『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた実写『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。第13回は、『デスノート Light up the NEW world』の"後継者争い"でぶつかり合う3人の「起用秘話」。○俳優としての進化とスター誕生――『デスノート』続編の製作が決まりキャスティング検討中に、東出昌大さんを舞台終演後にたずねて、楽屋で「大きな作品があるから」と予告したそうですね。デスノート対策チーム捜査官・三島役は彼しかいないと。主役のキャラクターとそれを演じる俳優をどうするのか、(佐藤)信介監督と話し合っていましたが、なかなかこれだ!という決定的な方向性を出せずにいました。そんな中で東出くんの初舞台を観に行って、彼が薄明りのステージで静寂の中スッと立っている姿を見たときに「東出で行ける!」と思ってしまったんです。本当に申し訳ないんですが、当時は『デスノート』のことが頭から離れず、『デスノート』のことを考えながら舞台を観てしまっていて。思いついてしまった勢いで、信介監督らに相談することなく、本人に「大作オファーするからよろしくな!」と言ってしまったんです(笑)。――佐藤さんがプロデュースした映画『桐島、部活やめるってよ』(12年・以下桐島)が、東出さんの俳優デビュー作ですね。はい、映画『桐島』以前の東出くんはモデルとしては活躍してましたが、演技の経験は全くなし。そんな彼をオーディションで抜てきしました。『桐島』はだから本当にデビュー戦で、東出くんも、ただただ必死に周りについていくという感じでした。でも、その無心さだったり、技術では出せない天性の存在感だったりが評価されて、その年の新人賞を総ナメしてしまいました。まさにスター誕生を目の当たりにしたという感じです。その時の彼には「作品を背負う」なんて感覚はもちろん無かったでしょうね。その後、私は『寄生獣』(14年・15年)をオファーしますが、この時も主役ではなく、でもある意味「オイシイ役」。エキセントリックな役柄でしたが、見事に不気味に演じてくれました。デビュー戦とは全く違う幅を見せてくれて、役者として日々進化していることを感じさせてくれました。そして、前述の舞台もそうですし、映画やドラマでも主役をドンドン務めるようになってきた。そろそろ私も東出くんとガッツリ組みたいと思ってはいました。ただ、私が東出くんに投げるのであれば、普通の球じゃ面白くないとも思っていました。だから彼とは縁があるんだと思います。私自身の最も思い入れのある作品の主役に、彼が演じることがベストと思える状況で再びめぐり合うことができた。東出くんにとっては、ただでさえ「デスノートを背負う」というのは大変なことだと思うのに、私という役者誕生以前を知っている厄介な存在からのオファーという断りづらいものだったので、相当ツラかったんじゃないですかね(笑)。でも、私の思いをしっかりと受け止めて、デビュー戦では考えられなかったほどに、真摯に作品を背負ってくれた。演技力に定評がある池松壮亮と菅田将暉を脇に置いて真ん中に立つというのも覚悟が必要だったと思いますが、それを含めて彼は背負った。そして、その2人に自分を認めさせ、リスペクトされる座長として作品を引っ張ってくれた。本当に凄いことだし、感謝しています。○橋本愛も絶賛する魅力――池松壮亮さんは、松山ケンイチさんが演じたLの後継者・竜崎役。こちらも相当なプレッシャーだったのでは。映画『桐島』の翌年、吉田大八監督が脚本演出した舞台『ぬるい毒』(13年)に、吉田監督の熱いオファーを受けた池松くんが出演していて、観劇後、少し会話もしました。とんでもなく恐ろしい役でした。普通の青年なんですが、とてつもない悪意を持った男を彼が、淡々と、しかし全く底の見えない恐ろしさを隠し持ちながら演じていた。その舞台の主演は私や信介監督の『GANTZ』(11年)で一緒だった夏菜ちゃん。少年のように人懐っこい女性なんですが、彼女が壊れてしまうくらいに完璧に陥れていました。観ているこちらも弄ばれているような感覚になってしまって、完全に池松くんに精神を蹂躙されてしまった(笑)。そして、舞台上の池松くんはとてつもなくセクシー。なんて恐ろしい役者だと思いました。映画『桐島』から仲良くさせてもらっている橋本愛ちゃんに『ぬるい毒』の池松くんにやられてしまった話をしたら、「佐藤さん、今さら何を言ってるんですか!」と怒られてしまって(笑)。2人は『大人ドロップ』(14年)で共演していますが、「あの人のようなセクシーな役者は、なかなかいない」と絶賛していました。Lは強烈すぎるキャラクターなので、後継者が同じアプローチをしても真似にしかならないかもしれない。全く違うアプローチで攻めると考えたときに、外見の奇妙さではなく、内面から出てくる恐ろしさで勝負したら面白くなるのではないか?そして、Lを超えようとする男を、松山ケンイチの後輩が演じたら、その背景により深みが加わるかもしれないとも考えると、それはもう池松壮亮しかいない。そうやって、池松くんに決定しました。○2年先まで埋まっていたスケジュール――菅田さんはキラの信奉者でサイバーテロリストの紫苑。こちらも難役ですね。三島と竜崎というある種の天才二人が疑念を持ちながらも、対決していく敵はもちろん強大でなくてはならない。なので、紫苑役には、三島と竜崎が協力してもかなわないかもしれないと観客が思うくらいのオーラを持った存在が欲しいと、信介監督は希望していました。また、紫苑には若さや青さによるイノセンスな部分も表現してもらいたかったので、若手のカリスマを探していました。菅田くんはもちろん最初から候補には上がっていましたが、彼はその時点で「2年先まで(スケジュールが)埋まっている」と言われるほどだったので、諦めていました。しかし、ある日、菅田くんの事務所から電話があって映画を探していると。何か急遽スケジュールが空いたのかもしれませんが、その場で紫苑の話をして速攻オファーを出しました(笑)。実は一番難しい役なのかもしれません。キラの信奉者であり、若者特有の危うさと天才性、そして狂気。イノセントな存在でいてほしいなと思っていたので、衣装は白。結果、見事に人間離れした雰囲気を体現してくれました。彼もいろいろアイデアを出していて、衣装合わせで白のイメージを提案したのは菅田くんですね。紫苑はキラ信奉者ですが、菅田くんとしてはワイミーズハウスのニアやメロのイメージも織り込んでいた。それを受けて、何か天才を現すアイテムというか小道具を持たせようと。そこで思いついたのが、幾何学折り紙。筑波大学の三谷純さんの立体折り紙アートはまさにイメージ通りでした。デスノートに登場するキャラクターは皆、何か特徴的なアイテムをもっていたりするので、折り紙は紫苑らしさをうまく伝えることができたアイテムになったと思います。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
2016年10月31日『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた映画『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。第9回は、「10年後の映画化、『GANTZ』『桐島』との関係性」。○今から5年前に企画――今回の映画化は、いつごろ動き出した話だったのでしょうか。昨年、連続ドラマ版「デスノート」が放送されましたが、今回の映画続編の企画はそれよりもかなり前なんです。企画の発端ということでは、2011年になりますかね。今回の映画続編を共に作り上げた佐藤信介監督との出会いとなる、実写映画『GANTZ』二部作公開後のことです。実写映画『GANTZ』を信介監督にオファーしたのが2008年。2009年末から2010年にかけて二部作一気に撮影しました。信介監督とは同じ1970年生まれで同じ苗字。何か運命を感じたのか(笑)、まだ完成もしていない撮影中からお互い手応えは感じていて、『GANTZ』が公開される前、つまりは「興行的な成功=結果」が出る前から「次」のことを話し合っていました。『GANTZ』は実写映画で「VFXを駆使した」「SF」「アクション」エンターテイメント超大作という、当時の日本映画界にはほとんど成功例の無い挑戦でした。今でも変わらずに少ないジャンルですね。そのチャレンジングな企画である『GANTZ』で、興行的にも成功できた(『GANTZ』が34.5億円、『GANTZ PERFECT ANSWER』が28.2億円)。信介監督とのチームで、この成功の「その先」に行かなければならない。二人とも、「成功」と「挑戦」というテーマを持って臨もうと意思統一はできていて、「挑戦」という意味で、現在の日本映画では少ない「オリジナル脚本」の開発も進めていたりしました。○『桐島、部活やめるってよ』で知る"真逆のエンタメ"――オリジナル脚本での映画は日本のメジャー作品では少ないですよね?現在の日本映画の環境としては、どうしても「原作モノ」が多くなっています。オリジナル脚本で成立している作品でも、三谷幸喜監督、北野武監督、是枝裕和監督など、監督としての実績やネームバリューがある方々の作品です。観客にとって映画を観るためには、1800円というお金とともに、映画館への往復の時間も含めて数時間以上の貴重な時間も費やさなければならないという、ハードルの高い娯楽です。だから選択には慎重になるのも仕方ありません。そうすると、「原作モノ」や「実績のある監督作品」など、原作が大ヒットしているから、前作が大ヒットしているからといった「よりどころ」をどうしても求めてしまうんだと思います。だから「オリジナル脚本」での成立は難しい。信介監督と2人で「オリジナル脚本」で攻めるのは「挑戦」にはなるけれど、「成功」するには大きな壁がある。いろんな企画を試行錯誤しましたが、その時点ではその壁を超えると思える「面白いネタ」が見つからなかった。また、僕と信介監督としては、より多くの観客に楽しんでもらえる「エンターテイメント作品」にもこだわっていました。「オリジナル脚本」で「作家性の強い作品」を目指すのは2人でやることではないと。小さい企画ではなく、信介組が再集結して挑むに値するプロジェクト、僕ら2人だけが満足するものではなく、大ヒットを狙えるとともに、スタッフ全員が「その先」と思えるものを求めていたので、時間がかかりましたね……。そんな感じで、2011年は具体的な企画を立てることができず、悶々とした日々を過ごしていました。信介監督も『GANTZ』が当たっちゃったもんだから、たくさんオファーが来てしまって(笑)。僕として、信介監督のスケジュールを拘束しているわけではないんですが、一応ずっと企画検討は一緒にしていたので、「この仕事(先に)やっていいですか?」と確認の連絡をしてくれるんです。そうして2人の企画が成立する前に、信介監督は大ヒットシリーズ『図書館戦争』と巡り合うことに(笑)。それ以降も信介監督はドンドン新作オファーが重なって、「『GANTZ』のその先」を考える時間は少なくなっていきましたが、それでも定期的に連絡は取り合っていました。私の方も2012年にそれまでの私のエンターテイメント超大作路線とは真逆と言ってもいい、映画『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八監督)をプロデュースしたのですが、これが評価はとても高く、日本アカデミー賞最優秀作品賞など映画賞を沢山いただきました。