東京・初台の新国立劇場のオペラ2023/24シーズンが10月1日(日)に幕を開ける。プッチーニ《修道女アンジェリカ》とラヴェル《子ども魔法》のダブルビル(2本立て上演)。9月初旬、この開幕公演を指揮する沼尻竜典に抱負を聞いた。「開幕公演だということに気づいてなくて。最近になってそれを認識して、なかなか緊張しております(笑)。私自身、フルの舞台形式のオペラの新制作を指揮するのは久々です。コロナ禍では密を避けるためオーケストラをステージに上げることが多く、私が今年3月まで16年間芸術監督を務めたびわ湖ホールも、この3年間はセミステージ形式の上演になっていましたから。《修道女アンジェリカ》と《子ども魔法》はどちらも上演時間1時間足らずの短いオペラ。作曲家は長いオペラとは少し違った姿勢で書いていて、ある種、箱庭づくりみたいなところがあるんですね。短い時間の中に、自分の持ち味、最上のエッセンスを注ぎ込んでいく。それが短いオペラを書く醍醐味だと思います。だから両作品とも、“これまで培ったものを全部込めました”的なところがある。《子どもと魔法》の3拍子のワルツで《ラ・ヴァルス》が聴こえてきたり、《アンジェリカ》で《トスカ》第2幕と同じ和声が聴こえてきたりすると、ファンは、『あっ、これは!』とたまらないわけです。アラカン世代限定のネタですが、キャンディーズの『微笑みがえし』を聴く喜びみたいなね(*)。音楽的にも、プッチーニのモダンな和声感と、ラヴェルのそれにはとても共通点があるんです。ちょっと専門的になりますけど、六の和音をずらして使っていくとか。六の和音っていうのは、たとえばドミラ。それをドミラ→シレソ→ラドファ→ソシミとずらして使っていく。そういう、同じ和声テクニックを使っている箇所があるんですね。そんなことからも、この2つの作品が同じ年代のものだとわかります」(*)昭和のアイドル・グループ、キャンディーズのラスト・シングル『微笑みがえし』(1978年2月リリース)の歌詞には、過去の楽曲のタイトルが散りばめられている。アンジェリカ役にはキアーラ・イゾットン、《子どもと魔法》の子ども役にはクロエ・ブリオ。世界が注目する二人のソプラノの名花が出演する。「私はふたりとも初共演ですが、ふたりとも本当に素晴らしい歌手です。主役のふたり以外も、すごく贅沢なキャストです。たとえば、《アンジェリカ》のオスミーナは歌うところが少ないのに、8月に日本各地を回るグランドオペラin Japanで《蝶々夫人》の主役を歌っていた伊藤晴さんが演ずるのですから。《子どもと魔法》のほうでは、齊藤純子さんのお母さん役はピッタリ。安楽椅子などを歌う盛田麻央さんはフランスで勉強した人で、フランス語もめちゃくちゃ上手です。青地英幸さんが演ずる蛙も、ベテランならではの味わいがいいですね。出演者が多いオペラですが、主役や準主役ができるような人たちがずらっとキャスティングされている。けっしてヨイショするわけではないですが、さすが新国立劇場です」演出・粟國淳、芸術監督・大野和士との厚い信頼新国立劇場の現在の「ダブルビル枠」は、大野和士オペラ芸術監督が2018年の就任時に、劇場のレパートリー拡充のために打ち立てた上演計画の一環で、2019年4月のツェムリンスキー《フィレンツェの悲劇》とプッチーニ《ジャンニ・スキッキ》でスタート。その公演の指揮を委ねられたのも沼尻だった。「古くはダブルビルといえば、《道化師》と《カヴァレリア・ルスティカーナ》が定番でした。大野さんは、意外性のある組み合わせを考えてくださった。前回の《フィレンツェの悲劇》と《ジャンニ・スキッキ》もなかなかレアでしたけど、今回のダブルビルは、世界的に見ても珍しいんじゃないでしょうか。大野さんが次を考えてらっしゃるかどうかは知らないけれど、プッチーニの三部作、《外套》《修道女アンジェリカ》《ジャンニ・スキッキ》をあえて一晩にまとめずバラして、そこに近代の作品を組み合わせるというスタイルですね。今回の2作品は、大劇場ではあまりやらないかもしれないけれども、音大出身者には親しみのある演目かもしれません。《修道女アンジェリカ》は(合唱以外の)登場人物がすべて女声。音楽大学は女性が多いから、よく学内オペラ公演で取り上げられます。《子どもと魔法》も、出演者が多いので大勢が出る学生の公演には都合がいい。