体に異常を感じても、婦人科へ行くのは勇気がいるもの。ついつい後まわしにしてしまう方もいるのではないでしょうか。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Aさんの場合……20代のとき、性交渉のたびに出血するようになりました。最初は少量だったので、あまり気にしてなかったのですが、だんだん出血量が増えてきて、怖くなりました。当時のパートナーが一緒に婦人科についてきてくれると言ったので、怖かったですが受診し、子宮頚部ポリープとわかりました。どんな治療を受けましたか?子宮頚部ポリープと判明してすぐに、切除手術を受けました。その場ですぐに取ってもらえたので、安心しました。手術自体は痛くもなく一瞬で終わります。病院は仕事帰りにパートナーと待ち合わせするのに都合のよい場所を選択しました。予約制で待ち時間も少なく、このクリニックでよかったです。周囲の方に打ち明けましたか?パートナーが出血を気にしている気持ちをわかってくれて、一緒に病院に行こうと言ってくれたので、受診する決心がつきました。1年くらい悩んでいたので、もっと早く相談して受診していたらよかったです。世の女性陣へ伝えたいことは?何事も早期発見、早期治療がよいと思います。婦人科へ行くのは怖いかもしれませんが、早く受診した方がよいです。あっという間にポリープも取れて、ずっと悩んでいたのが嘘のように心が軽くなりました。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。性交渉に違和感があるときは早めに婦人科へ性交渉での出血は、子宮頚部ポリープが原因だったというAさん。Aさんは切除手術により治療したようですね。皆さんも、性交渉で違和感を覚えたときは早めに婦人科で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月30日女性にとって長い付き合いとなる生理。できたらトラブルなく快適に過ごしたいもの。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Bさんの場合……私の場合は、子宮内膜症からの卵巣腫瘍、のちにチョコレート嚢胞と診断されました。元々、生理が重かったのですが、ある時期から内臓をひっぱられるような生理痛があり、歩行に支障がでることも。月ごとに痛みが増していく感覚があり、生理中の下痢も増えました。どんな治療を受けましたか?内診やエコー検査をした後、最初は経過観察のため2種類の痛み止めを処方してもらいました。しかし、痛み止めでごまかすのもつらく、症状の軽減と進行を遅らせるために低用量ピルの処方に変更してもらいました。内膜症の場合は毎月通院になることが多いので、長期間通いやすいこと、先生が質問に明確に答えてくれるところがいいと思います。婦人科の場合、先生の性別を重視される方も多いですが、長年お世話になってる医師は男性で、順調に信頼関係を築けています。周囲の方に打ち明けましたか?生理が異常に重いことは家族にも知られていたので、家族の中で女性陣には「病院に行ったらこういう診断だったよ」と打ち明けました。低用量ピルには一部危険な副作用もあるので、万が一のために同居家族には情報共有はしておいたほうがいいです。症状が進行して卵巣出血してしまい最終的に手術となったため、友人たちにはそのタイミングで説明しました。手術前には「頑張ってね!」と激励してもらいました。世の女性陣へ伝えたいことは?とにかく早期発見、早期治療が大切です。女性の方にとって婦人科系トラブルや疾患はつきものと言えるほど多く見られるので、受診するのに何も恥ずかしがることはありません。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。辛い症状があるときは早めに婦人科へ酷い生理痛は子宮内膜症による卵巣腫瘍、チョコレート嚢胞が原因だったというBさん。Bさんは鎮痛剤や低用量ピルで、治療をしているようですね。皆さんも辛い症状があるときは、早めに婦人科で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月29日結婚したら不妊の治療を始める方もいるでしょう。中には、不妊の検査のため婦人科で受診し、意外な疾患が見つかることもあるようです。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Sさんの場合……私の場合は、高プロラクチン血症でした。この病気は、「妊娠していないのに母乳が出る」「年に数回しか生理が起こらない」などの症状が出るようですが、私は自覚症状がありませんでした。不妊の検査のために婦人科で受診して、採血によるホルモン検査の結果、高プロラクチン血症と診断されました。どんな治療を受けましたか?プロラクチンの正常値は5ng/ml前後なのですが、私は15ng/ml以上の数値が出ました。妊娠を希望していたのでプロラクチンの値を下げる薬を服用しました。早めに治療や検査をしてもらえる病院を選択してよかったです。世の女性陣へ伝えたいことは?私自身も婦人科には行きづらいと感じていました。しかし、早めに行き検査や治療をしてもらうことが大事だと思います。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。定期的な検診や婦人科受診を……不妊の検査のために婦人科で受診し、高プロラクチン血症と診断されたSさん。Sさんは内服薬の服用で、無事に妊娠できたようですね。皆さんも、定期的に検診を受けたり、婦人科で受診してみたりしてくださいね!今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月27日毎月生理があるため、女性は男性よりも貧血になりやすいと言われています。しかし、貧血の原因には婦人科疾患が隠れていることも……。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Nさんの場合……私の場合は子宮内膜症(卵巣嚢腫)でした。健康診断の血液検査で貧血の項目で引っかかり、精密検査を受け病気が見つかりました。後になってから、生理痛が重く出血量も多かったことに気づきました。しかし、当時はそれが当たり前になっていたので、まさか病気だとは思いませんでした。初めは内科で受診して、検査を受けたのですが原因はわからず……。鉄剤を服用しても改善しなかったので、婦人科系の疾患を疑うようになりました。卵巣が腫れていたのですが、排卵に伴う腫れの可能性もあるとのことで、卵巣嚢腫の診断を正式に受けたのは約半年後でした。どんな治療を受けましたか?卵巣嚢腫の大きさが5cm以内で、手術適用ではなかったため、内服薬での治療となりました。薬を服用して約2年が経ちますが、ようやく1.5cmほどの大きさまで小さくなりました。子宮内膜症治療薬は高価ですが、私の場合、今後2年は内服薬での治療が必要とのことで、まだまだ治療費がかかりそうです。月1回の通院が必要なので、通院の負担もあります。世の女性陣へ伝えたいことは?生理自体は病気ではなく、人と比べることも難しいので、異常に気づきにくいもの。生理痛が、正常の範囲なのか、病気のせいなのかは病院で診てもらうまでわかりません。生理が少しでも辛いと思ったら、病院で受診して状態を診てもらいましょう。私の場合は、子宮内膜症の進行を抑えるためにホルモン剤を服用し生理を止めているのですが、生理痛の辛さから解放され生活が楽になりました。また、治療期間は長いですが、定期的に子宮内の状態を確認してもらえるので安心できます。前向きに治療をしていきましょう。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。異常を感じたときは早めに医師に相談を貧血は、子宮内膜症(卵巣嚢腫)が原因だったというNさん。Nさんは内服薬での治療を続けているようですね。皆さんも、定期的な健康診断を心がけ、貧血の症状があるときは早めに医師に相談してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月26日生理の出血がいつもと違い違和感を覚える方もいるでしょう。経血量の変化にはいったいどんな疾患が隠されているのでしょうか。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Dさんの場合……私の場合は、子宮筋腫でした。PMSの軽減のため、低用量ピルを処方してもらい、服用を始めてから2ヶ月ほど経過した頃のことです。いつもとは比べ物にならない経血量の月経が来ました。夜用のナプキンでも1〜2時間ももたず、安心して眠ることもできません。そのときは、「1週間もすれば出血は止まるだろう」と思い何もしませんでした。しかし、1週間経っても出血が止まる気配はなく、ひどい貧血の症状に悩まされることに。さすがに異常だと思い、病院に行こうと思いましたが、立ち上がるだけでも辛く、とても外出できるような状態ではありませんでした。オンライン診察を受けてみたところ、「10日ほど様子を見て、それでも駄目なら病院に来て欲しい」と言われました。