岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「6年目の変化」です。この連載がスタートしたのは、2017年12月6日です。今号のananの発売日が2023年12月6日ですから、連載を開始して丸6年経ったことになります。いや、自分のことながら、こんな長い間、よう話すことあったなと思います。連載の過去の発言を振り返ってみると、今も変わってないなと同意できる部分と、当時とは考え方が少し変わってきているなと思うところもあります。6年もあれば人の考え方が変化することも、そりゃあります。まずは、それくらい長い期間、連載をさせていただいていることに感謝しています。みなさん、いつも読んでいただいてありがとうございます。若い頃は尖っていたミュージシャンやバンドが年齢を重ねてまるくなることはあるし、好みがガラッと変わることもある。僕は一人でやっているので、あまり大きなブレはないと自負していますし、自分の発言に整合性を持っていたいと常に意識していますが、それでも先ほど言ったように、考え方が変わるところもあります。最近の例で言うと、この連載でも宣言していた自分自身の目標に関すること。〈さいたまスーパーアリーナ〉でワンマンライブをすることに次いで僕が目標にしていたことの一つに、「オリジナルアルバムを10万枚売る」というのがあったと思います。この目標について、僕は連載初期に強く語っていたと思います。でもこの5~6年あまりで、CDメディアをめぐる環境は大きく変わりました。5年前も音楽のストリーミングサービスはありましたが、2023年現在、それがより浸透し、CDを10万枚売るということがより難しく、厳しくなってきている。だから僕はこの10万枚という数字を意識することから離れようと今は思っています。大きな変化と思う方もいるかもしれませんが、胸を張ってグレートエスケープさせてもらいます。この連載だけでなく、ファンの方に向けてもこの目標を達成したいと宣言したこともあります。もちろん今だって10万枚売りたいという気持ちは持っています。でも、プライオリティの最上位にそれを置くよりも別のことを目標にしたい、と考えが変わりました。今の自分の作風ややりたいことを大事にしながら、できることに挑戦したい。そういうポジティブな変化なので「岡崎体育、変わったな」と言わず、引き続きやさしく見守ってください。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』とアナログ盤12インチシングル『サブマリン』が発売中。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(12/23まで)が開催中!※『anan』2023年12月13日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年12月10日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「今年いちばん響いた曲」です。先日、優里さんが1980年代の邦楽、全10曲をカバーしたカバーアルバム『詩‐80’s』をリリースされたというニュースを読みました。一体、どんな曲をカバーされたのだろう?と興味が湧き、曲目リストを調べてみたのですが、その中の一曲に「大きな玉ねぎの下で」がありました。この曲が爆風スランプさんの名曲のひとつであることは知っていましたが、そういえば曲をきちんと聴いたことがない。せっかくだから原曲に触れてみようと聴いてみたんです。そうしたら…この曲、めちゃくちゃいい!なにこれ!と響きまくりました。今年、いちばん響いた曲かもしれません。この曲の主人公は、遠く離れたペンフレンドのために貯金箱をこわして一枚のチケットを送ります。“大きな玉ねぎ”とは武道館の屋根にある飾り“擬宝珠”のこと。主人公は、武道館のライブでずっと会いたかった、会えなかったペンフレンドとついに対面できると心をワクワクとさせています。…でも、彼女は来なかった。アンコールの拍手を背に主人公は会場をあとにします。そのあとの、ひとりさみしく歩く風景の描写、心情の切なさが実にしみじみと見事です。武道館の象徴である擬宝珠を“澄んだ空に光る玉ねぎ”とかわいらしく表現することで、悲しさをどこか柔らかくしているところもとても粋ですし、素敵だなと思いました。歌詞も素晴らしいのですが、ストーリー展開に合わせて演奏のアレンジも変化させているのではないか、とも感じました。曲の途中にギターソロがあるのですが、その音はまるで歌詞の主人公が聴いているようなギターソロなんです。リバーブが効いたギターの音はこの曲の中でちょっと異質です。でもそれは、主人公がいる物語中の武道館で行われているであろう、ミュージシャンのライブの中の音なのだと思うとハッとさせられます。彼女の席は空席のまま、彼はひとりライブを観ながらそのミュージシャンのギターを聴いている…。そんな切ないシーンが頭に浮かび、とてもグッときました。これはもちろん僕の勝手な考察かもしれません。でも、そこまで想像させてくれるめちゃくちゃ泣いているいいギターソロなんです。この曲をあらためて深く聴いてみて、爆風スランプさんの神髄を感じましたし、なんで俺がカバーしてないねん!と思いました。優里さん、教えてくれてありがとう。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』とアナログ盤12インチシングル『サブマリン』が発売中。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(12/23まで)が開催中!※『anan』2023年12月6日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年12月02日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ティーンエイジャー」です。10代の少年少女を指す、ティーンエイジャー。常に新しいものを発見し、ムーブメントを起こすのは、このジェネレーションです。特に今は速度感が命のSNS時代。流行は分単位…いや秒単位で変化していきます。ここ2~3年は彼らのマインドに合うものを理解していないといけないぞと、正直、意識の感覚を強めていました。それで気づいたのは、今はバズるためにはとにかく分かりやすさが最重要だということ。歌詞でもメロディでも、そこまで言わなくていいやろ…というところまで言い切ってしまうのがポイントです。曲の展開も分かりやすい方がウケます。流れが早いので、その分、パッと見、パッと聴きで分かるように情報が開示されていないと伝わらないんです。平成元年生まれの僕は、つい言葉にできない感情やないまぜになった気持ちを、行間でくみ取ってほしいと思ってしまいます。それをもったいないなあ、ワビサビがないなあと思ってしまう僕は、やはり今のティーンエイジャーの感性ではないですね。30代だから仕方ないです。30代にできることで勝負するしかないですよね。僕が作曲を始めたのも、ティーンエイジャーの時でした。今でも覚えていますが、初めて作ったのはイエティがテーマの曲。みなさん、イエティはご存じでしょうか。日本語で言うところの雪男で、ヒマラヤに生息するといわれている全身が白い毛に覆われているUMA(未確認動物)です。14歳のころ、テレビ番組でイエティ特集を見て、そこからイエティが人里に下りてきて、里の人間に恋をするけれど撃ち殺されてしまうという内容の歌詞を書きました。当時、僕はニンテンドーDS用ゲーム『大合奏!バンドブラザーズ』で作曲をしていました。ゲームがまだ残っていればその音源データも残っているはずです。でも、もう処分してしまったかもしれません。30代になった今思い返すと、なんでそんなテーマを選んだのかもよく分かりません。でも、テレビで見たもので一気に発想してその衝動のまま1曲作るって、なんかすごいパワーがあるなあと感じます。大人になるともう少し動機づけや仕事だからやらないと、という経緯が必要になってしまいます。後先考えないでモノ作りに没頭できるのもこの世代ならではの強みかもしれません。そう考えると、やはりその感性はすごく貴重だし、ちょっぴりうらやましいなと思ってしまいます。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』とアナログ盤12インチシングル『サブマリン』が発売中。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(12/23まで)が開催中!※『anan』2023年11月29日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年11月29日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「美容男子」です。美容男子という四字熟語が巷を賑わせています。男性だからとか女性だからとか関係なく、美容の話をするのが今の時代です。そんなわけで、岡崎体育は美容に目覚めました。そもそも、テレビやステージなど人前に出る仕事です。当然、人の目が気になります。肌をきれいにしたい、見た目を整えたい。そういう意識に目覚めるには、なんならちょっと遅すぎなのではないかとさえ思います。で、何を始めたのかというと、なじみのメイクさんに化粧水、乳液、美容液を教えていただき、そのおすすめブランドの基礎化粧品のラインを一気買いしました。まあまあの金額になりましたが、そこは目覚めましたので、がんばりました。肌のいちばんの天敵は紫外線です。シミやシワはそこから生まれ、肌の老化現象が進みます。それを食い止めるにはビタミンCが必須だと、メイクさん。僕がメイクさんに教えてもらったおすすめブランドのシリーズは、このビタミンCの高浸透技術がすばらしいのだそうです。