どんなビッグプロジェクトも、「渡辺謙」という名前がクレジットされた時点で、確固たる安心感を覚えると共に、底知れぬ期待感を煽られる。高い評価を受けたハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』(14)から5年ぶりとなる続編『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(公開中)もそうで、「ゴジラ」ファンならずとも、公開を心待ちにしていた人も多いはず。今回描かれるのは、復活したゴジラが、モスラ、ラドン、キングギドラと激闘するというファン垂涎の内容だ。渡辺は、未確認生物の特務機関「モナーク」の生物学者・芹沢猪四郎役を続投。『X-MEN:アポカリプス』(16)のマイケル・ドハティ監督の指揮下で、今回も力強い存在感を魅せている。現在、渡辺が出演した『名探偵ピカチュウ』も大ヒット中で、この後、東日本大震災での原発事故を描く『Fukushima 50』(2020年公開)や、テレビ朝日開局60周年記念ドラマスペシャル『逃亡者』も待機中だ。いずれも「ぜひ観てみたい!」と触手が動く魅惑的な作品ばかりだが、渡辺は何に重きを置いて、出演作をチョイスしているのか?最新作と共に、これまで出演してきた話題作についても話を聞いた。――芹沢博士役について、マイケル・ドハティ監督から「軍隊や科学者たちを統率するリーダー役として演じてください」とリクエストされたとか。ドハティ監督との初タッグはいかがでしたか?前作と同じ役ですが、キャラクターに関しては5年が経ち、どういう風になっているのかという点は自分で作っても構わないという話だったので、さほどレクチャーは入りませんでした。でも、ゴジラに対する愛の深さは、(前作の)ギャレス・エドワーズ監督に負けず劣らずだったので、すごく信頼できました。――チャン・ツィイーとは『SAYURI』(05)以来の共演となりました。彼女も結婚して子どもができて、女優としても人間としても深みが出た10年だったと思います。では、僕は何が変わったんだろう? という思いも抱きながら、また同じステージで会えたことはうれしかったです。――『はやぶさ 遥かなる帰還』(12)でもプロジェクトマネージャーの山口駿一郎というリーダーを演じられていました。当時、映画においてのポジションと、役柄とが非常に上手くマッチングしたとおっしゃられていましたが、今回はいかがでしたか?そうですね。『はやぶさ』では、確かにプロジェクトマネージャーという役柄と同時に、あの映画全体を進める上でも中核を担わなければいけない、という思いはありました。でも、無理やり僕が旗を持って引っ張っていくということではなくて。何があっても僕は動じないで、みんなと共に前へ進んでいこうと常に思っていただけです。――『硫黄島からの手紙』(06)はクリント・イーストウッド監督が直々にオファーされたとか。イーストウッド監督とのお仕事はいかがでしたか?クリントは本当に撮影が早い監督ですが、『硫黄島からの手紙』はそのなかでも最速で撮った映画で、たった35日間しかかかってないんです。ハリウッドで俳優からリスペクトされる監督はたくさんいますが、俳優とスタジオの両方からリスペクトされる監督ってなかなかいなくて。クリントは、きっちり予算どおりに収まるように撮って、なおかつある程度の成績を上げることができる。それは本当にすごいことです。その役に関しては、君が一番良く考えてるんだから好きにやって、と。それってかなりのプレッシャーでしたよ。――『名探偵ピカチュウ』ではヒデ・ヨシダ警部補役を演じていますが、本作も大ヒット中です。このオファーについても聞かせてください。僕は全然「ポケモン」世代じゃないし、アニメも漫画もほぼ観たことがなかったし、「ポケモンGO」もやっていません。でも、今回実写で撮るということと、今までのポケモン映画を参考にしないと聞いたので、それならやれるかもしれないと思いました。――東日本大震災の原発事故を描く『Fukushima 50』は、『沈まぬ太陽』(09)でも組まれた若松節朗監督作です。記者会見で「いつかやらなければいけないと思っていた」とおっしゃられていましたが、所長の吉田昌郎さん役にはどんな思いで臨まれたのですか?実は、吉田さんをメインにした作品のお話をいくつかいただいてましたが、それをやっても、再現ドラマになるか、もしくは中途半端にメローなお話にしかならないんじゃないかと危惧していたんです。でも、『Fukushima 50』の話をKADOKAWAさんからいただいた時、吉田さんではなく佐藤浩市君がメインで最後まで戦った50人の話ということで、それなら映画というエンターテイメントで描けるのではないかと思いました。登場人物は、僕が演じた吉田さんだけが本名で、ご遺族の了解も得ています。僕のなかで消化しきれなかったことが一気にクリアとなったし、これは必ずやらなきゃいけない話だとずっと思っていたので、本当に良かったです。――これまでの出演作のラインナップを見ると、かなり打率が高い印象を受けますが、数字においてプレッシャーなどは感じませんか?「当てなきゃいけない」と思って作品を選び、仕事をしたことは今まで一度もありません。もちろんプレッシャーはありますよ。たとえば『硫黄島からの手紙』の時は、『ラスト サムライ』(03)以上にプレッシャーがかかりました。なぜなら、かなり近い歴史を描くから。今から70年前の話で、まだ御遺族の方や縁者、親戚の方々もたくさんいらしたから。辛い戦いを描く敗戦の話だけど、変にひよってお涙ちょうだい的にはしたくなかった。だからちゃんと演じて、ちゃんと伝えて、世界のお客様にもちゃんとわかってもらいたかったんです。――今回の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』もかなり見応えがある映画に仕上がっていますし、ハリソン・フォードの同名映画をリメイクしたスペシャルドラマ『逃亡者』も楽しみです。渡辺さんの出演作は、いつもクオリティーお墨付きという印象を受けますが。いや、そうでもないですよ(苦笑)。自分のなかで打率は5割くらいで、そんなに話題にならない映画もありますし。でも、だからといって、それが良い悪いという判断にはなりません。僕はすごく好きな作品だけど、なかなか上手くいかなかったと思うこともありますし。やっぱり大ヒットして、いろんな人が観てくれた映画は印象に残るので、そういう作品ばかりやっていると思われがちですが、実はけっこういろんな冒険もしています。――その冒険したいという思いと、作品を当てなければいけないというプレッシャーとのバランスはどう捉えていますか?「作品を当てなければ」といったプレッシャーは一切感じてないです。そんなものを感じていたら作品なんて選べないので。そうじゃなくて、話が面白いかどうか、また、面白そうな監督だなと思ったら、やりたいと思います。基本はそっちだけです。たとえば前作『GODZILLA ゴジラ』もそうでした。そこを軸にしないと、作品に向かっていくモチベーションにはならないので。これからもそこは突き通していきたいです。■プロフィール渡辺謙(わたなべ・けん)1959年10月21日年生まれ、新潟県出身。主なドラマ出演作は、TBS『砂の器』、NHK連続テレビ小説『はね駒』(86)、フジテレビ「御家人斬九郎」シリーズ、NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』(87)など。映画は『ラストサムライ』(03)、『硫黄島からの手紙」(06) 、『明日の記憶』(06)、2011年『インセプション』(11)、『GODZILLA ゴジラ』(14)などに出演。ドラマや映画以外にも、舞台、CMでも活躍。2015年『王様と私』で第69回トニー賞リバイバル作品賞を受賞。
2019年06月07日ハリウッド版「ゴジラ」の最新作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ゴジラカーペットイベントが5月27日(月)、歌舞伎町ゴジラロードにて行われ、出演する渡辺謙のほか、チャン・ツィイー、マイケル・ドハティ監督、ザック・シールズ、さらに日本語吹替えキャストの芦田愛菜、木村佳乃、田中圭らもブルーカーペットを歩いた。渡辺謙&田中圭が「ガオー!」この日の東京は晴れ渡り、気温は31度をマーク!蒸し暑さと日照りに負けないくらい、集まった人々の熱気が高まる中、渡辺さんを筆頭にキャスト陣が車でやってくると、拍手喝さいがあがった。白いスーツを颯爽と着こなした渡辺さんは、観客に笑顔を振りまき、スマホで一緒に写真を撮ったりサインを書いたりと極上のファンサービスを行った。続く芦田さんら吹替えキャスト陣も、あまりの興奮に目を丸くしながらも、楽しそうに交流を楽しんでいた。ゴジラのモニュメントの隣に立った渡辺さんは、睨んでみせたり、肩(?)に手を回してみたり微笑みあったりと、ゴジラとのフォトセッションに応じた。続く芦田さん、木村さん、田中さんも3人でポーズを取ったかと思えば、田中さんは報道陣の「ゴジラのように吠えて!」というオーダーに「ガオー!」ときっちり応じ、集まった観客からも「かわいい!」と、ときめかれていた。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は、前作『GODZILLA ゴジラ』から5年後の世界が舞台。武装テロ集団が特務機関モナークを急襲し、開発中のあるテクノロジーが強奪される。南極の氷の下に眠っていた大怪獣キングギドラを呼び起こしたことに成功した一味だったが、キングギドラの覚醒と同時に世界で伝説の怪獣たちが次々に目を醒ます。地球が危機に陥る中、ゴジラが再び姿を現す。渡辺さんが自信「過去の作品にも負けない素晴らしい作品」挨拶にて、渡辺さんは「この間(前作)はイエローで今回はブルー。(カーペット)の距離も伸びたので、『ゴジラ』にかける東宝の心意気を感じて歩きました。とにかく面白い、絶対面白いです!過去の作品にも負けない素晴らしい作品になっています。お見逃しなく、お楽しみに!」と一目見ようと集まった路上の人や、カメラの向こうの人々にまで訴えていた。田中さんも、「小さいときから見ていた『ゴジラ』シリーズの吹替えをさせていただいて、うれしいです。スケールのでかさに、ゴジラを感じようとあいつ(※TOHOシネマズ新宿のゴジラモニュメント)を見て映画の1シーンを思い返したんですが…映画のほうが迫力がありました!」と茶目っけたっぷりにコメントし、キャスト陣も盛り上がっていた。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は5月31日(金)より全国にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:ゴジラキング・オブ・モンスターズ 2019年5月31日より全国にて公開© 2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.