そこで、言われた通り様子を見ましたが、出血が止まる様子はなく改善には至りませんでした。しかし、婦人科まで距離があるので、すぐに病院に行くこともできません。藁にもすがる想いで近所のクリニックに駆け込み、鉄剤と止血剤を処方してもらいました。点滴をしてもらったお陰で、なんとか婦人科で受診することができ、子宮筋腫が発覚しました。どんな治療を受けましたか?投薬治療を受けています。まだ30代なのもあり、なかなか手術をしてもらえず、これからも暫くは投薬で様子を見ることになりそうです。婦人科に限らず、今後の治療方針についてなど、しっかりと細かい説明をしてくれる病院を選択するといいと思います。世の女性陣へ伝えたいことは?もし仕事に行けないほど辛いのであれば、傷病手当の申請を受けられるか調べてみてください。子宮筋腫などの病で仕事ができないと、金銭面に影響が出るかと思うので、安心して休息をとるためにも確認してみるといいと思います。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。生理で悩んだら婦人科へひどい出血と貧血は、子宮筋腫が原因だったというDさん。Dさんは投薬で様子見となりましたが、ひどくなりすぎる前に病院に行けると安心ですよね。生理で悩むことがあったら、早めに婦人科を受診しましょう。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月23日生理痛や生理不順などは、女性によくある症状ですよね。しかし、中には婦人科系疾患が原因で起こることもあります。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Aさんの場合……私の場合は、子宮筋腫でした。いつも周期が安定していた生理が、なかなか来ない月があり、妊娠しているのではないかと思い婦人科へ。検査の結果、妊娠ではなく子宮筋腫の可能性が高いと診断されました。どんな検査を受けましたか?クリニックでエコー検査を受けました。その後、クリニックから「念のために、検査センターでMRI検査を受けるように」と言われ検査した結果、子宮筋腫と診断されました。世の女性陣へ伝えたいことは?子宮筋腫は生理のときに経血がドロドロとした感じになり、貧血になりやすいです。早めに婦人科で検査をしてもらってください。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。いつもと違うと感じたら早めに病院へ生理がなかなか来ないのは、子宮筋腫が原因だったというAさん。Aさんは妊娠しているかもと思い、婦人科で受診し気づいたようですね。皆さんも、いつもと違うと感じることがあったら早めに病院で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月23日こんにちは。3児の母小児科医の保田典子です。今回は、小児科医から見た「親のNG行動」についてマンガでお話ししたいと思います。そのうちの1つが、予防接種などお子さんが痛かったり、嫌がることの多い処置をするときの親御さんの対応です。お子さんの予防接種をするときの親御さんのNG対応について、紹介したいと思います。 NG行動1:子どもに伝えない予防接種は元気なときに病院に行っておこなうものなので、「あらかじめわかっている受診」ですよね。 そんな受診のときに「なぜ病院に行くか」をお子さんに伝えずに病院に連れて来る親御さんがいらっしゃいますが、これはなるべく避けてほしいなと思います。「〇〇に行くよ」など病院ではない所へ行くと騙して連れ出すのも避けたほうがいいです。もちろん、その子の特性などに合わせて対応するのは大切ですが、不意打ちで痛いことをされるのは誰でもびっくりしますし、傷つきます。 国立成育医療研究センターでは、目安として2~3歳には数時間前、4~6歳は前日、小学生以上には1週間前に伝えると良いでしょう、とアドバイスしてくれていますので、参考にしてみてください。 NG行動2:「痛くないよ」と言う注射は、多かれ少なかれ痛いものです(インフルエンザワクチン、私も痛いので嫌ですが毎年打っています)。接種の前に「痛くないよ」など、ほぼウソになってしまうことは言わないようにしましょう。これは病院だけでなく、どこでも同じです。 「ちょっと痛いんだけど、病気にならないようにするために大切なんだよ」と伝えることが大切です。 ちなみに、接種後泣くお子さんに対して「泣かないの!」と言う親御さんもいますが、小児科医としては全然泣いてOKです。だって痛いんですから。 大事なのは痛いことを共感してあげることが大切です。その上で「痛いから泣いちゃうよね」と理解してあげるほうが良いと思っています。もし、泣かなかったときは「痛いのに泣かなかったね」と褒めてあげましょう。 事前の準備で「見通し」を!子どももれっきとした1つの人格なので、何か子どもが嫌なこと、慣れていないことをするときは、注射に限らず事前説明をするようにするといいでしょう。きちんと説明し、納得まではいかずとも、しっかり予防接種をする意図を伝えてから接種に臨めるといいですね。 伝える方法としては、子どもは目で見たほうが理解できることが多いので、ひらがなが読める子には、このメモのような「目で伝えるツール」なども使えますよ。 ▲保田先生が実際に使っているメモ 病院では、「プレパレーション(準備)」と言って、これからおこなう手術や治療の手順を、画像や人形などを使ってごっこ遊びのように説明をすると、子どもの心の準備ができるので、泣くことが減ったりすることもあります。▲保田先生が実際に使っているメモ 予防接種なら、病院の受付のところから手順を遊びつつ説明できるといいですね。例えば予防接種なら、「受付→待合室で待つ→診察室に入る→問診する→診察する→消毒する→注射する→絆創膏を貼る」という感じです。 やったあとには「褒める、認める」を!今回の小児科NGは予防接種についてでした。病院はお子さんにとって嫌なことをすることが多い場所ですが、とても大切なことをする場所でもあるので、少しでも安心して受診できるといいですね。 どんなことでも、「見通し」がたつと人は安心します。もちろん、痛いことなので見通しを立てれば必ずうまくいく訳でもないのですが、親が病院での見通しを教えてくれると思うと、他の新しい場所へ行くときでも、見通しを教えてあげることでグズグズが減ることがあるかもしれません。そして、お子さんが嫌なことを頑張ったあとは、しっかり褒めてあげてください。「痛いのにがまんしたね」「あまり動かず頑張れたね」など、お子さんの頑張りをしっかり認めて、声をかけてあげてくださいね。 作画/はたこ監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2023年06月20日女性にとって月経の悩みはつきものですよね。生理痛や生理不順など、いつものことと思いそのままにしていませんか?そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Rさんの場合……年に一度の健康診断で検査方法が新しくなり、婦人科系のがん検診の内容が変更に。検査の結果、「総合的な点数評価で、卵巣ガンの疑いがある」とのことで、総合病院へ行き詳しい検査をしてもらいました。その結果、ガンではなく卵巣に水が溜まっているとのこと。卵巣に水が溜まっていても自然に治るようですが、その後判明したのは「子宮筋腫」でした。思えば、若い頃から月経が不規則だったり、経血の量もまちまちだったりなどの自覚症状がありました。筋腫のできた場所が悪さをしない場所で、筋腫自体も小さかったため、重い症状はありませんでした。健康診断で「疑い」という結果がなければ、早期発見はできなかったと思うと幸運だったのかもしれません。どんな治療を受けましたか?総合病院での治療をするほどの筋腫ではなかったため、その後の通院はクリニックに戻しました。筋腫自体が小さく症状もないため、半年に一度の検診と体を冷やさない食生活などの指導を受けました。あれから2年ほど経ちますが、現状維持の状態です。世の女性陣へ伝えたいことは?「経血が多いな」と思ったり、「ちょっと変だな」と思っても、次の月経が普通だとなかなか婦人科に行かない方も多いと思います。いつもと違うと思ったときは、早めに病院で受診した方がいいと思います。私の場合は健康診断で婦人科系のがん検診のオプションを付けていたので、子宮筋腫に気づくことができました。健康診断もきちんと受け、大したことではなさそうでも「疑い」「要観察」という結果が出たときは、早めに病院で受診してください。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。異常を感じたときは早めに病院へ健康診断をきっかけに子宮筋腫が見つかったというRさん。Rさんは定期的な検診を続けているようですね。皆さんも定期的な健康診断を心がけ、異常を感じたときは早めに病院で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月20日生理でもないのに出血があるとびっくりしてしまいますよね。