「V6」の岡田准一が主演する感動巨編『永遠の0』の完成披露試写会が2日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、岡田をはじめ、三浦春馬、井上真央、濱田岳、新井浩文、染谷将太、三浦貴大、上田竜也、山崎貴監督が舞台あいさつに立った。岡田は「命を削りながら、大切に撮影した作品。たくさんの愛が詰まっている」と胸を張り、駆けつけたファン5000人に作品をアピールしていた。その他の画像原作は現在までに累計発行部数400万部を突破している百田尚樹氏の同名小説。特攻により戦死した天才パイロット・宮部久蔵(岡田)の60年間封印された真実が、現代を生きる孫の健太郎(三浦春馬)によってひも解かれる。岡田が演じるのは天才零戦パイロットでありながら、“海軍一の臆病者”と呼ばれた謎多き男という役どころで「当時を生きた方々に認めていただきたいという気持ちもあり、しんどい役ではありました」と振り返り、「壮大な愛を受け継いでいく物語。皆さんにとっても大事な作品になれば」と語りかけた。片や、現代を生きる青年を好演した三浦は「すごく刺激を受けた」と、橋爪功、平幹二朗、今年5月に亡くなった夏八木勲らベテラン勢との共演に感激しきり。4年前に他界した祖父は、戦時中に多くの仲間を失ったと明かし「自分のルーツに触れる機会にもなった」としみじみ。久蔵の妻・松乃を演じる井上は「戦争ものを敬遠される方もいると思うが、誰かを大切に思う気持ちは、時代を超えて共感できる。ぜひ女性にも観ていただければ」と話した。人気コミック「寄生獣」の映画化でも話題を集める山崎監督は、「悔しいほどに感動して泣いてしまった。ぜひ映画化という形で“対抗”したかった」と原作との出会いを述懐。2012年夏、猛暑の中で撮影に臨んだスタッフ、キャストの労をねぎらっていた。『永遠の0』12月21日(土)、全国東宝系ロードショー
2013年12月03日岡田准一(V6)が12月2日(月)、主演作『永遠の0(ゼロ)』の完成披露試写会に出席。共演した染谷将太を「可愛くてしょうがない」と評し、「撮影中『この映画は、君にかかっているよ』と追い込むと、いいリアクションをしてくれた」とデレデレだった。百田尚樹の同名ベストセラーを映画化。現代を生きる青年が、誰よりも「生きて帰りたい」と願いながらも戦場に赴き、いまの自分と同じ年で特攻に散った祖父の人生について調べ上げていくさま、60年の時を超えて明かされる深い“愛”を壮大なスケールで描き出す。東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催された完成披露試写会には、5,000人のファンが駆けつけ、岡田さんや染谷さんを始め、出席した三浦春馬、井上真央、濱田岳、新井浩文、染谷将太、三浦貴大、上田竜也、山崎貴監督に熱い声援を送った。岡田さんは“帝国海軍一の臆病者”と称された天才零戦パイロット・宮部久蔵を演じ、「しんどい役でした。当時を知っていらっしゃる方に認めてもらいたいという思いがあったので」と胸中を告白。その分、本作への思いは格別で「壮大な愛の物語。現場が命を削りながら、大切に撮りあげた作品なので、みなさんにとっても大事な作品になれば」と期待を寄せていた。現代を生きる青年役の三浦さんは、戦時下に生きた自身の祖父のエピソードを披露しながら「自分のルーツに触れるきっかけになった」と感慨深げ。また、田中泯、橋爪功、今年5月に亡くなった夏八木勲さんらと共演し、「素晴らしいキャリアを積み上げたみなさんのお姿に、刺激を受けました」としみじみ語った。また、井上さんは久蔵の妻・松乃を演じており「誰かを大切に思う気持ちは、時代を超えて共感できる部分。愛に包まれた絆を感じられる作品なので、ぜひ女性にも観ていただければ」とアピールしていた。『永遠の0』は12月21日(土)より全国東宝系にて公開。(内田涼(cinema名義))■関連作品:永遠の0 2013年12月21日より全国東宝系にて公開(C) 2013「永遠の0」製作委員会
2013年12月02日「最近になって、自分がどれだけ芝居がヘタクソかというのがハッキリと分かるようになりました」。三浦貴大はそれを自らにとっての「進歩」だと言う。昨年と今年で劇場公開映画がなんと14本を数える男の言葉である。その真意は?まもなく公開となる主演映画『キッズ・リターン 再会の時』は、あの北野武監督の名作の10年後の物語。刑務所から出所するもその先に何の当てもなく、再びヤクザの道へと進むマサルを演じた。悩み、立ち止まり、己を見つめ、再び悩みながらも前に進もうとする主人公――それは俳優としての三浦貴大の歩みそのものかもしれない。「無謀な試み」という言葉でこの映画を退けることは容易い。実際そうした声は企画が発表されたときから根強く存在しているし、三浦さんがリスクを冒して出演しなくてはいけない理由もない。たとえ断ってもそれを“臆病”と呼ぶ者はいなかっただろう。北野武監督により1996年に発表された『キッズ・リターン』は多くの映画ファンが自身にとってのベストムービーに挙げることも珍しくない邦画史上に残る名作だ。その主人公たちの10年後をキャストを一新した上で描く。三浦さんも「あれだけの人気作品ですから…正直、不安だったし、怖いという思いはいまも消えてはいない」と率直な思いを明かす。過去に『キッズ・リターン』を観ていたが、今回の仕事が決まってから観直すことはあえてしなかった。「観ないと決めたのは今回の脚本を読んでからなんです。読んでみて、素直に男たちの友情と再生の物語だと感じたし、それをダイレクトに演じたいと思いました。また観直すことによって、絶対に引きずられてしまうとも思ったので、新たな作品だと覚悟を決めて、自分の思った通りに演じさせてもらいました」。メガホンを握ったのはオリジナルの『キッズ・リターン』を含め、90年代から6作にわたって北野監督の下で助監督を務めた清水浩。監督からほとんど唯一の要求として言われたのは、平岡祐太演じるシンジとの会話の間を大切にすること。北野組で培ってきた撮影のスピード感がまず三浦さんを大いに戸惑わせた。「とにかく速いです!いつのまにかカメラが回っていて、ほとんど一発撮りでOK。それはまず何より監督の決断力とスタッフ陣の実力がないとできないこと。そういう意味で職人が集まったすごい現場でした。スピードに対する恐怖?ありましたよ、もちろん。その速さゆえになかなかマサルという役柄の手応えをハッキリと掴めなくて。でもそこは割り切って、そのスピードに乗るような気持ちでやっていました」。監督から提示される明確なキャラクター像がない中で、三浦さんが考えたマサルという男を貫くのは「何もなさ」だった。「何もない。マサルという男はそれでいいんだと思いました。やりたいことが見つからず、街もすっかり変わって、昔気質のヤクザではもういまの社会は生きていけない。シンジが一度はボクシングを諦めながらももう一度立ち上がるのとは対照的に、マサルは自分の夢や希望をシンジに託している。自分の中に燃やせるものを持っているかいないか――それは似た者同士のはずの2人の大きな違いだと思います」。シンジとマサルの再会が本作の軸となっているが、決して2人の共演シーンは取り立てて多くはない。だが平岡さんとの共演が確実にマサルというキャラクターの形成に大きな影響を与えたという。「平岡さんは年齢も一つしか違わないこともあってやりやすかったです。すごく真っ直ぐなんですよ、芝居の表現も本人も(笑)。あのストレートに気持ちをぶつけてくる感じってすごいですよ。正直、平岡さんと共演しているときとそうでないときで、自分が全く別人のように感じていましたから。それはマサルがシンジに対して感じていた想いと同じだと思います」。2010年のデビューから3年。“たった”3年である。だがそのフィルモグラフィはお世辞抜きで10年選手のようである。今年は本作に加え『監禁探偵』でも主演を務めたほか『許されざる者』『永遠の0(ゼロ)』と骨太の作品に確実に足跡を残している。それでも己に向き合い、導き出したのが冒頭の「ヘタクソ」という答えである。「出来ない出来ないとは前から感じてはいたんですが、ヘタクソなんだって思えたんです。いつか出来るようになりたいし、ならなくてはいけないんだけど、いま自分でやれることというのが明確に分かり始めてきているのかな?」。「確立したというほどのものではないけれど」と言いつつ、自分なりに見つけたアプローチ。それは“なりきる”のでも“憑依する”のでもない。いろいろな絵の具を溶かして色を作り込むように、脚本から、そして己の中から様々な感情を引っ張り出しては溶かし、練り込み、心情を作っていく。「芝居をするというよりも自分は結局、自分でいることしかできない。“役になりきる”のが芝居であるとするなら、やっぱりヘタクソなんですよ、僕は(苦笑)。考えて、考えて、気持ちを理解して、自分がこの場にいたらどうするのか?と考え、そのいろんな気持ちをすり合わせていき、セリフへと導く。だから毎回まず、悩むところから入っています」。どんな役柄も“三浦貴大”。だがどれも決して同じ色ではない。繰り返すが彼のキャリアはまだ3年。この先の道に、どんな色を塗っていくのか?まだまだこれからが楽しみだ。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:キッズ・リターン 再会の時 2013年10月12日より全国にて公開(C) 2013『キッズ・リターン 再会の時』製作委員会
