公演ごとに実力派役者陣をそろえ、演出家・大河内直子が名戯曲の魅力を掘り起こすユニットunrato。10作目となる今回は、チェーホフの『三人姉妹』がいよいよ登場。長女のオーリガ役は、劇団四季を退団後も的確な演技力で活躍する保坂知寿、次女のマーシャ役は、元宝塚歌劇団トップスターで誠実な芝居と豊かな歌唱力に定評のある霧矢大夢。そして三女イリーナには、所属する文学座のほか外部公演や映像作品にも進出中の平体まひろが扮する。3人に意気込みを聞いた。「このおふたりと共演と聞いて、まず安心感がありました」と話すのは保坂だ。「何度も共演している霧矢さんは、考えていることが似ていて何でも話せる人。まひろちゃん(平体)とは初めてですが、ストレートプレイの環境に身を置く人なだけに、私にはない感覚を持っているのではと思って楽しみなんですよ」と微笑む。霧矢は「私はまひろちゃんとも共演経験があって、おふたりとも頼もしい方だと知っているので、やっぱり安心感が(笑)。私の演じるマーシャは夫に不満があってトゲトゲしい人なのですが、そうでない部分をどう埋めていくかがチェーホフ戯曲を演じる際の“戦い”。なので、おふたりと戦いに挑めるのが心強いです」と語る。2人の期待の言葉に、「尊敬するおふたりに付いていこうと必死です」と興奮気味の平体。それでも本作の魅力を聞かれると、考えながら「余白がたっぷりあるところでしょうか」と口にした。「登場人物が好き勝手にしゃべって、たまに会話が成り立ってないようにも見えますが、それって私たちの日常でもよくあること。そういうグチャグチャした部分をいかようにも作れるのが、演じる側の面白さかなと思います」と話した。「チェーホフって、若い頃と今とでは観ていても感じ方が違うんですよね。色々な受け取り方ができるから、多くの国で上演され続けているのかなって」と言う保坂。続けて霧矢も「世界中の人たちが同じように閉塞感を感じている今、それでも人間ってたくましいよ、しぶといんだよということを教えてくれる作品。セリフがないところの芝居も大切に演じたいですね」と語った。本作は、劇団四季が創立50周年の2003年にオープンした自由劇場で上演。「(劇団四季の)創設者の浅利(慶太)さんは、チェーホフを上演するためにこの劇場を作ったんですって」と保坂が明かすと、「すごい巡り合わせ!」と驚く霧矢と平体。客席数約500の親密な空間で繰り広げられる『三人姉妹』。その本番が、今から楽しみだ。公演は9月23日(土・祝)~9月30日(土)まで。取材・文:藤野さくら
2023年08月30日俳優の柄本明が4日、東京・浅草の浅草九劇で一人芝居『煙草の害について』の会見を開き、同作への思いを語った。新型コロナウイルスの影響による配信需要の高まりを受け、「オンライン型劇場」にリニューアルした浅草九劇。柄本はその第1弾作品としてオファーを受け、1993年に構成・上演して好評を博して再演を重ねてきた『煙草の害について』を、5日と6日に有料配信する。「断る理由もない」と受けた今回のオファー。「挑戦なんていう気持ちはさらさらない」とオンラインであることを意識せず、「どちらにしてもそういう仕事をやっているんだし、お客さんがいないだけで、舞台でやることは一緒ですからね」と平常心で板に立つ。アントン・チェーホフ原作を選んだのも、「チェーホフの作品が好きなんです」というシンプルなもので、「『煙草の害について』は、オリジナルは15分かせいぜい20分で読めちゃうんですよね。短いんです。それを、他のチェーホフの本とかを加えて、勝手にいい加減に長くしたんです。いつもやりながら、チェーホフに申し訳ないですね」と苦笑。「オンライン型劇場での一人芝居」に注目が集まっていることについても、「すごいんですかね? だって、変わらないんだよ。セットもあれだし。あまりそういう意識がないんです。『オンライン』というのも良くわからないしね」と首をかしげ、「いつもやっているのと同じことだから。改めて、『やりたい!』なんて気持ちは全くないです」と正直に話して笑いを誘った。一方で、記者からの「文化芸術が不要不急のものという論調、風潮についてはどう思うか」という問いには、「文化芸術というのは、やっぱり生きているものだと思うんですよ。絶対に『不要不急のもの』とは違う」と力強く返し、「確かに“ご飯”と違うから、それがなくても生きていけるという人もいるでしょうけど、『不要不急のもの』ではないと思います。ものすごく必要なもの。だから、こういうオンラインでやろうなんていう知恵も出てくるわけだし。やはり文化芸術が死ぬということは、人間が死ぬということと同義語じゃないかと感じますね。文化、芸術、娯楽。絶対に必要なことだと思います」と主張した柄本。「とりえあえず興味として観て頂いて、面白ければこの後、劇場が再開されたら来て頂ければと思います。ただ、オンラインはオンラインであって。やはり、お芝居の本来の面白さは『劇場に来る』ということ。つまり、家からの電車か徒歩か自転車か、そこも含めての演劇。オンラインでそれはわかりませんから。とりあえずオンラインで観て、そういったものに興味を持って頂いて」と演劇の裾野を広げる好機と捉えつつ、「『その場所へ行く』ということ。そういう演劇体験がないのは残念でもどかしい。でも、とりあえずこういうオンラインみたいなことで、そんな空気がいくらかでもお客さんに届けられればいいなぁ……なんてことを思います」と一人でも多くの人に届くことを願っていた。
2020年06月04日俳優の柄本明が、オンライン型劇場としてリニューアルした浅草九劇(東京・浅草)で、6月5日と6日に一人芝居『煙草の害について』を上演することが決定。動画配信プラットフォーム・Vimeoを通じて、有料配信される。本作は、柄本が1993年に構成・上演して好評を博した作品。その後も再演を重ね、今回、浅草九劇での上演が決定した。アントン・チェーホフの原作は上映時間20分程の短編だが、柄本は他のアントン・チェーホフ作品を部分的に取り入れつつ新たに書き加え、1時間程に仕上げている。チケット(2,000円税込)は、電子チケット販売プラットフォーム・PassMarketを通じて販売。その他、浅草九劇では、6月7日に福井晶一によるトーク&ライブ『It’s Sho-Time』、6月17日と18日に大鶴佐助と大鶴美仁音による二人芝居『いかけしごむ』、6月24日から26日に中村まこと&藤間爽子、山口森広&町田マリーによる二人芝居『タンスのゆくえ』をそれぞれ上演する。長谷川京子、真木よう子、新垣結衣らが所属する芸能事務所・レプロエンタテインメントは22日、運営する浅草九劇を「オンライン型演劇場」としてリニューアルすると発表。新型コロナウイルスの影響でオンライン配信需要が高まったことを受け、浅草九劇では設備やスタッフを常設していることから今後は配信の企画やサポートにも力を入れ、「オンライン配信を通じて『エンタテインメントの再開を心待ちにしているお客様一人ひとりと、クリエイターとが手を取り合うことのできる』、そんな劇場を改めて目指します」と宣言していた。■柄本明コメント演劇人としてまた俳優として、何かやらなければと考えていたところ浅草九劇から声をかけていただきました。よろしくお願いします。■福井晶一コメント今こそ文化、芸術の力が試される時。「オンライン型演劇場」としてリニューアルした九劇の今後の可能性に大いに期待します。初めての試みでどうなるかわかりませんがゲストの坂元健児さんと共に楽しい時間をお届けできたらと思います。■大鶴佐助コメント最近夜にタバコを吸いに外へ出ると人影が全く無く東京なのに寂れた空気を感じる事があります。そういう時僕は、もしかしたらこの世界に今存在しているのは自分だけなのではないかと錯覚して人を見つけるまで少し歩きます。通りに出れば人なんてすぐ見つけ僕は安心し少し後悔します。「いかけしごむ」はそういう空気や匂いの漂いが最近の夜に似てるものを感じました。暗い夜の街のもっとも深いところへ姉と行ってみたいと思います。■田村孝裕コメント演劇のエンジンをそろそろかけようと思います。しかし乗ったことのない新車です。九劇さんが用意した新車とともに、新たな演劇の形を模索します。全力でアクセルを踏みますので一緒に体感していただけたら幸いです。