2019年05月27日俳優の渡辺謙が12日、自身のツイッターで、白血病を公表した競泳女子・池江璃花子選手にエールを送った。池江選手はツイッターで白血病と診断されたことを公表。「私自身、未だに信じられず、混乱している状況です。ですが、しっかり治療をすれば完治する病気でもあります」「今後の予定としては、日本選手権の出場を断念せざるを得ません。今は少し休養を取り、治療に専念し、1日でも早く、また、さらに強くなった池江璃花子の姿を見せられるよう頑張っていきたいと思います。これからも温かく見守っていただけると嬉しいです」とコメントした。渡辺は「池江璃花子さんのニュースを目にしました。僕も同じ病気を経験しました。何故今自分がと絶望感に苛まれているのではないかと思います。どんな状況かは分かりませんが、今の医学を信じ、自分の生命力を信じ、前を向いて焦らずにしっかり治療に専念して下さい。祈っています」とエールを送った。渡辺は1989年、急性骨髄性白血病を発症したが復帰。その後、1994年に再発したが、1995年に復帰を果たした。
2019年02月12日渡辺謙とケリー・オハラが主演を務め、第69回トニー賞4部門受賞に輝いた、伝説のプログラムの最新ロンドン公演を映像に記録した『The King and I 王様と私』が、2月22日(金)~24日(日)の3日間限定で東京、大阪にて上映されることが決まった。2015年4月16日、ブロードウェイ19年ぶりのリバイバル上演を果たした本作は、開幕と同時に批評家の絶賛を浴び、トニー賞9部門の候補となりミュージカル部門のリバイバル作品賞はじめ4部門を受賞。チケット入手困難な人気作品としてロングランを記録した。その評判は、もうひとつのミュージカルの聖地ロンドンにも波及し、2018年7月3日(プレビュー開始は6月21日)から約3か月間、ウエストエンドのパラディウム劇場で上演されると、ブロードウェイ公演に勝るとも劣らない人気を博すことに。さらに今年7月~8月上旬には主演の渡辺さんとケリーによる来日公演が決定しており、日本でもますます注目を集めている。リチャード・ロジャース(作曲)&オスカー・ハマースタインII(脚本・作詞)の代表作として名高いこのミュージカルは、1951年ブロードウェイで初演、56年に映画化。その後も再演を重ねてきたが、その中でも2015年版が特に輝きを放つのは、“異なる文化的背景を持つ者同士の相互理解“という現代的なテーマをより前面に打ち出した点。水と油のように相容れない価値観を持つアンナと王が、考えをぶつけ合いお互いへの理解を深め、感謝と尊敬の心で結ばれていく姿は、多様性の時代にこそ観るべきミュージカルとして、人々の心を捉えている。■トニー賞受賞ケリー・オハラと渡辺謙のダンスに注目!大沢たかおも参戦王様を演じるにふさわしいカリスマ性と威厳を、演出家バートレット・シャーに見初められ、シャム王役に抜擢されたのは、2003年の『ラスト サムライ』でアカデミー賞候補になった日本が誇る国際派スター・渡辺謙。2015年にミュージカルの聖地N.Y.でブロードウェイ・デビューを果たし、トニー賞ミュージカル部門の主演男優賞にノミネートされた。単なる暴君ではなく、強国の脅威にひとりで立ち向かう王の孤独を繊細に表現した演技には、アジアの俳優ならではの感性が光る。また、その王に反発しながら惹かれていくアンナ役は、本作でトニー賞ミュージカル部門の主演女優賞を受賞したケリー・オハラ。アンナと王がダンスを通じ心通わせる「Shall We Dance?」の名場面では、渡辺さんとの息の合ったパフォーマンスで観客を魅了。さらに、日本からはミュージカル「ファントム」やTVドラマ「Jin-仁-」でお馴染みの大沢たかおが、シャム王の忠実な家臣であるクララホム首相役で参加し、迫力ある演技を披露した。■ストーリー1860年代初頭のシャム(現在のタイ王国)。英国人女性アンナは、シャム王の夫人たちと子どもたちの家庭教師をするために、息子を連れてバンコクにやってくる。すぐに子どもたちと仲良くなるアンナだが、専制君主の王とは事あるごとに衝突。しかし、英国公使の接待にアンナが一役買ったことをきっかけに、王とアンナの心は通いあっていく…。ロンドン版『The King and I 王様と私』はTOHOシネマズ 日比谷&大阪ステーションシティシネマにて2月22日(金)~24日(日)限定3日間独占プレミア上映。(text:cinemacafe.net)■関連作品:The King and I 王様と私 2019年2月22日~24日TOHOシネマズ 日比谷&大阪ステーションシティシネマにて限定上映©Matthew Murphy
2019年01月24日さんさんと太陽の光が降り注ぐ、7月下旬の早朝。都内の自宅前で植木の手入れに励む、南果歩(54)の姿があった。南といえば今年5月、渡辺謙(58)と離婚。昨年3月に渡辺と21歳年下の女性との不倫が発覚してから1年余りの決断だった。だが離婚から2カ月、早くも渡辺の“再々婚”報道が――。「『王様と私』のロンドン公演のため6月から渡英した渡辺さんですが、現地では不倫報道の相手・A子さんと一緒にいる姿が目撃されているそうです。公演が終わる9月29日以降に、かつて密会を重ねたNYの教会で極秘挙式すると報じられたのです」(芸能関係者)この日、自宅周辺の掃除に4時間も没頭していた南は、午後2時過ぎに近くのケーキ店へ。女友達と一緒にあれこれと楽しそうにケーキを選び、談笑していた。店から出て来たところを、顔なじみの記者が直撃した。――離婚されてから2カ月になりますが、その後はいかがでしょうか?「ありがとうございます。おかげさまで仕事も再開しました!でも、(心の)傷が癒えるのはもっと時間が必要だと思います。もう、一生癒えないかも……」――そうでしたか。そこでこんなことを聞くのは申し訳ないのですが、謙さんに再々婚報道が流れているのをご存知ですか?「(しばらく絶句して)、まったく知りませんでした……。とはいえ、もう自由じゃないですか。祝福するまでには至ってないですけど(笑)」そんな彼女は16年3月に乳がんの手術を受け、現在も闘病中。最後は笑顔で自分ならではの“使命”を語ってくれた。「同じ病気で苦しんでいる方々に対して、“私も元気で頑張っています”と伝える役割ができたと思っています。少しでも、みなさんの支えになれたら嬉しいです」そう言い残して去っていった彼女の後ろ姿には凛とした覚悟がにじんでいた――。
2018年08月01日5月17日に渡辺謙(58)との離婚を発表した、女優の南果歩(54)。2人はドラマの共演がきっかけで友人関係になり、渡辺の前妻との離婚成立後の05年に結婚。おしどり夫婦として知られていたが、昨年3月に元ホステスでジュエリーデザイナーの女性と渡辺との3年に及ぶ不倫が『週刊文春』で報じられた。離婚発表後、彼女は自身のツイッターに《これからは曇りのない笑顔で、私らしく歩んで参りたいと思います》と綴っているが――。 「果歩さんは周囲を心配させまいと明るく振舞っています。でも13年も連れ添った夫婦ですから、平気なわけがありません。不倫はいけないことですが、謙さんだって果歩さんのことを心から愛していました。彼女の乳がん闘病も謙さんは献身的に支えていましたし。離婚という結論に至ったとはいえ、果歩さんは今でも謙さんに感謝しています」(南の知人) そんな彼女の複雑な気持ちとは裏腹に、離婚発表後は南が受け取る“多額の慰謝料”について複数の記事が出た。5月23日発売の『女性セブン』は、“渡辺が南に支払う慰謝料は10億円”と報道。記事によると2人は“婚前契約”を交わしており、渡辺側に何らかの不都合があって離婚することになった場合、“夫婦の財産はほとんど南に譲る”という取り決めがあったというのだが――。前出の南の知人は、この記事に真っ向から反論する。 「婚前契約なんて、2人はまったく交わしていませんよ。婚前契約について尋ねられた果歩さんは、あまりに根も葉もない記事に呆れていたそうです」 こうした憶測が飛び交うなか、当事者である彼女はいま何を思うのか――。離婚発表から1週間が経った、5月下旬。六本木の一流ホテルに到着した南に記者は声をかけた。何度も取材してきた顔なじみの記者だったからか、離婚後はノーコメントを貫いてきた南が、困惑しつつも初めて口を開いてくれた。離婚したばかりとは思えないほど明るい口調だったが、“慰謝料10億円”報道についてたずねると表情は突如として曇ってしまった。 「どうしてこんな記事が出るんでしょうか……」 驚き呆れた表情の南は頭を横に振りながらこう続けた。 「10億円なんて、とんでもない。全部嘘です!だって、(渡辺には)借金しかなかったんですもの……」 ――え!?借金ですか? 「はい。でも、そんな記事にいちいち反論していても仕方ないですからね(苦笑)」 さらに、南は慰謝料の報道以外にも心を痛めていることがあるようで――。 「うちの母が『(離婚は)私のせいじゃないか』ってひどく傷ついているんです」 実は、南の実母と同居していたことで、息が詰まる生活を強いられた渡辺が“不倫に走った”と、これも一部では報じられてきたのだ。 「同居が不仲の原因と言われていますが、そんなことはないと思うんです。というのも、もともと私たち家族が住んでいた家に向こう(渡辺)が入ってきた形なので、母との同居はいまに始まったことではないんですよ。でも母は『自分が出ていけば何とかなるんじゃないか』と思ってしまったみたいで、騒動後はあの家から引っ越していきました。母とはいまも一緒に住んでいませんし、住民票まで移したんです。もう80歳を過ぎた母にそんなことをさせてしまって、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいなんです……」 悲痛の真相を明かした南。最後に、今後の人生についても聞いてみた。 「いまは何も考えられない状態なんです。女ひとりの人生って、心細いですよ。でも、これが私の人生ですからね、負けずにしっかり歩いていきたいと思います。頑張っていきますから、これからも応援よろしくお願いいたします!」
