生駒里奈が、成井豊の脚本・演出で舞台化される『かがみの孤城』に主演する。原作を読み、主人公・安西こころを「自分にぴったりの役」と述べ、作品や役柄のイメージを膨らませる稽古前の心境に耳を傾けた。【チケット情報はこちら】辻村深月が2017年に刊行し、翌年の本屋大賞を獲得した本作。同級生の悪意に傷つき、家に閉じこもる中学1年生のこころはある日、自室の鏡を通じて見知らぬ城がそびえ立つ異世界へ引き込まれてしまう。そこで出会った6人の仲間と望みが何でも叶う“願いの鍵”を見つけようと奔走するうちに、彼らは自分たちが城に集められた理由を目の当たりにして──。共演者には溝口琢矢、野田裕貴(梅棒)、木津つばさ、前田航基、原田樹里、河内美里らが名を連ねている。小学校で友人に無視され、独りで過ごしていた経験から「不登校になってしまう、こころの気持ちがすごくわかるんです」と役柄に自身を重ねる生駒。以来、内省的な性格になったというが「私がとても活発な女の子で、何の屈託もなく女優の道を進んでいたら、この役は難しいかもしれません」「でもいじめの経験がある自分だからこそ説得力が出るだろうし、同じ悩みを抱えている少年少女に向けて発信したい」と前を向く。生駒は、小説の舞台化に際して「生身の人間が演じることで、作品にどれだけプラスアルファの力を与えられるかが大切」と受け止める。原作を活かした緻密な演出に定評のある成井については、初タッグながら「この“プラスアルファ”を成功に導いてきた方」と印象を述べ、「作品をどのように構築していくか、近くで拝見するのが楽しみです」と笑顔を覗かせた。集められた7人にとって孤城が次第に“居場所”となったように、生駒にとって現在の“孤城”は何か。最後にそう尋ねると、まっすぐ「作品に取り組んでいる時間です」と答える。「舞台や映像では役をまっとうして物語の中で生きる瞬間が、私の居場所です」──。公演は、8月28日(金)~9月6日(日)に東京・サンシャイン劇場にて。その後、18日(金)~20日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼ、22日(火・祝)に愛知・刈谷市総合文化センター 大ホールと巡演する。また本作は、新型コロナウイルス感染症の予防対策を講じて上演される。取材・文:岡山朋代
2020年07月21日チョーヤの梅体験専門店「蝶矢」鎌倉店が2020年6月11日(木)、江ノ島電鉄・JR「鎌倉駅」西口にオープンする。チョーヤの梅体験専門店「蝶矢」が鎌倉に梅酒の代名詞的メーカーであるチョーヤ梅酒が手がける「蝶矢」は、世界初の梅体験専門店。厳選された素材の組み合わせで、自分だけのこだわりの梅シロップや梅酒作りが楽しめる体験型の店舗だ。東日本初となる鎌倉店は、2018年4月にオープンした京都店に続く2店舗目となる。梅1粒から楽しむ、100通りの梅体験梅シロップ・梅酒作りにあたって選べる素材は、厳選された梅5種、砂糖5種、酒4種。その組み合わせは100通り以上で、店舗の梅コンシェルジュのサポートのもと様々な味を試飲しながら、自分好みの味わいに仕上げることが出来る。自宅で手作り体験が楽しめる持ち帰り用の「蝶矢梅キット」も用意されているので、大切な人へのギフトとして贈っても喜ばれそうだ。「蝶矢」でしか味わえないテイクアウトドリンクや限定梅酒もまた、店頭では大粒の完熟南高梅の実をまるごと入れたオリジナルのテイクアウトドリンクを販売。チョーヤの工場から直送した非加熱梅シロップをベースに、ソーダや緑茶、紅茶などの割り材を合わせた一杯で、豊富なバリエーションが楽しめる。飲み進める中で実を割ればさらなる梅の果実感が味わえる爽やかなドリンクだ。限定梅酒「蝶矢限定熟成」は「蝶矢」の梅マイスターが450種類の原酒の中から選りすぐりの1種類をセレクトして仕立てた特別な梅酒。京都店では毎日完売する人気商品で、鎌倉でも1日5本限定で販売される。店舗情報梅体験専門店「蝶矢」鎌倉店オープン日:2020年6月11日(木)住所:神奈川県鎌倉市御成町11-7 鎌倉御成町白亜1F営業時間:10:00〜18:00 ※お盆、年末年始休業アクセス:江ノ島電鉄・JR鎌倉駅西口徒歩1分<主な販売商品>■蝶矢梅キット(梅5種、砂糖5種、酒4種から選択。店内手作り体験orキットの持ち帰り)※店内手作り体験は公式ウェブサイトからの予約優先。※蝶矢梅キット内容物はボトル、梅、砂糖。酒は別売りとなる。・S(1杯分) 1,000円+税~・M(3杯分) 2,000円+税~・L(6杯分) 3,000円+税~■梅シロップのテイクアウトドリンク・ホット(割り材:水、紅茶、緑茶) 400円+税・アイス(割り材:ソーダ、水、紅茶、緑茶、完熟南高梅入り) 500円+税■蝶矢限定熟成 ※1日5本限定価格:2,700円+税名称:リキュール分類:本格梅酒アルコール分:17%内容量:500ml
2020年06月06日お菓子作りを楽しんだり、お気に入りの布でマスクを作ったり…外出自粛にともない、『おうち時間』を楽しむ人が増えています。5月中旬ごろからスーパーなどに並びだすのが、梅。「忙しくてなかなか作れなかった」という人も、今年こそ自宅で『梅酒づくり』をしてみてはいかがでしょうか。チョーヤ梅酒が運営する梅体験専門店『蝶矢』は、期間限定オンラインストアを開設。2020年5月29日まで、好みの梅や砂糖を選び、自分だけのオリジナル梅シロップ・梅酒が作れる『蝶矢梅キット』を販売しています。キットには、ボトル、梅、砂糖、レシピ帳が入っています。梅は、完熟南高やパープルクイーンなど5種から1つ、砂糖も、氷砂糖やてんさい糖など5種から1つ選ぶことができます。中にはこんぺい糖などもあり、見た目にも華やかで可愛いらしいですよね。ボトルもSサイズ(1杯分 2003)・Mサイズ(3杯分 4003)・Lサイズ(6杯分 7003)があり、作りたい量によって選ぶことができます。「大きなガラス瓶はかさばる…」「毎年作りすぎて飲みきれない」という人にもぴったり。また、「ボトルは家にあるので、材料だけ買いたい」という人向けに、梅と砂糖のみの販売もしています。今年は自分で作った梅酒や梅シロップを飲みながら、ゆったりとした贅沢な『おうち時間』を楽しんでみてはいかがでしょうか。『蝶矢梅キット』・販売期間:2020年5月7日(木)~2020年5月29日(金)・価格:Sサイズ(1杯分)1000円~1080円/Mサイズ(3杯分)2000円~2240円/Lサイズ(6杯分)3000円~3480円(各、税抜・送料別)・内容:ボトル(Sサイズ2003、Mサイズ4003、Lサイズ7003、耐熱ガラス製)、梅(完熟南高、鶯宿、有機南高、古城、パープルクイーンの中から1種)、砂糖(氷砂糖、てんさい糖、こんぺい糖、有機アガベシロップ、ハチミツの中から1種)、レシピ帳材料のみ(梅・砂糖、各3杯分)・販売期間:2020年5月7日(木)~2020年5月29日(金)・価格:梅(完熟南高、鶯宿)各300円(税抜・送料別)/(古城、有機南高、パープルクイーン) 各390円(税抜・送料別)砂糖(氷砂糖、てんさい糖)各300円(税抜・送料別)/(こんぺい糖、有機アガベシロップ、ハチミツ)各450円(税抜・送料別)[文・構成/grape編集部]
2020年05月11日日本の連続ドラマ初となる病院薬剤師を主人公にした新医療ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」。この度、真矢ミキをはじめ、でんでん、池田鉄洋、迫田孝也といった実力派ベテラン俳優陣の出演が明らかになった。石原さとみが、患者の当たり前の毎日を取り戻すために奮闘する葵みどりを演じるほか、西野七瀬、清原翔、桜井ユキ、井之脇海、金澤美穂ら若手キャストがすでに決定している本作。そんな中、今回発表された真矢さん演じるのは、萬津総合病院薬剤部の部長でみどりの上司・販田聡子。部下に気を遣う上司として、西野さん演じる新人・相原くるみに対しても細心の注意を払って優しく接しており、ハラスメントに敏感な現代を象徴する上司像であるが、単に優しいだけではなく、ある種のズルさや計算高さもあるという。真矢さんは「販田と同世代の方には、“上司だってズルさがなければ生き抜けない”という人間くさい部分は共感していただけると思いますし、その内面が視聴者の方に伝わればうれしいです。販田は一ひねりどころか、二ひねりも三ひねりもあるので、体操選手だったらきっとカッコイイ着地を決められるんじゃないでしょうか(笑)。いとおしきズルさを出していきたいですね」と役柄についてコメントしている。また、主演の石原さんについては「石原さんがまだ10代の頃、CMの現場で初めてお会いました。演技でご一緒するのは今回が初めてです」と明かし、「いつもビタミンを発射しているような方で、さりげない気遣いが好きです。彼女はキャラクターの嫌な部分や、かすかな影の部分もちゃんと表現できる俳優。だからこそ演技に振り幅も生まれると思うし、彼女の表現が私は大好きです。今回の役も彼女にぴったりだと思いますね」と語っている。さらに、“調剤の魔術師”という異名を持つベテラン薬剤師・荒神寛治役をでんでんさん。薬剤部副部長で独特な空気感を漂わせる不気味な男、七尾拓役を池田さん。“待たせると激ギレする”として有名な外来患者、中華料理店・娘娘亭の店主辰川秀三役を迫田さんが演じる。薬剤師について、でんでんさんは「一見楽そうにみえる仕事と思っていましたが、失礼しました」と正直な印象を述べつつ、「知らない世界の楽屋話は興味が湧きますね。回を重ねるごとに面白くなります。ご期待ください」とコメント。「大好きな石原さとみさんとの共演も今からとても楽しみです!」と心境を明かした池田さんは、「脚本読んで、既に泣きました。見逃し禁止の傑作になると思います。今から既にプレッシャーです。お楽しみになさってください」と視聴者へメッセージを寄せる。さらに迫田さんも「今まであまりフィーチャーされてこなかった“薬剤師”という職業の魅力を、この作品を通して皆さんにお伝えできることを大変うれしく思います」と言い、「私は中華料理屋の店主ですが(笑)。寡黙に働く職人のようなイメージを持っていますが、医師により処方された薬が我々の手に届くまでに、いったいどんなドラマが待っているのか!?そして、私の中華料理を食べた葵みどりはどんな表情をみせてくれるのか!?ぜひご期待下さい!」と呼びかけた。「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」は4月9日より毎週木曜日22時~フジテレビにて放送。※初回15分拡大(cinemacafe.net)
