2020年12月にトランスジェンダーを公表したエリオット・ペイジが、イタリアで製作されたトランスジェンダーを題材としたドキュメンタリー映画『Into My Name』(英題)の製作総指揮を務めていることがわかった。「Variety」が報じた。同作は、2013年のヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得したドキュメンタリー『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』の原案を担当したニコロ・バセッティが監督、プロデューサーを務めた作品。トランスジェンダーの息子マテオをもつ、バセッティ監督の経験を発端として作られたという。主人公となるのはイタリアの異なる街からやってきた20代前半から30代前半の4人のトランスジェンダーで、彼らは人生の異なる時期に、女性から男性へのトランス移行期を迎える。エリオットは「トランスの人々についてじっくりと考えられる作品です。このような映画はほかに観たことがありません。製作を通して、バセッティ監督が彼のトランスジェンダーの息子マテオと細かく話し合いながら進める姿を見て、とても美しいことだと思いました」「この作品に携わることができて光栄です。早くみなさんに観てほしいです」とコメントしている。『Into My Name』は、2月に開幕するベルリン国際映画祭のパノラマ部門で世界初上映される。(Hiromi Kaku)
2022年01月18日「ドリームワークス・アニメーション」が、長編アニメ『The Bad Guys』(原題)の豪華声優キャストをツイッターで発表した。サム・ロックウェル(『スリー・ビルボード』)、オークワフィナ(『フェアウェル』)、アンソニー・ラモス(『イン・ザ・ハイツ』)、マーク・マロン(「GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」)がメインキャラクターの声を担当。また、ザジー・ビーツ(『デッドプール2』)、リチャード・アイオアディ(「マンダロリアン」)、クレイグ・ロビンソン(「ジ・オフィス」)、アレックス・ボースタイン(「マーベラス・ミセス・メイゼル」)、YouTuberのリリー・シンも声優を務める。『The Bad Guys』はアーロン・ブレイビー著の絵本で「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラーとなった「バッドガイズ」をアニメ映画化した作品。嫌われもののウルフ、スネーク、ピラニアらが、そのイメージを払しょくするヒーローになるため奮闘するアクションコメディ。「ドリームワークス」の『カンフー・パンダ』シリーズなどにアニメーターとして携わってきたピエール・ペリフェルが、初めてメガホンを取った。2022年4月15日全米公開予定。(Hiromi Kaku)
2021年07月29日国際化へと激変する韓国社会や実際の汚水流失事件の実話を基に、大企業に勤める3人の高卒女性社員たちの奮闘を描いた『サムジンカンパニー1995』。この度、監督イ・ジョンピルの本作への思いや、主人公ジャヨンを演じたコ・アソンらキャストたちのインタビュー、そして“ニュートロ”として注目を集める90年代を再現した美術・衣装・ヘアメイクなどのメイキング映像が到着した。今回、解禁となったメイキング映像では、まずイ・ジョンピル監督が本作について「グローバル化の90年代、英語は必須。“努力すれば幸せになれる”夢のある時代でした」と解説し、「重すぎない愉快な映画を目指しました」とコメント。主人公のジャヨンら女子社員たちが「少年よ、大志を抱け(Boys, be ambitious!)」と声をそろえて熱心に英語を勉強する姿や、会社で社員そろって朝の体操をする様子など、時にコミカルに当時を再現した撮影の様子が続く。そして注目すべきは、本作の舞台となる1995年という個性と個人主義が花咲き始めた時代背景を再現するために、美術や衣装・ヘアメイクまで、徹底した資料調査と取材を敢行したこと。美術チームは「その記憶を一つひとつ細かく検証」し、小道具やセットを完成させ、衣装も「様々なファッションが流行ったため、古いながらも洗練されたスタイル」を目指した。ヘアメイクも“オーバーリップ、カモメ眉、シュシュ、カーラーで撒いた前髪”などこだわり満載で、ユナ役のイ・ソムも「当時の雑誌や母の写真」を参考にしたとふり返っている。また、「三者三様の演技が見られる現場は最高に楽しかったです」とコ・アソンが言うように、イ・ジョンピル監督がアソン、イ・ソム、パク・ヘスについて分析するコメントも。姉御肌のユナを演じた劇中さながら、イ・ソムが「私たち頑張った!」と現場を盛り上げる場面もあり、3人のケミストリーは抜群といえそう。愛すべきシスターフッドムービーを盛り上げている。『サムジンカンパニー1995』は7月9日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:サムジンカンパニー1995 2021年7月9日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開© 2020 LOTTE ENTERTAINMENT & THE LAMP All Rights Reserved.
2021年07月01日手作りドーナツ専門店・フロレスタから、サンリオキャラクター・タキシードサムとコラボレーションした「サンリオキャラコラボドーナツ タキシードサム」が登場。2021年7月3日(土)から7月25日(日)まで期間限定で発売される。サンリオ“タキシードサム”がドーナツに!フロレスタの人気シリーズ「サンリオキャラコラボドーナツ」の新作は、淡いパステルカラーの世界観を愛らしい“タキシードサム”。いちごパウダーを使ったストロベリーチョコレートを使用して、“タキシードサム”のキュートな世界観を表現する。パステルカラーの“甘酸っぱ”いちごドーナツ土台となるドーナツには、ストロベリーチョコレートをあしらって、甘酸っぱいいちごの香りをプラスした。中央には“タキシードサム”型のドーナツをのせて、手元にはハートのモチーフを添えている。フレーバーは、黒ごまといちごの2種類。どちらもいちご香料は一切使用しておらず、着色料不使用。ソフトな食感と優しい香りが楽しめるスイーツとなっている。【詳細】「サンリオキャラコラボドーナツ タキシードサム」全2種 各486円販売期間:2021年7月3日(土)~7月25日(日)フレーバー:黒ごま味、いちご味取り扱い店舗:フロレスタ石巻R45店、宇都宮平成通り店、高円寺店、三軒茶屋店、学芸大学店、保谷駅前店、祖師谷大蔵駅前店、鎌倉店、浜松さんじの店、イオンタウン各務原店、野並駅前店、奈良本店、堀江店、北花田店、キッチンコドモ、三田ウッディタウン店、王子公園店、須磨キッチン店、米子店、藤崎店、くまもと光の森店、大分店、大分駅上野の森口店、大分大在店、新都心店、公式オンラインショップ※予約、取り置きなどの詳細は各店舗に問い合わせ。※常温/冷凍販売は店舗により異なる。※限定販売のため品切れの場合あり。
2021年06月27日グローバル元年とされた1995年の韓国を舞台に、TOEIC高得点を目指す女性社員たちの奮闘を痛快に描いた『サムジンカンパニー1995』。この度、会社の不正に立ち向かうコ・アソン演じる主人公ジャヨンらのキャラクター映像が解禁、さらに『あのこは貴族』の原作者・山内マリコ&岨手由貴子監督らから共感コメントが到着した。韓国の権威ある映画賞のひとつ、第57回百想芸術大賞にて映画部門作品賞を受賞した本作。解禁となったキャラクター映像では、物語をけん引する個性豊かなサムジン電子の面々たちがテンポよく紹介されていく。『グエムル-漢江の怪物-』『スノーピアサー』のコ・アソン演じる、TOEICクラスのドロシーこと主人公イ・ジャヨンは、“コーヒー10杯を12秒でつくれる”という特技を持ち、大卒なのに頼りないチェ・ドンス代理を助け、アン・ギチャン課長に“コピー&ペースト”を教えるなど、実は生産管理3部を影で支えるプロフェショナル。『ハッピーログイン』『小公女』のイ・ソム演じるマーケティング部のミッシェルことチョン・ユナは、すぐれたアイディアが浮かんでも、それを会議で発言する機会がなく、部内の大卒女性社員チョ・ミンジョン代理に盗まれることも。それでも、ミステリー・推理小説マニアならではの推理力で不正を暴こうとする。さらに、『スウィング・キッズ』のパク・ヘスが演じるのは、会計部のシルビアことシム・ボラム。数学大会の優勝歴を持つ数学の天才だが、ふだんの業務は接待費の領収書をごまかし処理をすること。そんな彼女たちが、会社が隠蔽した汚染水排出を知ったことをきっかけにそれぞれの得意分野を生かし、真相解明に奔走する。そのほか、ボンクラ常務や新任社長など、3人たちを取り巻くキャラクターたちも曲者ばかりだ。コ・アソンは撮影をふり返り、「最初にこの映画の話の説明を受けたとき、“90年代の女性たちが戦う話”とききました。イ・ジャヨンという私の役だけでなく、登場するキャラクターすべてが魅力的だと思いました。私自身、元気をもらえて一日を誠実に過ごせる映画が好きなのですが、今回の撮影ではこの作品もそんな映画になればと思って、ポジティブな気持ちをたくさん込めました」と語る。さらに、舞台となった95年当時を再現したファッションも、懐かしくて新しい“ニュートロ”として注目を集めている。▼各界の著名人たちから共感の声続々「ジャヨン、ユナ、ボラム、一緒に戦った女たち、大っ好きだ!!」尊さを噛み締めながら、シスターフッドを胸いっぱい吸い込みました。犬山紙子(エッセイスト)最高のフェミ・エンタメ映画!これこそ観たかったやつ!!!『グエムル-漢江の怪物-』のあの子にこんな未来が待ってたなんて泣いちゃうじゃないですか。山内マリコ(作家)「そういうものだ」と思ってしまえば楽なのはわかっている。でも思いたくない、思わないでいることを選んだ。可愛く強い、普通の女性たちの映画だと思います。青木祐子(小説家)実話を基にした作品で高卒女性社員が力を合わせて事実を隠蔽する会社を相手に解雇の危険を顧みずに力を合わせ真相解明に向けて奔走します。ファッションやメイク小道具なども当時を再現すべくこだわっており、悪に立ち向かう姿に心打たれて僕も頑張ろう!と思える映画だったので皆さんに劇場でチンチャ観て欲しいです!スクールゾーン 橋本稜(芸人)これが実話なのかと思うと震えるような問題でしたが、ラストスパートにかけての、この気持ち良さ!本当にスッキリしました!!!そして、私的に最後の場面でユナがある女性に発した、あのセリフがカッコ良すぎて!最高でした!まるで、自分が言ってやった!みたいな爽快感を得られましたみなさんにも、是非味わってもらいたいです!高橋愛(女優・モデル)“教育”と“連帯”が女性を救う物語に、胸が熱くなりました。よく食べて、よく学ぼう!自分をエンパワーメントするために。岨手由貴子(映画監督)『サムジンカンパニー1995』は7月9日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:サムジンカンパニー1995 2021年7月9日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開© 2020 LOTTE ENTERTAINMENT & THE LAMP All Rights Reserved.
