『孤独のグルメ』原作者が拓いた抜け道的“ひとりめし時間”株式会社カンゼンは、2021年春~2023年春不自由な時代、不自由な世界で書き続けた日記的食エッセイ『するりベント酒』(久住昌之 著)を6月20日に刊行いたします。※本書は「夕刊フジ」に2021年4月より連載中の「するりベント酒」2021年4月~2023年4月掲載分から厳選した46回に、加筆・編集をしたものです。『するりベント酒』書影やってやろう。ぬけぬけと。するっと〈ベント(弁当)〉×〈酒〉!『孤独のグルメ』原作者が拓いた抜け道的“ひとりめし時間”キャベツ畑で味わう、俺の大発明!凄すぎる玉子サンドを食べて考えた一番好きなおにぎりで、酒を飲むおやついなりに想う実家のおいなりさん…etc公園で、旅先で、移動中で、仕事場で始まる静かな宴ちょっと懐かしい。 ちょっと恥ずかしい。でも、ちょっとよかった。2021年春~2023年春不自由な時代、不自由な世界で書き続けた日記的食エッセイサンプルページ『するりベント酒』中ページ①するりベント酒中ページ②するりベント酒中ページ③『するりベント酒』中ページ④『するりベント酒』中ページ⑤『するりベント酒』中ページ⑥もくじ『するりベント酒』もくじ①『するりベント酒』もくじ②二〇二一年春(四・五月)午前中から、オレは、自由だ / 目刺し弁当はまさに「武士弁」! / 短い乗車 / 時間を彩るアジ寿司と地酒 / わびしい雰囲気を吹っ飛ばす唐揚げ弁当 / キャベツ畑で味わう、俺の大発明!二〇二一年夏(六・七・八月)痛そうな焼き鯖めんたい弁当 / 空弁で食べるヨシカミのカツサンド、さすが! / 凄すぎる卵サンドを食べて考えた / カレーおにぎり〝逆転の発想〞の妙味 / 失意のどん底ベント酒で初心に帰る二〇二一年秋(九・十・十一月)立ってよし寝てよしの総合格闘技の王者弁当 / 立ち食いうどんのテイクアウトに驚く / 一番好きなおにぎりで、酒を飲む / 国産ラム酒に合わせる弁当は…… / 名物三昧を目で味わう佐賀の夜二〇二一 〜 二〇二二年冬(十二・一・二月)「おべんとう冬」、崎陽軒はどう来たか? / ワインが進む進む「逃げ場がない」弁当 / 柿の葉寿司を心置きなく、むき散らす! / ウマイ赤飯で、ウマイ酒を飲む目出度さ / 金メダル級ビリヤニセットに大感動!二〇二二年春(三・四・五月)下仁田葱入り玉子サンドの懐かしさ / 酒飲みになって好きになった光り物 / おいしいひっぱりだこ飯の器の使いみち / たいめいけん横綱相撲のチキンライス弁! / 修善寺駅のアジ寿司弁当に感動二〇二二年夏(六・七・八月)名古屋のうまいものはあまかった / 新潟の弁当は期待以上においしかった! / チミチュリ、知らなかったけど夏にいい! / 道中弁当の味付け玉子に感銘を受ける / ビールが進みすぎるヘルシー懐石弁当二〇二二年秋(九・十・十一月)想像を超える味に思わず一気食い! / たった二種の台湾弁当、おそるべし! / 北陸新幹線で秋の運動会的ベント酒 / 自己納得グルメがおにぎりになっていた! / 百年パン屋の絶品パンでベント酒二〇二二 〜 二〇二三年冬(十二・一・二月)おやついなりに想う実家のおいなりさん / 人気の催事で輸送駅弁をジャケ買い / 愛されて五十年超のカップヌードル弁当 / 佐賀のとっておき肉まんじゅうでベント酒 / 青空すき焼きベント酒で至高のひととき二〇二三年春(三・四月)シャケ弁のイメージがガラリと変わった! / 東京駅構内で発見したスマートおいなりさん / 昔懐かしい牛めしに今の牛丼を考えさせられた / 久しぶりのガパオライス弁当にハマる予感 / 昼打ち合わせからのサイコーベント酒 / 不思議メニューの並ぶおにぎり屋にておわりにプロフィール久住昌之 くすみ・まさゆき一九五八年生まれ、東京都出身。一九八一年、泉晴紀(現・和泉晴紀)と組んで「泉昌之」名でマンガ家デビュー。一九九九年、実弟・久住卓也とのユニット「Q.B.B.」の『中学生日記』で第四十五回文藝春秋漫画賞。