徳島県で生まれた米津玄師(27)は幼少期からコミュニケーションが苦手で、孤独を強く感じていたという。《小学校高学年ぐらいの時にはもう、居心地の悪さみたいなものを感じていて。その中で編み出したのは、自分の頭の中で架空の人物と話すっていう。(略)…俺はずっと、普通の人になりたかったんですよ》(『ロッキング・オン・ジャパン』15年11月号より)表現活動として音楽に目覚めたのは小学校高学年だった。中学・高校時代はバンド活動をするも楽しいと思えず、家に籠り、ひとりで音楽を創作するように。《人と繋がれない部分っていうのは自分の音楽によく還元されていると思う。その当時は不安だとか、怒りだとか、学校生活を送るにあたって色々な感情があって、(略)そういう感覚があったからこそ、今の自分があるんだろうな》(『billboard JAPAN』17年のインタビューより)そんな彼を献身的に支え続けているのが彼の所属事務所の社長・Aさんだ。音楽関係者は言う。「米津さんは18歳でニコニコ動画に投稿。自分で書いた詩と曲を架空の歌い手の声で歌わせる“ボーカロイド・プロデューサー”として注目される存在になりました。約6年前、彼の才能に惚れたのが、大手レコード会社の宣伝担当をしていた、まだ20代の彼女でした」米津の才能をいち早く見抜いたAさんは5年前の春、彼の事務所を設立し、代表取締役に就任。「そこでまず提案したのは、“ハチ”名義で活動していた彼に本名・米津玄師でのアルバムを制作すること。つまり、彼自らが表舞台に立つことだったそうです。ライブが苦手だった米津さんに生のライブの重要性を訴えたのも彼女だったとか。米津さんも彼女の仕事ぶりに信頼と絆を強めていき、いまでは家族のような存在になったそうです」(前出・音楽関係者)米津は3年前の7月、《鬱を煩っていたことがあって、その間は最低な生活を送ることが多かった》とブログで告白している。「精神的に不安定になりがちな彼の心身のバランスをとるのも、彼女の重要な役割だと聞いています」(前出・音楽関係者)実際、Aさんは米津のサポートに多忙な生活を送っているようだ。11月上旬の某日は、深夜0時前に米津のマンションを訪れていた。11月中旬の某日は夜8時半にマンション内に入り、深夜2時過ぎまで出てくることはなかった。米津の謎の私生活をどう支えているのか。11月下旬の夕方、本誌は彼が籠るマンションから姿を現したAさんに話を聞いた。――こちらで米津さんと同居されているんでしょうか。「そんなことはないです。全くそうした事実はございません」――先日も深夜までいらっしゃっていたようでした。「宿泊したことはありませんし、長時間いたこともありません。私は自宅に帰っています。ここは作業場で、あくまで私は彼の音楽が成功できるようマネージメントをする立場なので確認しなければいけないことがあるんです。電話ではできない話もあり、夜中でも確認しに来る場合があるんです」Aさんの支えなくして、名曲『Lemon』が生まれることはなかった――。
2018年11月27日来年の4月に小学校入学を控えているご家庭は、子どもと共に親も楽しみになってくる時期だと思います。既にランドセルが手元にある家庭も多いと思いますが、使う日を心待ちにしているでしょうね。入学が楽しみであるのと同時に、遊びが中心だった園から勉強中心の学校に入るのは若干の不安もあるかもしれません。入学前に出来ておいた方がよいことや慣れておいた方がよいことはどんことでしょうか。地域や学校により差はあるかもしれませんが、我が子の経験を踏まえてまとめてみました。1. 読み書きや算数は入学後で大丈夫?「勉強は小学校に入学してからで大丈夫」という声も聞きますが、入学前に入学後の生活はピンとこないと思います。実際どの程度のことが出来ていると良いのか、またその理由も知っておきましょう。 (1) 字の読み書きができるひらがなの書き方は、入学してから学校で教えてくれます。しかし明日の時間割と持ち物を連絡帳に書くことは4月から始まります。字が書けない場合は見よう見まねで書くことになりますが、家に帰ってきてから本人がその字を読めないという事態もあると聞きます。何と言っても、書けない字を毎日書くことは子ども本人のストレスにもなるでしょう。全てのひらがなとまではいかなくても、入学前にある程度は書けるようにし、少しでも字を書くことに慣れておくといいでしょう。 (2) 数を数える、数字に慣れる算数は入学してすぐは易しい内容ですが、5月になると足し算が登場します。夏休み明けには繰り上がりの足し算、引き算が出てきます。数字に慣れるということは、入学前に教室に通ったり勉強したりしないといけないというわけではありません。例えばおやつを食べる際に「これが〇個、これが〇個あるから合わせたら〇個になったね」「〇個食べたら〇個になったね」など、日々のコミュニケーションの中に数字を取り入れることで少しずつ慣れることが出来ます。また、算数でもノートをとるので、数字の1~10まで書けるようになっていると授業にスムーズに取り組むことが出来るでしょう。 (3) 机に向かう習慣をつける入学すると、1コマ45分の授業が始まります。国語、算数以外にも道徳や生活などの授業中は机に向かっていなければなりません。45分間集中して話を聞くことは、今までの生活とは全く異なり、子どもにとってハードルの高いものです。入学前から机に向かう習慣をつけておきましょう。机に向かうと言っても勉強である必要はありません。お絵描きやお友だちにお手紙を書くなど、興味のあることで構いません。まずは机に向かう習慣をつけましょう。机に向かう時間も長時間である必要はありません。1日5分で良いので机に向かうことで抵抗感を減らしておきましょう。また、日々の生活で食事中は集中する、電車などを待つ間はじっとしている、など集中力を継続させる練習を少しずつしておくと良いでしょう。 (4) 時計を読めるようにしておく時計の読み方は、入学後に算数の時間に習います。しかし、学校では授業や休み時間が時間で区切られていたり、準備や移動の際に指示として時間を伝えられたりすることもあります。時計を読むことができ、時間の感覚を分かっている方が子どもはパニックにならず落ち着いて行動することが出来ます。今は時計の絵本もありますし、家のアナログ時計を見て生活の中で慣れさせることも出来ます。おすすめ出来る方法ではないかもしれませんが、我が家ではゲームの時間を決めたことで「30分だと長い針が2までだよね」など確認しながら自然と時計の読み方を覚えていきました。2. 入学前に出来るとよい生活面でのこと勉強以外でも、入学前に出来ておくと学校生活をスムーズに送ることができるものがあります。 (1) 交通ルールを守り通学路を歩く集団下校がある学校、ない学校など様々かと思いますが、自宅から学校までの通学ルートは入学前に何度か歩いて練習しておきましょう。日頃から交通ルールについても伝え、一人で歩いても事故に遭わないように教えておく必要があります。 (2) 着替えをスムーズにできる園でも着替えることはあると思いますが、学校では限られた時間の中で1人で着替えなくてはいけません。一人で着替える練習をしておくと共に、着替えやすい服装で登校することも大切です。入学前に先輩ママに聞いていて助かったことは、安全ピンを使えるようにしておくことでした。入学当初はバッジの付け外しをすることが多くありますので、家庭で練習しておくと良いでしょう。 (3) 食事時間の管理と箸の使い方小学校の給食は、配膳や片付けなどの時間を踏まえると実際の食事時間は20分程度しかありません。家庭でも、食べ終わるまでダラダラとするのではなく時間を考えながら食事をするという癖をつけておきましょう。また、給食のメニューよっては、箸のみが用意される場合があります。箸がうまく使えないと食べるのに時間がかかってしまいます。箸でスムーズに食べれるように箸の使い方を練習をしておきましょう。入学して1ヶ月の授業のカリキュラムを見ると、勉強らしい授業はほとんどなく学校探検、掃除指導、給食指導などばかりでした。学校生活に慣れることが最優先となっているのだと思います。「1年生はゆっくりと勉強に慣れるのだな」と思った矢先、5月の連休明けには急に勉強モードが強くなり、夏休み明けには繰り上がりの足し算・漢字など内容が高度になりました。読み書きなどでつまずいて、そこで授業についていけず学校が嫌になってしまうという可能性があります。入学後の急激な変化は、子どもにとって多かれ少なかれストレスとなります。楽しい学校生活を送り勉強に集中していけるように、入学まで半年ある今の時期から少しずつ色々なことに慣れていきましょう。
2018年11月19日「この服ムカつくんだよー!!」息子の怒りが爆発Upload By かなしろにゃんこ。「服についているメーカー名のタグや品質表示の素材ってなんとかならないかな~」と思ったことありませんか?うちのADHD息子は、小学校高学年まで肌がとても過敏でした。服のタグや、素材、縫い目がチクチクすると嫌がり、イチイチ怒ってイライラ。「この服ムカつくんだよー!!」って服にあたり散らすのです。服に怒ったってしょうがないじゃない!?って思いますけど、着るもののせいで24時間不快に過ごすのはツライのも事実。親子でチクチク、イライラ、チクチク、イライラUpload By かなしろにゃんこ。肌が過敏な人は、服を裏表逆に着てかゆみ対策をする人もいますよね。でも、部屋着以外はなかなかそうはいかないのが悩みです。洋服を購入するとすぐ、タグを切ってチクチク防止対策をするのですが、切り方が甘いと素材が残っている部分がやっぱりチクチク。「もっと切って」と頼まれるので全て取り除こうとすると服の生地まで切ってしまって大失敗!結局チクチク縫う羽目になります、トホホ(涙)親子でチクチク、イライラ、チクチク、イライラ…!こんなことならこうしてしまえ!と面倒なことに乗り出しました。面倒だけど欠かせない「細工」Upload By かなしろにゃんこ。「タグの切れ目を綿の布かガーゼ生地で覆ってしまう」チクチク作戦です。タグがうまく全て切り取れなかった服だけとはいえ、結構な量の服を縫わなければいけません。やり始めは大変でしたが、購入したら縫うようにしていきました。この「細工」作業はとても面倒くさいんですけど、息子のイライラの原因が一つでも減るなら、それで私の心の負担も減るので自分のためにもなりました。夜中にチクチク縫っていると一日を振り返って冷静に考える時間になっていたような気がするのでした。Upload By かなしろにゃんこ。服以外でも肌にあたる物にはこだわりがあるようで、「シーツの素材をツルツルした布にして欲しい」と息子からリクエストがありました。一緒に手芸店に行って肌に合う素材を選んだら、サテンの生地が気に入った様子。それでシーツをつくることにしました。一人でシーツがかけられるようになるといいな♡と思っていたので、不器用な息子でも簡単にシーツをかけられる形状にしてみたのが良かったようで、10年経った現在も気に入って使用しています。肌触りも満足、自分でシーツかけもできるようになり一石二鳥です!不器用なので裁縫は大変なのですが、「肌がすべる感覚が気持ちイイー。布団大好き!」と言ってもらえると、つくってよかったなと思えます。今度は私が過敏に!?Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。20歳になった息子、現在は肌の過敏症も少なくなりまして、タグの部分に布を縫うことはなくなりました。が、年のせいか?私のほうが過敏になりつつあります(泣)「着心地のいい服ってないかしら?」と肌のかゆみに悩んで百貨店をブラブラしていたら、ガーゼ生地でできた服を見つけました!この服はタグがなく、触った感触もフワフワ。まるで赤ちゃんの肌着のようにやさしい着心地です。日本アトピー協会推奨品だというので購入してみましたら…体が楽!着心地良すぎてヤヴァイっす。着心地って大事よね…改めて息子の気持ちが分かったのでした。参考:特定非営利活動法人日本アトピー協会参考:マシュマロガーゼⓇ | 内野株式会社
