パトリシア・ハイスミスの小説の映画化で有名なのは、アラン・ドロン主演の『太陽がいっぱい』、それをマット・デイモンとジュード・ロウでリメイクした『リプリー』、ヒッチコック監督の『見知らぬ乗客』などですが、そこに新たな作品が加わりました。それは彼女が1964年に発表した「殺意の迷宮」をもとにした『ギリシャに消えた嘘』です。サスペンスものはたとえあらすじであっても頭に入れてしまうと面白さが半減…ってことがありますので、敢えてここでは触れずにおきますが、この映画の舞台となるのはギリシャのアテネ、クレタ島、トルコのイスタンブール。なんともオリエンタルな土地ばかりです。ワケありでアテネにやって来たチェスター(ヴィゴ・モーテンセン)と妻のコレット(キルスティン・ダンスト)は、パルテノン神殿を観光中にツアーガイドのライダル(オスカー・アイザック)と出会い、縁あってチェスターはライダルに街案内を頼むことに。そこから物語は始まります。この冒頭の彼らの視線のやりとりが後に男同士の心理戦につながっていくので、アテネの風光明媚な景色にうっとりしながらも、何気ないカフェのシーンは注意深く見てほしいシーンでもあります。というのも、2人の男と1人の女、若く美しい妻を持った中年男にとって若い男の出現はあらぬ心配の種になりがちですが、この映画の場合はそれよりももっと深いものが隠されているんです。ライダルが誰を見つめていたのか、なぜ気にしていたのかを記憶に刻んでおくとラストシーンがより感動的になるはずです。ギリシャの遺跡に映えるチェスターとコレットの衣裳にもうっとりさせられます。舞台が1962年とあってクラシックな服装なのは当然なんですが、白いスーツ、白いワンピース、帽子がギリシャに合う合う!そんな2人の俳優のお洒落な姿を観ていると、自分もギリシャに旅行するときは同じように白い洋服を…と思ってしまう。それほど素敵なんです。そして、キルスティン・ダンストを真似して白いワンピース姿で訪れたいのは、撮影の舞台となった──オープニングのアテネのパルテノン神殿のあるアクロポリス、クレタ島にある巨大遺跡クノッソス、イスタンブールのグランドバザール(市場)あたりでしょうか。パルテノン神殿を観光したあとコレットが、アクロポリスの下にあるカフェテラスでガイドブックを見ながら「蚤の市は日曜の方がすいているって」とチェスターに話すシーンがありますが、蚤の市をふらり歩いても映画のワンシーンを追体験できます。神話と遺跡の地アクロポリスは、一度は行ってみたい魅惑の地。この映画のようなハラハラドキドキの事件には間違っても巻き込まれたくはないですが、ギリシャを訪れる際にはバッグのなかにはもちろん、この映画の原作「殺意の迷宮」をそっと忍ばせて…。(text:Rie Shintani)
2015年04月15日俳優の平田広明が、ジョニー・デップが主演を務めるアドベンチャー大作『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』の日本語版で主人公チャーリーの声を演じている。約20年に渡ってデップの声を演じ続けてきた平田が語る本作の注目ポイントとは?その他の写真本作は、美術商のチャーリーが、英国諜報機関MI5の依頼を受け、盗まれたゴヤの幻の名画を捜索するも、その絵画に世界を揺るがす財宝の秘密が隠されていたことから、富豪、マフィア、国際テロリストなどが絡む争奪戦に巻き込まれていく様を描く。平田はアニメーションはもちろん、外国の映画の吹き替えも多く務め、マット・デイモンやジュード・ロウの声も演じているが、『エド・ウッド』以来、約20年間、デップの声を演じてきた。しかし、平田は「ハリウッド作品を吹き替えるのは難しいですけど、ジョニー・デップを演じるのは特に難しい」と言う。「収録の時に思ったのは、シーンが変わるたびにそのシーンの持っているテンポが変わるんです。テンポが変われば雰囲気も変わりますし、声を入れながら『こんなにも難しかったんだ』と改めて思いました。最初に声を演じた『エド・ウッド』で少し風変わりなお芝居をしていたんですけど、基本的には『ドンファン』のように影のあるセクシーな役が多かったんです。ただ『パイレーツ・オブ・カリビアン』あたりから、この人はどれだけ引き出しを持っているんだろう?と毎回驚かされます」。平田が語る通り、デップは大スターになったあとも様々な役どころに挑んでいる。「最近は特に変わった役が多いですが、新たなキャラクターに次々と挑めるのは素敵なことですよね。モルデカイは彼の努力とは関係ないところでいろんなトラブルが解決していくというジョニー・デップが演じてきたこれまでのパターンと共通する部分があり面白くてハラハラドキドキできます。更に『まだ開けていない引き出しがあったの!?』と思わせる新しい側面もあります。あくまでも僕の憶測ですが、モルデカイの役はチャップリンを意識した部分があるんじゃないのかな。ジョニー・デップは演技をしっかりと作り込む人ですから、映画を観ながら彼の色々な魅力を見つけ出せると思います」。「長く続けられる役に出会えることは、俳優として糧になりますし、価値のあること」という平田にとって、デップは特別な存在なようだ。「演じている時は大変ですが、日本語版としてちゃんと成立するものができた時にはすごく達成感があります。ジョニー・デップの吹き替えを20年もやらせて頂いているので、これからも見届けていきたいです」。『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』公開中
2015年02月12日毎年恒例になっている映画ファン向けのサイト「TC Candler」の“世界で最もハンサムな顔”ランキングの2014年度版が発表された。スポーツ選手や歌手などもいるが、俳優が圧倒的に多数ランクインしているといえる。トム・クルーズ(83位)、レオナルド・ディカプリオ(33位)、ジョージ・クルーニー(20位)、ブラッド・ピット(16位)などの大御所俳優はやはり上位に来ているようだ。そのほかにも、マシュー・マコノヒー(92位)、ジュード・ロウ(88位)、ジェイク・ギレンホール(68位)、ベン・アフレック(60位)、ベネディクト・カンバーバッチ(46位)、ブラッドリー・クーパー(28位)、チャニング・テイタム(19位)、ジェラルド・バトラー(8位)、ライアン・ゴスリング(7位)、など有名俳優がランクインしている。また、テレビドラマ「ハンニバル」でレクター博士を演じ注目を集めているデンマーク出身の俳優マッツ・ミケルセン(53位)や、こちらのサイトでも紹介している好評上映中の映画『サンバ』に出演したフランス出身の俳優オマール・シー(13位)など、非英語圏の俳優がランクインしているのにも注目だ。さて、気になる日本人の順位だが、52位にアメリカデビューも果たした歌手の赤西仁、29位に台湾人とのハーフでアジアでも活動している俳優の金城武、ACミラン所属で国際的な評価も高いサッカー選手の本田圭佑が24位で日本人1位という結果になった。いずれも国際的に活躍している有名人だというのが特徴だといえるかもしれない。ちなみに3位は『インセプション』『ダークナイト ライジング』で知られる俳優トム・ハーディ、2位は韓国アイドルグループ「スーパージュニア」と派生グループ「Super Junior-M」のチェ・シウォン、1位は2015年に公開が待たれる官能系映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の俳優ジェイミー・ドーナンという結果になった。2014年“世界で最もハンサムな顔”の上位10人は以下の通り。1位ジェイミー・ドーナン(俳優・モデル)2位チェ・シウォン(歌手・俳優)3位トム・ハーディ(俳優)4位ディエゴ・ボネータ(歌手・俳優)5位マイケル・ファスベンダー(俳優)6位イドリス・エルバ(俳優)7位ライアン・ゴスリング(俳優)8位ジェラルド・バトラー(俳優)9位マティアス・スーナールツ(俳優)10位テギョン(歌手)(text:cinemacafe.net)
2014年12月31日これまで多くの愉快なキャラクターを演じてきたジョニー・デップが、“ちょびヒゲ”をたくわえ、インチキ美術商に挑む『チャーリー・モルデカイ華麗なる名画の秘密』。本作のジョニーの日本語吹替えを、実に約20年にも渡って彼の声を演じ続けてきた、お馴染みの平田広明が務めることが正式決定。まさかの“ちょびヒゲ”コラボも実現した。舞台はイギリス・オックスフォード。ゴヤの幻の名画「ウェリントン侯爵夫人」が、何者かに盗まれた。英国諜報機関MI5が捜索を依頼したのは、ちょびヒゲがトレードマークの怪しい美術商チャーリー・モルデカイ(ジョニー・デップ)。彼の美人妻ジョアンナ(グウィネス・パルトロウ)を大学時代に取り合った警部補マートランド(ユアン・マクレガー)も嫌々ながらモルデカイの情報網に頼ることに。モルデカイは用心棒ジャック(ポール・ペタニー)と共に絵画を探す度に出るが、やがて世界中を巻き込む争奪戦が始まってしまい…。このたび、本作でもジョニー演じる怪しい美術商・モルデカイの吹替版声優を務めることになった平田さん。平田さんといえば、ジョニーを始め、マット・デイモンやジュード・ロウなどイケメンなハリウッドスターに扮してきた。アニメでは「ONE PIECE」サンジ役や「宇宙兄弟」南波六太役のほか、「TIGER&BUNNY」では主人公の鏑木・T・虎徹を担当し、第11回東京アニメアワード「個人部門声優賞」、第6回声優アワード「主演男優賞」を受賞。絶大な人気と実績を誇る、お馴染みの超人気声優だ。ファンからの熱い要望もあり再び実現したタッグに、平田さんは「これまで多くのジョニー・デップの吹替えを演じてきましたが、今回は、ひと癖もふた癖もあるキャラクターです。ちょびヒゲのインチキディーラー、果たしてどんなジョニー・デップになりますやら…、乞うご期待っ!」と、意気込みを見せている。また、モルデカイのトレードマークである“ちょびヒゲ”を、ジョニーと平田さんでコラボしたビジュアルもお披露目。博識を気取り、女好きなナルシストのインチキ美術商という新キャラクターを、今回は平田さんがどう演じてくれるのか注目していて。『チャーリー・モルデカイ華麗なる名画の秘密』は2015年2月6日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月19日平田広明が、ジョニー・デップが主演を務めるアドベンチャー大作『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』の日本語版で主人公チャーリーの声を演じることが決定した。平田は約20年に渡ってデップの声を演じ続けており、チャーリーのような大きなヒゲをつけたコラボポスターも公開された。その他の画像本作は、美術商のチャーリーが、英国諜報機関MI5の依頼を受け、盗まれたゴヤの幻の名画を捜索するも、その絵画に世界を揺るがす財宝の秘密が隠されていたことから、富豪、マフィア、国際テロリストなどが絡む争奪戦に巻き込まれていく様を描く。平田はアニメーションはもちろん、外国の映画の吹き替えも多く務め、マット・デイモンやジュード・ロウの声も演じているが、『エド・ウッド』以来、約20年間、デップの声を演じてきた。そこで本作の日本語版でも主人公チャーリー・モルデカイの声を演じることが決定。平田は「これまで多くのジョニー・デップの吹き替えを演じてきましたが、今回は、一癖も二癖もあるキャラクターです。ちょびヒゲのインチキディーラー、果たしてどんなジョニー・デップになりますやら…、乞うご期待っ!」とコメントを寄せている。『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』2015年2月6日(金) TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー
2014年12月19日ついに12月!クリスマスの足音が近づいて来た…どころか、あまりの猛スピードに追い抜かされそうな今日この頃。鈴の音がすぐそこに聞こえても、筆者同様、頭の中ではまだ秋風が吹きぬけているという方も少なくないのでは?そこで、「映画の日」でもある今日、いち早くクリスマス気分に乗っかるためにも一度は観ておきたい、この時季おすすめの映画をご紹介します。≪クリスマス気分を盛り上げる映画7選≫■『ラブ・アクチュアリー』(2003年/監督:リチャード・カーティス出演:ヒュー・グラント、キーラ・ナイトレイほか)舞台はクリスマス前のロンドン。秘書に一目惚れした首相、親友の妻に恋をする画家、言葉の通じない外国人の女の子に恋した作家など、年齢も職種もバラバラな19人の男女が織りなす恋愛模様を描いたハートウォーミング・ラブストーリー。どの人の恋愛にも共感できて、キュンキュンしちゃうかも。文字通り恋がしたくなる映画です。==================■『シザーハンズ』(1990年/監督:ティム・バートン出演:ジョニー・デップ、ウィノナ・ライダーほか)純真無垢な心を持つ人造人間と少女の交流を描いたファンタジー。両手がハサミの人造人間エドワードは、愛する人を抱きしめたくても抱けず、逆に傷つけて苦悩します。ジョニー・デップの哀しみに満ちた表情やしぐさ、彼の心情を代弁するような音楽が秀逸。雪の中でのシーンは特に美しく、おとぎ話みたいな世界観にどっぷり浸れます。==================■『ホリデイ』(2006年/監督:ナンシー・マイヤーズ出演:キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレットほか)クリスマス休暇の間だけ家を交換したアメリカとイギリスの女性が、それぞれ新しい恋に踏み出す物語。彼氏に浮気されたアマンダ(C・ディアス)と、元カレの婚約に動揺するアイリス(K・ウィンスレット)はネットを介して知り合い、お互いに相手の家で過ごすことに。失恋はつらいけど、傷心旅行中にジュード・ロウに出会えるなんてうらやましすぎ!==================■『大停電の夜に』(2005年/監督:源孝志出演:豊川悦司、原田知世ほか)東京が1年で一番光り輝くクリスマスイブに大停電が起こったら…という設定のラブストーリー。暗闇の中、バーのマスターとキャンドルショップの女店主、エレベーターに閉じ込められたベルボーイとOLなど、男女12人が特別な時間を過ごします。予期せぬ出来事によって生まれた恋の物語にドキドキ。一度ぐらいはこんなドラマチックな出会いをしてみたい!?==================■『あなたが寝てる間に』(1995年/監督:ジョン・タートルトーブ出演:サンドラ・ブロック、ビル・プルマンほか)孤独な地下鉄改札係のルーシー(S・ブロック)の慰めは、毎日見かける名も知らぬ男性。クリスマスイブ、事故で線路に転落し気絶したその男性を助けた彼女は、病院でのふとした行き違いから、彼の婚約者ということになってしまい…。天涯孤独のヒロインが、クリスマスに「愛される」というプレゼントをもらう最高のラブストーリーです。==================■『NOEL ノエル』(2004年/監督:チャズ・パルミンテリ出演:スーザン・サランドン、ペネロペ・クルスほか)仕事と母の看病に明け暮れるバツイチのローズ(S・サランドン)、結婚を目前に控えたニーナ(P・クルス)と嫉妬深い婚約者、彼につきまとう謎の老人…クリスマスイブに、それぞれの事情で孤独を抱えた人々にささやかな奇跡が訪れるハートウォーミングな物語。人恋しい夜もこれを観れば、幸せはすぐそこにある!と思えるようになるかもしれません。==================■『すべては君に逢えたから』(2013年/監督:本木克英出演:玉木宏、高梨臨ほか)クリスマス直前の東京駅を舞台としたラブストーリー。偶然の出会いや遠距離恋愛、片思いなど、男女10人が織りなす様々な愛の形が詰まった切なくもロマンチックな作品です。6つの愛の物語が互いに交錯しながら紡がれて…。出演は玉木さん、高梨さんのほか、木村文乃さん、大塚寧々さんなど。今をときめく東出昌大さんや本田翼さんも出ています。観るだけで恋がしたくなったり、優しい気持ちになれたり…。映画って本当にいいものですね(水野晴郎さん風)!ちなみに、11月22日からは、嵐の相葉雅紀さんが映画単独初主演した『MIRACLEデビクロくんの恋と魔法』を全国の映画館で公開しています。漫画家を夢見る書店員・光(相葉雅紀)と彼の幼なじみでオブジェ作家の卵・杏奈(榮倉奈々)、照明アーティストのソヨン(ハン・ヒョジュ)、光の同級生で売れっ子漫画家の北山(生田斗真)。それぞれ片思い中の4人に、光の相棒・デビクロくん(光にしか見えない謎のキャラ)が奇跡をもたらす――。『100回泣くこと』の原作者・中村航の小説を、『ジョゼと虎と魚たち』、『グーグーだって猫である』などの犬童一心監督が映画化。とあれば、キュンキュンし続けて恋がしたくなること間違いなし!?クリスマスイブの“ミラクル”な魔法、かかってみたいですよね~。人恋しい季節…おうちで、映画館で、心がじんわりするような作品を観て恋する気持ちを高めちゃってはいかがでしょうか?(文=Kawauso)クリスマスまでに彼氏ができる可能性は?【無料診断】
2014年12月01日【相談者:20代女性】失恋をしました、立ち直るために良い映画を紹介してください。ーーーーーーーーーーみなさん映画は観てますか?恋愛jpで映画のアドバイスを担当しております利根川です。担当といっても映画を薦めるのが僕の仕事で、お悩みと同じような経験をしている映画や1シーンをお勧めし、少しでも答えのヒントになればと思いご紹介させていただきますね。さて、“失恋”ですか。失う恋と書いて“失恋”……。誰もが通る悩みの1つ、しかも万国共通のお悩みでもあるわけです。恋愛映画が星の数ほどあるように、失恋映画も星の数ほどあるわけです。別れてもらわないとくっつかないし、立ち直ってもらわないと次の恋も生まれないしね。どちらにしても、進まないと結末までいかないわけです。今のあなたの恋が、映画で言う“中盤”なのか、“終盤”なのか、それはエンドロールにならないとわからないんだけど(笑)、少なからず、“恋”“や失恋”は、人生において重要なテーマの1つであるわけです。実は先日、僕の友人からもね、“失恋”から立ち直る映画のリクエストをもらってね、作品をいくつか紹介したんですね。その際紹介した映画は、3段階に分けて紹介したんだけど、(1)失恋から立ち直るシーンがあるラブストーリー(2)ボロクソに泣く映画(ジャンルにこだわらず)(3)スッキリするアクション映画やはり、(1)の中の作品が心に響いたようですね。“失恋”を乗り越えるには人それぞれの恋の形や色があるように、乗り越え方も色々あるわけです。共通して言えるのは、「この張り裂けそうな切ない気持ちをどーにかしたい!」これはみんな一緒でね、その気持ちを解消する方法は、朝まで号泣したり、アクション映画でスッキリしたり、コメディで大笑いしたり、新たな恋をしたくなる映画を観たり……など、千差万別。無理のない程度に自分流の乗り越え方を見つけるのが大事なんですね。せっかくなので、僕の友人の心に響いた作品を1本ご紹介させてくださいな。同じように心に響く方もいるんじゃないかな。●『ホリデイ』発売元/NBCユニバーサル・エンターテイメント『ホリデイ』発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント発売日:2012年04月13日DVD発売中価格:1,429円+税(C)2006 columbia Pictures Industries, Inc. and GH One LLc. All Rights Reserved.●ストーリーハリウッド映画の予告編制作会社社長のアマンダ(キャメロン・ディアス)は、浮気をされ彼氏と別れることに。同じタイミングでロンドン郊外に住む新聞記者アイリス(ケイト・ウィンスレット)も彼氏が別の女性と結婚。同時期に失恋をした2人がインターネットを介し、2週間部屋を交換することになりました。新たな地で再スタートを踏み切ろうとする2人には、どんなハッピーエンドが待っているのでしょうか。ーーーーーーーーーそんな話。失恋したんだからさ、ハッピーエンドが待ってないとやってられんでしょ(笑)。主演は、『チャーリーズ・エンジェル』シリーズのキャメロン・ディアスと、『タイタニック』のケイト・ウィンスレット。共演の男性陣にイケメンの代表格ジュード・ロウとコメディの代表格ジャック・ブラック(笑)。監督は『ハートオブウーマン』や『恋愛適齢期』などで女性の心情を描き続けるナンシー・メイヤーズ、音楽は『バックドラフト』などで僕も大好きなハンス・ジマー大先生。まぁ、一見大したことなさそうに見える映画ですが、実はキャストも豪華で面白いんですよ。とてもリアルに“失恋”の心情を映像にしているので、心に残る名言も。そんなあなたにご紹介します。●失恋から立ち直る名言(a)~アーサー~アーサー:「君を手放す男はバカに決まってる!」●失恋から立ち直る名言(b)~アーサー~アーサー:「いいかい、映画には主演女優と親友役が登場する。君は主演女優なんだ、なのに親友役を演じてる」アイリス:「そうね、自分の人生なんだから、私が主役のはずね!」●失恋から立ち直る名言(c)~アイリス~※甘い言葉に騙され、離れることができなかった片思いの相手に、はっきり思いを伝えるアイリス。アイリス:「私を甘く見ないで!私の心を傷つけ、それを私のせいだと思い込ませた。あなたに夢中だったから、私はずっと自分を責めた。なのに厚かましくまだ甘い言葉を……。あなたとは終わりよ。私はこのクソ恋愛から奇跡の復活をするの!新しい人生を始めるの、あなた抜きでね!」ーーーーーーーーーいかがでしたでしょうか。“失恋”で傷ついたアマンダとアイリス、お互い自分を休めるためにしばしの休暇を取りますが、これは2人にとって大きな飛躍の休暇になるわけです。何でも、キツいときは無理しちゃいかん……ということでしょうか(笑)。そして大事なのはね、色々な意味で1人ではないということですね。出だしから、同タイミングで失恋し傷ついた2人が登場し、部屋を交換するわけですから、1人じゃな~い。そして、アーサーやマイルズ、グラハムといった何かしらお悩みを抱えた人たちの力になりながら、力を借りながら、一歩一歩状況が変わっていくわけです。同様に、本人の心情も一歩一歩変わっていくわけです。前に進めば、景色は変わるんですね。よし、いいこと言った(笑)。では最後に、失恋の想いをマイルズに語るアイリスの名言で締めましょ。アイリス:「“失恋”とは、自分がちっぽけに思えて、心がきしんでズキズキ痛むの。髪型を変えても、ジムで汗を流してもダメ、友達とワインを飲んでもダメ、毎晩ベッドで彼の思い出にふけり、自分の何が悪かったのか思いを巡らせる、一瞬でも幸せだと思った自分を哀れみ彼が戻るかもと心の片隅で期待する。でもいつか、長い苦悩も必ず終わる。新しい場所で、新たな大切な人と出会える!砕けた心は元通りになり、涙の日々、虚しく過ぎ去った日々を忘れられるわ!」あとは映画観て笑って、泣いて、感じて、きっとヒントがあると思いますよ。ハッピーエンド目指して……。現実は映画よりも映画っぽい。利根川でした。(ライタープロフィール)利根川建一(映画専門家)/TV番組編集の仕事を経て現在株式会社M.M.C.にて年間2500件以上の映画祭・映画会・上映会の作品アドバイザーを行っている。映像についての業務に10年以上携わり、映画祭や上映会を成功させるために、映画好きのための映画ではなく、様々な人が共感できる映画を、観る視点・用途・テーマに合わせアドバイスを行う。「映画で人生が豊かになれば」という想いで日々尽力している。