そういうこともあって、双方とも意外と上演回数があると思います」演出家・粟國淳とのコンビでの上演。これまで何度も協働を重ね、厚い信頼を寄せ合うふたりだ。「日生劇場やびわ湖ホールでも長年ご一緒してきましたけれども、粟國さんは絶対に変なことをしない。変なことというのは、たとえば修道院がいきなり精神病院になっているとかですね。今、読み替えで注目を狙うような演出が、ドイツを中心に流行ってしまって。作品自体の魅力を引き出すより演出家のアイディアを見せようとするみたいなね。読み替えが全部ダメとは言いたくないけど、つじつまの合わない読み替えも多いんです。粟國さんは常に王道を行く演出で、音楽に沿って、作曲家や作品をリスペクトするのが基本だから、ストレスがまったくないんです。歌手たちも安心して歌えると思いますね。歌っている言葉と動作が一致しているし、アリアを1曲まるまる寝っ転がって歌えとかいう無理も絶対にさせない。そしてやっぱりイタリア育ちなので、日本よりも濃い海や空の色を見ていたのでしょう。普通の日本人にはない色彩感をお持ちです。宗教的シーンも自然に作れますね。たとえば、修道女といったって、われわれ日本人はなかなかピンとこないけど、彼は当然イメージを持っている。もちろんイタリア語は母国語のようなものなので、たぶん考えごとはイタリア語でしているんじゃないでしょうか。音楽的にもいろいろ助けてもらっています」5学年上の大野和士芸術監督とは長い付き合いがある。「ずっと前ですけど、質問したいことがあってスコアを持って訪ねて行ったらインタビューの最中で、『質問に来た後輩』として写真に撮られ、一緒に雑誌に掲載されてしまいました(笑)。僕は学生時代の大野さんが指揮するのも見ているんですよ。自分がまだ高校生の頃で、当時私がアルバイトでたまにピアノを弾いていた、長門美保歌劇団の公演でした。メノッティの《泥棒とオールドミス》だったと思います。そんな頃からずっと背中を追ってきた。追い切れてないですけどね。彼が尊敬していたヴォルフガング・サヴァリッシュは僕も大好きな指揮者だったので、ミュンヘンでもお会いしています。そういえば、大野さんと同じ週に、ミュンヘンの歌劇場で指揮したこともあるんですよ」いまや日本のオペラ界を担う第一人者として活躍するふたり。40年来の指揮者仲間に託した、芸術監督肝いりのダブルビル公演なのだ。見逃せるはずがない。この取材後に始まった稽古もいよいよ佳境。開幕はまもなくだ。取材・文:宮本明撮影:石阪大輔ジャコモ・プッチーニ修道女アンジェリカモーリス・ラヴェル子どもと魔法■チケット情報月1日(日) 14:0010月4日(水) 19:0010月7日(土) 14:0010月9日(月・祝) 14:00新国立劇場オペラパレス
2023年09月20日森友通商株式会社(創業:1854年、所在地:東京都中央区、代表:森友 由)は、自社が製造販売する次亜塩素酸水「モーリス」を過剰に噴霧した場合の空気中塩素濃度を計測しました。過剰噴霧の様子【試験品】 試験品:次亜塩素酸水モーリス(森友通商株式会社)【試験品濃度】 100mg/L(2倍希釈*1、有効塩素濃度100ppm)、pH6.0±0.5【噴霧器】 PK-804S(プーキービケン)【測定器】 XPS-7II(新コスモス電機)【部屋の広さ】 約6.2畳【試験実施日】 2021年11月10日事務所の閉ざされた一室に次亜塩素酸水「モーリス」を過剰に噴霧し、視界が不明瞭になる状態にまで充満させ、空気中の塩素濃度を測定しました。【結果】0.02ppm結果は、労働安全衛生法に定める塩素ガスの許容濃度(0.5ppm)の1/25でした。なお、試験に使用した次亜塩素酸水溶液の塩素濃度(100ppm)は、浮遊ウイルスに対して30分で99.9%の除去率が認められた濃度(20ppm)の5倍相当に該当します*2。塩素濃度測定中塩素濃度の測定結果試験実施部屋次亜塩素酸水「モーリス」は10年以上の販売実績があり、累計出荷数量は1,000万本*3以上に達しています。新型コロナウイルスが流行する前から、介護施設や幼稚園などで衛生管理のプロに支持されてきました。新型コロナウイルスが流行し始めてから、一般の方からも次亜塩素酸水は注目を浴びることになったと同時に、「次亜塩素酸水」を「次亜塩素酸ナトリウム」と混同される方が散見されるようになり、「次亜塩素酸水も有害だ」という誤解や風評が広がりました。