二〇一九年には絵・文を手がけた絵本『大根はエライ』が第二十四回日本絵本賞を受賞。根強い人気を誇る谷口ジローとの共著『孤独のグルメ』は十以上の国・地域で翻訳出版され、二〇一二年にTVドラマ化。そのシリーズすべての劇伴の制作演奏、脚本監修、レポーター出演を務めるなど、マンガ、音楽を中心に、多岐にわたる創作活動を展開している。画和泉晴紀 いずみ・はるき一九五五年生まれ、石川県出身。一九八一年、久住昌之とのユニット「泉昌之」名で描いた短編漫画「夜行」でデビュー。泉昌之名義の初の単行本にしてロングセラーの『かっこいいスキヤキ』、初の週刊連載『ダンドリ君』、『食の軍師』ほか多くの作品を生み出す。泉晴紀・和泉晴紀としては単著、共著によるマンガやイラストのほか、ポスターなどのデザインを手がけている。書誌情報書名:『するりベント酒』ISBN:978-4-86255-685-1著者:久住昌之ページ数:224P判型:四六判定価:1,760円(本体1,600円+税)発売日:2023年6月20日出版社:カンゼンAmazon : Rakutenブックス : 商品ページ : 刊行記念イベント2023/07/01 Sat 19:00- 久住昌之×増田薫 「やってやろう。ぬけぬけと。するっと。抜け道的ひとりめし時間のススメ」久住昌之×増田薫「やってやろう。ぬけぬけと。するっと。抜け道的ひとりめし時間のススメ」 『するりベント酒』(カンゼン)刊行記念 : 【この件に関する問い合わせ先】株式会社カンゼン宣伝プロモーション部担当:伊藤真TEL:03-5295-7723MAIL: ito@kanzen.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年06月20日アカデミー賞の外国語映画部門でノルウェー代表に選ばれるなど、各国で人気を博している話題作『1001グラムハカリしれない愛のこと』。ノルウェーとパリを舞台に、何でも計ることに人生を捧げている理系女子が新しい幸せの基準を見つける物語。幸せをはかる方法とは?ノルウェー国立計量研究所に勤める科学者のマリエは、あらゆる計測のエキスパート。仕事ではすべてにおいて正確なマリエだったが、プライベートの結婚生活は規格通りにはいかず、離婚手続きをしながら孤独な生活を送っていた。そんなある日、病に倒れた父の代わりに国際セミナーに代理出席することになったマリエは、重さの基準となる自国の《キログラム原器》を持ってパリへ向かうことに。そして、1キログラムの新しい定義をめぐっての議論を終えたあと、マリエはパイという名の男性と知り合う。それまで悲しみのなかにいたマリエだったが、パイとの出会いにより徐々に笑顔を取り戻しはじめるようになる。マリエがパリで見つけた新しい愛とは?『ホルテンさんのはじめての冒険』や『キッチン・ストーリー』で愛すべきオジサンたちを主人公にし、独特の世界観で人気のノルウェーを代表するベント・ハーメル監督。初めて美しい女性を主人公に迎えた本作は、映画の完成前に亡くなった妻に捧げられており、そこには監督の愛や人生への希望が込められているのです。今回、“笑わないヒロイン”を好演しているのは、ノルウェーでも人気の女優アーネ・ダール・トルプ。実際はマリエとは真逆で明るく笑顔がステキなアーネですが、正確なタイプのマリエを演じる上で、何気ない動きにまで細心の注意を払い、女性の研究者をモデルに役作りをしていったとのこと。また、本作では普段見ることのできない実在する「ノルウェー国立計量研究所」やパリ郊外の「国際度量衡局」で撮影されたことも興味深い注目ポイントのひとつです。新たな愛を発見することで、壊れた心が修復され、少しずつ明るい表情へと変わっていくマリエ。その姿は見ている者の心も温かくするはず。人生には愛の重さのように計れないものばかりがあり、幸せの基準も人それぞれ。あなたもマリエのように“心のハカリ”を少し変えてみれば、新たな幸せを見つけられるかもしれません。イベントデータ:『1001グラムハカリしれない愛のこと』公開表記:10月31日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国ロードショー配給:ロングライドBulBul Film, Pandora Film Produktion, Slot Machine © 2014
