現在公開中のシリーズ完結作『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』が、2部作合わせて興行収入50億円を突破したことが分かった。合わせて、チーム“るろ剣”のオフショットも公開された。6月4日より『The Beginning』が公開スタートした本シリーズ。SNS上では、「『るろうに剣心最終章 The Beginning』を観ると『るろうに剣心 最終章 The Final』が観たくなる。両方観ると心に沁みる」、「The Beginning見てからのThe Finalは縁と剣心の闘いが違ってみえました。そしてまた、The Beginningが見たくなる…」などと、両方観ることでまた違って見えるという声が多く上がっている。主演の佐藤健は「『るろうに剣心 最終章』は2つで1つ」、大友啓史監督も「コインの裏表のような作品」と語る通り、縁との壮絶な死闘を描く『The Final』、剣心の頬の十字傷の謎が明かされる『The Beginning』、両方を観ることで、シリーズは完結し、そして完成することが分かる。先日公開がスタートした『The Beginning』は、週末動員ランキングで初登場No.1を獲得し、『The Final』も同ランキングで2位となり、日本映画史上初となる1位・2位独占の快挙を達成。6月17日時点で『The Final』の累計動員数は266万人、興行収入は37.5億円を突破、『The Beginning』の累計動員数は89万人、興行収入は12.7億円を突破し、2部作合計で観客動員数は356万人を超え、興行収入も50億円を達成した。そして、これを記念して到着したオフショットは、6月4日開催のグランドフィナーレイベントの舞台裏で、シリーズの撮影に帯同し現場でスチールを撮り続けてきた菊池修が撮影したもの。佐藤さん、武井咲、青木崇高ら神谷道場メンバーに加え、土屋太鳳、江口洋介、大友監督が写る『The Final』のオフショット、和服に装いを変えた佐藤さん、シリーズ初登場となった有村架純、村上虹郎、北村一輝、そして江口さんと大友監督が揃った『The Beginning』のオフショット2枚だ。なお、『The Final』、『The Beginning』それぞれこのグランドフィナーレイベントの模様を、48時間限定でYouTubeで緊急配信することも決定した。『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年06月18日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』が、2部作合わせて興行収入50億円を突破したことが18日、明らかになった。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。17日『The Final』の累計動員数は266万人、興行収入は37.5億円を突破。『The Beginning』の累計動員数は89万人、興行収入は12.7億円を突破し、2部作合計で観客動員数は356万人を超え、興行収入も50億円を突破した。SNS上では両作を鑑賞したファンから、「『るろうに剣心 最終章 The Beginning』を観ると『るろうに剣心 最終章 The Final』が観たくなる。両方観ると心に沁みる」「『The Beginning』見てからの『The Final』は縁と剣心の闘いが違ってみえました。そしてまた、『The Beginning』が見たくなる…」「『The Beginning』観てから『The Final』観るとまた全然見方変わるし気付きもあってまた違って楽しめたから、両方観た方で再度The Final観るか迷っている方には全力でオススメしたい」など、2部作を両方観ることで、両作の感じかたがまた違って見えるという声が多く上がっている。主演の佐藤健は「『るろうに剣心 最終章』は2つで1つ」、そして大友啓史監督が「コインの裏表のような作品」と語っている。また興行収入50億円突破を記念して、キャスト・スタッフのオフショットも公開。4日に開催された、『るろうに剣心 最終章The Final/The Beginning』グランドフィナーレイベントの舞台裏で撮影されたもので、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』より、撮影に帯同し現場でスチールを撮り続けてきた菊池修が撮った。『最終章』の現場でも計50万枚以上のスチールを撮影し、チーム『るろうに剣心』のメンバーの様々な表情を捉え続けてきた菊池が、キャスト、スタッフ陣の自然な表情をフレームに収めている。『The Final』のオフショットには佐藤健、武井咲、青木崇高のお馴染みの神谷道場メンバーに加え、『るろうに剣心 京都大火編』からシリーズに参加した土屋太鳳、シリーズ全作品に出演する江口洋介、そしてシリーズ全作品のメガホンをとった大友啓史監督が、『The Beginning』のオフショットは和服に装いを変えた佐藤健に加え、『The Beginning』で初出演となった和服姿の有村架純、村上虹郎、北村一輝、そして新選組時代を演じた江口洋介、大友啓史監督が、それぞれ写されている。このグランドフィナーレイベントは、リクエストに応え18日22時より『The Final』、19日22時より『The Beginning』を48時間限定で緊急配信することが決定した。配信は佐藤健公式YouTubeチャンネルと、ワーナー・ブラザース映画公式YouTubeチャンネルにて行われる予定だ。(C) 和月伸宏/ 集英社 (C)2020 映画「るろうに剣心最終章 The Beginning」製作委員会
2021年06月18日和月伸宏氏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎えた。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経て公開を迎えた『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は、原作では最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。今回は、「The Beginning」で剣心に斬殺された元妻・巴を演じた有村架純にインタビュー。原作ファンにとっても待望のキャラクターを演じることになったことについての気持ちや、『るろうに剣心』に関わって感じたことなどについて、話を聞いた。○■シリーズの根源に巴がいる――シリーズの最後に出演となりまして、巴という待望のキャラクターを演じることについての責任やプレッシャーというのは改めていかがでしたか?私は『るろうに剣心』には今まで映画でしか触れていなかったのですが、今回のお話を伺った時に、「本当に人気のキャラクターだ」ということを伺っていて。そこに土足で足を踏み入れることになってしまったらどうしようと考えたんですけど、大友監督とまたお仕事をご一緒できることがとても嬉しくて、健さんも何度もお仕事させていただいていますし、飛び込んでみたいと思いました。大友監督やプロデューサーさんからも直々に言葉をいただいていましたし、きちんとその言葉を背負って参加させていただきました。――どういう言葉をもらっていたんですか?「みんなが待ち望んでいた作品で、巴がいないと成立しない」と伺っていましたね。健さんは"あの"剣心の役作りが巴から始まっている、この10年ずっとシリーズの根源は巴だということをおっしゃっていました。――大友監督とは『3月のライオン』でご一緒されたと思いますが、その時もこれまでの有村さんと違うイメージのキャラクターになっていた印象があります。巴役についても、チャレンジしたところはありましたか?大友監督はイメージを覆してくださる方なので、とても感謝しています。信じてくれているのはすごく嬉しいし、またご恩を返していきたいなと思います。巴は自分の中でふつふつと気持ちを燃やすような女性で、私は今まで内側に入るような役を演じることも多かったので、逆にとても難しかったです。表情に出さなすぎると仏頂面に見えてしまうし、かといって出しすぎると巴ではなくなってしまうし、微妙なバランスが難しくて、監督と「今は出し過ぎたかな」などと話し合いながら、本当に慎重に撮影を進めていきました。○■十字傷のシーンは…「皆様の解釈で」――剣心の頬に十字傷ができるシーンもとても印象的でしたが、有村さんはそのシーンにすんなりと入れたんですか?あのシーンは、見てくださる方の解釈に委ねたいところなので、私から「こういう気持ちで撮影した」と言葉にするのは避けてはいるんですけど、自分なりの解釈で臨みました。原作ともまた違ったシーンで、きっと本当にいろんな見方があると思うので、そこは皆様の解釈で見ていただければと思っています。――薫役の武井咲さんは『The Beginning』の感想として、薫として作品に接したような「なんだか変な気持ち」ということもおっしゃっていて、『るろ剣』ファンも剣心の過去の女性ということでざわつくところもあるのかな、と思いました。そうですよね(笑)。でも、巴は過去の人なので、今、現在を見てほしいです。「The Beginning」を見ていただくことで、また1作目から『るろうに剣心』を見たくなると思います。――何度も共演されている佐藤さんですが、今回の「The Beginning」の剣心はかなり追い詰められている役でもあり、これまでと違うと思ったところはありましたか?まとっている空気が、すごく孤独で寂しそうでした。こんなに寂しそうな背中を見たことないと感じるくらいのまとい方で。表情や空気が違ったし、食事制限もされていたのでどんどん痩せられていって、そこにいたのは今まで『るろうに剣心』シリーズで見てきた剣心とはまったく違う方でした。撮影も「The Final」と「The Beginning」が入り乱れていたので、個人的には情緒が心配で……本当に誰にでも演じられる役ではないと思いました。――そういうときはそっとしておくんですか? それとも話しかけたりされるんですか?ほぼ2人のシーンだったのでコミュニケーションはとっていましたけど、あまり体力を消費しすぎない程度にしゃべって本番に挑む、という感じでした。これを10年間ということは、きっと皆さん心中する勢いでやっていると思うんですよね。大変な中で皆さんが集まるということは、「絶対にいい作品になる」とわかっているからこそ。それはもう本当に信頼関係だと思うので、素晴らしいです。――特にクライマックスについては、まるで夢の中のような美しさでしたが、ご覧になっていかがでしたか?私も完成した作品を見た時、あまりに神秘的すぎて、いるんだけどいないような、でもいないんだけどいるような……というとても不思議な気持ちになる2時間でした。自分でも撮影に臨んでいましたが、スクリーンで見るとより美しかったし、 決してハッピーエンドではないですけれども、こんなに美しいと思えるのはどうしてだろうと……尾を引きずるような感覚でした。――その美しい映像で、これまでのシリーズのファンの方にも最後を見せられるということですね。ただ、撮影しているときは「The Final」「The Beginning」どちらを最後にするか決まってなかったんです。だから、まさか最後になるなんて、自分もびっくりしています(笑)。――緊急事態宣言でなかなか「The Final」が全国で上映できない状態も続きましたが、改めて「The Beginning」上映についての思いを伺えればと思います。この作品についてお話する時は、自分の気持ちというよりも『るろうに剣心』に携わってきた皆さんの気持ちを考えてしまうんです。この10年培ってきた想いが、本当に届いてほしいですし、「ぜひ劇場に足を運んでください」とも言いづらい時代ですが、文字通り、みなさん命をかけて撮影されていたので、1人でも多くの方の心に残ってもらえると嬉しいです。■有村架純1993年2月13日生まれ、兵庫県出身。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(13年)で人気を博し、『映画ビリギャル』(15年)で第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞と新人俳優賞を受賞。NHK連続テレビ小説『ひよっこ』(17年)では主演を務める。主な出演作は『3月のライオン前編/後編』『ナラタージュ』(17年)、『フォルトゥナの瞳』『劇場版 そして、生きる』(19年)など。
2021年06月17日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(公開中)のアクション練習メイキングが15日、公開された。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。今回、日本映画史上初となる週末ランキンング1位&2位独占を記念して、緋村抜刀斎を演じる佐藤健と沖田総司を演じる村上虹郎の『The Beginning』アクション練習メイキング映像が解禁となった。映画オリジナルのシーンとして描かれる、“緋村抜刀斎VS. 沖田総司”の息をのむアクションは、作品を鑑賞したファンからも絶賛の声が上がっている。『The Beginning』でのアクションは、緋村抜刀斎を演じる佐藤にとって、逆刃刀ではない真剣でのアクションとなり、これまでとは全く異なる“命を奪い合う”壮絶なアクションとなっている。また、沖田を演じる村上は『るろうに剣心』シリーズ初参加で、刀での本格的なアクションもほぼ初。クランクイン前にしっかり練習を積んで撮影に臨んだという。今回解禁となったのは、そんな佐藤と村上の2人が本番さながらにアクション練習に励む貴重なシーン。練習にも関わらず圧倒的な迫力とスピード感をみせており、二人の本気度が伝わってくる映像となっている。さらに、この2人のアクションシーンの撮影では、シリーズでも珍しい長回し撮影も実施されており、一瞬でも刀が触れると致命傷となりかねない、真剣でのアクションの緊張感を表現している。また、映像内では、緋村抜刀斎が容赦なく人を斬り殺すアクションシーンの数々の練習の様子も収録されており、練習の段階から、逆刃刀でのアクションとは全く異なる真剣でのアクションを作り上げるべく、緊張感あふれる現場となっていたことを伺い知ることができる。さらに今回、撮影現場での様子を収めた、佐藤健と村上虹郎のオフショットも解禁。過酷なアクションシーンの撮影の疲れを感じさせない2人の表情は、緋村抜刀斎と沖田総司、2人のアクションシーンの撮影が充実したものであることを物語っている。
