働くママにとっては不安でいっぱいの職場復帰。出産前とは同じように働けないかもと、出産を機に退職を決意する女性もたくさんいます。そんな「働きたいけど働けない」という女性をテクノロジーの力でサポートしたい!とGoogle 社員の思いから生まれたのが、「Women Will Japan」の取り組み。Google でWomen Will プロジェクトのプロジェクトリード、二児のパパでもある山本裕介さんにお話をうかがいました。山本裕介さん働く女性にとって日本はまだまだ発展途上山本さん(以下、山本):「Women Will」というプロジェクトは、テクノロジーで女性の社会進出を支援するというミッションを持ち、アジア各国で活動しています。日本では、インターネットがある程度どの世代、性別でも浸透していますが、国によってはまだまだインターネットの活用が少なく、誰でも必要な情報にアクセスできるようにインターネットの浸透率を高めていく活動が必要です。しかし、日本では、浸透率を高めるよりも伝えるべきことがありました。働く女性や周辺の人たちが、テクノロジーを活用することで具体的に何ができるかに気付いて、理解してもらいたい。たとえば、社外から会社のメールにアクセスできない、テレビ会議のシステムはあるけど活用されていない…活用されていれば、働く場所、時間がもっと自由になりますよね。育児中の女性も働きやすくなるのではないでしょうか。実際、アンケートでも、25〜49 歳の女性は「時間や場所に関する制限」で仕事を続けられないと判断していることが多いとわかりました。もし、在宅勤務ができれば、通勤に長い時間をかける必要がなくなり、勤務エリアの問題もなくなります。子どもの病気で出勤できなくても、ミーティングの時だけテレビ会議に参加できるような環境があれば、働き続けられる人がもっと増えるはず。私たちは、テクノロジーでこういった問題は解決できることがあるのではないかという仮説を立て、テクノロジーの力で問題を解決するため、2014 年 10 月に「Women Will」の取り組みを始めました。先ほど話したアンケートでは、もう一つの気づきがありました。在宅勤務やフレックスなどの制度を持っている会社のうち、テクノロジーが活用されている会社の場合、ずっとこの会社で働き続けたいと思う社員が多いのです。テクノロジーを活用したことで働きやすくなる。プライベートの時間もとれるようになった。仕事の生産性を上げることも大切だけど、育児中の女性に限らず、みんながハッピーになれる。当たり前なことですが、一方で実現できていない会社があることもはっきりわかりました。制度やテクノロジーを導入してみたけど、活用されていない。こうした会社には「活用できる」文化を作っていく必要があります。どうすれば文化ができるのか…パートナー企業と問題解決に取り組む「未来への働き方コンソーシアム」山本:ひとつの解決策は「未来への働き方コンソーシアム」です。Women Will に賛同してくれた企業に実際にテクノロジーを活用するモデル部署を選んでもらいます。そこでのIT活用の実践と検証、そしてその結果を公開する、これが Women Will の取り組みのひとつ「未来への働き方コンソーシアム」。広島県庁では女性が活躍するにあたり何がハードルになっているのか職員にアンケートをとりました。「担当者にしかわからない仕事が多く、個人業務の時間確保のため、残業になりやすい」などの、実は男女に関係ない全体の生産性や効率に関する問題が出てきたのです。さまざまな企業が参画し、働きかた改革を行っているそこで、「スケジューラー」を使ってお互いの予定が見えるようにしました。はじめは自分の予定をシェアすることに抵抗感があったものの、半年試験的に利用してみて事後アンケートで効果を検証すると、部署全体の生産性・効率性が上がっていました。お互い何をやっているかわかるようになり、管理職も部下が何をやっているかが常に見えるため評価しやすくなったそうです。これにより、職員の仕事に対する満足度も上がった。さらに、プライベートの予定もスケジューラーに入れる文化ができ、お互いのプライベートを尊重する空気が生まれたそうです。仕事のやりがいだけでなく、プライベートの充実度まで上がったこともわかりました。「このテクノロジーは便利だよ」ではなく、「どう使えばいいのか」「何が解消できるのか」、実際に触って業務に取り入れてもらう。効果を感じれば、「使い続けよう」と思っていただけますし、他の部署も「うちも導入してみよう」になりますよね。そして “企業カルチャー”になっていく。「未来への働き方コンソーシアム」では、こうしたパートナーの成功事例を公開しています。どんなことをやっているのか、実際に効果が出ているのか、それがわかれば「自分たちもやってみよう」と思いやすいですよね。今後もより実例を増やしていきたいです。ワーママにとってハッピーな職場=誰もがハッピーに働ける職場「働くママが特別な存在じゃなくなるといいなと思います」これは動画に登場する職場復帰したママの生の声。そう、働くママが一番望むことは、子どもがいても普通に働くことができる環境なんですよね。山本:Women Will Japan のもう1 つの取り組み「Happy Back To Work」は2015 年3月に始動。誰でも「働く女性をハッピーにするアイデア」を投稿できるサイトを作りました。ここで重要なのが、「育児中の女性に活躍してもらう」と考えていること自体が、明らかに育児中の女性を特別扱いしている」ということです。育児で大変なときでも本人はみんなと一緒に働きたい、と考えている。誰もが働きやすい職場であれば、育児中の女性も働きやすくなるのではないでしょうか。そんな柔軟で誰もが働きやすくなるようなアイデアを集めています。「長時間働いた人がえらい、そんな空気、やめませんか?」といった意識に関するものもあれば、「18時以降は会議を禁止しよう」「退社する時にすみませんと言うのをやめよう」といったような、具体的にもっとこうしたらよくできるよね、というような具体的なアイデアもあり、現時点で5000 以上のアイデアが寄せられています。でも、アイデアを集めただけだと「ふーん、できたらいいよね」で終わってしまいますよね。Happy Back to Work ではさまざまなアイデアを募集している「未来への働き方コンソーシアム」と同じく、実践することが大事。だから、アイデアを実際にトライしている企業にサポーターになっていただいています。現在、1000 社以上のサポーター企業が、集められたアイデアを実践。こうしたアイデアも実践していきながら、少しずつでも社会を変えていくきっかけにしていきたいんです。アイデアはどなたでも投稿でき趣旨に賛同いただればどなたでも参加いただけます。みんなで社会課題に取り組み、「Happy Back To Work 」を社会的なムーブメントにしていきたいと考えています。筆者自身も子どもを保育園に預けて働いているワーキングマザーです。自分のまわりにも勤務エリアなどの問題でやむを得ず仕事をやめたママがたくさんいます。復帰当初は毎日が綱渡り状態で、仕事を続けるべきかどうか何度も悩みました。そんな想いがあったので、山本さんのお話しがとても興味深く感じました。次回からは、「Happy Back To Work」のアイデアを実践しているサポーター企業の取り組みをご紹介していきます!Google Women Will 公式サイトライター:柏木 真由子
2016年06月24日最近、30代女性が会社でのキャリアを捨てて、海外留学をする人が多いと良く聞きます。それを男性管理職のみなさんは、とても不思議に思うようで、会社にいた方が安泰で、将来を約束されているのにと。今、企業でも女性管理職を30%増やすという政府からの指針で、女性活躍推進なるものが、掲げられてるんですね。まー斜め読みすれば、政府が推進を働きかけないといけないくらい、推進が難しいということなんでしょう。だからその中で得られるキャリア、というのも、そんなの多くは望めないし、女性は色んなライフイベントで、男性のように、ずーっと同じようには働く事が出来ない。キャリア志向の女性のもその会社で出世したとしても、先は見えている、という諦めとというか、ぐったり感っていうのかな、閉塞感のようなものを感じているのかなと思います。『この会社にずーっといても、あのおじさん達と同じになるのか・・・』という閉塞感があるようです。そんな思いから、このままこの会社にいても仕方が無い。もっと自分の可能性を見てみたい、という思いから海外留学という道を選択する人も多いようです。それに、古い企業はまだまだおじさん達のの世界で、あらゆるライフステージの女性が働きやすいかと言えばそうじゃない。今、空前の女性起業ブームが起こっている事を知っていますか?そんなところから多くの女性が、企業という場から、自分で働く起業や、在宅仕事に目が向き始めたんでしょう。ある意味、私は女性の方が働き方は自由に出来ると思います。会社での出世欲がある人も男性より少ないし、色んな事にチャレンジが出来るとも言えます。筆者自身も転職回数は8回に登りますが、それも女性だから簡単に出来た事かもしれません。起業する女性が増えたのも、キャリアに対する柔軟性があるから。そして女性マーケットの中で成功する人も出て来ています。会社に務める、パートに出る、アルバイトをする、という働き方の他に、起業する、フリーランスになる、という選択をする人が増えているのもその証拠です。政府が推進しても、中々時代は変わらない。ならば、自分たちから変わろう!と思っている女性が、これからも増え続けるでしょう。好きを仕事に、というのも一時ブームになりました。それが今は「自分らしく働く」というのがキーワードになっています。仕事も人生の一部です。自分らしく生きるには、自分らしく働く事も大事。それに気がつく女性はこれからも増え続けるでしょう。
2016年06月21日全国には児童館や子育て支援センターといった、「地域子育て支援拠点」があります。保育士などの専門家に育児にまつわる相談や、ママ友づくりができるのはもちろん、子どもを遊ばせることもできるのも魅力です。子どもが生まれてから初めて施設を利用するママは多いかもしれませんね。おもに、保育園や幼稚園に入る前の子どもとともに利用するママが多いようですが、施設内でのトラブルもよく聞きます。■子どもから目を離さないで!子育て支援センターや児童館では、子どもを遊ばせることができる場所を設けているところが多いです。庭に遊具を置いて公園のような環境を作っているところもあれば、和室やマットを敷いた室内にスペースを設けているところも。子ども同士で遊んでいる間、ママたちが育児トークに花を咲かせていることは珍しくありません。しかし、話が盛り上がりすぎて子どもから目を離すのは危険です。職員が様子を見てくれてはいますが、利用者が多いとすべての子どもを見続けることは難しいでしょう。危険な行動を取ろうとしていても、離れた場所にいてすぐには止められないこともあります。子どもは予期せぬ行動を取るものです。ママ友とおしゃべりしつつも、わが子から目を離さないようにしましょう。■子ども同士のケンカに注意センターには、さまざまな年齢の子どもが集まります。年の違う子と遊ぶことはいい刺激になり、教育面でもいい影響があるようです。しかし、体力差のある年上の子とのトラブルから、ケガをしてしまうこともあるので注意しましょう。とくにオモチャの取り合いからケンカに発展することが多いのだとか。赤ちゃんはまだ「譲り合い」を知らないので、年上の子が使っているオモチャで遊びたいときには横取りしようとすることもあります。幼稚園生くらいになると譲ってくれることもあるのですが、2~3歳ではまだそれができないことも。すると、力ずくで奪い返そうとするのですが、まだ力加減ができないので、オモチャを思い切り引っ張ってしまいがち。感情をコントロールできずに全力で叩いたりすることもあるのです。こうした子ども同士のトラブルは、相手のママと揉める原因になりやすいですし、何よりも子どもに怖い思いをさせてしまいます。年の離れた子と遊び出したら、近くで様子を見ていたほうがいいですね。■プレママ期に見学へ行こう子どもだけでなく、ママたちのトラブルも多いようです。トラブルメーカーがいることもあれば、ママ友同士の派閥ができていて、利用しにくいムードができている場合もあります。たとえ子どもが楽しんでいるとしても、ママが気疲れするようでは考えものです。どのような環境か知るためにも、妊娠中に複数の施設を見学しておくといいかもしれませんね。近所に先輩ママがいれば、話を聞いてみるのもいいでしょう。人が多く集まるところでは何かとトラブルが起きやすくなりますが、そのことを覚えておけば予防することは可能です。絵本の読み聞かせやベビーマッサージなどの講座を行っているところもあるので、まずはそうしたサービスを利用して、徐々に慣れていくのがいいかもしれませんね。
2016年06月15日働くママにとって、子育てと仕事を両立させることは大変です。仕事が終わって急いで保育園へ、というママも多いのでは?そんなとき、子育てと仕事どちらにも使えるマザーズバッグがあると便利です。普通のバッグに比べて収納性に優れ、子育てに不可欠なマザーズバッグ。しかし、マザーズ バッグには可愛らしいデザインのものが多く、仕事へ持っていくには不向きです。忙しいママにとって、2つ以上のバッグを使い分けつつ仕事と子育てを両立さ せるのは大変……。そこで今回は、働くママにおすすめのマザーズバッグを紹介していきます。初めてマザーズバッグ選びをする方も、今使っているものを替えたいと考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。仕事帰りにそのまま保育園へ、そんなママにオススメのバッグマザーズバッグの多くは、可愛らしいデザインなのが魅力的。トートバッグタイプやリュックタイプなど、形で選べるのはもちろん、デザインから好みのバッグを選べるというのが嬉しいですよね。しかし、子育てをしながら仕事も両立しているママにとっては、マザーズバッグと仕事用のバッグの使い分けが難しいこともあります。特に、子どもを保育園へ送ってから仕事へ行く、仕事が終わってから保育園へ迎えに行くというママであれば、毎回バッグを持ち替えるのはとても面倒です。そんなママには、仕事にも持って行けるシックなデザインのバッグをオススメします!MK MICHEL KLEINキャリアボストンバッグ淡いベージュやブラックなどをベースとした「キャリアボストンバッグ」であれば、仕事へ持って行っても違和感がありません。さらに、このバッグはフェイク レザー仕立てなので、上品なイメージを持たせることができます。持ち手は余裕のあるサイズのため、手に提げて持ち歩くことができるほか、そのまま肩にかけることもできます。子育て中に多くの手荷物を持つとき、肩にかけられるというのは嬉しいポイントですね。イタリア製本牛革の「LADIES BAG」もまた、仕事持ちと子育て両方に使えるバッグです。洗練されたデザインは、仕事場へ持って行くのにピッタリ。バッグのマチは大きく、なかにファス ナー付きのポケットがついているため、マザーズバッグとして使用するにも十分な収納性があります。広いスペースには、おむつやおしり拭き、着替え、哺乳瓶 などをしっかり収納することが可能です。こういったバッグを使えば、持ち替えの手間がなくなり、仕事と子育てを両立させやすくなります。一見するとマザーズバッグには見えないかもしれませんが、収納性や機能性のしっかりしたバッグなら、マザーズバッグとしての役割を十分に果たしてくれるのです。日々忙しいママにとって、便利なアイテムといえるのではないでしょうか?続きを読むライター:フフルルマガジン
