とらやが運営するトラヤカフェ・あんスタンド新宿店では、寒い冬限定の新メニューが登場。2017年1月16日(月)から3月末まで発売される。あんペースト&白玉餅のおしるここしあんのあんペーストと、奈良県の吉野本葛を使ったおしるこ「あんペースト葛汁粉と白玉餅」は、温まりたい時におすすめ。白玉を香ばしく焼きあげ、プレーンと玄米のパフをまぶした2種類を浮かべた。あんペースト入り抹茶オレ宇治抹茶と白あんを使った抹茶オレに、こしあんのあんペーストを合わせた「あんペースト抹茶オレ」。ひとくち目を味わった後は、あんペーストを混ぜながら、味の変化を楽しんでみて。あずきとカカオのフォンダン×チーズクリームトラヤカフェの看板メニュー「あずきとカカオのフォンダン」はこしあん、小倉あんとチョコレートを合わせ、しっとりと濃厚に焼きあげた一品。ほのかに香るシナモンやポートワインがアクセントとなっており、和菓子派・洋菓子派どちらも満足できるスイーツだ。今回はそこにチーズクリームを合わせたスティックサンド「あずきとカカオのフォンダン クリームサンド」が登場。手土産やバレンタインのギフトにいかがだろう。【詳細】トラヤカフェ・あんスタンド 寒い季節限定の新メニューメニュー:・あんペースト葛汁粉と白玉餅 648円販売期間:販売中〜2月28日(火)・あんペースト抹茶オレ 648円販売期間:2017年1月16日(月)〜3月末予定・あずきとカカオのフォンダン クリームサンド 324円販売期間:2017年1月16日(月)〜2月末予定※価格はすべて税込■店舗情報トラヤカフェ・あんスタンド住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 NEWoMan新宿2階営業時間:10:00〜22:00(ラストオーダー 21:30)TEL:03-6273-1073※年中無休(NEWoMan休業日に準ずる)
2017年01月14日トラヤカフェでは17年1月16日より、あんとチョコレートを使用したバレンタインメニューを期間限定で提供する。17年2月28日まで提供される「カカオとベリーのパフェ」(1,100円)は、チョコレートの葛プリンをベースにしたパフェ。トラヤカフェ定番の「あんペースト[こしあん]」、「あずきとカカオのフォンダン」、「あずきとカカオのガトー」に、ラズベリー羊羹やいちご、ナッツ、グリオットソースが合わせられた。17年2月14日までは、バレンタインの贈り物にもぴったりの「あずきとカカオのフォンダンとあんペースト[チョコレートとプラリネノワゼット]詰合せ」(2,150円)を販売。17年3月末までは、こしあんにチョコレートとヘーゼルナッツペーストを合わせた、トーストや パンケーキにも合う「あんペースト[チョコレートとプラリネノワゼット]スモール」(1,000円)も登場する。また、トラヤカフェ・あんスタンド新宿店では2月28日まで「あんペースト[こしあん]」と吉野本葛を使ったお汁粉「あんペースト葛汁粉と白玉餅 」(600円)を展開中。香ばしく焼きあげたプレーンと玄米のパフをまぶした白玉餅2種が浮かべられている。
2016年12月21日トラヤカフェ(TORAYA CAFÉ)からクリスマスメニューが登場する。クリスマスパフェ「クリスマスパフェ」は、あんとベリーを主役に、フルーツや、ベリーのアイス、あんペースト、アーモンドとごまのキャラメリゼなどを合わせ、底にはキャラメルの寒天ゼリーを敷き詰めた。餡のほんのりと柔らかな甘さとベリーのフレッシュな甘酸っぱさがマッチ。赤や緑、白の色合いや、グラスから透けて見える色とりどりのフルーツやナッツが、クリスマスらしい。また表参道ヒルズ店では、ミルク葛ゼリーをベースにしたパフェを限定販売。【詳細】クリスマスパフェ期間:2016年11月2日(水)〜12月25日(日)販売店舗:トラヤカフェ 六本木ヒルズ店、表参道ヒルズ店、青山店価格:1,100円 +税スパイス葛プリン葛で固めたミルクティー風味の「スパイス葛プリン」は新発売。ソースには4種類のスパイスをブレンドしたシロップを。香り高くスパイシーなシロップが、葛プリンの優しい甘みにアクセントを添える。トッピングのビスケットやあんペースト、生クリームと一緒に食べても、また違った食感や風味が楽しめる。【詳細】スパイス葛プリン期間:2016年12月1日(木)〜2017年1月15日(日)販売店舗:トラヤカフェ 六本木ヒルズ店、表参道ヒルズ店、青山店価格:900円+税※青山店のみスモールポーション。650円+税木の実とフルーツのケーキ はちみつ豆乳アイスクリーム白あんを煉り込んだ生地に木の実とドライフルーツを合わせた焼菓子「木の実とフルーツのケーキ はちみつ豆乳アイスクリーム」も登場。プレートには、豆乳アイスクリームや、白ごまときな粉風味のあんペースト、はちみつに漬けた木の実を添えた。しっとりと焼き上げた焼菓子は、アイスクリームやあんペーストを絡めて食べたい。また、ケーキは持ち帰り用も販売。シュトーレン感覚で好きなサイズ切れるケーキは、クリスマスのギフトにも喜ばれそう。【詳細】木の実とフルーツのケーキ はちみつ豆乳アイスクリーム期間:2016年11月15日(火)〜12月25日(日)販売店舗:六本木ヒルズ店、表参道ヒルズ店、青山店・持ち帰り用期間:2016年11月15日(火)〜12月下旬販売店舗:トラヤカフェ 六本木ヒルズ店、表参道ヒルズ店、青山店、あんスタンド新宿店、TORAYA TOKYO(スモールサイズのみ)、オンラインショップ価格:レギュラーサイズ 2,400円+税 / スモールサイズ 400円+税あんペースト[柚子]さらに、トラヤカフェ定番の「あんペースト」から、柚子風味が新登場。白小豆でつくった白あんに、国産の柚子を丸ごと使ったピューレを合わせた。さっぱりとした柚子の香りと白あんの甘さが口に広がる。パンにはもちろん、ヨーグルトやチーズなどの乳製品にもおすすめ。【詳細】あんペースト [柚子]販売期間:2016年11月15日(火)〜2017年1月中旬販売店舗:トラヤカフェ 六本木ヒルズ店、表参道ヒルズ店、青山店、あんスタンド新宿店、TORAYA TOKYO販売価格:1,000円+税
2016年11月21日あん菓子&パンが揃うイベント『時をかける「あん」』が、2016年11月10日(木)から17日(木)まで、阪急うめだ本店にて開催される。昨年初開催し、多くの注目を集めた“あん”フェア『時をかける「あん」』が、パワーアップして復活。日本人ならではの繊細な感性と創造力で発展してきた“あん”文化を新たな角度から紹介する。 老舗の銘菓はもちろん、このために新たに創作した菓子までがラインナップ。中には日替わりで登場するメニューも。注目のスイーツをいち早く紹介するので、チェックして。愛知「両口屋是清」が阪急うめだ本店限定で展開する「時をかけるあん」は、なめらかで甘酸っぱいいちごあんをしっとりとしたそぼろあんで挟んだもの。口のなかに入れると、ほろほろとほぐれ、新食感が楽しめる。熟練の職人によるデザインは、カラフルでまるでケーキのよう。京都「鶴屋吉信」が提案するのは、新感覚の最中「イロイロ最中」。丹波の大納言小豆や自家栽培した芋のあんといった和の素材に、マスカルポーネチーズをマッチさせた。パリパリと軽く香ばしい最中種は、長方形だけでなく秋をテーマにしたかわいらしい型も用意。