2020年03月05日2020年に活動20周年を迎える矢井田瞳が本日2月23日から2日間、大阪市中央公会堂で「“20th Anniversary" 矢井田瞳 Live Tour 『Keep Going』」を開催する。『My Sweet Darlin’』や『Look Back Again』などの代表曲で知られる矢井田瞳は今年、活動20周年。2月にリリースされたミニアルバム『Keep Going』が、この20周年イヤーの幕明けとなった。収録曲からも彼女が音楽性を更新し続けていることを感じる。「“20th Anniversary" 矢井田瞳 Live Tour 『Keep Going』」は新作のリリースにともない、東京、名古屋、大阪、福岡をめぐるツアー。追加公演も2日分が加えられるほどの人気をみせている。初日となった東京・EX THEATER ROPPONGIでのステージでは全20曲を熱唱。アコースティックなサウンドにこだわった新作の世界観をその場に再現したという。それを受けて本日のライブはどのようなものになるのだろうか。ぜひ20年目の矢井田瞳の歌声を現場で感じてほしい。■公演情報「“20th Anniversary" 矢井田瞳 Live Tour 『Keep Going』」大阪公演場所:大阪市中央公会堂2月23日(日)開場17:00/開演18:002月24日(月祝)開場17:00/開演18:00
2020年02月23日美しいたたずまいと高い歌唱力で、宝塚歌劇団宙組の娘役スターとして活躍した純矢ちとせ。彼女が2019年7月に宝塚を退団後、初めての舞台として選んだのがイマーシブシアター『サクラヒメ』~「桜姫東文章」より~だ。いまニューヨークなど、世界のエンタメシーンで熱い注目を集めている「イマーシブシアター」。観客参加型の演劇はこれまでもあったが、“観客の意思で物語に入っていく”かのような体験ができるところが、イベント形式だった従来のものとは異なる点だ。そのイマーシブシアターと京都・南座がコラボレーションすることでも話題の本作について、純矢に話を聞いた。イマーシブシアター『サクラヒメ』 ~「桜姫東文章」より~チケット情報ストーリーは歌舞伎の名作『桜姫東文章』をもとに翻案。前世で心中を遂げ、現世では花魁になっているサクラヒメ(純矢)。現世で生きているはずの心中相手を探すサクラヒメの前に、陰陽師(川原一馬)や浪人(荒木健太朗)、さらには義賊(世界[EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBE])、鳶(平野泰新[MAG!C PRINCE])、町医者(Toyotaka[Beat Buddy Boi])といった5人の男が現れる。都で噂の盗賊(高田秀文[DAZZLE])が謎の動きを活発化させるなか、雲上の導者(新里宏太)に導かれた雲上人(2、3階の観客)は、サクラヒメの運命の相手を裁決(投票)することに…。宝塚には17年在籍し、可憐なヒロインから艶のある大人の女性役まで、確かな演技力で舞台に厚みを加えてきた純矢。日本舞踊・西川流の師範でもあり、「歴史ある南座でヒロインをさせていただけることに驚きましたが、イマーシブシアターという未知の世界にもワクワクしていて。改めて『頑張らなければ』と身の引き締まる思いです」と話す。本作では観客の投票によって結末が変わるため、サクラヒメの“相手役”も5人。舞台で活躍する俳優や実力派のダンサー、人気ユニットのメンバーまで、多彩な面々がそろった。「早く舞台で観たい! って、思わずファン目線になってしまう方ばかり(笑)。共演させていただけて光栄です」と笑顔を見せる。日本ではまだ上演が珍しいイマーシブシアター。内容について問うと、「セリフというより、役者の動きや歌で進んでいく舞台。宝塚でいう“ストーリー仕立てのショー”に一番近いかもしれないですね」と純矢。「真ん中ではメインストーリーが進行しているのですが、主軸に関わっていない登場人物の物語も一緒に進んでいるので、お客様がどの人物に注目するかによって、見えるものが違ってくるんですよ。本当に何度観ても楽しめる作品だと思います」とのこと。相手役によって5パターンある結末の芝居については、「サクラヒメとして舞台上で生きていれば、きっと相手とのやりとりの中ですんなり入れるはず。私自身、どうなるのか楽しみにしているんですよ」と頼もしい言葉を聞かせてくれた。公演は1月24日(金)から2月4日(火)、京都・南座にて。チケット発売中。取材・文:佐藤さくら
2020年01月09日「嵐」櫻井翔と有吉弘行が司会を務める「櫻井・有吉THE夜会」の12月5日(木)今夜の放送回に、映画『カツベン!』から成田凌、黒島結菜、音尾琢真の3人がゲスト出演。また「いきものがかり」も登場する。「MEN’S NON-NO」の専属モデルとして活動を開始する一方、「逃げるは恥だが役に立つ」への出演などで俳優としても注目されるように。「コード・ブルー 3rd season」に連続テレビ小説「わろてんか」、『翔んで埼玉』などヒット作への出演が続く成田さん。映画『ストロボ・エッジ』や連続テレビ小説「マッサン」に出演、「時をかける少女」では主演を務め、その後も『サクラダリセット』シリーズのヒロインや『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』『十二人の死にたい子どもたち』などの映画から放送中の「死役所」まで幅広く活躍する黒島さん。「TEAM NACS」のメンバーで、『孤狼の血』『凪待ち』『ひとよ』など白石和彌監督作や三池崇史監督作『無限の住人』、原田眞人監督作『検察側の罪人』といった注目作に立て続けに出演するほか、日曜劇場「陸王」に連続テレビ小説「なつぞら」など多くの作品に出演する音尾さん。今回は本番組初登場となる3人の意外と知られていない本当の素顔を櫻井さんが徹底解剖。有吉さんも大喜びしたまさかの事実とは?さらに成田さんが苦手な◯◯を催眠術で克服できるかチャレンジする。また「いきものがかり」はメンバー個々の知名度がないという悩みを抱えて登場。ボーカルの吉岡聖恵は事務所NGだったモノマネを解禁、爪痕を残そうと奮闘する。大ヒット曲を生み出し続ける彼らの素顔にも注目だ。成田さん、黒島さん、音尾さんが出演する『カツベン!』は、周防正行監督5年ぶりとなるオリジナル作品でおよそ100年前、「映画(活動写真)」がまだサイレントでモノクロだった時代、楽士の奏でる音楽とともに独自のしゃべりで物語をつくりあげた活動弁士、通称“カツベン”を主人公にしたストーリーが繰り広げられる。『カツベン!』は12月13日(金)より全国にて公開。「櫻井・有吉THE夜会」は12月5日(木)今夜22時~TBS系で放送。(笠緒)
2019年12月05日ベルリンのコンツェルトハウスを拠点に活動を展開するベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ。この腕利き集団を率いるのが日本の名手、日下紗矢子であることがなんとも誇らしい。超難関として知られる「パガニーニコンクール」2位(2000年)の実績を引っさげて、天下の名門ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の第1コンサートマスターに就任したのが2008年。2013年には読売日本交響楽団コンサートマスターに就任するなど、近年の活躍ぶりには眼を見張るものがある。その日下紗矢子が、2009年に新設されたベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラを引き連れて、リーダーとして凱旋するとなればこれは気になる。日本各地で開催されるコンサートには、ヴィヴァルディやパッヘルベルなど、バロック時代の巨匠の作品にあわせて、グリーグ&シベリウスの北欧メロディが楽しめるのも嬉しい限り。弦楽アンサンブルが最も引き立つ瞬間がここにある。●公演概要・12月06日(金)青葉区民文化センターフィリアホール・12月08日(日)宗像ユリックスハーモニーホール・12月09日(月)東京文化会館小ホール・12月14日(土)兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール●ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ Konzerthaus Kammerorchester Berlin『ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ』の母体であるベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団/Konzerthausorchester Berlin(旧称ベルリン交響楽団/Berliner Sinfonie-Orchester)は、楽都ベルリンのコンツェルトハウス(旧シャウシュピールハウス)を本拠地に1952年設立の旧東ドイツを代表する伝統ある名門オーケストラ。1960~1977年の間は名匠クルト・ザンデルリンクが首席指揮者を務めた。近年では2017年春にエリアフ・インバル指揮で来日。