2018年05月29日女優の南果歩(54)が17日、自身のブログを更新し、俳優の渡辺謙(58)と離婚したことを報告した。南は「ご報告」と題してブログを更新し、「この度、離婚という形に到りましたことをご報告申し上げます」と報告。「出会いから16年、様々なことを学びました。そしてこの1年は、自身の生き方を見つめ直す時間を与えられました。これからは曇りのない笑顔で、私らしく歩んで参りたいと思います」とつづり、「今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます」と呼びかけた。2人は2005年12月に結婚。昨年3月に『週刊文春』で渡辺の不倫が報じられ、渡辺は同年7月に会見を開き、不倫を認めて謝罪していた。
2018年05月18日「謙さんはNHK大河『西郷どん』の撮影を終え、6月からブロードウェーミュージカル『王様と私』のロンドン公演を控えています。4月中旬には現地入りしてしまうそうなので、離婚協議を進めるなら“最後のチャンス”だと思うのですが……」(スポーツ紙デスク) 昨年3月、年下ジュエリーデザイナーとの不倫関係が報じられた、渡辺謙(58)。妻の南果歩(54)は報道後、すぐに別居を決断。以来、夫妻は何度も“離婚秒読み”といわれてきた。 離婚協議中だと報じられた今年1月、本誌は南を直撃取材している。彼女は離婚協議中であることを否定したうえで、夫との話し合いが実現していない理由についてこう語っていた。 「いま、彼は『西郷どん』の仕事で九州にいますし、忙しいでしょうからね」 あれから3カ月。別居から1年が経ち、大河の仕事も終わった。節目を迎えて決着はついたのだろうか――。 4月初旬の昼下がり。桜の名所として知られる都内の公園で、南の姿を目撃した。実母と女友達を連れて、楽しそうにそぞろ歩く。やがて散歩を堪能した一行は、園内のフレンチレストランへ。眺めのいい窓側の席に陣取り、花見ランチを楽しんでいた。食事を終え、店から出て来た南に記者は声をかけた。 ――今日は、お花見がてらのランチですか? 「ええ。ついこの間までドラマの撮影が続いていたのが、やっと終わったので」 顔なじみの記者に笑顔でこう答えてくれた南。4月21日スタートの連続ドラマ『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』(NHK)の撮影を終え、この日は久しぶりのオフを楽しんでいたようだ。 ――1月に取材をさせてもらったとき、大河の仕事が終わったら話し合いをするとお話されていましたよね? 「たしかにそうですね。でも、いまはまだ何も……」 ――離婚という結論もありえるのでしょうか? 「ごめんなさい。まだお話できません」 夫に対して思うことはあっても“何も語れない”という、複雑な心境なのだろう。 だが最後に『西郷どん』を見ているか聞いたところ、「はい、見ていました」と、この質問にだけはキッパリと答えたのだった。そして、どこか自信に満ちた表情でその場をあとにした――。 「同じ俳優として、謙さんの仕事を支えて来た南さん。彼女は仕事への影響も考慮して、謙さんに“猶予期間”を与えてあげているんです。13年間も連れ添ってきた夫婦ですから、そう簡単に結論は出せませんよ」(南の知人) 彼女は毎週、画面に映る夫をどんな気持ちで見つめていたのだろうか――。
2018年04月11日ニューヨークのリンカーン・センター16か月の公演と、ソールドアウトを記録した渡辺謙の主演ミュージカル「王様と私」が、ロンドン・ウエストエンドにて公演されることが決定。今回新たに大沢たかおが参戦し、初共演の渡辺さんとともに“ミュージカルの聖地”でデビューを果たす。舞台は1860年代のバンコク。シャムの王様と、傲慢な王様の王妃たち、王子・王女たちの教育係として迎えられたイギリスの教師アンナとの間で発展する、感情が激しくぶつかり合う関係を描いていく本作。リチャード・ロジャースの音楽、オスカー・ハマースタイン2世の脚本と作詞による、代表的なこの傑作は、「Getting To Know You」「Hello Young Lovers」「Shall We Dance」「I Have Dreamed」「Something Wonderful」など、誰もが知るクラシックなナンバーに溢れている。■トニー賞4部門受賞チームに大沢たかおが参加!トニー賞を受賞した「誰もが認めるブロードウェイ・ミュージカルの女王」(サンデー・タイムス)ケリー・オハラがアンナ役を務め、トニー賞およびアカデミー賞ノミネートの渡辺さんが王様役、そしてトニー賞受賞のルーシー・アン・マイルズが第一夫人チャン王妃役を務めるチームに、今回参加することになった大沢さん。人気TVシリーズ「Jin-仁-」の主演を務めたほか、映画やドラマで数々の賞を受賞した日本を代表する俳優として、本作に王様の忠実な右腕となるクララホム首相役で出演。1995年、蜷川幸雄のシェイクスピア作品でイギリスにて舞台デビューしており、2008年・2010年共に記録的な動員数を残した人気ミュージカル「ファントム」以来、待望の舞台出演となる。渡辺さん、大沢さんともに今回がウエストエンドデビュー、夢の初共演を果たす。また、“若い恋人たち”ルンタ役とタプティム役には、ディーン・ジョン=ウィルソン(ディズニーオリジナル「アラジン」ウエストエンド公演主役)とチョン・ナヨン(「レ・ミゼラブル」ウエストエンド公演フォンティーヌ役)の参加が決定。数々の賞を受賞したロジャース&ハマースタインのミュージカルが、ブロードウェイからロンドンのパラディウム劇場へ移り、6月21日(現地時間)にプレビュー公演が開幕。本公演は7月3日よりスタート、チケット販売好調を受け、9月29日まで3週間公演期間を延長することも決定している。■渡辺謙、大沢たかおは「僕よりミュージカル経験は豊富」「最初のNY公演(2015年)のときに、日本でいい俳優はいないのか?と言われていたタイミングで大沢君が観に来てくれて」と渡辺さん。その際はスケジュールが合わずオーディションは実現できなかったものの、「僕よりミュージカル経験は豊富だし、『日本の俳優はこれくらいのポテンシャルがあるんだ』ということを証明するいい機会になる」と断言。「大沢君のある種の勇気と、こういった機会を作ってくれたロンドンのプロデューサーにも感謝したいと思います。日本の俳優同志として一緒にウエストエンドに立てるというのは、NYに1人で行くよりも誇らしい気持ちで行けるなという気がしています」と力強くコメント。大沢さんについても、「娘(杏)と一緒に出ていたミュージカル『ファントム』で初めて舞台で観たのですが、それまでのイメージと全く変わらない誠実な芝居をされるし、舞台に立たれる方だなという印象」と語り、「セリフとして舞台で表現できるための英語なので全く一からやり直すくらいの分量になる」としながらも「自分が納得できるところまでやってきてほしいと思います」とエールを贈っている。■大沢たかお「いまはドキドキの方が強い」大沢さんは「舞台デビューが蜷川幸雄さん演出のイギリス公演で、お客さんのレベルの高さや厳しさを聴いていたので、よりによってその厳しい場所なのかと思うのと、いい意味でも試される、自分の実力でしか期待に応えることができない本当の意味で挑戦できる場が訪れたなという感じです」と緊張気味に意気込みを明かす。渡辺さんについては、「僕はNYに追いかけて観に行くくらいのイチファンなので、尊敬以外の何物でもない」とコメント。「若い人たちがもっと頑張らなければいけないところを謙さんが1人で戦っているのを見ると言葉もないですし、どれだけサポートができるのかと考えさせてくれる素晴らしい先輩」と語り、初対面の際に「『海外いつ来るの?来るとき絶対電話してね』って言われたのを覚えています」とふり返る大沢さん。「まさか自分が出ると思っていなかったので、そこから公演へ向けて調整していくのが大変ですが、今回改めて声をかけて頂いて、言い訳ができない状況になっているので潔い気持ちで挑めると思っています。5月頭からのリハーサルに向けて準備は始めていますが、なかなか思うようにいかないですし、通訳も入らず、その中でどれだけ挑戦できるのか、いまはドキドキの方が強いです」と胸の内を明かしている。「王様と私(The King and I)」はプレビュー公演:6月21日より、本公演:7月3日よりロンドン・パラディウム劇場にて上演。(text:cinemacafe.net)
2018年04月05日大人気ゲーム「ポケットモンスター」のハリウッド実写映画『Detective Pikachu』(原題)に渡辺謙さんが出演するようだ。同作はすでにロンドンで撮影がスタートしている。「The Hollywood Reporter」によれば、渡辺さんが演じるのは「ディテクティブ・ヨシダ」という探偵役とのことだ。具体的な役柄は不明だが、同作は父親を誘拐されてしまったジャスティス・スミス演じる主人公と、ライアン・レイノルズが声を演じるピカチュウがタッグを組んで救出に奮闘するという物語。渡辺さんが探偵役であるならピカチュウたちの捜査に加わる可能性が高そうだ。監督は『モンスター VS エイリアン』のロブ・レターマン、キャストは現在のところライアン、渡辺さん、ジャスティスのほか、「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」のキャスリン・ニュートンの4人が出演することがわかっている。『ラスト・サムライ』でアカデミー助演男優賞にノミネートされた渡辺さんは世界を舞台に活躍中。今年公開されるウェス・アンダーソン監督のアニメ『犬ヶ島』にも出演しブライアン・クランストン、ビル・マーレイ、エドワード・ノートンら錚々たるキャストと声優を努めている。(Hiromi Kaku)
2018年01月25日俳優の渡辺謙(57)が17日、自身のツイッターを通じ、事実と異なる内容を創作してネット上にデマを流しているユーザーに向けて苦言を呈した。今年3月以来、更新が途絶えていた渡辺のツイッター。「反論が無いことを良いことに全く根拠の無い話が世の中に出る事に呆れます」と嘆き、「パソコンの前で適当に書いた文があたかも信憑性あるかの様に垂れ流される。もう人の人生を勝手に創作しないで欲しいなぁ」と訴えた。渡辺は今年3月に週刊誌『週刊文春』で不倫疑惑が報じられ、7月に会見を開いていた。このツイートがどのようなデマに対する主張なのか定かではないが、同情の声のほか、賛否両論さまざまな意見が寄せられている。