その場であんを挟んでくれるので、つくりたての新鮮なおいしさが楽しめる。会場には100年老舗の名物どらやきを特集しコーナーも設置。虎柄の焼き目が美しい「玉英堂」虎家喜や、創作あんとやわらかな生地が特徴の「越山甘清堂」金城巻、さつまいものあんと角切りのさつまいもをたっぷりとサンドした「雪華堂」お芋さんどら焼などが並ぶ。さらに、このために考案された“あん入り”のパンも大集合。大阪「オーサムベーカリー」からは、かぼちゃ・抹茶・黒ゴマなどの和素材を練り込んだ生地に、北海道小豆の粒あんを混ぜて焼いた「あん食パン」が展開される。他にも、「カカオあんぱん」や「あんブリオッシュ」など個性豊かなあんパンが5ブランドから揃う。【イベント詳細】第2回 日本の食文化を楽しむ時をかける「あん」開催期間:2016年11月10日(木)~17日(木)会場:阪急うめだ本店 9階 祝祭広場住所:大阪府大阪市北区角田町8-7※最終日は18:00終了。<出店ブランド・あん菓子例>■11月10日(木)・奈良 葛城「中将堂本舗」中将餅12個入り1,001円<限定30>※正午から販売・京都 西京区「中村軒」麦代餅 2個入り 582円<限定50>※正午から販売・兵庫 西宮「桔梗堂」白珠知故 1個 305円<限定200>■11月11日(金)・京都 西京区「中村軒」麦代餅 2個入り 582円<限定50>※正午から販売・大阪 堺「塩五」村雨 1本 551円、村雨饅頭 4個入り 641円<限定各20>■11月12日(土)・兵庫 灘「ナダシンの餅」草餅・おはぎ 各3個入り 420円<限定30>※正午から販売・京都 西京区「中村軒」麦代餅 2個入り 582円<限定50>※正午から販売・大阪 堺「塩五」村雨 1本 551円、村雨饅頭 4個入り 641円<限定各20>・京都 上京区「長五郎餅本舗」長五郎餅 3個入り 389円<限定20>・兵庫 西宮「桔梗堂」白珠知故 1個 305円<限定200>■11月13日(日)・東京 浅草「亀十」どらやき 1個 326円<限定赤90個、白30個>・京都 下京区「今西軒」おはぎ 粒あん2個、こしあん1個 571円<限定30>・京都 西京区「中村軒」麦代餅 2個入り 582円<限定50>※正午から販売・京都 上京区「長五郎餅本舗」長五郎餅 3個入り 389円<限定20>・大阪 堺「塩五」村雨 1本 551円、村雨饅頭 4個入 641円<限定各20>※日替わりあん菓子は急遽変更になる場合有。
2016年11月13日桜色LEDで彩られた“冬の桜”を楽しめる「目黒川みんなのイルミネーション2016」が、11月18日から17年1月9日まで品川区立五反田ふれあい水辺広場及び、目黒川沿道にて開催される。「目黒川みんなのイルミネーション」は、開催エリア周辺から回収した廃食油を利用し、100%エネルギーの地産地消を実現したイルミネーション。これまで6年に渡り毎年開催されており、今年は従来より後援していた品川区がイルミネーションを同時開催することで点灯区間が大幅に延長され、同イベント史上最大の規模で実施される。会場には、昨年の約2倍となる42万個以上の桜色LEDによる“冬の桜”が登場。また、目黒川沿いの歩道に彩られたイルミネーションは山手線内側最大規模1.1kmで水面に映る美しいライトも楽しむことができる。【イベント情報】「目黒川みんなのイルミネーション2016」会場:品川区立五反田ふれあい水辺広場、目黒川沿道住所:東京都品川区東五反田2-9会期:11月18日~17年1月9日時間:17:00~22:00入場無料
2016年11月11日とらやが手掛けるトラヤカフェ・あんスタンド新宿店で2016年9月16日(金)より、国産の新栗を使った秋のメニューをスタート。トラヤカフェ・あんスタンドでは、国産の新栗と希少な白小豆100%の白あんを使用した栗のフレーバーのあんペーストをたっぷり挟んだコッペパンや、和栗とこしあんのあんペーストを塗ったトーストが登場。こんがり焼いたサクサクのトーストと和栗や餡の豊かな甘み、そして添えられたバターのコク深さが絶妙なバランスで混ざり合う。さらに、和栗とチョコレートのフォンダンも販売。白あんに和栗のペーストとミルクチョコレートを煉りこんだ生地はしっとりと濃厚。中には、大きめにカットした和栗の甘露煮がごろごろと入っている贅沢な一品。持ち帰り用のあんペースト(栗)は、国産とフランス産の栗と白あんを使用。秋の味覚を堪能できる手土産としてもおすすめだ。【商品詳細】・あんコッペ (和栗)販売期間:2016年9月16日(金)~11月1日(火)予定価格:486円(税込)・あんトースト(和栗・こしあん)販売期間:2016年9月16日(金)~11月1日(火)予定価格:540円(税込)・和栗とチョコレートのフォンダン販売期間:2016年9月16日(金)~11月中旬価格:レギュラー 3,780円(税込)スモール 540円(税込)販売店:六本木ヒルズ店、表参道ヒルズ店、青山店、あんスタンド新宿店・あんペースト(栗)販売期間:9月16日(金)~11月中旬価格:864円(税込)販売店:六本木ヒルズ店、表参道ヒルズ店、青山店、あんスタンド新宿店■トラヤカフェ・あんスタンド住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 NEWoMan新宿2階営業時間:9:00〜22:00
2016年09月17日とらや(TORAYA)がつくった「トラヤカフェ・あんスタンド新宿店」では、2017年夏も「あんペーストかき氷」を発売。2017年6月16日(金)から9月18日(月)の間は、新フレーバー「いちご」「いちご練乳」も登場する。丁寧に煉りあげたあんに黒砂糖やメープルシロップを加えた「あんペースト」は、トラヤカフェ自慢の商品。パンにつけたり、アイスクリームに添えたり、使用方法は様々だが、暑い季節にはキーンと冷えたかき氷との組み合わせもオススメだ。トラヤカフェ・あんスタンド限定で登場するかき氷には、たっぷりのあんぺーストとこだわりの自家製蜜が使用されている。氷は、南アルプス・八ヶ岳の名水を時間をかけて凍らせた天然氷だ。新フレーバーとして登場する「あんペーストかき氷 いちご、いちご練乳」には、あまおうのピューレをたっぷり使ったいちご蜜を合わせた。甘酸っぱいいちご蜜は、あんペースト(こしあん)の優しい甘みとよく合う。出来上がったかき氷には、とちおとめをトッピングして、見た目も可愛らしく。ついつい一杯、二杯と手が伸びてしまう病みつきの美味しさだ。また、期間ごとに、西表島の黒糖の風味を存分に味わえる「黒糖」、なめらかな自家製練乳を使った「練乳」、宇治の抹茶を贅沢に使用した「抹茶」も展開される。【アイテム詳細】トラヤカフェ・あんスタンド新宿店「あんペーストかき氷」店舗:トラヤカフェ・あんスタンド新宿店住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 NEWoMan新宿 2階■販売期間:2017年6月16日(金)~9月18日(月)※予定・いちご756円(税込)・いちご練乳 864円(税込)■販売期間:2017年5月15日(月)~7月14日(金)・黒糖 648円(税込)・黒糖練乳 756円(税込)■販売期間:2017年5月15日(月)~9月18日(月)※予定・練乳 702円(税込)■販売期間:2017年7月15日(土)~9月18日(月)※予定・抹茶 702円(税込)・抹茶練乳 810円(税込)