2016年06月11日近年、義母が子育てに干渉してくることにストレスを感じるママが増えているようです。義母が子育てをしていた時代といまでは、育児に対する考え方や取りまく環境が大きく変わっていますので、世代間ギャップが生じてしまうのは仕方のないこと。問題は、どのように付きあっていくかです。そこで今回は、実際に「義母の子育て干渉」に悩んだママたちに話を聞かせてもらいました。体験談をもとに、子育てに干渉する義母とどのように付きあっていけば良いのかを考えてみましょう。■「抱きぐせがつく」と怒られた!「息子が産まれたばかりのころ、義母から頻繁に『抱きぐせがつくから、抱っこばかりしていてはダメだ』と怒られました。とりあえず義母の前ではできるだけ抱っこしないようにしてやり過ごしましたが、ストレスでした」(Hさん/29歳/主婦)たしかに、昔は赤ちゃんを抱っこしすぎると「抱きぐせがつく」とされていました。しかし、現在はむしろ、たくさん抱っこしてあげた方が良いと言われていますね。真っ向から義母の意見を否定すると、嫁姑の関係悪化につながることも。Hさんのように、義母の前では一応言うことを聞いているフリをするのは、賢い方法かもしれません。■勝手なことをしないで!「私は、半年くらいは母乳で育て、子どもが食べものに興味を持ちはじめたら離乳食を少しずつ…という考えでした。しかし、義母が『離乳食は早くはじめた方が良い!』と言って、ある日勝手に卵を食べさせようとしました。そのときに『アレルギーのこともあるし、子どもの食事には干渉しないで!』と少し強く言ってしまって…。しばらく、義母との関係がギクシャクしました」(Iさん/33歳/主婦)育児についての世代間ギャップはほかにもたくさんありますが、大切なのは「自分の子育てのやり方」について、きちんと義母に伝えておくことではないでしょうか。Iさんのケースなら、最初に「離乳食はゆっくり」と伝えて理解してもらっていれば、勝手に卵を与えようとしたり、関係が悪化したりすることは避けられたかもしれません。なかなか義母が自分の意見を受けいれてくれない場合は、育児セミナーなどで配布される資料や、最新の研究結果など、「ママ自身の意見」ではなく「専門家の意見」として伝える方法も効果的です。■心配しすぎる義母にウンザリ…「とにかく義母が心配性で、孫が産まれる前から育児書を読みあさり、産まれてからは『これ試してみて』『この症状に当てはまっている、病気では?』と、頻繁に連絡してくるので困っています」(Oさん/31歳/書店勤務)育児書を読みすぎて、結局何が良いのかわからない…という状態になるママは多いようですが、最近はその祖母バージョンもある様子。「大丈夫ですよ!」と聞きながしているだけでは、義母の不安が増してしまう可能性もあります。「じゃあ、私もその育児書を読んでみます」と一度意見を聞きいれてから、「どうやらちがうようです」と報告することで、義母を安心させてあげられると良いですね。このように、「義母の子育て干渉」が気になる場合には、まず「子育て」と「孫育て」がちがうものだということを知ってもらうことが大切です。たとえば、さいたま市が発行している「祖父母手帳」には、「昔といまの子育てのちがい」「親世代との上手な付きあい方」など、孫育てに関する情報がたくさん書かれています。こういった「孫育て」に関する資料を義母に読んでもらい、「子育て」と「孫育て」の領域のちがいを理解してもらえたら、義母の「干渉」は「心強いサポート」に変わるのではないでしょうか。
2016年06月05日こんにちは。ライターのNANARUKAです。育児に仕事に奮闘中のママさん、今日もお疲れさまです。毎日必死でママ業をこなしているのに、ちょっとしたことがキッカケでしんどくなったり、つらくなったりすることってありますよね。ささいなことなのに何日も落ち込んでしまったり……。でも、心配しないでください。同じことを世のママさんたちも一度は経験したことがあるようです。今回は、子育て中のママが体験した「育児って窮屈……」な瞬間エピソードを取材しました。今まさにどん底にいるママの叫び、笑って話せる思い出話になった先輩ママのアドバイスなど、それぞれの窮屈エピソードを第3位からどうぞ!●3歳以下の子を持つママが特に感じる、窮屈シーン第3位は「外食」『外食するときは常に窮屈な思いです。気に入らないことがあると奇声を発する1歳児、料理到着まで待てない2歳児、食べ終わったら走り出す3歳児……。年齢によって状況は変わりますが、外食中はとにかく低姿勢で近くの席の他のお客さんには謝りまくります 。トラブルが起きてしまっては後味も悪くなってしまうので、申し訳なさを全面に押し出して事前回避しています』(38歳/1歳女の子、3歳男の子、6歳男の子のママ)『たまにはラクしたいし、気分転換もしたいし……と、めったにしない外食をしたときに限って、他のお客さんから「もう少しちゃんと座らせたら?」と注意されたり、イヤな顔をされることがあったので、外食時はいつもヒヤヒヤ。まともに食べた気がしないし、かえって疲れてしまいます』(28歳/2歳男の子のママ)『外食時の周囲の目がとても気になるので、外食はランチは11時、ディナーは18時までには店に入る ようにし、一番混む時間帯には食べ終えるようにしています。この時間帯ならたいていの店はまだ空席がある状態なので、いくらかリラックスできます』(40歳/3歳男の子、4歳女の子のママ)食事をしている間はお互いに移動することができないため、どうにか工夫してトラブルを避けたいものですね。●一度は通る道? 第2位は「“母乳絶対主義”の呪縛」『上の子が1歳前後のとき、母乳信仰みたいな風潮がしんどくて産後うつになりかけました。母乳を飲ませることだけに気を取られ、ママ友からの「ミルクあげてるんだ~」という言葉に落ち込む日々。かわいい赤ちゃんと一緒にいる充実感はほとんど楽しめていませんでした。今になってみればそんなことはどうでもよかったと思えるけれど、真っただ中にいるときって「母乳があげられないといいお母さんじゃないのかな……」と不安ばかりが先行してしまう んですよね』(43歳/10歳男の子、8歳女の子のママ)『上の子が産まれたとき、「いつでも欲しがるだけ母乳を飲ませて」という指導をうのみにして心身ともに疲れていたところ、実母から「時間をあけてミルクも利用しながら授乳し、しっかり母乳をためるのがいい」とのアドバイスが。人によってやり方も意見も異なる 授乳事情に、日々悶々としていました』(33歳/1歳男の子、3歳男の子のママ)赤ちゃんに母乳を飲ませてあげたいのは誰だって同じです。とはいえ、無理は禁物。周囲の意見に流されてしまうのではなく、ママ自身の体調を考慮して母乳とミルクを使い分けましょう。●身も心も窮屈! 圧倒的多数を占めたシーン第1位は「バス・電車」『バスの中で1歳の息子が抱っこひもの中で大号泣。いくらあやしても泣き止む気配がなく、他の乗客に申し訳ない気持ちで耐えていたところ、近くに立っていた親子がこちらを気にしている様子。小学校低学年くらいの女の子とそのママはいかにも迷惑そうな面持ちで何度もこちらをジロジロ 。そのママさんだってこういう時期を過ごしてきたはずなのに。「こんなときは優しい気持ちで見守ってあげようね」。自分の娘にはことあるごとにそう教えています』(35歳/5歳女の子・2歳男の子のママ)『小さな子を連れていると席を譲ってくださる方も多いのですが、子どもはじっと座っていることがまず無理。電車やバスでは、席に着くより抱っこひもでしっかり抱っこして立って揺られている方がおとなしいので、そのときも断ったのですが、譲ってくれたその人はそれでも勧めてくるので再び断ると、最後には舌打ち。こちらにも事情があるのに…… と落ち込みました』(30歳/1歳女の子のママ)『ベビーカーに子どもを乗せたままでバスの席に着いていたところ、通路をふさいで邪魔だと注意されたことがあったので、それ以降、バスに乗るときは子どもを抱っこし、ベビーカーを畳んで隅の方に立つようにしたのですが、先日、他の乗客から「子どもを連れてるなら座れよ!」と怒鳴られました。立っても怒られるし座っても怒られる 。乗り物に乗るときは、またいつ怒られるかと常にビクビクしてしまいます』(31歳/0歳男の子のママ)『10年くらい前はバスや電車ではベビーカーは畳むのが当たり前。当時は、大きな荷物を肩に掛けて赤ちゃんを抱っこし、畳んだベビーカーを持って立つしかなかったのでとても大変でした。そんな状況なのに、他の乗客から荷物をグーパンチされたり、連れていた上の子を叱られたりもしました。当時はたまにそんな目に遭ってはどん底まで落ち込んでいましたが、最近では「申し訳ありません」と丁寧に謝って、あとは知らんぷり。引きずらないタフさも大事です(笑) 』(36歳/10歳男の子、8歳女の子、6歳男の子、3歳男の子のママ)やはり1位はバス・電車!外食よりも逃げ場のない“密室感”が強いうえ、乗客の会話も少ないため、子どもの声が響くこと響くこと……。子どもを落ち着かせるのはもちろんのこと、ママ自身も強い心を持っておく必要があります。●少数意見も見過ごせない! まだまだあるある番外編『育児に関する情報が多すぎてかえって窮屈。特にちまたにあふれる「叱らず、穏やかで、イライラしない」的な子育て法の流布 。育児なんてそんなうまくいくわけないので、これがかえってプレッシャーです。影響されやすい自分も悪いのですが……』(35歳/5歳女の子のママ)『うちの家族は意見を持った個性の強い大人たちが多いので、私は常に夫、義母、義父、実母の間で板挟み状態。正直、育児に関係のない所でも窮屈ですが、これも運命と割り切って、だいたいのことは聞き流すようにしています』(39歳/1歳女の子のママ)『どんなに女性や育児に理解のある会社だったとしても、子どもが熱を出して仕事を欠勤や早退しなければならないときはとにかく気まずいです。後々、迷惑をかけた同僚や上司にはいろんな形でおわびしています。やはり社会的には働く母親は弱い立場にあると感じてしまいます 』(40歳/5歳男の子のママ)----------同じような経験をされたママさんも多いのではないでしょうか?現在3人の子育て真っただ中の筆者も同情、共感してしまう意見が多く、何年も前のことですが、他人に突然大きな声で怒鳴られたときのことは、忘れたくても忘れられない記憶として今も記憶に残っています(泣)。世の中にはいろんな人がいます。子どもが嫌いだという方もいるでしょうし、親子のちょっとしたマナー違反を大目に見ることはできないと考えている人もいるでしょう。そういう人たちも、そうでない人たちも共存している社会。そんな社会の中でこれからも子育てをし、生きていくのです。少しばかり窮屈なことがあっても柔軟に受け止め、直すべきことは直し、反省し、感謝し、また前を見る 。そんな捉え方でよいのではないでしょうか。いつかは子どもは大きくなって、ママに寄り添ったり、ともに出かけたりすることも少なくなるはずです。そんなときに子育て中のママさんを温かい目で見られるように、この機会に親子で話し合ってみるのもいいかもしれません。●ライター/NANARUKA(フリーライター)
2016年06月04日マンダムはこのほど、「ワーキングマザーとノンママ(育児中の子どもがいない働く女性)」に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は4月、全国の25~44歳の働く女性1,000名を対象にインターネットで実施したもの。夕方5時からの時間をどのようにとらえているか尋ねると、ワーキングマザーの1位は「バタバタする時間」(24.0%)、2位は「追われる時間」(16.6%)、3位は「やりきる時間」(11.2%)だった。ノンママの1位は「プライベートな時間」(27.2%)、2位は「やりきる時間」(22.6%)、3位は「落ち着く時間」(15.8%)となっている。夕方5時から翌日までに、やり残したら後悔することは何かを尋ねたところ、最も多い回答は「睡眠」(43.5%)だった。2位には、「お風呂」(40.7%)をおさえて「メイク落とし」(43.1%)がランクインした。夕方5時からの時間に何を求めるかを聞くと、1位は「効率」(24.3%)、2位は「癒やし」(19.9%)、3位は「ゆとり」(15.3%)だった。「時短」は9.7%にとどまっており、単なる時間の短縮だけではなく、質にこだわりつつ、限られた時間を有効活用するために「効率」を求めていることがうかがえる。
2016年06月03日働くママの朝は大忙し! ゆっくり服を選ぶ時間なんてとてもじゃないけど無い…。そんなママにおすすめしたいのが「オールインワン」。1枚持っていると、とっても便利。平日の朝、上下のコーディネートを考える手間が省けるだけでなく、子どもと遊んでいる最中、かがんで腰やお尻がチラ見えする心配もありません。今回は、オフィスでも浮かないように、デザインとシルエットがきれいめな5着を編集部が厳選してみました!・レース×ストライプレーストップスで女性らしさを出しつつ、ストライプで脚長効果も出せるタイプです。ノースリーブにクロップド丈のすっきりとした作りで、大人のオールインワンコーデが楽しめます。何にでも合わせやすいホワイトは、色みのあるカーディガンやジャケットを羽織ってさまざまなアレンジが楽しめるので、家族旅行にも1着あると便利です。・小花柄花柄プリントや袖の大きなフリルがフェミニンなアイテムですが、パンツ部分が裾すぼまり型の黒なので、子どもの送迎時の自転車でも意外に使いやすい一着です。アースカラーのカーキは、今年の流行をおさえつつ、甘すぎないスタイルになります。・スキッパーシャツデザイン一見シンプルに見えて、両胸のフラップポケットや襟のスキッパーシャツデザインなど、実はこだわりのつまったオールインワン。形はカジュアルですが、上品なとろみ感が女性らしさもしっかりおさえています。 汚れが目立たない色なので、足元をスニーカーに履きかえれば休日の子どもとの公園遊びにも重宝します。・ぺプラム×テンセル素材レースのペプラムトップスとクロップドデニムをコーデしたような、ドッキングデザインがおしゃれなタイプ。トップス部分にはレース生地を、パンツにはテンセル素材を使った爽やかな風合い。旦那さんウケも良さそうです。・タック×ワイドシルエット絶妙なバランスでタックを施し、ニュアンスたっぷりに仕上げられたオールインワン。流行のワイドシルエットはリラックスムードが出るため、オフィスでも着るなら上品なベージュがおすすめ。黒ヒールパンプスなどの女性らしい小物を合わせれば、こなれ感が増します。働くママにとって、いいことだらけのオールインワン。「毎朝の服選びが面倒…」と感じていたら、きれいめのタイプをチョイスして、服選びだって「時短」しちゃいましょう!1ページ目掲載商品: アンドクチュール ストライプPTオールインワン(サックス×ネイビー) / バーンデスト OG小花柄オールインワン (カーキ) / AULI 2ページ目掲載商品: ミリタリースキッパーオールインワン (カーキ) / AG by aquagirl アンドクチュール テンセルボトムオールインワン(シロ×インディゴ) / バーンデスト ノースリーブワイドオールインワン (サンドベージュ) / AG by aquagirl 取材協力:ロコンドすべての写真:© LOCONDO,Inc.