2013年10月10日映画『キッズ・リターン 再会の時』の完成披露試写会が9月25日(水)に都内で開催され、主演の平岡祐太、三浦貴大を始め、倉科カナ、中尾明慶、市川しんぺー、小倉久寛、ベンガル、清水浩監督による舞台挨拶が行われた。1996年に公開された北野武監督の名作『キッズ・リターン』で挫折を味わった主人公2人の10年後を描いた本作。ボクシングへの情熱を失ったシンジと刑務所から出所したマサル――新たな道を歩もうとする2人の姿を描く。『キッズ・リターン』で金子賢が演じたヤクザのマサルの10年後を演じた三浦さんは、「あまり怖い役をやったことがなかったので、『オレでいいのか?』という気持ちはあった」と偽らざる心情を吐露。かつての傷のせいで左腕が上手く動かせないという設定だったが、これにも苦労したようで「動かさないようにということに神経が行ってしまい、慣れるまで大変でした。ヤクザってどういう喋り方するのか?などいろんなことに迷いました」と苦笑交じりに述懐した。平岡さんはボクサー役ということで過酷なトレーニングに従事。7月に亡くなったボクシングトレーナーの梅津正彦さんらの指導を受けた。「準備は3か月で週5日ボクシング、週2日筋トレのジム通いを繰り返しましたが、最初の1か月は全然変わらず、プロデューサーや梅津さんから『ホントに大丈夫か?』と言われて冷たい空気があった…」と苦笑。そこからさらに食事制限も行ない「炭水化物を摂らず、油の少ないチキンばかり食べて生きた心地がしなかった」とふり返る。その甲斐あってボクシングシーンは素晴らしい出来栄えとなっているようで、平岡さんは「いろんなトレーナーの肩の力をお借りして出来上がったシンジです。ボクシングシーンは注目して見ていただけたら」とアピール。ジムの会長役のベンガルさんは「これが俳優の動き、テクニックかとゾッとしました。最後の試合のシーンは朝から晩まで後楽園ホールでずっと動きっ放し。アップで撮れば簡単なのに監督は引いた画で撮る。全身が映るからごまかせないし、逃げ場がないんです」といかに平岡さんのボクサーぶりが素晴らしいか熱弁をふるった。そんなシンジの恋人役を演じた倉科さんは「平岡さんとは前に夫婦役を演じたこともあって親しいので居心地がよかった」と語る。初共演の三浦さんも一緒に、倉科さんの撮影最終日に食事にも行ったそう。まだ撮影の残っている2人のために倉科さんがご馳走したそうで、三浦さん、平岡さんは「おごってもらいました!」と笑顔を見せた。『キッズ・リターン 再会の時』は10月12日(土)より全国にて公開。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:キッズ・リターン 再会の時 2013年10月12日より全国にて公開(C) 2013『キッズ・リターン 再会の時』製作委員会
2013年09月25日6月1日(土)その他の画像より公開される三浦貴大&夏菜主演の映画『監禁探偵』が白シャツと手錠の“監禁スタイル”の入場者の料金を割り引くことを決定した。今回の割引は、劇中で夏菜演じる“アカネ”が白シャツ姿で手錠をされることから、“白シャツ+手錠”で来場すると入場料金が1000円になるというもの。“手錠”については、紐、またはバンダナやゴムなど、手錠に即したもので、両腕を巻いていることが条件。“白シャツ”は、映画のポスターに映っているアカネのようにダボダボであればなおさら良いというユニークな割引サービスで、男性、女性ともに適用される。なお“監禁スタイル”入場者割引を実施するのは、ヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ新宿の2館。本作は、推理作家・我孫子武丸の原作を実写化した密室ミステリー。殺人現場に遭遇してしまった男(三浦)と謎の美女(夏菜)が、なぜか相手を監禁し、部屋から一歩も出ることなく、携帯電話とネットを駆使し、事件の真相に迫る様を描いている。『監禁探偵』6月1日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ新宿ほか全国公開
2013年05月30日殺人現場に遭遇してしまった男・亮太が目撃者である謎の美女・アカネを自室に監禁し、お互いの素性が分からないまま協力して真犯人追及に奮闘する密室サスペンス『監禁探偵』。大ヒットサウンドノベル「かまいたちの夜」を生み出した、我孫子武丸による原作マンガをベースにした本作は、アパートの一室を舞台にほぼ2人劇を展開する物語構成。それだけにセリフの掛け合いが要となるのだが、W主演を務める三浦貴大と夏菜は、その難関を軽々とクリアしている。初共演とは思えぬ見事なまでのコンビネーションぶりを発揮できた理由とは? そこには2人の意外な共通点があった。舞台劇ならば、長い稽古期間中に互いを知り合うことができる。だが、本作の撮影期間は何と1週間。「撮影期間中は平均睡眠時間が3時間くらいで、まさに“スタジオに監禁探偵”状態。相手役は三浦君しかいないので、本当に濃い時間でしたね」と夏菜。三浦も「映画では僕が夏菜さんを監禁するという設定ですが、実は2人ともスタジオに監禁されていたんですよね」と苦笑いでハードスケジュールを振り返る。濃厚な時間が必然的に2人の距離感を縮めたのと同時に、距離を縮める上で最も重要な要素が2人の中で偶然にも一致していた。夏菜は「お互いインドア派のオタクでゲーマー。そういった気質が似ていたこともあり、初共演という距離感はまったくありませんでした」と。確かに夏菜のゲーム好きは有名。だが学生時代はライフセーバーとしてアウトドアな活動をしていた三浦に、インドア派というイメージは想像しがたい。三浦は「家では座ってボーっとしている、という生活です。とにかく出不精。学生時代、ライフセービングで毎日のように海に行っていたので、その反動で燃え尽きたのかも」と夏菜の証言を肯定する。さらに「外に出かけるとなると、心の中では『スエットで十分じゃん』と思いながらも、それなりの服を選ばなければいけない。だから何事も気にしなくていいというのが魅力です」とインドア派のススメを力説する。その達観ぶりには、さすがの夏菜も「三浦君に比べたら、私の方がアクティブでフットワークも軽いと思いますね」と舌を巻く。劇中では監禁されたアカネが犯人探しのイニシアチブを握り、亮太との従属関係を反転させていくのだが、普段の夏菜と三浦の関係性に符合するようだ。「とにかく三浦君をいたぶるのが楽しかったので、それをハードな撮影を乗り切るモチベーションにしていました。オタク的な波長も合って、まるで地元の友だちといるみたいだった」と夏菜。三浦は「僕は夏菜“先輩”にいたぶられるのが楽しかったですね。いいバランスで成り立っていたと思います。密室に2人きりで気が合わなかったら、僕は死んでいたと思います」と年下の夏菜に感謝しきり。異性にも関わらず、ここまで相性ピッタリなW主演というのも珍しい。それは早くも共演作第2弾を期待させるほどだ。次はラブロマンスに挑戦するのはどうだろうか? だが「とりあえず恋人以外ですね!」(三浦)、「絶対に無理!」(夏菜)と声を合わせるように即答で否定する2人。「徐々に距離が近づいて好きになってしまうような設定は絶対に無理。笑ってしまうと思う」と理由を明かす三浦に続き、夏菜も「相棒を組むとか、もしくは結婚して5年くらい経って倦怠感漂う夫婦とか? とりあえずラブラブは絶対にできないと思いますね」と実感がこもる。それでも「一緒にお芝居するのは本当に楽しかったので、またご一緒したい」と三浦が視線を送れば「芝居の相性とバランスは本当によかったですよね」と夏菜も再共演を希望。そして楽しそうにケラケラと笑い合っていた。映画『監禁探偵』は6月1日より全国公開 ・公式サイト
2013年05月28日桜庭一樹による直木賞受賞作を原作に、浅野忠信と二階堂ふみのW主演で贈る、熊切和嘉監督の最新作『私の男』。このほど、本作のキャストに高良健吾が加わることが明らかとなり、これに併せて、高良さんから特別コメントが到着した。北海道・紋別を舞台に、孤児となった少女・花(二階堂さん)と、彼女を引き取ることになった遠縁の男・腐野淳悟(浅野さん)の禁断の愛を描き出す本作。今回発表された高良健吾は、東京に移り住んだ淳悟と花と出会い2人に翻弄される尾崎美郎役を演じ、物語の中盤に華を添える役どころ。今回のオファーを受けて、「熊切監督と初めてお会いしたのは『M』(’07)で、ロッテルダム国際映画祭に行った18歳のときでした。もともと監督の作品のファンだったので、今回『私の男』の現場に呼んでいただいて本当に嬉しいです。撮影中に監督から『いいっすね!』と言われると、“熊切組で芝居しているんだ”と実感が沸いてきました」と喜びを語っている。高良さん同様に熊切組への参加を「運命の役だと思いました。監督は運命の人です」と歓喜する二階堂さん。そんな彼女との共演を経て、高良さんは「覚悟を持って芝居をしているのが伝わってきたので、一緒に演じられて楽しかったです」と役者として共感する部分があったのだとか。彼らのほかにも、作品のキーパーソンである淳悟と花の親戚・大塩に扮する名優・藤竜也を始め、三浦誠己、安藤玉恵、三浦貴大ら個性派が顔を揃える本作。すでに先日、“春編”の撮影を無事終え一段落ついたところだが、浅野さんの「最後まで諦めず粘り強く追求して行きたいと思います」という言葉の通り、撮影はまだまだこれからのようだ。果たして、高良さんがこの豪華なキャストたちにどう絡んでいくのか?期待して続報を待ちたい。『私の男』は今年中の完成を目指し、2014年の公開を予定している。(text:cinemacafe.net)■関連作品:私の男 2014年、全国にて公開
2013年05月23日映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』のプレミア試写会が12月17日(月)に都内で開催。主演の堺雅人と菅野美穂を始め、尾野真千子、柄本佑、要潤、桐山漣、郭智博、永江祐貴、三浦貴大、宮藤官九郎、西田敏行に金子文紀監督の総勢12名が和装姿で艶やかに舞台挨拶に登壇した。よしながふみの人気漫画を原作に先日、最終回を迎えた連続ドラマ「大奥 ~誕生~[有功・家光篇]」の30年後の元禄の世を舞台にした本作。謎の奇病の蔓延で男性の人口が激減し、男女の役割が逆転した日本の権力の頂点に立つ女将軍・綱吉と公家出身ながら大奥の総取締役まで上り詰めた右衛門佐の究極の愛を描き出す。『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』は12月23日(土)より公開。■関連作品:大奥 ~永遠~[右衛門佐・綱吉篇] 2012年12月22日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012男女逆転『大奥[右衛門佐・綱吉編]』製作委員会
