ゴールデン・レトリバーと暮らしている、飼い主のrinman(@rinman3)さん。愛犬であるコメちゃんの動画をTwitterで投稿したところ、その愛らしさに多くの人が心奪われてしまいました。ゴールデン・レトリバーの愛犬の成長記録2歳になるコメちゃんは、ベランダの壁に開いている穴から外を覗くのが好きなのだそうです。コメちゃんが小さかった頃から飼い主さんが撮影し続けていた、『成長記録』を動画でご覧ください!コメの初めてシリーズ。初めてベランダの穴から外を見た日からの成長を1分にまとめました。こんなに大きくなりました。 pic.twitter.com/luM07zxt8r — rinman (@rinman3) June 17, 2020 嬉しそうに尻尾を振りながら、外の世界を眺めているコメちゃん。後ろ姿なので映っていませんが、きっと目をらんらんとさせているのでしょう。小さかった頃は一生懸命に背伸びをして穴から顔を出していましたが、ゴールデン・レトリバーは大型犬のためすっかり大きく成長!今ではちょっと顔を伸ばせば穴を覗けるようになったようです。しかし、元気でかわいらしいしっぽは小さい頃のままですね。外から見るとこんな感じ。 pic.twitter.com/kfLmRIwtzY — rinman (@rinman3) June 19, 2020 動画に対し、多くの人から「かわいすぎて何度も見ちゃった」「素敵な記録!」といったコメントが寄せられています。もしかすると、コメちゃんは自分の成長に気付かず「なんだか穴が小さくなったなあ」と不思議に感じているかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2020年06月21日アメリカ・シカゴで優しい家族とともに暮らしているゴールデンレトリバーのアーサー。新型コロナウイルス感染症がまん延する中、アーサーの家に1通の手紙が届きました。差出人はなんと10歳の男の子。手紙にはこう書かれていました。 この投稿をInstagramで見る Arthur the Golden Boy (@arthurthefloof)がシェアした投稿 - 2020年 5月月11日午後5時11分PDTこんにちは隣人さん。僕の名前はトロイです。小学4年生です。もしかしたらこのウイルスの状況が終わったら、あなたにはドッグシッターが必要じゃないかなと思いまして。もしそうなら僕があなたの犬を散歩に連れて行くなど、いろいろとお手伝いができます。arthurthefloofーより引用(和訳)その手紙は近所に住んでいるトロイくんという少年から、アーサーのドッグシッター(犬の子守り)の申し出だったのです。トロイくんはきっとかわいいアーサーのことを見かけて、一緒に遊びたいと思ったのでしょう。そして面識のないアーサーの飼い主さんに宛てて、思い切って手紙を書いたのでしょうね。そんな彼の純粋な願いはちゃんとアーサーに届きました。この手紙の写真がアーサーのInstagramに投稿された翌日、アーサーとトロイくんの初対面が実現したそうです! この投稿をInstagramで見る Arthur the Golden Boy (@arthurthefloof)がシェアした投稿 - 2020年 5月月12日午後7時28分PDTプライバシー保護の面からトロイくんの写真は載っていませんが、彼とアーサーはとても楽しい時間を過ごしたといいます。このほほ笑ましい出来事は拡散され、コメントも多く寄せられています。・ハートが温かくなった。・なんてかわいらしい交流なの。・お願い!トロイくんをドッグシッターとして雇ってあげて。 この投稿をInstagramで見る Arthur the Golden Boy (@arthurthefloof)がシェアした投稿 - 2020年 4月月30日午後5時49分PDTペットをほかの人からもかわいがってもらえるのは飼い主にとっても嬉しいことでしょう。10歳の少年と1匹の子犬の間に生まれたピュアな友情に、たくさんの人たちが温かい気持ちになりました。[文・構成/grape編集部]
