【看護学校の友人に彼氏とられた話 第1話】ライブドアブログ公式ブロガーのイルカさんが、フォロワーさんの体験談をマンガ化した本作の連載がスタートします。看護学校に通いながらアルバイトにも精を出すアオイは、同じクラスのキラキラ女子たちからなぜか敵対視されていて……!? 女同士のドロ沼恋愛物語が始まる!看護学校の友人に彼氏とられた話 第1話 看護学校に通いながら、焼き鳥屋「鳥ポンコツ(略して鳥ポン)」でのアルバイトに勤しむアオイ。放課後はバイトに時間を費やしながらも、面倒見がよく気前のいい店長と、明るい常連さんに囲まれて、有意義な生活を送っていました。 しかし、アオイのことをよく思っていないクラスのキラキラ女子・トシエからは、「私なら焼き鳥屋(でバイト)とか絶対ムリー」などとバイト先のこと含めイヤミを言われるように。 トシエの陰湿な嫌がらせに、イラッとしながらも何も言い返すことのなかったアオイですが、それをいいことにトシエの嫌がらせはエスカレートして……!? イルカさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター イルカウミ君(1歳)のママで、ライブドアブログ公式ブロガーとして育児マンガや体験談マンガを連載中!
2022年02月26日看護師教育の支援事業を通じて、医療・看護業界への貢献を目指す株式会社ミライブリッジ(所在地:東京都大田区、代表取締役:森田 祐明)は、このたび、同社が運営する『看護学校入学予定者向けの入学前教育プログラム ~プレスタ看護~』の利用者数が1,000人を突破したことをお知らせします。『プレスタ看護』は看護系大学・看護専門学校への入学を予定している学生向けにeラーニングで行う入学前教育プログラムです。現役看護教員の視点から『看護師を目指すにはどのような知識が必要で、そのために何を学ぶ必要があるか?また看護師国家試験に合格することから逆算して入学時に最低限どのような学力・知識が必要か』に主眼を置いた内容のサービスです。■受講画面イメージパソコンイメージ図スマホイメージ図今後も一人でも多くの看護師の養成の支援を行い医療・看護業界に貢献できるサービスを目指してまいります。■プレスタ看護の主な特徴■・看護系大学、看護専門学校に特化した講義内容・講義動画は学習しやすいようアニメーション(一部科目を除く)・講義動画は、国語、数学、生物、化学・1回の講義は集中して勉強できるよう10分前後・講義内容の知識を定着させるために講義終了後に小テストを実施・パソコンだけでなくスマートフォン、タブレットからも利用可能・eラーニングなので学習状況が把握できる■株式会社ミライブリッジについて看護師となるまでの教育(看護基礎教育)期間が重要だと捉え【『看護師になりたい人』と『看護師を育てたい人』を応援する】という理念を掲げる企業です。看護基礎教育を支援するための様々なサービスを提供することで医療・看護業界が抱える問題の解決に貢献していきます。■会社概要会社名: 株式会社ミライブリッジ所在地: 〒145-0064 東京都大田区上池台1-7-1 東豊ビル5F 501代表者: 代表取締役 森田 祐明URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月24日アメリカのニューヨーク州に住む60歳のジョン・バーリーさんは、健康上の理由で入院することになりました。ジョンさんには、大切な家族がいます。それは愛犬のブーマー。しかし、彼が入院している間、ブーマーの世話をしてくれる人がいなかったのです。こうしてジョンさんは、泣く泣くブーマーを動物保護施設に引き渡すことにしました。愛犬との別れを悲しむ男性を見た看護師は…ブーマーを手放したジョンさんは、悲しみに打ちひしがれていました。海外メディア『Veterinarian News』によると、ジョンさんは以前、高齢者用リハビリ施設『アダルト・デイ・ヘルスケア・アット・ザ・グランド・アット・ローム』に通院していたのだそう。そこでジョンさんと知り合った看護師のジェニファーさんは、ブーマーのことを聞くと、すぐにある場所へ向かいます。彼女が向かった場所は…ブーマーが引き取られた動物保護施設。ジェニファーさんはジョンさんのために、自らがブーマーの里親になったのです。ジョンさんが病院に入院している間、ジェニファーさんは毎日、ブーマーの様子を電話で報告していたそう。そしてやっと退院したジョンさんは、しばらくリハビリが必要だったため、迷わず『アダルト・デイ・ヘルスケア・アット・ザ・グランド・アット・ローム』を選びました。こうしてジョンさんはついに、ブーマーと再会できました。Posted by Adult Day Healthcare at The Grand at Rome on Friday, December 17, 2021Posted by Adult Day Healthcare at The Grand at Rome on Friday, December 17, 2021Posted by Adult Day Healthcare at The Grand at Rome on Friday, December 17, 2021Posted by Adult Day Healthcare at The Grand at Rome on Friday, December 17, 2021ジョンさんは、ジェニファーさんに抱かれたブーマーの姿を見たとたん、喜びのあまり号泣したのだとか。その様子を見ていた施設のスタッフたちも、もらい泣きしていたそうです。この投稿には、ジェニファーさんへの称賛や、喜びの声がたくさん寄せられています。・なんて優しくて、思いやりのある女性だ!・彼の愛犬は、リハビリ中の最高の癒しになるだろうね。・こんな、天使のような人がこの世にいるなんて。感動して涙が出た。Posted by Adult Day Healthcare at The Grand at Rome on Friday, December 17, 2021Posted by Adult Day Healthcare at The Grand at Rome on Friday, December 17, 2021ジェニファーさんが里親にならなければ、ブーマーはほかの誰かに引き取られていた可能性があります。そうなったらジョンさんが回復した後も、再びブーマーと暮らすことはできなかったはず。これからジョンさんは、リハビリ中も毎日、ブーマーに会うことができます。そして彼が元気になったら、またブーマーと一緒に暮らせるでしょう。本当によかったですね。[文・構成/grape編集部]
2021年12月27日無職のままシングルマザーになり、看護師になるべく看護学校の受験にまっしぐらだった私。当時2歳にもなっていない娘に、たくさん寂しい思いをさせてしまいました。表に出さないだけで、娘はずっと寂しいと感じていたはず。これからの育児の教訓にしようと思った出来事です。無職のままシングルマザーになりました私は娘が1歳のときに離婚して、シングルマザーになりました。元夫からDV被害を受けていたので離婚準備がしっかりとできないまま離婚し、当時は無職。娘を出産したときに助産師という職業を初めて知り、女性でこんなに活躍できる仕事があるんだ!と強く憧れを持ちました。 しかし「まぁ子ども育てながら学校通って国家資格受験って無理だよね……その前に学校受験と学費と生活費って問題山積みだし」とすぐに諦め、何か資格をとらなくては!とワードやエクセル、医療事務の資格を取ってみましたが就職活動がまったくうまくいきませんでした。 母からの提案「看護師になってみたら?」そんなとき、母親から「助産師になるには看護師の資格も必要だし、看護師どう? このまま実家に住んでていいし、学費なんかのお金は出世払いでいいよ」と提案がありました。「いやいやそんなに簡単に言わないでよ」と思いましたが、看護師は国家資格。給料も高い。 もし娘が将来大きくなって、行きたい学校にお金の問題で通わせられなかったら……と心配になり、看護師の一般的な給料や働き方について調べてみるとどんどん興味がわいてきました。そして一大決心し、看護学校を受験することに。 しっかりと確保したい勉強時間看護学校を受験するには独学では難しそうだったので、看護学校受験専門の予備校に通い始めました。朝娘を保育園に送って予備校に行き、夕方また保育園に迎えに行くサイクル。家に帰ってからも、娘を寝かせたあとはまた勉強。 看護学校は滑り止めも含めて4校受験し、受験1カ月前は最後の追い込みでさらに勉強時間を増やしました。保育園のお迎えから寝かしつけまでの娘のお世話を両親に依頼し、私は予備校が終わった時間からそのままファミレスに行き日付が変わるまで勉強の日々。 受験最終日の子どもの様子当時1歳10カ月だった娘は大のママっ子でしたが、看護学校受験前の追い込み時期で夜に私がいないことにまったくぐずったりしなかったそうです。ですが4校目の受験を終えた日の夜、娘を寝かしつけるときに、娘があお向けになった私の体の上に乗ってシクシクと泣いていました。 娘が眠りについたので体から下ろそうとすると、泣きわめいて起きてしまうので娘を体の上に乗せたまま朝を迎える、ということが1週間続いたのです。「表に出さないだけでずっと寂しい思いをさせていたんだね、ごめんね」と何度も娘に謝りました。 娘の立場になって考えると、明らかに寂しいと感じる状況だったのに看護学校の受験のことで頭がいっぱいで、娘のことを十分に構ってあげられなかったことに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。その後は看護学校に合格して国家資格も無事取得し、現在は看護師として働いています。多忙な毎日ですが、あのときの後悔を忘れずに娘との時間を大切にしていこうと思います。 監修/助産師 松田玲子著者:吉川 みきな12歳女の子と2歳男の子の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