また、厚労省などが、次亜塩素酸水の空間噴霧を「おすすめしない」としたことから、現場で噴霧器を撤去する動きなどに繋がってしまいました。しかし、当社代表が副会長を務める日本除菌連合や、国会議員で構成される議員連盟などの科学的な知見に基づいた働きかけによって、厚労省は最新の事務連絡で従来の方針を修正しています。10月21日に発出された事務連絡では、「適切な使用を妨げるものではない」、「個々の製品の使用に当たっては、その安全性情報や使用上の注意事項等を守って適切に使用してください」としています。厚労省の事務連絡: 次亜塩素酸水「モーリス」は、有効性と安全性に関する多くの試験を第三者分析機関において実施しています。詳細はホームページの「エビデンス」をご確認ください。モーリスのエビデンス: 空間噴霧に関する早わかり動画も公開中です。 ご不明な点は遠慮なくお問い合わせください。*1:試験にはモーリスの2倍希釈液(100ppm)を使用しましたが、実際の噴霧使用にあたっては、メーカーの推奨濃度(4~10倍希釈=50~20ppm)を守って使用ください。*2:モーリス10倍希釈液(20ppm)の噴霧による浮遊ウイルスへの除去性能評価試験(25立米空間)実施機関:北里環境科学センター結果:噴霧開始後30分で99.9%の除去効果あり*3:メーカー累計出荷数量、400mlボトル換算、2021年10月時点モーリスシリーズ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月11日森友通商株式会社(所在地:東京都中央区、代表:森友 由)は、厚労省が次亜塩素酸水の空間噴霧を認める通達を発布したことを受け、製造販売する次亜塩素酸水「モーリス」の各種キャンペーンを開始しました。モーリスシリーズ次亜塩素酸水「モーリス」は10年以上の販売実績があり、出荷数量は累計1,000万本以上に達しています。新型コロナウイルスが流行する前から、介護施設や幼稚園などで衛生管理のプロに支持されてきました。今までに健康被害報告もありませんでしたが、コロナ禍において、これまで厚労省は次亜塩素酸水を含む液剤の空間噴霧を「おすすめしない」としておりました。それが「全ての次亜塩素酸水の空間噴霧をおすすめしない」としているとの認識が広まり、「モーリス」を噴霧利用していた施設でも、噴霧利用を停止する施設が続出しました。当社代表が副代表を務める業界団体「日本除菌連合」は、片山さつき議員が代表を務める超党派議員連盟とともに、厚労省に事務連絡の発布を促しておりました。そして本日2021年10月21日、厚労省は事務連絡を発布。通達文では、「安全性情報や使用上の注意事項等を確認した上で、適切に次亜塩素酸水の空間噴霧を行ってください」という趣旨になっております。事務連絡は、全国の都道府県と保健所設置市へ通知されました。 これに伴い、噴霧利用を停止していた施設が噴霧を再開することを願い、「モーリス」直販サイトで各種キャンペーンを開始いたしました。 ぜひ、ウイルス対策に次亜塩素酸水モーリスの空間噴霧を活用ください。児童教室における噴霧の様子ホテル会場における噴霧の様子モーリスは、世界で初めて※、実際にヒトに対する吸入毒性試験を実施し、その安全性を確認しています。※当社調べ 10倍に希釈した液で、浮遊ウイルスに対する効果も実証済み。30分で99.9%除去することが確認されています。 モーリス空間噴霧の有効性と安全性について、早わかりアニメーション動画も公開中! 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月22日2016年本屋大賞に輝く同名小説を映画化した『羊と鋼の森』の完成披露試写会が5月20日(日)、都内で行われ、主演を務める山崎賢人をはじめ、共演する鈴木亮平、上白石萌音、上白石萌歌、橋本光二郎監督、ピアニストの辻井伸行が登壇した。■辻井さんのピアノ演奏に、山崎さんは思わず…数々の映画で主演を務め、今年は初主演ドラマ「トドメの接吻」で新たな魅力を放った山崎さん。本作では、北海道に暮らす高校生・外村直樹が、ピアノの調律師との出会いをきっかけに、自身も同じ道を歩もうと奮闘する姿を繊細に演じている。