2021年06月15日佐藤健と大友啓史監督の強力タッグで贈る『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が、週末動員ランキングで初登場No.1を獲得。『The Final』と合わせて、同ランキングで日本映画史上初となる1位・2位独占の快挙を達成している。これを記念して、佐藤さんが演じる“緋村抜刀斎”と村上虹郎演じる沖田総司との『The Beginning』アクション練習メイキング映像が公開された。6月14日(月)までの『The Final』の累計動員数は262万人、興行収入は36.9億円を突破。『The Beginning』の累計動員数は79万人、興行収入は11.3億円を突破し、二部作合計で興行収入50億円が目前となっている。『The Beginning』では、映画オリジナルのシーンとして描かれる、“緋村抜刀斎VS. 沖田総司”の息をのむアクションに絶賛の声が上がっている。『The Beginning』でのアクションは、抜刀斎を演じる佐藤さんにとって逆刃刀ではない真剣でのアクションとなり、これまでの作品の“不殺の誓い”を立てた流浪人・剣心とは全く異なる、“命を奪い合う”壮絶なアクションが求められる。また、沖田を演じる村上さんは『るろうに剣心』シリーズ初参加で、刀での本格的なアクションもほぼ初。クランクイン前にしっかり練習を積んで撮影に臨んだという。今回解禁となったのは、そんな佐藤さんと村上さんの2人が本番さながらにアクション練習に励む貴重なシーン。練習にも関わらず圧倒的な迫力とスピード感に溢れた映像だ。さらに、この2人のアクションシーンの撮影では、シリーズでも珍しい長回し撮影も実施されており、一瞬でも刀が触れると致命傷となりかねない、真剣でのアクションの緊張感を表現している。映像内では、抜刀斎が容赦なく人を斬るアクションシーンの数々の練習の様子も収録されており、練習の段階から、逆刃刀でのアクションとは全く異なる真剣でのアクションを作り上げるべく、熱気と緊張感あふれる現場となっていたことを伺い知ることができる。加えて今回は、撮影現場での様子を収めた、佐藤さんと村上さんのオフショットも解禁。過酷なアクションシーンの撮影の疲れを感じさせない2人の表情は、アクションシーンの撮影が充実したものであることを物語っているようだ。『るろうに剣心 最終章 The Final』、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年06月15日最終章2部作の国内興収が現在までに44億円を記録する『るろうに剣心最終章 The Final』の大ヒット御礼舞台挨拶が6月12日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、主人公・緋村剣心を演じる佐藤健、瀬田宗次郎役の神木隆之介が出席した。6月5日、6日の全国映画動員ランキングでは、シリーズ最終章の後編にあたる『るろうに剣心最終章 The Beginning』とのワンツーフィニッシュを飾る快挙を達成。佐藤は「非常にうれしいですね。2つで1つの作品なので、同じ時期に楽しんでもらえるのはうれしいこと」と喜びの声。「代表作であることは生涯変わらない」と断言し、「宣伝も含めて、この作品と向き合う時間をできるだけ長く濃く過ごせれば」とさらなる飛躍に期待を寄せた。『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(2014年公開)で十本刀最強の剣客・宗次郎を演じた神木は、本作に同じ役柄でサプライズ出演を果たし、封切り直後からファンを歓喜させた。“最終章”のPRイベントには初参加となり、「僕の中で宗次郎という役が好きすぎて、(前作以来)『もう刀に触れることないのかな』と思いながら、生きていた。いつか演じさせてもらえる機会がないかなと思っていたので、すごくうれしい」と再登板の喜びを振り返った。『るろうに剣心』シリーズでの共演は7年ぶりとなり「現場で健くんが剣心でいる姿を見ると、頑張って認めてもらえる宗次郎を演じたいと気合いが入ります。でも、プレッシャーではなく、楽しみながら」(神木)、「共演シーンの撮影は3日間でしたが、3日間とは思えないほどの貢献をしてくれた。改めて思うのは、声がすばらしいということ。しゃべった瞬間に、シーンの空気が変わる」(佐藤)と互いに全幅の信頼。剣心を演じ続けた佐藤に対し、神木は「10年間お疲れさまでした。すごく大きなものを背負って、戦っていてすごいなと尊敬の目で見続けていた」と敬意を示していた。剣心に復讐するため、東京を総攻撃する最恐の敵・縁に加えて、シリーズを彩ってきた“るろ剣”オールスターが集結し、最後の戦いへ挑む『るろうに剣心最終章 The Final』。剣心の頬に刻まれた“十字傷の謎”に迫る『るろうに剣心 最終章 The Beginning』では、かつての剣心の妻で、剣心が“不殺の誓い”を立てる理由となった女性・雪代巴との秘話が描かれる。取材・文・写真=内田涼『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』公開中
2021年06月12日『るろうに剣心 最終章 The Final』の大ヒット舞台挨拶が12日に都内で行われ、佐藤健、神木隆之介、大友啓史監督(リモート)が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。佐藤への花束を持って登場したのは、同作にサプライズ出演していた瀬田宗次郎役の神木隆之介。「お客さんとして映画を見て、大きいものを1人で背負って本当に全員と戦ってるな、すごいなと思いながら尊敬の目でずっと見ていたので、今日来れてよかったです」という神木に、佐藤は「粋なことしますねえ、神木さん」とニヤリ。神木は「健先生にお会いしたかったですから」と嬉しそうにしていた。宗次郎役について、神木は「『るろうに剣心』の撮影が始まった時くらいにちょうど、事務所に瀬田宗次郎の表紙の原作を持って行って、『これ、(自分に)似てません!?』とずっと言ってたんですよ。『めっちゃかっこいいキャラで、実写化とかしてないんですかね?』という話をしてて、『今、健で撮ってるよ』『え、俺出れないんですか!?』『もう台本も出来てるし始まってるから』『じゃあ続きとかあったら……勝手に練習してますね』と言って、『縮地』の練習してたんです」と、思い入れたっぷり。神木はさらに「木刀を買って練習してたんですよ。勝手に役作りするくらい、瀬田宗次郎というキャラに一目惚れをしていて、まさか出させてもらうことになって、本当に幸せでした」と振り返った。出演が決まった時は「えええ!? って思いましたね。『よかった、練習してて。縮地!』と思って。健くんの前で1回やったんですよ。『見てみて、縮地〜!』ってやったら、『んふふ』って言われ(笑われ)ました」とエピソードも。佐藤が「困るじゃないですか、勝手に始められてもね。だから僕は笑ってごまかしたんですけど、そのときは知ってたんじゃないかなあ。続編をやって宗次郎が出てくるというところまで知ってて、りゅう(神木)に言われて、そのあとにちゃんと正式にオファーがいって、俺はすごく胸をほっとなでおろした」と心境を表すと、神木は「今まで取材で『呆れられてた』と言ってたんですけど、見守られてるのも半分あったんでね。よかった、安心した」と語った。大友監督も「当時から『神木くんが練習している』という噂は業界に轟いていたんで、今回も最後のサプライズをしようという時に、みんなで真っ先に頭に浮かんだのが神木くんです。健くんも脚本作ってるときに『神木どうですか、宗次郎どうですか』という話をしてくれたので。『出てくれるよねあいつ、出ないはずないでしょう』って」と、佐藤からのプッシュを明かす。実際に「The Final」にサプライズ出演した神木は「幸せでした。もちろん前作の時に出し切ったけど、やっぱり宗次郎が好きすぎて、常に刀を(探して)『もう触ることないのかあ』と思いながら生きてきたので。渋谷のスクランブル交差点とか渡るときに『1対多数か』と思いながら」と重い愛も。佐藤は「本当に感謝ですね。改めて声が素晴らしいなと思いました。僕はもう神木が出ることを知りながら見るけわですけど、宗次郎がしゃべった瞬間、空気が変わるんですよね。素晴らしいなってそこで思いました」と絶賛した。神木は「健くんの剣心の姿を見ると、すごい気合いが入る。あの格好をして『本番』となった時に、エリアがあるんです。間合いに入れなくなる。神経を張っているような、死角まで見えてるんだろうなという緊張感があるのでこっちもすごく気合いが入りますし、がんばって健くんに認めてもらえるような宗次郎を演じなきゃいけないなというのがありました」と対峙するときの気持ちを吐露。「でもプレッシャーでもなくて、すごく楽しみながらやらせてもらいました」と語った。
2021年06月12日『るろうに剣心 最終章 The Beginning』大ヒット舞台挨拶が12日に都内で行われ、佐藤健、有村架純、大友啓史監督、Taka(ONE OK ROCK)が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。週末興行収入ランキングは1位、2位を獲得し、2作合わせて44億円を突破したという大ヒットスタートに。剣心の元妻・巴役で出演した有村は「ずっとドキドキしていたんですが、いろんな方から感想をいただいて、少し自分の荷が下りたと言いますか、ほっと胸をなで下ろしています」と安心。「こんな大作に少しでも参加できたことが自分にとって大きな経験だたと思います。ありがとうございます」と佐藤に向かって感謝すると、佐藤は気付いておらず「ああ、俺に!?」と驚いて、2人で照れ笑いを浮かべていた。リモートで大友監督、そしてシリーズを通して主題歌を担当するONE OK ROCKのTakaも登場したが、佐藤は「ONE OK ROCKの皆さんが誰よりも先に映画を見るんです。僕がまだ完成したかなあってドキドキしてる段階で『めっちゃ良かったよ』って、Takaから聞くんです」と告白。「『京都大火編/伝説の最期編』の時はアメリカで作曲して日本に帰ってきて、ウキウキで3曲くらい聞かせてもらったんですよ。『好きなの選んでいいよ』といわれて、カウンターで聞きながら、その場でけっこう泣いた」と明かし、「その中でも悩みながらも『Heartache』のTakaの声が好きだなって。ボーカルが前に来てる曲を選びました」とエピソードを披露した。そんな戦友としてのTakaの存在を言葉で表してほしいという要望に、佐藤は「嫁です」ときっぱり。「嫁1(Taka)、嫁2(有村)です」と指すと、MCから「薫は……」とつっこまれ、「薫は嫁1.5です」と語る。それを受けたTakaは「嫁1から転げ落ちないように頑張っていきたいと思います。友達でもありますし、同士でもあると思ってます。僕が嫁なら(佐藤は)夫になるわけですけど、その逆もあるなと思って、すごくいい関係で仲良くさせていただいてるなと思います」と笑顔を見せ、なぜか大友監督は「アツアツの健くんとTakaの関係を見てると幸せになりますね。すごい幸せ」と喜んでいた。