2015年11月04日『キッチン・ストーリー』『ホルテンさんのはじめての冒険』などで知られるノルウェーの実力派監督ベント・ハーメルの最新作『1001グラムハカリしれない愛のこと』が今週末から公開になる前に本編映像の一部が公開になった。タイトルにもなっている“グラム”にまつわる少し変わった映像だ。『1001グラム』本編映像このほど公開になった映像は、ノルウェー国立計量研究所に勤める本作の主人公マリエが、厳重に封印された部屋にある金庫から“あるもの”を受け取るシーンだ。病気で倒れてしまった父の代わりにパリで開催される国際会議に彼女が持参することになるそれは“キログラム原器”と呼ばれる物体だ。見た目は普通の金属の塊だが、原器はその国の“1キロ=1000グラム”の基準になる物体で、日ごろは重さが変化しないように厳重に保管されている。映像でマリエが見守る物体は丁寧に扱われ、ガラスの容器や鉄のカバーで幾重にも保護されている。映画は、仕事は順調だが私生活はうまくいっていないマリエが、キログラム原器を手にフランスに旅立ったことを機に、様々な出来事や人に出会い、改めて人生を見つめなおし、自身の“心のハカリ”を見つめなおしていく。人間はよく“人生の重荷”のように、心の風景を重さにたとえることがあるが、本作では実際の“計量”と人間の心のドラマを巧みに組み合わせて、ひとりの女性が、人生には必ず訪れる“1グラムの誤差=はかりきれない出来事”を受け入れて、自身の幸せの基準を見つけていくまでを爽やかに描いている。『1001グラムハカリしれない愛のこと』10月31日(土) Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開
2015年10月29日何事も几帳面できっちり&きっかり、ありとあらゆる計測のエキスパートの女性を主人公にした『1001グラムハカリしれない愛のこと』が、いよいよ10月31日(土)よりBunkamuraル・シネマほかにて公開となる。このほど、本作の本編映像が解禁、ノルウェー女とパリ男が人生の重さ、愛の重さについて語らうワンシーンが到着した。ノルウェー国立計量研究所に勤めるマリエは、ありとあらゆる“計測”のエキスパートだが、結婚生活だけは規格通りにゆかず、現在、離婚手続き中。そんな折、病に倒れた研究所の重鎮である父に代わり、1kgを規定する自国の<キログラム原器>を携えてパリでの国際セミナーに出席することに。1kgの新しい定義をめぐって議論が交わされる中、ひとりの男性と出会うマリエ。彼女がパリで見つけた、いままでの幸せの基準を一新する、心のハカリとは…?『キッチン・ストーリー』『ホルテンさんのはじめての冒険』で愛すべきオジサン主人公たちを生み出した名匠ベント・ハーメルが、初めて美しい女性を主人公に舞台を北欧からパリに広げて描く最新作。今回解禁となったシーンは、ヒロインのマリエとパリで出会った男パイが庭を眺めながら優雅に語らうシーン。壊してしまったノルウェーのキログラム原器を密かに修理すべくパリへ向かったマリエ。そこで以前国際セミナーで出会った男パイと再会し、庭で語らう。父の死をきっかけに、「人生のすべての基準点が崩れていくみたい」と感じるマリエに対し、人生の重さとは、愛の重さとはいったいどれほどのものなのかとパイが問いかける本作のテーマに触れる重要なシーンであり、また今後のマリエとパイとの関係を期待させる大人のラブシーンともなっている。まるで、ドラマ「デート」で杏が演じた超“リケジョ”ような、四角四面の“笑わないヒロイン”の壊れかけた心が、少しずつ修復されていき、やがてパリで見せる柔らかな表情には観客もほっこり。ハーメル監督独特のおかしみに彩られた世界観に、“幸せをはかる方法はひとつじゃない!”