2012年12月17日映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』のプレミア試写会が12月17日(月)に都内で開催され、主演の堺雅人と菅野美穂を始め、尾野真千子、柄本佑、要潤、桐山漣、郭智博、永江祐貴、三浦貴大、宮藤官九郎、西田敏行に金子文紀監督の総勢12名が和装で舞台挨拶に登壇した。よしながふみの人気漫画を原作に先日、最終回を迎えた連続ドラマ「大奥 ~誕生~[有功・家光篇]」の30年後の元禄の世を舞台にした本作。謎の奇病の蔓延で男性の人口が激減し、男女の役割が逆転した日本の権力の頂点に立つ女将軍・綱吉と公家出身ながら大奥の総取締役まで上り詰めた右衛門佐の究極の愛を描き出す。登壇陣は会場中央にせり出す形で設置されたレッドカーペットを歩き、2階席まで埋め尽くした4千人の観客の大歓声を浴びた。堺さんはドラマ版では3代将軍・家光の側室で慈愛に満ちた有功(ありこと)に扮したが、本作で演じた右衛門佐は正反対の権力への野心に満ちた謀略の男。「自分自身はあまり野心がないので、ありったけの野心を振り絞って、野心MAXでやらせていただきました!」と胸を張る。菅野さんは、魔性を感じさせたかと思えば天真爛漫なかわいらしい部分も持ち、将軍としての勇ましい一面も持つなど多面的な綱吉について「壇蜜さんみたいな役です(笑)」と説明。演じている最中も、そして映画完成後のインタビューなどでも綱吉を簡潔に説明する適切な表現がなかなか浮かばなかったそうで「今日、やっと分かりました!壇蜜さんです!」と嬉しそうに語り笑いを誘っていた。西田さんは壇蜜さんを知らなかったようで、「どういう方ですか?」と不思議そうに質問。さらに要さんが「僕の役は壇蜜さんとは真逆で…」と語るに至って、堺さんは「さっきから壇蜜さんの話しかしてないじゃないですか!」とキレ気味に抗議し会場は再び笑いに包まれた。宮藤さんは綱吉の正室を演じたが「西田さんは女性との絡みがあってエロい感じだったのに僕はそういうのがなかった…」と残念そうにふり返る。その西田さんは「僕の役者のキャリアの中で数少ない濡れ場がありました」と満面の笑み。「四十数年、役者やってきてこれまで3回くらいしかなかった。それを今回、尾野さんとやらせていただきまして」と嬉しそうに報告すると客席からは拍手が沸き起こった。さらに西田さんは三浦さんを見やり「僕は三浦さんが生まれた日にちょうどお父さんの三浦友和さんと仕事でご一緒してたんです。『今日、生まれるかもしれないんです』と仰っていたのを覚えています」と20年以上前のエピソードを明かすなど、劇中のみならず壇上でも千両役者ぶりを発揮し舞台挨拶を盛り上げた。金子監督はこの豪華俳優陣について「みんな予想を裏切ってくれる」と称賛。特に西田さんのアドリブについて「台本のト書きに『怒ってる』とあるのに、いきなりこのシーンについて『泣きたい』と仰って、みんな『えー?』っとなったんですが、素晴らしかった」とベテラン俳優の想像を超える演技に賛辞を惜しまない。堺さんも「そのシーンが西田さんとの初めてのシーンでしたが、いま思い出しても素晴らしかったです」としみじみと語った。最後に再びマイクを握った堺さんは、本作について「大きな物語ですが、そこに残るのはひとりの人間の寂しさや愛、一組の人間の結びつきだったり、人肌の温かさがメッセージとしてあると思います」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』は12月23日(土)より公開。■関連作品:大奥 ~永遠~[右衛門佐・綱吉篇] 2012年12月22日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012男女逆転『大奥[右衛門佐・綱吉編]』製作委員会
2012年12月17日昭和の文豪たちの短編小説をオムニバス形式で映画化した『BUNGO ~ささやかな欲望~』が9月29日(土)に公開を迎え、各話にヒロインとしてに出演する石原さとみ、橋本愛、波瑠、水崎綾女が舞台挨拶に登壇した。坂口安吾、宮沢賢治、林芙美子、三浦哲郎、永井荷風、岡本かの子という6人の作家たちの知られざる短編作品を山下敦弘、熊切和嘉ら気鋭の演出家、脚本家を迎えて映像化。年の離れた男女や思春期の男子中学生が年上の女性に抱くほのかな思いなど、様々な男女関係の機微が描き出される。女優陣は作品にあわせて昭和風のレトロな衣裳で登場。「注文の多い料理店」に出演した石原さんは、冨永昌敬監督の下で宮迫博之(雨上がり決死隊)と共演。「冨永さんと宮迫さんとのお仕事ということでぜひやりたいと思った」と明かす。宮迫さんにオイルでマッサージされるシーンがあるが「宮迫さんはオイルが大嫌いらしくて、付けるのがイヤみたいでしたが頑張ってました。お笑いの方だからそういうの慣れてるかと思ったんですが…。嫌がって私の足でオイルをふいたことがあって、それが(本編に)使われてましたね」とおかしそうに明かした。橋本さんは「鮨」でリリー・フランキーと共演。寿司屋の看板娘と彼女がほのかに思いを寄せる物静かな中年男性という関係だったが、「リリーさんが素敵な方で、すんなりと役同士で関係を持てて、(演じた)ともよの気持ちで恋させてくれました」と述懐。もしも、年上の男性に恋に落ちるなら何歳ぐらいまでOKか?と問われると「統計は取れてないんですが…」と苦笑しつつ、「基本は中身だと思います」と頷く。波瑠さんは「幸福の彼方」で三浦貴大と夫婦役を演じた。妻役を演じるのは初めての経験だったが「新妻ということで私も家事とかできないし、そこはリアルだったかなと思います」と照れくさそうに明かした。水崎さんは「乳房」に出演したが、「“乳房”って言葉自体、普段口にすることがないので、取材などで発するたびにドキドキしてました」と少し恥ずかしそう。近所に住む中学生が、水崎さん演じる理髪店の女主人にドギマギするさまが描かれるが、水崎さん自身は5人姉妹の中で育ったということで、「男の子と接する機会がなくて、何を話したら盛り上がるのか分からなかった」と困り顔だった。『BUNGO~ささやかな欲望~』は「見つめられる淑女たち」「告白する紳士たち」の2篇にそれぞれ3話ずつを配し角川シネマ有楽町ほか全国にて公開中。■関連作品:BUNGO~ささやかな欲望~ 2012年9月29日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 「BUNGO ささやかな欲望」製作委員会
2012年10月01日監督クリント・イーストウッドに初めてアカデミー賞作品賞・監督賞をもたらした傑作ウェスタン・ムービー『許されざる者』(’92)を、李相日監督&渡辺謙主演で明治初期の北海道を舞台に映画化する日本版『許されざる者』から続報!先日報じられた第1弾キャストに続いて、柳楽優弥、忽那汐里、小池栄子、國村隼ら豪華キャストの出演が明らかとなった。1880年、幕府崩壊後の北海道を舞台に、二度と刀を持たないと決めたかつての江戸幕府の残党・釜田十兵衛が、貧困の末、再び賞金稼ぎとして戦うことを余儀なくされ、自らを正義と見なす偽善者たちと対峙していく姿を描いた、新たなる時代劇。主人公・十兵衛役に渡辺さん、そして柄本明、佐藤浩市の共演が先日の報道で明かされたが、これに続く重要ポストについたのが先述の4名である。すっかり大人びた雰囲気をまとう柳楽さん(『誰も知らない』)は主人公・十兵衛と共に賞金首を追う沢田五郎役に、彼と同じく賞金首を狙い、佐藤浩市扮する大石一蔵と対峙する勤皇の志士・北大路正春役(オリジナル版ではリチャード・ハリスの役にあたる)に名優・國村さんが扮する。柳楽さんはこれが初の時代劇挑戦となるが、「参加させていただけると聞いたときは、ものすごく興奮しました。それと同時に、オリジナル版で言えば“キッド”にあたる五郎というキャラクターを僕が演じることに少し怖さを感じていました。ただ、いまは自分の演じる役に対して誠意をもって向き合っていきたいと思ってます」と心境を語る。また、オリジナル版を劇場で観た経験のある國村さんは、「脚本が素晴らしく、オリジナルの設定を上手く同時代の日本に取り込んで、新たな魅力を見せています。これから北海道のロケ地に入って、李監督と共にどう創り上げていくか、楽しみです」と期待に胸膨らませる。女優陣の役どころも見逃せない。清楚で溌剌とした雰囲気を放つ忽那さんはその印象を封印し、顔を切り刻まれ、心に大きな傷を持つ女郎・なつめ役に、彼女のために事件の発端となった堀田兄弟の命に賞金を賭ける年長の女郎・お梶役を“姉御”が板につく小池さんが演じる。2人共に「映画のお話を聞いたときから、何が何でもこの役を演じたいと思っていましたので、決定のご連絡をいただいたときは、本当に嬉しかったです!早く北海道へ行きたい!待ち遠しい!」(忽那さん)、「お梶という役を大切に!!全力で演じたいと思います」(小池さん)と興奮を隠し切れない様子。このほかのメインキャストには、酒場の主人・喜八役に近藤芳正、なつめを斬りつける堀田佐之助役に小澤征悦、佐之助の弟である堀田卯之助は三浦貴大、北大路正春に付き従う姫路弥三郎役には滝藤賢一が決定。撮影は9月下旬より全編北海道ロケで行われる。オリジナル版の生みの親、イーストウッド監督の後押しも得て、今後海外からの注目も高まってきそうな本作。まもなく男たちの闘いの火蓋が切って落とされる!『許されざる者』は2013年秋、全国にて公開。■関連作品:許されざる者 (2013) 2013年秋、全国にて公開
2012年09月10日「仮面ライダーオーズ」の渡部秀&三浦涼介のコンビによる最新映画『PIECE~記憶の欠片~』の完成披露試写会が8月18日(土)に行われ、渡部さんと三浦さん、下山天監督が上映後の舞台挨拶に登壇した。東映が「TOEI HERO NEXT」と銘打って開始した新レーベルの第1弾となる本作。トラウマを抱えた元エリート記者・智紀(渡部さん)と五重人格のカメラマン・零(三浦さん)というコンビの2人が、人々を石化して死に至らしめる謎の事件の真相に挑んでいく。「オーズ」の映司×アンクのコンビが忘れられないファンが客席で掲げる「おかえり」というボードを見やりつつ、渡部さんは「ただいま(笑)。みなさんの前にこうして帰ってこられて光栄です」と笑顔を浮かべた。渡部さんは酒に溺れるやさぐれた記者という、「オーズ」のときとは全く異なるタイプの役となったが「普段、涼くんとお酒飲んだりするときもあまり酔ったりしないし、涼くんは寝ちゃったり泣いたりするけど(笑)」と暴露を交えつつ、これまでとは違った新たな挑戦だったとふり返る。多重人格者を演じきった三浦さんも「5役、大変でした。頑張ったんだよ」と映画が完成してホッとした表情。「台本を読んでるときはニュアンスが違うけど、演じるときは見た目も変わらないまま。いろいろ調べて(多重人格者の)映像を見たりして自分なりにやりました」と明かす。渡部さんは「一緒に撮影してても難しそうだなと思いました」と三浦さんの苦労を慮る。特に多重人格のシーンの中での見どころは、唯一の女性人格である“女医の綾”の逆行催眠のシーン。渡部さんは「あのエロさはヤバいでしょ!18禁だなと思いました」と感想を語る。三浦さんは「緊張した」と言うが、体を密着させていた渡部さんは「涼くんの心拍がハンパなかった!」と証言。三浦さんは「秀くんから感じる熱もあった」と返すと客席を埋める女性ファンは色めきたった。メガホンを握った下山監督も、「男ながらに撮影でゾクゾクした」と2人が醸し出す官能的なムードに称賛を送った。一方、アクションシーンに関しては1年にわたってコンビを組んでいた2人とあって1発OKだったそうで、渡部さんは満面の笑みを浮かべ「さすがオレたち!」と自信満々にアピール。監督も渡部さんも三浦さんも、早くも続編の製作およびシリーズ化に向けて期待を口にしていた。『PIECE~記憶の欠片~』は9月1日(土)より全国にて公開。■関連作品:PIECE~記憶の欠片~ 2012年9月1日より全国にて公開© 「PIECE」製作委員会