2014年11月19日2014年秋、話題作がひしめく中で、続けて公開される2作品に重要なキーパーソンとして出演している女優、レイチェル・マクアダムス。『ラブ・アクチュアリー』などのラブコメの巨匠、リチャード・カーティス監督の集大成ともいえる『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』(9月27日公開)では、持ち前の親しみやすさでキュートな存在感を放つ一方、フィリップ・シーモア・ホフマンの遺作となった『誰よりも狙われた男』(10月17日公開)では、スパイ小説の大家ル・カレの世界を映像に昇華させたアントン・コービン監督のもと、シリアスな演技を披露する。まったくタイプの異なる作品ながら、両監督がそろって絶賛するレイチェルの魅力に迫った。1978年、カナダ生まれのレイチェルは、幼いころから演技に携わり、早くから女優の道を志していた。テレビドラマなどに出演したのち、リンジー・ ローハン主演のティーン映画の金字塔『ミーン・ガールズ』(’04)で“意地悪な”学園の女王を演じて注目を集める。そして、同年、ライアン・ゴズリングと共演した『きみに読む物語』の大ヒットで世界的にブレイクを果たした。2005年には『ウエディング・クラッシャーズ』や『幸せのポートレート』に出演。さらに、ロバート・ダウニー・Jr&ジュード・ロウ共演の『シャーロック・ホームズ』(’09)と、続く『シャーロック・ホームズシャドウ ゲーム』(’11)ではアイリーン・アドラー役を軽やかに演じて印象を残した。作品ごとにまったく違った姿を見せる変幻自在の演技力で、名だたる巨匠監督たちにも愛されており、11年にはウディ・アレン監督の『ミッドナイト・イン・パリ』、12年にはヴェネチア国際映画祭とトロント国際映画祭で上映されたテレンス・マリック監督の『トゥ・ザ・ワンダー』、そしてブライアン・デ・パルマ監督の『パッション』と相次いで出演してきた。今後は、ジェームズ・フランコと共演するヴィム・ベンダース監督の『Every Thing Will Be Fine』(原題)や、ブラッドリー・クーパーと共演するキャメロン・クロウ監督作が控えるなど、いまや、ハリウッドには欠かせない存在となっている。『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』では、注目の新鋭・英国男子、ドーナル・グリーソン演じる主人公ティムの恋人で、後に妻となるメアリー役に。キュートで親しみやすい笑顔を振りまきながら、実直な演技でハートウォーミングな物語に華を添えている。カーティス監督は、そんなレイチェルを起用を、「以前から切望して、今回やっと叶った。『ミーン・ガールズ』での演技を観て、レイチェルならコメディを演じ切れるはずだという確信があったんだ」と明かす。「彼女はどの作品でも素晴らしい演技を見せてくれるし、癒しの力を持っている。彼女は非常に面白味のある女優だし、この映画でも見事に才能を発揮してくれたと思う。シーンのたった10秒で、私が望む通りの感情を表現してみせ、台本なんて必要ないんじゃないかと思うほどだったね。彼女はスタートした瞬間からすべてを表現しているから、初めて見る素晴らしい才能にちょっと圧倒されたよ」と絶賛した。一転、『誰よりも狙われた男』では、人権団体に所属する若い弁護士アナベル・リヒター役を演じたレイチェル。国際指名手配されている謎めいたチェチェン人イッサ・カルポフを助けるため尽力し、イッサと、フィリップ・シーモア扮するテロ対策のスパイチームを率いるバッハマン、そしてウィレム・デフォー演じるハンブルグの大手銀行家とを結ぶ重要な役どころを熱演する。ル・カレの原作小説を、スタイリッシュな映像感覚と繊細なストーリーテリングで、ハイクオリティな知的エンターテイメントに仕立てたコービン監督は、「今回、レイチェルは普段演じているような役柄ではなく、よりシリアスで挑戦的な役を演じているが、とても素晴しかったよ」とふり返っている。「裕福な家庭に育ったアナベルを演じる彼女の姿はとても美しかった。彼女の父親は裁判官の設定だが、アナベルは彼女なりに反抗をするんだ。今回、レイチェルは本当によくやってくれたと思う。ウィレムとフィリップの役の間で、非常に美しいバランスをもたらしてくれた」と、実力派キャストが勢ぞろいした本作での健闘を称えた。まるで別人のような、この2作での彼女にぜひ注目してみて。『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』は9月27日(土)より全国にて公開。『誰よりも狙われた男』は10月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アバウト・タイム愛おしい時間について 2014年9月27日より全国にて公開(C) Universal Pictures
2014年09月18日上戸彩さん主演の『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)が話題になっていますね。平日、夫を仕事へ送り出し、昼間は他の男性と不倫する女性「平日昼顔妻」。その語源となったのは、カトリーヌ・ドヌーヴ主演、1967年制作のフランス・イタリア合作映画『昼顔』。夫とのセックスに満たされていない清楚な若妻が、鞭打ちや緊縛など淫らな妄想に取りつかれ、やがて昼は娼婦として見知らぬ男に抱かれながら悦楽に浸り……というストーリーです。絶世の美女と言われたカトリーヌ・ドヌーヴが、森の中でいたぶられたり、娼館で変態チックな客の相手をする、という内容に当時の観客はびっくりしたかもしれません。が、どのシーンの彼女も本当に美しくて、見ているだけでため息が出ちゃう。ドラマにハマった方は、ぜひこちらの作品も(全然違いますが!)チェックしてみていただければと思います。以前、石田純一さんが「芸術や文化には不倫から生まれるものもある」と発言。そこから「不倫は文化」という言葉が一人歩きし始めた、と言われていますが……確かに、不倫がテーマ、或いは不倫のシーンがある作品ってたくさんありますよね。そこで今回はドラマ『昼顔~』にちなんで、不倫に走る妻たちを描いた世界各国の超有名な文学作品をご紹介します。≪一度は読みたい!世界の不倫文学≫◆イギリス:文芸エロスの金字塔『チャタレイ夫人の恋人』イギリスの小説家D.H.ロレンスによる1928年発表の小説。戦争で下半身不随になった夫に「跡継ぎのため、恋人を持て」と言われたヒロインが、領地で森番をしている男と恋に落ちるというお話。日本で翻訳本が出たときには最高裁までの裁判になるなど、性描写で物議をかもしましたが、今読むと少しもエロい感じはしません。『エマニエル夫人』のシルビア・クリステル主演作を含め、過去に何度か映画化されています。◆フランス:19世紀のベストセラー『ボヴァリー夫人』『チャタレイ夫人の恋人』と並ぶヨーロッパの不倫小説。凡庸な夫との生活に飽きた若妻が、退屈な日常から逃れるために恋をします。愛人に貢ぎ始めた彼女は莫大な借金を背負い……1857年刊行、フランスの小説家フローベールの作品です。画家ルノワールの息子であるジャン・ルノワールや、『巴里のアメリカ人』を撮ったヴィンセント・ミネリなどによって映画化されました。『キャンディ・キャンディ』を描いたいがらしゆみこが手がけた漫画版も出ています。◆ロシア:究極のラブストーリー『アンナ・カレーニナ』社交界の華ともてはやされつつも、夫に愛情を持てずにいるヒロインがモスクワに行く途中、若い騎兵将校に出会い恋に落ちます。再会後は情熱を止められなくなり……真実の愛を求め、破滅へ向かう女性を描いた、ロシアの文豪トルストイの代表作。昨年公開されたキーラ・ナイトレイ主演の映画を観た方も多いのでは?見どころ満載の作品ですが、特に押さえておきたいのは、豪華絢爛な舞踏会シーンと、あんなにイケメンなのに、ここでは全く色気のない堅物夫を演じたジュード・ロウ。◆アメリカ:罪を抱き生きる女の生き様『緋文字』夫以外の男の子どもを産み、姦通の罪で裁かれたヒロインは、その胸に生涯「姦淫」を意味する赤いAの字を縫いつけなければならないと言い渡される……植民地時代のアメリカで不倫した女性の生き様を描いた、ナサニエル・ホーソンの傑作です。『ベルリン・天使の詩』などで知られる巨匠V・ヴェンダースが映画化。デミ・ムーア主演の『スカーレット・レター』も同作を原作としています。ちなみに、Aは「姦通」「姦通を犯した女」を意味するAdultery/Adulteressの頭文字だそう。◆日本:戦後のドロドロ人間ドラマ『武蔵野夫人』貞淑で古風な人妻と、ビルマから復員してきた従弟との間に芽生えた恋――。自然の多い東京・武蔵野の地を舞台に、虚栄や欲望をめぐる心理模様を描いた作品。発表は1950年。『野火』や『俘虜記』の著者・大岡昇平の初期代表作の一つです。数々の国際的な映画賞を受賞し、日本が誇る映画監督の一人に数えられる溝口健二が翌年、映画化。姦通をテーマとしながらも一線は越えず、プラトニックを貫いたまま服毒自殺する、ヒロインのその美学がなんというかすごいです。どれも映画化されているので、DVDを観て気に入ったら原作を読んでみる、というのもいいかもしれませんね。ただ、作品を楽しみながらの疑似不倫ならいくらでもしてOKですが、実際の不倫にはリスクがつきまとうもの。『昼顔~』にハマったからといって、結婚後にうっかり昼顔妻になったりしないよう、くれぐれもご注意を!(文=Kawauso)あなたはどの魔性キャラタイプ?【無料占い】
2014年08月18日人類未体験レベルの超・巨大竜巻という極限の異常気象を描いた『イントゥ・ザ・ストーム』が、いよいよ8月22日(金)に公開となる。本作で主演を務めるのが、先日開催された「コミコン2014」に豪華出演キャストが勢ぞろいした『ホビット』シリーズで、ドワーフの王トーリン・オーケンシールドを演じて一躍有名になり、いまハリウッドで熱い視線を浴びているリチャード・アーミティッジだ。のどかな街に突如襲いかかる巨大竜巻。それは直径3,200メートル、秒速135メートル、ジャンボジェット機すら一瞬で飲み込む、まだ人類が体験したことのない超大型の“怪物”。本作では、登場人物たちのハンディカメラやケータイ動画でとらえたPOV(Point of View:主観)映像で構成された、まるで実況中継のような極限の臨場感が早くも話題を呼んでいる。主演を務めるリチャードは、『キャプテン・アメリカザ・ファースト・アベンジャー』の悪役ハインツ・クルーガー、『ホビット』シリーズのトーリン・オーケンシールドで抜群の演技と存在感を見せつけ、多くのファンを獲得した英国出身の実力派俳優。英国出身の俳優といえば、いま、ハリウッドでも大注目の人気者ばかり。1990年~2000年代には、リュック・ベッソン監督の大ヒット作『レオン』で麻薬組織のボスを演じたゲイリー・オールドマン、ロボットと人間の愛を描いた『A.I.』に出演したジュード・ロウ、『スター・ウォーズ』シリーズ新3部作でオビ=ワン・ケノービを演じたユアン・マクレガーを筆頭に、最近では『007』シリーズのダニエル・クレイグやベン・ウィショー、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでウィル・ターナー役を務め、世界中に熱いファンを抱えるオーランド・ブルーム、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』や「SHERLOCK/シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ、『マイティ・ソー』シリーズのトム・ヒドルストンら、枚挙にはいとまがない。彼らは、その上品な立ち振る舞いと甘いマスク、そして舞台経験豊富な俳優も多いことから演技力もお墨付きで、“英国男子”としていまや日本人の心もわしづかみ!もちろん、リチャード・アーミティッジもそのひとりだ。英「EMPIRE」誌恒例の「最もセクシーな映画スター」では、前回2009年度のランク外から、2013年度は世界中から約23万件のインターネット投票を集め、ブラッド・ピットやレオナルド・ディカプリオを抑えて18位まで急上昇。『ホビット』シリーズのジャパン・プレミアで来日した際には2,000人のファンに熱烈に歓迎されるなど、この“英国男子”ブームを引き継ぐかのような人気を博している。そんなリチャードは、劇中ではほぼ全編にわたり、びしょ濡れ。“水も滴るいい男”とのことわざのごとく、イケメン度もアップしている。ドワーフの姿とはまた違う、ごく普通の父親として、一教師として縦横無尽な活躍を見せる彼に、ぜひ注目してみて。『イントゥ・ザ・ストーム』は8月22日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:イントゥ・ザ・ストーム 2014年8月22日より全国にて公開(C) 2014 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.