2008年にヴァイオリンの日下紗矢子が日本人初の第1コンサートマスターに就任、短期間のうちに団員の厚い信頼と支持を得て、翌2009年に日下紗矢子をリーダーとして『ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ』が結成された。ベルリンでの旗揚げ公演は大成功を収め、以降も常に意欲的なプログラムを取り上げながら着実にその評価を高め、チェロの巨匠ミッシャ・マイスキーとの共演、ヴァイオリン奏者ダニエル・ホープとのドイツ・グラモフォンでのCD録音(2013年独エコー賞受賞)など急速に活動の場を広げている。現在本拠地コンツェルトハウスで年3~4回の定期演奏会を行うほか国内外への招聘も相次いでおり、2012年からはベルリンのb-sharpよりCDが続々リリースされている(2015年「バルトーク&ピアソラ集」は『レコード芸術誌《特選盤》』に選出)。2013年初来日、精緻かつ躍動感あふれるアンサンブルと美しい響きで絶賛を博した。2015年の来日公演ではNHKが収録し、BS「クラシック倶楽部」、FM「ベスト オブ クラシック」、Eテレ「クラシック・ハイライト2015」、同「クラシック音楽館」等でオンエアされた。2017年9月、3度目の日本ツアーで全国6公演を行い成功を収めた。結成10周年となる2019年12月には2年ぶり4度目となる日本ツアーを行う。●日下紗矢子 Sayako Kusaka, concertmaster & violin solo(C)Kiyoaki Sasaharaベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団第1コンサートマスター。兵庫県出身。東京芸術大学を首席で卒業。米・南メソディスト大学大学院およびフライブルク音楽大学留学。2000年パガニーニ国際コンクール第2位。日本音楽コンクール第1位。シベリウス国際コンクール第3位。2002年ロドルフォ・リピツァー国際コンクール第1位、併せてバッハ賞、モーツァルト賞、現代曲賞など7つの副賞を受賞。2009年第19回出光音楽賞、2013年ミュージックペンクラブ・ベストニューアーティスト賞ほか受賞歴多数。ソリストとして国内外のオーケストラと多数共演。ロッケンハウス音楽祭をはじめ数々の音楽祭に出演。2008年ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団第1コンサートマスター就任。翌2009年に設立されたベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラのリーダーに抜擢される。2011年1月ベルリンの日本大使館で行われた「日独交流150周年」オープニング式典ではドイツ大統領出席のもと演奏を披露。2015年には、日本とドイツの文化交流に大きな貢献があったとしてベルリン駐在日本大使より「在外公館長表彰」が贈られた。CD「Sayako Kusaka Solo Violin」(HERB-011)リリース。2013年リリースの「Sayako Kusakaリターン・トゥ・バッハ」(COCQ-84998)は、平成25年度(第68回)文化庁芸術祭賞レコード部門「優秀賞」受賞。また「レコード芸術」誌上で「特選盤」に選出される。2014年から2019年まで東京・トッパンホール主催「日下紗矢子・ヴァイオリンの地平」シリーズ(全4回)に出演。2013年読売日本交響楽団コンサートマスター就任(2017年度より特別客演)、日独両オーケストラのコンサートマスターを兼務しながら、オーケストラ、室内楽、ソロと活発な活動を展開している。ベルリン在住。
2019年12月03日梅酒のチョーヤが展開する梅体験専門店「蝶矢」からクリスマス限定ノンアルコールドリンク「梅サングリアホットティー/ソーダ」が登場。2019年11月15日(金)から12月25日(水)までの期間提供される。2種類の限定ドリンクは、ロマンチックな雰囲気に包まれたドイツのクリスマスマーケットがモチーフ。クリスマスマーケットにある赤ワインベースのホットカクテル「グリューワイン」をイメージした「梅サングリアホットティー」は、オレンジとシナモンのスパイシーなノンアルコールサングリアに、甘酸っぱい完熟南高梅のシロップを合わせ、80℃に温めて提供。寒い冬でも、体の芯までぽかぽかにしてくれる1杯だ。クリスマスイルミネーションを表現した「梅サングリアソーダ」は、完熟南高梅のシロップとノンアルコールのサングリアがベース。オレンジジュースとソーダを順番に注ぎ込み、仕上げに赤い小梅「パープルクイーン」を飾った。なお、クリスマス期間中、京都花卉業界の老舗「花政」によるクリスマスツリーをイメージした全長3mの生け込みを店頭に展示。京都らしい“和のツリー”を眺めながら、ドリンクを味わってみて。【詳細】梅サングリアホットティー/ソーダ期間:2019年11月15日(金)~12月25日(水)場所:梅体験専門店「蝶矢」住所:京都府京都市中京区六角通堺町東入堀之上町 108 CASA ALA MODE ROKKAKU 1F価格:梅サングリアホットティー 430円+税、梅サングリアソーダ 530円+税
2019年11月17日荻田浩一が脚本・演出を手掛け、水夏希が主演する『カリソメノカタビラ~奇説デオン・ド・ボーモン~』が9月12日、東京・浅草九劇で開幕する。実在したスパイ、シュヴァリエ・デオンを主人公に、虚実織り交ぜ作り上げるミュージカル。11日、初日に先駆け行われた最終舞台稽古を取材した。チケット情報はこちらデオン・ド・ボーモン(シュヴァリエ・デオン)は、18世紀フランスに生きた実在の人物。フランス国王ルイ15世の私的スパイ機関で働き、マリー・アントワネットとも交流があったこの人物は、生涯の前半を男性として、後半を女性として生きたと言われている。女装してロシアへわたり女帝エリザベータの女官として働いたと思えば、今度は男性としてロンドン特命全権大使の任務に就く……史実自体がドラマチックだが、荻田浩一はここにさらにひとひねり加え、デオンを“女性の肉体をもって生まれた男性”として創作。豪華な歴史絵巻の中、“自分とは”という現代的テーマが貫く作品になった。出演者は5人のみ。デオンを演じる水は、元宝塚歌劇団トップスターならではの男装の凛々しさ、マントさばきや剣さばきの美しさでこの宮廷絵巻の豪華な世界を作り上げると同時に、デオンの持つ複雑な内面をぶれることなく丁寧に演じている。このミュージカル、あらすじから想像する以上にコミカルなシーンも多いのだが、水のデオンがぶれることなく存在することで、物語に一本の芯が通った。また、共演の4名は実力派揃い。ボーマルシェ役の坂元健児はストーリーテラーとして物語を支えるとともに、軽妙な存在感で作品にシニカルな味を加える。ロシア女帝エリザベータからルイ15世・16世など様々な役に扮する植本純米の怪演は圧倒的だし、植本とともに八面六臂の活躍をしつつ、デオンとは別の角度から女性の自立というテーマにもスポットをあてる笠松はるの柔軟さも見事。ジュゼッペ役の溝口琢矢は爽やかな風を吹かせながらも、ベテラン勢と対等にわたりあい頼もしい。何よりもこのキャストを、浅草九劇という客席100人超の緊密なスペースで観る贅沢さ。特に坂元、笠松らミュージカル界でも屈指の歌唱力を持つキャストの歌声がこの空間に響きわたる興奮は、なかなかほかでは味わえないだろう。ミュージカルの世界では様々な物語が生まれているフランス革命期だが、作演出の荻田が新たな主人公に光を当て、スリリングなミュージカルが誕生した。ゴージャスな世界観を持つ作品ではあるが、どこか浅草らしい雑多さもある。笑いながらも考えさせられ、知的好奇心もくすぐられるミュージカルだ。この不思議な感覚、ぜひ劇場で味わってほしい。公演は9月23日(月・祝)まで、同劇場にて。
2019年09月12日惹かれ合う女性同士が味わう歓びと、試練の先にたどり着く決断とは。綿矢りささんによる、小説『生(き)のみ生(き)のままで』。最初に浮かんだのは、タイトルだったという。「“着のみ着のまま”という言葉の漢字を“生”にしたタイトルで、それが恋愛小説だったら読みたくなるし、書きたくなるなと思いました」綿矢りささんにとってこれまでの最長となる小説『生のみ生のままで』は、女性同士の恋愛を、長い時間が流れるなかで追っていく。「以前、男の人1人、女の人2人の三角関係を書いた時(『ひらいて』)、もっと深く女の人同士が向き合う話を書いてみたいなと思って。それやったら短いよりも長いほうが、話の尺に合うかなとも考えました」同い年の逢衣(あい)と彩夏(さいか)が出会ったのは25歳の夏。互いに彼氏もおり、友人として親しくなっていった二人。ある時、逢衣は彩夏に恋心を打ち明けられる。だが、折しも彩夏は女優として人気急上昇中で…。「逢衣はもともと自分が何をしたいか曖昧で人に影響されやすいんですが、彩夏に出会ったことで、どう生きていきたいかを見つけていく。大変な時でも考えすぎずに行動できる人で、そういう健やかさは私の理想でもありますね。彩夏はエネルギーがある人だけれど、全力投球するあまり燃え尽きそうになっていく」彩夏について頭にあったのは香港の俳優、故レスリー・チャン。「俳優として天才で、カミングアウトして、鬱病の噂もあって、2003年に飛び降り自殺をして。私は、精神的に演じてきた役の影響もあったかもしれないという気がしていて。カミングアウトした当時バッシングもあったそうですが、現代だったらどうなるのかなとも思いました」恋に落ちた二人が影響を与え合い、関係を育んでいく。互いが触れ合う場面が、どれも鮮烈。「自分をむき出しにしなくちゃいけない緊張感と、ロマンティックな感情という正反対なものを持ちながら裸で接していく。そうしたシーンは書いていて楽しかったですね」さまざまな困難に直面するなかで、二人の関係はどこにたどり着くのか。「今の時代のなかで、素直に生きたい気持ちを選択したらどうなるかを真剣に考えて、ああいう結末になりました。少し前だったら小説も“禁断の恋”などと言われそうですが、そうした触れ込みは見かけない。