映画プロデューサーとして、『デスノート』『GANTZ』がそれまでの私の看板でしたが、『桐島、~』という新たなそして違う幅の看板ができました。このことが大きかったかもしれません。逆の方向への幅が広まったことで、新鮮な気持ちでエンターテイメントの大作について考えることができた。それまで『デスノート』のことは一切考えないようにしていたのですが、こと「エンターテイメント超大作」を目指すのであれば、そこに再度、目を向けるべきではないかと。そして、もうそろそろ10年なんだな……と。そんな節目なんてお客さんには関係ありませんが、「10周年の区切りで何か考えられるかもしれない」と思えるようになったんです。信介監督とであれば、新しいものを生み出せるかもしれない。「『GANTZ』のその先は、『デスノート』なのかもしれない」と。それで2013年、信介監督に「10年後のデスノート」で相談してみたところ、きっと悩んでいたと思いますが、わりと早いタイミングで「それで行きましょう」とお返事をいただきました。○『GANTZ』の映像化権を他社がリリース――まさか5年前にきっかけがあり、3年前に始まったとは……。われわれ観客は、映画作りのほんの一部分しか知らないことがよく分かるエピソードです。実写映画『GANTZ』も、『デスノート』二部の製作中に集英社さんにオファーしています。その時は違うところに映像化権が渡っていましたが、『L change the WorLd』公開前に他社がリリースしたので、2007年に集英社さんから正式に映画化権をいただき、実写映画『GANTZ』の製作を始めています。映画の企画から公開まではとても時間がかかるので、そうやって作品ごとを比較していくと、確かにいろいろかぶってしまいますね(笑)。実写映画『GANTZ』は、集英社さんへの最初のオファーから5年、信介監督と本格製作を始めてから数えても、公開までに3年以上かかっています。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
2016年10月27日女優の吉田羊が10月12日、都内で行われた主演ドラマ『連続ドラマWコールドケース ~真実の扉~』の完成披露試写会に出席した。アメリカで2010年まで放送されていた人気ドラマ『コールドケース』の日本版。吉田にとって初の連続ドラマ主演となり、「日本が世界に誇れるドラマが仕上がった」と強い自信を示した。その他の写真オリジナル版ではフィラデルフィアが舞台だったが、本作では舞台を神奈川に移し、吉田演じる神奈川県警捜査一課の女性刑事・石川百合をはじめとした未解決の殺人事件=通称“コールドケース”を扱う捜査チームの奮闘を描く。WOWOW開局25周年記念作として、全編4K・HDR(ハイダイナミックレンジ)で制作された。「オリジナル版は全体的にとてもドライで、(日本人として)違和感もあったので、日本人らしい人情味を私たちで出せたらなと思った」と振り返る吉田は、「現場が志をひとつにし、同じゴールを目指す贅沢さを痛感した。とても居心地が良く、俳優陣が互いにリスペクトし合える関係性を築くことができた」と役柄を超えたチームの“結束”を語った。完成披露試写会には吉田をはじめ、永山絢斗(高木信次郎役)、滝藤賢一(立川大輔役)、光石研(金子徹役)、三浦友和(本木秀俊役)、波多野貴文監督が出席。実力派キャストに囲まれ、若手の永山は「ガチガチでした」と緊張を告白し、滝藤は「この作品で女性ファンが増えれば」と思わずニンマリ。一方、光石は約3か月半に及んだ撮影を終え「本当にさみしくて、コールドケース“ロス”になりました」としみじみ。三浦はオリジナル版のキャストを引き合いに「きっと僕より年下なんでしょうけど、ものすごく風格で(笑)。とにかくそれに負けないように頑張った」と話した。WOWOW開局25周年記念『連続ドラマW コールドケース~真実の扉~』10月22日(土)22:00第1話無料放送/全10話取材・文・写真:内田 涼
2016年10月12日山上たつひこ原作、いがらしみきお作画のコミック『羊の木』が映画化することが決定した。2018年2月3日(土)に公開される。ギャグマンガ界の巨匠による問題作、吉田大八の手で蘇る原作は『がきデカ』の山上たつひこ、『ぼのぼの』のいがらしみきおといったギャグマンガ界に君臨する2人の巨匠がタッグを組み、2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した問題作。その問題作を映像化する監督は、『桐島、部活やめるってよ』で第36回日本アカデミー賞最優秀作品賞と最優秀監督賞を受賞、『紙の月』で第38回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した、日本を代表する監督の1人である吉田大八。「普通の人の輪に入り込む異物」という極限の設定と、その異物が元殺人犯であるというセンセーショナルなテーマを独特な手腕で描く。錦戸亮、北村一輝、松田龍平ら豪華俳優陣主人公のお人よしな市役所職員・月末一を演じるのは吉田大八監督作品へは初参加となる錦戸亮。犯罪者の受入担当となったごく普通の人間が抱く、大きな心情の揺れを表現する難しい役柄に挑む。町に帰郷した月末の同級生・文を演じるのは木村文乃。そして、町に放たれ、新たな人生を始める6人の元殺人犯たちは、強烈な個性を持つキャスト陣が揃った。傲慢ですぐ人に絡む釣り船屋・杉山勝志役に北村一輝。色っぽく隙のある介護士・太田理江子役に優香。人見知りで几帳面すぎる清掃員・栗本清美役に市川実日子。大人しく気弱な理髪師・福元宏喜役に水澤紳吾。強面で寡黙なクリーニング屋・大野克美役に田中泯。無邪気で好奇心旺盛な宅配業者・宮腰一郎を松田龍平が演じる。ストーリー平凡な市役所職員の月末(つきすえ)は、男女6人の受け入れを担当するが、移住してきた彼らはどこかおかしい。これは、過疎問題を抱える地方都市が仮釈放中の受刑者を受け入れるという前代未聞の“国家の極秘プロジェクト”だったのだ。美しい海を臨むさびれた町、魚深(うおぶか)で、犯した罪を抱えながらもそれぞれの居場所に馴染もうとする6人。町の人々は元受刑者という事実を知らされないままに彼らを雇い、町の住人として受け入れ、共に生活を始める。そんなある日、月末は“彼らは全員、元殺人犯”という衝撃の事実を知ってしまう。時を同じくして港で身元不明の変死体が発見され、静かな町に穏やかならぬ波紋が広がっていく…。作品詳細【作品情報】映画『羊の木』公開:2018年2月3日(土)出演:錦戸亮、木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平監督:吉田大八脚本:香川まさひと原作:山上たつひこ いがらしみきお「羊の木」(講談社イブニングKC刊)©2018『羊の木』製作委員会 ©山上たつひこ いがらしみきお/講談社
2016年09月26日山上たつひこ原作・いがらしみきお作画のコミック『羊の木』(講談社イブニングKC刊)が、錦戸亮主演で実写映画化されることが発表された。錦戸のほか木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平が出演し、吉田大八監督がメガホンを執る。その他の情報原作『羊の木』(既刊5巻)は、過疎化した港町を舞台に、凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちの身元引受人となり、町に移住させた自治体と、何も知らされていない町の人々の日常がにわかに狂い始めていく様を描いた、2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞の問題作。錦戸は、犯罪者の受入担当となった市役所職員の月末一役。木村は、月末の同級生・文(あや)役を演じ、北村、優香、市川、水澤、田中、松田は、新仮釈放制度によって出所し、素性を隠して港町で新たな生活を始める元受刑者を演じる。錦戸は「僕自身、約2年半ぶりに撮影する映画で、さらに初めてのサスペンスになるのでとても楽しみ(?)というか、ソワソワしています。監督をはじめとして、キャストの方も初めてご一緒する方々ばかりなので、一癖も二癖もある共演者に“月末”として精一杯翻弄されたいと思います。どうぞご期待ください!」と意気込みをコメント。吉田監督は「善と悪、普通と異常、自分と他人、地方と中央、生と死。原作『羊の木』に出会ってしまった結果、そういう境目たちとまとめて向き合うことになりました。もちろん怖いのですが、間もなく撮影が始まるので覚悟を決めなければいけません。とんでもなく魅力的なこの俳優たちと共に、ダークだけどカラフル、怖すぎて笑えるような映画を目指します。そしてできれば、人間と人間じゃない何かの境目まで見届けて、無事に帰ってきたいです」と語っており、“普通の人の輪に入り込む異物”という設定はそのままに、原作を大胆にアレンジし、全く異なる新しいエンディングを描くという。映画化にあたり、原作者の山上といがらしは、「不安は朦朧とした人の姿に似ている。恐怖は陽光の中の微笑に似ている。ぼくは、それを呪文のようにつぶやき、いがらしみきおはそれを震える描線で刻印した。映像はリレー競技の最終ランナーだ。それがゴールしたとき、ぼくたちは触れるはずである。窓から差し込まれた見知らぬものの手に」(山上)、「映画化の話をいただいた時は驚愕しました。ほんとは狙っていましたが(笑)。そういう意味でとてもうれしいです。原作とはまた違った『羊の木』を見られるのを山上先生とともに楽しみにしています」(いがらし)とコメントを寄せている。本作は10月より撮影を開始し、アスミック・エースの製作・配給で2018年に公開される。『羊の木』2018年 ロードショー
2016年09月23日アイドルグループ・関ジャニ∞の錦戸亮が、映画『羊の木』(2018年公開)に主演することが23日、わかった。木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平が出演し、『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』吉田大八監督がメガホンをとる。同作は、講談社イブニングKC刊の同名コミックを実写化。『がきデカ』の山上たつひこが原作、『ぼのぼの』のいがらしみきおが作画を務め、凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちを受入れた港町で起こる数々の事件や住民と元受刑者の不協和音などを描く。錦戸はごく普通の市役所職員ながら犯罪者の受入担当となってしまった月末一を演じ、月末の同級生を木村、月末の働く港町に現れた6人の元殺人犯たちを北村、優香、市川、水澤、田中、松田が演じる。錦戸は「僕自身、約2年半ぶりに撮影する映画で、さらに初めてのサスペンスになるのでとても楽しみ(?)というか、ソワソワしています」と印象を語った。また「監督をはじめとして、キャストの方も初めてご一緒する方々ばかりなので、一癖も二癖もある共演者に『月末』として精一杯翻弄されたいと思います。どうぞご期待ください!」とメッセージを送った。吉田監督は「善と悪、普通と異常、自分と他人、地方と中央、生と死。原作『羊の木』に出会ってしまった結果、そういう境目たちとまとめて向き合うことになりました」と原作を見つめる。さらに10月から始まる撮影に思いを馳せ、「とんでもなく魅力的なこの俳優たちと共に、ダークだけどカラフル、怖すぎて笑えるような映画を目指します。そしてできれば、人間と人間じゃない何かの境目まで見届けて、無事に帰ってきたいです」と今後への思いを述べた。原作の作画を担当したいがらしは「映画化の話をいただいた時は驚愕しました。ほんとは狙っていましたが(笑)。そういう意味でとてもうれしいです」と気持ちを明かした。そして「原作とはまた違った『羊の木』を見られるのを山上先生とともに楽しみにしています」と期待を寄せた。(C)2018『羊の木』製作委員会 (C)山上たつひこ いがらしみきお/講談社