2012年08月20日俳優・高倉健の6年ぶりの主演作で、名匠・降旗康男監督(『鉄道員(ぽっぽや)』)と10年ぶりにタッグを組んだ『あなたへ』が遂に完成。公開に先駆けて8月16日(木)、メインロケ地である長崎県・平戸市で市民を招いての舞台挨拶が行われ、高倉さんを始め綾瀬はるか、三浦貴大、降旗監督が登壇し、思い思いの感謝の言葉を述べた。亡き愛妻が遺した絵手紙の真意を知るために、北陸から九州まで車で旅をする主人公・倉島英二(高倉さん)の総距離1,200キロにおよぶ、大切な人との思い出を辿る旅を描いた感動作。富山刑務所の指導技官である主人公・英二の辿る旅路に沿って、富山県を皮切りに岐阜県、兵庫県、福岡県、長崎県で撮影が行われたが、旅の目的地である長崎県平戸市・薄香港で行われた8日間のロケ撮影では地元の漁師さんが船を貸し出すなど、町をあげてのアットホームな雰囲気の中で撮影が進んだという。「ぜひ、平戸のみなさんに『あなたへ』を観ていただきたい。撮影のときの御礼がしたい」という高倉さんの想いから、映画館のない平戸市の市民300人を招いてこのほど舞台挨拶が実現した。高倉さんが舞台挨拶に登壇するのは、2005年の東京国際映画祭での『単騎、千里を走る。』のプレミア以来7年ぶり。「久しぶりにこんなに高いところに立つので、緊張しています」と少々戸惑いの表情を浮かべながら挨拶した。同地での撮影中はよく街を散歩していたという高倉さん。「映画の後半を後ろの方でこっそり拝見させていただきました。とても懐かしく感じました。仲良くなった坊やがいたので小学校にもお邪魔させていただきました。ちょっと騒がしくなりましたけど(笑)」と笑顔で撮影時をふり返った。一方、英二が立ち寄る食堂の娘を演じた綾瀬さんは「今朝も海がきれいで清々しい気持ちです。平戸はお魚もおいしいし、お肉もおいしいし感動しました」と相変わらずのマイペースを発揮。さらに、撮影中のエピソードを聞かれると、「撮影初日に旅館に帰ると、フルーツと『お疲れ様です』と書いてあるお手紙がお部屋にあって。料理長さんからだと思っていたら、翌日高倉さんからのプレゼントだと知ってビックリしました」と明かし、会場を沸かせた。九州男児の漁師を演じた三浦さんは「昔、ライフセービングをしていたので海の男を演じることができて良かった」と語り、改めて「撮影地である平戸に挨拶に来ることができて幸せです」と感謝の言葉を口にした。さらに、降旗監督が「みなさんも僕らと一緒になった映画だと思って今後も応援していただけると嬉しいです。また機会があったら撮影をしに来たいなと思っています」と希望を語ると、高倉さんから「こう言った降旗監督は必ず来ますよ!」と平戸市への再訪を約束。8月23日(現地時間)より開幕するモントリオール世界映画祭への正式出品に先駆けて、堂々の凱旋となった。『あなたへ』は8月25日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:あなたへ 2012年8月25日より全国東宝系にて公開© 2012「あなたへ」製作委員会
2012年08月17日「見つめられる淑女たち」、「告白する紳士たち」という2つのテーマのもと、日本映画界を牽引する若手俳優6名と文豪の恋愛短編小説が織りなすオムニバス映画『BUNGO~ささやかな欲望~』がこの秋、全国にて公開されることが決定した。先述の2つのテーマで各3話ずつ全6話の短編から構成される本作。「見つめられる淑女たち」の原作となるのは、宮沢賢治の名作「注文の多い料理店」、三浦哲郎の「乳房」、永井荷風「人妻」の3作。誰もが知る名作古典を冨永昌敬監督(『乱暴と待機』)が男女のラブストーリーにアレンジした『注文の多い料理店』では石原さとみと宮迫博之が共演。さらに、思春期の少年の悩みと夫を戦争にとられた人妻の悶々とした心情を描いた『乳房』には水崎綾女、永井荷風の傑作小説を熊切和嘉監督(『莫逆家族バクギャクファミーリア』)がちょっぴりセクシーなコメディタッチで蘇らせる『人妻』には谷村美月、『CATERPILLARキャタピラー』で手足を失った帰還兵を演じ高い評価を得た大西信満が出演する。一方、「告白する紳士たち」は天才芸術家・岡本太郎の実母、岡本かの子の隠れた名作を原作にした『鮨』、坂口安吾原作『握った手』、林芙美子原作『幸福の彼方』の3編から構成される。鮨屋の看板娘・ともよと常連の中年紳士・湊を主人公にした感動作『鮨』では、『アナザー』など話題作への出演が続く橋本愛とリリー・フランキーが異色の共演を果たす。「堕落論」で知られる坂口安吾が“ある革命”のてん末を描いた悲喜劇『握った手』でメガホンを握ったのは『苦役列車』の山下敦弘監督。山田孝之と成海璃子を迎え、恋に奥手な男子大学生の一世一代の“革命”をユーモアを交えて描く。『シグナル~月曜日のルカ~』で新進女優・三根梓を見出した谷口正晃監督が手がける『幸福の彼方』は、女性の生き方や夫婦のあり方を問う感動作。同作では波瑠(『グッドカミング ~トオルとネコ、たまに猫~』)と三浦貴大(『大奥[右衛門佐・綱吉篇]』)と話題作への出演が相次ぐ2人が共演を果たす。何十年も前に発表されながら、色褪せることなく多くの人々に読まれ、愛され続ける文豪の名作。時代を超えて読み継がれる物語が、日本映画界を背負う若手俳優たちと監督たちとのコラボレーションにより、どのように生まれ変わるのか楽しみである。『BUNGO~ささやかな欲望~』は9月29日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。■関連作品:アナザーAnother 2012年8月4日より全国東宝系にて公開© 2012 映画『Another アナザー』製作委員会莫逆家族バクギャクファミーリア 2012年9月8日より全国にて公開© 2011「莫逆家族」製作委員会BUNGO~ささやかな欲望~ 2012年9月29日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 「BUNGO ささやかな欲望」製作委員会その夜の侍 2012年11月17日より全国にて公開© 2012「その夜の侍」製作委員会大奥[右衛門佐・綱吉篇] 2012年12月22日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012男女逆転『大奥[右衛門佐・綱吉編]』製作委員会
2012年08月07日蒼井優主演で一人の女性の旅路を描いた『百万円と苦虫女』で日本映画監督協会新人賞を受賞した女流監督・タナダユキの4年ぶりとなる長編作品『ふがいない僕は空を見た』が、今冬より公開される。W主演を務める永山絢斗と田畑智子の濃密かつ衝撃的なラブシーンも見どころの一つである本作の最新予告編とポスター・ビジュアルが解禁となった。赤裸々に“性”と“生”を描き出し、女性読者を中心に高い人気を集め、2011年本屋大賞2位、第24回山本周五郎賞を受賞した窪美澄の同名小説を原作とする本作。やり場のない思いと現実から逃げるようにコスプレをして体を重ね合う高校生の卓巳とアニメオタクの主婦・あんずを主人公に、彼らの苦悩や葛藤、一筋の光を見つけて再生するまでの軌跡を描く。高校生・卓巳を演じるのは、『悪人』や『ハードロマンチッカー』、『ぱいかじ南海作戦』など次々と話題作へ出演する人気急上昇中の俳優・永山絢斗。もう一人の主人公、主婦のあんずを『血と骨』や『鈴木先生』など、映画、TV、舞台と幅広い活躍を見せる田畑智子が演じる。爽やかなイメージを放つ永山さんと田畑さんだが、本作ではそのイメージを覆すベッドシーンを体当たりで披露しており、ポスターにも裸で抱き合う2人の姿が写し出されている。さらに、予告編映像では銀髪のカツラを被った永山さんとロリータ風のコスチュームに身を包んだ田畑さんの姿が!手書きの台本を読みながらコスプレに興じる、完全に“イタい”2人の姿が映し出される。だが、お互いの穴を埋め合うようにして抱き合う2人は、それぞれに噛み合わない思いを抱えている様子。家庭をもつあんずは「旦那が帰ってくるから…」と言いながらお金を差し出し、ただの高校生でしかない卓巳は何も言えないままにそれを受け取る。そして、この特殊な関係に終止符を打つ出来事が起こる――。2人のほかにも、『僕たちは世界を変えることができない。』や『るろうに剣心』などに出演する若手人気俳優、窪田正孝や三浦貴大、原田美枝子など脇を固めるキャストにも注目。タナダユキ監督自らが監修を務めたこの予告編で、痛みを抱えたまま必死にもがいて生きる人々の姿を切なく綴る世界観を覗いてみて。『ふがいない僕は空を見た』は11月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ふがいない僕は空を見た 2012年11月17日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2012「ふがいない僕は空を見た」製作委員会
