下腹が出やすい魔の理由! 下腹が出やすい理由は、私たちの腹部の構造にあります。腹部には、内臓などが入った腹腔(ふっくう)という空間がありますが、その周りには肋骨のような骨はありません。ですから、放っておけば、必ずポコッと出てくるものなのです。水風船をテーブルの上にのせたときの形を想像してみてみると分かりやすいかもしれません。水風船が腹腔で、テーブルが骨盤だとすると、この水風船の形がまさに「ぽっこり」なのです。では、このぽっこりを防ぐにはどうすればいいのかというと、腹腔を取り囲む筋肉群を鍛えて、周りからキュッと締め付けてあげればいいのです。この腹腔を取り囲む筋肉群を「インナーユニット」といい、腹横筋(ふくおうきん)・多裂筋(たれつきん)・横隔膜(おうかくまく)・骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)の4つから成ります。 インナーユニットとは インナーユニットは、通常は協調して働くため、たいていの場合、一部分が弱ると全体的に弱くなります。つまり、どれか一つの筋肉に弱っているサインがあれば、インナーユニット全体も弱くなっていると考えられます。例えば、腹腔を下から支えている骨盤底筋群が弱くなると、便秘気味になったり、姿勢が悪くなって肩こりが慢性化したり、といった影響が現れます。これらはインナーユニット全体の弱化=下腹ぽっこりのサインと捉えられますので、要注意! 美へこみ腹をつくるステップ お腹をへこませようと思うと、ついつい"腹筋"から始めちゃう人が多いですが、腹筋運動で鍛えられるのは主に腹直筋(ふくちょくきん)の上部なので、下腹ぽっこり撃退にはちょっと違うんです。下腹を効果的にへこませ、美へこみ腹をゲットしていくためには、次のような順序でお腹の筋肉をトレーニングするのが正解! (1)インナーユニット↓↓↓(2)腹直筋下部↓↓↓(3)腹斜筋群&腹直筋上部それぞれの筋肉のはたらきは、(1)が腹腔を締め付けるコルセット(2)がその上から下腹を押さえつけるゴムバンド(3)がわき腹のくびれと6つに割れたお腹をつくる筋肉たちこれらのステップを踏むことで、より効果的に下腹をへこませることが可能!(3)は一般的に行われている腹筋運動やくびれ運動で鍛えられますので、今回は土台となる(1)(2)にアプローチする方法をご紹介いたします! 日常生活の中でへこませ力UP! お腹周りを取り囲むインナーユニットは、実は日常生活の中で常に働いています。ですから、まずはこのインナーユニットをより活性化させるため、一日の中でたくさん意識するようにしましょう。 やり方は簡単!大きく息を吸った後、口を軽くすぼめて息を全部吐いていき、お腹をぺたんこにへこませます。この一番お腹をへこませるときの力を100としたら、20~30くらいの力で、息を吐き終わった後もお腹をへこませておきます。コツをつかむまでは30秒も続かないかもしれませんが、慣れてくれば、テレビを見ながら、とか、パソコン作業をしながら、なんてこともできるようになります。 また、普段何気なく歩いているときも、お腹へこませのチャンス!肋骨の下から左右の脚が生えているつもりになって、脚と一緒に骨盤も動かすように意識して歩いてみましょう。腰にのったお肉に悩む人も多いと思いますが、実はその下にあるのも腹筋たちです。骨盤を動かしながら歩くことで、これらの筋肉が刺激され、素敵なお腹周りに近づきます! 短期間で美へこみ腹エクササイズそれでは最後に、下腹をキュッと美しくするためのエクササイズをご紹介。後半の動きは腹筋運動などでは鍛えられない、インナーマッスル&腹直筋下部にしっかり効きますので、意識しながらやってみてください。 ■下腹ぽっこり撃退エクササイズ (1)床にあお向けに寝てひざを立て、腰の下のすき間に片手を入れます(2)ゆっくりとした大きな呼吸を続け、息を吐くのに合わせて腰の下の手を押しつぶすようにお腹をへこませます (3)10回ほど繰り返し、最後は押しつぶした状態を30秒ほどキープします(4)一度脱力して、両手を左右に広げます(5) (3)と同じようにお腹をへこませた状態をつくります(6)両脚を、ひざを曲げた状態で持ち上げます (7)左右の脚を交互にゆっくりと曲げて伸ばす動きを繰り返します (8)腰が床から離れるようになったところで終了!※無理をすると腰を痛める可能性があります。