2018年10月18日千代田区の番町小学校や港区の青南小学校、大田区の田園調布小学校など、“ブランド校”と呼ばれ、人気を集める公立小学校があります。これらのような公立小学校に通わせるため、わざわざ引越しをしたり、住民票を移したりする「公立小移民」が話題になることも多いですが、有名公立小学校に通うことでどんなメリットがあるのでしょうか?教育ジャーナリストの斎藤剛史さんにお話をうかがいました。教育環境や人脈など、メリットは多い有名で人気の学校とはいえ、結局は同じ公立小学校。私立ほど差別化できないような気もしますが、実際、メリットは多いようです。「まず挙げられるのは、授業料。“ブランド校”とは言っても、公立の小学校なので、家計への負担は比較的少なく済みます」(斎藤さん、以下同)また、子どもを取り巻く環境にもメリットはあるそう。「有名な公立小学校には、教育熱心な家庭で、それなりの学力を持つ子どもが集まりやすいので、教育環境はいいと思います。加えて、同窓会などの強い結びつきがあり、卒業生や保護者のなかにも有力者が多いため、人脈を築くという点でもメリットはあるでしょう。『あの有名公立小学校に子どもが通っている』といった、お金だけでは手に入らないステータスを感じられるのも、ある意味メリットかもしれませんね」“ブランド校”は保護者のイメージにすぎないでは、反対にデメリットを挙げるとしたら、どんなことが考えられるのでしょうか?「たしかに、一般的に“ブランド校”と呼ばれる公立小学校は教育環境がよく、人気もあるのですが、その“名門”というブランドは、結局保護者のイメージにすぎません。そのため、引越しなどの手間と費用を考えれば、それに見合う投資効果が本当にあるかは疑問。単に進学の有利さを求めるならば、私立のほうが確実です」また、教育熱心な保護者が多い学校ならではのデメリットも。「教育方針や指導方針などをめぐって、教員と保護者がもめるケースも意外と多いです。また、同じような経験をしてきて、同じような価値観を持った子どもが集まるというのもデメリットのひとつ。一般的な公立小学校なら、家庭環境や経済状況などが多様な子どもたちが集まり、自分とは違う価値観に接することで得られることはたくさんありますが、有名公立小学校となると、家庭環境も経済状況も似てきます」子どもの将来を考えると、できればよりよい教育環境で育っていってほしい。親として、そう思うのは当たり前かもしれません。しかし、「勉強」に重点をおいて有名公立小学校に進学しても、「心の成長」が置き去りにされてしまう可能性もあるようです。(文・明日陽樹/考務店)
2018年04月18日何事も、“初めて”のときは、なじめるか不安になるものですが、それは小学校も同じ。公立小学校に通うメリットとして、「近所に住む顔なじみの友だちと一緒」ということが挙げられますが、他にはどんなメリットが挙げられるのでしょう?(1)「登下校を一緒にできる友だちがいること」、(2)「放課後に遊べること」、(3)「親同士が顔見知りになりやすく、つながりをつくりやすいこと」。そう話すのは、教育ジャーナリストの中曽根陽子さん。公立小学校のメリット1●登下校を一緒にできる友だちがいること小学校に上がりたての頃は、まだ交通ルールにも不安があるし、不審者に遭遇することも想定できるため、何かと心配事が多いもの。中曽根さんは、「登下校を一緒にできる友だちがいること」は、メリットのひとつと言います。「小学校は、学区の中で通学路を設けており、多くは通学路ごとに縦割りの登校班を設けていて、集団登下校をする際に利用します。集団登校日以外は、それぞれで通学しますが、低学年のうちは特に、近所のお友達と一緒に登下校をする機会が多いと思います。休みの連絡も、学校に直接連絡するのではなく、連絡帳を近所の友達に預けるようにという学校もありますし、安全面からも、近所に顔見知りの友達がいると安心です」公立小学校のメリット2●放課後に遊べること続いて、2つ目のメリットである「放課後に遊べること」について解説してもらいました。「塾や習い事などで、放課後遊びができなくなってきているとはいえ、子どもにとっては遊びの時間も貴重です。子どもが自分で移動できる範囲に友だちがいるのは、親にとっても安心です」また、最近では、共働き夫婦も増えており、下校後はひとりでお留守番をする子どもも多いのではないでしょうか?そうした家庭においても、誰かと一緒にいる(ひとりではない)ということは、安心につながりそうです。公立小学校のメリット3●親同士が顔見知りになりやすく、つながりをつくりやすいこと3つ目のメリットは、「親同士が顔見知りになりやすく、つながりをつくりやすいこと」と、中曽根さん。これはどういうことでしょう?「子どもが小学生になると、少しずつ子どもの行動半径も広がり、親の目が届きにくくなります。子どもの友だちとその親も一致しにくくなるなか、一緒に登下校する友達はとりあえず、家の場所もわかりますし、親同士もコミュニケーションを取りやすいので、つながりがつくりやすいのではないでしょうか。子育ては自分だけではできないので、地域に知り合いがいて、学校や地域の情報を得たり、困った時に“お互い様”で助け合ったりすることができたら心強いでしょう」実際、2011年の東日本大震災のときには、帰宅できなくなってしまったママが、近所の友だちの家で子どもを預かってもらい助かったという話もあるとのこと。近所のつながりがなければママも子どもも途方に暮れていたかもしれません。私立の場合、電車で通ったり、仲良しだった友だちと離れ離れになったりというのは、よくあること。公立小学校ならではのメリットもたくさんあるんですね。(文・明日陽樹/考務店)
2018年02月19日たとえば私立小学校なら、校風や学力など顕著に差が出ることもあるので比較できる項目はたくさんあります。では、公立小学校の場合はどうでしょう。公立ならば、エリアにかかわらず一律の規定で教育が進められているはずですが、はたして公立小学校の学習レベルにエリア差はあるものでしょうか?『1歩先いく中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい』(晶文社)など、数々の教育関連本を手掛ける、教育ジャーナリストの中曽根陽子さんにうかがいました。「内容」に差はなくとも「習得」に差が出ることがある先述のように、公立小学校では一律の規定で教育が進められているかと思いますが、実際のところはどうなのでしょう?「日本の場合は、学習指導要領が諸外国と比べて厳密に規定されているので、全国どの学年でも学習内容が著しくちがうわけではありません」(中曽根さん、以下同)やはり、学習内容に大きな差はないようです。しかし、学習内容は同じでも、「習得」においては、差が出ることもあると中曽根さんは続けます。「特に小学校レベルですと、子どもたちの成長のレベルは個々によって違うので、学習内容の習得に関しては、個人差がでます。たまたま、ある学校は理解度の高い子どもが多い、あるいは反対に少ないといったことは起こる可能性はあるでしょう。それを学区による学習レベルの差とひとくくりにはできないと思います。とはいえ、地域によって特色はあると思うので、教育熱心な家庭が多い地域にある学校は学力が高いという評判が立つこともあります」実際、最近では公立小学校でも教科によって進度別クラスを編成して授業を行ったり、みんなとは違う教室で少人数指導をするなどの「取り出し授業」を行ったり、個別に対応するケースはあるそうです。公立小学校間の学力の差を調べる方法は?では、そういった学力の差を一般の人でも判断できる方法はあるのでしょうか?ネットで検索したり、資料に書いてあったりして、わかりやすくなっていればいいけど…。これについては、中曽根さんは以下のように話します。「地域によっては、全国学力調査の結果を公表しているところもありますが、学力レベルの差が歴然とわかるわけではありません」自分で調べてわかるものではないとなると、学力の差を見極めるには、やはりママ友や先輩ママなどとの情報共有が重要になってくるのかもしれません。また、中曽根さんは以下のようにも話します。「大切なのは、学力レベルだけではなく、それぞれの学校の置かれている状況です。例えば、都心でも少子化で1学年1クラスという学校も珍しくありません。反対に急激な人口増加で教室が足りず、プレハブ校舎になっている学校もあります。個々にメリットデメリットはあるので、学校選択制のある地域でしたら、お子さんのタイプ、家庭の考え方に照らし合わせて、選ぶことが大事でしょう」一校に絞らず、積極的に見学会に参加するなど、自分の足や目を使って、確認することが、もっとも良い手段とも言えそうです。(文・明日陽樹/考務店)
2018年02月17日男子はなぜか、小学校高学年になってもいろいろなものを拾ってきます。石や木の棒にはじまり、いまの季節はどんぐりや落ち葉なんかも定番ですね。ママにとっては不用品だけど、彼らにはなぜか大切な宝物らしい…。捨てるに捨てられないこうしたものを、ママたちはどう処理しているのでしょうか?■男子のコレクター癖を尊重? 「すぐには捨てない派」ただの木の棒でも、男子にとっては何か光るものを感じたのでしょう。それを「ゴミ」として片づけずに、上手に処分する方法とは?●「木の枝とか、明らかにゴミのようなものでも、危険・腐敗などの心配がなければとりあえず保管してあげます。ただしダンボールを用意して、一定の量を超えたら捨てる、1個拾ったら何かを捨てるなどのルールを作っています」(35歳・小学1年生のママ)●「庭には息子が拾ってきた石がズラリ。かなり邪魔だけど、毎日数えてチェックしているので勝手に処分はできず…。そこで、どうして拾ってきたのか話を聞くことにしました。『かっこよかった』『持ち心地がいい』などの理由はあるのですが、これをどうしたいか聞くと『わからない』とのこと。それならいらないよね、といって納得させました。それでもまた拾ってきてしまうのですが…」(42歳・小学6年生のママ)●「うちの子はとにかく拾うことで満足するタイプ。だけど、目の前で捨てると怒るので、学校へ行っている間に少しずつこっそり捨てています。全然気づいていないから、モノに執着しないみたい」(38歳・小学3年生のママ)男子という生きものは、小さなころからコレクター癖があるのかもしれません。ただ、集めるだけで満足することもあるので、その場合はうまく処分できそうです。■工作したり写真を撮ったり、「思い出を残す派」最終的には捨ててしまっても、納得してもらうためには何か形に残しておくという方法もあります。●「拾ってきたどんぐりや枝でリースを作ります。ちょっと飾ったら処分しちゃうけど、自分が拾ったもので何かを作れることがうれしいみたいで、満足しているようです」(40歳・小学3年生のママ)●「拾ったものを撮影してアルバムを作っています。棒とか石とかしか写ってないからシュールだけど、写真に残すことで処分されても泣かなくなりました」(41歳・小学2年生のママ)拾ったもので工作をすれば、思い出が作れそうですね。ただ捨てるだけではない、すてきなアイデアです。■拾ってくるのは仕方ない!? 「もうあきらめている派」ダメといっても改善されることはなく、あきらめてしまうママたちも…。●「夫が木の棒を拾ってくることがあります。散歩の途中ならまだしも、会社からの帰り道に…。男はいくつになっても何かを拾いたがるという習性はなおらないものなのでしょうか。もうあきらめています」(42歳・小学1年生のママ)●「何度言っても聞かないのであきらめていますが、拾ってもOKなものや場所などを教えています。何が落ちているかわからないし、危険なものを拾ってもこわいから」(41歳・小学2年生のママ)木の棒や石ならまだ安心できますが、公園には除草剤などがかかった場所などもあります。危ないところへ近づかないように教えると同時に、不審物に触れないように指導しておきましょう。大人になっても木の棒を拾ってくることもあるほど、男子の拾い癖はなおらないものなのかもしれません。ママにとっては困りますが、適度に処分しつつ、危険がなければそっと見守ってあげましょう。