2014年08月04日本年度ベルリン国際映画祭「銀熊賞(審査員グランプリ)」を受賞し、公開するやいなや各国で次々と記録を更新、ウェス・アンダーソン監督最高の大ヒットとなり、世界中で大旋風を巻き起こしている『グランド・ブダペスト・ホテル』。先日、一般の方を抽選で募った『グランド・ブダペスト・ホテル』リレー試写会が行われ、上映後のトークショーには、かねてからアンダーソン監督と親交の深いファッションライター・エディターの野村訓市氏が登壇したが、なんと、そこに『her/世界でひとつの彼女』のプロモーションで来日していたスパイク・ジョーンズ監督が、飛び入りで参加していたことが分かった。世界大戦前夜の1932年、美しい山々を背に優雅に佇む、ヨーロッパ随一のグランド・ブダペスト・ホテル。エレガントな宿泊客たちのお目当ては、“伝説のコンシェルジュ”グスタヴ・H(レイフ・ファインズ)だ。ある日、グスタヴの長年のお得意様である伯爵夫人のマダムD(ティルダ・スウィントン)が殺され、遺言で貴重な絵画「少年と林檎」を贈られたグスタヴが容疑者にされてしまう! グスタヴは自らの潔白を証明するため、そして命より大切なホテルの威信を守るために、愛弟子のベルボーイ・ゼロ(トニー・レヴォロリ)と共に、ヨーロッパ大陸を逃飛行しながら謎に挑む──。一般試写会後のトークショーに登壇したのは、数々のファッション誌、カルチャー誌にてライター・編集者をしている野村さんと、そのこだわりとセンスから圧倒的支持を得ている男性誌「POPEYE」編集長の木下孝浩氏。実は野村さんは、アンダーソン監督初期の作品から出演し続けているビル・マーレイやエイドリアン・ブロディ、エドワード・ノートン、ティルダ・スウィントン、さらにウィレム・デフォー、ジュード・ロウ、シアーシャ・ローナン、レア・セドゥら超豪華なキャストに混じって、日本人ツーリスト役として出演を果たしていたのだ。「撮影が行われたのは一昨年の1月で、少し会うつもりだったのに、急にウェスのスタッフからメールがガンガン届くんです。身長は何センチだ、髪型はどんなだ、髭は生えているか?とか」と、ふり返る野村さん。本作は現代、1960年代、そして大戦前夜の3つの時代が描かれているが、ジュード・ロウも出演する60年代のシーンで出演することになったという。仕事で事前のフィッティングが出来ず、衣装を自前で用意することになったのだが、アンダーソン監督独特のこだわりから、持っていったパンツの裾を有無を言わさずバッサリ切られてしまったという野村さん。それを受け、木下さんは「この作品に限らずですが、とにかくファッション、セット、スタイルが洒落ていますよね。N.Y.のテイラーで自分のスーツを作り続けていたり、こだわりが普通じゃなくて、ほかのニューヨーカーとは違う」と監督のセンスを絶賛。「あとは彼が取材嫌いっていうのも編集者としてはそそられます」と話した。また、野村さんは「現場での夕食は必ずみんなで食べるのが決まり(笑)。僕は数日でしたが、ほぼずっといたレイフ(・ファインズ)は『たまには外でひとりで食べたい』と言っていたが、ウェスに『だめだ』と言われたそうです」と、アットホームな雰囲気を感じさせる撮影中のエピソードも明かしてくれた。すると、質疑応答でサプライズが!野村さんとやはり親交があり、飛び入り参加していたスパイク・ジョーンズ監督がなんと挙手!野村さんに役作りについて質問し、会場は一気にヒートアップした。最後は、野村さんが「『グランド・ブダペスト・ホテル』が豪華キャストによるミステリー仕立てのエンターテイメントだとしたら、『her』は主役のホアキン・フェニックスと声だけの出演だけどスカーレット・ヨハンソンの感情の揺れ動きを描いたエモーショナルな作品。同世代のふたりの監督が互いに違ったアプローチで作ったこの2作品を、ぜひみなさん観てください!」と締めくくった。『グランド・ブダペスト・ホテル』は6月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グランド・ブダペスト・ホテル 2014年6月6日よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテほか全国にて公開(C) 2013 Twentieth Century Foxher/世界でひとつの彼女 2014年6月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2013 Untitled Rick Howard Company LLC All rights reserved.
2014年05月29日シーズンごとに人気が過熱し、全米で最もアツいドラマとして注目されている「ゲーム・オブ・スローンズ」。ついに日本でも「第二章:王国の激突」がリリースとなったが、いまや、本作の主要キャストたちは次々にブレイクを果たし、ショービズ界を賑わせる存在となっている。ジョージ・R・R・マーティンによるベストセラー長編小説を原作にしたTVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」は、王国の覇権を巡る陰謀と対立、甲冑をまとった男たちによる迫力のアクションだけでなく、愛憎が絡み合い “禁断の愛”に溺れる男女のベッドシーンまでも赤裸々に描く、見応えある“大人向け”のスペクタクル・アクション巨編だ。メインキャストの中でもとりわけ注目度が高いのは、「世界で最も美しい顔100人」(2012年度)で第1位に選ばれたエミリア・クラーク。オールヌードを披露するなど体当たりで挑んだデナーリス・ターガリエン役でエミー賞にノミネートされた彼女は、新作映画『Dom Hemingway』(原題)ではジュード・ロウと共演。プライベートでは、続編公開も決まった『テッド』のセス・マクファーレンと交際後、ジェームズ・フランコと真剣交際のうえ婚約かといううわさもあったりと、まさにハリウッドの“新・モテ女優”といわれているほどのモテぶりだ。また、先日、2013年のポップ・カルチャーで最も評価の高い作品やアーティストに贈られる第40回ピープルズ・チョイス・アワードのノミネーションが発表されたが、本作は昨年に引き続いて「お気に入りのプレミアム・ケーブルTV番組部門」にノミネート。今年から新設された「お気に入りのテレビのアンチヒーロー」には、ニコライ・コスター=ワルドー演じる、双子の姉と不貞の関係にある“ワルメン”キャラクター、ジェイミー・ラニスターがノミネートされている。渋いイケメンのニコライは、トム・クルーズ主演の『オブビリオン』や、ジェシカ・チャステイン主演によるホラー『Mama』(原題)にも出演するなど、映画界でも大注目されている。本作は、全米では第三章まで放映済み。先月には、本作の製作助手スタッフが、アイルランド北部やクロアチア、アイスランドの3か国で約4か月半に渡って行われていた第四章の撮影がすべて終了したことをTwitterでアップ。2014年春に放送が予定されている第四章では、原作にはない驚きの展開が用意されているらしく、スターとなったキャストたちのさらなる活躍が期待できそうだ。「ゲーム・オブ・スローンズ第二章:王国の激突」ブルーレイ&DVDはレンタル&発売中。ブルーレイ コンプリート・ボックス 価格:11,800円(税込)DVD コンプリート・ボックス価格;9,800円(税込)発売/販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ(上原礼子(cinema名義))■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ](C) 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2013年12月06日11月末に公開された今年最後のスタジオジブリ作品にして、高畑勲監督の最新作『かぐや姫の物語』。昨年この世を去った故・地井武男が“翁”役で声優出演していることでも注目を集めていたが、このほどさらにその裏側が明らかとなった。封切られてから連日、興行収入やその作品性や“ジブリの今後”など様々な面で話題を集めている本作。その物語は、かぐや姫が「なぜ地球を選んだのか?」そして「この地で何を思い、なぜ月へ去らねばならなかったのか?」という、これまで語られることのなかった謎に迫っっている。そんな本作で、かぐや姫を育てることとなる“翁”役で出演していた地井さん。しかし実は、映画本編の声はもうひとりの名優・三宅裕司によって完成していたというのだ。地井さんの声をプレスコで収録したのが、2011年夏。2012年6月に地井さんはこの世を去ってしまったが、2013年夏、セリフの変更や息づかいを調整するために再度キャストを集めて、アフレコ収録をする必要が出てきた。当初、制作陣は過去に地井さんが出演した作品や番組から音声を抽出し、組み合わせる手法を検討するも、うまくいかず…。温かみのあるあの声の再現方法を模索していたそうだ。そんな時、優しさを含んだ独特のかすれと高い声をもつ、三宅さんの名前が高畑監督から挙がったそうだ。突然の依頼…三宅さんは「地井さんが真剣に強い思いで取り組まれ、さらに映画として遺作となった作品に自分の声を重ねるなんて…」と戸惑いがあったと語る。しかし、作品の完成を見届けられなかった地井さんの無念さ思うと共に当時、自身も大病での入院から復帰できたことや生前に優しく声をかけてくれた地井さんへの感謝の気持ちが重なり、計6シーンでの代役を引き受けたそうだ。その熱演は、高畑監督からも「誰が聞いても違和感がない。地井さんそのものだ」と太鼓判を押されている。三宅さんは、“一部代役”ということに観客が戸惑い地井さんの熱演に集中できなくなることを恐れ、自分の名前を一切公表しないことを望んだという。しかし、ジブリから「エンドロールは観終わった人がみるもの。映画の記録として三宅さんの名は残したい」という希望により、エンドロールにだけ「三宅裕司(特別出演)」と名前を載せることになったそうだ。三宅さんからは、こんなコメントが届いている。「地井さんにはずいぶんお世話になっていましたので、これで恩返しができたかなという気持ちが強いです。その気持ちが大きくて、今回の件も引き受けさせていただきました」。幻のキャストとして、エンドロールを観た観客から「どの役柄で?」と問い合わせも多かったそうだが、三宅さんの想いを乗せた今回の製作秘話。“代役”にまつわるエピソードでは、故ヒース・レジャーの代役として『Dr.パルナサスの鏡』にジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが出演したという話が有名だが、そんな数ある映画史に残る美談の一つとして、今後も語られることになるはずだ。『かぐや姫の物語』は11月23日(土・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:かぐや姫の物語 2013年11月23日より全国にて公開(C) 2013 畑事務所・GNDHDDTK
2013年12月06日スティーヴン・ソダーバーグ監督の最新作にして、“最後の”劇場映画『サイド・エフェクト』で、薬の副作用に翻弄される女性を演じたルーニー・マーラ。さらに、出演作が続く、元祖“ドラゴン・タトゥーの女”のノオミ・ラパス、そして日本人女優では満島ひかり。作品ごとに役柄を切り替えるだけでなく、1本の映画の中でさえ、まるで違った“顔”を魅せる彼女たちに注目した。現在公開中の『サイド・エフェクト』では、最愛の夫・マーティン(チャニング・テイタム)がインサイダー取引の罪で収監されたことで、うつ病を再発してしまう女性・エミリーを演じたルーニー。だが、ある薬の副作用によって起きた殺人事件が、薬を処方した精神科医・バンクス(ジュード・ロウ)や、エミリーの以前の主治医・シーバート(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)をも巻き込み、それぞれの人生の歯車を狂わせていく。一見、可憐でキュートなルックスのルーニーは、本作では、病いのせいなのか、薬の副作用か、感情の不安定さだけでなく、時には相手を惑わすかのような大胆な振る舞いを見せる。鬼才ソダーバーグが惚れ込んだだけあり、シーンによっても、対峙する相手によっても表情や仕草がまるで違い、“魔性”という言葉だけでは物足りないほどの妖しさを放っている。また、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』で世界的に注目を集め、今やハリウッドでも引く手あまたのノオミも、作品ごとにガラリと印象を変える女優の1人だ。レイチェル・マクアダムス共演、ブライアン・デ・パルマ監督作『パッション』(10月4日公開)も控えており、10月26日公開の『デッドマン・ダウン』は『ミレニアム』を手がけたニールス・アルデン・オプレブ監督のハリウッドデビュー作にあたる。『デッドマン・ダウン』でノオミは、妻子を惨殺された犯罪組織のヒットマン、ヴィクター(コリン・ファレル)と出会う、交通事故で一生消せない傷を負った女性ベアトリスに扮した。互いに“復讐”という共通の目的を持つ二人は、お互いの胸の内を隠したまま、恋に落ちていく……。恋といえば、瀬戸内寂聴の私小説の映画化『夏の終り』(公開中)で、年上の男と年下の男の間で揺れる女性を熱演した満島さんも印象的だ。放送中のTVドラマ「Woman」とはまったく逆ともいえる役柄で、その演技力を実証している。知子(満島さん)は、一回り上の作家・慎吾(小林薫)の愛人として、週の半分を同じ家で夫婦のように暮らし、8年の月日が過ぎていた。ある日、かつて夫と子どもを捨てて駆け落ちした涼太(綾野剛)と再会したことで、涼太のもとにも通い始めるように。不倫とはいえ平穏を感じる恋か、身を焦がすほど情熱的な恋か。満島さんがそれぞれの場面で見せる“女の業”は、心のままに生き、何者にも染まらない女の真の性(さが)を思わせている。スクリーンの中であらゆる“顔”を見せる、確かな演技力を持った彼女たちは、世の男性ばかりか、多くの女性たちも魅了する。『サイド・エフェクト』はTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開中。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:夏の終り 2013年8月31日より有楽町スバル座ほか全国にて公開(C) 2012年映画「夏の終り」製作委員会サイド・エフェクト 2013年9月6日より、TOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開(C) 2013 Happy Pill Distribution, LLC. All rights reserved.
