チームラボが、森美術館(東京・六本木)で開催される「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」にて、新作を展示することを発表。期間は2016年7月30日(土)~2017年1月9日(月・祝)まで。新作「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく - Light in Space」は、四方と下方が全て映像に囲われた空間を、人々が自由に歩き回りながら鑑賞するインタラクティブデジタルインスタレーション作品。テーマに因み、光で描かれたカラスが空間を飛び回り、その軌跡が光跡となり光の空間に『空書』が描かれる。カラスが互いに追い追われ、追いつかれたカラス同士がぶつかると散って花となっていく。カラスは鑑賞者を把握し、避けながら飛んで行くが、避けきれずに鑑賞者にぶつかると散って花となる。本作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれているが、あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。鑑賞者の動きに影響を受けながら変容していく、驚きの体験が味わえる新しいアート作品となっている。チームラボとはプログラマ、エンジニア、CGアニメーター、絵師、数学者、建築家、ウェブデザイナー、グラフィックデザイナー、編集者など、デジタル社会の様々な分野のスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。近年ではシンガポールやオーストラリアなど海外での活躍にも注目が集まっている。開催概要◆イベント名:「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」◆会期:2016年7月30日(土)~2017年1月9日(月・祝)◆会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー 53F)◆時間:10:00〜22:00(火曜は17:00まで)※いずれも入館は閉館の30分前まで◆休館日:会期中無休◆料金:一般1600円、高校生・大学生1110円、4歳~中学生600円※表示料金に消費税込▼イベント特設ページ
2016年05月24日展覧会「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」が、東京・六本木の森美術館で開催される。会期は、2016年7月30日(土)から2017年1月9日(月・祝)まで。概要歴史的な天文学資料や現代アーティストによる芸術作品、宇宙開発の最前線に至るまで、宇宙に関する古今東西ジャンルを超えた多様な出展物約200点を一挙に公開する本展。「人は宇宙をどう見てきたか?」「宇宙という時空間」「新しい生命観―宇宙人はいるのか?」「宇宙旅行と人間の未来」の4つのセクションに分け、未来向かっての新たな宇宙観や人間観を提示し、紐解いて行く。ファッションプレスでは、展覧会を取材。それぞれのセクションのみどころをレポートしていく。「人は宇宙をどう見てきたか?」SECTION 1では、東西の神話・宗教美術作品や貴重な天文学資料等を通して「人は宇宙をどう見てきたか?」に迫る。仏教的観点から宇宙を紐解いた「曼荼羅」や、誰もが一度は読んだことのある「竹取物語絵巻」、ガリレオ・ガリレイの天文学手稿などを展示。貴重な資料の数々から、人間が宇宙に抱いてきた“興味・関心”を垣間見ることができる。「宇宙という時空間」SECTION 2では、現代美術の作品等によって宇宙がどのように表現されてきたかを展示。多元宇宙理論などを表現したビョーン・ダーレムの大型インスタレーションや、コンピュータ画面のピクセルとなった超高感度の天体望遠鏡がとらえた深宇宙の星々を、マクロとミクロが交差するイメージとしてとらえたヴォルフガング・ティルマンスの写真作品等……、さまざまな宇宙観に触れることができる。「新しい生命観-宇宙人はいるのか?」ダーウィンの『種の起源』や、隕石、化石が展示されるSECTION 3は「新しい生命観-宇宙人はいるのか?」がテーマ。注目は、空山 基の《セクシーロボット》。エアロスミスのアルバム『Just Push Play』でアルバムジャケットにも使用され、イラストレーターとして世界的に高く評価されている空山基の立体作品を間近で見ることができる。「宇宙旅行と人間の未来」宇宙旅行時代の到来が迫った今、これからの人間と宇宙の関係や、人間の生き方はどう変わっていくのかという問題について、アーティストのビジョンを紹介するのがSECTION 4。このエリアで必見の展示は、宇宙にいるかのような浮遊感を体験できるチームラボの新作《追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく – Light in Space》。暗い道を通っていくと、四方と下方が全て映像に囲われた作品空間の中へ。そこでは光で描かれた烏が空間を飛び回り、映像が激しく目の前を巡る。見ている人は、平衡感覚を失い、まるで宇宙の中を浮いているような感覚になるだろう。コラボメニュー宇宙の日の9月12日に合わせて、2016年9月12日(月)より、森タワー52階のミュージアムカフェ「THE SUN」にて展覧会とのコラボレーションメニューを提供する。竹炭を加えて漆黒に仕立てた丼物メニュー「ブラックホールかきあげ丼」や、銀河をイメージしたパフェが登場。11月1日(火)からは、宇宙ステーションから見る宇宙の世界をスイーツプレートで表現した「惑星と時空間のスイーツプレート」の提供が開始する。【展覧会概要】宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ会期:2016年7月30日(土)〜2017年1月9日(月・祝)会場:森美術館住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー53F開館時間:10:00〜22:00、火10:00〜17:00※いずれも入館時間は閉館時間の30分前まで※会期中無休入館料:一般1,600円、学生(高校・大学生)1,100円、子供(4歳〜中学生)600円※展望台東京シティビュー、屋上スカイデッキへは別途料金。■前売り券価格:一般1,400円、学生(高校・大学生)1,000円、子供(4歳〜中学生)500円販売期間:5月21日(土)〜7月29日(金)販売先:セブンチケット(セブン-イレブン)、チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、CNプレイガイドなど※表示料金に消費税込。■コラボメニュー提供開始日:2016年9月12日(月)場所:森タワー52階 ミュージアムカフェ「THE SUN」・ブラックホールかきあげ丼 1,280円(税込) 9月12日(月)~2017年1月9日(月)・惑星と時空間のパフェ 900円(税込) 9月12日(月)~10月31日(月)・惑星と時空間のスイーツプレート 1,200円(税込) 11月1日(火)~2017年1月9日(月)【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2016年05月22日東京イーストエリアからのカルチャーの発信が多いなか、2015年11月、上野に誕生したのが「ROUTE89 BLDG.」。10年間使われていなかった築30年の工場を工務店「YUKUIDO(ゆくい堂)」がまるごとリノベーションしました。新しく生まれかわったROUTE89 BLDG.は、赤くさびた鉄扉が目印の4階建てのビルです。上野駅入谷口から徒歩5分、上野動物園や美術館の反対側で、もとは町工場が建ちならんだエリアです。■古いものを再利用した遊び心のあるインテリア1階はゆくい堂のオフィスと倉庫、2階はグリーンを扱うユナイテッドフラワーズのアトリエ、3階はシェアアトリエ、4階がブックカフェ「ROUTE BOOKS(ルートブックス)」です。ルートブックスを運営するゆくい堂は、清澄白河の複合施設「fukadaso」、や西荻窪のカフェ「松庵文庫」なども手がけた人気の工務店です。「オフィスとしてはもちろん、加工場や倉庫にもなる広い場所を探して出会ったのがこの古いビルです。ボロボロだったけど、リノベーションできる私たちにはお宝のようでした。設計図もひかずに妄想しながらつくっていき、4階をシェアオフィスにする予定でしたが、つくっているうちに本屋にすることに。グリーンは知人に声をかけ、ここに合いそうな雑貨などを仕入れました。