2017年08月17日俳優の渡辺謙さん(57)の不倫問題を巡って、芸能界でさまざまな意見が飛び交っています。中でも注目されているのが、タレントの西川史子さん(46)と俳優の坂上忍(50)さんのコメント。西川さんは2017年7月16日の『サンデー・ジャポン』に出演した際、『みなさん謙さんには優しいというか、甘いなってすごく思った』『昨今のゲス不倫の中でも結構すごい事やってる』などと辛口批判をしました。一方、坂上さんは2017年7月17日放送の『バイキング』にて、渡辺さんが開いた会見の中で「世界の渡辺謙も普通の男だったんですね?」などと質問した女性リポーターたちに対し、『何聞いてんだよ。説教してんじゃん』『俺なら途中で「はぁ?」ってなっちゃう』などと発言。先輩俳優である渡辺さんを擁護するスタンスを取りました。この二人のコメントを受け、ネット上では両者への賛否がくっきり分かれる形となっています。●ネット上では西川を賞賛する声多数渡辺さんを批判した西川さんに対し、ネット上では『西川の言う通り。奥さんのこと愛してたら不倫なんてできない』『これは西川さん正論。世界の渡辺とか言われてるけど、不倫の罪は誰でも同じだよ。潔くドラマ降板してほしい』『奥さん闘病中なんでしょ?そんな状況でなんで不倫なんてできるの?残酷だよ。西川さんが怒るのも理解できる』『この発言で一気に西川さん好きになりました。ホントにそう思う!世の中の「謙さんだから許そう」という風潮にイライラする。不倫は不倫でしょ』『西川さんはもともと医師だから、正論をきちんと言える人。芸能界が擁護に動いている中、よくぞ言ってくれた』など、賞賛の声が相次いで上がりました。一方、先輩を擁護する形となった坂上さんに対しては、『大物に媚び売ってコソコソするのが坂上。西川史子を見習えよ』『下の者は徹底的に叩くくせに、目上の者にはめっぽう弱い。こんな奴がお昼の顔なんて芸能界おかしいよ』『坂上は毒舌が武器と言われているけど、相手によってコロコロ態度を変えるから全然毒舌じゃない。ただの弱いものイジメ』『最近坂上忍は謎の大御所感出してるけど、目上の人にかみつけないようじゃまだまだ。今回の件でいかに小物なのかが分かった』『仮にもMCなんだから、中立性を保たないとダメでしょ。この人いつも自分の主観ばかりでイライラする』など厳しい意見が飛び交っています。自分の正直な意見を言い放った西川さんに対し、普段のような毒舌を使えなかった坂上さん。世間は“権力に弱い大物司会者”よりも“自分に正直な一タレント”の方を強く支持する結果となりました。※画像はイメージです。●文/ぶるーす(芸能ライター)
2017年07月18日鈴木亮平主演で西郷隆盛を描く来年の大河ドラマ「西郷どん」。瑛太、黒木華、北川景子、高梨臨ら豪華俳優陣に加え、青木崇高、渡辺謙ら新たな出演者が発表。語りを市原悦子が務めることがわかった。西郷吉之助(隆盛)は、薩摩(鹿児島)の貧しい下級武士の家に育った。家計を補うため役人の補佐として働くが、困った人を見ると放っておけず、自分の給金も弁当も全部与えてしまう始末。西郷家はますます貧乏になり、家族はあきれかえるが、西郷は空腹を笑い飛ばす。盟友・大久保一蔵(利通)との深い友情や反目。生涯の師・島津斉彬との出会い。篤姫との淡い恋。3度の結婚、2度の島流し…波乱の生涯のなかで、唯一無二の揺るぎなき「革命家」へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく。この度、新たな出演者が発表。島津斉興と由羅の子で、異母兄・斉彬の死により薩摩藩の最高権力者となるが、斉彬に心酔し自らを田舎者扱いする西郷を疎み、遠島に処すなど対立を深める“西郷生涯の敵”・島津久光役に、これまで大河ドラマ「龍馬伝」「平清盛」にも出演した青木さん。「島津久光という人物については様々なエピソードがありますが、私にはどれもがとても人間らしく愛おしく感じます。少しでも深くその人生を生きられれば幸せです」と思いを寄せた。島津家第28代当主にして、聡明で卓越した知識を持ち、壮大な政治哲学で時代を牽引したカリスマ・島津斉彬役に、名優・渡辺さん。大河ドラマ「独眼竜政宗」で主演を務めたこともある渡辺さんは「俳優としての基礎を育てて頂いた『大河ドラマ』に恩返しさせて貰う機会を頂きました。鹿児島で絶大な人気を持つ斉彬公ですが、彼の苦悩、無念、希望、勇気、様々な思いを感じながら、生きていこうと思っております」と意気込みをコメント。西郷生涯の師であり、その遺志を抱き続ける“偉大なる父”を如何に演じるか期待だ。そのほか斉彬の側室・喜久役に、戸田菜穂。「この度、林真理子さん、中園ミホさんのお作りになる『西郷どん』の世界の一員になることが決まり、ヤッター!と、興奮しています。島津斉彬の妻喜久役、クランクインが待ち遠しいです!」 と収録を心待ちにしているよう。斉彬の側近・山田為久役の徳井優も、「157cmの私はもともと『執事系』、尽くすの大好き。今回、尽くしがいのある(身も心も)ビッグな殿と西郷どんに翻弄までされる小さな山田。…シンクロの妙!」と出演の喜びを語った。そして、本作の語りには、「まんが日本昔ばなし」では何役も演じ分け、独特の「語り」が国民的に愛される市原さんを起用。「素敵な台本ありがとうございます。ナレーションを担当する者としては本が第一です。最後の決めゼリフが良いですね。チェスト。わくわくします。喋り方に工夫しなくちゃ」と話し、放送への期待を高まらせた。2018(平成30)年大河ドラマ「西郷どん」は2018年1月7日より放送予定。(全50回)(text:cinemacafe.net)
2017年06月27日3月末、渡辺謙(57)とジュエリーデザイナー・A子さん(36)がニューヨークで密会する姿が『週刊文春』にスクープされた。 「騒動以降、渡辺さんは南さんのいる自宅には帰らず、都内のマンションでひっそり暮らしていると聞いています」(芸能関係者) 当初、妻の南果歩(53)は夫の“裏切り”を知り、憔悴しきっていたという。そんな南に追い打ちをかけたのが、渡辺が口にした“不倫弁明”だった。 「A子さんをわざわざニューヨークに呼んだのは、きちんと別れ話をするためだったと説明されたそうです。ところがお金の問題もあって別れ話がこじれてしまった結果、“不倫密会”が文春で報じられてしまったと、渡辺さんは南さんに主張したのだとか。つまり『俺はハメられたんだ』ということでしょう」(映画関係者) この説明を受けた南はますます混乱するばかりで――。 「『私、どうしたらいいの?』と家族や親しい友人に相談しています。彼女のなかには“離婚”も選択肢にあるのかもしれませんね。反面、11年間も寄り添ってきた大事な相手を、いまさら見捨てることはできないという思いもあるみたいです」(南と親しい知人) 答えが見つからないなか、彼女は今、仕事に専念しようとしているのだという。 「乳がん闘病中は仕事をセーブしていた南さんですが、今年は女優業に本格復帰されると聞いています。7月から始まるドラマ『定年女子』(BSプレミアム)の主演も決まっていますからね」(芸能リポーターの城下尊之さん) 6月中旬、彼女の「女優再開」現場を本誌は目撃した。正午過ぎ、都内の老舗洋菓子店のショーウインドウを覗き込む南の姿が――。15分後、店から出てきた彼女を直撃した。 ――渡辺さんの不倫報道から3カ月、南さんはどのようなお気持ちですか? 「本当に皆さんにはご心配をおかけしてしまって申し訳ございません」 ――離婚を決意されたとも聞いているのですが。 「ごめんなさい。いまはまだお答えできないんです」 離婚するのか否か、はっきり明言を避けたところに、彼女がいまも逡巡している様子がうかがえた。 ――渡辺さんとお話されましたか? 「それもまだ、言えません」 最後に「これから仕事なので」と頭を下げると、車に乗って、去って行った。揺れる思いを断ち切るように、しばらくは「妻より女優」の生活が続きそう――。
2017年06月22日ハリウッド俳優渡辺謙さん(57)が、ジュエリーデザイナーで元ホステスの30代女性と不倫関係にあるとして、先週より週刊誌がスクープ。結婚を見据えていたとか、3年越しであったとか、子どもを望んでいたなど、次々出る生々しい情報に世間が驚愕しています。 世間的に許されないのは、妻の南果歩さん(53)が乳がん闘病中の不倫記事であること。妻の闘病中に夫はNYで熱々不倫をしていたわけで、世界のケン・ワタナベのイメージダウンにCM各社も今後の対応を検討しているようです。今のところ渡辺さん側からコメントは出ていませんが、気になるのは世界のケン・ワタナベですら不倫でその地位を失墜してしまうのかという点です。 昨年から続く不倫スクープに世間も飽き飽きという空気はあるものの、そんな中でも対応を誤って“干される”人がいた反面、対応をその人なりに正しく行って何事もなかったように立ち直る人もいます。世界のケン・ワタナベという、ビッグスターの不倫。これはどう対処したらよいのでしょうか。 ■叩かれる不倫と叩かれない不倫の違い 世間からバッシングされる不倫。たとえばベッキーさん(33)や乙武洋匡さん(41)、テレビ朝日のアナウンサー同士の不倫などが最近では大きくバッシングされました。当人たちは休業や離婚、降板などを経験し、現在は新たな道をゼロから歩み始めているようです。 そんな彼ら叩かれた不倫に共通するのが、“誠意ある”謝罪不足です。誠意あるというのは、何も土下座したり号泣したりするのではありません。嘘や裏側を認めるという点が、誠意あるという意味です。 今の世の中はネットという場所で加工した情報発信ができるため、画像加工やオーバーリアクションなど誰もが意図せず“小さな嘘”をついている状態です。反面、他人が作り出す嘘に拒否反応を示す人が多く、不倫発覚によりあからさまな嘘や裏を感じ取ると世間はバッシングのスイッチを入れるようです。 叩かれる不倫かそうでないかは、本人が正しく見極めれば切り抜けられるトラブルともいえるのです。 ■実は不倫して無傷の人たち 正しく見極めればといいましたが、実際この不倫ブームの中、無傷で芸能活動を続けている人も多いです。たとえば最近では『女性自身』本誌がスクープしたお笑い芸人「千鳥」の大悟さん(37)。 彼は2度の不倫スクープをされ、先日それをネタにコントを披露。奥様から「死ぬ気で笑いをとってこい」と言われたようで、芸人仲間からいじり倒され、芸人としての腕を見せつけました。彼の場合、奥様含め全てを使いまくって笑いにしているわけですが、不倫を無視しなかった点が1番のポイントでしょう。 