2021年06月25日エリオット・ペイジが、昨年12月にトランスジェンダーであることを公表してから初めて、テレビ番組でインタビューを受けた。Apple TV+のオプラ・ウィンフリーのトークショー「The Oprah Conversation」に出演したことをインスタグラムなどで報告している。実は12月に長文レターをインスタに投稿して公表する前から、周りの人にはトランスジェンダーであると伝えていたというエリオット。「自分自身が安心したかったし、はっきりと言うことができる機会を求めていました」という理由から公表に至ったというが、あのタイミングでそうしたわけには「義務感」もあったと話す。「私たちがいまいるこの時代、トランスジェンダーの人々――特に若いトランスジェンダーの人に対して強い反感が向けられているのを見て、(自分が公表することは)急を要すると感じたんです」。若いトランスジェンダーに必要な医療が限定されているアメリカの法律や、トランスジェンダーがスポーツに参戦する際の制限などの問題点も挙げた。「男性として生きていくことを決めて、うれしくなる瞬間は?」というポジティブな質問には「シャワーから出て、腰にタオルを巻いた自分の姿を鏡で見るとき。『ほら、自分だ』と思えるんです」と語った。エリオットは「TIME」誌で乳房切除術を受けたことを明かしている。「ただTシャツを着る。胸を触って、私の身体が心地よく感じる。多分初めての経験ですね。涙が出るほどうれしい」と喜びをかみしめた。エリオットが出演する「The Oprah Conversation」はアメリカで30日からApple TV+で配信開始。(Hiromi Kaku)
2021年04月30日『グエムル-漢江の怪物-』コ・アソンらが演じる大企業の高卒女性社員たちが、偶然知った会社の不正に自らの知恵と勇気で立ち向かう姿を痛快に描いた『サムジンカンパニー1995』。この度、予告編映像と場面写真が一挙解禁となった。金泳三大統領によってグローバル元年と位置付けられた1995年の韓国。本作は、国際化へと激変する社会や1991年に実際に起こった斗山電子のフェノール流出による水質汚染事件など実話を基に描かれる物語。予告編では、1995年ソウル、サムジン電子に勤める生産管理3部のジャヨン(コ・アソン)、マーケティング部のユナ(イ・ソム)、会計部のボラム(パク・ヘス)は実務能力が完璧ながら電話取りや書類整理、掃除やお茶くみなど雑用ばかりに明け暮れる様子が描かれる。コーヒーを作りながら「なぜ女が外で働き出したか知ってる?安い賃金でよく働くからよ」と嘆くユナたち。ある日、TOEIC600点以上取った者を「代理」に昇格させることが社内で発表されると、「3か月で600点以上なんて無理」と言いながらも、活躍の場を広げる夢と希望を持ってこぞって英語教室に通い始める。そんな中、ジャヨンは自社工場から有害物質を含む工業用廃水が川に流出しているのを偶然目撃、しかし会社がその事実を隠蔽していることを知る。解雇の危険も顧みず「剣を抜いたのに何もしないの?」と必死に訴えるジャヨンたちは果たして真相解明することができるのか?「一寸の虫にも五分の魂」と叫ぶ彼女たちの奮闘から目が離せない。メガホンをとったのは、ペ・スジ主演『花、香る歌』のイ・ジョンピル監督。本作について「核心は人々の中にあった“ファイト”という気持ち。生きていく中で直面する大小さまざまな問題を、諦めず、文句を言わずに解決しようとする人々の物語です」と明かす。「こんなことで世の中が変わるのか? と考えながらも、自分を守るため前に進んで行く人たちの話を作りたいと思いました。 “たとえ小さな存在でも私たちは偉大なのだから” そんな信念と共に、自分の仕事に責任感と誇りを持った人たちの話を楽しくかっこよく描きたかった。何よりも堂々としていて凛々しい彼女たちの突き進む姿を見せたかったのです」と語っている。『サムジンカンパニー1995』は7月9日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:サムジンカンパニー1995 2021年7月9日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開© 2020 LOTTE ENTERTAINMENT & THE LAMP All Rights Reserved.
2021年04月28日サム・メンデスの次回作に、オリヴィア・コールマンが主演することになりそうだ。タイトルは『Empire of Light』。80年代のイギリスの海沿いの街を舞台にしたラブストーリーで、メンデスが脚本を書き下ろした。撮影監督はメンデスの最近作「1917命をかけた伝令」でオスカーを受賞したロジャー・ディンキンス。製作、配給はサーチライト・ピクチャーズ。コールマンの最新作は、アンソニー・ホプキンスと共演する「ファーザー」。この映画でコールマンは今年のオスカーの助演女優部門にノミネートされている。また、コールマンが出演するNetflixの「ザ・クラウン」は、先週末の映画俳優組合賞(SAG)でキャスト部門を受賞している。文=猿渡由紀
2021年04月07日昨年12月に、トランスジェンダーであることを公表し、新たな人生を歩み始めたエリオット・ペイジが、「TIME」誌の表紙を飾った。エリオットはSNSにその表紙画像を投稿し、「私より先にカミングアウトした人たちに深い敬意を表します。そして私をサポートし、私たちが守らなければならない若い世代のトランスジェンダーに関心を寄せてくださった方々に深い敬意を表します。私と一緒に、反トランス的な法律、あらゆる形態のヘイトと差別を非難することに参加してください」と呼びかけている。表紙には「私は完全に私」と目を引くキャッチコピーがあり、エリオットは同誌で乳房切除術を受けたことを明かしている。手術を受ける前は自身の身体に不快感があったが、術後は「人生が変わっただけでなく、命を救われた」と感じているという。「この身体で演じることが本当に楽しみです。いま、私は完全に私だから」と喜びいっぱいに語った。インスタの投稿には、「アンブレラ・アカデミー」のアカウントや、同ドラマの共演者、今年1月に離婚を発表した元妻のエマ・ポートナーらから激励メッセージが届いている。一般人のコメントは、「自分が自分だと感じられるのはよいこと」「エレンであっても、エリオットであってもあなたのことが好きです」と好意的な声から、「おめでとう。でも、嫌悪する気持ちからではなく、性自認やジェンダー移行に良心の呵責がある人々もいるということもわかってほしいです」などの声もあがっていた。(Hiromi Kaku)
2021年03月17日ミュージカル『ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~』のオープニング公演が9月11日(金)に開幕した。今回が初参加でビリーの父を演じる橋本さとしに話を聞いた。【チケット情報はこちら】本作は、映画『リトル・ダンサー』(’00年)をもとに、音楽をエルトン・ジョン、脚本・歌詞をリー・ホール、演出を映画版の監督でもあるスティーヴン・ダルドリーが手掛け、’05年にロンドンで初演されたミュージカル。日本では’17年に初演され、今回は3年ぶりの再演となる。ビリー役の少年は、1年に渡るオーディションの末、川口調、利田太一、中村海琉、渡部出日寿が選ばれた。取材が行われたのは、本作が上演されるTBS 赤坂ACTシアター。既にリハーサルが始まっていた。橋本は、本番を目前にした心境を「一日一日、ちょっとずつ、ちょっとずつ、積み重ねていくような稽古でした。間もなく本番ですが、普段は大抵『もうちょっと待って!』という気持ちになるんですよ(笑)。でも今回は、今回は特に「とにかく早く観ていただきたい、早くお客様とこの感動を共有したい、という気持ちでいます」と声を弾ませた。その気持ちの理由を尋ねると「絶対にいい作品になるって、自分たちを信じられるんです」と笑顔。「ビリーという圧倒的な主演のもと、スタッフ役者全員が彼らと同じ方向を見ている。みんなのベクトルが同じなので怖いものがないんですよ」橋本は「『ビリー・エリオット』は、自分の役者人生の中でも特別な作品になります。今までのキャリアの中でも、強く自分の中に残っていく作品になると思いますね」と言う。実はこの言葉、今作に出演する別のキャストの取材でも聞いた。なぜそう思うのか。「作品のエネルギーももちろんあるのですが、それだけじゃなくて、演出がとてもよくできていますし、曲は世界最高峰のメロディ・メーカーが作っていて、全てが無理なく自分たちを乗っけてくれるんですよね。これほどの作品力のあるものに出合える機会はそうそうないです。そして、ビリーたちの存在も大きい。純粋で無垢で、無限の可能性を秘めた子供たちが無我夢中でやっている。僕は子供たちが主役の舞台に出るのが初めてなので、少年少女に対してリスペクトする気持ちを初めて経験させてもらっています。彼らと切磋琢磨して同じ板の上でやれるのが嬉しい」橋本が「普遍的なテーマが凝縮していて、その時の自分が何を感じるかで、今の自分を伝えてくれる」「明日から頑張って生きようと思わせてくれる作品」と語る本作。オープニング公演は9月11日(金)から14日(月)、東京公演は9月16日(水)から10月17日(土)まで東京・TBS 赤坂ACTシアターにて、大阪公演は10月30日(金)から11月14日(土)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。取材・文:中川實穂
