最適な睡眠時間は、人によって差があり、それは遺伝と環境によって決まると言われます。では、遺伝と環境と、どちらの影響が強いのでしょうか?環境を変えることで、体質を変えていくことは可能なのでしょうか?最適な睡眠時間は何時間?皆さんの最適な睡眠時間とは何時間ですか?4時間の方もいれば、9時間寝ないときついという方もいるでしょう。人によって最適な睡眠時間はバラバラです。この睡眠時間の差が生まれる原因としては、体質や生活習慣、気力などが考えられますが、大きく2つに分類できます。遺伝的に決まってしまっている部分と、外部環境によって変えることができる部分です。外部環境に含まれますが、生活習慣は睡眠時間に大きく影響していると考えられます。運動したり、たくさん食べたりした後は眠くなるように、生活習慣によって睡眠時間が変動することを感じた経験は誰しもあると思います。生活環境も遺伝も無視できない一部の研究者は、睡眠時間は生活環境によって変わると主張しています。つまり、生活習慣を変えるだけで、睡眠時間をコントロールできるということです。睡眠時間が長い人も、運動を減らしたり、食事を制限することで、睡眠時間を短縮できるという考えです。しかし、実際のところそうは上手くいきません。実際に最近の研究によると、遺伝による個人の必要睡眠量というのが、適切な睡眠時間を決める上で重要だと考えられています。しかし、どっちが重要かを白黒つけるのは非常に難しく、言えるのは生活習慣も遺伝も無視できない重要な要素であるということです。慢性睡眠不足な日本人が増えている残業が多かったり、帰りが遅かったり、深夜もメールやネットに熱中してしまったりと、慢性的に睡眠不足な人が増えているようです。これは環境の変化の影響もあるでしょう。インターネットを使えば、いつでも誰かと繋がることができますし、ショッピングだってできてしまいます。また、24時間営業のショップや漫画喫茶なども増え、時間に縛られることなく生活できるようになりました。便利ながらもそういった背景があり、睡眠不足の人が増えていると考えられます。もはや、睡眠不足は現代病であるとも言えます。一人一人が最適な睡眠時間をしっかりと確保して生活すべきではないでしょうか。Photo by elizabeth pfaff
2014年11月21日総務省の統計データによると、働く日本女性の睡眠時間は、働く日本男性より少ないことがわかってきています。フルタイムで働いた後に、家事や育児をこなし、さらに家でも仕事をする……そんな状況も少なくないのが実情。日本女性の睡眠時間が減少するとどんな弊害が起こり得るのか、またその対策について解説していきます。働く日本女性は今後さらに増加する見込み現在日本において、女性の雇用が促進されています。政府は2020年までに、女性の管理職を30%にまでアップさせることを狙いとした雇用促進の指針を発表しています。社会的にも少子化が進み、若年層の労働力が減少。女性の力が必要になってきています。しかし、これまで通り家庭を守りながら、企業でも働くのは大変困難なこと。家事、育児に加えて介護の問題までも抱えている女性が多いなかで、どうやって仕事との両立を図っていくかは大きな問題です。このままでは、いくら社会や企業が「枠」ばかり設けても、絵に描いた餅になってしまうでしょう。日本女性にとって睡眠時間が減少する弊害とはそんな雇用促進のなかで見えてきた問題の一つが、日本女性の睡眠時間の短さです。睡眠時間が減少すると、作業効率が低下したり記憶力が衰えたりします。また、糖尿病やがんなどの疾病にもつながりやすいことがわかっています。現代の日本女性は、家事育児だけでなく社会の担い手でもあります。そのため、女性の体調が崩れるということは社会の綻びにもなるのです。女性が積極的に日本社会で活躍するには、睡眠時間の確保が欠かせないのです。睡眠不足を解消!働く女性をバックアップする制度や社会の充実が急務日本の女性の睡眠時間はこのままどんどん減ってしまうのでしょうか。