オダギリジョー、蒼井優、松田翔太ら、いま注目の実力派俳優たちが集結した、『海炭市叙景』(熊切和嘉監督)、『そこのみにて光輝く』(呉美保監督)に続く故・佐藤泰志原作の函館三部作最終章『オーバー・フェンス』。先日9月17日(土)に初日を迎え、舞台挨拶が行われたが、なんと主演のオダギリさんがキューバでの撮影のために不在。代わりにオダギリさんの等身大パネルが登場し、キューバから届いたメッセージを松田さんが代読、会場に爆笑を巻き起こした。この日の初日舞台挨拶には、蒼井さんと松田さん、北村有起哉、満島真之介、松澤匠、山下敦弘監督が登場。まずは、満島さんが「オダギリさんが今日来られないので、みんなでパネルをだそうぜって翔太さんが提案して」と等身大パネルを持って現れ、ほかのキャストも笑いながら登壇した。オダギリさんとのラブシーンや鳥の求愛ダンスなど、印象的なシーンを数々演じた蒼井さんは、無事に初日を迎えたことに、「(この映画が)この世界に誕生する日を楽しみにしすぎていました」と喜びのコメント。また、松田さんは「この作品に参加できて本当に心がいっぱいです。撮影中、実は、代島という役を演じるのに何かモヤモヤしていました。でも映画を観たら、すごくポジティブになっていて、本当に好きな映画になりました。嬉しい限りです」と語り、満島さんも「初日嬉しいです!僕はデビュー作がテアトル新宿で公開され、舞台挨拶もここでした。その作品以来の初日舞台挨拶で嬉しいです!」と感慨深げ。蒼井さん、松田さんはそろって31歳の誕生日を迎えたばかり。30代のスタートとして節目となる作品になったのでは、と聞かれた蒼井さんは、「“何が好きで何があまり好きではないかを教えてくれた作品”になりました。私はこの映画と同じくらいの規模の映画からキャリアがスタートしましたが、改めて、小さな幸せのお話が好きなんだなと思いました。オダギリジョーさんの主演としての立ち位置を拝見していたら、もし次に主演をやらせていただく機会があれば、こんな距離感でやりたい、と思いました」と真摯にコメント。松田さんは、「監督も、オダギリさんや蒼井さんも、いつかお仕事したいと思っていた人たちでした。たまたま、代島という役柄を演じることが、腑に落ちない時があったけど、楽しい撮影の中で、“この立ち位置で正解なんだな”と思ったことがありました。代島は、接着剤みたいな存在で、代島がいないとまとまらない。そう思えてから熱が入ってきました。こんな気持ちになれて、俳優として成長できてるのかなと思わせてくれた映画でした」と、言葉を強めてふり返った。そして、満島さんがマイクを差し出す中、松田さんが「すべりそうになっても僕のせいじゃないですよ(笑)」と前置きしながら、オダギリさんからのメッセージを代読。「公開初日に主演がいないというのは聞いたことがない、まさに前代未聞の状況で、謝ることしか出来ませんが…この事態をもしも良く捉えようとするならば…ある意味マンネリ化していた初日舞台挨拶の在り方に新たな光を射したのかもしれませんね……」とオダギリさんらしい観点で(?)お詫びのコメント。さらに、函館ロケの思い出として、「朝市に行ったときのこと。カニの味噌汁を頼んだらサービスで付いて来たのがシンプルな味噌汁で、なぜか味噌汁がふたつになったことも、いまとなっては大感謝です。いままさにキューバで体重を10kg落としゲリラ戦を撮影している最中なので、余計にふたつの味噌汁なんて大大感謝です。あ~味噌汁の味」との言葉に爆笑が起こっていた。オール函館での撮影には、満島さんも「みんなでお酒を飲んで語り合いましたし、そのおかげで先輩方とも仲良くなれました。蒼井さんなんて一緒のシーンは全くなかったのに、密度濃く一緒にいました」と明かし、「先ほどお味噌汁のお話もありましたが、僕も海鮮丼を思い出したり、撮影以外のことを思い出します。参加できて良かった。おごっていただいてありがとうございます」と思い出を語った。最後に、山下監督は「このスタッフ・キャストでこのタイミングで作ることができて、良かったです。大事な作品になりました、『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』の両監督にも感謝ですし、佐藤泰志さんの原作にも感謝です。いまそれを実感していました。僕にとって特別な映画だし、力のある作品になったと思います」と手応えを覗かせる。本作は、先日発表された第21回釜山国際映画祭をはじめ、台湾Shine Film Festival、香港アジア映画祭、サンディエゴアジア映画祭、ハワイ国際映画祭、第2回上海日本映画展など、続々と映画祭への参加が決まっている。『オーバー・フェンス』はテアトル新宿ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年09月20日「東方神起」のチャンミンが、煌びやかなステージの上で歌い、踊るアジアのトップスターの姿とは、ひと味もふた味も違った新たな魅力を魅せるファンタジー・ラブロマンス時代劇「夜を歩く士〈ソンビ〉」。俳優として、妻夫木聡主演の映画『黄金を抱いて翔べ』(’12)で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した彼は、チョン・ウソン主演ドラマ「ATHENA-アテナ-」へのゲスト出演ほか、初主演ドラマ「パラダイス牧場」ではハマリ役のような御曹司、続く「Mimi」では抜群のルックスを持つ28歳の人気漫画家と初恋を経験する18歳の高校生を一人二役で演じるなど、説得力のある演技で、少しずつ、着実に実績を重ねてきた。そして、入隊前最後の作品となった本ドラマでは、朝鮮王朝の時代劇に初挑戦。口元にヒゲをたくわえ、韓服に身を包んだ姿を披露しながら、一見遊び人で、幼少期につらい過去を持ち、内なる闘志を胸に秘め、弓術に長ける…という萌えポイント満載の王の孫=“世孫”イ・ユンを熱演している。このキャラクターについて、チャンミンは、「イ・ユンは将来、朝鮮の王になる世孫です。王宮の中の権力争いを嫌い、また王である祖父との関係が悪く、王宮の外で放蕩三昧の生活を送っています。しかし、これは好きでそういう生活をしているというよりも、敵を油断させるために意図的に宮中での生活を避けているわけです。実に頭のいい、将来優れた王になれるキャラクターですね」と説明する。劇中では、遊び人として、軽妙で色気のある演技を魅せるチャンミン。男装して本売りをするヒロイン・ヤンソン(イ・ユビ)に、優しい笑顔で積極的にアプローチを仕掛けるお茶目な一面は注目しておきたいところだ。「僕と似ている点を探すなら、僕も若い友人と一緒に外で遊ぶのが好きですが、同時に、イ・ユンがカリスマ性を発揮して仕事をするように、僕も仕事に集中する両面性を持つ部分があります。そこが似ている部分として、あるいはイ・ユンに学びたい部分だといえると思います」とチャンミンは言う。確かにそのカリスマ性は、トップスターとしての彼の姿にも通じるものが。特に本作では、馬上からクールに弓を射るシーンの凛々しさも評判を呼んだ。「撮影が始まる前に乗馬練習をしたのですが、時間がなくて、あまりできませんでした。それで、馬に乗っている姿がぎこちないと、監督にも叱られました(笑)。撮影中にも、時間を見つけては乗馬の稽古を続けました。武術の練習も、時間を作ってアクション監督と一緒にアクションスクールに行き、一緒に練習に取り組みました」と、その裏側を明かす。「ユンは学問と同時に、武術にも長けた多芸多才なキャラクターです。カメラに不出来な姿が映し出される訳にはいかないと思って、自分なりに一生懸命にやりました。幸い、監督と撮影監督が素晴らしい映像をカメラで切り取っていただいて、感謝しています」と、謙遜しながらふり返っている。初めての時代劇には苦労が多かった様子だが、「この作品は真夏に撮影が行われたのですが、屋外のシーンの撮影の場合、分厚い衣装を着て、付け髭を付けて演技をしなければならないので、それが大変でした。汗だくになり、疲れも半端ではありません。そして、時代劇の台詞は、普段使わない言葉を使用するので、ぎこちなくなりがちですが、スタッフのみなさん、監督、先輩俳優のみなさんの助けもあり、無理なく無事に撮影を終えることができたと思います」と真摯にコメント。さらに、「世孫の衣装、王の衣装、それと同時に一般人に変装をするときの衣装まで、多くの衣装を着てみました。僕は個人的に、ユンのカリスマ性に満ちた姿がうかがえる、弓術場での狩りの服装が一番気に入っています」と語り、本人も弓のシーンはお気に入りとなっているようだ。そんな本作で主演を務めるのは、『王の男』「アラン使道伝」など、美しい容姿と圧倒的な演技で数多くの時代劇を大ヒットに導いてきたイ・ジュンギ。王朝を陰で支配する悪の吸血鬼クィ(イ・スヒョク)の陰謀によって吸血鬼となってしまった主人公ソンヨル(イ・ジュンギ)と、チャンミン演じるイ・ユンは、密かにクィを倒すことを画策する、いわば同じ宿命を背負った“同志”であり、ヤンソンをめぐる恋敵でもある。「イ・ジュンギさんは、まさに長兄としてリーダーシップを発揮しながら、ムードメーカーの役割も果たしていらっしゃいました。しかし、いったんカメラが回りはじめると、顔つきが一変し、役に入り込んで演技に没頭するところは、誰が見ても素晴らしい演技者の姿です。本当に俳優として学ぶ点が多いと思いました。また、ムードメーカーとして現場を盛り上げ、リードしていく姿にも、先輩であるイ・ジュンギさんに学ばなければと感じました」と、その姿勢にすっかり心酔した様子。一方、対立するクィを演じたイ・スヒョクについては、「そのイメージから、冷たくて暗くて言葉もあまりしゃべらない、静かで大人しい人だろうという先入観がありました」と、チャンミン。「しかし、実際に撮影現場を共にしてみると、意外に話もたくさんしますし、面白くてクールで男らしいんですよ。また、僕が悲惨な目に遭うシーンを撮らなければならないときは、僕のところにやってきて、どうすればより悲惨に見えるか、一緒に考えてくれました。積極的に僕の手助けをしてくれる同僚であり友人、学ぶことの多い同い年の俳優です。本当に一緒にいて楽しい、いい男だと思いました」と、劇中とは打って変わって仲を深めたことを明かす。撮影では「気に入った台詞や場面はとても多いのですが、なかでも記憶に残るものが2つあります」と言うチャンミン。「1つは、ヤンソンと2人で居酒屋に座り、済州島(耽羅)へと旅立つヤンソンを前に、独り言で自分の思いを吐露する場面です。自分の本心を隠して、ヤンソンにいたずらっぽく振る舞うシーンですね。あと1つは、それとは反対に、宮殿の中で世孫としてのカリスマ性あふれる姿が表現された場面です。弓道場で王に対して、『これが私が追っていた間者です』と告発するシーンですが、ユンの男らしさがよく表現されているかなと思いました。この2つの場面を選びたいですね」と語ってくれた。今後、兵役を経た2017年後半には「東方神起」としての活動再開も予想されているが、「また演技をする機会がありましたら、具体的な目標は何かというよりも、もっともっと演技がうまくなりたいですね」とチャンミン。「再び演技をする機会をいただけたら、自分の成長した姿、上手くなった姿をお見せしたいです。そして、尊敬する演技者の皆さんから学んだことを自分のものにして、さらに成長する演技者になる、これが僕の目標です」と、力強く思いを込める。最後に日本のファンへ、「僕がイ・ユン役を演じているドラマ『夜を歩く士』は、朝鮮時代にもしヴァンパイアがいたら、という想像から始まった物語です。宮廷の中で巻き起こる戦い、そして若い男女のロマンスなど、おもしろいストーリーに満ちたドラマですので、皆さんにたくさん愛していただけたらと思います」とメッセージを贈るチャンミン。謙虚で努力を惜しまず、さらなる成長を目指し続ける男は、やはり、人を惹きつけて離さない唯一無二のカリスマ性を放っている。「夜を歩く士〈ソンビ〉」DVD-SET1/Blu-ray SET1は発売中、DVD-SET2/Blu-ray SET2は9月2日(金)より発売。(text:cinemacafe.net)