2020年05月29日1900年にロシアの劇作家アントン・チェーホフにより発表され、『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『桜の園』とともに“チェーホフ4大戯曲”として広く知られる『三人姉妹』。その名作を全編手話で演じるという、ロシアはノヴォシビルスクのレッドトーチ・シアターによる実験的な舞台が、10月18日(金)に東京芸術劇場 プレイハウスで開幕する(ロシア手話上演/日本語・英語字幕付き)。声のない演技がチェーホフの人間ドラマの核心をかえって際立たせると、本国のみならずヨーロッパ各国の芸術祭でも話題となった作品だ。演出を手がけたのは、まだ30代に入ったばかりだった2015年に同劇団の芸術監督に就任して以来、数々の話題作を生み出してきたティモフェイ・クリャービン。街でろう者が手話で話しているのを見かけ、「何について話されているのかは分からなかった一方で、彼らを完全に理解しているという感覚を得た」ことが、本作の出発点だったと言う。『三人姉妹』が日本でも人気があることに触れ、「日本の観客の皆さまも、私たちの『三人姉妹』に出会い、新しいチェーホフ劇の側面を発見できるものと確信しています」と自信を見せるクリャービン。チェーホフの国だから生まれた舞台を日本で味わえる、貴重なチャンスの到来だ。文:町田麻子
2019年10月15日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が、チェーホフ四大戯曲を手がけるシリーズ【KERA meets CHEKHOV(ケラ・ミーツ・チェーホフ)】第3弾『ワーニャ伯父さん』が開幕した。舞台『ワーニャ伯父さん』チケット情報“最高のキャスティングとシチュエーションが揃ったときのみに実現”という不定期上演企画として、これまで2013年「かもめ」(生田斗真、蒼井優ほか)、15年「三人姉妹」(余貴美子、蒼井優ほか)を上演。真正面から100年以上前に書かれた戯曲に向き合いながらも、独自の言語感覚とリズムに彩られた“KERAワールド”が今回も展開される。演出家、キャスト陣の開幕直後のコメント。ケラリーノ・サンドロヴィッチ「3作目ともなると、付き合い方も自分なりに会得できたと思っています。前2作が“交響楽”の趣きとすると、ミニマムで閉塞感が強いワーニャは、いわば“室内楽”。今回は小さな空間で、ポップさを心掛け、細かい表現にもこだわりました。観客の皆さんが我を忘れて劇世界にのめり込める状況をつくることが自分に課した使命でした。今回が3作中、一番良い出来映えなのは間違いありません」段田安則「登場人物の皆がグチグチと不満ばかりを言っているので、最初は、“どこが面白いんだ?”と思っていたんです (笑)。でも、悲劇的な状況の中に喜劇的なニュアンスがある戯曲ですし、何よりも信頼する顔ぶれですからね、チェーホフ好きの方にも、初チェーホフの方にも、”おっ、いい感じのヒットを打ったんじゃない?”と思っていただけるものに仕上がったと思っています」宮沢りえ「チェーホフは、掘れば掘るほど底なしの深さがあって、演じていて楽しいですね。引き算も足し算もできる難しさがある分、役者として鍛えられます。私が演じるエレーナは多面的な要素をもつ女性。退廃的だけど魅惑的で、保守的だけど破滅的。劇中で「肉食獣」とも言われますし(笑)、自分の衝動に対して素直な、人間味あふれるエレーナにできればと思っています」黒木華「最初は暗い印象を受けた戯曲が、KERAさんの上演台本と演出、稽古場での先輩たちの魅力的な姿を通し、不平不満や不幸の裏側の滑稽な面が見えてきて、とても面白くなってきました。ソーニャは一番若いのですが、一番現実を見ているしっかりした人物。難しい役柄ですが、一番感情移入しやすい存在かもしれません。これは、チェーホフが苦手という方でも面白く見ていただける舞台です」とそれぞれに感じたところを来場者へ向けたメッセージとして語ってくれた。公演は9月26日(火)まで東京・新国立劇場 小劇場にて。
2017年08月29日宮沢りえさん、段田安則さんらとともにチェーホフ劇に挑む黒木華さん。豪華なメンバーとの共演や、舞台の裏側についてインタビューで聞きました。登場するのは愚痴っぽい人々ばかり。そこで大きな事件も起きないまま、淡々と会話で綴られていく。そんな表面だけをなぞると退屈にも思えるチェーホフ劇を、丹念に戯曲を読み解き、その演出により、セリフに潜む人間の滑稽さや愛嬌、そして悲哀を舞台上に描き出し、悲喜劇にしてみせたケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)さんによるチェーホフシリーズ。その第3弾『ワーニャ伯父さん』が上演される。「最初に台本を読んだ時には、閉鎖された空間のなか、皆がどうしたらいいのかわからずにいる…というようなイメージを受けたんです。でもそれが、稽古が始まってみると、悲劇的ではあるのに、皆が苦しめば苦しむほど滑稽で笑ってしまうんです。これまでチェーホフに縁がなかったんですが、自分のなかで作品の印象が変わってきているんですよね」これが初のKERA作品となる黒木華さん。稽古場では、KERAさんから「声のトーンや間合い、ミザンス(立ち位置)まで」、かなり細かな演出がつけられているという。「私の演じるソーニャに対しても、『ここのセリフは大人っぽく見える感じで』とおっしゃる場面もあれば、『ここはもっと子供っぽく』と言われたり。KERAさん自身が音楽もやられているからなのか、流れやリズムを大事にされていて、私からしたら音楽のように演出をつけているようにも感じます。細かなパーツを、まだ私はひとりのキャラクターに落とし込めていない状態なんですけれど、言われた通りにやってみると、こんなふうにも読めるんだって思うことが多くて、少しチェーホフがわかったような気がしています」ワーニャ役には段田安則さん。そして黒木さん演じるソーニャの継母で若く美しいエレーナ役には宮沢りえさんと、豪華な顔ぶれが揃う。「不器用な私は、KERAさんが求めているのはあっちの階段かなこっちの階段かなって悩んで、一段一段踏んで上っていかないと気づけないことばかり。でも、りえさんはどんどん自分の思う階段を駆け上がっていかれる。そこからKERAさんの意見を聞いて1段下がってみたり、別の階段に移ってみたりを軽々とやられていて、すごく自由なんです。他の方々もうまい方ばかりで『ヤバい!』ってなってます(笑)」確かに上り方は違うかもしれない。それでも、いま黒木さんが迷いながら上り始めた一段は、堅実で確実な一歩であることは間違いない。「もちろん私が考えるゴールに近づこうとはしていますけれど、それがはたして面白いのかどうかとも考えるんです。でも、私にはこれしかできないんですよね。だからいまは一歩ずつ上がるしかないのかな、と」そんななかでも、「今回の役は、新しくて面白い」とも。「どんな役をいただいても、たいてい悩んでいるんですけれど、今回に関しては、どう作っていいのか本当にわからないと思うことが多いんです。