と勇気をもらえるに違いない。『1001グラムハカリしれない愛のこと』は10月31日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月28日『ゴジラVSキングギドラ』などで知られる大森一樹監督が23日、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木で行われた東京国際映画祭コンペティション部門審査員記者会見に出席した。会見では、『X-MEN』シリーズで知られる審査委員長のブライアン・シンガーをはじめ、トラン・アン・ユン、ベント・ハーメル、ナンサン・シー、スサンネ・ビアも出席し、審査員が全員集合。日本人監督の代表として審査員を務める大森監督は、「日本を代表する映画祭で、代表として審査員をすることに光栄に思っております。同時にものすごく緊張してプレッシャーが高まっています」と心境を語った。そして、「映画祭が始まって30年。映画にとって産業革命と言われるくらい映画の形が変わってきた。フィルムからデジタルに変わり、映画館がシネコンという形になってきた」と映画業界の変化を語り、「日本でさまがわりをずっと見て来ましたが、私としてもまだ混乱の中にいるような感じ」とコメント。「今回、世界中の映画を見て、世界がどのように産業革命に対応しているのか答えが出ればいいなと。その中で、これから30年とつながるヒントを与えてくれる映画があればベストな映画にしたい」と期待を寄せた。また、外国人審査員全員が影響を受けた日本の映画として黒澤明監督の名前を挙げると、「黒澤監督が世界のフィルムメーカーに影響を与えたことことにすごい感激しています」と感慨深げな表情を見せ、「私自身、高校時代に黒澤監督の『赤ひげ』を見て、医者の話だったので大学は医学部に行き、医学を勉強しながら黒澤映画を見ているうちに、『医者じゃなくて映画監督だ』と気づいて映画監督になった」と自身も多大な影響を受けたことを告白。「その選択が正しかったと、みなさんの発言を聞いてうれしく思います」と喜んだ。さらに、『インファナル・アフェア』のナンサン・シープロデューサーが、「私が影響を受けたのは、あの音楽…日本のゴジラ! そういう意味で、大森監督にも影響を受けている」と言うと、ブライアン・シンガー監督も「確かにそうです! アメリカの3,000万人以上の人たちがだれに影響を受けているかというと、ゴジラ! 日本のゴジラに非常に大きな影響を受けています」と賛同。それを聞き、大森監督は「とても光栄です」と思わず笑みがこぼれた。
2015年10月23日東京国際映画祭のコンペティション部門審査員記者会見が23日、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木で行われ、審査委員長のブライアン・シンガーをはじめ、審査委員のトラン・アン・ユン、ベント・ハーメル、ナンサン・シー、スサンネ・ビア、大森一樹が出席した。『X-MEN』シリーズで知られるブライアン・シンガー監督は「東京国際映画祭の審査員長として、そしてすばらしい審査員団と仕事ができることを光栄に思っています」とあいさつ。審査の基準について「いろんな国々からの映画、ジャンルもホラーからコメディ、ドラマと広い。国の文化の違い、その上にジャンルの違いということは、審査員の私たちにとって課題になる」と審査の難しさを語った。『卵の番人』『キッチン・ストーリー』で知られるノルウェーのベント・ハ-メル監督は「物語がどれだけ上手に語られているかが一つの審査基準」、『ノルウェイの森』のトラン・アン・ユン監督は「最終的にすばらしい作品というのは、言葉が万国共通に物語をうまく語っているもの。そういう基準で見ていきたい」とコメント。『ゴジラVSキングギドラ』の大森一樹監督は、「映画祭が始まって30年。産業革命と言われるくらい映画の形が変わってきた」と言い、「どのように産業革命に対応しているのかを見られたら、ヒントを与えてくれる映画があればベストな映画にしたい」と伝えた。