「役者として仕事をしながら感じることを重ね合わせれば、調律師を目指す外村がリアルになると思った」と山崎さん。ステージ上で辻井さんがモーリス・ラヴェル作曲の「水の戯れ」、久石譲作曲の映画エンディングテーマ曲「The Dreams of the Lambs」を生演奏すると、山崎さんは「力強さと気持ちで弾いていることを感じました。すごく元気をもらいました」と感激しきり。さらに「今日は来てよかった」と主演作の舞台挨拶にも関わらず、観客気分で感想を述べ、客席を笑いに包んでいた。■上白石萌音&萌歌姉妹が、ふたり揃って初めての映画イベント!大河ドラマ「西郷どん」に出演中の鈴木さんは、外村にアドバイスを送る“兄貴分”柳伸二を演じており、「この美しい小説をどうやって映像化するのか、最初は不安もあったが、出来上がった作品を見て、涙がこぼれました。本当にすばらしい作品になっています」と自信のコメント。尚樹が出会う高校生の姉妹ピアニスト、和音と由仁を、女優の上白石萌音さん(『君の名は。』)&萌歌さん(『未来のミライ』)姉妹が演じ、初共演が実現した。この日はふたり揃って初めての映画イベント登場となり、姉の萌音さんが「混乱される方もいらっしゃると思うので、お話しておくと、私のほうが背が低いんですけど、私が姉です」と自己紹介。「初めて妹と共演できた、私の人生にとって大切な1本」とふり返り、妹の萌歌さんは「こうして私も大好きな作品が、皆さんにお届けできるのがうれしいです!」と喜びを語っていた。『羊と鋼の森』は6月8日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:羊と鋼の森 2018年6月、全国東宝系にて公開ⓒ 2018「羊と鋼の森」製作委員会
2018年05月20日ローザンヌを拠点とするモーリス・ベジャール・バレエ団(BBL)が、単独では4年ぶりとなる日本公演を控え、来日した。巨匠ベジャールがオペラの舞台を丸ごとバレエにした『魔笛』(Aプロ)と、かの傑作『ボレロ』ほか3作品によるBプロとを携えてのこのツアーは、振付家ベジャールの没後10年を記念する特別なもので、彼の命日にあたる11月22日と翌23日には、兄弟カンパニー、東京バレエ団との特別合同ガラが予定されている。〈ベジャール・セレブレーション〉と名付けられたこの公演で上演されるのが、ベジャール作品の傑作集、『ベジャール・セレブレーション』だ。昨年12月にローザンヌで初演し、ツアーで上演を重ねたこの作品の、東京バレエ団との特別ヴァージョンの全貌が、14日の公開リハーサルで明らかとなった。モーリス・ベジャール・バレエ団 チケット情報冒頭で踊られるのは、ベジャール1989年の作品『1789…そして私たち』からの抜粋、音楽はベートーヴェンの第一交響曲だ。BBLと東京バレエ団のダンサーたちが渾然一体となって、ベジャールの世界への扉を開け放ち、これに『ヘリオガバル』『わが夢の都ウィーン』『ライト』『ハムレット』『バクチIII』といった傑作からの抜粋が続く。東京バレエ団のパートとして新たに加えられた場面も実に様々。躍動感たっぷりの『アレポ』や『バロッコ・ベルカント』のパ・ド・シス、また、同団のプリンシパル、上野水香と柄本弾がバッハの合唱曲で踊る『我々のファウスト』の美しいパ・ド・ドゥなど、見どころの連続だ。冒頭に対応するように、最後に配されたのが、やはりベートーヴェン。これも『1789…そして私たち』からの抜粋、第九交響曲の第三楽章だ。リハーサル終了後に囲み取材に応じたBBL芸術監督のジル・ロマンは、これについて、「プログラム全体が大きなアンサンブルとなるようなものを作りたかった」と話した。「ベジャールは振付家という枠組みを大きく超えた人物。深い教養があり、日本が大好きで、オペラや演劇、映画なども手がけた。観ればきっと何かを受けとっていただくことができるはず。ぜひ、劇場に観にきてください」とも。「ベジャールは師であると同時に、彼の作品を上演する時、常に一緒にいて、私を守ってくれる存在。だから命日の22日も、彼はもちろん来てくれるでしょう!」モーリス・ベジャール・バレエ団日本公演は11月17日(金)から26日(日)まで、特別合同ガラ〈ベジャール・セレブレーション〉は11月22日(水)・23日(木・祝)、ともに東京文化会館 大ホールにて。チケットは発売中。取材・文加藤智子