異常がなければいいのですが、中には婦人科疾患が隠れているケースもあります。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修医Kさんの場合……現在、40代のシングルマザーで、子どもが3人います。20代の頃、3人目を産んだ後、膣の出入り口辺りから少量の不正出血がありました。当時出産も兼ねて通っていた婦人科で診てもらったところ、「異常はないので、様子見でいい」と言われました。とくに目立つ症状もなかったので、気にしていませんでした。それから20年経ち、子育てが落ち着いてきたので、友人の紹介で知り合った男性とお付き合いすることに。その方に「膣の不正出血が気になるから病院に行こう」と言われました。正直めんどくさいと思い、適当に誤魔化していたのですが、「一緒に行くから!」と何度も言われたので、渋々行くことに。子宮がんの検査をし、結果は子宮頸部高度異形成と言われました。症状としては、彼と付き合う前から下着に着くか着かないかの少量の出血がありました。当時、たまたま低用量ピルを使用する機会があり、使っていたところ出血がなくなったため、余計に大したことはないと思ってしまっていました。それからもとくに大きい症状がなかったため、受診を促してくれた彼には本当に感謝しています。どんな治療を受けましたか?家の近くの個人産院で子宮がんの検査をした後、先生に「紹介状を書くので大きい病院に行って再検査して下さい」と言われ大きい病院で再検査しました。その結果、子宮の一部摘出か全摘出かと言われました。一部摘出でもよいけど、ごくまれに5〜10年後、再発という可能性もゼロではないと言われたので、全摘出を選びました。世の女性陣へ伝えたいことは?この病気は、まったく症状のない方もいるようなので、家族やパートナーのアドバイスや定期的な健診はとても大事だと思います。一部でごくまれに、再発や進行で苦しんでいる方もいらっしゃるみたいです。子宮頸部高度異形成は5〜10年ほどで進行する場合、子宮頚がんになることもあるそうです。痛みなどの症状がなかった上に、シングルマザーだったので、毎日育児と仕事でバタバタしていて気にもしていませんでした。自分には関係ないことだと思い込んでいましたが、定期的に検診に行くことは、大事だと思います。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。身体に異変を感じたときは早めに病院へ不正出血は、子宮頸部高度異形成が原因だったというKさん。Kさんは再発の可能性も考慮し、全摘出を選択したようですね。皆さんも忙しい日々の中でも、身体に異変を感じたときは病院で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:新見正則医院院長、新見正則※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月19日皆さんは、生理の予定じゃないのに出血を経験したことはありますか?排卵による出血などもありますが、中には疾患が隠れていることもあります。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修医Sさんの場合……私の場合は、卵巣嚢腫でした。気づいたきっかけは、生理でもないときに出血をしたこと(いわゆる不正出血)です。なぜ不正出血を起こしたのか、その当時はわかりませんでした。ただ、お腹が妊婦さんと同じくらいパンパンに膨らんでいたので、病気を疑いました。どんな治療を受けましたか?最初にかかりつけ医へ行き、お腹を診てもらいました。その結果、「卵巣が腫れている。卵巣嚢腫だと思うからすぐに大きい病院へ」と言われ、紹介状を書いていただきました。近隣で一番大きい隣市の総合病院の婦人科へ行き、内診、腹部エコー、CT、MRを受けました。血液検査などすべての検査をした結果、「巨大腫瘍で卵巣嚢腫だと思うがお腹を開いてみないとわからない。卵巣がんの可能性も高いから開腹手術となります」と言われ、開腹手術となりました。開腹手術をして、左側の卵巣を全摘出。世の女性陣へ伝えたいことは?卵巣嚢腫は、私のように不正出血や腹部膨満感、お腹の膨らみが出てくるまでわからない怖い病気です。私の場合、幸いにも命は助かりましたが、このまま不正出血も何も起きず放置していたら「卵巣破裂を起こして危険な状態だった」とはっきり言われました。大事なことは、年に一度の婦人科検診を受けることです。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。卵巣嚢腫って?不正出血とお腹の膨らみは、卵巣嚢腫が原因だったというSさん。Sさんは手術を受け、事なきを得られたようですね。卵巣嚢腫は、子宮の左右に一つずつある卵巣は通常2~3cmぐらいの大きさですが、ここに発生した腫瘍が「卵巣嚢腫」となります。症状として、お腹が張って苦しくなったり頻尿になったりなどあるようです。しかし、小さいうちは無症状で経過することが多いようです。皆さんも、「いつもと違う」と感じたときは、早めに婦人科で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:新見正則医院院長、新見正則※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月18日定期的に健康診断を受けている方は多いでしょう。自覚症状がなくても、健康診断をきっかけに疾患に気づくこともあります。そこで今回のMOREDOORでは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修医Fさんの場合……私の場合は、乳管内乳頭腫でした。自覚症状はなく乳房のしこりにも気づきませんでしたが、健康診断で受けたマンモグラフィー検査で、「所見あり」と記されていました。近くの病院で乳腺エコーの検査を行って、その結果「悪いもの(=乳がん)ではないように見えるが、何かがあるのは確かなので、大学病院を紹介する」と言われ、紹介状をもらいました。どんな治療を受けましたか?大学病院では、乳腺外科でマンモグラフィーとエコーの検査を念入りに行われ、見た目から悪いもの(=乳がん)ではないようには見えるが念のためMRIを撮ろうと言われ、数週間後にMRI検査を受けました。結果は、乳がんの疑いが否定できないもので、乳房に針を刺して細胞を取る「生検」を受けることに。悪性の細胞は見つからず、乳管内乳頭腫という病名をつけられました。半年〜1年に一度の経過観察が続いています。今年も「生検」を受け、再び良性と診断されました。世の女性陣へ伝えたいことは?自分では気づかないレベルの腫瘍を見つけられるので、検診を受けるのは大切だと思います。私は乳がんで親族や知り合いを複数亡くしました。マンモグラフィー検査は痛いし、何か見つかったら怖いし、生検(これもかなり痛い検査です)にまで至ったときは検査結果を待つのに生きた心地がしませんでした。それでも、検査は受けた方がよいです。定期的な健康診断を……健康診断をきっかけに、病院で受診し乳管内乳頭腫という病名をつけられたFさん。Fさんは診断後は、経過観察を続けているようですね。皆さんも、定期的な健康診断を受け、気になる症状があるときは医師に相談してみてくださいね。今回は「疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:新見正則医院院長、新見正則※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月18日毎月の生理痛や出血の量で悩んでいる方も多いでしょう。生理の辛い症状には、婦人科疾患が隠れていることもあります。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修医Yさんの場合……10代の頃から生理痛は重い方で、鎮静剤が欠かせない生活を送っていました。経血量も多く、貧血になることもしばしばあり、鉄分のサプリやドリンクも摂取するようにしていました。20歳のある日、生理が始まり経血を見るといつもはナプキンに血の跡があるだけだったのですが、初めて500円玉ほどのレバー状の塊がありとても驚きました。一度だけでなく何度も出る塊に恐怖を覚え、婦人科で受診し検査してもらいました。その結果、子宮頸管内にポリープ、左卵巣にチョコレート嚢胞があると診断されました。幸い、チョコレート嚢胞は手術するほど大きくはなく、すぐに病院に行ってよかったです。どんな治療を受けましたか?ポリープに対しては切除術を受けました。診断を受けた後、2週間ほどかけて内診室で手術を受けました。手術は椅子に座って行いましたが、5分もかからず終わったと思います。チョコレート嚢胞は3センチほどで、まだ手術適応ではないので対症療法としてピルを内服しています。世の女性陣へ伝えたいことは?生理が重い方、経血が多い方など少しでも気になる症状があるときは、婦人科で受診してみて欲しいです。