2016年09月23日吉田羊が主演を務めるドラマWの新作『コールドケース~真実の扉~』と神奈川県警が先ごろ、タイアップポスターを発表したが、吉田が14日に一日警察署長を務めた。その他の写真本作は、神奈川県警捜査一課に所属する主人公・石川百合(吉田)らが未解決事件に隠された真相を見つけ出していくもので、主演の吉田は14日に、加賀町警察署長の吉田忠之署長から“一日署長”として委嘱された。彼女が訴えるのは“振り込め詐欺撲滅”で、友人の家族が被害あったことを紹介し「“お金を取られたことも悔しいけれど、自分を守りたいと思った親心を利用されたことが腹立たしかった”と友人が語っておりました」と語って、注意を呼びかけた。その後、加賀町警察署を出た吉田は、中華街などをパレードしながら“詐欺撲滅”を訴え、集まった人々に「家族の絆を悪用する振り込め詐欺は絶対に許すことができません。ひとりひとりが警戒心を強め、日頃から家族と密に連絡を取り合うことが、撲滅への第一歩になると思います。みなさま、ご協力をお願いします」と語りかけた。WOWOW開局25周年記念『連続ドラマW コールドケース~真実の扉~』10月22日(土)22:00第1話無料放送/全10話
2016年09月15日NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の高幡アリサ役などで知られる元子役で女優の吉田里琴が、学業に専念するため芸能界を引退することを発表した。現在16歳の吉田さんは4月1日(金)、芸能活動を終了するとブログで発表した。「みなさんのおかげで、3歳から子役としてたくさんのお仕事をさせていただきとても幸せな日々を送ってきましたが、学業がどうしてもおろそかになってしまい、このままではいけないと思いました」として、今後は学業に専念すると伝えている。また当該ブログエントリーでは、所属事務所のスタッフによる報告も掲出されており、「大変残念な事ではありますが、吉田里琴の人生もこれから先がずっと長く、芸能以外の世界を知ることは彼女にとっても良い事なのではないかと考えます」と理解を求めている。吉田さんは子役として「リーガル・ハイ」や「坂の上の雲」など多数のドラマに出演してきた。また<a href="" target="_blank">『映画 ひみつのアッコちゃん』</a>で俳優・岡田将生と共演した際、岡田さんに現場で「一緒に住まない?」と誘われたというエピソードから、“岡田将生がプロポーズした美少女”とバラエティ番組などで話題を呼んだ。(花)■関連作品:映画 ひみつのアッコちゃん 2012年9月1日より全国にて公開(C) 赤塚不二夫/2012「映画 ひみつのアッコちゃん」製作委員会
2016年04月01日創業30周年を迎えた映画会社「GAGA株式会社」のラインアップ発表会が3月23日(水)に開催され、新規事業としてアニメーション事業への参入などが発表されると共に公開を控える『海よりもまだ深く』の是枝裕和監督、『溺れるナイフ』の山戸結希監督らが出席した。昨年の27作品から8作品増えて、今年は過去最多の35作が紹介された。最初に挨拶に立った依田巽会長兼社長CEOは、同社の方針として、洋画作品の輸入配給・邦画製作と配給をコアビジネスと位置付けつつ、さらにサブカル、教育としてのアニメ、2.5次元作品の映画化などを新たなビジネスとして掲げた。注目作品としては、同社にとっては2011年の『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』以来となるアクション大作『ゴッド・オブ・エジプト』。『セッション』のデイミアン・チャゼル監督の最新作で音楽とダンスで描くラブストーリー『LA LA LAND』(原題)、グザヴィエ・ドランの新作『IT’S ONLY THE END OF THE WORLD』(原題)など、ジャンルも規模も様々な多彩な作品が名を連ねる。また、詳細は近日公表される予定だが、アニメーション事業への参入も発表された。邦画作品では「GAGA+」レーベルの作品として、過去に幾度となく映像化されてきた人気少女漫画の映画化となる『イタズラなKiss THE MOVIE』(PART1/PART2)が秋に公開。『そして父になる』、そしてアカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞に輝いた『海街diary』の是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』は5月21日(土)より公開となる。阿部寛を主演に迎え、台風の夜にひとつ屋根の下で過ごすことになったかつて家族だった者たちの姿を描く本作。阿部さんは、作家崩れの探偵で、従来の作品ではなかなか見せることのなかったダメ男っぷりを見せている。壇上に上がった是枝監督は、撮影を前に阿部さんに対し「今回の役が、これまでで一番だらしなく、情けなく、背中が丸まった男です」と説明したという。『歩いても 歩いても』でも是枝作品の主演を務めている阿部さんだが、監督は「少し若いけどほぼ同世代。共に子供ができる前に一度、ご一緒したけど、2人とも父親になって50代を迎え、もう一度やりたいと思った」と起用の理由を明かした。それ以外の邦画では、ジョージ朝倉の伝説的少女漫画を小松菜奈、菅田将暉という旬の2人を主演に迎えて映画化する『溺れるナイフ』が11月に公開。山戸結希監督は、『おとぎ話みたい』で公開館のテアトル新宿の実写・レイトショー作品における1週目の動員記録を13年ぶりに更新し注目を集め、『5つ数えれば君の夢』も称賛を浴びており、「乃木坂46」や「神聖かまってちゃん」のミュージックビデオでも話題を呼んでいる。登壇した山戸監督は、すでに終わった撮影を「青春映画の撮影現場も青春そのものでした」とふり返り、主演の小松さん、菅田さんについて「すでに巨匠の監督の作品にも出ていますが、巨匠の監督ではなく私だから2人にできることは何か?映画は、真っ暗闇で憧れている人の姿を大きなスクリーンで見られるもの。2人に憧れている人は、2人にどんな姿でスクリーンに映ってほしいのか?を考えました」と本作でしか見られない2人の姿を焼き付けたことに自信を見せる。「日本中の女の子が無視できない作品、世界中の女の子に届く作品にしたいと思って作りました!」と力強く語った。また2017年5月の公開作品として、三島由紀夫の作品群の中でも珍しいSF小説を、『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督が映画化する『美しい人』も控える。宇宙人に“覚醒”した一家を描いており、リリー・フランキー、亀梨和也、橋本愛、中島朋子が家族を演じる。ビデオメッセージを寄せた吉田監督は「とてつもないエンターテイメント作品になる」と自信をのぞかせていた。(photo / text:Naoki Kurozu)
2016年03月24日『シェル・コレクター』で15年ぶりの映画主演を果たしたリリー・フランキーが、『紙の月』の吉田大八監督のもと、三島由紀夫の異色SF小説「美しい星」の映画化に主演。亀梨和也、橋本愛、中嶋朋子と“宇宙人”家族を演じることが分かった。本作は、“ミシマ文学”の中でも異色作とされている1962年発表のSF小説。核戦争勃発の恐怖に脅える冷戦下を背景に、「自分たちは地球人ではない。宇宙人だ」と突然目覚めたとある家族が、「我々の手で人類を救わねば!」と使命に燃えて奮闘するさまを風刺たっぷりに描いた。戦争や大規模災害など、世界に終末の匂いが色濃く漂う度に版を重ね、2011年の東日本大震災以降も部数を伸ばし、現在54刷45万部のロングセラーとなっている。今回、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『クヒオ大佐』から『紙の月』まで、少々思い込みの激しい人々の誠実さと可笑しみを描きつづけてきた吉田監督が、自ら脚本も担当。学生時代に読んで以来、映画化を切望してきた原作の舞台を現代に移して大胆に脚色し、突如、宇宙人に覚醒したある家族が地球を守ろうと奮闘する話を作り上げた。そんな本作で、リリーさんが演じるのは、一家の父である“火星人”大杉重一郎。原作では「ごく短期間教鞭をとった以外は、大学卒業以来働いたことのない資産家で高等遊民」という設定だった中年男は、“当たらない”ことで有名なテレビのお天気キャスターに。家族にそれほど大きな問題もなく、若くて可愛い愛人もいて、ヘラヘラといい加減に生きてきたが、突如、情熱と使命感に燃える火星人に覚醒する。また、現在ドラマ「怪盗 山猫」で主演を務めている亀梨さんが演じるのは、長男・一雄。「モラトリアムを生きるシニカルな学生」という設定から、本作では大学卒業後も定職につかず、暗い野心をたぎらせるフリーターとなり、知性を司る水星人に覚醒。さらに、『シェル・コレクター』でリリーさんと共演している橋本さんは、「純潔に固執する潔癖症の女学生」という設定だった長女・暁子に。自分の美しさが最大のコンプレックスという圧倒的な正統派美人の女子大生に扮し、美を象徴する金星人に覚醒する。そして、山田洋次監督『家族はつらいよ』が控える中嶋さんが演じるのは、「大人しい献身的な専業主婦で木星人」という設定だった母・伊余子。なぜか彼女だけ覚醒せず地球人のままで、退屈と倦怠をもてあまし、怪しい“魔法の水”ビジネスにはまり込んでいくイマドキの主婦となる。地球という“美しい星”を舞台に繰り広げられる、大真面目に世界救済を模索する勘違い家族の珍道中。愛すべき彼らの大奮闘を期待して待っていて。<以下、キャスト&監督コメント>■吉田大八監督原作の精神を尊重しつつ、人類生き残りに有り金まるごと賭けて悔いなし、そんな宇宙レベルのエンターティンメントを目指します。物語の中心、大杉家のメンバーとして最高の4人が集まってくれたので、これからいったいどんな反応が起きて何が生まれるのか、想像するだけで恐怖のあまりワクワクします。公開までそのワクワクを時々思い出していただければ幸いです。あと、空で待ってる“スターマン”にちょっとだけ捧げます。■リリー・フランキー吉田監督作品は全部見ていて、大好きでした。そんな監督に主役のオファーをいただいて、嬉しさと驚きと、爽やかな印象のある気象予報士役が自分で良いのかな?と不安もあります。とはいえ「予報が外れてもアリなキャラクター」なら何とかなるかもしれません。そして何より、吉田監督がどのように映画を撮られるのか、その現場を見ることができるのが最大の楽しみです。学生のころから三島由紀夫のファンでしたが、脚本を読んでみたら原作とは異なる面白さが加わっていて、ワクワクしました。