肌をターンオーバーしながらシミやシワを改善する効果がのぞめるのだとか。実際、朝晩に使い始めてから、肌の調子がいいです。回復の兆しを感じています。いい感じになってくると調子に乗るもので、そこからクレンジングバームや酵素パウダー、メイク落としなど…どんどん買い揃えています。買えば買うほど、自分がレベルアップしているようでワクワクします。毎日、お風呂上がりには化粧水をパッティング。週に2日はクレンジングバームをし、毛穴の黒ずみなどのケアも忘れません。やればやるほど美容への意識は高まります。肌がきれいになってくると今までは気にもならなかった脂漏性角化症、いわゆるイボがあるのも気になるように。これはもう美容皮膚科案件です。イボの切除やシミをピコレーザーでとるという話にも興味が湧いてきました。最近では、うちのマネージャーの松下と「いつイボとりに行こうか?」と相談するまでになっています。なんだかやっといいお金の使い道を見つけたなと思っています。美容の意識はもっともっと高めていきたいです。ステージの照明ってけっこう日焼けするんです。年季の入ったライブハウスだとライトがLEDじゃないからめっちゃ焼ける。これからはステージの最中に、水分補給だけでなく化粧水のパッティングタイムをとろうかなと思っています。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』とアナログ盤12インチシングル『サブマリン』が発売中。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(12/23まで)が開催中!※『anan』2023年11月22日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年11月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「地方の壁」です。いわゆる“推し活”をする際、地方在住の方々にとっては“地方の壁”があるといわれています。自分の住む地方では推しの出演する番組が放送されなかった、推しのイベントが都市部でしか開催されず遠征費がかかる、発売日が他のエリアと違って1日以上遅れる…など、地方に住んでいるがゆえに恵まれない状況であることを指す、悲哀のある表現だそうです。ミュージシャン側からみても“地方の壁”はあります。僕たちミュージシャンは全国でライブを開催します。そうすると、こっちの地方はお客さんがたくさん集まってくれやすいけれど、あちらの地方だとどうも集客が弱い…と、地方によってかなり差が生じてしまいます。僕の場合は、もともと活動のベースだった京都や奈良などホームといえるエリアはチケットが売れなくて困るということはあまりありません。一方で、東北や北陸などこれまであまり回ることができていなかったエリアだと、なかなか集客に勢いが出ないという現実にぶち当たることがあります。人が集まらないとライブはできない、でも、ライブをやらないとその地方に僕のファンの方は増えません。これは悩ましい壁です。通常、こういう地方をくまなく回る顔見せ興行みたいなことは、デビューしたてのころにしておくべきことです。僕は、生来の出無精の性格がたたって、デビュー当時、東名阪でしかライブをしてこなかった。もう少しがんばっても、福岡や広島、札幌、仙台に足を延ばすくらい。7大都市で精一杯でした。それ以外の地方に在住するみなさんには「比較的近い都市に出てきてください」とお願いすることしかできていなかったんです。その結果、ライブハウスツアーを開催するとこれまで回れていなかったエリアでは、集客が厳しい結果になるという“岡崎体育の地方の壁”を作ってしまいました。現在、僕が取り組んでいるライブハウスツアーは、その壁をなくすためのものです。お客さんが集まりにくいとしても地方のみなさんが住む場所一つ一つを丁寧に回って、「僕のライブ、楽しいのでぜひ観に来てください」と、こちらが足を運んでお願いするしかない。そう思って取り組んでいます。なので地方にお住まいのみなさん、近くのライブハウスで僕の名前をみかけたら1回だけでもいいので遊びに来てください。いいセットリストを組んでいますし、損はさせないと思います!おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』とアナログ盤12インチシングル『サブマリン』が発売中。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(12/23まで)が開催中!※『anan』2023年11月15日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年11月12日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。運動が得意ではなく、体育の授業が好きではないすみかさん。体育の中で唯一好きだったのが、小学校のときにハマった水泳でした。ですが、男子の目などが気になって中学校の授業を欠席するようになります。水泳以外は出席していましたが、あることがきっかけで体育への苦手意識はさらに高まり……?前向きな気持ちではなかったものの、水泳以外の体育の授業には出席していたすみかさん。男子VS女子でバスケ対決をする授業でついに……!! うまくなるコツは教えてくれないの? 体育の授業のなかで、男子対女子で行うバスケも不満でしたが、女子のプレーを男子が見学しているのもイヤだなと感じていたすみかさん。自分の失敗したプレーを見て、相手チームが喜んだり、男子がヤジを飛ばしたり。そんなことがあって、スポーツが嫌いになっていきます。 それと同時に、体育の先生はルールややり方をなんできちんと教えてくれないんだろう、というモヤモヤした思いがありました。他の教科ではテストに出るところをきちんと教えてくれるのに、体育では教えてもらった記憶がなく……。イヤな思いしかない!すみかさんは体育の授業には出ない、と宣言したのでした。 もちろん、きちんと指導している体育の先生がほとんどだと思いますが、中学生になってくると全員ができる前提で進んでしまうこともありますよね。自分にあったスポーツや、上手に指導してくれる先生に出会えるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年11月10日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「続・早起き」です。以前、この連載で“早起き”をテーマにしたのは『おはスタ』のレギュラーが決まったばかりのころでした。早朝の生放送でいつか遅刻をしてしまいそうだと心配をしていたわけですが、今のところ『おはスタ』では遅刻をせずに済んでいます。ところが先日、別の番組、ラジオの生放送で思い切り遅刻をしてしまいました…。なんと、1時間40分の大遅刻。完全に僕の寝坊が原因です。眠りが深くなりすぎてしまい、アラームが鳴っていることにまったく気がつきませんでした。本当に社会人としてこれはいかんなと猛省しました。ミュージシャンって一般的に朝が弱いイメージがあるのではないかと思います。午前中なんて起きてなさそう。だからちょっとくらい遅刻しても、まあそういうものか、と思われてしまう。でも、それはまったくの甘えだと思います。言った時間にはきちんと集合しよ、とみんなに言いたいです。もちろん僕もそうでないといけません。なぜ、ミュージシャンは遅刻しがち(というイメージ)なのかというと、生活のリズムが整っていないことが大きな原因なのではと推測します。僕の場合もそうですが、日によってスケジュールがまったく違います。『おはスタ』の日は朝の4時半に起きますし、深夜まで作業をしていると昼過ぎに起きることもある。何かの撮影があると夜中の3時に帰宅することもあります。うちのマネージメントは優秀なので、僕の睡眠時間を確保するスケジューリングをいつも意識してくれています。1週間の生活リズムの一定化は難しいですが、前の日が遅かった翌日は午前中の仕事を入れないでいてくれるとか、僕が寝不足にならない、体に無理をさせないスケジュールを配慮してくれます。それに僕は、ライブのあと眠れないんです。アドレナリンが大量に放出されてしまっているせいか、興奮状態が続きなかなか寝つけません。なので、ライブが連日あると、どうしても寝不足になってしまう結果に。ミュージシャンとしては、これはどうやってリセットして、いい睡眠がとれるかを追求したいところです。大谷翔平選手は睡眠をとても大切にされていて、毎日最低でも8時間、睡眠をとられていることで有名です。早起きをするためには、その前にいい睡眠をどうすればとれるかを考えるのが肝心かもしれません。まずは、フワちゃんにおすすめしてもらった噂のマットレスでも買おうかな…。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』とアナログ盤12インチシングル『サブマリン』が発売中。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(12/23まで)が開催中!※『anan』2023年11月8日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年11月04日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「パラレルワールド」です。僕はスポーツ観戦が好きです。今年は、印象に残るスポーツの名場面がいくつもありました。そういうシーンを目の当たりにすると、もし僕が大谷翔平選手だったら、渡邊雄太選手だったら、伊東純也選手だったら、どんなプレーをするんだろうかと想像してしまいます。