手作りドーナツ専門店・フロレスタから、サンリオキャラクター・タキシードサムとコラボレーションした「サンリオキャラコラボドーナツ タキシードサム」が登場。2021年7月3日(土)から7月25日(日)まで期間限定で発売される。サンリオ“タキシードサム”がドーナツに!フロレスタの人気シリーズ「サンリオキャラコラボドーナツ」の新作は、淡いパステルカラーの世界観を愛らしい“タキシードサム”。いちごパウダーを使ったストロベリーチョコレートを使用して、“タキシードサム”のキュートな世界観を表現する。パステルカラーの“甘酸っぱ”いちごドーナツ土台となるドーナツには、ストロベリーチョコレートをあしらって、甘酸っぱいいちごの香りをプラスした。中央には“タキシードサム”型のドーナツをのせて、手元にはハートのモチーフを添えている。フレーバーは、黒ごまといちごの2種類。どちらもいちご香料は一切使用しておらず、着色料不使用。ソフトな食感と優しい香りが楽しめるスイーツとなっている。【詳細】「サンリオキャラコラボドーナツ タキシードサム」全2種 各486円販売期間:2021年7月3日(土)~7月25日(日)フレーバー:黒ごま味、いちご味取り扱い店舗:フロレスタ石巻R45店、宇都宮平成通り店、高円寺店、三軒茶屋店、学芸大学店、保谷駅前店、祖師谷大蔵駅前店、鎌倉店、浜松さんじの店、イオンタウン各務原店、野並駅前店、奈良本店、堀江店、北花田店、キッチンコドモ、三田ウッディタウン店、王子公園店、須磨キッチン店、米子店、藤崎店、くまもと光の森店、大分店、大分駅上野の森口店、大分大在店、新都心店、公式オンラインショップ※予約、取り置きなどの詳細は各店舗に問い合わせ。※常温/冷凍販売は店舗により異なる。※限定販売のため品切れの場合あり。
2021年06月27日グローバル元年とされた1995年の韓国を舞台に、TOEIC高得点を目指す女性社員たちの奮闘を痛快に描いた『サムジンカンパニー1995』。この度、会社の不正に立ち向かうコ・アソン演じる主人公ジャヨンらのキャラクター映像が解禁、さらに『あのこは貴族』の原作者・山内マリコ&岨手由貴子監督らから共感コメントが到着した。韓国の権威ある映画賞のひとつ、第57回百想芸術大賞にて映画部門作品賞を受賞した本作。解禁となったキャラクター映像では、物語をけん引する個性豊かなサムジン電子の面々たちがテンポよく紹介されていく。『グエムル-漢江の怪物-』『スノーピアサー』のコ・アソン演じる、TOEICクラスのドロシーこと主人公イ・ジャヨンは、“コーヒー10杯を12秒でつくれる”という特技を持ち、大卒なのに頼りないチェ・ドンス代理を助け、アン・ギチャン課長に“コピー&ペースト”を教えるなど、実は生産管理3部を影で支えるプロフェショナル。『ハッピーログイン』『小公女』のイ・ソム演じるマーケティング部のミッシェルことチョン・ユナは、すぐれたアイディアが浮かんでも、それを会議で発言する機会がなく、部内の大卒女性社員チョ・ミンジョン代理に盗まれることも。それでも、ミステリー・推理小説マニアならではの推理力で不正を暴こうとする。さらに、『スウィング・キッズ』のパク・ヘスが演じるのは、会計部のシルビアことシム・ボラム。数学大会の優勝歴を持つ数学の天才だが、ふだんの業務は接待費の領収書をごまかし処理をすること。そんな彼女たちが、会社が隠蔽した汚染水排出を知ったことをきっかけにそれぞれの得意分野を生かし、真相解明に奔走する。そのほか、ボンクラ常務や新任社長など、3人たちを取り巻くキャラクターたちも曲者ばかりだ。コ・アソンは撮影をふり返り、「最初にこの映画の話の説明を受けたとき、“90年代の女性たちが戦う話”とききました。イ・ジャヨンという私の役だけでなく、登場するキャラクターすべてが魅力的だと思いました。私自身、元気をもらえて一日を誠実に過ごせる映画が好きなのですが、今回の撮影ではこの作品もそんな映画になればと思って、ポジティブな気持ちをたくさん込めました」と語る。さらに、舞台となった95年当時を再現したファッションも、懐かしくて新しい“ニュートロ”として注目を集めている。▼各界の著名人たちから共感の声続々「ジャヨン、ユナ、ボラム、一緒に戦った女たち、大っ好きだ!!」尊さを噛み締めながら、シスターフッドを胸いっぱい吸い込みました。犬山紙子(エッセイスト)最高のフェミ・エンタメ映画!これこそ観たかったやつ!!!『グエムル-漢江の怪物-』のあの子にこんな未来が待ってたなんて泣いちゃうじゃないですか。山内マリコ(作家)「そういうものだ」と思ってしまえば楽なのはわかっている。でも思いたくない、思わないでいることを選んだ。可愛く強い、普通の女性たちの映画だと思います。青木祐子(小説家)実話を基にした作品で高卒女性社員が力を合わせて事実を隠蔽する会社を相手に解雇の危険を顧みずに力を合わせ真相解明に向けて奔走します。ファッションやメイク小道具なども当時を再現すべくこだわっており、悪に立ち向かう姿に心打たれて僕も頑張ろう!と思える映画だったので皆さんに劇場でチンチャ観て欲しいです!スクールゾーン 橋本稜(芸人)これが実話なのかと思うと震えるような問題でしたが、ラストスパートにかけての、この気持ち良さ!本当にスッキリしました!!!そして、私的に最後の場面でユナがある女性に発した、あのセリフがカッコ良すぎて!最高でした!まるで、自分が言ってやった!みたいな爽快感を得られましたみなさんにも、是非味わってもらいたいです!高橋愛(女優・モデル)“教育”と“連帯”が女性を救う物語に、胸が熱くなりました。よく食べて、よく学ぼう!自分をエンパワーメントするために。岨手由貴子(映画監督)『サムジンカンパニー1995』は7月9日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:サムジンカンパニー1995 2021年7月9日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開© 2020 LOTTE ENTERTAINMENT & THE LAMP All Rights Reserved.
2021年06月25日『グエムル-漢江の怪物-』コ・アソンらが演じる大企業の高卒女性社員たちが、偶然知った会社の不正に自らの知恵と勇気で立ち向かう姿を痛快に描いた『サムジンカンパニー1995』。この度、予告編映像と場面写真が一挙解禁となった。金泳三大統領によってグローバル元年と位置付けられた1995年の韓国。本作は、国際化へと激変する社会や1991年に実際に起こった斗山電子のフェノール流出による水質汚染事件など実話を基に描かれる物語。予告編では、1995年ソウル、サムジン電子に勤める生産管理3部のジャヨン(コ・アソン)、マーケティング部のユナ(イ・ソム)、会計部のボラム(パク・ヘス)は実務能力が完璧ながら電話取りや書類整理、掃除やお茶くみなど雑用ばかりに明け暮れる様子が描かれる。コーヒーを作りながら「なぜ女が外で働き出したか知ってる?安い賃金でよく働くからよ」と嘆くユナたち。ある日、TOEIC600点以上取った者を「代理」に昇格させることが社内で発表されると、「3か月で600点以上なんて無理」と言いながらも、活躍の場を広げる夢と希望を持ってこぞって英語教室に通い始める。そんな中、ジャヨンは自社工場から有害物質を含む工業用廃水が川に流出しているのを偶然目撃、しかし会社がその事実を隠蔽していることを知る。解雇の危険も顧みず「剣を抜いたのに何もしないの?」と必死に訴えるジャヨンたちは果たして真相解明することができるのか?「一寸の虫にも五分の魂」と叫ぶ彼女たちの奮闘から目が離せない。メガホンをとったのは、ペ・スジ主演『花、香る歌』のイ・ジョンピル監督。本作について「核心は人々の中にあった“ファイト”という気持ち。生きていく中で直面する大小さまざまな問題を、諦めず、文句を言わずに解決しようとする人々の物語です」と明かす。「こんなことで世の中が変わるのか? と考えながらも、自分を守るため前に進んで行く人たちの話を作りたいと思いました。 “たとえ小さな存在でも私たちは偉大なのだから” そんな信念と共に、自分の仕事に責任感と誇りを持った人たちの話を楽しくかっこよく描きたかった。何よりも堂々としていて凛々しい彼女たちの突き進む姿を見せたかったのです」と語っている。『サムジンカンパニー1995』は7月9日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:サムジンカンパニー1995 2021年7月9日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開© 2020 LOTTE ENTERTAINMENT & THE LAMP All Rights Reserved.