2016年05月30日【ママからのご相談】0歳児のママです。母子手帳と一緒に、地域の子育て支援センターの案内をもらいました。赤ちゃんの首も座ったし、そろそろお出かけにも積極的になってみようかなと思っているのですが、そういう場所ってどんな感じなんですか?●A. 子育て支援センターを賢く利用すれば、メリットがたくさんです!こんにちは、フリーライターの鈴木ハナコです。子育て支援センターとは、各自治体によって運営されている、赤ちゃんとママのための広場です。子育てサロン、子育て広場など、赤ちゃん広場などさまざまな呼び方があり、なんとデビューできるのは最短1か月検診後!公園デビューよりも早くから、赤ちゃんを連れて安心して遊びに行ける場所として、また、核家族社会において、ママが“孤育て” をしないよう手助けをしてくれる心強い見方です。今回は、そんな子育て支援センター を利用するメリットをお教えします。●(1)安心して赤ちゃんを遊ばせることができる赤ちゃんや未就園児のための施設なのでおもちゃや絵本が豊富。どこもおむつ替えシートや子どもトイレがしっかり完備されており、赤ちゃん連れでも安心して利用できます 。月齢によって利用日や利用時間帯が分けられているところもあるなど、ママたちが安心して赤ちゃんを遊ばせることができるようにさまざまな工夫がされています。●(2)地域に知り合いができる夫の仕事の都合などで縁もゆかりもない地域で子育てする場合、地域に知り合いが一人もいない、というのはかなりつらいもの。しかし、こういった赤ちゃんの集まる場所に通うことでたくさん知り合いができます。支援センターを運営してくれている人たちや、ママ友さん、イベントを開いてくれている人たちなど、子どもを通していろいろな人と顔見知りになれます 。たとえ子育てをする場所が自分の地元であっても、同じ年頃の子どもを持つママたちと知り合いになれることはとても大切。タイムリーな育児の悩みやストレスを共有し、発散につなげることができます。●(3)地域の情報・子育ての情報が得られる子育て支援ひろばでは、地域のイベントや、サークル活動などの情報交換が盛んに行われています。ママヨガやリトミックなどのイベント活動がポスターで紹介されていたり、実際にそのひろばで定期的に行われていたりします。また地域の人たちと知り合いになることで、よりローカルな情報を手に入れることができます 。どこのスーパーが良いよ、なんて話題から、おすすめの小児科、いずれ直面する保育園選びや幼稚園選びの問題に至るまで、勇気をもって話しかけてみれば気さくに話を交わすことができるママが多いですよ。利用施設によっては保育園が併設されていたりして、保育士の先生や栄養士の先生、看護師の資格を持つ養護の先生などに育児の相談をできる場合もあります。実際に私自身も子どもの食物アレルギーについて、ずいぶん給食室の先生からアドバイスをもらいました。----------子育て支援センターは、厚生労働省が行う子育て支援拠点事業に基づき運営されています。どの施設もママたちに気軽に利用してもらい、子育ての助けを真剣に考えてくれている施設ばかり。また、地域にいくつもそういった施設があるので自分に合うところを見つけるのもおすすめです。どんどん利用して、楽しく子育てできたらステキですね。【参考リンク】・子ども・子育て支援 | 厚生労働省()●ライター/鈴木ハナコ(歯科衛生士)
2016年05月25日こんにちは。キャリアコンサルタントの上田晶美です。育児休業から復帰したママたち! お疲れ様です。ほんと、日本の中で今一番疲れている人、それがまさしくあなた!ですね。心から労いの言葉を贈りたいと思います。よくがんばっていますね。よくぞ、子どもを産みました! そして仕事も続けている。これはもう賞賛の嵐です。子育てだけでも大変なのに。仕事だけでも疲れるのに。それを両方やろうというのは、素晴らしいチャレンジです。この少子化の日本で、次世代を産み育てるということは、国家をあげての一大事業。労働力の減少も問題になっている今、経済活動にもどってきたあなたは本当に貴重な存在です。もっともっと世の中すべての人があなたを労い、賞賛してくれてもいいはずなのに。手助けしてくれてもいいはずなのに。現実は肩身の狭い思いをして、会社でも、保育園でも、電車の中でも、「すみません、すみません」と謝り通し。家に帰れば、泣く子に「ごめんねー」と言いながら、泣きたいのはこっちの方だわ、と思ってママまで半ベソ。私にもそんな思い出が山のようにあります。それはもう、ここには書ききれないくらい。私は三人の子どもを産み育てながら、このキャリアコンサルタントの仕事をしてきましたので。■子育ては「宅急便」のようにはいかないたくさんの私の “新米ママ時代” の記憶の中からひとつエピソードを披露すると、つくづく「子どもは宅急便のようにはいかないなー」と思ったことです。あたりまえでしょ?でも当時、新米ママの私は赤ちゃんを、宅急便を荷造りして朝はポンとコンビニに預け、夕方またハイと受け取ればいいくらいに考えていたのです。本当にあさはかでした。赤ちゃんは生きています! いろいろとこちらの思い通りにはいきません。まず、準備が時間通りに進まない。それでもなんとか機嫌をとってようやく準備をし、さあ、出かけようと抱き上げたら、替えたばかりのオムツがぬれている。あら、それが服にまで浸みていて、着替えさせなきゃ! あー、いつになったら保育園に着くの? 電車に乗れるの? と慣れるのに数ヵ月はかかりました。 正直言って、一日の労力の7割くらいを朝、子どもを預けるところまでで使い果たしていましたね。仕事は残りの3割くらいでやるしかない。私はお迎えは頼める人がいたので、預ければあとは少しホッとでき、仕事に打ち込めました。まあ、3割ですが。でも仕方ないのです。そんな時期もあります。なにしろ新米なのですから。うまくいかないであたりまえ。子どもにしても、小さいとはいえ、いろいろと意志や希望があるのに、相手が納得しないままに、新生活に入ったのですから。それはそうです。日本語がまだ通じないので。ここは少し、慣れるまでの辛抱です。 ■罪の意識を持たない!だからといって、子どもに対して、罪の意識を感じることはないと、私は思います。保育園に預けるということは、親だけでなく子どもにもプラスの面がたくさんあるのです。1. 生活面早寝早起き、規則正しいものになります。充分に運動して、夜もぐっすり眠るようになるということもあります。2. プロが見てくれる保育士さんというプロがいつも見てくれていますから、ちょっとした子どもの変化に気づいてくれたり、少し大きくなると、栄養満点のものを食べさせてもらえたり。お母さんの悩みの相談にも乗ってもらえて、支えてもらえます。孤独な子育てをしないですみます。3. ママの笑顔 子どもと離れ、一個人の時間を取り戻すと、精神的に安定してくるママが多いように思います。子どもとの時間がさらに大切にものになる。そんな笑顔のママと一緒に過ごせることは子どもにとってもプラスですね。■外野からの「雑音」に、耳を貸さないこの時期大切なのは、自分が罪の意識を持たないことと、外野からの雑音に耳を貸さないということです。まだまだ一世代上の人たちには、乳幼児を預けることに対して「かわいそう」「三歳までは自分で育てるのがいい」といった価値観を持っている人も多くいます。あなたのそばにそんな価値観を押し付けてくる人がいないといいのですが。そんな外野からの声に、めげないで。だったら少しは手助けしてほしいですよね。でもそれぞれの価値観ですから、仕方ありません。反論しても手伝ってはもらえないので「経済的に苦しい」とだけ言っておきましょう。さあ、少しの辛抱です。もう少し慣れるまで、やってみましょう。働くママたちを応援しています!
2016年05月23日仕事もきっちりしたいけれど、子どもとの時間も大切にしたい。仕事と家庭の両立は、働くママにとって永遠のテーマですよね。ちょうどこの4月から「女性活躍推進法」も施行され、女性活躍推進の意識が高まっているところ。近年は、多様な人材を登用し活用する「ダイバーシティ経営」を推し進める企業も増えてきました。また、女性管理職登用を積極的に推進したり、社内の支援制度を充実させる企業も増えています。実際に女性は働きやすくなっているのでしょうか?6割以上が「自分の会社にダイバーシティ推進の制度がある」と回答先ごろ、P&Gの「ダイバーシティ&インクルージョン(多様性の受容と活用)啓発プロジェクト」が、一般のビジネスパーソン2000名を対象に「ダイバーシティに関する潜在意識調査」を行いました。その中で「あなたの勤務先では、“ダイバーシティ推進のための制度・施策”を実施していますか?」という問いに、「実施している」と答えた人は65.8%に上りました。具体的な施策として上位を占めたのは、「積極的な女性登用」(35.0%)、「障がい者雇用」(33.0%)、「時短勤務」(30.8%)、「育児休暇」(29.4%)など。“制度はあるが風土がない”ダイバーシティ推進の実態ところが「ダイバーシティ推進のための制度・施策がある」と回答した人のうち、約半数(47.0%)の人が、「自分の勤務先は、ダイバーシティの理解や取り組みが“進んでいない”」と答えています。その理由のトップ3は以下のとおり。1位:企業文化としてダイバーシティ活用の考えが根付いていない(42.6%)2位:社内の支援制度が充実していない(34.3%)3位:社内の支援制度を利用しにくい雰囲気がある(27.8%)1位や3位の回答を見ると、制度はあっても風土として浸透していないために制度を利用しづらい会社が多いことがわかります。このあたりにダイバーシティ推進の課題があるといえそうですね。 せっかくの制度が不満や不公平感のモトに支援制度の導入が、逆に職場に不満や不公平感を生んでしまうこともあります。同調査でも、育児休業・時短勤務・在宅勤務といった制度に対して、いろんな声がありました。■働くママの声・所属部署によって、制度の活用しやすさに大きな差がある(30代女性 会社員)・時短勤務や在宅勤務で楽をしていると思われ、特に同性の同僚からの視線が厳しい(30代女性 会社員)■制度利用者の周囲の人の声・育児休業 を取得した人の周囲で業務負担が増えている(40代男性 会社員)・「社内の育児制度を活用するなら、退職して育児に専念すべき」という雰囲気がある(50代女性 会社員)■男性社員の声・男性社員が制度を利用することに対して、職場で消極的な雰囲気がある(50代男性 会社員)・必要以上に女性が優遇されていて、資質や能力に関係なく管理職に登用されていると感じる(50代男性 会社員)こうした声から見えてくるのは、社内の制度を整えるだけではなく、社員の理解を深め、制度を利用しやすい環境を整えることも必要であるということです。ダイバーシティ推進の要は管理職!それではダイバーシティ推進には何が必要なのでしょうか? 同調査で「ダイバーシティ推進のために重要なこと」の第1位に挙げられたのは「管理職の理解・努力」(55.3%)でした。調査を実施したP&Gでは、1990年代から経営戦略の一環として「ダイバーシティ&インクルージョン(多様性の受容と活用)」を推進しています。多様な社員の違いを認めて尊重し、さらにビジネスなどに活用すれば、さまざまなアイデアが生まれ、消費者の多様なニーズに応えられ、結果的に企業の競争力アップにもつながるとの考えからです。ここでのポイントは、“女性”や特定の人だけを尊重するのではなく、“すべての社員”の個性を尊重していることにあります。2012年には、多様な社員の多様な働き方を実現するために、フレックスタイムや時短勤務、在宅勤務などの制度を組み合わせ社員一人ひとりに合った働き方を可能にする「フレックス・アット・ワーク」を導入。組織内風土を醸成するために管理職が率先して活用することで、多くの社員が利用しやすい環境を整えました。みなさんの職場の状況はいかがでしょうか? ダイバーシティ推進や女性活躍推進のための制度を整えるだけでなく、職場の風土づくりのための取り組みなどもあわせて行うことで、女性だけでなく、さまざまな状況にある社員が働きやすい職場になるのではないでしょうか。PR:プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社
2016年05月20日子育て中はアクセサリーにも気を使います。赤ちゃんにとってジュエリーはただのオモチャ。わしづかみにしたり口に入れてしまうこともあり、ヒヤヒヤしてしまいます。そこで、たまにはオシャレしたいというママのために、子育て中でもつけられるジュエリー選びのポイントを紹介します。子どもと一緒におしゃれして外出を楽しみましょう。■ジュエリーは子供にとって危険?赤ちゃんは好奇心旺盛。キラキラ光るものに興味津々です。ママが身につけているネックレスやイヤリングを引っぱったり、落としたピアスのキャッチを口に入れてしまうことも! 趣向を凝らしたデザインのジュエリーは、とがっている部分もあり、さわった赤ちゃんのやわ肌が傷ついてしまったら大変です。どんなジュエリーであれば、子育て中でも楽しめるのでしょうか。 ■子育て中のジュエリーの選びのポイント安全なジュエリーのポイントは3つ。1. 角のないビーズタイプを選びましょう赤ちゃんの手や口をケガさせないために、角がないパーツでつくられたものを選びましょう。おすすめはパールのネックレス。本物のパールならば赤ちゃんがなめてしまっても少しぐらいは大丈夫。パールが痛んでしまうデメリットもありますが、そこは目をつぶって。指輪ならシンプルな甲丸リングがおすすめ。2. ネックレスの留め具はマグネットタイプを赤ちゃんがネックレスを強く引っぱると、くさりや糸が切れてしまうこともあります。留め具をマグネット式にしてみましょう。切れる前に留め具が外れるので安心です。3. 金属アレルギーを起こしにくいのはゴールド貴金属は体質によってはアレルゲンになります。絶対安全なジュエリー素材はありませんが、アレルギーを起こしにくい貴金属はあります。プラチナやパラジウムより金のほうが比較的金属アレルギーを起こしにくいといわれています。(参考:文部省科学班研究、1992年「東京都済生会中央病院皮膚科専門外来のデータ」)ただし、ホワイトゴールドやピンクゴールドは合金素材にパラジウムが使われているときがあるので避けたほうがいいでしょう。もしジュエリーに触れた赤ちゃんにアレルギー症状が出てしまったときは、すぐ病院へ。■安心天然素材のアクセサリーを活用して貴金属にこだわらず、樹木のような天然素材を利用したアクセサリーもおすすめ。天然木をペンダントトップにしたものや麻ひもで作られたネックレスもあります。子育て中はいろいろと気を使いますが、工夫しだいでジュエリーコーディネートを楽しむことができます。使わないときは子どもの手の届かないところで保管してくださいね。ママがニコニコ笑顔で輝いていれば、きっと子どもも喜んでくれますよ。