野球選手だったらめっちゃ盗塁するタイプがええな…など、勝手な“パラレルワールド”に浸っています。みなさんは、そういう妄想をしませんか?スポーツ選手だったら…、というのはちょっと飛躍しすぎたかもしれません。スポーツ選手以外だと、映画監督だったらという妄想もよくします。もともと僕は中高生の頃、映画監督になりたいという夢を抱いていました。立命館大学に映像学部があり、そこで学びたいと具体的に思っていたくらいです。でも、調べていくうちになかなか学費が高いことがわかり、母子家庭の我が家では目指すのが厳しいのではないかと諦めました。でも、もしあのとき受けていて合格していたら…、今とは違う夢を追いかけていたのでは?と考えることがあります。とはいえ、もし映画監督の道を進んでいたとしても、とても厳しい世界です。道半ばで、たぶん助監督になって数年くらいとかでドロップアウトしていたかもしれません。幸運なことに今僕は、演者として映画作品にかかわれる職種につきました。映画の現場は少ないですがいくつか経験させていただいています。どの現場でも、スタッフさん…特にさまざまな役割をこなさないといけない助監督さんは、めちゃくちゃ大変そうです。映画監督になりたい、と夢を抱いていた頃はそんな厳しい現実を知りもしないですから。現実のこととしてぶち当たっていたら、どこまで夢を追い続けることができたのかはわからないな、とも思います。でも、今回のテーマのパラレルワールドはあくまで妄想。別の世界の話です。頭の中で考えているだけなら誰もが自由に発想して好きな職業に就くことができます。僕が映画監督だったら、山﨑努さんばっかり使う映画監督になりたい。この映画監督といえばこの俳優、みたいな名タッグってあるじゃないですか。あれに憧れるんです。山﨑努さんを主人公に、シリアスなもの、コミカルなもの、ハートウォーミングなもの…たくさん撮ってみたいです。どんな人物像がいいかと考えるだけで楽しいです。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』とアナログ盤12インチシングル『サブマリン』が発売中。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(12/23まで)が開催中!※『anan』2023年11月1日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年10月29日生理中は、痛みで体育の授業を休みたくなることもあるでしょう。そんなときに配慮のない言葉を言われたら、皆さんはどうしますか?今回は実際にあった「生理に関して驚いたエピソード」をご紹介します。Jさんの場合……小学生のときのことです。担任の先生(女性)に、生理痛がひどいので体育を見学したいと伝えました。すると、「じゃあ、先生も生理のときは体育しなくていいってこと?そんな理由で休むなんて聞いたことがない」と鼻で笑われました。そのときの心情は?母親から「お腹が痛かったら、先生に言って見学させてもらいなさい」と言われていました。予想外の担任の返答にとても驚いたのと同時にとても傷つきました。担任は、生理が軽い人だったんでしょうか、同じ女性でもこんな対応をされるのかとショックでした。その後は?体調は悪かったですが、体育の授業に参加しました。今は、だいぶ優しい世界になっていると思います。(34歳/飲食店パート)同棲中の彼からのひと言自身の体験談を描く漫画家みわ柴(@miwashibachan)さんの「生理で別れた話」でも、生理にまつわる驚きのひと言が描かれています。主人公のみわ柴さんは、知り合いから月経前症候群(PMS)のことを聞き、産婦人科を受診。同棲中の彼のもとへ帰宅すると……?日常生活に支障が出る生理前の症状は、「月経前症候群」という病気です。それを相談しに産婦人科へ行っただけなのに、「ついに浮気でもした?」と彼から疑われて弁明する羽目に。この後、さらに生理をめぐって主人公と彼は大きくすれ違ってしまいます。こんな時どうする?生理についてもっと全ての人が理解を深められる機会があれば、Jさんや漫画の主人公が言われたような言動はなかったかもしれません。もしあなたが「自分の症状に理解ない言葉」を言われたら、どう対処しますか……?※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医を持つのもよいので、検討してみてください。漫画の監修:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(DoctorofPhilosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方、予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2023年10月29日生理中に体育の授業でマラソンを走るのは、躊躇してしまうという方もいるでしょう。生理痛はもちろんのこと、経血漏れなども気になりますよね。今回は実際にあった「生理に関して驚いたひと言エピソード」をご紹介します。38歳、会社員Aさんの場合……生理痛がひどいのと、経血量が多いので、その日の体育がマラソンだったこともあり、無理だと思い体育担当の女性教師に「見学したい」旨を相談しに行ったときのことです。理由を話したところ、「走れば治る!」と謎の返答をもらい、衝撃を受けました。そのときの心情は?お腹は痛いし、頭が割れるほどの頭痛もあり、ましてや大量の経血量。同性の体育教師が口にしたことが衝撃でした。言われた人へどんな対応をしましたか?そのときは言われるがまま体育の授業に出ました。しかし、途中でダウンして保健室に行きました。事情を保健室の先生に話すと「えー?!なんてことを……。かわいそうに」と、とても同情し、ベッドで寝かせてくれました。どんな世の中になって欲しいですか?女性でも生理の重さは異なるため、学生のうちから女性の中でもオープンにそういった話をできるようにしたらいいのかもしれません。同棲中の彼からのひと言自身の体験談を描く漫画家みわ柴(@miwashibachan)さんの「生理で別れた話」でも、生理にまつわる驚きのひと言が描かれています。主人公のみわ柴さんは、知り合いから月経前症候群(PMS)のことを聞き、産婦人科を受診。同棲中の彼のもとへ帰宅すると……?日常生活に支障が出る生理前の症状は、「月経前症候群」という病気です。それを相談しに産婦人科へ行っただけなのに、「ついに浮気でもした?」と彼から疑われて弁明する羽目に。この後、さらに生理をめぐって主人公と彼は大きくすれ違ってしまいます。こんな時どうする?生理についてもっと全ての人が理解を深められる機会があれば、Aさんや漫画の主人公が言われたような言動はなかったかもしれません。もしあなたが「自分の症状に理解ない言葉」を言われたら、どう対処しますか……?※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医を持つのもよいので、検討してみてください。漫画の監修:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(DoctorofPhilosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方、予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2023年10月21日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「マルチプレイヤー」です。一般にマルチプレイヤーとは複数の楽器を演奏できる音楽家のことですが、そこから転じて、複数の役割をこなせる人のこともマルチプレイヤーと呼ぶと思います。芸能の世界でも、マルチに活躍されている方が多いですよね。俳優さんや芸人さんが歌を歌って音楽活動をしているだけなら昔からあることですが、最近では本格的にバンドを組んで、楽器の演奏や作詞・作曲などをとても見事に手がけている方もいらっしゃいます。そうやって、お芝居の世界も、お笑いの世界も、音楽の世界もシームレスで自由に行き来ができることは本当に素晴らしいことだと思います。僕自身も、ミュージシャンでありながら、お芝居の仕事をさせていただいたり、バラエティ番組に出演させていただくことがありますが、どの現場でも温かく迎え入れてもらえるのはありがたいことだなと思っています。いろんな人が、いろんな場所で自分の才能を存分に発揮できる世の中は、芸能の世界に限らずそうあるべきだと思います。学生の部活だって、野球部に入ったら野球だけとか縛らないでいいんじゃないか、と僕は思うんです。スポーツが得意な子は多分、どのスポーツだって得意。野球部と陸上部とバスケットボール部を掛け持ちしたっていい。いろんなことにチャレンジしてみて、その中でもこれがもっともやりたい、得意だなというのを見つければいい。大谷翔平選手だって二刀流で注目を集めました。どれか1つだけになんて絞らなくていい、できることはなんでもチャレンジしたほうが個性が伸びるというのは、新しい時代のひとつの価値観だと思います。それに、やってみないと自分に向いているか向いていないかなんてわからないです。僕も以前、とあるフェス会場のバックステージにダーツの機械が置いてあって試しに投げてみたら、めっちゃダーツがうまかった。その後、関ジャニ∞の丸山隆平さんにダーツバーに連れていってもらったのですが、その時もやっぱりすごく高得点をあげることができた。自分でまったく気づいてなかったですが、ダーツの才能が僕の中に眠っていました。いろんなことに挑戦していれば、自分にはこれが向いているという“なにか”に、いずれ出合えると思います。それがたくさん見つかれば、マルチプレイヤーになることだって夢じゃないと思います。