眠ることすらままならないならば……と、企業で働くことに二の足を踏む方や結婚・出産に躊躇する人も出てくる可能性があります。そこで考えるべきことは、女性の社会進出を支える社会制度設計です。具体的には、保育園の充実と低費用化、働き方の柔軟化、男性の家事、育児への参加を促進させることなどが挙げられます。これらを実現するためには、国や地方自治体のバックアップが欠かせません。また、男性の家事、育児の参加は旧来の日本よりは進んできましたが、北欧などと比べるとまだまだ充実しているとは言えません。男性も育休を取得し、子どもが風邪を引いたら仕事を休めるということが一般的になると、女性の働きやすさが格段にアップするでしょう。日本女性の睡眠時間の減少は、女性だけの問題ではありません。弊害が出てくる前に、社会の体制を整えていく必要があるといえそうです。Photo by Kompania Piwowarska
2014年11月18日睡眠に関する資格がいくつあるのか詳しくはわかりませんが、まわりに睡眠に詳しくてアドバイスをしてくれる人がいたら助かることは間違いなさそうですね。あなたのまわりにもじつは睡眠改善指導者の資格ホルダーがいるかもしれませんよ。睡眠改善指導者とは?睡眠改善指導者は、れっきとした認定資格です。睡眠改善指導者を認定している団体とは「一般社団法人 日本睡眠改善協議会」です。初めてこの名前を聞いたという方もたくさんいると思いますが、5年前の2009年から「睡眠の改善」を目的に設立された非営利団体です。「睡眠の改善」と言っても、どのような活動をしている団体なのか気になりますよね。活動内容の紹介日本睡眠改善協議会の主な活動内容としては、次の3つが記載されています。1.最新かつ正しい睡眠に関連する知識や話題の定常的な発信2.正しい睡眠環境や生活習慣についてアドバイスできる知識を有する「睡眠改善指導者」の育成3.「睡眠改善指導者」有資格者のスキル・知識レベルの維持・向上を図るために必要な情報交換の場の提供睡眠改善指導者の育成と、その知識の提供をメインに活動されているということですね。睡眠改善指導者という資格がどのようなものなのか、ますます気になりますよね。さらに調べを進めていくと、ありました。「睡眠改善指導者行動倫理規定」なるものが。睡眠のことを真剣に考える「睡眠改善指導者行動倫理規定」は27の項目から成り立っています。その項目の一例としては「4.睡眠改善指導者は、品性、知識、能力、倫理観を備えるとともに、常に自己の研鑚に努めること」、「14.睡眠改善指導者は、虚偽、誤解を招くような行為等により自分自身や業務についての情報提供や宣伝をしてはならない」などと、かなり厳粛に規定が定められているようです。自分も睡眠改善指導者になりたい! と思った方は日本睡眠改善協議会のホームページをご覧になってみてください。講習会を受講して、さらに認定試験に合格することが条件のようです。睡眠について真剣に考える人が1人でも増えれば、日本が不眠大国と呼ばれることもなくなるかもしれませんね!Photo by NEC Corporation of America
2014年11月16日人によって睡眠スタイルは様々です。あなたは朝早くからスッキリと目覚め、午前中からバリバリ仕事をこなせていますか?それとも朝早く起きるのは苦手で、午後からエンジンがかかる方ですか?そもそも、朝型と夜型、どっちが理想的なのでしょうか?理想の睡眠時間帯は朝型、夜型どっち?毎日、仕事もプライベートも元気にこなしたいものですね。そのために、良い睡眠習慣は欠かせません。では実際のところ、朝型と夜型どっちが人間の身体に適しているといえるのでしょうか?実際、人がパフォーマンスを発揮しやすいのは朝で、それから時間が経つにつれて身体は疲れてきます。朝、太陽の光を浴びることで脳は覚醒しますし、血糖値やホルモンの関係からみても朝のほうが活動に適しているといえるそう。