2021年04月28日土曜日(現地時間)、全米監督協会賞(DGAアワード)が発表された。『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督が長編映画監督賞を受賞。女性監督としては史上2人目、有色人種の女性としては初めての受賞という快挙を遂げた。同賞を初めて受賞した女性監督は2010年の『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー監督だった。なお、翌日行われた英国アカデミー賞でもジャオ監督は監督賞を受賞し、「ビグロー監督に続く史上2人目の女性、有色人種の女性としては初めて」という偉業を達成している。全米監督協会賞の長編映画監督賞は、アカデミー賞の監督賞とほぼ毎年一致しているという特徴がある。「IndieWire」などによると、70年以上の歴史で一致しなかったのはたった8回だという。昨年はそのうちの1回で、全米監督協会賞は『1917 命をかけた伝令』のサム・メンデス、アカデミー賞は『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノが受賞した。今年は果たして一致となるか?長編映画監督賞のほかには、初めて長編映画を監督した新人に贈られる長編映画初監督賞に『サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ』のダリウス・マーダー、ドラマシリーズ監督賞に「HOMELAND/ホームランド」のレスリー・リンカ・グラッター、テレビ映画・リミテッドシリーズ監督賞に「クイーンズ・ギャンビット」のスコット・フランクが選ばれた。(Hiromi Kaku)■関連作品:ノマドランド 2021年3月26日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2021年04月12日サム・メンデスの次回作に、オリヴィア・コールマンが主演することになりそうだ。タイトルは『Empire of Light』。80年代のイギリスの海沿いの街を舞台にしたラブストーリーで、メンデスが脚本を書き下ろした。撮影監督はメンデスの最近作「1917命をかけた伝令」でオスカーを受賞したロジャー・ディンキンス。製作、配給はサーチライト・ピクチャーズ。コールマンの最新作は、アンソニー・ホプキンスと共演する「ファーザー」。この映画でコールマンは今年のオスカーの助演女優部門にノミネートされている。また、コールマンが出演するNetflixの「ザ・クラウン」は、先週末の映画俳優組合賞(SAG)でキャスト部門を受賞している。文=猿渡由紀
2021年04月07日英国ナショナル・シアターが厳選し収録した舞台作品を日本の映画館で楽しめる“ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)”。この度、シネ・リーブル池袋にてNTLive傑作選ともいえるアンコール上映が決定した。サム・メンデスが手掛けた今年の話題作「リーマン・トリロジー」と、いま最も旬なクリエーター、フィービー・ウォーラー=ブリッジが贈る「フリーバッグ」。そのほか、ベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リー・ミラーが交互に怪物と博士を演じたダニー・ボイル演出「フランケンシュタイン」、久々のアンコールになる「誰もいない国」など、また観たかった作品が再び。演劇の今年の見納め、来年の見初めとして楽しめそうだ。なお、NTLive新作の次回公開は12月4日(金)よりジェームズ・マカヴォイ主演のオリヴィエ賞リバイバル作品賞受賞作「シラノ・ド・ベルジュラック」が予定されている。「ナショナル・シアター・ライブ アンコール2020冬」は12月18日(金)~1月14日(木)シネ・リーブル池袋にて上映、※1月1日(金・祝)元旦は休館。(text:cinemacafe.net)
2020年11月18日「愛の不時着」のユン・セリ役で日本でも大人気のソン・イェジンが、ついにハリウッド進出か。映画『アバター』で知られるサム・ワーシントン出演の『Cross』(原題)に交渉中であることを韓国メディアが伝えている。ソン・イェジンの所属事務所MS Teamエンターテインメントによれば、かなり前向きに検討中とのこと。また、もうひとり出演検討中と名前が挙がっているのが、『パラサイト 半地下の家族』で“リスペクト!”されるパク社長を演じたイ・ソンギュンで、彼にとっても本格的なアメリカ進出となる。『Cross』(原題)はSF映画の傑作として名高い『ガタカ』や、『ザ・ホスト 美しき侵略者』『TIME/タイム』ほか、アカデミー賞脚本賞にノミネートされた『トゥルーマン・ショー』などのアンドリュー・ニコルがメガホン。舞台となるのは、近未来、2つに分断された貧富の格差がある架空の多民族国家。ソン・イェジンは、貧しい国側に暮らすシングルマザーで、国からの脱出を試みた夫が国境近くで亡くなった後、ひとりで息子を育てている強い女性ベラを演じるといわれている。また、サム・ワーシントンは裕福な国側の人間で、イ・ソンギュンはカリスマ性にあふれた国境守備隊長ギデオン役を提案されているという。10年間にわたって『Cross』の企画を温めていたニコル監督は、昨年、世界唯一の分断国家である韓国を訪れて大きなインスピレーションを受けたらしく、韓国俳優を起用して、韓国で撮影する意向を固めたとか。Netflixで190か国に配信されている「愛の不時着」ソン・イェジンとアカデミー賞作品賞の『パラサイト』イ・ソンギュンとくれば、世界的にも知名度は抜群。2021年3月から、韓国での撮影開始を目指しているという。(text:Reiko Uehara)
2020年07月06日伝令を任された2人の兵士に密着し、命がけのミッションに同行する異次元の映画没入体験へといざなうサム・メンデス監督『1917 命をかけた伝令』ブルーレイ&DVDが、8月5日(水)よりリリースされることが決まった。敵陣を越え夜明けまでに伝令を届けるというミッションを課せられた2人の兵士。その動きにカメラが密着し、最初から最後まで映像がひとつにつながったかのように、観客がRPGのごとく、戦場の空気や最前線を走り抜ける兵士たちの息遣いをリアルに感じ、究極の没入感を得られるように創り上げられた本作。デビュー作『アメリカン・ビューティー』でアカデミー賞監督賞を獲得し、『007 スカイフォール』でシリーズ最高成績を記録、続く『007 スペクター』も大ヒットした巨匠サム・メンデスが、自身の祖父から伝え聞いた第1次世界大戦の激闘の体験を映画化。長年にわたって温めてきた構想を実現した本作は、彼が初めて脚本も手掛けた渾身の一大プロジェクト。撮影監督のロジャー・ディーキンスや編集のリー・スミスといった、アカデミー賞を受賞してきたスタッフたちの「名人技」が監督がこだわったリアルな没入体験映像と映像製作を支え、第77回ゴールデン・グローブ賞のドラマ部門監督賞及び作品賞、さらに第92回アカデミー賞では作品賞をはじめとして10部門にノミネートされ、撮影賞、視覚効果賞、録音賞の3部門を獲得した。なお、おうちにいながら映画館の大スクリーン感覚で楽しめる早期予約キャンペーンを5月20日(水)~6月10日(水)まで実施。ブルーレイ+DVD商品をキャンペーン期間中に予約された方の中から抽選で20名にスタンドアロン型VRゴーグル「Oculus Go(オキュラスゴー)」を1週間無料レンタルし、その機能を使って迫力と臨場感を体験するという。『1917 命をかけた伝令』ブルーレイ&DVDは8月5日(水)リリース、同日レンタル開始 。(text:cinemacafe.net)■関連作品:1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年05月20日乃木坂46 4期生の遠藤さくら、早川聖来、田村真佑、掛橋沙耶香、金川紗耶が元アイドルを演じるドラマ「サムのこと」全4話が、2020年4月29日(水)20時00分から5月6日(水)23時59分までの8日間限定で無料配信される。「サムのこと」は、2020年3月20日(金)からdTV®(※)で配信がスタートし、現在、本編最終話となる第4話のほかメイキング映像をまとめた第5話と第6話が配信中。直木賞作家・西加奈子の短編小説をドラマ化した本作は、同じアイドルグループのメンバーだった1人が亡くなったことをきっかけに久々に集まった元メンバーたちが当時を振り返る過程で、仲間を失った喪失感が生きる希望へと変わっていく模様を描いた群像劇。遠藤さくら演じる"生前"のサムをはじめ、LGBTに悩むアリ(早川聖来)やアルコールにおぼれてしまうキム(田村真佑)、妹に対して嫉妬をしてしまうモモ(掛橋沙耶香)、借金に苦しむスミ(金川紗耶)など、それぞれがシリアスな設定を持つキャラクターが数多く登場し、‟青春時代の葛藤とそれを乗り越えていく希望”をテーマに乃木坂46のメンバーが個性豊かな役どころを演じてる。物語はアイドルグループの解散から1年後、元メンバーの4人がサムの通夜で久々に再会するシーンからスタート。生前のサムを回想しながらストーリーが進み、それぞれが抱えている深い悩みにサムが関わりながら展開していくところが見どころの1つ。主役を務めた遠藤さくらは「台本を読んだときに、サムは空気を読まないしおせっかいなので、‟周りを困らせることが多い性格だな“と思いました。静かなところとか、私と似ているなと感じる部分もありましたが、‟絶対に自分とは真逆の人間だ”と思っていました。でも、演じているうちにサムの気持ちが分かったり、自分と重なる部分もある気がしたり…。具体的に言い表すのは難しいんですが、不思議な感覚でした」とコメント。8日間の無料配信期間中は、スマートフォンやPC、対応TVなどのdTVサイトから、ログインや会員登録の手続きはなく、視聴が可能となっている。※「dTV」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。予告編本編第1話~第4話無料視聴URL()番組公式サイト()番組公式Twitter()ドラマ公式Instagram()番組概要西加奈子の小説「猿に会う」を『重力ピエロ』『見えない目撃者』など映画監督として数々の作品を手掛けてきた森監督と、坂道シリーズのドキュメンタリー映画やMVで知られる高橋監督がドラマ化。キャストは、本作がドラマ初出演となる、乃木坂46 4期生が出演。可憐な表情で多くの人を惹きつけるアイドルとしての表情とは打って変わって、本作では個性豊かなキャラクターをそれぞれが熱演する。出演 : 遠藤さくら 早川聖来 田村真佑 掛橋沙耶香 金川紗耶 筒井あやめ 矢久保美緒 秋元真夏山本剛史 村岡希美 中島歩 ほか原作 :「サムのこと猿に会う」西加奈子(小学館文庫)監督 : 森淳一脚本 : 三嶋龍朗チーフプロデューサー : 上田徳浩プロデュース : 鈴木健太郎、備前島幹人プロデューサー : 龍貴大、西ヶ谷寿一、横山蘭平協力 : 秋元康©西加奈子・小学館/エイベックス通信放送