腰を床につけたままキープできるようになるまでは、(2)~(3)を繰り返します。※また、(6)~(7)では、脚の伸ばし具合で負荷を調節できます。腰が浮かない範囲で行うようにしてください。最初は激しい筋肉痛が出るかもしれませんが、その場合は中2~3日程度空けます。慣れてくれば、1日おきでもできるようになるでしょう。前の段落で紹介した日常生活での取り組みと併せて続ければ、早い人では1週間~10日程度で違いを実感できる人もいるはず。 さあ、へこまないお腹とは夏のうちにさよなら!食欲の秋、痩せにくい冬を迎えるその前に、美へこみ腹を目指して頑張りましょう! wellfyより
2018年08月23日スッキリボディを遠ざける、体の不調も足ツボでリセット。今回は解毒足ツボ・応用編として、“ぽっこり下腹”、“むくみ”に効く足ツボを解説していきます。教えてくれたのは、人気足ツボ師・Mattyさんです。ぽっこり下腹上級者向けのツボで、スッキリ華奢なお腹に。お腹まわりが気になる方や背中に肉がつきやすい方は直腸と肛門のツボをチェック。直腸は大腸の一番最後にあり、肛門ともつながっている。「この部分を押すとお通じが良くなることはもちろん、ぜい肉もすっきり。ただ肛門のツボは左足のピンポイントなところにあるため、難易度は高め。写真を見ながら、丁寧に押してみて」【ぽっこり下腹に効く、解毒足ツボ押しのやり方】(1)内側のくるぶしを、力強く押し上げる。直腸のツボは、内側のくるぶし後方から上に伸びている。まずは人さし指の第二関節で、くるぶし横をプッシュ。そのままの力で10cmほど押し上げる。最初から最後まで同じ力になるよう、10回繰り返す。(2)足裏にある1箇所のみを、慎重に狙って。肛門のツボは、左足のみ。親指の延長線上にある。人さし指の第二関節で、これ以上押せないというところまで3秒間押し続ける。位置がずれないよう気をつけながら、10回行う。むくみしつこいむくみ対策に、3つのリンパを押し流そう。顔・二の腕や肩・脚のむくみはとくに気になるもの。「足ツボ的には、顔には指間リンパ、上半身には上身リンパ、下半身には下身リンパが効果的です。特に指間リンパは、同時に血液とリンパの滞りを正してくれるため、むくみを取るためには欠かせない。足ツボ以外に、外出先でこまめに足首を回すこともおすすめです」【むくみに効く、解毒足ツボ押しのやり方】(1)両親指で、2本の直線を描くイメージで。脚を正面から見て、外くるぶしの上部が上身リンパ、内くるぶしの上部が下身リンパのツボ。このツボから上方向に向かって、手の両親指で10cm押しすべらせる。途中でハの字にならないよう気をつけて、10回繰り返す。(2)指の間を、端から端まで丁寧に。指の間が指間リンパのツボ。手の親指を横に向け、第一関節の外側を足指の間に当てる。まずは足の裏側から上がり、股の部分をまっすぐ進み、甲に向かってくだる。すべての指間を押し流し、これを10回繰り返す。Mattyさん足ツボ師。台湾で修業し、ツボ師歴は20年以上。台湾足ツボをベースに、即効性と改善率の高いMatty式足ツボを考案。近著に『Matty式解毒こぶし』(主婦の友社)が。※『anan』2018年2月21日号より。写真・中島慶子モデル・上口香寿美イラスト・田中麻里子(by anan編集部)
2018年02月19日お正月太りもあいまって、気づくと下腹部がポッコリ……。これでは、下腹部のラインが出やすいタイトスカートを着るのにも勇気が必要です。でも、ご安心を! 下っ腹が出ていてもコツをつかめばキレイに着こなせます。今回は、タイトスカートの着こなし方についてご紹介したいと思います。【スタイリストの体型カバーテクニック術】vol. 54アシメニットで、全方位からのスタイルUP前と後ろで着丈の長さが違うアシンメトリーニットは、ぜひとも見かけたらGETして。フロントインをしなくても、アシメニットを着れば、気になる下腹部周りとお尻を上手にカバーすることができます。ニットの前丈の長さは下腹部のポッコリ部分を隠すくらいの丈の長いものを、後丈は、お尻の丸み全体をカバーする丈の長いものを選んでください。タイトスカートで一番、体のラインが出やすい下腹部・腰骨・お尻をトップスのニットで全て隠してしまうことでタイトスカートをスッキリにキレイに着こなすことができます。