2017年11月15日20世紀を代表する振付家、モーリス・ベジャール没後10年を迎える今秋、彼が率いたモーリス・ベジャール・バレエ団が日本公演を行う。7月24日、一般の観覧者約500人を招いての特別記者会見および秘蔵映像上映会が開催され、ジル・ロマン芸術監督、ダンサーの那須野圭右が公演への抱負を語った。モーリス・ベジャール・バレエ団 チケット情報ベジャールについて、「モーリスの作品を稽古していると、彼がいつもそばにいるように感じる」と話すロマン。11月の日本公演では、Aプロはベジャールがモーツァルトのオペラに振付けた『魔笛』を、Bプロではロマン振付の『アニマ・ブルース』『兄弟』、ベジャール振付『ピアフ』、またバレエの金字塔と言われる『ボレロ』も上演する。このうち『兄弟』は「ふたりの日本人ダンサー、那須野と大貫真幹にインスピレーションを得て創った」とロマン。主演の那須野は「お前らいつも一緒にいるな、兄弟みたいだな、というところから始まりました。ジルが僕をメインに創ってくれた初めての作品。日本で上演できてとても嬉しい」と笑顔を見せた。「このプログラムには複数の関係性が紡ぎ出されています。『兄弟』では美空ひばりさんの「ラ・ヴィ・アン・ローズ」を使っていますが、これはモーリスの作品『ピアフ』に繋がる。ラヴェルの音楽も用いているが、これは『ボレロ』と響き合う──。ベジャール作品と現代の新作をふたつの柱として上演していく、私たちの姿を映しています」(ロマン)ベジャールの命日にあたる11月22日と翌23日に開催される、東京バレエ団との特別合同ガラ〈ベジャール・セレブレーション〉の内容も明らかに。今回はその稽古のための来日でもあったロマンだが、第1部の『テム・エ・ヴァリアシオン』では、「日記を綴るように、現在のカンパニーの姿をモーリスに伝えたい」。さらに第2部『ベジャール・セレブレーション』はベジャール作品の傑作集で、ここに東京バレエ団のダンサーたちが参加。那須野は彼らの指導を担う。「ベジャールは東京バレエ団を愛していた。没後10年にここでコラボレーション行うのは、不可欠で重要なことです」(ロマン)。秘蔵映像上映会では、これまでの日本公演の映像、また次回上演予定作品のハイライト映像が披露され、ベジャールの多様で鮮やかな作品世界が蘇った。「秋の公演を楽しみにしていてください」と締めくくったロマン。那須野も、ダンサーとしては「これが最後の舞台になると思う。ぜひ観に来ていただきたい」と思いを明かし、充実の舞台を予感させた。公演は11月17日(金)から26日(日)まで、東京文化会館、11月28日(火)・29日(水)に兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホールにて。なお、東京公演のインターネット先行を7月27日(木)午前10時より受付。取材・文:加藤智子
2017年07月26日国際的な評価の高いダンサー大植真太郎を中心としたC/Ompany(シースラッシュ)の新作公演「忘れろ/ボレロ」が11月11日(金)より、DDD青山クロスシアターにて開幕する。ジャンルレスなダンスでシルクド・ソレイユの舞台にも立った辻本雅彦、モナコ公国を本拠地とするJAPON dance projectのメインメンバー柳本雅寛、本年度トヨタ コレオグラフィーアワードにて次代を担う振付家賞とオーディエンス賞のW受賞を果たした平原慎太郎といずれも国内外の第一線で活躍する気鋭のダンサーを集めた今回挑むのは、モーリス・ラヴェルの「ボレロ」。ダンス「忘れろ/ボレロ」チケット情報今作は、2016年3月、日本全国15箇所を駆け巡った、大植真太郎・森山未來・平原慎太郎によるダンス公演「談ス」の第2弾として発表される。コンテンポラリーダンス作品としては異例の大型ツアーとして話題になったその作品は、いつしか既存のダンスとも演劇とも違うジャンルとして、「談ス」という新たなジャンルを作り上げる。誰もが1度は聞いたことのある名曲は、4人の男たちによってどう表現されるのか。リーダーの大植真太郎からコメントが届いた。『最近、ダンス公演を見に行った時に、内容や踊りよりも音楽しか印象に残らない作品が多かったんです。そうなったときに、身体やダンスは意味があるのか?と思い始めてしまった。