日本の映画で影響を受けた作品を聞かれると、外国人審査員全員から黒澤明監督の名前が挙がり、ブライアン・シンガー監督は「スピルバーグ、ルーカスでさえ黒澤さんの影響を受けているという。ほとんど映画を見る時は、スピルバーグを見て黒澤さん、ルーカスを見て黒澤さんというくらい、黒澤さんは自分の映画作り、映画業界に非常に大きな影響を与えた」と話し、「三船敏郎さんがアメリカに来られた時に会うすばらしい経験があった」ということも明かした。トラン・アン・ユン監督は「溝口(健二)、小津(安二郎)、成瀬(巳喜男)、柳町(光男)、橋口(亮輔)、是枝(裕和)」と名前を挙げ、「日本映画から学ぶことはたくさんある」と語った。イギリスに留学していた時に黒澤監督の話を聞く機会があったという『インファナル・アフェア』のナンサン・シープロデューサーは、「お年を召しているにも関わらず『毎日学ぶことがいっぱいある』と話された言葉はいまだに心に残っている」と言い、黒澤作品は「今でも新しく何か学ぶものがある」とコメント。『未来を生きる君たちへ』のスサンネ・ビア監督も「若い時から黒澤監督の影響を非常に受けている」と言い、ベント・ハーメル監督は「小津監督、黒澤監督が好き。『羅生門』を南米の友人に見せたばかり」と明かした。
2015年10月23日第28回東京国際映画祭が10月22日(木)、東京・六本木ヒルズで開幕。TOHOシネマズ六本木ヒルズではコンペティション部門の審査員をはじめ、オープニング作品『ザ・ウォーク』を手がけたロバート・ゼメキス監督らが出席するオープニングセレモニーが行われた。“2015年10月21日”に都内で行われた来日記者会見で、代表作のひとつである『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』の主人公であるマーティ&ドクに対し、「時空をいじるな」と忠告し、話題をさらったゼメキス監督。最新作である『ザ・ウォーク』は1974年のニューヨークを舞台に、フランス人のアーティスト、フィリップ・プティが、当時世界一の高さを誇ったニューヨークのワールドトレードセンターのツインタワー間で、命綱なしの“綱渡り”に挑んだ実話を圧巻の3D映像で描いている。「映像でなければ表現できないスペクタクル。プティの偉業を知った瞬間、すばらしい作品になると確信した」とゼメキス監督。何よりプティの人間性に惹かれたといい、「どんな障壁もものともしない、芸術家としての情熱をもった人物。優れた語り手でもある彼の経験を、観客にも味わってほしかった」と熱弁。最大の見どころは「やっぱり、プティが411メートル上空に張られたワイヤーに、芸術的な一歩を踏み出す瞬間だね」とアピールしていた。オープニングセレモニーには、コンペティション部門の審査委員長を務めるブライアン・シンガー監督(『X-MEN:フューチャー&パスト』『ワルキューレ』)をはじめ、審査員のトラン・アン・ユン監督、ベント・ハーメル監督、ナンサン・シー(映画プロデューサー)、スサンネ・ビア監督、大森一樹監督が顔をそろえた。かつて、初期の傑作『ユージュアル・サスペクツ』が東京国際映画祭で高く評価された経歴をもつシンガー監督は、「こうした形で東京国際映画祭に戻ってくることができて、とても光栄」と話し、「映画業界で多くの経験を重ねた審査員の皆さんと一緒に、多彩な16本のコンペ作品を審査するのが楽しみ。もちろん、大変な仕事になりそうだけど」と武者震いしていた。第28回東京国際映画祭は10月31日(土)まで、メイン会場となる六本木ヒルズをはじめ、TOHOシネマズ新宿などで開催。『ザ・ウォーク』は2016年1月23日(土)より公開される。(text:cinemacafe.net)