2021年12月16日上機嫌で美月さんの面会に来た義父でしたが、看護師さんに面会拒否を言い渡されると、美月さんのことを「できない嫁」と卑下し始めました。好き勝手に語る義父の姿に看護師さんも我慢の限界がきて……。 看護師さんの迫力に… 看護師さんに怒られた義父は肩を落として病院をあとにしました。一方で、夫は美月さんの病室へ。そして、美月さんは分娩室で起こった義父のありえない行動を夫に話すことに……。 ◇◇◇ 義父の身勝手な言い分に痺れを切らした看護師さんは怒り爆発! 「少しは気づかってあげるのが、義父としてあなたにできることじゃないんですか!?」という、読み手の気持ちを代弁するような看護師さんの鋭い言葉に、スカッとさせられますね! 著者:マンガ家・イラストレーター Ai2児の母でライブドアブログ公式ブロガー。インスタやブログで過去の体験談やフォロワーさんのエピソードを漫画にして紹介しています。
2021年10月24日株式会社幻冬舎メディアコンサルティング(本社:東京都渋谷区千駄ケ谷4丁目9番7号、代表取締役:久保田貴幸)は、新刊「ゆっくり、いっしょに 精神科訪問看護師、15のストーリー 」(著者:稲岡 勲)を9月27日に発売いたしました。『ゆっくり、いっしょに 精神科訪問看護師、15のストーリー』詳細ゆっくり、いっしょに精神科訪問看護師、15のストーリー | 話題の本ドットコム : 書籍内容患者と向き合い、心に寄り添う。精神科訪問看護師たちの奮闘の記録強迫性障害、統合失調症、解離性障害。精神疾患を抱える患者が、生きがいをもった生活を送るために。精神科訪問看護師たちの患者へのアプローチとケア。看護師と聞くと、血圧を測ったり注射や点滴をしたりといった医療を行う姿を思い浮かべるかもしれませんが、精神科訪問看護師の仕事は大きく異なります。例えば、不安や心配ごとをもつ患者の心に寄り添い、穏やかな生活を送ってもらうために精神面を支えます。ただそばにいて話を聞くだけのこともありますし、家族との調整役になることもあります。また、時には通院の付き添い、服薬のフォロー、入浴のサポート、整理整頓や身だしなみの介助といった生活の支援を行うこともあります。著者は、精神科病院の看護師時代に「患者を看護するには患者一人ひとりの気持ちやその背後にある人生に思いを巡らせることが必要だ」と気づき、それを実現するために精神科訪問看護ステーションを開設しました。以来、地域の関係機関からも少しずつ信頼を得ながら拠点を増やし、これまでに400人以上の患者を訪問してきました。本書には、ステーション立ち上げからの10年間で、看護師たちが出会った印象深い患者との15のエピソードを収録しています。それぞれのエピソードを通して、精神科訪問看護のあり方や患者との向き合い方を学ぶことができる一冊です。無限循環エネルギー社会のイメージを具体的に描いていきます。目次はじめに[ストーリー1]妄想だと片付けず、「おしゃべり」に向き合って関係を深める――語り手看護師:八木智美【コラム】医師不信が人間不信に[ストーリー2]遠方に住む家族の心のケアも、看護の仕事の一つ――語り手看護師:松本雄大【コラム】措置入院、医療保護入院、任意入院は何が違う?[ストーリー3]思春期の患者の「多動」にブレーキをかける。失敗経験の積み重ねが、患者の意欲を削がないように――語り手看護師:安蔵由希代【コラム】どう接するかで変わる若い患者の未来[ストーリー4]入院中の患者の急死。精神科訪問看護師としての後悔――語り手看護師:中野弘二【コラム】強迫性障がいは他人を巻き込む力がある[ストーリー5]心細い一人暮らし。大切な家族との別れで自立心が育まれる――語り手看護師:与那覇由美子【コラム】頻繁な救急依頼も緊急電話も「回復の証」[ストーリー6]最後に会ったのは私。気づきにくい悪性症候群の落とし穴――語り手看護師:与那覇由美子【コラム】一般にはあまり知られていない「悪性症候群」[ストーリー7]薬への不安に寄り添う。日々の見守りで減薬に成功――語り手看護師:稲岡 勲【コラム】薬が多過ぎると感じるケースもある[ストーリー8]40年断絶していた母子の40年間の溝を埋める。家族の懸け橋となって――語り手看護師:森 ひろ子【コラム】日本は精神科病院大国[ストーリー9]毎朝の電話で、生活リズムを整えるお手伝い――語り手看護師:河村登志之【コラム】患者は「ホーム」でわれわれは「アウェイ」[ストーリー10]患者からのクレームを乗り越えた看護師の「聞く力」――語り手看護師:工藤視千【コラム】ピンポンしても患者が出てこないときは要注意[ストーリー11]乳がんが発覚した患者を追い詰めた、医師の不用意な対応――語り手看護師:田中しのぶ【コラム】他科受診の困難――患者の人権はどこにある?[ストーリー12]人間不信から繰り返す自殺未遂を止める。ただそばにいて、笑顔で話を聞く――語り手看護師:八木智美【コラム】仕事も決まって「ゆっくり」から離れたOさん[ストーリー13]患者のペースに合わせ、のんびり、ゆっくり いっしょに時を重ねていく――語り手看護師:千田美樹【コラム】訪問看護は安心から始まる[ストーリー14]嫁ぎ先で孤立する患者の心のバリアを解いた 訪問看護師という「外の風」――語り手看護師:渡部朋子【コラム】「病状の全容をつかむ」ことの難しさ、大切さ[ストーリー15]ともに障がいをもつ夫婦を、地域と連携して支える――語り手看護師:佐藤俊介【コラム】患者自身は「どこも悪くない」と思っているおわりに書籍概要書籍名 :ゆっくり、いっしょに 精神科訪問看護師、15のストーリー著者:稲岡 勲価格:990円(税込)体裁 :218ページISBN-10:4344936671出版社 :幻冬舎メディアコンサルティングURL: ゆっくり、いっしょに精神科訪問看護師、15のストーリー | 話題の本ドットコム : 著者プロフィール■ 稲岡 勲/イナオカ イサオ1977年生まれ。1999年に秋田県にある看護短期大学を卒業。秋田緑ヶ丘病院(秋田県秋田市)、青木病院(東京都調布市)勤務を経て、2004年に先輩医師の「狛江のんびりクリニック」(精神科・心療内科/東京都狛江市)開設に携わる。その後、自身の「精神科訪問看護ステーション『ゆっくり』」(精神科、法人名:株式会社GGグループ/東京都狛江市)を2012年11月に開所。現在に至る。「孤立させない、孤独にさせない」をモットーに、患者やその家族が、住み慣れた地域で自分らしく安心して安定した生活が送れるように、本人や家族といっしょに考えながら、その方に合った、そのときに必要なサービスを提供している。会社概要商号 : 株式会社 幻冬舎メディアコンサルティング代表者 : 代表取締役久保田貴幸所在地 : 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-9-7設立 : 2005年6月27日資本金:42,250千円事業内容 : 出版を通じた企業のブランディング支援・コンサルティング業務URL : 本記事に関する問い合わせはこちら株式会社幻冬舎ウェブマ〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目9番7号TEL:03-5413-0701URL : E-Mail: info@gentosha-webma.com ▼学びは本からというあなたへ「話題の本.com」話題の本.com(ドットコム) | 学びは本から!というあなたへ。 