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』とアナログ盤12インチシングル『サブマリン』が発売中。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(12/23まで)がスタート!※『anan』2023年10月25日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年10月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ソニー製品」です。僕が所属しているレコードレーベルはソニー・ミュージックレーベルズのSMEレコーズです。マネージメントをお願いしているのもソニー・ミュージックアーティスツという会社です。ミュージシャンとして拾っていただいた当初からずっと変わらずソニーにお世話になっています。そうである以上、音楽を聴く製品に関してもソニーグループのものを使わせていただこうと、大きくひっくるめたところの“自社”製品を愛用しています。最近買ったものでいうと、ワイヤレスイヤホンを購入しました。普通に家電量販店へ行って試聴をしてみて、これがいいなと思って買いました。〈LinkBuds(リンクバッズ)〉というBluetoothイヤホンです。低域もしっかりとしていて音質のバランスがとてもよく、フラットで聴きやすくて気に入っています。イヤホンは、低音を効かすなどイコライザーを細かく設定することができるものやさまざまな種類があるので、試聴は必ずして、自分に合うものを見つけるのがいいと思います。〈LinkBuds〉は価格もお手頃だし、おすすめです。今、アルバム制作の真っ最中ですが、できあがった曲は家のスピーカーやマスタリングスタジオの冷蔵庫みたいにでっかいスピーカーでまず試聴して細かなところまでチェックします。でも、その後にスマホに落としてワイヤレスイヤホンで聴く作業も必ずやります。音楽を聴く環境は人それぞれですが、多くの人がイヤホンやスマホ内蔵のスピーカーで聴いているんじゃないかと思います。なので、みなさんが最も聴く状態と近い環境下で、どう音が鳴っているかを確認するのはとても大切な作業なんです。あとは、新幹線の移動時間もワイヤレスイヤホンで音楽を聴いていますね。家のオーディオ環境でいうと、楽曲を制作する仕事部屋で使用しているスピーカーはフランスのFOCAL(フォーカル)のもの。これは、僕が上京したばかりのころ、音響マニアである橘慶太さんが僕の耳に合うものを選んでくれたものなので他社製ですが、リビングに置いてあるのはやはりソニー製のコンポです。仕事部屋はあくまで仕事として音楽を聴くための場所なので、ゆったり落ち着いて自分のために聴くときにはこのコンポで音楽を流します。これも、みなさんご存じの家電量販店で普通に買ったものです。音楽は作るのも、聴くのもぜひソニー製でお願いします!おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』とアナログ盤12インチシングル『サブマリン』が発売中。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(12/23まで)がスタート!※『anan』2023年10月18日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年10月15日『第2回 にし阿波の花火大会』が、11月11日(土)徳島県西部健康防災公園にて開催される。「第2回 にし阿波の花火大会」 チケット情報本花火大会は、全国から実力派の花火師が集結する中四国唯一の花火競技大会だ。多彩な打上技術を持つ花火師、渾身の「芸術玉」を創る花火職人など、日本屈指の花火のオールスターが集い、通常の花火大会とは異なり「芸」~ワザ~を競い合う。そのクオリティやバリエーションは、過去の花火大会とは一線を画す感動が味わえる。また、虹色に変化する新作尺玉や、30分の1秒で音楽とシンクロするミュージックスターマインなど、花火の新たな魅力が体感できる。内閣総理大臣賞受賞者を含む最高峰の花火師による競技玉、トータル14曲に及ぶ音楽花火、そして日本中の花火師提供、至高の尺玉によるメッセージ花火など、豊富なプログラムの数々をお楽しみください。有料観覧席のチケット2次販売は、10月14日(土)12:00より開始。
2023年10月11日生理中の体育の授業は、生理痛や漏れなど不安を感じることも多いですよね。中には、気合いで頑張ってしまい大変なことになるケースも……。今回はそんな「生理を気合いで我慢していたら、大変なことになったエピソード」をご紹介します。19歳、大学生Nさんの場合……中学3年生の頃、体育の授業で持久走がありました。そのとき生理2日目だったため、休むか悩んだものの、中学校生活最後の持久走だったこともあり気合いで走ろうと決めました。クラス全体で行われていたため、クラスの全男女が一斉に校庭を走っています。校庭3週目あたりから腹痛がひどくなってしまいましたが、今更言えず走り続けていたら、血が漏れ出してしまいました。校則として白靴下を着用していたため靴下にも血がついてしまい、クラスみんなに見られました。その時の心境、またその後は?同性だけならまだしも異性にも見られ、ざわざわされてとても恥ずかしかったです。すぐに先生が駆けつけてくれて、保健室へ向かいました。クラスの皆の反応は詳しくは分からなかったですが、保健室で休むことができたため体調はよくなりました。こんな時どうする?中学生の頃に、生理と体育の授業が被るも、気合いで走ることを決意したNさん。その結果、ひどい腹痛と血が漏れてしまったようですね。生理だと「我慢をすれば大丈夫」といった風潮があるかもしれません。体調が優れない時は、無理をせずゆっくりすることも大切です。今回は「生理を気合いで我慢していたら、大変なことになったエピソード」をご紹介しました。※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医を持つのもよいので、検討してみてください。(MOREDOOR編集部)
2023年10月11日俳優、子ども番組のMC、旅レポ、ラジオDJと、なんでもソツなくこなす男、岡崎体育34歳。本誌での連載「体育ですけど、オンガクです。」も6年を数え、いまだ話題は尽きない。どこまで奥が深いのか。その豊満な腹の内を探りたくなる。そんな時に手にしたいアルバムがついにリリースとなった。タイアップで制作した楽曲や他アーティストへの提供曲など、いわゆる“外仕事”をまとめたコンセプトアルバム『OT WORKS III』だ。シリーズ3作目、前作からおよそ2年半ぶりとなる。どういう会議の流れでオファーきたんや!?という意外性が実は一番うれしい。「僕は自分のオリジナル・アルバムにタイアップ曲は入れない主義。僕の場合、オーダーをいただいて書いた曲は作品や出されたテーマに沿って書く。そうすると一曲一曲バラバラでアルバムにまとめた時にバランスがとりにくい。だったら外仕事をコンセプトにアルバムにしようと、このシリーズが生まれました」アルバムを通して聴くと、その多種多様な仕事ぶりに舌を巻く。人気アニメの主題歌にはじまり、ラグビーの稲垣啓太選手と共演もしたテレビCMのカバー曲、情報番組のテーマソングにコラボ曲の数々…。曲調もラウドロックからEDM風、ハートウォーミングなポップスまで、その幅の広さに彼が多くのオファーと真摯に向き合い、応えてきたことがよくわかる。「でも、曲順を決めて一つのアルバムとして聴いた時に、あ、すごく自分っぽいとも思ったんです。シリーズIやIIのころはニーズに応えることで精一杯だったけれど、最近の楽曲はそれを踏まえつつ自分のカラーを出すこともできつつあると思う。そのフェーズまで来られたんだというのを確信できました」「Beats Per Minute 220」の歌詞にもあるとおり、中学の先輩と後輩の関係であり、デビュー以降も切磋琢磨を続ける盟友ヤバイTシャツ屋さんとの初コラボ曲や、Hey! Say! JUMPやSexy Zoneへの提供曲のセルフカバーなどファン待望の楽曲も多数、収録されている。「初音源化した中で注目してほしい曲は、NHK富山放送局のマスコットキャラクター“きとっピ”のテーマソング『富山におるちゃ』ではないでしょうか。富山にコネもない、行ったこともない岡崎体育にオファーをしてきてくれた、大変ありがたい一曲です。いまだにどういう経緯でオファーがきたのか謎です。でも、実はこういうのが一番うれしいんです。どういう会議の流れで岡崎体育にまかせてみようとなったんや!?という時ほど僕の腕の見せどころ。どんな方ともタッグを組んで、いいケミストリーを見せられる、自分の音楽の可能性を示せると言っていきたい。それを宣言するアルバムシリーズでもあると思っています。もっと多くの方に岡崎体育にまかせてみよう、と思っていただきたいです!」また、今回は「サブマリン」の12インチのアナログ盤も同時発売。レゲエサウンドが心地いいサマーソングは、すでにライブで披露されている定番曲だ。「これはもうすぐ発売する予定のオリジナル・アルバムに収録予定の一曲。先行でアナログリリースするのは初めての試みです。ライブでやり続けているし、お客さんに『もう聴き飽きたわ』と言われても耳を貸さず、今後もやりたいと思っている贔屓曲なので、ひと足早くお届けしたいと思いました。新しいアルバムは京都・宇治の実家を出て初めて東京ですべてを制作。今後の僕の進む道を指し示す一枚になっているんじゃないかと思います」岡崎体育の腹の内には、きっとまだまだ知らない魅力が詰まってる。左・TVアニメ『マッシュル‐MASHLE‐』オープニングテーマ「Knock Out」、フラワーカンパニーズのカバー曲「深夜高速」など全11曲を収録した『OT WORKS III』¥2,500。