工務店はお客さまと直接やり取りして家をつくりますが、そんな産地直送的な発想で、つくり手からの思いをつなぐ場所にしたいですね」と語る代表取締役の丸野信次郎さん。細い階段を上がった4階は、入口からは想像がつかない世界が広がっていました。天井からぶら下がるグリーンやエアプランツ、多肉植物、廃材として捨てられてしまうような物に遊び心を加えて形にした雑貨、いろんなものが混在するおもしろい空間です。店内の什器もみなひと工夫され、キッチンカウンターの天板は、このビルで使用されていたシャワールームの壁を再利用したもの。海外サイズのパレットは本を置く台に形を変えています。DIY好きには参考になるアイディアでいっぱいです。千駄木の「往来堂書店」による選書も気になるところ。キッチンまわりには食や料理の本、多肉植物などのコーナー近くには、植物図鑑、園芸、道具、エコ系、DIYの関するものなど、ルートブックスの世界観を膨らますセレクトで、大型書店では見落としていた本との出会いがありそうです。■コーヒーを飲みながら、ゆっくり本を選ぶカフェメニューは、ペルー産の豆を使ったハンドドリップコーヒーやジンジャーエール、アップルサイダー、コーラ、アルコールなど。カウンターにはスコーンやパウンドケーキなどのお菓子が並びます。 「今後は地元の人たちと仲良くなって、町内会のようなコミュニティの場にしたい。屋上を利用したBBQやワインの試飲会、キッチンを使って料理のイベントやライブなど、本を軸にした学びの場所にしたいですね。」と丸野さん。 リビングのような空間でゆっくりと本を選び、コーヒーを楽しめるのはもちろん、読書会やワークショップなど、単発企画も魅力的。スケジュールは、お店のTwitterやFacebookをチェックしてください。 ROUTE BOOKS 東京都台東区東上野4−13−9 ROUTE89 BLDG.4Ftel.03-5830-266612:00-19:00水曜定休 Twitter
2016年05月19日「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」が東京・国立美術館にて開催される。会期は、2016年4月27日(水)から8月22日(月)まで。世界でも有数のルノワール・コレクションを誇る、オルセー美術館とオランジュリー美術館。本展は、両美術館が所蔵する、100点を超える絵画や彫刻、デッサン、パステルなど貴重な資料の数々によって画家ピエール・ オーギュスト・ ルノワールの全貌に迫るものだ。展覧会内では、作品を10章に分けて構成。写実的な初期作品を始め、肖像や風景、風俗、花、子ども、裸婦といった、ルノワールの愛した主題を紹介する。例えば、第4章では「“現代生活”を描く」と題し、ダンスホールや酒場、カフェ、郊外の舟遊びといった、 19世紀のパリ生活に特徴的なシーンを切り取った作品を展示。この章の主役、ルノワールの最高傑作《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》は、日本で初めて展示される。他にも、第1章「印象派へ向かって」や第5章「子どもたち」、第8章「《ピアノを弾く少女たち》の周辺」など、あらゆる視点からルノワールの作品に触れることができる。最晩年の名作《浴女たち》も、初めての来日となるので、ぜひ注目してみて。【展覧会概要】オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展会期:2016年4月27日(水)〜8月22日(月)会場:国立新美術館 企画展示室1E住所:東京都港区六本木7-22-2休館日:毎週火曜日 ※5月3日(火・祝)、8月16日(火)は開館開館時間:10:00〜18:00金曜日、8月6日(土)、13日(土)、20日(土)は20:00まで※入場は閉館の30分前まで観覧料:当日 一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円※価格は全て税込み。※団体は20名以上。※団体料金は200円引き。※障害者手帳持参者とその付添者1名無料。※中学生以下無料。※4月30日(土)〜6月26日(日)までの土曜、日曜は高校生無料観覧日(学生証の提示必要)【問い合わせ先】国立新美術館TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2016年05月01日東京都・六本木の森アーツセンターギャラリーは、ルーヴル美術館特別展「ルーヴル No.9 ~漫画、9番目の芸術~」を開催する。会期は7月22日~9月25日。同展は、「ルーヴルBDプロジェクト」において、漫画家たちがルーヴル美術館をテーマにして自由に描いた作品を一挙公開するもの。フランス語圏において、古くから独自に発展してきた「バンド・デシネ(BD)」という漫画文化は、大衆的な作品がある一方で、絵画のような複雑で技巧に富んだ作品も多い。"子供から大人まで鑑賞して楽しめる"という特徴から、フランスで漫画は「第9の芸術」(フランスにおける芸術の序列で、第1~8は順に、建築・彫刻・絵画・音楽・文学/詩・演劇・映画・メディア芸術)とされ、近年では漫画は評論や研究の対象にもなっている。「漫画」という表現方法を通して、より多くの人々にルーヴル美術館の魅力を伝えるため、2005年にスタートした「ルーヴルBDプロジェクト」は、漫画家たちにルーヴル美術館をテーマに自由に作品を描いてもらうもので、フランス内外の著名な漫画家が多数参加。日本では荒木飛呂彦、谷口ジローが参加しており、2016年、日本人3人目となる松本大洋の参加が決定し、作品の一部が公開された。これまで同プロジェクトからは11作品が出版されてきたが(うち5作品は日本語版出版済)、同展では数百点に及ぶ原画や資料が趣向を凝らした演出と共に一挙公開される。また、同展のために五十嵐大介、坂本眞一、寺田克也、ヤマザキマリと有名日本人漫画家たちが作品を描き下ろすということだ。参加アーティストはニコラ・ド・クレシー、マルク=アントワーヌ・マチュー、エリック・リベルジュ、ジャン=クロード・カリエール&ベルナール・イスレール、荒木飛呂彦、クリスティアン・デュリユー、ダヴィッド・プリュドム、エンキ・ビラル、エティエンヌ・ダヴォドー、ルー・ユイ・フォン&フィリップ・デュピュイ、谷口ジロー、ほか。
2016年03月10日動物園、博物館、美術館、旧岩崎邸庭園、アメ横…。見所が多く、時間を問わず賑やかな街である印象の上野駅周辺には、昭和の空気を色濃く残した素敵な純喫茶がまだまだ健在です。散策や買い物に少し疲れてしまったら、どこかであたたかい珈琲を飲んでひと息つきたくなりますね。そんな時のために、軒を連ねる飲食店の数々の中から今回は「王城」という純喫茶を紹介します。繁華街に日常から脱出する扉が(c)王城上野駅から御徒町駅へ向かう繁華街の途中にあるこちらは、夜になるとその妖艶さを発揮する紫色の看板が目印です。昭和45年創業、長い間近隣で働く人たちや観光に訪れた人たちの憩いの場所として愛されてきた「王城」。現在のオーナーである玉山さんは店の近くにある「天心堂診療所」の3代目院長も務め、昔ながらの常連や趣きを大切にしつつも、時間の流れに寄り添って新しい試みも取り入れていらっしゃいます。例えば、メニューに写真を増やす、3つあった看板のうち1つを親しみやすい配色のデザインに変更する、SNSを活用し店のお知らせをする等。しかし、店内は昭和の雰囲気を思わせるゴージャスな内装を保ち、天井中央には大きなシャンデリアも。ゴブラン織のソファーはきちんと手入れされ、働く人たちは白いシャツに黒いスカートの正装、と古き良きものはそのまま大切にされています。(c)王城ナポリタンやミートソースは今では珍しくなった太麺を使用し丁寧に手作り。珈琲はイギリス方式を採用し、「飲む人から見てカップの取っ手を左側、スプーンの持ち手を右側」に置かれます。とはいえ、好きなように飲んでもらえればとのこと。注文後、空カップと銀色に光る容器に入れられた砂糖とミルクが先に運ばれてきて、珈琲はテーブルで注がれることも嬉しい驚きです。「体にやさしいものを」と漢方を専門とするオーナーが考案したメニュー、黒糖生姜ミルクは甘さと熱さが絶妙で寒い季節にはしみじみと沁みわたります。(c)王城帰り際、レジに置かれているマッチ箱を1つお土産に。そこに書かれているのは「憩いの殿堂」の文字。慌ただしい毎日の中で、せめて純喫茶にいる間だけでも自分の時間の王様でいてほしい、という店の思いに甘えて思う存分のんびりと。Text/難波里奈(c)純喫茶へ、1000軒難波里奈 (著)難波さんの新刊『純喫茶へ、1000軒』に興味がある方はこちらから!
