映画館で“眠り”と“目覚め”を体感する、かつてない音楽ドキュメンタリー『SLEEP マックス・リヒターからの招待状』が公開中。この度、睡眠時の心と音の結びつきに迫った本編映像が解禁された。「睡眠時の心と音には結びつきがある」と直感していたという音楽家マックス・リヒター。そのアイディアをもとに“眠った状態のまま聴かせる8時間の曲”を作ろうとリヒターから相談を持ちかけられた、脳神経学者で友人のデイヴィッド・イーグルマンは当初驚きを隠せなかったという。「人間の脳の中では850億個の神経細胞が個別に活動している」「一方 睡眠中はそれらの細胞が集団で動く、だから睡眠中の脳波を測ると緩やかな波が検出される」。では、脳波と親和性が高いのはどんなリズムか?どんな音の繰り返しがふさわしいか?脳科学者と音楽家が会話を重ねることで、リヒターが目指した徐波(ノンレム)睡眠時の脳波とリズムが調和する音楽が、どのようなプロセスを経て生み出されたのか。その一端を垣間見ることができるシーン映像となっている。マックス・リヒターといえば、クラシックとエレクトロニック・ミュージックを融合させて作られるポスト・クラシカルの旗手であると同時に、いま映画音楽の世界においてもっとも重要なアーティストの1人。『戦場でワルツを』でヨーロッパ映画賞作曲賞、『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』でハリウッド音楽メディア賞作曲賞を受賞したほか、ブラッド・ピット主演『アド・アストラ』では先日3月14日に開催された第63回グラミー賞で最優秀スコア・サウンドトラック賞にノミネート。『メッセージ』のオープニングとエンディングに印象的に使用されたオリジナルスコア「オン・ザ・ネイチャー・オブ・デイライト」は日本でも、iTunes クラシック・チャート1位を獲得した。劇中ではそんなリヒターと彼の公私に渡るパートナーであり、本コンサートも一緒に作り上げてきたユリア・マールへのインタビューや、15年間にわたって彼女が撮りためていたリヒターの創作の様子を捉えたプライベート映像、そして彼が作曲家として成功するまでの苦難の道のりやマールとの繋がりも明らかにされていく。監督は「U2」ボノやサム・スミスなど様々なミュージシャンとコラボレートしてきたナタリー・ジョンズが務める。『SLEEP マックス・リヒターからの招待状』は新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:SLEEP マックス・リヒターからの招待状 2021年3月26日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開©2018 Deutsche Grammophon GmbH, Berlin All Rights Reserved
2021年03月27日クロエ・グレース・モレッツ、マイケル・ペーニャらが出演する現在公開中の実写映画『トムとジェリー』より、トムがジェリーを捉えようと作った仕掛けの全貌が映し出された本編映像が到着した。アニメーションと現実世界が融合し、アニメーションシリーズのオマージュや効果音もをふんだんに取り入れられ、ファンも大興奮の本作。到着した映像は、ホテルのネズミ対策としてケイラに雇われたトムが、ジェリーを捉えようと作った、まるでピタゴラスイッチのような壮大なネズミ捕りにまさかのジェリーがひっかかってしまうシーン。ホテルの部屋の隙間から香る魅惑的な匂いにつられ、ジェリーが扉を開けると、そこには美味しそうなチーズが。そしてジェリーがチーズを掴むとトラップが発動し、チーズについていたロープが引っ張られ、ドライヤーのスイッチがオン、バスタオルから水がコーヒーメーカーに注がれ――と、どんどん仕掛けがジェリーの方へと迫る。さらに、ついにジェリーの頭上にあったケージが落ちそう…といったところで映像は終了してしまう。じわじわと迫るこの大掛かりな仕掛けでトムとジェリーの追いかけっこに終止符は打たれるのか?続きが気になる映像となっている。『トムとジェリー』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:トムとジェリー 2021年3月19日より全国にて公開©2020 Warner Bros. All Rights Reserved.
2021年03月27日アネット・ベニングとビル・ナイ、さらに『ゴッズ・オウン・カントリー』「ザ・クラウン」で人気上昇中のジョシュ・オコナーによる家族のアンサンブル『HOPE GAP』が、邦題『幸せの答え合わせ』として公開が決定した。29年間連れ添った夫にまさかの離婚宣言をされる妻を、アカデミー賞に4度ノミネート、ゴールデン・グローブ賞6度ノミネート(2度受賞)を誇る『20センチュリー・ウーマン』のアネット・ベニング、その夫を『ラブ・アクチュアリー』で英国アカデミー賞に輝いたビル・ナイ。彼らの一人息子役には、大ヒットNetflixシリーズ「ザ・クラウン」で若き日のチャールズ皇太子役を演じてゴールデン・グローブ賞や放送映画批評家協会賞などを獲得、「ロエベ(LOEWE)」や「ブルガリ(BVLGARI)」のアンバサダーをつとめる英国若手スター、ジョシュ・オコナーが扮する。『グラディエーター』でアカデミー賞脚本賞を受賞したウィリアム・ニコルソンが、自身の両親との実体験を基に脚本を書き上げ、自ら監督も手掛けた。可笑しみと切なさの間を行ったり来たりする家族のリアルな台詞は、自分の家族アルバムの1ページに出会ったかのよう。夫のまさかの離婚宣言から始まった家族それぞれのリスタートが、人は何があっても光差す方へ必ずまた歩き出せると教えてくれる。この度解禁されたメイン写真では、29年間連れ添った夫婦の妻グレースを演じたアネット・ベニングと、夫エドワードを演じたビル・ナイが、イギリス南部の海辺の町シーフォードにある、「ホープ・ギャップ」と呼ばれる美しい入り江が広がる崖の上で静かに佇む姿が切り取られている。2人の絶妙な距離感から夫婦の関係の綻びが伺えるものとなっている。『幸せの答え合わせ』は6月4日(金)よりkino cinema横浜みなとみらい、kino cinema立川高島屋S.C.館、kino cinema天神ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:幸せの答え合わせ 2021年6月4日よりキノシネマみなとみらい・立川・天神ほか全国にて公開© Immersiverse Limited 2018
2021年03月26日カナダ・ケベック州の人里離れた深い森を舞台に、そこで暮らす世捨て人たちの元にある来訪者が現れるところから始まるヒューマンドラマ『やすらぎの森』。この度、本作の公開日が5月21日(金)に決定したことが分かった。カナダのアカデミー賞にあたるカナダ・スクリーン・アワードで5部門にノミネート(助演男優賞受賞)された本作は、80代の男女を主人公に迎え、新たな出逢いと湖畔での穏やかな共同生活を描く、人生の晩年をいかに生きるかというテーマを詩情豊かに綴る愛と再生の物語。森の中の湖のほとりにたたずむ小屋で、愛犬たちと一緒に静かな暮らしを営む3人の男性のもとにやってくるのは、少女時代に不当な措置によって精神科療養所に入れられ、60年以上も外界と隔絶した生活を強いられてきた80歳の女性ジェルトルード。彼女を演じたのは、カナダの演劇、映画、テレビ界で約70年のキャリアを築いたアンドレ・ラシャペル。しかし、名女優アンドレは、惜しくも2019年11月に他界し、本作が遺作となっている。『やすらぎの森』は5月21日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:やすらぎの森 2021年5月よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2019 - les films insiders inc. - une filiale des films OUTSIDERS inc.