右・アレンジを外池満広、ミックスをDub Master Xが手がけた12インチアナログシングル『サブマリン』¥2,860(共にSMEレコーズ)。おかざきたいいく10/7より、昨年に続き全国のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」がスタート。11/4には、きとっピのホームタウンである富山SOUL POWERでも公演を行う。※『anan』2023年10月11日号より。写真・小笠原真紀取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年10月09日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「『OT WORKS III』余談」です。10月4日に僕のタイアップ作品を集めたアルバム『OT WORKS』シリーズの最新版『OT WORKS III』が発売になりました。アルバムの内容については、この号の後ろの方にあるEntertainment Newsでお話しさせていただきました。1ページも割いていただいています。anan編集部のみなさん、いつもありがとうございます!なので今回の連載ページでは、普段話せないアルバムの余談をご紹介できればと思います。なかなか語る機会がないのですが、このアルバムシリーズでは毎回ジャケットに動物が登場しています。みなさんお気づきだったでしょうか。今回は雷鳥と牛です。この発想は、僕と母が大好きなイギリスのバンドQueenのアルバムジャケットから得ました。エンブレム風のデザインのものがあり、それがかっこいいなと思っていて、いつか自分のアルバムでもやってみたいと思っていたんです。Queenのエンブレムにはライオンが2頭描かれていた。それが僕のアルバムだったら何だろうと考えた結果、『OT WORKS』でエンブレムを支えるワニとペンギンになりました。ペンギンはみなさんご存じ、僕のステージ上唯一の友だち“てっくん”。それと「感情のピクセル」という曲の中で登場する“ワニさん”。岡崎体育楽曲由来の動物ということでこの2つが選ばれました。これらがその後も踏襲されるのかと思いきや、『OT WORKS II』ではタヌキとキツネに変わっています。これは、アルバム収録曲のビッケブランカさんとのコラボレーション曲「化かしHOUR NIGHT」に由来しています。うまいこと動物にちなんだ曲があってよかったです。そして今回の3枚目、収録曲のどこかに動物がいないか!?と探したところ、僕がテーマソング「富山におるちゃ」を書き下ろしたマスコットキャラクター“きとっピ”のたからものが雷鳥のポーチ。そして、ヤバイTシャツ屋さんと初コラボした「Beats Per Minute 220」はレッドブル主催のイベントで生まれた曲。レッドブルのロゴに描かれているのは赤い牛…なんとか動物2つ見つけました!今後のタイアップで都合よく動物がやってきてくれるのかどうかは分かりません。『OT WORKS IV』のためにぜひパンダの曲とか書きたいところです。和歌山のアドベンチャーワールドさん、テーマソングを欲していませんか?オファー、お待ちしております!おかざきたいいくアナログ盤12インチシングル『サブマリン』を10/4に同時発売。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」が、10/7からスタート!※『anan』2023年10月11日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年10月07日バーチャルな世界で学園生活を楽しむオンラインコミュニティ「キャラフレ」では、スポーツの秋を代表するイベント『体育祭』を開催します。5色のチームカラーに分かれ、全18種目のミニゲームでチームの得点を競いましょう。ゲーム開発を手がける株式会社エイプリル・データ・デザインズ(本社:東京都世田谷区。代表取締役:濱田功志。以下、エイプリル。)は、ブラウザで手軽に楽しめる多人数参加型学園コミュニティ「キャラフレ」( にて、『2023 体育祭』イベントを開催することをお知らせします。キャラフレ - charafre.net : キャラフレ『2023体育祭イベント』キャラフレ 2023体育祭イベント2023年10月7日(土) 15:00 ~ 10月9日(月・祝)21:00キャラフレの『体育祭』は、学園生徒全員が5色のチームに分かれ、自分のカラーのハチマキをつけて、全18種目のミニゲームの得点を競い合います。優勝チームには、部屋に飾れる優勝旗アイテムがプレゼントされます。陸上競技100m走200m走走り幅跳びパン食い競走スプーンレース球技サッカー(PKゲーム)リフティングパターゴルフフリーバッティング紙風船つぶし道場で行われる競技弓道柔道剣道体育館で行われる競技フリースローボウリング風船割り団体競技400mリレー玉入れショッピングモール「カラーくじフロア」にて、『チームカラーくじ』販売2022年10月6日(金)17:00 ~ショッピングモールの「カラーくじフロア」では、カラフルなスポーツチーム衣装『チームカラーくじ』がスタートします。1回300コインでアバターコスチュームがあたります。※お買い求めには、コイン(有料ゲーム内通貨)が必要です。『チームカラーくじ』フォレストファーム『コスモスのお世話』2023年9月30日(土)0:00 ~ゲーム内の教会に隣接する『フォレストファーム』は、コスモスが満開のシーズンを迎えました。コスモス畑に水やりのお世話をすると、アクセサリのアバターアイテムや、回復アイテムがもらえます。『コスモスのお世話』キャラフレとは『キャラフレ』は、webブラウザで動作する学園生活コミュニティゲームです。プレイヤーはオンライン上の仮想学園、『翔愛学園』の生徒となり、ゲーム内のキャラクターや、ゲームに参加する他のプレイヤーとの出会いを通じて、学園生活を疑似体験することができます。webブラウザで動作するため、特別なアプリケーションをインストールする必要が無く、ノートPCやタブレット、スマートフォンでも快適に遊ぶことができます。学園生活コミュニティ「キャラフレ」キャラフレの特徴・「多人数同時参加型2Dアドベンチャーゲーム」という、独自システムを開発・採用。・2Dアドベンチャーゲームのシステムと多人数参加型オンラインゲームのシステムを融合。・“天使の羽”を集め、無料ポイントと交換。・チャット未経験者でもコミュニケーションを楽しめるゲームチャット。・豊富で個性的な登場人物。・たくさんの髪型や表情、細かく描き込まれたコスチュームなどで個性を演出。タイトル概要サービス名称:キャラフレURL: 対応ブラウザ:Microsoft Edge、Chrome、FireFox等主要なブラウザに対応価格:基本無料プレイ・アイテム課金開発:株式会社エイプリル・データ・デザインズ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月06日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「モチベーション」です。みなさん、モチベーションはどうやって上げていますか?人生にはさまざまなターニングポイントがあると思います。熱中しているスポーツの大会や受験、就職活動など、ここぞという頑張りどころではモチベーション=やる気を高めて取り組まないといけない。今、僕もまさにその意識を高めないといけない最中にいます。オリジナルアルバムを制作中なので、そこに向けて集中しないといけないのですが、どうやって日々のモチベーションを上げればいいのか、いまいち掴めずに過ごしています。これは持論ですが、人間は生まれてくる時にもっとも“やってやる”という気持ちがあるのではないか。心地よい羊水に包まれた安心安全な母体から出て、苦しい産道を通り生まれ出てくるって、どれだけ強い意欲があるのでしょうか。「生きるぞ!」という人間としての原動力、命の叫びを感じます。最初にあっただろう、そんな強いモチベーションを今こそ僕は取り戻したいです。人間も30年ほどやっていると、疲れたとか休みたいとか、ちょっとだけ寝たいなどが、どうしても先に出てきてしまいます。頭ではもっと作品に磨きをかけたい、もっと頑張って制作に打ち込みたいと思っていますが、頭と体の求めることの乖離がすごすぎます。どうすれば強いモチベーションを保てるのか、知りたいと思っています。一つ、やる気を保つために大切なことは、目標を明確に掲げることではないかと感じています。受験や就職などは「この学校に入りたい」「この会社で働きたい」という明確な目指す先があります。デビューした当時の僕の目標は「30歳までに〈さいたまスーパーアリーナ〉でワンマンライブをする」でした。これも、受験や就職と同じで、かなり明確で努力の方向性を定めやすい良い目標だったと思います。目標を立てる時に大事なのは、それを実現するために何をすればいいのか、わかりやすく道筋が見えていること。道筋がわかっていると、どうすれば効率よく目標に向かっていけるかもわかります。そのことがモチベーションアップにも繋がります。今の僕には、それが足りないのかもしれません。今の最大の目標は「紅白歌合戦に出場する」こと。そのための道筋には一体、どんなルートがあるのか?いい楽曲、いいアルバムを出すことが一つの道筋になると信じて、モチベーションをがんがん上げていきたいです。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』と『サブマリン』アナログ盤12インチシングルを10/4に同時発売。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(10/7~12/23)の開催が決定。