2016年01月16日大原美術館のコレクションが集う「はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション」が16年1月20日から4月4日まで、国立新美術館で開催される。大原美術館は、岡山県倉敷市の大実業家であり、社会貢献や福祉の分野でも活躍した大原孫三郎が、1930年に創設した西洋美術を紹介する日本初の本格的な美術館。同展では、大原美術館が収集した美術品の数々のなかから、代表作を展示しつつ、1世紀近くにわたる活動を紹介する。展示されるのは、エル・グレコの《受胎告知》をはじめ、西洋の近代美術からはクロード・モネの《睡蓮》、パブロ・ピカソの《頭蓋骨のある静物》、アメデオ・モディリアーニ の《ジャンヌ・エビュテルヌの肖像》、ジョルジョ・デ・キリコの《ヘクトールとアンドロマケーの別れ》、ポール・ゴーギャンの《かぐわしき大地》など。このほか、《白玉弥勒仏倚座像》、《女神イシスまたはネフティス像》、38歳で夭折した岸田劉生の《童女舞姿》、大原美術館の礎を築いた児島虎次郎の《和服を着たベルギーの少女》など日本の近代洋画や民芸運動に関わった作家の作品、戦後の美術たちが展示される。また、芥川賞を受賞したピースの又吉直樹が同展のサポーターに就任。見どころや楽しみ方を又吉ならではの表現方法で展覧会ムービーなど様々な機会で紹介していく。又吉が出演する全10話のオリジナルムービーは、謎解きのストーリー仕立てになっており、現在展覧会サイトおよびYoutubeにて公開中だ。動画引用元: (はじまり展オフィシャルYouTube: 【イベント情報】「はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション」会場:国立新美術館住所:東京都港区六本木7-22-2会期:16年1月20日~16年4月4日休館日:火曜日時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)料金:一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円
2016年01月16日西洋美術史上もっとも偉大でワイルドな天才画家、カラヴァッジョ(1571~1610)。彼の作品などを紹介する展覧会『カラヴァッジョ展』が、2016年3月1日から上野の国立西洋美術館ではじまります。カラヴァッジョの人生は、まさに波乱万丈。ミラノ近郊生まれのカラヴァッジョは、故郷で修業したあとローマに移り、教会や礼拝堂の祭壇画を描いて名声を高めます。しかし、気性が荒く暴力沙汰を繰り返し、ついに殺人事件を起こしてローマから逃亡。ナポリやマルタ、シチリアへと逃げ続け、38歳で亡くなりました。若くして没したため現存する真筆作品が60点強といわれるなか、本展ではカラヴァッジョの傑作約10点が集結。日本では15年ぶりとなる本格的な回顧展です。カラヴァッジョ作品の特徴は、光と影のコントラストを生かした写実性とドラマチックな構図。臨場感にあふれ、見る者の心をつかむ強い力をもっています。たとえば、本展のチラシにも使われている作品《トカゲに噛まれる少年》は、ガラスの花瓶や植物の描写が驚くほどリアル。目を見開いた表情や手のポーズなどが劇的に描かれ、少年の心理状態まで伝わってきます。破滅的な人生を送った殺人犯であり、イタリアが誇る芸術家でもあるカラヴァッジョ。彼のドラマチックな作品を味わえる刺激的な展覧会、ぜひ足を運んでみて。イベントデータ:日伊国交樹立150周年記念『カラヴァッジョ展』会期:2016年3月1日(火)~ 6月12日(日)※休館日は月曜日(ただし、3月21日、3月28日、5月2日は開館)、3月22日(火)時間:9:30 ~ 17:30(金曜日 9:30~20:00)※入館は閉館の30分前まで会場:国立西洋美術館料金:当日一般 1,600円/大学生 1,200円/高校生 800円/中学生以下無料
2016年01月03日上野「文化の杜」新構想実行委員会は、上野地区の文化施設を網羅した共通入場券「UENO WELCOME PASSPORT」を1万冊限定で発売する。販売および利用可能期間は2016年1月2日~5月31日。価格は2,000円。同パスポートの利用対象となるのは、東京国立博物館、国立科学博物館、国立西洋美術館、上野動物園、下町風俗資料館、旧岩崎邸庭園、東京都美術館、東京藝術大学大学美術館の合計8施設。これらの施設で行われる常設展等に利用期間中各1回入場できるほか、東京文化会館、国立国会図書館国際子ども図書館、上野の森美術館の3館では、パスポート持参者に先着でポストカードを配布する。全施設を一般入場券で利用した場合の入場料は合計で最大4,400円となり、パスポートの利用で2,400円が値引きされる計算になる。また、このパスポートには、江戸時代に流行したイラストをヒントに言葉を連想して当てるなぞなぞ「判じ絵」を模したスタンプラリーも付属。5施設以上を回ると先着でスタンプラリーオリジナルプレゼント「立版古」が進呈される。
2015年12月18日「美術館に行ってみたいけど、美術の知識がないから行きづらい」「美術館の雰囲気が嫌いじゃないけど、楽しめているかどうかは疑問」そんな方も、決して少なくないはずです。そこでぜひともおすすめしたいのが、『芸術がわからなくても美術館がすごく楽しくなる本』(藤田令伊著、秀和システム)。タイトルからも推測できるとおり、「見る力」の養い方や、美術館の楽しみ方を紹介した書籍。つまり、“興味はあっても知識を持たない”美術鑑賞ビギナーにとって心強い一冊なのです。著者は、「鑑賞者の立ち位置を大事にしながらアートの愉しみを広げる活動に尽力している」というアートライター。そして本書の目的は、「美術館という素敵な箱を通して、自分の感性やセンス、ものの見方を磨く方法を探っていく」ことなのだそうです。つまり「知識があるかないか」「作品を理解しているか否か」ではなく、「美術館のカフェで過ごすだけでも大きな価値がある」というような考え方。■美術館の中では早足で歩こうところで美術館には、「順路」が示されています。そのため、多くの人はその指示に従い、最初から最後まで順番に作品を見ていくのではないでしょうか。しかし著者は、そういう見方をおすすめしていないといいます。なぜなら厳密に「順路」に従って見ていくと、次第に疲れてきて、最後の方は「もういいや」ということになりがちだから。そこでおすすめしているのが、最初に展覧会全体をさっと早歩きで見る方法。はじめから終わりまでを、先にひととおり大まかに見て回るわけです。すると、「引っかかり」をおぼえる作品がいくつか出てくるもの。「いいな」と思ったり、なぜかわからないけどきになったり、素通りできないなにかを感じる作品が必ずあるということです。そして、そのような「引っかかり」をおぼえた作品を中心に、あとでゆっくり見ればいいということ。なお、もしも会場が複数の場所に分かれていたり、展覧会に規模が大きかったりした場合でもご心配なく。ブロックごとに、同じ方法を繰り返していけばいいだけだそうです。あるいは、展示室の真ん中に立ち、周囲の壁に掛けられている作品をざっと見渡すのもいい方法。いいかげんなことのように思えるかもしれませんが、この「引っかかり」が意外とたしかな道しるべになるのだそうです。なぜなら「無自覚的知覚」は、その人の主観にのっとったうえで、見るべき要素を直感的に汲み取っているものだから。だから決していいかげんではないということ。安心して、「引っかかり」を根拠に作品をピックアップしていけばいいということです。■美術作品は3分間かけて見る著者は、「小難しいことは抜きにして、美術作品を見るスキルを向上させる手っ取り早い方法はないのか?」と質問されたら、「3分間かけて見る」ことですと答えるといいます。たとえばインスタントラーメンをつくる時間であり、通勤電車の次の駅までの時間であり、ウルトラマンが怪獣をやっつける時間であり……。そう考えてみると、「3分間」は私たちにとってなにかと身近な時間であるということがわかります。決して長大ではないけれど、それなりの長さがある時間だということ。そして、そんな3分間を美術鑑賞にあてはめると、それだけで見えてくる世界が確実に違ってくるというのです。3分間かけてひとつの作品と向かい合っていると、パッと見ただけでは感じなかったものを感じることができたり、気づかなかったことに気づいたりするのだと著者はいいます。あるいは、作品が伝えようとしているメッセージが、だんだんわかってきたりもする。また、作品の細かい部分にも目が行き届くようになるというわけで、3分間という時間は自動的に鑑賞を深めてくれるというのです。とはいえ、すべての作品に3分かけることは現実的に不可能。だからこそ、上記の「引っかかり鑑賞法」を応用すればいいということ。まずざっくりと見て、引っかかりをおぼえた作品に3分間かけるという見方で十分だというわけです。*本書を読むと、美術は決して難解なものではなく、アプローチの仕方次第榮倉でも身近になるということを実感できるはず。美術や美術館に少しでも興味があるなら、ぜひ手にとってみていただきたい一冊です。(文/書評家・印南敦史)【参考】※藤田令伊(2015)『芸術がわからなくても美術館がすごく楽しくなる本』秀和システム