KERAさんはすごく切ないことをやろうとしているのに、それをどうしたら面白く伝えられるかを考えている。その“面白”に自分がついていけているのか…すごく怖いけれど楽しいです」そんな黒木さんの迷いのない口調が、可憐で控えめだけど芯の強いソーニャ像とぴったりと重なった。長年、大学教授のセレブリャコーフ(山崎)を尊敬し支援してきたワーニャ(段田)だったが、退職して田舎に戻ってきた彼の尊大な態度に失望。平穏だった日々が一変し…。8月27日(日)~9月26日(火)初台・新国立劇場 小劇場作/アントン・チェーホフ上演台本、演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演/段田安則、宮沢りえ、黒木華、山崎一、横田栄司、水野あや、遠山俊也、立石涼子、小野武彦S席8500円A席7000円B席5500円*全て税込み当日券ありシス・カンパニーTEL:03・5423・5906(月~金曜11:00~19:00)くろき・はる1990年生まれ、大阪府出身。在学中から舞台で活躍し、野田秀樹作品ではオーディションでヒロイン役に選ばれるなど注目を集める。近作にドラマ『みをつくし料理帖』。出演映画『散り椿』は来年公開。※『anan』2017年8月30日号より。写真・内田紘倫ヘア&メイク・新井克英(e.a.t…)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年08月28日片思いであれ両思いであれ、好きな人にフラれるのはつらいこと。いつかは忘れられるかもしれないけれど、失恋した当初は精神的に大ダメージを受けてしまいますよね。回数に多い少ないはあれど、失恋というのは誰もが一度は経験するもの。世の女性たちは、どのように失恋から立ち直っているのでしょうか。◆私はこうして復活した失恋すると、「こんなにつらいのは私だけだ」と思いがち。でも、他の女性だって何度も苦しい想いをしているんです。経験談をご紹介しますね。◎友達に打ち明ける「友人に気持ちを全部吐き出して、とにかく大泣きした。人に話すことで一人じゃないと思えた」(20代)失恋後はふさぎ込みがちになる人も少なくありません。しかし、その行動がかえって失恋の傷を深めてしまう場合も。親しい友人に今の気持ちを聞いてもらうことで、孤独感から解放されるケースもあるようです。◎一度、客観的になる「失恋した理由をとにかく紙に書き出した。客観的に失恋へと至った経緯を見ることで、心のザワつきが落ち着いた」(30代)失恋したときって、漠然とした不安や悲しみが訪れますよね。失恋には必ず何かしらのきっかけや理由があるはず。思いつく限り紙に書き出すことで、頭と気持ちの整理を行うことができるでしょう。このメモは、新しい恋がスタートしたときも参考にできるすぐれものです。◎普段はしないことをする「ちょっとヤケ気味になっていたこともあり、海外旅行へ。そこで人生初のスカイダイビングをして、失恋なんてどうでもいいと思うようになった」(30代)失恋した女性の中には、思い切った荒療治を行う人もいます。一人旅に出かける女性は少なくありませんが、海外で新しい体験をすることで吹っ切ろうとするケースも。その結果、価値観がガラッと変わることもあるので、「失恋したからってウジウジしたくない!」という女性にはおすすめの方法と言えます。◆名言からパワーをもらう恋愛は、いつの時代も女性たちの心を惑わすもの。海外でも日本でも、恋愛における名言というのは数多く生み出されています。そんな名言の数々は、失恋女性たちの道を切り拓くきっかけとなる場合もあるんです。・「誰かを愛して誰かを失った人は、何も失っていない人よりも美しい」(映画『イルマーレ』より)どんなに苦しい恋だって、しないよりはしたほうがいいってことでしょうか。確かに!・「女が男の友達になる順番は決まっている。まずはじめが親友、それから恋人、そして最後にやっとただの友だちになる」(アントン・チェーホフ)大好きだった人といつか友達になり、「あんなこともあったね」と笑い合えるようになったら…いいですね。・「われわれを恋愛から救うのは理性よりも多忙である」(芥川龍之介)部屋に閉じこもって、彼のことを忘れようとしても忘れられないけれど、スケジュールを用事で埋め尽くしたら、思い出すヒマもなくなるのかも。名言と呼ばれる言葉には、趣旨も思考も違うものがたくさん存在しています。いろいろ読めば、自分の気持ちに寄り添ってくれるものがきっと見つかるはず。名言なんて…と思わないで、一度、名言集などを手に取ってみてはいかがでしょうか。◆どうしても立ち直れないなら失恋から立ち直るスピードは人それぞれ。すぐに立ち直れる人もいれば、一人の男性を思い続けてなかなか次に進めない人もいるでしょう。「あの人のことを忘れられない」と次の恋を諦めてしまうのではなく、「今は傷心に浸るとき」と割り切ることも大切。無理に忘れよう、立ち直ろうとする必要はありません。ちょっとずつ考えをポジティブにしていけば、いつかまた素敵な恋に巡り合うことができますよ。それにもし、どれだけ気持ちを切り替えても過去のパートナーを忘れられないというのであれば、再アタックする方法も無きにしも非ず、です。◆女性として成長できる失恋=誰もができれば経験したくないと思うこと。でも失恋することで、一回りも二回りも恋の経験値をアップさせることができるはず。ネガティブなイメージばかりの失恋ですが、苦しい想いをした自分を慈しみ、次の幸せな恋につなげていきましょう。ライタープロフィールSYKSNアラサー、1児の母。人生最大のモテキに、お食事会(コンパ)で旦那をゲット。しかし出産を機に旦那への恋心は冷め、ドラマや映画で胸をキュンキュンさせて女性ホルモンを活性化させる日々を送っております。座右の銘は「生きてるだけでまるもうけ」。お笑いをこよなく愛する、アラサー関西人です。これまで見聞きしてきたおもしろ恋愛エピソードなどを活かして、ちょっと笑えるコラムをお届けします。
2017年07月13日昨年27歳の若さで亡くなったアントン・イェルチンが主演を務め、巨匠ジム・ジャームッシュが惚れ込んだ新鋭監督のもと異国で出会った男と女のラブストーリーを描く『ポルト』の公開が決定。合わせて、情熱的な一夜の物語を予感させる、ワンカットのWEB限定ロング・バージョンの予告映像が解禁となった。ジェイクとマティは、ポルトガル北部の港湾都市ポルトで暮らす、よそ者(アウトサイダー)。2人はかつて、束の間の肉体関係を結んだことがあった。ジェイクは26歳、家族に追放されたひとりぼっちのアメリカ人。マティは32歳、恋人についてポルトへやってきたフランス人留学生。ある日、2人は、考古学調査の現場でお互いの存在に気づく。カフェでジェイクは、思い切ってマティに話しかけてみる。2人は気楽なたった一夜の関係を結び、その夜のできごとが、2人の人生を大きく変えていく――。本作は、ポルトガルの港町“ポルト”を舞台に、異国に馴染めず放蕩を続けるアメリカ人の男と恋人を追ってフランスからきた女の人生を大きく変えた「忘れられない一夜」をめぐり、過去・未来が交錯する珠玉のラブストーリー。男=ジェイクを演じるのは、『スター・トレック』シリーズや、ジャームッシュ監督の『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』などに出演し、将来を嘱望されながら、昨年逝去したアントン・イェルチン。女=マティには、本作で英語作品に初出演、初めて主演を務めるルシー・ルーカス。そのほか、『ママは娼婦』(‘73)や『セラフィーヌの庭』『めぐりあう日』などのベテラン、フランソワーズ・ルブランなどが出演する。