2016年09月01日『マイ・バック・ページ』『味園ユニバース』などで知られる山下敦弘監督がオダギリジョー、蒼井優、松田翔太ら注目のキャストで描く映画『オーバー・フェンス』。このほど、大ヒット中の『シン・ゴジラ』にも出演する映画監督・塚本晋也が、声だけながら本作にカメオ出演を果たしていることが判明し、その本編シーンが解禁となった。「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」に続く、孤高の作家・佐藤泰志による“函館三部作”の最終章を原作にした本作。職業訓練校に通いながら失業保険で暮らす孤独な男・白岩役にオダギリさん、白岩と恋に落ちる女性・聡(さとし)役に蒼井さん、白岩と同じ職業訓練校の生徒・代島役に松田さん、さらに北村有起哉、満島真之介など豪華キャストが競演。美しく壊れかけた男と女の愛の物語を紡いでいく。そんな本作からこのたび解禁となったのは、観た人の誰もが「気づかなかった!」という塚本監督のカメオ出演シーンの本編映像。塚本監督といえば、国内外でいまなお高い評価を受けるカルト作『鉄男』(’89)や、戦後70年となる昨年、『野火』で「毎日映画コンクール」や「日本映画プロフェッショナル大賞」などを多数受賞し、俳優としても活躍。『シン・ゴジラ』では対策本部内の生物学者役で出演しており、先日の“女性限定鑑賞会議”にも登壇して話題となった。届いた映像では、オダギリさん演じる白岩が、元妻(優香)の父親から届いた手紙を読んでいるシーンを映し出す。その夜、聡に自宅のアパートまで送ってもらった後、白岩が暗闇の中でひとり、元義父からの手紙を開けてみると、そこには辛辣な内容が…。「娘ももう、そちらに返す気は全くありません」「今後のことは一切口出し無用に願います」「直接連絡をとるようなことはしないでいただきたい」と、容赦のない言葉が連なっている。妻との結婚生活を諦め、地元・函館に戻ってきた白岩の身には非常にこたえる内容。かねてから山下監督と交流のある塚本監督は、今回偶然が重なって出演が実現し、厳格な父親の声で、娘の元夫を激しく叱責する名演技を見せている。『オーバー・フェンス』は9月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月30日堺正章、森星、「平成ノブシコブシ」吉村崇の3人とゲストが料理に挑むバラエティ「新チューボーですよ!」に、俳優の松田翔太がゲストとして登場。「エビのチリソース」作りに挑戦しながらクールな中に隠された意外な素顔を見せる。意外にも料理好きだという松田さんはスープ作りに大ハマりしているそう。そんな松田さんがMC陣にオススメするスープとは? また今年フジロックに参加した松田さんの独特なフェスの楽しみ方にMC陣は呆然。海外まで赴くという本格的な趣味などスタジオ唖然のエピソードを披露してくれる。またインテリアを一新したという松田さんのインテリアへのこだわりや、スタジオだけでは語りきれないという好きな女性のタイプなど、クールな印象の松田さんの意外な素顔が満載の放送をお楽しみに。そんな松田さんだが9月には出演作が2作立て続けに公開される。4月から放送された主演ドラマの映画化作品となる『ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-』は9月3日(土)より全国にて公開。東京在住の密入国異邦人たちの秘密組織「ディアスポリス」を舞台にした物語で、映画では原作漫画「ディアスポリス -異邦警察-」で最も人気のあるエピソードのひとつ「ダーティイエローボーイズ編」を映像化。浜野謙太、柳沢慎吾、康芳夫、須賀健太、ラッパーのOMSB、安藤サクラらが共演する。またオダギリジョー、蒼井優らと共演する映画『オーバー・フェンス』が9月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。本作は佐藤泰志の函館三部作最終章となる同名小説の映画化作品。函館の職業訓練校を舞台にした失業保険で暮らす主人公と風変りなホステスの恋愛模様が描かれる。松田さん、オダギリさん、蒼井さんのほか優香、北村有起哉、満島真之介らも出演。松田さんの新たな一面が見られる「新チューボーですよ!」は8月27日(土) 午後11時30分~TBS系で放送。(笠緒)
2016年08月27日主演に尾野真千子、共演に阿部サダヲ、佐藤浩市を迎えるドラマ「狙撃」が、この秋テレビ朝日にて放送されることが決定した。永瀬隼介による小説「狙撃地下捜査官」を原作に映像化される本作は、尾野さん演じる命知らずな女刑事が警察組織のヤミに挑む、濡れ場あり、アクションありのハードボイルドな警察ドラマだという。主演の尾野さんは1997年、当時中学生で河瀬直美監督の映画『萌の朱雀』の主演デビュー、同じく河瀬監督作品でカンヌ国際映画祭のグランプリに輝いた『殯の森』(2007年)で、主演女優として国際的な知名度を獲得。テレビドラマでは、2011年にNHK連続テレビ小説「カーネーション」の主役に、そして現在放送中の「はじめまして、愛しています。」では、血縁のない被虐待児の母親になるという難役を演じている。今回尾野さんが演じる女性刑事・上月涼子は、15年前、自分の身に起きたある事件をきっかけに、社会への憤りを胸に刑事になるが、上司との不倫で女性の自分だけが裁かれ、生きる意味を見出せないまま左遷先の所轄に勤務している。「死んでも自分以外悲しまない」と言う涼子は、危険な囮捜査にも犯罪者への制裁にも一切のためらいを見せない。「ブレーキを踏まない、バカな女」と評される涼子を、体当たりの演技が真骨頂の尾野さんが激しく演じる。15年前に起きた「次期首相候補狙撃事件」を監察官として捜査することになった涼子の前に現れるのは、様々な思惑を持った組織の人間たち。特に大きな存在として、阿部さん演じる貴島と佐藤さん演じる鎮目。隠し持っているUSBキーを狙う公安から、24時間体制で監視されている公安刑事の貴島。彼はもはや自分が逃げ切れないと最後の望みを涼子に託そうとする。恐怖に怯えながら正義を守ろうとする男の姿を、阿部さんが迫真の演技で魅せる。一方、佐藤さんが演じるスーパーエリート官僚・鎮目は「次期首相候補狙撃事件」に居合わせ、いまも未解決なこの事件の全貌を特務監察室の室長として、冷徹かつ残酷な手法で明らかにしようとする。しかしあるとき、涼子へ「俺の思う通りに動け」と特務監察官の任を命じる。涼子は、反目しながらも次第に事件の中枢へと近づいていくのだった。ほか、北村有起哉、小市慢太郎、眞島秀和、柄本明、鈴木杏、でんでん、長谷川初範、松重豊…と、骨太な芝居巧者たちが脇を固める。尾野さんは、本作についてその体当たり演技からか「いろんな方といろんな芝居ができとても楽しかったのですが、大変がほとんどでした(笑)」とふり返る。共演の佐藤さんについては「バカを言おうが真剣に話そうが、すべて受け入れてくれて、緊迫することが嫌いな私の無茶にも応えてくださり、本当に優しく包み込んでくれました」とコメントしている。また、涼子の役作りについては「あえて台本を読み込みませんでした。様々なことが起こる話なので、まず相手を見ようと。たとえば鎮目はどんな人なのか、読んでいるときに決めたくなくて、演じながら冷ややかな目で見てやろうと思って臨みました。なので、上月涼子はすごい冷ややかな目をした、でも熱いバカな女です」と明かしている。さらに濡れ場ありアクションありという、本作の見どころについては「私の濡れ場?はい、濡れます(笑)」とぶっちゃけ。「涙あり、アクションあり、人間ドラマあり、あっと驚く展開のサスペンスもありの、見ごたえのある大人なドラマになっています」とたっぷりなボリュームを感じさせ期待を煽った。共演の阿部さんも本作の見どころについては「走って逃げるシーンやアクションが多く、ハードな作品でした。こんなに骨太な作品は、僕にとってほぼ初めてに近いと思います。誰が正義で誰が悪なのか、ええ!?あの人!がみたいな展開が続いて、読んでいてもああこれは面白いなと思っていました」とコメント、そして佐藤さんは「僕の出演は、尾野真千子の結婚祝いです!尾野さんは、本番前と本番でパッとスイッチを変えられる稀有な女優さん。昭和的なハードさがある作品です。いまの社会では伝わりづらい部分があるかもしれませんが、日本的じゃないスケール感があるエンターテインメントとして楽しんでいただきたいと思います」とアピールした。ドラマスペシャル「狙撃」は、今秋テレビ朝日系で放送。(text:cinemacafe.net)
2016年08月24日女優の尾野真千子が、今秋放送されるテレビ朝日系スペシャルドラマ『狙撃』に主演することが23日、分かった。初共演となる阿部サダヲ、佐藤浩市とともに、刑事役を演じる。このドラマは、永瀬隼介の本格警察小説『狙撃 地下捜査官』が原作。尾野演じる刑事・上月涼子が、警察内部の権力闘争を根源とする次期首相候補狙撃事件に絡んだ、大がかりな隠ぺい工作に挑んでいく。激しいアクションや濡れ場、逃走劇、銃撃戦など、手に汗握るシーンの連続で、尾野は「やり応えのある作品で、いろんな方といろんな芝居ができとても楽しかったのですが、大変がほとんどでした(笑)」と苦笑い。自分が涙をしたシーンもあったそうで、「そこに誰かが共感してくれたらいいなと思います」と話している。阿部が演じるのは、事件の一部始終を記録した通称"呪いのファイル"の開封キーを隠し持つ公安刑事・貴島彰役。「テレビドラマでアクションをやるのは久しぶりでしたし、これだけ走るのもなかなかない。駅の裏とか地下とか、色々なところを走りました」と苦労を語り、「こんなに骨太な作品は、僕にとってほぼ初めてに近いと思います」と太鼓判を押す。そして、佐藤が演じるのは、涼子をこの事件捜査にスカウトする上司・鎮目竜二役。「撮影日数そのものよりも中身がハードなので、尾野さんは大変だっただろうなと思います」と思いやり、印象的なシーンには「尾野真千子の濡れ場だろ。ごめん、俺見てないけど(笑)」と冗談めかして語っている。このほか、神出鬼没の監察官役に北村有起哉、元公安刑事のフリージャーナリスト役に小市慢太郎、涼子が最初に内偵する元不倫相手の警視庁刑事役に眞島秀和、狙撃事件でターゲットとなった国務大臣役に柄本明、"呪いのファイル"の開封キーを恋人の貴島に託した公安刑事役に鈴木杏、警務部長役にでんでん、狙撃事件当時の警視総監役に長谷川初範、貴島を追い詰める公安刑事役に松重豊と、豪華キャストが脇を固める。監督・プロデューサーの秋山純氏は「佐藤浩市さんに『昭和の匂いがするドラマ』と言っていただきましたが、予測不能なサスペンスは、ラスト五分の衝撃とともに、必ず、視聴者の皆さまに楽しんでいただけると信じています」と自信を示している。