2015年12月16日松坂屋上野店(東京都台東区上野)は12月2日~15日、同店本館地下1階・5階・7階にて、「冬に楽しむチーズフェア」を開催する。○チーズメニュー約30種類が勢ぞろいするチーズフェアクリスマス会や忘年会などパーティーシーンの増加もあり、チーズの需要がもっとも高まるのは12月だという。今回が初開催となる同フェアでは、チーズを使った和惣菜、中華惣菜やお寿司、パンなど、多彩なチーズメニュー約30種類が勢ぞろいする。メニューの一例は以下の通り。"揚出し豆腐×チーズ"の美濃吉「揚出し豆腐和風ぐらたん風」は、揚出し豆腐に赤みそ、ニンジン、南瓜、さらに白みそをオン。その上にチーズをトッピングして焼き上げている。1人前540円で、各日限定30。販売場所は、地下1階。"寿司×チーズ"の北辰鮨「手まりすし」は、明太子、サーモン、漬けまぐろ、えびかつ、オニオンスライスなどを使った手まりすし。1食540円で、販売場所は地下1階。"すき焼き×チーズ"の浅草今半「チーズ入りすき焼巾着弁当」は、揚げの巾着の中にすき焼きの具材とスライスチーズがイン。1,512円で、各日限定10。販売場所は地下1階。"中華春巻×チーズ"の赤坂飯店「チーズ入り春巻」は、ワインに合うよう具材をブラックペッパーで味付けしたチーズ入り中華春巻き。好みでチリソースをつけて楽しめる。価格は1本150円。販売場所は地下1階。"えびマヨ×クリームチーズ"の聘珍樓「クリームチーズ入りエビのマヨネーズあえ」は、えびマヨにクリームチーズを練り込み、コクのある味に仕上げたという。1パック810円で、各日限定30。販売場所は地下1階。"完熟トマト×麻婆豆腐味チーズ"のアルサスローレン「完熟トマトのフロマージュ」は、完熟トマトカンパーニュ生地に麻婆豆腐味のチーズを包み赤唐辛子をトッピング。価格は324円。販売場所は地下1階。※価格はすべて税込
2015年11月30日りそな銀行は24日、タリーズコーヒーを併設したコラボレーション拠点「CAFE&BANK」として東京の上野支店を一部リニューアルしオープンした。○タリーズコーヒー上野御徒町店内のiPadでりそなのお得な情報や各種金融情報を閲覧りそな銀行とタリーズコーヒー、それぞれを利用している顧客にとって快適で、利便性の高い空間を提供するという。タリーズコーヒー上野御徒町店内には、Free Wi-Fi サービス「tullys_Wi-Fi」が導入され、客席に設置されたiPadにより、りそな銀行のお得な情報や各種金融情報を自由に閲覧できる。りそな銀行では「ゆっくりとくつろぎながら、当行の売れ筋商品などお得な情報を見ることができる。先日、印鑑なしで口座が開設できる豊洲支店をオープンしたが、今後もいろいろなコンセプトでお客様に受け入れていただける店舗を検討していく」としている。店舗外観には、りそなグループのコミュニケーションキャラクター"りそにゃ"と、タリーズで人気のテディベア"ベアフル"が描かれており、顧客を出迎える。○店舗情報所在地:東京都台東区上野五丁目25番11号営業時間:(りそな銀行上野支店)窓口営業時間…平日/9時00分~17時00分、ATM営業時間…平日/7時00分~23時00分・土/7時00分~23時00分・日祝/8時00分~23時00分(タリーズコーヒー上野御徒町店)全日/7時00分~21時00分
2015年11月26日美しすぎるヴィーナスの絵で知られるイタリア・ルネサンスの巨匠、ボッティチェリ。その貴重な作品を紹介する展覧会『ボッティチェリ展』が上野の東京都美術館ではじまります。本展では、世界各地から集められたボッティチェリの作品、約20点を展示。日本で初めての本格的な大回顧展となります。女子的に注目したい鑑賞ポイントは、ボッティチェリ作品に出てくる女性の表情。たとえば、本展のなかでも一番の傑作といわれる作品《聖母子(書物の聖母)》では、聖母がうつむき、憂いを帯びたまなざしでわが子イエスを見つめています。ほかの作品でも、ボッティチェリの描く女性たちは、美しくエレガントなのにどこか物憂げ。そのうつろな表情が、魅力のひとつにもなっています。さらに、本展では、フィレンツェで一番の美女といわれた女性をモデルにした作品《美しきシモネッタの肖像》も登場。整った目鼻立ちやなめらかな白い肌、豊かな金髪など、美人の条件がすべてそろった美しい肖像画は必見です。ボッティチェリ作品の女性は、洋の東西を問わず「美の象徴」として宣伝や広告に使われ、今でもエステ会社の広告塔になるほど。会場でボッティチェリの絵画を見れば、美のパワーをもらえるかも?!ぜひ美術館で本物の作品を味わってみて!イベントデータ:『ボッティチェリ展』会期:2016年1月16日(土)~4月3日(日)※休室日は月曜日、3月22日(火)※ただし、3月21日(月・祝)、3月28日(月)は開室時間:9:30 ~ 17:30 (金曜日は9:30~20:00)※入室は閉室の30分前まで会場:東京都美術館料金:一般 1,600円/65歳以上 1,000円/学生 1,300円/高校生 800円/中学生以下無料
2015年11月25日三重県伊賀市と伊賀上野NINJAフェスタ実行委員会は21日~23日の3日間、東京都台東区・上野恩賜公園 竹の台広場(噴水前広場)にて、3回目となる「伊賀上野NINJAフェスタin上野恩賜公園」を開催している。○伊賀忍者を介して、伊賀の知名度・観光地としての認知度をアップ江戸時代、徳川家康の信任が厚かった藤堂高虎。その江戸屋敷が「上野公園」(上野動物園~東照宮の間)にあった。高虎ゆかりの上野東照宮や寒松院、また高虎ほか藤堂家の墓所が上野動物園内にある。一方、伊賀市にある伊賀上野城も高虎の築城であり、現在その城址は「上野公園」と称する都市公園で、伊賀地域観光の中核となっている。平成25年12月8日、東京都台東区(上野観光連盟)と伊賀市(一般社団法人伊賀上野観光協会)は友好交流をより一層深くし、観光パートナーの関係を築くことによって両地域の観光振興を推進することに合意した。同イベントは一昨年、伊賀とゆかりの深い上野の地で、伊賀忍者を介して伊賀の知名度・観光地としての認知度アップをはかることを目的に開催。昨年度は3日間の開催で20万人の参加者数を数え、今回はさらに内容もスケールアップしての開催となるという。期間中は、来園者全員が楽しめるよう、忍者をテーマにしたステージイベントやアトラクションを多数実施。さらに、ご当地物産品の販売や多彩な飲食ブースも設けた総合イベントとなる。ステージは、「忍者ショー(伊賀流忍者特殊軍団 阿修羅)」「いが☆グリオショー(ご当地キャラ)」「忍者キッズダンスショー」「伊賀を知る○×クイズ」「忍者ダブルダッチショー」など。アトラクションは、「手裏剣打ち体験」「吹き矢体験」「忍者バーチャルゲーム」「忍者衣装レンタル」「伊賀焼体験」「組み紐体験」などを実施。伊賀市物産ブースは、「伊賀肉(伊賀牛)」「伊賀米」「伊賀焼」「伊賀酒」「伊賀の菜種油」「忍者グッズ」などが出店。伊賀上野の自然の中で育まれた農産物、畜産品、焼物など、数々の特産品・名産品を展示、販売する。開催日時は、11月21日~23日 10時~16時。会場は、上野恩賜公園 竹の台広場(噴水前広場)となる。