2021年03月26日マーゴット・ロビーが脚本に惚れ込み、主演とプロデューサーを兼務して映画化を実現させた『ドリームランド』。この度、マーゴットと相手役のフィン・コールのインタビュー映像が到着した。今回到着したのは、2019年4月開催の「トライベッカ映画祭」でのインタビュー映像。本作で銀行強盗犯を演じたマーゴットは、物語の魅力について「すばらしい映画になると思ったし、舞台や時代を含め、物語を肌で感じられるような作品です」と言い、「監督のマイルズが見事な手腕を発揮しました。ユージンの内面的な変化も美しいと思ったし、私と彼の関係性も追究したことがないものでした」とふり返る。主演とプロデューサーを兼務している今作。「結構うまく両立できるもの」と言うと、マーゴット扮する銀行強盗犯に恋情を抱く少年を演じたフィンは「切り替えも驚くほど早いんですよ。彼女のような才能豊かな人と仕事ができて幸運です」と共演した印象を明かす。「和気あいあいとしていました」「本当に楽しかった」と撮影は2人共楽しかったそうで、「皆さんにも楽しんでほしい」とコメントしている。『ドリームランド』は4月9日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ドリームランド 2021年4月9日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C)2018 DREAMLAND NM,LLC
2021年03月26日進学や就活、就職、転職…さまざまな形で“始まり”があるこの季節。心機一転でリスタートしたい人や、慣れ親しんだ場所を離れ、新しい環境に向かう人たちも多いはず。コロナ禍、物事が従来通りにはいかないいまこそ、前向きな気持ちになれて楽しめる作品に注目。新生活をいっそう輝かせる、お気に入りの映画やドラマを見つけてみては?▼自分が大切にしてきたことを守り続ける『マイ・インターン』(2015)あらすじ自ら立ち上げたファッションサイトが急成長を遂げたジュールズは、いまや何百人もの社員を束ねるCEOとして、毎日を慌ただしく過ごしていた。そこへ、会社の社会福祉事業で雇用された40歳年上の“シニア”インターンのベンがやってくる。そんな中、仕事でも家庭でも問題が持ち上がり、人生の危機に陥ったジュールズ。人生経験豊富なベンが寄り添うが…。『プラダを着た悪魔』で仕事と恋に奮闘し、ファッション業界でキャリアアップしていく姿を等身大で演じて多くの支持を集めたアン・ハサウェイが、同作の“その後”のような主人公に。ロバート・デ・ニーロがチャーミングに演じる、親世代のインターン、ベンは様変わりしたブルックリンの街並み同様、古き良き物は大切にしながら世の中の移り変わりを受け入れようとする。ベンがジュールズに贈るアドバイスは決して高圧的でなく、CEOや母の顔を持つ彼女を心から敬った上でのこと。その温かさに、“我が社にもデ・ニーロ求む”と思った方は多いかも!?Netflixにて配信中。▼自分が望む人生が叶う場所はどこ?『ブルックリン』(2015)あらすじ1950年代。エイリシュは大好きな姉ローズの計らいで、女性が仕事をする場が限られたアイルランドの小さな町を出て、新天地のアメリカ・ニューヨークへと旅立つ。すべてが新しく知ることばかりでホームシックになってしまうエイリシュ。新たな出会いや、先人たちの支えを得て少しずつ毎日が輝いていくが、やがてどうしても故郷に戻らなければならない出来事が起きる。アイルランドとアメリカ、2つの国で揺れ動く主人公を演じたシアーシャ・ローナンは、当時13歳の『つぐない』以来となる2度目のアカデミー賞ノミネートを果たした。故郷と新天地でのダンスシーンや海水浴シーンなどが対照的に描かれていくなか、最初に船の中で出会った“先輩”にファッションやメイク、立ち振る舞いを伝授され、扉を開けていくシーンと終盤のシンクロに注目。大都会は、彼女と同じように故郷を離れてきた者たちの集合体なのだと改めて気づかされる。Hulu、dTVにて配信中。▼人生、何が起こるか分からない。いつでも謙虚に『インターンシップ』(2013)あらすじ巧みな話術を武器に長年、営業畑で活躍してきたビリー(ヴィンス・ボーン)とニック(オーウェン・ウィルソン)は、デジタル化の波を受けて失業。ひょんなことから、あの“Google”にインターンとして採用される。周囲は超優秀な学生ばかり。ITが苦手な2人は、天才なのに自分に自信がない女性やスマホから顔を上げさえしない冷めた青年ら“はみ出し者たち”とチームを組み、ほんの一握りしかなれない正社員を目指すが…。『TED テッド』のスタッフのもと『ナイト ミュージアム』ショーン・レヴィが監督、実際のGoogle本社でロケが行われている。中年男性ペアが若者たちと描く現代のアメリカンドリームは、かつては“それでよし”とされた価値観に疑問を呈し、謙虚に学び続ける姿勢やチームワーク、顔を見て話し合うことの大切さを伝える。2人の例え話は80年代カルチャーばかりだが、劇中で何度も引用される『フラッシュダンス』(83)を未見の方は、ぜひとも“ググって”観てみてほしい。Amazon Prime Videoにて配信中。▼“美しさ”はあなただけのもの『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』(2018)あらすじコスメハイブランドの通販部門で働く、自分の容姿にコンプレックスを持つレネー(エイミー・シューマー)。ある日、通いはじめたジムでハプニングに見舞われ、頭を打って気絶。目が覚めて、絶世の美女に生まれ変わったと信じ込んだ彼女は、本社ビルの受付に採用され、憧れの上司(ミシェル・ウィリアムズ)に見込まれてセカンドラインを任されるなど、仕事も恋愛も絶好調になるが…。トム・ハンクスの代表作の1つ『ビッグ』(88)に触発され、「美しくなりたい!」と願ったことが現実になったレネー。もともと日ごろから美容系YouTubeをチェックしたり、親友にメイクをしてあげたりと、できる範囲で美しくなるための工夫を惜しまなかった女性。そんな彼女が自己肯定と自信を手に入れたら、鬼に金棒だ。“私は私”だから、いまの自分に誇りを持つ。その姿はきっといまを生きる人たちの背中を押してくれるはず。Amazon Prime Videoにて配信中。▼“いまの自分”に重なる登場人物が見つかるドラマ「ミセン-未生-」(2014)あらすじプロの囲碁棋士になる道を断念したチャン・グレ(イム・シワン)は、26歳にしてコネで大手総合商社のインターンになる。これまで囲碁ひと筋、高卒で社会人経験もないグレはコピーのとり方から何から、1から学ぶことに。同期や上司からも相手にされない中、囲碁で培った才能と経験を活かしながら少しずつ信頼を得ていく――。韓国でサラリーマンのバイブルといわれ、社会現象を巻き起こしたお仕事ドラマ。2016年に日本でもリメイクされた。初めて飛び込む“会社”という別世界で、自分に何ができるのかを突きつけられながら、可能性を1つ1つ広げていくグレの姿は身につまされることも。『スマホを落としただけなのに』韓国リメイク版にも出演するイム・シワンほか、イ・ソンミン、カン・ソラ、カン・ハヌル、キム・デミョンらの群像劇としても見応えたっぷり。Amazon Prime Video、Huluなどにて配信中。▼全力を注いだ、その熱量は伝播するドラマ「宮本から君へ」(2018)あらすじ大学卒業後、都内の文具メーカー・マルキタの営業となった宮本浩(池松壮亮)の成長を描く。通勤途中の駅のホームで一目ぼれした女性と恋が始まりかけたり、敬愛する先輩の神保(松山ケンイチ)の退職に花を持たせるべくコンペに奮闘したり、常に全力を尽くしていくが――。青くさいまでに愚直で暑苦しく、必死で、営業スマイルもできない宮本。世の中は割り切ったり、妥協したりの連続でも、宮本は決して諦めない。自分をどこまでも追い込みながら、その熱量を周囲に伝播させていく宮本を、池松さんも実際に頭を丸めて大熱演。ドラマ版で出会った靖子(蒼井優)と交際を始める映画版では、2人にとって人生最大の試練に立ち向かう。U-NEXT、Paraviにて配信中。▼自分の存在を特別にするものとは…?ドラマ「私の“初めて”日記」(2020)あらすじ高校2年の初日を迎えたデービー(マイトレイ・ラマクリシュナン)。去年父親を亡くして以来、困難続きだった彼女は、今年こそは憐れみの対象でなく、クールな評判を得るために気持ちを新たにする。まずは、超イケてる水泳部のパクストンとセックスすることを目標にするが…。『オーシャンズ8』「The Office/ジ・オフィス」のミンディ・カリングがショーランナー。彼女と同じくインド系の主人公に、親友役はアジア系やアフリカ系で、二枚目役は日系と現代のアメリカの縮図のような人種構成はSNSでも話題に。喪失感から少しずつ立ち直り、自分自身を見つめ直していくのは高校生だけじゃない、大人もハッとさせられる次世代青春コメディ。ナレーションは、なぜか元プロテニス選手のジョン・マッケンローが務めている。Netflixにて配信中。(text:Reiko Uehara)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-マイ・インターン 10月10日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国© 2015 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVEDアイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング 2018年12月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開Ⓒ2018 TBV PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年03月26日「ブレイキング・バッド」「ベター・コール・ソウル」のボブ・オデンカークを主演に迎え、「ジョン・ウィック」シリーズのスタッフが手掛けた痛快ハードボイルド・アクション大作映画『NOBODY』(原題)が、邦題『Mr.ノーバディ』として6月11日(金)より日本公開。インターナショナル版の予告映像が到着した。ハッチ・マンセルは、仕事では過小評価され、家庭ではリスペクトできない父親として扱われるなど、人生の苦難をぐっと受け止めながら生きる、“何者でもないただの男(NOBODY)”だった。ある夜、郊外にある自宅に2人の強盗が押し入るも、ハッチは暴力を恐れ、反撃することができなかった。事件をきっかけにさらに家族から失望され、同じ職場の義弟にもいちゃもんをつけられたハッチは、胸の中で煮詰まっていた怒りがふつふつと湧き上がっていく…。ふと路線バスで出会ってしまったチンピラたちの安直な挑発がトリガーとなり、ついにド派手にブチギレる!本作は、全編主人公目線のカメラワークで展開する挑戦的な演出で話題となった『ハードコア』のイリヤ・ナイシュラー監督と、「ジョン・ウィック」シリーズの脚本家デレク・コルスタッドが新たにタッグ。主人公ハッチを演じたのは、海外ドラマファンから高評価を集める「ブレイキング・バッド」の悪徳弁護士ソウル・グッドマンとして知られ、その前日譚を描く「ベター・コール・ソウル」では過去4度のエミー賞や、本年度のゴールデン・グローブ賞にノミネートされたボブ・オデンカーク。『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』や『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『ネブラスカふたつの心をつなぐ旅』など、映画でも活躍する彼が、今回はボロボロになりながらも痛快なアクションを見せる。共演には、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの"ドク"ことエメット・ブラウン博士役でも知られるベテラン俳優クリストファー・ロイド、100の顔を持つ名優、『トップガン』『トータル・リコール』のマイケル・アイアンサイド、『ワンダーウーマン』の“母”ヒッポリタ女王役のコニー・ニールセンら名優が集結。一筋縄ではいかない多彩なキャスト陣が主人公ハッチとどのように絡んでいくのか注目。この度解禁となった予告では、ブチギレ状態になったハッチがチンピラたちを圧倒!その事件をきっかけに武装集団やロシアンマフィアたちにも命を狙われ、銃撃戦やカーチェイス、爆破など、激しい戦いを予感させるシーンが連続して映し出されていく。予告の最後では、「アンタ何者?」と問われ「何者でもない(NOBODY)」と答えるハッチだが、子猫に餌をあげながら、血だらけの顔面でタバコを吹かせている佇まいにも期待が高まる。『Mr.ノーバディ』は6月11日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:Mr.ノーバディ 2021年6月11日より全国にて公開© 2021 Universal Pictures