よって、朝早く起き、朝食をしっかり食べ、頭が冴えている午前中からバリバリと重要な仕事をこなしていくほうがベターといえます。夜型から朝型に切り替えるのはいかが?「でも、朝型は自分には向いてない」という人も多いと思います。そんな人は、もしかしたら朝型への切り替えがうまくいかないのではないでしょうか?「朝型になるぞ!」と決意し、早く寝ることから始めてみたものの、なかなか寝つけないまま朝を迎え、結局眠いまま一日を過ごしてしまう……。それで、「やっぱり自分は朝型ではないんだ」と思い込んでしまうのです。そうであれば、まずは早く起きることから始めてみてはいかがですか?そうすれば夜は自然と眠くなってきます。この方法なら、「自分は夜型だ」と思っている人でも、2~3週間で朝型に切り替えていくことができるでしょう。どちらにしても質の良い睡眠を取ることが大切!それでも「自分の睡眠スタイルをそんなに簡単には変えられない」と思う人は、まずは質の良い睡眠を取ることを心がけてみましょう!そのために、副交感神経を鍛えることをおすすめします。なぜなら、副交感神経の働きが優位になれば、身体が休息する状態になり自然と眠りに誘われるからです。では、どうすれば副交感神経を鍛えることができるのでしょうか?それには有酸素運動とリラクゼーションが有効です。週に1、2回ジョギングなどの運動を30分ほど取り入れてみたり、就寝前に、リフレクソロジーやアロマテラピー、癒し系の音楽などでリラックスしてみましょう。朝スッキリと目覚め、一日をイキイキと活動する!あなたも、そんな理想的な睡眠スタイルを手に入れることができるといいですね。切り替えには努力が必要ですが、その価値は十分にありそうです!Photo by Penumbra
2014年11月15日質の良い睡眠が身体を痩せ体質に変えていきます。今回は、良い睡眠を促す食事と生活習慣をご紹介します。■質の良い睡眠は昼間の食事と生活習慣がポイントメラトニン(睡眠ホルモン)の量は、日中分泌されるセロトニン(元気・幸せホルモン)の量で決まります。つまり、日中どれだけセロトニンを分泌出来たかどうかが、夜の睡眠の質を左右するのです。■セロトニンの分泌を増やすポイント1.早寝早起き規則正しい生活習慣がセロトニンの分泌を促します。2.太陽光朝目覚めたらすぐにカーテンを開いて太陽光を浴びましょう。セロトニン分泌のスイッチが入ります。3.リズム運動スクワットや階段の昇り降りなど、一定のリズムを刻む反復運動を5分以上継続することがポイントです。4.よく噛む咀嚼もリズム運動の一つです。簡単に実践できる方法として、ガムを噛むのもよいと思います。5.グルーミング(触れ合い、癒しあい)親子や恋人同士のスキンシップ、友人等とのおしゃべり、マッサージ、髪を撫でる、などの触れ合いがグルーミングです。スキンシップや人との触れ合いが、セロトニンの活性化とストレス耐性の向上につながるといわれています。6.トリプトファンセロトニンを作り出すために必要な材料の一つがトリプトファンと言う物質です。トリプトファンは、体内では生成することができない必須アミノ酸ですから、食事で体内に取り込む必要があります。7.継続セロトニンを増やすために、規則正しい生活習慣やバランスの良い食生活を長期間継続して行うことが大切です。 セロトニンは急には増えません。「セロトニンの活性には3ヶ月ほどの継続が必要」と言われています。■トリプトファンを多く含む食品トリプトファンの含有量(食品100g当たり)バナナ 10mg豆乳 53mg牛乳 42mgヨーグルト 47mgアーモンド 201mg肉類 150~250mg赤身魚 200~250mg糸引納豆 242mgたらこ 291mg白米 89mgそば 192mg一般的な摂取量の目安は、成人で体重1kg当たり2mg程度 = 体重が50kgの場合100mg程度が必要量です。牛乳200cc一本100gのステーキ一枚分。それ程難しい数字ではありませんね。