またそこまで捨て身ではなくても、他にも無傷の方はいらっしゃいます。たとえば桂文枝師匠(73)です。昨年不倫発覚時に謝罪会見を行いましたが、それ以降も特に不倫に触れることなく、いまだに「新婚さんいらっしゃい」も続行中。さすが大御所という感じですが、文枝師匠のようにしっかりとした実績と実力があれば、不倫なんてさらっと流しても実は許されるのです。 同じくさらっと流した例でいえば、漫画家の浦沢直樹さん(57)。彼も不倫発覚後の謝罪はゼロ。先日新ラジオ番組の会見で不倫の件を突っ込まれると「語るわけないでしょ」と、普通に突っぱねていました。 そんな桂文枝師匠と浦沢直樹さんの例をみていると、世界のケン・ワタナベについても対応方法が見えてきます。そう、ケン・ワタナベはこんな不倫で涙を流したり動揺した姿は見せなくていいの!!ってこと。 若干筆者の個人的な希望が入ってしまいましたが、今まで通りに俳優業をこなしていれば日本での対応は勝手に沈静化。そして世界のケン・ワタナベは再び勝手に偉大な存在になっていくと思うのです。 実力がある人には、世間のバッシングも通用しないのが今の流れ。もちろん謝罪すべき人は謝るべきですが、それは身内で解決すべきこと。今回不倫の正しい対応方法という話をしましたが、妻を裏切ったことはあくまでも内輪の話。それは当人同士で謝罪ができれば良いと思っています。 現在の世の中はどうにもこうにも“イメージ通り”以外の行動を認めず、人の弱みをフルボッコにする傾向が強い。世界のケン・ワタナベごときがそんなネット民やらの小物の声で倒れるとは思いませんが、「日本の俳優が世界進出」というイバラの道を切り開いてくれた偉大なるスターの歩みを、こんな些細なできごとで終わらせたくはないと、個人的には思うのです。
2017年04月14日*画像はイメージです:俳優の渡辺謙さんが、一般人女性と不倫していたことが判明。報じた週刊誌には「動かぬ証拠」の写真が掲載されており、不貞関係にあったことは間違いないよう。「ラスト・サムライ」の裏の顔に、ショックの声があがっています。現在渡辺が海外にいる模様で、記者会見などは開かれていません。妻で女優の南果歩も沈黙しており、離婚となるのか、容認するのかは不明です。仮に離婚となった場合は、南果歩さんが望めば慰謝料を支払う義務が発生するものと思われます。では、金額はどのくらいになるのでしょうか? ■不貞や婚姻期間に応じた金額が請求される金額を決定するうえで考慮される事情としては、不貞の期間や回数、婚姻期間、子どもの有無などがあります。婚姻期間については長ければ長いほど、慰謝料は高額化します。原則的に慰謝料の金額に「収入」や「職業」は算定要素になりません。混同されがちですが、基本的にはどのような職業、いかなる収入であろうとも、慰謝料には直結することはありません。ただし、例外的なケースとして慰謝料増額に職業が加味されることがあります。過去の判例でいうと、弁護士やプロ騎手などの裁判で、職業が慰謝料の算定要素となったことがありました。渡辺謙さんの場合、上記のように原則的には一般人と変わらず不貞期間と婚姻期間に応じた慰謝料になると思われますが、過去の芸能人と同じように、社会的な心象などを考慮し、自ら高額な慰謝料を支払う可能性があります。また、彼は日本を代表する俳優であることから、「例外」になることも考えられます。以上の要素からやはり慰謝料を支払うことになるとすれば、それなりに高額になるものと思われます。 ■当然の代償芸能人の不倫についてはかつて「芸の肥やし」、という考えもあったようですが、現在は認識が厳しくなっています。どのような人間であろうと、結婚している相手を裏切るという行為は、倫理的に許されるものではありません。仮にそれが発覚すれば、法的に代償を支払うのは当然といえます。 *記事監修弁護士:理崎智英(高島総合法律事務所。離婚、男女問題、遺産相続、借金問題(破産、民事再生等)を多数取り扱っている。)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです*Graphs / PIXTA(ピクスタ)
2017年04月12日『週刊文春』にニューヨークでの不倫現場をキャッチされたのは、日本を代表するハリウッドスター・渡辺謙(57)。 2月中旬、渡辺が元ホステスのA子さん(36)を連れ込んだのは、ニューヨークの高級アパート。だがこの部屋は、妻の南果歩(53)がつい前日まで泊まり込んでいた部屋だった。 南は、異国の地で奮闘し続ける夫のために、日本から持っていった食材で甲斐甲斐しく和食を用意していたのだ。 「こんな報道が出ると、あの2人は“仮面夫婦”だったのかと思う人もいるでしょう。でも、それは違います。いまも2人は夫婦でいっしょに行動することも多く、実際、仲の良さは端から見ても伝わってきます」(2人を知る関係者) 今年1月には、こんな光景も見られた。 「渡辺さんの所属事務所の新年会が、代官山のレストランを借り切って行われたのですが、渡辺さんと南さんは2人で手をつないで参加されてました。冷え切った夫婦には無理な芸当と思いました」(プロダクション関係者) だがその裏で、渡辺は元ホステスとの不倫に溺れて……。いったい南とA子さんとの“二重生活”を、渡辺はどう決着させるのか。所属事務所ケイダッシュの川村龍夫会長は、本誌の取材にこう話した。 「離婚の可能性はゼロですよ。彼は事態をきちんと収拾できるはずです。彼は前の離婚の渦中にうちに移籍してきて、私は彼の苦悩や憔悴ぶりをつぶさに見ています。あんな苦労を再び背負うわけがない。助言?まず果歩さんに謝ることでしょうね。すべてはそれからです」 渡辺はいまの自分があるのが誰のおかげか、もう一度よく噛みしめるべきだろう。
2017年04月04日4月1日放送の『胸いっぱいサミット』(関西テレビ)で、はるな愛(44)が渡辺謙(57)の不倫報道に言及した。 『週刊文春』は、渡辺とジュエリーデザイナーの女性(36)との3年にわたる交際の様子をスクープ。女性は田中みな実(30)似の美人で、北新地の元ナンバーワンホステスだったという。だが同誌に掲載されている2人の写真がごくごくプライベートなものだったこともあり、「女性側から情報が漏れたのでは」との憶測を呼んでいた。 そうしたなか、はるなも「(写真がどこから流出したかは)まだ分からないけど」としながらも「相手のホステスの女性が写真を見せたりしてたんでしょ~」と推測。「昔、水商売してるときにお客さんに芸能人が来たら2ショットの写真を撮って。『今日こんな人が来てくれた』とか見せたくなるんですよ~」と共感。さらに「でも、女の子同士ってありません?彼を自慢したいって」と“女心”を分析。スタジオの女性陣からは共感の声があがっていた。 北新地のホステス女性(20)はこう語る。 「お相手の女性のことは北新地でもかなり噂になっていますよ。もちろん不倫は良くないですが、彼女の気持ちは理解できます。もし謙さんほどのハリウッド俳優と付き合ったら、私は自慢しますし。ホステス同士って見栄の張り合い。マウンティングっていうんでしょうか。お客さんにどんなすごい方がいらっしゃったか。どれだけ貢いでもらったか。バーキンをいくつ持ってるか。そういう世界ですから。その分、やっかまれると怖いですけどね……」
2017年04月03日ダウンタウンの松本人志(53)が4月2日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演し、『週刊文春』が報じた俳優・渡辺謙(57)の不倫疑惑についてコメントした。 番組では同記事をもとに、渡辺は2月18日に映画の撮影のため訪れていたニューヨークで女性との“手つなぎデート”が目撃されたと説明。司会の東野幸治(49)は、これまでに不倫騒動となったタレントのベッキー(33)の事例を挙げ、「今回は擁護の声が多い印象」と考えを述べた。 これに松本は、「ベッキーのときも、最初のときはわりと(世間は)擁護していたと思うよ、俺の記憶では。今はまだ、難しい微妙なラインにおられるなあと。謙さんの場合、有名人ファミリーだから、そっちに(批判が)行くと大変」と配慮を見せた。 続けて番組では、過去に不倫を報じられた乙武洋匡氏(40)のtwitterを紹介。twitterでは「これが世に言う“忖度”か」と、今回の疑惑について批判的な報道の少ないマスコミに対する怒りの声が綴られている。 これに対し松本は、次のように持論を展開した。 「“忖度”を言うならば、ニューヨークで手をつないで歩いていたというのも、これも僕は謙さんの忖度だと思うんですね。女性のほうから『手をつなごう』と言われたらね、忖度なんですよ。(それを払いのけたら)『何?愛してないの?』って、なるわけじゃないですか。これがまた逆恨みを生むかもしれない」 現在も撮影のため日本を離れている渡辺だが、芸能レポーターの長谷川まさ子(54)は「(渡辺は)近々に帰国する予定。まずは事務所の方に説明をして今後の対応をお考えになる」と説明。松本は「擁護ではない」という立場をとりつつも、渡辺に対し、「頑張ってほしいと思ってるんです。“ラスト・サムライ”となって、一刀両断。不倫というものをこれで終わりにしてほしい」とエールを贈った。
2017年04月02日女優の杏が31日、東京・銀座の三菱電機イベントスクエア「METoA Ginza」で行われた同施設の誕生1周年を記念した記者発表会に出席。終了時に報道陣から「渡辺謙さんに不倫報道が出ましたが?」と父の不倫疑惑について質問が飛んだが、無言で一礼して立ち去った。「METoA Ginza」は、三菱電機グループのテクノロジーがアートや伝統、文化と結びつき、新しい価値を創造・発信する場所として昨年3月31日に誕生。このたび来場者が100万人を突破したことも記念し、三菱電機家電製品のイメージキャラクターでもある杏を迎えて発表会を行った。杏は「1周年おめでとうございます。それから、100万人も訪れたということで二重におめでたいなと思っております」と祝福。「たくさん関わらせていただいているので勝手に身内のような気持ち(笑)。さらに、私としてもいろんな魅力を伝えていけるように頑張っていきたい」と意気込みを語った。また、「METoA Ginza」の印象を聞かれ、「こんなにエンターテインメントというか、最新なものだけでなく、伝統や日本の和も織り込まれた空間なんだなと」と感激した様子。「私たちみたいな世代も、もっと上の方もそうですが、お子さんたちも楽しめる工夫がされている」と魅力を伝えた。「METoA Ginza」では、現在「家電リサイクル」をテーマにしたイベント「Re-Birth in Ginza - 家電リサイクルが創る、出会いと驚きの世界。」(~6月14日予定)を開催しており、本イベントでシンボルオブジェ作品を手掛けた工業デザイナーの川本尚毅氏も発表会に出席。クラッチバッグ「ORISHIKI」のMEToAオリジナルバージョンもお披露目され、手に持った杏は「遊び心がある」「すごく軽い」「フィットします」と絶賛した。