2012年08月07日2010年10月に劇場公開され話題を集めたよしながふみの人気漫画の映画化、“男女逆転”版『大奥』の続編となる『大奥[右衛門佐・綱吉篇]』。主人公である大奥総取締・右衛門佐(えもんのすけ)役に堺雅人、女将軍・徳川綱吉役に菅野美穂が演じることに加えて、このほど彼らを取り巻く豪華キャスト陣と新ビジュアルが公開された。家光の時代から30年、“犬将軍”と呼ばれる徳川綱吉の時代。大奥に現れたのは、汚れなき心で将軍を支える院主・有功(ありこと)と瓜二つながら、自らの野望を叶えようと暗躍する男・右衛門佐(堺雅人)。不安と孤独に身を焦がし愛を求め続ける女将軍・綱吉(菅野美穂)を己の野心のために利用しようと近づいていく姿、そして大奥で渦巻く愛憎のドラマが描かれる。先日発表された堺さん、菅野さんの初競演に続いて、今回新たに発表されたキャスト陣は豪華絢爛。女将軍・綱吉に主従の関係だけでなく愛にも似た思いを抱く御側用人・柳沢吉保役にはNHK連続テレビ小説「カーネーション」で一躍注目を浴び、映画・ドラマに引っ張りだこの尾野真千子。対して、冷静沈着な右衛門佐の片腕・秋本役には柄本佑が扮し、本作の語り部という役目も果たす。五大将軍・綱吉の世継ぎ問題に端を発し、派閥争いで野望・策略・陰謀・嫉妬渦巻く大奥の男衆のバトルが最大の見どころの一つとなる本作。右衛門佐、秋本を率いる“御台所・信平チーム”と、現幕府の実権を握る“桂昌院チーム”の2つの勢力があの手この手で、野心をぶつけ合っていく。綱吉の正室であり、右衛門佐を綱吉の側室にしようと京より呼び寄せた食わせ者、御台所・信平役には宮藤官九郎。対して、綱吉を溺愛する実の父親・桂昌院を西田敏行、綱吉の側室で彼女との間に子をもつ伝兵衛役には、原作者に「この人以外に浮かばない!」と言わしめた元祖王子様キャラの要潤と、日本映画界きっての演技巧者が集結した。その演技合戦ももちろん、今回公開されたビジュアルからは、一癖ある右衛門佐役の堺さんを筆頭に、原作漫画ファンも納得のハマリ具合が感じられる。さらに、綱吉の初恋の相手・阿久里に榎木孝明、その妻・牧野備後守成貞に市毛良枝、右衛門佐の母・水無瀬権中納言氏信に由紀さおり、桂昌院が崇拝し生類憐みの令の発令を薦める僧侶・隆光に堺正章らベテラン勢のほか、大奥を取り巻く男衆には、ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」の桐山漣を始め、三浦貴大、郭智博、満島真之介、永江祐貴、竜星涼といった若手勢も参戦!まさに死角なしの鉄壁の布陣に仕上がったようだ。二宮和也、柴咲コウ、堀北真希、玉木宏らが集結し大ヒットを記録した前作『大奥』にも全くひけをとらない豪華絢爛なキャストたちが、果たしてどんな泥沼試合を見せてくれるのか?期待が高まる。映画『大奥[右衛門佐・綱吉篇]』は12月22日(土)より全国にて公開。映画同様、堺さん主演で“男女逆転”大奥の誕生秘話と、その過程で引き裂かれる純愛を描くTVドラマ「大奥[有功・家光篇]」は10月、TBS系列にて放送開始。■関連作品:大奥[右衛門佐・綱吉篇] 2012年12月22日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012男女逆転『大奥[右衛門佐・綱吉編]』製作委員会 中学生円山 2013年、全国にて公開© 『中学生円山』製作委員会
2012年07月27日全国の映画館の支配人ほか、社員、アルバイト、映画技師など“映画館のスタッフ”の投票により決定する「第3回 日本シアタースタッフ映画祭」が4月22日(日)に都内で開催。大賞にあたる「グランシャリオ賞」に三谷幸喜監督の『ステキな金縛り』が輝き、主演男優賞の堺雅人、主演女優賞の井上真央を始め西田敏行(助演男優賞)、染谷将太(新人賞)、三谷監督(監督賞)ら受賞者たちがセレモニーに出席した。受賞作の選出のみならず、この日の映画祭の運営も各地の映画館スタッフが行なっており、受賞者への賞状の授与なども映画館で働くスタッフたちが執り行った。『ステキな金縛り』で作品賞と監督賞を受賞した三谷監督は、ぎこちない手つきで賞状を手渡すスタッフに「僕よりも渡す彼の方が緊張してますね」とニッコリ。本作で既に数々の賞を受賞しているが、今回の受賞には格別の思いがあるようで「僕らが最後の最後に作品を託すのが映画館のスタッフ。僕らにとって彼らは仲間です!その仲間から表彰されるなんてこんなに嬉しいことはない。この賞が一番嬉しいです…日本アカデミー賞もほしいですが(笑)」と冗談を交えつつ、受賞の喜びを語った。『八日目の蝉』で主演女優賞に輝いた井上さんは真っ赤なドレスで登場し「この作品に携われて幸せです」と語った。映画館スタッフからの「かわいさを保つ秘訣は?」という質問に「私はコンプレックスもたくさんあるし、秘訣なんてないですよ」と照れつつ「秘訣ではないですが、人間観察が好きなので、会った人の仕草やメイク、洋服をよく観察してます」と明かした。堺さんは『ツレがうつになりまして。』での演技が評価され、一昨年の第1回に続いての受賞。映画館に自分の作品を観に行くかを問われると「恥ずかしくて観に行けません(笑)」と少し申し訳なさそうに語った。スタッフから「ぜひ映画館に足を運んでください」と声をかけられると「はい、分かりました。次の休みにでも行きます」と優しい笑みを浮かべて応じた。『ステキな金縛り』で助演男優賞を受賞した西田さんは映画館スタッフの「落ち武者の幽霊役は初めてでしたが…」という言葉に「だいたいみんな初めてだと思います。5回も落ち武者の幽霊やったという人もいないでしょ?」と軽妙にツッコミを入れ、会場を沸かせる。そしてその役作りについて「ちょっと浮遊感のある楽しい現場で、みんなの口角が少し上がってる感じでした。そういう中にいて自然と出来上がっていきました」と明かした。今年、創設された新人賞を受賞したのは『ヒミズ』の染谷さん。自身もかなり頻繁に映画館に足を運んでいるそうで「映画館の方にはお世話になってます。そうした方からこうして賞をいただけるのは嬉しい」と語った。会場の映画館スタッフの中には4回も『ヒミズ』を観に行ったという男性もいたが、染谷さんも気に入ると何度も劇場に足を運ぶことがあるそう。「『ダークナイト』は3回観に行きましたね。『ドライヴ』も、もう1回観に行きたいと思ってます」と熱く語っていた。この日は、これから公開される映画の中から映画館スタッフが期待する10作品も紹介されたが、その中から『わが母の記』でメガホンを握った原田眞人監督と同作に出演している三浦貴大もゲストとして来場した。映画祭の名誉会長を務める漫画家の松本零士とトークを繰り広げたが、その中で松本さんは三浦さんを自作のキャラクターになぞらえ「ハーロック的な美青年の部類に入る」と絶賛。「将来、僕が実写で映画を作ることになったらよろしく」とラブコールを送っていた。「第3回 日本シアタースタッフ映画祭」受賞一覧グランシャリオ賞:『ステキな金縛り』監督賞:三谷幸喜監督(『ステキな金縛り』)主演男優賞:堺雅人(『ツレがうつになりまして。』)主演女優賞:井上真央(『八日目の蝉』)助演男優賞:西田敏行(『ステキな金縛り』)助演女優賞:長澤まさみ(『モテキ』)脚本賞:向井康介(『マイ・バック・ページ』)音楽賞:武部聡志(『コクリコ坂から』)グランシャリオ新人賞:染谷将太(『ヒミズ』)■関連作品:ステキな金縛り 2011年10月29日より全国東宝系にて公開© 2011フジテレビ 東宝ツレがうつになりまして。 2011年10月8日より公開© 2011「ツレがうつになりまして。」製作委員会八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会ヒミズ 2012年1月14日より新宿バルト9、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:殿堂入り果たした松本人志、ヨーロッパ最大のアジア映画の祭典でアピール『八日目の蝉』、日本アカデミー賞10部門獲得!主演男優賞は故・原田芳雄に99歳日本最高齢の現役監督に、永作博美、小池栄子らがスタンディング・オベーション染谷将太、「周りでどんどん人が死んでいく」現場に困惑三谷幸喜、芥川賞会見を意識した挨拶で喜びを語る!
2012年04月23日映画『バトルシップ』のワールドプレミアが4月3日(火)、来日中のキャスト&スタッフ陣を迎えて東京の代々木第一体育館で開催され、主演のテイラー・キッチュを始め、浅野忠信、リアーナ、アレクサンダー・スカルスガルド、ブルックリン・デッカー、グレゴリー・ガドソン元大佐、ピーター・バーグ監督らがレッドカーペットを歩き、舞台挨拶に登壇した。世界各国の海軍がハワイ沖に集結して行われていた合同演習の最中に襲来したエイリアンの艦隊に、アメリカ軍の将校・アレックス(テイラー)や日本の自衛官・ナガタ(浅野さん)らが立ち向かっていく姿を描く。この日はあいにくの大荒れの天気となり、交通機関などへの影響も心配されたが、多くのファンが足を運び会場は大盛況。キャスト&スタッフ陣に加え、三浦貴大、伊藤歩、西山茉希、KONISHIKIら著名人、そして日本語吹き替え版でリアーナ演じる女性兵士・レイクスの声を担当した土屋アンナもレッドカーペットを歩き、作品の船出に花を添えた。主演のテイラーは日本のファンの大歓声に「Hello!」と笑顔で応え「こんなに温かい歓迎をありがとう!ワールドツアーを日本で始められて嬉しいです」と語った。ハリウッド大作を携えて凱旋を果たした浅野さんも「こんなスクリーンで観るのは初めて。世界で最初に日本の方に観ていただけるということで本当に嬉しいです」と興奮気味。「小さい頃、映画館に行って映画を観るのは本当に楽しいことで、いつも面白い映画を観たいと思ってました。今日は、そんな面白い映画に自分が出てこうやってみんなと大きな会場で観られるということで最高です」と感慨深げに語った。日本にも熱狂的なファンを持つ歌姫・リアーナが「Hello,Tokyo!!」と呼びかけると会場のボルテージは最高潮に。本作で女優デビューを果たしたが「初めての映画がこんな超大作で誇りに思うわ!男勝りな女の子の役を演じてるけど、アクションも見どころです」と挨拶し会場は歓声に包まれた。人気海外ドラマ「トゥルーブラッド」などで日本の女性ファンに人気のアレクサンダーも大歓声に満面の笑み。「こんなに素晴らしいステージに立てたので1曲披露したいところだけど、テイラーに止められたよ」とおどけ、客席を笑いに包んだ。イベントの最後には日本式の三本締めで大ヒットを祈願。テイラーやリアーナら来日ゲストも慣れない手つきで観客と一緒に手を打ち、作品の船出を祝した。『バトルシップ』は4月13日(金)より全国にて公開。■関連作品:バトルシップ 2012年4月13日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:【ハリウッドより愛をこめて】春爛漫カップル続出!リアーナ&ミシェルの新カレは?浅野忠信の「米海軍よりも自衛隊の方がキレイ」発言に監督が慌ててフォロー!リアーナ、新作記者会見の場でアシュトン・カッチャーとのうわさを否定土屋アンナがリアーナの日本語吹替に挑戦!「低い声でよかった」と自虐まじりに喜び興奮と感動入り混じる超大作!『バトルシップ』ワールドプレミアに10組20名様ご招待