時代が変わっているなと感じます」わたや・りさ作家。1984年生まれ。2001年に『インストール』で文藝賞受賞。’04年『蹴りたい背中』で芥川賞、’12年『かわいそうだね?』で大江健三郎賞を受賞。『生のみ生のままで』25歳で知り合い、親友同士となった彩夏に突然恋愛感情を打ち明けられた逢衣。最初は戸惑うが、次第に心と体が揺れていく…。集英社上下巻各1300円※『anan』2019年8月14日‐21日合併号より。写真・土佐麻理子(綿矢さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年08月19日京都の梅体験専門店「蝶矢」では、2019年9月1日(日)より1ヶ月限定のテイクアウトドリンク「蝶矢 オーロラ梅ソーダ」の提供をスタートする。厳選された梅5種、砂糖5種、酒4種の中から好みの素材を選んで、オリジナルの梅シロップや梅酒を作ることが出来る梅体験専門店「蝶矢」。今回は同店を手掛けるチョーヤの創業105周年を記念して、チョーヤ(蝶矢)の名前の由来である蝶(バタフライ)にちなんで、青いハーブ“バタフライピー”を使用した限定ドリンクが登場。“バタフライピー”の幻想的な色彩を活かした「蝶矢 オーロラ梅ソーダ」は、天然の青色が梅シロップと混ざり合うことで、その名の通りオーロラのような色合いへ変化するドリンク。梅シロップの甘酸っぱさと微炭酸のレモンジンジャーですっきりビターな後味に仕上げた一杯で、丸ごと1粒入った梅の実を砕くことで、見た目だけではなく味の変化も楽しめる。【商品情報】「蝶矢 オーロラ梅ソーダ」販売期間:2019年9月1日(日)~9月30日(月)販売店舗:梅体験専門店「蝶矢」価格:520円+税【店舗情報】梅体験専門店「蝶矢」住所:京都府京都市中京区六角通堺町東入堀之上町108 CASA ALA MODE ROKKAKU 1F時間:営業時間 11:00~19:00 ※お盆、年末年始休業
2019年08月16日俳優の池田純矢が自身のプロジェクト「エン*ゲキ」シリーズで、オスカー・ワイルドが1893年に発表した戯曲『サロメ』を原案にした『絶唱サロメ』を上演する。「エン*ゲキ」とは、池田が「今一番面白いと思うことを今自分ができる全力で作りたいと立ち上げた場」。池田の最新の思いがもっとも集約されている舞台だ。エン*ゲキ#04「絶唱サロメ」チケット情報出演はもちろん、脚本・演出も手掛ける池田。本公演を「ミュージカルでも音楽劇でもない、新しい形の音楽と演劇の融合」と表す。「ミュージカルは感情や心情が歌になっていて、音楽劇は音楽が物語を運んでいくという性質がありますが、『絶唱サロメ』はそのどちらでもなく、歌を歌として歌います。でもライブシーンではありません(笑)。“歌います!”という宣言のもとで歌います。音楽というギミックがちゃんと物語に溶け込むように作っているので、違和感なく楽しんでいただけると思います。これは少なくとも僕はまだ見たことのない融合の仕方なので、お客様にどう届くか楽しみです」と笑顔を見せた。主演は松岡充。『サロメ』のエンタテインメント作品化と、演劇と音楽の新たな融合という企画は当初、異なるベクトルを向いていた。だが、2017年に出演した劇団鹿殺しプロデュースの舞台『不届者』で松岡と出会い、「どかんと一発、雷が落ちたような衝撃」を受けた。「松岡さんが歌ったときに歌詞や言葉が形になってどんと目の前に現れたような印象があって。その時、松岡さんというファクターを通すことによって、僕の頭の中にあったふたつの案がひとつにまとまりました」。池田は脚本を先に書き上げ、松岡に見せた。そして「これは松岡充でしかできないから、もし兄さんが断ったら、一生世に出ることはない」と迫った。しかし、松岡からはなかなか返事がなかった。ある日、恐る恐る聞いてみると「もう出演する気でいた」という答えだった。そうして動き出した本プロジェクト。原案は古典作品だが、気軽に楽しんでほしいといざなう。「演劇は娯楽。単純に遊びに来てほしいです。2時間後には“いや~楽しかったね”と劇場を出ていただける作品になっているので、まずは劇場に足を運んでいただいて、演劇体験をしてほしい」と意気込み、原作ファンに向けても「“あのシーンはこうなったんや”と思ってもらえるように作っています!」とアピールした。公演は10月5日(土)から13日(日)まで東京・紀伊國屋ホール、10月26日(土)・27日(日)大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。7月13日(土)一般発売開始。チケットぴあでは、7月7日(日)23:59まで2次プレリザーブ受付中。取材・文:岩本
2019年07月03日「ネプチューン」「くりぃむしちゅー」「チュートリアル」の3組7人の芸人がMCを担当するバラエティ「しゃべくり007」の7月1日(月)今夜放送回に、女優の真矢ミキ、新木優子がゲスト出演。この夏公開の映画でそれぞれ活躍する2人はしゃべくりMC陣と何を語る?90年代に宝塚の男役スターとして活躍、日本武道館でソロコンサートを開催、篠山紀信による写真集出版など宝塚の世界に新風を吹き込むと、『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』や『舞妓Haaaan!!!』などの作品に女優として出演。最近では「下町ロケット」や「黒革の手帖」などで活躍。「理想の上司」ランキングで上位にランクインを続けるなど憧れの女性として多くの人々から支持をうける真矢さん。モデルとして活動しつつ「家売るオンナ」や『聖の青春』などで女優としても頭角を現すと、「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」では凄腕ハッカー役、「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-3rd season」では新人フライトドクター候補生、「SUITS/スーツ」では本番に弱いパラリーガル、そして1月クールの月9「トレース~科捜研の男~」では新人法医学者と多彩な役を演じ分ける実力派へと成長を遂げた新木さん。今回は真矢さんがその“男前すぎる”私生活を公開するほか、新木さんは秘密にしてきた“オタク生活”を解禁。2人の女優のプライベートは必見。今夜のゲスト、真矢さんは第28回日本冒険小説協会大賞、第13回大藪春彦賞を受賞した平山夢明による同名小説を映画化する『Diner ダイナー』に出演。同作は藤原竜也が元殺し屋の天才シェフを演じて、真矢さんも無礼図なる“殺し屋”役として登場する。また玉城ティナ、川栄李奈、コムアイ、窪田正孝、本郷奏多、武田真治、斎藤工、土屋アンナ、木村佳乃、小栗旬らバラエティに富んだキャストが共演。新木さんはおもちゃたちの世界を舞台にしたピクサーの大ヒットシリーズ最新作『トイ・ストーリー4』に声優として出演。ウッディと手作りおもちゃのフォーキーが迷い込んだアンティークショップにいる可愛らしい見た目の女の子の人形役を演じる。『Diner ダイナー』は7月5日(金)より全国にて公開。『トイ・ストーリー4』は7月12日(金)より全国にて公開。「しゃべくり007」は7月1日(月)今夜22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年07月01日俳優の池田純矢が5月31日、大阪・カンテレ本社で行われた、作・演出・出演舞台『絶唱サロメ』(10月、東京・紀伊國屋ホールと大阪・サンケイホールブリーゼで上演)の会見に出席した。池田が、1893年にオスカー・ワイルドが発表した戯曲『サロメ』に出会ったのは小学生の頃で、16~17歳の時に「声を出して読むとこんなに面白いんだ!」と魅力に気付いたそう。主演の松岡充は、『不届者』という舞台で共演した際、運命的な出会いを感じたと振り返る。「松岡さんとの出会いは、僕の中でドカンと一発雷が落ちたような衝撃がありました。松岡さんの歌声に、歌詞や言葉が形になって目の前に現れるような、そんな印象を受けたんです。これをそのまま演劇にしたら面白いなと思い、妖艶な魅力のある『サロメ』という作品と、それまで別で考えていた演劇と音楽の融合を、松岡充というファクターを通すことで1つになったんです」と目を輝かせた。とはいえ、26歳の池田が松岡にオファーを頼むのには相当な覚悟もあったそうで、「僕は今26歳という若造なので、松岡さんに軽々しく『出てください』なんて言えないじゃないですか。だから、自分のできる限りの誠意として、ご本人に伝える前に、この『絶唱サロメ』の脚本を先に作ったんです。そして、松岡さんに『この本を読んでください。この作品は松岡充でしか作れないから、もし断ったら、もう世に出ることはないですから!』」と熱烈にオファーしたエピソードを披露した。大阪出身で、ジュノンボーイ準グランプリを獲る14歳まで、大阪で育ってきたという池田。地元への思いも強く、小さい頃から吉本新喜劇を観て育ってきたという。「大阪は自分のルーツですし、誇りを持っています。それに、関西の人ってめちゃくちゃ笑うじゃないですか。笑うから面白いんやろなって。そういう文化はすごく好きですし、あとは飯がうまいし、女の子もかわいい(笑)」と地元愛を語った。『絶叫サロメ』は、東京公演が10月5日~13日、大阪公演が10月26日~27日。チケット一般発売は、7月13日10時から。