2016年06月20日愛知県名古屋市で独自の進化を遂げた食文化"名古屋メシ"。その中でも、「あんかけスパゲッティ」は50年以上も愛され続けている歴史あるメニューだ。その「あんかけスパゲッティ」を生み出した老舗洋食店「スパゲッティハウスヨコイ(以下ヨコイ)」が、4月15日に東京初進出した。そもそも「あんかけスパ」とは、いったいどのような味なのだろうか?「あんかけスパゲッティ」は、2.2mmの極太スパゲッティにとろみのついた特製ミートソースをかけた一品で、そこにさまざまな具材を乗せている。「ヨコイ」創業者の横井博氏が、昭和38年(1963)に当時一般的でなかったスパゲッティを広めるため、日本人が好むようなミートソースを考案したことが始まりだという。今回「ヨコイ」は、「Resort Dining Juppy」(東京都港区)のランチ営業時間(11時~17時)に「ヨコイ Juppy 六本木店」として営業する。早速、その味を確かめてみよう。同店で提供するのは、「ヨコイ」の人気メニュー6品。看板メニューの「ミラカン」(税込950円)は、肉主体の「ミラネーズ」(税込850円)と野菜主体の「カントリー」(税込700円)をミックスし、肉と野菜をバランスよくトッピングしたものだ。特製あんかけソースは、野菜のうま味が詰まった濃厚な味わいで、デミグラスソースのような甘味がある。後味にピリッとしたスパイシーさがあり、飽きない味付けになっていた。とろみのついたソースが麺によく絡むので、ボリュームも満点だ。その他のメニューには、「ミラネーズ」と海老フライを合わせた「海老ネーズ」(税込1,100円)、目玉焼きとハムをトッピングした「ハムエッグ」(税込850円)、あさりの風味を取り入れた「ボンゴレ」(税込950円)が登場する。また、Juppyオリジナルランチプレートも販売しており、「オムライスプレート」と「牛とろライスプレート」(各1,000円/税込)の2種類が提供される(どちらもサラダ、前菜、スープバー付き)。「ヨコイ」を運営するスパゲッティヨコイの代表取締役社長横井信夫氏は、今回の出店に関して、「全国展開を視野に動き出したのは2015年4月。それまで50年は名古屋の住吉本店と錦店の2店舗で味を守り続けていこうと思っていました。しかし5年ほど前から、渋谷の百貨店で行われていた名古屋の催事に毎年呼んでいただきまして、関東でもあんかけスパゲッティを提供していきたいという思いが芽生え、今回の出店にいたりました。今後の展開は未定ですが、まずはあんかけスパゲッティの認知に努めたいと思います」と意気込んでいた。同店は月~土の11時~17時に営業しており、その他の時間は「Resort Dining Juppy」が通常通り営業している(日曜日は定休日)。「Resort Dining Juppy」営業時間帯にも、「ミラカン」「海老ネーズ」「ボンゴレ」の3種類は提供されるとのこと(価格は昼と同じ)。
2016年04月18日いにしえの人は、夢のように美しく儚く散っていく桜を「夢見草」と呼んだそうです。まさに桜の美しさは、儚い夢のよう。一瞬で消えてしまうからこそ、人は「今この瞬間の美」を心に深く刻みたいと思うのかもしれませんね。桜はいにしえの時代より、和歌、絵画、文学、音楽と、さまざまな芸術を生み出してきました。今回はお花見でちょっぴり自慢できる「桜にちなんだ教養」をご紹介します。みんなが憧れる、日本女性としての品格にあふれた心美人を目指しましょう!何があっても「美しく」とらえられる感性を持とう日本人は何故こんなにも、桜の花が好きなのでしょうか。その根底にあるのは「諸行無常」。すべてのものは時とともに移り変わってゆく。儚いからこそ美しいという、日本人ならではの考え方です。日本人はいきいきと輝くものより、散りゆく桜、枯れた野原など、命が終わるさまに「情緒」や「美」を見出してきました。時の流れに無情に逆らわず、すべてを受け入れ、それさえも美に変えてしまう、まるで魔法のようです。私たち一人一人の心のなかにも、そんな日本人の豊かな感性が受け継がれているんですよ。世界三大美女が考える「美しさ」とは?世界三大美女といえば、クレオパトラ、楊貴妃、そして平安時代の女流歌人、小野小町ですね。秋田生まれの美女と伝えられる小野小町。秋田の美味しいお米「秋田こまち」や新幹線「こまち」は、小野小町に由来しています。女性なら誰しもぐっときてしまう小野小町の和歌といえば、こちら。「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」〜春の長雨を眺めていた短い間に、桜の花の色もすっかり色あせてしまったことよ〜あまりに有名な和歌ですね。この和歌は桜の美しさと、女性の「若さ」の美をかけています。「桜の花が咲き、散っていくように、絶世の美女といわれた自分も、恋の物思いにふけっている間に、あっという間にその美貌も色あせてしまった」そんな思いが込められていると思ったら、切なくなりますね。でも小野小町は、その嘆きさえも文学に変えてしまったのです。この和歌は、どんなに時を重ねても永遠に色あせることなく、小野小町の美貌とともにさらに後世に伝えられてゆくでしょう。桜に恋したイケメン歌人たち小野小町は桜の花に、散りゆく若さという「美」を思いましたが、平安の男性たちはまるで桜に恋をしていたかのよう。花が咲くといっては、今か今かと心をときめかせ、花が散るといってはさびしさで胸がいっぱいになる……。考えてみれば、人が桜に感じる思いは、どこかせつない恋心にも似ていますね。平安時代に書かれた「古今和歌集」には、散りゆく桜に思いをよせた和歌が数多く残されています。「久方の(ひさかたの)光のどけき春の日に 静心(しづこころ)なく 花の散るらむ」紀友則~日の光がのどかな春の日に、どうして桜の花はあわただしく散ってゆくのだろうか~「世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」在原業平~もしもこの世に桜の花がなかったら人々の春の心は本当にのどかでいられるのだが~教科書にも載っている紀友則(きのとものり)や、数多くの女性とロマンスを重ねた平安時代の貴公子・在原業平(ありわらのなりひら)が詠んだ和歌は有名ですよね。今年の春は満開の桜はもちろん、散り際の桜にも思いをよせて、いにしえの和歌に胸をときめかせてみてはいかがでしょう?今年のお花見では、感性を磨きましょう桜には、種類ごとに花言葉があることをご存じですか?染井吉野は「精神美」、しだれ桜は「優美」、八重桜は「豊かな教養」、山桜は「高尚」。どれも外見にまつわる美ではなく、内側からにじみ出る美しさをあらわす言葉ばかりですね。何かと忙しく毎日を過ごしている私たち。でも、桜の季節だけは、誰もが足を止めて、今この瞬間しか味わえない花の美しさを心に焼きつけます。「心を込めて、この一瞬を味わう」そんな時間こそが、多くの知識を身につける以上に、日本女性としての品格を養ってくれるでしょう。大切な時間。桜の女神からの贈り物かもしれません。桜の木の下で乾杯をしながら、女を磨きましょう!