重一郎という役と自分は、思い込みの激しさが似ていると思います。UFOについて真剣に考えたことはありませんが、何かのきっかけで思い込んでしまうような存在な気はします。当然、宇宙人を演じるのは初めてですが、演技をするうちに、宇宙人を信じてしまいそうで怖いです(笑)。■亀梨和也脚本を読んで、いまの時代の問題意識が描かれており、僕自身もまさに実感しているものでした。役柄に関しては、年齢を重ねていく中で生まれていく責任感や何かを背負わないといけないという一雄の葛藤や焦りなどに共感しました。きっと僕だけではなく同世代の共通点なのかもしれません。無限の可能性を感じていた10代から年を重ねていく中で、自分の限界を広げてくれるものは自分の中だけではなく、仕事など巡りあわせによってどこにでもあるものだと感じています。今回は一雄という役に巡り合い、役を通して自分の可能性を広げていくことができたらと思います。そんな等身大(同世代)の役を演じることになりましたが同時に水星人でもありますので、しっかりとした水星人になれるように、もっともっと水星について勉強してみたいと思います(笑)!!■橋本愛吉田監督とは以前ご一緒させていただきましたが、今回は初めましての気持ちで臨みたいと思います。宇宙とか宇宙人とか非現実的なモチーフはあれど、そこからはあまりに現実的な人間臭さを感じました。頭の良い脚本と大胆で鋭利なテーマにくらっときていますが、美の昇華を一心に目指したいと思います。■中嶋朋子監督の『パーマネント野ばら』が好き過ぎます。いつか会えたら、話せたら!と思いつつ、その機会を得たらロクに話も出来なかったーー完全なるファンです。さらには、三島作品の「美しい星」!!!ですよ。まさか、この作品と関わりを持てる人生になろうとは!なんでしょう、大興奮です。あ、でも、私の役目は、地球人だからなぁ、地に足つけないとですね、かなり浮き足立ってますけど、私。“宇宙人”として考えると、合点がいくことって、世の中には結構ある。ちょっと「通じなそう」ってくらい、飄々としてる人。なにをされても、どうしてだか許せちゃう人。逆に、なにをされても腹が立つ人。いやがおうなく、目を奪われる人etc…。そっか、私の周りにいるあの人たちは“宇宙人”だったのだーーって。なんかほっとする。わかり合えないことが前提になると、なぜだか、俄然わかり合える気がしてくる、不思議だけど。ていうか、このキャストの方々は、“宇宙人”ですね。合点がいきます。私は地球人なので、その辺よーくわかります。『美しい星』は2017年5月、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2016年03月01日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、「今年もトライしたいことがたくさん。変化は恐れず、楽しみます!」というモデルの吉田沙世さん。雑誌や広告で引っ張りだこの吉田さん。一度は地元で就職するも、ファッションに関わる仕事をしたいという思いから、モデルに転身したそう。「小中高とダンスをやっていて、表現するのが好きだったということもあって。あと、母が若い頃モデルをしていたんですよ。今思うと、その影響も大きかったんでしょうね」。自らを“常に変化を楽しみたいタイプ”と分析。「新しいことをやるのに物怖じはしない方。ラジオや演技にも興味があります。走るのが趣味なので、フルマラソンにトライしたい!」◇よしだ・さよ1990年生まれ。『SEDA』の専属モデルとしてデビューし、小誌や『VoCE』など数々の雑誌で活躍。プライベートが覗けるインスタグラム(@sayobaby)も人気。◇「エアプランツやサボテンが好き。このプラントハンガーもお気に入り」◇「言葉に触れると表現の幅が広がると思うので、毎日何かしら読みます」◇「姉御タイプのシーと甘えん坊のミー。毎日くっついて寝ています♪」※『anan』2016年1月27日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2016年01月24日数々の女性の生き様を演じてきた女優・吉田羊。「演じることが何より好き」と語る女優・吉田羊の周りには、凛とした気配が漂う。とはいえ、周囲へ心を配り、相手の目を見て語りかける優しい声からは、人としての味わい深さも感じられる。そんな彼女が憧れる女性とは?そして、来年の目標とは?ー昨年、ドラマ『HERO』に出演するまでは事務所に借金があったと伺いました。そのような苦労がありながらも女優の仕事を続けられたのはなぜでしょう?なにより演じることが好きだったというのが一番ですね。そして、ある程度、舞台やドラマなどに出演できるようになってきてからは、「楽しみにしてるよ」というファンの方からのメッセージが支えになりました。たまには、自分が「ああ今回はダメだったな」と思う時もあったのですが、ファンの方が「羊さんのこんなところがよかったよ」と声をかけて下さったり、そのみなさんの言葉に支えられて生きてきましたね。ー今年公開された作品でも、映画『ビリギャル』での母親役、ドラマ『コウノドリ』での助産婦役など、沢山の女性を演じられましたね。様々な人生を送る女性たちを演じる時、どのように役作りをされていくのですか?一つ、ファッションというキーワードもありますね。やはり、衣装を着た時にぐっと気持ちが入ります。衣装とヘアメイクでその役は8割完成すると思っているので、普段と違う格好をすることでその役が降りてくるイメージです。特に、私の場合は、憑依型で演じるタイプなので、緻密に計算していくというよりも、衣装とメイクで大枠を捉えたら、あとは現場で五感を研ぎすまして感情を作っていきます。お芝居は生ものだと思っているので、相手役の方やセットなど、視覚や聴覚をフルに使って役をふくらませていきます。だから、私自身で役作りを完成させてから現場に入っていく感覚ではないかもしれないですね。周りのみなさまに沢山のものを頂いて、演じさせて頂いている感覚です。ー多くの女性の憧れでもある羊さんですが、羊さんご自身が憧れる女性像とは?石田ゆり子さんが大好きで敬愛しています。ゆり子さんは、いつも穏やかで、言葉豊かで、自分の哲学を持ちながらも、相手の立場を慮ることが出来る女性です。まさに、私の理想の女性像ですね。ゆり子さんにお会いするたびに、自分が浄化されていく感覚。いつお会いしても、その時の私に必要な言葉を、確実にかけて下さいます。きっと、相手の心をちゃんと見てお話されているのだと思います。私もそういう女性でありたいと思っています。ー2016年は、どんな一年にしたいですか?今年は、沢山お仕事を頂いたのはありがたかったのですが、書物を読む時間がなかなか取れなかったんです。来年は本を読んで、視野を広げて物事を深く理解できるようにしたいなと思っています。女優のお仕事では、年明けに難役を一つ演じることが決まっていますし、頂いている役柄はどれも初挑戦の役ばかりなので、その一つひとつをしっかりと演じていきたいですね。また新しい自分と出会える年になるのではと楽しみにしています。
2015年12月28日2011年12月20日の急逝から、早4年。故・森田芳光監督の伝説の幕開けとなった劇場デビュー作『の・ようなもの』の35年後を、森田作品ゆかりの松山ケンイチ、北川景子ら豪華キャストとスタッフにより完全オリジナルストーリーで描く『の・ようなもの のようなもの』。このほど、森田組でおなじみのキャストや生前の監督と親交のあった各界の著名人から、 “ひと言コメント”ではおさまり切らない、もはや“寄せ書き、の・ようなもの”が続々と到着した。生真面目でさえない落語家・出船亭志ん田と、師匠の娘であるヒロイン・夕美、かつて一門にいた兄弟子・志ん魚など、人間味あふれる人々の不器用ながらも懸命に生きる姿を、『の・ようなもの』へのオマージュもたっぷりに、ふんわり温かく映し出していく本作。森田監督が一貫して追求した「人間ってやっぱり面白い!」というテーマを踏襲し、本作を作り上げたのは、『の・ようなもの』以降、森田作品を助監督として支え続けた杉山泰一。主演を、森田監督の遺作『僕達急行A 列車で行こう』の松山ケンイチ、ヒロインを『間宮兄弟』で森田監督に見出された北川景子が務め、そして『の・ようなもの』と同じ役で伊藤克信が登場。同作の尾藤イサオ、でんでんらも顔を揃えるほか、森田作品ゆかりの超・豪華キャストも「まさか」の役どころで登場する。そして今回、そんな森田監督と親交のあった各界著名人からも、映画の感想コメントを超えた熱い思いが続々と寄せられている。<森田監督ゆかりの著名人コメント>■高田文夫(放送作家)あの森田芳光と、まばゆいおかしな青春が私の銀幕高座に帰ってきた。 我々の人生のようなもののオチはどこなの?教えてくれよ、なぁモリタ…。■秋吉久美子(女優)いやぁ、良かった、グッときた。消えた落語家の弟子、志ん魚(伊藤克信)を現弟子(志ん田)が探す。その道筋が、もう落語だ。『の・ようなもの』の伊藤克信は、役者ではなかった。そして、『の・ようなもの のようなもの』の伊藤克信は、もっとすごいもの、人間のまま、出演してしまう。人間とは人の間と各、と誰かがいう。人間とは、人生の間か?とこの映画で思った。軽く楽しい独特の人情映画?のようで、とても深く壮絶な『の・ようなもの のようなもの』。■貫地谷しほり(女優)あの世界の・ような、また新たな違う世界のような。優しくて可愛くて強い人たちが居ました。バランスを取ることばかり考えず、思いやり片手に、自分の人生を、自分らしく、思い切り。■吉田大八(映画監督)年々、人生なんかより落語のほうが好きになっていくので、そしてもっとそういう人が増えてくれたほうが何かと有り難いので、志ん魚さんにまた会えて幸せです。■ライムスター宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ)30数年という、現実の年月を経たキャラクターたちとの驚くべき再会。そして、次世代への軽やかなバトかなバトンタッチ……これはまさしく、モリタ映画版『フォースの覚醒』だ!■犬山紙子さん(エッセイスト)ポンコツだしこじらせてるしバカだし人に迷惑かけるけど、人生楽しくってやめられないそんな自分にピッタリの映画。■津田寛治(俳優)晴れの日も雨の日も風の日も森田監督が貫き通してきた雰囲気がここにある。自分は監督“のようなもの”だといった杉山監督が、この作品の監督として森田監督を必死に迎えようとしていることに気づいた瞬間、号泣してしまった。なりふり構わず森田芳光を愛する人が、ここにもいる。『の・ようなもの のようなもの』は2016年1月16日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:の・ようなもの のようなもの 2016年1月16日より新宿ピカデリーほか全国にて公開2016,日本,松竹
2015年12月07日アンリアレイジ(ANREALAGE)と、アートディレクターの吉田ユニとのコラボレーションによる「STAR WARS COLLECTION」が12月1日、そごう・西武限定で販売を開始した。同コレクションは、映画『スター・ウォーズ』のオープニングロールをイメージして製作されたもの。これまでの物語が文字で語られ、文字が宇宙に放たれていくかのように画面奥に流れて行く同作の象徴的なオープニングシーンを、シルエットやテキスタイル柄を変形させることでファッションに変換した。ラインアップは、遠近感のある独特な形と柄が印象的なTシャツ(2万2,000円)やスカート(4万8,000円)、シャツ(6万円)から、ネックレス(4万5,000円)など。平面の洋服に立体的なスケール感を与えることで、斬新かつ新しいファッションを作り上げた。取り扱いは西武 池袋本店、西武 渋谷店、そごう 横浜店となっている。