2017年10月28日「子どもの可能性を広げてあげたい」「園や学校以外の居場所を作ってあげたい」など、習い事を始めるきっかけはさまざま。でも、限られた時間とお金を使ってどんな習い事をしたらいいのか、子どもが「やめたい」と言ったらどう対応したらいいのかなど、悩みはつきません。そこで、幼児〜小学校高学年の子どもを持つ5人のママが集まって座談会を開催! 習い事をさせて良かったことや後悔していることなど、ホンネをざっくばらんに話してもらいました。座談会出席者Aさん:12歳と8歳、2人姉妹の母。「人生の幅が広がる」「仲間ができる」などの理由で、習い事には積極的。ダンス、水泳、テニス、ピアノ、バスケットボールなど、姉妹を同じ習い事に通わせている。Bさん:10歳のひとり娘を持つ。3歳から習っているバレエにはまり、バレリーナを目指して親子でハードな日々。一方で3歳から始めた絵画工作、4歳から始めたピアノも継続中。Cさん:8歳長女、4歳長男の母。長女は4歳から英語、5歳から水泳、7歳からそろばんを習っている。長男にはこれからスポーツ系の習い事をさせる予定。Dさん:10歳長女、7歳長男、3歳次女と3人の子どもがいるが、習い事に通っているのは長女のみ(6歳から絵画工作、7歳から学研)。長男は「友達と公園で遊ぶことが一番楽しい」という気持ちを尊重して、今も習い事なし。Eさん:8歳長女、 4歳長男の母。長女は3〜4歳に水泳、5〜6歳にダンス・演劇・歌、6〜7歳に水泳と1年単位で習い事を転々としている。現在は7歳から始めたアトリエ教室とテニススクールを継続中。■今も昔も変わらず、習い事の鉄板は水泳とピアノ!——私の周囲でも水泳とピアノを習っているお子さんが多いんですが、やはり人気なんですね。Aさん:うちの姉妹も両方やっていますよ。水泳は水遊びを楽しむためにも、生き抜く力をつけるためにも必要だと思い、私が強く勧めました。ピアノも自分がやっていて、「音楽は人生を豊かにする」と実感しているので、娘たちにも習わせています。Bさん:私もピアノが大好きなので、「一緒に弾けたらいいな」と娘にも習わせています。水泳はまったく興味がなかったんですが、ママ友に誘われて何となく始めたら、意外に良かった! 体が丈夫になり、病気をほとんどしなくなりました。Cさん:水泳はうちも5歳からやっていますが、きっかけは小学校の水泳授業を見学したことです。教えるスピードが遅く、「これではとても泳げるようにならない」と思ったんです。もともと海やプールが好きだった、というのもありますね。——お話を聞いていると、うちの5歳息子がまだ泳げないことが不安になってきました。体験レッスンに連れて行こうとしても「絶対いや!」と拒否されてしまう。もっと小さい頃から習わせておけばよかったと、後悔しています。Dさん:でも、習っていない子もたくさんいるのでそんなに心配はいらないですよ。うちの長男も泳ぐのが好きだからと体験レッスンに連れて行ったんですが、「教えられたり競争したりするのは嫌い!」と入会すらしませんでした。小学校に入ってから「泳げないとマズイ」と気がついて、自分から習いたいと言う子もいるみたいですし、焦らなくていいと思います。Bさん:そうそう、無理させる必要はまったくないですよね。うちも私の趣味で和太鼓の体験レッスンに連れて行ったんですが、まるで興味なし(笑)。一方で、3歳から親子で通っていたバレエには私よりも娘のほうがハマってしまい、もう大変です。週4回レッスンに通っていて、完全にバレエ中心の生活です。バレエは衣装代やワークショップなど本当にお金がかかるので、家族での旅行や遊びは諦めないといけない。娘や夫と何度も話し合いをしましたが、娘の意思が固いので、今はバレエにすべてを注ぎ込んでいます。——Bさんの娘さんはプロを目指しているんですよね。もしプロになれなかったら、これまでのお金と時間がもったいない、という気持ちはないのでしょうか?Bさん:上には上がいますから、正直プロになるのは難しいと分かっています。でも、目標に向かって必死で頑張ったことは娘の心に一生残りますよね。私自身、子どもの頃にピアノや乗馬が大好きだったんですが、その時のことを思い出すだけで幸せな気分になります。娘にもそんな思い出ができるのであれば、後悔はありません。Cさん:それだけ夢中になれるのは、すごいことですよね。うちはまだそこまでのものは見つかっていないんですが、学校以外に仲のいい友達ができるだけでも、意味があると思います。成功したり失敗したりするなかで、達成感や挫折を味わえるのも、学校では味わえない経験です。Aさん:ピアノの発表会で演奏すると度胸がつきますし、学校で伴奏を任せられると自信もつく。自分の世界が広がるし、好きな事や趣味が見つかるきっかけになると思いますね。Dさん:うちの娘は絵画工作を習っているんですが、区のコンクールで毎年入選していることが自信になっているようです。勉強が苦手な分、ほかのことで評価されるのは、親としてもありがたい。好きなことを思う存分やることができ、息抜きやストレス発散になっていると感じています。 ■学習系習い事の登竜門! くもんやそろばんで、算数の基礎が身につく?——勉強系の習い事はいかがでしょうか? 私の周囲では英語やくもん、そろばんをやっているお子さんが多い印象です。Cさん:将来、海外に出て困らない程度の英語力は身につけて欲しくて、4歳から英語を習わせています。公立小学校の低学年には、英語の時間がないところもあるので、習い事で補うしかないんですよね。そろばん教室は、数字に強くなって欲しいのはもちろん、集中力や記憶力も伸ばしたいと思い小1から習わせています。本人もすごく楽しそうですし、学校でも習っている子が多いですね。Dさん:うちは小2くらいから学校の勉強についていけない部分がでてきて、私が教えてもケンカになることが多かったんです。本人も気にしていて「勉強が苦手だから通いたい」と言ってきたので、学研教室に通い始めました。家では勉強をする環境や時間を作るのが難しいので、習わせて良かったと思っています。Bさん:うちはバレエに夢中で勉強系の習い事をさせてこなかったことを、少し後悔しています。今、中学受験を考えているんですが、算数の基礎がほとんど身についていないんですよ。うちの夫はくもんが大好きで、「計算力が付くだけではなく、短時間に物事を解決する訓練にもなるから、勉強全体に役立つ」と娘にもやらせたがっていました。あの時、意見を聞いておけば良かったかな、と今さらながら思います。Aさん:でも、うちも勉強系は何も習わせていませんが、大丈夫ですよ。確かに公立小学校の授業だけでは不安がありますが、親がフォローしてあげれば問題ない。親が忙しくて時間がない場合は、やはり習い事が必要になると思います。■続けさせる? やめさせる? 子どもの「やめたい!」の対処法——実はうちの息子が最近、ピアノの練習をまったくやらなくて時々「やりたくない」と言っているんです。自分から「やりたい」と言って始めたことなのに、やめさせることには抵抗があって…。何でも簡単にあきらめるクセがついてしまいそうで心配です。Eさん:うちは、娘が4歳で始めた体操を1年でやめさせましたよ。友達にちょっかいを出して楽しそうにはしているんですが、全然真面目に練習しないので、見ている私がイライラしてしまったんです。「身体の基礎をきたえるのに良いかな」と思って始めたんですが、娘には合わなかったようです。Cさん:娘が5歳のときに、本人の希望でバレエ教室に通い始めたんですが、たった数カ月で飽きてしまったんです。さすがにこの時は「自分でやりたいと言ったんだから、最低でも1年は頑張りなさい」と説得しました。数カ月では基礎練習ばかりでバレエの楽しさもわからないだろうし、1年経って発表会なども経験したら気持ちが変わるかな、という期待もありました。結局1年経っても意思は変わらずやめてしまいましたが、以降は安易に「やりたい」とは言わなくなった気がします。Aさん:小さな子どもの「やりたい!」は鵜呑みにできないですよね。衣装がかわいいとか、友達がやっているとか、適当な理由が多いですから、あまり真に受けないほうがいいかもしれない。うちは自分からは「やめたい」とは言わないんですが、ピアノに対して明らかにやる気がなくて、全然練習してくれません。Dさん:結局、イヤイヤやったことは身につかないんですよ。私も子どもの頃にピアノを習っていたんですが、やめたくて仕方がなかったのに親に言えなくて、ダラダラと続けてしまった。お金と時間の無駄だったと、今でも思っています。だから、親が習い事を始めるきっかけを作ったとしても、継続するかどうかは本人の意思に任せたほうがいいと思います。Bさん:私も、子どもが楽しくないものはすぐにやめていいと思います。楽しくないことに、お金や時間をつぎ込むのはもったいない。たかが習い事なんだから、そんなに真剣に捉える必要はないですよ。——「たがが習い事」というのは目からウロコです。親の気持ちよりも、子どもの意思を尊重してあげるのが大切ですね。いろいろな習い事を経験させてきた小学生ママのみなさんから、ほかにもアドバイスはありますか?Cさん:周囲で評判がいい先生や教室が、自分の子どもにとってもベストとは限りません。合う、合わないがあるので、必ず体験レッスンや見学に連れて行ったほうがいいと思います。とくにピアノなど芸術系の習い事は、いい先生との出会いが大切だと思います。Bさん:親と子は違う人間なので、興味や関心も異なります。子どもが小さい時には親が選んでもいいと思いますが、本人が好きなものじゃないと上手にならない。子どもの意思で楽しむのが基本だと思います。Aさん:とはいえ、親が関心を持たないと結局長続きはしないですよね。とくに子どもが小さいうちは親のサポートが必要ですから、ある程度は親の趣味で選んでいい気もします。Dさん:自分の好きなことを自分で判断できるのは、小学生以降ですよね。本人が「やりたい!」と言う気持ちを持つまで、じっくり構えていいと思います。子どもには、遊ぶ時間や自由な時間のほうがずっと大事。親が管理してしまうと、何をして遊ぶか、どうやって過ごすかなど、自分で考えられなくなると思うので、あまり予定を詰め込まないほうがいいと思います。——周囲に振り回されず、焦らず、子どもが楽しめる習い事をやるのが一番ですね。本日は勉強になりました!取材・文/まちとこ出版社
2017年10月22日秋から始まる小学校受験は、合格を目指して1年くらい前から準備している家庭が多いようです。なかでも国立附属小学校は、学費が私立に比べて安かったり、ほとんどかからなかったりする学校もあり人気があります。しかし、だれもが国立小学校を受験できるわけではありません。そんな、意外と知られていない、国立小学校の注意点をご紹介します。■「国立」なのに受験できない?国立附属小学校は各都道府県にあり、地方在住でも受験するチャンスはあります。おもに国立大学の教育学部の附属校として位置づけられていましたが、大学直属に編成されてきています。しかし、学区はエリアや通学時間によって学校ごとに決められていて、その範囲内に住んでいないと受験資格さえ得ることができないことになります。受験のために引っ越したり、子どもが生まれる前から将来を見据えて家を決めたりするママもいるほど。学区の考え方は、学校によって異なります。国立小学校の受験を考える場合は、まずは自宅が学区内にあるかの確認が必須となります。■受験に合格しても入学できない!?国立小学校にも受験があり、試験内容は行動観察や運動試験など、学校によってさまざま。受験前に傾向を知り対策する必要があります。しかし国立小学校と私立小学校の大きな違いは、基準をクリアする能力を身につけても合格できるとは限らないことにあります。なぜなら、公平を期すため国立小学校は抽選を導入する学校が多いから。抽選を突破した子だけが試験に進む学校もあれば、試験後に抽選を行う場合もあります。これに漏れたら、どんなに考査で合格しても、不合格と同じ結末になってしまいます。試験については塾などでも対策できますが、抽選ばかりは運頼み。このため、子どものがんばりを無駄にしたくないと考え、抽選がなく努力が反映されやすい私立校を選ぶママも少なくありません。