2016年05月20日産後に仕事を「続ける」か、それとも「辞める」かの選択。多くのママたちの多くが悩む問題ですよね。働く選択をした場合と辞める選択をした場合、それぞれの一日の流れとメリット、デメリットをまとめます。■働くママの一日のスケジュール私は、仕事を続けることを選択したママです。今はフリーランスで働いているのですが、先日まで会社に属して記者をしていました。保育園にすぐ入れなかったこともあり、子どもが1歳半のときに職場へ復帰。子どもがまだヨチヨチとつたい歩きをするぐらいのころです。今回は、私が産休明けに仕事復帰した頃の一日の生活を紹介します。▼6時:子どもと一緒に起床バタバタと着替え、朝食、片付け、化粧、保育園の準備を済ませます。朝食は、準備と片付けのしやすさを考えてパンにしています。1歳半の息子もパンであれば、一人で食べることができました。▼8時過ぎ:出発車のチャイルドシートに子どもを乗せて出発します。「イヤイヤ期」に入ってからは、ここが一番苦労するポイント。なかなか乗ってくれないので、「よ~い、どん!」と掛け声をかけ競争をしながら乗り込む作戦をとっています。いつまで効果があるかわかりませんが…。保育園を経由して、職場へ向かいます。最初のころは、泣いてすがる子どもを先生に託して、私も泣きそうになりながらの出社でした。3カ月間くらい寂しがって泣いていましたが、今ではよろこんで保育園に行っています。毎朝泣いていた時期も昼間は元気に過ごせているようだったので、安心して任せることができました。▼9時半:会社着毎朝、就業時間ギリギリで滑り込みです。▼16時半:退社時短勤務だったため、ほかのスタッフより一足先に会社を出ていました。▼17時半:お迎え保育園に到着するのは、だいたい17時半以降。帰りの支度をして、家に着くのは18時過ぎでした。家に着くとすぐに夕飯です。我が家は夫の帰りが早いため、夕飯の準備をしてくれていました。▼20時:寝かしつけ夕飯後に入浴し、20時には寝かしつけ。私も疲れて一緒に寝落ちしてしまいます。▼深夜1時:私だけ起床夜中に起きて、洗濯と部屋の片付け。3時ごろまで仕事をして、再度寝ています。 ■「働く」メリット・デメリット働くメリットは、「収入があること」と「生活にメリハリができる」ことだと感じます。仕事復帰後の一番の楽しみは、昼食を外でゆっくり食べることでした。同僚を誘って時々カフェでランチをする時間は、私にとってとても貴重な時間になっていました。一方、デメリットは、「子どもと過ごす時間が減る」ということ。私はその分、子どもとの時間を濃密に過ごすように心がけています。家事は夫と分担、または子どもが寝た後にやるようにして、家にいる時間は常に子どもとベッタリ。休みの日は、朝8時から公園に行き、クタクタになるまで思いきり遊んでいます。 ■「辞める」選択をしたママの一日妊娠を機に仕事を辞めた友達も多いです。友人の話を元に、「辞めた」選択をしたママの生活をまとめます。友人にも私と同い年の子どもがいます。▼6時:起床起きるとすぐに洗濯機を回し、朝食の準備。夫が7時前に出社するので、6時半には朝食。家事を優先するため、子どもは起こさず。トイレと洗面所の掃除をパパッと済ませ、7時半ごろ、洗濯物を干していると子どもが起き出します。▼8時:食器洗いと掃除機子どもに朝食を食べさせた後、Eテレに夢中になっている隙に食器洗い。掃除機をかけ始めると追いかけてくるので、掃除機はかけないときも。▼9時~10時:買い物・お出かけ・友達訪問買い物のついでに児童館へ寄ったり、友達が遊びに来たりします。遊ぶときは自宅になることが多いそう。▼12時:昼食・子どものお昼寝子どもの昼食は、まとめて作って冷凍しているそう。昼食時は、子どものぐずり方が激しいため工夫しているようです。子どもは昼食を食べると、そのままウトウト。ベッドへ運び、自分の昼食とテレビタイムです。夕食の下ごしらえもテレビを見ながら、子どもが寝ているうちに済ませます。▼15時:洗濯物の取り込み・子ども供起床洗濯を取り込んでたたみ、片付けた頃に子どもが起床します。午後は、基本的に室内遊び。▼18時・夫の帰宅、子どもとお風呂夫が帰ってくると、子どもとお風呂に入ってもらいます。2人が入浴中に夕飯を仕上げ、入浴が終わるとみんなで夕飯を食べます。▼21時:就寝食後はゆっくり過ごし、子どもの歯磨きなどを済ませると、ママと子どもは寝室へ。そのまま寝落ちしなければ、子どもの食事のストックを作ったり、テレビを見たりするようです。 ■「辞める」メリット・デメリット仕事を辞めるメリットは、子どもと長く一緒にいられる点。あとは、家事がしっかりできること。友人の自宅は、いつ遊びに行ってもとてもキレイに片付いていて、本当に感心します。在宅勤務をしていた時期もありましたが、「うちの子は手がかかるから、仕事なんてもう当分はムリ!」と言っています。デメリットは、夫の収入しかないこと。あとは、自分の時間がないということでしょうか。仕事を続けても、辞めても、母親業が忙しいのは同じです。自分にあった生活はどちらか、見極めることが必要かもしれません。また、専業主婦のママには、一人になる時間がとても少ないように感じます。家族の協力も得て、たまには外でゆっくりお茶をする時間を確保してほしいです。
2016年05月07日子育ての頼もしいサポーターになってくれる祖父母世代。でも、昔と今とでは子育ての常識も大きく代わり、祖父母世代とママ、パパとでは意見が食い違うことも。相手に悪気がないとなかなか言いづらいものですが、角を立たせずにギャップを埋めたいですよね。■祖父母世代は「上司」だと考えよう祖父母世代とギャップが生まれるのは、前もって自分たちの育児方針を伝えていないことにも原因があります。「スプーンや箸を共用しない」など、今は常識と考えられていることでも、祖父母の子育て時代には一般的でなかった考え方も多いもの。「親子だから言わなくても分かるだろう」と考えず、子育てに対する考え方をきちんと伝えておきましょう。そのうえで意見の違いが出てきたとき、ポイントは「相手を上司だと考える」こと。会社で上司と意見が対立したとき、頭ごなしに「その考え方は間違っています」とは言いませんよね。年長者として相手を立てつつも、「でも今はこういう方法がいいといわれているんですよ」と伝えてみて。専門家の意見や育児書などを見せると、説得力がアップします。それでもギャップがある場合は、無理に埋めようとせず聞き流すのも一つの方法です。 ■食事やおやつに関するギャップにはこう対処するママ達の悩みで多いのが、食事やおやつについての祖父母世代との考え方の違い。ミルクや母乳の与え方をはじめ、「離乳食開始前に果汁を飲ませようとする」「甘いものはできるだけ避けたいのにおやつを与えすぎる」などという声も多いようです。果汁は、昔のミルク育児が推奨されていた時代に、ミルクだけでは水分や栄養分が不足するためにすすめられていたもの。でも、現在では逆に、早くから果汁を飲ませると、胃腸に負担がかかったりアレルギーの原因になったりする可能性があるといわれています。また、おやつに関しても、虫歯予防や栄養バランスを考えれば、甘いものはできるだけ避けたいですよね。こんなときは、まず「果汁を飲むと母乳(ミルク)を飲まなくなる」とやんわり伝えてみては。「お腹を壊しやすいから」「虫歯ができやすいと歯科健診でいわれた」などというのも方便です。自分だけで説得できない場合は、健診時に祖父母についてきてもらいましょう。健診では食事についてのパンフレットや指導があり、それらを使って理解を深めてもらうことができます。市町村によっては健診時に栄養士の個別相談を受けられる場合もあるので、一緒に話を聞くのもよいですね。おやつの問題も、なかなか理解されない場合は小児科や歯科を一緒に受診し、医師から伝えてもらうのが効果的です。■「抱き癖がつく」って本当!?赤ちゃんが泣いたらできるだけ抱っこしてあげる、というのは子育てママの常識。でも、「抱き癖がつくからあまり抱っこしてはいけない」と祖父母世代からいわれ、戸惑ったことのある人もいるのではないでしょうか。昔は一般的だった「抱き癖」という考え方ですが、現在では、泣いている赤ちゃんを無視していると、感情を上手に表現できなくなる恐れがあるといわれています。最近では母子手帳にも、「じゅうぶん抱っこしてあげましょう」「抱き癖がつくと心配する必要はありません」などと書かれているほど。「抱き癖がつく」という祖父母世代には、育児書などに書かれている内容を見せて、「たくさん抱っこしても問題ない」ということを分かってもらいましょう。ママ、パパも祖父母世代も、「子ども(孫)がかわいい」という気持ちは同じ。考え方の違いを上手に埋めて、無理なく子育てを手助けしてもらえると良いですね。
2016年05月01日歌舞伎俳優の市川海老蔵(38)が22日、自身のブログを更新し、熊本地震の発生を受けてブログを伝言板として開放していることについて、一部で「収入源?」と報じられたことに反論した。海老蔵は15日、「急遽地震でつながらない方!伝言板に使ってください!!」と題してブログを更新し、「電話つながらないとか連絡つかない方ご利用ください。よろしくお願いします。微力ですが、私に今できる事これくらいです」と呼びかけた。その後も、最新投稿に変更して何度か更新を行った。この海老蔵の対応について、一部メディアが「収入源?」「神対応にもくすぶる"モヤッと感"」と報じ、ネット上で「ブログの閲覧数をアップさせれば収入になる」「震災伝言詐欺だろ?」「海老蔵は美術館に行ってワイン飲んでるのに」などと非難の声が上がっていると伝えた。海老蔵は記事に対し、「ちなみにアクセス数みてるのかしら、日常と変わってないのに、しかも緊急を要していたので、詐欺か…残念です」と吐露。「ちなみに美術館いきました! ワイン飲んでません…残念です」と事実とは異なるとし、「私の方がはるかにモヤッとだよね笑まぁそんなもんだよね最近の世の中、涙」と複雑な心境をつづった。
2016年04月22日働くママたちにとって、育休中は「子どもと一番長く一緒にいられる期間」と言っても過言ではありません。復職後に待つ怒涛の日々を思うと、悔いの残らないよう過ごしたいですよね。しかし実際には、復職してはじめて気づく「やっておけばよかった!」ということがたくさんあるといいます。そこで今回は、育休・復職を経験した働くママたちの「やっておけばよかった!」体験談を紹介します。家事分担、育児のやり方などを 家族でじっくりと話し合っておくまずは、アパレル関連の会社に勤める、Cさんの体験談です。「長女を出産後、育休を終えて復職すると、目がまわるほど忙しい日々が待っていました。仕事・育児・家事に追われ、1日24時間ではまったく足りない! という状態。夫も協力すると言ってはいたのですが、分担などをきちんと話し合わないまま復職してしまったため、うまく回らず。夫が家事を手伝ってくれても、そのやり方にイライラしたり、二度手間になったり。きちんと話し合っておかなかったことを後悔しました」復職後は、毎日をなんとか乗り切ることで精一杯。復職後に夫の協力を得るためには、家事分担や家事・育児のやり方などについて、じっくりと話し合っておいた方が良さそうです。 予防接種を受けておく続いては、まだ復職して間もないという、商社で働くHさんの体験談です。「復職して数週間後に、息子のインフルエンザがうつってしまい、会社を休むハメになってしまいました。しかも、夫にまでうつり、一家全滅。自分も高熱でキツイ中、看病しなくてはならなくて、かなりつらかったです。それに、復職して間もないのに、数日間出勤できなくなったことも申し訳なくて。きちんと予防接種を受けておけば防げたかも…と、反省しています」復職すると生活が一変するため、疲れで体調を崩すことも。復職後に備えて予防接種を受けておくなど、育休の間にしっかりと体のことを考えておきたいですね。子どもの写真や動画はたくさん撮っておく最後は、印刷会社に勤務するKさんの体験談です。「職場復帰初日。自宅で息子を見てくれている母から届いた息子の写真を見て、思わず涙があふれてしまいました。覚悟はしていたものの、やっぱり息子と長い時間離れるのは寂しくて。復職後に息子が寂しい思いをしないよう、せめて育休中は……と思いきりかわいがったつもりでしたが、離れて寂しい思いをするのは親の方でした」子どもとの思い出を写真などの形に残し、それを通勤中や仕事の合間に見て元気をもらっているという先輩ママは多いようです。長く子どもと一緒にいられる育休中に、写真や動画をたくさん撮っておくと、職場復帰後の癒しになるかもしれませんね。育休・復職を経験した働くママたちが揃って口にするのは、「想像の何倍も忙しくて大変だった」ということ。育休中は子どものことだけに集中して過ごしたいところですが、復職後の生活について考えることもお忘れなく!