冬のタイトスカートは「ウール素材」で美スタイルにタイトスカートとひと口にいっても、素材が変わればシルエットに大きく差がでます。下半身が華奢で細身の方は、よりボディラインにぴたっとフィットするジャージー素材やニットアイテムを取り入れると良いのですが、下腹部がポッコリ出ている方には、こうしたフィット感のある素材は相性が悪くてオススメできません。代わりに、しっかりと生地に厚みのあるウール素材で作られたタイトスカートを選びましょう。ウールのタイトスカートは、立体感のあるシルエットになるためお腹周り、下腹部の太さをカバーしながらも、ボディラインを美しく見せてくれる効果があります。できれば、ハイウエストでお腹・お尻はワイドに、裾に向かって細くなるコクーンタイプの膝丈スカートがオススメです。斜めのカッティングが下腹部をカバー前部分に斜めのカッティングデザインがあるタイトスカートは気になる下腹部のポッコリをよりカバーしてくれる優秀デザインです。通常のシンプルなタイトスカートは着用すると前部分が張って見えやすいので、お腹のぽっこり感が目立ちやすいのですが、斜めのカットが入ることで目の錯覚が生まれ、スッキリとした下腹部に見せる効果があります。これと同様に巻きつけて着るタイプのラップスカートも同じ効果が得られるので、斜めカットのタイトスカート及びラップスカートを見かけたら迷わず試着してみてくださいね。ひと工夫でカバー力UP!普通に履いたら、下っ腹が目立つタイトスカートもトップスの組み合わせと素材、デザインに注意して着こなせば上手に気になるポイントをカバーすることができちゃいます。お手持ちのスカートはもちろん、新しくタイトスカートを新調する際の参考にしてみてくださいね。
2018年01月13日プロイデア オフィスが企画・出版プロデュースした『1回30秒! 座ったままやせる! 足ぶみ下腹ダイエット』(1,000円・税別)がこのほど、池田書店から発売された。同書では、整体師の宮腰圭氏が考案した下腹やせメソッドを紹介している。下腹を支えている重要な筋肉は、大腰筋、腹直筋、腹横筋、腹斜筋の4つがあるが、同書で紹介している下腹やせメソッドでは、これらの筋肉を鍛え直すことができるという。骨盤と内臓を支える力を取り戻すことで下腹をへこませることが可能となり、1回30秒、座ったまま足ぶみをして呼吸するだけであるため、がんばらずに続けられるとしている。同メソッドでは4つの筋肉を鍛えるほか、骨盤の傾きを改善して脂肪を燃やす効果や、大腸を刺激して便秘を改善する効果もあり、実践することで下腹ぽっこりの原因をまとめて解消できるとのこと。3週間、同メソッドに挑戦した結果、下腹81.0cmが75.5cmに、ウエスト75.0cmが68.5cmまでダウンした実績もあるという。同書では、下腹ぽっこりの原因を筋肉・骨格・脂肪・便秘のタイプ別に解説。日常生活から予防できる下腹が出ない習慣など、スッキリお腹になるためのヒントも収録している。発売を記念し、12月15日~2018年1月8日までの期間、同書やダイエットグッズを抽選でプレゼントする「足ぶみでやせる! 下腹ダイエットTwitterキャンペーン」を実施する。
2017年12月15日ダイエットに成功したのにポッコリおなかがなおらない、下腹が出ているのが気になるなど、多くの女性が悩むポッコリおなか。カロリー制限や腹筋運動ではなかなか解消しませんよね。実は、ポッコリおなかの原因は内臓と大きく関係しているのです。■■原因は内臓にある!?下腹のポッコリが解消しないのには主にふたつの原因があります。ひとつは便秘です。便がたまって腸がふくらむだけでなく、腸内環境の悪化により、下腹を中心に脂肪が蓄積しやすくなります。もうひとつの原因は「内臓下垂」です。内臓が本来あるべき位置よりも下に垂れることで、いちばん下にある腸が圧迫されて下腹がポッコリと出てしまいます。内臓下垂を引き起こす原因には、筋力の低下、骨盤のゆがみ、姿勢の悪さなどがあります。■■便秘の解消が大事!便秘がひどくなると、腸に便がたまって下腹がポッコリと出てくることも。深刻なのが腸内環境の悪化です。便秘になると悪玉菌が増えて有害物質が発生し、腸内を腐敗させてしまいます。すると、腸の働きが悪くなり、栄養素を吸収しにくくなったり、血行が悪くなったりして代謝が低下します。その結果、下腹まわりに脂肪がたまりやすくなってしまうのです。