2015年11月21日JR上野駅中央改札外 ガレリア1F(東京都台東区)では11月21日~23日、「Station Zoo in 上野」にてチームラボによる「チームラボ お絵かきアニマルズ」が展示される。「チームラボ お絵かきアニマルズ」は、チームラボが進める教育プロジェクト「チームラボアイランド -学ぶ! 未来の遊園地-」の一環として展開しているデジタルインタラクティブアート。紙に自由に描いた動物の絵をスキャンすると、動物が立体となって、画面上の巨大なアートの中で動き出す。また、他の人が描いた動物とコミュニケーションを取ったり、人に触られることでさまざまなアクションをとったりもするとのこと。なお、「Station Zoo in 上野」の開館時間は10:00~17:00となる。
2015年11月20日©Aura2015年11月末オープン予定のシンガポール最大規模の美術館「ナショナル・ギャラリー・シンガポール」。美術館オープンに先駆けて営業が始まったのは、5、6階に入るイタリアンレストラン&ラウンジ「Aura(アウラ)」だ。フォーマルなディナーから、絶景を楽しむラウンジまで、あらゆるニーズに応えてくれる全390席。マリーナ地区を一望できるスカイラウンジからの眺めは、新たな絶景スポットになること間違いなし!最大級の美術館の上にオープン東南アジアのアートシーンを牽引するシンガポール。2015年5月に開業したフランス発の美術館「シンガポール ピナコテーク・ド・パリ」に続き、11月24日にオープン予定の「National Gallery Singapore(ナショナル・ギャラリー・シンガポール)」は、旧市庁舎と最高裁判所であった建物を改装した、シンガポール最大規模の美術館だ。©Aura美術館の開業に先駆けて2015年10月にオープンしたのは、イタリアンレストラン&ラウンジ「Aura(アウラ)」。ラグジュアリーなイタリアンレストランに加え、お酒と夜景を愉しめるスカイラウンジもお目見え。ゲストはあらゆるシチュエーションに合わせて食事の場所を選ぶことができるのが嬉しい。シーンに合わせたバラエティ豊かなメニュー©Auraレストランフロアでは、3コースから成るランチと、4コースのディナーを用意。週末はプロセッコとベリーニの飲み放題も含まれるお得なブランチセットも。全90席のラグジュアリーな空間には、おめかしして出かけたい。©Auraスカイラウンジでは、平日のランチタイムにサラダバーと自家製パンのセットや、ハイティーメニューも提供。夜はマリーナベイの絶景を存分に堪能しながらお酒と食事を楽しめる。特にテラスラウンジから望むマリーナベイエリアの夜景は特別。目の前がPadang広場のため、その絶景を邪魔するものがなく、高層ビル群のライトアップの向こうにはマリーナ・ベイ・サンズまで見渡せる。フォーマルなイタリア料理と、絶景に酔いしれる夜を過ごしてみてはいかがだろうか。Restaurantメニュー・Weekday Lunch日替わりの3コース。S$32(税抜き)・Weekend Brunch前菜盛り合わせ、メイン、デザートの3コースにプロセッコとベリーニの飲み放題付き。S$98(税抜き)※食事のみはS$48(税抜き)・Set Dinner Menuおススメ4コース。S$80Sky Loungeメニュー・Salad Bar平日11:30-14:30。フレッシュサラダや焼き野菜の豪華なビュッフェと、地中海風自家製パンのセット。S$18。・High Tea平日15:00-17:00。クラシックなヨーロッパ式ハイティーのセット。(サンドイッチとペストリー、イタリア紅茶とコーヒー)S$18。・Bar Menuシャンパンやカクテル、ワインなど。※景色は、6階のスカイラウンジからのみ見ることができます。
2015年11月04日上野樹里が主演を務めるタナダユキ監督(『ロマンス』)の新作『お父さんと伊藤さん』が来年公開されることが明らかになった。共演するリリー・フランキーが主人公の彼氏“伊藤さん”、藤竜也が“お父さん”を演じ、上野は「34歳と54歳の20歳差の恋愛をしているふたりのところに、実の父親が転がり込んでくる…という特殊な設定です」と明かした。その他の情報映画は、第8回小説現代長編新人賞を受賞した中澤日菜子の同名小説を原作に、ボロアパートで慎ましく暮らしていた年の差カップルと、「この家に住む」と突然、転がり込んできた父親、3人のぎこちない共同生活を描くもの。書店でアルバイトをして自由気ままに暮らす34歳の彩(上野)と、給食センターでアルバイトをしているバツイチで54歳の伊藤さん(リリー)。役についてふたりは「彩というキャラクターは、キラキラした単純なヒロインではなく、自分の価値をそこまであげず、彼女なりに現実を見据えて生きている等身大の女性」、「僕も同じような年齢ですが、ちゃんとしていない50代が若い人と付き合うとまわりはどよめくんだと、今回演じてみて改めて身につまされる気がしました(笑)」とコメント。タナダ監督と初タッグを組む上野は「脚本を頂いた時、登場人物たちのセリフの掛け合いがとても面白く感じました」といい、リリーは「理想的な存在になれない人間を描き出すのがタナダユキ監督の魅力」と説明。藤は「監督は細かな言葉のニュアンスをとても大事に演出をしてくれるので完成が楽しみです」と言葉を寄せた。タナダ監督は「上野さん演じる彩という女性は決して立派な人間ではありません。親との関係も良好だったわけではない。けれど、居場所を無くし老いていく父に対して、空回りながらも彼女なりに生真面目に向き合おうとする、そんな彩という人物を私は尊敬しています」と話し、「上野樹里さん、リリー・フランキーさん、藤竜也さん、この3人がひとつの画面にいるだけで、すごく魅力的で面白いものになると思いますので、頑張って完成へ導きたいと思います」と語っている。本作は9月10日にクランクインし、10月4日にクランクアップを迎えた。『お父さんと伊藤さん』2016年 全国ロードショー
2015年10月16日国立新美術館、大原美術館、NHKプロモーションは10月31日、国立新美術館(東京都港区)にて仮装イベント「美の饗宴 アートになりきり ハロウィン 仮装コンテスト」を開催する。同イベントは、国立新美術館にて2016年1月20日~4月4日に開催される企画展示「はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション」の開催に先駆けて行われる仮装コンテストとなる。参加条件は20歳以上の男女で、指定の絵画作品の画像から1点をモチーフにした仮装が必須。指定作品は、大原美術館が所蔵するエル・グレコの『受胎告知』や、アメディオ・モディリアーニの『ジャンヌ・エビュテルヌの肖像』など10点。クロード・モネの『睡蓮』やジャクソン・ポロックの『カット・アウト』など、風景絵画や人物の像がはっきりと描かれていない作品も含まれる。仮装に関するアイディアやコスチュームは自由となっており、イベント担当者は「それぞれのアイディアと工夫を凝らした仮装・アートになりきって、コンテスト参加者をアッと言わせてください」と参加者に呼びかけている。また、審査基準については「特に決まっていない」としながらも、「自分が『これだ』と思うモチーフの仮装を自分なりの解釈でしてほしい。参加者自身が楽しめる仮装が一番」とコメント。『睡蓮』など特定の人物像が描かれていない作品については、「どのような仮装になるのか運営側も予想がつかない」とした。同コンテストの審査員は、世界大会などでも活躍するエア・ギターパフォーマーの金剛地武志氏や、コスプレ(cosplay)という言葉の生みの親でもある高橋信之氏らが務める。当日はコンテストの他にも金剛地氏によるエア・ギターのパフォーマンスや、「その名はスペィド」(THE LADY SPADE)によるDJイベントなども行われるとのこと。なお、参加者の応募は同展の公式サイトにて受け付けている。イベントの開催時間は18:30~20:00、開催場所は同館3階「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」を予定。募集期間は10月1日~21日で、募集人員は40人。応募者多数の場合、抽選の上参加者を決定する。また、同コンテストで最優秀賞を受賞した参加者には、賞品として岡山県倉敷・大原美術館旅行(ペア1組)をプレゼントする。また、優秀賞(2名)、審査員賞(3名)、参加賞など多数の賞品を用意するとのこと。