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年09月28日これまで禁じられていた看護師の日雇い派遣が、介護・福祉施設に限り解禁された。だが、 現役看護師たちはこれが全面的な日雇い派遣解禁につながることを危惧しているーー。長く続く看護師不足をうけて、今年4月から介護・福祉施設にのみ、“看護師の日雇い派遣”が解禁になった。日雇い派遣とは1日や数日などの短期間だけ派遣先の会社で働くこと。労働者保護のため、一部の業務を除き、原則禁止されている。法的に「日雇い」に該当するのは、「30日以内の派遣雇用契約」か「1週間に20時間未満の労働」のいずれかにあたる労働。だが、今年4月から次の条件の人に限って、介護・福祉施設に限った「看護師の日雇い派遣」が解禁された。・60歳以上の人・雇用保険の適用を受けない学生・副業として従事する人(本業の収入が500万円以上の人)・主たる生計者以外の人(世帯収入が500万円以上で、配偶者や親の収入が家計の中心になっている人)さらに現在、コロナワクチンの接種会場でも、すでに看護師が日雇い派遣で働いているという。「本来、ワクチン接種会場は“医療現場”にあたるので、看護師の派遣労働はできません。でも、政府は来年2月までの特例措置として認めました。ワクチン接種は大切ですが、これを機に、なし崩し的に医療現場への日雇い派遣も解禁になるのではないかと心配です」日本医療労働組合連合会の中央執行委員長で看護師の佐々木悦子さんはそう話す。看護師に限らず、日雇い派遣は「労働者の雇用が不安定になる」ため、’12年に一部の例外を除き禁止されたのだ。看護師の“日雇い労働”が禁じられてきた理由を佐々木さんはこう話す。「看護の質が落ちるためです。医療や介護は医師や看護師、介護士や理学療法士などのチームで動くので、その日限りの日雇いでは、連携がとれずミスも起きかねない。また、看護師の労働環境の悪化も懸念されます。ただでさえ医療や介護の現場の労務管理はずさんなのに、日雇いは立場が弱く不当な長時間労働を強いられやすい」【看護師派遣解禁までの流れ】1986年:労働者派遣法施行。16業種限定(医療は含まれず)1996年:派遣可能業種拡大。26業種へ(医療は含まれず)1999年:派遣労働の原則自由化(医療など5業種のみ禁止)2006年:介護・福祉施設などへの看護師派遣を解禁2012年:日雇い派遣が原則禁止に2021年:「介護・福祉施設での日雇い派遣」と「へき地等の医療機関への派遣」が解禁に。加えて「ワクチン接種業務への派遣」が’22 年2月まで限定的に解禁された■すでに“闇日雇い派遣”は常態化していた’12年に禁止される以前、日雇い派遣で働いた経験がある看護師のAさんは、こんな体験を吐露する。「高齢者が多く入院している療養型病院に日雇い派遣されました。夜中に、ご高齢の患者さんの汚れたオムツを替えようとしたら、『今は交換の時間じゃないんだから、よけいなことをするな!』と、ほかの看護師に叱られて。オムツを汚れたまま放置しておくと、褥瘡(かぶれ)ができるので、すぐに交換するのが看護の常識。でも、恒常的に看護師が足りないこの施設ではそれをないがしろにしていたんです」前出の佐々木さんは、こう語る。「看護師の数を増やして過重労働を改善し、働きやすい環境を作らないと、医療現場の疲弊も解消されないし、離職者も減りません。なのに、政府は離職した潜在看護師を日雇い派遣すれば、人手不足が解消すると思い込んでいます」さらに、派遣で働く看護師に取材を重ねると、意外な事実も。看護師のBさんは告白する。「じつは、解禁になる前から、日雇いのような形で働いている看護師はたくさんいました。私も毎回、異なる施設に派遣されていたので、実質“日雇い”でしたね」Bさんは、「31日以上勤務する」という契約を派遣会社と結んでいたので、外形的には“日雇い派遣”にあたらなかった。だが、実際にBさんが勤務したのは月に1回程度、年間でも31日に満たない。「こういう働き方をしていた人は多かったみたい。ある施設の利用者のご家族は、『ここ来るたびに看護師が替わっているから不安だわ』と漏らしていました」労働問題に詳しい東京法律事務所の平井康太弁護士が説明する。「Bさんのように、労働契約を31日以上として契約し、実際に派遣する日は少なくするということも前からあったといわれています。日雇い派遣が解禁される前の脱法的手段といっていいでしょう」以前から介護・福祉施設での“日雇い”は常態化していたのだ。「だから、介護施設の日雇いを解禁したところで、看護師不足は改善しないと思います」(Bさん)多くの医療関係者は、狙いは別にあると考えている。「今年4月、へき地に限り看護師の派遣労働も解禁されました。さまざまな規制をなし崩し的に解禁していき、最終的にすべての医療機関で看護師の日雇い派遣を可能にすることが目的だと思っています。連携のない看護が当たり前になれば、置き去りにされるのは患者さんです」(佐々木さん)実際に、今年4月、規制改革推進会議の会合で、ある委員はこう発言している。「(看護師派遣の解禁は)少し限定的なところから入っていかないと、全面的にやると(反対されて)一歩も引き下がらないということになりかねない。非常に狭いところから攻めていくのがポイント」医療現場で“置き去り”にされないため、規制解禁を注視しよう。
2021年09月02日長く続く看護師不足をうけて、今年4月から介護・福祉施設にのみ、“看護師の日雇い派遣”が解禁になった。日雇い派遣とは1日や数日などの短期間だけ派遣先の会社で働くこと。労働者保護のため、一部の業務を除き、原則禁止されている。法的に「日雇い」に該当するのは、「30日以内の派遣雇用契約」か「1週間に20時間未満の労働」のいずれかにあたる労働。だが、今年4月から次の条件の人に限って、介護・福祉施設に限った「看護師の日雇い派遣」が解禁された。・60歳以上の人・雇用保険の適用を受けない学生・副業として従事する人(本業の収入が500万円以上の人)・主たる生計者以外の人(世帯収入が500万円以上で、配偶者や親の収入が家計の中心になっている人)さらに現在、コロナワクチンの接種会場でも、すでに看護師が日雇い派遣で働いているという。「本来、ワクチン接種会場は“医療現場”にあたるので、看護師の派遣労働はできません。でも、政府は来年2月までの特例措置として認めました。ワクチン接種は大切ですが、これを機に、なし崩し的に医療現場への日雇い派遣も解禁になるのではないかと心配です」日本医療労働組合連合会の中央執行委員長で看護師の佐々木悦子さんはそう話す。看護師に限らず、日雇い派遣は「労働者の雇用が不安定になる」ため、’12年に一部の例外を除き禁止されたのだ。看護師の“日雇い労働”が禁じられてきた理由を佐々木さんはこう話す。「看護の質が落ちるためです。医療や介護は医師や看護師、介護士や理学療法士などのチームで動くので、その日限りの日雇いでは、連携がとれずミスも起きかねない。また、看護師の労働環境の悪化も懸念されます。ただでさえ医療や介護の現場の労務管理はずさんなのに、日雇いは立場が弱く不当な長時間労働を強いられやすい」このような懸念もあって、厚生労働省ももともと“日雇い解禁”に消極的だったのだが……。「解禁に動きだしたのは’18年5月。内閣府が企業や団体などから政策提案を受ける“規制改革推進会議”に、日本派遣看護師協会というNPO法人が看護師の日雇い派遣解禁を要望したことが始まり。しかし、法人登記によるとこの協会が設立されたのは、要望が出された2カ月後の’18年7月。さらに、協会の住所には事務所の実体はありませんでした」(政治部記者)実際には行われていない架空の会議の議事録を作成し、内閣府に提出していたことも、国会の場で明らかになっている。「じつは、’16年まで規制改革会議で専門委員を務めた滝口進氏が協会の設立に関与していたんです。滝口氏は、看護師派遣会社・スーパーナースの創業者。同社の社員が協会のメンバーにもなっていて、実質的に同社が協会を作ったとみられています。さらに、スーパーナースの株式を、滝口氏が会議の委員だったときに経済産業大臣を務めていた茂木敏充外務大臣が保有していることも判明しています」(政治部記者)医療関係者を中心に、多くの反対意見が出たにもかかわらず、看護師の介護施設の“日雇い派遣解禁”は、とんとん拍子に決まった。
2021年09月02日■前回のあらすじ関係者に担がれながら病院に引き戻された母。その光景を目にした子どもたちは深いショックを受けます。■過去の体験がフラッシュバック■目を覚ますと…次回から、母の入院生活編が始まります!そしてここから流れが一気に変わることになるのです。乞うご期待を…!!※本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。次回に続く(全54話)「母とうつと私」連載は21時更新!