2015年12月01日「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)などのブランドでおなじみの吉田カバンは、その機能性とデザイン性の高さからビジネスパーソンにもすっかりおなじみ。国内の協力業者の職人さんによる「メイドインジャパン」が特徴であり、年間180万本のカバンを生産しているそうです。そんな吉田カバンのビジネススタイルを明かしているのが、その名も『吉田基準 価値を高め続ける吉田カバンの仕事術』(吉田輝幸著、日本実業出版社)。現在も増収増益を続けているという、同社の成功の秘密が明かされているのです。■基本的に「値引き」をしない理由ところで吉田カバンは、原則として値引きをしないことで知られています。もし、小売店舗が承諾を得ずに値引きをしていた場合は、「商品引き上げ」という措置をとることもあるというのですから徹底しています。しかし、なぜそこまで値引きを拒むのでしょうか?著者によれば、そこにはいくつかの理由があるそうです。まず第一は、あとから値引きしたとしたら、定価で買ってくださったお客さまに対して失礼にあたるため。また値引きをするとブランドイメージも崩れ、当然のことながら利駅も減ってしまいます。もともと吉田カバンの商品は、手間ひまをかけて制作する職人さんの工賃と、材料費や運送費などの諸経費、そして一定の利益を乗せて「販売価格」を設定したもの。余分な上乗せは一切していないのだそうです。つまり値引きをしたとしたら、つくり手側は誰も幸せになれないというわけです。■百貨店との取引を減らした理由かつて、吉田カバンの主要販路は百貨店だったそうですが、2000年代に入ってから、百貨店との取引を徐々に減らしていったことがあったのだといいます。普通に考えれば、百貨店はきわめて重要な顧客であるはず。なのになぜ、そんなことをしたのでしょうか?著者によればその理由は、売り場の方との「考え方の違い」だったのだとか。というのも、いつのころからか百貨店からの要求がどんどん強くなっていったそうなのです。「吉田カバンの販売担当をする店員を2人雇ってくれ」といわれるときもあれば、「売り場のディスプレーは全部負担してほしい」「小品を置くための什器は持ち込んでくれ」というように、吉田カバン側の負担が大きくなっていったということ。そして、値引きをしない吉田カバンの商品はそれまで「セール除外品」となっていたのに、クリアランスセールの時期になると例外が許されなくなり、「今後、バーゲンを行うから必ず商品を何本か出してほしい」といわれるようになっていったのだとか。立場的に断ることができなかったため、やむなく対応した時期もあったとはいいます。しかしそれが何度も続いたので、「とてもこれ以上はおつきあいできない」との判断を下し、結果的に取引を減らしていったのだということ。メーカーと店舗との間で、ありそうな話ではあります。しかし近年は、取引を再開するケースが増えているのだそうです。吉田カバンのそうしたスタンスを理解してもらえるようになり、ブランドイメージが崩れないよう、「セレクトショップ的な商品構成の売り場で扱いたい」といったような依頼が多くなってきたから。方向性や考え方が認知されたということになりますから、時間がかかったとはいえ、これは理想的な展開だといえるのではないでしょうか?■あまり商品の値上げもしない理由ちなみに吉田カバンでは、値引きをしないかわりに、頻繁な値上げも行わないのだそうです。同社のカバンの主要顧客層は社会人男性。だからこそ多くのカバンは、1万円台から4万円台の価格帯に抑えるようにしているということ。いわば、「手の届く範囲での高品質」を目指すことが、吉田カバンのモノづくりの基本姿勢だというわけです。*他にも「広告を打たない理由」「バーコードを使わない理由」、果ては修理に対する考え方など、吉田カバンならではの考え方がぎっしりと詰まっています。なお余談になりますが、タイトルにもなっている「吉田基準」の語源についてもご説明しておきましょう。これは、決して妥協しない社員の姿勢に対して、職人さんや取引先の人々の間で使われはじめた言葉。だとすればそれは、本書に書かれている戦略があったからこそ生まれたといえるのではないでしょうか。(文/書評家・印南敦史)【参考】※吉田輝幸(2015)『吉田基準 価値を高め続ける吉田カバンの仕事術』日本実業出版社
2015年11月29日吉田羊がクールからキュートに!11月20日、花王は、化粧品ブランド「オーブ クチュール」の新CMに吉田羊を起用したと発表した。話題のドラマや舞台に出演し、男女を問わず人気のある彼女。人生初の化粧品CMということで、普段のクールな雰囲気を一新し、キュートな表情をみせている。“ぽんぽんチーク”を絶賛気になるCM内容は、11月24日から新発売する“ぽんぽんチーク”を楽しんでいる様子が撮られており、「自分で言うのもなんですがとっても綺麗でした」とメイクの仕上がりを絶賛した。簡単でなじみがいい!透明感もアップ多く女性が頭を抱えていたチークの入れ方。どの位置につけたらいいのかわからない、適量を取るのが難しい、ナチュラルにぼかせない、などの悩みに真剣に向き合い、開発されたのが同新商品だ。使い方は、本体から取りはずした「チークナビ」を、小鼻の横に“ぽんぽん”するだけ!簡単なのにふんわりなじんで、思わず笑みがこぼれてしまう。また、血色がよくみえることで透明感もアップし、理想の肌へと近づく。カラーは、柔らかな色合いのピンク、ピーチ、オレンジに加え、華やかなローズとレッドをあわせた5色を用意。彼女のようにイメージチェンジをして、可愛らしい女性を演出してみては。(画像はプレスリリースより)【参考】・花王 プレスリリース(PR TIMES)
2015年11月21日トレンダーズは11月4日、吉田正樹事務所と動画事業における業務提携に至ったことを発表した。これにより同社は、動画マーケティングの事業領域を拡大したい考えだ。吉田正樹事務所とは、フジテレビ「夢で逢えたら」「笑う犬の生活 - YARANEVA!」など、数々のヒット番組を企画制作してきた吉田正樹氏が2009年1月に設立。TVも分かるクリエイティブカンパニーとして、Webを中心としたプロデュースや映像制作、インバウンドに強いYouTuberやタレントマネジメントを手がける。トレンダーズによると、企業のプロモーション・PRにおける動画の活用が注目を集め、動画制作ニーズが高まる一方で、制作した動画の視聴回数が伸び悩み、想定していた効果が得られないという課題を抱える企業も増加したほか、スマートデバイスとSNSの急激な普及により、動画を活用したプロモーションはSNS拡散が成否を決めるといっても過言ではいという。このような現状を踏まえ、同社は、企業のプロモーション動画の企画・制作において豊富な実績を誇る吉田正樹事務所と業務提携することで、SNSでより効果的に拡散される動画の企画・制作からPRまでをワンストップで請け負うことが可能に。今後、ユーザーアクションに加え、ユーザーインサイトの分析をさらに強化し、吉田正樹事務所の企画力を掛け合わせ、ターゲットユーザーへのリーチや拡散、共感を呼ぶ動画の制作を目指す。
2015年11月05日女優の吉田羊と木村佳乃が、黒木瞳の映画初監督作『嫌な女』(2016年公開)で、W主演を務めることが17日、明らかになった。吉田の映画主演は、本作が初となる。本作は、作家・桂望実氏の同名小説(光文社)を原作に、来年のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』を担当する西田征史氏が脚本を務める作品。人と打ち解けられないことから友だちができず孤独で真面目一徹な弁護士・石田徹子役を吉田、派手好きで社交的な天才詐欺師・小谷夏子役を木村が演じる。境遇や立場が正反対の2人を通して、女性の強さや友情をコミカルで感動的な人間ドラマとして描き出す。昨年7月期に放送されたドラマ『HERO』(フジテレビ系)で一気に知名度を上げた吉田。以来、ドラマや映画のオファーが殺到しているが、本作は「共演すらまだない大先輩黒木瞳さんの初監督作品、しかも主演でというお話を頂いた時は自分の耳を疑いました」と本人にとっても予想外の抜てきだった。「かつてない大役の重責に武者震いする一方で、瞳監督のこの作品に掛ける並々ならぬ情熱に身体を底から突き上げられ、女優が女優を撮る面白さをぜひ見たいとも思いました。脚本と登場人物がうなるほど魅力的で、これは何としても最高の作品にしたいという思いです」と気合をみなぎらせ、「共演者・スタッフの皆さまの胸を借りながら、丸裸で、瞳監督の情熱にぶつかっていきたいと思います」と意気込む。一方の木村も、「黒木瞳さんが映画の監督をされると聞いて、大変驚きました」と心境を伝え、「内容を知らない内から、ぜひやらせていただきたいと心躍っていました」と撮影を心待ちにしていた様子。「台本を頂いた後瞳さんにお会いして、監督のこの作品への強い想いを感じました。これから 大先輩の前で丸裸になるのかと思うと身が引き締まる思いと共に、いまだかつてない緊張を感じております。とてもとても熱い夏になりそうです」と女優としての喜びを噛みしめている。2人の魅力について、黒木監督は「自分の殻にとどまらず、何かをみつけたい、何かを試したい、何かを成し遂げたいというエネルギーに満ちあふれた女優だと思っています」と説明。その印象は撮影がスタートしてからも「徹子を演じる羊ちゃんからは、忍耐力と理性とふところの深さを感じます」「夏子を演じる佳乃ちゃんからは、順応性と探究心、そして自由自在の瞬発力を感じます」と変わらなかったが、「お二人は、同じ画面の中に存在していても、まったく違う色の光を発します。そのふたつの光が交わったときは圧倒されます。私の言葉に耳を傾け芝居に入る徹子と夏子、スクリーンの中で、この夏の太陽より輝いている吉田羊さんと木村佳乃さんの『嫌な女』を、ご期待ください」と撮影前の予感は手応え、そして確信へと変わった。東映東京撮影所のほか、関東近郊でロケ。8月末にクランクアップ予定で、今秋の初号を予定している。