2013年09月07日全国の映画館では毎週のように新作が公開されていますね。芸術の秋にちなんで、20~40代の女子に「秋デートで見たい映画は?」というテーマでアンケートを取ったところ、下記のような結果になりました。1位ラブストーリー…28%2位サスペンス…23%3位アクション…15%〃コメディ…15%5位ホラー…10%やっぱり「デートはラブストーリー」と考えている人が多いようです。そこで、ラブストーリー好きな女子たちにデートでの“楽しめた&失敗エピソード”を聞いてみました。【楽しめたエピソード】・「学生時代のデート。本当は他の映画を見るはずだったのですが、時間を間違えてしまい、代わりに『キューティ・ブロンド』を見ることに。予想外に楽しくて2人ともかなり盛り上がりました。ラブコメっていいですね。」(33歳営業)・「付き合って1年目の記念日に彼がプレミアムシートのある映画館に予約してくれました。席にクッションがついてたので、かなりくつろげて贅沢な気分でした。彼と手をつないだまま見た『アーティスト』(去年アカデミー賞を獲った作品)最高でした!」(26歳受付)【失敗エピソード】・「今の旦那さんとの話ですが、2回目のデートで『Sex and the City』に誘ったのは失敗だったみたいです。登場人物のあけすけな会話に驚いたのか、用事があると言って食事もせずにそそくさと帰ってしまいました(笑)。」(36歳主婦)・「『きみに読むものがたり』を見て大号泣。見終わった後、アイメイクがほとんど取れていたらしく、私の顔を見た彼が無言に…。」(30歳販売)悲喜こもごものエピソードが集まりました。こういう話を聞くと、映画デートをしたいけれど、選ぶ作品や相手との関係性に悩んでしまう、という人もいるかもしれませんね。そこで、今週と来週の金曜日・土曜日に、公開される映画の中からPROLO女子におすすめの作品をちょっとだけご紹介します。-----■9月6~7日START・『アップサイドダウン 重力の恋人』(ラブストーリー)出会ってはいけなかった男女の運命的な恋を描いた、キルスティン・ダンスト主演のSFラブストーリー。・『サイド・エフェクト』(スリラー)名匠スティーヴン・ソダーバーグ監督、ジュード・ロウ主演。精神科医療を描くサスペンス・スリラー。・『キャプテンハーロック』(アニメ)松本零士の人気漫画『宇宙海賊キャプテンハーロック』をCGアニメ化。小栗旬、三浦春馬らが声優を担当。-----■9月13~14日START・『ウルヴァリン:SAMURAI』(アクション)『X-MEN』シリーズの人気キャラクターの活躍を描くアクション。ヒュー・ジャックマン主演で舞台は日本。・『劇場版 ATARU THE FIRST LOVE&THE LAST KILL』(ミステリー)中居正広主演の人気ドラマの劇場版。北村一輝や栗山千明らテレビ版のキャストに加え、堀北真希が出演。・『私が愛した大統領』(ラブストーリー/ヒューマン)アメリカの第32代大統領フランクリン・ルーズベルトの、従妹との秘められた愛と絆を描いたドラマ。-----今週・来週公開のラブストーリーはSFだったり、ヒューマン系だったりと、純度100%という感じのものは少なそうです。でもその分、「恋愛ものはあまり得意じゃない」という彼氏や、“恋人未満”の彼を映画に誘うのにちょうどいいかも。サスペンス映画やアクション映画を見て、2人でドキドキしたり、スカッとした気分を共有したりするのもいいですよね。もっとラブストーリーっぽいのを見たい!と思う人には、10月公開の松本潤&上野樹里の『陽だまりの彼女』や長澤まさみ&岡田将生の『潔く柔く』がおすすめです。『陽だまりの彼女』は“女子が男子に読ませたい恋愛小説ナンバーワン”として人気の同名小説の映画化。今から楽しみですね!(文=Kawauso)
2013年09月07日文豪トルストイの最高傑作を『プライドと偏見』、『つぐない』の名匠ジョー・ライト監督とキーラ・ナイトレイのコンビで実写化した『アンナ・カレーニナ』がいよいよ3月29日(金)より公開となる。これを記念して3月28日(木)に行なわれた試写会に、石田純一さんの長女で女優、歌手として活躍するすみれさんと、先日、妻の辻希美さんとの間に第3子となる男の子を授かったばかりの杉浦太陽さんが登場!すみれさんは映画のラストでアンナが実際に着用する燃えるような濃紅の愛のドレスに身を包み、その圧倒的な美貌を見せつけた。タキシード姿の杉浦さんにエスコートされて登場したすみれさん。ドレスを見せるために壇上でクルリと一回転すると客席からは思わずため息が。アカデミー賞衣裳デザイン賞に輝いた作品で使われた本物のドレスとあってすみれさんは「緊張してます!おっちょこちょいなので私が着て大丈夫なのかと…」とこわばった笑みを浮かべていた。映画については「いろんな感情、表情が出てきて混乱しました。複雑で切なくてドラマチックなところもあってこんな恋をしてみたいと思いました」とコメント。“不倫”の恋に走るアンナについても「アンナのように自信を持って自分の心をリードして、頭ではなくハートで行く気持ちは分かります。愛のために生きる女性はカッコよく、憧れます」とその強さへ共感を持った面持ち。一方、妻子がおり「どうしても夫の立場で見てしまう」という杉浦さんは「男からしたら複雑な気持ちです。(夫の)気持ちが分かるし胸が痛い。自分なら愛する妻に『(別の男を)愛してる』って言われたら死んじゃいます」とジュード・ロウ扮するアンナの夫に同情気味。“愛に生きる”と言えば、すみれさんの父・石田純一はそれを体現したような男性だが、その質問には「何とも言えませんねぇ…(苦笑)」と困った表情。だが「パパみたいに愛のために自由に生きるのもいいけどバランスが大事。運命というのがあるし、道は変わるものなので、(映画と違って)ハッピーエンドで良かったかな」と笑顔で語った。そして、第3子を授かった杉浦さんには客席からも祝福の拍手が。気になる名前は明らかにはしなかったが「あとは出生届を出すだけです」とニッコリ。「いまは妻への感謝の気持ちが大きいです。25歳でよく3人も産んでくれたと思います」と辻さんをいたわる言葉。さらには、出産に立ち会ったとき「生まれてすぐ、10秒経ってないうちに笑ったんです。『お母さん、ありがとう』って感じでした」と明かす。映画ではまさにアンナの“運命の恋”が描かれるが、杉浦さんも「僕も妻と出会ってパパになりたいと思うようになった。僕にとっては妻との出会いが運命で、彼女以上の女性はいないです」とオノロケ全開!そんな幸せオーラに押されたのか、現在22歳のすみれさんも「私もそろそろ誰かいないかな(笑)?私も4人くらい子供がほしいです」とうらやましそうに語っていた。『アンナ・カレーニナ』は3月29日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンナ・カレーニナ 2013年3月29日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開(C) 2012 Focus Features LLC. All rights reserved. photography by Eugenio Recuenco,Laurie Sparham
2013年03月28日『プライドと偏見』、『つぐない』に続き3度目のタッグとなるキーラ・ナイトレイ×ジョー・ライト監督の最新作『アンナ・カレーニナ』のポスタービジュアルと特報映像がこのたび完成した。文学史上、最も美しく、最も哀しい愛の物語として、いまもなお世界中の読者を涙と感動で包んでいるロシアの文豪レフ・トルストイの最高傑作「アンナ・カレーニナ」を映画化した本作。舞台は19世紀末のロシア。満ちあふれる美貌を持ち、政府高官のカレーニンの妻であるアンナ・カレーニナはサンクト・ペテルブルクの社交界の華。ある日彼女はモスクワへと旅立つ途中で、騎兵将校のヴロンスキーと出会い、2人は一目で惹かれ合っていく。アンナは欺瞞に満ちた社交界と家庭を捨て、ヴロンスキーとの破滅的な愛に溺れていくのだが…。豪華なドレスを身にまとい、満ちあふれる活力と美貌という、女性の誰もが憧れるアンナを演じるキーラは「素晴らしいキャラクターだからこそ、キャリアで一番の難役だった」と全力で役柄にのめり込み、身も心もアンナに成りきったよう。夫のカレーニンには、『シャーロック・ホームズ』シリーズのジュード・ロウ、傲慢さと繊細さを併せ持つヴロンスキーには、『キック・アス』のアーロン・テイラー=ジョンソン。本作でアーロンは、『キック・アス』の主人公・デイヴと同一人物とは思えないほど美しい姿で、アンナのロマンスの相手役を見事に演じている。同時公開となったポスター・ビジュアルと特報映像からも本作で描かれる煌びやかな世界を充分に堪能することができるはず。美しく壮大な音楽と共に幕を開ける今回の特報映像。19世紀ロシアの社交界の豪華絢爛なセットも去ることながら、「これが愛ね」とアンナがつぶやく舞踏会シーンの美しさは必見!初めて知った本当の恋に命を燃やし、叶わぬ愛に全てを捧げようとするアンナの正直で不器用な生き方は、多くの女性たちの共感を呼ぶに違いない。『アンナ・カレーニナ』は2013年3月29日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。※こちらの特別映像はcinemacafe.net記事ページより、ご覧いただけます。© 2012 Focus Features LLC. All rights reserved. photography by Eugenio Recuenco,Laurie Sparham(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンナ・カレーニナ 2013年3月29日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開(C) 2012 Focus Features LLC. All rights reserved. photography by Eugenio Recuenco,Laurie Sparham