2021年08月03日「5月の連休前のことと記憶していますが、『五輪のために看護師を募集している』という連絡が上司からありました。けれど、そこにいたすべての看護師が『この状態で五輪なんかできるわけない』という表情をしていました」そう話すのは、千葉県内の訪問看護ステーションに勤める看護師のAさん。“第4波”が都市部に押し寄せてきた4月初旬、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(以下、組織委員会)は日本看護協会に対し、競技場や選手村に配置する看護師約500人の確保を依頼する要請文を送っていたことが発覚した。組織委員会はコロナ禍以前から約1万人の医師や看護師の協力を募っていたが、要請文によれば《新型コロナウイルス感染症等の感染拡大に伴い、看護職の確保が不十分な状況に至った》ため、あらためて500人の看護師確保の要請に踏み切ったという。日本看護協会は、すでにこの要請を全国47都道府県の看護協会支部に周知しており、前出のAさんも勤務先の訪問介護ステーションで知ることになった。本誌は、日本看護協会から各都道府県の看護協会長に宛てた要請文を入手。参加条件は早朝深夜も含め《原則5日以上》、活動条件は《1日9時間程度》と書かれている。交通費は近距離の場合《一定額支給》で、遠距離からの場合は《一往復のみ支給》される。さらに、コロナ禍にもかかわらず、宿泊場所は《複数人部屋の可能性あり》。しかし、肝心の“報酬”については記載がなく、昼食は《調整中》とだけ。要請文には、あまりに“厳しい条件”が並んでいた。「つまりは“ボランティア”というわけです。もし参加するなら、有給休暇を取ることになるでしょうが、ただでさえうちのステーションは人手不足。五輪への派遣でさらに人が抜けたら、もう現場が回りません。私たち看護師はやっとワクチンを接種できましたが、万が一、五輪の現場で感染してしまったら、利用者の方に迷惑をかけることになる。やっぱりリスクのほうが高いですよ」(Aさん)このような状況下、Aさんと同じように、多くの看護師が五輪への派遣に“強く反対”する姿勢を見せている。5月13日、朝日新聞の報道によると、茨城県内で五輪参加選手らのケアをする予定だった看護師らの7割が「辞退」していたということもわかった。果たして、500人もの看護師は集まるのだろうか。そこで本誌は、47都道府県の看護協会に「日本看護協会からの看護師500人の募集について、自県でアナウンスしているか」という電話調査を実施。まず、回答があった31県のうち、「アナウンスはしていない」と回答したのは14県(30%)。いっぽうで「アナウンスした」と回答したのは17県(36%)だった。しかし、この17県のうち多くが「コロナ対応をしている病院にはアナウンスしていない」「仕事をしていない潜在看護師にのみ」など、限定的な呼びかけであると回答。アナウンスを行った県でも、「協力してもよい」と手を挙げた看護師の数は、本誌が把握しただけでも、全国でわずか38名程度にとどまっていることがわかった。とくに医療が逼迫している大阪府看護協会からは「アナウンスはしていない」とのみ回答が。ほかの関西地方の看護協会からも、「情報は流したが、まったく手は挙がっていない」との回答が寄せられたーー。今回本誌は、組織委員会にも質問状を送付した。まず、五輪にどれほどの人数の医療スタッフを参加させる予定なのかを聞いたところ「精査を行っております」との回答が。また、従事する医師・看護師への報酬については「参画いただく医療スタッフが所属する医療機関や大会指定病院等へ協力金を支払う予定」との回答がきた。「女性自身」2021年6月1日号 掲載
2021年05月20日医療現場の逼迫が連日のように報じられるなか、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(以下、組織委員会)からは“出勤”要請が。現場の看護師たちに話を聞くと、「五輪どころではない」窮状が明らかにーー。“第4波”が都市部に押し寄せてきた4月初旬、組織委員会は日本看護協会に対し、競技場や選手村に配置する看護師約500人の確保を依頼する要請文を送っていたことが発覚した。組織委員会はコロナ禍以前から約1万人の医師や看護師の協力を募っていたが、要請文によれば《新型コロナウイルス感染症等の感染拡大に伴い、看護職の確保が不十分な状況に至った》ため、あらためて500人の看護師確保の要請に踏み切ったという。本誌は、日本看護協会から各都道府県の看護協会長に宛てた要請文を入手。参加条件は早朝深夜も含め《原則5日以上》、活動条件は《1日9時間程度》と書かれている。交通費は近距離の場合《一定額支給》で、遠距離からの場合は《一往復のみ支給》される。さらに、コロナ禍にもかかわらず、宿泊場所は《複数人部屋の可能性あり》。しかし、肝心の“報酬”については記載がなく、昼食は《調整中》とだけ。要請文には、あまりに“厳しい条件”が並んでいた。開催地である東京都内の私立病院で、コロナ患者の看護に当たっている看護師のBさんは、強い“怒りの声”を挙げる。Bさんは、コロナ禍が始まる以前に五輪の参加を志願・登録していた。しかし、感染拡大の状況や、組織委員会の対応を踏まえて「辞退した」と明かす。「コロナ患者のいる病棟で働いている私がいま現場を離れていいのか、と疑問を感じるようになったんです。それに、このまま黙っているのは“看護職の倫理綱領”に反しているんじゃないか、と思って」看護職の倫理綱領とは、日本看護協会が定める行動指針のこと。「この綱領の中に、『看護師は、人々の生命と健康を守るため、さまざまな問題について社会正義の考え方をもって社会に発信しなければならない』という趣旨の定めがあります。私たちは、目の前の救わなければならない命をなにより優先しなければならないのです」(Bさん)がん・感染症センター東京都立駒込病院の看護師で、東京都庁職員労働組合病院支部の書記長も務める大利英昭さんも、現場の看護師たちの“苦悩”を目の当たりにしている。「もともと五輪の医療スタッフに登録していた看護師たちは、『語学力を磨いて、さまざまな国の人々の健康に貢献したい』という志を持って希望していました。しかし、五輪に派遣されれば、救えるはずの命が失われてしまう可能性がある。間に立たされて、よけいにつらいのではないでしょうか」さらにこう続ける。「五輪が開催されることになれば、関係者から陽性者が出るという前提でベッド空けておくよう組織委員会から都立病院に対して要請が来るはずです。実際、昨年11月に東京で体操の国際競技会が開かれたときは、〈陽性者が出たら絶対に断らないで入院させること〉という通知が東京都から病院に来ていました。たとえ大阪のようにひっ迫していてもベッドを空けなくてはならない。そうなると、救えるはずの都民の命が救えません」毎日多数の死亡者が出ている大阪府の病院で働く看護師のCさんも、つらい胸中を明かした。「毎日、コロナに感染した患者さんが救急搬送されてきます。しかし、受け入れられないことも多くて申し訳ない気持ちでいっぱいです。空いているベッドはありますが、医療従事者が足りないから受け入れられない。現場は五輪どころじゃない。命を優先してほしい」医療現場を支えるスタッフたちの怒りを無視してまで、五輪を開催する必要はあるのだろうか。「女性自身」2021年6月1日号 掲載
2021年05月20日2021年4月11日、吉本ユータヌキ(@horahareta13)さんは6年前に描いた漫画をTwitterに投稿。その内容に「泣ける」「いい話」と反響が上がっています。以前、会社で訪問営業の仕事をしていた、吉本さん。人見知りの性格だったため、この仕事は大嫌いだったといいます。ある日、外にきれいな花が並ぶ家を訪問をしました。家の中からはピアノの音色が聞こえてきて…。家に住んでいたのは、認知症の女性でした。一人暮らしをしている女性を不安に思った吉本さんは、翌日もう再び訪れることにします。翌日、女性の自宅に訪問すると…天国のおじいちゃんに向けて歌う認知症のおばあちゃんの話(3/3) pic.twitter.com/5Jf8VOHvlx — 吉本ユータヌキ (@horahareta13) April 11, 2021 吉本さんが訪れた1年前に、夫を亡くした女性。自身が認知症ということを分かりながら、一人暮らしをしていたのです。女性は、ピアノを弾くと夫の歌声が聞こえてくるため、毎日弾くのが日課だそう。認知症でも、大好きな夫のことは忘れず、そして自分自身でも忘れないように毎日ピアノや花の手入れを続けているのでしょう。女性と吉本さんの話に多くの人が感動したようです。・涙が出ました。実家の母親に連絡をしたくなります。・優しさと切なさが胸に刺さった。いい話だから読んでほしい。・ボロ泣きしてしまった…。中には認知症の家族と重ねて、漫画を読んだ人もいました。ピアノの音色はきっと、夫にも届いていて隣でいつも歌ってくれていたことでしょうね。[文・構成/grape編集部]