2020年09月24日9月11日に開幕したミュージカル『ビリー・エリオット~リトルダンサー~』。オープニング期間を経て16日から本公演を控える中、プレスコールとキャストによる質疑応答が行われた。1984年のサッチャー政権下、労働者のストライキに揺れるイングランド北部の炭鉱町を舞台に、バレエに活路を見出した少年が夢に向かって突き進む姿を描いた本作。エルトン・ジョンの音楽が加わり、映画からミュージカルへ進化を遂げたこの作品は2017年に日本で初演されると約16万人を動員。菊田一夫演劇賞大賞、読売演劇大賞選考委員特別賞などを獲得した。待望の再演となる今回、タイトルロールのビリー役をクワトロキャストで務める川口調・利田太一・中村海琉・渡部出日寿の4人は、応募総数約1,500通から選ばれた逸材。コロナ禍で発令された緊急事態宣言の影響で2ヵ月ほど稽古が中断され、73公演が中止となったあとの“門出”に「やっと本番の舞台に立ってビリーを演じられることが本当に嬉しいです!」と全員が瞳を輝かせる。そんな彼らを背後から見守っていたお父さん役の益岡徹は、初演を経験していることに触れ「自慢の“息子”がまた増えました」「信頼できる仲間と11月まで宝物のような時間を過ごしたい」と笑顔。同じく初演からウィルキンソン先生を演じている柚希礼音も「コロナで明日も幕が無事に開くかわからない状況だからこそ、毎公演を大切にしたいと思う気持ちがより強くなった」と続く。Wキャストであるお父さん役の橋本さとし、ウィルキンソン先生の安蘭けいは再演版からの参加キャスト。ともに日本初演版に感化されオーディションに参加し、役を掴み取った経緯があることから、橋本は「何度号泣したか知れない作品に出演できて本当に嬉しい」、安蘭も「ビリーのように夢が叶った気分ですね」とカンパニーの一員になれた喜びを語った。プレスコールで報道陣に公開されたのは、川口・利田・中村・渡部がそれぞれビリー役を務める5シーン。オープニングを飾るナンバー「The Stars Look Down」では重厚感あるステージングが展開され、安蘭扮するウィルキンソン先生らによるナンバー「Shine」では、中村演じるビリーがアンサンブルのバレエガールズとともに羽根を用いた華やかなダンスを披露した。続く「Expressing Yourself」では、利田演じるビリーと佐野航太郎によるマイケルがカラフルな衣裳で歌い踊る。バレエスクールの受験を禁じられた怒りが爆発する「Angry Dance」では、川口演じるビリーが力強いタップを踏んで観客を魅了。炭鉱夫のストライキとバレエレッスンの様子が交差する「Solidarity」では、渡部演じるビリーが堂々とダンスを繰り広げた。上演時間は約180分(休憩含む2幕)。公演は10月17日(土)まで、東京・TBS 赤坂ACTシアターにて。その後、10月30日(金)~11月14日(土)に大阪・梅田芸術劇場 メインホールと巡演する。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2020年09月15日ミュージカル『ビリー・エリオット』のプレスコールが14日に東京・TBS赤坂ACTシアターで行われ、川口調、利田太一、中村海琉、渡部出日寿、益岡徹、橋本さとし、柚希礼音、安蘭けいが取材に応じた。同作は、日本では『リトル・ダンサー』として知られる映画『BILLY ELLIOT』を2006年にイギリスでミュージカル化し、数々の賞を受賞した。映画で同作の監督を務めたスティーヴン・ダルドリーが演出を務め、エルトン・ジョンが音楽を担当した。イギリス北部の町の少年・ビリーは、炭鉱労働者の父に反対されながらも、バレエダンサーとしての才能を開花させていく。日本では2017年に初演を迎え、160万人動員のヒット作となった。再演にあたり、1,500人から選ばれた4人の少年がビリー役として主演となり、3月から稽古を介していたが、緊急事態宣言により2カ月間中断。7月に初日を迎えるはずだった東京公演73公演が中止となり、今改めてプレビュー公演を行なっている。ビリー役の川口は「本番が迎えられたことが嬉しいです。もしかしたら公演ができないと言われたときは、どんな状況になってもいいから公演をして欲しいなという気持ちでした。客席は半分ですけど、お客さんが入って舞台ができることが嬉しいです」と喜びを表す。1,500人から選ばれたときの心境については「まさか自分が1,500人からの4人に入るなんて思ってもいなかったので、選ばれた時はびっくりしました。でも選ばれてから日にちが経つにつれて、『僕は選ばれしものなんだな』って感じがしました。自分に自信が持てました」と会場の笑いを誘った。演出も含め、海外スタッフとオンラインでつながったリモート稽古が行われたが、利田は「リモートではほとんど演技の稽古で、最初にセリフを覚えるのが大変だったけど、いざ舞台でやってみると、やったセリフがどんどん頭の中に入ってきてる。リモートがあったおかげで、セリフがすらすら言えるようになりました」と振り返る。中村は「家にある小道具で稽古をしたんですけど、似た家具を探すのに一苦労で。稽古場に来てやると、家にあったやつとは全然違うから、最初は理想通りにできなかった。でも今は慣れてしっかりできるようになりました」と苦労を明かす。渡部も「部屋でやっていたので、稽古場で広い空間になった時に声が行き渡らなくて、直すのが大変でした。今はだいぶ大きい声ができるようになりました」と、リモートならではのエピソードを披露した。一方の大人キャストについて、初演からの続投となった益岡は「前回初めてミュージカルに参加したんですけど、今年再演して出させてもらうことで非常にうれしかったです」と喜び、「これから11月まで宝物のような時間をこの舞台で立って過ごせることが、かけがえのない、忘れられない時間になるだろうなと思っています」と語る。柚希は「自分自身も3年間で変わったところもあり、何か変えたいと思ってるところはなく、より深くより丁寧にウィルキンソン先生を追求していきたいと思います」と意気込んだ。オーディションで新たに参加することになった橋本は「こうしてプレスコールをさせていただくこと自体、本当に奇跡のような気持ちです」と感謝。「初演の時に客席でこの作品を見せていただきまして、全てのシーンが名シーンで、何回号泣したかなってくらい泣きました。その時はまさかジブ出るとは思わないでこれは最高の作品やな! って思ってたんですけど、こうしてこんな自分が感じれた作品に参加できたこと、本当に夢のよう」と魅力を表す。安蘭も「私も初演を見た時に本当に感動して、もし自分にチャンスがあるながら再演で出演させてもらえないかなと思っていたんですけど、その夢がビリーのように叶いまして、こうして舞台に立っております」と語った。プレスコールでは「The Stars Look Down(星は見ている)」(中村海琉、橋本さとし、中井智彦)、「Shine(シャイン)」(中村海琉、安蘭けい、森田恵)、「Expressing Yourself(自己表現)」(利田太一、佐野航太郎)、「Angry Dance(怒りのダンス)」(川口調、益岡徹、菊田歩夢)、「Solidarity(一致団結)」(渡部出日寿、柚希礼音、中河内雅貴、大貫勇輔、小林桜)の5曲を披露。東京公演はTBS赤坂ACTシアターにて16日〜10月17日、大阪公演は梅田芸術劇場 メインホールにて10月3-日〜11月14日。
2020年09月14日ミュージカル『ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~』が9月に開幕する。2017年の日本初演に続き出演する柚希礼音に話を聞いた。【チケット情報はこちら】本作は、不況に喘ぐ英国北部の炭鉱の町を舞台に、ひとりの少年と彼を取り巻く大人たちの姿を描いた映画『リトル・ダンサー』(’00年)をもとに、音楽をエルトン・ジョン、脚本・歌詞をリー・ホール、演出を映画版の監督でもあるスティーヴン・ダルドリーが手掛け、2005年にロンドンで初演されたミュージカル。日本初演では約16万人を動員し、多くの演劇賞も受賞。今回は待望の再演となる。今作でビリーを演じるのは、厳しいオーディションを勝ち抜いた川口調、利田太一、中村海琉、渡部出日寿の4人。新型コロナウィルスの影響で開幕が2か月延期した本作。柚希は「とはいえ今も油断はできない状態ですから、とても気を付けながら稽古しています」と話し、観客にも「まずは皆さんの健康と命が一番」と前置きしながらも、「こんな状況だからこそ、この公演を観て本当によかったと思っていただけるように、心して演じます」と強い意気込みを見せた。柚希が演じるのは、主人公ビリーにバレエを教えるウィルキンソン先生。「この作品は人物像がリアルなところがいい。ウィルキンソン先生も、ビリーの才能を見出し導いていく役どころなので“愛情豊か”に描かれそうなものなのに、そうはならない。