2021年03月26日世界三大映画祭の常連であり、世界中から新作を待ち望まれているフランソワ・オゾンの最新作『Summer of 85』が8月20日(金)より日本公開されることが決定。ティザー映像が解禁となった。本作は、オゾン監督自身が17歳の時に出会い深く影響を受けたエイダン・チェンバーズの小説「Dance on my Grave」(おれの墓で踊れ/徳間書店)を映画化。描かれるのは、運命的な出会いを果たした美しき少年たちの、初めての恋と永遠の別れ。原作小説に感銘を受けた10代当時の感情を投影しながら、少年たちの忘れられないひと夏の恋物語を鮮やかに映し出し、爽やかで瑞々しい極上のラブストーリーを誕生させた。1985年夏のフランス、進路に悩む労働者階級の16歳の少年アレックスは、自然体で飄々とした18歳のダヴィドと出会い惹かれ合う。演じるのは、いずれもオゾン監督自らオーディションで見出した注目の新鋭フェリックス・ルフェーヴルとバンジャマン・ヴォワザン。色鮮やかでノスタルジックな映像美と、80年代ヒットソングの数々で彩られた、少年たちの美しくも儚い夏のひと時を、普遍的な思春期の初恋の形として描き出した本作は、世界の名だたる映画祭で高い評価を獲得。第73回カンヌ国際映画祭でオフィシャルセレクションに選出、第15回ローマ国際映画祭で観客賞を受賞、第46回セザール賞では作品賞や監督賞など12部門にノミネートされ、多くの映画人や観客を魅了している。映像では、「THE CURE」の1985年リリースの「In Between Days」を聴きながら、憂いを帯びた表情でダヴィド(バンジャマン・ヴォワザン)との初めての恋を思い出すアレックス(フェリックス・ルフェーヴル)の哀愁漂う姿が映し出されている。ダヴィドがアレックスにとってこの夏の全てだったと感じさせる幸せな瞬間、悔やんでも悔やみきれない嫉妬に狂い彼に対し憎悪を浮かべた瞬間。狂おしいほど愛した彼の存在を確かめれば確かめるほど、言葉にならない感情が溢れ出すエモーショナルな映像となっている。最後には彼への想いを押し込めるように静かに目を閉じ、そっとその存在を心に刻んでいるようにも感じられる。またフィルムで撮影された映像は、アレックスとダヴィドの存在をその体温が伝わるほど艶めかしく映し出し、アレックスの初恋の衝動と共にダヴィドの面影が残るものとなっている。『Summer of 85』は8月20日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:Summer of 85 2021年8月20日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES
2021年03月25日アイルランドの新鋭クレア・ダンが企画・脚本・主演を務め、『マンマ・ミーア!』のフィリダ・ロイドが監督を務めた『サンドラの小さな家』。夫のDVから逃れたシングルマザーが2人の娘たちのために再起していく物語では、その音楽も注目されている。この度、シーア(Sia)の2曲が流れる本編シーンが特別に公開された。アイルランドを代表するロックバンド「クランベリーズ(The Cranberries)」の「Dreams」(92)や、アメリカの人気バンド「ザ・キラーズ(The Killers)の「Run For Cover」(17)などのロックナンバーに加え、「シン・リジィ」や「メタリカ」などがカバーしているアイルランド民謡「Whiskey in the Jar」、アイルランドの小説家ジェイムズ・ジョイスの「ダブリン市民」に登場することで有名なバラードでクレア自ら歌いあげる「オーグリムの乙女」と、バラエティに飛んだ楽曲が使用されている本作。最も印象的なのは、シーアの大ヒット曲「シャンデリア」(14)とデヴィッド・ゲッタがシーアをフィーチャリングした「Titanium」(11)が流れるシーン。映画の冒頭、主人公サンドラは「シャンデリア」を娘2人と歌いながら踊る。母娘の仲睦まじさと絆が一瞬にして分かる名シーン。クレアにシーアの曲をチョイスした理由を尋ねると、「脚本の初稿段階から、シーアの曲をイメージしていました。特に娘たちと一緒に歌う最初のシーン、『シャンデリア』がかかるあのシーンですが、古い脚本では、サンドラが持っているiPodの中に、彼女を助けてくれるアンセム(応援歌)的な楽曲が入っていて、その中にシーアの曲が含まれているイメージでした」と語る。「決定稿にその部分はないんですが、サンドラがサバイブするために聴く曲としてシーアをイメージしていました。例えばお掃除をしているときもシーアの曲を聴いている、そういうキャラクター像です」と、当初からシーアの力強い曲が本作の重要な要素だったことを明かす。「シャンデリア」はシーアが薬物とアルコール依存症に苦しんでいた時期に作った曲と言われる。“私はこれからも生きていく”と、夫からのDVに苦しむサンドラが自分を励ますように歌っていると、曲は突然夫のガリーに止められ、目を覆いたくなるような壮絶な暴力シーンへと続く。「『シャンデリア』は、何かに対して愛を持ちつつも、すごく大きな怒りを表現している曲だと私は感じていました。愛と怒りを重ね合わせて一日一日を生き延びていっている。でも決して被害者じゃない、サバイバーなんです。それはサンドラにぴったりでした」。やがて、サンドラはセルフビルドで娘たちと暮らす家を建てようと思いつき、手を差し伸べてくれた仲間たちと家づくりを始める。素人ばかりの集団がコツコツと家を建てていくシーンでほぼフルコーラスで流れるのが「Titanium」だ。“私は倒れない、チタンのように強いから”という意味の歌詞は周囲からの優しさと自分自身の力で強くなっていく、まさにサンドラのテーマソング。「シーアの曲にサンドラが助けられ、エネルギーを与えられています。彼女の世界が、まるで戦争の前線のような状態であっても、子供たちと安全でいられる場所があって、子供たちと共に聴く音楽であり、それを象徴する意味合いを持った曲としてイメージしていました」と語るクレアは、最後に「サンドラは人生を変えるために自分自身のヒーローになろうとしています。希望が欲しい人、人は立ち直れると信じたい人は是非見てください」と力強いメッセージをくれた。『サンドラの小さな家』はは4月2日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:サンドラの小さな家 2021年4月2日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開©Element Pictures, Herself Film Productions, Fís Eireann/Screen Ireland, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute 2020
2021年03月25日『荒野にて』『ゲティ家の身代金』のチャーリー・プラマーが主演を務める緊迫のサスペンス・スリラー『クローブヒッチ・キラー』が公開されることが決定。併せて、場面写真と日本版予告が解禁となった。■ストーリー16才の少年タイラーは、信仰を重んじる小さな町の貧しくも幸せな家庭で暮らしている。ある日、ボーイスカウトの団長も務め、町でも信頼の厚い父親ドンの小屋に忍び込んだタイラーは、猟奇的なポルノや不穏なポラロイド写真を見つけてしまう。調べを進めていくにつれ、10年前に起きた未解決事件「巻き結び(クローブヒッチ)連続殺人事件」の犯人が父親ドンなのではと、日ごと疑惑は増すばかり。同じく事件を追う少女カッシに協力を求め、真相を究明しようとするが…。■チャーリー・プラマー主演!緊迫のサスペンス・スリラー本作は、80年代のアメリカで黄金期を迎えた10代の若者を主人公にしたジュブナイル映画と、ホラーとスリラーの要素がつまったスラッシャー映画、その系譜にある「ストレンジャー・シングス 未知の世界」『サマー・オブ・84』を彷彿とさせるティーンエイジャー目線で紡がれたサスペンス・スリラー。監督は、米映画界の新鋭ダンカン・スキルズ。家族への信頼と疑い、コミュニティにおける人間関係の不協和音が見る者を思春期へとタイムスリップさせ、衝撃的な結末が純真無垢な時代の終わりを痛烈に焼き付ける。主演を務めるのは、名匠リドリー・スコット監督作『ゲティ家の身代金』で誘拐被害者となる富豪の孫を演じて注目を集め、『荒野にて』では第74回ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した、ハリウッドがいま最も注目するチャーリー・プラマー。父親のドン役には、『ザ・シークレット・サービス』や「アメリカン・ホラー・ストーリー」など映画からTVシリーズまで幅広い活躍をみせるディラン・マクダーモット。母親役には『ブロークン・アロー』『愛と呼ばれるもの』のサマンサ・マシス。チャーリー・プラマー扮するタイラーの相棒となる少女カッシ役には、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のマディセン・ベイティが抜擢された。今回解禁された場面写真には、父親の小屋で見つけた不穏なポラロイドや、父親を疑いの目で見つめるタイラーの姿、車の中で意味ありげに視線を交わすタイラーとカッシの姿などが切り取られている。『クローブヒッチ・キラー』は6月11日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:クローブ・ヒッチ・キラー 2021年6月11日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©CLOVEHITCH FILM, LLC 2016 All Rights Reserved
2021年03月25日ついに明日3月26日(金)公開となるミラ・ジョヴォヴィッチ主演映画『モンスターハンター』より、ミラやポール・W・S・アンダーソン監督をはじめ、キャスト・スタッフたちが本作について語る特別映像が到着した。本作は、2004年に第1作を発売して以降、16年たったいまなおファンを増やし、シリーズ累計販売本数6,600万本(2020年12月31日現在)を誇る日本発の大ヒットゲームシリーズの実写化。到着した映像では、映画がいかにこのゲームシリーズへのリスペクトにあふれ、現実世界の延長線上かのような感覚に陥るほどの完成度へと到達したのかが分かる。冒頭、ミラが「モンハン大好き。早くこの映画を届けたい」と話し、アンダーソン監督も「私もモンハンの大ファンで、ゲームの世界観に惚れ込んだんだ」とモンハン愛を語る映像からスタート。ゲームプレイ映像と映画のシーンが次々と映し出されていく中、「ゲームファンがどう反応するか注意を払っていた」「ゲームに敬意を払っている」などとキャスト陣が証言する場面も登場。また、ゲームファンたちはモンスターの細部まで知り尽くし、目も肥えていると考えたプロダクション・デザイナーのエドワード・トーマスは、製作準備初期段階に熱心なゲーマーとグラフィックアーティスト何人かを自分の部門に連れてきたそう。モンスター、武器、お馴染みの肉焼きなどは、余念のない徹底ぶりだ。そして、ナミビアの海岸砂丘やセスリエム渓谷、南アフリカのタンクワなどで過酷な撮影も敢行。「イメージそのものだった」とトーマスもふり返っている。映像ラストでは、「最高傑作だ」とアンダーソン監督が自信を見せており、あらゆる関係者のモンハン愛こそが、本作の原点にして核心であることを映像は物語っている。『モンスターハンター』は3月26日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:モンスターハンター 2021年3月26日より公開©CONSTANTIN FILM Produktion Services GmbH