2020年04月27日パキスタン移民の少年がブルース・スプリングスティーンの音楽に影響を受けながら成長していく姿を描く『カセットテープ・ダイアリーズ』。本作で主人公の幼なじみを演じるのは、『1917 命をかけた伝令』の若き伝令兵のひとりを演じて話題を集めたディーン=チャールズ・チャップマン。本作では、80年代のUKバンドマンスタイルを着こなしている。2005年から約6年間、ミュージカル版「リトル・ダンサー」の舞台に出演、HBOの大ヒットTVドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のトメン・バラシオン役で知られ、Netflix配給『キング』ではティモシー・シャラメと共演するなど子役から着実に実力をつけてきたディーン=チャールズ・チャップマン。第92回アカデミー賞で撮影賞ほか3部門の受賞を果たしたサム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』では、スコフィールド上等兵(ジョージ・マッケイ)と共に戦場を駆け抜けるブレイク上等兵役を務め上げ、順調にスター街道を駆け上がっている注目のイギリス俳優だ。本作では、移民への差別や偏見が色濃い町で暮らす主人公ジャベド(ヴィヴェイク・カルラ)の幼なじみで、親友のマット役で出演。仲間とバンドを組み「シンセサイザーが未来だ」と自慢げに語るマットは、当時、世界的ヒット曲を生み出していた「ペット・ショップ・ボーイズ」にドはまり中。今作の衣装にはかなりのこだわりがあったというグリンダ・チャーダ監督は、「80年代前半はまだ70年代の雰囲気が残っていたので、1987年という年のファッションを強く出そうと思っていました。ジャベドにはもちろんブルース・スプリングスティーンのようなデニムのジャケットを着せたかったし、マットは『デュラン・デュラン』のジョン・テイラーを意識していました」と明かす。リサーチを重ねて再現した当時のポップスターに影響された衣装と、若手英国俳優の注目株であるディーン=チャールズに着目してほしい。『カセットテープ・ダイアリーズ』は4月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カセットテープ・ダイアリーズ 2020年4月17日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開©BIF Bruce Limited 2019
2020年03月29日第92回アカデミー賞では撮影賞&視覚効果賞&録音賞の3部門を受賞したサム・メンデス監督最新作『1917 命をかけた伝令』。この度、異次元の没入体験を生み出したメンデス監督、撮影監督のロジャー・ディーキンス、主演のジョージ・マッケイとディーン=チャールズ・チャップマンらが撮影をふり返りながら、見どころを語る10分超えの特別映像が到着した。期待が高まる中、先週日本でも公開を迎えると、SNSでは早速、「伝令を届けるため、前線へと向かう主人公2人組の使命感と喪失感。主人公たちの感情やすれ違う兵士の風貌、街や自然の変化のグラデーションが1カットだからこそ強く感じられた」「これは"映画鑑賞"なんてレベルじゃなく、疑似体験。驚異的な長回しと異次元の音響。緩急、抑揚、間を重視した場面転換の巧みさに鳥肌が立つ。光と影を強烈に意識させるシーンの数々、その神秘的な映像表現はため息が出るほど美しかった」「映像がただただ美しかった。特に光と闇を映す技法が素晴らしく自分が今劇場内にいる事を忘れるほどの臨場感」「脚本自体はシンプル故に映像が語りかけてくる情感が半端ない。今までに味わったことのない体感」など、劇場のスクリーンで映画を体験した観客からの声が相次いでいる。今回解禁された約11分間に及ぶ本映像では、第一次世界大戦を体験した祖父の話をきっかけに初の脚本執筆に挑んだというサム・メンデス監督による本作の題材・ストーリー、そしてワンカット撮影という技法を選んだ想いについて明かすところから始まる。続けて、スタッフだけでなくカメラに追い回されるキャストの動きも重要となる独特な撮影の中、主演に大抜擢されたジョージ・マッケイとディーン=チャールズ・チャップマンが登場し、ジョージが「舞台の芝居と同じ。間違えたとしても演じ続けなきゃならない」と語り、ディーンが「実際に台詞が被ることもあった」と明かすように、トラブルが起きても芝居と撮影を続行したという本作ならではのエピソードとその実際の本編映像が明かされ、本年度アカデミー賞で撮影賞を受賞したディーキンスが、自身の撮影にかけたポリシーについて熱く語る姿も映し出されていく。メイキング映像では、ディーキンスが実際にカメラを覗いて撮影する様子や、メンデス監督ともにロケーションをみながら打ち合わせを重ねたり、ジョージやディーンも加わり美術セットも仕上がっていない平地の状態のロケ地でリハーサルに打ち込む姿、またジョージがスタントを使わずに自ら激流に飛び込んだり、砂の塊が容赦なく舞う戦場を駆け抜けるという身体を張ったアクションに挑む姿も。『007 スペクター』や『007 スカイフォール』で活躍したプロダクション・デザインのデニス・ガスナー率いる美術チームが忠実に再現した塹壕や廃墟を作り上げ、照明チームがディーキンスの監修の元で夜間シーンの撮影に試行錯誤する様子なども映し出され、本作に参加した全てのクルーが“リアルタイムで物語を描く”ことを徹底的に追求して、本作の製作に挑んだことがひしひしと伝わる濃厚な映像に仕上がっている。見どころたっぷりの映像の最後は、ディーキンスが「実際にスクリーンで観て、ワンカット撮影の世界と、その撮影技術を堪能してほしい」と自身が生み出した“ワンカット映像”に自信を覗かせ、メンデス監督が「“ワンカットで撮影する”そう決めた覚悟が重要なんだ。それが観客の心に響く作品に結実すればこんなに嬉しいことはないね」と、信念を持って仕上げた本作を観客に託すコメントで締めくくっている。『1917 命をかけた伝令』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年02月20日2月15日、16日の全国映画動員ランキングは、アカデミー賞で作品賞など4部門を受賞した『パラサイト 半地下の家族』(全国279館)が公開6週目でついに首位を飾った。サム・メンデス監督が第1次大戦下で危険な任務を命じられたイギリス人兵士ふたりの一日を描く『1917 命をかけた伝令』(全国317館)は初登場2位。公開2週目の『犬鳴村』(全国211館)は先週2位から3位になった。続いて公開2週目の『ヲタクに恋は難しい』(全国304館)は先週1位から4位に。公開3週目の『AI崩壊』(全国346館)は先週3位から5位に。公開13週目の『アナと雪の女王2』(全国382館)は先週7位から6位に順位をあげている。そのほか太宰治の未完の遺作をアレンジした、ケラリーノ・サンドロヴィッチの戯曲『グッドバイ』を映画化した『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』(全国152館)が初登場7位につけている。次週は『映画 ねこねこ日本史 ~龍馬のはちゃめちゃタイムトラベルぜよ!~』『恐竜超伝説 劇場版ダーウィンが来た!』『スウィング・キッズ』『スキャンダル』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』『チャーリーズ・エンジェル』『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』『名もなき生涯』『ミッドサマー』『Red』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『パラサイト 半地下の家族』2位『1917 命をかけた伝令』3位『犬鳴村』4位『ヲタクに恋は難しい』5位『AI崩壊』6位『アナと雪の女王2』7位『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』8位『キャッツ』9位『劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー/魔進戦隊キラメイジャー エピソードZEROスーパー戦隊MOVIEパーティー』10位『カイジ ファイナルゲーム』
2020年02月17日サム・スミスの2年半ぶりとなる3作目のアルバム『トゥ・ダイ・フォー』が、2020年5月1日(金)にリリースされる。また、アルバム表題曲の「トゥ・ダイ・フォー」とミュージックビデオも発表された。サム・スミス待望のニューアルバム今まで、数多くのヒット曲を生み出し、4部門のグラミー賞、アカデミー賞など、多くの名誉ある賞を獲得してきた、“天使の歌声”の持ち主サム・スミス。先日、YouTubeのチャンネル登録者数が1000万人を突破し、イギリス人アーティストとしては一握りしかいない記録を達成するなど、その勢いは留まるところを知らない。前作から2年半ぶりとなるニュー・アルバム『トゥ・ダイ・フォー』の収録曲の全貌は未だ発表されていないが、「ハウ・ドゥ・ユー・スリープ?」や、ドナ・サマーのディスコ・ソングのカヴァー曲「アイ・フィール・ラヴ」や、「ダンシング・ウィズ・ア・ストレンジャー」などヒット・シングルを多数収録予定。また、日本盤にはボーナス・トラックが収録され、ファン必聴内容になっている。心を温めるバラード・ソング「トゥ・ダイ・フォー」が先行シングル先行シングルとしてリリースされるのは、アルバム表題曲の「トゥ・ダイ・フォー」。サムの長年のコラボレーターである友人プロデューサーのジミー・ネイプスらと共に制作された。2001年に公開されたカルト映画『ダニー・ダーコ』の劇中のセリフから始まるこの曲は、「死んでもいいと思える人が欲しい」というサムの恋愛観をメロウなピアノサウンドと合わせたバラード・ソング。サム・スミスは、本曲についてこう語る。「この曲をリリースすることは、すごく意味のあることなんじゃないかな。私の一番深い部分から生まれた曲だと感じているよ。落ち込んでいて自分を見つめ直している時に、ジミー・ネイプスとスターゲイトのプロダクションチームとロサンゼルスで作ったんだ。孤独なバレンタインデーを過ごしている人全員に贈る曲だよ!」【詳細】サム・スミス■最新アルバム『トゥ・ダイ・フォー』リリース日:2020年5月1日(金)価格:2,500円+税アルバム収録予定曲:・ダンシング・ウィズ・ア・ストレンジャー / Dancing With A Stranger・ハウ・ドゥ・ユー・スリープ? / How Do You Sleep?・トゥ・ダイ・フォー / To Die For・アイ・フィール・ラヴ / I Feel Love・ファイヤー・オン・ファイヤー / Fire On Fire・プロミセズ / Promises※日本盤CDにはボーナス・トラックを収録予定※解説・歌詞・対訳付■最新シングル「トゥ・ダイ・フォー」リリース日:2020年2月14日(金)