2015年08月18日3D昆虫ドキュメンタリー映画『アリのままでいたい』が7月11日(土)に公開を迎え、ナレーション、ボイスキャストを務めたDAIGOと吉田羊、撮影監督の栗林慧、鴨下潔監督が舞台挨拶に登壇した。この日、客席には多くの子供たちの姿も見られたが、初日に劇場に足を運んだ観客の中から100名に、昆虫好きで知られる哀川翔から、生きているカブトムシのつがいがプレゼントされるというスペシャルサービスを実施!これは哀川さん自身が飼育したカブトムシで、こうした映画のイベントで観客に生物がプレゼントされるのは初めてのこととなる。舞台挨拶では、吉田さんが開口一番「“YSDY”吉田羊です」とDAIGOさんのお株を奪う“DAI語”を炸裂させる。負けじとDAIGOさんも、今回のオファーが届いた時の心境について「わかりやすく言うと“TK”って感じでしたね」と語るが、これを司会者は「そうですか。次に吉田さんは…」と華麗にスルー!DAIGOさんは慌てて「そこスルーされちゃうと…!」と抗議し、改めて「TK」について「ついに来たかってことです」と説明するが、この微妙なやりとりに吉田さんが「喋りづらいなぁ…」とポツリと漏らし、会場は爆笑に包まれた。撮影監督の栗林さんは本作の撮影の苦労について「世界初の昆虫3Dということで、(適した)カメラがなかった。風景や人物を撮る3Dカメラはあっても、小さな昆虫を撮れるものがなく、世界中を探して医療用の内視鏡の3Dレンズに行き着きました。レンズが固定されているのでピントを合わせることができず、大変でした。カマキリなどの大きな昆虫を撮るには、苦心してカメラそのものを作りました」と明かした。鴨下監督も「昆虫には演出できないので、ワンチャンスを撮り逃さないようにした」と苦労に満ちた撮影を振り返っていた。最後の写真撮影は、DAIGOさんも吉田さんも、哀川さんに贈られた本物のカブトムシを手に行われた。「小学生の頃、桜の木に毛虫が大量発生し、30センチ四方の箱に毛虫を詰めて母にプレゼントしてこっぴどく叱られた」という“武勇伝”を持つ吉田さんも、一切、怖がることなくカブトムシを触っていたが、DAIGOさんのカブトムシが突然、飛び立つというハプニングが!さらに吉田さんのカブトムシも飛んで壁に張り付いてしまい、思わぬ事態に会場は笑いや子供たちの歓声に包まれた。『アリのままでいたい』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年07月11日女優の宮沢りえが、来秋に公開される映画『湯を沸かすほどの熱い愛』に主演することが10日、明らかになった。宮沢が今回演じるのは、会う人すべてを包みこむような、豊かな母性にあふれた女性・双葉。ある日突然、余命宣告を受け、"終活"として4つの行動を決意する。それは、「失踪した夫を連れ帰り、休業していた家業の銭湯を再開させること」「気が優しすぎる娘を独り立ちさせること」「娘をある人に合わせること」で、残りの1つは家族も知らない秘密だった。笑いあり涙ありな家族愛を描く。本作で監督を務めるのは、自主製作映画『チチを撮りに』が、ベルリン国際映画祭ほか、国内外10を超える映画祭で絶賛された中野量太氏。中野監督にとってはこれが商業用長編デビュー作となり、脚本も自ら手がけたオリジナルで挑む力の入れよう。宮沢の娘役には、日経トレンディが選ぶ「2015年の顔」に選出され、今年は『トイレのピエタ』、『愛を積むひと』など立て続けに出演映画の公開が続く若手女優・杉咲花を抜てきした。脚本に引かれて出演を決めたという宮沢は、「中野監督の思いのこもった脚本に私の心も沸かされました」と振り返り、「すてきな共演者の方々と、この作品に携われる喜びをガソリンにし、タイトルに負けないくらい燃え尽きたいと思います」と作品にかける熱い思いを語った。一方の宮沢と初共演となる杉咲も、「脚本を読みながら、"お母ちゃん"のセリフがどんどん、りえさんの声として身体に響いてきました。すてきなお母ちゃんの娘になることができて、光栄に思います」と喜び、「きっと、誰かのお母さんである方々にとっては、お母ちゃん(双葉)は羨ましくて、尊敬できるひとだと思います。お母ちゃんは、最高です」とその役柄も褒め称えた。中野監督は、「いつか宮沢さんと一緒に映画を作りたいと思っていました」と念願がかなったことを明かし、「熱い愛と深い哀しみを背負った双葉役を、宮沢さんがどう演じるのか? 想像できる様でできないんです。それはきっと想像してもその想像を超えてしまうだろうと思っているから」と分析。「宮沢さん演じる双葉を一番見たいのは、僕です」と撮影に向けて期待を寄せている。宮沢は、『八日目の蝉』で知られる小説家・角田光代の小説を『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督が映画化した『紙の月』(2014年)で、東京国際映画祭・最優秀女優賞や日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞をはじめ、2014年の賞レースを総なめに。それに続く映画出演作には、大きな注目が集まっていた。映画は、6月7日からクランクイン。7月2日にクランクアップする予定だという。
2015年06月10日2014年邦画映画賞で最多29冠を獲得した『紙の月』が、5月20日(水)よりBD&DVDで発売される。これを受けて“最も美しい横領犯”を演じた宮沢りえと吉田大八監督のコメントが届いた。原作・角田光代、監督・吉田大八、主演・宮沢りえという日本映画界最高のコラボレーションが実現した本作。そのBD&DVD化にあたって宮沢さんは、「『映画は、映画館で観て欲しい。』と、思っている私ですが、この『紙の月』は、私の本物の宝物になった作品です。大八監督と、スタッフ、キャストと惜しみないエネルギーを注いだ結晶が永遠に残る形となって、DVDとなって、これからもみなさんのココロを揺さぶる可能性がある事が、とても嬉しいです」と感激をコメント。また、吉田監督は、「ヒロインを応援したくなるか、絶対許せないと思うか、観た人どうしで話せば相手の意外な一面を知ることができるかも。責任は取れません(笑)」とコメント。劇場公開時に宮沢さん演じる横領犯・梅澤梨花が取った行動の是非について、さまざまな意見が飛びかったことを受けて、ユーモアを交えてメッセージを贈る。豪華版BD&DVDには、宮沢りえ×吉田大八監督による音声コメンタリーを収録するほか、特典ディスクにはメイキング映像、舞台挨拶集などを収録。また、豪華ブックレットや初回限定版には“ミニ台本”も付属される永久保存版。豪華な特典とともに、日本中が興奮したサスペンス大作を、もう一度堪能したい。『紙の月』ブルーレイ&DVDは発売中。※レンタルBD&DVD6月2日(火)より開始<『紙の月』ブルーレイ&DVDリリース情報>【セル】ブルーレイ豪華版¥6,700(本体)+税【セル】DVD豪華版¥5,800(本体)+税【セル】ブルーレイ通常版¥4,700(本体)+税【セル】DVD通常版¥3,800(本体)+税全アイテム発売元:ポニーキャニオン(C) 2014「紙の月」製作委員会(text:cinemacafe.net)■関連作品:紙の月 2014年11月15日より全国にて公開(C) 2014「紙の月」製作委員会
2015年05月20日宮沢りえ7年ぶりの映画主演作となる『紙の月』のブルーレイ&DVDが本日リリースされ、宮沢がコメントを寄せた。その他の写真映画『紙の月』は、角田光代の同名小説を原作に、『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督がメガホンを執り、ごく平凡な主婦・梨花が起こした巨額の横領事件を通して、彼女の抱える心の闇を描くヒューマンドラマ。宮沢は「『映画は、映画館で観て欲しい。』と、思っている私ですが、この『紙の月』は、私の本物の宝物になった作品です。大八監督と、スタッフ、キャストと惜しみないエネルギーを注いだ結晶が永遠に残る形となって、DVDとなって、これからも皆さんのココロを揺さぶる可能性がある事が、とても嬉しいです」とコメント。本日リリースされたブルーレイ&DVDの豪華版には、本編のほか、メイキング映像や舞台あいさつ集が収録された特典ディスク(約110分)が収録。さらに初回限定版には“ミニ台本(全130ページ)”が付属される。『紙の月』ブルーレイ&DVD 発売中ブルーレイ豪華版 6700円+税DVD豪華版 5800円+税ブルーレイ通常版 3800円+税DVD通常版 4700円+税※ブルーレイ&DVDレンタル6月2日(火)開始発売元・販売元:ポニーキャニオン
2015年05月20日新生活を機に、新しいことにチャレンジしている人も多いはず。いま飛ぶ鳥を落とす勢いの広瀬すずも、若手イケメン俳優・中川大志とW主演する「シーブリーズ」の新CMでは、部活でテニスに挑戦。テニスを通して展開していく初々しい恋の“シーブリーズWサイドスト―リー”がWEBでも公開中だ。そのWEB動画が公開からわずか4日で15万ツイートを達成、9日後には総再生回数100万回を突破するなど反響を呼んでいる。そんな彼らを筆頭に、いま気になるCM界のカップルに迫ってみた。■好感度高い広瀬すず&有村架純はCMでもモテモテ!?是枝裕和監督の『海街diary』で綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆と“日本一豪華な”4姉妹を演じ、女優としても大きな注目を集める広瀬さんと、「水球ヤンキース」「GTO」などで注目度急上昇中の中川さんとの「シーブリーズ」CMは、放送以前からも話題に。TVCMとはまた違うサイドストーリーが見られるWEB動画は、中高生を中心に話題となり、広瀬さんと中川さんのやりとりをマネする自撮り動画もTwitterなどに続々とアップ。“憧れの先輩と部活”というシチュエーションやLINEでのやりとりなども微笑ましく、女子目線のガールズサイドと男子目線のボーイズサイド、双方の視点から楽しめることもあり、男女問わずに“胸キュン”必至となっている。そして、好感度CMのNO.1といえばauの「三太郎」シリーズだが、松田翔太扮する桃太郎とカップルからいきなり“家族”になったのは、有村架純が扮するかぐや姫。桃太郎は桃から、かぐや姫は竹から“パッカ~ン”と生まれたつながりで意気投合(?)したと、桐谷健太扮する浦島太郎、濱田岳扮する金太郎に明かし、2人の爆笑を誘う。有村さんは「亀田の柿の種 梅しそ」新CMでも、公開間近の主演作『ビリギャル』の金髪ギャル姿とは一転、清楚な音楽の先生として登場。音楽室のピアノの椅子で寝ていた男子中学生(森海哉)に、「見ちゃダメ」「内緒だよ」と優しく語る様子が“かわいい!”と早くも評判を呼んでいる。■リリー・フランキー×水原希子、ムロツヨシ×深田恭子ら異色カップルにくぎづけ!一時期、話題を呼んだ“年の差”カップル。いまCM界で注目の “年の差”カップルといえば、サントリーチュウハイ「The O.N.E」でセクシーなドレスに身を包んだ水原希子とリリー・フランキーの初顔合わせによる、大人な新CM。「僕の恋心は100%」と告白するリリーさんは、水原さんとの「1%の奇跡」にも期待している様子。水原さんがどんな風に切り返すかには注目だ。また、水原さんといえば、瑛太とエドウィンのCM「男と女のジャージーズ」で『アメリカン・グラフィティ』並のダンスをキレッキレで披露しているので、そちらも要チェック。キレッキレといえば、小松菜奈が演じるアンドロイドタイプの次世代型取扱説明書=“トリセツ”と長谷川博己との不思議な関係を描くダイハツ「ムーヴ」にも、シリーズ4本目となる新CMが登場。某人気格闘ゲームキャラのようなコスチュームで「まだまだよ!」と発破をかける“トリセツ”小松さんの導き(?)により、長谷川さんは親指1本でキレッキレの“指立て臥せ”や瓦割りを見せている。そして異色といえば、生田斗真×小栗旬のドラマ「ウロボロス」の“面白過ぎる副音声”「ウラバラス」が話題となった個性派俳優ムロツヨシは、ケロッグ「飲む朝食 フルーツグラノラ」シリーズで深田恭子と共演を果たしてCM初出演。2人が朝から急接近し危険な香り(?)を漂わせながら、「朝夫さん」「朝子さん」と呼び合うCMは、一度見たら忘れられない密かな“破壊力”を発揮する。ムロさんは「乃木坂46」の西野七瀬ともピザハットの新CMで名コンビを見せており、CM界にも新風を送り込んでいる。■「花アン」賀来賢人&森川葵、「マッサン」堀井健太&藤原玲子の初々しいカップルにも注目!一方、初々しさと清々しさを感じさせてくれるのが、飲料CMの2組のカップル。「ポカリスエット イオンウォーター」ではモデル・女優の森川葵が、「花子とアン」「Nのために」の賀来賢人と共演。涙をこらえながらも一生懸命な新人OL役の森川さんに共感、一歩引いてさりげなく見守る上司役の賀来さんにときめく人も多いのでは?WEBでは2人が本音トークを見せるスピンオフムービーも展開中。人気バンド「back number」の書き下ろしCM曲も印象的だ。CM曲といえば、「ゲスの極み乙女。」の「私以外私じゃないの」が耳に残るコカ・コーラ「ネームボトルバイク」篇の、フレッシュな2人にもドキドキしてしまう。堀井健太は先の朝ドラ「マッサン」の森野一馬役で人気となり、大河ドラマ「花燃ゆ」にも大沢たかお演じる楫取素彦(小田村伊之助)の腹心・中原復亮役で登場予定。藤原玲子は「35歳の高校生」や「セーラーゾンビ」などに出演してきた今後要注目の新進女優。CMディレクターを『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』の吉田大八監督が手がけているだけに、これからの2人の活躍はまず間違いないといえそうだ。(text:cinemacafe.net)