私が子どものころにも、国立小学校には抽選がありました。わが家は学区内にあったので親は受験を考えたようです。しかし、父も母もくじ引きではティッシュなどの末等しか当たらないほどくじ運がなく…。これでは入学できるはずはないと、受験をあきらめたそうです。■受験番号が早いほうがいいってホント?小学校受験では、「受験番号が早いほうが有利」という説があります。私立校の場合は、その学校に入学したいという熱意を示すためといわれますが、国立の場合はどんな理由があるのでしょうか?国立小学校の場合、よくいわれることが、行動観察などをスムーズにクリアするため。そのため、できるだけ早い番号を確保しようと、親が朝早くから並ぶ光景が見られます。このウワサは本当なのでしょうか? 実際に子どもが小学校受験を経験したママたちの体験談を紹介します。●集団行動で巻き込まれないために「国立校は塾に通う子だけでなく、家が近いからと記念受験する子が少なくないと聞きました。記念受験の場合、受験対策として集団行動の練習をしていないお子さんがいるので、もし一緒のグループになってしまっうと、巻き込まれやすいと塾で教わりました。受験番号が早いほうが本気で受験を考えている家庭が多い傾向にあると言われ、本命ではなかったけど早起きして並びました」(41歳・小学校5年生のママ)●受験番号は月齢順「受付後に受験番号を月齢順に並び変える学校もあるそうで、そんなに気にしなくていいといわれました。それでも、やっぱり気になるので早く並びましたが、抽選に漏れたのでわが子は公立通いです」(40歳・小学3年生のママ)学校によって条件が異なるようですね。志望校の情報を早めに収集して、対策したいところです。■「附属」といってもエスカレーター式ではない大学の附属学校であるならエスカレーター式を期待するところですが、国立の場合はそうではありません。中学入学時はあらたに外部生が入ってくるため、全員が進学できない場合もあります。だから日々の勉強は、とても大事です。在学中に、子どもがほかの中学校に魅力を感じることがあるかもしれません。もし外部の学校を受験をする場合は、内部進学の権利が失われる学校もあるようです。また、附属高校を設けていない学校もあり、その場合は必然的に外部受験することに。志望校がどのような仕組みになっているのか、あらかじめチェックしておきましょう。■授業中に常にだれかにみられている?多くの国立小学校は、教育研究校として位置づけられています。そのため、先生が研修などで不在になる可能性も。また、教育実習や視察なども行われるため、常にだれかに見られている状態で授業を受けることが多いようです。国立小学校出身の知人に話を聞いたところ、「教室に知らない人がいることが多かった」とのこと。最初は気になったものの、次第に慣れてきたそうです。この人に見られた環境での授業は、慣れる子と慣れない子がでるかもしれませんが、えてして子どもは順応性が高いため、あまり問題にはならないかもしれません。ちなみに前述の知人いわく「公立の高校では見学者がいないので違和感があった」とのこと。また、新しい教育を実験する場でもあるので、最新の教育を受けるチャンスがあります。これはほかの学校ではなかなか体験できないことです。国立というだけでブランド化されている現状。お受験を挑戦してみたくなるかもしれません。しかし、それだけを判断材料にするのではなく、子どもの将来を考えたうえで検討したいものですね。
2017年08月12日小学生の夏休み。頭がイタイのはやはり夏休みの宿題。なかでも、低学年の「自由研究」はどうしても親の関与次第で成果が変わるのも事実。たいていの学校で自由研究は華々しく教室に飾られると思うので、超大作は難しいとしても、飾られて恥ずかしくないものは作りたいですね。楽しく、簡単に作れて、親子ともに満足できる自由研究のヒントを、野外教育インストラクターの光橋 翠(みつはし みどり)さんに伺いました。光橋さんは、野外教育の専門家であり、自然からインスピレーションを得て作る、自然のものを使った工作「ネイチャークラフト」の普及に取り組んでいます。今回は、自宅にある身近な素材を使って作れる、環境にもお財布にも優しい工作アイディア「たまごファミリー」の作り方を教えていただきます。■卵の殻で作ろう「たまごファミリー」利用するのは、普段はゴミとして捨ててしまう卵の殻。いつもは捨てる卵の殻も、顔をかくだけでかわいい人形に大変身します。小学校低学年でも作りやすく、付属品や背景を作りこめば高学年でも胸をはれる、立派な作品をつくることができます。【材料】・たまごの殻・うずらの卵の殻(小さな人形を作る場合)・紙コップ・フェルト、布、毛糸、レースなど人形の体を作るもの【道具】・はさみ・油性ペン・工作用接着剤■【まずは準備】卵の殻を捨てずにとっておこう!卵料理を食べる時に、卵の殻を割って、洗って乾かす作業も子どもに自分でやらせてみましょう。卵の殻の扱い方もわかり、その感想も書けばより自由研究らしくなります。卵の殻は割れやすいので、工作中も壊れる場合があります。実際に使う数より多めに用意しておくのがポイント。割れてしまったらどうしよう・・・」と恐れずにどんどん殻をさわって、「殻は割れやすい」ということを実感することも大切な経験になります。▼割り方のコツ1)殻の底をかたいものでたたいて割る。2)穴が2cmぐらいになるまで指で広げる。3)卵をゆするようにして中身を出す。殻を水でよく洗い、乾かす。 ■【いよいよ工作開始】動物や家族など、好きなものを自由に作ろう卵の殻がそろったら、人形作り開始! 大好きな動物やお話の登場人物、お友だちや家族など、子どもが作りたいものを自由に作るのが一番。作り方はとても簡単です。作り方1)殻に油性ペンで顔をかく。毛糸を頭にはり、人形の髪の毛を作る。2)紙コップを横半分に切り、体を作る。※卵の殻がピッタリはまる大きさに切る。3)2)の紙コップにフェルトや布を切ってはりつけ、洋服を作る。紙コップにペンで洋服をかいてもOK!完成! 遊んでも楽しいけれど、提出までは壊さないように扱いは要注意! 余裕があったら空き箱でお人形のおうちを作ったり、厚紙で家具を作ってもいいですね(※写真は既製品)。学校へ持っていく時は、割れないように注意しましょう。卵を買う時に入っている卵のパック容器に入れて持っていくのがおすすめです。参考図書: 『親子で作る! 自然素材のかんたん雑貨&おもちゃ』 光橋 翠/監修 まちとこ/編 日東書院本社どんぐりや葉っぱ、貝殻、石ころ…、外遊びで拾い集められるものを使って、かわいいおもちゃや雑貨が作れる、親子で楽しむネイチャークラフトの決定版。自由研究の工作にも使える作品が満載。光橋 翠(みつはし みどり)野外教育インストラクター、 サステナブル・アカデミー・ジャパン 共同代表、森のムッレ教室リーダー。スカンジナビア政府観光局での仕事を通じ、北欧諸国の野外教育の素晴らしさにふれる。退職後、おもに幼児を対象とする野外教育の普及活動をライフワークとし、野外教育プログラムの企画や人材育成を行う。掲載写真の制作協力:田中美穂
2017年08月04日夏が終わり秋の風を感じるころ、年中さんや小学校3年生の子どもを持つママ達が、顔を合わせれば必ず出る話題なのが「小学校(もしくは中学校)受験をするか、しないか」。受験派は、この頃から本格的な受験準備に入る時期だからです。最近は受験準備のスタート時期もどんどん早くなり、受験塾は増え、知育教材やおもちゃの売れ行きは伸びていると聞きます。子どもが生まれた時から「自分の出身校に入学させたい!」と受験を考えている家庭であれば、迷いなく受験の準備となるのでしょう。しかし、「周囲に受験する子どもが多いから、うちも考えたほうがいいのかな」、「なんとなく公立の教育に不安を感じる」など、受験に対して興味はあっても、迷いや不安が多いという方が大多数でしょう。■「大変な受験」になりやすいのは?この時期から、親子関係の相談では受験関連のことが多くなってきます。その中でもよく聞かれるのが「受験準備は親も子どもも相当負担がかかると聞くので、それに耐えられるのか不安」というものです。わたしのところに寄せられた数々の相談から分析するに、「親子ともに辛くて大変な受験」に陥りがちなのは「子どもの適正より、まず志望校ありき」のケースだと思います。自分の母校だから、親が通いたかった学校だから、自宅から近くて通いやすいから、大学付属でもう受験をしなくてすむから、兄弟がすでに通っているからなど、子どもの適正を見ずに親が志望校を決めてしまう理由はいろいろです。親が通わせたい学校に合わせて受験準備をさせると、子どもの精神年齢(学力ではありません)が受験勉強に追いついていかない場合、親子ともにかなり気持ちが追い込まれるケースが多いように感じます。不安を払拭するために、塾の講座をたくさんとったり、かけ持ちしたり、個別の家庭教師をつけたりとのめり込んでも、かえって子どものやる気を失わせてケンカになり、ますます疲れて「受験はやはり大変だ」という感想だけが残ります。■受験はあくまで子育て方針を確認する一つのきっかけに小学校や中学校受験を考えることは、改めて「どのように子どもを育てたいか」を夫婦で話し合う良いきっかけになると思います。高校受験や大学受験になると、もはや親の介入する余地はほとんどないからです。まずは、子どもの学力を含めた現状を見極め、伸びしろを期待しつつ、子どもに合いそうな学校を探し二人三脚、三人四脚で受験準備を進めれば、結果がどうであっても、机に向かう習慣がついたり、興味の対象が広がったりと、いろいろな意味で子ども自身のプラスになるでしょう。私立校はそれぞれ教育方針や学問に対する理念がありますから、学校説明会などに参加すると、賛同できたり「ちょっと違うな」と感じたりと、親のほうも教育に対する気づきを得られます。そのまま地元の小中学校に進学できるのに、あえて受験するのであれば、親子初の共同作業ととらえましょう。結果より「頑張ったね!」と笑顔で終えられるよう、充実した時間としていただきたいと思います。
2017年07月30日息子が通う小学校の教室を初めて目にしたとき、エアコンが天井についているのを見てびっくりしました。うだるような暑さのなか勉強した自分の小学校時代と比べると、なんともうらやましい限り…。こんな風に比べてみると「昔とはだいぶ違うんだなぁ」と思うことがよくあります。そこで、小学校の今と昔で驚いたことをまとめてみました。■防災ずきんカバー、つくらなくていいの?私が子どものころ「防災ずきん」というものがありました。これは避難訓練の際に頭からかぶるもので、それを収納するカバーを親が手作りしなければなりませんでした。けれど、息子の通う小学校では市から折りたたみ式のヘルメットが支給されており、親がカバーを手作りする必要はありません。私が小学生のときには防災ずきんを椅子に敷いて座っていましたが、今はそんな光景も見られなくなっていました。■まるで大人!? 男の子も女の子も「~さん」づけ教室で先生たちは、「~くん」や「~ちゃん」など男女の区別をつけず、名前に「さん」をつけて生徒たちを呼んでいます。最初にこのことを知ったのは三者面談のときでした。先生が自分の子どもを「~さんはおしゃべりするのが大好きで…」と話している姿に大きな違和感を感じてしまいました…。まるで大人のような呼び方ですね。■給食の白衣は「アイロンがけ」で殺菌!?地味に驚いたのが、給食の白衣にアイロンをかけなければいけないことです。昔は「してもしなくてもいい」だったような気がしますが、息子の通う小学校では殺菌の意味を込めて白衣にアイロンがけをすることになっています。ちょっと面倒ですが、親以上に衛生面を考えてくれていてありがたい…!ほかのママさんに聞いてみると授業の合間にチャイムがならなかったり、1年間を2つに区切って2学期制となっている学校も。地域の不審者情報など情報がメールで一斉配信されるなどの安全対策はこの時代ならでは! 地域によってルールや方針が大きく異なる小学校事情。もうすぐわが子が小学校に入学する、というママは昔との違いをぜひ探してみてくださいね。意外とたくさんあっておもしろいかもしれません!