2015年10月13日漫画『ひだまりスケッチ』の作者や『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズのキャラクターデザインで知られる人気漫画家・蒼樹うめ氏が2日、東京・上野の森美術館で翌日から開催される自身初の個展「蒼樹うめ展」の内覧会に来場した。マスコミ向けにライブドローイングを披露すると共に、個展への思いを語った。本展監修も務める蒼樹氏は、「見ていただいても分かる通り、私は大変ちっぽけな漫画家でして」と恐縮しながらあいさつ。個展のオファーを受けた際の心境を「まあなんて分不相応な」「どんなことができるんだろう、私個人で展覧会なんて」と振り返った。しかし、せっかくやるならば「私は私なりに、あまり美術展ぽくない、肩肘張らず、楽しくリラックスしながらニコニコと見ていただける展覧会にできたらいいな」という思いに至ったという。また、「私は見慣れている絵ばかりで魅力があるんだろうか、ニッコリしていただけるんだろうか判断が難しくて…」と不安な気持ちを吐露。そんな中でも「今までの私を見てくださっている方でも、楽しめる工夫をあちこちに入れました」と話し、展示はもちろん、グッズなどの細部まで関わったことを告げた。ライブドローイングでは、『ひだまりスケッチ』の主役・ゆのと『魔法少女まどか☆マギカ』のマスコットキャラクター・キュゥべえを描くと宣言。しっかりした迷いのない筆致でゆのから描き始めると、司会者から「ゆのは先生の学生時代に考案されたと聞きましたが、何か学生時代の思い出は?」との問いが。これに蒼樹氏は「ゆのが誕生した時、私は美大生だったんですけど、(ゆのは)私が激しく落ちこぼれていた予備校時代の分身のようなところがありまして」とその裏側を明かし、「大学時代はすごく楽しかったんですけど、予備校時代は劣等生で苦労しました」と回顧した。スラスラと、ゆのが描き終わり、キュゥべえに取り掛かると「最初(キュゥべえは)かわいいキャラクターをと思って作りました」と誕生秘話を語りはじめる。「背中の卵のようなマークがデザイナーの皆さんに(キュゥべえの)謎なイメージに引っ掛かかってもらって、後から気づいてくれれば良いなと思って仕込んだ部分で、それ以外はとにかくかわいく」とデザインのポイントを語りつつ、アニメとして完成した謎めいたキャラクター像については、「私が手がけたのは半分くらいかな」と、はにかみながらデザイナーらとの共同作業への喜びを表した。キュゥべえの絵も終盤に差し掛かった頃、蒼樹氏がおもむろに「キュゥべえに余計なセリフとか描いて良いですか?」と発言。多くの賛同が集まった結果、ゆのの肩にキュゥべえが手を乗せつつ、「今夜呑みに行かんかね?」と語りかけるというコミカルなイラストに仕上がった。約20分に及んだが、「かなり急ぎました」と苦笑する蒼樹氏。ライブドローイングは展示期間中も不定期で一般公開されるが、「(いつ頃来るか、どういうことするかは)全く決まってないです」と答え、「(たまたまその場に来た人がラッキーという)そんな感じにしようと思っています」と微笑んだ。「蒼樹うめ展」は、3日から12日までの10日間限定で公開。『ひだまりスケッチ』や『魔法少女まどか☆マギカ』の原画やイラストに加え、デビュー前の幼少時からの作品や他作品に寄稿したイラスト、仕事場を再現したコーナーなど多種多様な蒼樹氏の側面が展開され、オリジナルグッズも販売される。チケットは一般・大人が1,000円、中高生が600円(全て税込)で小学以下は無料。(C)蒼樹うめ/芳文社 (C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
2015年10月02日松坂屋上野店(東京都台東区上野)は30日~10月9日、同店 食品フロアほっぺタウンにて「どんぶりNO.1グランプリ」を開催する。○定番丼からアイデア丼まで、全20種類が勢揃い同店 地下1階にある「上松丼亭」は、「浅草今半」「井泉」「鶏陣」といった有名店の"どんぶり"が気軽に食べられるイートインコーナーで、年間約5万食を販売する名物コーナーとなっている。同企画は、もっといろいろな"どんぶり"を楽しんでもらいたいとの思いから、秋の行楽シーズンに合わせて初開催するものとなる。期間中は、定番丼はもちろんのこと、旬の素材がぎゅっと詰まったアイデア丼まで、全20種類の多彩な"どんぶり"が勢ぞろいする。地下1階・1階 食品フロアで200円以上の購入者に投票用紙を渡し、人気投票によって、N0.1のどんぶりを決定。グランプリは10月14日に発表し、ランキング上位メニューは10月14日~27日まで、継続販売となる。ラインアップの一部は以下の通り。北辰鮨「海鮮ど~ん」は、まぐろ、うに、かに、ほたて、甘えびなど人気の海鮮ネタを載せた海鮮丼。価格は1,425円。ポール・ボキューズ「洋風親子丼」は、もも肉のローストチキンを使用し、シャリアビンソース仕立ての親子丼に仕上げた。価格は702円。聘珍樓「豚肉と茄子の甘味噌丼」は、秋の野菜、茄子と豚肉を甜麺醤で甘味噌味に仕上げた丼。価格は648円。美濃吉「吹き寄せどんぶり」は、たれで味付けしたご飯に、南瓜や銀杏、つくね、えびなど、彩りよく盛り付けた具沢山の丼。各日限定15食で、価格は993円。アルサスローレン「パンDEロコモコ丼」は、米粉パンの上にロコモコの具材を載せて丼に仕上げた。価格は464円。※価格はすべて税込
2015年09月29日トリップアドバイザーはこのほど、世界の博物館・美術館をランキング化した「トラベラーズチョイス 世界の人気観光スポット 2015 ~博物館・美術館編~」を発表した。同社の「トラベラーズチョイス」では、旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」に投稿された世界中の旅行者の口コミをもとに、優れた施設を表彰している。今回のランキングは、2014年1月~12月に同サイト上に投稿された旅行者のクチコミ評価の平均値や投稿数などを独自のアルゴリズムにて集計し、算出された。日本国内のランキングでは、「広島平和記念資料館」(広島県広島市)が2年連続でトップとなった。「Totally heartbreaking.(胸が張り裂けるような思いになった)」など、当時の資料を目の当たりにした時の衝撃を伝える口コミが数多く寄せられたという。また、2位には「箱根彫刻の森美術館」(神奈川県箱根町)、3位には「MIHO MUSEUM」(滋賀県甲賀市)がランクインした。アジアのランキングでは、「秦始皇兵馬俑博物館」(中国)が2年連続で1位に。3位に「広島平和記念資料館」がランクインしたほか、12位に「箱根彫刻の森美術館」、15位に「MIHO MUSEUM」、24位に「鉄道博物館」が入った。世界ランキングの1位には昨年の7位から大きく順位を上げて「メトロポリタン美術館」(アメリカ)がランクイン。世界各国の芸術・文明を先史時代から現代までカバーした300万点の展示物は、「1日では回りきれないほどのボリューム」と評判とのこと。アジア1位の「秦始皇兵馬俑博物館」は、世界ランキングでは23位となった。なお、ランキングの詳細は公式サイトにて公開されている。
2015年09月26日東京都・上野の上野の森美術館は、江戸初期から明治にいたるまでの肉筆浮世絵の流れを追う、「シカゴ ウェストンコレクション 肉筆浮世絵-美の競艶~浮世絵師が描いた江戸美人100選~」を開催する。会期は11月20日~2016年1月17日(月曜・1月1日休館、ただし11月23日・2016年1月11日は開館)。開館時間は10:00~17:00(金曜は20:00まで)。観覧料は一般1,500円、高校・大学生1,200円、小・中学生500円。同展は、アメリカ・シカゴの日本美術収集家、ロジャー・ウェストン所蔵の1,000点を超える肉筆浮世絵コレクションの中から、厳選された約130点の作品を紹介するもの。肉筆浮世絵とは、絵師が絹や紙に筆で直接描いたものを指す。浮世絵といえば、写楽の役者絵、歌麿の美人画、北斎や広重の風景画など、鮮やかな色彩で摺られた「版画」を思い浮かべる人が多いため、そのような浮世絵版画と区別して、「肉筆浮世絵」と呼んでいる。量産される浮世絵版画に対して、一点物の肉筆浮世絵は大変貴重であり、大名や豪商たちからの注文を受けて描かれることもあったという。肉筆浮世絵には、女性の髪の生え際や、華麗な衣裳の文様まで、精緻に描かれている作品が多く見られる。同展では、菱川師宣、勝川春章、喜多川歌麿、歌川豊国、葛飾北斎、河鍋暁斎など、50人を超える絵師たちによる多彩な作品を通して、江戸初期から明治にいたるまでの肉筆浮世絵の流れを知ることができる。ウェストンコレクションの大きな特長は美人画を中心としていることだ。中でも立姿美人図は100図以上あり、さながら美人コンテストのように贅を凝らした衣装や、さまざまな髪型の女性が勢ぞろいしている。同展では、時代ごとに並べられた美人画の変遷をたどりながら、その時代の流行などから、女性の着物や髪型、化粧で身分、階級、未婚、既婚などもわかるということだ。また、浮世絵版画では、摺る時に絵の具を使わず紙の白さで美人の顔を表現するが、肉筆画では貝殻を砕いた胡粉を使って、白粉を叩くように何度も薄く重ねることで、白く滑らかな肌を描く。筆で細かく描かれた髪の生え際や、うなじの毛筋、まつ毛、唇の紅のぼかし、薄い着物越しに透けて見える肢体など、美人の色香を引き立てる精緻な表現には、超絶技巧とも言えるテクニックを見ることができる。こうした超絶技巧を楽しむために、同展では、高透過アクリル、LED照明、有機EL照明を用いた超薄型展示ケースで、至近距離から自然光で鑑賞しているかのような展示を実現している。