メガホンをとったのは、2013年ヴェネチア国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞を受賞、本作が長編劇映画初挑戦となるゲイブ・クリンガー。彼の才能に惚れ込んだジャームッシュが製作総指揮を名乗り出た。今回解禁となったWEB限定スペシャル・ロング・バージョン予告は、なんと2分半ものワンカット長回し。ブルース界の巨人、ジョン・リー・フッカーの「Shake it baby」に乗せ、男と女の出会いの瞬間を見事に捉えた、強烈なインパクトを残す映像となっている。『ポルト』は9月30日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月12日昨年、結成40周年を迎えた劇団東京乾電池が4月15日(土)、明治座に初登場。1日限りの「創立40周年プラス1公演」を行う。演目は、柄本明一人芝居『煙草の害について』(作:アントン・チェーホフ)と、劇団の代表作『夏の夜の夢』(作:W・シェイクスピア)の二本立て。演出も務める座長の柄本明に話を聞いた。劇団東京乾電池 創立40周年プラス1公演 チケット情報「魔が差したというのかなあ(笑)。そういった場所で我々がやるとどうなるんだろう?と思って、お引き受けしたんでしょうね。もちろん、明治座さんからお話をいただくことは光栄なことなんだけれども、なにせ普段は下北沢の小さな劇場で芝居をやってますから。うちの劇団にやらせてみようと思われた、明治座さんの発想に感服しますね」老舗の大劇場で公演を打つことになったいきさつを、そんなふうに話す柄本。目下、あの広い舞台空間をどう使ったものか、「頭の中であれこれ錯綜中」だという。しかしながら演目は、意外とすんなり決まったようだ。1本目の『煙草の害について』は、柄本が1993年に初めて上演して以来、各地で再演を重ねている人気作。妻の命令で“煙草の害について”の講演を行う恐妻家の初老の男を描いたチェーホフの一人芝居で、話がどんどん脱線していく短い原作に、柄本は他のチェーホフ作品の要素や時事ネタなども加えて構成。独特のペーソスを漂わせながら、ナンセンスかつユーモアたっぷりに繰り広げる。「可哀想な男なんですよ、これが。でも、傍から違う角度で見ると、可笑しくて笑ってしまう。そういう人間のものの見方、哀しいのに笑ってしまうようなところは、実は人間のすごく豊かな部分じゃないかなと思いますね」もう1本の『夏の夜の夢』は、ご存じ、シェイクスピアの喜劇。東京乾電池では創立25周年を機に初上演して以来、再演を重ね、いまや劇団の代表作となっている。「僕は当時、劇団の芝居をやってなくて、若い劇団員はそれぞれユニットを組んで芝居をやってました。それで、25周年はとにかくみんなが出る芝居を作りたいなと思って選んだのが、何人でも妖精を出せる『夏夢』。衣装は、人と相談しないことと、金をかけないことを条件に、各自で用意させたんですよ。そしたら本当に人それぞれで、そこがうちの劇団らしくて、面白くて。だから今回も、衣装を新しく用意するようなことはしないつもりです。そんなことをしたら、うちが明治座さんに呼んでもらった意味がなくなるような気がしますしね」自由劇場出身の柄本、ベンガル、綾田俊樹で、1976年に結成。個性豊かな人気俳優を多数輩出しつつ、昨年、創立40周年を迎えた劇団東京乾電池だが、今もその根底には“アマチュア精神”が流れている。「何かをやるということは、何かが生まれてしまうということ。でも、何が生まれるかは、やってみないとわからない。だから面白いんでしょうね。今回も、どんなお芝居になるのか、見当がつきません(笑)。明治座でどんなものが生まれるのか? ご興味がありましたら、観にいらしてください」取材・文:岡崎 香
2017年04月07日『スター・トレック』シリーズのチェコフ役で知られ、今年6月に不慮の事故で亡くなったアントン・イェルチンが主演を務め、『X-MEN』シリーズなどで“正義の人”というイメージが強い名優パトリック・スチュワートが極悪なネオナチ・リーダーを演じる、新世代のアクション・スリラー『グリーンルーム』。このほど、その戦慄の予告編映像が解禁となった。売れないパンクバンド「エイント・ライツ」がようやく出演できたライブ会場は、なんとネオナチの巣窟だった!運悪く舞台裏の殺人現場を目撃してしまったバンドメンバーたちは、圧倒的に不利な状況の中、知恵と反骨精神を武器に、ネオナチ軍団に立ち向かう――。わずか27歳で帰らぬ人となったアントンが2015年に主演し、『マイ・ファニー・レディ』で魅力的な天然のコールガールを演じて注目を集めるイモージェン・プーツ、『新スタートレック』のピカード艦長や『X-MEN』シリーズのプロフェッサーXで知られるパトリックらと共演する本作。このたび公開された予告編は、貧乏ツアー中のパンクバンド「エイント・ライツ」が、とあるライブハウスへの出演が決まったところから始まる。観客はゴロツキばかりの不穏な会場の中、無事に演奏を終える「エイント・ライツ」だが、楽屋に戻ると、なんとそこには一体の死体が…!すぐさま逃げ出そうとするメンバー達だったが、スキンヘッドの従業員たちによって楽屋に監禁されてしまう。やがて、1人の男(パトリック・スチュワート)が登場し、低い声でドアの外から話しかけてくる。「君たちは銃を手に立てこもったガキどもだ。困っただろう?」。その男こそ、このライブハウスのオーナーであり、恐怖のネオナチのボスだった!彼は躊躇することなく部下たちに目撃者の抹殺を命じる。恐怖に震えるベースのパット(アントン・イェルチン)は、一緒に閉じ込められた少女アンバー(イモージェン・プーツ)に問う。「やらなきゃダメかな――?」もちろん、このまま何もしなければ、やつらの手にかかることは明白。死にたくなければ、戦わねば!しかし、パットたちの手には限られた武器と少数の味方のみ。対するネオナチ軍団は完全装備の猛者ばかり。圧倒的な不利な状況下で、パンクスたちは反撃を試みるが…。今年4月に全米公開された際、週末スクリーンアベレージ成績(1館当たりの平均)で興収No.1を獲得した本作は、先ごろ、アカデミー賞前哨戦の1つとして注目される「ナショナル・ボード・オブ・レヴュー賞」のインディペンデント映画トップ10にも選出されたばかり。孤独なホームレスの静かなる復讐劇『ブルー・リベンジ』(’13)で注目を集めた新進気鋭ジェレミー・ソルニエ監督の評価もさらに高まり、最近ではベニチオ・デル・トロ&ジョシュ・ブローリンで企画中の『ボーダーライン』続編の監督候補にも名前が挙がったほど。現在のインディペンデントシーンの最重要人物にして、バイオレンス映画界の名匠サム・ペキンパーの再来とも称される監督が描き出す、手に汗握る極限のスリルをまずはここから確かめてみて。『グリーンルーム』は2017年2月11日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月05日近年、手がける舞台作品が高い評価を受けている演出家・熊林弘高さんとともに、満島ひかりさんは、いま舞台『かもめ』の絶賛稽古中。「以前に出演した熊さんの舞台では、稽古中の出来事ひとつひとつがすべて宝物みたいで、できあがった作品が好きすぎて、お客さんに見せたくなかったくらい(笑)。熊さんは『この役はこう演じてください』ではなく、私たちのなかに潜んでいるその人を、一緒に探しながら進めてくださるんです。だから、こうしてまた一緒にやれるのが、本当にうれしいんです」舞台への期待感を伺うと、大切なものを扱うような慎重さで丁寧に言葉を選びながら、そう語る。「熊さんほど勉強している演出家はいないんじゃないかと思うくらい、作品のことを愛しているんです。