2017年06月10日探しものが苦手だから、時間がかかるし見つからないなくし物が多く探すことが苦手なADHDの特性を持った息子。それは十分にわかっていたのですが、お買い物くらいは人並みにして欲しいという親心もあり、小学校4年生からたまに買い物を頼むことにしました。物の名前や値段を知って欲しいので、わざと「これは知らないだろうな」という物も買い物メモに買い出して頼んでいました。Upload By かなしろにゃんこ。見つからなかったら店員さんに聞いてね!とも伝えて送り出すのですが、買い物から帰ってくると「なかったものいっぱいある」と頼んだ物の3分の1の物は買ってきていないことがあります。メモに書いた物を見落として買ってこないなんてことも毎回です。買い物のヌケが多いのが気になって息子に一つ一つ聞いてみると…。まず店に着くと商品を探さなきゃ!とテンパっていろいろなことを忘れてしまうということでした。探すのに時間もかかってくると嫌になって諦めてしまうし面倒くさくなるし、お母さんに事前に言われた売り場や商品の注意事項のことも思い出せないから「もーいーや」となるようでした。多分、子どもの考えで「よし!売ってなかったことにしよう!」と逃げたこともあるんじゃないかと思います。息子の特性が分かっているので「これでも頑張ったんだろうな…」とは分かるので完璧にできないことを責めたりはしません。買い物は市場を学習するための場なので、きちんとできなくて当然なので「まぁいいか」程度に考えることにしていました。スーパーマーケットのバイトでようやく知った食材の名称。Upload By かなしろにゃんこ。中学のときも買い物を頼むとまだまだ買い忘れなどがありましたが、高校2年生のときにバイトしていたラーメン屋が閉店してしまってスーパーマーケットのバイトに変えてからは、少しずつ変わっていきました。息子の担当はアルコールや飲料水なのですが、他の棚の商品もお客様を案内することがあるため徐々に商品に詳しくなっていったといいます。市場に流通している食品や日用品にどんな物があるか学んでくれたことが嬉しい!高校生にしてようやくです。それからは息子に買い物を安心して頼めるようになりました。バイトの休憩中に、「8時から肉が半額だから、イベリコ豚150gだけどいる?買ってくよ」などLINE(ライン)で連絡をくれるようにもなったのです。その時はすかさず、「半額の肉ならいる!購入せよ」と自宅から指令を出しています(笑)
2017年06月06日小学生のころは忘れ物常習犯だった私が、息子の支援をするのは大変で…出典 : 私は小学生だった頃、忘れ物と宿題忘れの常習犯でした。どこかにメモを取れば良いのに、取ってこない…。メモを取ったとしても、どこに書いてあるのか分からない…。挙句の果ては連絡帳を毎日のように学校に忘れてくる…。そして家に帰ると、宿題のことなど綺麗さっぱり頭から消えているのです。翌日の授業中、先生の嫌味と怒号を聞いて「またやってしまった…明日こそは」と決意します。しかし、またその翌日には、宿題やその他の持ち物のことは綺麗さっぱり忘れてしまっているのでした。そんな私も今では母になり、発達障害の診断を受けた6歳の息子がいます。小学校時代には先生から「忘れ物大賞」をもらって泣いて帰った私が、息子の小学校の持ち物の管理をしなければならないなんて、どういうことになるかは火を見るよりも明らか…という感じでしょう。小学校からの連絡袋の中には、毎日大量のお手紙が投入されています。息子はもちろん、何がなんだか良く分かっていません。その情報を読んだだけでも、私の頭は大混乱になります。「○日までに△を持っていって」「×日までに○と△を持っていって」「宿題はこれとこれで…」と何度も何度も復唱しながら、家の中をウロウロするありさまの私。息子を登校させた後も、「今日は忘れ物ないだろうか」「あれを忘れたかも」と気になってしまい、気がそぞろになってしまいます。発達障害児の小学校生活の支援は、同じ特性を持つ私にとって、苦難の連続だったのです。気が気じゃない私をさらに追い詰めた「連絡帳」の内容とは…出典 : こんな状態で疲弊しきっていた私をさらに追い詰めたのは、連絡帳でした。息子の連絡帳には毎日、忘れ物や持ち物のミスについて必ず記載がされていました。息子が小学校でどんな風に過ごしているかのような情報は一切なく、ただひとこと、「○○を忘れていました」「××のサイズが違います」「◇◇の切り方が違いました」というような言葉だけ。これを読むたびに、私は小学校の頃に先生に叱られて、下を向いているときの気持ちが蘇ってきてしまいました。そのうちに、私は息子の連絡帳を開くのも怖くなってきてしまったのです。「また先生に叱られちゃう…」「どんなに気を付けても、いつも何か書かれている」「私はやっぱりダメな人間だ~」私の心は小学生の頃に逆戻りです。さらに、「私がこんなミスばっかりしているから、息子があんななんだって思われているかもしれない」とあらぬ方向に思考がいってしまいました。毎日連絡帳を見てはガックリとうなだれながら、自分の子を通して、自分の過去を思い出してしまう辛さに苛まれました。連絡帳に落ち込んでいた私。でも励ましてくれたのも、また連絡帳だった!出典 : 息子の連絡帳を見るたびに、過去の自分も今の自分も責められているような気がして落ち込んでいた私。しかし、私は途中で大きな励ましを得ることができたのです。それは、息子の支援級通級が始まったことがきっかけでした。支援級通級が始まると、もう一冊、支援級用の連絡帳を準備するのです。支援級は少人数なので、先生は息子の生活や学習について毎日びっしりとコメントを書いてくださっています。そして、支援級の連絡帳には、「息子くんは今日はこんなことを頑張りました」「この問題は自分で頑張って解きました」「毎日楽しそうに学校に通っています」というような、息子を褒める言葉がたくさんたくさん書かれています。息子の支援級の先生は、「通常級で頑張ってきてるんだから、支援級ではとにかく褒めるんです」とおっしゃってくださる方です。それが連絡帳のコメントにもよく表れています。私は支援級の連絡帳を読んでいるうちに、なんだか「お母さんも頑張ってますね」「息子くんは大丈夫ですから、お母さんも肩の力を抜いて」と言われているような気がして、大きな救いと癒しになりました。通常級の連絡帳を見るたびに自分を責めていた私ですが、支援級の連絡帳を読んで気持ちを取り直すことができるようになったのです。「支援」は親の心をも支えてくれる出典 : そして私は気づきました。「支援」とは、子どもだけではなく、ときに親の自信まで回復させる役割もはたしてくれるのだと。発達障害の子どもを育てていると、実は親も自信を失いがちになります。思うようにいかない育児に振り回され、周囲からの視線を気にしているうちに、どうしても「自分はダメな親だ」と自分を責めるようになります。私のように、子どもと同じ特性がある場合は困難はさらに倍々になります。自分の管理ができないのに、子どもの管理まですることは、そうたやすいことではありません。「支援」とは、「こんな風にお手伝いしたら、こんなことができるようになりましたよ!」というものでもあると思います。自分の子どもが「できましたよ」「頑張りましたね」と言われることで、日ごろ自信を失いがちな親も、活力を得ることができるのです。支援級の「連絡帳」の記録、それは親へのエールでもある。そう捉えると、困難が多い毎日を進んでゆくための新たな活力源が生まれたように感じることができました。
2017年06月01日よく聞く、「小学校は別世界」という言葉出典 : 発達障害のある子どもを育てている親にとって、小学校入学というステージはとても不安なものだと思います。それまで楽しく遊んでいれば良かった幼稚園・保育園の頃と違い、学習という活動がメインとなるのが大きな理由でしょう。また、幼稚園や保育園では手厚い支援をしてもらい、とにかく褒めて育ててもらえていた状態だったお子さんにとって、集団のルールを守ることに重きが置かれている小学校では、息苦しさを感じることが多いのです。幼稚園・保育園ではのびのび楽しくやっていたのに、小学校に入ってから急に自信を失うようになって…というようなお話を、私は幾度となく発達障害児の保護者から聞いてきました。ですから、発達障害のある息子の小学校入学は私にとって緊張感が漂うものでもあったのです。今のところ、息子は小学校の先生たちに手厚く支援していただいているおかげで、毎日楽しく通っています。けれどもやはり、小学校生活のさまざまなことで混乱をしている様子。それは、幼稚園時代にはなかったことでした。トイレに行ってはいけない!?息子の混乱例えば、小学校から帰ってきた息子が、こんな相談をしてきたことがあります。「今日ね、授業中におしっこもらしそうになって。先生にトイレ行きたいです!って言ったんだ。そしたらね…」Upload By モビゾウ「『小学校ではトイレは休み時間に済ませましょう』って先生に言われたの。それなのにね…」Upload By モビゾウ「先生は休み時間に済ませましょうって言ったのに、『はい、じゃあ行ってらっしゃい』って言われたんだよ。意味が分からないでしょう?」なるほど、先生は「本当は休み時間に済ませるのがルールだけど、今日は特別に行ってもいいよ」ということを言いたかったのでしょう。けれども息子は、この「今日は特別に」という部分が先生の言葉から読み取れないのです。先生の言葉をそのまま理解するため、「行ってはいけない」「はい、行ってらっしゃい」という言葉を同時に言われたことに混乱してしまったのでした。Upload By モビゾウさらに息子は、「小学校ではトイレは休憩時間に済ませるってことは、授業中にお腹痛くなったり気持ち悪くなったりしてもトイレに行っちゃいけないのかあ。どうしようどうしよう。お腹痛くなったらどうしよう」と悩み始めたのです。息子の発達障害の特性の一つなのですが、言外の意味を読み取るのが苦手なだけではなく、思考が0か100の両極端に偏りやすいのです。息子は「トイレは休み時間に済ませましょう」という先生の一言を、「具合が悪くても、何があっても、授業中のトイレは我慢しなければならない」という風に、極端な形で解釈してしまうのでした。無数にある集団生活のルール。それを把握することの困難さ出典 : このように、小学校には集団生活を円滑に送るための無数のルールが散らばっています。さらに、そのルールには例外や変更が沢山あるのですが、発達障害児にはそれを把握することがなかなか難しいのですのびのび遊ぶこと、褒められることがメインだった幼稚園時代に比べて、小学校に入ると「こういうルールがあるからダメ」ということが増えていきます。発達障害児は、なんとなく周りとうまくやれる程度にルールを把握するということが苦手です。小学校が別世界というのはこういうことだったんだな、と毎日混乱する息子を見ながら、私もなんとなく理解できたのでした。
2017年04月20日春にお子さんが小学校入学を控え、親子ともにワクワクドキドキしているご家族も多いかと思います。その反面、未知な小学校ワールド。「PTAって大変!?」「親の負担はどれくらい!?」と不安でいっぱいの方もいらっしゃるでしょう。■学校からたくさんのプリント。本当に参加しなければいけない行事はどれ!?小学校に入学してまず驚くのは、持ち帰ってくるプリント類の多さ。校長や学校から出されるもの、PTAから出されるもの、地域から出されるものなど重要なものも、そうでないものも玉石混合で、どっさりと子どもが持ち帰ってきます。その中には、保護者会のお知らせ、講座などのお知らせ、ボランティアのお願い、授業参観など学校への参加を呼びかけるプリントが入っています。できるだけ学校にも協力したいし、子どもの様子も知りたいけれど、働いていたり、小さなきょうだいがいたりすると難しいのが現実。年に数回ある保護者会は、毎回の出席が難しければ、係りや委員を決める最初の保護者会にはできるだけ顔を出し、それ以降のものは調整がつく範囲での出席、などと優先順位をつけるのがおすすめです。■PTAの係りや委員、あなたはどうする?加入が任意であり、加入しない保護者が出てきたことも話題になっているPTA。それでもほとんどの人が加入するのが現状です。考え方や事情によって立場は人それぞれですが、筆者は、公立小学校は学校側だけでできることにも限界があり、保護者の協力が学校生活には欠かせないと感じています。だから、「がんばりすぎず、できる範囲での協力」を心がけています。「がんばりすぎず」というのは、小学校ママ歴も5年近くなり、PTAの仕事というのはやはり「子育て観」が関わってくるもので、子育て観ほど全員一致が難しいものはない、と実感しているからです。特に公立小学校は、「この学校のここが気にいって子どもを行かせている」というわけではないので、ますます価値観はバラバラです。利益の追求という共通の目標を持って動く会社などの組織とは異なり、目標も熱意も集まってくる人もバラバラ。そこで子育て観をぶつけ合うのもなかなか大変なので、「与えられた仕事」をきっちりこなすことや、自分の得意な仕事(例えば書類作成)などで貢献するようにしています。■どうやって「できる範囲の協力」をする!?「働いているから」というのがPTAの仕事の免除の理由にはならなくなってきています。でも、現状平日の昼間をPTAの仕事に割ける人は限られています。それではどうしたらいいでしょう。係りによっては家や土日でもできることも多かったり、特定の時期だけ忙しかったりと働いていても比較的参加しやすいものと、平日の集まりが多くまず難しいものがあります。ただ、表面上はなかなかそれが見えにくく、係りを決める段階でほとんどの人がよくわかっていないのが現状です。係り決めを運任せにするのではなく、リサーチが重要。上の学年にきょうだいがいるママなどに早めに係りや委員の仕事の内容を聞いておき、どの係りや委員なら比較的できるか目星をつけておくことをおすすめします。希望者がいないと、くじ引きやじゃんけんで決められる場合もあるので、大変な係りになってしまうリスクを避けるために、事前にリサーチした比較的やりやすい係りに立候補してしまうのも作戦のひとつです。係りをやると学校の事情もよくわかったり、他学年の知り合いもできたりなど、プラスの面もあります。小学校は、子どもが自分で登下校して、親同士が知り合う機会も園時代よりぐんと減るので、知り合いを作りたい場合は、思い切ってできそうな係りに立候補してみてもいいでしょう。【まとめ:小学校PTAをのりきる 3つのコツ】1)どの係りならできそうか事前にリサーチをしておく2)学校の事情を知りたいならできそうな係りをやってみる3)PTAと仕事は違うと考え、仕事のやり方をそのままPTAに持ち込まないように注意