2021年06月12日映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』の公開を記念して行なってきたリレーインタビューもいよいよ最終回です。連載第1回に登場してくれた佐藤健に『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の公開初日に再びインタビューを敢行! 「佐藤健にいまだから聞きたいこと、言いたいこと」として武井咲、青木崇高、新田真剣佑、江口洋介、有村架純からの質問に全て答えてもらった。佐藤健の弱点、そして真夜中のストレス解消法とは…?ハードな仕事「なくなると追いかけたくなる」――ついに本日(6月4日)、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が公開を迎えました。今朝のお目覚めはいかがでしたか?穏やかでしたね。「また雨か…」と思いつつ、穏やかに目覚めました。若干、まだ眠いです(笑)。――早速、ここまでのリレーインタビューで共演陣から寄せられた質問にお答えいただきます。武井咲さんからは佐藤健の“弱み”について「何かできないことはないの?」という質問が寄せられています。荷造りですね。あれが本当に苦手です…。整理整頓ができないんですよね。(旅行や出張に)何を持って行ったらいいのか? 苦手なくせに、完璧じゃないといけない! みたいな気持ちがあって、終わらないんですよ、テキトーにできないので。それで、なかなか手を付けられないし、終わらないという…(苦笑)。――ということは、部屋は散らかっているんですか?部屋は散らからないように、最初からとにかく物を置かないようにする戦法でやっています。逆に散らかったら、しばらくはキレイにならないですね(苦笑)。――武井さんからもうひとつ「10年経って、これだけビジュアルが変わらないのもすごいことだと思うんですよね。太ったりも痩せたりもないですし。なので、何か続けてやっている事とかあるのか?そのへんのコツも知りたいです(笑)」と。基本的に(継続的にやっていることは)なくて、次の作品の役作りに向けての身体づくりしかしたことないです。何かを維持したり、若い頃のままの肉体を保つために何かしているというのはないです。結果的に食事制限をしたり、ジムに通ったりというのはありますけど、あくまでも次の役に向けてですね。――昨年、コロナ禍でエンタメ業界全体がしばらくストップするという、普段は起こりえない事態もありましたが、もしも、次のスケジュールがない状態がずっと続いたら…。(昨年の緊急事態宣言の期間中)全く何もしてなかったんですよ。だから、それが続いていたらどうなっていたんだろう? って思いますね。まあ、そんなに太りやすい体質でもないんですけど、あのまま続いたらどうなったのか? 興味深くはありますね。――有村架純さんからは、肉体面ではなく精神体な面での質問です。今回『The Final』の撮影があり、続いて『The Beginning』を撮り、また『The Final』に戻るというスケジュールだったそうですが「気持ちをキープする方法、メンタルとか集中力、持続力はどこからわき出てくるものなのか知りたい、聞いてみたいです」とのことです。まず第一に「気合い」なんですけど(笑)、つらいときは楽しみに待ってくれている人たちの顔を思い浮かべることがモチベーションになりますね。――「もうダメだ」という気持ちになったり、メンタルが堕ちてしまう瞬間はないんですか?たぶん、これまでもあったんでしょうけど、そんなに深く記憶に残ってないんですよね。結局、終わったら忘れちゃうんです(笑)。だから、またやっちゃって「やんなきゃよかった…」ってなるんですけど…。――以前、佐藤さんは「ほとんどの問題は自分の考え方ひとつで解決できる」という意味のことをおっしゃっていました。実際、そう思います。変な例ですけど、どんなに「つらい」といっても、コンビニのご飯だっておいしいですし、食べるものがあって、好きなこと――僕だったら謎解きとかができていれば、人生幸せだなぁって思えるんですよね。――そこで十分に満足できるのに、なんでこんなにハードな仕事を…?本当ですよね(笑)。ただ、それ(=仕事)がなくなっても、僕は絶対に幸せに生きていける自信はありますね。僕の場合、「千鳥」を見て、謎解きができて、NETFLIXでも見ながら静かに暮らせたら幸せなんです。でもだからといって、この仕事をやらなくなったら、どこかで後悔する未来も見えるんですよ。「あぁ、やっぱりきつくても続けていればよかったな」って。人間ってそうやって突然やりたくなるものだから。なくなると追いかけたくなるものなんでね。その未来が見えているから続けている感じですね。『るろうに剣心』以上の作品に出会いたいという想い――青木崇高さんからも同様にメンタリティについての質問です。「いろんな現場を主演として背負ってると思うんですけど、ずっとクールに佇んでいるんですよ。それはとても大変なことだし、ストレスやプレッシャーも感じると思います。『ちゃんとバカやってる?』って聞きたいです」という質問です。…(笑)。そういう意味では最近は減りましたね、バカやる機会が。20代前半から半ばくらいまでは、しょっちゅう友達と遊びに行ったりしてましたけどね。とくにコロナ禍もあってこの1年ちょっと、みなさんも同じだと思いますけど、ずっと家にいますね。――ストレス発散という意味では、家で枕に顔を押し付けて叫んだり、甘いものを一気に食べたりとか、何か決まってやる行動はありますか?あるとすれば深夜のペヤング&ビールですね。――意外とコストがかからない方法で…(笑)安いですけど最強ですからね(笑)。甘いものよりは炭水化物ですね。いまでもたまにやりますよ。深夜のペヤング&ビールが一番ですね。あぁ、言ってると食べたくなってきたな…(笑)。本当に最高ですね。――新田真剣佑さんからはひと言「続編やりませんか?」と。やりません(笑)。いや、百歩ゆずって続編があっても、マッケン(雪代縁) は出ませんからね。――真剣佑さんは『The Final』だけの出演でしたが、メチャクチャ楽しかったんでしょうね?そうでしょうね(笑)。彼はこういうジャンルの作品が一番興味のある、好きな作品でしょうからね。――原作の漫画は現在「北海道編」の連載が続いています。左之助や斎藤はもちろん、過去のエピソードに出てきたキャラクター、さらには新選組の元隊士なども新たに登場するなどしていますが、佐藤さん自身はさらなる続編に興味は…?あのへんは熱いですよね。僕も漫画は楽しんで読んでます。でも、実写化は全く考えてないですね。もう、やることはないんじゃないかな…。もしやるなら、マッケンを主演にしたスピンオフで(笑)。――江口洋介さんからは「(役者として)ここからどっち側に振っていくのか? どっち側の役をやっていくのか? 同じことをずっとやり続けるのか、真逆なこと、例えばコメディなんかをやりたいって思うのか…今度はこれ(『るろうに剣心』のヒットのイメージ)を壊していく作業になっていくと思うので、そこで出てくる彼の表現は、とてつもないエネルギーを持っていると思うから、とても楽しみに、影響されながら見ていきたいなと思いますね」という質問、熱いエールが届いています。「いままでと同じで」とか「変えていこう」とかは考えたことはないんですよね。ただ『るろうに剣心』という作品が、ひとつ誇れるものであると同時に自分にとって“枷”にもなるであろうことは間違いなくて、今後、剣心以上の役、『るろうに剣心』以上の作品に出会いたいという想いはありますね。やっぱりみなさんにとって、(剣心という役の)印象は大きいでしょうし、「佐藤健の代表作と言えば…?」と聞かれて『るろうに剣心』と言う人が多いと思います。それは非常にありがたいことなんですが、同時にそれをぶち壊してやりたいなと思っています。剣心は「ずっと好きだし、切り離せない存在」――ここから改めて『The Beginning』について、お話をお伺いします。いまの質問をいただいた江口さんとは第1作からずっと共演されていますが、本作では時代をさかのぼって、幕末の人斬りと新選組隊士という、過去の作品とは異なる立場でした。実際に対峙されて、どんなことを感じましたか?やっぱりそこはシリーズ作品の醍醐味を感じましたね。同じ人物なんだけど、全然違う。そういう状況で対峙することができて、普通のひとつの作品では絶対に味わえない感覚があり、これが長く何作もシリーズを重ねてきた特別なものなんだなという思いを抱きながら芝居をしていました。――剣心と巴が一緒に暮らすことを決めるシーンは、原作でも印象的なシーンですが、映画の中で、殺伐とした幕末の空気を一瞬忘れ、温かさと愛情にあふれた現代のラブストーリーのようにも感じられました。あのシーンはどのように臨まれたんでしょうか?そういう感じになったのは、監督の演出の仕方がそういう方向だったのだと思います。僕もアニメを見たときから、あのシーンの剣心の申し出がすごく印象に残ってたんですよね。プロポーズというか、女性にそういうことを言うのって、照れくさいし勇気が要るし、できることなら逃げたいし、相手に言わせたいけど、それはズルいなと自分から言う――それは剣心らしい魅力的な部分だなと。だからこの『The Beginning』をやると決まったときから、あのセリフは絶対に言いたいセリフとして自分の中で決まっていましたね。すごくいいセリフですよね。――このリレーインタビューの1回目、『The Final』の公開前に佐藤さんにお話を伺った際、前回の『京都大火編』『伝説の最期編』から最終章までの数年の間の、剣心との距離感について「仲は良いけど会わない親友という感じですかね。そのくらいの距離感」とおっしゃっていました。今後、佐藤さんの中で剣心はどのような形で存在していくと思いますか?どうなんでしょうねぇ…?わかんないけど、変わんないと思いますよ。どこかにずっといて、ずっと好きだし、切り離せない存在ですよね。大人になるにつれて仲のいい友人と会う回数って減るじゃないですか? 若い時はいつも一緒だったのに。でも親友であることはずっと変わらない。そういう存在だと思いますね。(text:Naoki Kurozu)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年06月12日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(公開中)の新ビジュアルが11日、公開された。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。6月10日時点で「The Final」の観客動員数は252万人、興行収入は35.4億円、「The Beginning』の観客動員数は55万人、興行収入は7.8億円をそれぞれ突破。2部作合計での動員は300万人、興行収入は43億円を超え、大ヒットを記録している。今回公開された新ビジュアルの剣心の頬の傷はひとつで、目からは一筋の涙がこぼれ落ちているという、「The Beginning」の内容を示唆するものに。公開直後からSNSでは「涙なしには見れませんでした。剣心と巴さんの想いは永遠です」「ほんと美しくて儚くて深いなと思った、終始なんか胸が苦しかったな、感動」「剣心、巴とも切なくて。あの穏やかない幸せな日々を続けさせてあげたかった、映像に音楽に、もう全てが素晴らしすぎて感動でした」など、剣心と巴によって紡ぎ出される、儚く美しいラブストーリーへの声が数多く上がっている。また、19日から3週間連続で新しい入場者プレゼントの配布が決定。19日からは「The Beginning」を鑑賞すると、本日解禁となった新ビジュアルと、雪の中で剣心が巴を抱きかかえるビジュアルが両面に印刷されている「『The Beginning』フォトカード」が配布される。また、6月26日からは「The Final」を鑑賞すると「『The Final』フォトカード」が配られ、7月3日から新しい入場者プレゼントの配布も決定している。12日には、映画『るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning』2部作連続で舞台挨拶を開催。「The Final」では、佐藤健、神木隆之介、大友啓史監督が登壇し、「The Beginning」では、佐藤健、有村架純、大友啓史監督の登壇に加え、映画『るろう剣心』シリーズでは初の舞台挨拶となるTaka(ONE OK ROCK)がリモートでの参加を予定している。それぞれのイベントの模様は、ライブビューイングにて全国同時生中継される。
2021年06月11日和月伸宏氏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎える。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経て公開を迎えた『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は、原作では最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。今回は、2012年の『るろうに剣心』から全作に出演している、斎藤一役の江口洋介にインタビュー。「The Final」では明治時代に警察官として活躍する姿、「The Beginning」では新選組時代のギラギラした姿と、別の顔を見せた江口に、この10年の作品への思いや、皆が大好きな「牙突」についての話などを聞いた。○■最初は手探りから始まった——『るろうに剣心』10周年で、江口さんはずっと出演されていますが、そもそも最初に映画の話を聞いたときは、どういう印象だったんですか?実はジェネレーションギャップがあって、『るろうに剣心』の存在は知っていたけど、ファンということではなかったんです。 でも斎藤一がすごく人気があるキャラクターということも聞いて、ヒールのようでもあり、同志のようにもみえる役どころということで面白そうだなと思ったことを覚えています。最初はどこまで原作のイメージに寄せていくかも手探りだったから、最初実は斎藤の“乱れ髪”もないんです。斎藤一の技である“牙突"も「ワイヤーで飛んでるけど、大丈夫なのかな……」とか、色々考えながら1作目を撮っていました。ただ、アクション時代劇ということでスタッフもがっちりとついてずっとトレーニングしていたので、「これは面白いものになるな」という予感はありました。斎藤を作っていく過程として、1作目ではビジュアル的にもリアルな人間を描こうとしすぎたところもあったので乱れ髪もなかったんですが、実際に上映された『るろうに剣心』の反響を受けて、改めてこれだけの人に求められている作品なんだと実感して、その後は前髪も3本ぐらい出しとこうか……と出してみたりして。なかなか上手くいかないんですよ、あれが!(笑) 4作目にあたる「The Final」で、初めて原作と同じ4本になりました(笑)。10年の中でけっこう苦労して斎藤一を作り上げたから、「The Final」ではもう何も考えずに斎藤として撮影に入れましたし、さらに「The Beginning」では全部取っ払って、斎藤の血生臭さを演じたので、面白かったですね。スタートに戻った時に、今までのスタイルを全部外して飢えた狼のような斎藤のイメージがどんどん出てきました。——そうやって試行錯誤の中で、10年の付き合いになったというのもすごいことですね。最初は予想していなかったですし、漫画原作でこれだけ認められて、映画としてヒットし続けるのもすごい。僕もあまり漫画原作の映画にはなじみがないと思っていたんですが、そういえば自分が『湘南爆走族』(87年)でデビューしていることにも気付かされて(笑)。自分の中にあった概念を捨てることで、本当にキャラクターが乗り移ったかのように芝居が決まってくる。10年の歳月がそうさせてくれました。○■今はもう「じゃあ、牙突いきますか」——『るろ剣』シリーズといえばアクションシーンも魅力ですが、特に気をつけられたことなどありますか?