2017年03月31日女優の真矢ミキが、30日に放送されたTBS系情報番組『白熱ライブ ビビット』(毎週月~金8:00~9:55)で、俳優・渡辺謙の不倫疑惑について、『週刊文春』の"世界進出"に驚きを示した。番組では、この日発売の『週刊文春』で報じられた渡辺の不倫疑惑を特集。相手の女性は36歳のジュエリーデザイナーで、誌面にはニューヨークでデートを楽しむ2人の写真が掲載されている。この報道に、真矢は「文春さんが渡辺さんを見習ってか、世界を股にかけるようになったんだなということに一番驚き」とコメント。国分太一も「ニューヨークまでいきましたからね」と返した。また、お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次も、日本テレビ系情報番組『スッキリ!!』(毎週月~金8:00~10:25)で、「ニューヨーク…そこまでいく!?」と驚きを示した。
2017年03月30日新春ドラマ特別企画「しあわせの記憶」(TBS-MBS系/2017年1月8日・日曜/午後9時~)の合同取材会が都内にて開催され、出演の渡辺謙、北川景子、二階堂ふみ、麻生祐未が出席し、家族の思い出を明かした。同作は、人気脚本家・大石静が現代の家族の姿をユーモアとペーソスたっぷりに描くホームドラマ。5年前に姿を消した父親(渡辺さん)が家に舞い戻り、別れた妻(麻生さん)や2人の娘たち(北川さん、二階堂さん)の生活に首を突っ込み始める。渡辺さんは、「家族って、いわゆるひとつのキチッとした形ではなくて、色々な形態の家族というものが世の中には存在しているのかもしれないと、逆にリアリティを感じるような気がしています」と撮影に臨んでいる際の心境を言葉にした。取材会では、4人から、それぞれの“しあわせの記憶”が語られた。渡辺さんは、「子どもがらみのことは多いかもしれません」といい、「いま、大学に行っている息子がいるのですが、高校くらいのときに取っ組み合いのケンカをしたのですよ。たぶん、あれが最後のケンカだったと思うのですが、嫁が間に入って『止めて!』とか」と回顧。続けて、「でも、ちょっと俯瞰で見てみると、『ドラマみたいだな』と思っちゃって」と笑顔を浮かべた。「もちろん、その時はお互いに真剣にケンカをしているのですが、そういうのって、ある意味幸せという定義に反するのかもしれませんが、『家族として真剣に向き合っていた時だよな』と改めて感じたりします」と実感を込めて語った。麻生さんも子どもとの思い出を紹介。「バケツよりも大きなたらいみたいなものにお水を入れて、夏休みに遊ばせていました。それが子どもがとっても好きで、よく写真を撮っていたのですが、撮った写真と、私が子どものころに撮った写真がまったく同じようなショットでした」とにっこり。「何から何まで一緒で、撮り方も一緒だったりして、『ああ』と思ったことはあります」と声を弾ませた。北川さんは、子どものころの習っていたピアノの発表会でのエピソードを語り始めた。譜面を完璧に憶えて臨んだものの、おじぎをし、頭を上げた瞬間に、「まったく自分の曲が思い出せなくなってしまって、ひとつも弾けなかった時間が10何秒くらいかありました」と述懐。北川さんの状態を理解したピアノの先生が譜面を持って来てくれたものの、演奏は「ボロボロ」。北川さんは、「ほんとうに号泣したときに、親がすごく優しかったのを覚えています。当時はすごく悲しかったのですが、いまは『幸せだったな』と思います」とふり返った。二階堂さんは、3年前に自動車運転免許を取得して、乗りたかったという「大きな車」を中古で手に入れたことを明かした。「父を迎えに行ったときに、父からは聞いていなかったと思うのですが、その車が父がずっと乗りたかった車だったということが発覚しました」と続けた。「実は、小さいころを思い返してみると、父が大きな車に乗っていて、私を迎えに来たときに、助手席に乗った私が『わあ、大きな車いいね』と言ったところから、たぶん私も大きな車が好きになりました。そういうときに、『親子なのだな』と感じました」としみじみ。また、北川さんと二階堂さんは同作で初共演を果たした。北川さんは「さっきも、私は『ふみちゃんの顔がかわいい。こんなにぱっちりした目で、こういう外国人みたいな顔がよかった』と言ったら、ふみちゃんが『北川さんみたいにシュッとした顔がよかった』って話をされて。女同士の兄弟だったらこういう話をするのかなと思いました」と笑顔を見せた。二階堂さんも「ほんとうに北川さんみたいなシュッとした顔立ちに憧れているので、まさに『無い物ねだりなのですね』みたいな話はしていました」と声を弾ませた。そんな2人に、報道陣から、「なんて美人姉妹なのでしょうか」との称賛の声があがると、すかさず渡辺さんが、麻生さんの肩を抱いて「だって、この夫婦ですよ!」とニンマリ。そのやり取りが会場を温かい空気に包んだ。新春ドラマ特別企画「しあわせの記憶」(TBS-MBS系)は、2017年1月8日(日)午後9時~放送予定。(竹内みちまろ)
2016年12月15日俳優・渡辺謙を主演に迎え、MBS開局65周年記念 新春ドラマ特別企画「しあわせの記憶」が来年1月8日(日)に放送されることが分かった。太郎(渡辺謙)が事業の失敗から離婚し、家を出てから早や5年。元の家には長女・夏波(北川景子)、次女・冬花(二階堂ふみ)、母・純子(麻生祐未)が暮らしている。娘たちは久しぶりに口紅をつけて外出する母の動向が気になる。そんな折、家賃滞納で金策に苦しむ太郎が夏波の会社を訪ねてくる。ネット販売ビジネスが好調の夏波に金の無心に来たのだ。父の代わりに一家を支えてきた夏波は、彼の相変わらずの風来坊ぶりに激怒。結局、太郎はかつて暮らしてきた家に転がりこむ。共同経営者の友人・吉岡(三浦貴大)との関係がぎくしゃくする夏波、アルバイト先のコンビニでチーフの田島(千葉雄大)に厳しく当たられ、落ち込みがちの冬花。別れた妻・純子は、恋の相手・尾方(菅原大吉)を見つけ、太郎が手放した懐かしい家では、それぞれが新しい人生を歩み始めていた。幸せだった頃の思い出を胸によぎらせながら、太郎は不器用にそれぞれの葛藤に関わっていく――。「セカンドバージン」「家売るオンナ」なども担当する人気脚本家・大石静が手掛ける今回の2時間ドラマ。「家族って何?」。家族はいつしか離ればなれになるものかもしれない――。本作は、ホームドラマの王道とも言えるテーマにあらためて挑み、“現代家族の姿”を描く。主人公の父・太郎役には、映画・ミュージカルなど国内外の最高峰で活躍を続ける渡辺さん。本作は新春放送ということで、「こんな“ダメ男”の話でいいのかと不安になりました」と笑いつつも、「ドラマを作り上げていく段階で、いまはいろんな形態の家族が世の中に存在しているので、逆にすごくリアリティを感じるのかもしれないという気がしています。現代版の寅さんのような感じで演じていますが、いままでにない不思議な形のドラマになっていると思います」とも語る。さらに「ほっこりして笑えるところもあり、シリアスに家族をふり返るところもあり、家族で観られるほんわかしたドラマです。(ドラマの中にでてくる家族を見て)『うちはまだましかな?』と思って頂けると思います(笑)」とアピールした。また太郎の娘2人には、長女・夏波役に前クールドラマ「家売るオンナ」での主演が話題にもなった北川景子、次女・冬花役に『蜜のあわれ』、『オオカミ少女と黒王子』(山崎賢人とW主演)、『ふきげんな過去』(小泉今日子とW主演)など主演作が続き、いまや日本映画界で欠かせない若手演技派女優・二階堂ふみ、そしてコミカルからシリアスまで幅広い役柄を演じる麻生祐未を母親役に迎える。そのほか、若手人気俳優の千葉雄大や三浦貴大ほか、旬なキャストも集結している。本作についてプロデューサー・志村彰は、「一観客として笑ってしまったり、ジーンとしてしまったりして、とてもいい雰囲気になっていると思います」と太鼓判を押し、プロデュース・演出の竹園元は「今回豪華で素敵なタイプの違う芸達者なキャストのみなさんに恵まれ、現場ではどんどん物語が膨らみ、これからの新しい家族の形を提示します。堂々の自信作となっていますので、ぜひご覧下さい」とコメントを寄せている。MBS開局65周年記念 新春ドラマ特別企画「しあわせの記憶」は2017年1月8日(日)21時~TBS・MBS系にて放送。(cinemacafe.net)
2016年11月24日俳優の渡辺謙が、2017年1月8日に放送されるTBS・MBS系の新春ドラマ『しあわせの記憶』(21:00~2時間SP)で主演を務めることがこのほど、明らかになった。共演には北川景子、二階堂ふみ、麻生祐未らが名を連ねる。MBS開局65周年記念番組として放送される同ドラマは、借金を抱え離婚し、家を去った父親が、しばらくぶりに舞い戻り、別れた妻の再婚話や悩める2人の娘の生活に首を突っ込んでいくというストーリー。時に迷惑がられ、波乱を巻き起こす男の愚直な行動に、家族や周囲の人々は、やがて自分の本当の気持ちに気づかされていく。「家族って何?」というホームドラマの王道とも言えるテーマで、現代の家族の姿を描く。主人公の父・太郎を演じるのは、渡辺謙。長女・夏波役には北川景子、次女・冬花役には二階堂ふみ、母・純子役には麻生祐未、そのほか千葉雄大、三浦貴大らも出演する。脚本は『セカンドバージン』『家売るオンナ』の大石静が担当する。主演の渡辺は「新春ということで、脚本を読んだとき、こんな『ダメ男』の話でいいのかと不安になりました(笑)」と打ち明け、「ドラマを作り上げていく段階で、今はいろんな形態の家族が世の中に存在しているので、逆にすごくリアリティを感じるのかもしれないという気がしています」とコメント。また、「現代版の寅さんのような感じで演じていますが、今までにない不思議な形のドラマになっていると思います。ほっこりして笑えるところもあり、シリアスに家族を振り返るところもあり、家族で観られるほんわかしたドラマです」とアピールし、「(ドラマの中にでてくる家族を見て)『うちはまだましかな?』と思っていただけると思います(笑)」と話している。