2012年04月03日公開中の映画『東京プレイボーイクラブ』に主演している大森南朋が作品について語ったインタビュー映像と、緊迫した撮影現場の模様を記録したメイキング映像がこのほど公開された。インタビュー映像はこちら『東京プレイボーイクラブ』は、地元で問題を起こし東京にやってきた勝利(大森)が、かつての仲間・成吉(光石研)が経営する場末のサロンに身を寄せるが、ある事件を機に次々とトラブルに巻き込まれていく様を描く。インタビュー映像で大森は、本作を手がけた新鋭・奥田庸介監督の印象や、自身が演じた勝利を演じる上で考えたこと、そして本作の脚本を初めて読んだ時の印象などについて語っている。また、特別動画の後半では、勝利が居酒屋で地元一帯を仕切っているヤクザの兄弟(赤堀雅秋、三浦貴大)といざこざを起こす場面の撮影風景を記録した映像が登場。大森と赤堀が激しく言い合うシーンをジッと見つめる奥田監督の姿もおさめられている。『東京プレイボーイクラブ』公開中
2012年02月28日俳優の大森南朋が2月4日(土)、主演作『東京プレイボーイクラブ』の初日舞台挨拶を共演した光石研、臼田あさ美、淵上泰史、三浦貴大、奥田庸介監督と共に東京・渋谷のユーロスペースで行った。映画の中では、大森さんにとって久々となる激しいアクションシーンを披露しており「いい年して暴れられる快感があった」と不敵な笑み。その男っぷりに「いやあ、現場ではセクシー“ナンバーワン”でした!」(光石さん)、「本当にセクシーでした」(臼田さん)と共演者も太鼓判を押していた。奥田監督は1986年生まれの25歳(本作撮影時は24歳)。昨年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて自主製作映画『青春墓場~明日と一緒に歩くのだ~』がグランプリを受賞するなど、久々の大型新人として期待を集める存在。商業映画デビュー作となる本作は、場末のピンサロ“東京プレイボーイクラブ”を舞台に、血の気の多い流れ者やその昔の仲間、店員の男やその彼女が人生を賭けて繰り広げるドタバタ劇が描き出される。「インディーズ界でそこそこの結果を残してきたが、やはりプロの現場はスタッフさんの意識や志がケタ外れ。いい刺激になりました」と奥田監督。先日は、第41回ロッテルダム国際映画祭での公式上映に立ち会ったと言い「楽しかったけど、あっちのお客さんは映画の途中で、平気でトイレに立っちゃうんですよ。やっぱり日本が一番落ち着くし、いいですね。みんな大好き、愛しています」とエネルギッシュにアピールしていた。舞台挨拶でも新人らしからぬ堂々たる態度が印象的な奥田監督に対して、大森さんは「貫録があるんで、演出にも力強さがある。この映画がヒットすれば、奥田くんと僕とでまた何か出来ると思う」といち早く再タッグを宣誓。「監督の熱に押されっぱなし」(臼田さん)、「とにかく元気で、映画を撮りたくってしょうがない感じ。現場ではよく『そうはいかない』とスタッフになだめられていた」(光石さん)と監督のあふれんばかりのパワーは、現場で存分に発揮されていたようだ。『東京プレイボーイクラブ』は渋谷ユーロスペース、シネマート新宿ほか全国にて公開中。■関連作品:東京プレイボーイクラブ 2012年2月4日より渋谷ユーロスペース、シネマート新宿ほか全国にて公開© 2011 東京プレイボーイクラブ■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第23回)あなたが萌える“スーツ男子”は?“いい人”大森南朋、天真爛漫な25歳の新鋭監督にお手上げ?松下奈緒「ゲゲゲ」以来のNHKドラマは、憧れの向田邦子原作
2012年02月06日映画『麒麟の翼~劇場版・新参者~』が1月28日(土)に公開を迎え、主演の阿部寛を始め、新垣結衣、溝端淳平、松坂桃李、田中麗奈、三浦貴大、中井貴一、土井裕泰監督が都内劇場で行われた舞台挨拶に登壇した。東野圭吾の人気連作シリーズを一昨年の連続ドラマ、昨年のスペシャルドラマに続いて映画化。日本橋の麒麟像の下で息絶えた男性の殺人事件を追いつつ、人情派の刑事・加賀恭一郎が事件の被害者や関係者たちの背後に隠されたある“思い”をあぶりだしていく。念願の劇場版の船出に阿部さんは満足そう。劇場に足を運んだ観客に何度も「ありがとうございます」と感謝の思いを伝えると共に「より深い人間ドラマが完成したと思います。感無量です」と自信をのぞかせる。ヒロイン役で映画からの参加となった新垣さんは「実は(舞台の)裏に立っているときはあまり(公開の)実感が湧いてこなかったんですが、みなさんの拍手に迎えられてお顔を見たら『やっと今日だ』と感じ、胸が熱くなってます」と初日を迎えた感激を明かした。阿部さんとはドラマ「ドラゴン桜」で教師と生徒という関係を演じて以来、6年ぶりの共演となったが「6年前はこんな風にまた共演させていただけるとは思ってもいなかったです」と感慨を口にした。昨年放送されたスペシャルドラマ「赤い指」に続いての本シリーズ出演となった田中さんは、普段弱みを見せることがほとんどない加賀を唯一、やり込める看護士の金森を演じているが「今回は叱りつけてやりましたから!」と微笑んだ。一方、溝端さんはドラマ版に続いて加賀とコンビを組む松宮刑事役で、何かと加賀にイジられつつ、思わず笑ってしまうようなユーモアのあるやり取りを披露している。コミカルなシーンについて溝端さんは「阿部さんの胸を借りつつも、楽しくなって着地する気もないままにアドリブで掛け合いをしてました」と楽しそうに述懐した。松坂さんは中井さんの息子役を演じたが、劇中で登場する重要な意味を持つ折り鶴について「中井さんと2人で折ったものなんです。感じるものの多かった役で、周りの人間のこと、父親の存在についてなど考えるようになりましたが、それは中井さんが父親として存在してくださったから。中井さんなしでは(自身が演じた)悠人は考えられなかった」と改めて感謝の思いを伝えた。中井さんは少し照れくさそうに「桃李くんがいいヤツなので、2人で一生懸命折りました」とニッコリ。“父子”の絆を感じさせた。土井監督は、続編について尋ねられると「『また加賀を見たい』というみなさんの声があれば」と意欲を見せる一方で「松宮刑事が続編に出てくるかどうかは分かりません」と、溝端さんの降板を匂わせ当人を慌てさせていた。父から子への思いを伝える本作を通じて、阿部さんは自らを顧みる部分も多かったようで、この日の客席にも80歳を超える阿部さんの父親が訪れていることを明かし「最近、親父と話をすることが増えました。戦争の頃の話なんかをしてくれるんですが、いまになってもっと早くにそういう話をしておくべきだったと感じています」と胸の内を語り、会場は温かい拍手に包まれた。『麒麟の翼~劇場版・新参者~』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会■関連記事:『麒麟の翼』阿部寛インタビュー刑事・加賀を通して見る父への思い、後輩への思い阿部寛、東京・日本橋に凱旋!「第二の故郷」だと感謝しきりJUJUサプライズ熱唱に、阿部寛も感激このミステリーが泣ける!『麒麟の翼~劇場版・新参者~』試写会に10組20名様ご招待駆け引き上手な俳優No.1は藤原竜也!向井理、西田敏行らが上位にランクイン
2012年01月29日2010年にTBSで放送され、話題を呼んだ戸田恵梨香×加瀬亮主演のサスペンスドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿」。その映画版『SPEC~天~』の公開前に今春放送されるスペシャルドラマで、連続ドラマと映画版を繋ぐ「SPEC~翔~」が放送前に早くもブルーレイ&DVDとなって発売されることが決定した。「TRICK」、「ケイゾク」など一世を風靡した刑事ドラマを手がけてきた人気監督、堤幸彦が戸田恵梨香、加瀬亮を主演に迎え、通常の能力を超越した特殊能力「SPEC」を持った犯罪者による未解決事件に立ち向かう刑事たちの姿を描いたサスペンスドラマ。放送後、公式ツイッターやホームページには、続編を望む熱い声が多く寄せられ、これに応える形で映画化、スペシャルドラマの放送が決定した。スペシャルドラマ「~翔~」では、ドラマの最終回で放送された当麻(戸田恵梨香)、瀬文(加瀬亮)、地居(城田優)の激闘から1年後を描き、最終回の謎が明らかに。さらに映画版では、当麻と瀬文のもとに舞い込んできた「ミイラ死体殺人事件」を軸に、やがて国家を揺るがしていく大事件に挑む2人の闘いが描かれる。スペシャルゲストに伊藤淳史、栗山千明、三浦貴大、でんでん、浅野ゆう子ら個性派俳優が勢ぞろいしているのも見どころ。このスペシャルドラマの詳細は一切伏せられたままだが、ここで明らかになるのは果たして?なお、今回発売されるDVD&ブルーレイには、本編に加えてTVドラマ版のダイジェスト映像や貴重なメイキング映像など、ファン垂涎の特典映像も収録されている。「SPEC~翔~」警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿ディレクターズカット版DVD&ブルーレイは4月4日(水)より発売、映画『SPEC~天~』は4月7日(土)より全国東宝系にて公開。「SPEC~翔~」警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿ディレクターズカット版[DVD]価格:4,725円(税込)「SPEC~翔~」警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿ディレクターズカット版[Blu-ray]価格:5,775円(税込)発売日:4月4日(水)発売元:TBS/販売元:TCエンタテインメント株式会社© TBS■関連作品:SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会■関連記事:加瀬亮、映画への“愛”「10年前の僕と今の僕。等身大の自分から始めるしかない」戸田恵梨香インタビュー自分に素直になること。女優としての覚悟の瞬間戸田恵梨香&加瀬亮の『SPEC』映画版に栗山千明が参戦で三角関係勃発?戸田恵梨香&加瀬亮「SPEC」映画化決定!スペシャルドラマと合わせて謎が明らかに