■質の良い睡眠が痩せ体質をつくる理由質の良い睡眠により、ダイエット効果の高い「成長ホルモン」の分泌が増えます。成長ホルモンは、身体の組織の修復・再生を行い、脂肪や糖質代謝等を促す、大事なホルモンです。成長ホルモンは身体の代謝機能と大きく関係しているのです。トリプトファンを多く含む食品を食べ、活動的に動く。↓セロトニンの分泌が増える。↓メラトニン(睡眠ホルモン)が増えてよく眠れる。↓成長ホルモンが増える。↓痩せ体質に変わる。このような流れで、質の良い睡眠は痩せ体質へとつながっていきます。■セロトニンのもう一つの効果セロトニンは幸せホルモンとも言われていて、心の平安を保つ効果があり、暴飲暴食を防ぎます。また、代謝機能も向上します。■最後によく眠り、スキンシップをとることで痩せ体質に変わっていきます。こんなに簡単で楽な方法はありませんね。今日はスマホを枕に置かずに、早寝早起きをしてみませんか?朝の目覚めが違うはずです。(林田玲子/ハウコレ)
2014年11月15日睡眠障害にはさまざまなタイプがあるため、それだけ多種多様な悩みが存在すると言えます。認知症との併発もまさにその1つかもしれません。今回は、認知症と睡眠障害の関係、またその対応について考えてみたいと思います。認知症と睡眠障害の関係認知症と睡眠障害には深い関連性があると言われています。それはデータにも表れていて、じつに認知症患者の約7割が何らかの睡眠障害に悩んでいるというものです。認知症患者の睡眠障害(夜間頻尿や昼夜逆転)は介護をする側の負担を激増させるので、介護破綻につながる可能性があると考えられています。今後、日本は高齢化社会へ突入していき、在宅介護がますます増えていくことが予想されるので、これは他人事ではない深刻な問題と言えるかもしれません。とは言っても、なかなか専門知識のない一般人には睡眠障害の対処法はわからないものです。何か良い方法はないのでしょうか?自宅でできるケア独立行政法人国立長寿医療研究センターは、すぐにできるケアとして次のような項目をあげています。・楽しめる活動やレクリエーションを活用する・つねに規則正しい就寝・起床時刻を保つ・有酸素運動を取り入れる(16時前が理想)・ベッド上で読書やテレビを見るなどの生活をしない・就寝3時間前は、食事・カフェイン摂取・喫煙をやめる・眠れない場合は一度起きて、眠くなってから再度ベッドに入る・温めた牛乳やバナナなどの軽食を摂る・日中は、なるべく日光を浴びるようにする・昼寝を制限する(寝すぎない)どれもやろうと思えば、すぐにできそうなものばかりですよね。カフェインの効果的な使い方上記の項目にあるカフェインは摂取の方法によっては、昼寝後の覚醒レベルを高めるなどの効果があります。具体的には、お茶やコーヒーなどカフェインの入ったものを飲むと30分後ぐらいを目安にカフェインの血中濃度が上がるため、覚醒しやすくなるのだそうです。つまり、夜眠る前にカフェイン入りの飲料を摂取してしまうと目が覚めてしまって逆効果ですが、昼寝などパッと短時間寝て、パッと起きるようなときには効果的に活用できる、ということですね。まずは、いろいろと上の項目を試してみて、自分に合った方法を探ってみるというのがよいかもしれません。ただし、それでも改善されない場合は、お医者さんに相談するようにしましょう。Photo by vic xia
2014年11月13日心地良い睡眠をとるには睡眠全波といわれるα波をいかにすばやく導くことができるかがポイント。そのためにはメラトニンという睡眠物質が必要になりますが、このメラトニンを活発にするためには、ビタミンCを一緒に摂取するとより効果的です。ビタミンCをたっぷりと含んだ食材はたくさんありますが、今回はキウイフルーツをご紹介します!キウイには睡眠成分もたっぷり!近年の研究によると、健常者を対象にキウイフルーツを4週間摂取させたところ、睡眠効率が増加し、不眠症改善にも効果を発揮したと報告されています。キウイは果物にめずらしく、ビタミンのほかカルシウムやマグネシウムといったミネラルも豊富。