2020年05月25日ゴールデンレトリバーのこはるちゃんと暮らす、飼い主(@koha170405)さん。ある日、犬用のおもちゃをくわえたこはるちゃんが「遊ぼうよー!」と催促してきたといいます。こはるちゃんの遊ぼうよ攻撃を、飼い主さんが無視していると…こはるちゃんは、思わぬ逆襲に出たのです!その時の光景をご覧ください。待って待って待って待って!それ着てる!!!! pic.twitter.com/NGIwRuuTQB — こはる@ゴールデンレトリバー (@koha170405) 2020年4月2日 伸びるからぁ…!こはるちゃんは飼い主さんのセーターの端をかんだまま、勢いよく引っ張って、アピールしてきます。飼い主さんの焦り具合が伝わる写真に対し、ネット上では「笑った」「容赦なさすぎる」「これは犬飼いあるある」といった声が上がりました。大切な服が伸びてしまうのは切ないですが、「かまってよ」といわんばかりの愛犬の行動は憎めませんね。この後、こはるちゃんは望み通り、めいっぱい遊んでもらえたことでしょう![文・構成/grape編集部]
2020年04月04日小説家・太宰治の遺作にして傑作である『人間失格』の誕生秘話を、小栗旬演じる太宰治を通して描いた、蜷川実花監督の最新作『人間失格 太宰治と3人の女たち』(9月13日公開)。太宰を愛した3人の女たち(宮沢りえ・沢尻エリカ・二階堂ふみ)の目線から、事実をもとにしたフィクションとして映画化された。今回は主演の小栗と、太宰を支えた編集者・佐倉を演じた成田凌にインタビュー。天才作家でありながら、酒と恋に溺れた自堕落な生活を送り、自殺未遂を繰り返した果てに、愛人と川に身を投げる……という太宰と、彼を軽蔑しながらも圧倒的な才能を尊敬せずにはいられなかった佐倉を演じた2人に、作品や互いの印象について聞いた。○■「お前を犬だと思ってる」――今回、太宰治とその編集者という役で共演されて、ぜひお互いの印象について教えてください。小栗:成田くんの印象かあ。成田:小栗さんからいただいたのは、「俺はお前を犬だと思ってる。ゴールデン・レトリバー」という言葉でした。小栗:成田くん、ゴールデン・レトリバーに似てませんか? ちょっと犬っぽい顔してるでしょう? なんかそんな感じ(笑)。キャラクターも、ちょっと犬っぽいかもしれない。明るく元気な、気持ちのいい青年です。――「犬だと思ってる」と言われたとき、どういう感想を抱いたんですか?成田:腑に落ちてしまいましたね(笑)。小栗:いつもそうなんでしょ?成田:同い年の間宮祥太朗からは「人類の末っ子だな」と言われました。嬉しくもなんともないけど、そうなのかな? とは(笑)。でも、小栗さんには特に甘えてしまうかもしれないです。甘えさせる隙を見せてくれる。例えばこういうところ(腕の下の空間)に、行きたくなっちゃいます。『人間失格 太宰治と3人の女たち』でも、目を見て、顔がくっつくんじゃないかというくらいの距離でお芝居をしたんですけど、「ここに飛び込めばいいんだな」「絶対に大丈夫」という信頼と安心感がありました。――小栗さんは、役者としての成田さんにはどのような印象を持ったんですか?小栗:不安定な感じがいいんじゃないかな、と思います。他の作品も、溶け込み方が優れている。色々な顔を持ってますよね。――今回、太宰が色々な女性と接していく役ですが、成田さんもそういう役を演じられることが多いのかなと思いました。小栗:そうですよね(笑)。ダメ男みたいな役。成田:基本的に、ダメ男役なんですよね。小栗:『愛がなんだ』もすごく評判が良いよね。スタッフの女性から「『愛がなんだ』を観ました」という言葉をよく聞く。成田:『人間失格 太宰治と3人の女たち』と『愛がなんだ』は通じるところもあって、今回、二階堂ふみさん演じる富栄ちゃんが「どんな関係でもいいから近くにいたい」ということを言っていたので、どきっとしました。