2016年04月02日そろそろ今年もお花見シーズン! みんなでワイワイお花見をするのもいいですが、誰にも知られていない場所で、心静かに眺めるのもいいですよね。そこで都内にある、あまり知られていない桜の絶景ポイントをご紹介します。■電車の中からながめる絶景の桜!通勤でよく使う電車のなかからも、絶景の桜を見ることができるんです。たまにはスマホではなく、窓の外を眺めてみると、すてきな景色に出会うことができるかもしれません。1:JR中央線・総武線 市ヶ谷・四ツ谷の外堀の桜中央線の下りで新宿方面に向かう途中、市ヶ谷を過ぎたあたりから右手に見えてくる桜並木。この路線は中央線の上下線、総武線の上下線の合わせて4路線が並行して走っています。 都心のど真ん中にあって、車窓からこれほどの桜がみられるのはおそらくここだけでしょう。おすすめは、この区間の各駅に止まる総武線。車窓からだけでなく、ぜひ一度降りて桜の下を歩いてみてください。きっとお気に入りのスポットになるはず! 2:東京メトロ丸ノ内線 赤坂見付・四ッ谷駅ホーム四谷三丁目方向に向かう路線のホームの最後尾あたりに、毎年きれいに咲く桜の木があります。東京メトロ丸ノ内線は新宿方面に向かう途中、神田川を渡る際に一瞬地上に出ます。この時、進行方向右側の窓を、ななめ上方向に見上げると、お寺の門を背景に一本だけ桜の木が見えます。その桜を一瞬チラリと見たかと思うと、四ッ谷駅に到着します。時間があればぜひともホームに降りて、春風に吹かれながら桜を眺めてみてはいかがでしょうか。■地元民に愛される「小松川千本桜」江戸川区は知る人ぞ知る、お花見にもってこいの桜が植樹されている公園がたくさんある区です。 その中でもいま地元で人気が出てきているのが、小松川千本桜です。都営新宿線の東大島駅で下車し、荒川方面に徒歩で5分ほど。かつてスーパー堤防事業で整備された荒川の堤防に、南北2キロメートルに渡り、約1000本の桜を植樹してできた公園があります。川沿いにある小松川千本桜は、天気に恵まれると川から吹く春のそよ風とあいまって、とても気持ちのいい公園です。 桜の季節には、江戸川区主催の桜祭りも開催されています。屋台や写真展、ポニーの乗車など、家族連れで行っても楽しめるイベントです。<小松川千本桜まつり>開催日時:2016年4月3日(日)10:00~15:00場所:小松川千本桜堤(都立大島小松川公園・自由の広場前)料金:無料夜桜:ライトアップ 18:00~21:00お問合せ:江戸川区役所小松川事務所地域サービス係/TEL:03-3683-5183■写真集で桜を堪能する近年、仙台を活動拠点にしている写真家・大沼英樹氏が手がける、桜をテーマにした写真集が話題となっています。大沼英樹氏は日本全国の桜を、南から桜前線と共に北上し、撮影して回っています。そんな大沼氏が刊行した、桜がテーマの写真集が『それでも咲いていた千年桜―大沼英樹写真集』(窓社)です。この写真集は、2011年3月の東日本大震災の際に、シャッターを押すことに葛藤しながらも力強く咲いた桜を収めた一冊です。大沼氏が写し出す桜のうつくしさは、見るものの心を揺さぶります。 発災直後、津波の被害にあいながらも懸命に咲き誇った桜の木々たち。桜を撮り続けてきた大沼氏ならではの視点で、まるで桜が人を励まし、語りかけているような情景を鋭く描写しています。今年で震災から5年。被災地では今年も元気に桜は咲きます。 桜の花は厳冬に耐え、春に優しい色の花びらを咲かせます。その姿はどこか、人間の生きざまに重なる部分があります。今年も寒さを乗り越えた桜たちは、自分らしくうつくしく咲き誇ります。
2016年03月26日だんだんと寒さもやわらいできたものの、まだ桜の開花には時間がかかりそう。待ちきれない! というあなた、100円ショップ「ダイソー」の桜アイテムを使って、ひと足早い春気分を楽しんでみませんか? 今回は、室内で楽しめるグッズのほか、色紙や手紙にも使える文具も紹介します。○ウォールステッカーでお部屋を春模様に!手軽に部屋の模様替えをしたいのなら、簡単に張り替えができるウォールステッカーがおすすめ。「SAKURA ウォールステッカー」は、濃淡が異なるピンクの桜のフォルムがかわいいステッカーです。「SAKURA ウォールステッカー うぐいす」は、桜の花と枝に加えて、ウグイスのステッカーがセットになっています。それぞれのステッカーは自由に配置できるので、思い思いの場所に貼って部屋に花を咲かせましょう!○気分転換にも! 桜の香りが広がるフレグランスアイテムインテリアに桜を取り入れたら、次は香りで春を演出してみませんか? 「SAKURA フレグランスサシェ 25g」は、華やかな桜の香りのサシェ。衣装ケースの中に入れておくと、洋服がほんのりと桜の香りに。玄関に置いたり、通勤バッグの中に入れたりと使いみちはさまざまです。サシェの香りが少なくなったな、と思ったら、「SAKURA フレグランスオイル10ml」の出番。サシェの中身にオイルをたらせば、長く桜の香りが楽しめます。ティッシュやガーゼなどにたらして枕元に置いておけば、いい気分で眠れそう。「SAKURA お香コーンタイプ香皿付15個入」は、小さなお皿がついたお香。お皿の上にコーン方のお香を置き、火をつけると、桜のいい香りが漂ってきます。来客前に使用すれば、桜の香りでゲストを出迎えられますね。車内やトイレ、クロゼットなど狭い空間で桜の香りを楽しみたいなら、「SAKURA エアフレッシュナー 桜」がおすすめ。フィルムをはがすだけで香りが広がります。○メッセージカードや色紙にも、桜を取り入れて華やかに色紙やお手紙などにも、桜アイテムを取り入れてみませんか?「SAKURA デコレーションテープ(5mm×6m) おぼろ桜」は、紙の上に置いて本体を滑らすだけで、かわいい桜模様が描けるできるテープ。卒業、入学の色紙やメッセージカード、日記の飾りにもピッタリです。桜の形のカード「SAKURA ミニカード ダイカット30枚 桜」は、お世話になった人へ贈る色紙づくりにも使えそうなアイテム。みんなに配ってメッセージを書いてもらい、色紙に貼っていくと、まるで色紙の上に満開の桜が咲いたようになります。色紙をわざわざ回す手間もなく、日数が迫っていても一気にメッセージを集められます。※価格はすべて100円(税別)。ウォールステッカー2種、フレグランスサシェ、フレグランスオイル、お香コーンタイプ、エアフレッシュナーは、店頭在庫限りで終了
2016年03月07日三菱地所は、アーティスト・OHGUSHI氏が描く"桜"のビジュアルを用いた体感型アートイベント「SAKURA in Marunouchi -桜- Art Installation by OHGUSHI」を開催する。開催期間は3月22日~4月3日 11:00~21:00(日曜は20:00まで)。会場は東京都・丸の内の「丸ビル 1階マルキューブ」。入場無料。同展では、OHGUSHIが描く繊細で華やかな「桜」のビジュアルと、「光・風・音・香」とを組み合わせたアートインスタレーション。桜の情景を2枚の大型タペストリーで表現し、マルキューブのガラス面も使用することで、会場全体が春の麗らかさを感じられる空間になるという。さらに、やわらかな春の風やほのかな桜の香りなど「光・風・音・香」で桜を体感することができ、幻想的な春の空間を楽しめるということだ。また、丸の内エリアの各店でも、桜をイメージした華やかなアイテムやグルメなどが多数取り揃えられているということだ。なお、OHGUSHI氏は筆と墨という日本古来の道具を用いた水墨画スタイルや、独自の水彩技法にて繊細かつ大胆な作品を描き出すアーティスト。国内外問わず、ファッションブランド広告などを中心に活躍している。