※『anan』2023年10月4日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年09月30日天皇陛下と雅子さまにとって、多忙な秋がやってきた。10月には、国民体育大会の開会式へ臨むために鹿児島県を、国民文化祭の開会式などに出席するために石川県をそれぞれ訪問されることが9月20日に発表された。「先日は、北海道で開催された全国豊かな海づくり大会に両陛下は臨席されました。雅子さまにとっては24年ぶりの北海道ご訪問です。終始明るくお元気な様子で、同行した側近も一様に安堵したと聞いております」(宮内庁関係者)だが雅子さまにとって、心穏やかではいられない動きが、突如政府内に起きていた。「じつは、皇位継承問題などを担当していた山﨑重孝内閣官房参与が、13日に退任していたことが明らかになりました。上皇さまの退位を受け設置された政府の有識者会議は2021年末に最終報告書をまとめ、翌年にかけて国会に示されました。山﨑氏は事務方を取りまとめ、皇室を維持するための一連の議論を集約する役割を担ってきました。その山﨑氏の退任によって、官邸の“皇室担当”が不在となってしまったのです」(政治部記者)昨年春ごろに岸田文雄首相は、「皇室典範の改正は私の代でしっかりやりたい」などと語っていたというが、この人事には、官邸内部からも首を傾げる声が聞こえる。「山﨑さんの後任となる“皇室担当”の参与は当面置かないそうです。つまり、“官邸は何もしない”ということにほかなりません。現状では、政府から国会に対して最終報告書を示している形で、“政府として議論を促さない”という姿勢を貫いています。しかし、自民党内に設置された『皇室問題等についての懇談会』も2022年1月に初会合を開いて以降、一度も開かれていません。岸田総理に対しては、『自民党総裁として議論を促すべき立場にあるにもかかわらず、やる気がなさすぎる』『保守層の離反で支持率が下がることを恐れている』などという声が官邸や与党内から聞こえてきます」(官邸関係者)保身のために変心した岸田首相の姿勢に翻弄されるのは、愛子さまのご将来にほかならない。静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんはこう警鐘を鳴らす。「皇室にとって愛子さまに期待される役割は年々大きくなっている一方で、現在の皇室典範では結婚によって皇室を離れてしまうことが避けられません。残るとしても結婚することを諦め、独身であり続けなければならず、改正は欠かせない状況にあります。将来にわたる皇室のあり方についての議論が停滞することは、皇室の存続の危機を放置するばかりか、愛子さまの人生の選択肢をより狭めていってしまうのです」岸田首相の“裏切り”は、愛子さま、そして皇室の未来を揺るがしかねないーー。
2023年09月28日今回は、体育の授業で怪我をした子どものエピソードを紹介します。小学校から電話大丈夫かと聞くと…お風呂に入ろうとしたら…叫ぶ息子急いで病院へ行くと…体育の授業で肘を怪我した息子。帰宅後、突然痛みを訴えたのでレントゲンを撮ることに。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。作画:fatapi編集:愛カツ編集部
2023年09月23日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「夜食」です。夜食を作って食べるのが好きです。最近は、人間ドックの結果が悪く、かかりつけの病院の先生に太りすぎないようにと注意をされているので、目玉焼きを一つだけとか、カロリーを摂りすぎないように気をつけつつ、夜食を楽しんでいます。夜食作りは実家にいた頃からの習慣です。作業が一区切りつくと、「よし作るか!」となります。作業が終わる時間次第で作り始める時間も変わるので、深夜のこともあれば、もうそれ朝ごはんやろ?という時間になることもあります。朝7時に食べれば、それから寝るとしても朝ごはんなのではないでしょうか。だめでしょうか。実家にいた頃は冷蔵庫に食材が豊富にあったので、玉ねぎ半分とか、余った食材を使ってどんな料理が作れるか工夫することが好きでした。なんでもみじん切りにしてチャーハンにするとか。卵と納豆パックを使った納豆だし巻きもよく作るメニュー。卵3個をといて、そこに醤油とだしを入れて、塩こしょうをちょっとして納豆をひとパック入れます。一気にかき混ぜてそのままフライパンでだし巻きを作る。これはタンパク質まみれなので、先生にも怒られないメニューかと思います。もう一つ、最近のお気に入りはカルボナーラ・ペペロンチーノ。ペペロンチーノは僕の得意料理の一つ。それに、生クリームと卵を加えるのが、カルボナーラ・ペペロンチーノです。生クリームを入れることで、ニンニクと唐辛子の辛味がマイルドになります。本来別々のメニューであるお互いのいいところを引き立て合ってすごくおすすめです。でも、これは高カロリーなので夜中に食べているとバレたら叱られてしまうかもしれません。でも、夜食作りは続けたいです。自炊はお金の節約にもなりますし。最近は宅配でなんでも届けてもらえるじゃないですか。アプリひとつで。とても便利なのですが、頼りすぎるのはよくないのではと思っています。スーパーに行って、食材を買って、料理をして、食べ終わったら洗い物をする。そういう、人として社会性のある生活習慣を守っていきたい。面倒だから、お手軽だからと便利なものばかり利用していると人としての尊厳まで失われてしまうのではないか、と危惧しています。浮世離れしがちなミュージシャン業だからこそ人間らしい生活感に立ち返れる夜食作りを大切にしたいです。病院の先生には、多少目を瞑ってもらいたいです。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』と『サブマリン』アナログ盤12インチシングルを10/4に同時発売。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(10/7~12/23)の開催が決定。※『anan』2023年9月27日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年09月21日生理のつらさは人によって違うもの。中には、体育の授業に参加できないほどの痛みに襲われる方もいます。今回はそんな生理に対して「理解のないひと言」を言われて驚いたエピソードをご紹介します。Nさんの場合……学生時代のことです。まだ身体が生理のリズムに慣れておらず、経血の量や生理痛に関してまったく予測ができませんでした。子宮周辺が痛く、動けない状態だったときに、体育の授業を休みたいと先生に伝えたところ、「たかが生理ごときで甘えたこと言わない。単位とれないよ」と言われました。生理痛に関しては人それぞれ症状も違うので、理解してもらえないことがとても悲しかったです。このようなことが起こらないために性教育の中で教えて欲しいことは?生理痛は十人十色であり、また未成年はまだまだ身体が発達途中のため、予期せぬ出来事が起こることも多いのでしっかり聞いてあげ、向き合ってあげることが大切だなと感じました。(35歳/会社員)同棲中の彼からのひと言自身の体験談を描く漫画家みわ柴(@miwashibachan)さんの「生理で別れた話」でも、生理に理解のないひと言が描かれています。主人公のみわ柴さんは、知り合いから月経前症候群(PMS)のことを聞き、産婦人科を受診。同棲中の彼のもとへ帰宅すると……?日常生活に支障が出る生理前の症状は、「月経前症候群」という病気です。それを相談しに産婦人科へ行っただけなのに、「ついに浮気でもした?」と彼から疑われて弁明する羽目に。この後、さらに生理をめぐって主人公と彼は大きくすれ違ってしまいます。こんな時どうする?生理についてもっと全ての人が理解を深められる機会があれば、Nさんや漫画の主人公が言われたような言動はなかったかもしれません。もしあなたが「自分の症状に対して理解ない言葉」を言われたら、どう対処しますか……?※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医を持つのもよいので、検討してみてください。漫画の監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(DoctorofPhilosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方、予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2023年09月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「キャンプ」です。キャンプと音楽は意外と密接な関係にあります。「フジロック」や「ライジングサン」などロックフェスティバルの登場から、フェスでテントを張ってキャンプしながら参加することが定番となりました。日本のキャンプブームの火付けには、このフェスカルチャーの浸透も大きく影響していると思います。ほぼ同時期に、この2つが日本の若者カルチャーに定着したように思います。最近は、ギアも手軽でおしゃれなものがたくさん出ています。先日、京都のロケ番組で見せていただいたのですが、空気を入れるだけで張れるテントなんかもあるんですね。面倒な骨組みをすることなく、ものの数分でパッとテントが立てられる。そういう気軽さが本気のキャンプ好き以外も「行ってみたい」と思わせる土壌になっているのでしょう。岡崎体育はといえば、ガチキャンプはしたことがありません。やりたい気持ちはありますが、初心者ゆえ何もわからないなか、一歩踏み出すことができないでいます。できれば最初は、キャンプ慣れしている方と一緒にやりたいところ…。