2012年01月26日俳優の吉岡秀隆が1月17日(火)、都内で開催された『ALWAYS三丁目の夕日‘64』のプレミア試写会に、共演する薬師丸ひろ子、三浦友和、須賀健太、山崎貴監督とともに出席した。東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)を舞台にした、待望のシリーズ最新作。この日は同大会の女子バレーボールで優勝し“東洋の魔女”の異名をとった磯部サダさん(現姓・丸山)、篠崎洋子さん(現姓・田村)、佐々木節子さん、藤本佑子さん(現姓・内田)が登場し、吉岡さんらに本物の金メダルをお披露目。「なでしこ(ジャパン)もいいけど、魔女も最高ですね」(吉岡さん)と大興奮だった。映画の中には三丁目の面々がテレビを囲んで、魔女たちの熱戦を応援するシーンも。64年当時、中学1年生だったという三浦さんは「去年のなでしこもすごかったが、あのときの感動は10倍、いや20倍はあったんじゃないでしょうか。まさに“国をあげての応援”という言葉がぴったりだった」としみじみ。穏やかな表情を浮かべる魔女たちに「最強チームで怖いというイメージもあったが、こうしてお会いするとみなさん、優しいお母さん方ですね」としみじみ語っていた。また、薬師丸さんと山崎監督は奇しくも同じ64年生まれで「みなさんいい笑顔で、素敵な方々ですね。それにみなさんの身長で世界と戦ったのは、本当に誇るべきこと」(薬師丸さん)、「当時、僕はまだ“バブ~”って感じでしたが、大きくなってから、両親に何度もみなさんの話を聞かされたもの。今日はこうしてお会いできたので、早速自慢したい」(山崎監督)とこちらも感激を隠せない様子。須賀さんは中学時代にバレーボール部員だったそうで、栄光の名選手たちと対面し、少し緊張していた。日本中が東京オリンピックに沸き立つ中、変わらぬ暮らしを続ける夕日三丁目の人々の悲喜こもごもを軸に、三丁目で成長した六子(堀北真希)や淳之介(須賀さん)の巣立ちがシリーズ初となる3Dで描かれる。会場には、60歳以上のシニア層が約250人招待され「日本が一番元気だった64年を描いたこの映画が、復興元年の2012年に公開されるのは運命だと思う。僕らは“親孝行映画”と呼んでいるので、今日はみなさんに観ていただけて本当に嬉しい」(吉岡さん)、「私の父は宮城県石巻市の出身。昨年の震災はニュースの出来事ではなく、まさに家族に起こったことでした。この作品を通して、誰かの役に立つことが日々の喜びだとつくづく思います」(薬師丸さん)と思いを込めてアピールしていた。『ALWAYS三丁目の夕日‘64』は1月21日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ALWAYS三丁目の夕日‘64 2012年1月21日より全国東宝系にて公開© 2012 「ALWAYS三丁目の夕日‘64」製作委員会■関連記事:東京タワー上空に「333」東京五輪開幕式再現に吉岡秀隆、堀北真希ら感動!小出恵介「僕を恨まないで」“朝ドラ”ヒロイン堀北真希に平謝り妊娠9か月の小雪、深紅のドレスで登場!母になる実感「ひしひしと感じる」NHK来年の朝ドラの堀北真希の共演陣に南果歩、ミムラ、小出恵介、松坂桃李ら
2012年01月17日大人気ゲームを映画化した『逆転裁判』の完成披露試写会が1月16日(月)に都内で行われ、成宮寛貴、斎藤工、桐谷美玲、中尾明慶、石橋凌、柄本明、三池崇史監督が特設の法廷で激論を交わした。長年追いかけてきた事件に関して新たな証言が見つかったというメッセージを遺し、弁護士が殺害される事件が発生。被害者の妹が逮捕されるが、彼女の無実を信じ、被害者の部下であった新米弁護士の青年・成歩堂龍一(成宮さん)が激しい法廷バトルを繰り広げ、事件の真相を解き明かしていく。成宮さんは三池監督について「ひと言で言うなら天才。何が起こるかワクワクしてました」と語り、さらに「甘い匂いがするんです(笑)」とコメント。これには三池監督も「何じゃそりゃ?一般的には加齢臭ですが…」と困ったような笑みを浮かべていた。桐谷さんは、原作ゲームの大ファンだったこともあり「最初に話を聞いたときはびっくりするくらい嬉しくて『わあっ!』って声を上げました。みなさんが衣裳を着てのキャラクター姿を見たときは、『(ゲーム)そのままだ』と感動しました」とファンならではの視点で出演の喜びを語った。三池組の常連、石橋さんも「三池さんがやると聞いてぜひやりたいとすぐに決めました」と明かし、「法廷のセットが素晴らしくて感動しました」と細部にわたって原作の世界を再現した監督の力量を絶賛した。この日、開廷した法廷では、それぞれが自らの行いを証言台に立って告白。周りは「異議あり」or「異議なし」のボードを掲げて判決を下す。斎藤さんは、某有名レンタルビデオ店で「必ず、自分の作品を前に置くようにしています」と意外な行動を証言。これに成宮さんは「僕は雑誌を必ず多めに前に置くようにしてます」と同調。石橋さんも「(自身が主演する)三池監督の『オーディション』を嫌いな監督の作品の上に重ねておいたことがあります」と明かした。桐谷さんは「勇気がないので私の分もやってほしいです」とお願い。少しでも出演作を目立たせたい俳優の心情をのぞかせた。最後に証言台に立った成宮さんは「好きだった子の喜ぶ顔が見たくてサプライズでプレゼントをあげたのに『サプライズプレゼントをくれそうだからあまり驚かない』と言われた」と哀しい恋の思い出を証言。“異議申し立て”というより単なる告白となったが「かわいそうで…」(桐谷さん)と同情を集め、全員から「異議なし」の札を勝ちとり「心が晴れました」とホッとした笑顔を浮かべていた。『逆転裁判』は2月11日(土・祝)より全国東宝系にて公開。■関連作品:逆転裁判 2012年2月11日より全国東宝系にて公開© CAPCOM/2012「逆転裁判」製作委員会
2012年01月16日俳優の阿部寛が15日(日)、都内で行われた主演最新作『麒麟の翼~劇場版・新参者~』の完成披露試写会に共演する新垣結衣、田中麗奈、松坂桃李、三浦貴大らとともに出席した。阿部は辰年生まれの“年男”。春には人気コミックを映画化した『テルマエ・ロマエ』の公開も控え、「今年は裸になったり(笑)、いろんな役に挑戦させていただくので、恥ずかしいことも緩めずにやっていきたい」と新年の抱負を語り、さらなる飛躍を誓った。その他の写真東野圭吾の“加賀恭一郎“シリーズ最新作を、『新参者』『赤い糸』とドラマで加賀を演じた阿部主演で映画化。ある男が胸を刺されたまま8分間、歩きつづけ、翼のある麒麟像のそばで息絶えた。容疑者は現場から逃走するも、車にひかれ、意識不明に。その恋人は事件を担当する加賀恭一郎に、泣きながら無実を訴えるが……。阿部は「恥ずかしがったり、遠慮してしまい、伝えなければいけないことを、いつの間にか伝えられないこともある。映画を通して、そんな大事な思いに気づいてもらえば」と家族がテーマになった本作をアピールする。容疑者の恋人を演じる新垣と、被害者の息子を演じる松坂はともに1988年生まれの辰年。「今年は食生活を改めたいです。好きな食べ物を挙げると、体に悪い動物性の脂を使ったものばかりなので。野菜をとったり、運動したり、中身からきれいになりたい。(体の)中はドロドロしている」(新垣)、「いろんな仕事ができるよう、日々精進したい。風邪ひかないように頑張りたいですね」(松坂)とこちらも“年女”“年男”の誓いを立てていた。「今年は本厄なので、年男、年女の皆さんにあやかりたい。役(厄)がつくから、役者にとってはいいとも聞きますが」と語るのは田中。阿部から「そういえば、僕も本厄の年に“結婚できない男”を演じましたよ」と当たり役にまつわる思い出を聞かされ、「じゃあ、私は“結婚できない女”を…」と安どの表情を浮かべていた。『麒麟の翼~劇場版・新参者~』1月28日(土)公開
2012年01月16日『麒麟の翼~劇場版・新参者~』の完成披露試写会が1月15日(日)に開催され、主演の阿部寛を始め、新垣結衣、松坂桃李、田中麗奈、三浦貴大が出席。上映直後にはサプライズで歌手のJUJUが登場し、主題歌「Sign」を生で歌い上げた。東野圭吾の人気連作である加賀恭一郎シリーズの1作を、連続ドラマ、スペシャルドラマに続いて映画化した本作。胸を刺され、日本橋の翼のある麒麟像の前で息絶えた男の事件の謎に、日本橋署の敏腕刑事・加賀が挑む。映画上映直後、再び幕が上がるとJUJUが登場し「Sign」をピアノ伴奏に合わせて熱唱。事前にJUJUの登場を知らされていなかった観客は力強い歌声に酔いしれた。このステージが今年の舞台初めというJUJUは「こんな素敵な作品に関わらせていただけたことだけでも光栄ですが、こうして歌わせてもらい幸せです」とニッコリ。「生きていると、素直に言った方がいい、気持ちが言えないことがほとんど。分かってても素直に受け取れないことがありますが、後悔から生み出される明るいこともあるんじゃないかという思いで作りました」と楽曲に込めた思いを明かした。舞台袖で「みんなで横から見てました」という阿部さん。「歌詞の力、歌の力を感じました。思いが伝わる曲で感謝してます」と感動しきりだった。この日の登壇陣のうち、阿部さんと新垣さん、松坂さんの3人は辰年の年男&年女。今年の抱負を尋ねると、阿部さんは「48歳になりますが、この後の映画(『テルマエ・ロマエ』)では裸になったりもしてるので(笑)、恥ずかしいこともどんどんやっていきたいです」と語った。新垣さんは「プライベートでは食生活を改めたい。好きな食べ物が体に悪そうなものばかりなので、野菜も食べて、体を動かして綺麗になりたい」と宣言。司会者から「これ以上綺麗になってどうするんですか?」とツッコまれると「中はドロドロしてるんです」と苦笑交じりに明かした。松坂さんは「風邪をひかないように」とこちらも健康第一。さらに「この作品と共に、龍の如く昇っていけたらと思います」と飛躍を誓った。田中さんは今年、本厄ということだが、実は役者にとって厄年は“厄”と“役”つながりでよい年になると言われているとか。阿部さんからの「僕も本厄の年にいろんな役をやりましたよ。『結婚できない男』とか…(笑)」という本厄の年のご利益(?)の証言に田中さんは「そうですね。『結婚できない女』とか(笑)、いい役に出会えるように精進したいです」と笑顔で語った。三浦さんは「いつもと変わらず暮らしていければ」とマイペース。「仕事が忙しいのはいいけど、それ以外は家にこもって静かに暮らしたい」と新年早々の“ひきこもり”宣言で笑いを誘っていた。『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』は1月28日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会■関連記事:このミステリーが泣ける!『麒麟の翼~劇場版・新参者~』試写会に10組20名様ご招待駆け引き上手な俳優No.1は藤原竜也!向井理、西田敏行らが上位にランクイン【TIFFレポート】新垣結衣、阿部寛と溝端淳平の“職務質問”に「興奮しました」【TIFFレポート】映画祭開幕!ミラジョヴォら美しき女優陣のファッションに釘づけ癒し系?頼れる系?親友にしたい俳優ランキング三浦春馬と天海祐希が1位に!