2016年03月04日鉄道会館は2月24日~3月8日の期間限定で、東京駅構内の商業施設「グラングルメ」にてイベント「啓翁桜お花見ちょい呑み祭」を展開する。啓翁桜(けいおうざくら)は、冬季に満開を迎える促成栽培桜。期間中は、山形県東根市の啓翁桜の枝約4,000本を「グラングルメ」の館内装飾に使用し、ソメイヨシノが開花を迎える前に花見が楽しめる空間を演出する。また期間中は、3枚つづりで3,000円(税込)の「ちょい呑みチケット」を施設内「黒塀横丁」のチケット販売ブースで販売。販売期間は2月21日~25日の17:00~21:00となる。施設内の飲食店24店舗で利用可能となっており、"人気料理とおすすめのお酒"を組み合わせた期間限定の「ちょい呑みセット」をチケット1枚と交換できる。また、チケットを2月21日~23日に購入した場合、啓翁桜の枝1本と「1杯おためし券」1枚もあわせて進呈される。「1杯おためし券」は、期間中に対象の店舗にておすすめの酒1杯と交換できる。黒塀横丁の「沼津魚がし鮨」では、「生シラスと生桜えびと静岡地酒セット」を提供。駿河湾産の生桜エビと生シラスの刺身盛り合わせと、オリジナルの日本酒「漢の門出」のセットとなる。黒塀横丁の「銀座ハゲ天」では「銀座ハゲ天の早春セット」を用意。早春に旬を迎える白魚とふきのとうの天ぷらに、同店特製の松前漬、山形の地酒「初孫」を組み合わせた。キッチンストリートの「うに屋のあまごころ」では「うに食べ比べちょい呑みセット」を提供。濃厚なカナダ産ウニとバランスの良い味わいのチリ産ウニの2種類のウニの食べ比べに加え、「壱岐焼酎」も楽しめるセットとなる。「壱岐焼酎」は6種類から選ぶことができる。北町ダイニングの「華祭」では「華祭ちょい呑みセット」を用意。内容は、その日のおすすめ串揚げ5本と、日本酒「高清水純吟」、フリージングハイボールのセットとなる。甘口の「高清水純吟」は食前酒として、ハイボールは串揚げと一緒に楽しめる。
2016年02月23日ウェザーニューズはこのほど、全国700カ所の桜の名所やエリアごとの「桜開花傾向」を発表した。同社によると、今シーズンは春の気温が特に高いと予想される東日本で、平年並から早めに開花する見込みであるという。3月21日頃には、全国に先駆け東京からソメイヨシノの開花が始まると予想している。また、名古屋市での開花は、3月23日から28日を予想している。西日本も春の気温は平年よりやや高くなる見込みだが、暖冬の影響で桜の休眠打破が不十分。そのため、福岡市で3月22日から26日、大阪市で3月27日から31日と、平年並からやや遅めの開花となるとのこと。北日本では気温が平年並からやや高めと予想されるため、開花は平年並から早めとなる見込み。札幌市では4月末から開花時期を迎えるとしている。ただ、東北南部は3月の気温がやや高めの予想で、平年より早めに開花するところがありそうとのこと。なお、東京都の2015年の開花日は3月23日。同社の予想通り3月21日に開花すれば、過去5年間で2013年(3月16日)に次ぎ2番目に早い開花となる。
2016年02月22日最近では暖かい日があったりと、春が近づいてきていますね!春といえば…桜の季節!まだまだ開花までは時間がありますが、桜にちなんだコスメがすでに発売されています。一足早く、桜コスメで春気分を楽しんでみてはいかがですか?エテュセさくらチークカラー出典:エテュセ公式サイトよりじんわりレッドピンクと、ふんわりピュアピンクの二色があります。3つのさくら色をブレンドした見た目も可愛いこちらのチークは、桜ピンクパープルが、内側からぽっと上気したような血色感のある頬に仕上げてくれますよ。すでに発売されている商品なので、店頭で試してみてくださいね。エテュセさくらビーズパウダー出典:エテュセ公式サイトより2月18日発売のフェースパウダー。さくらの形をしたビーズがとにかく可愛い!しかし見た目が可愛いだけじゃありません。毛穴とテカリを自然にカバーし、ナチュラルなベース作りを叶えてくれるフェースパウダーです。4色のビーズは●ピンク→血色感アップ●パープル→透明感アップ●ホワイト→凹凸補正●イエロー→テカリ防止と、それぞれ役割を持っています。かさついたお肌でも粉浮きしにくいので、乾燥肌さんにもオススメ。使い方は、4色のビーズの上でパフを軽く押さえながら回転させてパフにパウダーを含ませらたら、肌に軽くすべらせるようにのせましょう。きっと、透明感のあるふんわり肌をゲットすることができますよ。数量限定発売なのでお早めに!ハウスオブローゼ桜香るシリーズ出典:ハウスオブローゼ公式サイトより毎年人気のSAKURA KAORUシリーズ。今年はボディケアアイテムを中心に新登場!もちろんバラで買うこともできますが、これだけ見た目が華やかだとギフトセットとしてプレゼントしても喜ばれますね。桜香るボディクリーム、ボディソープ、ディフューザー、チーフタオル、ハンドセット、フレグランスジェルなどなど…あたたかく愛らしい香りが全身を包み込んでくれます。マジョリカマジョルカラッシュエキスパンダー出典:@cosmeマジョリカマジョルカの人気商品ラッシュエキスパンダーからは、新しく限定でチェリーピンクカラーが新登場。桜が描かれた新鮮なパッケージですね。カラーマスカラ初心者さんでも、目尻だけにポイント使いをすれば大人メイクを楽しむことができます。その他にも、エッセンスバームやチーク、アイライナーも限定色が登場するので要チェック!まだ肌寒い日は続きますが、一足早く春気分を楽しんでくださいね♪
2016年02月17日パレスホテル東京のペストリーショップ「Sweets & Deli」では、3月11日から4月20日まで桜のスイーツが発売される。「壱ノ壱ノ壱 桜」(3,600円)は、ホテルオリジナルの純米吟醸酒「壱ノ壱ノ壱」と八海山の酒粕を効かせたケーキ「壱ノ壱ノ壱」を、桜葉を加えてアレンジしたもの。「ボンボンショコラ 桜」(1粒 291円、3個入り 1,234円、6個入り 2,057円、9個入 2,880円)は、ミルクチョコレートの中に桜クリームを入れ、表面に桜の花柄をあしらった。「ペルル」(1缶864円)は、ピンクとホワイトのチョコレートでコーティングした粒状ショコラを缶の中に敷き詰め、花びらを模したチョコレートを添えたものとなっている。その他、桜餡と抹茶餡をブリオッシュ生地に包んだ「桜と抹茶風味のメロンパン」(253円)や、桜風味の生地の中に黒豆を合わせた「桜のガトーブリオッシュ」(361円)も販売される。また、3月1日から5月31日まではパレスホテル東京内の各レストラン、バーにて、春を感じる旬の食材を使った春限定メニューも提供される。(※本記事の価格は全て税込表記)
2016年02月09日日本を代表する名女優の樹木希林を主演迎え、ドリアン助川の同名小説「あん」を世界を舞台に創作活動を続ける名匠・河瀬直美が映画化した『あん』。このほど3月16日(水)にブルーレイ&DVDリリースが決定したことを受けて、河瀬監督の最新コメントが到着した。縁あってどら焼き屋“どら春”の雇われ店長として平凡な日々をやり過ごしている千太郎(永瀬正敏)と、“どら春”の求人募集の張り紙を見て働きたいとやってきた老女、徳江(樹木)の物語だ。河瀬監督は、「『あん』を劇場でご覧になった方も、まだご覧になっていない方も、この日を心待ちにしていただいていたなら幸いです。公開から10か月の時を経て、ようやく皆様のお手元にお届けできる運びとなりました」と喜びの胸中をコメント。また、「多くの映画を愛する人々の力が結集してこの世に誕生した映画『あん』。原作小説のある物語ですが、映画独自の世界観をもって、小説と共にずっと置いていて欲しい。そう願って特典映像にもこだわった自信作です!」と特典映像をアピールする河瀬監督。スペシャル・エディションには秘蔵映像が満載の特典ディスクやブックレットなどが付く。国内でもTAMA映画賞・最優秀男優賞、最優秀女優賞を受賞したほか、報知映画賞をはじめとした国内の映画賞も席巻した同作。なお、本編ディスクは完全バリアフリー仕様で、特典ディスクにはメイキング、舞台あいさつ集などを収録するメモリアルな永久保存版だ。『あん』ブルーレイ&DVDは3月16日(水)発売。(text:cinemacafe.net)
2016年01月08日プレナスは1月15日、「10品目の中華あんかけご飯」(税込590円)を全国の「Hotto Motto (ほっともっと)」店舗で発売する。同商品の中華あんには、エビ、イカ、豚肉、かまぼこ、白菜、玉ねぎ、にんじん、きくらげ、水くわい、キヌサヤの計10種の具材を使用。鶏がらを使って炊き出した清湯スープをベースに、オイスターソースを効かせた味わいに仕上げている。別添の「特製ソース」をかけると、うま味がより一層引き立ち、味にコクと深みが加わるとのこと。中華あん単品(税込490円)もあわせて販売する。