戯曲から役の繊細な心理や道理までも丁寧に読み取ろうとしているのがわかるから、その言葉に納得するし信頼できる。何より、熊さんのセンスが好きなんですよ」その熊林さんの稽古場では、いったい何がおこなわれているのだろう。「稽古場にスタッフを入れずにやるのがいいんですよね。役者が恥をかける環境を作ってくれるし、芝居だけに集中できるんです」というのも満島さんは、「繊細なところを感じながら演じようとすると、どうしても周りで起きる小さなハプニングまで拾ってしまう」ことも多いのだとか。つまり、それだけ感性を研ぎ澄まして役に臨んでいるということでもある。だから、観客の前で演じるのは、怖い。「ただ、その場にいる人たちとだけ共有できる空気の蠢(うごめ)きみたいなものがあって、それは二度と味わえない。そうやって目の前でパッと輝いて滅びていくところが、舞台の好きなところでもあります」ロシアに暮らす大女優の母と作家志望の息子、そして彼らを取り巻く人々の物語。ロシアの作家・チェーホフの戯曲で、これまでに何度も上演されている傑作だ。「あの時、奇跡を掴んでいたら何かが変わったかもしれないのにって、多くの人は奇跡的な瞬間を見逃しながら時を過ごしている。奇跡のような出来事なんて何も起こらず、そこにあるのはただただ日常で、そこに描かれている人間たちは、いつの時代にも当てはまるおかしさなんですよね。読むほど、口に出すほど面白い戯曲なんです。そのホンの素晴らしさを、情景として見せることができたらと思っています。そして、観た方が家に帰った後に、ふっとその情景が立ち上がってくる瞬間があったらうれしいです」◇みつしま・ひかり1985年生まれ。黒柳徹子さんを演じた話題のドラマ『トットてれび』が10月23日よりNHK BSプレミアムで再放送決定。来年2月には映画『愚行録』の公開も控える。◇作家志望のトレープレフ(坂口健太郎)は、大女優の母(佐藤オリエ)の前で、恋人・ニーナ(満島ひかり)を主役に自作の舞台を披露する。しかしその評価はさんざんなもので…。10月29日(土)~11月13日(日)池袋・東京芸術劇場プレイハウス作/アントン・チェーホフ翻訳・上演台本/木内宏昌演出/熊林弘高出演/満島ひかり、田中圭、坂口健太郎、渡辺大知、あめくみちこ、山路和弘、渡辺哲、小林勝也、中嶋朋子、佐藤オリエS席8000円A席6500円(すべて税込み)東京芸術劇場ボックスオフィスTEL:0570・010・296www.geigeki.jp宮崎、松本、札幌、滋賀、相模原、豊橋公演あり。※『anan』2016年10月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・星野加奈子インタビュー、文・望月リサ
2016年10月21日・イェルチンの両親が、「アントンの死は車の重大な欠陥により引き起こされたもの」として懲罰的賠償を求め、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)をはじめとする企業に訴訟を起こす予定だという。「TMZ.com」が伝えている。アントンの両親は、アントンの愛車の2015年製ジープ・グランド・チェロキーの製造元FCA、自動車部品メーカーのZFノース・アメリカ、自動車のリテーラー・オートネーションの3社に対し、現地時間の本日午前11時にロサンゼルス高等裁判所に訴状を提出するという。アントンの死後、FCAは同型ジープのオーナーたちから「シフトレバーの重大な欠陥があり、アントンを含め300人以上がこの欠陥によって亡くなった」としてすでに集団訴訟を起こされている。その欠陥とは、運転者がシフトをパーキングにしたつもりでも、実際にはニュートラルに入ってしまうというもの。あまりにも突然で衝撃的だったアントンの死を嘆き、お悔やみの言葉を贈るファンに対し、両親は「The Hollywood Reporter」誌の1ページに広告を出してアントンの写真と共にお礼の手紙を掲載。ファンからの花束やプレゼント、無条件の愛を注いでくれていることに感謝の気持ちを伝え、「アントンはこんなにも多くの人の心や魂に触れることができて、びっくりしていることでしょう。本当にありがとう」と綴っている。(Hiromi Kaku)
2016年08月02日J.J.エイブラムスが、今後作られる『スター・トレック』で、チェーコフの役を別の俳優にやらせるつもりではないと語った。Toronto Sun紙に対してコメントしたもの。その他の情報エイブラムスがリブートした『スター・トレック』3作でチェコフを演じたアントン・イェルチンは、先月、事故で亡くなった。今週22日に北米公開される『スター・トレック BEYOND』は、彼の遺作となる。3作目の公開を待たずしてパラマウントは、昨日、『スター・トレック』4作目を製作することを発表した。次の映画までに、チェーコフがなんらかの理由で死んだか、どこかに行ってしまったことになるのかはわからない。エイブラムスは「そこまでまだ決めていない。まだ考えているところだ」と語っている。『スター・トレック BEYOND』10月21日(金)公開文:猿渡由紀
2016年07月20日今年6月、不慮の事故で亡くなった若手俳優アントン・イェルチンの主演最新作『グリーンルーム』が、2017年2月より日本公開されることが決定。さらに、今年9回目を迎えた「したまちコメディ映画祭in台東」にて開催される<「映画秘宝」presents映画秘宝まつり>(9月18日)にてジャパンプレミア上映されることになった。本作は、『スター・トレック』シリーズの若き航海士チェコフ役などで知られたアントンが遺した2015年の主演作。享年27歳。そのあまりにも若すぎる死には、J.J.エイブラムスをはじめ、数えきれない映画人たちが彼の類まれなる才能と優しい人柄を惜しんでいる。そんなアントンが演じるのは、売れないパンク・バンドのボーカル、パット。ワゴン車のガソリン代にも事欠く極貧ツアーの末に、ようやく出演することができたライブ会場は、なんと極悪非道なネオナチの根城だった。運悪く殺人現場を目撃してしまったパットとバンドメンバーたちは、全員命を狙われるはめに。圧倒的に不利な状況の中、グリーンルーム(“楽屋”のこと)に閉じこもったバンドメンバーたちは、知恵と反骨精神を武器にネオナチ軍団に立ち向かう――。本作は、恐怖のネオナチ軍団により理不尽に囚われたパンクロッカーたちの楽屋からの決死の脱出劇を描くスリラー。孤独なホームレスの静かなる復讐劇『ブルー・リベンジ』(’13)で注目を集めた新進気鋭の映画作家ジェレミー・ソルニエがメガホンを取った。共演には、『マイ・ファニー・レディ』(ピーター・ボグダノビッチ監督)で魅力的で天然なコールガール、イジーを演じるなど、注目を集める英国女優イモージェン・プーツ。さらに、「新スター・トレック」のピカード艦長や『X-MEN』シリーズのプロフェッサーXなど正義のイメージが強い名優パトリック・スチュワートが、極悪なネオナチのリーダーを怪演していることにも注目だ。トロント映画祭やオースティン・ファンタスティック映画祭ほか各ファンタ系映画祭で大絶賛の嵐を巻き起こし、全米公開時にもスマッシュヒットを記録。映画評論家の町山智浩氏も「オイラの2016年暫定NO.1」と太鼓判を押している本作。自身で音楽活動も行っていたアントンのバンドシーンにも、ぜひ注目してみて。『グリーンルーム』は2017年2月より、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月19日『スター・トレック』の出演者として知られるアントン・イェルチンが、27歳の若さで帰らぬ人となった。