2016年04月21日タレントのおかもとまり(26)が19日、自身のブログを更新し、入院したことを報告した。おかもとは「まさかの入院。」というタイトルで更新。入院中のベッドで点滴している写真と共に、「すぐに退院できますが、しばらしくゆっくり身体休めさせ、お医者さんのいうことをききます」と伝え、「まだただ、子供達が愛しくて心苦しい。。」と胸中をつづった。ツイッターでもブログの記事を発信。「無理せず、お大事に!」「大丈夫?」「しっかりと休んで、元気になってください!」などとお見舞いコメントが寄せられている。
2016年04月19日新しい生活が始まる春。多くの働くママにとっても変化のめまぐるしい季節です。そうでなくても忙しい朝は、子どもの支度などで自分の時間が圧縮され、美容はあとまわしになりがち。ついつい放置しがちな肌の乾燥…。そんなお悩みに対し、ウーマンエキサイト編集部では“美容向上委員会”を発足! お互いの子育てあるあるに盛り上がり、次第に話題は肌の悩みに。働くママも実践出来る、美容向上方法を一緒に探ってみました!<ママたちの美容向上委員会 メンバー>■Yさん(40代前半):内勤子ども:6歳、4歳(ともに男の子)肌質:混合だったが最近乾燥スキンケア:化粧水と乳液のみ朝のメイク時間:10分悩み:以前はフルラインで使っていたスキンケアも、子どもが出来てからは、なかなか時間がとれず満足にできていない。あわせて、オフィスの乾燥も悩みの種。■Oさん(30代前半):外勤子ども:1歳11ヶ月(男の子)肌質:乾燥スキンケア:オールインワン朝のメイク時間:10分悩み:外勤のため人に会う機会が多く、復職後にフルメイクが必要となり、急な変化にとまどいがち。外、オフィス内ともに特に乾燥が気になる。■Uさん(40代前半):内勤子ども:4歳(女の子)、1歳(男の子)肌質:乾燥気味スキンケア:美白美容液を使っている朝のメイク時間:10分悩み:朝、保育園に送る時や出勤時にどうしても日やけしてしまうのが気になっている。UVカットの美容液を使うなど紫外線対策をしているつもりでいたが、足りなかったことを痛感。今年こそはしっかり対策したい!■タイムリミットは10分! 朝のメイク事情―― みなさん、「朝の肌ケア・メイク時間」は合わせて10分なんですね。Uさん:子どもが起きる前が勝負!1歳の子は目が覚めたときにわたしがいないと、もう大泣きです。だから毎朝、静かにベッドから出て、音を立てないように気を使ってメイクしています(笑)。Oさん:メイクの時間は夫に子どもを見てもらっています。でもやっぱり10分が限界。ご飯を食べさせたりしながら、時間を稼いでいるんですが…。Yさん:もう家でも仕事でもやることだらけ。前は化粧水のあとに、美容液などのスペシャルケアもやっていたのですが、馴染むまで肌マッサージしているような余裕はなくて、化粧水と乳液のみのシンプルケアになりました。―― 働くママたちにとって朝は戦場なんですね…。3人ともケアに時間をかけられていないということなんですが、何かお肌のお悩みはありますか?Uさん:産休から先月復帰してきたのですが、やっぱりオフィスの乾燥ってすごいですね。最近、わたしも肌がカサついてしまって…。だんだんごまかしがきかなくなってる気がします。Oさん:20代の頃とはファンデーションののりが違い、乾燥による肌荒れがここ一年でガクッと。子どもが寝静まった夜のケアは頑張っているつもりですが、朝はなかなか時間がとれていないです。みなさん気にされている肌の乾燥。これは紫外線によるダメージが原因のひとつかも…!紫外線はシミだけでなく、乾燥も引き起こしてしまうんです。■あなたも当てはまるかも! ママの紫外線要注意スポット―― 小さいお子様といえば「とにかく元気!」というイメージがありますが、実際にどんな場所に行きますか?その際に対策していることがあれば教えてください。スポット その1 恐怖の公園Oさん:公園にはよく行きますが、日やけしやすいので、化粧下地には必ず紫外線カット効果があるものを使っています。日やけ止めってこまめにつけなくちゃいけないですけど、忙しい中、何度も塗り直すのは手間がかかりますよね。Uさん:分かります! 特に公園で子どもを遊ばせているとき、ずっと子どものあとを追いかけていかなくてはいけないので、日傘もさしてられず、いつも日やけしていないか心配です。Oさん:小さいときはだっこに日傘でお散歩できていましたけど、歩き始めたらついて回らないといけないですものね。わたしも子どもと一緒に滑り台滑ってますよ(笑)。Uさん:公園で子ども達に2時間くらいは付き合っているので、腕の日やけもまずいことに(笑)。せめて顔だけは守りたい。スポット その2 恐怖のアウトドアYさん:うちは2人とも男の子で夫も出かけるのが大好きなので休みの日はアウトドアばかり。しかも上の子はこの春からサッカーを始めるのですが、練習場が河川敷やグラウンド。日陰になるところが何にもないんです! 紫外線対策が切実です。―― みなさん苦労しながら肌ケアを行っている模様…。ママは本当に大変ですね。■オフィスでは乾燥との戦い! 気になるけどケアに手が回らない現実―― お子様と一緒にいるときのケアについてお伺いしましたが、みなさん「働くママ」ということでオフィスで気になる肌のお悩みはありますか?Oさん:産休中は肌の調子も問題なかったのですが、復職にあたりフルメイクするようになったんですね。わたしは外へ打ち合わせに行くことが多く、お客様と顔を合わすので気になっているのですが、正直なにも乾燥対策も紫外線対策も出来ていません。Yさん:オフィスの机には小さい加湿器を置いていますけれど、すぐ水がなくなってしまうので忘れていて使っていません。紫外線対策も夏には日傘を差しますが、今くらいの季節だと帽子をかぶる訳にもいかないですし、何も出来ていないですね。家でもオフィスでも時間も余裕も肌のうるおいも足りない“美容向上委員会”の面々。そんなメンバーに体験してほしいのが、一日中※うるおいつづけながら、高いUVカット効果を持つ「ソフィーナボーテ 朝の美白乳液」さっそく体験してもらいました。※ 朝塗布してから夕方落とすまで■美容液成分※1をたっぷり配合、一日中※2うるおいが続く ソフィーナ ボーテ 朝の美白乳液SPF50+・PA++++(さっぱり/しっとり)【医薬部外品】32ml 3,000円(編集部調べ)メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ。 ※1 保湿:ショウキョウエキス、ユズエキス、ユーカリエキス、ローズマリーエキス、キキョウ根エキス、グリセリン※2 朝塗布してから夕方落とすまで「ソフィーナボーテ 朝の美白乳液」は、忙しいママたちの朝におすすめの日中用乳液。UVカット効果はSPF50+PA++++。肌のハリ・弾力低下の原因となる紫外線A波や、シミの原因となる紫外線B波をしっかり防ぎつつ、美容液成分※1をたっぷり配合しているので、うるおいが一日中※2続きます。さらにセラミドケア成分※3も配合。※3 保湿:ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルへキサデカナミド使い方は一般的な乳液と同じ。朝、化粧水のあとに馴染ませるだけ。化粧下地として使うこともできます。Uさん:さらっとしていてのびがいい! Oさん:白っぽくならなくて使いやすそう、SPF50+なのに! とてもしっとりした感じが気持ちいいです。Yさん:においも気にならないですね。さわやかな甘い香り!Uさん:肌なじみがいいから、使い心地もよさそう! Oさん:伸ばすとスッと肌に馴染むので、これなら子ども達とふれあうのにもベタつかず抵抗がないです。Yさん:保湿・紫外線対策・美白※4まで、これ1本でできるのがうれしいですね。※4 メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ“美容向上委員会” の反応は上々。実際に数日使ってみてもらい、後日お話をお伺いすることにしました。■美容向上委員会がお試し! 朝の美白UV乳液Uさん:とにかく肌なじみがいいので、朝の支度が早くなりました! しっとりとした感触なのに、スッと伸びてすぐに化粧を始められます。Yさん:化粧下地にもなるということで、試しに使ってみたのですが、白っぽくならずに肌になじむから、メイクのりも自然な印象でした。スーッとのびて重くないので、つけ心地も快適です。専用のクレンジングはいらないので、休日これだけ使っている時は、洗顔料で簡単にオフ出来るのも楽チン。Oさん:アポが続くと外にいる時間が長くなるので、これからのシーズン、使い続けたいと思います。いままでたくさんの美容法を実践してきた “美容向上委員会” のメンバーからも「使用感がいい! 」「時短出来る! 」とお気に入りの声が! ぜひあなたも試してみてくださいね。 ソフィーナ ボーテ 朝の美白乳液SPF50+・PA++++(さっぱり/しっとり)【医薬部外品】商品ページへ
2016年04月18日妊娠初期に自分のブログやtwitter、facebookなどのSNSで、妊娠報告をするというスタイルも最近の日本ではちらほらでてきました。以前は、胎盤が完成する妊娠15週頃の、いわゆる安定期に入るまでは、流産する確率も高いため、公には報告しないというのが主流でしたが、妊娠の喜びを、できるだけ早くみんなと共有したいという考え方の妊婦が増えてきたということでしょう。また、初期のつわりや、切迫流産などのときに、自分の状態を周囲に知っていてもらった方が楽、という考え方もあります。ただし、妊娠初期にはネットなどでいろいろ検索したり、先輩ママのブログを読んで、こんなに大変なのか…と不安になってしまったりすることがありがち。ネットに記載されていることが全てではありません。不安なことや心配なことは、健診のときに先生や助産師さんに聞くようにしましょう。妊娠、出産は個人差が大きいもの。つわりの症状ひとつをとってみても、人それぞれで、重い人もいれば、軽い人もいます。ネットの情報を鵜呑みにするのではなく、自分の状態をきちんと診ているプロの判断に委ねましょう。みんなどうだった? 妊娠初期の「ブログ」の体験談・妊娠検査薬は中国製のものを使っていたので判定がわかりにくかったです。色々なブログで判定を確認し、最後は日本製で妊娠を確信しました。・有名芸能人の妊娠とほぼ同時期だったので、ブログでの彼女の行動につられて妊娠検査薬を試してみました。・妊娠は病気ではない、と言われてますがなるべく食べない方がいいと言われている食料や飲み物があるのも事実です。ハーブ類や、魚介類など様々な妊婦さんのブログなどを見て知った事が多くありました。あとは、様々な迷信もあります。妊娠中に、身内に不幸があったとき葬儀には鏡をお腹のところに挟んでおけと言われて、初めてそういった迷信を知りました。地位性なものもありますが、妊娠中は色々な事に敏感で感情的にもなりやすいので、そういった事ももっと早く知りたかったです。・育児書は、まだ購入していませんが、育児書の代わりに、色々な芸能人のママさんブログを見ています。どんな物を購入しているのか、便利なのか等を参考にしています。(30歳) 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日3児の父親であり、自らも育児休業を取得した青野慶久社長率いるサイボウズ。「育児休業最長6年」「選択型人事制度」の導入など画期的な働き方改革を行い、2005年に28%だった離職率を、2013年には4%にまで改善させた。いわゆるIT業界の「7K」(きつい、帰れない、給料が安い、規則が厳しい、休暇が取れない、化粧がのらない、結婚できない)を克服し、子育てしながらも働きやすい環境を実現するために、どのような取り組みをしてきたのか。同社事業支援本部 人事部マネジャーの松川隆さんに話をうかがった。○社長自ら会社の制度を”フル活用”男性の多いIT企業としては珍しく、女性社員が4割を占めるサイボウズ。離職率の改善などを実現できた背景には、画期的な人事制度の改革がある。例えば、2006年に導入した「最長6年間」の育児休業制度は、男女問わず妊娠判明時から取得が可能。子どもが生まれてから小学校に就学するまでの間、何度でも取得できるという画期的な取り組みだ。しかし、どんなに素晴らしい制度を打ち出しても、活用できる風土がなければ社員は使いづらい。「やはり、導入当初は休暇を取ることに引け目を感じる社員もいました。しかし、社長の青野が育児休業を取得したことで、社内の空気が大きく変わりました」と松川さん。青野社長は、3人の子どもを持つ父親。労働時間も子どもの都合に合わせてフレキシブルにするなど、同社の制度をフル活用している。トップが率先して制度を活用することで、積極的に育休を取得する雰囲気が生まれ、最近では1カ月の育休を取る男性社員も出てきた。また、最長で4年8か月の育休を経て復職した女性社員もいるという。同制度は最長6 年間取得可能であるが、実際には1年程度で復職する女性がほとんど。もちろん、会社が早期復職を促しているわけではない。1年程度で復帰しても、安心して働き続けられる環境が整っているからだ。それが、2007年にスタートした「選択型人事制度」である。○働き方は「月単位」で選べる「選択型人事制度」とは、ライフステージの変化に合わせて、希望の働き方を自由に選べる制度。「PS2(ワーク重視型)」「PS(ワークライフバランス型)」「DS(ライフ重視型)」の3種類から選択できる。具体的には、「PS2(ワーク重視型)」は裁量労働制を適用し、月40時間のみなし残業をつける。「PS(ワークライフバランス型)」は、月間残業時間40時間以内で働く人が対象となる。「DS(ライフ重視型)」は、残業なしで短時間勤務も可能。希望に応じて労働時間を自由に設定できる。「ちなみに『PS』はプレイステーション、『DS』は任天堂DSの略称です。好きなゲームを選ぶのと同じ感覚で、自分の好きなワークスタイルを自由に選ぶ。働き方で優劣をつけることなく、お互いの価値観を尊重しようというメッセージを込めています」と松川さん。現在は、働く場所の自由度3種類(オフィス中心、在宅中心、その中間)と、前述した時間の自由度3種類を掛け合わせた合計9種類の中から月単位で希望の働き方を選べるようになっている。さらに柔軟な働き方を可能にするべく2012年に「ウルトラワーク」も導入。「選択型人事制度」が長期的な働き方の選択であるのに対し、「ウルトラワーク」は、単発で働く時間と場所を自由に選べるというものだ。例えば、「子どもが急に熱を出したので家で仕事をしたい」「保育園の行事の前後に業務をこなしたい」「深夜に自宅で海外のクライアントとWeb会議をしたい」など、必要に応じて事前にスケジュールに登録するだけで、いつでも誰でも利用できる。制度導入後の社員の反応はどうだったのだろうか。「さまざまな働き方を選ぶ人が増えてきて、子育て中の在宅勤務に対する理解度が深まったと思います。また、働き方を自由に選ぶということは、『覚悟をもつ』ということ。理想の働き方を”責任をもって”選択することで、より一人ひとりが自分の人生に真剣に向き合うようになったのではないでしょうか」と松川さん。実際、女性だけでなく男性の中にも、積極的に子育てに参加しながら、自宅で仕事をする社員も増えてきたという。こうした取り組みを実施することで、同社では妊娠・出産を機に退職する社員はゼロとなり、育児休業からの復帰率も100%を達成した。新制度の導入により、「子育てしながら働きやすい職場」を実現したサイボウズ。後編では、多様な働き方をする社員がいる中で、どのような人事評価を行っているのかをお伝えする。