2016年01月08日山崎製パンは2016年1月1日、「生どら焼(十勝産小豆使用のあん入りホイップクリーム)」を発売する。○「PREMIUM SWEETS」から、和スイーツが初登場同商品は、素材にこだわったチルドデザート「PREMIUM SWEETS」シリーズ初となる和スイーツ。自家製のつぶあんをミックスしたホイップクリームを、ふんわりと焼き上げた生地ではさんだチルドタイプのどら焼となる。つぶあんにこだわり、風味の良い北海道十勝産小豆と白ざら糖を使用し、じっくり丁寧に炊き上げたという。また、ホイップクリームは、北海道産生クリームを使用してコクを高めるとともに、なめらかな口どけに仕上げているとのこと。つぶあんとホイップクリームのそれぞれの長所を生かしつつ、バランスよくブレンド。マッチングの良さが生み出す和洋折衷のおいしさを、ふんわりとした食感とともに楽しめるという。ヤマザキグループの「デイリーヤマザキ」「ヤマザキショップ」のほか、全国のスーパーなどで販売される。価格はオープンで、参考価格は100円(税込)となる。
2015年12月25日サガミマイスターズは12月18日、女性向けうどんメニュー「アメーラトマトの黒酢あんかけうどん」などを手延べうどん「水山」丸の内パレスビル店(東京都千代田区)で販売開始した。「アメーラトマトの黒酢あんかけうどん」は、信州から直送した糖度10度以上のブランドトマト「アメーラトマト」をまるごと1個スライスし敷き詰めた。人気の黒酢あんかけとトマトの甘さがよく合う仕上がりとなっている。価格は990円(税込)。大葉のさわやかな香りが広がる「大葉のジェノベーゼうどん」は、青じそでジェノバ風に仕立てた。価格は880円(税込)。「サーモンクリームうどん」は、だし香る和風のクリームソースにサーモンときのこを加え、スープパスタ風にアレンジした。価格は880円(税込)。「坦々まぜうどん」は、ピリ辛肉と自家製ごまだれがマッチしたスパイシーうどん。価格は880円(税込)。
2015年12月18日幕末の乱世を疾走した新選組と、ひとりの少女との悲恋を描いた人気ゲーム『薄桜鬼』。そのスピンオフ企画として生まれた『薄桜鬼SSL~sweet school life~』は、物語の舞台をとある高校に移したラブコメディだ。これまでゲーム化、ドラマ化を果たし、来年には映画版も公開されるが、クリスマスに向けて胸キュン必至の舞台版がもうすぐ幕を開ける。舞台『薄桜鬼SSL』チケット情報「『薄桜鬼SSL』実写化のお話をいただいたのが今年の1月。そこからゲームや新選組について勉強して、春にドラマと映画を撮り、今、舞台の稽古中。1年間、全員同じメンバーで作品に取り組んできたので、意思疎通がちゃんと取れた状態で稽古をスタートできているのがうれしいですね」。そう語るのは今作で土方歳三を演じる中村優一だ。この物語における土方は、舞台となる「私立薄桜学園」の風紀の乱れを正す、厳しい教頭。もともと男子校だった学園にたったひとりの女子生徒・千鶴を入学させたキーパーソンでもある。「新選組に関する小説や映画では『鬼の副長』と呼ばれる土方ですけど、いかんせん僕がまったく怖くないらしくて(笑)。ただ、ドラマでの土方は、生徒たちを厳しく指導する教師でしたけど、舞台版はちょっと違うんですね。教師でありながら千鶴への恋心に揺れてしまう、とても繊細な人物像。教師としてはガンガン行けるんだけど、恋愛面については臆病というか、器用じゃなくて」。オリジナル版の『薄桜鬼』では壮絶な運命に飲み込まれていく土方や沖田総司や藤堂平助が、本作『薄桜鬼SSL』ではのびのびと学園生活を楽しみ、恋愛に邁進している。「(舞台版では)登場人物の性格とか感情の機微みたいなものが、ひとりひとり全員についてきめ細かく描かれているんですね。だから稽古を見ていても面白いです。千鶴の前に、ぜんぜん色の違う男たちが、目まぐるしく現れては消えるので(笑)」。だから、中村は胸を張る。1年間かけて磨きをかけてきたチームワークと作品力が、彼と仲間たちの誇りでもあるのだ。「稽古を重ねることで、ドラマや映画とはまた違った深まり方をしつつありますね。僕自身、今まではどちらかというと生徒側の役が多かったので、今回の教師役は本当にいい経験です。なので『舞台化ってどうなるの?』って思っておられる方にこそ、観に来ていただきたいですね。どれだけ進化したか、パワーアップしたかを見届けていただきたくて」。今回の舞台版では、ゲームやドラマでは謎に満ちていた「千鶴の父親」と「芹沢鴨」も登場するという新たな要素も。若者が疾走するドラマの中にあって、物語に厚みを与えるふたりの登場にも期待が高まる。公演は12月11日(金)から20日(日)まで、東京・シアターサンモールにて上演。チケットは発売中。取材・文:小川志津子
2015年12月04日日本アカデミー賞を2度受賞し、これまで100本を超える作品に出演してきた樹木希林が、映画『あん』で日本人女優としては初めてアジア太平洋スクリーンアワードにおいて「女優賞」を獲得。本人から喜びのコメントが到着した。河瀬直美監督の『あん』は、縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬正敏)と、求人募集の張り紙を見て「どら春」で働きたいとやってきた老女、徳江(樹木さん)の物語。徳江のつくる粒あんは絶妙な味わいで「どら春」は大繁盛、徳江は店の常連の中学生・ワカナ(内田伽羅)とも親しくなるものの、やがて徳江がハンセン病患者という噂が流れ、彼らの運命は大きく変わっていくことになる。日本でも現在ロングランヒット中で、台湾、韓国でも盛況をおさめ、ヨーロッパやアメリカ大陸でも上映が始まっている本作。これまで、カンヌ国際映画祭「ある視点部門」のオープニング上映を飾ったほか、イタリア・マルタ島のバレッタ映画祭では「最優秀作品賞」「最優秀女優賞」をW受賞、9月にはトロント国際映画祭での北米プレミア上映を果たし、国内でも樹木さんは報知映画賞、TAMA映画賞の「主演女優賞」を獲得している。そして今回は、オーストラリアのブリスベンで開催されていたアジア太平洋スクリーンアワードにおいて、日本人の女優としては初の「女優賞(Best Performance by an Actress)」を受賞。オセアニアから中東を含むアジア全域70か国の作品を対象に、ロシア、イラン、韓国、フィリピンの女優も同賞にノミネートされている中での快挙となった。世界45か国以上での配給が決定している本作。樹木さんの渾身の演技と『あん』に流れる温かなテーマは、まさに国境や人種を超えて絶賛の的となっている。<樹木希林コメント>アジア太平洋スクリーンアワードの「女優賞」をいただけるということで、私72歳になりまして、この歳まで女優をやっていると、疑り深くなりましてね(笑)。まして褒めていただけると、「う~ん、そうかな~」という風になります。ロシア、韓国、フィリピン、イラン、日本。この中で私がということはそれほど差があるわけではないと思いますが、一番の年上ということでこの度(賞を)頂戴させていただきます。どうもありがとうございました。『あん』は全国にてロングラン公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年11月30日コメダは12月1日より、全国のコメダ珈琲店にて、史上初となる「選べるモーニング」を開始する。○"名古屋名物おぐらあん"など3種類から、1種を選択できる今までの"コメダのモーニングサービス"は、毎朝開店~11時まで、好きなドリンクを注文すると、"こんがり焼いたトースト"と"温かいゆで玉子"が無料で付いてくる、というものだった。今回、展開を開始する「選べるモーニング」では、"定番ゆで玉子""手作りたまごペースト""名古屋名物おぐらあん"の3種類から、いずれか1種を選択できる。自社工場で製造したこだわりのトーストと共に、店舗でスタッフがひと手間かける手づくりの玉子ペーストや名古屋名物の小倉トーストなど、新しい組み合わせを気軽に楽しめるという。取扱店舗は、一部店舗を除く全国のコメダ珈琲店。
2015年11月19日山崎製パンは10月1日、「あんクロワッサン」(税込130円前後)、「3種のチーズフランス」(税込150円前後)を全国の「デイリーヤマザキ」「ヤマザキショップ」店舗とヤマザキ製品取扱店で発売する。あんクロワッサンは、北海道産小豆を使用した自家製つぶあんを包んでいるクロワッサン。生地には、ベルギー・アルデンヌ産発酵バター入りマーガリンを折り込んでおり、バターの香りとさっくりした食感を楽しめるという。3種のチーズフランスは、自家製発酵種を使用したパン生地にゴーダチーズ入りチーズクリームとチェダーチーズを包み、パルメザンチーズをトッピングしている。