2016年11月24日本質にこだわる男性のための情報誌「GQ JAPAN」が、その年“最も輝いた男性”を表彰する「GQ MEN OF THE YEAR」。2016年の受賞には菅田将暉、渡辺謙をはじめ、指揮者の小澤征爾、ミュージシャンの吉川晃司、「リオオリンピック」メダリスト選手ら多彩な面々が揃ったが、この度「GQ JAPAN」1月号表紙にて、受賞者らが一堂に会す豪華ビジュアルが公開された。「GQ MEN OF THE YEAR」は、生き方、仕事、スタイルにおいて、「GQ JAPAN」読者をインスパイアし、各分野において圧倒的な活躍を見せた男性に贈られる賞。アメリカで1994年にスタートして以来、イギリス、ドイツ、インド、中国、韓国など世界14か国(2015年実績)で展開するインターナショナルなアワードだ。第11回目を数える今年の「GQ MEN OF THE YEAR 2016」では、「Set The Pace=時代を先駆ける男たち」に注目し、各界から旬な男性たちが選出された。『何者』『デスノート Light up the NEW world』『溺れるナイフ』と今年も数々の映画・ドラマで活躍した若手俳優筆頭・菅田さん。『追憶の森』『怒り』の渡辺さん。2016年2月に世界最高峰の音楽の祭典「第58回グラミー賞」にて自身が指揮したラヴェル「こどもと魔法」がクラシック部門最優秀オペラ・レコーディング賞を受賞した小澤さん。アーティストとしても俳優としても活躍する吉川さん。2015年年末開催のM-1グランプリで優勝して以降、2016年はテレビで見ない日はないほど売れっ子となったお笑い芸人「トレンディエンジェル」。そして、この夏行われた「リオオリンピック」にて活躍した、柔道男子金メダリストのベイカー茉秋選手や、陸上男子400メートルリレー日本代表の飯塚翔太選手、桐生祥秀選手、ケンブリッジ飛鳥選手、山縣亮太選手らスポーツ選手が並ぶ。そして、11月24日(木)発売の「GQ JAPAN」1月号にて、「GQ MEN OF THE YEAR」受賞者7組11人のインタビューがポートレイトとともに掲載決定。また、豪華ラインナップが揃う贅沢なビジュアルが表紙に登場。2016年を華麗に彩った男性たちとともに、今年をふり返ってみては。「GQ JAPAN」1月号は11月24日(木)より発売。(text:cinemacafe.net)
2016年11月21日俳優の渡辺謙が14日、東京・EXシアター六本木で行われた山田太一脚本のドラマスペシャル『五年目のひとり』(テレビ朝日系、19日21:00~23:06)の試写会に登場。自身にとっての今年の漢字を「驚」としたためた。壇上に用意された、約120cm×140cmの巨大な紙に「驚」の字を書いた渡辺は「私自身、1月に早期の胃がんが見つかって内視鏡手術を受けましたし、その後、妻・南果歩の乳がんも見つかったり、さまざまな天変地異もあって、本当に2016年はサプライズがたくさんありました」とその理由を説明。「今年は、僕にとって驚きの年でした」と1年を振り返った。ドラマは、東日本大震災から5年が経過した東京のとある町を舞台に、渡辺演じる孤独な中年男・木崎秀次と、中学生・松永亜美(蒔田彩珠)の不思議な交流を通じて、震災のその後と再生を描くもので、上映中には涙をぬぐう人も。渡辺は「被災された方々の心に寄りそったドラマにするべきと思わされた脚本でした。すばらしいキャストの皆さんと繊細にワンシーン、ワンシーンを積み重ねて撮影しました」と力強く語った。蒔田は「東日本大震災は私が小学2年生のときのことで、はっきりと覚えていなかったのですが、震災についてあらためて考え直すことができました」と報告。亜美の兄・晋也を演じた関西ジャニーズJr.の西畑大吾は「あふれ出る色気、フランクさ…渡辺さんはうらやましいところばかり! 大人になったら渡辺さんのような人間になりたい!」と、尊敬のまなざしで語った。脚本の山田氏も「渡辺謙さんには震災に遭われた方々の代表になってもらいたいと思っていましたが、謙さんの真面目さはすごい」と絶賛。「脚本を本当によく読んで、考えて、ひとつひとつのシーンを演じてくださった。大変感謝しております」と気持ちを伝えていた。
2016年11月15日山田太一×渡辺謙のタッグで“東日本大震災”をテーマに描くドラマスペシャル「五年目のひとり」。この度脇を固める俳優陣に、市原悦子、高橋克実、柳葉敏郎を始め、ベテラン&フレッシュなキャスト陣が発表された。中学生の松永亜美(蒔田彩珠)は文化祭からの帰り道、歩道橋で見知らぬ中年男(渡辺謙)に呼び止められる。男は、文化祭でダンスのステージに立った亜美を見たといい、「キレイだった。いちばんだった」と称賛の言葉を贈り、立ち去っていく。思いがけない褒め言葉に亜美は有頂天になるが、その話を聞いた母・晶江(板谷由夏)が心配のあまり、自宅に警察を呼ぶ騒ぎにまでなってしまった。数日後、亜美は偶然街で男を見かけ、彼が小さなベーカリー「ここだけのパン屋」で働いていることを知る。その男、木崎秀次は半年間ほど複雑骨折で入院していたという話で、知人・花宮京子(市原悦子)の誘いを受けて故郷からこの町に移住し、社会復帰のリハビリとして無給で働いているようだった。母が疑うほど、木崎のことを悪い人間には思えない亜美。会話を重ねるうち、次第に秀次と打ち解けていく。そんなある日、亜美はそのパン屋の主人・上野弘志(高橋克実)から、秀次の本当の身の上を聞く。実は秀次は、東日本大震災の津波で一度に8人もの家族を失ったという、あまりに壮絶な過去を秘めていた…。稀代の脚本家・山田太一が今回手掛けるのは、東日本大震災から5年が経過した東京のとある町を舞台に、孤独な中年男と少女の不思議な交流を通じて、震災の“その後”と“再生”を描く物語。主人公・木崎秀次役には、数々の山田作品で味わい深い演技を披露してきた渡辺さんが演じる。さらに今回、そんな秀次のことを気にかけ、働き先を紹介する同郷の女性・花宮京子役として、名女優・市原さんの出演が決定。市原さんも数々の山田作品に参加しており、山田氏が高い信頼を寄せる女優のひとりで、今回の出演も山田氏の強い希望で実現。そして、渡辺さんと市原さんは今回が初共演となる。渡辺さんは「まさに“怪物”のような方ですね!こちらの予想をいとも軽々と超えてくるような、素晴らしいお芝居をされるんです。山田太一先生から託された際どいセリフも嫌味なく乗り越え、人間として強く投げかけてくださるところに、懐の深さを感じました」と市原さんについて話し、一方市原さんは「よく気のついてくださる、やさしい方ですね。人間的にはもちろんですが、ハリウッド、舞台、映画、ドラマ…と俳優としてさまざまな“場”を知っている分、視野が広くて…。それが、とても頼りになりました」と共演の喜びを語った。そして、秀次が出会った少女・松永亜美役には、現在14歳の新鋭・蒔田彩珠。7歳で子役デビュー後、是枝裕和監督が演出を手がけた連続ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」に出演し注目を集める若手女優だ。出演決定時は、とにかく不安な気持ちが大きかったと話す松永さん。主演の渡辺さんに関しても、セリフを間違えたりしたら怒られてしまうのではないかと思っていたそうだが、「実際は私がミスしたら、ギャグのアドリブで返してくださるような面白い方で、現場の明るいムードを作って下さいました。それでいてカメラがまわると目や雰囲気がガラっと変わるんです!渡辺さんは本当にスゴイ!と改めて感じて…引き込まれてしまいました」と現場でのエピソードを明かした。渡辺さんも飄々としていた印象があったと話し、「彼女はとてもいい意味で、人間的に“太い”のかもしれません。これからも自分の思うように進んでいってほしいなと願っています」とコメントしている。さらに、「ここだけのパン屋」店主・上野弘志役に高橋さん、弘志の妻・春奈役に木村多江、美術教師・西沢いずみ役に山田優、亜美の父・満役に柳葉さん、その妻・晶江役に板谷由夏ら演技巧者たちが集結。また、亜美の兄・晋也役には関西ジャニーズJr.の西畑大吾が出演する。山田太一ドラマスペシャル「五年目のひとり」は11月19日(土)21時~テレビ朝日にて放送。(cinemacafe.net)
2016年10月19日俳優の渡辺謙が主演を務める山田太一脚本のドラマスペシャル『五年目のひとり』(テレビ朝日系、11月19日21:00~23:06)に市原悦子が出演し、渡辺と初共演を果たすことが19日、明らかになった。このドラマは、東日本大震災から5年が経過した東京のとある町を舞台に、渡辺演じる孤独な中年男・木崎秀次と、中学生・松永亜美の不思議な交流を通じて、震災のその後と再生を描くもの。今回、山田の強い希望を受けて出演する市原は、秀次と同郷で長い知り合いという花宮京子役を演じる。市原は、初共演の渡辺について「渡辺謙さんはよく気のついてくださる、やさしい方。俳優としてさまざまな"場"を知っている分、視野が広くて、それがとても頼りになりました」と印象を語る。一方の渡辺は、市原を「まさに"怪物"のような方ですね!」と表現。「こちらの予想をいとも軽々と超えてくるような、すばらしいお芝居をされるんです」とその理由を語り、「山田太一先生から託された際どいセリフも嫌味なく乗り越え、人間として強く投げかけてくださるところに、懐の深さを感じました」と絶賛している。秀次と交流する中学生役を演じるのは、蒔田彩珠。蒔田は渡辺について「もう存在が大きすぎますし、セリフを間違えたりしたら怒られてしまうのではないかとなんて、勝手に思っていたんです」というが、「実際は、私がミスしたら、ギャグのアドリブで返してくださるような面白い方」と、現場のムードをつくる座長ぶりを実感したそうだ。このほか、高橋克実、柳葉敏郎、木村多江、板谷由夏、山田優、関西ジャニーズJr.の西畑大吾らの出演も決定。秀次をアルバイトに迎え入れるパン屋の店主役を演じる高橋は、山田太一ドラマ初出演で「自分が山田作品に出演できるとは思ってもいなかったので感激しました!」と喜びを語っている。