舞台上でダンスに付随するBGMのように音楽を使うことは、音楽に正面から向き合っているとは言えないと考えてしまったんです。そこで今回は、みんなが知っているボレロの、「1つの到達点があって、そこに到達した途端、また新たな目的が生まれる」というイメージを、ダンサーの身体だけで表現していきたいのです。この終わりのない旋律の終わりはどこなのか?作品が終わる瞬間に、ダンスは終わっているのか?果たして劇場を出るときに作品は終わっているのか?この作品はお客さんとのコミュニケーション型のダンスです』公演は11月11日(金)・12日(土)東京・DDD AOYAMA CROSS THEATERにて上演。チケットは発売中。
2016年11月01日マンチェスターをベースとして活動するイラストレーター、ステフ・モーリス(steph f morris)の作品展示&販売会「steph f morris Art Gallery」が、4月16日から5月8日までフレッド シーガル 代官山店にて開催される。ステフ・モーリスは、身の回りの魅力的なオブジェクトをペンシルのみでハイクオリティに仕上げる作風が特徴のイラストレーター。それぞれの作品は完成までに20時間から35時間を費やしており、長年の経験に基づいた丁寧な作業によって、細かいディテールが可能な限り最大限に表現されている。今回開催される展覧会では、ナイキ(NIKE)やアディダス(adidas)のスニーカーをモデルにした作品の数々を展示。ペンシルのみでレイヤーを幾つにも重ね重ねに施すことで、ストッチワークが施された糸の表情や、レザーのクラック加減、シューレースのすり減り具合などが忠実に再現された。「Nike Air max 95」や「Nike more uptempo」、「Supreme Nike Air Force 1」、「Kanye West designs」、「NIKE’What The LeBron’」、「adidas original superster」などの作品が展示される。【イベント情報】「steph f morris Art Gallery」会場:Fred Segal DAIKANYAMA住所:東京都渋谷区代官山13-1 グロード代官山4号棟 フレッド シーガル マン会期:4月16日~5月8日
2016年04月11日マニューバーラインと時計セレクトショップのTiCTAC(チックタック)は、マニューバーラインが手がけるシグネチャーブランド「モーリス・レノマ(Maurice・Renoma)」の腕時計から、コラボレーションモデル(3シリーズ)を発売した。全国19店舗のTiCTACで販売し、価格は16,000円から。今回のコラボレーション「TiCTAC別注モデル」は、立体的なダイヤルデザインの「リヨン」。サン&ムーン表示にクラシカルなフェイスの「モンペリエ」、3針にローマンインデックスがオーセンティックな雰囲気の「ラヴァル」。いずれもオリジナルモデルが持つクラシックな雰囲気に、ブラウン系レザーをアレンジして柔らかい印象の時計に仕上げている。リヨンの主な仕様は、ムーブメントがクオーツ、ケースサイズが径42×厚さ10mm、防水性能が30m防水。ケースとストラップのバリエーションは、シルバーケース×ダークブラウンストラップ、シルバーケース×ブラウンストラップの2種類。価格は18,800円。モンペリエの主な仕様は、ムーブメントがクオーツ、ケースサイズが径43×厚さ10mm、防水性能が30m防水。ケースとストラップのバリエーションは、ローズゴールドケース×ダークストラップ、シルバーケース×ブラウンストラップの2種類。価格は25,800円。ラヴァルの主な仕様は、ムーブメントがクオーツ、ケースサイズが径40×厚さ7mm、防水性能が30m防水。ケースとストラップのバリエーションは、シルバーケース×ブラックストラップ、ローズゴールド×チョコレートストラップ、ゴールド×キャメルストラップの3種類。価格が16,000円。取り扱い店舗は以下の通り。TiCTAC 吉祥寺店、ラゾーナ川崎店、たまプラーザ店、トルク渋谷ルミネマン店、トルク有楽町ルミネ店、豊洲店、WATCH POLITiCS 横浜東急ハンズ店、トルク新宿店、松本店、磐田店、軽井沢店、金沢店、グランフロント大阪店、あべの店、岡山店、松山店、熊本店、福岡店、博多店。
2014年12月01日