2017年03月06日「癒やしブーム」は過ぎ去ったようですが、いまだにスーパー銭湯などのお風呂屋さんは一定の人気を持っているようです。やはり大きな湯船でくつろぐことは、日々の生活で蓄積された身体の疲れをとってくれます。そんな銭湯で困ってしまうのが、子どもの扱い。小学校高学年の男子が女湯に入ってきたりすると、やはり嫌なものです。小学生とはいえ男子が明らかに性的な目で女性をみているのは不愉快以外のなにものでもなく、「やめろ」と怒鳴りたくなります。逆もまた、気分のいいものではないでしょう。しかし店側が認めているから入ってくるわけで、注意もされないのが現状。かなり納得のいかないものを感じます。法律的に規定はどのようになっているのでしょうか?和田金法律事務所の渡邊寛弁護士に見解を伺いました。 Q.小学校高学年が異性用の風呂に入ることをやめさせることはできないのですか?*画像はイメージです:都道府県の条例で定める年齢を超えていればやめさせることはできます。「銭湯に適用される公衆浴場法3条は、営業者が取るべき公衆浴場の衛生及び風紀に関する措置の基準を都道府県の条例で定めることとしています。そのため、何歳まで混浴が許されるかは各都道府県によって異なります。もっとも、厚生労働省の通知である“公衆浴場における衛生等管理要領”では、“おおむね10歳以上の男女を混浴させないこと”としています。都道府県条例の年齢制限もこの基準に沿って10歳以上は混浴不可(9歳までOK)とするものが多いので、多くの都道府県では小学校高学年男子は女湯に入れないことになります。逆に小学校高学年女子が男湯に入ることもできません。制限年齢が1番低い都道府県は京都府で、混浴は6歳までです。他方、制限年齢が高い都道府県は北海道、岩手県、山形県、栃木県、岐阜県、香川県で、条例上は11歳まで混浴OKですので、小学校高学年でも男女湯どちらも入れることになります(北海道では、条例の制限年齢にかかわらず、浴場組合が混浴を9歳までとする基準を採用しているようです)。混浴の制限年齢は地域によって異なりますし、見た目と年齢が離れていることもあります。制限年齢以上の男女を混浴させてならないのは浴場営業者ですので、大きな子どもの混浴に疑問を感じたときは、その銭湯の方に相談するのがよいでしょう」(渡邊弁護士) 入浴に関する年齢制限は各都道府県ごとの条例によって決められるため、バラつきがあるようです。できれば統一してほしいような気もしますが、これが現状のようです。あまりにも不愉快な場合は、銭湯運営会社に相談してみましょう。 *取材協力弁護士: 渡邊寛 (和田金法律事務所代表。2004年弁護士登録。東京築地を拠点に、M&A等の企業法務のほか、個人一般民事事件、刑事事件も扱う。)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです*IYO / PIXTA(ピクスタ)
2017年02月22日【ママからのご相談】40代、中学1年生の男の子のママです。小学校高学年ごろから、息子が同級生と会話が合わず孤立しているようです。そのため最近、学校に行くのもつらそうです。どうすれば息子が楽しく過ごせるようになるでしょうか。●A. 無理に周りにあわせることよりも素敵な大人に引き合わせることを考えてみてご相談ありがとうございます。ママライターの馬場じむこです。息子さんが同級生と会話が合わないとのこと、母親としては心配ですよね。しかし、興味や行動を無理に周りの同級生にあわせていくのも、息子さんにとっては心の負担になるかもしれません。今回は、心理カウンセラーであり、NPO法人『いばしょづくり』代表理事の阿部伸一さんの著書『「不登校」は天才の卵学校に行かない7つの選択肢』から、同年代の子と話が合わない子が人間関係で楽になれる方法 をご紹介します。●同世代が苦手でも大人相手でリラックスできる子がいる阿部伸一さんの著書にはこのような記述があります。**********『同世代が苦手でも、大人を相手にするとリラックスできる子は少なくありません。周りに合わせることを強いられる中学生よりも、自由で自立を求められる大学の方が合うタイプともいえます。つまり、もう大人に近いわけですから、どんどん素敵な大人に引き合わせてあげましょう。リラックスできる場を持てるというだけでなく、飛び級をさせるイメージで挑戦してください』**********同世代が苦手な子は大人に引き合わせる 。どうしても、家では子どもとして見てしまうので、大人と引き合わせても大丈夫か心配になってしまいますよね。しかし、私の中学生の息子も、パソコンや釣りが趣味で大人と話が合うタイプなのですが、息子に合いそうな大人に引き合わせたところ、自分らしさを出してのびのびと話をしており、長期休みのときなど、私抜きで大人たちと一緒にお花見をして楽しんでいました。●こんな場所で素敵な大人と出会えるしかし、どういった場所で素敵な大人と出会わせられるかわかりませんよね。そこで、オススメの3つの場所を提案したいと思います。●(1)大学のイベント学園祭で大学生と話ができたり、大学生と一緒に楽しめたりするイベントが開かれることが多いです。特に教育・心理系の大学だと、子どもと話すことに慣れている人が多い のでオススメです。大学生だと、大人でありながら年齢が近いこともあり、中学生にとっては頼れるお兄さん・お姉さんと会話できて、リラックスしやすいのではないでしょうか。●(2)地域のイベント地域のイベントや市民講座でも中学生が参加できるものがあります。近所ということで参加しやすいのはもちろんのこと、その後のつながりも作りやすい です。市の広報や公共施設に置いてあるチラシを意識しましょう。●(3)SNSのサークル趣味を追求したものや、志ある人が開くおもしろい集まりを見つけやすいです。しかし、SNSのつながりですと顔が見えない怖さもあるので、しばらくは親と一緒に参加し、その集まりが子どもにとって危険ではないか 見極める必要もあります。----------いかがでしたでしょうか。同年代となじめない場合、学校だけでどうにかしようというのではなく、第三の場所に目を向けることで、子どもの世界を広げるきっかけにもなります。お子さんが素敵な大人とたくさん出会えるといいですね!【参考文献】・『「不登校」は天才の卵学校に行かない7つの選択肢』阿部伸一・著●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)
2016年11月26日中学生のADHD息子との朝は、いつも闘い!Upload By かなしろにゃんこ。毎朝アニメキャラの髪型のような、派手な寝ぐせのあるADHDの息子。不器用なので、寝ぐせ直しのスプレーや櫛を使って上手に寝ぐせを直すことがもともと苦手なのですが、息子は寝ぐせの場所を教えてあげても直そうとはしません。「身だしなみ」が面倒くさくてたまらないようなのです。ヒゲも生える年頃ですから、身だしなみを気にして欲しい親心から口うるさく言ってしまいますが反抗期の誰にも指図されたくない気持ちと重なって注意すると過剰に反抗してきます。息子流!?身だしなみに対する考え方は…Upload By かなしろにゃんこ。集団生活では、周りに不快感を与えないための身だしなみもマナーだと伝えると、「学校に行くだけで、そんなの関係なくね?」「見た目がよくないだけで文句を言うヤツのほうが悪い」「そんな小さいことにこだわっていたくない」と、あぁ言えばこう言う…言っても言っても聞き入れてもらえませんでした。高校生になると、色気が出てきたのか!? 徐々に自分から格好を気にするようになりましたが、オシャレ度はまだまだな息子なのでした。
2016年11月08日小学校に上がるまでに、もう1年あったら…そんな事を考えたことありませんか?出典 : 「我が子も来年は小学校へ入学…だけど、病気や障害があって体が小さく体力も十分についていない。小学校でみんなと一緒にやっていけるのか」「小学校へ上がるまでに、せめてあともう1年あったら、体力も同年代に追いついて、心配せずに入学できるのに…」お子さんの発育と、小学校入学のタイミングについて、そんな風に悩まれているご家庭もあるかもしれません。今回のコラムでご紹介するのは、発育不全や病気等を理由に、教育委員会の許可を得て主に小学校に上がる年を1年遅らせることのできる就学猶予という制度です。以下は数年前に未熟児で生まれ、発達の遅れのため就学猶予をしたお子さんを持つ方のお話です。3ヶ月早く、3月末に産まれてしまいました。早生まれになったことで学年は1つ上に、でもそのせいで発達面や学力面で余計差が開いてしまう状態でした。690グラムで産まれた我が子ですが幸い障害はなく、猶予という形を取って本来の位置に戻し可能性を伸ばしてあげたいというのが猶予を決めた一番の理由です。現在は、特別支援教育の充実とともに、就学猶予の取得は以前より難しくなっていると言われています。ですが、上記の体験談のように、お子さんが未熟児や低体重で生まれた場合、就学猶予・免除を利用できる場合もあるようです。以下では、就学猶予の制度や背景、申請・利用方法などを中心に解説していきます。就学猶予・就学免除とは?義務教育との関係は?出典 : 一般的に義務教育といわれているものは、保護者が負っている「教育を受けさせる義務」(教育義務)によって子どもが受ける教育のことをさします。保護者は、児童を小中学校などに通学するように取り計らう「就学義務」という義務を負っています。一方子どもには、基本的人権の一つである教育を受ける権利があります。国民は国家に教育を受ける権利を要求できます。憲法第26条第2項で「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。」と規定されており、また、教育基本法第5条第1項に「国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、普通教育を受けさせる義務を負う。」出典 : 就学猶予・免除とは、保護者が負っている就学義務に猶予を設けたり、免除を与える制度です。通常、保護者は児童が6歳になった時に所属していた学年の最初の日(つまり6歳になる年度の4/1)から、15歳になった時に所属している学年の最後(15歳になった年度の3/31)まで、児童に教育を受けさせる義務があります。就学猶予・免除を取得すると、その就学義務を負う時期を遅らせる、または場合によっては義務を放棄することができます。ただし、保護者または児童が日本国籍を持っており、かつ日本に住んでいる場合に限ります。例えば、保護者は日本国籍で日本にいるが、児童が海外で学んでいる場合や、児童が重国籍で日本外で教育を受けている場合などは、就学猶予・免除の対象外となります。ちなみに、就学猶予と就学免除の間には、明確な違いはありません。というのも、就学猶予を認められた場合でも、就学義務期間は延長されず、満15歳の時に子どもが所属していた学年の終わりで、親の就学義務は消失するからです。ですので実質、猶予された期間は免除されたことと同じことになります。Upload By 発達障害のキホン日本では明治時代の中期ごろから義務教育の基盤が出来上がり始めました。しかし、当時は障害のある児童が学校で義務教育を受けるための環境はほとんど整備されていませんでした。そのため、障害のある児童の保護者は、就学義務の猶予・免除を受けとなり、結果として児童は教育をほとんど受けませんでした。上のグラフが示すように、第二次世界大戦の直後1945年は、就学猶予者・免除者の人数はとても多くなっています。これは、障害のある児童のための学校、例えば盲、聾、知的、肢体不自由児向けの養護学校は、国が定める義務教育として扱われていなかったという背景があります。そのため保護者が障害のある児童を盲、聾、知的、肢体不自由児向けの学校に通わせる場合、就学義務を果たしたことにはならないが、就学猶予・免除を受けるという形を取っていたのです。しかし、1979年からは、養護学校が義務教育とみなされるようになり、就学猶予や免除制度を利用する必要のある家庭は急激に減っていきました。今日では、特別支援学校、支援学級の整備・充実により、障害を理由に就学義務を果たせず、就学猶予・免除を受けるという場合は非常に少なくなっています。では、現在では、どのような場合にこの制度が利用されているのでしょう。どんな理由なら就学猶予・免除が認められるの?出典 : 保護者は、児童を就学させる義務を負っていますが、例外として、その児童について以下で説明するような理由が認められた場合は、一定手続を経て就学義務の免除を市町村の教育委員会から受けることができます。学校教育法では、就学猶予・免除が認められる理由を、「病弱、発育不完全、その他やむを得ない事由のため就学困難と認められる場合」としています。病弱、発育不完全とは、治療や生命・健康の維持のために療養をしなければならず、教育を受けることが困難である場合、学校教育に耐えることができない程度の障害がある場合などを意味します。その他のやむを得ない理由とは、以下のような場合が挙げられます。1. 児童自立支援施設等に入所し、就学ができない場合2. 重国籍者で、将来外国籍を取得することを前提として、在日外国人学校等に就学を希望する場合3. 帰国子女で、日本語の能力が養われるまでの一定期間、適当な機関で日本語の教育を受ける等の措置が講じられている場合4. 低出生体重児等であって、教育上及び医学上の見地等の総合的な観点から、市町村教育委員会が就学を猶予又は免除することが適当と判断する場合一方、経済的な理由では就学猶予・免除は認められません。学校教育法では、経済的理由によって就学困難と認められる学齢児童の保護者に対しては、必要な援助を市町村が与えなければならないとされているからです。そのような場合は、就学援助制度を利用できます。就学猶予・免除を受けたい場合は教育委員会の許可が必要です出典 : 前述した理由に該当し、就学猶予・免除を受けたい場合は、在住する市区町村の教育委員会に申し出を出すことが必要です。申し出の際には、就学猶予・免除を受ける理由を証明する書類が必要です。市区町村によっては指定の医師の診断書が必要なこともあります。理由を証明する書類とを参考に、保護者の申し出を教育委員会が審議し、就学免除・免除が認められた場合は許可通知が出されます。Q&A障害のある子どもの就学事務手続の手引就学免除・猶予を利用しても、子どもは中学校を卒業できる?出典 : 就学免除・猶予を利用した場合でも、子どもは、1年または数年遅れて中学校を卒業することができます。保護者が児童に教育を受けさせる義務は、就学猶予を1年受けた場合、子どもが中学校2年生の時になくなりますが、これは保護者の就学義務がなくなるだけであって、引き続き児童は教育を受ける権利を持っています。学校に行かず、不登校やフリースクールに通っている場合は?出典 : 現在、文部科学省の見解では、厳密には不登校やフリースクールの利用では、保護者が就学義務を果たしたことにはなりません。しかし、学校長の裁量などにより、学校外の施設等における学習活動を学校への出席として扱うことができる場合もあります。また、長期の不登校により中学校卒業資格を得られなかった子どもに対する救済措置として、中学校卒業認定試験という制度が存在します。この試験に合格すれば、中学校に通って卒業することができなかった子どもも、高校へ進学することができます。まとめ出典 : 就学猶予・免除は、その制度の確立当初、重い障害がある児童が義務教育を受けられない場合に利用されてきました。その後、特別支援学校や支援学級での教育も義務教育とみなされるようになり、就学猶予・免除を利用する必要のある家庭の数は大幅に減っています。しかし、近年でも、低体重児など、病気や発育不全がある場合に、就学猶予・免除が適応されることがあります。お子さんの発育と、小学校入学のタイミングについて悩まれているご家庭は、こうした制度の活用も選択肢の一つとして参考にしてみてください。