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。異変を感じたときは早めに婦人科へ生理が重く経血量が多いのは、子宮頸管内のポリープと左卵巣のチョコレート嚢胞が原因だったというYさん。Yさんはポリープを切除し、チョコレート嚢胞の治療のためピルの服用を続けているようですね。皆さんも、生理が重いと感じたり、経血量が多いと感じたときは、早めに婦人科で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:新見正則医院院長、新見正則※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月18日女性の乳房の疾患には、乳がん以外にもさまざまなものがあります。早めに気づいて対処したいですよね。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Rさんの場合……私の場合は、線維腺腫でした。25歳くらいのときに、左胸の上のほうにしこりのようなものをみつけました。お風呂上りで体を拭いていたときに、偶然しこりに触れたように感じたので、触ってみるとしっかりと感じ取れました。大きさは1〜2cmくらいで痛みはありませんでした。どんな治療を受けましたか?乳がんを疑い、かかりつけの婦人科で受診しましたが、詳しいことはわからず大きな病院の乳腺外科を紹介されました。そこで触診、マンモグラフィー、CT検査、組織の採取などの精密検査を受けました。その結果、乳がんではなく線維腺腫という良性の腫瘍であることが判明。経過観察をしながら20年以上経ちますが、乳がんに変化することはありません。乳房にしこりを感じたら、まずは最寄りの乳腺外来のある病院で受診してみるのとよいと思います。婦人科でもよいのですが検査できる項目に限界があるので、できればそこから大きな病院を紹介してもらうとよいでしょう。世の女性陣へ伝えたいことは?まず乳房にしこりを見つけたら、すぐに最寄りの乳腺外科か婦人科で受診してみてください。「しこり=乳がん」と思ってしまいがちですが、私のように良性の腫瘍である場合も少なくはありません。仮にがんだったとしても、早期発見ならば完治も望めます。どうか恐れずに速やかに受診してください。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。違和感を覚えたら早めに受診をお風呂上がりに見つけたしこりは、線維線種だと判明したRさん。Rさんは偶然しこりが見つかって婦人科で受診しましたが、皆さんも違和感を覚えたら早めに受診しましょう。事前にかかりつけ医を見つけておくと、いざというときに相談しやすいかもしれませんね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月15日こんにちは。3児の母小児科医の保田典子です。今回は、小児科医から見た「親のNG行動」についてお話ししたいと思います。そのうちの1つが、予防接種などお子さんが痛かったり、嫌がることの多い処置をするときの親御さんの対応です。お子さんの予防接種をするときの親御さんのNG対応について、紹介したいと思います。 NG行動1:子どもに伝えない予防接種は元気なときに病院に行っておこなうものなので、「あらかじめわかっている受診」ですよね。 そんな受診のときに「なぜ病院に行くか」をお子さんに伝えずに病院に連れて来る親御さんがいらっしゃいますが、これはなるべく避けてほしいなと思います。「〇〇に行くよ」など病院ではない所へ行くと騙して連れ出すのも避けたほうがいいです。もちろん、その子の特性などに合わせて対応するのは大切ですが、不意打ちで痛いことをされるのは誰でもびっくりしますし、傷つきます。 国立成育医療研究センターでは、目安として2~3歳には数時間前、4~6歳は前日、小学生以上には1週間前に伝えると良いでしょう、とアドバイスしてくれていますので、参考にしてみてください。 NG行動2:「痛くないよ」と言う注射は、多かれ少なかれ痛いものです(インフルエンザワクチン、私も痛いので嫌ですが毎年打っています)。接種の前に「痛くないよ」など、ほぼウソになってしまうことは言わないようにしましょう。これは病院だけでなく、どこでも同じです。 「ちょっと痛いんだけど、病気にならないようにするために大切なんだよ」と伝えることが大切です。 ちなみに、接種後泣くお子さんに対して「泣かないの!」と言う親御さんもいますが、小児科医としては全然泣いてOKです。だって痛いんですから。 大事なのは痛いことを共感してあげることが大切です。その上で「痛いから泣いちゃうよね」と理解してあげるほうが良いと思っています。もし、泣かなかったときは「痛いのに泣かなかったね」と褒めてあげましょう。 事前の準備で「見通し」を!子どももれっきとした1つの人格なので、何か子どもが嫌なこと、慣れていないことをするときは、注射に限らず事前説明をするようにするといいでしょう。きちんと説明し、納得まではいかずとも、しっかり予防接種をする意図を伝えてから接種に臨めるといいですね。 伝える方法としては、子どもは目で見たほうが理解できることが多いので、ひらがなが読める子には、このメモのような「目で伝えるツール」なども使えますよ。 ▲保田先生が実際に使っているメモ 病院では、「プレパレーション(準備)」と言って、これからおこなう手術や治療の手順を、画像や人形などを使ってごっこ遊びのように説明をすると、子どもの心の準備ができるので、泣くことが減ったりすることもあります。▲保田先生が実際に使っているメモ 予防接種なら、病院の受付のところから手順を遊びつつ説明できるといいですね。例えば予防接種なら、「受付→待合室で待つ→診察室に入る→問診する→診察する→消毒する→注射する→絆創膏を貼る」という感じです。 やったあとには「褒める、認める」を!今回の小児科NGは予防接種についてでした。病院はお子さんにとって嫌なことをすることが多い場所ですが、とても大切なことをする場所でもあるので、少しでも安心して受診できるといいですね。 どんなことでも、「見通し」がたつと人は安心します。もちろん、痛いことなので見通しを立てれば必ずうまくいく訳でもないのですが、親が病院での見通しを教えてくれると思うと、他の新しい場所へ行くときでも、見通しを教えてあげることでグズグズが減ることがあるかもしれません。そして、お子さんが嫌なことを頑張ったあとは、しっかり褒めてあげてください。「痛いのにがまんしたね」「あまり動かず頑張れたね」など、お子さんの頑張りをしっかり認めて、声をかけてあげてくださいね。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2023年06月14日毎月の生理では、多少の痛みは仕方ないと思う方もいるでしょう。しかし、痛みには何か疾患が隠れていることもあるようです。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Wさんの場合……産婦人科で不妊の相談をした際に検査を受けたところ、チョコレート嚢胞があることがわかりました。ずっとお腹の痛みはあったのですが、「よくあることだろう」と思い放置していました。どんな治療を受けましたか?ピルで一定期間生理を止めて、まずはそれ以上嚢胞が大きくならないようにしました。その後、漢方やホルモン剤を組み合わせ、腫れた卵巣が小さくなるのを待ちましたが上手くいかず……。最終的には腹腔鏡手術で片方の卵巣を摘出しました。手術までの間、病院によって提案される治療法が違い、摘出となる目安の大きさや手術に踏み切るタイミングなどもバラバラで戸惑いました。子どもを授かるという目標にフォーカスして、治療を進めてくれる先生に出会うまでが一番つらかったです。世の女性陣へ伝えたいことは?生理痛が重くなく、経血の量も多くない私のような人でも婦人科系疾患にかかっている場合があります。自分は大丈夫と思い込まず、定期的な検診を受けてください。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。定期的に婦人科で受診を……「よくあることだろう」と放置していたお腹の痛みは、チョコレート嚢胞が原因だったというWさん。Wさんは、不妊の相談がきっかけで疾患が見つかりましたが、定期的に婦人科で受診することが大切なのかもしれませんね。皆さんも、少しでも違和感を覚えたときは、婦人科を受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月13日女性の身体には、歳とともにさまざまな変化が訪れます。自覚症状がないとついつい見逃してしまい勝ちですが、知らないうちに疾患が進行していることも。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)に輝きました。新見正則の生き方論は以下の最新刊も参考にしてください。「しあわせの見つけ方予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」Tさんの場合……第二子を妊娠中に卵巣嚢腫になりました。