イライラや不安といった情緒の安定やストレス抑制効果もあり、また、セロトニンと呼ばれる睡眠成分も豊富なため、私たちの眠りを質の高いものにかえるパワフルな果物と言えそうですね。キウイであなたも冬美人にキウイにもいろいろな品種があり、どんなキウイをどんなふうに食べればいいのでしょうか。その品種は大きく分けてゼスプリのグリーンキウイとゴールドキウイが有名ですが、ビタミンCはゴールドの方が1.5倍ほど多く含みます。ビタミンCはストレスを軽減し、美肌効果も抜群。しみやそばかすを抑制、またコラーゲンを強化するのにも不可欠です。一方、キウイのタンパク質分解酵素は肉や魚のタンパク質を分解して柔らかくし、消化吸収をよくする働きがありますが、こちらのパワーはグリーンキウイの方に軍配があがりそうです。この働きにより、血糖値の急激な上昇を抑えたり、便秘の解消と予防も期待できます。ゴールドキウイは日本人向けに開発された品種で、酸味が少なく食べやすいのも特徴。お好みに合わせて、体調や用途に合わせていろんな品種のキウイを選んでみるのもいいでしょう。面倒くさがりやさんも大丈夫。キウイの簡単スムージーはいかが?キウイは皮にハリがあり、皮の色が薄茶色できれいなもの、熟しきっていない少し硬めのものを選ぶのがポイント。硬いときは、常温でしばらく置いて熟すのを待ってからいただくといいでしょう。そのままでもおいしいキウイですが、今回は簡単スムージーをご紹介します。皮をむいて小さく切ったキウイとバナナや季節の果物、秋であれば梨と組み合わせても相性抜群。牛乳や豆乳と一緒にミキサーに入れるだけで出来上がり。お風呂上りに一杯で疲労回復、朝ごはん代わりに一杯で目覚めすっきり。ちなみに国産のキウイの旬は11月上旬ごろと言われていますから、旬のフルーツをたっぷり取り入れて元気で美しく過ごしましょう。Photo by Kyle McDonald
2014年11月12日睡眠に関する研究は日々新たな発見が生まれ、昨日の常識は今日の非常識になる、なんてこともあります。だからこそ、最新の情報は常にチェックして、正しい睡眠スタイルを自分で確立していくことが大切です。睡眠周期は90分ではない?レム睡眠(浅い睡眠)とノンレム睡眠(深い睡眠)を交互に繰り返して朝を迎える――定説と考えられていた、これまでの睡眠の常識に異を唱える研究結果が発表されました。それは「睡眠周期は平均すると100分±30~40分」というもの。つまり90分ではない、という新たな説です。これを発表したのは、厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針2014」の作成にも携わっている日本大学医学部教授の内山真医師。これまではレム睡眠のときに起きるとスッキリ目覚められると言われてきましたが、内山医師によると「体調によっても睡眠の質は異なるため、睡眠周期から起床時間を決めるのは難しい」のだそうです。夫婦の寝室問題とは?さらに今回の「健康づくりのための睡眠指針2014」で初めて明記されたものがあります。それは「高齢になると、男性は早寝早起きになりやすいが、女性にはその傾向がみられにくい」というもの。男女によってこんなにも違いがあるんですね。一見すると、「へー、面白い発見だな」で終わってしまいそうなことですが、じつは深刻な問題に発展するケースもあるのだそうです。それは「夫婦の寝室問題」。早寝早起きの夫に合わせようと、妻が無理を続け、いずれ不眠や睡眠障害に悩まされるということが実際に起きているのだとか。これは難しい問題ですよね。認知症や生活習慣病のリスクも最近の研究では、睡眠不足は認知症のリスク、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めることがわかっているのだそうです。また、以前は横になって休んでいるだけでも体も脳も休まる、と言われてきましたが、これも間違いであることが判明していて、しっかり眠らないと体も脳も休まらないと言われています。パートナーや子どもがいると、すべて自分のペースでは生活できないのでなかなか難しいところですが、睡眠をしっかり確保することが健康維持、病気の予防にもなる、ということですね。Photo by planetchopstick