今まで映画で色んなことをやってきましたけど、全然違うベクトルの殺陣だなと思います。刀も安全な模擬刀で、相手に当てていける。日本の時代劇は間合いで見せる武道のようなもので、「腰を入れて落とし込んで止める」といった、当てないで斬っていくやり方を習っていたのですが、『るろ剣』のアクションでは「もう1つ速く入ってください」という要望で、止めている間にこっちが斬られてしまう(笑)。近未来映画のような時代劇になるだろうと思いました。——原作ファンにとって「牙突」は真似したくなるくらいの憧れの技で、その技を10年間放ってきたことに対して、思い出などはありますか?そのことをもっと知っていたら、たぶんプレッシャーを感じてしまっていたと思うんですが、撮影ではリアルにスタイルを教えてもらったから「一発で仕留めるタイプなんだな」と、狩猟のようなイメージで作ったのを覚えています。この10年で色々なことを経験して自分たちのものになってきて、今ではもう何かあると「じゃあ、牙突いきますか」と、披露するシーンも増えましたね(笑)。——「牙突」がかっこよく見えるコツなどはあるのでしょうか?カメラマンとのアングルの中で相談しているので、何かコツがあるというよりも、毎回が違う撮影になっているという印象です。衣装も含めて、だんだんビルドアップして、よりスタイリッシュになっていく部分もあったと思うし、最初は手探りだった所から、美術、ヘアー、衣装と総合的にどんどんパワーアップしていきました。俳優としてはそんなに変えずにやってるんですけど、周囲が変化している感覚です。映像の技術もこの10年で変わっていますし、『るろ剣』は現代の建築物がなくて抜けのいい場所でカメラも360度振れる。相当大暴れできる場所にロケがセッティングされていて、そういう現場はなかなかないし、用意されていると絶対に全力でやるしかないんです。——江口さんがそこまでおっしゃるくらい『るろ剣』の現場はすごいんですね。今の日本の映画製作の現状を考えても、次元が違うレベルだと思います。それはファンの人が世界中にいて作品を楽しみにしているという熱量があるからこそ。ちょっと、モンスター的な映画ですよ。さらに、作品を撮り始めたのはちょうど震災があった2011年で、全員が「これからどういう風に生きていったらいいんだろう」と考えさせられたと思うんです。多分、大友(啓史)監督も考えただろうし、自分たちも俳優として何が出来るのかとか考えていた中でのスタートだったから、「もっとやりたい」と貪欲になっていました。今回もコロナ禍ではあるけれど、観た後に本当にすっきりする映画だから、『るろうに剣心』を観てマイナスな部分をプラスに変えて、前向きに強くなっていただきたいです。○■一切殺陣もついていない状態で対峙——10年の間に共演者の方の成長を感じる部分もありましたか? 例えば剣心役の佐藤さんとか。それはもちろん。健くんも最初は「若いなあ!」と思ったし、どういう作品になっていくんだろうと見ていました。剣心は不殺、斎藤は悪・即・斬なので、現場でも良い緊張感でしたね。——最後が「The Beginning」だと、剣心と斎藤一の緊張感が1番強い状態にもなるわけで、結実したという感じですね。本当に、「The Beginning」で新選組が剣心と対峙するシーンが全てで、斎藤の1番のハイライトだと思って演じていました。この男(剣心)に会わなかったら、最後まで来ていないわけですから、どんな心境だったのかな、と。あそこだけは一切殺陣もついていなくて、「斬るなら来い、こっちも行くぞ」という勢いでいました。だから、すごくスリリングでしたね。普通はどっちかが手を打って始まっていくんだけど、決まってないから、本当に間合いをとって、監督もギリギリまで一手合わせるか迷っていたんじゃないかな。結局「あそこで手を合わせなかったからこそ、剣心にこだわったんじゃないか」という大友さんの視点があったのだと思います。俺は、そのシーンが1番好きですね。■江口洋介1968年1月1日生まれ、東京都出身。『アナザヘヴン』(00年)、『闇の子供たち』『GOEMON』(08年)、『天空の蜂』(15年)などで主演を務め、『はやぶさ 遥かなる帰還』(12)、『るろうに剣心』シリーズ(12年/14年)、『脳男』(13年)、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』(14年)、『人生の約束』(16年)、『孤狼の血』(18年)、『コンフィデンスマンJP』(19年/20年)、『一度も撃ってません』(20年)などに出演。
2021年06月11日公開中の映画『るろうに剣心 最終章 The Final』は3週連続で実写映画No.1に輝き、興行収入30億円を突破。伝説のグランドフィナーレを描く『るろうに剣心 最終章 The Beginning』がついに6月4日(金)より公開され、興行ランキング1位を獲得、話題沸騰となっている。最終章の鍵を握る女性の1人が、緋村剣心の十字傷にも関わる、有村架純演じる雪代巴だ。“運命”の女性・雪代巴、剣心と織り成す切ないラブストーリー雪代巴は、緋村剣心(佐藤健)が人を斬る現場に居合わせて卒倒し、介抱された長州藩士が寝泊まりする宿で帰る家もないからと働き始める女性。剣心の人斬り稼業を咎める一方で、彼の身を案じ何かと世話を焼く。やがて桂小五郎(高橋一生)からの信頼も得て、剣心と共に暮らすよう頼まれる。だが、剣心の前に現れたのには実はある理由があり…。『The Final』では、剣心の前に十字傷の謎を知る最恐の敵・雪代縁(新田真剣佑)が現れ、剣心に関わる全てを破壊しようと東京の街に総攻撃を仕掛けてくる。この縁は巴の実の弟であり、剣心は仲間たちに、自らの手で斬殺した妻として巴の存在を告白し、縁は巴の復讐を果たすために剣心に攻撃を仕掛けてきたことを明かした。剣心と、巴への復讐を心に誓う縁の感情のぶつかり合う究極の戦いが『The Final』では描かれるが、『The Beginning』では、剣心と巴の出会いと2人が辿る運命の物語が描かれる。そして、『The Final』で明かされた、剣心が巴を斬殺することになってしまった理由、そして剣心の頬の十字傷の謎もついに明らかになる。大きな反響を呼んでいるシリーズ完結作となる『The Beginning』の予告映像では、巴が「このままずっと人を殺め続けるおつもりですか」「今のあなたには狂気を抑える鞘が必要です」と、新時代のために人を斬り続けることで心を病んでいく剣心を案じる言葉をかける一方で、「内通者が割れたぞ、巴じゃ…!」という衝撃的な台詞を男が剣心に告げるシーンも含まれている。実は、巴は剣心の命を狙う幕府直属の隠密組織<闇之武>の首領・辰巳(北村一輝)の指示で動く内通者だった…。巴の本当の目的に気づくことなく、剣心は巴との生活の中で本当の幸せを見出していく。そして巴もまた、決して消えることのない複雑な想いを抱きながらも、次第に剣心に心惹かれていく。しかし、『The Final』で明らかとなった通り、剣心は“自らの手で愛する妻・巴を斬殺する”ことになるのだ。誰もが平和に暮らせる新時代の到来を信じて、剣を振るい続ける“人斬り抜刀斎”緋村剣心と、彼の運命を変えることになる雪代巴。2人が織りなす切ないラブストーリーの結末と、“人斬り抜刀斎”剣心が“流浪人”となった瞬間が描かれる始まり。シリーズの完結にして原点を観届けてほしい。『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年06月08日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』が週末興行収入ランキングで1位&2位を獲得したことが7日、明らかになった。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。4月23日より公開された『るろうに剣心 最終章 The Final』は、4月25日より発令された緊急事態宣言によって、東京・大阪などの主要都市では映画館が営業休止となり、当該地域では長らく作品を観ることができない状況が続いていた。そんな中、6月1日より映画館が再オープンし(※一部劇場は土日休業や時短営業)、全国公開となって迎えた初めての週末に。さらに「The Beginning」も4日に公開されたことから2作連続での鑑賞を求める人が多く、都内劇場の「The Final」の上映回は満席が続出し、週末興行収入ランキング2位に。6月6日時点で動員2,456,744人、興行収入は34億円(3,451,819,800円)を突破した。「The Beginning」も公開日である4日~6日の3日間で動員350,199人、興行収入5億円突破(508,072,400円)で1位と大ヒットスタートを記録した。2部作での2作合わせての40億円突破も目前となっている。これまでも2部作連続公開の作品は『デスノート』&『デスノート the Last name』(2006年)、『SP 野望篇』&『SP 革命篇』(2010年/2011年)、『GANTZ』&『GANTZ PERFECT ANSWER』(2011年)、『僕等がいた 前篇』&『僕等がいた 後篇』(2012年)、『ちはやふる-上の句-』&『ちはやふる-下の句-』(2016年)など多くあるが、2作品が連続で1位2位を獲得したことは初となる。前作の「伝説の最期編」公開時でも「京都大火編」が7位、「伝説の最期編」が1位だったことから、同作としても記録を更新したことになる。
2021年06月07日佐藤健主演『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』のグランドフィナーレイベントが開催され、二部構成のイベント第一部には『The Final』より佐藤さん、武井咲、青木崇高、土屋太鳳、江口洋介、大友啓史監督が登壇。第二部には、装いを着物に変えた佐藤さんとともに、有村架純、村上虹郎、北村一輝、江口さんの『The Beginning』キャスト陣と大友監督が登壇、作品について思いを語った。また、両イベントの模様はライブビューイングで全国の映画館に生配信された。佐藤健「気持ち的には2つで1つの作品」観客動員数1,200万人を超え、日本映画の歴史を変えたエンターテイメントの頂点として君臨するアクション大作『るろうに剣心』シリーズが、ついに完結。第一部、『The Final』を映画館で観ることが全国的に可能になり、“真の初日”を迎えられたことに佐藤さんは「『The Beginning』の初日ではありますが、『The Final』の初日のつもりで立っております。The Finalが先の公開ではありましたが、僕の気持ち的には2つで1つの作品ですので、同時に観て頂き、堪能して頂ければと思います」と挨拶。また、大友監督は「改めて今日は東京、大阪などの皆さんにお披露目できることを凄く嬉しく思います。ここにいたるまで地方の皆さまが、“東京、大阪の皆さまに届けるまで、自分達が『るろうに剣心』を届けるために頑張るんだ!“と何度も『The Final』を観てくれました。今日から『The Beginning』が始まりますが、どちらから観て頂いても大丈夫です。『The Beginning』から『The Final』を観てもらえれば感情がより伝わってくると思いますし、その逆も新たな発見があると思います、表裏のコインのような作品です、可愛がってください!」と観客に呼び掛けた。武井咲、有村架純に聞いてみたい「巴に似せた薫はどうだった?」『The Final』の興行収入が33億円突破と大ヒットしていることについて周囲の反響を聞かれた武井さんは「友人が、1作目からまた観直したくなったと言ってくれて、全部見返してからもう1回観に行ってくれました」とコメント。青木さんは「友人から映画館で観てこの上なくスカッとしたと聞いて嬉しかったです」と答え、さらにその人から左之助が映画の最後で恵に治療されている時のやり取りがウケていたと聞いたとのことで、「実はあそこは台本に無いシーンだったので、これでウケてなかったら10年で最後のシーンなのに恥ずかしいなぁって思っていたので、胸をなでおろしました(笑)」と打ち明けた。土屋さんは「今まで初めましての方から“朝ドラ見てました~”と言って頂くことが多かったのですが、最近は“るろうに剣心”観てます!と言われて、海外の方からも言われたりします」と『るろうに剣心』シリーズが自身に大きな影響を与えていると語った。さらに、第二部『The Beiginning』の舞台挨拶に登壇するキャスト、監督へ質問したいことを聞かれた武井さんは「薫としては巴さんに思い入れがあるので、有村さんにお聞きしたいことがあるんですけど。縁にとって薫は巴がフラッシュバックするトリガーになる存在だというのもあり、撮影中、巴さん寄りの髪形にしてくれって言われていて(笑)有村さんに是非、巴に似せた薫はどうだったか、私合格でしょうか...?って聞きたいです(笑)」と質問していた。『The Final』と『The Beginning』が同時に劇場で公開されているいま、佐藤さんは「結果として『The Final』→『The Beginning』という公開順になりましたが、実は撮影中は順番が確定していなくて、なんなら『The Beginning』を観てもらったという体で『The Final』のラストシーンの撮影をしていたりもするので、観る順番に正解はないんです」とコメント。「ただ間違いなく言えることは、『The Final』を観た後に『The Beginning』を観てもらうとより面白く感じるし、逆も然りです。それだけは間違いない」と2作を続けて観る意義を明かした。佐藤健「『The Beginning』公開と共に“完成する”」続いて第二部。佐藤さんは第一部でのスーツスタイルから一転、着物姿に。『The Beginning』初日を迎えた気持ちを「やっとこの日が来たかと嬉しい気持ちです」と語り始め、『るろうに剣心』シリーズの完結というよりも「シリーズが『The Beginning』公開と共に“完成する”という言い方が正しいのではないかと思っています。