2021年04月13日家族や大切な人を亡くした時、自分でも思ってもみなかった反応をすることがあるようです。看護師をしている、ぱれちに(paretiny)さんは、亡くなった患者の妻がいった言葉を投稿。その内容が反響を呼んでいます。愛する夫を亡くして悲しいのに、涙が出ないことに戸惑っていた妻。看護師はそんな妻に「つらいことが大きすぎると、心が壊れないように脳があえてそうさせることがある」と話し、涙が出ない反応はおかしいものではないと伝えました。読者からは妻と同じ経験をしたという声が多数上がっています。・祖父母が亡くなった時、なぜ泣けないんだろうと苦しかったです。そういうことだったのですね。・家族が亡くなった時、そうでした。看護師さんにいわれると救われますね。・私も同じでした。看護師さんの言葉に涙が出ます。ありがとうございました。大切な人を亡くした後も、遺族は生きていかなければなりません。「涙が出ない」というのは、大きな悲しみから自分の心を守るための、防衛反応でもあるようです。いつの日か、故人を想って涙を流せる日が来るのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2021年03月29日看護師をしている、ゆい(@YKOkKrxR95UScen)さん。患者とのやり取りをTwitterに投稿し、話題となっています。ナースコールを間違えて押した患者に、看護師が…病院内で、患者が体調に異変を感じた際や、なんらかの用事が発生した時などに、看護師を呼ぶナースコール。看護師は、ナースコールが鳴ると業務を中断し、患者のもとへ駆け付けます。時には、誤ってナースコールを押してしまう患者も。ナースコールを押した自覚がない患者の中には、とても申し訳なさそうに何度も謝る人もいるそうです。ゆいさんは、落ち込む患者に対し、いつもこんな声かけをしています。「ちょうど、お顔を見たいと思っていたので、よかったです。またお邪魔してもいいですか?」※写真はイメージナースコール押したつもりないのに押しちゃってた患者さんは、すごい申し訳ない顔して何度も謝ってくれちゃうので、「ちょうどお顔見たいと思ってたのでよかったですー☺️またお邪魔してもいいですかー?」って言うとみんな笑顔になってくれる— ゆい (@YKOkKrxR95UScen) March 4, 2021 相手の気持ちに寄り添い、負担を感じさせない対応にグッときますね!ゆいさんがそう声かけをすると、患者はみんな笑顔になるのだとか。エピソードはTwitterで拡散され、10万件を超える『いいね』が集まりました。・これぞ神対応!あなたのような看護師のいる病院を利用したいです。・入院患者です。「なるべく迷惑をかけたくない」と思って過ごしているので、看護師さんにそんな風にいわれたら、救われます。・なんて優しい…。新型コロナウイルス感染症で多忙な中、余裕を持った対応ができるのが素晴らしいと思います。看護師の気遣いにあふれる声かけは、身のすくむような思いをしていた患者にとって、安心をもたらすものだったに違いありませんね。[文・構成/grape編集部]
2021年03月08日さまざまな病気やケガなどで治療をする患者を、サポートする看護師という職業。心身の不調で不安な日々を送る患者にとって、看護師の存在は頼りになる大きな存在でしょう。看護師をしている、ぱれちに(paretiny)さんは、ある看護師が看護学生だった時の忘れられない出来事を投稿。内容が反響を呼んでいます。『反応がなくても…』実習で、認知症患者の看護を担当することになった、看護学生の女性。その患者は声かけに対しても無反応でしたが、女性は毎日話しかけるようにしていたそうです。実習の最終日、女性がお別れの挨拶をすると、なんと患者の目から大粒の涙があふれたといいます。反応がなくても、いつも優しく寄り添い、話しかけてくれた人のことをちゃんと分かっていたのでしょう。読者からは感動の声が相次ぎました。・同じような経験があります。思い出して涙があふれました。・いい話。反応がなくても自分が誰だか分からなくても、ちゃんと感情はあるんだよね。・私も実習は、人として大切なことを患者さんから学んだ素敵な時間でした。初心を忘れるべからずですね。さまざまな患者との触れ合いの中で、看護師もまた、かけがえのない経験をもらっているのかもしれません。看護師の忘れられない出来事に、多くの人が心を打たれました。[文・構成/grape編集部]
2021年02月09日「産んでから助産師を目指した話」第4話。赤ちゃんを産んだあと、助産師を目指した友人の体験談を助産師7年目のママ、おたんこ助産師さん(@otanko_mw)がマンガでご紹介します。 24歳で妊娠し出産した産院で、神助産師に出会ったことから、「私もいつか助産師になりたい」という夢を抱きつづけたママさん。34歳で看護学校に入学し、37歳で新人看護師に。そして、38歳で助産師学校に入学することに! 子どもを妊娠し出産したことで「助産師」という素晴らしい仕事を知り、2人の子どもの子育てをしながら、必死で勉強し夢を叶えつつあるママさん。 「自分が本当に輝きたい場所を見つけてしまったら、今から目指しても遅くはない!どうだってなれる時代に私たちは生きてるんだよ。」 その言葉に、背中を押されたママも多いようです。 SNSの投稿には「私も37歳で助産師学校に入学して、38歳で助産師になりました!」「看護師になるところからスタートしたのはスゴイ!」「勇気をもらいました!」など、ママになっても自分の夢を諦めず、突き進む姿に励まされたという声が多く寄せられていました。このほかの助産師エピソードなど笑える!感動!エピソードはおたんこ助産師さんのInstagramから更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。 協力/おたんこ助産師
2021年01月25日2020年12月10日、日本看護管理学会はウェブサイトに声明文を発表しました。新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)のまん延によって、ひっ迫される病床。医療従事者たちは、未知とのウイルスと最前線で闘っています。日本看護管理学会は『ナースはコロナウイルス感染患者の最後の砦です』と題し、このように国民に呼びかけました。国民の皆さま、ナースが危機を迎えています。コロナウイルスに感染した患者さんの最も近くにいるのはナースです。この長期戦の中、ナースは身も心も疲弊してきています。コロナウイルス感染患者が増加すると、看護管理者は、一般の病棟を一旦閉じてコロナ対応病床にナースを移動させるしかありません。ナースたちは、今まで自分が看護してきた患者を同僚に預け、コロナ病棟に向かいます。ナースは 防護服を着ているとはいえ、患者の頬に付くくらいに顔を寄せ患者の声を聞き、孤独に苦しむ患者の手を握り、時には尊厳ある死を迎えられるように寄り添います。ナースは、家族も面会できない患者の一番身近くで、患者の生命と生活を守るのです。日本看護管理学会ーより引用2020年の2月頃から、日本でもコロナウイルスの感染者が次第に増えてきました。約1年となる長期戦に、医療従事者は身体も心も疲弊しているといいます。自分自身への感染の危険性があるにも関わらず仕事をまっとうし、コロナウイルス患者の生命と生活を守ってきました。しかし、そんな医療従事者に対し差別や偏見が起きているのです。私たちは自分の仕事を全うするだけですので、感謝の言葉は要りません。ただ看護に専念させて欲しいのです。差別や偏見はナースに対してフェアな態度でしょうか?なぜナースたちは、看護していることを社会の中で隠し、テレビに出るときにはモザイクをかけなければならないのでしょう。これでは、潜在しているナースも復帰をためらいます。日本看護管理学会ーより引用日本看護管理学会は、「感謝の言葉はいらない。看護に専念させてほしい」と強く主張。通常なら、看護師以外の人が担う仕事も、コロナウイルス患者の病室に入る仕事の多くは看護師が対応しているといいます。医療を構成する多くの職種の人たちとの協働体制を、取り戻す必要があると訴えました。また、最後に「コロナウイルス患者とともに歩き続けられるように助けてほしい」と国民へ3つのお願いを呼びかけています。・皆さまには、ご自分の健康と医療現場を守るため、なお一層の慎重な活動をしていただきたい。・医療専門職として、感染予防には留意しております。私たちを偏見の目で見ることはやめていただきたい。・また、もしも一旦仕事から離れている私たちの仲間が、看護の仕事に戻ってこようと思うときには、周囲の方にはぜひご理解いただき、この窮状を救う意志のあるナースを温かく送り出していただきたい。日本看護管理学会ーより引用声明文を読んだ人たちからは「涙が出てしまった」「申し訳ない気持ちになる」「国民全員に読んでほしい」などの声が上がっていました。一人ひとりが感染予防対策をしっかりと行い、これ以上医療従事者を圧迫させないようにしたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年12月11日■前回のあらすじ紹介された病院に行く日。「今日はなんにも痛いことしないから」と次男に約束してしまったのですが…傷口を見てくれた看護師さんの様子に、親子で不安に…。ケガの状態が気になります。次回へ続くコミックライター: いくたはな 【同じライターの連載はこちら】 夫のことを泣かせた話 この連載の全話を見る >> いいから黙ってだいてくれ! この連載の全話を見る >> 4人目と5人目の話 この連載の全話を見る >>
2020年11月22日2020年1月から世界中に感染拡大している、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。その影響で医療機関は切迫し、過酷な労働環境で働いている人もいるといいます。自身も感染するリスクを負いながら、日々働いている医療従事者たち。心身ともに疲れている状態が続くと、職場全体がピリピリとした空気になってしまうのも無理はありません。コロナウイルスが感染拡大して以来、ネットでは「かかりつけの病院に行ったら、いつもより雰囲気が怖かった」という声もあるようです。超『塩対応』の看護師におびえていたら…ある日、健康診断のために病院を訪れた、漫画家のニコ・ニコルソン(@niconicholson)さん。対応してくれた看護師はマスクで表情が見えづらい上に、クールで愛想のない、いわゆる『塩対応』な人だったといいます。先ほど病院にて。 pic.twitter.com/LxkTanSVEg — ニコ・ニコルソン (@niconicholson) October 21, 2020 極力無駄な会話はせず、冷たい印象の看護師。そんな彼女と接し、ニコ・ニコルソンさんは少しおびえていたようです。しかしその後、彼女への印象は一変!看護師として立派な腕前を持っていることが分かり、その姿にときめいてしまったのだとか!ニコ・ニコルソンさんによると、「あ、今、針を刺す位置を決めるために、ツメの先で皮膚を抑えているんだな…」と思っていたら採血が終わっていたほど痛みを感じなかったそうです。これがベテランの技…!従来、いくら注射針が細くても多少の痛みは感じるもの。採血が苦手な看護師の場合、ミスをしてしまうこともあるでしょう。漫画を読んだ人たちからは「これはキュンとしてしまう…」「か、かっこよすぎる…」といった声が寄せられました。また、看護師からは「こう思ってもらえたら嬉しい!」という声も。きっと彼女は、今後も隠れたファンを生み出し続けるのでしょう…![文・構成/grape編集部]