そういうところが演じていて面白いです」。Wキャストとして、宝塚歌劇団の先輩でもある安蘭けいが今作から参加。「安蘭けいさんと同じ役をするなんて、信じられないです」と喜び、稽古場で一度だけ見たという安蘭の芝居を「また違う役作りで、とうこさん(安蘭)ならではのウィルキンソン先生でした。すごくいいなと思いました」と嬉しそうに語る。本作を「私の人生の中でこれほど最高なミュージカルはない」と絶賛する柚希。「何十年もかけてつくったんじゃないの?と思うほどシーンの一つひとつが緻密。炭鉱夫たちとバレエダンサーたちが交互に見せていくシーンなんて、初めて観た時から『すごすぎる!』と思っています。音楽もすごいし、振付もすごいし、演出もすごい。セットも衣裳も何もかもがすごい!遊び心もあるし、最高なんですよ」柚希が「出る杭は打たれなくていいし、誰かの意見に沿わせなくていい。みんな違うから最高!と思える作品です」と熱く語る本作のオープニング公演は9月11日(金)から14日(月)、東京公演は9月16日(水)から10月17日(土)まで、共に東京・TBS 赤坂ACTシアターにて、大阪公演は10月30日(金)から11月14日(土)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。取材・文:中川實穂
2020年08月04日「愛の不時着」のユン・セリ役で日本でも大人気のソン・イェジンが、ついにハリウッド進出か。映画『アバター』で知られるサム・ワーシントン出演の『Cross』(原題)に交渉中であることを韓国メディアが伝えている。ソン・イェジンの所属事務所MS Teamエンターテインメントによれば、かなり前向きに検討中とのこと。また、もうひとり出演検討中と名前が挙がっているのが、『パラサイト 半地下の家族』で“リスペクト!”されるパク社長を演じたイ・ソンギュンで、彼にとっても本格的なアメリカ進出となる。『Cross』(原題)はSF映画の傑作として名高い『ガタカ』や、『ザ・ホスト 美しき侵略者』『TIME/タイム』ほか、アカデミー賞脚本賞にノミネートされた『トゥルーマン・ショー』などのアンドリュー・ニコルがメガホン。舞台となるのは、近未来、2つに分断された貧富の格差がある架空の多民族国家。ソン・イェジンは、貧しい国側に暮らすシングルマザーで、国からの脱出を試みた夫が国境近くで亡くなった後、ひとりで息子を育てている強い女性ベラを演じるといわれている。また、サム・ワーシントンは裕福な国側の人間で、イ・ソンギュンはカリスマ性にあふれた国境守備隊長ギデオン役を提案されているという。10年間にわたって『Cross』の企画を温めていたニコル監督は、昨年、世界唯一の分断国家である韓国を訪れて大きなインスピレーションを受けたらしく、韓国俳優を起用して、韓国で撮影する意向を固めたとか。Netflixで190か国に配信されている「愛の不時着」ソン・イェジンとアカデミー賞作品賞の『パラサイト』イ・ソンギュンとくれば、世界的にも知名度は抜群。2021年3月から、韓国での撮影開始を目指しているという。(text:Reiko Uehara)
2020年07月06日日本でも6月11日(木)からサービス開始となるディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」。この度、日本初&独占配信となる名作アニメーションの実写版『わんわん物語』のキュートな映像と、主人公の声を担当したテッサ・トンプソン、プロデューサーのインタビュー映像が到着した。1955年に公開された、お嬢様犬レディと野良犬トランプの2匹の冒険とラブ・ストーリーを描いたディズニー永遠のラブストーリーを、時代を超えて完全実写化。主人公のレディをはじめ、本作に登場するキャラクターを演じているのは本物の犬たち。あのアニメーションの世界観を見事に演じている。また、「ララルー」「ベラ・ノッテ」「彼がトランプさ」など、日本でも様々なアーティストがカバーしてきた、オリジナルアニメーションに登場した名曲たちも現代的にリメイク、「ベラ・ノッテ」は本作を象徴するスパゲッティのシーンで流れる。今回、日本初配信に向けて最新のプロモーション映像が到着。さらに、実写版『ジャングル・ブック』や『プーと大人になった僕』などを手がけてきたプロデューサーのブリガム・テイラー、そして主人公レディ役の吹き替え声優を務める、マーベル作品『マイティ・ソー バトルロイヤル』や『アベンジャーズ/エンドゲーム』でもお馴染みのテッサ・トンプソンからのインタビュー映像が公開。テッサは、家族をテーマに、数々の名曲で彩られた心温まるロマンティック・アドベンチャーに「現代風のアレンジが添えられている」と語り、「アニメーション版と同様に心を奪われること間違いなし」と太鼓判。彼女のほかにも、オスカー俳優のF・マーリー・エイブラハムやサム・エリオットといった名優たちが脇を固めている。レディ役声優:テッサ・トンプソンプロデューサー:ブリガム・テイラーさらに、オリジナルアニメーション版の『わんわん物語』をはじめ、『シンデレラ』や『美女と野獣』『ジャンル・ブック』『ダンボ』など世代を超えて愛され続けるディズニーのクラシックアニメーション作品もディズニープラスに勢揃い。それぞれの見事な実写作品とも合わせて楽しむことができる。『わんわん物語』は6月11日(木)よりディズニープラスにて配信予定。(text:cinemacafe.net)
2020年06月02日乃木坂46 4期生の遠藤さくら、早川聖来、田村真佑、掛橋沙耶香、金川紗耶が元アイドルを演じるドラマ「サムのこと」全4話が、2020年4月29日(水)20時00分から5月6日(水)23時59分までの8日間限定で無料配信される。「サムのこと」は、2020年3月20日(金)からdTV®(※)で配信がスタートし、現在、本編最終話となる第4話のほかメイキング映像をまとめた第5話と第6話が配信中。直木賞作家・西加奈子の短編小説をドラマ化した本作は、同じアイドルグループのメンバーだった1人が亡くなったことをきっかけに久々に集まった元メンバーたちが当時を振り返る過程で、仲間を失った喪失感が生きる希望へと変わっていく模様を描いた群像劇。遠藤さくら演じる"生前"のサムをはじめ、LGBTに悩むアリ(早川聖来)やアルコールにおぼれてしまうキム(田村真佑)、妹に対して嫉妬をしてしまうモモ(掛橋沙耶香)、借金に苦しむスミ(金川紗耶)など、それぞれがシリアスな設定を持つキャラクターが数多く登場し、‟青春時代の葛藤とそれを乗り越えていく希望”をテーマに乃木坂46のメンバーが個性豊かな役どころを演じてる。物語はアイドルグループの解散から1年後、元メンバーの4人がサムの通夜で久々に再会するシーンからスタート。生前のサムを回想しながらストーリーが進み、それぞれが抱えている深い悩みにサムが関わりながら展開していくところが見どころの1つ。主役を務めた遠藤さくらは「台本を読んだときに、サムは空気を読まないしおせっかいなので、‟周りを困らせることが多い性格だな“と思いました。静かなところとか、私と似ているなと感じる部分もありましたが、‟絶対に自分とは真逆の人間だ”と思っていました。でも、演じているうちにサムの気持ちが分かったり、自分と重なる部分もある気がしたり…。具体的に言い表すのは難しいんですが、不思議な感覚でした」とコメント。8日間の無料配信期間中は、スマートフォンやPC、対応TVなどのdTVサイトから、ログインや会員登録の手続きはなく、視聴が可能となっている。※「dTV」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。予告編本編第1話~第4話無料視聴URL()番組公式サイト()番組公式Twitter()ドラマ公式Instagram()番組概要西加奈子の小説「猿に会う」を『重力ピエロ』『見えない目撃者』など映画監督として数々の作品を手掛けてきた森監督と、坂道シリーズのドキュメンタリー映画やMVで知られる高橋監督がドラマ化。キャストは、本作がドラマ初出演となる、乃木坂46 4期生が出演。可憐な表情で多くの人を惹きつけるアイドルとしての表情とは打って変わって、本作では個性豊かなキャラクターをそれぞれが熱演する。出演 : 遠藤さくら 早川聖来 田村真佑 掛橋沙耶香 金川紗耶 筒井あやめ 矢久保美緒 秋元真夏山本剛史 村岡希美 中島歩 ほか原作 :「サムのこと猿に会う」西加奈子(小学館文庫)監督 : 森淳一脚本 : 三嶋龍朗チーフプロデューサー : 上田徳浩プロデュース : 鈴木健太郎、備前島幹人プロデューサー : 龍貴大、西ヶ谷寿一、横山蘭平協力 : 秋元康©西加奈子・小学館/エイベックス通信放送