2015年09月24日名古屋メシのひとつに数えられるあんかけスパゲティ。名前の通り、中華料理や和食の"あん"のようにとろみのあるソースが最大の特徴。こってり&ピリ辛ソースに加えて、ゆでた太麺をラードで炒めることで独特の触感と食べ応えを出す。この通称"あんかけスパ"の元祖「ヨコイ」が全国進出しようとしている。○こってり・ピリ辛・極太のガテン系スパあんかけスパは、昭和30年代に「スパゲッティ・ハウス ヨコイ」の創業者である横井博さんが考案し、その後、名古屋中に広まった。今では名古屋市内のあちこちに専門店が見つかるほど普及している。いわゆるあんかけソースは、実はミートソースの一種だ。肉や野菜を裏ごしして具の形状がなくなるまでじっくり煮込み、さらにでんぷんでとろみをつける。直径2.2mmの極太麺を使い、ゆでた後にラードで炒めるのもあんかけ独特。表面は固めで中はもちっとした食感は"逆アルデンテ"と称される。ソースや麺の基本的な調理法だけでなく、トッピングもヨコイ流が標準。ヨコイのオリジナルメニューにはハム主体の「ミラネーゼ(ミラノ風)」と野菜主体の「カントリー」があるが、それを組み合わせた「ミラカン」(サラダ付きで950円)は、あんかけスパを出すほとんどの店で採用されている定番だ。男性ファンが多いのもあんかけスパの特徴のひとつ。ヘビーな食べ応えは女性よりもむしろ男性にウケ、ヨコイをはじめとする人気店のランチタイムには、スーツ姿のビジネスマンが店内を埋める。○1号店には「鉄板」ミラカンが!このあんかけスパの元祖でありスタンダードであるヨコイは、名古屋市中区に本店の住吉店と錦店の2店舗展開だったが、このほど本格的なチェーン展開をスタートさせた。愛知県豊橋市に本社を置く「甲羅」とのタッグで、フランチャイズチェーン(以下、FC)1号店「ヨコイ 豊橋藤沢店」(豊橋市)を去る6月16日にオープンしたのだ。店舗は郊外型イタリアンレストラン風の明るい店構え。本家・ヨコイの2店舗はいずれもオフィス街のビルインで30~40席と小ぢんまりしているが、 豊橋藤沢店はかなりあか抜けた雰囲気である。目玉はもちろん「ミラカン」(880円)。その他のメニューバリエーションもヨコイに準じているが、違いは皿の替わりに「鉄板」を選べること。鉄板皿にとき卵を流し込みその上にスパゲティを盛った「鉄板スパ」はこれまた名古屋メシの一種で、あんかけ×鉄板はその合わせ技だ。さらに、名古屋グルメらしくエビフライを添えた「鉄板エビネーズ」(1,220円)も用意されている。○全国への鍵は女子ウケ?ヨコイは近年、他地域の百貨店の催事などでの出店も多く、ソースはその際に使っているものをFC店でも使用している。基本的な味つけは本店のままだが、ずっしり重量感があるオリジナルのテイストは女性からは「ちょっと苦手」という声もしばしば耳にする。今後の全国展開に向けては、女子ウケや親しみやすさを重視してややマイルドにシフトするのか、あくまでオリジナルを基準にしていくのか、かねてよりのファンからすればマニアックに注目していきたいところだ。FC展開については、ヨコイと甲羅が共同出資した「あんかけ本舗」が本部機能を果たしていく。具体的な出店計画についてはまだ未定だが、かに料理の「甲羅」や鍋料理の「赤から」など170店舗以上のFC店を展開する甲羅のノウハウを活かして、遠くない将来には愛知県外での出店も進められることは間違いない。あんかけスパ専門店のチェーンは「カレーハウスCoCo壱番屋」の「壱番屋」が「パスタ・デ・ココ」を2003年から展開しているが、約30店舗のうち大半は名古屋市内と愛知県内で東京では1店舗のみにとどまっている。個性的すぎるがゆえに名古屋圏以外にはなかなか広まらなかったあんかけスパ。本家本元がFC展開に乗り出したことで全国区へ一気に躍り出るか、これからが楽しみだ。※記事中の情報・価格は2015年6月取材時のもの。価格は税込○筆者プロフィール: 大竹敏之(おおたけとしゆき)名古屋在住のフリーライター。雑誌、新聞、Webなど幅広い媒体で名古屋情報を発信。Webガイドサイト「オールアバウト」では名古屋ガイドを務める。名古屋メシ関連の著作を数多く出版。『名古屋の喫茶店』『名古屋の居酒屋』『名古屋メン』『続・名古屋の喫茶店』(リベラル社)は自腹リサーチをコンセプトにしてご当地ロングセラーに。10月上旬にはご当地グルメコミックエッセイ『まんぷく名古屋』(KADOKAWA、森下えみこ著)に案内人として登場。
2015年07月08日エレファントハウス配給の河瀬直美監督作『あん』が、イタリアのシチリア島に位置するマルタ共和国の首都・バレッタで今年から開催されているバレッタ映画祭にて、メインの長編コンペティション部門の最優秀作品賞と、主演の樹木希林が最優秀女優賞のダブル受賞を果たした。本作は、縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬正敏)と「どら春」の求人募集の張り紙をみて、そこで働くことを懇願する一人の老女、徳江(樹木さん)の物語。初週77館スタートで、23日目にして興行収入3億円を突破。樹木さんを始め、河瀬監督、永瀬正敏、内田伽羅、原作者のドリアン助川らが出席した今年のカンヌ国際映画祭でも拍手喝采を浴びていた。バレッタ映画祭の審査委員長を務めるのはローランド・ジョフィ。カンヌ国際映画祭で自身の監督作品『ミッション』(’86)がパルム・ドールを受賞している重鎮だ。今回の日本映画のダブル受賞という結果には、現地の映画祭関係者や来場者たちからも大きな反響があったという。本映画祭での受賞結果を受け、現地にメッセージを送った河瀬監督は「この度は、映画『あん』を最優秀作品賞に選んでいただきまして、本当にありがとうございます。主演の樹木希林さんにも成り代わりまして、お礼を申し上げます」と感謝を述べるとともに、受賞の喜びを噛み締めている様子。さらに、「この作品は日本の四季を通して、3世代の異なる人たちが、本当にシンプルですが、心の交流を描いた作品です。徳江さんが最後に残した言葉は、本当に底辺を観た人間が、それでも尚かつその命を前向きに生き抜いたそんな人たちの言葉だと思います。その人たちから受け取ったものを、千太郎やワカナが引き継いで、心に刻み、一歩を踏み出す先に、皆さんの笑顔があることを信じて作りました。国境も越えて、人は人がそこにいるということを認め合うことで何かしら、あたたかな気持ちが生まれるのではないかと思います」と作品に込めた熱い思いを語った。現在、世界40か国以上での配給も決定している本作。映画『あん』が、海を越えて世界を感動で繋いでくれるかもしれない。『あん』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年06月23日河瀬直美監督の映画『あん』で主演を務めた樹木希林さんは、ごく自然体で演技と向き合っているような印象を受ける。今回は、いつも人前に立たねばならない芸能という仕事について、樹木さんに詳しく聞いてみた。***――『あん』では、お孫さんの内田伽羅(きゃら)さんと共演されています。樹木さんは、若い俳優さんの演技にも厳しいと言われていますが、伽羅さんに対しては何かおっしゃったりされましたか。自分のことで精一杯だったから、人の芝居まで考えていられなかったのよ。若い人に厳しく言ってたのは、40代の頃まで。事務所が売り出そうとしている“化粧と挨拶が第一”みたいな人ばっかりだと、そりゃあ文句も言うわよ。第一、当時は若い人に限らず、上から下までなぎ倒してたからね。でも、いまはもうそんなエネルギーがなくなっちゃった。ある意味、それは体力がなくなった賜物ね。――伽羅さんの出演は、樹木さんからの提案だったそうですね。実年齢と同じ14歳の役で、私の14歳の頃も演じることになっていたから、じゃあ血縁者のほうがいいんじゃないっていう軽い気持ちだったのよ。でもそのせいで過酷な思いをさせちゃった。河瀬さんからの要望で、撮影の間ずっとアパートでひとり暮らしをさせられたのよ。