2016年10月19日今回は、ソニーコンピュータサイエンス研究所の研究員として、そして株式会社Xiborg(サイボーグ)の代表として、義足の研究開発をされている遠藤謙さんにお話をお伺いします。ご自身が立ち上げたXiborg社の公式サイトには「すべての人に動く喜びを」と掲げ、「才能がない、障害を抱えている、高齢だからといって、この喜びが奪われる事はあってはならないと考えています。」とあります。社 公式サイト「人間の身体にはまだまだ隠された機能があります。それを引き出すことによって人間の生活スタイルは激変する可能性を秘めています。例えば、損なわれた機能を補うだけでなく拡張することができれば、障がい者、健常者、高齢者の身体機能の境界線がなくなり、身体能力の欠如に対するネガティブな考え方も変えることができるのです。私のゴールは、世の中から身体の障がいをなくすことです。」そう語る遠藤さん。一体どのような幼少期・学齢期を過ごしてきたのでしょうか。そのライフストーリーをお伺いしたいと思います。なぜ「義足」の道を進んだのか?編集部:遠藤さんがおっしゃる「世の中から身体の障がいをなくす」という言葉、とても共感しているんです。そのお話からまずは。遠藤:ありがとうございます。僕は人の身体にまだまだ可能性があると思っているんですよ。目の前の目標としては、義足の開発を通して障害を無くしたいと考えてます。2020年のとオリンピック・パラリンピックでは、障害の定義が「脚があるかないか」と関係なくなってくる。じゃあ、一体何が「障害」なんだろうとか、そういう議論が起こるだろうと。編集部:義足の開発は、その議論を起こすきっかけになりそうですか?遠藤:なると思います。具体的にいうと、今僕たちは陸上競技用の義足を作っているのですが、それはこれまでの義足のように「無い脚を埋める」だけの義足ではありません。脚のない人が、義足によって「より自分の能力を引き出せる」ことを目指して作っている。陸上選手で言えば、「義足の方がより早く走れるようになる可能性を秘めている」ということです。すると健常者のほうが障害者よりいいタイムが出るという、これまでの概念が崩れていくのではと考えています。編集部:すごい。遠藤さんは初めからそういう考え方で研究をされていたのでしょうか?それとも徐々にそういう志が生まれてきたのか。遠藤:もともとはロボットの研究をしていました。ASIMOが2000年に発表されて注目されて、これは面白いと思った。それまでロボットというといかにも機械っぽくてメカメカしかったのに対して、可愛らしい要素が取り入れられたところに興味があって。編集部:ご自身でも開発をされていたのでしょうか。遠藤:はい、最初に開発に関わったのがPINOというロボットでした。松井龍哉さんというデザイナーがデザインしたロボットで、宇多田ヒカルさんの「Can you keep a secret」のPVに出たので見たことがある方も多いかもしれません。編集部:みんなびっくりしましたよね。友達のような、ロボットとの距離感が新鮮だったのを覚えています。でも、そこから義足の研究に切り替えたのは何かきっかけがあったのでしょうか。遠藤:友達がガンになり、お見舞いにいったんです。その時僕の研究の話をしたら「ロボットで歩くんじゃなくて、自分で歩きたい 」と言われて、ハッとしたんですね。編集部:なるほど。遠藤:誰かの役に立つ技術開発をしたい、そう思いました。そこから色々なことがあって、マサチューセッツ工科大学(以後MITと表記)のヒューハー教授のことを知りました。出典 : 遠藤: 彼はもともとはロッククライマーなのですが、事故に遭い両足を失くしたんです。そのとき彼はロッククライミングを諦めるのではなく、自分で義足の設計をしようと勉強し始め、研究の後に教授になった人物です。編集部:またすごい人物ですね。遠藤: 彼に会いに行った時、「MITに来たらいい、受かったら教えて」と言われて、それで受験したら幸運にも合格したんです。ただ、入学後はこれまでの専門とは違う学問を学ぶので、それはもう猛勉強の日々でしたね(笑)。「できなかったらどうしよう」は考えない編集部:語学の壁、学問分野の壁、と困難続きだったと思いますが、辞めたいと思ったことは?遠藤:何回もありますよ。最初のうちは授業に全然ついていけなかったです。解決策は、「寝ないで頑張る」。2〜3年はそんな感じでした。遠藤:でも、1年中力を入れっぱなしというわけではなく、アメリカの場合、授業があるのは8ヵ月だけなので、その8ヶ月はとことん勉強して、残りの4ヵ月、夏休みなどはゆっくり過ごす。そして学期が始まったら、また集中して…、という過ごし方でした。期間を決めて、その間だけは先の事とか考えずに没頭するんです。編集部:でも先の事を考えずに没頭するって、意外と難しいことではありませんか。遠藤:うーん、僕の中に「できなかったらどうしよう」というのがあまり無いのかもしれません。編集部:あーーー、なるほど。だから今に集中できる。遠藤:一番になりたいけど、一番にならないと悔しくて死んでしまうってほど執着したことも、あまり無いんですよ。結果的に二番になってもいいと思っているのかも。知的好奇心が原動力。支えてくれた親の存在は…編集部:ただ、没頭したことを、さらに続けていくのって大変なことだと思うんです。遠藤さんを支えたものは何だったのでしょう。遠藤:知的好奇心。勉強しているのが単純に楽しかったんです。知的興奮を覚える、といいますか、勉強はもちろん大変だけど面白い。もっと知りたい、だから頑張っていられたんだと思います。編集部:とってもシンプルですね。知的好奇心。ちなみに、高校時代にも一度留学をしたいと、ご両親に相談したことがあると伺いましたが…。遠藤:あ、そうなんですよ。高校の同級生に帰国子女がいたことで英語に興味が湧いて。それでアメリカの大学に行きたいと両親に伝えたら、もう大反対でした。編集部:なぜでしょう。遠藤:留学したい理由を聞かれて「英語を身に着けたい、若いほうがいいと思うから」って答えたんです。そしたら「その語学を身につけて、何を勉強したいんだ」と聞き返されて、僕は何も答えられなかった。反対された時に、押し通すほどの理由や熱量が無かったんです。そんな状態で行っても意味がないなと自分でも思い、その時は行きませんでした。でも、大学を卒業してMITに行こうと思った時には明確な目的があった。だから受験をしたし、両親も応援してくれましたね。その時に「学費をどうまかなうか」という話をしたのがとても印象的で、今でもよく覚えています。編集部:そのお話、ぜひ伺いたいです。次回は、遠藤さんのご両親とのかかわりや幼少期の過ごし方についてお伺いします。株式会社 Xiborgソニーコンピュータサイエンス研究所 プロフィール
2016年10月17日「第64回サン・セバスティアン国際映画祭」にて、邦画で唯一選出されたコンペティション部門出品作『怒り』。この度、主演の渡辺謙、李相日監督が招待を受け、9月23日(現地時間)にプレミア上映が行われた。国内外数々の映画賞を受賞し大ヒットした『悪人』から6年。その製作チームで新たに挑戦した意欲作が『怒り』だ。豪華キャスト陣が出演していることでも話題の本作だが、今月17日(土)全国324スクリーンにて公開され、公開から6日間の時点では、観客動員数43万人、興行収入は5億6千万円を記録するヒットスタートを切っている。このほど、渡辺さんらが参加した「サン・セバスティアン国際映画祭」は、ヨーロッパにおいてカンヌ、ベルリン、ヴェネチアに次いで重要な映画祭とされている、スペイン最大の国際映画祭。毎年多くの映画監督や著名人が登場し、今年もまたリチャード・ギア、ジェニファー・コネリー、イーサン・ホーク、ユアン・マクレガー、ジョセフ・ゴードン=レヴィットなど、数多くのハリウッドスターが訪れた。今回の公式上映にあわせて、スペイン入りした渡辺さんと李監督は、上映に先駆けサン・セバスティアンの名所であるウルグル山を訪問。上映を前にして渡辺さんは、「サン・セバスティアンの人たちは、何か日本人と合う気がします。食べ物もすごく近い感じがするし、文化的な感じや伝統の感じも、日本人が親しみやすい環境がある気がするので、おそらく心情の部分をもっと深いところで受け止めてもらえるのではないかな」と期待を膨らませているよう。そして、「Kursaal Congress Centre(クルサールコングレスセンター)」で行われた公式会見に参加。渡辺さんは「こんにちはドノスティア!(ドノスティア:サン・セバスティアン通称名)」とバスク語で挨拶し、続けて「ここサン・セバスチャン映画祭にこの映画を持って来られて、大変うれしく、誇りに思っております。人生と同じく複雑でなやましい作品ですが必ず心のどこかに響く作品だと思っています。みなさんにどんな風に受け止めてもらえるかとても興味があります。エスケリックアスコ!(どうもありがとう!)」と流暢なスペイン語でコメント。李監督は「自分が本気で誰かに理解してほしいことをなかなか伝えることが出来ないもどかしさであったり、人はすぐ自分と何かが違うということで排除してしまうところがあるので、映画を観た人が、作品の中のキャラクターたちが本気で抱えている問題が、自分のように感じられるにはどうしたら良いか、悲しみの奥の根っこには何があるのかを観ている人に感じ取ってもらいたいと思って表現を選んでいます」と思いを語った。その後行われた上映には、映画祭最大級のキャパシティを誇る劇場を埋め尽くす1,800人もの観客が来場。場内満席の大盛況の中上映された。本編上映後は、観客総立ちの拍手喝采!さらに劇場ロビーでも映画を鑑賞した観客による盛大なお見送りを受けた渡辺さんと李監督。「見送られながら階段を降りて振り返ったときに、監督と僕とで映画にかかわったスタッフ・キャストの熱い想いを背負って拍手を受けている気持ちがすごくしました。ものすごい力で我々の思いを受け止められ、胸を打ちました」(渡辺さん)、「トロント国際映画祭の上映以上に、お客様は映画を集中して観ていました。冒頭のあいさつの頃は、お客様がざわざわしていたのですが、映画開始のワンカットめから水を打ったように静かでした」(李監督)と語り、見送りでは「観た直後の人たちの気持ちというか、何かを僕らに返そうとする気持ちにやられました」と感動しきりの様子だった。『怒り』は全国東宝系にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年09月26日