2015年09月25日上野風月堂はこのほど、「クリスピー チョコレートクランチ」など、ハロウィン向けの限定商品6種類を発売した。○明治時代から継承される技術を使用した「クリスピー チョコレートクランチ」が登場「クリスピー チョコレートクランチ」は、同店の代表菓子「ゴーフル」のウエハースを使用して開発したクランチチョコレート。明治~昭和の時代に販売されていた「カルルス煎餅」(ゴーフルの前身となったお菓子)から受け継がれる"挟み焼き"の技術が、新しい形となって商品化された。サクサクと軽い食感を楽しめるという。「クリスピー チョコレートクランチ ハロウィン缶」は、同店の代表銘菓「ゴーフル」のウエハースを使用したクランチチョコレート入り。ハロウィン限定のミニ缶、ミニ手提げに入れて提供する。ミルクチョコ3個・ホワイトチョコ2個入りで、価格は495円(税込)。「クリスピー チョコレートクランチ ハロウィンパッケージ」は、クリスピー チョコレートクランチ3種類の味に、ハロウィン限定のスリーブを掛けて提供。ミルクチョコ・ホワイトチョコ・ストロベリーチョコ各6個入りで、価格は972円(税込)。「ハロウィンアソート」は、パンプキンプリン味のプティゴーフルと、クリスピー チョコレートクランチを、ハロウィン限定のパッケージに詰め合わせた。プティゴーフル パンプキンプリン味2枚入り×5袋(10枚入り)、クリスピー チョコレートクランチ ミルクチョコ3個・ホワイトチョコ3個入りで、価格は810円(税込)。「プティゴーフル パンプキンプリン味(缶入)」は、パンプキンプリン味のプティゴーフルを、ハロウィン限定のミニ缶・ミニ手提げに入れて提供。2枚入り×3袋(6枚入り)で、価格は495円(税込)。「プティゴーフル ハロウィンパッケージ」は、定番のプティゴーフルに、ハロウィン限定のスリーブを掛けた。バニラ・チョコ・ストロベリー味が2枚入り×各2袋(12枚入り)で、価格は540円(税込)。「プティゴーフル パンプキンプリン味(袋入)」は、パンプキンプリン味のプティゴーフルを袋に詰め、ハロウィン限定のタグを付けた。2枚入り×4袋(8枚入り)で、価格は324円(税込)。いずれも10月下旬より順次販売終了となる。
2015年09月20日YOUフェス実行委員会は9月4日~11月30日、東京都の湯島・御徒町・上野エリアにて「~湯島・御徒町・上野、あなたをワクワクさせる街~YOUフェス~」を開催する。同企画は、湯島・御徒町・上野エリアの4つの商店会「白梅商店会」「御徒町駅南口商店会」「上野中央通り商店会」「上野二丁目仲町通り商店会」が共同で開催する街おこしイベント。「ふれる」「そだてる」「つくる」「つながる」をコンセプトに、同エリアの魅力を発信していくとのこと。9月4日の15時~20時にはには前夜祭、9月5日の12時~にはオープニングイベントを実施。音楽ライブ「R・JAPAN」を開催するほか、軽食や野菜、和菓子などを販売するマルシェも展開する。また、5日には、各商店の2代目・3代目当主である「若旦那」10人による「YOU若旦那衆」のお披露目会も行われる。9月11日~11月30日の11:00~20:00には、上野広小路交差点にて「YOUまちの駅」を設置する。同施設では随時4店舗が出店する物販コーナーを設置するほか、エリアマップや各商店会のマップ、観光マップ等の配布、「YOU若旦那衆」および常駐スタッフによる街案内なども行う。来街客が気軽に立ち寄り、休憩や情報収集ができるキーステーションとするとのこと。また、10月13日・14日には上野・湯島のバル企画「食べないと飲まナイト」もエリアを拡大して開催。500円で「たべのま缶バッジ」を購入すると、マップに掲載された加盟店であればどこでも1店舗800円でドリンクとおつまみを楽しめる。なお、期間中のイベントスケジュールなどは公式サイトにて公開されている。※価格は全て税込
2015年09月04日東京都・上野の上野の森美術館は、アニメに登場する数々のロボットデザインを手がけた大河原邦男の、活動の歴史をたどる展覧会「メカニックデザイナー 大河原邦男展」を開催する。会期は8月8日~9月27日。開館時間は10:00~17:00。入場料は一般1,500円、高大生1,200円、小中生500円。同展は、「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」、「機動戦士ガンダム」、「装甲騎兵ボトムズ」など、誰もがあこがれ夢中になったアニメに登場する数々のロボットデザインを手がけた大河原氏が、これまでに描いたイラストや設定資料、同展描き下ろしの作品など約500点を一堂に展示し、大河原氏の40年以上に渡る活動の歴史を詳細に伝えるもの。大河原氏は、1972年に「科学忍者隊ガッチャマン」でデビューを果たした後「タイムボカンシリーズヤッターマン」、「機動戦士ガンダム」、「装甲騎兵ボトムズ」などの作品に次々と参加し、ロボットアニメにおける「メカニックデザイナー」という職業を世に確立してきた。現在も第一線で活躍しながら、工業メーカーや地方自治体との仕事を手がけるなど、活動の幅を広げているという。同展では、本邦初公開の資料を加えた40余年に渡る全仕事を振り返り、大河原のデザインの神髄に迫る。なお、展覧会の音声ガイドでは、大河原メカに関わりの深い声優、保志総一朗と小松未可子がナビゲーターをつとめる。また、同展開催にあたり、大河原氏が特別に描き下ろした作品が展示される。展覧会の目玉でもあるこの作品はB2サイズ6枚が屏風のように連なり、縦約72cm、横幅は約3mにも及ぶ大作で、大河原氏がこれまでにデザインされたロボットたちが作品という枠を超えて集結する、大河原ヒストリーが凝縮された作品となっている。そのほか、会場では、「MG 1/100 ストライクフリーダムガンダム メカニックデザイナー 大河原邦男展Ver.」(6,480円)、「ヤクト ダグラム メカニックデザイナー 大河原邦男Ver.」(4,200円)が発売される。「MG 1/100 ストライクフリーダムガンダム」は、大河原邦男氏のイニシャルのように輝く噴射を模したPET素材によるエフェクトパーツ「OK エフェクト」がこのキット専用に制作され付属する。また、大河原氏がこのキットのために手がけたデザイン案を元に、オリジナルマーキングシールや成型色を再設定しているとのこと。そのほか、ボックスアート(外箱)は描き下ろしイラストを使用しているということだ。さらに、東京会場での購入者には「メカニックデザイナー 大河原邦男展」上野の森美術館限定メタリックシールがプレゼントされる。また、関連企画として、東京都美術館講堂にて大河原氏によるトークショーが開催される。開催日時は8月29日(ゲストはアーティスト・作家の永野護)および8月30日(ゲスト未定)、いずれも13:00~15:00。また、「メカニックデザイナー 大河原邦男展」図録にサインをもらうことができるサイン会も開催される。開催日時は8月22日、9月12日の各日13:00と15:00より。応募方法など詳細は後日、同展公式Webサイトや特設サイトで発表されるとのこと。