2021年03月25日作曲家ヨハン・ヨハンソンの初長編監督作品であり、遺作となった映画『最後にして最初の人類』(原題:Last and First Men)の日本公開が決定。ティザービジュアルと予告編も到着した。ヨハンソン監督は、クラシックと電子音を融合させた音楽スタイルで知られ、映画をはじめ舞台・コンテンポラリーダンスなど幅広いジャンルで活躍した作曲家。アカデミー賞(主演男優賞)に輝いた『博士と彼女のセオリー』でゴールデングローブ賞作曲賞を受賞、『メッセージ』でも同賞にノミネートされたことも。しかし、キャリア絶頂期にあった2018年2月9日、48歳でこの世を去ってしまった。今回公開されることが決定した本作は、シネマ・コンサートの形式で生上演されていたものがベース。ヨハンソンが監督した16mmフィルムの映像をスクリーンに投影し、『ナルニア国物語』シリーズや『フィクサー』のティルダ・スウィントンが朗読を加え、ヨハンソンによるスコアをオーケストラが生演奏するというスタイルで、亡くなった後、これを16mmフィルムの撮影監督を務めたシュトゥルラ・ブラント・グロヴレンを中心としたスタッフが、1本の映画として構成。英国の哲学者で作家のオラフ・ステープルドンの同名小説(1930/邦訳は絶版)を原作とした本作は、昨年2月のベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映もされている。そして、公開決定と同時に到着したビジュアルは、旧ユーゴスラビアに点在する「スポメニック」と呼ばれる巨大な戦争記念碑が目を引く。映像にもそんなモニュメントが登場し、“最後の人類”から人類滅亡の危機が迫っていることを知らせるナレーションが収録されている。『最後にして最初の人類』は7月23日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほかにて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:最後にして最初の人類 2021年7月23日よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国にて公開©2020 Zik Zak Filmworks / Johann Johannsson
2021年03月25日名優ロバート・デ・ニーロが主演し、全米公開時には『TENET テネット』を抑え初登場No.1の大ヒットを記録したコメディ映画『グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告』。本作を最初に映画化へと導いたのは、当時11歳の少年トレ・ピアートであることが分かった。本作に“製作総指揮”としてクレジットされているトレ・ピアートは、原作との出会いと映画化に至った経緯について、「3年前に学校の宿題でこの小説(「The War With Grandpa」※ロバート・キンメル・スミス著)を読みました。うちでは原作がある映画を見る場合、まず原作を読んでから映画を見るという決まりになっています。だから小説を読んだ後、映画を見るのを楽しみにしていたんです」と話す。「でもユーチューブやネットフリックス、ヴィメオで探しても見つかりませんでした。それでラッキーなことに両親が映画のプロデューサーなので、映画にしようと提案したんです。2人とも名案だと思ってくれて、今に至ります」。この「The War With Grandpa」は、トレだけでなく多くの子どもたちの心を鷲掴みにした。この反応を見て、製作のマーヴィン・ピアートとローザ・ピアートはこのプロジェクトを本格的に始動させた。しかも、トレはアイディアを出しただけで名前がクレジットされているわけではなかった。父マーヴィンは、本作の製作過程全てにトレを関わらせようと早くから決めていたという。「息子に希望や人生の教訓を与えたかった。まだ子供だから貢献度が低いとは思ってほしくなかったのです」と言い、「ロバート・デ・ニーロをキャスティングしようと提案したのはトレです。(アーサー役のコメディ俳優)ロブ・リグルもそうです。息子はイタズラや脚本に対して意見を出し、草稿もすべて読んでいます。製作チームの立派な一員なのです」。その後のトレの献身的な仕事を見て、ローザも「トレは製作総指揮のクレジットを勝ち取りました。あの子は本物です」と太鼓判を押す。トレはおそらく世界で最も若いプロデューサーだろう。現在は15歳。これから彼の作る映画を期待して待ちたい。『グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告』は4月23日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グランパ・ウォーズおじいちゃんと僕の宣戦布告 2021年4月23日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2020 Marro WWG LLC. All rights reserved.
2021年03月24日ジェシカ・チャステインが組織に刃向かう反逆の暗殺者を演じたアクション・エンターテインメント大作『AVA/エヴァ』。主人公エヴァの見事な変装姿も見どころの本作から、本日3月24日に誕生日を迎えるジェシカ演じるエヴァの変装写真が解禁された。本作でジェシカが演じるのは、完璧な容姿と知性、そして圧倒的な戦闘能力を持つ暗殺者エヴァ。組織の言いなりになってきた彼女が、人を殺めることへの葛藤に苦しみ、やがて命令に背いて反旗を翻していく。この度解禁された変装写真では、ジェシカ演じる暗殺者のエヴァが標的に気づかれずに近づくため、あるときはブロンドのショートヘアにジャケット姿の秘書風に変身。またあるときは、大胆なカットの赤色ロングドレスに身を包み、ゴージャスな雰囲気を漂わせている。一方、普段のエヴァは赤毛のボブヘアに、ラフな上着とジーンズを身に着け、メイクもほとんどしない飾らない姿が写されている。エヴァの任務中と普段のON/OFFの両方の姿を垣間見ることのできる変装写真となっている。『AVA/エヴァ』は4月16日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:AVA/エヴァ 2021年4月より新宿バルト9ほか全国にて公開©2020 Eve Nevada, LLC.
2021年03月24日数多くの名作を世に送り出してきたサーチライト・ピクチャーズが、新鋭監督クロエ・ジャオと共に贈る映画『ノマドランド』。この度、主演のフランシス・マクドーマンドが一般のノマドのなかに完璧に溶け込んだ本編映像が到着した。今回解禁されたのは、マクドーマンド演じる主人公ファーンがノマドの友人リンダに誘われ、ノマドたちが集まってコミュニケーションを交わすイベント“RTR(Rubber Tramp Rendezvous)”に参加するシーンの一部。最初は不安な表情を浮かべているファーンだが、リンダやイベントで出会った新たな友人スワンキーともに交流していくなかで、次第に笑顔を見せていく。アメリカ各地から実際のノマドたちが集まるイベントということもあり、本シーンには大勢のノマドたちが登場。イベントの主催としてトークをするボブ・ウェルズは「(社会から)放り出された者たちで助け合うしかない」とノマドたちに語りかけている。プロの俳優はファーンを演じたマクドーマンドと、デイヴを演じたデヴィッド・ストラザーンのみで、ファーンと仲良く会話するリンダや、一緒に炊き出しに並ぶギプスをつけたスワンキー、ボブ・ウェルズを含むほかの登場人物は全員が一般のノマドたち。ノマドに自然に溶け込むマクドーマンに驚きを隠せない本編映像となっている。ノマドの生き様をリアルに体現するための役作りのひとつとして、マクドーマンドは自らノマドの労働に身を投じたそう。「アマゾン社の発送センターで、アカカブの収穫工場で、観光客向けのカフェで、国立公園のキャンプ指導員として、ファーンであるわたしも、実際に働くひとたちに混じりながら、働きました。ほとんどの場合、一介の従業員としか思われていませんでした」と様々なエリアで労働に励んでいたことを告白。さらに「高齢者が働くことの肉体的な限界と苦痛、と同時に、働くこと、キャンプ指導員として自然のなかで暮らすこと、生きる目的をもつこと、そして、こうした仕事から収入を得られることの喜びを演じようとしました」と役作りに込めた自身の想いを語っている。クロエ・ジャオ監督は「マクドーマンドはいつまでも役柄について悩み続けるような女優ではありません。からだで理解していくタイプなのです。実際に手に触れて納得していくのです」と分析。マクドーマンドがノマドとしてリアルに息づいている様子を目の当たりにした海外評論家からは、「マクドーマンドの顔はまるで“動く国立公園”のようだ」との声が上がっている。『ノマドランド』は3月26日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ノマドランド 2021年3月26日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2021年03月24日チャドウィック・ボーズマンの主演&プロデュース映画『21ブリッジ』から、麻薬捜査班フランキー・バーンズ刑事を演じたシエナ・ミラーのインタビュー映像が到着。相棒となる、チャドウィック演じる主人公の刑事との関係性や撮影についてふり返った。シエナが演じたのは、チャドウィック演じるアンドレ・デイビスの相棒となるタフな麻薬捜査官で、シングルマザーでもある女性という役どころ。『アメリカン・スナイパー』や『二ツ星の料理人』などのイメージを一新させ、本作でチャドウィックとの男女バディムービーという新規軸にも挑戦している。『マ・レイニーのブラックボトム』で本年度ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門の主演男優賞に輝き、さらにアカデミー賞主演男優賞にもノミネートされているチャドウィックほか、『セッション』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズ、『ローン・サバイバー』のテイラー・キッチュ、『ビール・ストリートの恋人たち』のステファン・ジェームズなど、共演に実力派が揃った本作。インタビュー映像でシエナは、“複雑で地味な難役”ばかり登場する本作に必要なキャスティングだったと分析。「警官をリアルに演じるため警察関連の考証も仰いだ」と役作りについてもふり返っている。さらに、「“一晩”の描写がいい。クライム・アクションにはもってこい」と本作の設定も絶賛。N.Y.市の協力の下、実際に夜間のマンハッタンで撮影を行うなど徹底してリアリティにこだわって製作された本作に、「真実味のある表現を完璧に追求した台本が常に魅力だった」と語っている。また、シエナ曰く劇中で事件解決のためにタッグを組むことになるアンドレ刑事は、“一匹狼”で、当初は彼女と組むことに乗り気ではなく冷ややかで無関心。しかし「すぐにフランキーを有能な刑事だと理解して徐々に戦力として認めるようになる。最後には絶妙な相棒になる」と劇中の2人の関係性を解説した。本作の撮影時は、実は闘病中だったチャドウィック。後にシエナは、当時は痩せて疲れている様子ではあったものの、彼がそれほど深刻な状態で撮影をこなしていたことに驚いたという。また、彼と最後に別れを告げた際、チャドウィックは目に涙を浮かべており、まるで本当のお別れのように感じたことも明かしている。『21ブリッジ』は4月9日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:21ブリッジ 2021年4月より全国にて公開©2019 STX Financing, LLC. All Rights Reserved.