2020年04月27日サム・スミスの2年半ぶりとなる3作目のアルバム『トゥ・ダイ・フォー』が、2020年5月1日(金)にリリースされる。また、アルバム表題曲の「トゥ・ダイ・フォー」とミュージックビデオも発表された。サム・スミス待望のニューアルバム今まで、数多くのヒット曲を生み出し、4部門のグラミー賞、アカデミー賞など、多くの名誉ある賞を獲得してきた、“天使の歌声”の持ち主サム・スミス。先日、YouTubeのチャンネル登録者数が1000万人を突破し、イギリス人アーティストとしては一握りしかいない記録を達成するなど、その勢いは留まるところを知らない。前作から2年半ぶりとなるニュー・アルバム『トゥ・ダイ・フォー』の収録曲の全貌は未だ発表されていないが、「ハウ・ドゥ・ユー・スリープ?」や、ドナ・サマーのディスコ・ソングのカヴァー曲「アイ・フィール・ラヴ」や、「ダンシング・ウィズ・ア・ストレンジャー」などヒット・シングルを多数収録予定。また、日本盤にはボーナス・トラックが収録され、ファン必聴内容になっている。心を温めるバラード・ソング「トゥ・ダイ・フォー」が先行シングル先行シングルとしてリリースされるのは、アルバム表題曲の「トゥ・ダイ・フォー」。サムの長年のコラボレーターである友人プロデューサーのジミー・ネイプスらと共に制作された。2001年に公開されたカルト映画『ダニー・ダーコ』の劇中のセリフから始まるこの曲は、「死んでもいいと思える人が欲しい」というサムの恋愛観をメロウなピアノサウンドと合わせたバラード・ソング。サム・スミスは、本曲についてこう語る。「この曲をリリースすることは、すごく意味のあることなんじゃないかな。私の一番深い部分から生まれた曲だと感じているよ。落ち込んでいて自分を見つめ直している時に、ジミー・ネイプスとスターゲイトのプロダクションチームとロサンゼルスで作ったんだ。孤独なバレンタインデーを過ごしている人全員に贈る曲だよ!」【詳細】サム・スミス■最新アルバム『トゥ・ダイ・フォー』リリース日:2020年5月1日(金)価格:2,500円+税アルバム収録予定曲:・ダンシング・ウィズ・ア・ストレンジャー / Dancing With A Stranger・ハウ・ドゥ・ユー・スリープ? / How Do You Sleep?・トゥ・ダイ・フォー / To Die For・アイ・フィール・ラヴ / I Feel Love・ファイヤー・オン・ファイヤー / Fire On Fire・プロミセズ / Promises※日本盤CDにはボーナス・トラックを収録予定※解説・歌詞・対訳付■最新シングル「トゥ・ダイ・フォー」リリース日:2020年2月14日(金)
2020年02月17日『1917 命をかけた伝令』を大ヒットさせたサム・メンデスが、次に『Beautiful Ruins』をプロデュースすることになった。ニューヨークタイムズのベストセラーになった同名小説の映画化で、舞台はイタリアの小さなホテル。現在、脚色作業が進められている。メンデスはプロデューサーにとどまり、監督はしない。監督は、現在、探している段階のようだ。『1917』は、オスカーで作品部門と監督部門の最有力候補と思われていたが、これらの部門は逃し、撮影、視覚効果、音響の3部門で受賞した。世界興収はすでに3億ドル弱。これからもまだ伸びが見込まれている。文=猿渡由紀『1917 命をかけた伝令』公開中
2020年02月14日トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』シリーズを監督したサム・ライミが、久々にアメコミ作品を手掛けるかもしれない。MCU映画『ドクター・ストレンジ』の続編となる『Doctor Strange in the Multiverse of Madness』(原題)の監督候補として、契約交渉中だという。「Variety」誌が報じた。同誌は先月初旬に、前作の監督を務め、続投予定だったスコット・デリクソンが「クリエイティヴ面での意見の相違」から降板したことを伝えていた。デリクソンは製作総指揮としては残るという。続編の製作は今年5月から開始予定のため、スタジオ側は迅速に新たな監督を決めたい考え。デリクソンはツイッターで「サム・ライミとは一緒に働いたことがある。映画業界の中で、最も人柄のいい人の1人だし、監督としても“生きる伝説”みたいな人。ドクター・ストレンジを引き継ぐ人として最高のチョイスだね」と“後任”のライミ監督に太鼓判を押している。ライミ監督は、『スパイダーマン』3部作を撮り終えた後(2007年)、これまで長編作品でメガホンを取ったのは『スペル』(2009年)と『オズ はじまりの戦い』(2013年)の2本のみ。監督業ではなく、映画・テレビのプロデュース業に専念していた。『Doctor Strange in the Multiverse of Madness』は2021年5月7日全米公開予定。(Hiromi Kaku)■関連作品:ドクター・ストレンジ 2017年1月27日より全国にて公開© 2016MARVEL
2020年02月07日毎年、試合はもちろん、あらゆる企業の凝りに凝ったCMでも盛り上がるスーパーボウル。今年のCMから人気俳優が出演しているものや、インパクトの強いCMをご紹介!住宅ローン「Rocket Mortgage」「この家では本当にくつろげて、自分自身でいられる」と語るジェイソン・モモアが、身体から筋肉を“脱ぎ捨て”、あのマッチョな身体からガリガリに。さらにロン毛もカツラというていで脱ぎ捨て、衝撃の落ち武者ヘアを披露する。飲料「マウンテンデュー ゼロ・シュガー」ブライアン・クランストンが『シャイニング』の主人公ジャックに扮したパロディCM。最後には、ブライアンがなんとあの双子役も演じている。自動車「ヒュンダイ ソナタ」クリス・エヴァンス、ジョン・クラシンスキーが出演。とある駐車場でコーヒーを飲んでいたクリスの目の前に、ジョンが「ソナタ」に乗って登場。降りて無人の状態の車を、リモコン1つで駐車してしまうという「スマート・パーク」機能を見せつける。スナック菓子「ドリトス The Cool Ranch」カウボーイに扮したラッパーのリル・ナズ・Xと75歳の名優サム・エリオットが、ドリトスを賭けて早撃ち対決…ではなく、ダンスバトルに。ビリー・レイ・サイラスもカメオ出演。自動車「Jeep グラディエーター」ビル・マーレイが自身の主演映画『恋はデジャ・ブ』のフィル役を再演。映画と同様、2月2日の6時00分から、翌朝の5時59分を繰り返す毎日だが、違う点はジープに乗って違った毎日を楽しんでいる点。「ジープのグラディエーターに乗っていると、同じ日なんてない」というメッセージが込められている。(Hiromi Kaku)
2020年02月04日サム・ロックウェルがFBIとメディアを相手に、爆破事件の容疑者にされた男の無実を信じて闘う弁護士を演じたクリント・イーストウッド監督最新作『リチャード・ジュエル』。この度、サムが劇中とは一転、リラックスした姿を見せながら本作のテーマや見どころについて語るインタビュー映像をシネマカフェが入手した。サム・ロックウェルを魅了したのは、孤立無援のリチャードを信じて共に闘う弁護士ワトソンの実像だった。ラフなシャツでリラックスしたサムは、「ワトソンの役柄はとても好きだ。リチャードの無実を証明するため貪欲にこの重大な事件を引き受けた」と語る。FBIとメディアというふたつの巨大な権力を敵に回すことは、常識的な弁護士であれば誰もがひるむに違いない。だが、ワトソンだけは違った。彼には、真実が歪められたことに対する怒りと正義、そしてリチャードの固い絆があったのだ。また、イーストウッド監督の現場は俳優として最高の環境だったという。「俳優も兼ねている監督にはいつも配慮してもらえる。カメラの前に立つことがどう精神的に感じるのか知っているので配慮してくれる。イーストウッド監督も例外なく、すごく配慮してくれる俳優にとてもやさしい監督だ」と現場をふり返る。一方のイーストウッド監督は「どんなキャラクターであれ、それを包み込むように理解し、彼自身のものにできる。実際に完璧にこなしていた」とサムの演技に絶賛を贈っている。「メディアが下調べもなしに報道するとどうなるか」本作が描くリチャードの物語は、決定的な証拠もないまま容疑者としたFBIの焦り、そして、確かな裏とりもせずに「リチャードが容疑者」だと実名報道したメディアの良識に鋭く切り込む。サムは、「作品の中心的なテーマは冤罪で、メディアが下調べもなしに報道するとどうなるかも描いている。山火事のように人々は飲み込まれ、コントロールが効かなくなる」のだと断言する。しかも、リチャードを襲った悪夢のような事件と「同じようなことが起こり続けているからこそ、古くならない大事な問題だ。耳を傾けるべきだよ」と、映画が訴えかけるテーマの重要性を訴える。また、この映画のもうひとつの面白さは、ワトソンとリチャードのバディ・ムービーとして楽しめることだ。『スリー・ビルボード』でオスカー俳優となったサムは、撮影前にポール・ウォルター・ハウザーと3日間を共に過ごし絆を深めたという。「ワトソンはリチャードにとって適任な弁護人だった。彼はリチャードにとって、父や兄のような関係だったからだ。基本的にはずっと、ワトソンがリチャードに物事を教えている。そんなふたりの関係もこの映画の見どころだ」と語る通り、ふたりの絆も重要なポイントだ。1996年の事件発生から24年が経過した2020年に公開される『リチャード・ジュエル』は、サムが語る通り、いままさに我々の周りで起こっていることを描いた作品だ。SNSが人々の生活に根付き、姿なき誹謗中傷が蔓延する現代社会では、誰もが「被害者」にも「加害者」にもなり得る。