2015年04月27日吉田大八の『桐島、部活やめるってよ』、呉美保の『そこのみにて光輝く』、熊切和嘉の『私の男』、そして石井裕也の『バンクーバーの朝日』など、現在の邦画界をけん引する監督から多大なる信頼を寄せられ、国内外から注目を集める数々の名作の撮影を手掛けるカメラマン・近藤龍人。そんな近藤さんの魅力に迫る特集上映が、4月11日(土)に開催されることが分かった。近藤さんは1976年、愛知県生まれ。大阪芸術大学在学中に熊切監督の卒業制作『鬼畜大宴会』にスタッフとして参加、その後、大学同期である山下敦弘監督らと多くの作品を制作。その撮影作品は、『私の男』から『四十九日のレシピ』『夏の終り』『横道世之介』など、話題作ばかり。2010年には『パーマネント野ばら』で第54回日本映画撮影監督協会「新人賞(三浦賞)」、今年『そこのみにて光輝く』で第36回ヨコハマ映画祭「撮影賞」を受賞し、公開待機作品には、岡田将生主演・瀬々敬久監督の『ストレイヤーズ・クロニクル』も控えている。今回、4月11日(土)にオールナイト上映される今回の特集では、近藤さんが自ら選んだ、山下監督、岡田さん&夏帆出演、くらもちふさこ原作の『天然コケッコー』(’07)、近藤さんと親交の深い松江哲明監督がシンガーソングライター・前野健太を追ったドキュメンタリー『ライブテープ』(’09)などを上映。縁のあるゲストを招いたトークイベントも行われる。松江監督は、製作当時をふり返り、こうコメントを寄せている。「『ライブテープ』の撮影を決めて、最初に声を掛けたのは近藤君だ。前野さんはライブで2時間以上、歌っているのを見たことがあったけど、ワンカットで映画が撮れるかは僕には分からなかったからだ。近藤君は『ゲリラで撮るってことは周囲に人が映っても大丈夫ですか』とだけ聞き、僕は『これは僕の自主制作だから責任は取るよ』と答えた。そして『分かりました』と言って引き受けてくれた」。「最初に完成したバージョンでは“演出・構成”といういつも使っていたクレジットを入れていたが、違和感があったので“監督”に変えた。僕がした仕事はスタッフに『スタート』と言って『カット』と締めることだったからだ。あのとき、近藤君が了解してくれたお陰で、僕は映画監督になれた」。松江監督を始め、厚い信頼を寄せられる日本映画界の先端を活写するカメラマンが映し出す、光と影、ひらめきと計算。その魅力を堪能できるイベントとなりそうだ。「カメラマン 近藤龍人、オールナイト特集上映」は4月11日(土)、テアトル新宿にてオールナイト上映。(text:cinemacafe.net)
2015年03月13日第38回日本アカデミー賞授賞式が2月27日に開催され、『永遠の0』が最優秀作品賞、監督賞、主演男優賞など8部門を制覇。岡田准一は同作での最優秀主演男優賞と『蜩ノ記』での最優秀助演男優賞という男優として史上初の俳優部門W受賞の快挙を成し遂げた。第38回日本アカデミー賞受賞式その他の写真新人俳優賞(池松壮亮、上白石萌音、小松菜奈、登坂広臣、能年玲奈、福士蒼汰)に続いて、スタッフ部門の表彰が行われたが、最優秀美術賞、撮影賞、照明賞、録音賞、編集賞と『永遠の0』が受賞。スタッフ部門で同作以外では最優秀音楽賞をミュージカル仕立ての『舞妓はレディ』の周防義和、最優秀脚本賞を『超高速!参勤交代』の土橋章宏が獲得した。俳優部門では、最優秀助演女優賞を『小さいおうち』でベルリン国際映画祭の最優秀女優賞も受賞している黒木華が獲得した。黒木は今回の受賞について「このまま(役者の仕事を)やっていていいんだと思えて嬉しい」と語り、スタッフや共演者、監督への感謝を口にし「周りに助けていただいてばかりなので、こうして周りに喜んでいただけるのが一番嬉しいです」と喜びを語った。最優秀主演女優賞は『紙の月』の宮沢りえが受賞。宮沢は、オープニングのレッドカーペットはドレス姿で歩いたものの現在、舞台『三人姉妹』に出演中とあってすぐに会場を後にし、残念ながら自身の授賞の際は不在となり、吉田大八監督が代わりにブロンズを受け取った。岡田は、最優秀助演男優賞でまず1冠。ブロンズを受け取り「ありがとうございます」というものの感極まって次の言葉が続かない。とぎれとぎれに「自分を“映画人”と認めていただいてありがとうございます。今日は最高の日です」と喜びを語った。そして、話題賞俳優部門(『永遠の0』)の受賞に続き、最優秀主演男優賞でも自らの名が呼ばれるとブロンズを高く掲げつつ「作品に獲らせてもらった賞だと思ってます。(同作は)歴史を、思いを伝えることが大きなテーマ」と語り、昨年亡くなった第1回アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞者の故・高倉健、そして第2回の同賞の受賞者であり、岡田自身も共演経験のある緒形拳の存在に触れ、彼らのおかげで「ここにいられます」と先人への敬意を口にした。さらに最優秀監督賞、作品賞もブロンズは『永遠の0』の元へ。作品賞受賞がアナウンスされると、山崎監督に岡田、同作で優秀助演男優賞に輝いた三浦春馬、岡田の妻役を演じ、別作品『白ゆき姫殺人事件』で優秀主演女優賞を受賞した井上真央らも壇上へ上がり、喜びを分かち合った。
2015年02月28日宮沢りえが映画『紙の月』の演技で、2月27日(金)に開催された「第38回日本アカデミー賞」授賞式で最優秀主演女優賞を受賞。宮沢さんはオープニング時は赤いドレスで出席したが、舞台公演のために途中で式を抜けており、同作の吉田大八監督が代わりにブロンズを受け取った。宮沢さんは同作で、平凡な妻であり、銀行員だったが、ふとしたきっかけで横領に手を染めていく主人公を好演。昨年の東京国際映画祭の最優秀女優賞受賞を皮切りに、今年の賞レースをリードし、この日本アカデミー賞「最優秀主演女優賞」も本命視されていた。今年は同数票のために例年よりも一人多い6名が「優秀主演女優賞」を受賞。宮沢さんに吉永小百合(『ふしぎな岬の物語』)、安藤サクラ(『0.5ミリ』)、池脇千鶴(『そこのみにて光輝く』)、井上真央(『白ゆき姫殺人事件』)、二階堂ふみ(『私の男』)と若手、ベテランの実力派が顔を揃えたが、宮沢さんが「最優秀賞」に輝いた。なお宮沢さんの「最優秀主演女優賞」受賞は2003年の『たそがれ清兵衛』以来、2度目となる。宮沢さんは真っ赤なドレス姿で他の5名の「優秀賞受賞者」と共にオープニングのレッドカーペットを歩いたが現在、舞台「三人姉妹」に出演中で、残念ながらセレモニーの最中に会場を後にせねばならず、「主演女優賞」の授与の際は不在。「優秀賞受賞者」のひとりずつの挨拶は、事前に収録されたメッセージがスクリーンに映し出され、そこで「『紙の月』という作品に出合った大きさを改めて感じています。私の歴史の1ページになったと思います」と喜びを語っていた。昨年の「最優秀主演男優賞」受賞者の松田龍平がプレゼンターを務め、「最優秀賞」に宮沢さんの名が読み上げられると会場は歓声に包まれた。宮沢さんの代わりに同作の吉田監督がブロンズを受け取ったが、吉田監督は、宮沢さんが長く演劇に活動の軸を移していた中で本作で7年ぶりの主演を務めたこと、そしてこの日も演劇のために出席が叶わなかった点に触れ「演劇のカレンダーは早いですが、映画の方ももう少し、(演劇に)負けない野心的な企画を持って行かないといけないと、彼女がいない席を見て思いました」と祝福の代わりに映画人を代表して“警鐘”を鳴らした。また、「最優秀助演女優賞」は『小さいおうち』の黒木華(くろき はる)が受賞。着物姿で登壇した黒木さんは「この作品は私をいろんなところに連れて行ってくれました。いろんな思いをしたし、いろんな経験をしたなと思います。役者さんになることができてから、賞をいただけると『このまま(役者を)やっていいんだ』と思えて嬉しいです。周りに助けていただいてばかりなので、そういう方が(黒木さんの受賞で)喜んでいただけるのが一番嬉しいです」と喜びを口にした。(text:cinemacafe.net)■関連作品:紙の月 2014年11月15日より全国にて公開(C) 2014「紙の月」製作委員会
2015年02月27日興収10億円に迫る大ヒットを記録した宮沢りえ主演のサスペンス大作『紙の月』が、5月20日(水)にBD&DVD発売が決定!これを記念して吉田大八監督のコメントも到着した。同作は日本を代表するトップ女優として舞台・映画・テレビと八面六臂の活躍を見せる宮沢りえが、『オリヲン座からの招待状』(07)以来、7年ぶりの映画主演を務めた渾身作。出来心で顧客の預金を横領してしまい、破滅へと突き進んでいく銀行の契約社員・梅澤梨花の心の機微を繊細かつ大胆に表現し、2014年の邦画映画賞を最多29冠獲得した話題作だ。監督は、「『紙の月』で主演をお願いした宮沢りえさんは、本当は、あの役を演じるには美人のイメージが強かったかもしれない。でも、だからこそ想像がつかなかった。それが面白いと思ったんです。製作中も、場面ごとに、まったく違う顔を魅せる宮沢さんの演技にゾクゾクしっぱなしでした」とコメント。“最も美しい横領犯”のコピーも注目を集めた。また「この度5月20日に発売が決定したDVD&ブルーレイ本編ディスクには宮沢りえさんとわたしによる音声コメンタリーも収録されますので、ぜひご自宅でもヒロインの表情の変遷を楽しんでください」とも。スピード感あるサスペンス大作をいま一度堪能したい。<『紙の月』ブルーレイ&DVDリリース情報>発売日:5月20日(水)※レンタルBD&DVD は6月2日(火)より開始【セル】ブルーレイ豪華版 ¥6,700(本体)+税【セル】DVD豪華版 ¥5,800(本体)+税【セル】ブルーレイ通常版 ¥4,700(本体)+税【セル】DVD通常版 ¥3,800(本体)+税全アイテム 発売元:ポニーキャニオン(C) 2014「紙の月」製作委員会(text:cinemacafe.net)■関連作品:紙の月 2014年11月15日より全国にて公開(C) 2014「紙の月」製作委員会