2015年10月22日第27回東京国際映画祭のラインナップ発表記者会見が30日に東京・港区の虎ノ門ヒルズで行われ、コンペティション部門に出品される15タイトルが発表された。同日、現在公開中のディズニー大ヒット作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督が、コンペティション国際審査委員長に就任したことが明らかになった。同映画祭では史上3番目の若さ、さらにハリウッド大作の監督という異例の大抜てき。期間中の発言や審査結果に注目が集まりそうだ。第27回東京国際映画祭・その他の写真本年度のコンペティション部門には、92の国と地域からエントリーされた計1373作品のうち、厳正な予備審査を経た15本が出品。今回から名称が変更された最高賞・東京グランプリ(旧東京サクラグランプリ)を争うことになった。審査委員にはイ・ジェハン(映画監督)、ロバート・ルケティック(映画監督)、エリック・クー(映画監督)、デビー・マクウィリアムズ(キャスティング・ディレクター)、品川ヒロシ(映画監督/芸人)というバラエティ豊かな面々が勢ぞろいする。会見には、日本映画で唯一のコンペ部門出品を果たした『紙の月』を手がけた吉田大八監督と、今年のフェスティバル・ミューズに就任した女優の中谷美紀らが駆けつけ、東京国際映画祭という晴れ舞台への思いを語った。“日本代表”の吉田監督は「勝負ごとは嫌いじゃないので、存分に楽しめそう」と、前作『桐島、部活やめるってよ』に続く快進撃に期待を寄せる。『紙の月』は宮沢りえが7年ぶりに映画主演を果たし、平凡な主婦から横領犯へと転落するヒロインを熱演するサスペンスで、「女優として内面にもっているものを、この映画のためにすべて出し切ってくれた」(吉田監督)と宮沢の女優魂に感服した様子。一方、中谷は「映画人であり、いち映画ファン。映画祭を通して、国境を超えた交流が深まることを心から祈っている」と抱負を語った。第27回東京国際映画祭10月23日(木)から31日(金)まで会場:六本木ヒルズ(港区)、TOHOシネマズ 日本橋(中央区)ほか【コンペティション部門】『1001グラム』ベント・ハーメル監督『来るべき日々』ロマン・グーピル監督『マルセイユ・コネクション』セドリック・ジメネス監督『神様なんかくそくらえ』ジョシュア・サフディ監督、ベニー・サフディ監督『アイス・フォレスト』クラウディオ・ノーチェ監督『メルボルン』ニマ・ジャウィディ監督『ザ・レッスン 授業の代償』クリスティナ・グロゼヴァ監督、ペタル・ヴァルチャノフ監督『マイティ・エンジェル』ヴォイテク・スマルゾフスキ監督『ロス・ホンゴス』オスカル・ルイス・ナビア監督『ナバット』エルチン・ムサオグル監督『紙の月』吉田大八監督『壊れた心』ケビン・デ・ラ・クルス監督『破裂するドリアンの河の記憶』エドモンド・ヨウ監督『草原の実験』アレクサンドル・コット監督『遥かなる家』リー・ルイジン監督取材・文・写真:内田 涼
2014年09月30日第27回東京国際映画祭のラインナップ発表会見が9月30日(火)、東京・港区の虎ノ門ヒルズで行われ、今年のフェスティバル・ミューズに中谷美紀が就任。また、コンペティション部門の審査委員に映画監督としても活動する芸人・品川ヒロシが選ばれたと発表された。『ゼロの焦点』など過去に出演した数作品が特別招待された中谷さんは、「19歳のときに初めて主演した『BeRLiN』を、(当時、同映画祭のメイン会場だった)渋谷Bunkamuraのオーチャードホールで上映していただき、とても嬉しかった思い出がある。いつかはコンペティション作品をもって、レッドカーペットを歩くのが夢ですね」と東京国際映画祭という舞台に、強い思い入れ。自身も熱心な映画ファンとして知られるだけに、「映画祭を通して、映画人とお客様、さらに国境を超えた映画人同士の交流が深まることを心から祈っている」と映画祭を彩るフェスティバル・ミューズとしての抱負を熱く語っていた。会見ではコンペティション部門に出品される15タイトルも発表され、 邦画で唯一のコンペ部門出品を果たした『紙の月』を手がけた吉田大八監督が出席。前作『桐島、部活やめるってよ』で映画賞を席巻しており、「勝負ごとは嫌いじゃない。