19日の朝方、アントンはロサンゼルスの自宅で門と自身の所有する車に挟まれ死亡したと報じられている。TMZによると、アントンと会う約束をしていた友人が、アントンが現れなかったため心配し、サンフェルナンド・バレーにある自宅を訪れたところ、門に設置された郵便受けと車の間に挟まれているアントンを発見したのだという。発見当時、車のエンジンはついたままになっており、ギアはニュートラルになっていたそうだ。アントンの広報担当者は「俳優アントン・イェルチンは今朝、衝突事故により亡くなりました」と発表している。現在警察は死因を調査中だが、殺人の可能性はないとみているようだ。アントンは今までに『アルファ・ドッグ 破滅へのカウントダウン』や『チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室』、そして『スター・トレック』シリーズなどに出演してきた。今回の訃報を受け、『スター・トレック』シリーズの共演者をはじめとする著名人から次々と追悼のメッセージが寄せられており、ザカリー・クイントはインスタグラムに「僕たちの親愛なる友人であり、同僚であり、僕が幸運にも知ることのできた人の中で最もオープンで知的好奇心にあふれ、とてつもない才能に恵まれ寛大な心を持ち、年齢をはるかに超えた知性を持った僕たちのアントンが、早々と逝ってしまいました。この耐え難いつらい時期に遺族のみなさまに全ての愛と強さを送ります」とコメントした。また、『スター・トレック』の監督を務めたJ・J・エイブラムスや、その続編『スター・トレック Beyond』で監督を引き継いだジャスティン・リン、そしてアントンの出演が決定していた新作ドラマ『トロールハンターズ』のギレルモ・デル・トロ監督もその才能あふれたアントンの死を悲しむ声をSNS上でつづっている。(C)BANG Media International
2016年06月21日『スター・トレック』シリーズのパヴェル・チェコフ役で知られるアントン・イェルチンが19日早朝(現地時間)に自動車事故のため、27歳の若さで亡くなった。芸能サイト「TMZ」によると、アントンは前夜に友人たちと会う約束をしていたが、姿を見せず、19日午前1時頃に彼らがサンフェルナンド・ヴァレーにあるアントンの自宅へ様子を見に行ったところ、自分の車とレンガ製のメイルボックスに挟まれた状態のアントンを発見した。警察によると、発見当時に車のエンジンはかかったままで、ニュートラル状態になっていたという。自宅前の私道はかなりの急勾配になっていて、なぜアントンが車外に出たのかは不明だが、事件性はないと見ている。アントンはプロのフィギュアスケーターの両親との間にロシアで生まれ、生後半年で家族とアメリカに移住した。9歳から子役として活躍し、2009年から『スター・トレック』シリーズでパヴェル・チェコフを演じるようになり、ジム・ジャームッシュ監督の『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』やウィリアム・H・メイシーが監督を務めた『君が生きた証』に出演。2010年公開の日米合作映画『誰かが私にキスをした』で堀北真希や松山ケンイチと共演している。アメリカでは『スター・トレック Beyond』が7月22日(現地時間)から公開になるほか、すでに撮影を終えた作品、これから出演を予定していた作品もたくさんある。主役も脇役もこなせる演技派の早すぎる死に、いまはただご冥福をお祈りいたします。(text:Yuki Tominaga)
2016年06月20日4月に上演される『夢の劇-ドリーム・プレイ-』の制作発表が行われ、早見あかり、田中圭、江口のりこ、玉置玲央、那須佐代子、森山開次、山崎一、長塚圭史、白井晃が登壇した。舞台『夢の劇-ドリーム・プレイ-』チケット情報本作は、19世紀後半から20世紀初期に活躍したスウェーデンの作家ヨハン・アウグスト・ストリンドベリの後期の作品。イプセンやアントン・チェーホフなどと共に「近代演劇の父」と呼ばれ、芥川龍之介をはじめとする同時代を生きた日本の作家たちにも強い影響を与えた人物だ。バラモン教の神インドラの娘アグネスが地表に降り立ち、人間たちと共に過ごす中で知る、人間界の不条理を描いた本作。夜にみる夢の世界を戯曲化したとされ、唐突に場所が変わったり、登場人物が入れ替わったりと、現実にはあり得ない転換が組み込まれている。日本での上演機会も極めて少ない作品だ。白井は、本作を選んだ理由を「私は100年前のこの作品に今どこかシンクロするものを感じておりまして。登場人物たちの心象や不安感というものがなにか(現代の)大きな産業や経済、社会の変化というものと同機しているような感じを抱いています。描かれている人物は決して幸福な人物ばかりではないのですが、その中で夢が覚めたときに一縷の光を見る、そんな希望のある作品として読めました」と語る。「森山開次さんの振り付けを含め、できるだけフィジカルな面を強調していきたい」(白井)という本作の台本は長塚が担当。長塚は、「人間のグロテスクな世界を旅していく中で、インドラの娘は田中圭さん演じる詩人を支えにします。世の中、絶望的な状況になったときに詩人とか劇作家とか俳優とか、真っ先に必要とされなくなるようなものだと思うんですが、彼女は彼に頼ろうとする。これは人間賛歌であり芸術賛歌だと思うんです」と解釈を述べた。主演でインドラの娘を演じる早見は、本格的な舞台は初出演。これまで舞台出演を「“怖い”という気持ちが前に出てきてしまって避けてきた」と語り、会見では涙が出るほどの緊張を見せた。そんな中で本作に挑戦する理由は「正直よくわからないです。でもわからないからこそ、なんか面白いなって自分でもワクワクしている部分もあります」と笑顔を見せた。そんな早見に長塚は「インドラの娘が、どこか荒唐無稽な汚れたような人間世界を白馬のように駈けていってくれたら」と希望を託す。KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『夢の劇-ドリーム・プレイ-』は、4月12日(火)から30日(土)まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場にて上演。その後、長野、兵庫にて上演する。取材・文:中川實穗
2016年01月22日世界的なフォトグラファーのアントン・コービンが監督を務める新作『ライフ(原題)』が、『ディーン、君がいた瞬間(とき)』という邦題で12月よりシネスイッチ銀座で公開されることが決定した。本作は、伝説の映画スター“ジェームス・ディーン”について描いた人間ドラマで、東京国際映画祭の特別招待作品として上映され、コービン監督は映画祭に合わせて7年ぶりに来日する。その他の情報映画は、ディーンの華々しい成功と、突然の死の直前に起こった出来事を描くヒューマンドラマ。デイン・デハーンがディーンを、ロバート・パティンソンが彼の才能を見出すLIFE誌の写真家デニス・ストックを演じ、彼らの知られざる2週間の旅路が描かれる。コービン監督は、ロック・フォトグラファーとしてキャリアを積み、カンヌ映画祭カメラドール賞を受賞した経歴を持つ人物で、ザ・ローリング・ストーンズ、U2、ビョークなど名だたるアーティストに愛され、世界で最も影響力がある写真家とも言われている。来日は初監督作『コントロール』以来、7年ぶりで、10月22日(木)より開催される第28回東京国際映画祭に合わせて、23日(金)、24日(土)に来日する。『ディーン、君がいた瞬間(とき)』12月よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開