2015年02月27日宮沢りえが主演を務め、昨年の邦画映画賞で最多29冠(2月20日時点)を獲得した映画『紙の月』のブルーレイ&DVDが5月20日(水)にリリースされることが決定し、豪華な特典内容が発表された。その他の画像映画は、角田光代の同名小説を原作に、『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督がメガホンを執り、ごく平凡な主婦・梨花(宮沢)が起こした巨額の横領事件を通して、彼女の抱える心の闇を描くヒューマンドラマ。5月20日(水)に発売されるブルーレイ&DVDの豪華版には、本編ディスクに宮沢と吉田監督による音声コメンタリーが収録され、特典ディスク(約110分)には、メイキング映像と、観客賞と女優賞を受賞した第27回東京国際映画祭でのレッドカーペット、記者会見、舞台あいさつの模様を含む特別映像が収録される。さらに初回限定版には“ミニ台本(全130ページ)”が付属される。本作が映画主演7年ぶりとなった宮沢は、東京国際映画祭のほか、報知映画賞、日刊スポーツ映画大賞など、国内の映画祭で女優賞を総なめにしており、本年度の日本アカデミー賞では優秀作品賞、主演女優賞を含む11部門で優秀賞を獲得。本日発表となる日本アカデミー賞受賞にも期待が高まる。『紙の月』ブルーレイ&DVD 5月20日(水)発売ブルーレイ豪華版 6700円+税DVD豪華版 5800円+税ブルーレイ通常版 3800円+税DVD通常版 4700円+税※ブルーレイ&DVDレンタル6月2日(火)開始発売元・販売元:ポニーキャニオン
2015年02月27日iTunes Storeでレンタル100円の「今週の映画」と、iBooksでおススメ電子書籍が1冊無料の「今週のブック」を見逃すな! iPhoneやiPadで上質なコンテンツをお得に楽しんじゃいましょう。お手軽価格&無料で利用できるので、レンタルや電子書籍未体験の方もこの機会に試してみては。関連作品やコンテンツ利用時に便利な機能・使い方のコツも紹介していますので、ぜひご活用ください。○100円で! 今週の映画2月23日(日本時間)、米アカデミー賞の授賞式が終わったばかりですが、今週末は日本アカデミー賞の授賞式が行われます。今週の映画にピックアップされたのは、一昨年の最優秀作品賞・最優秀監督賞受賞作『桐島、部活やめるってよ』です。主人公の高校生たちは、教室内でも部活でもいろいろな立場や人間関係があり、誰が見てもきっと誰かに感情移入してしまう作品。CM制作出身の吉田大八監督による、ちょっと変わった映像の作り方も見所です。また、吉田監督の2014年の作品『紙の月』は今年の日本アカデミー賞で作品賞・監督賞・主演女優賞・助演女優賞はじめ多数の部門にノミネートされています。こちらもぜひ注目したいですね。(作品紹介)<< ありふれた時間が校舎に流れる「金曜日」の放課後。1つだけ昨日までと違ったのは、学校内の誰もが認める"スター"桐島の退部のニュースが校内を駆け巡ったこと。彼女さえも連絡がとれずその理由を知らされぬまま、退部に大きな影響を受けるバレーボール部の部員たちはもちろんのこと、桐島と同様に学校内ヒエラルキーの"上"に属する生徒たち、そして直接的には桐島と関係のない“下"に属する生徒まで、あらゆる部活、クラスの人間関係が静かに変化していく。校内の人間関係に緊張感が張りつめる中、桐島に一番遠い存在だった"下"に属する映画部前田が動きだし、物語は思わぬ方向へ展開していく。つながり作品日本アカデミー賞は1977年に第1回が開催され、今年で38回目。受賞作は国内約4,000人の映画関係者による日本アカデミー賞会員が投票で選考しています。過去の受賞作には今も名前が知られる名作が多数。iTunes Storeでレンタルできるものもたくさんあります。今回はその中からいくつかをピックアップしてみました。○無料で! 今週のブック今週のブックは、最近再び注目されている『ベルサイユのばら』です。2012~2013年にかけて、連載40周年記念展覧会が各地で開催され、新作エピソード発表や各種コラボグッズ、「ベルサイユのばら検定」まで色々な活動が見られました。本編を読んだことがなくて、「懐かしい」より「新鮮」と感じた方も多いかと思います。キラキラでゴージャスな絵柄と、時代を経ても色あせない超王道歴史ロマン。連載当時若干25歳だった作者のセンスと物語る力は恐ろしいほどです。厚みのある人間ドラマだけでなく、時々見られるコミカルさもあり、アニメ版や宝塚とは違った魅力が楽しめます。読み応えある作品を求める男性にもおススメ!(作品紹介)<< 類を見ない大ブームを巻き起こし今なお世界中の人々を魅了してやまない不朽の名作!フランス宮廷-そこは世界一華やかで贅沢さを競い合うセレブたちの憩いの場。時は18世紀、若き皇太子妃として、オーストリア・ハプスブルグ家よりマリー・アントワネットが嫁いでくる。皇太子夫妻を護衛するのは、男装の麗人・オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェで…。華麗な登場人物に導かれながら、ベルサイユを舞台にした情感あふれるストーリー展開にあなたも夢中になるはず!!身分を超え求め合う‘愛’、どんな逆境にもくじけない‘愛’をご堪能ください!!(第1巻)つながり作品これほどの名作なのだから超長編なのかと思いきや、実はオリジナルの単行本で全10巻。電子書籍版では全9巻にまとめられています。長く手元に置きたい作品ほど、収納場所や保管状態に気を使わずに済む電子書籍が最適ですね。本編を楽しんだら、コメディ要素の多い『外伝』や、三等身キャラの『ベルばらKids』もぜひ。
2015年02月25日『進撃の巨人』『マンガ肉と僕』『繕い裁つ人』など、2015年、注目作への出演が相次ぐ三浦貴大主演の最新作『サムライフ』が、2月28日(土)より劇場公開となる。本作は、元高校教師が理想とする教育現場を実現させるため、元教え子らと共に奮闘する姿を描く同名原作を、三浦さん、加治将樹、柾木玲弥、山本涼介といった若手俳優たちが集結して映画化。しかも本作には、新ドラマ「問題のあるレストラン」で “コミュ障” 金髪少女役でも注目を集めている松岡茉優や、「花子とアン」の名子役・山田望叶など、今年ブレイク間違いなし、業界関係者たちからもアツい視線を注がれる若手実力派女優が一挙に集結していることが分かった。◆松岡茉優…映画・ドラマに引く手あまた! 圧倒的な演技力の若き実力派まず、本作『サムライフ』で、三浦さん演じる主人公ナガオカとともに夢を追いかける仲間のひとり、ユミ役を演じる松岡さん。主要キャストの中では紅一点、仲間を支えるしっかり者の頼れる女性役がはまっているが、その実力・キャリアは1995年生まれの新成人、弱冠20歳とは思えないほど。人気TV番組「おはスタ」(’08)でおはガールとして本格デビュー。日本アカデミー賞受賞の『桐島、部活やめるってよ』(12/吉田大八監督)では、クセのある女子高生グループの一員を演じ、あまりに際立ったその演技力に、観客のみならず業界内でも注目の的となった。そして、NHK朝ドラ「あまちゃん」(13)で、アイドルグループGMTのリーダー埼玉出身の入間しおりを演じ、一躍お茶の間の人気者に。豊かな感性と高い演技力、そして人当たりの良さで、これまでバラエティ、ドラマ、映画と、活躍の場を広げている。本作では、モデルとなる実在の人物を意識しすぎずに、現場に入ってからのテンポや感覚を大切にして演じた、という松岡さん。監督が創り上げた現場に溶け込み、時に主人公ナガオカの妹であり、友人であり、母のような存在に変化していく様は圧巻で、物語を大きく動かしていく女性・ユミを好演する。2015年は、真木よう子主演「問題のあるレストラン」、反町隆史主演「限界集落株式会社」ほか、映画『リトル・フォレスト冬・春』、『ストレイヤーズ・クロニクル』の公開が控え、昨年からMCとして出演しているバラエティ番組「オサレもん」など、出演が相次いでいる。◆岸井ゆきの…壁ドンCMでも話題! 独特の存在感を放つ個性派本作では、自分の存在価値について悩み、部屋に閉じこもる、自傷癖のある少女ハルという難しい役どころを演じているのは、岸井ゆきの。三浦さん演じるナガオカとハルとの緊張感漂う掛け合いのシーンは、岸井さんの迫真の演技が観客を一気に引き込ませる、見どころのひとつとなっている。1992年生まれ、身長148cmと小柄で可愛らしい、その見た目とは裏腹に、役に入り込むと、圧倒的な存在感を放つ女優として注目を集める岸井さん。昨年の流行語大賞ベストテン入りも果たした「壁ドン」を紹介する日清カップヌードル「壁ドン」篇のCMや、人気バンド「KANA-BOON」の「ないものねだり」PVに出演したりと、ネット上でも「あの子はいったい誰だ!?」と話題になった。昨年は『銀の匙Silver Spoon』『デビクロくんの恋と魔法』と立て続けに話題作に出演。今年も松岡さんと共演する『ストレイヤーズ・クロニクル』、さらに2016年公開の「NEWS」加藤シゲアキ原作、行定勲監督の『ピンクとグレー』と、いまやオファーが後を絶たない若手女優のひとりとなっている。◆蒼波純…「ミスiD2014」グランプリ! 透明感ピカイチの次世代女優本作で、ナガオカと仲間たちが紆余曲折を経て、ようやくこぎつけた学校の説明会に参加する少女ノゾミを演じるのが、蒼波純だ。森谷雄監督や、その場にいたスタッフも思わず感極まり涙したというナガオカとのシーンでは、きらりと光る演技が印象的。現在、13歳の蒼波さんは、講談社主催の“新しいタイプの女の子”を発掘し、育てるオーディション「ミスiD2014」でグランプリを受賞した新鋭。1月17日(土)には橋本愛とのW主演で体当たりの演技をみせた『ワンダフルワールドエンド』(松井大悟監督)が公開し、先日ベルリン国際映画祭に正式出品されることが決まったばかり。今後も、映画『世界の終わりのいずこねこ』など、その透明感のある魅力で2015年は飛躍の1年になること間違いなしだ。■山田望叶…将来は期待値MAX!「花子とアン」&『私の男』でヒロイン幼少期を好演本作で、家庭の事情により、学校に通いたくても通えない少女アキを演じている山田さん。母と弟を大切に思いつつ、自分の力ではどうすることもできない苦悩を抱え、ナガオカに感情を爆発させるシーンでは、まだ10歳とは思えないほど、思わず心をえぐられる熱量のこもった演技を見せている。山田さんといえば、昨年、高視聴率をマークし続けたNHK朝ドラ「花子とアン」で、安東はな(吉高由里子)の幼少期を演じ、その純真な魅力と高い演技力で注目を集めた。さらに、第36回モスクワ国際映画祭「最優秀作品賞」を受賞し『私の男』では、腐野花(二階堂ふみ)の幼少期を見事に演じてみせ、海外でもその演技は高く評価された。さらに昨年8月放送のTBS“終戦69年”ドラマ特別企画「遠い約束~星になったこどもたち~」ではメインキャスト・田中さとみを演じ、先日は生田斗真×小栗旬の「ウロボロス~この愛こそ、正義。」第1話でも強い印象を残した山田さん。映画『ホテルコパン』(門馬直人監督)の公開が控えるなど、これからも目が離せない存在だ。お茶の間にも、映画ファンにも新たなファンを次々と獲得してきている彼女たちを、映画『サムライフ』でも確かめてみて。『サムライフ』は2月28日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月23日