2020年02月17日第一次大戦中の1971年、イギリス軍のふたりの若き兵士は1600名の同胞を救うための伝言を託される。だが、それを次の日の夜明けまでに届けるためには敵陣を突破しなくてはいけなかった――。『1917 命をかけた伝令』は、今年のアカデミー賞で作品賞・監督賞をはじめ10部門にノミネートされ、撮影賞・録音賞・視覚効果賞に輝いた、今最もホットな作品だ。メガホンを取ったのは『007 スカイフォール』のサム・メンデス。彼が選んだ撮影方法は前代未聞の全編ワンカット映像。つまり本作は、流麗な“撮影”と、ワンカットに見せるための“視覚効果”、そして観客を、あたかも戦場にいるかのように錯覚させる臨場感いっぱいの“録音”、それらが相まって生まれた“体験する戦争映画”なのだ。「第一次大戦について知らない人もたくさんいるだろう。が、そういう知識は何も必要じゃない。この映画は没入できるように作られているから、観終わったときには、まさにふたりの兵士たちと一緒に戦争を“体験”したかのように感じられるはずだ。他の映画ならば戦争について“知る”が、本作の場合は“体験する”。私がこだわったのはその点なんだ」サム・メンデスが戦争映画を手がけるのはこれで2本目。最初の『ジャーヘッド』(05)では湾岸戦争を描きつつ、戦闘シーンもなく敵の姿も見せないという異色っぷりだった。考えてみれば『スカイフォール』も、007シリーズの中では異彩を放っている。「きっと私は、そのジャンルの中で同じような表現を繰り返したくはないんだろうね(笑)。ジャンル全体に自分が貢献したいから、常に新しいアプローチを試したいと考えている。それによってそのジャンルが活性化することがうれしいんだよ」その試みに大きく貢献したのは『ジャーヘッド』からのつきあいになる名カメラマン、ロジャー・ディーキンス。ワンカット映像が実現したのも、彼の才能が大きくものを言っている。本作で2度目のオスカーに輝いたのも当然だ。「私がロジャーに頼んだのは、カメラを3人目のキャラクターにすることだった。ふたりの兵士のあとを常に追いかけていき、決して邪魔しない存在。もし、カメラをブンブン振り回したりしたら、それこそストーリーや兵士たちの邪魔になっただろう。観客にはワンカットの映像であることも忘れて、彼らの旅に同行してもらうことが私たちの目的だ。ロジャーは見事、そういう映像にしてくれたよ」その危険だらけの旅の途中で出会い、ふたりの新兵を助けるのはベテラン兵たち。彼らのひとときのふれあいが物語をより豊かにしている。しかも、ベテランを演じているのは実際にベテランのコリン・ファースやベネディクト・カンバーバッチら、日本でも人気の高い英国男優たちだ。「私は自分の直感を信じる方なのかもしれない(笑)。というのも主人公を演じるジョージ(・マッケイ)とディーン(=チャールズ・チャップマン)はオーディションでひと目見たときにピンときて決めたんだ。そして、ベテランたちの配置もやっぱり直感だった。コリン(・ファース)だけは脚本を当て書きしていたけど、あとのマーク・ストロングやベネディクト、アンドリュー・スコットたちは直感だよ。撮影していて、我ながらなかなか上手いキャスティングだと思ったくらい、気に入っている(笑)」撮影方法や映像が取りざたされる映画だが、実はキャスティングも絶妙。彼らが織り成すドラマも感動的なのだ。「この物語は私の祖父から聞いた話をベースにしている。祖父は第一次大戦に従軍し伝令係を務めていたんだ。その話には人間の物語があり、体験があり、兄弟や友人、戦友に対する想いがあった。そして、故郷に想いを馳せる切なさも、だ。10歳の頃にその話を聞いた私は、映画監督の道を選んだときから、いつか絶対映画化すると決めていた。この物語を是非とも語りたかったんだ」ちなみに今回のアカデミー賞ではメンデス自身、オリジナル脚本賞にもノミネートされていた。映像だけではなく、物語も美しいということだ。取材・文:渡辺麻紀『1917 命をかけた伝令』公開中
2020年02月14日『1917 命をかけた伝令』を大ヒットさせたサム・メンデスが、次に『Beautiful Ruins』をプロデュースすることになった。ニューヨークタイムズのベストセラーになった同名小説の映画化で、舞台はイタリアの小さなホテル。現在、脚色作業が進められている。メンデスはプロデューサーにとどまり、監督はしない。監督は、現在、探している段階のようだ。『1917』は、オスカーで作品部門と監督部門の最有力候補と思われていたが、これらの部門は逃し、撮影、視覚効果、音響の3部門で受賞した。世界興収はすでに3億ドル弱。これからもまだ伸びが見込まれている。文=猿渡由紀『1917 命をかけた伝令』公開中
2020年02月14日英国ナショナル・シアターが厳選して収録した舞台を日本の映画館で楽しめる“ナショナル・シアター・ライブ”(以下、NTLive)。この度、『1917 命をかけた伝令』のサム・メンデス演出による「リーマン・トリロジー」に続く、NTLive 2020第2弾となるフィービー・ウォーラー=ブリッジ作・主演の「フリーバッグ」の予告編が完成した。皮肉屋で常識外れのシングル女性を主人公にした本作は、フィービー・ウォーラー=ブリッジによる一人芝居。この舞台が評価された彼女は、『007』シリーズ史上2人目の女性脚本家として『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に参加。いまハリウッドで最も注目されるクリエーターのひとりとして知られる。彼女が舞台版を元に企画・製作総指揮・脚本・主演を務めた英ドラマ「Fleabag フリーバッグ」は、米テレビ界最高の栄誉とされる第71回プライムタイム・エミー賞でコメディシリーズ作品賞、主演女優賞を含む計6部門を受賞したほか、英国アカデミー賞(テレビ部門)、ゴールデン・グローブ賞(テレビ部門)など名だたる賞を席巻。しかも、そのドラマの放映時にはフィービーの衣装や小物の検索率が34~38%増加するという“フリーバッグ・エフェクト”という社会現象まで巻き起こした。また、BBCアメリカの「キリング・イヴ/Killing Eve」シーズン1でもクリエイターを務めた。今回NTLiveで劇場公開するのは、ロンドン・ウィンダムズ劇場で上演した際に収録したもの。さらに、トークイベント付きプレミア上映の実施も決定。ドラマ版「フリーバッグ」の大ファンで日本の演劇界で女優・演出家・劇作家としても活躍する桑原裕子氏と、映画・ドラマに造詣の深いライターの今祥枝氏が登壇する。NTLive「フリーバッグ」は3月13日(金)~3月19日(木)までTOHOシネマズ 日本橋、シネ・リーブル池袋、TOHOシネマズ 川崎、TOHOシネマズ 赤池、大阪ステーションシティシネマ、福岡・中洲大洋映画劇場にて1週間限定上映。(text:cinemacafe.net)
2020年02月14日ゴールデングローブで作品賞と監督賞を、英国アカデミー賞で作品賞をはじめ7部門を受賞するなど絶賛が相次いでいる映画『1917 命をかけた伝令』が公開になる。本作でサム・メンデス監督と世界トップクラスの映画人たちが挑んだのは、まだ誰も観たことがない驚異の映像表現。臨場感、没入感と息をのむ映像美が混然一体となった語り口で1917年の戦場を描き出す。映画の舞台はタイトルにもなっている1917年のフランス。第一次世界大戦の西部戦線では、イギリスやフランスの軍勢とドイツをはじめとする軍勢が長期戦を繰り広げており、多大な死者を出しながら、お互いが塹壕の中で事態を打開する一手を探っていた。4月6日の朝、英国人兵士スコフィールドとブレイクは上官から“伝令”を預かる。それは戦線の先にいる部隊に攻撃を中止させるもので、この伝令が伝わらなければ、1600人の仲間が待ち伏せしているドイツ軍に殺されてしまうだろう。ふたりの若い兵士は極めて危険な戦場に一歩を踏み出し、仲間の命を救うための伝令を胸に行動を開始する。映画はふたりの兵士のミッションを全編ワンカット風に描いており、いくつかに分割して撮影した長いショットを巧みな編集でつなぎ合わせている。しかし、この手法は難題の連続だ。長回しのため、誰かがミスすると最初からすべてやり直しで、あるセリフが終わるジャストなタイミングで自動車が到着したり、目的地にたどり着かなければシーンが成立しない。複数の日にわたって撮影されてはいるが、劇中ではたった1日の出来事なので、曇り空でなければ撮影は中止。カメラが縦横無尽に俳優にまわりこむため、照明が仕込めず、カメラ近くにスタッフは待機できない。すべてを入念に準備して、何カ月もかけて実地を歩きながら脚本を修正し、半年かけて俳優がリハーサルしても、兵士の行程を描く作品のため、ひとつのロケ地は劇中では1回しか出てこない。この圧倒的に手間とスキルと集中力を必要とする撮影手法をメンデス監督はあえて選択。彼と長年に渡ってチームを組んできた名撮影監督ロジャー・ディーキンス、スゴ腕の美術監督デニス・ガスナーらが集結して驚異の映像を描き出した。そのビジュアルは観客が戦場にいるかのような“没入感”を感じさせるが、単にカメラが兵士と並走するような安易なものではなく、時に劇中の主人公たちに寄り添い、時に水の上を浮遊しながら引いた位置で彼らの動きを捉え、時に複雑な軌道を描きながら複数のドラマをひと続きのショットでおさめていく。自然光をいかした陰影に富んだショット、暗闇でも決して美しさを損なうことなく荘厳なイメージを保ち続ける“ディーキンスの得意ワザ”も全編に渡って発揮されており、どのショットも目が離せない美しさだ。そして最後に待つのは、兵士たちの苦しみや想いが観る者にまっすぐに届く物語。劇中に登場する誰もが仲間の命を救うために自身の命をかけて戦い、この戦争が一刻も早く終わるのを願っている。本作は映像や没入感について多く語られているが、過酷な戦場の中で生きる人間の“ハートに触れる”かのような繊細なドラマにも注目だ。『1917 命をかけた伝令』本日より全国ロードショー