今まで1~4までやらせて頂きましたが、それぞれどこか未完成な部分があって、それがこの剣心の過去のエピソードを知っていただくことで、完成するんじゃないかと思います。『The Beginning』公開と共に、シリーズを丸々愛して頂ければと思います」と、万感の想いを込めて挨拶。同様に着物姿で登壇した有村さんは「『るろうに剣心』の取材や舞台挨拶の日はいつも以上に緊張するのですが、一個一個丁寧にお答え出来ればと思います」と話した。本作は、究極のアクション映画であると共に、美しく、儚く、切ない、究極のラブストーリーでもあるということで、その辺りをどう表現したかと聞かれた佐藤さん。「剣心は心を持っていなくて、人間じゃなかったんです。人を斬って目標に突き進むことしか知らなかった剣心が、巴と出会って、幸せを知って初めて人間になっていく過程が悲しく、美しく映ればいいなと思って演じました」と撮影をふり返った。そして、巴という役をどう作り上げていったかを聞かれた有村さんは「準備段階から衣装一つ、メイク一つにしても練りに練って考えてくださった巴のビジュアルがあって、その段階を一緒に過ごしていく中で、監督やプロデューサーの方々から頂いた言葉、漫画原作、アニメーションなどの情報を自分の中で咀嚼して準備していきました。現場に入ってからは監督と確かめ合いながら感情を丁寧に紡いでいきました、あと、一番大きかったのは健さんが演じる剣心が傍にいてくれたことが大きかったです」と、ひと言ひと言真摯に語った。村上虹郎「実写ならではの沖田総司と新撰組を観て」また、新撰組の沖田総司を演じたのが村上さん。『るろうに剣心』初参加したことをふり返り、「原作の方だと(沖田総司が)出てくるシーンはそんなに多くはなくて、原作の髪形とも違うんですよね。その髪型と衣装で江口さんと衣装テストをやった時に、10年間紡がれてきたシリーズがある中でも圧倒的に違う方向性で今回の『The Beginning』を作るんだと思いまして」と語る。「明治という時代がファンタジーという訳では無いんですけど、剣心という架空のキャラクターが生きている世界で、実在した人物を演じるという中、”幕末”という時代が下手なキャラクター感では許してもらえないんだなというのを心に刻んで現場に行きましたね。少しだけ原作と雰囲気は違うかと思うんですが、実写ならではの沖田総司と新撰組ということで観て頂ければと思います」と自身の役柄について語った。その後、第一部で預かった質問について第二部キャストが回答する時間に。武井さんからの「巴に似せた薫は如何でした?」という質問を受けた有村さんは、「とても美しかったです」と回答。「理由がありまして、巴と薫さんの性格は違ったものがあると思うんですけど、巴から見た薫さんはすごく無邪気だったり、素直だったり、巴に無いものをたくさん持ってらっしゃるので、とても眩しい人なのではないかなと思っていました」と語る。また、司会から登壇者に対して感じている“謎”を教えて欲しいという質問が飛ぶと、佐藤さんは北村さんに質問。「北村さんが誰よりも気を遣う人なんです。北村さんの役が食事をしている時に持っているお茶碗が欠けていて、これは美術さんや小道具さんの細かい仕事なんですけど、その細かい仕事を画に映そうという気の遣い方をする人で、めちゃくちゃ欠けている部分が正面に来るようにお茶碗を持っているシーンがあるんです。あれ、見せてやろうと思ってやってませんでした?」と問いかける。すると、「皆さんに一生懸命作ってい頂いているので...ってそこを観てる君がすごいよ(笑)」と、まさかの角度からの質問に笑いながら答える北村さん。有村さんは村上さんに対して、「共演シーンのなかった虹郎くんと江口さんは謎です(笑)でも虹郎くんは10代の頃に共演させて頂いて、カメラを撮っていたのを覚えています。まだカメラ好きですか?」と質問。村上は「やめちゃいました!情熱を注ぎこんで尽きちゃいました」と回答し、有村さんを驚かせていた。最後にマイクを託された佐藤さんは、「この『The Beginning』の公開をもって、いよいよ終わってしまう」と語りながらも、「少し気持ちが変わってきて。今まで終わりに向かって、この作品を皆さんに届けて『るろうに剣心』終わっちゃうなと思っていたんですけど、『The Beginning』を皆さんに観て頂いて、シリーズはやっと始まるんだなと今では思っています。その完成したシリーズを末永く愛して頂きたいですし、作品が映画館で観られるこの時期は僕にとって非常に特別な幸せな時間ですので、嚙みしめながら、出来る事なら皆さまと共有しながら、過ごしていけたらと思っております」と、『るろうに剣心』シリーズとの歩みに思いを馳せながらイベントを締めくくっていた。『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年06月07日6月5日、6日の全国映画動員ランキングは、シリーズ最終章の後編にあたる『るろうに剣心最終章 The Beginning』が初登場で首位に立った。『…最終章 The Final』』に続き公開された本作は、幕末を舞台に“人斬り抜刀斎”として恐れられている緋村剣心と、彼の人生を大きく変えることになる雪代巴との痛切なドラマが描かれる。シリーズの“序章”ともいうべき内容で、佐藤健が引き続き剣心を、有村架純が巴を演じている。公開7週目の『るろうに剣心最終章 The Final』は2位につけ、公開8週目の『名探偵コナン 緋色の弾丸』は先週4位から3位に順位をあげた。そのほか新作では、浜辺美波が主演を務める、人気シリーズの第2弾『映画 賭ケグルイ絶体絶命ロシアンルーレット』は初登場8位に。人気の同名少女コミックをジャニーズ Jr.で“美 少年”のメンバー・浮所飛貴の主演で実写化した『胸が鳴るのは君のせい』は初登場9位に入った。次週は『「宇宙戦艦ヤマト」という時代西暦2202年の選択』『映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』『キャラクター』『漁港の肉子ちゃん』『名も無い日』『Mr.ノーバディ』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『るろうに剣心最終章 The Beginning』2位『るろうに剣心最終章 The Final』3位『名探偵コナン 緋色の弾丸』4位『地獄の花園』5位『美しき誘惑−現代の「画皮」−』6位『いのちの停車場』7位『クルエラ』8位『映画 賭ケグルイ絶体絶命ロシアンルーレット』9位『胸が鳴るのは君のせい』10位『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編 Paladin; Agateram』
2021年06月07日巴は、とても凛々しい女性だと思いました雪代巴。それは、『るろうに剣心』ファンにとっては、特別な存在だ。かつて剣心が愛し、自らの手で斬殺してしまった女性。そして死してなお剣心の中で生き続ける女性。同作の実写映画化が決まったときから、ずっと誰が巴を演じるのか注目され続けてきた。そんな期待と不安が交差する中、幕を上げた映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』。スクリーンに現れた有村架純の雪代巴は、息を飲むほど美しかった。儚く、憂いげで、その佇まいから悲しみの音が聞こえてくる。「最初に原作と一緒に企画書と台本をいただいて、大友(啓史)監督がいかにこのエピソードに懸けているか、その想いをマネージャーさんを通して聞きました。すごく大事な役だからという言葉を聞いて、正直に言うと最初は怖かったです。だけど、そんな大事な役を『3月のライオン』でご一緒した大友監督が私に託してくれた。そのことがうれしくて。『3月のライオン』から3年経って、あのときいただいたものを今の自分なら何か違うかたちでお返しできるかもしれないと思ってお受けしました」ひとつひとつの言葉を確かめるように、有村架純はゆっくりと話す。質問を受けてからも、ぴたりとあてはまる言葉が出てくるまで、黙ってじっくり考える。軽はずみに沈黙を埋めようとしない。誠実で、嘘のない人だ。「巴は、とても凛々しい女性だと思いました。一輪の花が似合うような。巴を花に例えると薔薇とかチューリップとかわかりやすいものではなく、そんなふうに目立つ花を陰で支えてくれる花ですね」それは、少し意外な回答に思えた。許嫁の清里明良を剣心に殺され、復讐のために剣心に近づく巴は、悲劇の印象が強かった。なぜ有村架純は凛々しいと感じたのか。そう質問を重ねると、彼女はまた扉をひとつ開けるようにして話しはじめた。「確かに巴の運命はとても残酷なものだったと思います。でもどんな選択も、彼女は自分で考えて、選んだものだと思ったんですね。剣心に近づこうとしたのも、剣心のそばで自問自答しながらそれでも一緒にいようとしたのも、巴が自分で選択したこと。そこに、清里と剣心という2人の男性を想い続ける熱量を感じたというか。その芯の強さを思ったときに、ただ儚いだけじゃない、凛々しさというものを感じました」健さんはプロフェッショナル。そして、すごくシンプルな人銀幕の中の巴は、どこかこの世のものではないような雰囲気が漂っている。その静謐な空気の正体は、有村架純の役づくりにあった。「演じているときは、なるべくまばたきをしないように心がけていました。私はたぶんドライアイで、普段からまばたきが多いと言われやすいんですね。私の中で巴はあまりまばたきをしないイメージがあって。巴がたくさんまばたきをしていたら、きっと観ている方も感情が途切れてしまうと思ったんです。それで、視線を動かすときも、なるべくまばたきをしないように意識しました」また、その翳りを帯びた瞳には、スタッフたちのアイデアがつめこまれていた。「実はカラーコンタクトをしているんです。裸眼のところもあるんですけど、シーンや心情によって色味を変えて、目にフィルターをかけていて。確か4色くらい使っていたと思います。そんなふうに巴を生きるための装備をつけて現場に立つと、すっと気持ちが入るというか。そうした衣装やヘアメイクの力を借りながら巴を肉付けしていきました」剣心役の佐藤健とは撮影期間の多くを共に過ごした。有村架純の目から見た佐藤健は、どんな人物だっただろうか。「プロフェッショナルで、職人気質の方だと思いました。頭のいい方なので、自分の喋ることすべてにおいて何か見透かされるような怖さがあったんですけど。いろいろ話をしていくうちに気づいたのが、実はすごくシンプルな方なんだなと。わかりやすいと言うと失礼なんですが、これが好き、だからやる、という意志がはっきりしている。そんなところがシンプルだなと思った理由ですね」プロフェッショナルとしての矜持を胸に、大役を務め上げた佐藤健。その姿を間近で見て、同じ演者として刺激を受けることも多かったと言う。「健さん自身は、キャストやスタッフさんとコミュニケーションをとって現場を盛り上げるムードメーカーのようなタイプではおそらくないと思うんですね。そうではなく、その佇まいでみんなについていきたいと思わせる方。健さんがまっすぐに作品に向かえば向かうほど、現場の士気が上がっていく。言葉にせずとも背中で示すって、迫力がないとなかなかできることではないので、そこはとても学ぶところでもありました」私は、ゆらゆらしているタイプです(笑)雪代巴にも、佐藤健にも感じた、強さ。有村架純にも、そんな強さがあるのだろうか。そう尋ねると、「うーん。強いところか…」と、かすかに照れたように笑った。「私は、ゆらゆらしているタイプです(笑)。心配性なんですよ。どうしようどうしようっていつもビクビクしているし、気にしいだから、ひとつひとつのことにすごく慎重になっちゃうんです」そう飾らずに自分の性格を打ち明ける。とても芸能界というめまぐるしい世界のトップラインに立っているとは思えないくらい、有村架純は控えめだ。どの質問もたっぷり時間をとって答えた有村架純が、たったひとつ、即答したものがあった。それが、最後の質問。そんなふうにゆらゆらしている有村架純さんが迷わないものはなんですかーー彼女はその問いに弾むような声でこう答えた。「自分がやらせていただくお仕事に対して、絶対いい作品にするんだっていう思いですね。一緒につくっているみなさんのためにも、観てくださるみなさんのためにも、いいものにしたい。その想いは強いです」聞けば、『るろうに剣心』に関する取材はこの日が初めてだったと言う。「すみません、答えるのに時間がかかっちゃって」と少し恥ずかしそうに身を縮めて、その場をあとにした。華やかな世界にいる人なのに、決して気遣いを忘れない。でもそんな優しさよりも、シャイなところよりも、印象に残ったのは最後の質問に迷いなく答えた強さだった。彼女は雪代巴を凛々しい女性だと彼女は言ったけれど、改めて思う。有村架純もまた凛々しい人だ。『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国公開。撮影/須田卓馬、取材・文/横川良明
