が結婚したことを知らない吉本の先輩も多く、SNSをきっかけに「え、おまえら結婚したの!おめでとう」と声をかけられることもあったので、よかったですけど。毎日漫画を描いてアップするのは正直大変ですが、コンビ結成から1年後に妊娠するまで毎日更新していたので、ここで流れを止めない方がいいなって。育児は未知のできごとだし、大変だと耳にしていたので漫画を描くのはしんどいかな?と少し不安だったんですけど……結果的に出産数ヵ月で書籍化の話がいただけたのはラッキーでした。編集部:それでも毎日更新するのは大変だと思います。「夫婦のじかん」を組む前、インスタグラムはされていなかったんですか?山西/以下、山:はい、僕はSNS自体やっていませんでした。大:私は……実は、アカウントを持ってました(笑)。ただ大好きなBIGBANG関連の投稿に「いいね!」をするためだけに、仕事は無関係のアカウントを(笑)。山:そうだったの?今知りました(笑)。大:でも、芸人として公に始めたのは旦那とコンビを組んでからです。漫画で日常を描くのはしんどそうだなと思ったんですけど、モノマネでブレイクしたガリットチュウの福島さんを始め、周りの芸人が褒めてくれたことが大きかったですね。福島さんはアカウントを開設した当初からフォローしてくれていて。「毎日描くのは大変だけど絶対にやった方がいいぞ。フォロワーが全然いなくても、意外とテレビ業界の人は見ていたりするから仕事に繋がるかもしれないし、とりあえず続けろ」とアドバイスしてくれて。最初はフォロワー数もなかなか増えなくて、大変な思いをしてまでなんのためにやっているんだろうと思うこともあったんですが、いいタイミングで、ムーディ勝山さんやハリセンボンの(近藤)春菜さんが「漫画めっちゃ面白かったよ!」と褒めてくれて。自分が面白いと思っている人が面白かったよ、と言ってくれたことが、励みになりました。編集部:大貫さんが漫画を描いている間、山西さんはどのようにサポートされていたんですか?山:コーヒーをいれたり肩をもんだり。彼女が仕事に集中できる環境を整えていました。編集部:漫画について独学で学んだと聞いて驚きました。大:漫画を描くのは大好きで、昔は芸人になるか漫画家になるか本気で悩んだこともあったんです。漫画は自己流なんです。プロの漫画家の元でアシスタント経験があるわけではないので必死に勉強して。美大で学ぶようなパースをとったり構図を考えるのは独学で、イラストは描くことによって上達するのでとにかく経験を積むようにしました。ハリセンボンの単独ライブ用に、春菜さんを『NANA』(矢沢あい作)風に描いたりと、吉本はイラストを描く仕事も沢山あったんです。気がつくとほぼほぼ吉本専属イラストレーターみたいになってました(笑)。編集部:その後、プロになろう!と奮起して「ちびまる子ちゃんファンコミック大賞」や「小学館漫画賞」を始めとする各漫画賞にも入選され、CMの絵コンテやゲームアプリなどのイラストも手がけられたんですよね。大:イラストも描ける芸人のままだと悲しいほどギャラが安いので、受ける仕事の幅を広げるためにもプロになってやろう!と思ったんですよね(笑)。たまに、芸人もイラストもやっているので、「どっちかに絞った方がいい」と言われることもあるけど、自分の中で「息子のことは一番にする!」と決めてさえいれば、あとは楽しんでやればいいなと。流れに身を流せて。楽しんで生きる方がいいやって。編集部:大貫さんがイラストで稼ぎ、山西さんが主夫として家事を担当と、いわゆる一般的とされている男女の役割とは正反対な点も興味深かったです。大:私は家事が苦手で。それよりもイラストを描いたり、何をどう描いてどうPRすれば営業利益が上がるのか、という経営の視点で考えることも含めて、仕事をする方が向いてるし、得意(笑)。といっても、付き合い始めた頃は今のように考えていたわけじゃなくて。自分は料理だってできる方だと思っていたんです。といっても実際は料理を作るといってもインスタントラーメンを作ったり、レトルトカレーを温めることぐらいしかやったことがなくて。ある日、ぶり大根を作ろうとしてボヤ騒ぎを起こしたことをきっかけに、料理から完全に手を引き、家事は旦那に担当してもらうことにしました(笑)。