2012年12月27日映画『大奥 ~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』が12月22日(土)に公開を迎え、都内劇場にて主演の堺雅人&菅野美穂を始め、尾野真千子、柄本佑、要潤、椿鬼奴、宮藤官九郎、西田敏行、金子文紀監督による舞台挨拶が行われた。よしながふみ原作の人気漫画を原作に、男女の役割が逆転した江戸時代を舞台にした歴史活劇で2010年の映画『大奥』、先日最終回を迎えたドラマ「大奥~誕生~[有功・家光篇]」に続く本作。なかなか子宝に恵まれぬ女将軍・綱吉と野心を胸に公家の身から大奥取締役まで上り詰めた右衛門佐の交わることのない愛の軌跡を描く。堺さんは初共演となった菅野さんの印象を聞かれ「懐の深い女優さんだと思ってましたが、思ってた以上に深くて得体のしれない人だとやっているときは思いました。全部、菅野さんの役作りだったんですが」と明かす。一方の菅野さんは、堺さんを「ニコニコと穏やかな草食系の方だと思ってましたが、マイペースな“植物系”男子でした」と分析。草食ではなく植物という言葉に堺さんが「格下げですか?エサだよね…?」と首をかしげると、すかさず西田さんが「クレソン系だね」と茶々を入れ会場は笑いに包まれた。堺さんはまた、宮藤さんについて「(役者を)やりながら裏で長い歌舞伎の台本を書かれていてすごいなと思いました」と感服した様子。綱吉の正室役ということで、宮藤さんもきらびやかな着物姿での出演となったが「あの衣裳のままパソコンで書いてたんでいつの時代の人なのか、ちょっとしたSFですね」とシュールな撮影の裏側の様子を明かした。鬼奴さんは江戸へ来る前の右衛門佐が金のために体を売る冒頭のシーンで、相手役として出演しており当然、堺さんとの濡れ場もアリ!「映画を自分で観たら笑うしかなかったです。恥ずかしかったですが、女優としての正念場と思って頑張りました!」と「女優」という言葉を連発しながら述懐。堺さんについて「これまで共演したのはオアシズや森三中だったので、初めてステキな人と…。ステキだろうと思ってましたがその上を行くステキでした」と鼻息荒く語った。これを機に女優としての本格的な活動を画策しているようで、「高いとこから飛び降りるのよりも女優としての活動を…」と訴え笑いを誘っていた。西田さんは客席からの「西やーん」という歓声に「ありがとう」と嬉しそう。対峙した堺さんについて尋ねると「ジュード・ロウだなと思いました。僕は(ロバート・)デ・ニーロの気持ちでいたんですが(笑)」とユーモアたっぷりに称賛を送る。話が来年の抱負に及ぶと「もう齢65で膝がガクガクですが、そういう状態なのにオファーがいっぱい来てるんですよ」とニンマリ。そして最後は「福島出身ですので、東日本大震災からの復興に微力ながら尽くしたい」と語るなど、まさに硬軟を巧みに取り入れた舞台挨拶で客席を沸かせていた。『大奥 ~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』は全国にて公開中。■関連作品:大奥 ~永遠~[右衛門佐・綱吉篇] 2012年12月22日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012男女逆転『大奥[右衛門佐・綱吉編]』製作委員会
2012年12月22日ジュード・ロウが現在撮影中の新作のスタッフと交際を始めたようだ。ロンドンや南フランスで撮影が行われている新作『Dom Hemingway』(原題)の衣裳スタッフとして働くエレン・クロウショーさんで、先月から交際が始まったという。「ジュードとエレンの仲は(映画の)セットでもうわさになっています。フランスでロケ中に付き合い始めたんです。最初から互いに意識し合っていましたが、関係を持ったのは、キャストやスタッフ全員でサン・トロペ近郊でのパーティに出かけたときです」と関係者はニュースサイト「MailOnline」に語った。「それ以来、2人はずっと一緒です。お互いの気持ちを隠そうともしないし、とても幸せそうです。とても気が合っているのは見ていて明らかです。彼も彼女もシングルだし、何も隠す必要はありません。素敵な時間を過ごしている恋人同士といったところですね」。ジュードは年末に40歳の誕生日を迎える。エレンは31歳で、ジュードの元妻のセイディ・フロストにそっくりだという。いまやまったく人目を気にせず、ホテルのバーなどでも抱き合っているというが、ジュードはセイディと離婚後、シエナ・ミラーを除いて、恋愛が長続きしたためしがない。エレンも、映画の撮影が終わる年明けには捨てられてしまうのではないかと気を揉んでいるそうだ。(text:Yuki Tominaga)© Photoshot/AFLO
2012年11月26日ジュード・ロウが現在、ロンドンで新作『Dom Hemingway』(原題)を撮影中だ。ジュードが演じるのは12年の刑期を終えて出所したばかりの金庫破りのドン・ヘミングウェイ。仲間を裏切らずに沈黙を守り通した彼は親友と2人でその報酬を求めて、かつてのボスが暮らす南フランスを訪ねる、という犯罪コメディでジュードは思い切ったM字ハゲのヘアスタイルにひげ面、体重も増やして美貌を封印し、撮影に臨んでいる。リチャード・ギア主演の『ハンティング・パーティ』(’07)やピアース・ブロスナン主演の『ザ・スナイパー』(’05/未)のほか、TVシリーズ「クリミナル・マインド/FBI vs.異常犯罪」を手がけたリチャード・シェパードが監督・脚本を務める。『危険なメソッド』や、日本映画の『十三人の刺客』なども手がけるジェレミー・トーマスが製作にあたり、リチャード・E・グラント、『明日を継ぐために』(未/’10)でオスカー主演男優賞候補になったデミアン・ビチルが共演。シェパード監督は「最初から、独創的で、あらゆる局面で驚きを与えるキャストを実現させたいと考えていた」とキャスティングの経緯について語っている。撮影はロンドンと南フランスで行われ、来年公開を予定している。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:クリミナル・マインド/FBI vs.異常犯罪 [海外TVドラマ]© ABC Studios and CBS Studios, Inc.危険なメソッド 2012年10月27日よりTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2011 Lago Film GmbH Talking Cure Productions Limited RPC Danger Ltd Elbe Film GmbH. All Rights Reserved.
2012年11月19日ジュード・ロウが、新作『Queen Of The Desert』(原題)に出演することが決まった。ジュードは、作家ガートルード・ベルの生涯をヴェルナー・ヘルツォーク監督が描く同新作で、ナオミ・ワッツやロバート・パティンソンと共演することになるという。同作でナオミは、探検家や作家、考古学者、大英帝国の情報員などとして20世紀初頭に多彩な活躍をしたガートルードに扮し、一方のロバートは「アラビアのロレンス」ことトーマス・エドワード・ロレンスを演じることがすでに決定している。まだジュードの役柄は明らかにされていないものの、ガートルードと2年間に渡って恋人関係にあったチャールズ・ドハティ=ワイリー役になる可能性があるという。本作のプロデュースを担当するニック・ラスランは「女性版『アラビアのロレンス』とも呼ばれるベル女史の素晴らしい物語を描く作品で、ヘルツォーク監督とまた一緒に組めるなんて非常に嬉しいです」と同作への期待を語っている。さらに、同作のセールスを担当するシエラ/アフィニティ社のニック・マイヤーCEOも「このような重要なプロジェクトで才能溢れるヘルツォーク監督と一緒に仕事ができることは、とても大切な機会です。我々は、ヘルツォーク監督がこの素晴らしい歴史大作を世界中の観客のみなさんのために映画化するのを楽しみにしています」と続けた。『Queen Of The Desert』は、来年3月にモロッコにてクランクインが予定されている。
2012年11月06日今年で5回目を迎える「映画字幕翻訳コンクール」の授賞式がイイノホールにて行われ、授賞式の前には、翻訳家・戸田奈津子、LiLiCoによるスペシャル・トークセッションや戸田さんの字幕翻訳ワークショップが開催された。コンクールの応募概要は、応募者が映画字幕翻訳コンクールのWEBサイト上で、5シーンの映像の中から好きなシーンを選んで、オリジナルの日本語字幕をつけて応募するというもの。今回の題材は、誰もが知るおとぎ話の「白雪姫」を新たな解釈で描いた『白雪姫と鏡の女王』。戸田さんが選んだシーンにオリジナルの日本語字幕をつけて応募する。今年は、日本だけでなく海外も含め29,841件もの応募があった。最初にスペシャル・トークセッションが行われ、字幕翻訳の第一人者であり、本コンクール審査委員長で神田外語大学客員教授、神田外語学院アカデミックアドバイザーの戸田さんと、「王様のブランチ」(TBS)でおなじみの映画コメンテーターのLiLiCoさんが出席し、楽しいトークセッションを繰り広げた。映画を愛してやまない戸田さんが、ハリウッドスターとの出会いを通じて見てきた知られざるスターの素顔を語るとあって、会場も興味津々。戸田さんは最初のスターにブラッド・ピットを挙げ、最初に来日した頃は人と接触するのが苦手で、いつも監督が一緒にインタビューに応じていたと明かす。それが、アンジェリーナ・ジョリーとの結婚後、「大きく変わったわね。自信にあふれた大人になった」と感心しきり。アンジーの内助の功の大きさを褒めちぎった。次はジョニー・デップ。「彼は物静かで誠実な印象で、ずっと変わらない。私は俳優を“スター”と“アクター”に分けているけれど、トム・クルーズは、どんなときもトム・クルーズというスター。だけど、ジョニーはアクターよ。彼は演技することが生きがいなのね。本当に役に入れ込んでいて、なり切っているわ」と熱弁をふるった。ほかにも気さくで、人柄がいいというキャメロン・ディアスやスターぶらないというジュード・ロウ、戸田さんが俳優として大きく進歩したと絶賛するレオナルド・デイカプリオなど、ファンなら垂涎もののスターの素顔を次々と語り、会場を大いに沸かせた。続いて行われた映画字幕翻訳ワークショップでは、戸田さんのプロとしての本領を発揮。映画『白雪姫と鏡の女王』を題材に、字幕翻訳の世界を特別レクチャー。映画字幕がどのようにして作られているのか、厳しいルールを守りながら、生きた英語を理解し、いかに日本語で表現していくかなど、字幕翻訳の極意を伝授。映画の字幕離れが叫ばれている昨今、戸田さんは若い世代の人たちに文字の大切さを再認識してほしいと願っているようだ。一方、戸田さんを尊敬しているというLiLiCoさんは「いつかスウェーデン映画に日本語の字幕をつけるのが夢」と字幕の勉強をしていることを明かしていた。授賞式では、審査委員長・戸田さんらから最優秀賞1名、優秀賞5名、その他の賞の受賞者が発表され、表彰状及び副賞の授与がされた。受賞者はそれぞれに受賞の喜びを語った。ニューヨークと回線を結び、授賞者のひとりが海外から参加するというハプニングもあり、会場は盛り上がった。映画『白雪姫と鏡の女王』は、ジュリア・ロバーツ扮するワガママ女王とリリー・コリンズ演じる勇敢なプリンセスの過激な女の戦いが展開する。劇中の衣裳は『ドラキュラ』でアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した日本人デザイナーで今年亡くなった石岡瑛子さんの最後の作品となった。■関連作品:白雪姫と鏡の女王 2012年9月14日より丸ノ内ルーブルほか全国にて公開© 2011 Relativity Media, LLC. All Rights Reserved.