2019年06月01日「お母さんが亡くなった直後、真矢さんは“介護後うつ”のような状態に陥り、人知れず苦しんでいました。真矢さんは認知症のお母さんを在宅介護していましたが、16年に施設への入所を決断したんです。『そのせいで母が弱ってしまったのでは……』と考えずにはいられなかったのだと思います」(真矢の知人)真矢ミキ(54)の母・雪子さん(享年88)が急逝してから1カ月半がたつ。自責の念を募らせていたからか、母の逝去後にはずっと沈黙を貫いてきた真矢。自身がMCを務める『ビビット』(TBS系)でも母の死について語ることを避けてきたのだが――。「当初、真矢さんサイドから番組の制作スタッフに『母の死についてはできるだけ触れないでほしい』との要請があったそうです。でもごく最近、『もう大丈夫です』と“解禁”が出たと聞いています。スタッフも共演者たちもみんな心配していましたが、真矢さんは気丈に仕事をこなしています」(番組関係者)そして11月27日に放送された同番組で、真矢が初めて亡き母について語ったことが話題になった。番組では、在宅介護していた母を看取ってから10年間うつに悩まされていたことを著書『“介護後”うつ』(光文社)で告白した、安藤和津(70)を特集。そこで真矢は「(安藤和津さんを)すごく尊敬します。とくに自宅介護で16年ですよね。私なんて(母が)忘れっぽくなってから10年くらい。この間亡くなったんですけども……」と言及したのだ。この心境の変化の裏には何があったのだろうか――。「12月15日に、真矢さんはお母さんの四十九日を迎えました。その直前に『ずっとクヨクヨしてても仕方がない!』と、気持ちを新たにしたのだといいます。もちろん完全に悲しみが癒えたわけではないと思いますが、真矢さんは少しずつお母さんの死を乗り越えようと前向きに頑張っています」(前出・知人)母娘関係改善カウンセラーの横山真香さんもこう同調する。「亡くなった直後は深い悲しみや負の気持ちが強いので、自分や故人を責めるようなネガティブな言葉しか出てこない。真矢さんは人前に出る仕事で自分を客観視できる方なので、これまではお母さんのことを話さないようにしていたのだと思います。だからこそお母さんの死を口に出せるようになったということは、心の窓が開いた証拠。これは、大事な人の死から立ち直るための一般的なプロセスなんです」プライベートでも真矢と親交が深いという安藤和津は、自身の経験を踏まえて、母の死との向き合い方についてこんなアドバイスをしてくれた。「アドバイスと言っても、私も母を見送ったのは1回きりの経験ですから。ただ、1つだけ言えるのは『絶対に悔いを残さないで』ということでしょうか。『あのときこうしていたら』とか『もっと一緒に過ごしてあげれば』とか、“タラレバ”は駄目です。私の場合、母が亡くなってから10年以上経った昨年くらいまでは、そんなことをずっと思い悩んでいたんです。でもそうした考え方は、亡くなった人の供養になりません。私は自分のことを責め続けていましたが、それでは母も嬉しくないだろうなって」最後に、真矢へこんなエールを送る。「真矢さんのお母様は施設に入られていたそうですが、プロの方にきちんとお任せするというのは正解だったと思います。私のときは施設は不十分で選択肢も少なかったですが、今は状況も全然違いますからね。まだまだ日が浅くて辛いと思いますが、きっと時が癒してくれます。真矢さんは、もう十分に親孝行されました。いつかお母様との楽しい思い出をだれかと語り合うことが、そして真矢さん自身がテレビを通してたくさんの人の心を癒すことが、お母様へのいちばんの供養になるでしょう」“親友”からの温かい言葉が、彼女のかけがえのない支えになっている――。
2018年12月21日朝の情報番組『ビビット』での、視聴者に寄り添いながらも自身の意見をズバリと表明する嘘のない姿勢が、多くの人の共感を得ている。率直で飾らない真矢ミキさんの素顔とは。――伝統を重んじる宝塚に、次々と新しい価値観を持ち込んだのが真矢さんだったといわれていますけれど、自覚はありましたか。真矢:ないですね。ただ、いま下級生と劇場で会ったりして、あの時に真矢さんにこんなことを言われて、って話を聞いて、自分でびっくりすることも多いんです。ある時、私のところに電話がかかってきて、「生きるのが嫌んなっちゃった」って言われたことがあって、その時の私ったら、「私には必要だから生きてね。じゃあ私、忙しいから切るわね」って切ったんだそうです。その電話の主には、「いろんな人から言われたどの言葉より、あの時に“生きなきゃ”って焦りました」って感謝されるんだけど。でも、そういうところあるんですよ。あんまり自分の意見を人に熱く語ったりするタイプじゃないんです。だから、気が合えば最高だけど、受け入れられない人もいるんだろうと思います。その方々には申し訳ないんだけれど。――『ビビット』でも、ご自身の言葉で語ろうとされていらっしゃるところが素敵だなと思います。真矢:あるがままなんです。だから時に言いすぎちゃったり、しゃべっているうちに何が言いたかったのかわからなくなってしまうこともあって…あの番組の2時間の間に、結構落ち込んだりしています。ぬいぐるみを置いて去ろうかと思ったこともありますから(笑)。――堂々とした印象があって…。真矢:それはこれまで演じてきた役のイメージが大きいと思います。そもそも私、カッコ悪い人間なんですよ。あるがままでいすぎて、失敗も多いし、失言も多いし。そんな自分に、唯一カッコいいところがあるとしたら、そのカッコ悪さを包み隠さずに言えるところだと思っています。――ナーバスな話題にも、無難なコメントで終わらせようとせずに、きちんと意見を表明するところがすごいなと思っています。真矢:私、無難っていうのが好きじゃないんです。それは自分のダメなところでもあるんですけどね。うちの母はずっと私に「普通に生きろ」と言い続けてきました。でも、言われるたびに「普通って、一番興味ないんですけど」って心の中で思ってたんですよね。母が他界してから、うっすらとわかってきたのは、人生って激動だから、いつも普通にいられるような考えでいろ、っていう意味だったんじゃないかってこと。忘れられないのは、私が初めて主役をもらった時、両手いっぱいの花束を抱えて帰ってきた私に、母がすぐに、「その花束を置いてゴミを出しに行ってきて」って言ったんです。その時には、なんでいまなのって思ったけれど、当時の母の心境としては、どんどん大きな役をもらうようになっていた私が過信するのを止めたかったのかもしれません。私が調子に乗っているのがわかると、いつも隣でそれを諌める人でしたから。だからいまも、ちょっと調子に乗りそうになると母の声がどこからか聞こえてくるんです。宝塚時代、悔しい気持ちが頑張るバネになってくれた。――宝塚でトップスターに上り詰めるには、ある意味、自分を信じることも必要だったのでは。真矢:でも、最後までそうは思えなかったです。代わりに悔しさがバネになってくれていました。周りのいろんな人に、どうせ上にはいけないんだからって言われるほど、いまに見てろっていう気持ちになって。当時の私は、ゆるーいアウトローみたいな感じ。あまり役がつかなかった時に、上層部の一番偉い方に、「なんで私に役がつかないんですか?」って言いに行ったこともありました。「できないからだよ」ってあっさり返されたうえ、一部始終をみんなに聞かれて、あれは恥ずかしかったぁ。そんなカッコ悪いことをいっぱいやってきているんです。――そんなふうに自分に正直に生きられたらと思う若い女性たちは多いんじゃないでしょうか。真矢:周りにいる若い子たちを見ていると、物事を逆算して考えて進んでいける賢さがあって、勇気も正義感もあって、すごいんです。彼らに足りないのは、あとはコミュニケーションだけじゃないかと思います。いまの時代って、興味があることは検索すればすべて出てきますよね。便利だけど、逆に自分の好きなことしか入ってこない。無駄だと思うかもしれないけれど、人としゃべったり、テレビやニュース番組とか、雑誌や新聞を見てほしいと思う。無駄なものがたくさんあるかもしれないけれど、その無駄なものから得られることっていっぱいありますから。自分の興味とは離れたところに新しい発見があって、それを手に入れたら、いまの若い子たちは鬼に金棒じゃないかしら。まや・みき広島県生まれ、大阪府育ち。1981年に宝塚歌劇団に入団し、’95年に花組トップスターに就任。宝塚の男役スターとして初めて日本武道館でソロライブをおこなうなど、高い人気を博した。’98年の退団後は女優に転身。ドラマや映画、舞台など幅広く活躍。’15年より『ビビット』(TBS系)の司会を務める。真矢さんの主演するドラマ『さくらの親子丼2』は、毎週土曜23時40分~、東海テレビ・フジテレビ系で放送中。全8話。自ら営む古本屋で、行き場をなくした子供たちに無償で親子丼を振る舞う九十九さくら(真矢)を主人公に、’17年に放送された『さくらの親子丼』の続編。今回は、古本屋から「子どもシェルター」に場所を移し、食事スタッフとして子供たちと向き合っていく。共演に名取裕子、柄本時生、相島一之ほか。※『anan』2018年12月19日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・石野美穂ヘア&メイク・平 笑美子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年12月14日TVアニメ「聖闘士星矢 セインティア翔」に、三森すずこ、竹達彩奈、森下由樹子、佐藤利奈の出演が決定。本作のメインビジュアルも公開された。原作漫画「聖闘士星矢」の“銀河戦争(ギャラクシアンウォーズ)編”と“聖域十二宮編”と時を同じくして、城戸沙織(アテナ)やアテナの身辺を警護する聖闘少女たちに巻き起こ る闘い、葛藤、そして、それぞれの成長の物語を描く本作。すでに、主人公・翔子役の鈴木愛奈をはじめ、M・A・O、水瀬いのり、中島愛、関俊彦、田中秀幸、置鮎龍太郎ら豪華声優陣の出演が決定している。今回新たに発表されたのは、4名の人気声優たち。聖闘少女で小熊座(ウルサミノル)のシャオリン役に、「ラブライブ!」「タイガーマスクW」などに出演し、歌手としても活躍する三森すずこ。同じく聖闘少女のカシオペア座のエルダ役には、「けいおん!」「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」「神のみぞ知るセカイ」に出演する竹達彩奈。聖闘少女であるが敵か味方かつかみどころのない冠座(ノー ザンクラウン)のカティア役に、「ちびまる子ちゃん」「ONE PIECE」など人気作にも出演した森下由樹子。聖闘少女になるべく決意した翔子に、聖闘士や小宇宙について教え、導く師となる白銀聖闘士 (シルバーセイント)の孔雀座(パーヴォ)のマユラ役に、「とある魔術の禁書目録」「夏目友人帳」「よんでますよ、アザゼルさん。」など数々の人気作に出演する佐藤利奈が決定した。なお、キャラクターデザインには荒木プロの血を継ぐ市川慶一と西野文那。シリーズディレクターを玉川真人。シリーズ構成を高橋郁子が担当。企画・製作の東映アニメーションと手を組み、GONZOがアニメーション制作を手掛ける。「聖闘士星矢 セインティア翔」は12月24日(月・祝)19時~アニマックスほかにて放送。12月10日(月)19時~Amazon Prime Video チャンネル (スカパー!アニメセット for Prime Video)にて最速配信※毎週月曜更新。(cinemacafe.net)