編集部:漫画でも、山西さんが常に携帯で近所のスーパーの安売り情報をチェックしていたり、そんな山西さんのために大貫さんが新しいフライパンを買ってあげたり、といったエピソードがあって微笑ましいです。大:私達、性格が正反対なんです。私は感情的で、なにかあると言わずにいられないタイプ。でも夫は達観しているというか。穏やかなんですよね。つわりで吐いてしまった時も、「吐瀉物を見たらまた気持ち悪くなっちゃうでしょ?俺が片付けておくからゆっくり寝ていて」と言ってくれて。本当に優しいんです。だから、子どもを生むことに関して小さな不安はあったけれど、「旦那がこういう人なので絶対大丈夫!」と確信がしていました。夫には天才って言って!とピンポイントでオーダーしています(笑)編集部:優しいですね。ちなみに、お子さんが生まれて大きく変わったことはありますか?大:私も旦那もあまり変わっていないんですけど、夫が感情を出すようになりましたね!それまではずっとフラットというか起伏がない人だったんですけど、子どもをあやすために歌を歌っていたり。山:音痴ということもあり、それまでは鼻歌すら歌ったことがなかったんですけど、赤ちゃんって歌が大好きじゃないですか?だからあやしたり寝かしつけたり、年がら年中歌っていますね。大:子どものこと好きなんだ!って新しい発見でしたね。山:自分の子どもが生まれて一気に変わりましたね。生まれた瞬間から可愛くて仕方がなくって。他人の子もめちゃくちゃ可愛く感じるし、ホンマ人生観が変わりました。大:旦那が息子をものすごく可愛がるので、つい「私のことも同じぐらい丁重に扱って欲しいんだけど」と言ったことも。普通は奥さんが子ども一直線になるっていうじゃないですか?でもうちは反対で、しかもここまで子ども命!になるとは思わなくて。だから思わず「ちょっとまってよ、産んだのは私なんだから、まず私のことをねぎらってよ」と(笑)。編集部:子どもが生まれると夫婦喧嘩が増えることが多いと言われますが、お二人はどうでしたか?大:一方的に私が怒ることはあるけれど、旦那はそこで反論してこないので大喧嘩には発展しないんです。山:僕は常に奥さんと子どもの機嫌をとっていますから(笑)。というのも、そこさえおさえていたら家庭がまわりますから。夫婦喧嘩って、だいたいがきっかけは些細なことなのに、お互い主張をしているうちにヒートアップするじゃないですか?それってもったいない。「なんでこんなことになってんねん。こんなにもめてるねん!」て思うんですよね。編集部:夫婦でバランスがとれているんですね。大:自覚はあるんですが……私はそれでも言わないと気がすまない(笑)。ある日、いつもは優しく受け止めてくれる夫が、珍しく言い返してきたときに「ちょっと、刃向かわないでよ!」と言ったことがあって(笑)。それは自分でもさすがに横暴だなと思いました(笑)。まぁでも結局、10年付き合ってお互いの性格は理解しあえているので喧嘩の引きどころも心得ているんですよね。そもそもなんで夫婦喧嘩をするかというと、女の人は別に小言を言いたいわけじゃないんです。共感したり話を聞いてほしくて話しているのに、それが伝わらないから口うるさくなっているだけなんですよね。だからとりあえず聞いてもらって。でもリアクションがないのは嫌なので、コメントや謝罪は欲しい。だから男の人が優しければ家庭はまわると思います!編集部:1歳の息子さんを育てる中で大変だったこと、忘れられないことはありますか?山:一番大変だったのは、僕がぎっくり背中になった時。ウチの息子は抱っこでしか寝ない時期があり、基本ぼくが寝かしつけをしていたんですが、物理的にできなくなってしまって。で、奥さんにスイッチしたいと思っても彼女は漫画を描く作業があるし。そのときに「ウチの家は奥さんが動けなくなるよりオレが動けなくなる方がやばいな。家庭が回らなくなるんやな、と思いましたね(笑)」大:そうなんです!旦那が倒れたらご飯作ってくれる人がいないんで困る(笑)。ウーバーイーツを頼むにしても高いし。山:ウチの場合経済を回してるのは妻だけど、家庭を回してるのは夫。夫がダウンしてしまったら息子に専念することになるので、家事も仕事もできなくなるし。