さらにそれがミュージシャンだとベストです。ミュージシャンと一緒にキャンプに行くのは絶対おすすめだと思います。なぜなら焚き火の前で音楽を奏でてくれるからです。キャンプといえばいにしえよりキャンプファイヤー。火を囲んですることといえば当然、歌。それしかありません。それがプロのミュージシャンだったら最高ですよね。ギターで弾き語りとかしてもらいたいです。理想は奥田民生さんとか、山崎まさよしさんとか…。先輩方にずっとキャンプに付き合っていただくのは恐縮なので、焚き火だけ参加でお願いしたいです。焚き火前入り、焚き火後出のスペシャルゲストで、ぜひ参加していただけないでしょうか。…というのは冗談としても、いつかキャンプに行ってみたいです。自然の中に身を置くことでいろんなことから脱却できそう。クリエイティビティも刺激されそうです。キャンプ好きって今すごく多いですよね。だから「なんでそんなに好きなん!?」とその理由を知りたいです。一体、何をもたらしてくれるのでしょうか。でも行くとしたら高機能キャンプ場がいいです。温水洗浄機付きのトイレは必須ですし、しんどくなったときに駆け込める救護施設があるとうれしい…。こんな僕とご一緒していただけるミュージシャンキャンパーの方おられましたら、ぜひご連絡ください。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』と『サブマリン』アナログ盤12インチシングルを10/4に同時発売。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(10/7~12/23)の開催が決定。※『anan』2023年9月20日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年09月16日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「閃光ライオット」です。この夏、Zepp DiverCity(TOKYO)で開催された「閃光ライオット」のファイナルで特別審査員を務めました。「閃光ライオット」とは、10代のアーティストのみによる“ティーンネイジロックフェス”。コンテストやオーディションとは一線を画し、決勝のステージを目指し全国のアマチュアアーティストたちが集まる、“音楽の甲子園”的存在です。今年、9年ぶりに開催されました。これまでに、初代グランプリのGalileo Galileiに始まり、緑黄色社会、ねごと、のちにOKAMOTO’Sとなるズットズレテルズなどが出場し、多数のプロミュージシャンを輩出してきました。岡崎体育自身はこれまで「閃光ライオット」とはまったく何の関係もありませんが、今回特別審査員に抜擢いただいたので精一杯その役割を果たしてきました。なぜ選んでいただいたのかは、よくわかっていません。2月にNHKの「のど自慢チャンピオン大会」でも審査員を務めさせていただいたので、その経験が評価されたのかもしれません。いや、僕のプロデューサー的視点が評価されたのかもしれません。もはや審査員の僕のほうが、なんで自分が選ばれたのだろう…、運営が求める正しい審査員目線で審査できるのだろうか…と、ドキドキしてしまいました。とはいえ自分なりにしっかり指針を持って選びたいと思いました。僕が大事にしたポイントは、どれだけ彼らがアーティストとして大成するか、世の中に影響を与える存在になれる可能性があるのかということ。もう少しレコード会社の人っぽい視点で申し上げると、どのアーティストが最も売れそうか、というのを判断の基準にさせていただきました。なぜそういう指針にしたかというと、僕自身が夢重視で活動してきたミュージシャンだからです。みなさんまだ学生さんなので、高校生活の思い出作りでバンドをしている、このステージが終わったらバンドを解散して受験勉強に専念する、という子もいると思います。もちろん、それも否定しませんが、“将来、絶対プロになる”という気概や意識を持っている人のほうが絶対に強いと思うんです。そんな視点で見ていた僕がもっとも気になったのが、島根県出雲出身の18歳のシンガーソングライター、shokiくん。みなさん、彼の名前は覚えておいたほうがいいと思いますよ。それくらい、すばらしい才能でした。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』と『サブマリン』アナログ盤12インチシングルを10/4に同時発売。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(10/7~12/23)の開催が決定。※『anan』2023年9月13日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年09月09日日本が世界に誇れる点は、国民のほとんどが健康保険に加入し、安全な医療に安い費用でアクセスできる「国民皆保険制度」だと思っています。その国民皆保険制度を根底から揺るがしかねないのが「マイナ保険証」です。様々な要素がありますが、ここでは中でも私たちの生活に影響する「資格確認書」について考えてみたいと思います。マイナンバーカードの保有率は71.7%(’23年8月31日・総務省)。つまり、マイナンバーカードを持っていない方が約3割います。’24年秋、従来の健康保険証が廃止された後、こうした持たない方の保険証代わりになるのが「資格確認書」です。当初、資格確認書は申請が必要で、自動的に送られてくる従来の保険証と比べ不便だと不評でした。すると、8月4日の記者会見で岸田首相は「資格確認書を申請の不要なプッシュ型にする」と発表しました。ただ実際は、マイナ保険証を持っていない方全員にプッシュ型で送るのは不可能だといいます。なぜなら、マイナ保険証をいったん取得して自主返納した人は、マイナンバーと保険証の紐づけを解除できないからです。保険組合からすると、紐づけられた人はマイナ保険証を持っている人。当然ながら、資格確認書を送付しませんし「資格確認書を申請してください」などという案内も出しません。自分で気づいて申請しない限り、マイナ保険証がないのに資格確認書もなく、無保険状態になりかねません。しかも会社員などは給料から保険料を天引きされ続けているにもかかわらず、です。政府は今後、マイナンバーと保険証の紐づけを自分で解除できるソフトを開発するといっていますが、いつになることやら。しかも、資格確認書がプッシュ型で送られてくるのは当初1回だけという可能性も。政府の資料には「当分の間」との文言があったからです。今は批判を逃れるためプッシュ型にするといい、ほとぼりが冷めたら「自分で申請しろ」ということでしょうか。政府はマイナンバーカードの信頼回復のため、現在「総点検」を進めています。ですが、いまチェックしているのは3411ある保険組合のうち、1313組合だけ。残りの約2000組合は期限が設定されていません。「チェックしない」も同然ではないでしょうか。それにもかかわらず、中間報告で1069件の紐づけミスが発覚。これは氷山の一角だとしか思えません。立憲民主党は、従来の健康保険証を廃止し、マイナ保険証を持たない人に資格確認書を発行すると、毎年、最低でも5億5000万円のコストがかかると試算しています。血税は、マイナ保険証への一本化より、家計を支える物価高対策に使ってもらいたい。岸田首相に、国民の声を聴く耳はないのかもしれません。
2023年09月08日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「岡崎体育流暑さ対策」です。猛暑を通り越し、殺人的な暑さの日々が続いています。もう夏休みも終わりですが、まだまだこの暑さは続きそうですね。みなさん、暑さ対策は9月になってもしっかりしてください。僕も、ロケ撮影のときや屋外のフェスなどに参加するときには、暑さ対策を徹底しています。ご存じかと思いますが、のぼせ防止には体内の血液を冷やすといいそうです。動脈が通っている部分を冷やしてあげると、そこから冷えた血液が全身を巡るので、体温を下げることができます。なので、首や腋の下、太ももの付け根などを、叩いて割ると冷たくなる保冷剤みたいなやつで、しっかり冷やしてくださいね。夏フェスも9月に開催されるものがたくさんありますよね。みなさん、しっかり対策をして楽しんでいただきたいです。今年の夏にじっくり考えましたが、リスク管理を徹底したい男・岡崎体育としては、究極の暑さ対策は“外に出ない”。これに尽きると思います。なので、僕はこの夏、お仕事以外ではほとんど外に出ていません。どんなに楽しそうなお誘いを受けても基本、プライベートは断りました。また、室内にいたとしても油断してはいけません。無理をせずエアコンをつけてください。おじいちゃん、おばあちゃん世代の方々は、まだまだ「エアコンをつけるのは体に悪いから」とつけないでいることも多いと思います。しかし、そういう考え方はもう古いと思っていただいて結構です。エアコンをつけないで室内がサウナ状態になって熱中症になってしまっては元も子もありません。おじいちゃん、おばあちゃん世代の方々はあまりこの連載を読んでいないかもしれませんが、“国民の孫・岡崎体育”からのお願いと思って聞いてほしいです。エアコンをつけてください。それと、水分補給をしっかりすることもとても大事ですよね。僕は夏だけでなくオールシーズン、水を1日2Lは飲むようにしています。おすすめは、新しいボトルが誕生した天然水の「い・ろ・は・す」です。ごくごく飲めます。というわけでまとめますと、岡崎体育流の暑さ対策は、水は日頃から2L飲む、直射日光に当たらないようにして体温を上げない、そのためにはできれば外出しない、です。でも、ライブやイベントにはぜひとも足を運んでいただきたい。なのでそういうときはリスク管理をしっかりして、無理することなく楽しんでほしいです。