2021年03月23日SNSを中心に「バラバラの立場でも信じあう彼女たちの姿が胸に響いた」「“最初の一歩”になる勇気をくれるラーヤに拍手!」など、魅了される人が続出している『ラーヤと龍の王国』。人との繋がりを無意識に求める、いまの時代だからこそ、仲間と共に突き進むラーヤの懸命な姿が胸に響いているようだ。また、下着のプロデュースや町おこし、さらには自ら生理との付き合い方について発信するなど、その情熱的な行動力で多くの女性から支持を集めるバービーや、ストイックに美を追求し、“誰もが憧れる女性”像を確立した田中みな実など、“自分らしさ”や“信念”を貫き、輝きを放つ女性たちの活躍が光る昨今。そこで今回は、観る者に勇気を与えてくれる女性たちが光るシスターフッドムービーに注目。新生活を控え、“自分をアップデートしたい”と感じる人にもオススメしたい話題作を紹介する。異なる“階層”で生きる2人の女性の生きざまが胸を打つ『あのこは貴族』公開中東京の一等地で生まれ育ち、“結婚=幸せ”という価値観の中で育てられたお嬢様の華子(門脇麦)と、地方都市から名門大学に進学するも学費が続かず中退した美紀(水原希子)。違う“階層”に生まれ、出会うはずのなかった対照的な2人が交わるとき、それぞれに思いもよらない世界が拓けていく…。決して嫉妬し合ったり、いがみ合ったりすることなく、お互いを認め合う華子と美紀の間には終始心地よい空気が流れる。ままならない日々の中でもそれぞれに希望を見出しながら未来を切り開く、逞しくも美しい2人の女性の生きざまが胸を打ち、きっと前向きな気持ちを与えてくれるはず。“私の未来は誰にもわからない”――諦めない野球少女の懸命な姿が観る者の心を揺さぶる『野球少女』公開中主人公は、プロの野球選手を目指す天才野球少女チュ・スイン(イ・ジュヨン)。“女性”を理由にプロテストに挑む資格さえ得られないスインだったが、それでも懸命に夢を追いかけ続ける彼女の姿は、やがて“プロになれなかった”コーチら周囲の心を動かし、ついにテストを受けるチャンスを掴むことに。“野球をしたい”という情熱を胸に、何度も立ちはだかる理不尽な逆境を乗り越えながら、ひたむきに走り続けるスイン。そんな彼女の傍らには、K-POPアーティストを夢見るもうまくいかない親友(チュ・ヘウン)、一家の稼ぎ頭として働く母(ヨム・ヘラン)らが寄り添う。それぞれの懸命な姿や、女性であることで多くの犠牲を強いられてきた母の言動もまた観る者の心を揺さぶり、胸を熱くさせること間違いなし。魔法よりも“本当に大切なもの”…仲間を信じ、一歩踏み出す新ヒロイン・ラーヤに勇気をもらえる『ラーヤと龍の王国』映画館 and ディズニープラス プレミア アクセスにて公開中『アナと雪の女王』『モアナと伝説の海』のディズニー・アニメーション待望の最新作であり、“龍の王国”を舞台に繰り広げられる少女ラーヤの戦いと成長を描く壮大なスペクタクル・ファンタジー『ラーヤと龍の王国』もまた、いま多くのファンから熱い支持を集めている。主人公は、父を失い他人を信じることをやめてしまった“ひとりぼっち”の少女・ラーヤ。舞台となる<龍の王国>クマンドラは、かつて龍と人が共存する平和な1つの国だったが、邪悪な魔物により人々が“信じあう心”を失ってしまったことで、バラバラになってしまう。世界を救うため、ラーヤは相棒のトゥクトゥクと共に、かつて魔物を退けた最後の“伝説の龍”シスーを見つけ出す。彼女の失われた力を蘇らせるべく再び旅路を進めていくが、シスーの助言や個性豊かな仲間たちとの出会いにより、ラーヤは“魔法よりも大切なもの”に気づかされていく。ディズニー・アニメーションといえば、王子様と運命的な恋に落ちるシンデレラや白雪姫といったヒロインたちの印象も強いが、本作の新ヒロイン・ラーヤは、たとえ“ひとりぼっち”でも決してブレることなく、自らの使命を全うしようと戦い続ける、これまでとは一線を画すヒロイン。心に傷を抱え、誰も信じることができずにいたラーヤだったが、シスーをはじめとする仲間たちとの関わり合いの中で心に変化が生じ、やがて彼女は世界を救うために大きな一歩を踏み出していく。また、ラーヤの運命を変えるきっかけとなる少女ナマーリとの関係性にも要注目。それぞれの輝きを放つ女性たちの生きざまと連帯から、“生きるためのヒント”を掴んでみては?『ラーヤと龍の王国』は映画館 and ディズニープラス プレミア アクセスにて公開中。※プレミア アクセスは追加支払いが必要。(text:cinemacafe.net)■関連作品:あのこは貴族 2021年2月26日より全国にて公開©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会ラーヤと龍の王国 2021年3月5日より映画館 and ディズニープラス プレミア アクセス 同時公開© 2020 Disney. All Rights Reserved.野球少女 2021年3月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。© 2019 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED
2021年03月22日2人の幼い子どもたちと共にDV夫から逃げ出した女性が、自分たちの家を自ら建てる『サンドラの小さな家』が4月2日(金)より公開。本作の監督を務めた『マンマ・ミーア!』の名匠フィリダ・ロイドのインタビュー映像が到着した。英国演劇界を代表する舞台演出家フィリダ・ロイドは、1999年に傑作ミュージカル「マンマ・ミーア!」演出を手掛け、その映画版としてメリル・ストリープ主演の同名映画を監督。劇場長編初メガホンながら映画『マンマ・ミーア!』はゴールデン・グローブ賞作品賞、英国アカデミー賞英国作品賞にノミネートされ世界的な大ヒットとなった。その後、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』では、再び主演に迎えたメリルをアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の主演女優賞に導いた。それから約10年、待望の劇場映画3作目に彼女が選んだのは、アイルランド出身の舞台女優で映画界ではほぼ無名のクレア・ダンが初めて書いた本作の脚本。ロイド監督は2012年から手掛けたオール女性キャストのシェイクスピア劇三部作でクレア・ダンの演技力を評価し、大役をキャスティングしている。本作を監督することになったきっかけを質問すると、その舞台公演中のことだという。「ニューヨークでの公演中、クレアに言われました。“私が書いている脚本を読んでくれない?意見を聞かせて欲しい“と。彼女が初めて書いた脚本だと知っていたので、読んでみて衝撃を受けました。何より驚いたのは彼女が言葉と映像のバランスを理解していたことです。初めて脚本を書いた人とは思えないバランス感覚でした。セリフが驚くほどリアルでクレアのダブリンでの日常が表れていました」と明かす。とはいえ、ロイド監督は自身がメガホンを取るつもりはなかったそう。「アイルランド人が監督すると思っていたんです。だから私は友人として意見を言っただけでした」というが、脚本開発が進むにつれ、「クレアの出演が保証されるなら私が監督したいと思いました。どんどん脚本に引き込まれ意志が固まりました。そうしてクレアが主導権を維持できるようにしたんです」と監督。どの作品もスターをキャスティングすることが成功への近道。しかし、ロイド監督はこのサンドラという役はまさに原題と同じクレア自身(“Herself”)が演じることが重要だと主張した。新しい才能にチャンスを与えたい、というロイド監督の強い想いがなければ、本作は生まれなかったかもしれない。サンドラというキャラクターについては「彼女はコミュニティーから切り離された女性です。DV被害者の女性の多くが家族や友人から孤立しています。そんな女性がコミュニティーを見つけてその中で自分を建て直すんです」と、テーマと共に語る。本作では実際にサンドラの家が建設される過程を見ることができるのも大きな見どころだが、「家が建っていく様子を見るのは神秘的な体験でした。俳優たちは毎日のように“すごい!”と驚いていました」と話し、「家は生き物のようでした」と撮影現場の楽しそうな様子をふり返る。最後には「クレアの演技をとても誇りに思います。彼女の勇気と信念に観客は目がくらむことでしょう」と、クレア・ダンに力強い絶賛を贈っている。『サンドラの小さな家』は4月2日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:サンドラの小さな家 2021年4月2日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開©Element Pictures, Herself Film Productions, Fís Eireann/Screen Ireland, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute 2020