2021年06月07日和月伸宏氏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎える。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経てついに公開を迎えた『るろうに剣心 最終章 The Final/ The Beginning』は、原作では最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。シリーズを通して、アクション監督を務めているのが、香港に渡りドニー・イェンの元で多くの作品に関わってきた谷垣健治氏だ。今回特徴的なのが「The Final」では”不殺”の誓いをもって逆刃刀を使っている剣心が、「The Beginning」では人斬り抜刀斎として、文字通り人を斬り殺すアクションを繰り広げている。あわせて“最終章”と言いながらも、かなりの違いがあるアクションについて、谷垣アクション監督に話を聞いた。○■「ヒット」と「スライス」の違い——「The Final」での剣心は逆刃刀の戦い、「The Beginning」では人斬り抜刀斎となりますが、アクションでの違いはどのようにつけられたのでしょうか?使ってる刀が違いますからね。斬れない刀と斬れる刀って、もうドアを押すか引くかくらい違うから、まずはそこです。これまでの逆刃刀は斬れない刀だから、叩くしかない。叩いて1発で相手が倒れるとは限らないから、パンパンパンと剣戟をやることになります。だから、「The Final」も含めたこれまでの剣心の戦い方は「ヒット」です。でも、「The Beginning」になると斬れる刀になる。包丁でたとえたらわかると思いますが、斬るときは引く動き、つまり「スライス」になります。だから、ヒットとスライスの差を意識しました。「The Beginning」のオープニングを見てもらったらわかりますけど、横に引いたり、刀が相手の身体に入ってグッと斬ったりもする。バサッと斬ることもできるし、肉が絡まって「んんっ!」と力を入れたりもするわけで、やっぱり斬れる刀だと表現は豊かになります。その面白さは「The Beginning」だからこそ出したいと思ったし、最初から剣心が相手の耳を噛み切るということも、お客さんに対するアラートと言いますか「今回はこんな感じのアクションで行くのでよろしく」という感覚でした。「血も出るから、皆さん気をつけて観てね」という(笑)。「The Final」はやっぱりヒーロー感を出したくて、剣心が戦ってるときに「自分もいっちょ戦ってみたいな」と思ってくれればというところでしたが、逆に「The Beginning」はかっこいいではなくて怖い、「絶対ここにいたくないな」と思わせたいということがありました。——「The Final」では横浜駅の機関車内でのアクションや、最終決戦の壁走り、「The Beginning」では口に刀を咥えての戦いなど印象的な場面も多かったです。あれだけアクションが多いと、ただ立ち回りを重ねるだけだと”おちゃらかほい”をするようなもので、毎回パンチ効かせるというか、どこかで印象的なカットを作らなければいけない。でも狙ってできるものでもないので、10個やったらその1個か2個くらいが残るものだと思っているんです。だから、捨てようが残ろうがいろんなものを組み込んでいかないと。僕らは「おかず」と呼んでるんですけど、そういうものを作ろうと意識しています。ただ、おかずだけでは飽きるから、お新香なんかでつないで、サイドディッシュも添えていく(笑)。そうやって、いろんなものを入れてシーンを作ることは多いです。機関車とかも、立体的なセットはやっぱり立体的に使うべきだから、僕の作るアクションはいつもセットを一周します。やっぱり、ずっと戦っていると飽きるじゃないですか。何しろ、僕が飽きてしまうんです (笑)。飽きられないようにあの手この手で工夫しています。だから永遠に多めに作らなければいけないんです(笑)。5分のアクションなら、倍の10分ぶん作る。それができるのが『るろ剣』のいいところです。■谷垣健治1970年生まれ、奈良県出身。倉田アクションクラブで学び、1993年に単身香港へ渡る。ドニー・イェンの元で多くの作品に関わる。ジャッキー・チェンが会長を務める香港動作特技演員公會の唯一の日本人会員で、日本では日俳連アクション部会委員長を務める。主な作品は、『捜査官X』(11年)、『るろうに剣心』シリーズ(12年/14年)、『新宿スワンII』(17年)など。
2021年06月06日映画『るろうに剣心 最終章 The Final』(公開中)大ヒット舞台挨拶が4日に都内で行われ、佐藤健、武井咲、青木崇高、土屋太鳳、江口洋介、大友啓史監督が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。巻町操役の土屋は、出演する前から同作のファンだったということもあり「とても緊張しております。ここに立てることを本当に嬉しく思いますし、本当に光栄です」と喜びをあらわに。「激動の時代の中、新しい未来を守る人たちの物語が『るろうに剣心』シリーズだと思いますが、まさに今、世界中で医療従事者の皆さんをはじめ、多くの方々が新しい未来を守ろうとしていて、そんな時にこの映画が完成したということは、とても大きな意味を持つのではないかなと感じております」と語る。「この作品に込められた熱い祈りは新しい未来を温かくし続けるエネルギーになるのではないかと思っています」と希望を込めた。周囲の反応については、「前作から一気見される方が本当に多いみたいで、今までは初めて会う方から『朝ドラ見てました』と言われることが多かったんですが、最近は『るろうに剣心見てます』と。海外の方からもけっこう言われます」と明かす。一方で、「『The Final』の初号の時に、巴さんのエピソードで号泣しすぎて、(有村)架純ちゃんに心配をかけてしまったという経緯があるので、あえてまだ観ていないんです」と、4日から公開になった「The Beginning」を未見だということも告白していた。
2021年06月05日映画『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』(公開中)のグランドフィナーレイベントが4日に都内で行われ、佐藤健、武井咲、青木崇高、土屋太鳳、有村架純、村上虹郎、北村一輝、江口洋介、大友啓史監督が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。この日は同じ場所でまず「The Final」大ヒット舞台挨拶が行われ、佐藤、武井、青木、土屋、江口、大友監督が登場。その後「The Beginning」公開初日舞台挨拶に佐藤、有村、村上、北村、江口、大友監督が登場した。続けて舞台挨拶が行われることから、「The Final」メンバーから「The Beginning」メンバーへの質問を求められ、武井は「有村さんに、薫が『The Final』で(有村演じる)巴さん寄りの髪型になっていたことについて、『巴に似せた薫はどうだったか』聞きたい」と語る。撮影中の様子について、佐藤は「大友監督がシーバーで『もっと巴みたいにして!』という指示を出していたのを武井さんが漏れ聞いてた」と明かし、武井も「すごい気になってて、ヘアメイクさんが何度も来るんですよ。剣心(佐藤)にも『前の薫と髪型違くない?』とか言われて」と明かす。「縁(新田真剣佑)にとって(巴の姿が)フラッシュバックするような存在であったり、色んな思いがあるとは存じていたので……」という武井だが、自身の質問について「重たいよねえ」と苦笑も。佐藤が「メンタルがすごいよ。本人によう聞けるな! 絞り出して1番聞きづらいことを聞いてる。『私、合格ですか?』って」とつっこむと、武井は「そういうのじゃない! 『私、合格でしょうか……?』って」と言い方を訂正する。大友監督は「いいんじゃないですか、バチバチやって下さいよ」と面白がり、武井は「先に謝っておきます、すいません!」と頭を下げた。武井からの質問を「The Beginning」公開初日舞台挨拶で受けた有村は、「あの、とても美しかったです」と答え、なぜか佐藤は「ありがとうございます」と感謝する。有村は「『美しい』にも理由があるんですけど、巴と薫さんの性格にはきっと違ったものがあると思うんです。巴からみた薫さんはすごく無邪気だったり素直だったり、巴にないものをたくさんもっていらっしゃるので、とてもまぶしい人なのではないかなと思いました」と推測。佐藤は「うちの薫がすいませんでした」と質問のことを謝罪していた。
2021年06月04日映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(公開中)初日舞台挨拶が4日に都内で行われ、佐藤健、有村架純、村上虹郎、北村一輝、江口洋介、大友啓史監督が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。同日に「The Final」の大ヒット舞台挨拶も行われ、そこではスーツで登場していた佐藤は間の40分ほどで和装に着替え、有村は着物姿で登場。佐藤は有村の着物姿について「似合いますね。歩き方がマスコットみたいでかわいかった」と笑顔を見せた。有村は『るろ剣』ファン待望の巴を演じたことについて、「準備段階から衣装ひとつにしてもメイクひとつにしてもプロの皆様が練りに練って考えて下さったビジュアルがあって、その時間を共に過ごしていく中で監督やプロデューサーの方からいただいた言葉だったり、漫画原作、アニメなどの情報を咀嚼して、準備をしていきました」と振り返る。「現場に入ってから、一つ一つのシーンを確かめ合いながら感情を紡いでいって。1番大きかったのは、健さんが演じられた剣心がそばにいたこと。十分に自分の中で積み重なっていったという感じです」と語った。一方、佐藤は舞台挨拶で語る有村を見ながら「充電が切れかかったマスコットに見えてしかたない。ちょっとむこう向いて」と指示。有村の帯を指して「これを巻きたくて仕方ないんです。これを巻いたらもうちょっと元気になるんじゃないかという思いが」と主張し、有村は「緊張していて……」と苦笑する。佐藤は「始まる前にもっとキツく(巻いておけば)」と楽しそうにしていた。
2021年06月04日和月伸宏のコミックを実写映画化した人気シリーズ完結編『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の初日舞台挨拶が6月4日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、主人公・緋村剣心を演じる佐藤健をはじめ、共演する有村架純(雪代巴役)、村上虹郎(沖田総司役)、北村一輝(辰巳役)、江口洋介(斎藤一役)、大友啓史監督が出席した。剣心の頬に刻まれた“十字傷の謎”に迫る『るろうに剣心 最終章 The Beginning』。かつての剣心の妻で、剣心が“不殺の誓い”を立てる理由となった女性・雪代巴との秘話が描かれる。先行し封切られた『るろうに剣心 最終章 The Final』(公開中)は現在、興収33億円を突破している。佐藤は「やっとこの日が来た」と無事に初日を迎えた心境を明かし、「完結よりも、今日で“完成”したという言い方が合っている。過去のエピソード(The Beginning)を知ってもらうことで、完成すると思っております。シリーズまるまる愛してもらえれば」と感無量の面持ちだった。さらに「公開が近づくにつれて、気持ちも変わった」と明かし、「今までは作品を届けたら終わってしまうと感じていたが、今は『The Beginning』を見てもらい、やっと始まるんだと思う」とアピール。「皆さんの10年間の支えがあり、ここにたどり着けた。映画館で見られる、特別で幸せな時間を噛みしめ、共有したい」と長年シリーズを応援し続けたファンへの感謝も忘れなかった。剣心の人生を変えるヒロインを演じた有村は、「プロの皆さまが準備してくださった衣装やメイク。原作やアニメの情報を自分の中で咀嚼しながら、準備した」と役作りを振り返り、「健さんが演じる剣心がそばにいたことで、自分の中に感情が積み重なっていった」と佐藤に感謝の意。当の佐藤は「心がなかった剣心が、巴という人と出会って、初めて人間になる過程が、悲しく美しく映っていれば。二人は野菜を育てたり、地味な生活を送っていたんですが、それが温かな日々で幸せを教えてくれた」と有村演じる巴について話していた。取材・文・写真=内田涼『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』公開中
2021年06月04日映画『るろうに剣心 最終章 The Final』(公開中)大ヒット舞台挨拶が4日に都内で行われ、佐藤健、武井咲、青木崇高、土屋太鳳、江口洋介、大友啓史監督が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。この日は「The Beginning」の公開日であり、 「The Final」も興行収入33億円を突破と大ヒット、さらに1日に全国の映画館が再スタートしてからの新たな公開となり、大友監督は「地方の方達が、東京・大阪の皆さんに届けるまで自分たちが『るろうに剣心』を支えるんだと、何十回も観るといった方が多くて、感動する日々を過ごしておりました。ぜひ『The Beginning』と同時に『The Final』も。どっちの順番で観ても大丈夫だと思います」と感無量といった様子だった。シリーズを通して出演する「The Final」のおなじみメンバーがそろった舞台挨拶に、佐藤は「嬉しい限りです。さすがに今日がこのメンバーでこうやって一堂に会して何かするのは最後ですか? 最後ですか!?」と語りかけ、青木も「どうなんですか!?」とのっかる。佐藤は「最後です!」と断言し、「となると、寂しくもなりますけど、最後のこの時間を噛みしめながら、幸せを感じながらやってきたいと思います」と心境を明かした。一方、この日は全国的に大雨。『京都大火編』イベントも大雨だったことから、雨男疑惑をかけられた佐藤は「なんで!? 監督なんじゃないですか?」と監督へ振るも、全員が「晴れ女」「晴れ男」を主張する。佐藤は「晴れ男とか晴れ女議論ってなんなんだよ、と思ってるけど、さすがに自分の主演作の完成披露とか、ほぼほぼ雨なんですよ。思いが天に伝わったのかなあと思って、『よかった、雨だ』と思いました」と苦笑していた。