2016年08月24日映画『関ヶ原』が、2017年8月26日(土)より公開される。誰もが知る「関ヶ原の戦い」の誰も知らない「真実」を描いていく。原作は、累計発行部数580万部以上を誇る、司馬遼太郎の同名小説。「国取り物語」「新史太閤記」と並ぶ“戦国三部作”でもある『関ヶ原』は、戦国史上最大の合戦・関ヶ原の戦いを描いた作品だ。1981年にTBSでドラマ化され、2017年、待望の初映画化。関ヶ原の戦いとは?慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)、関ヶ原が主戦場となった合戦。代表格・石田三成と大谷吉継「官僚派」と黒田長政や加藤清正など「武断派」の武将たちは、豊臣秀吉が命じた「朝鮮出兵」をきっかけに対立を深めていった。やがて名だたる大名が、三成率いる「西軍」(約10万)と、家康率いる「東軍」(約7万)に分かれ、関ヶ原で激突。日本を二分し、今なお天下分け目の戦いと語られる、歴史の節目の戦いとなった。石田三成に岡田准一、徳川家康に役所広司己の「正義」を強く信じ、愛を貫き通そうとした“純粋すぎる武将”石田三成には、俳優・岡田准一。そして、豊臣秀吉亡きあとの天下取りに野望を抱く、徳川家康には名優・役所広司が抜擢された。さらに、三成の下で忍びとして、また女性として支え続ける初芽(はつめ)には、女優・有村架純。石田光成の右腕として主君を支える島左近役は平岳大、天下分け目の決戦の命運を握る小早川秀秋役は東出昌大、島左近の妻であり優秀な看護婦でる花野役は中越典子が担当。対する東軍の猛将軍・井伊直政役は北村有起哉、そして光成を取り立てた豊臣秀吉役は滝藤賢一が演じる。石田三成と結託し、東から家康を討とうと試みる会津の武将・直江兼続は松山ケンイチ。武将として人気も高い直江兼続を彼がどう演じ切るか注目したい。そして、島左近の昔なじみの尼僧妙善を演じるのは、女優として活動の幅を広げている壇蜜だ。集結した名優たちが繰り広がる天下分け目の決戦に期待が高まる。映画『関ヶ原』の監督は、映画『ラスト サムライ』で俳優としてハリウッドデビューもした監督・原田眞人。撮影は2016年8月中旬より約2ヶ月半、滋賀・京都などを中心に、国宝級の歴史的建造物での映画初撮影も行った。この決戦を描くために、約3,000人規模のエキストラも参加しての迫力のある撮影となる。『関ヶ原』ストーリー西暦1600年10月21日。長く混迷を極めた戦国時代に終止符を打ち、そ豊臣家への忠義から立ちあがり、史上最大の合戦に挑んだ石田三成。権力に様々な権謀が渦巻く中、多勢に流されず己の「愛」と「正義」を信じ、貫き通そうとした“純粋すぎる武将”三成を中心に、「愛」と「野望」の激突が、今幕を開ける!!燃え、天下取りの私欲のために戦う徳川家康。圧倒的に有利と言われた三成率いる西軍はなぜ負けたのか?そこには“封印”された真実が隠されていた!そして、三成を命を懸けて守り、愛し続けた忍び・初芽との許されない、淡い“恋”の行方は・・・。の後の日本の支配者を決定づけた、戦国史上最大の天下分け目の決戦“関ヶ原の戦い”。その決着に要した時間はたったの6時間だった。作品詳細『関ヶ原』公開日:2017年8月26日(土)出演:岡田准一、有村架純、役所広司、平岳大、東出昌大、中越典子、北村有起哉、伊藤歩、音尾琢真、和田正人、滝藤賢一、キムラ緑子、西岡徳馬、中嶋しゅう、松山ケンイチ、壇蜜ほか監督・脚本:原田眞人原作:司馬遼太郎『関ヶ原』(新潮文庫刊)製作:「関ヶ原」製作委員会製作プロダクション:東宝映画 / ジャンゴフィルム配給:東宝 アスミック・エース(c)2017「関ヶ原」製作委員会
2016年08月15日オダギリジョー、蒼井優、さらに松田翔太ら、日本映画界を牽引する豪華キャストが集結し、『そこのみにて光輝く』の原作者で孤高の作家・佐藤泰志の函館三部作最終章を映画化する『オーバー・フェンス』。先日、第21回釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門への正式出品が発表された本作の、予告編と本ビジュアルが解禁となった。家庭をかえりみなかった男・白岩は、東京から故郷の函館に戻り、職業訓練校に通いながら失業保険で暮らしていた。訓練校とアパートの往復、2本の缶ビールとコンビニ弁当の惰性の日々。そんなある日、同じ職業訓練校に通う仲間の代島にキャバクラへ連れて行かれ、鳥の動きを真似る聡と名乗る、風変りな若いホステスと出会う――。本作は、原作者・佐藤氏が執筆活動を諦めかけたころ、函館の職業訓練校にて過ごした自身の経験を基に執筆し、生涯最後の芥川賞の候補となった同名小説を、『マイ・バック・ページ』『味園ユニバース』など闇を抱えた人間たちに柔らかな光を与える名手・山下敦弘監督が映画化。届いた予告編では、妻と別れて函館に戻ったアラフォー男・白岩が通う、鬱屈とした職業訓練校の様子から始まり、白岩を演じるオダギリさんのナレーション「あのころの俺には何もかもわずらわしかった。ただ働いて、ただ死んでいく。それが残りの人生だと思っていた…」と自らのすさんだ生活を語り始める。そんな白岩が、鳥の求愛ダンスをする風変りなホステスの聡に出会う。その後、暗闇で激しいキスを交わす2人…。続いて、オダギリさんが函館で1人でいる理由が明かされていく。最終日に撮影を行い、オダギリさん、蒼井さん共に、計算を超えた俳優である以前の人間と人間のぶつかり合いになったという2人の激しいケンカシーンだ。聡が自分の怒りを抑えられず物を投げつけ、窓ガラスを割るほどのケンカ。さらに、聡が「もう死んだみたいに生きなくてもいいと思ったのに」と泣き叫んだり、白岩が元妻(優香)に再会した直後に歩きながら号泣しうずくまったり…むきだしの恋愛模様が描かれていく。そしてラストは、「狂った俺とお前と、一緒に生きてみないか」と白岩から聡にあてた、それでも共に生きていきたいと願う、オダギリさんのナレーションが胸に迫る。また、職業訓練校には、白岩に一緒にキャバクラを経営しないかと誘う代島(松田さん)や、ワケありの過去を持つ原(北村有起哉)、冷めた目つきでタバコを吸う森(満島真之介)なども登場。「もっとうまく生きられるはずだった」と思いながら生きる、こじれた大人たちの恋愛と日常。彼らは、自身の見えない“フェンスを越える”ことができるのか。心がざわつく予告編となっている。『オーバー・フェンス』は9月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月13日作家・佐藤泰志氏の生涯最後の芥川賞の候補となった小説を映画化した『オーバー・フェンス』の東京プレミア上映会が7月28日(木)、テアトル新宿にて行われ、出演するオダギリジョー、蒼井優、松田翔太ら総勢8名が登壇し、華やかな一夜となった。杖をついて登場したオダギリさんは、「これ、腰痛めただけでファッションじゃないので、あまり気にしないでください」と苦笑しながらコメントするも、最後には「ロケンロール!」と言い杖の先端にあしらわれた髑髏をかざし、盛り上げることも忘れなかった。本作は、孤高の作家・佐藤氏原作の『海炭市叙景』(熊切和嘉監督)、『そこのみにて光輝く』(呉美保監督)に続く、函館三部作最終章。結婚生活が破たんし、職業訓練校に通う孤独な男が、一人の女と出逢い変化していく姿を描いた物語。主人公を演じたオダギリさんと魂でぶつかり合うような恋に落ちていく女性を演じた蒼井さんは、本作が20代最後の役になった。蒼井さんは、「すごく難しい役だったので、『つかめたぞ』という瞬間がないまま撮影を終えました。できあがりを観るのがすごい不安でした」と心境を吐露し、「だけど、実際観てみると私の存在どうこうではなく、素晴らしい脚本と監督とキャストやスタッフがいれば、こんなに自分の中で大切に思える作品があるんだなと改めて気づかされて。これを大切に、30代をつき進もうかしら、と思える作品でした」と、心を込めて語った。一方、劇中で二人を出会わせる立場となった松田さんは、撮影現場でも似たような苦労があったそうで、「僕が二人を出会わせる役なんですけど、とにかく二人が人見知りなので全然しゃべってくれないし、弁当も違うところに行っちゃうし(笑)」と、撮影2日目にして苦労があったと明かした。松田さんは、「ここは俺が行かなきゃと勇気を振り絞ってオダギリさんの横に行き『弁当一緒に食いませんか?』と言いました。僕が突破するとぐっと盛り上がっていたので、役割は果たせたのかな」と頭をかいていた。上映会には、そのほか北村有起哉、満島真之介、松澤匠、鈴木常吉、山下敦弘監督が登壇した。『オーバー・フェンス』は9月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(cinamacafe.net)
2016年07月28日主演に松山ケンイチを迎え、成宮寛貴と菜々緒の続投も決定している連続ドラマW「ふたがしら2」。この度、大森南朋、渋川清彦らが加わり、オールキャストが発表された。江戸の夜。暗闇の中、うごめく人影。弁蔵と宗次“ふたがしら”の盗賊一味「壱師」は、“つとめ”を鮮やかにこなしていた。昼は、品川の宿で働く弁蔵(松山ケンイチ)と宗次(早乙女太一)。料理の仕出しをする宗次に対し、弁蔵は賭場でばくちを打つ日々だ。ある日、弁蔵は賭場で勝ち続ける男、蔵蔵(くらぞう)(大森南朋)に出会い、意気投合する。早速、吉原に繰り出した弁蔵と蔵蔵だが、男衆に捕まった若い娘を追って来た宗次と遭遇。そんな3人の前で花魁道中が始まるが、その花魁を見て驚く弁蔵と宗次。そこにいたのは、おこん(菜々緒)だった。おこんは、弁蔵と宗次に、遊女11人を盗み出してほしいと仕事を依頼する。一方、江戸の町では新たな火盗改の頭が着任早々、次々と盗賊一味を捕らえて名を上げていた。 そんな中で、「壱師」の“つとめ” が始まるのだが――。松山さん演じる、明るく豪快な弁蔵と、早乙女太一演じる、頭脳明晰でクールな宗次の2人の盗賊が、“脅さず殺さず、汚え金を根こそぎいただく”をモットーに、巧妙な駆け引きと騙し合いの中、鮮やかに“つとめ”を遂行していく痛快時代劇エンターテインメントシリーズ「ふたがしら」。シーズン1のラストでは、自分たちの盗賊一味「壱師」を築いた弁蔵と宗次だったが、今回のシーズン2では、「壱師」のかしらとなった2人の、江戸の頂点を目指す新しい戦いを描いていく。そして今回の続編に、「ハゲタカ」や『笑う警官』など、数々の作品に出演する大森さんが登場! 本作では畷安房守蔵人(なわてあわのかみくらんど)/蔵蔵という2つの名前を持った重要なキャラクターを熱演する。大森さんが演じるのは、二面性を持った役どころということで、「台本を読んで覚え始めたりしていた頃はどのように演じようかと思っていました。色々と試してみましたが極端に何かを変えようとか、そこまで作りこむことはしないで、もちろん風貌も変わりますし演出やその場の雰囲気など、相手役でもそのような所が変わってきているとは思います。遊び人の蔵蔵の時は笑顔を出したり、弁蔵とつるんでいる時は、本当に素直に楽しんでいる風に出せればいいかなと思い演じました」と役作りについて語った。また、実際に撮影に入り、血のりの量に驚いたと話す大森さんは「もちろん血のりの経験はあるのですが、ここまで噴き出すのは、近年稀にみる量だと思います。自分はいちドラマファン、映画ファンとして、どうなっているのか見てみたいです。これからご覧になる方も、血のりの噴き出すシーンは必見です」とアピールしていた。また、大森さんのほかにも、壱師の仲間・芳役に渋川さん、前作に続き叶屋喜兵衛役に田口浩正とお銀役に芦名星、吉原の遊女役に吉倉あおい、火付盗賊改方の一員、監物弥九郎役に山田純大、お銀と恋仲になる政吉役に北村有起哉、前作に続き鉄治郎役の橋本じゅん、畷安房守蔵人の上役の稲葉備前守役に矢島健一、御隠居役でお馴染みの品川徹など豪華キャストが集結する。連続ドラマW 「ふたがしら2」は9月17日(土)22時~WOWOWプライムにて放送(全5話)※第1話無料放送。(cinemacafe.net)