孤独だったと思うけれど、こちらがオーディションに応募したんだから文句言えないし、私は現場で接触しないように言われていたから話も聞いてあげられなくて。ただ試写を観たら、あの年にして周りから突き放された孤独感が出ていて、貴重な経験をさせてもらえたことに感謝しましたね。――樹木さんは、いわゆる芸能界的なものがお好きじゃない印象だったので、お孫さんを芸能界に誘われたというのが意外でした。好きじゃないっていうのとは違うのよ。魑魅魍魎の面白さは好きなんだけれど、その渦の中に混ざってしまうと情けないなって思うのね。今回は、河瀬さんという監督だったというのが大きいわね。あの人は、非常に真っ当なものの考え方をする人で、損得で豹変したりしないの。ブレない憎らしさもあるけれど、人間としては信用できるのね。それに、このまま彼女が女優を続けるとは思わないし。――では、もし、女優になりたいって言われたら?それはそれ。もともと遺伝子がそういうものだから、仕方ないわよね。芸能人であるがゆえの得も、芸能の家に生まれた面白さもあるけれど、損もあるわけじゃない。その意味合いを承知してるんならば、反対はしないわよ。――確かに、芸能人はプライベートまで公にされる損があります。ただ樹木さんはそれを隠そうするどころか、自ら話すわけですから、肝が据わっていらっしゃるなと。昔は(プライベートを報道されることを)損だと思っていたのよ。でも、そのことによって自分を客観的に見られるから、損じゃないのよ。人の目に立つところに出れば、裏側も見られるのは当たり前のこと。人前に出るっていうことには責任もあるし、そんな生易しいもんじゃないと思うのよ。――全身癌を公表されていらっしゃいます。こんなことを伺っていいのかわからないですが…。いいのよ。何でも聞いて。――死を意識される状況になって、残りの人生をこう過ごしたい、と思われることはありますか。差し当たってはないわね。いま、マネージャーはいないし、車も自分で運転している。私が役者をやめても迷惑を被る人がいないから、自由に考えているのよね。人が生きるのに必要な方丈(1丈=約3m四方の部屋)があって、そこから椿が落ちたり桜が咲いたりするのが見られる庭も作ってあって、それでもう十分。――そういえば、お宅拝見が趣味だそうですね。この家も…。お宅というより物件が好きなの。ここのインテリアは全部寄せ集めで、テーブルは平幹二朗さんからのもらい物。粗大ごみから拾ってきたものを、オイルステインを塗って使っていたりもするんだから。――オイルステインなんて言葉をここで聞くとは思いませんでした。自分のことはね、自分でやるのよぉ~。とくに役者はそうじゃないと。だって、普段から付き人がついて運転手が現場まで送ってくれて、ヘアメイクやスタイリストが付いているのが当たり前って…それで本当に生きた人間を演じられるの?って、私は思うのよ。◇きき・きりん文学座を経て、ドラマ『寺内貫太郎一家』で演じた老婆役が話題に。’86年のNHK連続テレビ小説『はね駒』でヒロインの母を演じ、芸術選奨文部大臣賞。以降、数々のドラマや映画で高い評価を受ける。映画『駆込み女と駆出し男』『海街diary』など、出演作の公開が相次ぐ。※『anan』2015年6月10日号より。写真・中島慶子取材、文・望月リサ
2015年06月08日「ぴあ」調査による2015年5月29日、30日のぴあ映画初日満足度ランキングは、河瀬直美監督、樹木希林主演のヒューマンドラマ『あん』がトップに輝いた。2位にダライ・ラマに迫ったドキュメンタリー映画『ダライ・ラマ14世』が、3位に人気コミックを綾野剛主演で実写化した園子温監督の新作『新宿スワン』が入った。その他の写真1位の『あん』は、ドリアン助川の同名小説を原作に、どら焼き屋で働きはじめた老女と、周りの人々の心の通い合いを繊細に描いた人間ドラマ。観客からは「淡々と日々の生活を描いた作品だったが“生きている”とはどういう事か、ハートに響く」「台詞や説明が少ないのに、伝えたいことが伝わってきた。メッセージ性は強いが説教くさくなくていい」「特別なことをしなくても、そのままでいいんだよ、と伝えているような作品」などのコメントが寄せられた。中でも樹木希林については「樹木さんの素晴らしい演技に涙が出た。ハンセン病についての歴史も知ることができてよかった」「樹木さんの演技が素晴らしい。終盤での彼女の姿は痛ましいほど真に迫っていて、胸を突かれた」など絶賛する声が相次いだ。2位の『ダライ・ラマ14世』は、チベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ法王14世に焦点を当てた記録映画。出口調査では「凄い人なんだなと改めて感じ、“存在”が素晴らしいと思った」「いろいろな問題があるけれど、結局は自分自身で考えて答えを出すしかないんだなと、改めて気付かされた」「ダライ・ラマのなんとも言えず和やかな姿、その人物像が印象的だった」「“心”というものを上手くつたえている映画。本当に大切なものは何か?考えさせられた」などの感想が寄せられた。(本ランキングは、5月29日(金)、30日(土)に公開された新作映画13本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)(C)2015 映画『あん』製作委員会/COMME DES CINEMAS/TWENTY TWENTY VISION/MAM/ZDF-ARTE
2015年06月01日第68回カンヌ映画祭「ある視点部門」のオープニング作品として出品された河瀬直美監督の『あん』。今回の「おいしい映画」は、作品の舞台である「どら焼き屋」と、そこに集まる人々の隠れた心の奥の声、「生きること」の意味を問いかけた本作をご紹介したいと思います。雇われ店長として、どら焼き屋「どら春」で単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬正敏)。彼の前に求人募集の張り紙を見て一人の老女、徳江(樹木希林)がやってくる。やがて徳江に粒あん作りを任せると、その美味しさに店はみるみるうちに大繁盛。いつも1人で店に訪れる常連の中学生・ワカナ(内田伽羅)も徳江と親しくなるが、やがて徳江がハンセン病患者であるという噂が流れ、彼らの運命は大きく変わっていく…。あん作りの最中、小豆をじっと見つめている徳江さんに、千太郎が「そんなに顔を近づけて、小豆の何を見ているんですか?」と訊ねると、徳江さんがある言葉を発します。このセリフがこの作品の本質のように私は思いました。「食べてくれる“お客様”へ」ではなく、それよりもまず先に「原料である素材本来の素の姿」に感謝と敬意を払うこと。映画『あん』は全編を通して、「本質を見る」、「声を聴く」ことを訴えているように思います。何が本当に大切なのか。私たちが本当に見るべきものはなんなのか。千太郎が心に隠した思いや、ワカナが小さな胸に抱える寂しさと孤独。そして、ハンセン病によって自分ではどうすることもできず、時代に、世間に、人生を奪われてしまった徳江の思い。どら焼きの生地に挟まれて、表からは隠れて見えないあんは、誰もが傷ついた心をどうにか支えながら、それでも日々を生きている“私達”なのかもしれない、と思わずにはいられません。私達は、人に物に、人生に、ちゃんと耳を傾けているのだろうか。『あん』は私達に静かにそっとそう問いかけてくる、そんな映画。『あん』を観終わったら、ゆっくりと、じっくりと、どら焼きを味わってみましょう。そこには「あなた」の、そして「誰か」の人生の味がするかもしれません。(Umi)
2015年05月28日茜丸はこのほど、夏に向けた商品として、ラムネ味のあんこ「爽快ラムネあん」(1kg・税込863円)を発売した。同社は、創業75年の老舗あんメーカーで、これまでも季節に合わせた商品を発売してきた。現在は、プライベートブランド商品を除く一般販売商品として、52種類のあんを販売している。同商品は、「夏でも食べやすく、涼味のある商品が欲しい」という、消費者の声を受けて開発したとのこと。色には、ラムネをイメージした青色を取り入れた。ラムネの風味を再現した味わいと、シャーベットのような素材感が楽しめるという。「冷やして生クリームやアイスクリームと合わせるほか、冷やしあんぱん、ブリオッシュ、冷やしたい焼きなど、夏限定商品の開発にも最適です」と同社。法人や店舗だけではなく、一般客も購入可能とのこと。
2015年05月15日