山:だから俺が健康に気をつけないとな、と再確認しましたね。編集部:お互い、今後こうしてほしいという希望はありますか?山:『母ハハハ!』の出版をきっかけに大先生になってもらって、お金をじゃんじゃん稼いで潤していただきたいです!大:私は特にこれといって旦那に変わってほしいところはないんですが……。あ、でも、たまに旦那が若手の仲間たちの「バイトは大変だ、辛い」という話を聞いて、アルバイトしようとするのはやめて欲しい。うちはそんなに余裕がない生活はしてないでしょ?苦労はしてないでしょ?って。単刀直入に言っちゃうと、旦那が働きに出るより、その時間私が仕事した方が稼げるからって(笑)。山:若手のみんなが苦労している話を聞くと、おれだけ全然やってないんじゃないかと思っちゃうんですよね。大:いやいや。だってあなたは家事をやってるから。家事と仕事って同じぐらい大変じゃないですか?あなたが家事育児を一生懸命やってくれているから私は漫画に集中できるんだし。だから、仕事をしている方が偉いとかいう世の中の風潮は変わっていくべきだなと思いますね。『母ハハハ!』絶賛発売中!『母ハハハ!』 著/夫婦のじかん 大貫さん税別1200円PARCO出版:Shiho Kodama
2019年04月09日シンガーソングライター、映像作家、コミック作家、エッセイストとして、多才さを発揮するソウル出身のイ・ラン(Lang Lee)が、エッセイ集『悲しくてかっこいい人』を発売した。音楽のみならず、詞やエッセイが人々の心をつかみ、日本のカルチャーシーンからもオファー殺到中のイ・ラン。 2017年には、韓国のグラミーともいわれる、韓国大衆音楽賞最優秀フォーク賞を受賞した。同書は、2016年冬に韓国で発売し、7刷のヒット作となった待望の日本語版となる。ままならない日々の葛藤や疑問。生きることにつきものの、労働、孤独、恋愛、退屈、自意識との戦い…。アーティストとしての創作、社会との接点を通して、「いったい何者なのか? 」と自分をみつめる。日常を悲しみながら、あははと笑い飛ばすイ・ランの洒脱なユーモアあふれるひとりごとエッセイとなっている。撮影:熊谷直子すべてが過ぎ去ったあとに ようやく君は泣くのかい? 境界もピラミッドもない世界を願い、イ・ランが今日もまた問う。 「ほんとうにそうすべき?」「何をしたら面白い?」「わたしは何になれるだろうか?」【プロフィール】イ・ラン(이랑 Lang Lee)1986 年ソウル生まれ。シンガーソングライター、映像作家、コミック作家、エッセイスト。16 歳で高校中退、家出、独立後、イラストレーター、漫画家として仕事を始める。その後、国立の芸術大学に入り、映画の演出を専攻。日記代わりに録りためた自作曲が話題となり、歌手デビュー。短編映画『変わらなくてはいけない』、『ゆとり』、コミック『イ・ラン 4 コマ漫画』、『私が 30 代になった』、アルバム『ヨンヨンスン』、『神様ごっこ』を発表(2016 年、スウィート・ドリームス・プレスより日本盤リリース)。『神様ごっこ』で、2017 年の第 14 回韓国大衆音楽賞最優秀フォーク楽曲賞を受賞。授賞式では、スピーチの最中にトロフィーをオークションにかけ、50 万ウォンで売ったことが話題となった(その顛末を『早稲田文学女性号』に本人が寄稿している)。【書籍情報】『悲しくてかっこいい人』著者:イ・ラン出版社:リトルモアソフトカバー/280ページ/四六判翻訳:呉永雅(オ・ヨンア)装幀:名久井直子価格:1,800円
2019年02月04日作家・柴崎友香さんがチョコレートにまつわるエッセイを書き下ろしました。以下、『チョコレートのある世界』の全文です。なぜ、チョコレートだけが特別なのだろう。甘くておいしいものはたくさんあって、そのたくさんの中で、チョコレートはいつも特別だ。わたしには、チョコレートをとっておく癖がある。箱の中に、一つだけ。最後の一つを、食べてしまうのには、勇気がいる。深みのある褐色の、あの小さな一粒がいつまでもそこにあったらこのしあわせが続くのに、と思ってしまう。ところでわたしは、甘いものはそんなに得意ではない。