イーストウッド監督が時代に警鐘を鳴らす実話サスペンスで描く“真実”を、劇場で目撃してほしい。『リチャード・ジュエル』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リチャード・ジュエル 2020年1月17日より全国にて公開© 2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2020年01月18日『アメリカン・ビューティー』、『007 スペクター』のサム・メンデス監督最新作『1917 命をかけた伝令』のロイヤル・プレミアが、現地時間12月4日イギリス・ロンドンで開催。ロイヤルファミリー/イギリス王室から、チャールズ皇太子とカミラ夫人が来場した。本イベントは、The Film and TV Charity団体が企画する「Royal Film Performance」にふさわしい作品として本作が選出され実現したもので、イギリス王室からのゲストのほか、本作からはメンデス監督、ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、マーク・ストロング、リチャード・マッデン、撮影監督のロジャー・ディーキンスが登壇した。レッドカーペットが敷かれた会場には「1917」というロゴが装飾されるほか、過酷な戦場を全編ワンカットで描く劇中の大迫力の映像が大きなスクリーンに映し出され、会場に集まったファンの熱気も高まる。そんな中、ついにカーペットにキャストらが登場するとファンも大盛り上がり、キャスト陣はサインや写真撮影に笑顔で応じていた。メンデス監督は“全編ワンカット”で撮影した本作について「主人公のキャラクター達と観客をしっかりと結びつけ、離れることがないようにしたいと思った。観客に過ぎていく毎秒毎秒、彼等が辿る一歩一歩、そして彼等の息遣いすべてを感じてもらいたかったわけだが、それこそがこの物語を伝えるのに最も相応しい手法だと思えたんだ」とそのこだわりについて明かした。日本のファンに向けて「日本のみなさん、こんにちは!みなさんにもうすぐ映画を観ていただけるのが楽しみだよ。大規模で、没入体験ができるイメージ、サウンド、音楽となっており、心から誇りに思っているので、是非皆さんにも観に来ていただきたい。映画館でご覧頂きたいです」とメッセージを送った。また、撮影監督のロジャーも“全編ワンカット”撮影についてコメント。「本作はワンカットだったから、これまで撮ってきたほかの作品とも違ったけど、最終的には”どこにカメラを配置するのか、そこに置くのはなぜか、そのカメラで何をしたいのか”ということに尽きるということに変わりはないものだ」と言い、「最も大きなチャレンジは天候だった。天候が続かないとつじつまが合わなくなるから曇り空を望んでいたが、それは本当にチャレンジだったんだ。時には撮影を再開するために午後遅い時間の雲を文字通り1日中待たなければならなかったこともあった」と撮影の裏側を語っていた。一方、伝令という重要なミッションを強いられるスコフィールド役のジョージは、過酷な戦場を当時実際に体験した人について問われると「彼等が体験したことを真に理解することはできないが、表現していけるように可能な限り見極め、理解しようとするというのが僕たちの仕事だ。だから本作を通して、それを心掛けた」と明かし、日本のファンに向けて「可能であれば是非映画館で観てもらいたい」とメッセージ。スコフィールドと共にミッションに立ち向かっていくブレイク役のディーンは「すべての機能を検証するため、撮影の半年前からリハーサルをしなければならなかった。とても精密なもので、映画全体がまるでコレオグラフィーのようだった」と特殊な撮影方法をふり返り、「ワンカットによって俳優としてそのすべてに身を投じ、キャラクター、状況に自分を委ね、全てを忘れることができる。それは僕がこれまでに経験したことがなかったことで、とても楽しかったよ」と話した。そして、英国王室からはチャールズ皇太子とカミラ夫人も参加した今回。観客から向けられた大きな歓声に笑顔で応え、メンデス監督やロジャーら映画関係者たちと歓談していた。なお本作は、すでにいくつかの映画賞を受賞およびノミネートされているほか、Rotten Tomatoesでは93%フレッシュの高評価(日本時間12月5日現在)を得ており、本年度アカデミー賞最有力作として注目されている。そんな中、このほど本年度のアメリカ映画協会賞「作品賞トップ10」に本作が選出されたことが新たに発表された。『1917 命をかけた伝令』は2020年2月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年12月05日メディア・通信事業を行う「Xfinity」と「Sky」が、ファミリー向けのホリデーシーズンCMを公開。このCMにE.T.が出演しており、『E.T.』でエリオット役を演じた元子役のヘンリー・トーマスも、2児の父親として登場している。クリスマスが近づいてきたある日、E.T.がエリオット宅の庭へやってくる。E.T.と再会したエリオットは「帰ってきたんだね!ぼくの子どもたち」と家族を紹介。「きみがここにいた頃から、ずいぶん色んなことが変わったんだよ」とE.T.にインターネット、VR、スマートTVなどの現代テクノロジーも紹介した。エリオット家にすっかり溶け込み、ホワイトクリスマスや一家だんらんを楽しむE.T.。満月を背景に、自転車の前かごにE.T.を乗せて飛ぶあの名シーンもあり、エリオットの子どもたちが再現している。ほかにも、オリジナル版『E.T.』へのオマージュが感じられる要素が散見するので要チェック。「The Wrap」によると、このCMは『E.T.』を監督したスティーヴン・スピルバーグの承認を得て、『ロスト・イン・トランスレーション』の撮影監督ランス・アコードが監督したという。アコードが「この物語はなによりも、家族について描いたもの」と語っている。また、エリオットを演じたヘンリーは、「オリジナル版の美しさをまったく壊すことのない続編になっている」と自信を見せている。(Hiromi Kaku)
2019年11月29日サム・メンデス監督映画『1917 命をかけた伝令』が、第92回アカデミー賞において<録音賞><撮影賞><視覚効果>を受賞。日本では2020年2月14日(金)より、全国の劇場で公開される。“究極の没入感”を追求する戦争映画第一次世界大戦を舞台にした映画『1917 命をかけた伝令』。物語の主人公となるのは、若きイギリス兵スコフィールドとブレイクの2人の兵士で、危険待ち受ける敵の陣地を抜け、進軍する仲間と兄弟が所属する1,600人の友軍兵士たちの命を救うべく、一刻も早く「作戦中止」という重要な伝令をするために立ち向かう。オスカー監督サム・メンデスが描く、“リアルタイム”の兵士の一日監督を務めるのは、サム・メンデス。アカデミー賞監督賞を受賞した『アメリカン・ビューティー』や、ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる「007」において、3・4作目となる『007 スカイフォール』『007 スペクター』を手掛けた人物だ。世界の映画祭で快挙!『1917 命をかけた伝令』においては、兵士たちの一日を“リアルタイム”で映し出すことに注力。“屋外ロケでワンカット撮影”という驚きの手法で注目を集め、世界の映画祭で数々の賞を受賞している本作。第77回ゴールデングローブ賞においては、監督賞・作品賞(ドラマ部門)の主要2部門を受賞。また第92回アカデミー賞では、10部門(作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、美術賞、作曲賞、音響編集賞、録音賞、視覚効果賞、メイ クアップ&ヘアスタイリング賞)にノミネートされ、そのうち録音賞、撮影賞、視覚効果賞を受賞した。“長回し”による撮影が生む没入感その驚きの撮影方法とは、カットの繋ぎ合わせで辻褄を合わせるのではなく、可能な限り“長回し”による撮影で物語を語る、といもの。これにより、例えば戦場に迫撃砲が降り注ぐ中、大量の兵士の間を縫うように走って逃げる兵士の動きや一つ一つの息遣いにリアルな緊迫感が生まれ、鑑賞者はまるで戦争を実体験しているかのような没入感が体験出来るという。撮影監督は、これまでに13度アカデミー撮影賞にノミネートされ、2017年の『ブレードランナー 2049』で初受賞を果たしたロジャー・ディーキンスが務める。サム・メンデス「撮影がいかに困難だったか、その苦労と努力が映像全てに集約されている」メンデスによれば、完璧に途切れなく物語を描くため、全てにおいて秒単位まで計算するなど緻密な調整をした上で撮影を敢行。それでも、映像に一貫性を持たせるために“天候待ち”の時間が多くあったこと、カメラを俳優のアクションにピタリと合わせるため、また長回しのために照明機材を置けないことなど、多くの苦労があったという。しかしその出来栄えについては、「撮影がいかに困難だったか、その苦労と努力が映像全てに集約されている」と自信を覗かせている。フレッシュな英国俳優に加え、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファースら出演キャストには、主人公の若きイギリス兵役にジョージ・マッケイ(『マローボーン家の掟』)や、ディーン・チャールズ=チャップマン(「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズ)などフレッシュな英国俳優を起用。そのほか、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングらイギリスを代表する実力派俳優が脇を固めている。作品情報映画『1917 命をかけた伝令』公開日:2020年2月14日(金)監督:サム・メンデス脚本:サム・メンデス、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ製作:サム・メンデス、ピッパ・ハリス出演:ジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ=チャップマン、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロング
2019年10月28日ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンド『007 スカイフォール』『007 スペクター』を大ヒットさせたサム・メンデス監督による最新作『1917』(原題)が、2020年2月に全国公開されることが決定。併せて、驚愕の撮影手法が使われている本作のフィーチャレット映像と場面写真が解禁された。本作は、第一次世界大戦の”若きイギリス兵のある1日”を壮大なスケールと深いドラマで、リアルタイムに描き出したメンデス監督の渾身作。若きイギリス兵のスコフィールドとブレイクが、危険待ち受ける敵の陣地をぐぐり抜け、進軍する仲間と兄弟が所属する1,600人の友軍兵士たちの命を救うべく、一刻も早く“作戦中止”の重要な伝令のために立ち向かっていく。解禁された映像では、兵士たちの動き、さらに息づかい1つ1つを観客に体感してもらい、究極の没入感へ導くために敢行された驚愕の撮影について、メンデス監督は「撮影にはこの辺をカットしよう、あのシーンをなくそうなどの編集という魔法の切り札があるが、本作ではできない」ため「長回しの撮影にすべきと考え」その苦労を語った。アカデミー賞受賞の名撮影監督ロジャー・ディーキンス、主演のジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマンらからは、驚くべきことに屋外で順撮りされたため、「天候によって撮影が左右される」ことや「カメラを俳優のアクションにぴたりと合わせるため、また長回しにより照明を置くことができないこと」、さらにリアルタイムで描くため「映像に一貫性を持たせる必要があり、天候待ち」をしたことなど秘話が次々と語られ、監督は「撮影がいかに困難だったか、その苦労と努力が映像全てに集約されている」とコメントしている。さらに、メンデス監督は現地時間10月3日(木)に実施されたN.Y.コミコンに登壇し、「完璧に途切れなく物語を描くために、全てにおいて秒単位まで計算されるなど緻密な調整をした」とコメント。そのため、特にリハーサルについて「今までの過去のどの作品よりも時間を費やした」「自身のキャリアにおいて、最もエキサイティングな仕事だった」と大きな自信を覗かせていた。2人の若きイギリス兵には、ヴィゴ・モーテンセンの息子役を演じた『はじまりへの旅』やJ・A・バヨナ製作総指揮の『マローボーン家の掟』などのジョージ・マッケイと、「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズのトメン・バラシオン役のディーン=チャールズ・チャップマンというフレッシュな英国俳優を起用。そして、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングらイギリスを代表する実力派俳優が脇を固める。『1917』(原題)は2020年2月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年10月25日10月上旬、空港で日本のファンに囲まれるサム・ライリーを見て、感動と興奮を覚えた人も多いはず。なぜなら、彼が着ていたTシャツの絵柄は、伝説のロックバンド、ジョイ・ディヴィジョンのアルバムジャケットに使用されたもの。「お気に入りなんだ」と笑うサムは2007年、映画『コントロール』でジョイ・ディヴィジョンのボーカルだったイアン・カーティスを演じ、たちまち注目を集めた。出演の決め手は「自分に訴えかけてくるものがあるかどうか」それから7年後、サム・ライリーはディズニー映画『マレフィセント』に出演。さらに5年後、その続編に出演して初来日を果たしたわけだが、こうなる現在を予期していた?と訊くと、「完全に“ノー”だね(笑)」。以前は「俳優が生涯の仕事になることすら想像していなかった」という。「夢に見てはいたけどね。反省すべきか悩むところだけど、学校の先生の忠告をまるで聞かない子どもだったんだ(笑)。だから、ずっとハリウッドスターに憧れ続けてきたし、実際、19歳のときに俳優を目指した。けれどもうまくいかず、ロックスターとしての成功を望んだ。それも思うようにいかなかった僕が何年かして、映画でロックスターを演じることになった。ちょっと不思議な旅路だよね」。すでにドラマティックだが、それでもやはり“ハリウッドスター”とは縁遠かった様子。「『コントロール』が僕の人生を一変させたのは確か。でも、実際は目の前のことで精一杯だったんだ」と振り返る。「役を生きることに必死だったし、妻となる女性と恋に落ちるのにも忙しかった(笑)。(※共演のアレクサンドラ・マリア・ララと2009年に結婚)でも、完成した作品をカンヌ映画祭で披露したとき、観客の反応がすごくよかったんだ。のちの妻も…その時点で彼女は僕よりよっぽどキャリアを積んでいたのだけど、『これほど祝福されるなんて、滅多にないことよ』と言っていた」。「ただし、だからと言って将来についてよく考えるようになったかというとそうでもなく(笑)、僕は出演作を決めるとき、自分に訴えかけてくるものがあるかどうかを指針にする。だから、いままでの作品には僕自身の倫理観が反映されているものが多い。エージェントはそんな僕にイラついているけどね」。尊敬するアンジェリーナ・ジョリーとの共演では、『マレフィセント』の何が彼に訴えかけてきたのか。ずばり、マレフィセント役のアンジェリーナ・ジョリーだったという。「それまで大きなスタジオの作品に出たことはなかった。俳優を始めたころ、そんな機会もあったけど実現しなかった。だから、あまり期待はしていなかったのだけど、脚本を読んでみたら、ほとんどのシーンがアンジェリーナと一緒(笑)。彼女のことは『ジーア/悲劇のスーパーモデル』を観て以来、ずっと尊敬していた。だから、ぜひ共演したかったんだ」。尊敬する相手と芝居を交えるのに、マレフィセントとディアヴァルは理想的な役柄と言えるかもしれない。最強のヴィラン、マレフィセントと彼女に仕えるカラスのディアヴァルについて、「演じがいがあるのは確かだよ。ギャアギャアと熟年夫婦みたいに言い合うところもね(笑)。マレフィセントは彼をいろいろな姿に変身させて楽しむ。そんな状況から逃れ、ディアヴァルはどこかで巣を作って心穏やかに暮らせばいいのに。けれど、そうはしないところに2人の関係性がよく表れていると思う」と指摘する。マレフィセントとディアヴァルの関係は、幼い息子を持つサムの“助け”にもなったそうだ。「ディアヴァルの変身シーンを見た5歳の息子が、僕に尊敬の眼差しを向けてくれたんだ。やっとね(笑)。これだから、僕はディズニー映画が好きだ。実際、子どものころからいろいろなディズニー映画を観てきたよ。僕は四人兄弟の一番上だから、DVDを弟や妹に譲り渡すこともあった。『ライオン・キング』や『美女と野獣』をね。いまは息子と一緒に映画館へ行くことが多いかな。『モアナと伝説の海』や『リメンバー・ミー』を観たよ。僕と息子は同じくらいとっても繊細だから、一緒に泣くんだ(笑)」。作品に込められた現代社会へのメッセージ「いろいろなジャンルの映画が好きで、最新作よりはクラシック。クリストファー・リーヴの『スーパーマン』を何度も観るタイプで、『007』も『スター・ウォーズ』も昔のシリーズが好き。オーソン・ウェルズ、ヒッチコック、クロサワも愛している。“クロサワ”ってちゃんと発音できてた?きっと酷い発音だよね」と心配するが、発音は完璧。さらに、出演作の指針として挙げた「僕自身の倫理観が反映されているものが多い」。これは、一観客としても同じのようだ。「作品の中にポジティブなメッセージを込めることに、ディズニー映画は昔から成功してきた。『マレフィセント』もそう。真実のキスをするのは王子だけじゃない。愛は複雑なものだと、物語を通して示してくれるんだ」。「それに、いまの世の中は分断されている。EU離脱やアメリカの現状が示しているようにね。国のリーダーたちが特定の人々を、国が抱える問題のスケープゴートにしている。