2016年07月15日オダギリジョーを主演に、蒼井優、松田翔太、満島真之介、優香、北村有起哉ら実力派キャストたちで描く、孤高の作家・佐藤泰志原作の函館三部作最終章『オーバー・フェンス』。7月12日(火)、佐藤氏の故郷であり、本作のロケ地である函館にて最速完成披露上映会が開催、舞台挨拶にオダギリさん、満島さんと山下敦弘監督が登壇し、急遽参加することになった蒼井さんの登場とともに、会場は大盛り上がりを見せた。本作は、わずか41歳で自ら命を絶った佐藤氏が、小説家としての生活を諦めかけた時期に函館の職業訓練校で過ごした日々の経験を基に執筆、1985年に生涯最後の芥川賞の候補となった同名小説が原作。没後20年を経て改めて評価され、相次いで映画化された『海炭市叙景』(’10)、『そこのみにて光輝く』(’14)に続く“函館三部作”と言われている。この日、函館市芸術ホールで行われた本作の日本最速上映の舞台挨拶では、豪華キャストが登場すると、割れんばかりの歓声が巻き起こり、急遽決まった蒼井さんの登壇は観客には知らされていなかったため、うれしいサプライズとなった。まずは、オダギリさんが「こんばんは」と挨拶すると、大きな拍手が。「こんばんは、と言っただけで拍手をいただけて嬉しいです。函館の方々の温かさと寛容さですよね。函館三部作の最終章に当たる作品なので、みなさまからの期待も感じずにはいられないのですが、きっと、応えることができる作品になったと思います。みんな、そう思っていると思います」と胸を張ってコメント。蒼井さんも本作への参加を「とても光栄」と語り、「函館のみなさんは、放っておくところは放っておいてくれるし、応援をくれるときはしっかり応援してくださる。とても心地よく撮影ができました。感謝しています」と語り、撮影は「難しい役でしたし、甘い言葉をいただける現場ではなかったので不安でしたが、自分がどうこうではなくてシーンの中にある空気が物語を進めていく、ということがとても日本映画らしいと思いました」とふり返った。また、満島さんは、「今日蒼井さんがサプライズで来たことで必要がなくなった満島です(笑)」と、やや自虐気味に(?)挨拶。「沖縄出身なのでゆかりがない町ですが、何度か函館に足を運び、いいなと思っている中で今回のお話をいただきました。だから撮影がない日もずっと函館で遊んでいました」とコメント。さらに、「実は僕、スポーツバカだった高校生のときにオダギリさんの映画を観まして。それがきっかけで、ここの世界に入ることになりました。作品は、『HAZARD』です。しかも、その映画でオダギリさんがCDを出したんですが、それも買ったんですよ!」とまさかの告白。オダギリさんが「本当に?なんで言わなかったの?」と応じると、「言いましたよ!それで函館で『HAZARD』にサインしていただいたんですよ。僕これまでサインしてもらったことなくて、だから今日は函館でオダギリさんと2人で舞台挨拶ができると分かってすっごく嬉しかった。でも蒼井さんが来て、正直ステージに出て行きづらかった(笑)」と、オダギリさんへの叶わぬ“愛”を明かし、笑いを誘った。ようやく完成披露上映を迎えたことについて、山下監督は「ちょうど1年前に撮影して、過酷なスケジュールでしたが、函館の方には本当に協力いただきました」と感謝を述べ、「今日観てもらった方々には、各々何かを感じてもらえたらいいなと思います。いろんな切り口のある映画なんです。白岩(オダギリさん)と聡(蒼井さん)の物語だけど、みんなが主役の映画です。役者たちがスゴイ芝居をしています」と、豪華俳優陣に太鼓判を押した。山下監督とは同い年というオダギリさんは、「この映画は30代の最後の作品です。20代の頃に山下監督と作っていたら、こうはならなかったと思うし、お互いに何十年かこの映画の世界で生き抜いて、結果、いま40歳で出会った。いまの自分だから醸し出るものを、いまの監督だからたくさん切り取ってもらえたと思います。同い年だから伝わるところ、同じように感じるところもあったと思う。それがこの作品だったことが嬉しいです」とふり返る。さらに、「全く計算を通り越した不思議な、とんでもないシーンができました。役者をやってきて、出せてなかったものがたくさん詰まっているし、蒼井さんとのシーンもそう。蒼井さんじなかったらこうはなっていない。30代を締めくくる記念すべき作品になりました」と感慨深げに語った。一方、蒼井さんは「オダギリさんとは『蟲師』でご一緒しましたが、お互いに人見知りが激しすぎてほとんど話さなかった。2人だけで控室っていう時間があったんですが、地獄のような時間でした(笑)。オダギリさんに嫌われてるんだろうな、って思った」と吐露。すぐさまオダギリさんが「嫌ってなかったんですよ!」と返すと、蒼井さんは「松田翔太さんとか満島さんがいて、何度も飲みに誘ってくれて仲良くなりました」と、仲の良さが伺える現場での様子を明かしてくれた。『オーバー・フェンス』は9月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月13日舞台『BENT』が7月9日、東京・世田谷パブリックシアターで開幕。初日上演に先がけて、7月8日に会見が行われ、主演の佐々木蔵之介のほか、北村有起哉、新納慎也、中島歩、小柳友、藤木孝が出席した。【チケット情報はこちら】同作は、第二次世界大戦下のドイツを舞台に、セクシャルマイノリティの人々が受けた弾圧と、その中で育まれる究極の愛を描いた物語。佐々木は強制収容所に収容された同性愛者の囚人、マックス役を務める。佐々木は同作について「とっかかりとしてはナチス・ドイツの話で、強制収容所の話、しかもホモセクシャルとハードルは高いですが、内容としては本当にどストレートな愛の物語です。台本を読んだ時から泣いてしまったくらいなので、ぜひ劇場で観ていただきたいです」とコメント。また稽古場の様子について佐々木は「夏の暑い中、男ばかりで汗だくで稽古していました。たぶんテレビではほとんど流せないようなことばっかりやってたと思います。まあ、絡みますね(笑)」。また、近年『マクベス』、『ロンドン版 ショーシャンクの空に』とタフなシチュエーションの舞台に挑んできた佐々木。「近作は全裸だったんですけど、今回は半裸です(笑)」と笑いを交えて語った。この日の会見に、同じく囚人役を務める北村とともに坊主頭で登場した佐々木。そのことについて問われると「坊主は初めてです。いやー、楽ですね…シャワーが楽。でも、これでもちょっと伸びたんですよ。もうちょっとしたら分け目ができるかな(笑)。自分の中では結構伸びたなという気はするんですけど」と坊主頭を撫でながらコメント。北村は「坊主は何回かしたことあります。おしゃれでやったことはないですけど(笑)。でもかたくなに、“いや僕は坊主のカツラで”って言って、それで頭にカツラのスジなんかが見えたら、お客さんがドン引きするような作品なんで。でもよかったです、夏ですし」と語った。また、この作品に向けて、体を絞った北村は「1年前から作品に出ることは知ってたんで、そこからゆっくりゆっくり、食事制限をして・・・だいたい10キロくらい絞りました」とコメント。それについて佐々木から「お酒をビールからハイボールに切り替えたって、それくらいやろ?」とツッコミが入ると、笑いながら「好きでやってるんで、あんまり追い詰めすぎるとおかしくなっちゃうんでね。楽しんでやりたいなと思ってます」と返した。舞台『BENT』は7月24日(日)まで、東京・世田谷パブリックシアターで上演。その後、宮城、京都、広島、福岡、大阪を周る。
2016年07月12日舞台『BENT』が、7月9日(土)から東京・世田谷パブリックシアターで上演される。本作は、第二次世界大戦中のドイツ・ナチスの強制収容所で密かに気持ちを通わせる男性同士の愛を描いた作品。極限状態で愛を貫くふたりを佐々木蔵之介と北村有起哉が演じ、2013年に『読売演劇大賞』最優秀演出家賞と最優秀作品賞をW受賞した森新太郎が演出を務める。その稽古場に潜入した。舞台『BENT』チケット情報この日、稽古場で演じられたのは冒頭からの3つのシーン。舞台は、二日酔いのマックス(佐々木)が、同棲中の恋人・ルディ(中島歩)に、昨夜の自分の様子を尋ねるところから始まる。酔うと記憶をなくしてしまうマックス。そこに昨夜彼が“お持ち帰り”したウルフ(小柳友)が素っ裸で登場する。マックスは、自分の痴態を知って落ち込んだり、困るとすぐに「ルディ!」と頼ったり、反省したそばからウルフの誘いを拒みきれなかったり。だらしないがどこか愛らしさを感じる。そんな恋人に呆れながらもなんだかんだ世話を焼いてしまうやさしいルディ。ふたりの性格や関係性、そして魅力が伝わってくるシーンだ。シーンを終えると、台詞の抑揚やソファに座るタイミングなど、森からの丁寧なダメ出しが入る。その場で何度も同じセリフを繰り返しながら、細かな修正を加え、少しずつ芝居を作り上げていく。すぐわかるほどの大きな変化でなくても、伝わり方が全く違うことに驚いた。ひとつの台詞、ひとつの動きがより生き生きと場景を伝え、物語に引き込んでいく。その後も、ルディが働くクラブのママ・グレダ(新納慎也)のもとにふたりが逃げ込む場面や、マックスが叔父のフレディ(藤木孝)と生き延びるための交渉をする場面が演じられた。グレダからは一晩を境に同性愛者が迫害対象になったことを教えられ、叔父からは同性愛を禁じる法案が通過したことを伝えられる。ゴージャスな楽屋で、のどかな公園で、グレダやフレディの言葉が空気を不穏に変えていく。そんな中でもなんとか“ふたりで”助かろうとするマックス。誰もが知る史実の上でその姿は痛々しい。稽古場は和やかな雰囲気の中、台詞を繰り返す声が絶えず聞こえる。北村は役作りで食事制限をしているようで、佐々木が「かなり痩せたよな」と声をかけていた。その側では役者がよりスムーズに動けるよう、小道具の調整が行われている。演出家、演者、スタッフ、誰もが作品に真摯に取り組んでいた。幾度も上演されてきた作品だが、今作は真っ直ぐ、そして深く描かれる“愛の物語”が観られるはずだ。PARCO Produce『BENT』は、7月9日(土)から24日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて。文:中川實穗