「そんなに」というところが重要で、きらいではない。「好き」と言ってしまうと、とっても甘いのをたくさん食べられることになるが、そうではなくて、ちょっと甘いくらいのを、少し食べる。それが幸福を感じる時間だ。それもできれば、苦みや渋みのあるものといっしょに。お茶とかお酒とか。チョコレートは、甘いけど、苦い。その甘さと苦さの合わさったところ、同時に味わえるところに、限りない豊かさがある。チョコレートは融けるから、メインの季節は冬だということになっていて、空気がだんだん冷えて夜が長くなってくると、いつもと違うよそゆきのチョコレートにたくさん会える。気取って装飾品みたいに並んでいたり、ちょっとユーモアのある動物や身近なものをかたどっていたり、それが工夫を凝らした夢みたいな箱に入って届けられる。いろんな種類が詰められた箱をいただいたりすると、わたしはまず解説の小さな紙を熟読する。最初はまずシンプルなの、次は少し変わったフレーバーの、それから、と食べる順番に迷いに迷う時間さえ楽しい。好きなお茶を濃いめに淹れて、一粒一粒、それぞれの苦さと甘さに、驚いたりうっとりしたり。自分で辞書を作るなら「贅沢」の項目にこの時間のことを書こう、と思うくらいだ。宝石なみにきらきらしたチョコレートの一方で、毎日の時間に染み込んだ、地元の友だちみたいに気楽に付き合えるのもやっぱりチョコレートだったりする。スーパーやコンビニで売っている、定番の板チョコ、駄菓子的なチョコバー、毎シーズン出現する新商品。銀紙をわざと無造作に剥いて、ぱきっときれいに割れるとうれしい。いちご味にも弱くて、パステルピンクと焦茶色の組み合わせは何回食べても子供のころのもっとも無邪気な楽しい時間をすぐによみがえらせてくれる。パフェやパンケーキにかけるチョコレートソースになると、悪友的な存在感さえある。子供みたいに手や顔をべたべたにして食べたい誘惑にかられたりもする。ずっしり重みがあるチョコレートケーキも忘れてはならない。さんざんおいしいごはんを食べて満腹なのに食後のデザートを選ぶとき、よりによってあのほとんど黒に近い密度の高い一切れを選んでしまうのはなぜなのか。しかし運ばれて来たそれは、選択が正しかったことを毎回必ず実感させてくれるのだ。家にいるときは甘いものはたまにしか食べないのだけど、仕事をしているあいだは違う。特に小説が佳境にさしかかって、ここでがんばろう、というときに、いちばん「効く」のはチョコレートだ。ひとかけら口に入れると、充電という言葉がふさわしいくらい、そのほろ苦い甘い塊が融けて体内に入っていくのが感じられる。普段ならほんの二、三かけでじゅうぶんなのに、仕事をしているときはついつい、食べてしまう。脳がエネルギーを欲してるのだなあ、と思う。その疲労感も、チョコレートのためにある気もする。チョコレートだけが。ゆったりした憧れも、懐かしさも、ちょっとうしろめたい快楽も、繰り返しの毎日の中の小さな楽しみも、みんな味わわせてくれる。チョコレートだけがいつも特別だから、わたしは箱の中に一粒、そのしあわせを取っておきたくなる。しばさき・ともか作家。1973年、大阪府生まれ。2000年『きょうのできごと』でデビュー。近著に『つかのまのこと』(KADOKAWA)、『公園へ行かないか?火曜日に』(新潮社)など。’18年は、著書『寝ても覚めても』の映画化も話題となった。※『anan』2019年1月23日号より。写真・枦木 功(nomadica)スタイリスト・岡尾美代子撮影協力・AWABEES(by anan編集部)
2019年01月16日『みつば通り商店街にて』は、タケミさんと商店街に集う人々との交流が四季の移ろいとともに描かれた、ほんわか下町情緒コミックだ。東京の下町にある〈あまり立派ではない〉商店街で、小料理屋コエドを始めたタケミさん。ワケありかと思いきや、〈わりと空(す)いてたから…〉と天然ぶりを見せるあたりも愛らしい。「私自身は人づきあいがドライな環境で育ったので、人間同士の距離は近いけど閉鎖的すぎない下町の空気に憧れがあるんです。そんな場所で、小料理屋でも開いて暮らしてみたいという、タケミさんの気持ちに乗っかる形で描きました」ウェブに1日1枚をアップするスタイルで連載。