2012年11月05日ジュード・ロウは、『シャーロック・ホームズ』シリーズの続編を待ち望んでいるようだ。『シャーロック・ホームズ』(’09)と『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』(’11)でロバート・ダウニー・Jr.扮するシャーロック・ホームズの助手、ジョン・ワトソンを好演してきたジュードだが、クランクイン時期は未定なものの、ロバートと共に『Sherlock Holmes 3』(原題)を首を長くして待っていると「Collider.com」に語った。「いや、いつ撮影がスタートするかは分からないよ。でも確かに3作目のうわさはあるし、脚本ができつつあるのも知ってるさ!でもロバートも僕も忙しいからね、だからいつになるかは分からないな。でも僕たちは(続編を)やりたいんだよ。僕たちは本当に素晴らしいコンビだし楽しんでるよ。それに2人ともまだ僕たちにはたくさんの謎解きがあると思っているんだ」。さらにジュードは、ワトソン役のために口鬚を伸ばしたことが自分のファッションスタイルをも変えたと明かしている。「僕のファッションスタイルは、役柄によって変わるんだよ。『シャーロック・ホームズ』シリーズでワトソンになりきるために口鬚ともみ上げを伸ばしたことで、新しい洋服にもトライしてみたりもしたんだ。ジーンズとレザージャケットはもう格好よくは見えなかったね。だからコーデュロイのジャケットと大きめのこぎれいなセーターを買ったんだ。そしたら急にクールになったんだよ」と話している。■関連作品:シャーロック・ホームズシャドウ ゲーム 2012年3月10日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITEDシャーロック・ホームズ 2010年3月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
2012年09月24日ファッションモデルのケイト・モスが、長編映画デビューを飾る可能性が出てきた。ケイトは友人であり映画プロダクションのオーナーでもあるジュード・ロウの元妻サディ・フロストに促されて女優業にも興味をもつようになったようで、ケイトが望めば数多くの役柄を手に入れることができる状況だという。サディは「私はブロンド・トゥ・ブラックという名前の映画製作会社を経営していて、ぜひともうちからケイトをスクリーンデビューさせたいと思っているの」、「押し付けはしないけど、ケイト向きの役がいくつかあるのよ。彼女が望むなら、私たちは喜んで役をあげるわ!」と語っている。英チャリティー団体「コミック・リリーフ」のTV番組で2009年にケイトと共演して以来、サディはケイトに女優業を勧めており、いまが「絶好のタイミング」だと考えていると「The Daily Telegraph」紙に話している。「私はケイトと一緒にいくつか演技をしたことがあるの。私たちは2009年の(チャリティーイベント)「レッド・ノーズ・デイ」で演技をしたとき、ケイトは本当にスクリーン映えしたのよ。だから私はいつも彼女に言っているの。『女優になるべきよ!』ってね。良い脚本が揃っていて、いまがケイトにとって絶好のタイミングだと思うわ」。そんなケイトは以前に、短編映画『Blackadder:Back & Forth』(現代)にイングランド女王とメイドのマリアン役として出演した経験があるほか、エルトン・ジョンやプライマル・スクリームのPVに出演したこともある。
2012年09月19日今年のゴールデンウィークに封切られながら現在も異例のロングラン上映を続け、興行収入59億円超えの大ヒット作『テルマエ・ロマエ』。現在開幕中の第37回トロント国際映画祭にてガラプレミアでの上映が9月8日(現地時間)に行われ、本作で主演の阿部寛を始め、共演の上戸彩、原作者のヤマザキマリがレッドカーペットに登場した。古代ローマの浴場設計技師・ルシウスが現代の日本へとタイムスリップし、日本の風呂文化の利点をローマのために取り入れていく姿を独特のユーモアを交えて描き出す本作。日本での大ヒット、本場・イタリアでの好評、さらにカンヌマーケットでのフィルムバイヤーからの口コミを聞きつけたトロント映画祭側からのオファーにより、今回の正式招待が実現した。この日行われたレッドカーペットイベントには、約30メートルの赤い絨毯に沿って世界各国から大勢のマスコミ陣や海外の映画ファンたちで埋め尽くされ、阿部さんらが車から降り立つと大歓声が!2人はサインやインタビューに応じながら、30分かけてレッドカーペットを歩いた。その後、行われた上映前の舞台挨拶では阿部さんが全編英語によるスピーチを披露し、現地メディアを驚かせた。今回、映画祭に参加した感想を2人に聞いてみると、「レッドカーペットでは、前後にロバート・デ・ニーロやジュード・ロウが歩くと聞いてとても興奮しましたが、ゆっくり時間をかけて歩き、楽しむことができました。上映時はまるで初めての作品を観ているのかと錯覚するくらい新しい反応がたくさんあり、北米の方々にも大いに笑っていただけました」(阿部さん)、「日本の俳優として初めてトロント国際映画祭のレッドカーペットを歩かせていだき、とても光栄に思います。作品が受け入れていただけるかすごく心配していたのですが、同じ客席で観ていて今までで一番反応が良かったので、とても嬉しかったです」(上戸さん)と、共に海外映画祭での満足のいく手ごたえに思わず笑みがこぼれていた。原作本の国内発行部数も5巻で800万部を突破し、海外からは引きも切らずに上映オファーが殺到したりと、“テルマエ旋風”はまだまだ世界を巻き込みながら勢力拡大中(?)のようだ。『テルマエ・ロマエ』は、全国東宝系にて公開中。■関連作品:テルマエ・ロマエ 2012年4月28日より全国東宝系にて公開© 2012「テルマエ・ロマエ」製作委員会
2012年09月11日韓国のキム・ギドク監督『Pieta』(原題)が金獅子賞を受賞し、ポール・トーマス・アンダーソン監督の『The Master』(原題)が銀獅子賞と例年稀に見ぬ巨匠監督たちの受賞に沸いた今年のヴェネチア国映画祭。「ミュウミュウ」が手掛けたショートフィルムプロジェクトが行なわれたり、「グッチ」の新作が発表されたりと今年も今年も映画とファッションのコラボレーションが見られたが、レッドカーペットの上では女優たちの華やかなドレス姿に大きな歓声が贈られていたようだ。セレブたちの「透け感」テクニック今年のヴェネチア国際映画祭に出席した女優たちの美しいドレスで、最も多く見られたのが今年のトレンドの一つ「透け感」を意識したセクシーなスタイル。中でも海外メディアでも注目を集めたのが、『The Reluctant Fundamentalist』(原題)を引っさげ参加した、ケイト・ハドソン。お腹から左足に沿うように施されたかぎ編みが絶妙なセクシーさを演出する透け感溢れる「アトリエ・ヴェルサーチ」2012年秋コレクションとなるこのドレス。そこに「エディ・パーカー」のクラッチバックと「ファベルジェ」の抑え目なジュエリーを合わせ、大人の女性ならではのセクシー&エレガントなスタイルを披露。「透け感」テクで注目したいセレブがもう一人。ジュード・ロウと共に『Anna Karenina』(原題)のプレミアに参加した、キーラ・ナイトレイだ。薄手のフラッタースリーブと大ぶりの花が連なったデザインの淡いピンクガウンが組み合わさった「シャネル」の2012秋コレクションのドレスで登場したキーラ。この袖周りのみ透け感を投入するテクニックは、今年多くの女子たちが取り入れたスタイルでもあるが、ここに銀のバックルベルトで甘さを締めるのがキーラ流。いやらしくなり過ぎず、上品に使いこなす彼女たちの「透け感」テクを参考にしてみては?話題のヤングセレブに注目!今年のヴェネチアで注目を集めたのはケイトやキーラだけではなく、『Spring Breakers』(原題)に出演する4人の若手女優たちが、多くの映画ファンを沸かせていたのも印象的だった。中でも、ジャスティン・ビーバーの恋人で知られるセレーナ・ゴメスとヴァネッサ・ハジェンズ、この2人のヤングセレブの衣装に多くの注目が集まっていた。セレーナは、今年のトレンドのもう一つ「ゆるフワ」を取り入れ、右側にたっぷりとボリュームをもたせた「アトリエヴェルサーチ」の淡いメタリックピンクのドレス、さらに別の日には透け感のある「ドルチェ&ガッバーナ」秋冬2012コレクションのブラック&ゴールドが印象的なカクテルドレスで登場。一方のヴァネッサは、透け感のあるビロードの生地に金の刺繍や装飾が施された「テンパリーロンドン」のドレスに、「ジュゼッペ・ザノッティ・デザイン」の金のクラッチバックでドレッシーな大人のドレスに挑戦し会場を魅了した。ヤングセレブと言えばもう一人。同映画祭でのイベントの一環として行なわれた「グッチ」の女性用新フレグランス「グッチ バイ グッチ プルミエール」の発表会イベントに参加した「ゴシップ・ガール」でお馴染みのブレイク・ライブリー。もちろん「グッチ」製の真紅のカクテルドレスで登場し、一躍話題をさらっていた。さらに、ブライアン・デ・パルマ監督最新作『Passion』(原題)での参加となったノオミ・ラパスは、「ヴァレンチノ」のレースで仕立てられた真緑のドレスと、かなりチャレンジングな衣装で登場するなどカンヌ国際映画祭やアカデミー賞よりも少し挑戦的なドレスが多く見られた。ヴェネチア以外にもトロントなど、賞レースを占う“前哨戦”とも言われるこの時期の映画祭。ファッションにも余念がないセレブ女優たちは、本格的なレース本番までにいろいろなパターンを試している最中(?)なのかも。現在開催中のトロントや先日閉幕したモントリオール世界映画祭などでのセレブたちのゴージャスなドレス姿もぜひチェックしてみて!■関連作品:プロメテウス 2012年8月24日より全国にて公開© 2012 TWENTIETH CENTURY FOX危険なメソッド 2012年10月27日よりTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2011 Lago Film GmbH Talking Cure Productions Limited RPC Danger Ltd Elbe Film GmbH. All Rights Reserved.第69回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]
2012年09月11日先週末、コミコン・インターナショナル・フェスティバルで最新主演作『The Lone Ranger』(原題)の一部映像が公開され、好評を博したジョニー・デップの次回作が、『ムーンライズ・キングダム』(原題)のウェス・アンダーソン監督の新作に決定した。アンダーソンが脚本も手がける新作はプロットなど詳細は明らかになっていないが、タイトルは『The Grand Budapest Hotel』(原題)になり、撮影はヨーロッパで行われる予定。ジョニーは当初予定されていた『The Thin Man』(原題)の撮影が延期になり、スケジュールが空いたところにこの企画が飛び込んだ。アンダーソン監督は『ムーンライズ・キングダム』(原題)が今年5月のカンヌ国際映画祭でオープニング上映されたが、同作にも出演したビル・マーレイ、エドワード・ノートンは本作にも続投の可能性アリと「The Hollywood Reporter」紙など複数のメディアが報じている。アンダーソン作品の常連俳優のオーウェン・ウィルソン、ジェフ・ゴールドブラム、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、ほかにもジュード・ロウ、アンジェラ・ランズベリーと豪華な名前がキャスト候補として挙っている。オフビートなアンダーソンの世界で、ジョニーがまた新たな魅力を発揮してくれるのが楽しみだ。(text:Yuki Tominaga)© Rex Features/AFLO■関連作品:ムーンライズ・キングダム (原題) 2013年公開© Focus Features