2015年09月15日ダークな笑いと不条理な作劇で知られるケラリーノ・サンドロヴィッチが、チェーホフの四大劇『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』を全て上演する企画に挑戦している。最高のキャストとタイミングで上演するという主旨のため、不定期シリーズだが、言い方を変えれば、条件が揃わない限り上演しないという贅沢な企画だ。第1弾の2013年の『かもめ』は、繊細で緻密な人間模様を描き出して好評だった。チェーホフは『かもめ』をあえて「喜劇」としているが、KERAは人間の哀しくもおかしい喜劇性を見事に、すくいとっていた。そして、待望の第2弾『三人姉妹』が、2015年に上演される。出演は、三人姉妹を演じる余貴美子、宮沢りえ、蒼井優のほか、堤真一、段田安則ら豪華な顔ぶれ。『わが闇』『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹』などをはじめ、女性トリオものを多く書いているKERAにとっては、いよいよ“本家”と向き合うことになる。舞台『三人姉妹』チケット情報「チェーホフの『三人姉妹』を強く意識したのはナイロン100℃の公演『わが闇』頃からなんですが。『3人』が好きなんですね(笑)。ふたりより複雑な関係性を作れるので。加えて女性を書くのが好きなので、女性トリオものが多くなりますね。好きな要素が重なっているので『三人姉妹』は、積極的に取り組みたい作品のひとつです」19世紀末、故郷モスクワへ帰ることを夢みている3人の姉妹と、彼女たちを取り巻く人々のささやかな希望と挫折を描いた名作にKERAはどのように取り組むのだろうか。「チェーホフ作品は、大きな事件はすべて幕間ですでに起きていて、観客に見せるのは事件の後なんです。だから、一見退屈に思えるシーンでも、水面下では様々なドラマが蠢いているその空気をどれだけ伝えらえるかがポイントになると思います。『かもめ』は、半分は青春物語でしたし、比較的笑いも作りやすかったのですが、『三人姉妹』は、笑ってられない戯曲なんですよ。四大劇の中でも最もペシミスティックな、ひどい話ですね(笑)」姉妹たちはモスクワへ帰れず、恋は実らないし、他の人の望みもことごとく崩れる。しかし、KERAは、そこにチェーホフの冷徹な人間観を感じている。「登場人物は誰も彼も皆、悩みか後悔を抱えていますね。そんな状態の、悶々とした人々に焦点を当てることで、所詮人生は不条理なことばかりなんだと俯瞰した目で見ているのがチェーホフ。僕はそれが面白いと思っています。チェーホフの意図を忠実に実現することが目標です」今回も、前回同様、翻案などは一切しないが、KERA独特の「チェーホフの読み方」が、新鮮な『三人姉妹』を生み出してくれるだろう。公演は2月7日(土)から3月1日(日)まで東京・シアターコクーン、3月5日(木)から15(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて。チケットの一般発売は12月6日(土)午前10時より。なおチケットぴあでは現在インターネット先行を実施中。取材・文沢美也子
2014年11月28日芥川賞受賞の田中慎弥の原作小説を菅田将暉主演で映画化した『共喰い』を始め、『EUREKA ユリイカ』『サッドヴァケイション』『東京公園』など、作品を発表するたび国内外で高い評価を受けている映画監督の青山真治。このほど、青山監督が『さよなら渓谷』の大森立嗣監督とともに講師をするワークショップによる舞台公演の第1弾に、チェーホフの代表戯曲「ワーニャおじさん」が上演されることが決定した。2011年から青山監督と大森監督が講師を務め、映画制作配給会社・スタイルジャムが主催する俳優志望者を対象にしたこのワークショップ。初めての舞台公演の題材は、「かもめ」「三人姉妹」「桜の園」など、時代を超えて人々を魅了し続けるロシアの劇作家アントン・チェーホフの、4大戯曲のひとつに数えられる「ワーニャおじさん」。日本を代表する映画監督でありながら、これまで3作の舞台演出のほか、小説家、音楽家としても活躍する青山監督が演出を手がける。出演は、ワークショップ参加者から抜擢された15名で構成。映画『ジャッジ!』や伝説的ゲーム「ストリートファイター」の実写化『Street Fighter: Assassin’s Fist』など、国内外で活躍の場を広げている女優・玄里を始め、今後の活躍が期待される新進気鋭の俳優たちが近代を代表する名戯曲にダブルキャストで挑む。青山監督は、「スタイルジャムでやる私のワークショップは、ひたすら古典のテクストを読むだけだ。そのテクスト探しでチェーホフに行き着いた。これまでチェーホフを分かった試しはない。分からないからやった。受講生たちが何度も読むのを聴いて、まず『かもめ』が分かった。アクーニン(文芸評論家)さんも仰る通りこれはミステリーだ。それから毎月3日間、4大戯曲をやって次々と分かった」とふり返る。「『ワーニャおじさん』はB級SFだった」と青山監督は言う。「やがて、チェーホフは愛すべき存在となり上演の企画が決まり、そこから“B級映画としてのチェーホフ”探求が始まった。低予算・上演時間90分弱を目指して。受講生から候補を探すうちにダブルキャストになった。最初はここから1組厳選などと考えたが甘かった。なんとなく2班に分けたどちらのアプローチも面白くなってしまったのだ。やってみるものだ。やってみなけりゃわからない。つねに発見の旅です」と明かしてくれた青山監督。紆余曲折の中で生まれた新鋭俳優たちのダブルキャスト。チェーホフの世界を日本が誇る鬼才がどう演出するのか、楽しみだ。スタイルジャムワークショップ舞台公演「ワーニャおじさん」は12月19日(金)~21(日)まで笹塚ファクトリーにて上演(※全6公演)。(text:cinemacafe.net)
2014年10月24日9月に東京芸術劇場リニューアル・オープン第1弾として、ハンガリーから招かれる劇団オルケーニ制作のジャンク・オペラ『ショックヘッド・ピーター~よいこのえほん~(以下SHP)』が、5月にハンガリー・ブダペストで上演された。小学生から祖父母の世代まで楽しめる上質のミュージカルだが、“お子様向け甘口娯楽”とは大違い。親に逆らう子供たちがたどる恐ろしい運命が描かれている。音楽劇『ショックヘッド・ピーター』チケット情報原作は19世紀にドイツの精神分析医ハインリヒ・ホフマンが書いた絵本『もじゃもじゃペーター』。日本でも翻訳出版されているベストセラーを、1998年に舞台化したのは3人の英国人だ。演出と美術を手がけたジュリアン・クラウチとフィリム・マクダーモットは、エッジのきいた作風で物議をかもす。音楽はエスニックからオペラまで多彩な要素を織りなす、パンク・バンド「タイガー・リリーズ」のマーティン・ジャック。英国最高の演劇賞であるオリヴィエ賞2冠に輝く英国版では、ジャックの妖しい歌声にのって家庭教育を嘲るホラーショーが展開した。今回来日するハンガリー版は、物語と曲は英国版と共通だが、演奏も装置や衣裳のデザインも大きく変更されている。優れた芸術性で知られるオルケーニ制作の舞台には、1920年代のキャバレーを連想させるバンドと、仕掛けに富む装置が配される。空間全体がグロテスクな美意識に包まれ、工夫を凝らした流血シーンには客席から歓声が上がる。母親役に男優が扮するなど、多くの役が性を交換する演出は滑稽さを増しつつ、「この残酷劇は虚構」と若い観客に伝える。いっぽう成熟した観客は、“しつけ”の力関係を通して現実の社会に向き合う。