「もう、兄妹に生まれ変わってもいい」みたいな。愛の形にもいろいろありますもんね。――成田さんは、今回小栗さんと対峙して何か影響を受けた部分はあったんですか?成田:太宰は出てくる方に対しての接し方が全く違うので、「それでいいんだな」と思いました。今までは結構硬い頭で考えていて、1人の人間を演じるなら、周囲のどの人ともブレない感じで向き合おうと思っていたんです。でも、そうでなくてもいいんだ、と思いました。――小栗さんはまた大変な役だったと思いますが、楽しかったでしょうか? それとも辛かったでしょうか?小栗:楽しい半分しんどい半分でした。色々な人を裏切っている生活で、その罪悪感がない人ではないんです。役を通して、そういうものがどんどん彼の中に蓄積していく生活をするのは、しんどいことでもありました。○■本当にきついときに、嘘のような顔をする――印象的なセリフも多かったですが、お二人の心に残っているものはありますか?成田:佐倉から太宰への「心の底から軽蔑します」。小栗:なかなか、言うことないよね。いいセリフ。成田:本当に尊敬している人に言うんだけど、それでもまだ愛し続ける、みたいな。両極端な感情を持って接していたけど、結果、太宰の才能が全てを上回ってしまう。小栗:太宰の衝撃的なセリフで言うと、富栄への「大丈夫、君は僕が好きだよ」。あれはすごい。成田:しかも、タバコ吸いながらキスしている状況ですからね。小栗:けっこう乱暴なセリフだなと思いますけど、それが言えるのがすごいですよね。――今作の中で、妻子に他の女性との関係を見られてしまうシーンの、小栗さんの表情がすごく心に残っていて。初めて見るような、「こんな表情をするんだ」と驚くシーンだったんですが、何か意識をされてはいたんですか?小栗:これまで人生を生きてきた中で、人に見られたくないものを見られたり、他者と喧嘩したりとかする時って、滑稽な顔をしていることが多いんじゃないかと思ったので、今回はそこを考えてはいました。「本当にきつい瞬間に出る表情として、意外と、嘘のような顔をする」と考えて、太宰のキャラクターに反映させたので、そういう意味では意識していたのかもしれないです。――太宰のシリアスなシーンは、どこか滑稽な部分もあって、満員の試写室でも笑いが起こっていました。小栗:笑えますよね。みんな一生懸命だから、逆に笑えてきちゃう。太宰治という人も、自分のことを道化みたいな言い方しているけど、実際に残っている資料から、「明るくユーモアのある人だったんだろうな」と思うので、そういう人に写ったらいいなと考えていました。――成田さん演じる佐倉を見ていると、「また成田さんのちょっとバイオレンスなシーンが」という場面もありましたが、複雑なシーンだなと思いまして。佐倉の心境をどうとらえられていたんでしょうか?小栗:そんなにあるの?(笑)成田:そんなにありますか!?(笑) なかなか難しい行動で。相手を好きな気持ちと同時に「なんでわからないんだ」という苛立ちもある。言葉にするのは難しいですけど、死を散らつかせる人たちを目の前にして、あちらもこちらも守りたいという気持ちが暴走してしまったのかな。ずっと近くにいて、尊敬も軽蔑もしてる人に振り回され、でも「彼らを守る人は僕しかいないんだ」くらいの責任感もあるのかもしれない。たまりたまって、激しい行動に出てしまったんでしょうね。――今回蜷川実花さんとのタッグでしたが、蜷川幸雄さんとお仕事をされていた小栗さんにとってはどのような存在の作品になりましたか?小栗:実花さんともよく話すことですけど、蜷川(幸雄)さんに育ててもらった藤原竜也と自分が、同じ年に互いに蜷川監督作品で主演やるということには、非常に運命的なものを感じます。改めて実花さんと仕事ができるのもすごく光栄なことだなと思いました。実花さんご本人にも、すごく”イズム”は感じます。もちろん全然違うお二人ではあるんですけど、場の作り方とか似ているところがあって、物腰の柔らかい蜷川さんという感じ。――成田さんは、蜷川実花さんとご一緒されての印象は。