2020年10月23日いくら歳を重ねても逃れることはできない、人間関係のトラブル。学校や会社、家族での関係をこじらせると、ストレスの原因になります。中でも大人の悩みで多いのは、職場の人間関係でしょう。いくら好きな仕事をしていても、人格に問題がある人と一緒だと疲れてしまうものです。横柄な研修医に、指導医がスカッとする対応!病棟で看護師として働いている、ぱれちに(paretiny)さんが描いたのは、ある病院で起こったエピソード。その病院には、やたらと態度が大きい研修医の男性がいたといいます。横暴な言動をする研修医に対し、周囲の人たちはストレスを感じていました。看護師を見下しているのか、研修医は人を不快にさせる発言を連発。これらの暴言はパワーハラスメント(通称:パワハラ)といえます。しかしある日、指導医は彼のミスをズバリと指摘!「態度がデカいわりに」という言葉を聞くに、指導医は彼の看護師に対する横柄な態度をしっかりと見ていたのでしょう。同僚の前で恥をかいたためか、自分の態度の悪さを反省したのか、その日から研修医は態度を改めたそうです。・スカッとした!叱るんじゃなくて、ちゃんと指摘する指導医さん、かっこいい!・どこにでもいるんですね、こういう態度がデカいのに仕事ができない人。・あるあるですね…。頭がよくても人間性が悪いともったいないですよね。悪い部分を指摘してくれる人がいるのは、ある意味幸せなこと。この研修医は、早いうちに気付くことができてよかったのではないでしょうか。彼が今回の出来事を受け、しっかりと改心することを願うばかりです。[文・構成/grape編集部]
2020年09月26日骨格や髪質など、身体の特徴は人それぞれ。田辺ヒカリ(@hikari_tanabe)さんの場合は、自分の血管の細さを採血や点滴のたびに感じるといいます。『血管の細い人あるある』ともいえる体験を漫画に描くと、同じタイプの人々から反響が上がりました。血管に針を刺す必要がある際、田辺さんは看護師を困らせがちで…。クリックすると画像を拡大しますクリックすると画像を拡大します血管が細い人にありがちなことを描きました。採血や点滴の際には看護師さんを困らせがちです。すみません。でも採血や点滴が一回で決まらない人って、けっこういるんじゃないでしょうか?どうですか? #コミックエッセイ #エッセイ漫画 #漫画が読めるハッシュタグ #刺入 #体験談 pic.twitter.com/JBInxGKv36 — 田辺ヒカリ (@hikari_tanabe) September 6, 2020 新人からベテラン、『刺入の鬼』と呼ばれる看護師、『ラスボス』と呼べる医師まで登場して、やっと点滴の針が田辺さんの血管に刺さりました。似た体験をしたことのある人は多く、「めちゃくちゃ分かる」と共感の声が相次いでいます。・「血管が細いです」という自己申告が欠かせないくらい、針が刺さらない。・採血の時、いつも看護師さんを全力で応援しています。・血管の細さに自信があるので、毎回刺入できる勇者を待っています。・「ここなら採血できる」と教えても、頑なに別の場所に針を刺されることも。なぜなの…。・カルテを見たら、「血管に難あり」と書かれていました。自分と看護師のため、できるなら血管を太くしたいです。また、少しでも血管に針が刺さりやすくなるよう、「事前に温める」などのアドバイスも寄せられていました。技術や器具の進化によって、細い血管にも1回で針が刺さることが当たり前の時代は来るのでしょうか。ラストに現れた医師のような技術力を持つ人に、感謝してもしきれませんね![文・構成/grape編集部]
2020年09月13日アメリカ・ミネソタ州に住むカルヴィン・テイラーさんはパートナーのレイチェルさんと結婚式を挙げました。式を終えて幸せいっぱいの2人が車で帰宅している途中、起きたばかりの交通事故の現場に遭遇したのです。それは3台の車による衝突事故で、2台の車の間に挟まれて負傷した女性を人々が助け出そうとしていました。その様子を見たレイチェルさんはすぐに車を降りて負傷した女性のもとに駆け寄ります。そして救急隊員が到着するまで女性を抱きかかえて励まし続けたのです。On our way back to our home after an amazing and beautiful wedding day, literally blocks from our new home, we saw a...Posted by Calvin Taylor on Monday, June 22, 2020道路にしゃがんでいるレイチェルさんはウエディングドレス姿のまま。しかし彼女はそんなことは気にもせず、約15分間ケガをした女性を落ち着かせるために話しかけていたといいます。海外メディア『PIONEER PRESS』によると、レイチェルさんは看護師で、看護学校で出産時の女性を落ち着かせる方法を学んでいたのだそう。負傷したタマラ・ピーターソンさんは、先に事故を起こした車に乗っていた息子に呼ばれて現場に駆け付けたところを、別の車に衝突されたということです。タマラさんはレイチェルさんのことを「彼女は素晴らしかった。彼女は間違いなく才能にたけた天使で、看護師になるべき人です」と話しました。レイチェルさんはその時のことをこう振り返っています。あの時はただ『看護師モード』に入っていたんです。自分でも驚きました。私はいつも自分の看護師としてのスキルに自信が持てなかったんです。だからあの状況で、自分が何をするべきかが分かっているということが知れてよかった。PIONEER PRESSーより引用(和訳)そしてそんなレイチェルさんを見たカルヴィンさんは彼女のことを『ロックスター』と呼び、改めて妻に惚れ直したようです。Posted by Calvin Taylor on Saturday, October 20, 2018Posted by Calvin Taylor on Saturday, October 20, 2018晴れやかな結婚式の日を思わぬハプニングで締めくくることになったレイチェルさんとカルヴィンさんですが、翌日から予定通りモンタナ州へのハネムーンに出発したそうです。ウエディングドレスが汚れることも気にせず、目の前の負傷者を全力で助けたレイチェルさん。彼女はきっとこれからも素晴らしい看護師として多くの命を救ってくれることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年07月13日・素晴らしい。感謝しかありません。・立派な方ですね!さすが看護師さんです。・すごいな…。女神のようですね。ネット上でたくさんの称賛の声が寄せられているのは、大阪府寝屋川市で働く看護師の女性。産経新聞によると、これまでに二度も職場以外で職場以外で人命救助をして、感謝状を渡されたことがあるといいます。一度目は、2012年に大阪にある淀屋橋駅で心配停止状態の男性を、心臓マッサージやAED(自動体外式除細動器)で適切な処置をし、命を救いました。そして2020年、用水路で溺れて心肺停止になっていた女性を救ったのです。今年4月、自宅で娘と遊んでいたところ、「がんばれ、がんばれ」という大声が聞こえ、窓の外を見ると、用水路の中で警察官が必死に女性の両脇を抱えている姿が目に入った。娘を抱いて外に出ると、現場周辺にいた知人に娘をあずけた後、急ぎフェンスを乗り越えて用水路に向かったという。女性は心肺停止の状態。警察官と2人でも女性を持ち上げることが困難だったことから、片手で胸を強打する心臓マッサージを施したところ、女性が口をぱくぱくさせる下顎(かがく)呼吸を始めたという。産経新聞ーより引用女性の反応を確認した看護師は、救急隊が到着するまで心臓マッサージを続けました。そのおかげで、女性は一命をとりとめることができたとのこと。看護師は、「医療従事者として当たり前のことをしただけ。かけがえのない命が助かったことが一番の喜びです」と語ったといいます。これまで、彼女は仕事でも多くの人の命を救ってきたことでしょう。私生活の中でも、常に救える命に手を貸し、つなぎとめる姿は看護師の鑑ともいえますね。[文・構成/grape編集部]
2020年06月28日生まれてから2カ月間、横隔膜ヘルニア※のためNICU(新生児特定集中治療室)で眠りっぱなしだった息子。体中管だらけで抱っこすらできず、何もしてあげられない自分が歯がゆい日々でした。そんななか、看護師さんが提案してくれた毎月の「誕生日カード作り」。入院中の息子だけではなく、私たち家族の心もケアしてくれた看護師さんの気づかいのお話です。※横隔膜ヘルニア:本来胸とおなかの臓器を隔てている横隔膜に生まれつき穴が開いており、その穴からおなかの中の臓器が胸の中に出てきて心臓や肺を圧迫してしまう病気 お見舞いに行っても時間を持て余す日々息子は生後2カ月まで、口に人工呼吸器を挿入しており、外れることがないようずっと薬で眠らされていました。生まれてすぐ手術を受けてからしばらくはたまに目を開けることがあるものの、夢うつつという感じで、コミュニケーションはとれません。 授乳はおろか抱っこもできず、無反応の息子にやさしく触れるだけのお見舞い。苦しそうなのに何もしてあげることができず、お見舞いに行っても時間を持て余すような日々でした。 誕生日カードを作ってみませんか?息子が生まれてから1カ月ほど経ったある日、NICUの看護師さんが渡してくれたのは、色画用紙の入った袋でした。息子の写真や、息子の今と生まれたときの身長・体重、かわいらしく「息子くん1カ月おめでとう」と文字が書かれた紙なども入っています。「息子くんの誕生日カードを作ってみませんか? お姉ちゃんたちの写真なども貼って、枕元に飾ってあげたいんです」と看護師さんはやさしく微笑みました。何かしてあげたいという私たち家族に、看護師さんはできることを与えてくれたのです。 誕生日カード作りで芽生えた絆帰ってすぐに家族みんなで誕生日カード作りを始めました。写真を印刷して切り抜いたり、上の子に絵を描いてもらったり……。上の子たちは看護師さんがくれた息子が目を開けているときのベストショットを見て、「かわいいねー」と笑っています。 まだ息子に会うことすらできていない上の子たちでしたが、写真を見たり、息子のために物作りをしたりしたことで、「弟ができた」という実感が強まったようです。 NICU卒業時に渡されたもの 生後2カ月を過ぎたころ、息子は病状が少し回復して、少しずつ動きや表情が豊かになり、GCU(回復児病棟)へ移ることになりました。よくしてくれていた看護師さんともお別れ。最後に、看護師さんは私に息子の様子を記した冊子を渡してくれました。 入院中、私たち夫婦がお見舞いにこられない間の息子の様子をつづった大切なものです。夫婦でお見舞いへくるたびに目を通してはいましたが、最後のページにはたくさんの息子の写真と、看護師さんのメッセージが添えられており、あたたかい言葉にまた励まされました。 容体が深刻で、精神的にしんどかったNICU入院中、看護師さんは息子だけではなく私たちのケアもしてくれました。「息子に何かしてあげたいのに何もできない」という私のつらい気持ちを取り除いてくれた誕生日カードは、今でも部屋に飾ってあります。 監修/助産師REIKO 著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院まで学んだ食についても執筆。