2016年10月23日息子は人一倍甘えん坊。母親に触れると安心するようで…Upload By かなしろにゃんこ。我が家の息子はとっても甘えん坊でした。小学4年生になっても「抱っこしてくれ」とせがんでくるのです。息子は私に触れると安心するようで、抱っこをすると一瞬で気がすむようで、でまた一人で楽しそうに遊びだしました。なので私もこのころはまだ「抱っこ」と言われたら応えてあげるようにしていました。小学6年生になっても母の膝に乗りたがる、コレってどーなの!?Upload By かなしろにゃんこ。そのうち「抱っこして」は落ち着いてくるだろうと思っていたのですが…小学校6年生になっても甘えが止まらない息子。私の膝に乗る時間はだいぶ短くなりましたが、まだ「抱っこ」を要求してきます。「こんなに大きくなっても甘えるのはどうなんだろう?コレって普通なのかな?」「ちょっとマザコン気味?」「もう膝に乗るのはやめさせたほうがいいのかな?」などといろいろ考えて悩みました。しかし、抱っこを断っても息子は「いいだろ~」と無理やり膝に乗ってきます。そして少し嬉しそうにホッとしているので、それで情緒が安定するのであればいいかなと思ってました。中学生になった息子、母親に対する態度に変化がUpload By かなしろにゃんこ。「さすがにこれ以上大きくなっても母の膝を要求してきたら困るな…」と考えていましたが、中学生になると「抱っこ」はパタリとなくなりました。それどころか、反抗期に突入して母親が”うざい存在”となったようで、「キモい!」「話しかけるな、近寄るな!」と言われる始末…一生甘えん坊でも困るので一安心したものの、少しさみしい気持ちの母なのでした。余談ですが、息子は外では強がりな男の子です。家の中では母に甘えていたなんてバレたら、息子にとっては一大事…。息子に怒られるのを承知で、このお話を描いております(笑)。
2016年09月20日こんにちは。子育て研究所代表の佐藤理香です。子どもも小学校高学年になると立派な思春期。中学、高校と、より多感な年齢になっていきます。この時期の女の子は自我意識が強くなり、外見を気にするようになります。美容やファッションなどに目覚めるのもこのころです。また、あこがれの対象としてモデルやアイドルを意識するようになり、ダイエットにも興味が高まります。このダイエット、思春期に行うにはリスクも多く、気をつけないと大変なことになります。そこで今回は、思春期のダイエットについてお伝えします。●思春期の女の子とダイエット小学校高学年から高校にかけて、女の子の体は大人の女性へと変容していきます。女性ホルモンも増える影響で皮下脂肪が増します。このため、一時的に太ったように勘違いしがち です。最近では、細身のスタイルがかっこいいという風潮もあります。そのため、ダイエットが不必要な子までダイエットをしているケースも見られるのです。●思春期に行うダイエットのリスク必要のないダイエット、間違ったダイエットはリスクが大きく、次のような危険を伴います。●(1)体が大きくならないこの時期は血液や筋肉など、体の主要な部分の成長が必要な時期です。特に身長は思春期を逃すと伸びることが難しくなります。ダイエットで栄養が不足すると、体全体の成長が止まってしまうのです。成長が止まることで貧血になる、筋肉が育たずにいつも疲れやすい、集中力が続かない などのトラブルがでます。●(2)生理不順体重が減り、脂肪も落ちると、生理不順が起きやすくなります。何か月も生理がこないということも稀ではありません。体は栄養が足りなくなると、卵巣まで栄養を届けることができず、正常な排卵ができなくなるのです。生理不順は将来、赤ちゃんが欲しくなってもなかなか妊娠できない『不妊症』に悩む原因 になります。●(3)ブサイクになる!?ダイエットで栄養が不足すると、体内でたんぱく質や脂質が不足します。髪の毛や爪はたんぱく質でできていますので、うるおいのないパサパサ髪、抜け毛、もろい爪になってしまいます。さらに、ビタミンなども不足することで肌もボロボロ、荒れがちになります。ホルモンバランスの崩れから毛深くなった というケースもあります。●(4)“食べること”が恐怖!?多感なこの時期は、学校生活や勉強、部活動、友人関係、家族関係で悩みや不安も多いため、食欲にも影響しています。悩みを一層深くし、食べることができなくなる『拒食症』や、食べ続けてしまう『過食症』など、ダイエットによって摂食障害を引き起こす可能性 があります。摂食障害になると心身ともに蝕まれ、深刻なうつや死に至る こともあります。ここまでくると治療や入院が必要です。ダイエットを甘くみてはいけません。●ダイエット中でも食事は必須!いくらダイエットが危険だといっても、「絶対にやる!」という女の子もいるでしょう。そのような場合は、間違ったダイエットにならないよう保護者が見守りたいものです。この場合も、食事を抜くことは止めましょう。食事は体のエネルギー源です。勉強も遊びも美しくなるのも、すべて食事からということをよく理解させることです。憧れのトップモデルは、食事をしっかり管理しながら体型を維持しています。専門家がつくことも多く、運動も取り入れています。素人が単に食事を減らして痩せたところでキレイな体型にはなりません。どうしてもダイエットをやるというなら、バランスの良い食事と運動で健康的に進めるのがポイントです。食事制限をして必死に痩せたところで、体には大きな影響がでてしまうのです。今のままで十分にかわいいこと、魅力的であることを自分で理解できるようになることも大人への一歩かもしれませんね!【参考文献】・『危険がいっぱい思春期ダイエット』福岡秀興・著●ライター/佐藤理香(株)
2016年08月18日【ママからのご相談】小学校高学年の子どもがいます。成績がどんどん下がっていて、1学期の成績は目も当てられない状態でした。子どももすっかり自信をなくしてしまって、勉強が大嫌いになってしまったようで、一切勉強をしたがりません。この夏休みのうちに自信を持ち直してもらい、勉強する習慣をつけたいのですが、どうしたらいいでしょうか。●A. 一つの目標を達成できるように、家族ぐるみでサポートしましょう。ご相談ありがとうございます。勉強嫌い専門コンサルタントの佐々木です。勉強が嫌いになってしまうと、今のうちから心配ですよね。心理学者アルバート・バンデューラが提唱した『社会的学習理論 』では、自己効力感を上げる(自信をつける)ために、4つの要素(個人的達成、代理学習、社会的説得、情緒的覚醒)が必要とされています。そのうち、勉強に対して自信と習慣をつけるためには、特に個人的達成、つまり“成功体験 ”が重要です。夏休みのあいだに、一つ目標を持って何かを達成できるように、家族ぐるみでサポートしましょう。●(1)下の学年の復習から始めるお子さんが5年生なら、4年生あるいは3年生の問題集を解くことから始めましょう。ポイントは、つまずいたところの“少し前”まで戻る ことです。どうしても、つまずいたところに戻りたくなってしまうと思うのですが、つまずいたところではなく、その子が簡単にできるところまで戻るのです。できないことを克服するのは大人だって大変なこと。できる問題をやって調子をつけてから、できないところの復習に取り掛かりましょう。●(2)カレンダーに印をつける少しでも勉強ができた日には、カレンダーに印をつけたり、シールを貼ったりしてみましょう。夏休みの約40日、全てにシールが付いたらちょっとしたごほうびを用意するのもいいですね。話し合ってルールを決め、実践してみてください。ラジオ体操に毎日行って、スタンプを集めた経験はありませんか?最初はいやいやでも、続けることで楽しくなり、やってみようという気持ちが湧いてくることも。頑張りが見えることでやりがいが出てくる ものです。●(3)ほめるそして、なんといっても最大のコツはほめること。下の学年の問題ができたら「こんなにできるんだから大丈夫!」と励ましましょう。どんなに量が少なくても、きちんと続けられたら「頑張ってるね」と、続けることが素晴らしいと伝えてあげる のです。テスト形式で問題を解いて、全問できたら大きな花丸をつけたり、大きく“100点”と書いてあげたりするのもいいですね。自信と習慣をつけるためには、小さなミスにこだわりすぎず、できたことに目を向け、ほめてあげることが大切です。厳しいことを言うのは、自信がしっかりついてから。----------勉強が嫌いな子は、できないことに嫌気がさしている場合が多いので、できていることに着目して、一つひとつ階段をのぼるように伸ばしていきましょう。夏休みの長いお休みで、「できた!」「やり遂げた!」体験を一つさせてあげることで、自信がアップします。ぜひ、家族一丸となってサポートと演出をしてみてくださいね。●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)
2016年08月01日●連載の目次は こちら から●私立小学校受験を前提に話を進めてきたが、「国立大付属小学校を受験って、どうなんだろう?」と、気になるご家庭もあるだろう。幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんにお話を伺った■「受験対応校ではない」ということを念頭に!「国立小学校は、準教科担任制を採用している学校も多く、質の高い先進的な教育を受けることができます。そのため、教育熱心なご家庭に、とても人気がありますね」(浅木さん)ただし、国立小学校は国の研究機関の付属施設という位置づけのため、受験に対応することよりも先進的な教育の研究が優先されている。「小学校入学時、併設中学、併設高校の高い進学実績を知り、学校のカリキュラムをこなすことで受験に対応できると考えているご家庭もあります。ですが、授業は受験に直結しない試験的なカリキュラムも多くあるということは、まず知っておいていただきたいことです」(浅木さん)■中学進学時に外部進学を検討するならとりわけ、小学校は国立でも、中学進学時に外部進学を検討する場合は、中学受験との両立について覚悟しておいたほうが良いだろう。なぜなら国立小学校の児童は、公立の小学校のカリキュラムよりも、調べ学習やレポートなど、中学受験に直結しないが質・量ともに負担が大きいものをこなしながら、中学受験の勉強をしなければいけないからだ。また、通学に時間がかかる(ことが多い)のも、ひとつ、ネックだと思う。この記事を書いている私は長男の中学受験を体験しているが、中学受験は、ある意味、時間との闘い。塾で出された課題をするには相当な時間がかかり、睡眠時間を削って勉強する子もいる(塾のない日の夕方~就寝までの時間管理は、多くの中学受験ママの関心事だ)。 ■教育実習生の授業が多い「また、教育実習生の授業が多いことに不満を訴える保護者もいますが、そもそも、国立大学付属小学校は国の研究機関の付属施設という位置づけ。実習生の授業が多いのは、当然です」(浅木さん)■国立大付属小学校に合格していくのは、どんな子?「まずは、くじ引きで受験する権利を手に入れなければいけませんから、運が強い子ですね。そして行動観察やペーパー対策をしっかりした子、つまり私立小学校の受験対策をしていた子が、国立大付属小学校にも合格していっているという印象です。または幼児としての基礎力(6本目リンク貼る)がしっかりある子が、半年間くらい集中的に試験対策をして合格していくパターンが多いですね」(浅木さん)■教育熱心な家庭の子が通っているのが魅力学校のカリキュラムが受験対応ではなく、ハードルも私立小学校並みに高いとはいえ、教育熱心な家庭の子どもが通っているのは事実。意識の高い友達と、勉強や課外活動を通じて切磋琢磨できる環境が整っていることは、国立小学校の魅力と言えるだろう。次回は、いよいよ最終回。「早期英才教育は有効なの?」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月26日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは、「小学校受験を思い立った時点で、最初に考えていただきたいのは志望校をどこにするかということです」と言う。志望校が決まったら、いよいよ本格的な受験対策が始まる。小学校受験の「もっとも大切な対策」とは? ■「学校が求めている子」とは?「小学校受験とは、いわば学校とご家庭のお見合いのようなものです。学校が求めている子とは、端的に言えば『学校の教育方針と一致したご家庭のお子さま』です」(浅木さん)。