2020年02月14日第92回アカデミー賞に10部門でノミネートされ、撮影賞など3部門を授賞したサム・メンデス監督作『1917 命をかけた伝令』。このほど、照明で物語を語る、アカデミー賞受賞の撮影監督ロジャー・ディーキンスが生み出す圧巻の撮影風景を収めた特別映像が到着した。全て屋外での“ワンカット”撮影に挑んだ本作では、入念なリハーサルを繰り返し、移動する歩数やセリフを言い終わる秒数、カメラの動きや天候まで、様々な要素を計算し尽くした上で初めてカメラを持って撮影に入ることができる。このプロダクションに関わる全ての人間の、本作への献身的な姿勢が最重要だったとメンデス監督が語るほど、撮影準備に最も時間をかけてきた。その中でも苦労を強いられたのは、“照明を使えない”ということだったという。撮影監督のディーキンスも「今回のように舞台が屋外の作品では、天候と自然光の状態が鍵となる。この映画では塹壕の中を走り抜け、360度方向転換することもあるから、照明を使用することができない。また、物語の進行順に撮影するから、シーンとシーンを自然につなぎ合わせるためには曇り空の中での撮影が必須だった。朝の時点で晴天だと撮影ができないから、その場合はリハーサルを行ったよ」と、撮影時の苦労をふり返っている。今回到着した特別映像は、本作の中でも特に見事な光と闇のコントラストを映し出している撮影シーンを収めたもの。照明が使えないため、あたりを照らすのは照明弾の明かりのみ。緊迫感に溢れたシーン全体を撮るには何秒の照明弾が必要かを計算し、事前に模型を使って影の動きを確認、全ての人間が計算通りに動くことはもちろん、影の動きまでをも把握した上で初めて描き出すことの出来る究極の映像だ。敵地を走り抜ける若き伝令兵の目に見えない脅威、曲がり角の先に潜む恐怖を照明弾のみで表現してみせたディーキンスに対し、「照明で物語を雄弁に語れるのが撮影監督のロジャー・ディーキンスだ」と惜しみない賞賛の言葉を贈るメンデス監督。「照明弾の作る影の動きは不気味な印象を残す」と語る彼の言葉通り、美しさを感じさせながら、どこか不安を掻き立てるような神秘的な映像が完成した。『1917 命をかけた伝令』は2月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年02月13日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、監督賞に『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督が輝いた。受賞コメントではマーティン・スコセッシ監督、クエンティン・タランティーノ監督に対する感謝を述べた。今年のアカデミー賞では作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞、美術賞、編集賞の計6部門にノミネートされており、ポン・ジュノ監督は初ノミネートで、監督賞を受賞した。韓国人の映画監督として、初めて同賞を手にする快挙を達成。なお、1月に発表された第25回放送映画批評家協会賞授賞式では、サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)とともに監督賞を同時受賞している。映画はセレブ一家の豪邸に、家庭教師、家政婦、運転手として潜り込み“寄生(パラサイト)”を試みた貧しいキム一家が、そこで想像を絶する悲喜劇に巻き込まれる姿を描いた。共同脚本も手がけたポン・ジュノ監督は、学生時代に家庭教師のアルバイトをした経験があるといい、昨年末に来日した際「他人の私生活を覗き見る奇妙な感覚…。それが映画のアイデアの源泉になっている」と語っていた。受賞コメント「さきほど国際長編映画賞を受賞して今日の仕事は終わったなと思いました」とユーモアたっぷりに語ったポン・ジュノ監督。「映画を勉強していた若い頃、最も印象に残ったのは「個人的なことこそが、もっとクリエイティブなことだ」という言葉でした。その言葉は、偉大なるマーティン・スコセッシによるものでした。わたしはスコセッシ監督の作品で、映画を学んだのです。ですから、こうして候補者として名前が並んだことだけで光栄です」と語ると、会場はスタンディング・オベーションとなり、マーティン・スコセッシ監督に向けて拍手が沸き起こった。さらに、ポン監督は「私の映画をアメリカの人が知らなかったときに、私の作品をいつもリストにあげてくれたクエンティン・タランティーノ監督ありがとうございます。愛しています。もちろん、トッド・フィリップス、サム・メンデスもすばらしい監督ですし、アカデミー協会が認めてくれるなら、このオスカー像を5つに分けたいと思うほど。」と感謝を述べた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月10日おとな向け映画ガイド今週のオススメはこの4作品。ぴあ編集部 坂口英明20/2/10(月)イラストレーション:高松啓二今週末に公開される作品は15本(ライブビューイング、映画祭を除く)。全国100スクリーン以上で拡大上映されるのが『1917 命をかけた伝令』『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』『影裏』の3本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が12本です。この中から、おとな向きの映画4作品をご紹介します。『1917 命をかけた伝令』今日、10日に発表された米アカデミー賞。作品賞は惜しくも逃しましたが、撮影賞、視覚効果賞、録音賞を受賞したイギリス映画です。本国では、英アカデミー賞作品賞、英国作品賞を受賞しています。1917年、第一次世界大戦のヨーロッパ西部戦線を舞台にした戦争映画です。『西部戦線異状なし』やキューブリックの『突撃』でも描かれましたが、塹壕(ざんごう)の戦い。延々と続く壕で対置する持久戦です。その塹壕からドイツ軍がなぜか撤収。このチャンスにイギリス軍は1600人の部隊で追撃を決めます。ところが総攻撃開始の前日に、退却は罠であることが判明。このまま進めば1600人は全滅必至です。しかし最前線への通信が遮断されてしまい、作戦中止の指令が届きません。頼りは直接文書を届ける伝令のみ。命じられたのは若いイギリス兵ふたり。兵士でごった返す自軍の壕を抜け、撤退した敵の壕に飛び込み、野を越え、川を越え……リミットは明朝。とにかく走る、のです。この作品の評判が高い理由は撮影方法。普通、映画はカットとカットを編集でつなぎますが、この映画は、伝令兵士の行動を、最初から最後までワンカットで追い続けます。次々とおきるアクシデント、敵の攻撃……。カメラとともに観客も伴走しているかのように、一部始終を目の当たりにするわけで、その緊張感たるや大変なものです。119分、息つく暇もありません。監督は、第一次大戦に参戦した祖父から伝令の体験を聞かされたというサム・メンデス。ミッションを命じるエリンモア将軍役でコリン・ファース、最前線で伝令を受け取るマッケンジー大佐役をベネディクト・カンバーバッチが演じています。主役のスコフィールド上等兵役のジョージ・マッケイは当然ながら出ずっぱりです。『影裏』今更ながら、役者の力を感じます。震災前後の岩手・盛岡を舞台にした男ふたりの友情、というか、不思議な人間関係を描いた映画です。主演の綾野剛、松田龍平が芥川賞受賞の原作をはるかにしのぐ存在感です。不慣れな盛岡に転勤となった今野(綾野)が、職場の同僚・日浅(松田)と親友といってもいい仲になるのですが、日浅は突然、転職。そのあたりからふたりの関係がぎくしゃくしてきます。そして大震災。日浅は釜石に出張に行っていたようですが、行方不明に。消息を探し始めた今野は、隠されていた日浅の一面を知ることになります。「知った気になるなよ。お前が見ているのは、ほんの一瞬、光があたった所だけだ」といっていた日浅。彼は一体何者なのか。謎めいた役を演じたら松田龍平ほどぴったりくる役者はいません。彼にBL的な思いも少しあり、しだいに翻弄される今野役、綾野剛もいい佇まいです。ふたりが釣りを楽しむ緑あふれる盛岡の清流の美しさ、震災後の不安な雰囲気……、美術や撮影スタッフの仕事ぶりにも拍手、です。監督は、NHKの大河ドラマ『龍馬伝』や映画『るろうに剣心』シリーズの大友啓史。盛岡の出身です。『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』本当にあった話です。21世紀初頭のアメリカ。『サラ、神に背いた少年』という小説がベストセラーになりました。作者はJ・T・リロイ。女装の男娼だった経験をもとに書いたといい、カバーをみるとミステリアスな美少年です。セレブやアーティストからも支持され、時代の寵児となったこのリロイなる美少年作家、実は存在せず、40過ぎのローラという売れない女流作家の創造物でした。写真も適当にみつけたものでした。が、ローラが、写真のイメージそのままの、中性的な魅力を持つ女性サヴァンナをみつけ、彼女にリロイを演じさせると、これが大成功。サヴァンナは見事になりすまし、パリで堂々と記者会見をしたり、ハリウッドで映画化されるとカンヌ映画祭に現れたりと大ブレイク。ところが、2006年、ニューヨーク・タイムズの報道でこの嘘が暴かれてしまい……。この事件は、ローラを中心に描いた『作家、本当のJ・T・リロイ』というドキュメンタリー映画にもなっていますが、今回の作品は、リロイを演じたサヴァンナが書いたノンフィクションをもとに、彼女も製作に加わって作られています。誰かになりすますことの背徳的な魅力と、罪悪感というよりバレたらどうなるのかという恐れと、バレてもいいやという開き直った行動、わかるような、わからないような。サヴァンナ役のクリステン・スチュワートは、近く公開のリブート版『チャーリーズ・エンジェル』にも出演。ローラを演じたローラ・ダーンは、『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』で紫色の髪をしたホルド提督を演じてました。ブルース・ダーンの娘です。首都圏は、2/14(金)から新宿シネマカリテ他で公開。中部は、3/7(土)から伏見ミリオン座で公開。関西は、2/14(金)からテアトル梅田で公開。『山中静夫氏の尊厳死』末期の肺がんで余命3カ月を宣告された山中静夫氏が、故郷の山を見ながら死んでいきたいと、信州・佐久の病院を訪ねます。浜松にある雑貨屋の婿養子となり、長く郵便配達の仕事をしてきました。それは真面目な初老の男性です。妻は、見舞うのに車で2時間もかかる病院への入院は反対でしたが、これまで、文句ひとついわなかった実直な夫が初めて自分の強い意思をみせたことで、同意します。山中さんの生まれた在所は、もう限界集落になっていて近所のおばあさんが一人住んでいるだけ。実家もすべて死に絶え、廃屋寸前になっています。ここで、山中さんには「やっておきたいこと」があったのです……。山中静夫役は中村梅雀。もうひとりの主役は主治医の今井医師。津田寛治が見事に演じています。次から次へと患者を見送る日々、今井医師は、山中さんを看取ったあと、うつ病を発症してしまいます。「個室にしますか、相部屋にしますか」ときかれ、山中さんは「何が何でも個室。最後くらい人に気を遣いたくない」と色をなして主張します。それで与えられた角部屋の浅間山が見える個室。思い残すことはそれほどなく、朝な夕なにふるさとの山をみて、ていねいに対応してくれる先生がいて。ある意味考えられる理想の死に方かもしれません。首都圏は、2/14(金)からシネスイッチ銀座他で公開。中部は、3/21(土)から名演小劇場他で公開。関西は、3/20(金)からシネ・リーブル梅田他で公開。