成田:写真の現場からのご縁で、今回映像で初めてご一緒したんですけど、全然変わらなかったです。華やかで、気持ちのいい現場を作ってくださる。世間話風に話ながらも、「このシーンは~」と演出が入ってくるやり方だったりして。いろんな気持ちをわかってくださる監督なんだなと思いました。■小栗旬1982年12月26日生まれ。東京都出身。近年の主な出演映画作品に『信長協奏曲』『ミュージアム』(16年)、『追憶』『銀魂』『君の膵臓をたべたい』(17年)、『銀魂2 掟は破るためにこそある』『響-HIBIKI-』(18年)、『Dinerダイナー』『天気の子』(19年)、『罪の声』ハリウッド版『ゴジラVSコング(邦題未定、原題GODZILLA VS. KONG)』(20年日本公開)。 ヘアメイク:KIMURA CHIKA(tsujimanagement)、スタイリスト:臼井崇(THYMON Inc.)■成田凌1993年11月22日生まれ。埼玉県出身。“MEN’S NON-NO専属モデル。主な出演作に、『キセキ‐あの日のソビト‐』(17年)、『劇場版コード・ブルー‐ドクターヘリ緊急救命‐』『スマホを落としただけなのに』(18年)、『チワワちゃん』『愛がなんだ』『さよならくちびる』(19年)など。待機作に『カツベン!』(12月13日公開)、『窮鼠はチーズの夢を見る』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(20年公開)など。 ヘアメイク:宮本愛(yosine.)、スタイリスト:伊藤省吾(sitor)
2019年09月15日「ペット保険って必要かな?」「そもそもペット保険って何?」と、ペット保険について疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。ペット保険は現在、多くの保険会社が様々な補償内容のものを販売しているため、複雑で分かりにくくなっていると感じています。実際、筆者はこれまで2頭のゴールデンレトリバーと暮らしてきましたが、ペット保険の詳細をよく調べずに加入したため、愛犬が手術を受けたときには気絶しそうな自己負担額を支払った経験があります。そこで本記事では、筆者の実体験に基づいてペット保険に加入するメリット・デメリット、選び方など、ペット保険の疑問や不安を解消していくべきポイントをお伝えしていきます。1回目は、筆者の経験をもとに「ペットの治療費は意外と高額」ということについてお話ししたいと思います。■ アレルギー体質のゴールデンレトリバーbee / PIXTA(ピクスタ)先代のゴールデンレトリバーは、小さい頃からアレルギーによる皮膚炎に悩まされていました。とにかく皮膚が弱く、特に喉や顔周り、両手足の先は毎日かゆそうにしていました。最初の頃は簡単にかゆみを止められるステロイド剤を処方してもらっていたので、治療費はそれほど負担に感じる額ではありませんでした。けれども、どんどんアレルギーの症状はひどくなり、週に一度は獣医さんの元へ車を走らせるような生活を送っていましたので、治療費は膨れ上がるばかり……。1回の治療費は15,000円ほどかかっていました。幸い、当時は自己負担額が50%、通院回数の制限がないペット保険に入っていましたので、かなり負担が低く済んでいました。■ 高額な手術を経験doghakusyaku / PIXTA(ピクスタ)その先代が11歳の生涯を閉じたあと、半年後に2代目のゴールデンレトリバーが我が家にやってきました。幸いアレルギー体質ではなかったものの、体はヒョロヒョロと細く、手足が長いという全体的にバランスの悪い犬でした。愛犬が3歳になったある日、ドッグランでボール遊びをしていたとき、急に愛犬が足を引きずりだしました。捻挫でもしたのかと思い、その日は早々にドッグランを後にしたのです。takumy00 / PIXTA(ピクスタ)次の日になっても治るどころか、ますます足を上げて痛そうにしていたため、獣医さんの元へ車を走らせました。