新聞の4コママンガのように、キャラクターたちがワイワイ動いていく世界ができたらいいなと思った、とオカヤイヅミさん。「ただし、表舞台のドタバタからこぼれてしまうような些細な出来事に自分は惹かれがちで、軸足はそちらにある感じです」たとえば、タケミさんは酉の市に出かけても、大声で三本締めされるのが苦手で小さな熊手しか買えない。「こういう場面で照れてしまうのはまんま自分ですね。テンションが高い領域に踏み込めない、はしゃげない(笑)。丸刈りの文学少年ヒサオくんも、『萌える』みたいなことが言えないタイプ。内に秘めてしまうオタク心がもやもやと発酵している期間って、好きですね」おしゃれな色みのオールカラー作品で、いつまでも眺めていたくなる。「当時はフルデジタルで描いていました。使う色も絞って、パレットに置いておき、先に背景の色とかを大胆に塗り分け、あとから人物の顔やフキダシ部分を白で抜いたり。いまは紙とペンなので、懐かしいです」『みつば通り商店街にて』5年ほど前の連載を書籍化。おしゃまなサヤちゃんは商店街の情報通、元スナック経営者のユフコさんは恋多き大家さん…気になる人物が多数登場。KADOKAWA980円©オカヤイヅミ/KADOKAWAマンガ家、イラストレーター。多摩美術大学卒。Webデザイナーとして勤務後、フリーに。『すきまめし』、『ものするひと』1~2巻ほか著書多数。装画や雑誌のカットなども手がける。※『anan』2018年12月26日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2018年12月20日子育てをしていると「あーもう! どうしようもなくイライラするっ!!」と、子どもの行動に腹を立てつい怒鳴ってしまっては、「はぁ〜。私なんてお母さん失格かも」と自分を責める…。子育てママであれば、そんな「育児の負の無限ループ」に陥ったことは一度や二度ではないはず。そんな感情は、育児コミックで笑い飛ばしてしまうのが一番。今回は、コミックエッセイ『いろはにちへど おかわり』の著者である、ナナイロペリカンさんにインタビュー。本の裏話から自身の子育てについてまで、「あるある!」「わかるわかる!」な育児エピソードをたっぷり聞いてきました。お話をうかがったのは…子育てコミックエッセイスト ナナイロペリカンさん1982年東京下町生まれ。小3と年中の姉妹の母としてドタバタ育児に追われる毎日を、ユニークなイラストと笑えるワードで漫画に綴る。妊娠時代から始めた育児ブログ「たまご絵日記」が人気となり『たまご絵日記』『たまご絵日記2』(マイナビ出版)として出版。その後、幼児雑誌『おともだち』で連載された育児コミックエッセイが『いろはにちへど』『いろはにちへど おかわり』(講談社)として書籍化され、話題に。。■育児コミックエッセイ「始めたきっかけは?」「ネタはどうやって?」――コミックエッセイを始めたキッカケは?ナナイロペリカンさん(以下、ナナイロさん):最初は「妊娠記録」として、ブログを書いていたんです。初めての妊娠って面白いんだろうなぁ、どんな体の変化が起こるんだろう…と、若い頃から楽しみにしていて。ある時、ブログに好きで描いていたイラストを入れたら、ありがたいことにアクセスやコメントが増えて。「ブログっておもしろいじゃん! と目覚めて描き続け、気づいたらライフワークとなっていたんです。――よくネタが見つかるなぁと感心します!ナナイロさん:「あっ、これネタになりそうだな」と思ったら、本当はすかさずメモしたいくらいなんですけど…。ネタになりそうなことって大概、心が折れそうなくらい大変な状況だったりして、実はメモどころじゃないんですよ。例えば、忙しいときに限って散らかった床に牛乳をこぼされて、もうぐちゃぐちゃ…なんて、渦中にいたら「キーッ」ってなるようなことが、冷静に見たらかなり笑えるネタだったり。日々バタバタで、5分前のことも忘れちゃうくらいなので、なんとかふんばって頭のなかにメモって描いていますが、9割は忘れているかも…(笑)。でも、悲惨で大変なときほどブログに書くと喜んでもらえるんですよね。■育児コミック待望の第二弾「タマ子&キミ子の姉妹劇」に注目!