存分に楽しめそう」と“日本代表”として武者震いが止まらない様子だ。女優の宮沢りえが、平凡な主婦から横領犯へと転落するヒロインを熱演し、約7年ぶりの映画主演を果たした『紙の月』。吉田監督は「女優として内面にもっているものを、この映画のためにすべて出し切ってくれた」と宮沢さんに感謝の意を表し、「女性とお金という切り口から、社会に切り込んでいけたらと思った。予想不可能な原作を読み、これは他人には映画化されたくないと思った」と自信を示した。今年のコンペティション部門は92の国と地域から、計1373作品がエントリー!その中から厳正な予備審査を経た15本が上映され、最高賞・東京グランプリ(東京サクラグランプリから名称変更)を争う。最新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が世界的大ヒットを記録中のジェームズ・ガン監督が、史上3番目の若さでコンペティション国際審査委員長に就任したほか、審査委員はイ・ジェハン(映画監督)、ロバート・ルケティック(映画監督)、エリック・クー(映画監督)、デビー・マクウィリアムズ(キャスティング・ディレクター)、品川ヒロシ(映画監督/芸人)とバラエティ豊かな面々が勢ぞろい。また、比類なき感性を武器に“サムライ”のごとく、革新的な映画を世界に発信し続ける映画人の功績をたたえる「SAMURAI(サムライ)」賞が新設され、第1回受賞者として、北野武(映画監督)、ティム・バートン(映画監督)に同賞が贈られることが決定した。第27回東京国際映画祭は10月23日(木)~31日(金)、六本木ヒルズ、TOHOシネマズ日本橋ほかで開催。【コンペティション】・『1001グラム』(監督ベント・ハーメル)ノルウェー=ドイツ=フランス合作・『来るべき日々』(監督ロマン・グーピル)フランス・『マルセイユ・コネクション』(監督セドリック・ジメネス)フランス=ベルギー合作・『神様なんかくそくらえ』(監督ジョシュア・サフディ、ベニー・サフディ)アメリカ=フランス合作・『アイス・フォレスト』(監督クラウディオ・ノーチェ)イタリア・『メルボルン』(監督ニマ・ジャウィディ)イラン・『ザ・レッスン 授業の代償』(監督クリスティナ・グロゼヴァ、ペタル・ヴァルチャノフ)ブルガリア=ギリシャ合作・『マイティ・エンジェル』(監督ヴォイテク・スマルゾフスキ)ポーランド・『ロス・ホンゴス』(監督オスカル・ルイス・ナビア)コロンビア=フランス=ドイツ=アルゼンチン・『ナバット』(監督エルチン・ムサオグル)アゼルバイジャン・『紙の月』(監督吉田大八)日本・『壊れた心』(監督ケビン・デ・ラ・クルス)フィリピン=ドイツ・『破裂するドリアンの河の記憶』(監督エドモンド・ヨウ)マレーシア・『草原の実験』(監督アレクサンドル・コット)ロシア・『遥かなる家』(監督リー・ルイジン)中国【特別招待作品】・『ベイマックス』(監督ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ)アメリカ*オープニング・『寄生獣』(監督山崎貴)日本*クロージング・『THE NEXT GENERATIONパトレイバー エピソード 10:暴走!赤いレイバー』(監督田口清隆)日本・『天才スピヴェット』(監督ジャン=ピエール・ジュネ)フランス・カナダ合作・『サンバ』(監督エリック・トレダノ)フランス・『デビルズ・ノット』(監督アトム・エゴヤン)アメリカ・『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』(監督犬童一心)日本・『くるみ割り人形』(監督増田セバスチャン)日本・『シェフ三ツ星フードトラック始めました』(監督ジョン・ファブロー)アメリカ・『GARM WARS The Last Druid』(監督押井守)日本・カナダ合作・『ザ・レイド GOKUDO』(監督ギャレス・エバンス)インドネシア・『救いたい』(監督神山征二郎)日本・『花宵道中』(監督豊島圭介)日本・『チェイス!』