2018年11月19日境内の木々もわずかに色づき始めていた11月3日、東京都内の寺院を訪れたのは女優・真矢ミキ(54)だった。166cmの長身でいつも颯爽としたイメージのある真矢だが、通夜が行われる斎場へ向かう彼女は、うつむき加減で、心なしか小さく見えた。真矢ミキ“最愛の母”の逝去が、所属事務所によって公表されたのは10月30日のこと。《弊社所属の女優・真矢ミキのご母堂・佐藤雪子儀(享年88)が平成30年10月27日心不全により逝去いたしましたことを謹んでご通知申し上げます》母に認知症の症状があることを真矢がブログで明かしたのは8月20日。《今日、母が私を忘れていた。今年で米寿を迎える母母の夫、私にとっての父が他界してから約14年が経つあの父が亡くなった夜から、母は少しづつ悲しみを忘れたいのか、現実逃避していった気がする》そんな悲痛な告白から、わずか2カ月で母・雪子さんは逝ってしまったのだ。芸能関係者は言う。「ブログのコメント欄には真矢を励ます声も多数寄せられました。事務所が逝去を公表した翌日には、真矢がMCを務めている情報番組『ビビット』(TBS系)で何らかの報告をするのではないかと見られていましたが、彼女は何も語りませんでした。彼女のブログも9月25日以降はストップしています(11月5日現在)。その悲しみの深さがうかがえますね」真矢は9月上旬のインタビューで母・雪子さんを老人ホームに入所させていたことを語っている。’16年に、雪子さんが真矢夫妻と同居していた家の玄関で尻もちをつき、股関節の一部を骨折してしまったことがきっかけだったという。インタビュー中の真矢の言葉には、施設へ入所させたことが、母の認知症をより進行させてしまったのではないかという悔恨もにじんでいた。《しかし、認知症にならないためには生きた会話がないといけないと、思ったのも事実。いくら1対1で介護士が付くといっても、YES、NOの会話の連続では、やはり駄目だということも、毎日会いに行くということより、生きた会話をしなければいけなかったんだと今は思います》(『女性セブン』9月20日号)母の逝去後に沈黙を保っていたのは、“ほかの選択肢も探すべきだったのでは”という自責の念を募らせていたからなのだろうか。老人ホーム入居者の家族について調査をしている大妻女子大学人間関係学部人間福祉学科の井上修一准教授は言う。「ホーム入居者の家族は『不自由な場所で生活させている』など、多少なりとも罪悪感や後ろめたさに囚われているケースが多いのです。また介護をしていた相手を突然失ったことで、家族はやり場のない喪失感に襲われます。『もっと親孝行できたのではないか』『もっと会いに行けばよかった』……。頑張ってきた家族ほど、そうした後悔の念は強まる傾向にあります」通夜・告別式が営まれた寺は平安時代に創建されたと伝えられる古刹で、付近の住民からは散策スポットとしても親しまれている。「お寺は真矢さんのご自宅からも近いですし、きっとお母さまと歩かれた思い出もあるのでしょう」(真矢の知人)
2018年11月07日真矢ミキ(54)の母親・佐藤雪子さんが心不全のために死去したと10月30日、真矢の所属事務所が発表した。88歳だったという。宝塚歌劇団への入団を勧めたのも、“真矢ミキ”という芸名を思いついたのも雪子さんだった。さらに08年の西島数博(47)との結婚にも、雪子さんからのアドバイスの影響があったという。真矢にとって雪子さんとは、母であり恩人だった。「しかし真矢さんの40歳の誕生日にお父さん、つまり雪子さんの旦那さんが他界しました。すると雪子さんに認知症の兆候が出てきたそうです。心配した真矢さんは夫である西島さんの提案もあり、雪子さんとの同居生活を決心しました」(真矢の知人)雪子さんは16年、尻餅をついた衝撃で骨折。真矢は頼りにしていた母の次第に弱りゆく姿に“老いるとはこういうことなのか”とショックを受けたという。「今年8月、真矢さんは自身のブログで雪子さんについて『今日、母が私を忘れていた』と報告しました。骨折を機に雪子さんは高齢者ホームに入所しましたが、真矢さんの気づかないうちに認知症の症状が進行していたようです」(芸能関係者)真矢は女性セブン18年9月20日号で、「母が私を忘れていた」日について語っている。当初はショックだったようだが、介助を通して“学び”があったようだ。高齢者ホームからの帰り道、彼女はこう考えたという。《神様は親切で、徐々に親が老いていくということ、昔を忘れていくことを、ゆっくり時間をかけて教えてくれている。母の娘から、1人の大人の女性に、勇気を出して受け入れ一歩進みなさいと。そして母が忘れてしまっても、私が母の分も忘れないでいるからねと、心の中に決めた道のりでした》そんな母がいたからこそ、真矢もまた前を向いて歩き続けていた。「真矢さんは『ビビット』(TBS系)に出演するため、平日は朝4時半に起床。帰宅すると雪子さんの介助と家事をこなし、翌日の『ビビット』の準備をして夜11時には就寝していました。とてもハードな生活でしたが、彼女は弱音を漏らしませんでした。そこまで頑張ることができたのも、誰よりもお母さんのことを愛していたからなのでしょう」(前出・芸能関係者)母の老いを受け入れ、最後まで娘としての務めを果たした真矢。さぞ天国の母も、感謝しているだろう――。
2018年10月31日昨年10月に放送した真矢ミキ主演「さくらの親子丼」の第2弾が、12月1日(土)より放送することが決定。“オトナの土ドラ枠”から続編が制作されるのは今回が初、真矢さん主演の連続ドラマがシリーズ化されるのも初となった。■ストーリー一日だけ…。三谷弁護士に頼まれ、九十九さくらが食事スタッフとしてやってきたのは、子どもシェルター「ハチドリの家」。虐待などを受けた子どもたちが一時避難する施設で、親や大人から守るため、場所は公にされていない。そこにいたのは、母親の愛人から性的虐待を受けていた井口茜。父親から性的虐待を受け、反動で中学生の頃から売春や覚せい剤に手を染めた新城由夏。盗癖があり、ヤクザから追われていた藤島玲奈。裕福な家庭に生まれ、成績優秀も親から虐待を受けていた小宮山詩。母親の再婚相手から性的虐待を受けていた白鳥マリアなど…壮絶な地獄を見てきて子どもたちだった――。■「オトナの土ドラ」初めて“シリーズもの”前作では、行き場を無くした子どもたちに無償で親子丼をふる舞い続けた真矢さん演じる古本屋の店主・九十九さくら。今回は、さくらの古本屋兼自宅「九十九堂」から、虐待を受けた子どもたちが一時的に避難・保護できる施設“子どもシェルター”に舞台を移し、シェルターの食事スタッフとなったさくらが食事を通じ子どもたちと向き合う。また、今作では親子丼だけでなく、様々なメニューが登場する。■真矢ミキ、続編決定に「チョッと不安」本枠初の続編に主演の真矢さんは、「うれしいですね。私、何事においても初めてって“好物”なんですよ(笑)」と喜び、「今回も予定調和に終わることなく、さくらの気持ちを出していきたいです。ただパート2は、前作から数年後とかでなく、物語がすぐ続いているんです。髪の毛の長さとか、回想シーンとか、1年ぶりの私にちゃんと演じられるのか、チョッと不安です。『大丈夫、私。一年で老けてない!?』と(笑)」とコメント。また、「『さくらの親子丼2』は、いままさに社会が直面している問題を描いているんです。子供たちに関わるニュースを見聞きすることで、『いま、やるべき作品なんだ』と、私の背中を押してくれ、心を奮い立たせてくれています。さくらも模索していますし、ドラマ自体、答えを提示するような作りではありません。今回も謙虚に取り組み、パート1の出来事を経てのさくらというのを随所で見せていきたいので、心のひだをさらに丁寧に演じていくつもりです」と本作への意気込みを語っている。脚本は前作に引き続き、連続テレビ小説「あぐり」「すずらん」、「3年B組金八先生」の清水有生。実際にシェルターで取材を重ね、書き上げたオリジナル作品だ。オトナの土ドラ「さくらの親子丼 2」は12月1日より毎週土曜日23時40分~東海テレビ・フジテレビ系にて放送(全8話予定)。(cinemacafe.net)
2018年10月22日PlayStation(R)4初のアニメ専門チャンネル「ANIMAX on PlayStation(R)」にて配信予定のアニメ「聖闘士星矢 セインティア翔」に、関俊彦、田中秀幸、置鮎龍太郎の出演が決定した。本作は、原作となる車田正美の描いた「聖闘士星矢」の“銀河戦争(ギャラクシアンウォーズ)編”と“十二宮編”と時を同じくして、城戸沙織(アテナ)やアテナの身辺を警護する聖闘少女たちに巻き起こる闘い、葛藤、そしてそれぞれの成長の物語を描いていく。すでに、主人公・翔子役の鈴木愛奈、翔子の姉・響子役のM・A・O、沙織役の水瀬いのり、美衣役の中島愛といった“聖闘少女”ら4名のキャストが発表されているが、このほど、聖闘士たちの本拠地である聖域を護る“黄金聖闘士”たちのキャスト情報が明らかに。翔子や響子に力を貸す存在として度々登場する蠍座(スコーピオン)のミロ役に「忍たま乱太郎」「機動戦士ガンダムSEED」の関俊彦。同じく獅子座(レオ)のアイオリア役に「シティーハンター」「SLAM DUNK」の田中秀幸。そして、聖域を統べる教皇と入れ替わっている双子座(ジェミニ)の黄金聖闘士サガ役に「ママレード・ボーイ」「BLEACH」の置鮎龍太郎と、これまでのシリーズから続投が決定。さらに今回、本作のビジュアルも公開された。「聖闘士星矢 セインティア翔」は12月、ANIMAX on PlayStation(R)にて配信予定。(cinemacafe.net)