2021年03月22日“水の精ウンディーネ”の神話を現代のベルリンを舞台に映画化した『水を抱く女』。この度、主人公ウンディーネを演じ、第70回ベルリン国際映画祭・銀熊賞(最優秀女優賞)とヨーロッパ映画賞・女優賞に選ばれたパウラ・ベーアから日本公開にむけてのオフィシャルインタビューが到着した。前作『未来を乗り換えた男』に続き、フランツ・ロゴフスキ、そして名匠クリスティアン・ペッツォルト監督との仕事になったことについて、パウラは「彼ら二人と働くのが大好きです」と語る。「すでにお互いを知っているということは、『水を抱く女』の撮影に確かに大きなアドバンテージがありました。知っている人と一緒に働いて、しかも彼らを深く信頼しているとき、それは作品作りに大いに役立ちますし、新しいことを色々と試すのがとても簡単になるのです」。さらに、「私たちは皆、非常に異なるバックグラウンドから来ているので、同じ物事に対して異なる視点を互いに持っています。それによって常に新しいことを学べるので、彼らと一緒に働くと、決して退屈になることはありませんでした」と撮影をふり返っており、3人の関係性の良さが伝わってくる。また、天才たちを魅力し、数多くの物語のモチーフになった“水の精ウンディーネ”については、オーストリアの詩人・小説家インゲボルク・バッハマンが1961年出版した「ウンディーネが行く」でのイメージが気に入っていると言うパウラ。「その中で“彼女は彼を涙で死に至らしめた”と書かれていて、それがウンディーネという女性を完璧に表現しているので大好きですね。彼女はとても敏感で、素朴で、本当の愛を信じていますが、一方、彼女のもとを去っていき、その心を傷つけるあらゆる人を殺してしまうよう呪われているのです」と解説。本作のおける役作りの一端が垣間見られた。これまで本作のペッツォルト監督だけでなくフランソワ・オゾン監督やフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督ら、錚々たる名匠からオファーされているパウラ。実は、オゾン監督が『婚約者の友人』のラッシュ映像をペッツォルト監督に見せたことが縁で『未来を乗り換えた男』のヒロインに抜擢されたという。そんな彼女にそれぞれの監督の演出の違いを問うと、「各監督の演出というのは、筆跡のように皆とても違うと思います。誰もが自分の解釈、焦点、作業ルーティン、好みを持っています。演出とは監督個人のキャラクターに非常に関連していて、類似点を見つけることが逆に難しいため、どれが、という風にピックアップすることはできません。彼らは皆、映画や物語が大好きです。そして、彼らは物語を語る正しい方法を見つけることに情熱を注いでいます。そこにたどり着く方法は、想像つく限り無限のバリエーションがあります」と興味深い答えが返ってきた。このコロナ禍においては、「日々些細なことに気づき、その美しさに目をやることをさらに学んだと思います。毎日健康であることを幸せに、光栄に思うようにしています」と個人的な変化を語るパウラ。いよいよ公開を迎える日本の観客に向けて「Vielen Dank!(ありがとうございます!)」とメッセージを送ってくれた。『水を抱く女』は3月26日(金)より新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:水を抱く女 2021年3月26日より新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開© SCHRAMM FILM / LES FILMS DU LOSANGE / ZDF / ARTE / ARTE France Cinéma 2020
2021年03月22日農業で成功することを夢見てアメリカ南部のアーカンソー州に移住してきた韓国人一家を描く『ミナリ』。毎月22日の「夫婦の日」に合わせ、本作で夫婦役を演じたスティーヴン・ユァン&ハン・イェリのインタビュー映像がシネマカフェに到着。農場経営の夢を追う夫ジェイコブと、田舎への移住を勝手に決めてしまった夫に怒り爆発の妻モニカを演じた2人が、それぞれ夫婦のキャラクターを語っている。自身が演じたキャラクターについて、そろって「共感した」と語るスティーヴン・ユァンとハン・イェリ。スティーヴンは第93回アカデミー賞でアジア系アメリカ人として初めて主演男優賞にノミネートされている。自身の夢のために、家族を強引なまでに引っ張っていこうとする夫・ジェイコブについてスティーヴンは、「子どもを育てないといけないし、将来に対する不安も感じる。自分が築いた家族に対して何ができるんだろうという疑問も。男性は、恐れてはいけないとか、恐れていることを見せてはいけないというプレッシャーを感じることがよくある。だから内側に抱え込んでしまって、一方的に決断をしてしまったりする」とコメント。“強くあらねばならない”という価値観に縛られ、気安く弱音を吐けない夫としての、そしてジェイコブと同じく2人の子どもを持つ父親としての葛藤を赤裸々に語っている。一方、ハン・イェリは初めて脚本を読んだときに「誰もが一度は経験したことのある、人生のエピソードがふんだんに盛り込まれている」ところに注目。自身が演じた妻・モニカを「何事も不器用で、とても寂しがり屋」と表現するも、「仕事を始めて、少しずつ社会的に力を持つような女性に変わっていきます。それに母親ですから、家族を守らなければいけないという使命感も持っている女性です」と、家族のためにたくましく成長していくモニカの強さに触れる。また、ハリウッドでアジア系アメリカ人の俳優として活動しているスティーヴンは、その経験がジェイコブというキャラクターを理解するのに役立ったよう。移民に限らず、「誰しもが“文化と文化の間にある独特な溝”にいる可能性がある」ことを指摘。「この映画を観て、人と自分が同じだってことを感じてほしい。他の人とのつながりを感じてほしいんだ」と胸の内を明かした。そして作品のテーマを聞かれたハン・イェリは、少しはにかんだ表情を見せながら、「『ミナリ』は愛の映画です。テーマは愛です」と指でハートを作りながら断言。2人のそれぞれの魅力が満載のインタビュー映像となっている。『ミナリ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ミナリ 2021年3月19日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©Photo by Melissa Lukenbaugh, Courtesy of A24
2021年03月22日ケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンの共演が話題の『アンモナイトの目覚め』。これまでの歴史劇での“活発で聡明、自立した”女性のイメージから、本作で新たな魅力をみせているシアーシャが、今回初めて挑戦した役作りへの試みと、憧れのケイトと共演した感想を語った。シアーシャが新しい方法で挑んだ役作り26歳で、これまで4度もアカデミー賞にノミネートされた経験を持つシアーシャが本作で演じるのは、物静かで献身的な貴婦人シャーロット。夫に依存しながら生きてきた女性で、これまでシアーシャが演じてきた姿とはガラリとイメージの変わる役に挑戦している。シャーロットは、ケイト演じるメアリー・アニング同様に19世紀のイギリスに実在した人物。実際に2人が、古生物学者と地質学者の妻という立場で交友関係にあったことは記録が残っているが、フランシス・リー監督は斬新なアイディアと現代的な思考を織り交ぜ、新たに繊細なラブストーリーを生み出した。シアーシャは今回の役作りについて「シャーロットに成りきるために毎日メモをとるようにしました。普段そんなことはしないし、あまり得意ではないのですが、フランシス(・リー監督)に役の背景を作るよう強く説得されたから。シャーロットが生まれてからこの映画で描かれるまでに起こったであろう彼女の人生を自分で作り上げることによって、この役が自分に近いものになりました。撮影の初期の段階でこの役を身近に感じることができました」と、これまにないアプローチ方法を取り入れたと明かす。さらに撮影に入る3か月前より、役を身体に染み込ませるための特訓も受けたといい、「役作りのためにピアノの稽古を再開することができたのは嬉しかった。3ヶ月練習してクララ・シューマンの美しい曲を学ぶ機会に恵まれました。あとは編み物もずっと練習してたのですが、こっちはつまらなかった(笑)。でも実際に当時の女性たちも毎日編み物をさせられて、そう感じていたかもしれませんよね?やってみなければ分からないことだったから体験できてよかったのです」と、当時の女性になりきる“特訓”が役に立ったことをふり返る。「共演を知って嬉しかった」ケイト・ウィンスレットの存在また、今回相手役となったケイトとの共演については、「ケイトとの共演は大好き!彼女は素晴らしい人です。私は子供のころから彼女をスクリーンで見ながら育ってきたから、共演を知ってとても嬉しかった。ケイトの好きなところは、信じられないほど仕事への集中力があって、プロに徹しながら、誰にでも親切で優しいところ。そしてそれだけではなく、仕事のために何でも自ら率先して行うところ」と熱を込めて語るシアーシャ。「ある場面を撮影するためなら、進んでできる限り滑稽に見えるようにしたり、いいテイクのために長い間雨に打たれて寒い思いをしてずぶ濡れになったり、自分のしていることに心から打ち込んでいて、あらゆることに対して優れたユーモア感覚を持っています。彼女の仕事に対する姿勢は本当に素晴らしい。それに彼女は普通の生活を送って素敵な家族もいます。仕事と私生活のちょうどいいバランスを見つけているようで、それを上手に行動に表すことができる。彼女との共演は本当に最高でした」とふり返っている。そんなシアーシャについて、ケイトも「シアーシャとの共演は素晴らしい体験でした。私たちはとても相性が良かったんです。私とシアーシャでは役へのアプローチの仕方がまったく違ったのですが、それが劇中のメアリーとシャーロットのようで、彼女の奔放な演技にとても感化されました。彼女とは19歳の差がありますが、この年の差を役に持ち込めたのも良かったと思っています。俳優として毎回そうしているけれど、今回は特にお互いに支え合えた最高の関係を築く事ができました」とインタビューで称賛している。ケイトとシアーシャという映画ファンにはたまらない2大女優の初共演で、惹かれ合う役柄を演じた本作。2人で支え合い、構築した細部にまでわたる圧倒的な演技はもちろん、2人の愛の美しさも目に焼き付けてほしいところだ。『アンモナイトの目覚め』は4月9日(金)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンモナイトの目覚め 2021年4月9日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© The British Film Institute, The British Broadcasting Corporation & Fossil Films Limited 2019