小学校受験が親の受験といわれる所以(ゆえん)は、家庭の教育方針や雰囲気が、さまざまな考査や面接を通じて試され、合否が決定されるところにある。「ですから、志望校が決まり次第、志望校の教育理念と家庭の教育理念の一致点を明確にし、一致点を意識しながら、お子様の教育をしましょう」(浅木さん)。■家庭の教育方針を明確化させる 浅木さんが主宰する柊会では、毎月、保護者に願書・面接対策となる作文を提出してもらっているそう。入試直前ではなく、入試の数年前から家庭の教育方針を明確化することで、「こんな子どもに育ってほしいけれども、今、わが子はこういうことができていない」「わが家の教育方針では、○○を子どもにしてあげたいけれども、時間的にしてあげる余裕がない。その代わりに、△△をしてあげよう」など、さまざまな思いが出てくる。これがとても効果的な面接対策となるようだ。「志望校を決定し、家庭の教育方針を深く考える作業は、幼児教室に通うより早く始めても良いくらいで、早すぎるということはありません」(浅木さん) ■両親の教育方針のすり合わせも大切願書作成や面接対策のために考え抜いた教育方針で子どもに接することで、入試当日の子どもの言動と、面接での保護者の回答が一致する。家庭の教育方針を明確化する時には必ず、パパとママの意見のすり合わせも必須だ。両親の意見が異なると、子どもは混乱する。特別な時間をとらずとも、仕事の合間にメールでやりとりをするなどして、できるだけお互いの負担にならない工夫をしよう!次回は、「小学校受験をするならチェックしたい6つのこと」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月24日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは、「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」と言う。メリットとデメリットをしっかり把握した上で、小学校受験を決意したら最初にすべきことについてお話を伺った。■志望校により選抜形式が違う「志望校をどこにするか? これは、小学校受験を思い立った時点で、最初に考えていただきたいことです」(浅木さん)小学校受験は、学校によって入試の選抜方式が違う。選抜方式と入試傾向を知ることにより子どもにかかる負担を軽減することができるからだ。 ■志望校の選抜形式にそった対策を立てるたとえば、慶応幼稚舎を第一志望にするのであれば、行動観察と絵画制作に特に力を入れ、余力を巧緻性(こうちせい:第2回<※リンク貼る>を参照)と運動、知識補充を目的とする簡単なペーパー対策にまわす。暁星小学校が第一志望なのであれば、まずはペーパー(分量、速さに対応できるレベルまで)を徹底的に仕上げ、その後、行動観察、制作、運動に取り組む。このように効率良く対策を立てることで、子どもへの負担を軽減できる。「志望校の選抜形式にそった対策を取りつつ、様々な実体験をさせ、場をわきまえられるお子様にしてあげることが合格への近道になります」(浅木さん) ■志望校が決まらない場合はペーパー対策からとは言え、なかなか志望校が決まらない場合もあるだろう。「そんな時は、ペーパー対策から始めましょう。以前に比べ、多くの学校でペーパーテストのウェイトが低くなりました。けれども、ペーパー対策をしておくと併願校を選びやすくなります。また、入試直前の志望校変更が可能になります」(浅木さん)いよいよ小学校受験対策が始動した。次回は、「小学校受験における、もっとも大切な対策とは?」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月23日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんが見てきた中では、小学校から高校までの一貫教育をしている90%以上の学校で、主席は小学校からの内部進学者だそう。小学校受験を「人生の糧」にしているご家庭もある一方で、小学校からの内部進学者の学業成績が平均以下となることも珍しくない。■小学校の内部進学者の成績低迷理由「内部進学者の成績低迷の理由は、ほとんどが、その子の地頭の悪さではありません。ご両親の教育熱心さが良くない影響を与え、学力が下がったケースが多く、そういうケースを相当数見るにつけ、本当に心が痛みました」(浅井さん)生まれ持った学力のポテンシャルがあるにも関わらず、学業不振に陥ってしまう。それはなぜなのだろうか?■幼少期の自己否定感は負の連鎖を引き起こす「小学校受験のリスクは、両親や講師が、指導中に望ましくない態度で子どもに接した結果、子どもに自己否定感を受け付けてしまうことです」(浅木さん)模試の結果や勉強の進み具合で親の機嫌が頻繁に変わったり、子どもが問題を間違えた時に叱責(しっせき)したり、志望校にご縁をもらえなかったときに親が落ち込んでしまったりすると、子どもは自己否定感を強めてしまう。「人格の基礎を形成する幼少期に、子どもの自己否定感を強めないよう、ご両親や指導者は、配慮をしなければいけません。ゆったりとした気持ちで子どもに接し、ご家庭は『子どもが安心できる居場所』であって欲しいと思います」(浅木さん) ■合格だけでは不十分「志望校にご縁をいただけるように指導することは当然ですが、それだけでは不十分です。幼児教育指導者は、長期的スパンで、子どもの健やかな成長により良い影響を与える必要があります」そのためには、小学校受験のリスクをきちんと伝えていくことも、幼児教育指導者の一つの仕事だと考えている。「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」(浅木さん)次回は、「小学校受験を決意したら最初にすること」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月22日小学校受験。そんな言葉に、あなたはどんなイメージを持ちますか? 今回は、「小学校受験って、どうなの?」という素朴な疑問について、幼児教育研究所柊会・代表の浅木真里さんにお話を伺いました。■浅木さんが幼児教室を始めた理由浅木さんは、灘、ラ・サールなどの難関私立中学受験指導や医学部受験をメインとする学習塾の教務部長、役員を経て、幼稚園・小学校受験指導を行う柊会(ひいらぎかい)を設立した。「思春期以降の子どもを指導して感じていたことは、幼少期の親子関係は、その後の人生に大きく影響するということです。ですから、少しでも多くの親子に小学校受験対策を通じて、より良い親子関係を育んで欲しいと思い、柊会を設立しました」(浅木さん)■オリジナル教材が必要だと思っていたが…小学校受験と聞くと、「お受験」という言葉で揶揄(やゆ)されるように、高額な幼児教室に通わせないと合格しないのではないか? というイメージがある。「私自身、小学校受験に携わっていなかった頃は、『合格するためには幼児教室の特殊なオリジナル教材が必要だ』と考えていた時期もありました。けれども、実際に指導に携わってみると、そのようなことはありませんでしたね」(浅木さん) ■大切なのは子どもの現状把握と正しい対策「皆さまが考えているほど、小学校受験は難しくありません。大切なのは、お子さまの現状を的確に把握し、正しい対策を行い、志望校からご縁をいただける確率を限りなくあげていくことです」(浅木さん)過去の入試情報については、大手幼児教室が毎年夏に発行する私立小学校の入試問題集にすべて掲載されているそう。また、学校の求める児童像については、学校のホームページや学校説明会で知ることができる。幼児教室の先生から聞いた、学校が求める児童像を鵜呑みにするのではなく、保護者が学校説明会、公開行事の日程を自ら調べ、足を運び、学校を知ろうという姿勢を持つことが合格につながるとのことだ。「過去の入試問題と学校が求める生徒像を正確に知ることできれば、わが子を志望校に合格させるために何をすべきか? という問いの答えは、おのずと導き出されます」(浅木さん)次回は、「小学校受験で得られるメリットとは?」です。今回取材を受けてくだ下さった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月20日トイレトレーニングをして日中はおむつが外れるようになっても、小さな子どもは「おねしょ」をしてしまうことがあります。成長とともになおるものですが、あまりにも長く続くと「小学校入学までになおるの?」と心配になるのではないでしょうか。昔は「親の育て方の問題」などといわれたものですが、これは誤っているのだとか。今回は、おねしょの原因について紹介します。■おねしょと夜尿症の違いまずは、おねしょと夜尿症の違いについて。どちらも寝ている間に尿をしてしまうことですが、年齢によって言い方が異なるようです。未就学児の場合は「おねしょ」、小学生以上は「夜尿症」というのだとか。おねしょをしなくなる年齢には個人差があり、年の近いきょうだいの場合は、上の子がおねしょをしていても、下の子はしないこともあります。「妹はおねしょを卒業したのに!」とママが感情的になると子どもがストレスを感じ、おねしょがなおらなくなることも。年齢にこだわりすぎず、その子に合わせたケアをしてあげましょう。ただし、「夜尿症」といわれる年齢になってもなおらないときには、原因をつきとめて改善へ導いてあげたほうが子どものためにもなります。■おねしょの原因が「ママ」にある場合もおねしょの原因は1つではなく、複数の要素から起きると考えられています。1.夜に抗利尿ホルモンの分泌が少ない尿は通常、昼に多く、夜は抗利尿ホルモンの分泌によって少なくなります。おねしょをしてしまう子は、このホルモンのリズムがまだ整っていないのかもしれません。2.膀胱の容量が小さく、尿をためることができない膀胱の成長の遅れがおねしょを引き起こすことも。年齢とともに成長しますが、おねしょを予防しようと昼間からこまめにトイレへ行くように促していると、膀胱が育たなくなることがあるようです。3.夜に水分や塩分を摂りすぎている寝る前にお茶などの利尿効果の高い飲みものをたくさん飲めば、おねしょをしやすくなるのは当然です。果物やゼリーなどの水分が多い食品にも要注意。また、塩分をとりすぎると体に水分を蓄積しやすくなるので、夕食の献立を見直しましょう。4.季節的な影響水分をたくさんとる夏や、汗をかきにくい冬にはおねしょをしやすくなります。また、体が冷えることでおねしょを誘発することもあるようです。5.ストレスの影響ストレスによって自律神経が乱れてしまうこともおねしょの原因に。いじめなどの悩みを抱えている可能性もあるので、心のケアもお忘れなく。6.膀胱や腎臓機能の異常尿に関する器官に問題がある場合も、おねしょをしやすくなります。小学校入学前になおらなければ、医師に相談してみましょう。食生活やトイレなどの習慣を見直すことで、改善できるケースは少なくないようです。とはいえ、きょうだいがいる場合は、おねしょをする子だけデザートにフルーツを与えないと不公平になります。その子に合わせた献立を考えてあげるといいかもしれませんね。■お泊り対策はどうすればいい?家族旅行のときには親がケアできますが、「お泊り保育」の場合は悩むところですよね。一時的に抑えるには、スプレー状の点鼻薬などもありますので、小児科医で相談してみましょう。ただし、子どもが薬を扱うには危険も伴います。家で練習することもできますが、保育士などにお任せするのが安心です。このとき、ほかの子はもちろん、ママたちにも聞かれないように相談したほうがいいでしょう。周囲の子がおねしょを卒業したと聞くと、焦ってしまうかもしれません。でも、手をかけて育児をできるのは今のうちだけ。「ママにお世話をさせてくれている」と思うだけでも、気が楽になりますよ。
2016年06月05日今では珍しくなくなりましたが、それでもまだ「キラキラネーム」については賛否両論。子どもの友だちに多いからと安心していても、小学校受験などで不利になることもあるといわれています。このキラキラネームについて、教育の現場ではどのように思われているのでしょうか。小学校の先生たちに話を聞きました。■名前を覚えるのが大変!小学1~2年生を受け持つことが多い女性教諭は、新学期を迎える前に「正しい漢字と読み方を覚えるのが大変」といいます。「とくに低学年の子どもは、名前を間違えられることをとても嫌がります。まだ漢字を覚えていないので、名簿にもひらがなで名前が書いてあると思っている子も多いんですよ。間違えてしまったときに『先生なのにひらがなが読めないの?』と指摘されてしまったこともありました」また、読み間違いからいじめやからかいに発展することもあるので、春休み中に漢字の書き取りのごとく覚えるようにしているのだとか。彼女はキラキラネームをつけることに否定的ではないものの、「覚えやすい、書きやすい名前のほうが助かる」というのが本音だそうです。 ■偏見はよくないキラキラネームの子は悪ガキといわれることもありますが、「それは偏見だ」と語るのは、教師歴20年のベテラン男性教諭。周囲の大人がこうした先入観を持つことのほうが、子どもに悪影響を及ぼすといいます。「友だちとも仲良くしている子が多いですよ。たしかに想像できないような当て字もありますが、その名前には意味があります。これを知れば自分の名前に誇りをもてるし、親の愛情を感じられていいのではないでしょうか」最近では、「●●子」といった古風な名前が「シワシワネーム」といわれることもあるほどキラキラネームは一般的になり、名前だけでその子を判断することはできないそうです。■親に問題アリ!?30代の女性教諭は、キラキラネームの子どもに対して問題を感じたことはないものの、その親に対して警戒してしまうそうです。「言い方は悪いけれど、ちょっと変わった、こだわりが強い方が多いかもしれません。学芸会での配役や、運動会の種目に対してクレームをよこす、いわゆるモンスターペアレントが目立ちます。子どもは素直でいい子でも、親に対して注意するようにしています」もちろん、キラキラネームを名づけた親すべてがこのタイプではないけれど、先輩からも注意するようにいわれることがあるのだとか。世論だけでなく、教育現場でもキラキラネームは賛否両論。しかし、名づけられた子どもに対して批判的な意見はほとんどありませんでした。子どもが大きくなるまでに状況は変わるかもしれませんが、こうした現状も把握したうえで名前を考えていきたいですね。
2016年06月04日