2016年07月04日佐々木蔵之介と北村有起哉が、ナチスの強制収容所という極限状態で貫いた愛を描く舞台『BENT』。7月の上演に先がけ稽古場でトークセッションが行われ、ミッツ・マングローブの進行のもと、主演の佐々木、北村、演出の森新太郎が本作について語り合った。舞台『BENT ベント』チケット情報本作は、第二次世界大戦下のドイツを舞台に、セクシャルマイノリティの人々が受けた弾圧と、その中で育まれる究極の愛を描いた物語。ゲイをストレートに表現した世界で初めての演劇作品と言われており、佐々木演じる主人公・マックスを、海外ではリチャード・ギア、日本では役所広司や椎名桔平といった名だたる名優たちが演じてきた。演出の森は「戯曲を読んだのは10年位前になると思うのですが、そのときとにかく泣けちゃったんですね。涙腺が崩壊して、こんな泣けてしまったものは自分で演出できないんじゃないかと思うような作品でした。今回、パルコに提案する前にもう一回読んだらやっぱり泣けてしまって。演出プランを作るときに読んだらまた泣けてしまって。こんなに泣ける戯曲は僕の演劇人生ではない」。佐々木は「戯曲を読んでいくと、僕と北村さんの間で互いの顔を見合わせることもなく、触れることもなく、ふたりで愛を確かめ合うシーンがあって。これはまさに演劇の醍醐味だなと。できるかどうかわからんけど、森さんとやってみようと決めました」北村は「僕もほんとに読む度に泣いちゃって。演じてるときも本当にクッとこらえてがんばんないとってくらい、作品としてすごく力がある。ちょっとでも客観的になると泣きそうになるので、しっかり手綱を握っとかないと」と、それぞれ本作について熱く語る。ミッツからの「同性愛者を演じるというのはいかがですか?」という質問には、佐々木が「北村さんが稽古場で、裸足に雪駄をはいて、足を触りながら本を読んでるんですけど、それすら愛おしく見えてきた」と告白。北村は「エアセックスのシーンがあるんですけど、お客さんもドキドキすると思います」と見どころを紹介した。森は「ナチスの抑圧というのが前面に出ていますが、差別や偏見の壁というのはいつの時代、どの社会でもなくなったことはない。数日前には銃乱射事件も起きて。日本ではあそこまでのことはないですけれども、ああいう社会の不寛容さがある以上、この作品はやられ続ける価値があるんじゃないかと思います」と語った。「国境も人種も性別も超えたストレートな愛の話です。ぜひ劇場で観て頂ければ」(佐々木)PARCO Produce『BENT』は、7月9日(土)から24日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて。撮影・取材・文:中川實穗
2016年06月15日俳優の佐々木蔵之介が14日、都内で行われた主演舞台『BENT』記者発表会に、共演の北村有起哉、演出の森新太郎とともに登場した。また、タレントのミッツ・マングローブがゲストMCを務めた。同作は1930年代中頃のドイツを舞台に、ナチスによって迫害されていたセクシャルマイノリティの受難と愛を描く物語。1978年に上演され、同性愛者を表現した世界で初めての演劇作品と言われており、日本でもこれまで役所広司、椎名桔平など様々な俳優によって演じられている。佐々木はあまりの内容の深さに、一度は「ダメ、できない」と、断ることを考えたという。また北村も「台本を読むたびに泣いちゃって、最初の本読みでも泣いちゃって」と語り、「演じてる時は泣いちゃダメです。泣かないように頑張らないと」と意気込んだ。2人は役の上で恋人同士となるが、佐々木は「本読みの段階ですら有起哉が愛おしく見えてきた」と明かす。今までも北村と共演してきたが「以前は愛おしさは全くなかった」と言い、今は稽古着を散らかしているだらしない感じも「いいかなと思えてきた」と、すでに役に入っている様子。MCを務めたミッツは「実地体験が必要でしたら言ってください」と佐々木にメッセージを送った。また演出の森は、12日にアメリカ・フロリダで起きた銃乱射事件にも触れ「社会の不寛容さがある以上、演じ続けられる意義はある作品だと思う」と作品についての思いを表す。さらに森は「外国の作品は、『差別もあるけど、跳ね返す』ということを見せるけど、日本はそもそも"ないもの"のように見せるのが息苦しさだなと感じていて。演劇はTVで公になるわけではないし、砦になりたいです。お客さんもそんなヤワではないし、観たら観たで考えてくれると思う」と、観客へ信頼を寄せた。
2016年06月14日映画『オーバー・フェンス』が2016年9月17日(土)に公開される。原作は、佐藤泰志による同名の小説。彼が執筆活動を諦めかけた頃、函館の職業訓練校にて過ごした自身の経験を基に執筆し、生涯最後の芥川賞候補となった作品だ。『マイ・ バック・ページ』『味園ユニバース』など闇を抱えた人間たちに柔らかな光を与える名手・山下敦弘監督が映像化をした。キャストには、主人公・白岩役にオダギリジョー、白岩と恋に落ちる女性・聡(さとし)役に蒼井優、そして白岩と同じ職業訓練校の生徒・代島役に松田翔太など豪華キャストが出演。また脚本・音楽・撮影にも、国内外で評価された『そこのみにて光輝く』のスタッフ陣が再集結した。公開された特報では、人生を諦めかけ職業訓練校に通う白岩(オダギリ)と、ホステス・聡(さとし/蒼井)が、自転車に2人乗りをして函館の夜を駆け抜ける姿が収められている。白岩と聡が激しくぶつかり合うシーン、薄紫色の幻想的な夕空を眺めながら涙を流す聡、港で立ち尽くし泣き崩れる白岩の様子…。生々しい大人の恋愛を描く本作の、美しくも儚いストーリーが垣間見える映像となっている。■ストーリー家庭をかえりみなかった男・白岩は、妻に見限られ、東京から故郷の函館に戻りつつも実家には顔を出さず、職業訓練校に通いながら失業保険で暮らしていた。訓練校とアパートの往復、2本の缶ビールとコンビニ弁当の惰性の日々。白岩はなんの楽しみもなく、ただ働いて死ぬだけ、そう思っていた。そんなある日、同じ職業訓練校に通う仲間の代島にキャバクラへ連れて行かれ、鳥の動きを真似る風変りな若いホステスと出会う―。名前は聡(さとし)。「名前で苦労したけど親のこと悪く言わないで、頭悪いだけだから」そんな風に話す、どこか危うさを持つ美しい聡に、白岩は急速に強く惹かれていくが...。【作品情報】公開日:2016年9月17日(土) テアトル新宿他全国公開監督:山下敦弘 / 脚本:高田 亮出演:オダギリジョー 蒼井 優 松田翔太 北村有起哉 満島真之介 松澤 匠 鈴木常吉 優香配給:東京テアトル+函館シネマアイリス(北海道地区)©2016「オーバー・フェンス」製作委員会
2016年06月09日『桐島、部活やめるってよ』や放送中のドラマ「重版出来!」(TBS)にも出演している個性派俳優の前野朋哉が、「au」のCMにて新キャラの一寸法師を演じることが5月31日(火)の「au発表会 2016 Summer」にて発表された。発表会には桃ちゃん(桃太郎)こと松田翔太、金ちゃん(金太郎)役の濱田岳、乙ちゃん(乙姫)の菜々緒も出席した。一寸法師の存在に関しては、これ以前のCMの中にも小さな人間の影が所々で映りこんでおり、ネットなどを中心に「一寸法師がいる!」「誰だ?」と話題を呼んできたが、ついにその正体が判明した。前野さんが登場する新CMは、庭先で桃ちゃんらが“大きくなる灰”で遊んでいたところ、一寸法師がその灰をかぶって大きくなる。当惑する桃ちゃんらをよそに「ずっとそばにいたよ」と親しげに話しかける一寸法師だが、みんなから「誰?」と返される。この日の発表会でも、前野さんはノリノリで刀を抜いたり、クールにポーズを決めて登場するも、松田さん、濱田さん、菜々緒さんは微妙な反応。CMと同じように「誰?」とすげないリアクションで、菜々緒さんに至っては親しげに話しかけられるも「知らないっつってんだろうがっ!」となぜかブチ切れる。そんな反応にも負けず、前野さんは「(CM撮影を)すごく楽しみにしてました!探りながら一寸を演じることができました」と充実感いっぱい。濱田さんは「勝手ながら、一寸法師は美男子だと思ってて、ジャスティン・ビーバーあたりが来るかと」と失望感をあらわにする。それでも、前野さんが俳優としての活躍に加え、監督としても活動していることが紹介されると、菜々緒さんはこれまでの態度から一転「監督もされるんですか?ぜひご贔屓に!竜宮城にも遊びに来てください」と売り込み、前野さんはデレデレ。2人は今回の新CMでは共演してないが、菜々緒さんが「次が楽しみです。どれだけドSでいくか期待してください!」と語ると、前野さんも「怒られるのが楽しみです」と笑っていた。(text:cinemacafe.net)
2016年05月31日佐々木蔵之介の主演舞台『BENT』が7月、世田谷パブリックシアターにて開幕する。【チケット情報はこちら】イギリス演劇の傑作と呼ばれる本作、その舞台となるのは1930年代のベルリンだ。ナチス強制収容所の過酷で絶望的な状況下においても、真実の愛を求め、人間としての誇りを失わずに生きた男たちの物語が展開する。これまでに刑務所(『ショーシャンクの空に』)や精神病棟(『マクベス』)といったタフなシチュエーションの舞台に挑んできた佐々木は、「またこういう芝居か…と」と苦笑を見せるが、すぐさま背筋を正して静かに意気を込めた。「でもやっぱり、自らこういった芝居を選んでいるのかな、ってことに最近気づきました。新しい世界への、演劇を信じる挑戦ですね」ナチスの迫害を受けた同性愛者の悲劇として知られる本作だが、「性別は関係なく、究極の中だからこそ見えてくる愛の物語」ととらえている。厳しい監視のもと、彼らは命をかけて、イマジネーションで愛を通じ合う。「台本を読んで、コレ、本当にお客さんにわかってもらえるのか!?自分がやることで伝わるのか!?と正直、思いました。でも前作の一人芝居『マクベス』で、多役を担う中でマクベス夫人も演じたんですが“色っぽかった”と言ってもらえたんですよ。僕がやっているのにそんなわけがない(笑)。でもそれはお客さんの想像力で、そんなふうに見てもらえたんだなと。ならば、『BENT』の男二人の関係も、極限状態の中でこの二人がどうやってお互いを抱きしめ、愛を感じているのか、きっと理解してもらえるんじゃないかと思うんです」佐々木が扮するマックスと愛し合うホルスト役は、「大好きな舞台俳優のひとり。板(舞台)の上で自分自身を解放できて、その役を生きることができる役者」と信頼を寄せる北村有起哉だ。さらにもう一人、芝居作りの強力な相棒となるのが、演出家の森新太郎である。「森さんと同じ劇団(演劇集団円)の橋爪功さんとご一緒した時に、『今度、森さんと舞台をやるんです』と話したら、『アイツ、しつこいぞ!』って何度も言うんですよ(笑)。だから稽古場では相当しつこいんだろうなと思って。でも僕はしつこい稽古は嫌いじゃない。勉強家で、演劇が本当に好きな人だと思いますね。演劇は時間をかけて作っていくのが一番大切だと思うので、森さんと組めることは幸せです」自らを追い込んでこそ、舞台に立つことができる。その覚悟をつねに感じさせてくれる役者、佐々木蔵之介の“演劇を信じる力”に共鳴したい。「人を愛し、愛される感覚が、極限状態だからこそ強烈に、衝撃的に突き刺さってくる。それを劇場で感じてほしいですね。“目の前で今、何かすごいことが起こっている!”と体感できるのが演劇の醍醐味。その、愛の核となるものが見られたらなと。皆さんと一緒に、僕もそれが見たいです」取材・文上野紀子衣裳協力Vlas Blommeスタイリスト勝見宜人(Koa Hole inc.)