2020年06月19日フローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ、毎年5月12日は『看護の日』。2020年の『看護の日』には、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の流行もあり、多くの人が看護師たちへ感謝の気持ちを表明しました。かつて自分や家族、友人などがお世話になった看護師たちに感謝する人が多いようですが、中には別の視点からの感謝もありました。医師から看護師への感謝の気持ち「看護師さんには感謝しかありません。身近では、救命センターでも、ICU(集中治療室)・病棟でも、ドクターヘリでも、看護師さんなくして我々医師は仕事ができません」医師の松村圭祐(keisuke828)さんが、そんな言葉とともに1本の動画をInstagramに投稿。兵庫県にある、北近畿エリア唯一の救命救急センター『公立豊岡病院 但馬救命救急センター(以下、但馬救命救急センター)』に勤務している松村さんは、日々の感謝の気持ちを込めてピアノを演奏しました。その時の演奏がこちらです! View this post on Instagram A post shared by Keisuke Matsumura (@keisuke828) on May 12, 2020 at 1:25am PDTドラマ『コウノドリ』(TBS系)のメインテーマ曲『Baby, God Bless You』を弾く松村さん。しっとりとした曲が大勢の人々の心にしみました。・素敵な曲に元気をもらいました!・医療関係の人たちには、尊敬と感謝しかありません。・松村さん、『コウノドリ』の産婦人科医・鴻鳥サクラみたい!・人命を助け、そのうえピアノも弾けるなんてすごいです!・どうか医療従事者のみなさまが感染することなく、どうか健やかでありますように。毎日途切れることなく重症対応が続いている、但馬救命救急センター。現在、ドクターヘリも感染に注意を払いながら、コロナウイルス対応だけでなく、いつも通り地域の救急需要にも対応しているそうです。患者を助けることができるのは、医師だけでなく看護師がいてこそ…医療従事者の間でも感謝をし合っていることが分かる投稿に、胸が熱くなりますね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月20日2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染拡大による影響で、医師や看護師などは多忙を極めています。感染者と密接が避けられない医療現場では、院内感染が多発。医療従事者たちはいつ感染してもおかしくない状況下で、患者のために業務にあたっています。娘に『遺書』を書いた母親母子家庭で育ったとも(@yoshinaga_tomo)さん。母親は、病院に勤務する看護師です。ある朝、出勤前の母親から「話がある」と呼ばれたともさんは、正座をして聞くことにしました。母親は、次のように話したといいます。あなた宛に遺書を書いたの。私に万一のことがあったら隔離の上、最悪の場合はこの姿であなたとお別れできないと思うの。だから、念のためにあなたに直接いいたい。あなたを産めてよかった。あなたを育てられて幸せだった。あなたが娘なのが私の自慢。私とあなたが暮らしてこられたのも、看護師という仕事があったから感謝してる。だから、私に万一のことがあっても、病院を恨んじゃだめよ。あなたの花嫁姿がみたい。それが心残りになると思う。でも、私はそれでも仕事に行くね。感染しないように気を付けているけど、絶対に感染しない保証はない。よく顔を見せて。母親は、ともさんを出産し、育ててきた日々は幸せだったと語り、感謝の言葉を連ねました。そして、女手一つでともさんを育てられたのは看護師という仕事があったからだといい、「万一何かあっても病院を恨まないでほしい」と告げたのです。2人でひとしきり泣いた後、「無事だったら2人でおいしいものを食べながら遺書を破ろう」と約束し、仕事に出かけたといいます。『よし!万一の時の最期のお別れが出来たから母ちゃん行ってくるね。この騒ぎが過ぎて、母ちゃんも無事だったら2人で美味しいもの食べながら遺書を破ろうね。じゃ、行ってきます!』母ちゃん、大好きだよ‼️いってらっしゃい。待ってるよ。待ってるからね‼️— とも!⏰ (@yoshinaga_tomo) April 25, 2020 コロナウイルスに感染すると、症状によっては隔離され、家族であっても面会が制限されます。さらに亡くなった場合も立ち会えず、遺骨が戻るまで待たなければならない可能性があることを、母親は知っていたのでしょう。ともさんは一連のエピソードをTwitterに投稿。38万件を超える『いいね』と、さまざまな声が寄せられています。・ともさんのお母様を含む多くの医療従事者の人々のおかげで、日本はなんとか持ちこたえているのでしょう。感謝しかありません。・私にできることはなんなのかを、改めて考えさせられます。ともさんの母親の覚悟に、涙が出ました。・泣けてくる。覚悟の上で毎日出かける母親と、無事を祈って帰りを待つともさん。普通の生活に戻れるよう、日々祈るばかりです。最後にともさんは「大好きだよ。いってらっしゃい。待ってるよ。待ってるからね!」と、母親への想いをつづりました。コロナウイルスの問題が終息を迎えた時、2人が笑顔で遺書を破る未来を、祈らずにはいられません。投稿全文はこちら我が家は母子家庭で、母は看護師です。母が今朝出勤前に、話があるというので、正座して母の話を聴きました。母『あなた宛に遺書を書いたの。わたしに万一のことがあったら隔離の上、最悪の場合はこの姿であなたとお別れ出来ないと思うの。だから、念のためにあなたに直接言いたい。』— とも!⏰ (@yoshinaga_tomo) April 24, 2020 『あなたを産めて良かった。あなたを育てられて幸せだった。あなたが娘なのがわたしの自慢。わたしとあなたが暮らしてこられたのも看護師という仕事があったから感謝してる。だから、母ちゃんに万一のことがあっても、病院を恨んじゃだめよ。』— とも!⏰ (@yoshinaga_tomo) April 25, 2020 『あなたの花嫁姿を見たい。それが心残りになると思う。でも、わたしはそれでも仕事に行くね。感染しないように気をつけてるけど、絶対に感染しない保証は誰にも出来ない。よく顔を見せて。』2人で大泣き。— とも!⏰ (@yoshinaga_tomo) April 25, 2020 『よし!万一の時の最期のお別れが出来たから母ちゃん行ってくるね。この騒ぎが過ぎて、母ちゃんも無事だったら2人で美味しいもの食べながら遺書を破ろうね。じゃ、行ってきます!』母ちゃん、大好きだよ‼️いってらっしゃい。待ってるよ。待ってるからね‼️— とも!⏰ (@yoshinaga_tomo) April 25, 2020 [文・構成/grape編集部]
2020年04月28日精神科の新人看護師がさまざまな症状を抱える患者と向き合う過程を描き、話題を呼んだ水谷緑さんの『精神科ナースになったわけ』。同様に精神科の新人看護師が主人公である『こころのナース夜野さん』は、その発展型といえる。心というブラックボックスと向き合うことで見えてくること。「何かしら前作の続きのようなものを描きたいと思っていました。といっても準備はまたほぼ一からだったので、果てしなかったです」ここでいう準備とは参考文献などを読み込むのはもちろんのこと、実際に心の病を抱える人や医療従事者を探して、取材をすること。センシティブな問題だけに、取材に協力してもらえる人を見つけ出すだけでも、気の遠くなるような作業なのだ。「医療従事者にしても当事者にしても、その人ならではの実感を聞き出したいんです。私自身が“早くこれを伝えねば!”という気持ちになることが、この物語を描くうえでは大事だと思っているので」1巻で登場するのは、たとえばこんな症状を抱える人たち。虫が家に入ってくる幻覚に悩まされる人、毎日のようにリストカットをする人、「死ね」という声が聞こえる人…。「症状自体は突飛に思えても、話を聞いてみると悩んでいる感情などは自分と同じだったりして、共感できるところが必ずあるんです。心の病気は当事者の人生そのものともいえるので、まずは等身大のその人を感じて、どういう理由で症状が出てしまっているのか、背景もなるべくきちんと描いていきたいです」新人ナースの夜野さんは先輩看護師とともに、虫が見える人に対しては虫駆除業者を装って訪問介護をし、リストカットの常習者とは安全な切り方を一緒になって考える。体の病気やケガに比べて、心の病気はケアの方法も患者の状態や医療従事者の考え方などで柔軟に変わる。患者と努めて一定の距離を置こうとする看護師もいれば、一緒にとことん悩む人もいて、治療の正解を導き出すことの難しさを感じさせる。「話の終わり方はいつも悩みます。お医者さんに何をもって病気が治ったと思うのか聞いたところ、その人自身が楽になったと思えるかどうかだと言われました。ハッピーエンドばかりではないですが、少しでも変化が表れるところが物語としては一区切りなのかなと思っています」生きづらさを感じていても、いなくても。