――1巻目に続く、2巻目の見どころは?ナナイロさん:1巻目は姉・タマ子、妹・キミ子それぞれの話が多かったんです。ところが、キミ子が2歳くらいからパワフルキャラを発揮しだして。「あれ、この子、キャラ強いかもしれない…」と。2巻目では、姉妹の絡みを描いた話が多いですね。姉妹ゲンカもすごいのですが、繊細なタマ子がいつも負けています。タマ子がキミ子に本気で「大嫌い」ワードを放ったときは姉妹の仲を心配しましたが、本当は大好きだと知りホッと一安心。不安になったり安心したり…育児って、本当に感情が忙しいです(笑)。――2人が大きくなって少しは楽になりましたか?大きくなっても、やはり楽とは言い難いかも…。大変さの種類が変わったくらいですかね。特にキミ子はワガママ放題、甘え放題でペットのように育ててきたので、5歳になった今でも手を焼いています。でも2人目の大変さって、不思議とかわいさでかすんでしまうんですよね。――ご自身が好きなエピソードは?ナナイロさん:パパが毎年妙に張り切る「節分」のエピソードです。「こんなに価値観が違うのか…(涙)」といった夫婦のあり方を象徴しているような話。でも、その違う価値観に乗っかってみたら意外と楽しかったりして。そんな節分は、毎年あらためて気づかされることも多い、わが家にとって大切な行事です。■育児コミック「一言で言えば、育児は“山の登り”」――本のタイトルの由来は?ナナイロさん:「ちへど」は、“血反吐”。「血反吐を吐きそうなくらい大変…でも、かわいくておかわり!」。そんな、育児の毎日そのものをタイトルにしました。そして、絶対入れたかったキャッチコピー「限界かあちゃん いつまで育児の山登る」をサブタイトルに。カバー裏には「育児の山」をモチーフにイラストを描いているので、これもぜひ見て欲しいです。――「いつまで育児の山登る」答えはでましたか?ナナイロさん: 昔は、育児の山をとにかく早く登りたくて。見たかったんですよね、頂上の景色を。だけど、いつまでたっても楽にはならない。次から次に大変なことが出てくる…。本のあとがきにも書いたんですけど、先日、ふとしたきっかけで育児相談をしたときに「いつになったら、楽になるんですかね~」と軽い気持ちで、私の母くらいの年のベテラン相談員みたいな方に質問したんです。すると、「いつまでたっても子どもは心配なものよっ!」と真顔で言われて、なにかがふっきれたんです。もう頂上を見るのを目標にするのではなくて、今、目の前でどんどん成長して変わっていく子どもを見て楽しもうと。逆に、肩の力が抜けました。それが「いつまで育児の山登る」の答えなのかもしれません。――本を通して、一番伝えたいメッセージは?ナナイロさん:私自身、育児をしていて「なんでこんなに、思い通りにならないんだろう…」って、イライラむしゃくしゃしっぱなし。でも「本当はもっと楽しく育児したい」って思っているんです。だからこそ大変だったことをネタに昇華して、育児に対するネガティブな感情を「成仏させて」います。なので「育児って楽しい」というより、育児がつらい人に対して「一緒に楽しもうね」というメッセージを込めて描いています。読者のママに共感してもらえることで、私自身もとっても励まされているんですよ。毎日ヘトヘトになる育児の山ですが「頂上の景色を見る」のが目的でなく、「登っている間の周りの景色を楽しむ」ことが子育てを楽しむコツ、そんなことを教えてくれたナナイロペリカンさん。次回はご自身の子育てについてうかがいました。参考図書: 「いろはにちへど おかわり 限界かあちゃん いつまで育児の山登る」 (講談社)ナナイロペリカン著 1,000円(税別) 育児ブログ『たまご絵日記』で大人気のナナイロペリカンさんによる育児コミックエッセイ。幼児雑誌『おともだち』での連載を書籍化した第二弾となる本作は、次女キミ子ちゃんの自由っぷりに翻弄される毎日が面白おかしく描かれています。どのエピソードも、ママならば「あるある」と笑いながら読めること請け合い! コラムには、タレント・くわばたりえさん、手芸作家・料理研究家寺西恵里子さん、絵本作家・のぶみさん、話し方講師・鳥谷朝代さんなどへの取材も登場します。取材・文/aica
2018年08月17日