診断の結果、後ろ左足の「前十字靭帯断裂」というひどいケガで、すぐに手術が必要だとわかりました。けれども、手術をせずに前十字靭帯断裂を治した知人の犬の話を聞いた筆者は、手術なしで治療することにしたのですがそれが間違いでした。大型犬の場合は、前十字靭帯断裂とわかったら、さらなる損傷を防ぐために、早期に手術をするべきだと後で知ったのです。改善しない民間療法の末、結局手術をして治療することにしました。治療費は手術費用、入院費用すべて込みで40万円を越えていました。筆者は気絶しそうな金額に震えがとまりませんでした。その当時のペット保険は、何も考えずに先代のゴールデンが入っていた同じ保険会社のものに入っていました。通院回数の制限はないものの、1回の手術で保険がおりるのはたった12万円だけ。筆者は30万円近くも治療費を支払ったのです。これが最初に支払った高額治療費でした。■ 不幸は2回やってきたmarcinm111 / PIXTA(ピクスタ)その後、愛犬の足は順調に回復して普通の生活を送っていました。手術をしてから3年が経過した頃、散歩から帰ると今度は後ろの右足を上げています。痛がっている様子を見て血の気が引いていくのがわかりました。「また手術だ……」予感は的中。診断の結果、またもや前十字靭帯断裂だったのです。片方の足の前十字靭帯断裂を経験すると、反対側の足も70%の確率で断裂すると獣医さんに言われていたのを思い出しました。今度は間髪を入れず、すぐに手術の予約をしました。2回目の手術費用は30万円を越えました。毎月の家計の負担額を計算しながら別のペット保険に加入していたため、このときは自己負担が50%で済み、負担額は15万円ほどでした。それでも、我が家には大きな打撃でした。■ まとめ通院回数の多いアレルギー体質の愛犬と、負担額の大きい手術を2回も経験した愛犬。この2頭の治療費の違いを目の当たりにし、「選ぶペット保険の違いでこんなにも負担額が変わってくるのか」ということを学びました。それからというもの、「愛犬の体質や体格によって、入るべきペット保険が変わる」と考えるようになったのです。
2019年04月22日病室に、ゆったりとした足取りでゴールデンレトリバーのベイリー(オス・9)が入ってきた瞬間、退屈そうにベッドに横になっていた庄司蒼くん(10)は満面の笑みを浮かべた。神奈川県立こども医療センターの小児病棟。塞ぎがちなわが子を心配していた母の智子さん(42)もつられて笑う。 「突然の入院生活に落ち込んでしまって。蒼は私がどんなにすすめても、棟内のプレースペースにも行かず、病室から出たがらなかったんです」(智子さん) 入院から数日後、犬を指揮するハンドラーの森田優子さん(36)に連れられて、初めてベイリーがやってきた。最初は、おずおずと視線を向けるだけの蒼くんだったが、やがてベイリーがとても人なつこく、おとなしいことがわかると、ベッドの上で遊び、添い寝もしてもらった。翌日からは、朝の診察を終えると、ベイリーを待ちきれない様子だった。 「『ベイリー、早く来ないかな。ベイリーをお迎えに行きたい』とせがむようになり、気付いたら、車いすで病室の外に出てました(笑)。ベイリーが一緒だとごはんもよく食べてくれます。蒼は難しい病気で薬も多いのですが、かんばって飲むようにもなりました。でもまさか病棟に犬がいるなんて、正直、私も驚きました」(智子さん) 純白の毛並みが自慢のベイリーは、日本第1号のファシリティドッグ。医療現場で活動する使役犬だ。病室内で愛玩されるペットではなく、“医療スタッフ”の一員という位置づけで、パートナーでもあるハンドラーと一緒に、毎日、病院に通勤している。 子どもたちの入院が長引く場合は、早朝から深夜まで付き添う家族の心身の負担も大きくなる。 「蒼の入院生活は半年に及びました。当初の蒼は落ち込みがちで、そんな子どもを見ているのがつらくて、付き添っている私まで前を向けなかった。だから、ベイリーには救われました。なんといっても、あの存在感!