心について知ろうとすることで見える景色はきっとある。みずたに・みどり2014年『あたふた研修医やってます。』でデビュー。最新作は『大切な人が死ぬとき~私の後悔を緩和ケアナースに相談してみた~』。水谷 緑『こころのナース夜野さん』1心の病気について知りたいと思う新人看護師が、統合失調症やうつ病などの患者と向き合い、成長していく日々を描く。丹念な取材をもとにしたフィクション。小学館591円©水谷緑/『こころのナース夜野さん』/小学館※『anan』2020年4月15日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2020年04月13日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染者数は、日本でも次第に増えていき2020年3月31日までに2千人近くが陽性と確認されています。目に見えない敵ともいえるコロナウイルスと、最前線で闘っているのが医療関係者たち。しかし、一部の人からひどい罵声を浴びせられるなどの差別被害にあっているそうです。「迷惑だから外を歩くな」訪問看護師をしているりんどう(@rindou_atarayo)さん。訪問看護師とは、看護師が患者の自宅を訪問し、病気や障害に応じて日常生活のお手伝いや、病院と同等の医療処置、医療機器を使用している人のケアなどをします。また、時には終末期の人の最期を看取ることもあるとのこと。定期的に自宅で診療をし、診療の計画を立てる『訪問診療』や、自宅を訪問して身体の介助や生活援助などを行う『訪問介護』とは違う役割を果たしています。りんどうさんは、患者の自宅訪問を終えて車で帰ろうとすると、車に書かれた社名を見ていた人から声をかけられました。「車に『訪問看護』と書いてある。お前は看護師か」りんどうさんが、肯定すると険しい顔つきでこのようにいってきました。「なぜ看護師が外を歩いている」「お前のせいで感染が広がるだろう」りんどうさんは、理解してもらおうと訪問看護師について詳しく説明しますが、一向に声をかけてきた人の態度は変わりません。「そんなことは知らない。看護師が外を歩くなんて言語道断だ」「お前の患者にもコロナはいるだろう、そいつの家を教えろ」りんどうさんは、守秘義務で教えることはできない上、もし仮にコロナウイルスに感染していそうな患者がいれば、然るべき機関に連絡することを伝えます。それでも、相手は理解する様子はなく、りんどうさんへ罵声を浴びせ続け、最後に捨て台詞を吐いていきました。「とにかく迷惑だから外を歩くな」りんどうさんは「すべての人を不必要な差別や偏見でこれ以上傷つけないでほしい」と訴えます。訪問看護師がいなければ、患者の中には重症化したり家族と共倒れになったりする患者もいるとのこと。また、訪問看護がなくなれば病院に戻らざるを得ない患者が増え、結果的に病院のベッド数の不足にも繋がってしまうといいます。りんどうさんは、患者を自宅で支えるためにも、24時間365日、呼ばれれば家からも外出先からも駆けつける訪問看護師のことを知ってほしいとコメントしました。悲しいことがありました。140字で伝えきれないので、見ずらいけどメモにまとめたものを貼り付けます。言いたいことはまだたくさんあるけど…。どうか、全国の医療関係者への偏見や差別の目がなくなりますように。そして、このような悲しいことが今後ありませんように。 pic.twitter.com/eQ5Ox8kxXg — りんどう (@rindou_atarayo) 2020年3月30日 【ネットの声】・怒りというよりも、悲しいし言葉が出ません。・酷すぎます。何でこんなことをいえるのか分からない。・訪問看護のお世話になりました。本当に感謝しています。・許せない…。想像したら涙が出てきました。りんどうさんによると、医療従事者は今できる感染対策を十分にしており、厳しい仕事に疲弊している中、懸命に向き合っているといいます。また、りんどうさんのような訪問看護師のおかげで、生活が支えられ、命が繋がっている人もいるでしょう。コロナウイルスの感染が拡大していることによって、パニックになっている人もいるかもしれませんが、冷静になって差別などをしなくなることを願います。投稿全文はこちら[文・構成/grape編集部]
2020年04月01日こんにちは! あん子です。今回は私が人生で初めて経験した奇妙な出来事の話です。長女がまだ幼稚園児だった頃。今から10年ぐらい前だったと思います。娘が幼稚園から帰宅した直後のことです。ピンポーンと玄関のチャイムの音がなり、娘が走って玄関のドアを開けてしまいました。すぐに娘を追いかけましたが、娘は玄関先で訪問者の話を聞いてしまっているようでした。ゆうべ来た?夕べは誰も来てないよ…誰だろう…、と思いながらすぐに娘と代わるとそこには「郵便局の者です」と名乗る2人の男性が玄関の前に立っていました。娘の聞き間違い!「ゆう」しか合ってない。直接郵便局員さんが2人で自宅に訪れることは初めてのことでした。そして、この郵便局員さんとなんとも奇妙なやりとりが始まります。「はじめまして! 私どもはここを管轄している郵便局員です。このたび、ご主人の定期預金の満期を迎えておりましたので、通帳を預けていただければお手続きしたいと思い訪問させていただきました」というようなことを言われたと思います。うぅん? どういうことだろう。こんなことってあるものなの?と思ったものの、もしかしたら夫が独身時代、定期預金をかけていたのかもしれない。わざわざ自宅まで来ていただいて、こんな丁寧なサービスするのか、郵便局! すごい! と能天気に思った当時の私を殴ってやりたい。「そうなんですね!わざわざありがとうございます。夫の通帳を持ってきますね」と伝え、部屋に戻り、夫の通帳を探すけれど、どこにあるのか分からない。玄関に戻り「すいません。探してもよくわかりませんでした」と伝えました。ただここで少し違和感を覚えたんです。この人達、いっこうに名刺も渡さない。よく見ると名札もしていない。こんなことってあるのかな。あっれぇぇ? なんか…怪しくない?とは思ったものの、「見つけ次第、直接、郵便局に通帳を持っていきますので。わざわざお越しいただいたのに申し訳ありません。ありがとうございます」と伝えました。ここで素直に帰っていただけると思いきや…「ではお持ちのキャッシュカードを預かりましょう! 最近、システム変更したんですよ」と今度はキャッシュカードを要求されました。んんん?通帳が見つからなければ次はキャッシュカード?システム変更なら最初にそう伝えるよね?私と子どもしかいない平日の昼間。男性2人に力で勝てるはずもない…。ドアを開けての対面は何かされると怖いので、強い口調で言うこともできずにいました。結局「通帳、カードは直接私が持って行きます」と何度も伝え、男性2人は、渋々といった表情を浮かべながら諦めて帰っていきました。後日、郵便局にその旨を話すと、「私どもがそのような件でご自宅に伺うことはありません」ときっぱり否定されました。あの2人組の男性は郵便局員を装った詐欺だったんです。結婚式のスピーチで、「人生、上り坂、下り坂、そしてまさかあり!」なんて昔よく聞いていた三つの坂の話。まさか自分が詐欺に遭遇するなんて!自分は被害にあわないと思っていましたが、誰しも日常で身近に起こる事件なんだと痛感しました。「郵便局の者です」なんて言われたら大人でも「書留かな?」「配達かな?」と素直に玄関の鍵を開けてしまうと思うんです。今でもこの手の詐欺はなくなっておらず、むしろ進化し巧妙になっているようで…。物騒な事件も多くあるので、すぐに娘とは・訪問者が来たときは勝手に対応しない・玄関の鍵は子どもは開けない、大人が開けるということを約束。そしてこのことを教訓に、少しでも違和感をおぼえたら、・名刺をもらう・すぐにその場で結論を出さない・必ず誰かに相談・確認を心掛けようと思いました。
2020年01月28日ふいに聞こえてきたセリフから妄想を展開する、劇作家の根本宗子さん。今回の妄想主役は「女性看護師さん」です。今年最後となる舞台『今、出来る、精一杯。』の稽古がはじまりました。この作品は自分の車椅子時代の話を書いたり、当時の実体験をそのまんま書いていたり、かなり自伝的な要素が強いお芝居で、過去2度上演しているんですが、久々にまたこの戯曲と向き合い、当時の気持ちを思い出してえぐられる毎日です。向き合っている作品によって生活ががらりと変わるとまではいかないのですが、「わー!いえーい!!」みたいな作品やっている時は、元気モリモリ!たくさん食べよう!となるし、「うおりゃー」と地の底から這い上がるような精神力で創る芝居の時は20代前半みたいな暮らしに戻ったりと、生活にも変化が多少あるため、今回は何となく家にこもって悶々と考える日々が続いています。ベッドからなるべく出たくないみたいな気持ちになるかなあとも思っていたんですけど、とにかく稽古が楽しくて、さらにそこに清竜人さんの音楽があり、大変贅沢な稽古時間を送らせてもらっています。ヘビー級の台本を扱っているが、幸せな気持ちだから、いい人について考えてみた。この間持病の検診に行った時の看護師さんが「レントゲン、気をつけて行って来てくださいね」と優しく言ってくれた。妄想スイッチオン!(尊敬スイッチです、今回)看護師さんという職業は本当に大変な仕事です。私が入院していた病院ではわがままを言って看護師さんを困らせるおばあちゃんや、看護師さんのおしりとか触る困ったおじいちゃんなどがいました。それでも笑顔でうまく対応していく看護師さんの能力や人間力、本当にすごいです。もちろん患者さんは病気と闘ってますから、当たり前でしょと思われるかもですが、それだけでは飲み込めないいろんなことが、看護師さんたちにはあるはずで。今回の看護師さんも、めちゃくちゃ病院混んでいるし、クレーマーも多いのに、すべての人に同じように接するマリアみたいな看護師さんで。私は些細なことでイライラしてる自分の小ささが悲しくなりました。はー、常に笑顔でいたいもんだ!ねもと・しゅうこ1989年、東京都生まれの劇作家。月刊「根本宗子」第17号『今、出来る、精一杯。』を12月に新国立劇場中劇場で上演。※『anan』2019年11月27日号より。(by anan編集部)
2019年11月21日