2020年02月10日トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』シリーズを監督したサム・ライミが、久々にアメコミ作品を手掛けるかもしれない。MCU映画『ドクター・ストレンジ』の続編となる『Doctor Strange in the Multiverse of Madness』(原題)の監督候補として、契約交渉中だという。「Variety」誌が報じた。同誌は先月初旬に、前作の監督を務め、続投予定だったスコット・デリクソンが「クリエイティヴ面での意見の相違」から降板したことを伝えていた。デリクソンは製作総指揮としては残るという。続編の製作は今年5月から開始予定のため、スタジオ側は迅速に新たな監督を決めたい考え。デリクソンはツイッターで「サム・ライミとは一緒に働いたことがある。映画業界の中で、最も人柄のいい人の1人だし、監督としても“生きる伝説”みたいな人。ドクター・ストレンジを引き継ぐ人として最高のチョイスだね」と“後任”のライミ監督に太鼓判を押している。ライミ監督は、『スパイダーマン』3部作を撮り終えた後(2007年)、これまで長編作品でメガホンを取ったのは『スペル』(2009年)と『オズ はじまりの戦い』(2013年)の2本のみ。監督業ではなく、映画・テレビのプロデュース業に専念していた。『Doctor Strange in the Multiverse of Madness』は2021年5月7日全米公開予定。(Hiromi Kaku)■関連作品:ドクター・ストレンジ 2017年1月27日より全国にて公開© 2016MARVEL
2020年02月07日英国アカデミー賞では作品賞を含む最多7冠を獲得するなど、世界の映画賞を席巻中の話題作『1917 命をかけた伝令』。10部門にノミネートされている本年度アカデミー賞授賞式を控える中、全編ワンカット映像で展開する本作の一部が体感できる、約3分半の長尺ワンカット映像が到着した。画期的な撮影および演出が注目されている本作。全米で拡大公開を迎えるや否や、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を抑えて初登場1位を獲得し、現在も大ヒット中。現時点で、アカデミー賞ノミネートを含めて総計で50の賞、163部門で受賞&ノミネート(宣伝調べ:受賞とノミネーションの合計数)を記録しており、快進撃が続いている。今回解禁されたのは、とあるフランスの農家に辿り着いた若き伝令兵スコフィールドとブレイクが、建物内とその周りを散策する一連の様子が映し出された本編映像。ひどく荒らされた形跡の残る部屋を目の当たりにして「嫌な感じがする」と呟くスコフィールド。その空間から逃げるように建物の外へと出ると、家畜小屋の傍には呑気に草を食べる牛と、搾りたての牛乳がバケツに残され、つい先ほどまで家主が穏やかに暮らしていたことを感じさせる。そんな中、上空に2機の友軍機と1機の敵機が現れ、交戦に敗れた敵機が2人の目の前に墜落!燃え盛る機体から反射的に敵の兵士を助け出した2人だが、数々の戦場を経験したスコフィールドの「楽にしてやろう」という賢明な提案に対し、年若く心優しいブレイクは「水を持ってこい」と敵兵を助ける判断を下す…までが映し出されている。2人はこの事態を乗り越え、明朝までにミッションを全うすることができるのか!?ワンカット映像であることをすっかり忘れ、気づけば物語に没頭している驚愕の3分半が切り取られている。「使える映画技術をすべて使って、観客を戦争の真ん中に連れて行く」本作で全編ワンカット映像を完成させ、今年度のアカデミー賞撮影賞で本命との呼び声も高い撮影監督のロジャー・ディーキンスは、「引き画を入れるか、どうカメラを動かせば周囲を見渡せるか、その瞬間を強く映せるか、ワンショット撮影というのはそのバランスが肝だった。ただ2人を背後から追うだけの映像にはしたくなかった。物語を描写する方法を模索したよ」とその苦労をふり返る。解禁された映像でも分かるように追求されたワンカットのカメラワークは、観客を映画の世界へ誘うための方法として見事に作用しており、ロジャーは「観客にはワンカットの映像に気を取られずに作品を観てほしい。観客がストーリーに没頭して登場人物と一緒に体験するために作った映像だ。観客が撮影技術に気を取られるようではある意味失敗だ」とコメントを寄せている。また、英国アカデミー賞で監督賞を受賞し、アカデミー賞にも期待がかかるサム・メンデス監督は「映画は体験だ。言葉ではなく感情で観客を夢中にさせるものだ。だから私は使える映画技術をすべて使って、観客を戦争の真ん中に連れて行った。かつてない没入感だ」と、劇中の物語に没頭することに注力した映像の仕上がりに自信を覗かせており、「観客にはカメラを忘れて、彼らの感情的な決断に共感してほしい。兵士たちが何を体験し、戦争で人間に何が起こるのか、我々が作ったのは体験そのものなんだ」と、ワンカット映像で映し出される映像体験に込めた想いを明かしている。静かな空気が飛行機の墜落で一変していく一連の流れ、ロジャーによる圧巻のワンカット映像とともに、少しの会話やしぐさ、雰囲気、その場所におかれた環境から、キャラクターの個性や物語を語るメンデス特有の詩的な描写も映し出され、命がけの伝令の一部を体験することができる映像となっている。『1917 命をかけた伝令』は2月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年02月06日2日(現地時間)、ロイヤル・アルバート・ホールで英国アカデミー(BAFTA)賞授賞式が開催された。BAFTAを主催する英国映画テレビ芸術アカデミーの会長であるウィリアム王子が、例年通りキャサリン妃と共に出席。今年は「サステイナブル」(自然環境にやさしい)な衣装での来場が推奨されており、2人はそろって過去に着用したタキシード&ドレスを“リサイクル”。キャサリン妃は2012年にマレーシアを訪れた際の「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」のドレスで参加者やメディアを魅了した。受賞作品については、サム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』が作品賞を含む最多7部門受賞で圧勝。今年新設されたキャスティング賞は、『ジョーカー』のキャスティング・ディレクター、シェイナ・マーコウィッツが受賞した。主な受賞リストは以下の通り。作品賞『1917 命をかけた伝令』英国作品賞『1917 命をかけた伝令』外国語作品賞『パラサイト 半地下の家族』監督賞サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』オリジナル脚本賞『パラサイト 半地下の家族』主演男優賞ホアキン・フェニックス『ジョーカー』主演女優賞レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』助演男優賞ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』助演女優賞ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
2020年02月03日第92回アカデミー賞で作品賞を含む10部門にノミネートされているサム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』。この度、英国の名優コリン・ファースの姿を捉えた本編映像が解禁、驚異の“ワンカット撮影”に感銘を受けたと語った。若き兵士たちが困難なミッションに立ち向かう姿を臨場感たっぷりに、かつ観る者たちを物語への究極の没入感へと導き、登場人物たちの行動や心情を体感してもらうために、“ワンカット映像”という画期的な撮影方法が全編に採用された本作。第77回ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、監督賞を受賞し、アカデミー賞には10部門にノミネート。総計で45の賞、152部門で受賞&ノミネートを記録している。そんな本作でコリン・ファースが演じるのは、若き兵士2人に過酷な司令を課すエリンモア将軍。撤退したと思われたドイツ軍への総攻撃を中止させるのが目的だが、2人の若者に1,600人もの仲間の命を託すミッションを突きつける。自身が演じたエリンモア将軍について「分かっているのは、彼が策士だということだ」とコリンは語る。さらに、「彼は非常に短い時間で伝令を課す候補者をチェックし、個人的な事情により全身全霊で任務を遂行しようとするであろう人物を意図的に選抜した。ブレイクの兄は第2大隊にいるから、必死で命を救おうとするはずだと考えたんだ。残酷な戦略だが、あの戦況では他に選択肢がなかった」と役柄を分析する。今回解禁されたのは、まさにエリンモア将軍がジョージ・マッケイとディーン=チャールズ・チャップマンが演じる若きイギリス兵に、自ら伝令の内容を説明し、決して失敗が許されない任務であることを伝える重要なシーンとなっており、コリンは「自ら出向き直接ミッションを伝えることで、事態の緊急性と彼の実用主義な性格を表現している」と撮影をふり返っている。「俳優にとっては舞台作品の初日を迎える気分」“屋外ロケでワンカット撮影”という驚くべき方法によって撮影された本作。もちろん、コリンもこの手法で撮影に挑んでおり、何度もリハーサルを行ったとか。この撮影手法に対し、「すべての部門が事前に入念な準備を行う必要がある。俳優にとっては舞台作品の初日を迎える気分だ。ミスをカバーできるものはない。もちろん1つのシーンを数回撮影するが、何度も繰り返すわけじゃないし、最初から最後までどの角度から見ても完璧なカットに仕上げる必要がある。編集できないから、些細なミスでユニット全体が最初からリセットしてやり直すことを余儀なくされる」とその難しさを説明、並々ならぬ緊張感で撮影に挑んだことが伺える。さらに、「製作チームの高い技術と創意あふれるアイデアには敬意を表すよ。すべてのチームが完璧に準備をしていることに圧倒された」とも明かしており、メンデス監督と彼のチームの技術面における精密さに感銘を受けたようだ。入念な準備を経て、見事にワンカット撮影に挑んだ名優コリン・ファース。そして、彼から伝令を受け取った新進気鋭の若手俳優ジョージ・マッケイとディーン=チャールズ・チャップマンの2人には、一体どんな運命が待ち受けるのか…スクリーンで確かめてみてほしい。『1917 命をかけた伝令』は2月14日(金)より公開にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年01月27日日本のみならず世界中で大ヒットした『ジョーカー』をはじめ、今年も話題となっているアカデミー賞。