2021年06月04日dTVが、現在公開中の映画『るろうに剣心 最終章 The Final』の大ヒットと『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が4日から公開されることを記念して、映画「るろうに剣心」過去シリーズ(全3作品)を半額で視聴出来るキャンペーンを実施している。5月最後の動員ランキングで、土日2日間で動員7万8,000人、興行収入1億1,400万円をあげ、公開から6週目にして初の首位を獲得した「最終章」。1日には、東京都などの映画館が再オープンとなったことを記念し、公開から約1カ月もの間、同作上映を待ちわびていたファンへの感謝が込められた「最終章」特別動画も披露された。そしてdTVでは今回、個別課金作品(レンタル作品)として配信する「るろうに剣心」シリーズを半額で視聴出来るキャンペーンを実施。15日までの期間限定で、通常1タイトル440円のところ、220円で『るろうに剣心』(2012年)、『るろうに剣心 京都大火編』(2014年)、『るろうに剣心 伝説の最期編』(2014年)の3作品を楽しめる。
2021年06月04日実写版『るろうに剣心』シリーズが『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』をもってついに完結する。これを記念してシネマカフェではキャスト陣のリレーインタビューを敢行! 今回、登場するのは、“人斬り抜刀斎”の人生を大きく変えることになる女性・巴を演じた有村架純。主演の佐藤健に言いたいor聞きたいこと、さらにアンケートで寄せられた読者からの質問にも回答してもらった。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。出演の理由「一緒に挑戦させていただきたい」――本作からの参加となりましたが、映画『るろうに剣心』シリーズ、もしくは原作について、どのようなイメージを抱いていましたか?私は『るろうに剣心』は映画で初めて拝見させていただいて、アクションといえば『るろうに剣心』が一番という印象を持っていました。(1作目の)公開当時は既にこの業界には入ってましたが、まだ技術的なところに関しては知らないことがいっぱいあって、とにかく圧倒されました――技術的なことなんて考えることもなく、ただ圧倒された思い出があります。それぞれの役者さんが演じられているキャラクター像、インパクトも本当にすごかったですね。作風も作品自体もキャラクターも。みなさんの熱量というか、インパクトや勢いがすごく強いというイメージでした。――ファンの間でも人気の高い幕末のエピソードで、しかも剣心の愛する存在である巴を演じることに決まった時の心境を教えてください。最初にマネージャーさんから話を聞いて、「はい、やります」とはすぐには言えませんでした。土足で足を踏み入れていいのか? などいろんなことを考えたんですけども、大友(啓史)さんと再びお仕事ができるという喜びのほうが自分の中で勝りました。健さんも共演したことのある方でしたので、一緒に挑戦させていただきたいなと思い、その覚悟の上でお受けしました。――巴を演じる上で大切にされたこと、意識されたことはどんなことですか?巴が清里(窪田正孝)と出会う前、出会ってからどういうふうに生きてきたのかなということを自分なりに想像して、清里のことを思いながらも、ただただ剣心に対する復讐心だったり、憎しみだったり、そういった微妙な気持ちの動きなどを常に思いながら撮影をしていましたね。あんまり余計なことは考えていなかったかもしれないです。巴は剣心に対する復讐心で生きているみたいな感じだったので、余計なことはあんまり考えず、剣心と過ごす日々を大事に生きていましたね。演じた巴役を回顧「苦しかったんじゃないかな」――有村さんから見て、巴という女性の魅力はどのようなところにあると感じますか?巴は決して強い人ではないと思うんです。けれども一輪の花のような美しさもあって、凛とした、凛々しい女性でもあって、すごく本当に言葉にするのが難しいんですよね。わかりやすいキャラクターでもないし、多面的な部分があるので。でも人としての危うさだったり、ツンっとつつけば崩れ落ちてしまうような脆さだったり、そういったところが、魅力なのかなって思ったりしましたね。――特に剣心と巴が一緒に暮らす日々の2人の様子がかわいらしくて印象的でした。あのシーンはどのような心境で臨んだのか? 撮影のエピソードなど教えてください。剣心と一緒に過ごせば過ごすほど、巴の中で自分を憎みそうになるというか、もともとはやっぱり清里を思って始めたことだったはずが、それが思いもよらぬ方向に行ってしまい、たぶん自分でも驚いていた日々だったのかなと思って…。剣心に対して想いを寄せても、清里への想いが消えるわけでもないし、かといってそれを美化することはできないし、常にずっと揺れ動いている日々だけど、人間ってずっとそういった嫌なことを考えて生きていないと思うんですよね。とある瞬間に忘れることってあって、それが2人で暮らす中でいっぱいあったんでしょうね、きっと。巴を演じながらも「あ、居心地がだんだん良くなってきたな」とか思う瞬間もいっぱいあって、だけど、ひとりになった時とか、ふとした瞬間にきっと清里のことが頭をよぎったりして、そういう葛藤の日々だったから、巴としては本当に剣心と一緒に過ごせば過ごすほど苦しかったんじゃないかなと思います。――クライマックスの剣心の頬に刃を立てるシーンは佐藤さんと打ち合わせなどはしたんですか?たしか前日にリハーサルだけやって、アクションを含めて2~3日かけて撮ったんですよね、場当たりをしただけで、全然打ち合わせとかは何もせずでした。――アニメとか原作漫画とかに近づけようとかそういう意識でもなく、2人でその場のやり取りの中で生まれたという感じでしょうか?そうですね。原作とはまたちょっと違いますもんね。そこは自然とそうなったっていう感じでしたね。佐藤健の意外な一面とは?――読者からの質問です。「巴の役は難しかったと思いますが、 撮影の合間、他のキャストの方と何をして過ごしていましたか?」とのことですが、基本的に佐藤さんとのシーンが多かったかと思います。現場でどんなことをお話されたんですか?夜遅くや、朝まで撮影することもあったので、お互いに眠気を誤魔化すように、合間に喋りながら過ごしていました…。でも、そんなに口数多くしゃべってはないですね。ぽつぽつお互い喋って…みたいな感じで。作品の雰囲気もありましたし、あんまりキャッキャッできるような感じでもなかったので、喋りたいときに喋っていた感じです(笑)。あと、お互いに食事制限をしていたのでお腹が空くんですよ。なんか嚙みたいなっていう時に、節分の豆、乾燥した大豆をジップロックに入れて持っていたので、それを2人でもぐもぐ食べてました。――もうひとつ、読者からの質問で、「『るろうに剣心』の共演者の方の意外な一面を見つけていたら教えてください!」とのことですが、これも佐藤さんになりますよね。そうですね。意外でもないかもしれないですけど、食事制限をしていたので、健さんは1日に1粒、2粒食べるチョコを楽しみに現場を過ごしていらっしゃったので、意外と甘いものというか、そういうものを食べるんだなって。あんまり甘いものを食べてるイメージが『何者』の時はなかったので、「あ、チョコレート好きなんだ」って思いましたね。その時だけかもしれないですけど。――「座長・佐藤健に今だから言えること、聞きたいこと」を教えてください。今作の撮影で健さんは、『The Final』を撮影してて、『The Beginning』を撮影した後て、また『The Final』の撮影に戻られてたんですよ。『The Final』の時の容姿と『The Beginning』では当然容姿も違いますし、そういう気持ちをキープする方法、メンタルとか集中力、持続力はどこからわき出てくるものなのか知りたいですし、聞いてみたいですね。(text:Naoki Kurozu)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年06月04日プレッシャーがあろうがなかろうが、やるべきことは変わらない佐藤健に、プレッシャーという言葉は似合わない。10年に及ぶシリーズの歴史のエンドマークとなった『るろうに剣心 最終章 The Beginning』。主演の双肩には、作品の成功と、興行としての成功、その両方が重くのしかかる。これだけビッグバジェットの作品ならなおさらだ。けれど、佐藤健は常にクールだ。プレッシャーに怖気づき、戸惑う姿など想像できないほどに。「これまでプレッシャーを乗り越えるという思考になったことがないですね。プレッシャーがあろうがなかろうが、やるべきことは変わらないじゃないですか。それよりもやるべきことは、自分が何をしなくちゃいけないのかを明確にすること。それがわかったら、あとはやるだけ。だから、プレッシャーについて考えたことがないんです」明晰な言葉で、そう自分の思考回路を説明する。それは、俳優の言葉というより、むしろ有能なビジネスマンのプレゼンテーションのようだった。「『るろうに剣心』で言えば、初めて実写化の話をいただいたとき、あれだけ魅力的な漫画を実写で表現できるのかなと思ったんです。けれど、監督といろいろ話をさせてもらう中で、いけるかもと思った瞬間があった。それが、アクションチームがつくったアクションムービーのようなものを見せてもらったときでした。あそこで、自分の目指すべきものを提示してもらった感覚になった。そして、自分のやるべきことも見えた。僕のやることは、このムービーにあるような動きを身につけること。そうとわかれば、あとはひたすら練習に打ち込むだけ。自分にできるかなんて恐怖心は関係ないんです」不要なものに心をとらわれない。その精神は、よく研ぎ込まれた刀のように美しい。演技アプローチも、確かなロジックが土台となっている。「『The Beginning』に関しては、今までの剣心とはアプローチがまったく違っていて。今回は最も力を抜いた状態で現場にいました。これまではずっと少年ジャンプの漫画原作ということもあって、キャラクターをリアルな人間として落とし込むことを大切にしてはいるものの、ある種のエンタメ感、漫画感を意識していたんですね。でも、今回は違う。『The Beginning』では、そういった漫画感を一切意識していませんでした」では、佐藤健は何に心を置いて『The Beginning』の人斬り時代の剣心を生きたのか。答えは、時代劇においても生身の人間でいる、という精神だ。「『The Beginning』では、生身の人間でいたかった。あの幕末の時代に本当にこの人は生きていたんじゃないかと思えるものを目指していました。『The Beginning』は日常の生活をしているシーンが多く出てくるので、そこでの所作を丁寧にやっていくというのは当然のこととして、いちばんはいわゆる無理をしないこと。何もしないで、ただいる。感じたままその場にいる、ということをしていました。俳優を受け身の仕事だと思ったことはない新しい時代をつくるため、人を斬って、斬って、斬り続けた剣心。血塗られた道を歩む中で出会ったのが、雪代巴だった。眠りに就いているときでさえ、片時も刀を離さず、敵の気配を敏感に感じ取っていた剣心が、巴のそばでは穏やかな寝息を立てることができた。『The Beginning』は、剣心と巴のラブストーリーだ。「巴という人と出会って、剣心は幸せを知り、そこで初めて人間となれた。序盤は巴が剣心を追い、それに対して剣心は俺に構わないでくれと巴を追い払う。それが、中盤以降、ふたりで山小屋で一緒に住むようになって、初めて幸せを見つけたあたりから、剣心がどんどん浮き足立っていく。そして今度は巴がこの人と幸せになっていいのだろうかと葛藤し始める。向いていたベクトルが中盤から入れ替わるというか、パワーバランスが真逆になると、映画の構造として悲しいだろうなと考えていました」山小屋での剣心は、とても優しい顔で笑っている。その柔和な笑顔がのちに訪れる悲劇へとつながっていくことを観客もわかっているため、余計に胸が苦しくなる。「あの山小屋のロケ地は本当に穏やかな時間が流れているような場所でした。おかげで、そこで生活している日々は、僕自身も穏やかだったんですよ。巴の葛藤なんかつゆ知らず、楽しいなと浮かれていた。あの幸せな撮影をしているときの記憶がいちばん残っていますね」最大の見せ場となるのが、剣心の左頬についた十字傷の謎が明かされるクライマックス。真っ白な雪景色の中、滴り落ちる赤い鮮血。刀を振り下ろした剣心の構えがあまりにも美しくて、観客の心に悲しみの血しぶきが噴き出す。「あのシーンはアクションチームの方がやってくださった斬り方が最高だったんですよ。それを見て、僕もいけると思って現場に臨んだんですけど。現場は山なので日が落ちるのも早く、時間がなくて、最後の引きの画を撮らずに進みそうになったのですが、引きの画は撮りましょうという話はしました。あの画は絶対に必要だと思ったので」演じることが、俳優の仕事。一般論として、監督やスタッフに意見することをよしとしない向きもある。だが、佐藤健は恐れない。それは決して我が強いからとか、そんな理由ではない。ものづくりに携わる者としての信念があるからだ。「純粋にいいものをつくりたいんです。そのために意見をした方がいいと思うことがあればする。それはもうずっと前からやっていることですね。別に何かを言いたいわけでもなくて。実際、自分が言わなくても、いい作品になっていっているときは何も発言しませんし。思ったことがあるのに言わないのは、ものづくりをする上で真摯じゃないと思うから。疑問に感じることがあるなら、ちゃんとそれを伝えたいんです」時に、俳優は受け身の仕事とも言われる。だが、それも佐藤健の考えとは異なる。「僕は受け身の仕事だと思ったことはないですね。もちろんそうおっしゃる方がいるのも知っていますし、その考えを否定したいわけでもありません。ただ、僕の考え方とは違うということです」作品選びのポイントは、どこに勝算を持てるか佐藤健という俳優が、今や同世代と一線を画す存在となっているのは、こうした彼独自のイズムがあらゆる仕事に行き届いているからだろう。その20代を振り返っても、連ドラは『Q10』『とんび』『天皇の料理番』と寡作ながら良質な作品に出演。映画では、『バクマン。』のようなエンタメ性の強い作品から、『亜人』のようなアクション、そして『8年越しの花嫁 奇跡の実話』のような感動ラブストーリーまでジャンルレスに活躍。