たとえば、子供を型にはめる親の姿は、国民を抑圧する政治家に重なって、「権力者は法律や暴力で他者を支配できるか?」と問いかける。観客に多彩な視点をもたらす悲喜劇の背景について、演出家アシェル・タマーシュは「僕が演出を始めた40年前のハンガリーはソビエトの影響下にあり、表現活動は政府の検閲を受けた。だから、ひとつの話を複数のレベルで捉える方法を磨くようになったんだ」と語る。ブラック・ユーモアが炸裂するSHPは、戦後の東欧の苦い歴史を反映している。近年アシェルは国際的にも評価を高めている。オスカー女優ケイト・ブランシェットの依頼でオーストラリアの劇団のために演出したアントン・チェーホフ作『ワーニャ伯父さん』は、7月に米・ニューヨークのリンカーン・センター・フェスティバルで賞賛された。深いドラマ解釈に基づき俳優の身体をいかすアシェルは、SHPの登場人物たちにも特異な魅力を与えている。親の言いつけに抗い、火遊びして炎に包まれる少女も、しゃぶった指を切られる赤ちゃんも、悲惨な目に合う瞬間さえ可愛さを失わない。風雪に耐えて生き抜いてきた東欧のアーティストの強さを秘めた怪作は、新鮮な刺激で日本の観客を挑発してくれるだろう。公演は9月1日(土)から9日(日)まで東京芸術劇場・シアターイーストにて上演。チケットは発売中。取材・文:桂真菜
2012年08月15日三谷幸喜がロシアを代表する劇作家アントン・チェーホフの『桜の園』を演出する舞台が、東京・PARCO劇場で6月9日に初日を迎えた。前日の6月8日には公開舞台稽古が行われ、出演の浅丘ルリ子、藤井隆、青木さやかと三谷が会見に応じた。三谷版「桜の園」チケット情報『桜の園』は『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』と並ぶチェーホフ4大戯曲のひとつ。革命前夜のロシアを舞台に没落貴族の喜悲劇を描く。物語はパリで放蕩生活をしていた桜の園の女地主が資産を使い果たし、領地が競売にかけられるため帰国するところから始まる。会見で三谷は「『桜の園』は読むと結構笑えるところがあるんですよ。実際、戯曲には“4幕の喜劇”と書かれていて、コメディとして作ってある。だからこそ、僕みたいな喜劇作家が本来のコメディとして作るべきなんじゃないかと思いました」と本作を手がけるに至った経緯を語った。三谷の演出について訊かれた出演者は「すっごくダメ出しが長いです。でも三谷さんがおっしゃったことが、こういう風に変わるんだ、としみじみ感じながらやらせていただいてます」(浅丘)、「僕が迷っていても許してくださって、その結果を採用してくださる器の大きい方です」(藤井)、「私が不安に思っていたりすると気付いてくれて凄いなと思います」(青木)、とそれぞれが三谷を絶賛。今回のキャスティングについて訊かれた三谷は「新しいイメージでチェーホフをやりたかったので、なるべくチェーホフから遠いところにいる人を集めた」と話すと、浅丘が「本当はシェイクスピアやチェーホフは好きじゃないので、以前来た話はお断りしたことがあるんです。今回は三谷さんとならやってみようかしら」と引き受けた理由を明かした。また大学生役に挑戦する藤井に対し、報道陣から年齢的なギャップについて問われると「(劇中で)頭が禿げてるみたいな件もありまして、(僕も)ちょうど前頭部が禿げ上がってきたのでいいタイミングだな」と笑いを誘っていた。稽古場ではキャストが浅丘の楽屋に集まり、皆でお茶を飲むなど仲のよさを青木がアピール。逆に三谷は「僕は距離を置いてました」と話し、「浅丘さんはおしとやかに見えますけど一方でべらんめえなところもあって、結構怖いんですよ」と暴露。これを受けて浅丘が「“てめえ馬鹿やろう、うるせえんだよ”とか、いろんな面を三谷さんにお見せしているんです」と自身が演じる女地主・ラネーフスカヤの役作りの一環(!?)だったと話していた。会見の最後に三谷は「この3人の中で一番笑いをとるのは浅丘さんだと思う」と浅丘のコメディエンヌぶりをぜひ見て欲しいとアピールしていた。公演は7月8日(日)まで東京・PARCO劇場にて上演。その後、7月12日(木)から22日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、7月25日(水)から29日(日)までKAAT 神奈川芸術劇場にて上演される。チケットは発売中。
2012年06月11日ピープル誌の「最も美しい100人」にも選出された若手実力派俳優、アントン・イェルチンとハリウッド随一の肉食派俳優コリン・ファレルの、男子高校生VSヴァンパイアの対決が恐怖と笑いを誘うホラー・エンターテインメント『フライトナイト/恐怖の夜』。壮絶な戦いを交わす2人に加えて、見逃せないイケメンキャラクターがもう一人。英国の名優デヴィッド・テナントが演じる、通称“ヴァンパイア・キラー”のピーター・ヴィンセントである。2人のイケメンをよそに、何とも憎めない独特のキャラクターが好感を呼ぶ彼の魅力とは?シネマカフェに届いた特別映像をチェック!1985年に公開されるやカルト的人気を集めたホラー映画を現代に甦らせた本作。平凡な高校生・チャーリーが、ある日隣の家に越してきたヴァンパイア・ジェリーの本性を見破ってしまったことから、ジェリーの執念深い“襲撃”が始まる…。いち早くジェリーの正体を暴いた同級生のエド、そして隣に住む美女・ドリスがジェリーの毒牙にかかってしまい、いよいよ危機感を感じたチャーリーは藁にもすがる思いで、ヴァンパイア退治のエキスパートを名乗り、ラスベガスのホテルで毎晩「フライトナイト」という魔術ショーを主宰している人気マジシャンのピーター・ヴィンセントのもとを訪ねる。だが、漆黒の衣裳とゴス系メイクを外した彼の本当の姿は、アル中のヴァンパイア退治グッズのコレクター。チャーリーの話にいっさい聞く耳持たずの彼だったが、とあるきっかけで参戦を決意することに――。何とも如何わしい風貌の“ヴァンパイア・キラー”の姿から一変、素顔に戻ったときに見せる開き直りぎみの彼とのギャップ、さらには戦いを通して見えてくる彼の憎めないキャラクターは、実はチャーリー、ジェリーを喰うほどのツワモノ?演じるのは、英国を代表するSFドラマ「ドクター・フー」の10代目ドクターとして脚光を集めた40歳の実力派、デヴィッド・テナント。英国訛りのウィットの利いたセリフ回しと、ラスベガスでの豪勢な暮らしを謳歌するピーターの表のキャラクターとのアンバランスさが小気味よい笑いを生み出し、ホラー作品の中にユーモアを添えている。「ドクター・フー」を知らない方も、本作を機に彼の独特な魅力に惹きこまれる人もいるのでは?まずはこちらの映像で、ピーター・ヴィンセントとは何者なのか、その目で確かめてみて。『フライトナイト/恐怖の夜』は2012年1月7日(土)より全国にて3D/2D公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY特集:2012年最初のきもだめしにGO!『フライトナイト/恐怖の夜』■関連作品:フライトナイト/恐怖の夜 2012年1月7日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:蘇った吸血鬼『フライトナイト/恐怖の夜』“血ぃ吸う絆創膏”を10名様にプレゼントオードリー春日、ヴァンパイアコスプレにご満悦もボケは失笑続き新たな合言葉は「血ぃ~吸う~!」オードリー春日がヴァンパイアに大変身!あなたがヴァンパイアなら、“噛みつきたい”のは?『フライトナイト』投稿受付中コリン・ファレルの“怒り”炸裂!『フライトナイト』衝撃の本編映像到着
2011年12月27日