とくに自覚症状はありませんでしたが、妊婦健診の超音波検査で発覚しました。たまたま見つかってとても運がよかったと思います。妊娠していなければ症状が出るまで気がつかなかったと思います。どんな治療を受けましたか?とくに治療はしませんでした。というのも、妊娠中は胎児に影響があるため治療できないと言われたからです。経過観察をしながら出産を待ちました。産後に超音波検査をすると卵巣嚢腫は自然消滅していたので、そのあとは何もしていません。世の女性陣へ伝えたいことは?卵巣嚢腫は症状がないため、なかなか気づきにくい病気です。進行すると捻転して緊急手術することもあるとのこと。毎年、健康診断を受けると安心だと思います。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。定期的な婦人科検診を……自覚症状はなかったものの、妊婦検診の超音波検査で卵巣嚢腫と診断されたTさん。病気が隠れていても、自覚症状がないと見逃してしまうこともあります。皆さんも異変に少しでも気づけるように、定期的に健康診断や婦人科検診を受けてみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:新見正則医院院長、新見正則※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月07日生理のときに生理痛がひどかったり、体調が悪くなったりしてしまう方もいるでしょう。もしかしたら、婦人科系の疾患が隠れている可能性があるかもしれませんよね。そこで今回のMOREDOORは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)に輝きました。新見正則の生き方論は以下の最新刊も参考にしてください。「しあわせの見つけ方予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」Hさんの場合……就職して半年くらい経ってから忙しく不規則な生活になり、体調不良になり微熱が1ヶ月くらい続きました。怠さと腹痛があり、生理痛もひどく起きていられないほどだったので婦人科で受診しました。その結果、卵管炎でした。どんな治療を受けましたか?婦人科で受診すると即入院となりました。手術になるかもしれないと言われたものの、点滴でよくなったため2週間ほどで退院。少しでもおかしいと思ったらすぐに受診したほうがいいと思います。世の女性陣へ伝えたいことは?定期的に婦人科で検診をしたほうがいいと思います。年齢は関係ありません。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのも良いので、検討してみてください。定期的に婦人科で検診を体調不良が1ヶ月ほど続き、生理痛もひどくなってしまい婦人科で受診したHさん。卵管炎と診断され、即入院になったものの無事に退院できたようです。皆さんも体調不良が続くときは、無理せず早めの受診を心がけてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:新見正則医院院長、新見正則※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月06日乳がんの早期発見のために日頃からセルフチェックを心がけている方もいるでしょう。違和感があると「何か疾患が隠れているのではないか」と不安になることもありますよね。そこで今回のMOREDOORでは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)に輝きました。新見正則の生き方論は以下の最新刊も参考にしてください。「しあわせの見つけ方予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」Oさんの場合……私の場合は乳管内乳頭腫でした。20代半ば、お風呂上がりに体を拭いていたときに、胸にしこりのようなものがあることに気づきました。「乳がんだったらどうしよう」と思い、ネットで検索しながらしこりを探しましたが見つからなかったので、乳がんではないのかもと思い直しました。どんな治療を受けましたか?婦人科で診てもらい、やはりしこりがあるということで大学病院の乳腺外科を紹介されて行きました。細胞レベルの検査を何度かしましたが、腫瘍が悪性か良性か判断できなかったので、セカンドオピニオンで別の大きな病院へ。結局、手術をしてしこりを取りました。世の女性陣へ伝えたいことは?おかしいなと思ったらすぐ病院に行った方がいいです。定期検診も忘れずに。自分でマッサージをしながらしこりがないかチェックすることも大切です。結局良性でしたが、はっきりすると安心できるので、早めに取り除いてもいいと思います。傷も残りませんでした。(47歳/専業主婦)違和感を覚えたら婦人科へお風呂上りに胸のしこりに気づき、乳腺外科を受診したOさん。その結果、病院で手術を行い乳管内乳頭腫と判明しました。皆さんもお風呂上りのセルフチェックや定期的な検診で、早期発見につながるよう心がけてみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:新見正則医院院長、新見正則※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月05日女性ならおよそ月に一度訪れる生理。「いつもと様子が違う」と感じたことがある方もいるでしょう。そこで今回は、読者の方から寄せられた「婦人科系の疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)に輝きました。新見正則の生き方論は以下の最新刊も参考にしてください。「しあわせの見つけ方予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」Wさんの場合……中学校1年のときに月経過多と診断されました。生理は小学校高学年で始まり、まだ間隔や量が一定しない時期でした。なので、若干多いくらいでは気にしていなかったのですが、その日は朝起きたらベッドが血の海でした。夜用のナプキンが限界に達し、吸収しきれない血が大量にあふれていたのです。起きようとしたら貧血でベッドから落ち、その音で母親が目覚めて様子を見に来ました。その日は学校を休んで様子を見ましたが、その後も夜用のナプキンが2時間もたないほどの出血が続いたので、これはおかしいと思い午後に婦人科で受診しました。どんな治療を受けましたか?ホルモンバランスの乱れだということで、しばらく薬を飲んで生理周期を調整することになりました。同時に週1回くらい通って造血剤を打つこともすすめられました。当時、私は治療内容をあまり理解していなかったのですが、今思えば、このときの薬は低用量ピルだったと思います。たぶん親も理解していなかったのではないかと思います。その後も定期的に通って薬をもらっていましたが、たまたま大学病院から来ていた先生の診察を受けた際に「この年代はみんなそうだし、そのうちリズムが整うから無理に治療しなくて大丈夫。造血剤もあまり意味ない」と言われて通院をやめました。その後はとくに問題はなかったので、治療方法の説明や本当に必要な治療かどうかをきちんと判断する力は、学生でも必要だと思いました。世の女性陣へ伝えたいことは?気になることがあれば、我慢しないで病院に行った方がいいと思います。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのも良いので、検討してみてください。気になることがあれば婦人科へベッドが血の海になってしまった原因は、月経過多だったというWさん。Wさんはホルモンバランスの乱れが原因だったようで、たまたま診察を受けた先生がきっかけで治療が終わったようですね。皆さんも、生理にいつもと違う違和感を覚えたときは、なるべく早く婦人科で受診してみてください。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:新見正則医院院長、新見正則※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月04日婦人科系の疾患の中には、自覚症状のないまま疾患が進行していってしまうこともあります。自覚症状がないと婦人科に行く機会がないという方もいるでしょう。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)に輝きました。新見正則の生き方論は以下の最新刊も参考にしてください。「しあわせの見つけ方予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」Jさんの場合……結婚前にブライダルチェックのつもりで産婦人科で検査を受けた際に、多発性子宮筋腫が見つかりました。生理のときに出血がひどいということはなく、まったく気がつきませんでした。筋腫が大きくなるにつれ、徐々にお腹が圧迫されていると感じるように……。