2021年03月21日本年度アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞など主要6部門にノミネートされたクロエ・ジャオ監督『ノマドランド』。本作は、主演フランシス・マクドーマンドら2名のメインキャスト以外は、実際のノマドを役者として起用したことでも話題。原作ノンフィクションにも登場したベテランノマドたちと、ジャオ監督やマクドーマンドらとの撮影エピソードが明らかになった。主人公ファーンを演じたマクドーマンド、デイヴを演じたデヴィッド・ストラザーン以外のノマド役に一般のノマドを役者として起用している本作。一般人を起用する手法は、ジャオ監督の前作『ザ・ライダー』でも実践した演出方法。メインで登場するノマドに抜擢されたのは、ジェシカ・ブルーダーによる原作にも登場したリンダ・メイとスワンキー。ほかにも劇中で焚火を囲んでノマドたちが身の上話をするシーンなどでは、ノマドたちが集まってコミュニケーションを交わすイベント”RTR(Rubber Tramp Rendezvous)”にジャオ監督自ら足を運び、ひとりずつ顔を合わせてキャスティングを決めていったそう。『ザ・ライダー』に引き続き、プロデューサーを務めたモリー・アッシャーは「現場には静寂が保たれました。カメラはノマドに固定されたきりになります。心おきなく話ができるように、十分な時間、話しやすい環境、気遣いが用意されました。このシーンによって『ノマドランド』の核心に達することができました」とジャオ監督による徹底ぶりを振り返る。10年以上ノマドとして生活しているスワンキーは「この映画に出演するために、実生活の状況を少しの間、忘れることにしました。出演してよかったです。ジャオは、なんと、わたしの腕のギプスのことも映画の筋に入れてくれました。素晴らしい人でした」と、ジャオ監督に信頼を寄せ、慣れない映画の撮影を心から楽しんでいた様子。2度のオスカーに輝いているマクドーマンドとの共演についても「まるでわたしが有名な映画スターで、彼女がわたしの熱烈なファンであるかのようにふるまってくれました。“一緒に映画に出られてとても嬉しい”と言ってくれました。なんだか、長い間離ればなれになっていた旧友に再会したような気持ちになりました。撮影中は今までに感じたことのなかったような愛、存在意義、感謝を感じました」と、撮影チームと丁寧に心を通わせながら作り上げたことを明かしている。彼女たち一般のノマドたちはほとんどが本名で登場し、自身の役に実体験も盛り込んでおり、ジャオ監督に演出を付けられながら映画用のキャラクターとして演じている。『ノマドランド』は3月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ノマドランド 2021年3月26日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2021年03月21日『アス』『ゲット・アウト』のブラムハウス・プロダクションズが放つ、“入れ替わり(ボディスイッチ)ホラー” 『ザ・スイッチ』が4月9日(金)より公開。本作は、ハリウッドを席巻するジェイソン・ブラムと『ハッピー・デス・デイ』シリーズのクリストファー・ランドン監督の強力タッグ。北米ではコロナ禍にも関わらず2週連続の全米NO.1、累計興行収入はインターナショナルふくめて930万ドルに到達するなど大ヒットした。2020年は日本でも『犬鳴村』『事故物件恐い間取り』『ミッドサマー』などのホラー作品がヒットし、ホラー映画旋風が巻き起こったが、ブラムハウス・プロダクションズによる『透明人間』や『ザ・ハント』など“ユニバーサルホラ”ーの公開も目立った。2021年もこの勢いはとどまることなく、2月の『樹海村』をはじめ、「ハロウィン」シリーズ最新作の『Halloween Kills』(原題)やM・ナイト・シャマラン監督の最新作『OLD』(原題)など話題作も多数予定され、さらにはライアン・ゴズリングを主演に迎えた『狼男』のリブート企画が進行中と報じられている。そこで、日本公開が近づく注目のホラー映画をまとめてみた。『ウィッチサマー』3月19日(金)公開サム・ライミ絶賛の最恐ホラー父の家でひと夏を過ごす17歳の少年が、隣の家で次々に起こる不可解な現象を不審に思ううちに、その母親の身体に憑依した邪悪な魔女の正体が浮かび上がり、おぞましい戦いが描かれていく。映像美も兼ね備える緊張感に満ちた演出、観るものを驚かせる緻密な脚本など、異様な恐怖と面白さが共存した本作は、全米ではなんと『アバター』以来となる驚異の6週連続1位を獲得するなど、社会現象となるほどのヒットを飛ばした。監督・脚本は、長編デビュー作の『ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春』(11)が世界中で絶賛された、ブレット・ピアース&ドルー・T・ピアース兄弟。『死霊のはらわた』シリーズで知られるサム・ライミ監督が「最高に面白い!近年で最もユニークで怖いホラー!」と太鼓判を押す大注目の1本。『ザ・スイッチ』4月9日(金)公開史上最悪の“入れ替わり”ホラー女子高生のミリーは、家では夫と死別した悲しみを紛らわすかのようにアルコールに溺れる母と、警察官の姉の板挟み。学校では、嫌がらせのターゲットにされ、我慢を強いられる日々。親友のナイラ、ジョシュと過ごす時間が、わずかな慰めだった。あの日の夜、無人のグランドで、母の迎えを待っていたミリーに邪悪な影が忍び寄る。連続殺人鬼ブッチャーが、鳴り響く雷鳴とともに短剣を突き刺したとき、異変が起こる。その夜ふたりは入れ替わってしまった!『名探偵ピカチュウ』『スリー・ビルボード』に加え、マーベル「アントマン」シリーズの最新作への出演も発表された次世代トップ女優キャスリン・ニュートンと、『ドッジボール』や『サイコ』などで知られるヴィンス・ヴォーンが、入れ替わる2人を時に恐ろしく、時にユーモアたっぷりに見事な熱演を披露。「ハッピー・デス・デイ」シリーズに続き、製作のジェイソン・ブラムとクリストファー・ランドン監督のコンビが再タッグ。連続殺人鬼と高校生の史上最悪の入れ替わりという斬新な設定で描かれるストーリーに注目。『スプリー』4月23日(金)公開SNS時代の新たなジェットコースタースリラーSNSフォロワーを増やしたい一心で、ライドシェアドライバーが恐ろしいアイディアを実行する物語。彼は、乗客に手をかける様子をライブストリーミング配信するが、その動画はつまらないと評価され、フェイクの疑いもかかるなど全く盛り上がらない状況…。怒りの矛先は、乗客のみならず拡散に協力をしないインフルエンサーにも向けられていく。SNS時代の恐怖と不条理を描くジェットコースタースリラー。日本でも“迷惑系”ともいわれる配信者の存在がニュースを賑わせているが、狂気の配信者が暴走していく物語はまさに新時代のホラーであり、ホラー映画の目利きに長けるサンダンス映画祭を熱狂させたように完成度も随一。Netflix「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シリーズのジョー・キーリーによる、現代社会を生きる若者の心のひずみを見せつけるサイコな快演も見どころ。『クワイエット・プレイス破られた沈黙』2021年/全米5月公開ホラー映画史に残る大ヒット“沈黙”サバイバルホラー続編世界は、音に反応し人間を襲う何かによって荒廃していた。夫のリー(ジョン・クラシンスキー)と家を失ったが、かろうじて生き延びた妻のエヴリン(エミリー・ブラント)は赤ん坊と2人の子(ミリセント・シモンズ、ノア・ジュープ)と一緒に、新たな避難場所を探しに行く――。全米累計興収1億8800万ドル以上というホラー映画では類を見ない大ヒットを記録した『クワイエット・プレイス』の続編。生き延びた母子が、新たな脅威に遭遇する。前作に続きジョン・クラシンスキーがメガホンを取り、母役のエミリー・ブラント、娘役のミリセント・シモンズ、息子役のノア・ジュープが続投。新たに『ダークナイト』『ダンケルク』などのキリアン・マーフィ、『ブラッド・ダイヤモンド』『キャプテン・マーベル』などのジャイモン・フンスーが出演する。スティーヴン・キングも絶賛し、社会現象級大ヒットとなったサバイバルホラーがさらなる“沈黙”とスケールで再び帰ってくる!“入れ替わり”から“正統派憑依系”、“新時代系”、“サバイバル”とタイプも様々、どのホラー作品も見逃せない。『ザ・スイッチ』は4月9日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:クワイエット・プレイス 破られた沈黙 2021年 全国にて公開©2020 Paramount Pictures. All rights reserved.ザ・スイッチ 2021年4月9日より全国にて公開© 2020 UNIVERSAL STUDIOSスプリー 2021年4月23日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開©2020 Spree Film Holdings, LLC. All Rights Reserved.ウィッチサマー 2021年3月19日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© Cailleach Productions, LLC
2021年03月20日本日3月19日(金)より公開を迎えた実写映画『トムとジェリー』より、新人ホテルスタッフ役で出演するクロエ・グレース・モレッツらキャスト陣が本作について語る特別映像が到着した。一直線に“獲物”を目掛けて突っ走るトムの目の前で、ジェリーは躊躇なく電線を切り落としにかかり、電気ショックでやられてしまうトム…というケンカシーンからスタートする今回の映像。アニメーションと現実世界を完璧に融合するため、スタッフがトムをかたどったクレイ人形を操りピアノを弾く姿や、ブルドッグのスパイクになりきり、四つん這いになって地面を駆けるシーンなど、トムジェリの世界を現実へ描き出すメイキング風景が登場。また映像では、キャストが本作について語るインタビューも挿入されており、クロエは「トムとジェリーだけじゃなくて、人間のキャラクターにもちゃんとコメディシーンがある」と、人間キャラクターたちの掛け合いも注目だと明かし、クロエ演じるケイラの上司で、彼女の活躍を阻もうとするテレンス役のマイケル・ペーニャは「現実世界でふたりが動いてるんだ。それって最高だよね!」と興奮気味。さらに、本作の監督ティム・ストーリーは「大きなスクリーンで観てもらうのが楽しみだよ。この映画を観たらきっと…自然と笑顔になると思うよ」と期待と自信を覗かせている。『トムとジェリー』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:トムとジェリー 2021年3月19日より全国にて公開©2020 Warner Bros. All Rights Reserved.