そして、『半分、青い。』『義母と娘のブルース』とテレビドラマの王道に返り咲いたのち、『恋はつづくよどこまでも』で場外ホームランを放った。その歩みには、明確な意志が感じられる。「この作品はどこに勝算を持てるか、ということは毎回考えますね。やっぱり勝算が見えないとなかなか踏み出せない。ポイントは何でもいいんです。脚本が素晴らしいからでも、僕がやればよりいい作品になりそうと思うからでもいい。それは作品ごとに違いますけど、勝算を見つけられるかは僕にとって非常に大事です」特に20代の頃は、タイミングを重視していたと言う。「まだ世にあまり知られていない頃は、よくも悪くもイメージがつきやすい状態。偏った仕事ばかりをしていたら、一定のイメージがついてしまうなと思って。それを避けるために、今回ライトな作品をやったから、次はまったく違う方向の作品をやろうとか、そういうことを20代の前半から中盤まではよく考えていました」佐藤健が過ごした20代。それは、俳優としての地盤を固める時間だった。「とにかく20代前半は自分のステージを高めることに重きを置いていましたね。この作品をやったことで、さらに上のステージに行けるかもしれない。そうやって自分の価値を上げていくことが重要でした。それが、20代後半になるとある程度地盤ができて、そこに自信も持てたので、遊べる余裕が生まれた。自分の好きなことをやっても、ある程度イメージが崩れることもないかなと思って、やりたいことをやるようになりました」現在32歳。これから先の未来は、どんなイメージを描いているのだろうか。「より自分のやりたいことをやっていきたいですね。露出の頻度というのは特に意識していないです。自分がいいと思えるものをやっていく。そうやってキャリアを積み重ねていければ」YouTubeチャンネルにSUGAR、アパレルブランド『A』の立ち上げ。思えばこの1年あまり、多くの人が佐藤健から飛び出すさまざまなアイデアに驚かされてきた。おそらくすでに佐藤健の頭の中にはこれからのビジョンがはっきりと見えているはずだ。次のカードは何を切るのか。その戦略は、彼しか知らない。だけど、ひとつだけ確かなことがある。それは、これからも私たちは佐藤健に驚かされていくということだ。『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国公開。取材・文/横川良明
2021年06月04日映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』の写真集が『The Beginning』公開と同じ明日6月4日(金)に発売。この度、その中から一部の写真が公開された。本写真集は、2部作連続公開となるシリーズの最新作の撮影に密着し、撮り続けた50万枚に及ぶスチール写真の中から厳選されたカットで構成。『The Final』では明治の時代を流浪人として生きる剣心を、『The Beginning』では幕末を人斬りとして生きる抜刀斎を、佐藤健がそれぞれに演じ分けている姿は、この写真集の見どころのひとつ。そして、10年にわたって『るろうに剣心』シリーズに取り組んできた佐藤さん、大友啓史監督へのロングインタビューも掲載。原作者・和月伸宏の直筆メッセージイラストも収録と、まさに完全永久保存版。今回、発売に先駆けて公開されたのは、2作品それぞれの持つ魅力を端的に表した写真の一部。剣心と縁が死闘を繰り広げるシーンや、一方で佐藤さんと新田さんの撮影の合間のオフショットも到着。サプライズ登場が話題となった宗次郎(神木隆之介)や、池田屋事件で剣を振るう斎藤一(江口洋介)、酒処で絡まれる巴(有村架純)などの姿もとらえられている。『るろうに剣心 最終章 The Final』は全国にて公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。「映画 るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning 写真集」は6月4日(金)発売。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年06月03日佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(6月4日公開)の場面写真、及びスポット映像が3日、公開された。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。今回公開された場面写真は、有村架純演じる人斬り抜刀斎・緋村剣心へ近づく謎の女・雪代巴の姿を切り取ったもの。現在公開中の『るろうに剣心最終章 The Final』では、神谷道場の仲間たちと平和に暮らしていた剣心のもとに、シリーズ最恐の敵・雪代縁が現れ、剣心に関わるすべてを奪おうと東京に総攻撃を仕掛ける。そして剣心は、縁の姉であり自身の妻だった巴を斬殺していたという過去が明かされ、互いの譲れない想いがぶつかりあうエモーショナルな最終決戦が描かれる。4日公開となる『るろうに剣心 最終章 The Beginning』では動乱の幕末を舞台に「不殺の誓い」を立てる前の"人斬り抜刀斎"時代の剣心と巴が辿る運命が描かれている。ある夜、剣心が敵を殺めたとき、目の前に立っていた1人の女性が雪代巴。暗殺の現場を目撃された剣心は、口封じのため巴を傍に置き共に暮らすことを決意する。人の心を失っていく姿を傍らで見ていた巴は、「このまま人を殺め続けるのか」「平和のための戦いなど、本当にあるのか」と問いかける。巴の優しさは剣心の心に波紋を広げ、「新時代」のために人を斬ることに葛藤しはじめ、次第に本当の幸せの意味に気付いていく。互いに惹かれあう巴と剣心だったが、ある日突然、巴は姿を消してしまう。実は巴の真の目的は“緋村剣心への復讐”で、彼女は同じく剣心の命を狙う幕府直属の隠密組織「闇之武」の首領・辰巳(北村一輝)の指示で動く内通者だった。今回解禁された新たな場面写真からは、今にも消えてしまいそうな儚さを見せながら揺るがない意志と強い芯を携え剣心に近づく巴や、憎しみと愛情の狭間に立ちながら穏やかな表情で剣心を見つめる巴の姿、さらに強い決意の目で雪の中に佇む姿などが写し出されている。合わせて到着したスポット映像からも、人斬りだった剣心に大きな影響を及ぼし、その後「不殺の誓い」を立て今の剣心へと生まれ変わった、運命を変える巴との出会いがドラマチックに描かれる。(C)和月伸宏/ 集英社 (C)2020 映画「るろうに剣心最終章 The Beginning」製作委員会
2021年06月03日映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が6月4日(金)より公開となる。この度、有村架純が演じる謎の女・雪代巴の新場面写真とスポット映像が公開された。観客動員数1,150万人を超え、日本映画の歴史を変えたエンタテイメントの頂点として君臨するアクション感動大作『るろうに剣心』シリーズがついに完結。かつて誰も体験したことのない衝撃的なスピードで繰り広げられる圧倒的な超高速アクションと、心を揺さぶるエモーショナルな人間ドラマが融合した『るろうに剣心』シリーズは日本だけでなく世界中を熱狂させ、世界100カ国以上で配給。50以上の国際映画祭に出品され絶賛されている。2019年6月まで約7カ月以上に渡り、京都・奈良・滋賀・三重・ 兵庫・熊本・広島・栃木・埼玉・静岡など全国43カ所で大規模ロケを敢行し2作連続で撮影された本作。その甲斐もあり『るろうに剣心 最終章 The Final』はシリーズ2作目『るろうに剣心 京都大火編』を超え、本年度実写映画でオープニング興収1位のヒットとなり、3週連続で実写映画第1位。観客動員数は226万人、興行収入は31億円を突破、その勢いはとどまることを知らない。本作の舞台は動乱の幕末。ある夜、剣心が敵を殺めたとき、目の前にひとりの女性が立っていた。彼女の名は雪代巴。暗殺の現場を目撃された剣心は、口封じのため巴を傍に置き共に暮らすことを決意する。人の心を失っていく姿を傍らで見ていた巴は「このまま人を殺め続けるのか」、「平和のための戦いなど本当にあるのか」と問いかける。巴の優しさは剣心の心に波紋を広げ「新時代」のために人を斬ることに葛藤しはじめ、次第に本当の幸せの意味に気付いていく。互いに惹かれあう巴と剣心だったが、ある日突然、巴は姿を消してしまう。巴の真の目的は“緋村剣心への復讐”。彼女は同じく剣心の命を狙う幕府直属の隠密組織“闇之武”」の首領・辰巳(北村一輝)の指示で動く内通者だった。巴を追う剣心だが、そこには数々の罠が。公開された場面写真からは、過去の経験から今にも消えてしまいそうな儚さと、揺るがない意志、そして強い芯を携え剣心に近づく巴の姿。そして憎しみと愛情の狭間に立ちながら、穏やかな表情で剣心を見つめる姿、さらに強い決意の目で雪の中に佇む姿などが映し出されている。スポット映像からは人斬りだった剣心に大きな影響を及ぼし、その後「不殺の誓い」を立てる彼の運命を変える巴との出会いがドラマチックに描かれる。誰よりも人々の幸せを願い、新時代の到来を信じて戦い続ける剣心を傍らで見守る中で、決して消えることのない複雑な想いを抱きながらも、心惹かれていく巴。復讐か愛か。決して許されることない究極のラブストーリーが、日本を代表するキャストたちによって描かれる。なぜ、剣心は2度と人を斬らないと誓ったのか、なぜ妻を斬殺しなければならなかったのか。果たしてふたりが迎える運命とは。『るろうに剣心 最終章 The Beginning』6月4日(金)より公開
2021年06月03日2部作連続公開となる『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』で10年の壮大な歴史に幕を閉じる『るろうに剣心』シリーズ。この度、明日6月4日(金)公開を迎える『The Beginning』より有村架純演じる雪代巴の新場面写真が一挙公開された。不殺の誓いを立てる前の“人斬り抜刀斎”時代の剣心と巴が辿る運命が描かれ、十字傷に秘められた真実が明らかになる本作。舞台は動乱の幕末。ある夜、巴に暗殺の現場を目撃された剣心は、口封じのため、傍に置き共に暮らすことを決意。巴の優しさは剣心の心に波紋を広げ、新時代のために人を斬ることに葛藤しはじめ、次第に本当の幸せの意味に気づいていく。そして、2人は互いに惹かれあうが、突然巴が姿を消してしまう。実は、“緋村剣心への復讐”が巴の真の目的で、闇之武の首領・辰巳(北村一輝)の指示で動く内通者。今回公開された新たな場面写真では、過去の経験からいまにも消えてしまいそうな儚さと、揺るがない意志、強い芯を携え剣心に近づく巴の姿が切り取られている。また、憎しみと愛情の狭間に立ちながら、穏やかな表情で剣心を見つめ、さらに雪の中に佇むカットでは、目から強い決意が感じられる。『るろうに剣心 最終章 The Final』は全国にて公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年06月03日現在公開中の、映画『るろうに剣心 最終章 The Final』。和月伸宏の同名コミックを佐藤健主演で実写化した大ヒット作『るろうに剣心』シリーズの最新作にして最終章で、すでに興行収入30億円を超えるヒットを記録している。原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに、剣心と縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれている。5月22日からはシリーズ初となる副音声上映を実施中だ。副音声上映は、無料のスマートフォン専用アプリ「HELLO! MOVIE」をダウンロードし、副音声データを事前に入手、本編上映前にアプリを劇場で起動しイヤホンを装着することで、映画の音声を認識し映像に合わせて音声が再生される。劇場で作品を鑑賞しながら、イヤホンで副音声を楽しめる仕様だ。ちなみに、例えば音量をいじろうとして途中でうっかり終了させてしまっても、またアプリを立ち上げれば自動的にシーンに戻るので慌てなくても大丈夫。副音声上映に参加するのは、剣心役の佐藤健、大友啓史監督、谷垣健治アクション監督の3人。シリーズの1作目から10年間、共に作品を作り続けてきた3人なだけあり、「The Final」だけではなくこれまでの裏話も満載となっている。縁が剣心と最初に対峙するシーンが、実はこれまでのシリーズにも出てきた神谷道場の近くの場所だったり、そこに決まるまでに紆余曲折あったり……といった制作時の話や、実はとあるキャラクターは阿佐ヶ谷姉妹をイメージしているといった驚きのエピソードも飛び出した。気心が知れているだけあり、佐藤もリラックスした様子で、大友監督が「今のシーンって、剣心はどういう気持ちなの?」と、まるで修学旅行のような楽しい空気も。佐藤自身も見ながら「かわいそう、剣心!」とファンのように心配し、「このシーンは意識が……」と意外なシーンでの苦労を明かす一幕も。宿敵となった縁の冒頭のアクションについても、佐藤は「大変よろしいです」としみじみし、神木隆之介演じる瀬田宗次郎のサプライズ登場には大盛り上がりとなっていた。また、ぜいたくなのがアクションを見ながら解説を聞けること。「ここの動きは実はこのシーンとつながっている」「ここで刀の鞘を取って……」と、普通に見ていたらスピードがすごすぎて目が追いつかないようなアクションも、よりクリアに見えるような気分になること間違いなし。途中に挟まれる剣心の過去の回想シーンについては、「『The Beginning』の副音声の時に……」と、まだまだ裏話が続きそうで、2部作合わせるととんでもない情報量になりそうだ。『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の副音声上映は6月19日より実施予定となっている。
2021年06月02日