どんな治療を受けましたか?筋腫を取り除くため、手術をして10日ほど入院しました。術式が腹腔鏡手術か開腹手術のどちらかで、傷跡があまり残らない腹腔鏡手術ができる病院を選択しました。また、手術件数の実績が多い病院を選択しました。世の女性陣へ伝えたいことは?我慢せず早めに病院で受診し、必要な際は早めに手術を受けて下さい。定期的に婦人科で受診してみて結婚前のブライダルチェックのつもりで受けた検査で、多発性子宮筋腫が見つかったJさん。Jさんは手術により無事に筋腫は取り除かれましたが、早期に治療したことで貧血などの辛い症状は免れたようです。何か違和感を覚えたときは、早めに婦人科で受診すると早期発見につながるでしょう。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:新見正則医院院長、新見正則※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月04日同じ婦人科疾患を患ったとしても、症状には個人差があります。なかには、一見婦人科疾患とは関係のない症状が出てくる場合も。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。46歳/団体職員Eさんの場合……卵巣嚢腫を、左右1回ずつ患いました。1度目は10代の終わりの頃です。右の下腹が腫れてきたので何だろうと思い、病院を受診した結果、茎捻転を起こして即手術となりました。2回目は30代始めの頃で、職場の健康診断で判明しました。どんな治療を受けましたか?2度とも総合病院で開腹手術を受けました。卵巣を残し、腫瘍のみの摘出です。とくに1度目は症状が腰痛だったので、まさか卵巣だとは思いもしませんでした。定期的な検診と、少しの違和感も見過ごさないことが大切だと思います。世の女性陣へ伝えたいことは?定期的な検診を受け、疑問に思ったら検査してもらうことがとても大切です。定期的に検診を受けよう腰痛の原因は、卵巣嚢腫だと判明したEさん。腰痛は直接婦人科疾患とつながりにくいかもしれませんが、定期的な検診を行い、違和感があれば早めに病院を受診することが大切なのかもしれません。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月01日婦人科疾患の症状は個人差がありますが、生理痛や出血多量などが挙げられます。一方、全く関係ない症状だと思っていても、実は婦人科疾患が原因である場合も。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。42歳/主婦Dさんの場合……「両側付属器膿瘍・腹膜炎・両側子宮内膜症性嚢胞・感染」を患いました。「子宮内膜に菌が入ることで感染症を起こし、高熱が続いている。また、卵巣や卵管も腫れて膿が溜まっている」状態です。11月下旬に38度以上の高熱が出てしまい、近くのクリニックを受診しました。薬をもらって1週間安静にしていましたが、咳や下痢の症状も出てきてしまい、体調は悪くなる一方でした。同じクリニックを再度受診し採血したところ、通常は0.3程度である炎症反応の数値が33あり、近くの大きな総合病院に紹介状を書いてもらうことに。即日入院し、抗生物質の投与など適切な治療をしていただいたのですが、熱も炎症反応の数値も下がらず、原因が分かりませんでした。PET-CT検査でようやく子宮内膜に原因があることが判明し、婦人科がある大きな病院に転院して病名が確定しました。どんな治療を受けましたか?点滴による抗生物質の投与と開腹手術をおこないました。手術は転院の翌々日に実施。炎症部分に溜まった膿などをきれいに洗い流し、左右の卵管全てと卵巣の一部を切除しました。その後は無事回復し、2週間ほどで退院できました。退院後は抗生物質を1ヶ月ほど服用し、4回ほど通院して問題なしとの診察を受けたので、治療終了となりました。世の女性陣へ伝えたいことは?私の場合、不妊治療の一環で膣剤(膣に固形の薬を自ら入れて使用するもの)を使っていたのですが、その挿入時にバイ菌が入ってしまった可能性が高いです。衛生にはかなり気を付けていたつもりでしたが、不十分なところがあったのだと思います。なお、子宮内膜や卵巣・卵管に菌が入って炎症を起こした場合、チョコレート嚢胞がある方の方が重症化しやすいそうです。私のケースは珍しいと思いますが、チョコレート嚢胞がある方はどうかご注意ください。気になる症状があれば病院に相談を高熱の原因は、両側付属器膿瘍・腹膜炎・両側子宮内膜症性嚢胞・感染だと判明したDさん。Dさんは開腹手術など適切な治療を受けたようですが、子宮周りの痛みなどでなくても高熱などが婦人科系疾患に関係している場合もあるかもしれません。もし体調がおかしいと感じたら、まずは近くの病院を受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月01日生理の重さや出血量は、人それぞれです。とはいえ、つらい症状が長期的に続いているとなると不安になってしまいますよね。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。24歳/保育士Cさんの場合……私の疾患は、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)です。初めての生理から規則的に来ることはなく、半年程度の間隔で来ることもありました。しかも、生理中は激痛で嘔吐や失神することもあり、月経の出血量も多く、小さめの夜用ナプキンが1時間でいっぱいになるほどでした。高校2年生の時から気になっていましたが、結局20歳になった時点で初めて病院を受診しました。どんな治療を受けましたか?ホルモン検査により、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の診断を受けました。妊娠希望するまでは、出血のリズムを整え、月経量を減らす目的でピルを服用しました。その後妊娠を希望したため、ピルを中止して自然に経過をみたのですが、排卵が起こりませんでした。そこで排卵誘発剤の使用を始め、不妊治療を行いました。担当医ときちんと相談できたためスムーズに治療することができました。世の女性陣へ伝えたいことは?まだ学生であっても病気の可能性はあるので、勇気を出して一歩踏み出してください。がんの可能性もあるので、世間体は気にせずに行くことが大事です。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのも良いので、検討してみてください。自分の未来のために踏み出そう重い生理痛や出血量の多さは、PCOSが原因だったというCさん。たとえ学生でも生理でつらい症状があるのなら、思いきって病院に行くことを検討するとよいかもしれません。生理で悩んでいることがあれば、近くの婦人科に足を運んでみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月01日同じ疾患だとしても出てくる症状には、個人差があります。症状がない場合でも、定期的に検査を受けることで早期発見につながるかもしれません。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。33歳/栄養士Aさんの場合……32歳に受けた子宮頸がん検診で、自覚症状は全くありませんでしたが「要精密検査」と結果が出ました。かかりつけの婦人科で触診やHPV検査を受け、HPVは陽性、その後のコルポスコピー検査の結果と合わせ子宮頚部高度異形成の可能性があると医師から伝えられました。今後手術が必要となる可能性が高いとのことで総合病院への転院を指示され、そちらで再度触診、コルポスコピー検査を受けた結果、正式に子宮頚部高度異形成と診断され手術を受けることになりました。どんな治療を受けましたか?2泊3日の入院で子宮頚部円錐切除術を受けました。入院前に血液検査をはじめとした術前検査を一通り受けてから入院する流れでした。1日目はとくに行動制限はなく、2日目は朝食と昼食のみ絶食で午前中に手術しましたが、静脈麻酔で1時間もかかりませんでした。術後は出血と生理痛程度の下腹部の痛みのみで、食事は夕食から再開。翌日に異常はなかったため退院しましたが、大事をとって2週間程度仕事は休み、自宅でゆっくり過ごしました。世の女性陣へ伝えたいことは?私が受けた手術では、切除した細胞を検査し異形成部分を切除しきれているか、どこまで進行していたかを診るのがセットでした。手術を無事終えても最後的な結果を聞くまで気が気じゃなかったです。将来子どもを持つ意思がなくても選択肢を断たれるとなると、やはり辛いものがあります。多くの方は2年に1度子宮頸がん検診を受けていると思いますが、毎年受けて損はないと思います。定期的に自分の体と向き合おう自覚症状がないまま、子宮頚部高度異形成だと診断されたAさん。自覚症状が出た時点で症状が進んでしまっている場合があるので、定期的に検診を受けて自分の体と向き合ってみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)公式Instagram公式TikTok