2021年03月20日第93回アカデミー賞にて作品賞、監督賞ほか6部門にノミネートされた『ミナリ』。本作で祖母・スンジャ役を演じ、韓国人女優として初の助演女優賞にノミネートされ歴史的快挙を達成したユン・ヨジョンから貴重なインタビュー映像が到着した。今回解禁されたのは、ユン・ヨジョンがスンジャというキャラクターをどう作り上げたのか、また、役作りのヒントとなった"ひいおばあちゃん"との想い出を英語で語ったインタビュー映像。リー・アイザック・チョン監督自身を投影した孫のデビッドにとって、“おばあちゃんらしくないおばあちゃん”を演じるにあたり、監督に彼の祖母を真似るべきか、質問していたユン・ヨジョン。しかし監督から、「真似しなくていいと言ってくれた。私の思うとおり演じてくれと自由にやらせてくれた」と言われたことを明かし、自身が演じたキャラクターを「監督と私が作り上げた人物」と語る。彼女が演じたスンジャは、アラン・キム演じる孫のデビッドを可愛がるも、“本当のおばあちゃんじゃない”と言われ、最初は距離を置かれてしまうという役どころ。そんなデビッドとの関係性について聞かれると、「誰でも同じように祖母の記憶があるわよね」とカメラに向かって問いかける。続けて「私はひいおばあちゃんを覚えている」と、物心つく前に亡くなったおばあちゃんに代わり、10歳になるまで一緒にいたひいおばあちゃんとの想い出を回顧。「でも当時、感謝の気持ちはなく、ひいおばあちゃんを嫌ってさえいた。だから、デビッドの気持ちはとてもよく理解できる」と赤裸々に振り返る。「今になってみれば、私にも分かる。ひいおばあちゃんは私のためを思い大きな犠牲を払ってくれた、愛だったのね」と言い、「今悔やんでももう遅いけれど」とこぼす姿も。「だから私には、そういう関係性を踏まえてせりふを読めば理解できる。なぜデビッドはおばあちゃんを嫌うのか。彼女が”かわいい子”なんて孫に言う理由もね」と、自身の経験が役立ったことを明かしている。本作はデビッドの視点からも描かれており、デビッドとスンジャの関係性の変化は、多くの人の感動と共感を呼んでいる。アカデミー賞では、韓国人女優として初の助演女優賞のユン・ヨジョンほか、作品賞、監督賞、脚本賞、作曲賞、主演男優賞(スティーヴン・ユァン)にもノミネートされている。『ミナリ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ミナリ 2021年3月19日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©Photo by Melissa Lukenbaugh, Courtesy of A24
2021年03月20日ジェラルド・バトラーが『ハンターキラー 潜航せよ』とも『エンド・オブ・ホワイトハウス』シリーズともまた違う、ただ家族を守りたい1人の父親を演じる『グリーンランドー地球最後の2日間ー』から、予告編とともに11点の場面写真が一挙に解禁された。突如現れた彗星による世界崩壊までの48時間を最新VFX映像で描き、全世界28か国で初登場No.1を記録したリアルディザスターアクションとなる本作。この度、解禁された予告編では、平和な日常が突然の隕石の落下によって一変、混乱が広がっていく様子が克明に描かれている。子どもたちとの平和な日常を打ち破るリビングのTVに映し出された大統領警告から一転、突如世界が48時間以内に終わるという極限状況に。「ただちに避難してください」という警告と共に映し出されるパニックの中、家族を守るために奮闘するジョン・ギャリティを演じるジェラルド・バトラー。プロデューサーとしても参加した本作では、これまでに演じてきたタフなヒーローではなく、どこにでもいる父親を熱演。「主人公のジョンは優秀な建築技師なだけで、『ヒーローが彗星をぶっ飛ばす』というような物語ではないんだ。全ての人が平等に困難に直面するスペクタクルの中で、誰がヒーローで臆病者なのか、人間の本質が明らかになる」と語る通り、リアリティを追求した本作では、『ヒューゴの不思議な発明』でアカデミー賞を受賞した VFXスタジオ「PIXOMOND」のディザスター描写も、ハイウェイに降り注ぐ隕石群や衝撃波に吹き飛ばされる主人公など、日常の中のスペクタクルを追求して、あくまで緊迫のドラマを盛り上げる脇役として効果をあげている。ジェラルドとは『エンド・オブ・ステイツ』以来の再タッグとなるリック・ローマン・ウォー監督が、「道徳的にグレーで、人を試すような状況の中に、登場人物を置くんだ。善良な人々が、生き残ろうと必死になった時に極悪非道になる様子を描いている」と語るように、“そのとき何ができるのか?”を観客に問いかける、これまでのディザスタームービーとは一線を画す作品ともなっている。『グリーンランドー地球最後の2日間ー』は6月4日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グリーンランド-地球最後の2日間- 2021年6月4日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2020 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年03月19日日本発の大ヒットゲームシリーズをハリウッドで実写映画化した『モンスターハンター』。この度、シリーズ随一の人気キャラでハンターたちのサポート役、料理長アイルーの荒々しい調理シーンが解禁となった。薄暗い船の中、調理器具が並べられ中華包丁がぶら下がるキッチンに、主人公のアルテミス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)がそっと近づいた瞬間、「ンニャー!ニャゴニャゴ!」と言いながら突如目の前に現れたのは、猫のような姿をした獣人族のアイルー。アイルーといえば、人間たちにも引けを取らぬ頭脳を持ち、シリーズを通して巨大モンスターとの闘いに挑むハンターたちを様々な形でサポートしてきた人気キャラ。本作に登場するアイルーは、過去に大団長(ロン・パールマン)と共に数々の死線をくぐり抜け、いまは調査団の料理長として腕を振るう大ベテラン。料理人としても比類なき能力の持ち主で、自身の身体ほどもある大きなぶ厚い肉を熱々の鉄板に叩きつけたかと思えば、かつての戦闘で折れてしまった愛用武器を加工した巨大な包丁でガツンと肉を切り分け、振りかざした手から炎を出し大胆に肉を包みこむ。その荒々しい調理スタイルからも豪快な性格が窺えるが、最後の仕上げにそっと香草を乗せる可愛らしいしぐさもみせ、繊細で細部への配慮をもった性格をも併せ持つ、ハンターたちの闘いを支える愛すべきキャラクターだ。本作の監督ポール・W・S・アンダーソンは、10年以上前から“モンハン”をプレイし、この映画化プロジェクトをけん引してきた張本人であり、映画にアイルーを登場させるのも“モンハン愛”があればこそ。『バイオハザード』など長年に渡りアンダーソン監督とタッグを組んできた本作の視覚効果スーパーバイザーのデニス・ベラルディも、「彼は料理長だが、戦傷を受けたひねくれた性格の戦士だ。性格にゆがんだ一面があって、口答えすることもあるが、アルテミスとは特別で可笑しな関係性を築いていくんだ。皮肉に満ちたユーモアのセンスと、年長者ならではの冗談が好きなんだ!」と、アイルーというキャラクターに命を吹き込んでいく楽しさを明かしている。ド迫力アクションだけではなく、心憎い細部にまで「モンスターハンター」の世界が実現されている点にも注目だ。『モンスターハンター』は3月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:モンスターハンター 2021年3月26日より公開©CONSTANTIN FILM Produktion Services GmbH
2021年03月19日生涯忘れられない“あの日”を、再体験できたら…。そんな体験を叶える“タイムトラベルサービス”を描く、ダニエル・オートゥイユ主演のフランス映画『ベル・エポックでもう一度』の日本公開が決定した。世の中の変化についていけない元売れっ子イラストレーターのヴィクトル。仕事を失い、妻のマリアンヌにも見放されてしまった父を元気づけようと考えた息子は、友人アントワーヌが始めた“タイムトラベルサービス”をプレゼントする。これは、映画製作の技術を応用して、客の戻りたい過去を広大なセットに再現する、体験型のエンターテイメントサービスだ。ヴィクトルは「1974年5月16日のリヨン」をリクエスト。部屋に用意された70年代ファッションに着替え、アントワーヌの恋人で女優のマルゴが演じる運命の女性と出会う。輝かしき日々の再体験にすっかり夢中になり、見違えるほどイキイキしたヴィクトルは、延長のため、別荘まで売り払ってしまう――。2019年のカンヌ国際映画祭で上映され、その後のフランス公開時には、当時全世界でスーパーヒットを記録していた『ジョーカー』から興行ランキングの首位を奪って初登場第1位を記録。セザール賞では3部門で受賞するなど、大きな話題となった。主演のダニエルが主人公ヴィクトルを演じたほか、妻マリアンヌを、『日曜日が待ち遠しい!』『ペダル・ドゥース』などに出演する国民的大女優のファニー・アルダン、タイムトラベルサービスの生みの親で総監督を務めるアントワーヌをギヨーム・カネ、彼の恋人でヴィクトルの運命の女性を演じるマルゴをドリア・ティリエ。監督・脚本・音楽は、本作が監督2作目となるニコラ・ブドスが務めた。『ベル・エポックでもう一度』は6月、シネスイッチ銀座ほかにて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:ベル・エポックでもう一度 2021年6月よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開©2019-LES FILMS DU KIOSQUE-PATHÉ FILMS-ORANGE STUDIO-FRANCE 2 CINÉMA-HUGAR PROD-FILS-UMEDIA
2021年03月19日満席、立ち見が発生したイギリスのラブストーリー映画『ゴッズ・オウン・カントリー』の再上映が決定した。プレミア上映となったサンダンス映画祭では監督賞を受賞。英国インディペンデント映画賞で作品賞受賞、英国アカデミー賞ノミネートなど、名だたる映画祭を席巻してきた本作は、牧場を管理するジョニーと、そこを手伝う季節労働者のゲオルゲという若者の恋愛物語。監督は『アンモナイトの目覚め』の公開を控えるフランシス・リー。主演は、本作で英国インディペンデント映画賞主演男優賞、英国エンパイア賞男性ニューカマー賞受賞など、英国での大ブレイクのきっかけとなったジョシュ・オコナー。共演は『アンモナイトの目覚め』にも出演しているアレック・セカレアヌ。日本では、シネマート新宿・心斎橋の劇場発信型映画祭「のむコレ」で限定上映され、座席の販売開始時にはチケットのサーバーがダウンし、上映回は全て満席、立ち見となる大ヒット。再上映へのラブコールを経て全国拡大公開、昨年のシネマート新宿・心斎橋での1周年上映を経て、今回再上映が決定した。『ゴッズ・オウン・カントリー』は4月2日(金)京都シネマ、4月9日(金)シネマート新宿・心斎橋ほかにて再上映。(cinemacafe.net)■関連作品:ゴッズ・オウン・カントリー 2018年12月2日よりシネマート新宿・シネマート心斎橋にて全5回の限定上映© Dales Productions Limited/The British Film Institute 2017
2021年03月19日先行デジタルレンタル&ダウンロード販売中の映画『魔女がいっぱい』から、ロアルド・ダールによる児童文学を実写化させたロバート・ゼメキス監督の貴重なインタビュー動画が解禁された。本作の監督を務めたのは、不朽の名作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でも知られるロバート・ゼメキス監督。動画では本作の物語やキャスト、映画作りの楽しみなどを語っている。本作の好きなところは、「悪者だけどどこかユーモラスな魔女たちだ」と答える監督。魔女たちの、決して反省せず子どもたちを撃退しようとするような、ロアルド・ダールの物語らしい破壊的な面が好きだという。本作のキャストについては「最高のキャストだ」と即答。これまでの役とは全く違う、恐ろしい役を演じた“大魔女”役アン・ハサウェイについては「大魔女の邪悪さを味わい深いものにした」と大絶賛。“おばあちゃん”役オクタビア・スペンサーには「非常に優れた演技力と卓越したコメディーセンスを持つ」とし、ホテルの支配人を演じたスタンリー・トゥッチには「楽しくてどんな役でもこなせる大好きな役者」と絶賛、それぞれの演技もさることながら、良い雰囲気の撮影現場であったことが窺える。さらに、ダールの名作を映画化するにあたり、「8歳から80歳まで楽しめる、全世代に向けた作品を目指した」という監督。そのために大切なことは「子どもを子ども扱いしないこと」だと持論を述べている。『魔女がいっぱい』は先行デジタルレンタル&ダウンロード販売中、3月19日(金)よりブルーレイ&DVD発売・レンタル開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:魔女がいっぱい 2020年12月4日より全国にて公開© 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2021年03月18日