2016年03月29日「学校の持ち物がわからない」「行事の予定がはっきりしない」などの困ったことがあったとき、質問してフォローし合うことができるママ友がいると安心です。心強いママ友がいれば、何か問題が起きたときにも相談できるので、解決策を見つけることができ、乗り越えていけますね。いざというとき頼りになるのは、近所のママ友フランスでは子どもを預かるシステムが整っていて、働くママも安心して働ける環境だと言われています。しかし、一方で日本より不便なこともあります。それは、子どもの送り迎えをする期間の長さ。日本より治安が悪く、交通機関が発達していないフランスでは、小学校に通う間は子どもの送り迎えが必須です。場所によっては中学校になっても送り迎えは続き、さらに習い事や試合、友だちの家に遊びに行くときにも…。仕事をしながらこれだけの期間にわたって子どもの送迎をするのは大変なこと。祖父母がいるなら多少は助けてくれるかもしれませんが、いなければ全部母親か父親だけでこなさなくてはなりません。そんな時にフランスで一番頼りになるのは「ママ友」(もしくは「パパ友」)なのです。どうしても都合がつかない場合に頼めたり、交代で子どもたちの送迎ができたりすればとてもありがたいですし、負担も軽減されます。そんなママ友がいれば、学校のことで相談したい、子どもが学校を休む、宿題に使う教科書を忘れた…などの困ったときに、とても頼りになります。日本では小学校から子どもひとりで通学しますし、学校の先生が休んだ日の宿題の配慮をしてくれるので、小学校以後の子育ては、フランスより日本のほうが楽かもしれません。それでも、クラスメイトのママとメールアドレスなどの連絡先を交換しておけば、いざというときに安心です。同じ境遇や近所に住むママ友がいれば、とても心強いものです。積極的にママ友づくり、でも無理は禁物ママ友をつくるには、よく見かけるママに声をかけてみるのがいいでしょう。「子どもの年齢が同じですね」「家族構成が似ていますね」「お子さんはどんな習い事をしていますか」「PTAの役員をやったことがありますか」など、園や学校が同じなら、共通の話題はたくさんあるはずです。保育園でママ友を探すなら、お迎えでよく会うママがおすすめ。時間帯が一緒ということは仕事のスタンスや生活スタイルの共通点が多いということ。ふだんはお互いに忙しくてゆっくり話せないなら、運動会や保育参観などの行事のときに話しかけみては。小学生ならば、子どもが仲良くしている友だちのママなら、きっかけがつくりやすいですね。でも、無理は禁物です。ママ友との関係に悩む人もいますが、一緒にいるべきなのは「心がリフレッシュできて、エネルギーが充電できるような関係を築ける人」。毎日、忙しいのですから、時間は有効に使うべき。ママ友としてつき合うのがつらくなってしまうような関係は意味がないと割り切ることも必要です。かといって声をかけた手前、あからさまに距離を置くことは避けたいもの。女性同士の関係は複雑ですが、ママ友になったからといって『行きたくない』と思う誘いには、相手が納得のいく理由で断ることです。数ある出会いのなかで、「気の合うママと仲良くなれればいい」ぐらいの気持ちで、余裕ができたときに少しづつ交友の輪を広げていければいいですね。(Ulala<フォークラス>)
2016年03月25日こんにちは。ライターの川中利恵です。もうすぐ4月。子どもの入園や入学で、生活がガラッと変わるママも多いのではないでしょうか。特に仕事を始めることになるママは、生活リズムをつかむまでにとても苦労するかもしれません。 そんなとき、パパも一緒に協力してくれるとありがたいですよね。イクメンという言葉が流行し、実際にお子さんを抱っこしたり連れて歩いたりしているパパを見かけることはずいぶんと増えたような気がします。しかし、家の中のことまでは他人にはわからないことです。そこで、政府が発表している各種データから、ママたちの本音と実情を見てみましょう。●ママが働く理由は「お金」、やりがいを求めるママは少数派!平成25年に内閣府経済社会総合研究所で取りまとめられた『有配偶女性の生活環境と就労、出産、子育てに関する分析』では、理想のライフコースから実際の労働状況などがまとめられています。収入を伴う仕事の時間や勤続希望を問いかけたアンケートでは、正規雇用者、パートや派遣など有期雇用者ともに、子どもの数が多いほど「もっと働きたい」と考えている方が多い ことが明確になりました。同時に、現時点で専業主婦となっている方に「働きたいと考える理由」もアンケートしています。子どもが一人っ子の場合は「自分で収入を得たい」「自分の能力を生かしたい」と考える方が多いのですが、子どもが二人以上になると、「生計を維持するため」「子どもの教育費」が過半数を占めるなど、かなり具体的な理由で働きたいと考えていることが浮き彫りとなりました。●現代の子育て世代は家計が苦しい!その理由はおそらく子育て世代の皆様なら、実感されているはず。『家計簿から見たくらしの40年』という冊子を見ると、2002年の教育費が家計の6.86%から、2012年の時点ですでに8.65%の上昇がみられます。30代の男性の年収は、2003年と2015年を比べておよそ50万下がっている事実があるのに、子どもの教育費は上がっている のです。大学の年間授業料だけでデータを見てみましょう。1990年、つまり今のおじいちゃんおばあちゃん世代がママたちを大学に進学させてくれたころ、国立大学の年間授業料はおよそ34万円でした(文部科学省『国立大学と私立大学の授業料等の推移』より)。しかし2005年にはおよそ54万円になっています。ここ数年、大学生が“奨学金”という名の多額の借金を抱えてしまうことが社会問題になっていることも、納得できるのではないでしょうか。さらに2015年12月の文部科学省の発表によると、2031年度には93万円程度に上がるという試算も出ています。つまり、多くの女性は“働きたくて働く”のではなく、世帯収入が大幅に減っているからこそ“働かざるを得ない” のです。「子どもを人に預けて働くなんて!」と批難されても、はっきり言って「意味がわからない」という状態ですよね。批難する人が生活を助けてくれるわけではありません。●イクメンはレアキャラかも? 夫の家事・育児参加率が低すぎる日本子育て世代が共働きしなければ、生活が立ち行かなくなっていることがデータ上でも浮き彫りになっている日本。子育てという大仕事と社会に出て働くことの両立を、ママ一人が背負い込むことは、とても大変です。やはりパートナーの協力なしでは成り立ちません。では実際に、どれぐらい夫が育児や家事に携わっているかを調べたデータを見てみましょう。平成23年に内閣府が作成した『6歳未満の子どもを持つ夫の家事・育児関連時間(1日当たり・国際比較)』によると、日本のパパは育児の時間は、1日当たりおよそ0.39時間。家事や介護も含めて1.07時間という結果が出ています。では、ほかの先進国の状況を見てみましょう。アメリカにおいては育児のみで1.17時間、家事全体を含め2.58時間。イギリスでは育児のみが1.00時間、家事全体は2.46時間と、およそ日本の2倍~3倍だという結果が出ています。グラフを見ると、日本のパパたちが家事・育児に携わる時間が、国際的に見ても大変低い ことが一目瞭然です。「日本のパパは忙しいせいだ!」という反論もあるかもしれないので、念のため各国の一人当たり平均年間総実労働時間も調べました。すると、2013年時点で日本は1,735時間、アメリカは1,788時間と、ほぼ変わらないどころか、アメリカのほうが“労働時間が長い”という結果が出ているのです。にもかかわらず、アメリカのパパは日本のパパよりもずっと長く家事育児にかかわっています。この事実に、私はちょっとぼう然といたしました。子どもを育てることや家事をしなければ生活できないことは万国共通です。これは間違いなく、教育や意識の差であり、ちょっと言い訳ができない結果になっているのではないでしょうか。これからもっと教育費が高騰していくであろう日本。イクメンなどともてはやされるのではなく、パパも育児や家事をすることが当然となる社会になることを心から望みます。【参考リンク】・有配偶女性の生活環境と就労、出産、子育てに関する分析 | 内閣府経済社会総合研究所()・家計簿から見たくらしの40年 | 生活協同組合(PDF)()・データブック国際労働比較2015 | 労働政策研究・研修機構()●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年03月24日とあるママがブログに書いた、「保育園落ちた日本死ね!!!」という記事が大きな波紋を呼んでいます。・待機児童問題を解決しないと女性は活躍できない・保育園を増やすか児童手当を増やしてほしい・無駄な予算を削って待機児童問題にお金を回してほしいなど、怒りに満ちた文章で深刻な待機児童問題を浮き彫りにしたこの記事は、多くの人の共感を呼び、国会でも取り上げられるほどの大騒動に発展。待機児童はもはや日本全体を巻き込む問題となったわけですが、今回の騒動に「共感できない」という人も少なからずいます。人によって問題の捉え方はさまざまですが、あなたはどうお考えですか?今回は、パピマミ読者の皆さんに「保育園落ちた日本死ね」騒動についてどう思うのかを聞いてみました。ご自身の意見と照らし合わせながらご覧ください!●「保育園落ちた日本死ね」騒動についてどう思いますか?・1位:共感できる……38%(433人)・2位:わかるけど言い過ぎ……35%(402人)・3位:共感できない……10%(112人)・4位:共感できないけど一理ある……9%(106人)・5位:どうせ何も変わらないから無駄……5%(54人)・6位:興味がない……2%(26人)※有効回答者数:1,133人/集計期間:2016年3月10日〜2016年3月14日(パピマミ調べ)●第1位:共感できる最も投票数が多かったのは、『共感できる』で38%(433人)となりました。多くの方が「よくぞ言ってくれた」と、賞賛の声を上げています。『私も保育園落ちたのでとても親近感がわきました。自分は「仕方ない」と諦めていたけど、声を上げることって大切なんだと気づいた』(20代ママ)『保育園に落ちたら仕事を失うか、生活できなくなる可能性もある。このブログを書いた人の怒りはもっともだし、政府はこういう声を真摯に聞く必要がある 』(30代パパ)『保育園に入れないことがどんなに深刻なことか。このブログからはそれがよく伝わってくる』(30代ママ)潜在化しがちだった待機児童問題を明るみに出してくれたこと、多くの人が持つ怒りを代弁してくれたこと、などが共感のポイントとなったようです。匿名のブログからここまで大きな騒動が起きたということは、それだけ同じ問題意識をもっている人がいたということ。国会で「本当かどうかわからない」と一蹴した安倍総理は、真摯にこの問題と向き合うことが求められます。●第2位:わかるけど言い過ぎ続いて投票数が多かったのは、『わかるけど言い過ぎ』で35%(402人)となりました。『言いたいことは共感できる。けど、言葉使いが汚すぎて「本当にママなの?」って思ってしまう』(40代ママ)『言葉が汚いせいで本旨とは別のところで議論が起こっている。もったいない』(40代パパ)『怒りはごもっともだけど、要求が暴論すぎる。もう少し現実的に書いた方が効果あったと思う』(30代ママ)ブログの文章には「何が少子化だよクソ」「ふざけんな」「そんなムシのいい話あるかよボケ」など、全体的に過激な言葉が使われており、そのことに嫌悪感を抱く人が数多くいました。また、「要求が少し自分勝手すぎる」といった趣旨の批判もあり、言葉使いのことも含めて「冷静に書いてほしかった」 という意見が共通して見られました。しかし、ブログを書いた本人は、Twitterで「この文章だから注目を集めることができた」という趣旨の発言をしており、それに共感する人も少なくないようです。●第3位:共感できない3位にランクインしたのは『共感できない』で10%(112人)となりました。『本当に自分に落ち度がなかったのか、疑問に思ってしまう。中途半端な保活しかしてなかったのでは?』(30代パパ)『国が悪い!社会が悪い!と責任転嫁してるだけ。みんな努力してなんとかしてる』(40代ママ)『待機児童はたしかに問題だけど、都心部だけの問題のような気が。これに財源つぎ込むなら介護問題に回してほしい 』(30代ママ)大きく分けて、「保育園に落ちたのは自分のせいでは?」という意見と「他の問題にお金を使うべき」という意見がありました。手厳しいコメントが多いですが、後者のような意見はたしかに一理あるように思えます。勢いだけで待機児童問題に政策が集中し、他の問題への対策が手薄になることは避けたいですね。一大センセーションを起こしている「保育園落ちた日本死ね」騒動ですが、一部では冷静に別の問題を捉えている人もいるようです。----------いかがでしたか?「保育園落ちた日本死ね」に共感できる人は、なんと7割以上もいることが分かりました。それだけ多くの人が深刻に悩んでいたという証拠ですね。一人の匿名ブログがここまで騒動を引き起こすとは誰も想像し得なかったでしょう。無力に思えても声を上げることがいかに大切なことかを多くの人が学んだことと思います。国はこれからどう動いていくのか。今後の展開に注目したいですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜6位)】「保育園落ちた日本死ね」騒動についてどう思いますか?()(文/パピマミ編集部・上地)
2016年03月19日育休の間に法律が改正! どうなる、派遣の働き方子育てとのバランスを考えて、働く日や時間を選びやすい派遣社員として働くママはたくさんいます。また、子育てが落ち着いたので、派遣で働き始めようかと考えているママたちもいるのではないでしょうか。一方で、去年の2015年9月に「労働者派遣法(通称:派遣法)」が改正されたことで、どのような影響が出るのかよくわからず、不安に感じている人も多いのでは。そこで、3月2日(水)に銀座で、10日(木)には新宿で、派遣法の改正についての解説や、派遣でのキャリアの棚卸の仕方のカウンセリングを行う無料セミナー「派遣社員のおしゃべりCafe」が行われるとのこと。主催する連合総合労働局 労働法制対策局の渡辺温子さんにお話を聞いてみました。「昨年、派遣法が改正されましたが、企業の人事や派遣会社向けのセミナーがある一方で、派遣で働く方々の認知度は低く、多くの方が今後の働き方に不安を抱いていらっしゃると思います。派遣期間の上限の変更や、派遣で働く方々のキャリアアップのために派遣会社に教育訓練/キャリアコンサルティングが義務化されたこと、雇用安定処置の実施、労働契約申込みみなし制度など、派遣で働く方に影響が大きく、登録会社や派遣先選び方の参考になる視点ですので、ご自分のためにも理解をしておいたほうがいいかと思います。ただ、専門的な用語なども多く、難しく感じてしまう部分もあるかもしれません。また、私たち連合が行う労働相談でも、派遣の方々は職場で相談相手がいなかったり、孤立感を感じたりしてしまうことも多いと耳にしてきました。そこで、今回は派遣会社や派遣先企業とは異なる中立的な立場の私たち連合から派遣法のことを説明したり、注意点などをお伝えしたりするだけでなく、派遣の方同士が気軽に話をしていただける場を作りたいとの思いから、『おしゃべりCafe』を開催することにしました。『日頃の疑問や悩みを誰かと話したい』『同じ派遣で働く方と情報交換したい』という方にぜひお越しいただきたいと思います。」当日は、連合から法律の改正などに関してのポイントを聞けるほか、キャリアカウンセラーの錦戸かおりさんから「自分の未来を幸せにするヒント」と題して、普段自分ではなかなか整理しづらい働き方との向き合い方など、実践的な話が聞けるとのことです。会社帰りに立ち寄ってもらえるよう、駅近くの会場で軽食が用意されているそうなので、気になる方は立ち寄ってみては?●無料セミナー「派遣社員のおしゃべりカフェ」 特設ページ よりお申込みが必要です。【第1回】1.日 時:2016年3月2日(水)18:30~20:30 ※17:30受付開始2.場 所:ZX Panorama Lounge(最寄駅:JR有楽町駅、東京メトロ有楽町線銀座駅など)3.参加費:参加費無料(軽食付き)【第2回】1.日 時:2016年3月10日(木)18:30~20:30 ※17:30受付開始2.場 所:シャンクレール新宿(「ヒルトン東京」ビル地下1階)(最寄駅:JR新宿駅)3.参加費:参加費無料(軽食付き)