中でも作品賞にノミネートされる映画は毎年良作揃いで、見ごたえのあるものばかり。とりわけ今年は、近年稀に見るほど授賞式以前に劇場で鑑賞できる作品賞ノミネート作が多いことでも注目されている。マット・デイモン&クリスチャン・ベイル主演『フォードvsフェラーリ』公開中マット・デイモンとクリスチャン・ベイル、アカデミー俳優の2人を主演に起用し、歴史上最も伝説的なレースで、絶対王者フェラーリに立ち向かった男たちの奇跡のような挑戦の実話を描いた『フォードvsフェラーリ』。舞台は世界が熱狂した1966年のル・マン24時間レース。歴史を変えた、2人の男の熱い友情と、チームの絆、そして不可能に挑戦し続ける姿を描いた奇跡の大逆転の物語には共感する人が続出中。本年度アカデミー賞では作品賞のほか、編集賞、録音賞など4部門にノミネートされ、レースをテーマにした映画としては初めて作品賞にノミネートされた。さらに先日、本国で発表されたように、ディズニーとの合併に伴い「20世紀フォックス」は「20世紀スタジオ」に名称変更されるため、オープニングの「20世紀FOX」のロゴは本作で見納め。映画ファンにとってはその意味でも見逃せない1本となっている。ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』公開中カンヌ国際映画祭にて、審査員満場一致で最高賞のパルムドールに輝き、各国で大ヒットとなっている超話題作。『殺人の追憶』『グエムル漢江の怪物』『スノーピアサー』の監督ポン・ジュノとソン・ガンホが4度目のタッグを組み、本作では、あらゆるジャンルを完璧に融合させながら、いま世界が直面している貧富格差への痛烈な批判をも内包した超一級のエンターテインメントとなっている。本年度アカデミー賞では、韓国映画初となる作品賞、監督賞(ポン・ジュノ)のほかに、国際長編映画賞、脚本賞、編集賞など6部門にノミネート。タイカ・ワイティティ監督、空想上のヒトラーにも『ジョジョ・ラビット』公開中『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ監督が、第2次世界大戦時のドイツに生きる人びとの姿を辛辣なユーモアを交えて描き、第44回トロント国際映画祭で最高賞の観客賞を受賞したヒューマン・エンターテイメント作品。本年度アカデミー賞では、作品賞のほかに、助演女優賞(スカーレット・ヨハンソン)、脚色賞など6部門にノミネートされている。マーティン・スコセッシ監督&ロバート・デ・ニーロ『アイリッシュマン』Netflix配信中&劇場公開中『タクシードライバー』『レイジング・ブル』など数々の名作を生み出してきた巨匠マーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロが、『カジノ』以来22年ぶり9度目のタッグ。裏社会のボスに長年仕えてきた殺し屋(デ・ニーロ)が秘密と暴力にまみれた自らの半生をふり返る。最新VFXで“若返った”ベテラン俳優たちにも注目。本年度アカデミー賞では、作品賞のほか監督賞(マーティン・スコセッシ)、助演男優賞(アル・パチーノ、ジョー・ぺシ)など、9部門10ノミネートされている。スカーレット・ヨハンソン&アダム・ドライバー主演『マリッジ・ストーリー』Netflix配信中&劇場公開中『イカとクジラ』『ヤング・アダルト・ニューヨーク』のノア・バームバック監督が、スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーを主演に迎え、離婚のプロセスに戸惑い、子の親としてのこれからに苦悩する夫婦の姿を、リアルで辛辣ながら思いやり溢れる視点で描いた話題作。本年度アカデミー賞では、作品賞のほか主演男優賞(アダム・ドライバー)、主演女優賞(スカーレット・ヨハンソン)、助演女優賞(ローラ・ダーン)ほか6部門でノミネートされている。そのほか、“全編ワンカット”サム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』は2月14日(金)から、名作小説「若草物語」をグレタ・ガーウィグ監督が新たな視点で映画化した『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は3月27日(金)からと、アカデミー賞の結果が出た後での日本公開作品も。第92回アカデミー賞授賞式は日本時間2月10日(現地時間2月9日)に開催される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フォードvsフェラーリ 2020年1月10日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVEDジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainment
2020年01月25日サム・ロックウェルがFBIとメディアを相手に、爆破事件の容疑者にされた男の無実を信じて闘う弁護士を演じたクリント・イーストウッド監督最新作『リチャード・ジュエル』。この度、サムが劇中とは一転、リラックスした姿を見せながら本作のテーマや見どころについて語るインタビュー映像をシネマカフェが入手した。サム・ロックウェルを魅了したのは、孤立無援のリチャードを信じて共に闘う弁護士ワトソンの実像だった。ラフなシャツでリラックスしたサムは、「ワトソンの役柄はとても好きだ。リチャードの無実を証明するため貪欲にこの重大な事件を引き受けた」と語る。FBIとメディアというふたつの巨大な権力を敵に回すことは、常識的な弁護士であれば誰もがひるむに違いない。だが、ワトソンだけは違った。彼には、真実が歪められたことに対する怒りと正義、そしてリチャードの固い絆があったのだ。また、イーストウッド監督の現場は俳優として最高の環境だったという。「俳優も兼ねている監督にはいつも配慮してもらえる。カメラの前に立つことがどう精神的に感じるのか知っているので配慮してくれる。イーストウッド監督も例外なく、すごく配慮してくれる俳優にとてもやさしい監督だ」と現場をふり返る。一方のイーストウッド監督は「どんなキャラクターであれ、それを包み込むように理解し、彼自身のものにできる。実際に完璧にこなしていた」とサムの演技に絶賛を贈っている。「メディアが下調べもなしに報道するとどうなるか」本作が描くリチャードの物語は、決定的な証拠もないまま容疑者としたFBIの焦り、そして、確かな裏とりもせずに「リチャードが容疑者」だと実名報道したメディアの良識に鋭く切り込む。サムは、「作品の中心的なテーマは冤罪で、メディアが下調べもなしに報道するとどうなるかも描いている。山火事のように人々は飲み込まれ、コントロールが効かなくなる」のだと断言する。しかも、リチャードを襲った悪夢のような事件と「同じようなことが起こり続けているからこそ、古くならない大事な問題だ。耳を傾けるべきだよ」と、映画が訴えかけるテーマの重要性を訴える。また、この映画のもうひとつの面白さは、ワトソンとリチャードのバディ・ムービーとして楽しめることだ。『スリー・ビルボード』でオスカー俳優となったサムは、撮影前にポール・ウォルター・ハウザーと3日間を共に過ごし絆を深めたという。「ワトソンはリチャードにとって適任な弁護人だった。彼はリチャードにとって、父や兄のような関係だったからだ。基本的にはずっと、ワトソンがリチャードに物事を教えている。そんなふたりの関係もこの映画の見どころだ」と語る通り、ふたりの絆も重要なポイントだ。1996年の事件発生から24年が経過した2020年に公開される『リチャード・ジュエル』は、サムが語る通り、いままさに我々の周りで起こっていることを描いた作品だ。SNSが人々の生活に根付き、姿なき誹謗中傷が蔓延する現代社会では、誰もが「被害者」にも「加害者」にもなり得る。イーストウッド監督が時代に警鐘を鳴らす実話サスペンスで描く“真実”を、劇場で目撃してほしい。『リチャード・ジュエル』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リチャード・ジュエル 2020年1月17日より全国にて公開© 2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2020年01月18日1月13日(現地時間)、第25回放送映画批評家協会賞授賞式がサンタモニカで開催された。栄えある作品賞は、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が獲得。驚きの結果となったのは、サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)とポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)の2人が受賞となった監督賞。メンデス監督は出席が叶わなかったが、ジュノ監督は通訳を伴い、受賞スピーチで感謝の気持ちを表した。『1917 命をかけた伝令』はほかに撮影賞と編集賞、『パラサイト 半地下の家族』は外国語映画賞も受賞した。授賞式に来場したセレブのファッションもチェック。昨年のオスカーで「タキシードドレス」を着用して以来、装いが常に注目の的のビリー・ポーターは、デコルテから腕にかけての様々な種類の蝶のタトゥーにエメラルドグリーンのストラップレス・ジャンプスーツで圧倒。そのほか、多数メディアがフローレンス・ピュー、ゼンデイヤ、ジェニファー・ロペス、ルピタ・ニョンゴらを「ベストドレッサー」として取り上げた。主な受賞リストは以下の通り。作品賞『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』監督賞サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』主演男優賞ホアキン・フェニックス『ジョーカー』主演女優賞レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』助演男優賞ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』助演女優賞ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年01月14日英国アカデミー(BAFTA)賞のノミネーションが発表された。BAFTAの映画委員会会長マーク・サミュエルソンは、俳優賞にノミネートされた20名が全員白人という結果に、「腹立たしいほど多様性に欠けている」と「Variety」誌に認めている。「BAFTAのチームが望む速さで映画業界が適応するわけじゃないということに、フラストレーションを感じる」という苦言も。