2012年01月16日俳優の三浦友和が主演する『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』の初日舞台挨拶が12月3日(土)、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、三浦さんの次男で前作『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』に出演した三浦貴大がサプライズ登壇した。友和さんと貴大さんが、公の場でツーショットを披露するのは今回が初めて。貴大さんから、物語の重要なアイテムである“ブレーキハンドル”を手渡された友和さんは「これ、本物(笑)?もうちょっと違う形で共演したかったが、ありがとう。驚きました」と感無量の面持ちだった。一方、貴大さんは「初日、本当におめでとうございます。ここに来ることができて、うれしいです」とこちらは少々緊張気味。『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』は俳優デビュー作とあって、「思い入れが重過ぎる作品。さっきもこのブレークハンドルを見たら、涙が出そうになった」と感動しきりだ。撮影前には、友和さんが「このスタッフさんはどんな人?」と貴大さんに電話で“下調べ”したのだとか。「おかげで現場に入りやすかった」と笑顔でふり返る。富山県を舞台に、三浦さん演じる鉄道運転士が定年を機に、突然、長年連れ添った妻に離婚届を突きつけられ、夫婦のあり方や生き方を見つめ直す。舞台挨拶には三浦さん親子に加えて、妻を演じる余貴美子を始め、中尾明慶、小池栄子、吉行和子、蔵方政俊監督、製作総指揮の阿部秀司氏が登壇した。余さんは「夫の最後の優しい言葉を期待しながら、運命共同体として同じレールに乗って旅する夫婦の物語。人と人との関わりを考えました」。夫婦の娘役を演じた小池さんは「台本の段階から涙が出ました。身近な人に普段は言えない感謝を伝えたくなる作品」とこちらも本作を通して、大切なものを再確認した様子だ。一方、後輩運転手を演じた中尾さんは「パート5くらいで、主人公になれれば」と少々気が早い“抱負”を語り、笑いを誘っていた。『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』は全国にて公開中。■関連作品:RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ 2011年11月19日より富山にて先行公開、12月3日より全国にて公開© 2011「RAILWAYS2」製作委員会RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語 2010年5月29日より全国にて公開© 2010「RAILWAYS」製作委員会■関連記事:余貴美子、夫からのカンチョー攻撃を告白!三浦友和は爆笑大人たちの“第2の人生”を優しく綴る『RAILWAYS』試写会に15組30名様ご招待友和&百恵の次男・貴大俳優デビュー作初日「緊張9割、楽しみ1割」【ハリウッドより愛をこめて】TBSドラマ「JAPANESE AMERICANS」撮影に同行!いくつからでも人生は変えられる『RAILWAYS』切符型ストラップを3名様プレゼント
2011年12月04日第35回モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリを受賞した『わが母の記』。役所広司、樹木希林、宮崎あおい共演で話題を呼んでいる本作の未発表キャスト陣が発表され、三國連太郎、南果歩、ミムラ、三浦貴大らが出演していることが明らかになった。さらに、宮崎さんにミムラさん、菊池亜希子を加えた3姉妹のビジュアルもこのほど解禁された。「天平の甍(てんぴょうのいらか)」、「敦煌(とんこう)」など映像化もされた数々の歴史大作で知られる作家・井上靖が45年前に発表した「わが母の記〜花の下・月の光・雪の面〜」(講談社文藝文庫所蔵)を原作とする本作。井上さんの実体験を基に、少しずつ記憶を失っていく母と長男であるものの彼女に育てられなかったために距離を取って暮らしていた息子の小説家。2人が家族の“愛”を確かめようとする10年におよぶ物語が綴られる。役所さんが主人公で作家の伊上洪作、その母・八重を樹木さん、宮崎さんは洪作の三女を演じることが発表されていたが、このたび彼らの脇を固める俳優陣が明らかに。洪作の父、つまり八重の夫である隼人を三國さんが、洪作の妹で次女の桑子を南さんが、同じく洪作の妹で長女の志賀子をキムラ緑子が演じる。また、ミムラさんは洪作の長女の郁子を、次女の紀子を昨年、『森崎書店の日々』で映画初主演を果たした菊池亜希子が演じており、宮崎さんと共に伊上家の3姉妹を演じる。伊上家以外の人間では三浦貴大が編集者で、のちに洪作の運転手兼秘書になる瀬川を、「ハロー!プロジェクト」の一員である20歳の真野恵里菜が八重の面倒を見る女中の貞世を演じる。物語は東京オリンピック開催年の昭和39年から始まるが、今回、公開された伊上家の3姉妹も当然ながら昭和の装い。彼女たちももちろん、平成生まれの真野さんのメイドならぬ昭和の女中姿も気になるところだ。『クライマーズ・ハイ』の原田眞人監督が紡ぎ出す、忘れてしまったとしても消えることのない愛の物語。今年2月から東日本大震災直前の3月10日まで撮影された本作がいま一度、日本の家族の姿を問いかける。『わが母の記』は2012年GW、全国にて公開。■関連作品:わが母の記 2012年、全国にて公開© 2012「わが母」製作委員会■関連記事:中越典子、役所広司との“年の差”ロマンスはあり?「そりゃ思いますよ」役所広司&原田監督がモントリオール映画祭受賞の喜び語る復興へ家族の絆を強調ヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!
2011年11月15日三浦友和が主演作『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』の公開に合わせて、自身の結婚記念日である11月19日(土)に、夫婦関係を中心に自らの人生論を語った書籍『相性』を出版する。その他の写真映画『RAILWAYS…』で、自身と同じ59歳の定年退職を控えた運転士を演じた三浦は、これからの生き方を模索する主人公を通して、自らも人生を振り返り、今の自分を確立したものは何であるか、そしてこれからをいかに生きるかを考えたという。1980年に歌手・女優の山口百恵との婚約を発表、今年で結婚生活31年目を迎えるが、これまではあまり私生活を語らない姿勢を貫いてきた。そんな三浦が、俳優生活40年、人生60年という節目で初めての自伝的な本のタイトルを『相性』としたのは、夫婦円満の秘訣を問われ、考えた末に達した答えに由来しているという。本書のまえがきでは、「私は素晴らしく“相性”の合う女性と出会い結婚できたといえる」「私たち夫婦は本当に喧嘩をしたことがない」などと記述。特に夫婦関係への注目度は高いだけに、どんなエピソードが語られるのか、大きな話題を呼びそうだ。また、夫婦関係以外にも、自身の少年時代から現在に至るまでの軌跡、出会った人々、子育てについてなどが赤裸々に綴られている。『RAILWAYS…』は、“人生は、鉄道に乗った旅のよう。いつ新たな出発をしても、決して遅すぎることはない”というメッセージを掲げ、鉄道にまつわる人々のドラマを描いた作品。三浦夫妻の次男・三浦貴大の映画デビュー作となった『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(主演:中井貴一)に続くシリーズ第2弾で、富山を舞台に、地方鉄道で働く運転士(三浦)と、その妻(余貴美子)の夫婦の絆を描いた物語。『相性』発行:小学館1470円(税込)11月19日(土)発売『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』11月19日(土)富山先行公開12月3日(土)全国ロードショー(C)2011「RAILWAYS2」製作委員会
2011年11月15日東野圭吾の人気ミステリーを映画化した『麒麟の翼〜劇場版・新参者〜』のワールドプレミア上映が10月28日(木)、開催中の第24回東京国際映画祭にて開催され、主演の阿部寛を始め新垣結衣、溝端淳平、田中麗奈、松坂桃李、三浦貴大、菅田将暉、土井裕泰監督が舞台挨拶と記者会見に臨んだ。東野さんの作品群の中でも高い人気を誇る加賀恭一郎シリーズを原作に、連続ドラマ「新参者」、スペシャルドラマ「赤い指」(共にTBS)に続いて、シリーズ初の映画化となった本作。日本橋で怪奇な殺人事件が発生するが、その裏に隠された謎や被害者が残した想いを刑事・加賀が読み解いていく。すっかりハマり役となった加賀を再び演じた阿部さんは「東野さんに、加賀は僕(阿部さん)なので『頑張ってください』とプレッシャーをかけられました」と苦笑い。ドラマに続いて日本橋近辺での撮影となったが「第二の故郷に帰ってきたような気持ちでした」と述懐した。TVシリーズに続いて、加賀とコンビを組む刑事の松宮を演じた溝端さんは「阿部さんと一緒にまた人形町を歩けて幸せで、一歩一歩大事に歩きました。今回は、少しでも成長したところを見せたかった」と阿部さんとの共演への強い思い入れを吐露。阿部さんは「かゆくなるんだよね」と照れくさそうに笑いつつ「20歳以上年齢は離れてますが、加賀にないものを松宮は持っていて、互いに埋め合って捜査していく。そこは成長したよね」と語り、溝端さんは「ありがとうございます!嬉しいです」と満面の笑みを浮かべた。溝端さんは「阿部さんの背中を見ていると言いたいことが分かる」と豪語。阿部さんに第一子が誕生したことに触れ「阿部さんの嬉しい報告があった日も『阿部さん、何か嬉しいことありました?』と聞いたら当たってた」と名コンビぶりをアピールした。劇場版からの参加となる新垣さんは、TVシリーズの大ファンということで「加賀と松宮と向かい合って尋問…職質?されるところがあるんですが興奮しました(笑)」と嬉しそうに明かし、笑いを誘っていた。阿部さんとはドラマ「ドラゴン桜」(TBS)で教師と生徒の関係をを演じて以来、6年ぶりの共演となったが「覚えていてくださったことが嬉しかったです」とニッコリ。阿部さんは「成長して立派になって…と親のような気持ちになりました」と“教え子”の成長に目を細めていた。「赤い指」に続いての出演となる田中さんは「緊張しましたが溝端くんがいつも華麗なトークで盛り上げてくれました(笑)」とふり返ったが、土井監督は「溝端がうるさかったのが一番大変だった」と語り、会場は笑いに包まれた。松坂さんは阿部さんとの共演について「目標とする方と共演できて、セリフ飛ぶくらい緊張しました。(阿部さんは)緊張をほぐすように話しかけてくださった」と語った。加賀との重要シーンの撮影を前にかなり緊張していたそうだが「監督から『考えるな。感じろ』というメールをもらって緊張が解けました」と明かす。このシーンはいきなり本番で撮影されたそうだが、監督は「見事に一発で決めてくれた」と松坂さんを称えた。三浦さんは事件の容疑者の男性の役。新垣さんの恋人という役どころだったが「恐縮です(笑)。映画の中で新垣さんに『もっとちゃんとしてよ』と言われるセリフがあるんですが、心に刺さって一週間くらい立ち直れなかったです」と苦笑を浮かべていた。この日のキャスト陣の中で最年少の18歳の菅田さん。松坂さんら同世代の俳優とのシーンが多いが「年の近い人との芝居は特別な刺激がありました。いい緊張感の中で『みんないい芝居してるな』と思える現場でした」と充実した表情を見せていた。世界初上映に際し、阿部さんは「極上のミステリーに仕上がっています」と自信のほどをうかがわせるコメントで締めくくった。東京国際映画祭は10月30日(日)まで六本木ヒルズほか都内各所で開催中。『麒麟の翼〜劇場版・新参者〜』は1月28日(土)より全国東宝系にて公開。特集「東京国際映画祭のススメ2011」■関連作品:麒麟の翼〜劇場版・新参者〜 2012年1月、全国東宝系にて公開© 2012映画「麒麟の翼〜劇場版・新参者〜(仮題)」製作委員会第24回東京国際映画祭 [映画祭] 2011年10月22日から10月30日まで六本木ヒルズをメイン会場に都内各所にて開催© 2011 Tokyo International Film Festival All Rights Reserved.■関連記事:【TIFFレポート】西島秀俊、“力石”伊勢谷友介も認める体脂肪ゼロの役作り!【TIFFレポート】仲里依紗、“妊婦パワー”で「日本を元気に!」宣言名匠が被災地に捧げる3分11秒の短編が東京初上映!ワークショップも開催決定【TIFFレポート】岡田将生&原田泰造通訳付き映画祭公式上映にハイテンション!【TIFFレポート】加瀬亮、デニス・ホッパーの息子と朝4時までの付き合いを明かす
2011年10月28日