2016年02月28日子育ては初めてのことばかり、「これってどうすればいいの?」の連続です。たとえば、お小遣い。いくらあげるか、週ごとか、月ごとか。進級につれてどのくらい金額をアップするか……。お財布と相談しつつ、ほかのお宅の状況もリサーチしながらの手探り状態です。一昨年、あるママが実践したユニークなお小遣い制度“お小遣い一括払い制”がネットで大きな話題になりました。発信したのは、2人の子どもを育てながら運動教室『MIKIファニット』を起業した働くママ・太刀山美樹さん。お小遣い一括払い制にも触れた著書『前傾姿勢でいいじゃない~子育て、起業、いま女子大生』(西日本新聞社)を出版した太刀山さんに、ユニークな子育てに込めた思いを伺いました。■一括払い制のきっかけは携帯料金9千円ことの始まりは、高校に入学したばかりの娘さんの携帯電話料金。高校入学と同時に携帯電話を持った娘さんにとって初めての請求書の金額は9,085円。「高すぎる!」と一喝したい思いをこらえ、太刀山さんは娘さんに話しかけました。「たしか将来はひとり暮らしをしたいんだよね。どんな生活がしたいの?」高校生になったばかりの女の子の描く“夢のひとり暮らし”にかかる金額は、しめて月35万円。ショックを受ける娘さんに、太刀山さんはこう続けました。「今度は、高校生活3年間でかかるお金を考えてみよう」すると、地下鉄の定期券代が3年間で45万円。加えて洋服代、コンタクトレンズ代、参考書代、お昼やおやつ代、友達と遊びにいくお金も必要です。2人で話し合って出した金額は、100万円。「通帳を作って、将来の練習をしたい」という娘さんの希望で、3年分の「経費・お小遣い100万円一括払い制」導入となったのです。■持つ手が震えた「帯封つき100万円」とはいえ、100万円といえば大人にとっても大金。当初は周囲も反対や、理解できないといった反応が多かったといいます。「私自身も改めて『高校生活ってお金がかかるなぁ』とビックリ。渡したお金は家のローンの繰り上げ返済のためにコツコツ貯めていた貴重なお金です。帯封付きの100万円なんて持つのも初めてで、下ろす時に手が震えました(笑)」その後、周囲の心配をよそに3年間かけて100万円をきっちりと使い切った娘さん。毎月ほしいものを比較し、3年目は「参考書以外はぼぼ我慢した」という涙ぐましい努力の結果でした。太刀山さんは振り返ります。「この3年間があったので、娘が大学に入ってからは本当に安心していられましたね。お金の管理はちゃんとできるだろう、と信頼できたので」太刀山さんは、娘さんのお小遣い一括払い制に取り組んだ3年間が、親子関係を育てる3年間でもあったといいます。「どんなやり方も、根底に必要なのは愛情だと思うんです。『できる』って信じてあげないと、本人もしんどいですよね。一括払い制をやってみたいという方に話しているのは、子どもと一緒に考えるのが大事だということ。わが家の場合は、将来の生活費から考えを広げていけたことがよかったと思います。子どもは、親ががんばって仕事をしている姿を見ているもの。そういう親子関係ができていれば、子どもが巣立った時に親も自分自身の人生を肯定できると思うんです」■「転んだ時に手がつける」角度がベター現在、『MIKIファニット』で運動を通じた子どもの心身育成に取り組むかたわら、子育てに悩むママに向けた講演活動も行う太刀山さんですが、約20年前は1歳と0歳の子どもを抱える“フツーの主婦”でした。26歳で「自分の人生は自分で決める!」と一念発起。子どもたちをおんぶして講座で学び、両肩におやつがわりの野菜スティックの青いシミを作りながら健康運動指導士の資格を取得。ゼロから子どものための運動教室をスタートしました。そのあゆみをまとめた『前傾姿勢でいいじゃない』には、思わず笑ってしまう失敗談だけでなく、目の前の子どもよりも仕事を優先してしまい後悔の涙を流したことなど、働くママなら誰しも経験がある苦い思いもたくさんつまっています。それでも前向きな印象を受けるのは、本の根底にあるこんな思いから。「がんばっているお母さんをホッとさせてあげたくて。子育て中の方は、みんなパンパンにがんばっている。でも『私、大丈夫かな』って思う瞬間が絶対あると思うんです。読みながら、そんな気持ちを笑い飛ばして『いまのままでいいんだ』って思ってもらえたらいいな、という思いが、この本の出発点なんです」本のタイトル“前傾姿勢”にも、そんな思いが表れています。「斜め前で、ちょっと前が見えればいい。それで、転んだときにちゃんと手がつけるくらいの角度でいいんです。別に地面が近くていいんですよ。先のことなんて、目を凝らしたって見えないんですから」子育てに迷ったとき、ちょっと立ち止まってしまったとき、手に取りたい1冊です。(文/よりみちこ) 【取材協力】※『MIKIファニット』をゼロから起業。2014年、米国マサチューセッツ工科大学卒業生運営のMITビジネスコンテストで審査員特別賞を受賞。女性の自立や子育てなどをテーマに講演する傍ら、地元テレビ局で教育コメンテーターも担当。2015年、九州大学大学院経済学府(QBS)に入学。著書に『子どもの!ママの!やってみたいを引き出す運動あそび集』(日本レクリエーション協会)、『ファニットリズムでどうぶつ体操』(MIKIファニット)。 【参考】※太刀山美樹(2015)『前傾姿勢でいいじゃない~子育て、起業、いま女子大生』西日本新聞社
2016年02月27日●「普通の人間」が両立するために「働くママ」として世の中で紹介されるのは、仕事も育児もバリバリこなすスーパーママのような存在が多いけれど、誰もがみんなそうやって働けるわけじゃない。ママ社員のリアルな悩みや乗り越え方、会社にどういうことを望んだのかなど、様々なWEBサービスを手がけるGMOペパボの社員に話をきいた。○「会社を辞めてもメリットはない」――お二人共、入社されてからお子さんが誕生されているんですね。子供ができて会社を辞めたいと思ったりはしなかったんですか?杉村:全然考えなかったですね。ちょうど同時期に妊娠した社員が2人いたのですがて、よくみんなで一緒に育休から復帰できるといいねと話していました。――戻ってきて一番大変だったことはなんですか?杉村:子供が思った以上に熱を出すことです(笑)。特に保育園入園後は、園で病気をもらってくることもあるので。あとは、10時~19時という勤務だと、保育園のお迎えに間に合わないんですよね。GMOペパボで初めて子供を産んだのが私だったので、人事に相談して勤務時間を8時~17時にして、18時半のおむかえに間に合うような時差勤務制度を取り入れてもらいました。――馬居さんはいかがでしょうか? 辞めたいと思ったことは馬居:1人目のときは正直なにもわからなくて、辞めるという選択肢すらありませんでした。会社の先輩ママ達に「仕事をつづけたほうがいいよ」とアドバイスをもらっていました。金銭的にも精神的にも「辞めるメリットはない」って。杉村:たとえば働いている人だったら、「育児休業給付金」などの雇用保険制度があるので、辞めるとこうした給付も無くなるよ、と(笑)。精神的にも、ずっと家に1人で子育てをするのは大変です。馬居:会社に先輩ママがいると、いろいろ教えてもらえるし、愚痴も言い合えたり、相談もできるのでとてもよかったです。――馬居さんが大変だったことは馬居:私は産後4カ月で復帰したのですが、そのときの役職はマネージャーでした。周りも支えると言ってくれてたし、自分も問題ないんじゃないかと思っていたのですが、産前と全く同じ仕事の仕方をしていたら、私自身が40度を超す熱を何度も出したり体調を崩すようになってしまって。そんなことは初めてで、それまで自分は無理ができる人間だと思っていましたが、普通の人間だと気がつきました。杉村:馬居さんのときは、ちょうどGMOインターネットグループが提供する託児所「キッズルーム GMO Bears」ができていましたよね。馬居:会社に託児所があるのはすごく心強かったです。復帰したのが、まだ授乳期中だったので、仕事の合間に託児所にいき、子供にもちょくちょく会えるし、不安なことも託児所で相談できたので。本当に助かりました。でも、授乳をしながら働いたことが、体調を崩してしまった一つの理由だったのかもしれません。特に私が担当していたのは、新規事業だったこともあり、マネージャーである自分がこんな状態ではいけないと思い、信頼できるメンバーに託して、マネージャーは辞めさせてもらいました。それからは、いちディレクターとして働いています。○ものごとが思い通りにならない前提で動くように――お子さんがいると、「話が通じるだけいい」と、会社の人に怒らなくなるといった話をきいたことがありますが、社内のコミュニケーションに変化はうまれましたか?杉村:たしかに、子供を産む前より寛容になった気がします。「5歳児よりは話が通じる!」って思うし(笑)。馬居:若い後輩たちがみんなかわいく思えてきます。ちょっと失礼な話ではあるのですが、年上の男性たちも、「皆赤ちゃんだったんだな」と思うとかわいく見えることもあります(笑)。――人の育て方がわかったんでしょうか?馬居:子供を産むまでは、自分の人生を良くも悪くも思った通りに動かそうとしていたのですが、子供は全く私の思い通りにはならないので「今、目の前にあることをいかに円滑にすすめるか」と考えるようになりました。相手が若くても年上でも、仕事ができてもできなくても、みんなでいい方に向かうにはどうしたらいいかと考えて動くようになりましたね。――実はお母さんはマネージャー向きなんでしょうか?馬居:子育てを経験したことがある人はマネジメントに向いているかもしれません。ただ現実問題、マネージャーは自分の時間を犠牲にしないといけない事もあるので、難しいことが多いとは思います。子供を育てていると、確かにいろいろなことに寛容にはなるのですが、何かが進まない時に、倍追いつめられるというか。ひとつ歯車が狂うと、全部が狂ってきてしまうんです。でも誰にも迷惑をかけたくなくて、更に追い詰められる。なので今は、日々自分を追い詰めてしまわられないようにバランスを取りながら考えて動いています。杉村:復帰した当初は、締め切りのある仕事は1人でもたないように、当時の上司が配慮してくれました。上司は子育ての先輩でもあったので、子供に急な発熱が起きることなどに理解があり、万が一その日仕事ができなくなっても、大丈夫なようにと。馬居:子供は本当に急に熱を出しますからね。でもたぶんそれも2歳くらいまでなんですよね。1歳半くらいから急に風邪をひかなくなるので、そこまでガマンすれば……。それがわかるだけでずいぶん気持ちが楽になります。わからないと、「どこまで続くの!?」と不安になってしまうので。●世の中は絶対良くなっているはず○お父さんも子育てが楽しくなれば――世の中の働くスーパーママを見て、思うところはありますか? 「無理だよ」といったような気持ちは馬居:子育てって、その人がどんなに優秀だろうが、そうでなかろうが、仕事をしていようがしていまいが、フラットだと思っています。スーパーウーマンに見えるママでも、結局はそれぞれ子供に喜怒哀楽を抱く、いちママであることは同じでしかないと思うんです。かっこよくてキラキラしているママを取り上げた雑誌なんかを見ても、もうその通りには見えません。悩んでないママなんか、絶対に世の中にいないと思う。杉村:みんな絶対子供に振り回されてる。馬居:スーパーウーマンががんばるのは素晴らしいことだと思うけど、その周りの人たちが、ちゃんと支えてあげてほしいなと思います。――そんなにママが悩んでいる時、お父さんはどうなんでしょうか?馬居:私達が思っているよりは、お父さんも悩んでいるみたいです(笑)。自分が子供のころの"お父さん"世代とは、「父親」って違う生き物になっていますね。保育園にお迎えに行って、週末も子供とすごすのは当たり前だし、奥さんの仕事も忙しい……。杉村:「自分のお父さんは土日も家にいなかったし、かまってもらった思い出もないのに、どうして自分はこんなにがんばらなきゃいけないんだろう?」という気持ちはあるみたいですね(笑)。馬居:男の人の方が、私たちよりもっとお手本がいないですもんね。お父さんたちは、昔の世代と環境が全く違うし。「イクメン」とかも、理想像があやふやというか。ちゃんとしていないじゃないですか。杉村:よく言われるイクメン像をやろうと思ったらもたないですよね。馬居:難しいですよね。何かが壊れますよね。本人なのか、家族なのか。――例えばネット上で、「僕は子育てを手伝ってます」と言った人が、「手伝うとはなんだ!」と怒られたりしているのをよく見ますが……馬居:うちの夫はエンジニアで、WEBをすごく見ているので、何をいったら妻が怒るかという地雷は把握しています(笑)。杉村:うちの夫もWEBエンジニアなので、なんだかんだネットの情報は見ていて「こんなことでみんな怒るんだね」と言っています(笑)。――情報は大事ですね。今は男性も仕事と育児が両方できなければいけない、ある意味オールマイティにならなければいけないことへの戸惑いは馬居:夫を見ていると、「仕事も子育てもやらなければいけない」という使命感があるというより、子供と関わっていたら子育てが楽しくなってきちゃったから、頑張ってる感じだと思うんですよね。私たちは妊娠している時からママになっていってるんですが、お父さんたちは子育てをしながら少しずつお父さんになっていっている気がします。杉村:子供は3歳を超こえてから急に人間らしくなるので、さらにかわいくなったと言っています(笑)。息子が自分の趣味を理解してくれて一緒に遊べるようになったのがうれしくなったらしくて。新しい友達ができたみたいな感じなのかもしれないですね。馬居:子分みたいな存在なのかもしれません(笑)。○「産んだのは自己責任」と思ってしまうことも――もっと会社が、あるいは社会がこうなってほしい、と思うことはありますか?馬居:ママたちって、働いていても働いていなくても、実は全員みんな追い詰められてしまうことがあると思うんですよね。今は色々な価値観があって、どんなライフプランを選択するかは自分やパートナーで考える潮流があると思います。どれもいいよね、となっているから、なおさら「子供を産んだのは自己責任」と、自分に帰ってきてしまう。――「好きで産んだんだろう」みたいな……馬居:誰に言われたわけでもないのに、自分で自分に言ってしまうんです。仕事があっても「産もう」と選択をしたから、「自分でやらなきゃ」って追い詰められてしまうので、誰かに助けてほしかったという思いはあります。私はもちろん周りのみなさんに助けてもらったんですが、もっと世の中が「みんなで子育てをする環境」になってくれたらいいなと思います。