2015年08月24日国内有数の東洋・日本美術コレクションを所蔵する大阪の藤田美術館。そのなかからセレクトされた美術館の名品が、はじめて東京に集結。8月5日から、サントリー美術館で『藤田美術館の至宝国宝 曜変天目茶碗と日本の美』展が開催中です。本展で見られるのは、仏教美術や書、絵巻、水墨画、茶道具など、幅広いジャンルの美術品です。なかでも見逃せないのは、展覧会のチラシにも大きく掲載されている国宝《曜変天目茶碗》。中国の福建省で作られたもので、現存する同種の碗は世界に3つしかないという大変貴重な作品です。この作品の特徴は、茶碗の内側に広がる瑠璃色の斑文です。まるで漆黒の宇宙にきらめく銀河のようで、神秘的な美しさに心奪われること間違いなし。藤田美術館でも数年に一度しか公開されないという至宝で、今回は東京で見られるまたとないチャンスです。質・量とも充実した美術品を所蔵する藤田美術館は、明治時代に活躍した実業家の藤田傳三郎とその子息たちが集めた作品をもとに、1954年、大阪で開館しました。藤田美術館の至宝が東京で一堂に公開されるこの機会に、ぜひ足を運んでみてはいかが?イベントデータ:『藤田美術館の至宝国宝 曜変天目茶碗と日本の美』展会期:2015年8月5日(水)~9月27日(日)(会期中、展示替えを行います)※休館日は火曜日。9月22日(火)は開館時間:10:00 ~ 18:00(金・土および9月20日(日)~22日(火・休)は20時まで開館)※入館は閉館の30分前まで会場:サントリー美術館料金:一般 1,300円/大学・高校生 1,000円/中学生以下無料作品クレジット:国宝《曜変天目茶碗》一口中国・南宋時代12~13世紀藤田美術館蔵撮影:三好和義※画像無断転載禁止
2015年08月12日東京都・上野の国立西洋美術館は、黄金に魅了された人類の歴史をひも解く「黄金伝説展 古代地中海世界の秘宝」を開催する。会期は10月16日~2016年1月11日(月曜・11月24日・12月28日~1月1日は休館、ただし11月2日、11月23日、1月4日、1月11日は開館)。開場時間は9:30~17:30(金曜は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)。観覧料金は一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円、中学生以下無料。同展は、地中海地域の古代文明がもたらした金の傑作の数々を、金を題材とする絵画とともに展示し、黄金に魅了された人類の歴史をひも解くもの。先史から有史にむかうまでの時代に、トラキア、エトルリア、ローマといった地中海地域に花開いた文明を横断し、金製品を紹介する。中でも、今から6000年以上も前に作られ、ブルガリア・ヴァルナで出土した世界最古の金製品は大きな見どころのひとつであり、発見された出土の状態のまま復元展示し、世界でも類のない古代遺跡の一端を見ることができる。また、黄金は太古の昔から不老不死や富、権力の象徴として人々の憧れであり、ギリシャ神話の世界にも黄金の雨(ダナエ)、金の羊毛(アルゴー船伝説)、 黄金の林檎(パリスの審判)など重要なモティーフとして登場している。これら黄金をめぐる伝説は、絵画の巨匠をも虜にし、数々の名作が生まれてきた。同展では、古代の金製品と、金をテーマとした絵画が併せて展示され、金の持つ輝きと魅力、そして金に魅了された画家たちの歴史がひも解かれる。なお、展示品は、ヴァチカン美術館、オルセー美術館(パリ)、プラド美術館(マドリード)など世界屈指の美術館をはじめ、ソフィア国立考古学研究所・博物館、フィレンツェ国立考古学博物館、ヴィラ・ジュリア国立考古学博物館(ローマ)などから出展されており、日本初公開の作品も含まれるということだ。
2015年08月07日東京都・上野で「昼飯は何にしようかな~」と考えていたときのこと。上野といえば、やっぱりアメ横! ってことで、通りをぶらぶらと歩いていると、「一寸一ぱい お気軽に」と書かれた赤提灯がぶら下がっている飲み屋が。「昼から飲み屋に行くのもいいな~」などと考えていたら、店の看板に「圧巻総量1000gローストビーフ山」の文字が。どうやら、ローストビーフ丼「富士山」というメニューがあるらしい。筆者は知っている。「富士山」の名を冠したメニューは、たいていド肝を抜かれるほどヤベェ量だということを! とはいえ、やはり実際にこの目で確かめないことには何とも言えないので、はい、突入します!○見る者を圧倒する肉の山ローストビーフ丼は並盛の「高尾山」(890円)、大盛りの「筑波山」(1,000円)、特盛の「富士山」(1,500円)があるとのこと。もちろん、ここは迷わず「富士山」を注文。そして待つこと数分。運ばれてきたのは、ローストビーフが幾層にも重ねられた肉の山。頂点には玉ネギやニンニクをベースにした香味野菜がのっており、さながら雪化粧をした富士山のよう。う、美しい……。それでは早速、いただきますっ!! 大きなローストビーフは肉々しさがハンパない! 噛むたびに赤身肉の旨味が口に広がっていくのだ!! お次は、雪崩が起きないように慎重にローストビーフをどかし、ご飯を発掘する。そして、肉とご飯を一緒に頰張れば……もう夢見心地! 肉とご飯、王道だが、グルメ界にこれ以上のベストカップルが存在は存在しないと思う。これはウマい、大満足です!!○実は戦後間もない頃から続く老舗しかし、なぜこんなに山盛りのローストビーフ丼を出しているのだろうか。店の責任者の方にお話を伺ってみた。「うちの本店が新宿にあるんですが、そこは戦後間もない時代、闇市があった頃から営業しているんです。そういう背景もあって、"リーズナブルな価格でおなかいっぱいになってもらう"をコンセプトでやっているんですよ。アメ横って海鮮系のお店が多いので、『じゃあ、うちは肉でおなか一杯になってもらおう』ということで、最初に総量1000gの豚丼を始めました。でも、夏とかはさっぱりしたものが食べたくなりますよね。そこでローストビーフ丼も始めることにしたんです。毎日お店でローストビーフを仕込んでますし、食材はすべて国産を使ってますよ」。この量、このおいしさ、すべて国産の食材を使って1,500円とは……コスパ良すぎっす!!「また、気軽に立ち寄ってもらえるお店を目指していますので、女性のお客さまも多くいらっしゃいますよ。ローストビーフ丼を食べきる自信がない方は、ご飯の量の調節もしてるので、気軽におっしゃっていただければ! 」。ちなみに今現在、ローストビーフ丼を提供しているのはアメ横店のみとのこと。今後、新宿本店でも提供開始することを考えているそうだが、今すぐ激ウマ山盛りローストビーフ丼を食べたい方はアメ横へダッシュすべし!!※価格はすべて税込(文・A4studio千葉雄樹)
2015年08月03日KADOKAWAは7月23日、ツイッターで人気のラブホテルスタッフ・上野さんが贈る恋愛指南本『ごきゅうけいですか?』(税別1,000円)を発売する。上野さんは、スタッフという立場から実際に見てきたいろいろな現場をもとにした「ラブホテル」業界の裏話や、その経験を活かした恋愛指南で人気を集めている。同書では、どんなタイプの女性に対してもシチュエーションごとに的確にアプローチするためのロジックを多数掲載。上野さんならではの独特な雰囲気と、くすりと笑えるコミカルな観点の恋愛指南で、ちょっと大人な恋愛模様をライトな感覚で楽しめるという。また、コミックス『ラブホの上野さん 2』(漫画 博士、原案 上野/税別514円)も同日発売される。
2015年07月23日6月29日まで東京・六本木の国立新美術館で開催され、実に34万人を動員した「マグリット展」が、7月11日、京都市美術館(左京区)で開幕した。本展は、ベルギー出身の20世紀を代表する芸術家ルネ・マグリット(1898~1967年)を紹介する大回顧展で、日本では13年ぶりの開催となる。世界10ヵ国以上の美術館や個人が所蔵する初期から晩年の約130点の作品が集められ、頂上に城のある巨岩が宙に浮く「ピレネーの城」は京都展のみ。他には馬に乗って林の中を進む女性が奇妙に見え隠れする「白紙委任状」などが展示される。開館前から並んだファンもおり、今も世界中から高い人気を誇るマグリット独特の世界観を楽しんでいた。また、4月にBS-TBSで放送された「20世紀美術の巨匠 ルネ・マグリットの摩訶不思議な世界」がMBSテレビ(※関西ローカル)で7月19日(日)深夜2:55~3:55に放送される。音声ガイドナビゲーターの石丸幹二さんが謎の山高帽の男に扮して、皆さんを不思議なマグリット空間へいざなう。本展は10月12日(月・祝)まで開催。当日券は一般 1,600円、高大生 1,100円、小中生 600円で販売中。
2015年07月17日