問題を単純化するために。それはすごく危険なことだ。そんな中、マレフィセントという存在は、同調するのではなく、違いを受け入れることの大切さを教えてくれる。気候の変動も深刻化し、人類が力を合わせて問題を解決しなくてはならなくなったいま、僕らはそれに気づくべきだ」。(text:Hikaru Watanabe/photo:You Ishii)■関連作品:マレフィセント2 2019年10月18日より全国にて公開©2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2019年10月24日映画『E.T.』で主人公エリオットを演じたヘンリー・トーマス(48)が米国時間21日夜、飲酒運転で逮捕されていたことがわかった。オレゴン州のテュアラティン警察の発表によると、この日の午後8時30分頃、交差点の中央部分で車が止まって動かないという通報があった。警官が急行し、停車した車の中を確認すると、酒に酔ったトーマスが気絶するように眠っていたという。トーマスはワシントン郡刑務所に移送され、翌日保釈された。スティーヴン・スピルバーグが制作・監督し、1982年に公開された『E.T.』は全世界で大ヒット。当時11歳だったトーマスも一躍人気子役の仲間入りを果たした。その後は味のある脇役として『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』や『ギャング・オブ・ニューヨーク』などの映画作品をはじめ、テレビシリーズ、短編映画に出演。現在に至るまでコンスタントに活躍している。
2019年10月23日『マレフィセント2』で初来日が発表されるや、SNS上で「ありえないぐらい嬉しい」「激アツ」とファンから大興奮の声が沸き起こっている英国俳優サム・ライリー 。前作に続き、マレフィセントに忠誠を尽くす“カラス”ディアヴァルを演じ、マレフィセントの良き理解者として大活躍を見せるという。待望の来日でさらに人気を獲得すること間違いなしの彼に注目した。イギリス出身のサム・ライリーは 、元々は 「10,000 Things」というバンドのボーカルとして活動していた。俳優に転身後、 『コントロール』(’07)で英ロックバンド「ジョイ・ディヴィジョン」のボーカルであったイアン・カーティスを演じて英国インディペンデント映画賞新人賞を受賞、多くの人気俳優が選ばれてきた英国アカデミー賞ライジング・スター賞にもノミネートされ、一躍その名を広めることに。その後、米作家ジャック・ケルアックの自伝的同名小説の映画化『オン・ザ・ロード』(’12)では主人公を鮮烈に演じ、『ロシアン・ルーレット』(’10)でも主演をつとめるなど独立系作品に出演。日本では『マレフィセント』(’14)のイケメンカラスことディアヴァル役で大きく注目され、『ビザンチウム』(’12)の吸血鬼や『高慢と偏見とゾンビ』(’16)のダーシー役など、黒衣姿がよく似合うと評判。そんなサムは、『マレフィセント』シリーズで製作もつとめるハリウッドの大女優アンジェリーナ・ジョリーからも絶大な信頼を受けており、「前作で共演したエルとサムのファミリーの元に戻りたかったし、二人とまた同じキャラクターで共演したかったの。 三人の家族のような関係がすごく好きだったのよ」と明かしている。アンジーからも認められるサムの魅力は日本のファンの心も鷲掴みにしており、初来日が発表されると SNS上には「サム・ライリー様来日はありえないぐらい嬉しい」「サム・ライリーの魅力が日本中に知れ渡ってしまう!」「まじでサム・ライリー様来日は激アツ」「イケメンカラスが日本に来るなんて…!」 など歓喜の声が沸き上がっており、サムフィーバーが巻き起こることは間違いないだろう。誇り高き“カラス”はマレフィセントを「本当に理解している唯一の存在」そんなサムが演じるディアヴァルは、過去に人間に捕まったところをマレフィセントに助けられたことから、彼女に仕える“カラス”の キャラクター。マレフィセントに忠誠を尽くし、つねに行動を共にする彼女の良き理解者であり、マレフィセントの力によって自由自在に姿を変えられることが特徴的。サムはディアヴァルについて「ディアヴァルは誇り高いカラスなんだ。マレフィセントに助けられて以来、彼女に忠実で、彼女のために色々なところを飛び回っては偵察するんだよ。彼女が少し興奮しすぎた時になだめることができる唯一のキャラクターであり、彼女が考えていることを本当に理解している唯一の存在なんだ」と語っており、前作からさらに信頼関係が深まったマレフィセントとの掛け合いに期待が高まる。『マレフィセント2』は10月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マレフィセント2 2019年10月18日より全国にて公開©2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2019年09月29日ディズニー映画『マレフィセント2』に出演するアンジェリーナ・ジョリーとサム・ライリーが来日することが分かった。ディズニー・クラッシック・アニメーションの金字塔「眠れる森の美女」に隠されていた“禁断の呪い”を描いた『マレフィセント』(’14)の続編『マレフィセント2』が、来月日米同日公開される。前作で結ばれたフィリップ王子とめでたく結婚することになったオーロラ姫。しかし、その婚礼には真実の愛によって母と娘のように結ばれたマレフィセントとオーロラ姫の絆を引き裂き、妖精界を滅ぼそうとするイングリス王妃による恐るべき罠が隠されていた。結婚式の日、迫り来る危機から愛するオーロラ姫を救うため、マレフィセントの“究極の愛”が試される――というあらすじ。そんな本作でマレフィセントを演じたアンジェリーナと、カラスのディアヴァルを演じたサムが来日!マレフィセントは、複雑で奥深い愛情に満ち、類い稀なる美しさと強さを合わせ持つ悪のヒロイン。このマレフィセントは、アンジェリーナの生き様と重なるキャラクターで、彼女にとって最大のハマり役。前作でのプロモーション来日以来、今回で9度目の来日となるアンジェリーナは、日本のファンへ向けて「みなさんにお会いできることを楽しみにしているわ」とコメントを寄せている。そして、ディアヴァルは過去に人間に捕まったところをマレフィセントに助けられたカラス。マレフィセントに忠誠を尽くし、常に行動を共にする彼女の良き理解者だ。また、マレフィセントの力によって、自由自在に姿を変えられる。演じるサムは元々、「10,000 Things」のボーカルを担当していたが、その後俳優デビュー。『コントロール』で主演を務めたことで演技力が認められ、一躍スターの仲間入り。今回が記念すべき初来日となる。なお、2人は10月3日(木)に実施予定のプレミアイベントへの登壇を予定している。『マレフィセント2』は10月18日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:マレフィセント2 2019年10月18日より全国にて公開©2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2019年09月19日『ドント・ブリーズ』のプロデューサー、サム・ライミが新たに仕掛ける極限状態のサバイバルスリラー『クロール ―凶暴領域―』(原題:Crawl)。この度、『ピラニア3D』のアレクサンドル・アジャ監督が手掛ける本作から、初映像となる日本版予告編とポスタービジュアルが公開された。大学競泳選手のヘイリーは、疎遠になっていた父が巨大ハリケーンに襲われた故郷フロリダで連絡が取れなくなっていることを知り、実家へ探しに戻る。地下で重傷を負い、気絶している父を見つけるが、彼女もまた何者かによって地下室奥に引き摺り込まれ、右足に重傷を負ってしまう――。地球最強の捕食生物=ワニ×巨大ハリケーンという、絶対に生存不可能な最恐最悪の組合せによる極限状態からのサバイバルを描く本作は、7月12日に本国で公開されるやいなや、Rotten Tomatoesで驚愕の100%フレッシュを記録。注目を集めている。最大級のハリケーンに見舞われ、ワニから父と共に脱出を試みる主人公のヘイリーを演じているのは、『メイズ・ランナー』のテレサ役で知られ、2019年カルティエの新モデルに抜擢されたカヤ・スコデラリオ。彼女の父親は、『プライベート・ライアン』『グリーンマイル』のバリー・ペッパーが演じている。警告音から始まる今回到着した予告編では、最後まで緊迫した雰囲気が続く。最大級のハリケーンに襲われたフロリダの避難区域で、父を探すヘイリー。地下で重傷を負った父親を見つけたが、その瞬間背後から襲われ引きずり込まれてしまう。巨大ハリケーンに恐ろしいワニ、そして浸水のタイムリミットが迫る中、脱出の手立てはあるのか?ドキドキの予告編となっている。さらにポスタービジュアルは、水中には巨大なワニ、その恐怖に怯えるヘイリーの危機的状況が描かれ、緊張感漂う1枚となっている。『クロール ―凶暴領域―』は10月11日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年07月18日