監督賞、助演男優賞のノミネーションはゴールデン・グローブ賞と完全一致。ゴールデン・グローブ賞ではそれぞれサム・メンデス監督、ブラッド・ピットが受賞している。主なノミネーションは以下の通り。作品賞『1917 命をかけた伝令』『アイリッシュマン』『ジョーカー』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『パラサイト 半地下の家族』監督賞サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』マーティン・スコセッシ『アイリッシュマン』トッド・フィリップス『ジョーカー』クエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』主演男優賞レオナルド・ディカプリオ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』アダム・ドライバー『マリッジ・ストーリー』タロン・エジャトン『ロケットマン』ホアキン・フェニックス『ジョーカー』ジョナサン・プライス『2人のローマ教皇』主演女優賞ジェシー・バックリー『Wild Rose』(原題)スカーレット・ヨハンソン『マリッジ・ストーリー』シアーシャ・ローナン『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』シャーリーズ・セロン『スキャンダル』レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』助演男優賞トム・ハンクス『A Beautiful Day in the Neighborhood』(原題)アンソニー・ホプキンス『2人のローマ教皇』アル・パチーノ『アイリッシュマン』ジョー・ペシ『アイリッシュマン』ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』助演女優賞ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』スカーレット・ヨハンソン『ジョジョ・ラビット』フローレンス・ピュー『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』マーゴット・ロビー『スキャンダル』マーゴット・ロビー『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年01月08日現地時間1月5日に行われ、『ジョーカー』ホアキン・フェニックスがドラマ部門主演男優賞に輝き、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』がミュージカル/コメディ部門作品賞など3冠、伏兵ともいえる『1917 命をかけた伝令』がドラマ部門作品賞と監督賞(サム・メンデス)を獲得するなど、今年も注目を集めた第77回ゴールデン・グローブ賞授賞式をふり返った。司会は、毒舌で知られる英国のコメディアンのリッキー・ジャーヴェイスで、『アイリッシュマン』のベテランキャスト陣やApple+の配信ドラマ「ザ・モーニングショー」をイジるなど、きわどい発言を連発しながらのスタート。“ピー音”の代わりに無音で発言が消されるシーンが時折登場し、会場は爆笑と失笑が入り交じった空気に。Fワードを連発し、スピーチが途切れ途切れになってしまったのは、ドラマ部門主演男優賞に輝いたホアキンもそうだった。まずはヴィーガン(完全菜食主義)のメニューを取り入れたことにハリウッド外国人記者協会(HFPA)に感謝を述べたものの、「ノミネートされた俳優たちの間に競争はない。TVショーの盛り上げるため」とFワード入りでコメント、同賞にノミネートされていた『Pain and Glory』(原題)のアントニオ・バンデラスや『2人のローマ教皇』ジョナサン・プライスらが何とも言えない面持ちに。そんな中でも終始笑顔だったのが、『マリッジ・ストーリー』のアダム・ドライバー。さらにトッド・フィリップス監督に感謝を述べた後、婚約者ルーニー・マーラをじっと見つめると、「ルーニー…」と言ったきり数秒無言に。ルーニーも大照れになりながら彼を見つめ返す“2人だけの世界”には、かすかに歓声も巻き起こっていた。また、助演男優賞を受賞した『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のブラッド・ピットが共演のレオナルド・ディカプリオに向けたスピーチにもファンは大興奮。「共演者たちが彼(レオ)にお礼を言う気持ちがいまなら分かります」と称えると、『タイタニック』のラストシーンにかけて「俺なら、いかだをシェアしてた」との発言も。そんなレオとブラピのツーショットも眼福だが、マーゴット・ロビーは『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の共演者ユアン・マクレガーとプレゼンターに。そして、スカーレット・ヨハンソンとクリス・エヴァンスが『アベンジャーズ/エンドゲーム』以来ともいえる2ショットでミュージカル/コメディ部門主演男優賞と主演女優賞をプレゼンターとして華やかに登場。しかも、『ロケットマン』のタロン・エジャトンと『フェアウェル』のオークワフィナというフレッシュな2人が初受賞。オークワフィナはアジア系アメリカ人女優として初の同賞受賞であり、それまで見事に白人ばかりだった俳優賞の中でひと際輝きを見せた。ひと際といえば、「Fosse/Verdon」(原題)でTVの部・リミテッドシリーズ/テレビ映画部門主演女優賞に輝き、電撃婚約と妊娠も発表されているミシェル・ウィリアムズの熱を持ったスピーチも大きく注目を集めた。「(選挙権のある)18歳から118歳の女性たち、いまこそ投票するときです。自分自身の関心によって投票してください。男性たちは何年もそうやってきたのです」と語ると、会場からは大きな拍手が巻き起こり、涙する女優たちの姿も映し出され、「MichelleWilliams」が一時トレンド入り。そんな中、“義理”の娘にあたるゾーイ・クラヴィッツとプレゼンターとして登場したのがジェイソン・モモア。なんとその後、授賞式にも関わらず、なぜかタンクトップ姿に!?それは、妻(でゾーイの母)リサ・ボネットに自分のジャケットをかけてあげたためと判明すると「モモア最高」「天使」との声が日本のファンからも続々とアップ。ほかにも、タロンら『ロケットマン』チームと同じテーブルだった『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレック&ルーシー・ボーイントンなどのカップルたちの姿にも興奮の声が寄せられていた。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定ロケットマン 2019年8月23日より全国にて公開©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”フェアウェル 2020年春より全国にて公開© 2019 BIG BEACH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年01月06日5日(現地時間)、第77回ゴールデン・グローブ賞授賞式が「ザ・ビバリー・ヒルトン」で行われた。コメディアンのリッキー・ジャーヴェイスが司会、ピアース・ブロスナンの息子のディラン&パリス兄弟がアンバサダーを務めた。ノミネーションが発表された時点では、映画の部に関してはノア・バームバック監督の『マリッジ・ストーリー』、マーティン・スコセッシ監督の『アイリッシュマン』のNetflix作品が強さを見せつけていたが、受賞となったのはローラ・ダーン(『マリッジ・ストーリー』)の助演女優賞のみ。『アイリッシュマン』は無冠という意外な結果となった。【第77回ゴールデン・グローブ賞受賞リスト】映画の部ドラマ部門■作品賞『1917 命をかけた伝令』■主演女優賞レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』■主演男優賞ホアキン・フェニックス『ジョーカー』ミュージカル/コメディ部門■作品賞『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■主演女優賞オークワフィナ『フェアウェル』■主演男優賞タロン・エジャトン『ロケットマン』※以下、部門共通■助演女優賞ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』■助演男優賞ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■監督賞サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』■脚本賞『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』クエンティン・タランティーノ■歌曲賞「I’m Gonna Love Me Again」(『ロケットマン』)■作曲賞『ジョーカー』■アニメーション映画賞『Missing Link』(原題)■外国語映画賞『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ監督テレビの部ドラマ部門■作品賞「サクセッション」■主演女優賞オリヴィア・コールマン「ザ・クラウン」■主演男優賞ブライアン・コックス「サクセッション」ミュージカル/コメディ部門■作品賞「Fleabag フリーバッグ」■主演女優賞フィービー・ウォーラー=ブリッジ「Fleabag フリーバッグ」■主演男優賞ラミー・ユセフ「Ramy」(原題)リミテッドシリーズ/テレビ映画部門■作品賞「チェルノブイリ」■主演女優賞ミシェル・ウィリアムズ「Fosse/Verdon」(原題)■主演男優賞ラッセル・クロウ「The Loudest Voice」(原題)※以下、部門共通■助演女優賞パトリシア・アークエット「The Act」(原題)■助演男優賞ステラン・スカルスガルド「チェルノブイリ」上記のほか、トム・ハンクスが映画界の功労を称えるセシル・B・デミル賞、エレン・デジェネレスがテレビ界の功労賞にあたるキャロル・バーネット賞を受賞した。(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定ロケットマン 2019年8月23日より全国にて公開©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”フェアウェル 2020年春より全国にて公開© 2019 BIG BEACH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
2020年01月06日