2023年05月31日3児のママ小児科医で、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に、「子どもの注射」についてお話をお聞きしました。こんにちは。小児科医の保田典子です。先日、「注射を脅しに使う」件で世間的に話題になりました。私のクリニックでも、「いい子にしてないと注射するよ!」と子どもに言う親御さんがたまにいらっしゃいます。 でも、お子さんには注射に恐怖心を持ってほしくありません。今回は、私が思うことをお伝えしたいと思います。 子どもの脅しに「注射」は使わないでください私は、「良い子にしていないと注射する」には2つの意味があると思います。① 良い子にしていないと「痛い注射」という罰則がある② 良い子にしていないと「いい子にしてもらう注射」で良くなってもらいたいという気持ちおそらく、親御さんとしては②の要素も強いのかもしれませんが、子どもは100%近く①の意味でその言葉を捉えるでしょう。そうすると、注射に恐怖心を感じやすくなったり、怖がるようになる可能性があります。 ワクチンの注射は病気を予防してくれて、点滴の注射は病気を治してくれる、いずれもお子さんにとって「良いもの」です。少し痛みはありますが、医師が考えてメリットがあるものを提供してくれているので、痛みよりも「良いこと」があると考えられるのです。 それを恐怖の対象にしてしまうのはもったいないですよね。なるべく多くのお子さんに「これをすると良いことがあるから頑張ろう」という気持ちになってもらいたいと思います。 注射の前には「プレパレーション」をしてみよう!プリパレーションは、準備、予習、心構えを意味する言葉です。小児医療のなかでは、「子どもの不安や恐怖を最小限にし、子どもの対処能力を引き出すために、その子どもに適した方法で心の準備やケアを行い、環境を整えること」と定義されます。 たとえば、これから入院するお子さんに対して、なぜ入院するのか、入院中にどんなことをするのか事前にしっかり伝えます。このプリパレーションを通して、子どもたちはこれから起こる出来事を正しく理解することで、不安や恐怖心を和らげることができるのです。具体的には、「病院に行くとこんな手続きをして(受付をして診察室に入る、診察をされる)、それから注射をこのあたり(場所をだいたい教える)にします。この注射には病気になりにくくするお薬が入っていて、あなたが病気にならなくなったり、病気がすごく軽くなったりします」と説明します。 保育園・幼稚園生より前のお子さんの場合は、病院ごっこの遊びを通して「注射したら元気になったねー」という遊びを取りいれるのも良いでしょう。 注射の前に心がけたいことお子さんの性格によるので一概には言えませんが、注射を打つ予定があることは一般的に、小学生では1週間前くらい、保育園・幼稚園生では2~3日前くらい、それ未満の子では当日の病院に行く前に予告をすると良いと言われています。 できれば、ワクチン接種の意義を説明してあげると良いでしょう。例えば、インフルエンザはワクチン接種しないで罹患すると本当につらい症状が出るうえ、子どもは重症化しやすいと言われています。重症化するとインフルエンザ脳症になったり、後遺症が残るおそれもある病気です。 予防接種は少し痛いですが、十分接種するメリットがあると考えられます。未就学児のお子さんでも理解できる子はいますので、お子さんの成長や理解度に合わせて、注射を打つ意味をやさしい言葉で伝えてあげてください。今は小児がんなどの重い病気であっても、お子さんにもしっかりする時代です。子ども自身にはつらいことも、なるべく本人にしっかり説明して、できる限り同意を得られるといいと思います。監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2023年05月31日婦人科疾患の症状には個人差があります。なかには自覚症状が全くなく、検診などで初めて判明する場合も……。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修医:新見正則新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』はAmazonでベストセラーに。Dさんの場合……行政の子宮がん検診で腫瘍があると言われたのがきっかけです。後日改めて病院で検査を受けた結果、チョコレート嚢腫と診断されました。私自身、健康体でなにも症状がなかったので驚きました。どんな治療を受けましたか?手術の可能性も考慮して、大きな総合病院に行きました。先生からはピルをすすめられましたが抵抗があったため、経過観察で大きさなどを診てもらっていました。そして十数年経ち、無事腫瘍が全てなくなっていました。現在は年に1回、子宮頸がん検査で腫瘍がないかチェックしてもらっています。世の女性陣へ伝えたいことは?今回の疾患の原因として、不規則な生活をしていたのでストレス過多もあったと思います。健康でいなくてはいけないと思い、自分の生活スタイルに合った仕事に転職しました。それが良かったのかわかりませんが、腫瘍がなくなったときは嬉しかったです。早期発見のためにも健康チェックを欠かさずに自覚症状がないまま、子宮がん検診をきっかけにチョコレート嚢腫があることが判明したDさん。Dさんは行政の子宮がん検診で疾患が見つかりましたが、定期的な検診は病の発見に欠かせないと言えるでしょう。時には自分の体と向き合い、不安なことや気になる症状などがあれば早めに病院を受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:新見正則医院院長、新見正則※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年05月26日生理痛は、多くの女性が経験したことのある症状です。しかし、以前よりも強く痛むようになったら、不安になってしまいますよね。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修医:新見正則新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』はAmazonでベストセラーに。Gさんの場合……20代後半から急に生理痛がひどくなり、私生活に支障が出るほど痛くて動けませんでした。何件か産婦人科に受診しましたが原因は分からず、ピルで対処していました。その後、妊娠の可能性があったので産婦人科へ行ったところ、子宮内膜症と診断されました。どんな治療を受けましたか?私の場合は、妊娠したことで生理をなくせたことが効果的な治療になり、出産後の検診では腫れは引いていました。1年経った今でも生理痛はありません。先生によるとピルを飲んでいたことが良かったんだろうと言われました。世の女性陣へ伝えたいことは?おかしいと思ったら、すぐ婦人科を受診してください。その時分からなくても、数年経って「あの時治療受けていれば……」と後悔してほしくないので。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのも良いので、検討してみてください。つらい症状は我慢せずに病院へひどい生理痛の原因は、子宮内膜症だったというGさん。Gさんはピルを服用していたことで良い方向に向かったようですが、生活に支障が出るほどの症状は何かの疾患が原因である場合もあります。つらい症状があるのなら、我慢せずに婦人科を受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:新見正則医院院長、新見正則※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年05月26日婦人科疾患となると、何らかの症状が出るとイメージされている方は多いでしょう。一方、症状がない状態で疾患が判明する場合もあります。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修医:新見正則新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』はAmazonでベストセラーに。Eさんの場合……子宮筋腫と判明しました。妊活のため排卵のタイミングを診てもらいたいと思い婦人科を訪れたのがきっかけです。自覚症状は全くありませんでした。確かに生理は周期が長く、不順気味ではありましたが、鎮痛剤を飲むほどの生理痛はここ何年なかったのでびっくりしました。どんな治療を受けましたか?私の場合、できたのは豆つぶ程度の小さな子宮筋腫でした。これくらいならすぐ摘出する必要はないとのことで、特別な治療はしていないです。痛みや出血などの症状もないので、今も普通に過ごしています。世の女性陣へ伝えたいことは?人によって、摘出する必要がある場合とそうでない場合があると思います。どちらにせよ、定期的に検診を受ける必要があると改めて実感しました。自分の体の変化に気づこう自覚症状のない段階で子宮筋腫だと判明したEさん。