ベイリーがいてくれるだけで、どんよりした病室の空気がかわるんです」(智子さん) ’10年1月、ハワイのトレーニングセンターでハンドラーの訓練を受けた森田さんが静岡県立こども病院にベイリーと共に着任して、日本での最初の活動例となった。オーストラリア生まれのベイリーは、盲導犬や介助犬を多く輩出した“家系”に生まれた。生後半年から同じくハワイで訓練を受け、1歳になるころに日本へやってきた。 「おっとりした犬だなぁ、というのが第一印象。日本初の試みで不安もありましたが、このコとなら、うまくやっていけると思いました」(森田さん) 静岡県立こども病院で2年半勤務したあと、ベイリーと森田さんは神奈川へ。 「神奈川のこども医療センター近くのマンションで、私とベイリーは“二人暮らし”をしながら、平日の10~16時に小児病棟に通う毎日。1日平均15人の子どもたちの病棟を訪問します。病院以外では、ベイリーは私のふつうの家族。“オフ”にはお散歩したり、ビーチに遊びに行ったりして過ごしていますよ」(森田さん) 一緒に遊んだり、治療時にそばにいるだけでなく、ファシリティドッグは歩行訓練や運動療法に付き添ったり、ときには手術室に一緒に入ることもある。 「手術室の手前の待合室で、ベイリーと私と一緒に待っていたお母さんが、ベイリーにすがりながら涙されたことも。初めて感情を吐き出せたんですね。ファシリティドッグの役目の半分は、親御さんのためという実感があります」(森田さん) 森田さん自身が、家族の話相手になることもある。4年以上の医療現場での臨床経験は、ファシリティドッグのハンドラーの条件の1つで、森田さんも看護師として5年間勤務した経験がある。家族の要請があるときには、子どもの看取りの場面に、ベイリーが付き添うこともあるという。病院にとっても、ベイリーは大切な医療スタッフという位置づけだ。 「ベイリーがいると子どもたちが苦手な採血をがんばれるので、最近では先生のほうがベイリーの訪れる時間に合わせて採血することもあります」(森田さん) 医療現場でのこんなデータもある。 「手術後の1~3日間に1回でも犬と接した子どもは、身体・精神的な痛みの割合が低下する」(米チルドレンズホスピタル・サンディエゴ) だが、日本では導入から7年がたってもファシリティドッグの認知度は低い。活動犬はわずか2頭のみ。アメリカでは年間50頭近い育成例がある。 「理解不足や経費の問題もあると思います。感染症の問題も指摘されますが、これまで感染事故はゼロです。『病院にファシリティドッグがいるのが当たり前の社会』が私たちの目標です」(森田さん) この9月には、3頭目のアニー(ゴールデンレトリバー・メス・1)がファシリティドッグとして着任し、森田さんのもとでベイリーと共に訓練を始めた。来春にはいよいよ、東京都の公的病院への導入が予定されている。
2017年10月30日(写真:The Sun) 英国在住のルイーズ・サザーランドさんが飼っているゴールデン・レトリバー、リオが、先週出産の時を迎えた。次々生まれてくる小さな命を、サザーランドさんは胸一杯の喜びと共に見守っていたが、ある瞬間、彼女は目を疑った。緑色の仔犬が出ててきたのだ。 Sun紙の取材に、サザーランドさんはこう応えている。 「最初の仔犬が動けなかったので、私と娘のクレアはその仔を引っ張り出して自由にしてあげたんです。それからは順調で、仔犬たちは次々と生まれてきました。でもその中に、緑色の毛に覆われた仔を見つけたんです。信じられませんでした」 この現象は非常にレアだが、全くなかったわけでもない。Sun紙によると、これまでに3例が報告されており、原因はビリベルジンと呼ばれる胆汁色素の一種だという。緑色の痣の色素でもあるビリベルジンが、胎盤を通して母犬の羊水に混じることで、仔犬の被毛が染まってしまうのだとか。この染色は一時的なもので、やがて色あせて普通の毛色に戻るという。 サザーランドさんは、この仔犬に「Forest(森)」と名付けた。
2017年07月19日