便秘の解消には食生活や運動がポイント。食物繊維をしっかり取り、適度に体を動かしましょう。また、腸内環境をよくするためにヨーグルトやつけもの、納豆などを食べて腸内の善玉菌を増やすことも大切です。■■筋力の弱さが内臓下垂をまねく便秘とともにポッコリおなかを招く内臓下垂。女性に比較的多いのが、内臓を支える筋力が弱いことです。筋肉はアウターマッスル(表層筋)とインナーマッスル(深層筋)の2種類に分けられます。主に内蔵や骨などを支えているのはインナーマッスルの役割で、インナーマッスルの筋力が低下すると内臓を支えきれなくなり、内臓が下がってしまうのです。■■インナーマッスルを強化しよう!内臓下垂を改善するには、おなかのインナーマッスルである「腹横筋」をきたえるのが効果的ですが、普通の腹筋ではきたえられず、腹横筋の代表的なエクササイズの「ドローイン」できたえることができます。やり方は簡単。おへその下に意識を集中させ、おなかを背中にくっつけるイメージで、30秒くらいかけて息を吐きながらさらにおなかをへこませます。いつでもどこでもできるエクササイズなので、意識的に行うようにするとよいでしょう。■■骨盤のゆがみや猫背も原因のひとつインナーマッスルの筋力不足のほかに、骨盤のゆがみや猫背も内臓下垂の原因になります。骨盤のゆがみや猫背の原因となるのが姿勢の悪さです。正しい姿勢は、まっすぐ立ったときに耳と肩の中央とくるぶしが一直線にある状態、また、かべに背中をつけて立ったときにかべと腰との間に手のひら1枚分が入る状態です。普段から正しい姿勢を意識するようにしましょう。骨盤のゆがみや猫背が見られる場合はストレッチなどである程度矯正できます。■■生活習慣の改善がポイントポッコリおなかの原因となる便秘や内臓下垂を防ぐには、生活習慣の改善がポイントとなります。普段から、栄養バランスのよい食生活や適度な運動を心がけるようにしましょう。(harunatsu/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年08月23日春になって薄着になってくると気になるのが、冬の間についてしまったお腹の贅肉。ふんわりとした春ファッションも、お腹が出ていては魅力も半減。とくに少し前かがみになると段になってしまうような下腹は何とかしておきたいもの。簡単エクササイズで、今のうちにぽっこりお腹を撃退しましょう。■いすに座ってできる簡単エクササイズ家事や仕事の合間、リラックスタイムなど、いすに座ったままできるエクササイズをご紹介しましょう。キャスター付きなどではなく、安定感のあるいすを使ってください。両手でいすのサイドを持ち、浅く腰かけます。膝をそろえて、かかととつま先は床につけましょう。脚をそろえたまま、膝を曲げてゆっくりと胸の高さまで持ち上げます。5秒間キープしてから、ゆっくりと元の位置に戻します。同じように、5回繰り返しましょう。膝を胸の高さまで持ち上げるのが難しい場合は、慣れるまで、両脚を床から少し浮かせてキープするだけでもOKです。■ヒップアップにも効果的な一石二鳥エクササイズ下腹はもちろん、ヒップアップにも効くエクササイズをご紹介します。床に仰向けになります。膝を直角に曲げて脚を軽く開きます。両手で床を押すようにしてゆっくりと腰を持ち上げます。肩から膝が一直線になったら、そのまま5秒間キープ。腰をゆっくりと下ろし、床につく直前で止めます。 これを5回繰り返します。夜寝る前の習慣にするのも良さそうです。■少しキツイけれど効果バツグンのスクワット下腹をはじめ、一度にたくさんの筋肉を鍛えることができるスクワット。同じ筋肉量を増やすための運動として、スクワット15回が腹筋500回分ともいわれています。正しい姿勢で行えば、基礎代謝もアップして効率良く脂肪を燃焼させることができますよ。 両脚を肩幅に開いて立ち、つま先は左右平行になるように前に向けます。腕は伸ばしたままや頭の後ろで組むなど、楽な状態でOK。息を吸いながらゆっくりと膝を曲げ、太ももが床とほぼ平行になるようにします。お尻を突き出すようにして、腰がそったり猫背になったりしないように注意しましょう。息を吐きながらゆっくりと元の姿勢に戻ります。はじめは1日5回くらいから、慣れてきたら10回を目安に行いましょう。油断するとすぐにぽっこりと出てしまう下腹の贅肉。簡単エクササイズを習慣づけて、スッキリしたお腹周りを目指しましょう。