2018年09月19日皆さん、“三本の矢”という故事はご存じでしょうか?1本の矢は折れやすくとも、3本まとめると折れにくいことから、一族の結束が重要であることを説いたといわれています。「何の話やねん!」とツッコミを入れたくなる方もいるかもしれませんが、今回いただくカレーはその名も『戦国咖喱(カレー)』。三本の矢の逸話をコンセプトに、(1)広島産の梨(2)ブレンドスパイス(3)沢山の野菜という三つの素材を合わせたカレーです。 ■野菜と果物の甘味たっぷりのカレー早速カレーを一口いただいてみると、口の中に甘味が広がります。原材料名の表示には、最初に“野菜・果実(和なし、玉葱、人参、りんご)”の文字が。原材料名は内容量が多い順番に掲載されます。つまり野菜と果実が最も多く入っているカレーということ。たっぷりと煮込まれた野菜と果実の味を堪能すると、後からほんのりとスパイスの味がしてきます。それほど辛くはないので、子どもにも食べやすい仕上がりです。牛肉も3切れほど入っており、大きさはビー玉くらいの大きさでしょうか。赤身肉なのか、とろっと口の中でとろけるというよりは、噛み応えのある食感のお肉でした。 ■総評甘めで野菜と果実がたっぷりの印象のカレーになっていました。味★★★☆☆可もなく不可もなく、普通のレトルトカレーでした。辛さ★☆☆☆☆かなり甘めのカレーに仕上がっていたと思います。辛いカレーが好きな方は物足りないと思います。果実・野菜度★★★★☆お肉より充実していて、非常に具沢山でした。【筆者略歴】カレーはおやつ1日3食のカレーに加えおやつにもしばしばカレーを食します。
2018年08月26日映画『検察側の罪人』(8月24日公開)の完成披露試写会が6日に都内で行われ、木村拓哉、二宮和也(嵐)、吉高由里子、大倉孝二、八嶋智人、音尾琢真、芦名星、原田眞人監督が登場した。同作は雫井脩介による同名小説を実写化。若手検事・沖野啓一郎(二宮)と、憧れの検事・最上毅(木村)の正義が、一つの殺人事件を前に次第にすれ違って行き、最上の捜査に疑問を持ち始めた沖野は、互いの正義を賭して対峙する。監督・脚本は原田眞人が務める。映画『GANTZ』(11)以来の共演となった二宮に、吉高は「(『GANTZ』の)玄野くんの次は沖野くんでした」と笑顔に。二宮は吉高について「どうしても事故ってしまうので、なるべく斜に構えながらいつも対応しています。初手の初手で、(木村に)"拓ちゃん"とか言うんですよ!」と自由奔放っぷりを訴える。吉高が「言ってみたら怒るかなあと思って。拓ちゃん」と意図を明かすと、木村は「怒ってないよ。怒ってないんだけど、ニノはすごく気を使ってくれて、『そういう言い方はやめなさい!!』って常に」と苦笑した。このやり取りに八嶋が「角野(卓造)さんと思われたら困るからね」と "タクちゃん"つながりで名前を出すも、よくわかっていない客席に、二宮が「そんな響いてないじゃないですか。角野卓造さんに申し訳ない」とつっこんでいた。同じシーンがあまりなかったという八嶋は「顔合わせと打ち上げでしか、愛しの拓哉に会ってない」と嘆き、大倉は「木村さんにお会いするだけで追い詰められる感は。何回か共演しているんですが、いつ会っても、喉カラカラになってしまうので、撮影最終日まで、ずっとお腹が痛かったです」と木村への思いを炸裂させる。また音尾は「木村拓哉さんの大ファンです」と明かし、「地元北海道にいるときも、真駒内、札幌と何度足を運んだことか。同じステージに立てることを嬉しく思っています。原田監督、ありがとうございます」と感謝。「どちらかという客席の皆さんと同じ気持ちです。今日は楽しみましょう!」と盛り上げていた。
2018年08月06日あの宝塚歌劇団に、終戦直後9年間だけ存在した“男子部”。その意外な実話をもとに、宝塚の舞台に立つことにすべてを捧げた男子たちの熱い青春を描いた舞台『宝塚BOYS』が8月4日、東京芸術劇場 プレイハウスにて開幕した。2007年から上演を重ねファンを増やしてきた人気作品で、5年ぶり、5度目の上演。今回はこれまでにもこの作品に出演経験のあるメンバーを中心とした「team SEA」と、フレッシュな「team SKY」の2チーム制での上演だが、口火を切ったのは「team SEA」。出演は良知真次、藤岡正明、上山竜治、木内健人、百名ヒロキ、石井一彰、東山義久、愛華みれ、山西惇。チケット情報はこちら物語は終戦直後の1945年の秋にはじまる。幼い頃から宝塚歌劇団に憧れていた青年・上原(良知)が歌劇団の創始者・小林一三宛てに、男性加入を嘆願する手紙を出す。その願いは小林に届き、宝塚男子部が特設されることになった。メンバーとして集まったのは、電気屋の竹内(上山)、歌劇団のオーケストラメンバーだった太田川(藤岡)、旅芸人の息子長谷川(木内)、闇市の愚連隊だという山田(石井)、そして現役ダンサー星野(東山)。「宝塚の生徒(劇団員)とは一切口をきいてはならない」などの厳しいルールに戸惑いながらも、その後加わった新人・竹田(百名)含め、レッスンに汗を流す男子部の面々だったが、なかなか宝塚大劇場の舞台に立つ機会は与えられず……。「宝塚歌劇団に男性が加入」……今の時代なら、はなから無理筋だと誰もが思うだろう。いや、当時からすでに、その拒否反応はあったようだ。現役のスターや生徒たちからも、男性加入に反対の声があがる。上層部の考えもわからない。希望に燃えていた男子部の面々の前には、大きな壁が立ちはだかる。それでも彼らは夢を諦めず、時に衝突しながらも、明日の宝塚スターを目指す。経験値の高いteam SEAのメンバーは、夢にしがみつく彼らのリアルを、時代背景と強くリンクさせることで、切実な思いとして描き出す。戦争の傷を誰もが抱えているからこそ、綺麗な夢の世界に憧れるのだ……。女性の園での男子諸君の奮闘は可笑しく、愛らしく、観ていて笑いの絶えない舞台だ。だがその中に、激動の時代を生きた彼らの人生がシリアスに浮かび上がる。劇中、竹田がポツリと「このまま女子だけで100年いっちゃうかもね……」と呟くシーンがある。2014年には100周年を迎え、いまや日本エンタメ界の大きな一翼となった宝塚歌劇団。彼らの挫折があったからこそ、宝塚は100年続く劇団になったのかもしれない。だが彼らは礎などではなく、そこにも生きた人間たちがいて、彼らの人生があったのだと、少なくともこの舞台を観た人には覚えていて欲しいと切実に思った。東京公演は同劇場にて、8月19日(日)まで。その後名古屋、久留米、大阪でも上演される。8月11日(土・祝)まではteam SEAが、8月15日(水)からは永田崇人、溝口琢矢らのteam SKYが出演。
2018年08月06日歌手の矢井田瞳が、7月31日に放送されたTBSラジオ『たまむすび』(毎週月曜~金曜 13:00~)にゲスト出演し、大学の同級生であるお笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太との思い出を語った。大学の同期生である山里について、矢井田が「大学時代、めっちゃ格好良くて有名でした」と振り返ると、番組火曜パートナーの山里は「へいへいへいへい! ちょっとヤイコさんね、営業妨害!」と慌てた様子。番組パーソナリティの赤江珠緒が、矢井田の発言を疑うと、矢井田は「マンモス校の中でも山ちゃんは有名でした。NSC(よしもと養成所)通ってて、絶対売れると思ってました」と語る。さらに矢井田が「背も高くてスラっとしていて、おしゃれで。赤ぶちメガネをかけてる大学生あまりいなかったので、目立っていて」と当時の様子を明かすと、山里も「服もこんなこと言うと恥ずかしいけど、吉井和哉さんが着てそうな服着てたのよ、俺」とのこと。赤江は「そういう山里さん見たことない」と驚いていた。大学時代には実際に会ったことがあるという矢井田と山里。しかしその際、"よそよそしく帰った"という山里は、その理由を「その日、寮の昼ご飯がカレーだったの。急いで帰らないとおかわりできない時間だった」と弁明。さらに「ヤイコさんはめちゃくちゃ謙虚なんだけど、俺ちょっと天狗だったのよ。俺は芸能界で結構いく男だぜ感だすための"ツン"だったかもしれない」と明かし、「後で1回謝る!」と話していた。