――実際、今は会社には色々な要望を反映してもらっているのでしょうか杉村:そうですね、うちは人事にも働くママが2人いますし、かなり働くママの実情を把握して、要望が通る方だと思います。最近だと、"小1の壁"に直面するスタッフが実際にいたので、そこはなんとかならないかと相談し、対応してもらいました。具体的に言うと、子供が小学校に就学すると時短勤務や時差出勤制度が利用できなくなり、制度上、通常勤務時間での勤務スタイルに戻らなくてはならない状況でした。小学校は、保育園よりも早く下校時間を迎えるのに、一方で私達の勤務時間は長くなってしまうんです。こうした背景から、小学校3年生まで時短・時差勤務ができるようにしてもらいました。でも理想を言えば、子供を育てている人たちだけじゃなくて、みんなが勤務時間を自由に選べるといいのかなとは思います。その人にあった生活のリズムがあったりするので。ただ、完全に自由にしちゃうと、みんなが揃う時間が少なくなるのでミーティングを開催しにくいといった問題も出てくるとは思いますが。馬居:あとは会社の利益が下がって悪循環になるのは困るので、子供がいても、利益に寄与できる働き方をしたいとは思っています。――会社に望むだけではなく馬居:そうですね。私たちは会社が制度を導入してくれて、働きやすい環境で仕事できているから、会社の利益のことも考え全力をつくしていますが、「子供がいることで、みんなと同じ働き方ができないなら、言われたことだけやっていればいい」と言われてしまうような環境だったら、会社への愛着もなくなってしまいますよね。ママになると違う人間になるんじゃなくて、たまたまそういう期間なんだよ、という認識が広がってくれたら嬉しいですね。――この数年でいろいろな変化を感じますか?馬居:振り返ってみると、1人目の時より2人目の時の方が予防接種の助成金が増えていたりとか、一生懸命子育てがしやすい社会になるよう進めてくれている誰かがいるんだなと思います。確実に、働きながら子供を育てやすい世の中になる希望はありますね。ただ、実際のGMOペパボのママ達たちは、みんな3年後、5年後の展望に向かっているというよりは、目の前のことに一生懸命なんじゃないかな、と思います(笑)。よく、子育てと仕事の両立は短距離走だね、と言っているのですが、あと何カ月走ろう、次は1歳半まで、その次は3歳になるまで、と「目の前のここまで頑張ろう」ということしか考えられないんです。それ以上考えると不安になるので、目の前のことだけ見るようにしています。――キャリアプランを立てる、などは馬居:キャリアプランを立てるのは難しいですね(笑)。でも子供を産んで後悔することはまったくないし、絶対皆が世の中を良くしてくれているから、そこは信じて産もう! とは言いたいです。杉村:会社に、「このままだと働けなくなりますよ」とSOSを出したときに「それじゃ困るから変えよう」と言ってもらえるのは嬉しいですよね。馬居:そう言ってもらえるように私達も頑張らないといけないですね。
2016年02月12日子どもを預けて働いていると、独身のときには感じることはなかった罪悪感に悩まされることもあるでしょう。毎日頑張っている。それなのに褒められるどころか、責められているような感覚に陥る。そのせいで仕事のモチベーションだって下がってしまう。それはフランスのママも同じ。でも、フランスのママは罪悪感をプラスに転じるように考えています。子どもに「あとでね」とばかりいってしまう。「時間をかけられていない」ことへの罪悪感日本では「母親は自分の自由を犠牲にしてでも子どもにつきっきりになることが良いことだ」とされています。そのため罪悪感に苛(さいな)まれる人が多いです。しかし、一緒に居ないことは、本当に子どもにとって不利なことなのでしょうか?そんな問いに、働くフランスのママの多くはこう答えます。「生き生きと働いているところを見せるのがいいと思うわ。私が子どものお手本なのよ」もちろん、フランスのママの中にも、日本人と同じように罪悪感に悩んできたママは多いです。子どもと一緒に居てあげたいという気持ちの葛藤はあるけれど、フランスでは経済的な理由で働かなくてはいけないケースが多いもの。そのため、どちらか一方を選択する自由もなく、頑張っている人もたくさんいます。それでも、「女性でもこんなに立派に働ける」「生きがいがある人生は楽しい」。フランスのママは、働く自分の姿を子どもに見せることで、子どもたちが自分の将来をイメージしていけると考えているのです。日本でも昔から「子どもは親の背中を見て育つ」と言われています。だから、フランスのママの言う通り、働いているママの姿自体が子どもにとっては学ぶことにつながるのかもしれませんね。「やりたいことをやるのは自分のわがままではないのか」という罪悪感「好きだからって理由で、子どもを置いて仕事するのって、ただのわがまま?」「仕事をして家を空けている上に、息抜きに行っていいの?」そんな悩みにもフランスのママたちはこう言うでしょう。「子どもも大切だけど、一番大切なのはあなた自身よ」やりたいことをやらないと精神的に良くないし、ママがイライラしていたら子どもにも悪い影響が出てしまいます。ムリして長時間子どもと居たあげく、「私はこんなに自分を犠牲にして、あなたたちに尽くしているのに!」と思ってしまうよりも、自分もやりたいことをやる。そして、心が安定した状態でいる。このほうが子どもにもきっといい影響を与えられるでしょう。仕事に時間をかけられない罪悪感仕事へのタイムシェアが浸透しているフランスでは、罪悪感を抱かなくとも良い社会が出来上がっています。しかし、いま現在、日本でも国を挙げて働く女性の就業環境を改善しているところです。日本でも最近は働くママに配慮したシステムがある会社も増えてきました。でも、まだまだのところが多いのも現状です。大切なのはこれを期に、我慢せずに話し合ったり、声を上げたりしていくことではないでしょうか。現在のフランスの労働環境は、そうやってママたちが頑張ってできた結果だと言えます。仕事にかけられる時間が限られているのであればむしろ、仕事への積極性を重視し、「短時間」で成果を出すことに集中する。子どもの病気などで休まなくてはいけないという負い目を糧に、「仕事の質」にこだわる。負い目を挽回するぐらいの気持ちで仕事に取り組む。周りには感謝の気持ちを言葉にしていく。そういった心がけを持つことで、自分への自信にも信頼にもつながっていくのではないでしょうか。(Ulala<フォークラス>)
2016年02月08日働くママの悩みは尽きません。大泣きする子どもを保育園に預け、後ろ髪を惹かれる想いで会社へ。なのに、「預けられる子どもはかわいそう」と言う人もいる。家事だって一生懸命だけど、時間がないから完璧になんてできない。そんないろんなことが積み重なって落ち込むことも…。でも、それは日本だけのことではありません。いま、私が住んでいるフランスでも同じなんです。日本よりもずっと以前に女性の社会進出が本格化したフランス。そんなフランスの働くママたちも、同じように悩んで戦い続けてきました。しかし、そのおかげで、現在は悩みを解決するためのノウハウが構築されてきています。制度という物理的なことも重要だけど、同時に「どういう考えで過ごすべきか」ということも大切。仕事をしながらの子育てにも、自信をもってやってきたフランスのママたちの心の持ち方、考え方とは? 今回は、働くママが抱えがちな子どもの教育にまつわる3つのポイントと、解決のヒントを紹介します。ポイント1.子育ての最終目的は自立「私が仕事をしているせいで子どもに時間がかけられず、可能性を伸ばしてあげられない。その結果、勉強ができない子になり、就職などで苦労したらどうしよう」なんて、ほかの教育熱心なママたちを見て、焦ることはないですか?働く女性が多いフランスでも、同じような悩みを持っているママは多いです。そんな状況でも一番大切にしていることがあります。それは、「子どもの好きなこと、やりたいことを後押ししてあげる」フランス人の教育の最終目的は「子どもが自立する」こと。いい会社に就職することや、働いて得る収入の額がすべてではありません。モチベーションをもって働き続け、ひとりで生活していけることを大切だと考えているのです。その、働いて生きていくモチベーションを保つには、やはり「好きなこと」を仕事にすることが大切。そのため、適正がなかったり、嫌いだと思ったりしていることは強制せず、子どもの「やりたい」という気持ちを尊重するべきだと考えています。成績だけで他人と比べる必要もないのです。成功の定義は人それぞれ違うのですから。ポイント2.先生との会話と質の高い「とっておきの時間」子どもを保育園などに預けていると、子どもと離れている時間が長くなり、しっかり子育てができていないのではないのか、と不安になることがありませんか?でも、フランスでは不安に思っているママは少ないように感じます。他人に預かってもらうということは、「子どもに社会性や自立心を身につけさせることができる」と考えています。また、預かってくれている人と、ひと言、二言でも話すことを心がけて、「自分だけでは気づかなかった子どものことを知ることができる」とありがたがるママもいます。そして、離れている時間が多い分、子どもと一緒に過ごせるときは「質」を重視。自分と過ごす時間が子どもにとって「とっておきな時間」になるように力を入れることで、「自分は子どもに対してできるだけのことをしている」という自信に繋げています。ポイント3.家事に時間をかけない工夫仕事をしていると、自由に使える時間が限られてしまうのが、悩みの種です。それは、全部、ひとりで完璧にしようと思うから起こる悩み。働くフランス人ママたちは、家事の時間をできる限り減らす努力をしています。「時間がかかる手料理はなるべくしない」「掃除は家政婦さんに任せる」など。その結果、現在フランスでは「手料理」は個人の特技の領域に入った感があり、本当に料理ができない人も増えました。しかし、家族に負い目を感じることはありません。反対に誇っているママが多いのも事実。なぜなら、「家事に時間をかけないこと」は、「子どもや家族と楽しい時間をつくるため」だからです。笑顔を共有できる時間が多いほうが、子どもにとっても、親にとっても、明日の活力になるのではないでしょうか。(Ulala<フォークラス>)
2016年02月06日子育てしながら仕事を続けていくためには、職場環境は重要なテーマです。子育てしながら働く人が、組織内で(特に日々の業務で接する人たちの中で)どう受け止められているかによって、働きやすさや居心地の良さは変わってくるでしょう。そして、これに強く影響してくるのが、チームをまとめるリーダー・管理職の考え方です。上の立場の人間がどのような雰囲気を作り出しているかによって、チーム内の受け止め方は大きく違ってくるでしょう。この手の会話で度々トピックに上がるのが、上司が女性で、しかもストイックな働き方をしている独身女性だと、子育て中の女性部下はやりづらいという話。やはり「女の敵は女」なのでしょうか?○部下も上司も実は同じ悩みを抱えている!?「結婚や出産といったライフイベントを経ても女性が働きやすい職場のイメージは? 」と聞くと、女性がたくさん働いていて女性管理職も当たり前のようにいる会社、という答えが大半の人から返ってきます。このように、女性がたくさんいた方が働きやすいとイメージする一方で、女性の上司だからこそ「やりづらい」と感じてしまうのは、自分の中に働き方像が確立されていないからではないでしょうか。女性はこんな風に働くものだ、こんなキャリアパスを目指すべきだと、どこかの雑誌やネットで見たイメージをなんとなく描いていて、それが自分の思いだと思い込んでいる人が案外多いと感じています。自分自身に問いかけて、自分の中から出てきた「こう働いていきたい! 」という思いが見いだせていないと、他人の働き方に翻弄(ほんろう)されたり、自分と他人の働き方が違ったとき、不安を感じやすくなったりします。先ほどの例でいうと、ストイックな働き方の独身女性を上司に持った時に「私も彼女みたいな働き方をしないといけないんじゃないか」というプレッシャーをより強く感じてしまうのです。そして、同じことが上司側の女性にも言えるのですが、上司自身も自分の働き方に自信がなかったり迷っていたりします。だからこそ、自分と他人(部下)の働き方が違うことに不安を感じてしまい、結果的に「私のように働きなさい」という無言のプレッシャーを部下に感じさせてしまうのです。もしかしたら、あなたの身近な上司だって、実際には弱気な面を隠しつつ無理して頑張る日々と実力のギャップに悩んでいるのかもしれません。そして、その姿にどこか引け目を感じてしまうあなた自身にも、似たような悩みがあるのではないでしょうか? そんな風に、上司も部下も同じ悩みを抱えているのだと知ると、お互いイライラして対立していること自体がなんだか滑稽な気もしてきます。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2016年02月03日子育てしながら仕事を続けていくためには、職場環境は重要なテーマです。子育てしながら働く人が、組織内で(特に日々の業務で接する人たちの中で)どう受け止められているかによって、働きやすさや居心地の良さは変わってくるでしょう。そして、これに強く影響してくるのが、チームをまとめるリーダー・管理職の考え方です。上の立場の人間がどのような雰囲気を作り出しているかによって、チーム内の受け止め方は大きく違ってくるでしょう。この手の会話で度々トピックに上がるのが、上司が女性で、しかもストイックな働き方をしている独身女性だと、子育て中の女性部下はやりづらいという話。やはり「女の敵は女」なのでしょうか?○部下も上司も実は同じ悩みを抱えている!?「結婚や出産といったライフイベントを経ても女性が働きやすい職場のイメージは? 」と聞くと、女性がたくさん働いていて女性管理職も当たり前のようにいる会社、という答えが大半の人から返ってきます。このように、女性がたくさんいた方が働きやすいとイメージする一方で、女性の上司だからこそ「やりづらい」と感じてしまうのは、自分の中に働き方像が確立されていないからではないでしょうか。女性はこんな風に働くものだ、こんなキャリアパスを目指すべきだと、どこかの雑誌やネットで見たイメージをなんとなく描いていて、それが自分の思いだと思い込んでいる人が案外多いと感じています。自分自身に問いかけて、自分の中から出てきた「こう働いていきたい! 」という思いが見いだせていないと、他人の働き方に翻弄(ほんろう)されたり、自分と他人の働き方が違ったとき、不安を感じやすくなったりします。先ほどの例でいうと、ストイックな働き方の独身女性を上司に持った時に「私も彼女みたいな働き方をしないといけないんじゃないか」というプレッシャーをより強く感じてしまうのです。そして、同じことが上司側の女性にも言えるのですが、上司自身も自分の働き方に自信がなかったり迷っていたりします。だからこそ、自分と他人(部下)の働き方が違うことに不安を感じてしまい、結果的に「私のように働きなさい」という無言のプレッシャーを部下に感じさせてしまうのです。もしかしたら、あなたの身近な上司だって、実際には弱気な面を隠しつつ無理して頑張る日々と実力のギャップに悩んでいるのかもしれません。そして、その姿にどこか引け目を感じてしまうあなた自身にも、似たような悩みがあるのではないでしょうか? そんな風に、上司も部下も同じ悩みを抱えているのだと知ると、お互いイライラして対立していること自体がなんだか滑稽な気もしてきます。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2016年02月03日