2016年04月09日揚げ物や肉など、消化が悪い食事をしたあとに下腹が張ってすっきりしないことがあります。鍼灸(しんきゅう)師で太子橋鍼灸整骨院院長の丸尾啓輔(まるお・けいすけ)先生に、そんなときに効くツボやストレッチ法をおたずねしました。■腹式呼吸→ツボ指圧→マッサージを繰り返す丸尾先生は、下腹が張るときのセルフケアについて、こう話します。「原因には、便秘の兆候、ガスがたまっている、ストレスなどが考えられます。まずはリラックスをはかることと、内臓に刺激を与えることの両方に有効な深呼吸から始め、ツボの指圧、マッサージを組み合わせましょう」では、その方法を具体的にレクチャーしていただきましょう。1.ひと息20秒以上の深く長い腹式呼吸をおへその下に両手を当て、おなかがふくらむことを意識しながら、鼻からゆっくり息を吸い込みます。おなかいっぱいに吸い込んだら、3~5秒ほど息を止めます。その後、口から細く長く、おなかをへこませることを意識して20秒以上をかけて息を吐き出します。おなかから息を吸い、おなかから吐き出すことをイメージしましょう。3~5回繰り返します。立ったままでもいすに座ってでも、トイレでもベッドでも通勤電車の中でもデスクワーク中でも、どこででも実践してください。緊張するときや集中したいとき、就寝前など、精神的な安定がほしいときにも有効です。数回続けると、けっこうな運動になります。2.ツボ・ちゅうかんを指圧する「かん」とは、胃袋を指し、このツボは「胃の中心」という意味合いがあります。消化器系の症状に広く万能に効くことで知られ、胃の働きを正常に整え、おなかの張り、便秘、ゲップなどの治療に対応します。また、太り過ぎ、やせ過ぎ、不眠症、冷え性などにも用いられるツボです。ツボの位置おなかの中心線上で、みぞおちとおへその中間あたり。おへそから自分の親指の幅4本分ほど上がったところ。ツボの刺激法両手の人さし指、中指、薬指をそろえ、息を細く長く吐きながら指圧します。ひと押し10~20秒を3~5回。3.ツボ・天枢(てんすう)を指圧する「枢」はかなめ、という意味です。東洋医学ではおへそ周囲は上半身と下半身のエネルギーが交わるところと考えて重要視します。このツボはおへそのすぐ近くにあって体の機能のバランスを整える役割があり、便秘、下痢をはじめとして消化器系全般の症状に効果を発揮します。ツボの位置おへその両側、自分の親指の幅2本分ほど(約2~3センチ)外側に左右2つあります。ツボの刺激法両手の人さし指、中指、薬指をそろえ、息を細く長く吐きながら、おなかの脂肪が軽くへこむ程度におなかの内側に向かって指圧します。ひと押し10~20秒を3~5回。4.ツボ・大巨(だいこ)を指圧する大巨とは「大きく隆起したところ」という意味があり、おなかが最も出っ張ったところにあるとイメージしましょう。おなかの張りはもちろん、便秘、腹痛、下痢、慢性腸炎や過敏性腸症候群などに効果があります。左右に2つありますが、左側は特に、月経困難症など婦人科系の症状に効くことでも知られています。ツボの位置3の天枢の位置から、自分の親指の幅2本分(約2~3センチ)ほどまっすぐ下がったところ。左右に2つあります。ツボの刺激法両手の人さし指、中指、薬指をそろえ、息を細く吐きながら、おなかの脂肪が軽くへこむ程度に内側に向けて指圧します。ひと押し10~20秒を3~5回。5.おなかをマッサージする2~4のツボを意識しながら、みぞおちからおへその下あたりまでを、30秒~2分ほど手のひらでマッサージします。冬場ならカイロを貼ることもお勧めします。丸尾先生は、「これら一連のケアはどこででもできますが、就寝前や起床時に、布団の中であお向けのまま、腹筋をゆるめた楽な姿勢で行うとより効果的です。また、これらのツボにお灸をするのもお勧めします」と付け加えます。レクチャーを受ける間に、食べ過ぎのおなかの内部が柔らかくなってきたように感じました。気分もゆったり落ち着いてきます。下腹が張る、ゴロゴロとなるときはすぐに、まずは深呼吸から、と覚えておきましょう。監修:丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10TEL: 06-7176-6289地下鉄谷町線・今里線太子橋今市駅から徒歩1分藤井空/ユンブル)
2012年12月21日