2016年04月25日俳優・満島真之介らが、オダギリジョーの主演で山下敦弘監督がメガホンを取る映画『オーバー・フェンス』(9月公開)に出演することが明らかになり25日、劇中で演じるキャラクターを捉えた写真が公開された。原作は、映画化されてきた『海炭市叙景』(10年)、『そこのみにて光輝く』(14年)に続く、作家・佐藤泰志氏による「函館三部作」の同名タイトルの最終章(『黄金の服』に収録)。主人公は、家庭を顧みず妻に見限られ、故郷の北海道・函館に戻りつつも実家には顔を出さず、職業訓練校に通いながら失業保険で暮らしている男・白岩(オダギリ)。毎日を無為に過ごしていた白岩はある日、訓練校の仲間にキャバクラへ連れて行かれ、風変わりな若いホステス・聡と出会い、強く引かれていく。満島と共に出演が発表されたのは、女優・優香と北村有起哉で、2人は山下監督作に初出演。満島は訓練校の生徒・森由人役を、優香は白岩の元妻・尾形洋子役を、北村は森と同じく訓練校の生徒・原浩一郎役を担当。公開された写真の中央では、森のタバコを吸う1シーンが映し出されている。逃げ場のなさから鬱屈(うっくつ)した表情が印象的だ。加えて洋子や原は、共に白岩の人生の過去と現在に関わり、函館の夏、同じ瞬間を生きる人間模様を捉えているという。訓練校で器用に作業をこなせず、度々鬼教官からの罵声を浴びている問題児の森を演じる満島は、自身の役柄を「自分にとって挑戦でした」と打ち明ける。それは、複雑なキャラクターであるがゆえに「悲しみ、孤独、僕の記憶の中にあるいろんな感情が森の行動に宿る気がしていた」からだ。本作については、「見る人、季節によっていろんな感じ方ができ、『今を生きている』そう強く感じられる映画」と表現している。優香は、現場を「山下監督の作品の中に、参加できる喜びと緊張が入り交じって、函館の風景や空気に触れながら、あっという間に過ぎていった数日間」と回顧。北村は、「ずっと皆で函館で合宿生活をしていたので、ファミリーのようでとても居心地がよかった」と満足気に振り返り、優香同様に「念願の山下監督ともついにご一緒できたのでうれしかった」と喜びの言葉を口にした。(C)2016「オーバー・フェンス」製作委員会
2016年03月25日『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』に続く、佐藤泰志原作の函館三部作最終章『オーバー・フェンス』。オダギリジョー、蒼井優、松田翔太ら豪華キャストに加えて、この度新たに満島真之介、優香、北村有起哉の出演が決定した。家庭をかえりみなかった男・白岩は、妻に見限られ、東京から故郷の函館に戻りつつも実家には顔を出さず、職業訓練校に通いながら失業保険で暮らしていた。訓練校とアパートの往復、2本の缶ビールとコンビニ弁当の惰性の日々。白岩は、なんの楽しみもなく、ただ働いて死ぬだけ、そう思っていた。そんなある日、同じ職業訓練校に通う仲間の代島にキャバクラへ連れて行かれ、鳥の動きを真似る風変りな若いホステスと出会う。名前は聡。「名前で苦労したけど親のこと悪く言わないで、頭悪いだけだから」そんな風に話す、どこか危うさを持つ美しい聡に、白岩は急速に強く惹かれていくが…。原作は、「そこのみにて光輝く」や「海炭市叙景」が映画化され話題を呼んだ作家・佐藤氏の「黄金の服」に所収される同名作で、佐藤氏が執筆活動を諦めかけた頃、函館の職業訓練校にて過ごした自身の経験を基に執筆し、生涯最後の芥川賞候補作品となっている。また監督には、『苦役列車』『味園ユニバース』など、闇を抱えた人間たちに柔らかな光を与える名手・ 山下敦弘が務め、 脚本、音楽、撮影、照明は『そこのみにて光輝く』などで高い評価を受け続けるスタッフ陣が再集結している。キャストには、主人公・白岩役にオダギリさん、白岩と恋に落ちる女性・聡役に蒼井さん、白岩と同じ職業訓練校の生徒・代島役に松田さんと豪華キャストが顔を揃えた。そして今回新たに、オダギリさん演じる白岩らが通う職業訓練校の生徒・森由人役に、連続テレビ小説「梅ちゃん先生」や、アニメ「僕だけがいない街」では声優にも挑戦し、今年大注目を集める俳優・満島さん、森と同じく職業訓練校の生徒・原浩一郎役に、「ラストホープ」「怪盗 山猫」などに出演する北村さん、白岩の元妻の尾形洋子役に、「悪夢ちゃん」や大河ドラマ「花燃ゆ」などに出演するマルチタレント・優香さんの配役が発表された。満島さん演じる森は、職業訓練校で器用に作業をこなせず、度々鬼教官からの罵声を浴びている問題児。怒りや悲しみの衝動はあるけど動けず、じっと耐え、深い闇を抱えた役どころだ。 そんな森役を演じることについて満島さんは、「自分にとって挑戦でした。悲しみ、孤独、僕の記憶の中にあるいろんな感情が森の行動に宿る気がしていたんです」と語り、また「今日、その瞬間にその感情がどこにいるか、この映画は観る人、季節によっていろんな感じ方ができ、 『今を生きている。』そう強く感じられる映画です」とコメントしている。また、北村さん演じる職業訓練校の仲間・原、優香さん演じる白岩の元妻・洋子は、共に白岩の人生の過去と現在に関わり、函館の夏、同じその瞬間を生きる人間模様が描かれている。かねてより山下監督のファンだと語る二人だが、北村さんは「念願の山下監督ともついにご一緒できたので嬉しかったです。本当に映画が好きな人たちが集まって作った映画ですね」と語り、また優香さんも「山下監督の作品の中に、参加出来る喜びと緊張が入り混じって、函館の風景や空気に触れながら、あっという間に過ぎていった数日間。山下組に初参加させていただき、素晴らしいキャストの皆さん、スタッフさんとご一緒出来たこと、本当に幸せです」と喜びを露わにしている。監督をはじめとする邦画界を支える豪華スタッフ・キャストたちが作り上げる愛の物語。今回のキャスト発表でさらなる話題を集めそうだ。『オーバー・フェンス』は9月、テアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年03月25日京都府・烏丸御池の「京都国際マンガミュージアム」では、漫画家・望月三起也氏の代表作「ワイルド7(セブン)」の原画を展示する「望月三起也漫画家デビュー55周年記念!『ワイルド7』原画展」を開催する。会期は1月14日~2月9日(水曜休館)。開館時間は10:00~18:00(最終入館は17:30)。場所は同ミュージアム 1Fエントランス。観覧料は無料(ただし、マンガミュージアム入場料として大人800円、中高生300円、小学生100円が別途必要)。同展は、巨匠・望月三起也氏の漫画家デビュー55周年を記念して、同氏の代表作である「ワイルド7(セブン)」の「少年キング」連載時および単行本に使用した原画16点が初公開されるほか、「ワイルド7」限定オリジナル複製原画も初展示されるという。また、同館ミュージアムショップでは、「ワイルド7」限定オリジナルプリントシリーズ 全7種複製原画(小全紙サイズ660×505mm、望月三起也氏の直筆サイン入り、専用箱入り)が、各200部ずつ限定販売されるということだ。価格は、作品No.1~5(連載漫画原画および背表紙複製)が額あり:各5万4,000円、額なし:各4万3,200円。作品No.6~7(描き下ろし原画複製)が額あり:各7万5,600円、額なし:各6万4,800円。なお、望月三起也氏は1938年、神奈川県生まれ。1960年「少年クラブ増刊号」にて「特ダネを追え」でデビュー。1964年「少年キング」にて「秘密探偵 JA」を連載。大ヒットとなりその後数多くの作品を少年誌に発表。1969年からは「ワイルド7」を足かけ11年に亘って連載。単行本は増刷を重ね、その合計は800万部を超える。主な著作は「秘密探偵JA」、「最前線」、「ケネディ騎士団」、「狂い犬(マッドドッグ)シリーズ」、「ワイルド7」、「夜明けのマッキー」、「俺の新選組」、「優しい鷲 JJ」、「新ワイルド7」、「続・新ワイルド7」、「飛葉」、「ワイルド7R」など。
2016年01月12日NHKでクリスマスイブの夜に放送されるドラマ「ビューティフル・スロー・ライフ」の完成披露試写会が12月22日(火)に開催され、主演の常盤貴子、北村一輝が登壇した。4K技術を使用して撮影された本作。ある劇団のサエない美術係の男“彼”と看板女優の“彼女”がともに人生を歩んでいく過程を時代の移り変わりとともに4つの章で描き出す。常盤さんは舞台女優の役を演じるということについて「プレッシャーがありました」と述懐。「本当のことを言うと、日本中の演劇関係者の方には見てほしくない(苦笑)」と語るが、完成した作品を見て、その仕上がりに驚いたとも。「メイクさんや衣裳、照明の力で、時代が変わっていくさまを撮っていただきました。49分という短い時間でこんな風に作れるのかという驚きがあり、みんなに頼って大丈夫なんだという発見がありました」と振り返る。常盤さんと北村さんは、大河ドラマ「天地人」でも共演しているが、常盤さんは「私にとっては北村さんは完全に“殿”なんです(笑)。TVで北村さんを見ても『殿、頑張ってらっしゃるな』という感じで位が違う人間と刷り込まれてて、変えようがないんです」と大河ドラマでの関係性を引きずってると明かす。今回、夫婦役を演じたが「緊張しました!私も殿と夫婦をやれるようになったんだ…と嬉しかったですし久々にお会いして、笑顔がかわいくて、優しくて、幸せな時間でした」と満面の笑みを浮かべて喜びを語った。一方、北村さんは、大河ドラマでは、“殿”でありながら常盤さんと添い遂げることができず「家臣(=妻夫木聡)にとられてしまい、失恋したので(苦笑)、夢がかなってやっとカップルになれました」とニッコリ。ちなみに北村さんにとって本作は「実は(メインキャストとして)初めての恋愛ドラマ。(NHKの)『スタジオパーク』で『(恋愛ドラマを)やったことない』と言ったら話が来ました(笑)。しかも、常盤さんと!数々の恋愛ドラマの女王ですから、殿どころではなく、胸を借りるつもりでした。普段は普通に話せるけど、カメラの前でニコっとされるとドキッとするんですよ」と笑顔で明かした。