2012年07月18日ロバート・ダウニーJr.とジュード・ロウが出演する『シャーロック・ホームズシャドウ ゲーム』のブルーレイ&DVDがこのほどリリースされたのを記念して、ふたりが本作について語る特別映像が公開された。特別映像天才的な観察眼と推理力を持つ名探偵ホームズ(ダウニーJr.)と、彼にウンザリしながらも絶妙なサポートを見せるワトソン医師(ロウ)が難事件に挑む本シリーズ。続編『…シャドウ ゲーム』は、ヨーロッパで起こる連続爆破事件の真相を追うふたりが、イギリス、フランス、ドイツ、そしてスイスへと大陸を横断し、事件に隠された謎の解明に挑み、宿敵モリアーティ教授と対決する。このほど公開された動画でダウニーJr.は「僕にとってジュードは、ホームズにとってのワトソンだ。兄弟のように慕ってる。僕らはこの大作に挑むルームメイトみたいだ」と語り、ジュードも「2作目ではホームズとワトソンの関係を掘り下げた」とコメント。互いに反発しながらも絶妙なサポートで事件の謎を解く名コンビの魅力の一端が垣間見える動画になっている。『シャーロック・ホームズシャドウ ゲーム』ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産) 発売中3980円(税込)ブルーレイ&DVDレンタル中/オンデマンド配信中ワーナー・ホーム・ビデオ
2012年07月11日ファッショニスタとして注目され続けてきた女優シエナ・ミラー(30)が、赤ちゃんを生んだ。父親はイギリス人俳優のトム・スターリッジ(26)。赤ちゃんの性別は不明だ。赤ちゃんが生まれたのは、7月第1週目の週末。性別のほか、名前、体重なども公表されていない。妊娠中も大きなお腹で堂々と外を歩き回っていたが、プライバシーを重視するミラーは、インタビューでもそのことに言及するのを避け続けてきた。今年4月になってようやくイギリス版『ヴォーグ』に対し、「私は(私生活について)何も語らないと決めているの。過去8年守ってきたことを破ることになるから。とは言っても、今、すべてが素敵な感じで進んでいて、そのことに喜びを感じている」とコメントした。今年2月から婚約指輪らしきものも身につけているが、具体的な結婚の予定はわからない。ミラーとスターリッジは、今年5月、イギリスでロマンチックなバケーションを楽しむ姿が目撃されている。恋多き女として知られてきたミラーは過去にジュード・ロウとのロマンス、破局を繰り返し、2008年から2009年にかけてはバルサザール・ゲティとの不倫が話題になった。スターリッジは『パイレーツ・ロック』などに出演。ミラーの最近作は『G.I.ジョー』『ニューイヤーズ・イブ』などがある。文:猿渡由紀
2012年07月10日英国文学史上、最もセンセーショナルと称され、いまでは不朽の名作と讃えられる「ジェーン・エア」。これまでも多くの監督たちが映画化に挑んできたが、今年、新たな傑作が誕生した。物語が誕生した1847年当時、女性の自立を描いた衝撃的な古典に、21世紀らしい新鮮なアプローチで取り組んだのは、長編デビュー作『闇の列車、光の旅』でサンダンス映画祭監督賞に輝くなど、高い評価を得たキャリー・ジョージ・フクナガ監督だ。モラルを犠牲にせず、愛を貫くジェーンの姿勢1977年、アメリカ生まれの米国人だが、名前からもお分かりのように、祖父母、父が日系アメリカ人、母がアメリカ人という環境で育った人物。俳優だと言われても納得するほどの容姿の持ち主で、知的な話しぶりからは、洞察力の鋭さもうかがわせるハリウッド期待の新進気鋭だ。前作では、女性の強い精神性を描いていたが、本作でも、ジェーン・エアが真実の愛にたどり着くまでの“選択”に焦点を当て、そこから一人の人間が自らの尊厳を守り抜き、愚直なまでに強く清らかに生きようとするさまを見事にあぶり出している。この名作文学の魅力についてフクナガ監督はこう話す。「ジェーンの強靭な精神に心を打たれたんだ。モラルを犠牲にせずに、愛を貫く姿勢がとても素晴らしい。この物語に惹かれたのは、普遍的で避けられないテーマをはらんでいるということがひとつ。そして、女性をめぐる旅という意味で前回の映画の続編のようなものであるということがもうひとつの理由だね」。フクナガ監督が感銘を受けたという精神性は、どこか日本人にはなじみやすい。作品を観ているとき、決して泣き言を言わず困難に立ち向かうジェーンの姿、その美学ある生きざまに、震災に直面した際に多くの日本人が見せた強さを思い出した。「そうだね。英国と日本には、一般的な共通点が多いと思うね。ほかの国や文化から隔絶されているという地理的な特徴が、精神性にも影響していると思う。島であるということ、ほかの文化から侵略されていないということ、文化が比較的混ざり合っていないということに共通点があるかもしれないね」。とはいえ、自分自身のバックグラウンドにある日本文化が、この物語をより深く理解する助けになったという意識はないという。「人には誰にでも共感や分析力というものがあり、様々なテーマの物語を受け入れることができるし、特にこの物語には普遍的な感情を呼び覚ます力がある。どんな文化圏に育った者にも理解できるメッセージが込められている。物語には、あまりに様々な要素が組み合わさっている。ただ、素晴らしい物語には人間性が反映されていると言える。様々な個性をもつ素晴らしい名作が世の中にはあるけれど、自分の考えや体験と重ね合わせることができ、強い共感を覚えるものを人は素晴らしいと思うのだろう。たとえ自分とは違う世界で生きる人々の話であっても、人は物語に感銘を受けることができる。それは人間というものが、結局は同じものを共有しているから。ジェーン・エアの物語についても同じだね。ジェーンが経験してきた過酷な人生、彼女が自ら選んだ人生の意味、そしてなぜ彼女がそれを選んだかということは、ミステリーでも何でもない。これは特殊な選択などではなく、とても難しい選択だったということなんだ。特に、彼女はうその生活で幸せを装うよりも、ロチェスターから逃げモラルを貫いて死ぬことを選ぶ。これはとても強い意志と決意に裏打ちされた選択で、たぶん、99%の人間が選ばない人生だと思う。ただ、誰でも難しい選択をしたことはあるものだ。だから、それと重ね合わせることはできるんじゃないかな」。「ガールフレンドには自分と出会う前のボーイフレンドがいるもの(笑)」実際に、彼自身も難しい選択をしたことがあるといい、「ここでは言えないけれどね」と笑顔を見せる。「全ての難しい選択は、自分を見つけ、知るのに役立つのだと思う。何を選んでいくかで、インテグレティ、強さを試される。自分が誰であるかを知る手がかりになる。そして、その選択をした後では、自分が変化していると感じるものだ。難しい選択をした後では、それ以前の自分とは同じではいられない。全てのものは変化していく。岩でさえね」。ところで、『ジェーン・エア』は誰もが知る名作文学であり、多くの監督たちが映画化してきた物語だが、今回、そのことでプレッシャーは感じなかったのかと聞くと、「ガールフレンドには、自分と出会う前に別のボーイフレンドがいるものだから」と笑う。「実際にプレッシャーも特になかったし、作品の成功についても、正直なところ考えなかったんだ。この作品を撮った監督たちと競う気もなかった。自分の映画を撮るときに、ほかの作品やほかの監督のことなどを考えたくなかったんだ。自分らしい決定ができなくなったり、自分の監督としての可能性を狭めたりしたくはなかったからね。それに、作品を比べられるという不安もなかった。彼らの映画は彼らの映画。自分は自分の視点で違った作品を撮るんだと思っていたから。僕の作品にはある種の自分が反映されているはずで、自分の直感が導く決定には、僕自身が映し出されているはずだから。いずれにしろ、ジェーン・エアの物語は素晴らしいのだから、これからも多くの作品が誕生するはず。誰かがやることになるんだ。シェークスピア作品を考えてみれば、同じ物語を繰り返し別の人間が世界中で舞台化している。それと同じようなものだと思うよ。なぜ繰り返し語られるのかと問われれば、『やらないほうがおかしいね。素晴らしい物語なのだから』と答えるね」。豊かな才能に裏打ちされた自信と余裕のなせる業なのだろう。揺るぎない選択眼により選んだキャストについても、こう話してくれた。「今考えられる最高のキャストだった。特に主演の二人については、別のキャスティングは考えられない。ジェーンを演じたミア・ワシコウスカと、ロチェスターを演じたマイケル・ファスベンダーは、これから長く素晴らしいキャリアを築いていくと思うし、そう願うね。彼らはとはとても素晴らしい仕事ができた。こういった誰もが知る名作の場合は特に、キャスティングは重要になる。シェークスピア劇や名作文学の場合、確かに多くの俳優が演じているし、適した俳優を選ぶこと自体は難しくはないかもしれない。でも、その作品の世界観を確立させるためには、一人一人の俳優が役に合っているかだけでなく、キャスト全体に調和が生まれているかが重要になる。それはまるでバスケットボールのチームのようなものだね。一人のスターだけでは成り立たない。成功のためには、一人一人が役割に合っていて、調和のとれた働きをしなければならないんだ。だから、キャスティングも映画作りにとって重要なひとつの基礎。そのほかにも基礎的なステージがいっぱいあり、つまりは失敗する要素もいっぱいあるけれど」。構図や色調も、その一つだろう。本作では、構図や色調の絵画的な美しさも印象深い。「実は、絵画には造詣は深くないけれど、写真は撮るんだ。イギリスの『Lula』という雑誌に、一連の作品を発表したことがあるんだ。実際に映画製作やキャスティングの現場などを自分自身で撮影している。これからも撮影していくつもりなんだ」。スチールとムービー。2つのカメラを使い分け、人間をフィルムに焼き付けていくフクナガ監督。今後もどんな物語を題材にしようと、その豊かな描写力をもってすれば向かうところ敵なしといったところだろう。「僕は、人として物語を語る手段として、画を撮っている。モチーフには、僕自身が興味を持てる物語かどうかが重要なんだ。監督として、またフォトグラファーとして、この作品を撮ってみたいと感じるよりも、むしろね」。次に、キャリー・ジョージ・フクナガが一人の人間として、興味を持つのはどんな題材なのか。実に楽しみな才能だ。(text:June Makiguchi)■関連作品:ジェーン・エア 2012年6月2日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© RUBY FILMS (JANE EYRE) LTD./THE BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2011.■関連記事:ミア・ワシコウスカ、元「OASIS」N・ギャラガーも!「SSFF&ASIA」注目のスターたち英国文学史上に残るスキャンダル!『ジェーン・エア』試写会に10組20名様ご招待ミア・ワシコウスカ、『ジェーン・エア』に続いて『ボヴァリー夫人』のヒロインにジュード・ロウに新恋人。お相手は舞台で共演した9歳年下の女優
2012年05月30日