2018年08月01日昨年5作の舞台を経て、今年は『駆けはやぶさ ひと大和』に続いて、歴史上の人物や出来事をエンターテイメント舞台として表現する「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」の最新作『ジョン万次郎』(6月14日~24日・EXシアター六本木)に出演する女優・山下聖菜(19)。同作は、14歳の時に海で遭難した土佐の漁師・万次郎(溝口琢矢)が、アメリカの捕鯨船に助けられてからそのままアメリカに移住し、異文化の中で生き抜く姿を描く。山下が演じるのは、万次郎を支える2人の女性。役柄や作品と、どのように向き合ったのか。そして、彼女自身が万次郎のように影響を受けた人物とは。○溝口琢矢はジョン万次郎そのもの女優の山下聖菜――今回は1人2役、しかも人種が違うという難役ですね。日本が鎖国している時代なので、立場によっての違いがより大きく見えるように。外見的にもアメリカ人のキャサリンはオーバーなリアクション、日本人の鉄は“わび・さび”を意識しています。みんなで洋画のワンシーンを見て、「オーマイガー!」とか真似してみたり(笑)。そこに注目して洋画を観ると、動きだけでも日本人と全然違うことがよく分かりました。キャサリンも鉄も万次郎に影響を与える言葉を掛けていて、鉄の「架け橋」という言葉は、万次郎にとっても大きな言葉になっています。それをいかにちゃんと伝えられるかが大事で、やっぱり「嘘」になってしまうと万次郎の言葉の伝わり方にも影響してくるので。キャサリンも鉄も万次郎を支える役ですが、立てすぎてしまってもよくないと思って、そのあたりも気をつけました。――そういった立場の役なので、ジョン万次郎役の溝口琢矢さんとも一緒のシーンが多かったですね。どのような方ですか?本当にまっすぐで好奇心旺盛で、ジョン万次郎そのもののような方です。稽古場でも積極的に意見を出してくださって、本当にありがたかったです。鉄、キャサリンそれぞれ違う人物ではありますが、共通する部分が伝わるように、手を握る動作を同じにしてみたり。近くで支えていたことだけじゃなく、そこには愛があって、鉄やキャサリンの存在が光ることによってさらに万次郎役も輝くようになればと思います。○女優・田中良子の言葉を胸に――万次郎は異文化交流の中で刺激を受けながら、周囲の人々にも影響を与えていきます。山下さんはこれまで最も影響を受けたのは、どのような方ですか?デビュー作からその後も関わらせていただいて、「舞台」というものを教えてくださった演出家の西田大輔さんです。『NEW WORLD』で共演させていただいた田中良子さんが、「お芝居は苦しいものだけど、舞台上では楽しくいられる」とおっしゃっていて、今もその通りだと感じます。いろんな役をいただいてそこで得ることもたくさんあって、「次の役もがんばろう」という前向きな気持ちにもつながっています。――作品ごとにこうしてお話をうかがって感じるのは、作品を重ねてたくましく、強くなられている印象があります。自分ではそういう意識はありませんが、作品や役への思いが徐々に明確になっていて、「自分がどんな存在になりたいのか」も考えるようになりました。――そういえば以前、お母さんも観にいらっしゃってましたね。いつも観に来てくれるんですけど、私をきっかけに舞台が好きになっているのがうれしくて(笑)。舞台そのものを楽しんでくれるので、私も感想を聞くのがいつも楽しみです。■プロフィール山下聖菜(やました・せな)1998年12月16日生まれ。福岡県出身。身長162センチ。A型。地元・福岡でスカウトされ、約2年のレッスン期間を経て2015年、演出家・西田大輔氏が手掛ける舞台「From Chester Copperpot」の『NEW WORLD』主演で本格デビュー。2017年は『SAFARING THE NIGHT/サファリング・ザ・ナイト』(ヒロイン)、『幻想奇譚 白蛇伝』(主演)、『遠い夏のゴッホ』(ヒロイン)、『煉獄に笑う』、『ポセイドンの牙』(ヒロイン)、2018年は『駆けはやぶさ ひと大和』などの舞台に出演。
2018年06月21日俳優の溝口琢矢が14日、同日に東京・EXシアター六本木で初日を迎えた主演舞台『ジョン万次郎』(6月14日~24日)の公開ゲネプロ前に取材に応じた。本シリーズは、教科書には詳しく載らないような歴史上の人物や出来事を、エンターテインメント舞台として表現する企画。『ジョン万次郎』は、14歳の時に海で遭難した土佐の漁師・万次郎がアメリカの捕鯨船に助けられ、そのままアメリカ東部に暮らす中で、いじめや差別にくじけることなく強く生き抜いていく姿を描く。溝口が演じるジョン万次郎といえば、NHK大河ドラマ『西郷どん』でお笑い芸人・劇団ひとりが演じたことでも話題になったばかり。それに関連して記者から「何か意識されたことは?」と聞かれると、溝口は「全く意識していません!」と即答して笑いを誘い、「劇団ひとりさんと自分の年齢が結構離れているというのもありますし、ジョン万次郎の生涯はすごく長いのでどこを切り取るのか。僕は僕なりの少年期と青年期を演じたいと思って、あまり外の情報を入れないようにしていました」と役柄との向き合い方を明かした。また、役に入り込みすぎたのか、稽古期間の終盤では付け毛を自毛と勘違いしてしまったのだそう。周囲に「こんなに髪伸びたんだよ」「影だけなら、福山(雅治)さんの龍馬を彷彿とさせる」と自慢していたことを振り返ると、共演者から「かわいいって話?」「かわいいー!」「すごい喜んでたよね」とイジられ「バカだなって話」と照れていた。囲み取材には溝口のほか、荒木宏文、石原壮馬、正木郁、山下聖菜、細貝圭が出席した
2018年06月14日5月23日、東京・博品館劇場にてオリジナルミュージカル『Indigo Tomato』が開幕した。【チケット情報はこちら】作・演出は小林香。これまで、スタイリッシュな作品の作り手といった印象が強かったが、本作は言うなれば、ド・直球の物語勝負!そんな渾身の一投は見事観客の心をとらえた。数字と記憶に突出した能力を持つサヴァン症候群の青年と、その弟を軸に、彼らにまつわる人々との関係を鮮やかに描いた作品。主な舞台となるのは、とある植物公園。その公園のカフェで、毎朝決まって10時01分に店員のあや(安藤聖)が作る大好物のトマトジュースを飲むのがタカシ(平間壮一)の日課。ある日、偶然出会った脳科学者の高野(剣幸と彩吹真央のWキャスト)によって、その類まれなる才能を見いだされたタカシは、ユーゴ(大山真志)が司会を務めるテレビの人気クイズ番組への出演を持ちかけられる。頑なに拒むタカシだったが、ある考えが芽生え……。同じ頃、弟マモル(溝口琢矢)にも転機が訪れる。さまざまな人間の思惑が入り乱れるなかで、タカシを取り巻く環境も少しずつ変化しはじめる。小林によるあて書きで生み出されたキャラクターたち同様に、そこに命を吹き込む俳優も実に魅力的。主人公タカシを演じる平間は、彼の武器とも言えるダンス、そして笑顔を封印。ほぼ出ずっぱりで、タカシを繊細な芝居と歌、その一挙手一投足に至るまでしっかりと生きる。ゆえに、タカシの目で見た世界というテーマに嘘がなく、そしてそれが揺るぎないものとなっている。マモルを演じる溝口も新たな魅力を見せる。弟でありながら大人びることを余儀なくされた青年の葛藤を体当たりで表現しつつも、心根の優しさが感じられるのは溝口自身の持ち味によるものだろう。ともすればウェットになりがちな物語を、役柄同様にカラリと湿度低めの芝居でニュートラルに引き戻すのは、久々の舞台出演ながら抜群の舞台センスを見せる安藤。大山が放つ“正”と“負”の圧倒的なパワーは力強く物語を推し進める。タカシに関わる多彩なキャラクターを演じ分ける剣と彩吹は、優しく、激しく、悲しく、華やかに……人の、人生の機微を体現する。実力者の大奮闘には目を見張り、そこに隠された演劇だからこそ実現する仕掛けに唸らされる。剣と彩吹、それぞれに合わせて少しずつ設定が変わるという、オリジナル作品ならではのお楽しみも。耳馴染みがよく、思わず口ずさみたくなるようなキャッチーな音楽は新進作曲家の堀倉彰。堀はキーボードコンダクターとして、チェロ、ギターの生演奏も率いる。ノンストップで2時間弱、わずか5人のキャストとは思えないほどの密度の濃い時間と物語。劇場を後にする頃には、心の荷物がちょっと軽くなっているような新作ミュージカルは、疲れた心と身体にやさしく作用する素敵なギフトだ。東京公演は5月30日(水)まで。大阪公演は6月9日(土)・10日(日)大阪・サンケイホールブリーゼにて。取材・文:功刀千曉
2018年05月25日俳優・池田純矢が企画、脚本、演出する「エン*ゲキ」シリーズの第3弾『ザ・池田屋!』が4月20日、東京・紀伊国屋ホールにて開幕。公演に先立ち、公開ゲネプロと囲み取材が行われた。エン*ゲキ#03「ザ・池田屋!」チケット情報「エン*ゲキ」シリーズは、「演劇は娯楽であるべきだ」を信条に、すべての世代が楽しめ、笑い、感動できる王道エンタテインメント作品を深く追求するべく立ち上げられた企画。今回は、幕末に京都の旅館で起きた「池田屋事件」を、襲撃された側の尊皇攘夷派志士・吉田稔麿(としまろ)の視点から描く、ハイテンポ・ハイテンション・コメディ。稀代の秀才・稔麿を中心に、史実に基づきながらも新たな解釈のオリジナルストーリーを展開している。囲み取材では池田に加え、鈴木勝吾、松島庄汰、中島早貴、松尾貴史が登壇。まず、作・演出を手がけ、高杉晋作役を務める池田が「すべての役それぞれが魅力的ですが、僕は新撰組隊士に注目してほしい。一瞬だけ出てくるキャラクターにも、それぞれが過ごしてきた人生があるんです。その一瞬の煌きをお見逃しなく!そして「エン*ゲキ」は、どこまでもエンタテインメントでありたいと考え、企画しました。劇場で2時間楽しんでもらい、幸せだったなと感じて劇場を出ていただけたらうれしいです」とコメントし、吉田稔麿役の鈴木は「毎日が初日だと思って、いい緊張感を持って頑張りたいです!僕には長ゼリフがあるのですが、毎回限界までやっています!テーマパークに遊びに来るような気軽な気持ちで劇場にお越しください」と語る。沖田総司役の松島は「笑いからシリアスに、また笑いにと、いい意味で安定していない舞台(笑)。僕は殺陣がほぼ初めてなのですが、役は新撰組最強の剣士。お客さんにパワーをもらいながら頑張ります!」と意気込み、おつね役の中島は「舞台がとても華やかで、熱量がすごくて、魂が吸われてしまいそうになります。実際の私は違いますが、舞台では言葉使いが激しく毒舌なので、初めての方はびっくりしてしまうかも(笑)」と語る。さらに宮部鼎蔵役を務める松尾は「普段、自分が出ていないシーンは休んでいることが多いのですが、この作品はずっと袖で観ていたい作品なんです。隠しテーマを見つける面白さもあるかもしれません。女性2人が、こんなことやるんですか!?というシーンがたくさんあって、精神力がすごいと思いました。ぜひそこにも注目を!」と見どころを語った。東京公演は4月30日(月・祝)まで紀伊国屋ホールにて、大阪公演は5月11日(金)よりABCホールにて開催。チケットぴあでは当日引換券を販売中。文:黒石悦子
2018年04月26日