(監督ビジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ)インド・『アップルシード アルファ』(監督荒牧伸志)日本・アメリカ合作・『劇場版「進撃の巨人」前編紅蓮の弓矢』(監督荒木哲郎)日本・『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』(監督パトリック・ヒューズ)アメリカ・『もしも建物が話せたら』(監督ビム・ベンダース、ミハエル・グラウガー、マイケル・マドセン、ロバート・レッドフォード、マルグレート・オリン)ドイツ・デンマーク・ノルウェー・オーストリア・フランス・アメリカ・日本合作・『ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス 50年の挑戦』(監督マーティン・スコセッシ、デビッド・テデスキ)アメリカ・イギリス・日本合作・『「ティム・バートンの世界」×第 27 回東京国際映画祭 提携企画「ビッグ・アイズ」スペシャル・プレゼンテーション』(監督ティム・バートン)アメリカ・『「百日紅(仮題)」スペシャル・プレゼンテーション』(監督原恵一)日本(text:cinemacafe.net)
2014年09月30日『ホルテンさんのはじめての冒険』『キッチン・ストーリー』に続き、北欧から届いた、やさしくてあったかい人間讃歌!人間のおかしみと哀しみを描き続けてきた、北欧を代表する監督ベント・ハーメルに、最新作『クリスマスのその夜に』についてを訊いた。●原作について教えてください。「Only Soft Presents Under The Tree」という短編集が原作です。もともと私の妻が見つけて、読むように薦めてくれたのです。「きっと気に入ると思うし、脚色できるんじゃないか」と。実際に読んでみて、確かに気に入りました。それぞれのエピソードの繋がり方とか、原作者の人生感、ユーモア等々。クリスマスの映画や原作がある作品をつくるつもりはなかったのですが、とっても気に入ったので、制作に入りました。●脚色台本について>原作を離れて自分の物語として感じなければならない。脚色する時に、原作にもあるそれぞれのエピソードの繋がり、その根底に流れる感情の流れを取り入れる事に注意しました。短編を選ぶ際は、単純に気に入ったものをチョイスしました。それに、登場人物を使ってプロローグとエピローグを、自ら書き下ろして加えました。●多民族国家ノルウェーを象徴する部分が映画にはありますね?原作と変えた部分の一つとして挙げられるのは、登場人物の少年とイスラム教徒の少女です。実は、原作では少女は黒人ではありません。クリスチャンの色々な状況の様々な人々を映画に登場させたかった。それは、元々この作品のコンセプトだったのです。●物語の舞台は架空のノルウェーの街ですね?舞台はノルウェーの架空の街です。撮影は、スウェーデンの小さな村で行いました。そこは早くから雪が降るところで、冬の撮影に適していたからです。しかし、舞台はあくまで平凡などこにでもある架空の街なのです。●最後にメッセージを。映画を作っている時は、あまり気に掛けませんが、完成したらもちろん多くの観客に気に入ってもらえたら嬉しいです。よく観客がどう思おうが構わないなんていう監督もいますが、そんなの嘘です。一人でも多くのひとに観てもらいたいですし、この作品は特に毎年クリスマスの時期に繰り返して観てもらえると嬉しいですね。作品情報『クリスマスのその夜に』監督・脚本・製作:ベント・ハーメル『ホルテンさんのはじめての冒険』『酔いどれ詩人になるまえに』『卵の番人』出演:アリアニット・ベリシャ サニ・レスマイステル ナディア・ソークップ配給:ロングライド12月3日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開!BulBul Film as ©2010 Pandora Filmproduktion GmbH
2011年12月02日