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』と『サブマリン』アナログ盤12インチシングルを10/4に同時発売。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(10/7~12/23)の開催が決定。※『anan』2023年9月6日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年09月03日自己ベストを狙えるレース第72回別府大分毎日マラソン大会は、2024年2月4日(日)に大分県大分市で開催されます。同大会は、歴史のある大会で、びわ湖毎日マラソン、福岡国際マラソンと共に、日本三大クラシックレースと呼ばれています。参加できるのは、持ちタイムが3時間30分以内の人が出られる大会なので、トップレベルの市民ランナーにとっては、真剣勝負ができるレベルの高い大会です。開催概要開催日時は、2024年2月4日(日)正午スタート、選手受付は、別府コンベンションセンター、参加費は、15,000円です。参加資格は、最低でも3時間30分の完走実績が必要で、完走タイムに1~4のカテゴリに分かれています。カテゴリの完走タイムは、カテゴリ1が2時間30分以内、カテゴリ2が2時間55分以内、カテゴリ3が3時間以内、4が3時間30分以内です。カテゴリ1~3は日本陸連登録者限定に限り全員出走権が得られますが、カテゴリ4は定員に対して先着順となります。平坦基調なコースコースは、大分市高崎山・うみたまご前スタートし、別府湾に沿って走り、大分市営陸上競技場にフィニッシュします。天候によっては、海風の影響を受けやすいコースにもなりますが、高低差が少なく好記録の出やすいコースです。(画像は公式サイトより)【参考】※「別府大分毎日マラソン大会」の公式サイト
2023年09月01日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「養生」です。この数か月、新型コロナウイルスに罹患してしまったり、それとは別に急な発熱があったりと、体調を崩すことが多かったです。ゆえに今、“養生”をすることに専念しています。養生とは、生活習慣を見直し、体の状態を整えてあげること。健康を増進することで、免疫力を上げ、病気になりにくいボディ作りを目指しています。具体的に何をしているのかというと、うちのディレクターからは8年ほど前から風邪をひくたびに、「ビタミンCを摂取し、とにかく睡眠をとりなさい」と言われていますので、風邪をひいたらまずそれを厳守するようにしています。かむかむレモンをたくさん食べます。今回はそれにプラスして、自分なりに民間療法をあれこれ調べて試しています。そうすると、これまで常識だと思っていたことと違うことがあって驚いています。生姜は体を温めるから風邪をひいたときに摂取するといいと思っていたのですが、熱があるとき、または熱が上がっている状態のときには、余計な熱を体内に溜めてしまうからあまりよくないのだそうです。また、生姜には体や粘膜を乾燥させる性質があるので、乾燥からくる咳の症状にはよくないという説もあり、それも知りませんでした。養生では、症状や体の状態に合ったものを摂取することが肝心。僕は気管支がウィークポイント。すぐに喉を傷めてしまいます。なので、今回は気管の炎症などによいとされている“白い食べ物”をたくさん摂るようにしました。大根や梨などがそれに当たるそうです。なかでも大根は、ファイトケミカルという免疫力を向上させる栄養素があってめちゃくちゃいいということを今回知りました。知り合いの方に、切った大根をはちみつに漬けて作る、大根はちみつの作り方も教えてもらったので、今度試してみたいと思います。湯治とかも行きたいですし、鍼灸もやってみたい。とにかく今は、健康な体を目指したいです。いちばん大事なのはやはり日々食べるもの、生活習慣なんだなと思います。例えば、インスタント食品ばかり食べていたらやっぱりあかんよな、と。もちろんインスタント食品は手軽でおいしくていいんですが、でも熱が40°Cあるときには食べなくてもいいかも…。みなさんも、風邪をひいたり体調を崩したりしたら、無理をせず野菜など体の負担にならない優しいものを食べて過ごしてください。僕もそうします。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』と『サブマリン』アナログ盤12インチシングルを10/4に同時発売。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(10/7~12/23)の開催が決定。※『anan』2023年8月30日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年08月26日夏といえば、花火大会や夏祭りを楽しみにしている方も多いでしょう。花火大会や夏祭りと生理が重なってしまったら皆さんはどうしますか?そこで今回は、「生理でつらい思いをしたエピソード」を2つご紹介します。花火大会で……花火大会に出かけたときのことです。朝から場所取りが必要だったため、1日分より多いナプキンを用意し、替えのパンツも持参してその日は出かけました。真夏の暑い気候の中、生理用品は汗で蒸れてちょうどいい位置に収まらず、漏れが気になっていました。しかし、トイレが常に混んでいてなかなか替えに行くこともできませんでした。もう少しで花火大会が始まるというときに、豪雨が……。人ごみの中カッパを着る余裕もなく全身、パンツの中までびしょびしょになってしまいました。明らかに重たいパンツの感覚に、嫌な予感を感じました。トイレに入ると、生理の出血と雨で膨れ上がったナプキン。一日履いていたため蒸れの匂いもきつく、湿気でなかなかパンツも下ろせません。やっと下ろせたかと思えば、鞄の中までびしょ濡れだったため、替えのナプキンも使い物にならず……。次の人が待つトイレの中で絶望。苦い経験となりました。(32歳/会社員)真っ白な浴衣が……中学1年生だった頃、夏祭りで真っ白な浴衣を着て友達と盆踊りを踊っていました。生理2日目で多い日だったのですが、当時の私は白い装いだと汚す心配があるとも考えない子どもでした。思いっきり祭りを楽しんでいる最中、「浴衣に汚れが付着している」と見知らぬ男性に声を掛けられました。サニタリーショーツも身につけていなかったのでいつの間にか経血が漏れてたようです。最悪な夏を経験しました。(36歳/会社員)トラブルに備えて……楽しいはずの花火大会や夏祭りで、生理によりつらい思いをしたエピソード。このようなトラブルが起きても対処できるように、事前に準備をしておくことが大切ですね。今回は「生理でつらい思いをしたエピソード」をお届けしました。※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医を持つのもよいので、検討してみてください。(MOREDOOR編集部)
2023年08月21日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「AI」です。ChatGPTなどの生成AIが話題です。これは、僕のような仕事をしている人間からすると、はっきり言って脅威です。芸術の分野にAIが進出してくるのはまだ先だと思っていましたが、進化の速度を甘くみていたようです。先日も、AIでかわいらしい女性の姿を生成して、それでSNSのアカウントを作り、まるでその女性が実在するかのようにやりとりをしていたというニュースを読みました。実際の中身は普通のおじさんだったそうです。もう何を信じていいかわからない…という恐怖を感じました。実は、僕もAIに作詞を頼んだことがあります。友達と遊びでやっただけですが、AIに歌詞を書いてもらい、それで曲を作るというのを実践してみたんです。その時はAIが考えた歌詞がまだギリださくて「よしよし、まだこのレベルか」と思いました。でも、その時一緒に遊んでいた友人が「岡崎体育っぽい歌詞を書いて」とお願いをしたら、20分くらい考えてからコミックソング的なものを返してきたんです。AIが“岡崎体育っぽい”を認識して、おかしみのある歌詞を返したことにちょっとゾクッとしましたが、その歌詞もまた、コミックソングとしてのクオリティはまだまだ低いものでした。岡崎体育とAIの見分けはまだつきそうです。たぶんですが、作詞より作曲のほうが先にAIが台頭してきそうです。歌詞は膨大な日本語から、言語センスという感覚的なものに依って生み出されています。だから、学習しないといけないことが幅広いし、深度もあって難しいと思います。一方、作曲は12個の音の組み合わせでしかない。コード進行とスケールを覚えたら“っぽい”楽曲がすぐ作れるようになるのでしょうか。そうなったら本当に作曲家の仕事がなくなってしまう。これは、どうすればいいのでしょうか。BUMP OF CHICKENさんが10年前に初音ミクとコラボして曲を出した時、衝撃を受けました。でもそうやって、デジタルの世界やAIの技術を受け入れていく姿勢が、今のミュージシャンには必要なのかもしれない……。実を言うと、僕も今、AIとどう付き合っていくべきかを考えた曲を用意しています。AIというか、スマホなしでは生きられない今の現代人に向けた歌になる予定です。ニューアルバムに収録するので、ぜひみなさんにも聴いて考えてみてほしいです。おかざきたいいくTVアニメ「マッシュル‐MASHLE‐」オープニングテーマ曲「Knock Out」が好評発売中。「SUMMER SONIC 2023」8/20、「風とロック芋煮会2023 風とロックイモニーパーク」9/9などの夏フェスに出演決定。※『anan』2023年8月16日‐23日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年08月12日