Eさんは妊活がきっかけで早期発見できましたが、病に早く気づくためにも検診は欠かせないと言えるでしょう。ぜひ定期的に検診を受け、自分の体と向き合う時間を作ってみては。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:新見正則医院院長、新見正則※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年05月25日場面緘黙(場面緘黙症/選択性緘黙)とは?場面緘黙(場面緘黙症/選択性緘黙)とは、発声器官の障害がなく言語能力にも問題がないにもかかわらず、特定の場面で話せなくなってしまう疾患です。家族とは話せるのに、幼稚園や学校などで先生やクラスメイトなどと話せない場合があります。2~4歳での発症が多いですが、学校へ行き始める時期まで気づかないこともあります。このコラムでは、・場面緘黙の「環境の整え方」・場面緘黙は親の育て方が原因?・場面緘黙は治るの?・場面緘黙の治療について・場面緘黙の診断は何科を受診すればいいの?など、場面緘黙にまつわるギモンから、子どもに場面緘黙がある保護者のお悩みや困りごとなど専門家の先生のアドバイスを交えてご紹介します。【発達ナビQ&A】場面緘黙のわが子はどうしたら喋れるようになる?「環境を整える」ってどうしたらいいの?発達ナビのQ&Aコーナーでは、子育てに関する疑問や知りたいことを質問するとほかの発達ナビ会員の方々が実体験などをもとに答えてくれます。場面緘黙に関する質問とその回答をご紹介します。3歳の息子が場面緘黙です。本人が安心できる環境を整えると良いと記事にありましたが、具体的にどんなことをすれば良いのでしょうか。家庭や幼稚園の何を変えればより安心できる環境になるのでしょうか。出典:こちらの質問には以下のような回答が寄せられました。(略)場面緘黙のお子さんのお母さんは、常にお子さんの代弁者としてお友達にお子さんの気持ちを伝えるのが仕事です。黙っているけど楽しいとかうれしいとか遊んでくれてありがとうとか。実際にこれをしていた保護者のお子さんは小学校低学年で決まったお子さんとなら話せるようになっていました。あとは幼稚園の後にお家(お子さんが話せるから)へ招待したり、お泊まり会をしたり、土日は地域の活動やお稽古事で幼稚園のお友達や小学校のお友達と会うようにしていました。話せないことをプレッシャーに思わないような配慮をしてもらってなるべくみんなと同じ事をさせて貰うことです。例えばお当番さんは前に出て話すのですが、紙に書いたものを持たせるとか、お友達に声だけやってもらうとか、オープンにして多くのお友達に助けてもらう事です。沢山の好意的な援助をもらえると安心するのかな?と思います。出典:場面緘黙に関するギモンと体験談をもとにした回答をご紹介いたしました。発達ナビQ&Aコーナー場面緘黙のあるお子さんは、家や心地の良い場所、リラックスできる環境では話すことができます。強い不安によって症状が引き起こされるものです。コミュニケーションを取らないことで不安を軽減し、不安を増大させる社会的やり取りから身を守っています。家庭では、リラックスして話せる環境を維持するようにしましょう。外出先では、慣れている家族だけで他人から注目されなければ話すことが可能なお子さんもいます。外出先でも、家と同様のリラックスした環境を整えると良いですが、事前にどのような場所に行くのか、何をするのかを見通しを立てておくと、不安の軽減につながります。学校は、場面緘黙のお子さんにとって、家と同じように振る舞うことが最も難しい場所です。何よりもまず、お子さんに関わる大人が、お子さんを知ろうと努めることが大切です。どのような環境だと安心して過ごしやすいのか、学校と家庭の連携が大切になります。過度なアイコンタクトは避け、選択肢式の質問で問いかけ、すぐの返答がなくても5秒待つというように、根気強く関わっていきます。少しでもコミュニケーションを取ろうとした場合に、さりげなく褒める言葉が出ることも大切です。Upload By 発達障害のキホン【小児科医に聞く】場面緘黙とは?育て方が原因!?治るの?何科を受診すればいいの?ここまで発達ナビのQ&Aコーナーに寄せられたギモンを中心にご紹介しました。ここからは、小児科医の藤井明子先生に場面緘黙の原因や、治療方法、受診科などをお聞きしたいと思います。(質問)子どもに場面緘黙があります。昔からおとなしいタイプの子どもでしたが、親の育て方で場面緘黙になることがあるのでしょうか。(回答)場面緘黙は、不安に対する遺伝的素因に加えて、脳機能に異常が認められるという報告もあります。不安の認知と反応をコントロールする扁桃体の機能自体が、過剰亢進を示唆する研究もあります。社会不安をもつ親御さんが、不安が起こされる状況を避けるので、結果的に子どもも、見知らぬ状況や人に接することをさけ、自発的に話をする機会を制限してしまう可能性はあるかもしれません。Upload By 発達障害のキホン(質問)子どもに場面緘黙の症状があります。診断や治療には何科を受診するのが良いのでしょうか?(回答)児童精神科、小児科を受診するのが良いでしょう。時間をかけてお子さんの状況を話をし、診察してもらう必要があるため、予約制のところが多いです。事前に症状を伝えて、問い合わせたのちに受診することをおすすめします。Upload By 発達障害のキホン(質問)場面緘黙は治るのでしょうか?(回答)どこでも誰とでも言語的コミュニケーションが取れるまではならなくても、安心でき、信頼できる人となら会話ができる程度になるお子さんもいます。学校と親御さんが連携して、少しずつ家以外の場所で、発声を出す機会を増やしていくことで改善した方もいます。まずは、空き教室で親御さんとお子さんが二人きりで話す→二人きりで話しているところの教室の前を先生が通る→二人きりで話をしているところに先生が入る、といった具合にスモールステップで、家以外で会話をする姿を見られても大丈夫という経験を繰り返しました。段階をふみ、特定の先生とであれば、さやき声で話すことができるようになりました。Upload By 発達障害のキホン(質問)場面緘黙の治療方法の流れなどが知りたいです。行動療法が有効と聞きましたが、一体どのようなことをするのでしょうか。(回答)場面緘黙に対する最も効果的な介入方法は、脱感作を用いた行動療法であることが多くの研究で示されています。脱感作の方法は2つです。1つ目は、子どもが現在話をしている人と行っている発話を、新しい場所や人へ広げていくことです。2つ目は、親御さんと普段通りの発話を維持しながら、部屋に入ってくる新しい人に対して、子どもの不安を徐々に軽減することです。いずれの方法も、親御さんや普段話をしている人の協力が必要になります。学校のスクールカウンセラー、先生との連携で対処されていたケースもあります。1回、2回関わってすぐに変化が起こるわけではないのですが、継続していくことが大切になります。Upload By 発達障害のキホン場面緘黙についての関連コラムはこちらコラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年05月15日同じ疾患でも、症状には個人差があります。なかには、自覚症状のないまま進行してしまう場合も。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。主婦Aさんの場合……子宮筋腫と診断されたことがあります。自覚症状は全くなく、子宮がん検診を受けた時に「筋腫があるね」と言われて初めて気づきました。どんな治療を受けましたか?検診の時に紹介状を出され、1番大きい病院に行きました。現在は3ヶ月に1回診察を受けて経過観察しているところです。先生は女性の先生の方が受診しやすいですが、男性の先生でも良い先生もたくさんおり、相性が大事だと思います。世の女性陣へ伝えたいことは?自覚症状がなくても健診は必ず行った方が良いです。婦人科の診察は、内診、がん検査、超音波検査があります。会社の健診や人間ドックなどは内診とがん検査しか行わないことがほとんどです。子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などは超音波検査を行わないと分かりません。私の場合、たまたま分かりましたが、自覚症状が全く無くても症状が進行している場合があります。血液検査で「貧血がある」「月経痛が強い」「月経量が多い」「腹部の違和感がある」ような場合はきちんと婦人科を受診することをお勧めします。定期的な検診を受けよう子宮がん検診で、子宮筋腫だと判明したAさん。Aさんは自覚症状がないまま発見されましたが、自分の体を定期的にチェックする機会を持つことは大切かもしれません。忙しい生活を送っている方も多いでしょうが、年に1度は定期検診を受けてみてください。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:ひなたクリニック院長、三橋 裕一※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年05月10日