「ビューティフル・スロー・ライフ」は12月24日(木)22時より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年12月24日「心霊探偵八雲」シリーズなどで知られる神永学原作の「怪盗探偵山猫」シリーズを実写ドラマ化する日本テレビ新土曜ドラマ枠「怪盗 山猫」。本日19日(土)、「KAT-TUN」の亀梨和也が演じる主人公の山猫が日本テレビの公式サイトから日テレロゴの“レ”の字を盗みだしたことが明らかになった。とあるビルの上、調子の外れた昭和の歌謡曲が聞こえる。その男は天才怪盗犯「山猫」。彼の現れる所盗み出されるは大量の資金。暴かれるは蔓延る悪事の証拠。神出鬼没の天才怪盗犯である山猫は、陽気にまるで楽しそうに隣のビルにワイヤーを発射すると、月に向かって小さく挨拶。ビルの屋上を飛び出し、闇夜を滑空する。鮮やかに盗みだされた1億円もの資金。警察たちがすんでの所まで追い詰めるも、今日もまたそんな警察たちを小ばかにするように、ケタケタと笑いながら見事に逃げだしていく山猫。そして残されたのは山猫に資金を盗まれた企業が犯していた犯罪の証拠だけが一つ。そんな中、雑誌記者の勝村は世間を賑わす「怪盗 山猫」の事件を記事にしていた。と、突然勝村の前に謎の男が現れる。勝村があなたは誰かと尋ねると、男は隠すことも、臆すこともなく、ニヤリと笑って告げる。「おれは怪盗 山猫だ」と。人前に堂々と現れる、前代未聞の怪盗犯。次に彼が目を付けたのは、山猫と同じく最近世間を賑わす天才ハッカーの存在であった。彼はなぜかその盗みを働く相手の素性を、徹底的に調べあげる。その天才ハッカーはどうやら父親の悪行を手助けするために不穏な動きを見せている。何を考えているか読み取れない。彼はなぜ盗むのか。その目的は――。本作で主人公・怪盗山猫を演じるのは、『ジョーカー・ゲーム』「セカンド・ラブ」などで高い演技力を見せつける「KAT-TUN」の亀梨さん。また雑誌記者・勝村役には、「相棒」シリーズや『逆転裁判』など様々なドラマや映画、舞台に出演する成宮寛貴、天才的なハッキングの才能を持つ女子高生・高杉真央役に『ちはやふる』『四月は君の嘘』などの公開が控える広瀬すずが出演。そのほか、菜々緒、北村有起哉、大塚寧々、佐々木蔵之介など俳優陣が脇を固めている。本作の公式サイトでは、18日から「明日、12月19日から3日間日本テレビの公式HPから『大切なアレ』を盗み出す。」という“山猫からの予告状”が掲載。今回、日本テレビの公式サイト上にあるロゴの“レ”の字が輪郭の点線を残して消失したことから、まんまと予告通りに、山猫に盗まれてしまったことが発覚した。今後も、1月の放送スタートに向け山猫からの予告状が次々と掲載される予定だという。次に仕掛けられるものは何なのか、天才怪盗山猫の今後に注目だ。「怪盗山猫」は2016年1月16日(土)21時より放送。(初回20分拡大)(cinemacafe.net)
2015年12月19日立川談春の原作を映像化し、「嵐」の二宮和也とビートたけしが初共演することで注目を集める「赤めだか」。このたび、主人公・立川談春を演じる二宮さんと、立川談春本人が立川談志師匠の命日を翌日に控える11月20日(金)午前、談志師匠が眠る都内のお寺を訪問。ドラマの撮影終了報告を兼ねて献花を行ったことが明らかとなった。チケットの入手が最も困難と言われる落語家、立川談春。少年時代のある日、立川談志の落語を見たことをきっかけに落語家になることを決意。17歳という若さの談春が、「天才」「風雲児」と言われた故・立川談志のもとに弟子入りし、弟子仲間たちと苦楽を共にしながら成長していく様子と、誰よりも落語を愛し、落語に挑み続けた男・談志の破天荒な生き様を“弟子目線”から描く。談春役の二宮さん、不世出の天才・立川談志役にビートたけし、立川談春の弟弟子にあたる立川志らくに濱田岳、兄弟子・立川関西役に宮川大輔、立川談かん役に柄本時生、立川ダンボール役に新井浩文、立川談々役に北村有起哉などが決定している本作。さらに番組のナビゲーターを笑福亭鶴瓶、物語のナレーションを薬師丸ひろ子が務めることでも話題を呼んでいる。このたび談春さん本人と共に立川談志師匠が眠るお寺を訪れた二宮さんは、「本来は撮影に入る前に談志師匠にご挨拶に来たかったのですが、来ることが出来なかったのでそのお詫びと、無事撮影も終われたのでどこかで見て欲しいとお願いしました」と語り、談春さんは「(談志師匠が)ドラマを見ている姿が浮かびました。家族がドラマを見ている後ろで、『おもしろくねえなッ』とか言いながら、『これ談春?談春か?へぇ~』なんて言いつつも、きっと喜んでくれていると思います」と師匠を偲んだ。また同時に、立川志の輔役の香川照之、林修一役のリリー・フランキーほか、スペシャルゲストを含むオールキャストも発表に!すし屋の大将にさだまさし、魚問屋の店主には柳家喬太郎、さらには春風亭昇太、春風亭小朝、中村勘九郎、三遊亭円楽が本人役で登場することが決定。そして魚河岸の女将を坂井真紀、談春の両親を寺島進と岸本加世子が演じる。この“豪華すぎる”キャスト陣で、立川談志の生き様を中心にどのようなドラマを描き出すのか期待したい。<以下、コメント>■二宮和也談春さんは実際目の前にいらっしゃる方で、これからまだ歴史を作っていく方なので、実際演じるのは難しかったです。後でご本人に見られちゃいますし(笑)。本当にまだ世の中が分っていない、尖がっていた頃の少年時代から演じさせていただきました。今の談春さんはとても謙虚な方ですが、川の石が丸くなっていくように、ドラマに描かれているような時代を過ごして来たから…という部分を見ていただきたいと思います。本当にスゴイ人たちが1シーンでも1カットでも、「出番の長さじゃないよ」という心意気でたくさん集まってくださり、皆でワイワイ言いながら作り上げた作品なので、その辺りも楽しんでいただければと思います。■立川談春撮影ではニ宮さんの落語が素晴らしくてビックリしました。歌って踊れて、話の間(ま)も分かる人ですが、正直、落語は出来ないと思っていたんです。ところが一度もレクチャーしていないのにちゃんと出来ていた。これはプロの落語家がみたらすぐその凄さがわかると思います。ドラマでは自分の師匠を自分で決められる、ちょっと珍しい世界を生業として歩んだ落語家と、「落語家になりたい」という、若者ならではの情熱をぶつけられた大人たちがどうやってそれに立ち向かうか?という部分が見事に描かれていると思います。決して甘酸っぱい思い出ではないですが、是非ご覧になって下さい。スペシャルドラマ「赤めだか」は12月28日(月)TBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年11月21日今年7月から入隊中、さらに本日19日からはメンバーのチャンミンが入隊することで世の女性の注目を集める「東方神起」のユンホが、約5年ぶりにラブコメ主演作に挑戦したドラマ「あなたを注文します」。この度、11月24日(火)より映像配信サービス「dTV」にて全16話独占配信されることが分かった。広告会社につとめるOLパク・ソンア(キム・ガウン)。弟の頼みでグクテ(ユンホ「東方神起」)が営む手作り弁当屋プルアダに注文した弁当を取りにいき、グクテにひと目惚れしてしまう。「材料が余ったから」とサービスで渡された弁当を開けてみると「あなたに出会った瞬間恋に落ちました」と書かれた告白カードが入っていた!浮かれるソンアだったが、別のお客さんに渡すはずの弁当を間違えて渡してしまったことを知る。再びプルアダを訪ねるのだが、グクテが大事にしていたアンティークの皿を割ってしまう。皿の弁償として、タダ働きを強いられるソンア。理想と全く正反対の冷酷非道なツンデレオーナーグクテの下で波瀾万丈な使用人生活が始まる――。手作りお弁当屋を舞台に、突然タダ働きすることになったヒロインと、彼女に店の雑用を押し付ける冷酷さと、仕事終わりに美味しい料理を振る舞う優しさを持つ“ツンデレ男子”が繰り広げる、胸キュン必至の王道ラブコメディ。日本では、9月に本作の1話から4話が劇場編集版として2週間限定で先行公開され、ファンの間で大きな反響を呼んだ。主演を務めるのは、日本でも絶大な人気を誇る「東方神起」のユンホ。アーティスト活動だけでなく、「夜景日誌」「野王~愛と欲望の果て~」など数々のドラマに出演し、スクリーンデビューを飾った『国際市場で逢いましょう』は公開1か月を待たずに1,000万人を動員する大ヒットを記録するなど、俳優としてもめざましい活躍をみせている。ヒロインを務めるのは「君の声が聞こえる」や、現在韓国で放送中のドラマ「錐」に出演中のキム・ガウン。また、ユンホのライバル役には「夜を歩く士(ソンビ)」「神のクイズ4」に出演したチャン・スンジョがキャスティング。3人が巻き起こす三角関係も本作の見所のひとつだ。本作は、韓国の配信サイト「NAVER tvcast」にて配信された際、期間中のデイリーランキング1位を獲得し、再生回数は1,200万回(最終回2015年7月29日累計)を突破する記録を樹立した超話題作。「東方神起」の2人ともが入隊したいま、本作が日本でもより大きな注目を集めるだろう。「あなたを注文します」は11月24日(火)0時より、毎週火曜日、4話ずつ配信。(全16話)(text:cinemacafe.net)
2015年11月19日佐藤浩市と本田翼が初共演を果たすことで話題の映画『起終点駅 ターミナル』。今週の公開を目前に控え、主人公・完治のかつての恋人、冴子を演じる尾野真千子からコメントが届いた。「ホテルローヤル」にて「第149回直木賞」を受賞し話題を集めた北海道在住の作家、桜木紫乃の同名最高傑作小説が、桜木作品初の映画化となった本作。愛する女性の死をきっかけに、北海道は釧路で25年間自らを罰するかのように全てを捨て生きてきた国選弁護人・鷲田完治(佐藤浩市)。完治は、家族から見放された孤独な椎名敦子(本田翼)の弁護を担当したことから、孤独を分かち合い、お互いが新たな一歩を踏み出していく姿を描いた感動のヒューマンドラマ。今回主人公・完治のかつての恋人役・冴子を演じている、連続テレビ小説「カーネーション」をはじめ、『殯の森』や『そして父になる』など映画に出演し、美しさだけではなく、その高い演技力で人気を集める実力派女優・尾野さんが、本作では儚さを感じさせる難しい役柄でありながら、彼女自身の魅力と重ねあわせ、女性としての美しさを見事に表現している。冴子は、完治の学生時代の恋人。共に暮らしていたものの、完治の司法試験合格と同時に姿を消してしまう。10年の時を経て、北海道の地で裁判官と被告人として再会し、逢瀬を重ねる2人。しかし、完治が冴子と共に新しい生活を歩もうと、旅立とうとしたしたその日に、彼女は目の前で自ら命を絶ってしまうのだ。そんな難しい役どころを演じた尾野さんは、「台本を読んだときに、分かりやすいものが多い世の中で、そうではない色々なことを考えさせてくれて、これが本来の映画だなと思い出させてくれてすごく嬉しかったです」とふり返り、本作に参加できた喜びを語った。また、「初めて脚本を読んだときに、心から演じることができそうだなと感じました。冴子という人物は孤独だったのか、幸せだったんだろうか…などと色々なことを考えながら演じていました。佐藤浩市さんと演じるのもわくわくしていましたし、終わってみてあらためて心からにじみ出るような芝居ができたなと、私の中に風が吹いた感じがしました」と明かし、難しい想いを抱える役柄でありながら、冴子を深く理解し、本作でも素晴らしい演技を魅せている。『起終点駅 ターミナル』は11月7日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年11月06日立川談春の原作を映像化し、「嵐」の二宮和也とビートたけしが初共演することで注目を集める「赤めだか」。これまで主人公・立川談春の兄弟子に宮川大輔、柄本時生らが発表されてきたが、この度、弟弟子に当たる立川志らく役が決定。CM、ドラマ、映画に出演し注目を集めている濱田岳が“七三分け”姿で登場することが明らかになった。チケットの入手が最も困難と言われる落語家、立川談春。少年時代のある日、立川談志の落語を見たことをきっかけに落語家になることを決意。17歳という若さの談春が、「天才」「風雲児」と言われた故・立川談志のもとに弟子入りし、弟子仲間たちと苦楽を共にしながら成長していく様子と、誰よりも落語を愛し、落語に挑み続けた男・談志の破天荒な生き様を“弟子目線”から描く。主演の立川談春役に二宮さん、不世出の天才・立川談志をたけしさんが演じ究極の“師弟”関係を築き上げる本作。立川談春の兄弟子・立川関西役に宮川さん、立川談かん役に柄本さん、立川ダンボール役に新井浩文、立川談々役に北村有起哉ら演技派俳優陣が集結。さらに番組のナビゲーター役として笑福亭鶴瓶、物語のナレーションに薬師丸ひろ子が決定している。そして今回、立川談春の弟弟子・立川志らくを演じるのは、すでに2016年公開作『信長協奏曲』『世界から猫が消えたなら』『ヒメアノ~ル』『グッドモーニングショー』と4作も出演が決まっており、映画のみならずドラマやCMにも引っ張りだこの濱田さん。濱田さんは元々談春さんのファンだったそうで、「落語会にも行ったことがあったので、『赤めだか』に参加できたことは光栄でした。もちろん、志らくさんのことも存じ上げていましたが、やはり実在する方を演じるのは緊張しました」とコメント。さらに二宮さん、たけしさんとの共演についても「二宮さんとお芝居でご一緒するのは初めてな上に、たけしさんとはいままでお会いしたことがなく、非常に緊張しました。そんな中で、二宮さん、たけしさんとセリフのキャッチボールが出来たというのは財産になりました。演じていて、とても楽しかったです」と感激した様子。公開されたビジュアルでは、落語を披露する濱田さんの姿が。超豪華キャストの中でどんな演技を見せるのか注目だ。スペシャルドラマ「赤めだか」は12月28日(月)TBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年10月20日主演・立川談春役に「嵐」の二宮和也、そして不世出の天才・立川談志役にビートたけしが出演することで話題のTBS年末スペシャルドラマ「赤めだか」。この度、放送日決定と共に、番組ナビゲータとして笑福亭鶴瓶、ナレーションに薬師丸ひろ子、立川流の噺家役として宮川大輔らの出演が決定した。いま、チケットの入手が最も困難と言われる落語家、立川談春。少年時代のある日、立川談志の落語を見たことをきっかけに落語家になることを決意。17歳という若さの談春が、「天才」「風雲児」と言われた故・立川談志のもとに弟子入りし、弟子仲間たちと苦楽を共にしながら成長していく様子と、誰よりも落語を愛し、落語に挑み続けた男・談志の破天荒な生き様を“弟子目線”から描く。今回、番組のナビゲーター役として登場する笑福亭鶴瓶。鶴瓶さんは「今回忙しい二人がよく引き受けてくれたなと思います。この二人がそれぞれの“談志”“談春”をやるのであれば必ずいいものができると確信しています」とコメントを寄せている。また、物語のナレーションには、NHKの「世界ふれあい街歩き」などでナレーションもこなし、自身も落語が好きだという薬師丸ひろ子が担当する。本を読んだ薬師丸さんは、「羨ましいと思うくらいのいい本で、自分も演じてみたいと思いました。落語に興味のある方はもちろん、興味のない方でも、こんな物語があったんだと想像しながら是非ご覧になっていただければと思います」と喜びを語った。さらに、立川談春の兄弟子・立川関西役には芸人でありながらも『ドロップ』や「チーム・バチスタの栄光」など多くのドラマや映画にも出演する宮川大輔。立川談かん役には『みんな!エスパーだよ!』に出演していた柄本時生、立川ダンボール役に『寄生獣』『バクマン。』新井浩文、立川談々役には「水球ヤンキース」「Dr.倫太郎」の北村有起哉という豪華キャストが出演することも決定した。主演の決定に注目を浴びていたが、今回の新キャスト発表でまた新たに注目を集める本作。落語好きはもちろん、そうでない人も楽しめる物語となること間違いなさそうだ。スペシャルドラマ「赤めだか」は12月28日(月)よりTBSにて放送。(cinemacafe.net)
2015年10月09日セイコーウオッチはこのほど、メジャーリーガーのダルビッシュ有選手が出演する「セイコー アストロン8Xシリーズ デュアルタイム」のTV-CM「BORDERLESS WORLD(ボーダレス ワールド)」の放映を開始した。「セイコー アストロン」シリーズは、GPS衛星電波受信により、簡単なボタン操作だけで正確な現在地時刻を表示することができるGPSソーラーウオッチ。2012年の発売以来、世界50カ国以上で高い評価を得ているという。「アストロン」という名称は、1969年にセイコーが世界に先駆け発売したクオーツウオッチ「クオーツ アストロン」に由来している。世界初のソーラーウオッチとして進化を続ける同商品は、メジャーリーガー・ダルビッシュ有選手の「進化する」イメージと重なることから、同選手をイメージキャラクターとした。2015年秋の新作は、2012年発売モデルよりも約30%のダウンサイジングや操作性の向上、ダイヤルの美しい仕上げなどを実現した第2世代(8Xシリーズ)に、2つの異なるタイムゾーンの時刻を同時に表示できる『デュアルタイム表示機能』を搭載した。また、アストロンでは初となる『曜日表示機能』も採用している。新CMでは、国境や文化、言語などの壁を越えて活躍するダルビッシュ有投手と、「セイコー アストロン」に共通する「進化する」イメージを中心に展開。ダルビッシュ選手が前進する姿を、スピード感のある映像と音楽にのせて描き、躍動的で力強いCMに仕上げたという。
2015年09月29日映画『猫侍 南の島へ行く』が9月5日(土)に公開され、主演の北村一輝をはじめ、LiLiCo、渡辺武監督が舞台挨拶に登壇。LiLiCoさんの公開熱烈アタックに北村さんがタジタジになった。TVシリーズ第2シーズンに続く劇場版第2弾となる本作。士官のために土佐に旅立つ久太郎と相棒の白猫・玉之丞だったが、なぜか南の島に漂着し…。本作では北村さん自ら脚本を共同で担当している。拍手に迎えられた登壇陣だったが、映画の何とも言えないゆるさに良心の呵責を覚えたのか、北村さんは開口一番「こんな映画でどうもすみません…」と頭を下げ、前代未聞の謝罪から舞台挨拶は始まった。この日、公開された本作は各館で満席が続出しているそうで、LiLiCoさんはノリノリで「『テッド2』を抜いちゃうね!どうしよう?来週の『王様のブランチ』が楽しみ!『1位になったのは『猫侍』でした』って!テッドにはもう落ち着いてもらいましょう!」と煽り、会場を盛り上げる。さらにLiLiCoさんは、以前から公言している北村さんへの熱い思いを、この舞台挨拶が最後のチャンスとばかり大放出!劇中の壁ドンのシーンについて「北村さんに『やりましょうか?』と言われ、心の中で『ヤッホー!』って感じでした」と大はしゃぎし、その時の壁ドンを白猫の玉之丞を演じたあなごが嫉妬の表情で見ていたと明かし「あれは女としてのジェラシーですね。最高に気持ちよかった」とニヤリ。さらに「これまで肉食女子として突っ走ってきたけど、最近は我慢することを覚えました。公開までに何かあると『映画のためだろ』と言われるので…」とこれでも、今日まで北村さんへの愛情表現をおさえてきたとアピール。「そろそろ私のことを…。いま流行ってるのは“交際0日結婚”です。流行りに乗った方がいいよ。そこから生まれる何かがあるから!私は全然OK!」と観客をそっちのけで北村さんへのアプローチを続け、これには北村さんもタジタジ。苦笑浮かべて「ステキですよ、ホント、いろいろ…。いろいろステキなところが多すぎて…」と微妙に恋の矢を避けていた。ここで“本命”とも言うべき白猫のあなごが登場し、流れは一変!北村さんに抱かれ、リラックスした様子のあなごに会場からも「かわいい!」という声が飛ぶ。LiLiCOさんに見せつけるかのようにべったりと北村さんに甘えるあなごに、撮影時とは逆にLiLiCoさんの方が嫉妬心に駆られたようで「面白くない!」と不満顔を見せ会場は笑いに包まれた。『猫侍 南の島へ行く』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:猫侍 南の島へ行く 2015年9月5日より全国にて公開(C) 2015「続・猫侍」製作委員会
2015年09月05日