2014年11月12日5人に1人、または3人に1人が睡眠に関する悩みを抱えていると言われている不眠大国・日本ですが、国内では睡眠に関する研究が日夜続けられています。将来的に、不眠に悩む人がいなくなるといいですね!レム睡眠とノンレム睡眠を調節するもの2014年5月に名古屋大学が1枚のプレスリリースを発信しました。その内容は「睡眠に関する新たな発見」に関するものでした。具体的な内容を噛み砕いてまとめると、「名古屋大学環境医学研究所は研究により、レム睡眠、ノンレム睡眠を調節する新たな神経回路を発見した」というもの。“新たな神経回路”とは一体、どのようなものなのでしょうか?とても気になりますよね。プレスリリースを見ながら、順を追って、その存在を解明していきたいと思います。今回のポイントになるのは、エネルギー代謝や摂食行動に関連するMCH神経(メラニン凝集ホルモン神経細胞)というもののようです。MCH神経とはなにか?これまでMCH神経はエネルギー代謝や摂食行動だけでなく、睡眠にも関わっているのではないかと考えられていたものの、正確な生理的役割については研究者の間で意見が割れていたのだそうです。そこで、今回MCH神経は「睡眠に関わっているのかどうか」という観点で、名古屋大学はマウスを用いた実験を行いました。その内容は、光を使ってMCH神経だけの活動を操作する技術と、慢性的にMCH神経だけを脱落させる技術を駆使し、「MCH神経だけの作用」を浮き彫りにする、という実験方法。とても難しい実験だということはわかりますが、とにかく渦中のMCH神経と睡眠の関連性を明確にする、ということのようです。新たな睡眠薬の開発にも期待実験結果は次のようなものだったそうです。1.MCH神経の活動を活性化したところ、レム睡眠が増えた。2.MCH神経だけを脱落させたマウスでは、ノンレム睡眠時間が減少するということが判明した。つまり、これまで睡眠に関わっているかどうか研究者の間でも意見の分かれていたMCH神経は、睡眠に深く関連していることが判明した、ということですね。この実験結果から、ノンレム睡眠とレム睡眠を調節する動作原理などの理解にもつながると考えられているため、新たな睡眠薬の開発などにも有用なデータなのだそうです。Photo by GirlInLimbo
2014年11月11日ここ最近、体調が悪いなぁという方。もしかしたら、睡眠が短い日が続いているのではありませんか?今回は、睡眠と風邪の関係に迫りたいと思います。この2つにはどのような関係があるのでしょうか?風邪と睡眠の関係とは?いつもより睡眠時間が短いと、体調を崩したり、風邪をひいてしまったりすることってありますよね。これは体力の回復する時間だけが要因なのか、それとも睡眠時間と風邪の間には、明確な関連性というものがあるのでしょうか?アメリカで行われたある実験があります。(1)一定期間の睡眠の質を毎日チェックする、(2)風邪のウイルスを鼻に注入する。これら2つを行い、数日後に実際に風邪を引いたか検査する、というものです。結果は、風邪を引いたのは被験者の4割で、1日の睡眠が7時間を下回ると風邪を引く確率が高まるというものでした。実験が証明している同時に、睡眠時間だけでなく、睡眠の質も下がると風邪を引く確率が高い、ということも判明したのだそうです。その原因として考えられるのは、睡眠の質と量が満たされないことで病原体から身体を守る力が弱まってしまうという可能性。実際に、徹夜をした後などは病原体を排除する細胞が減少するという実験結果もあるそうです。それだけでなく、体内で大変な事態が起きていることを伝える物質が増えると考えられているのだとか。本当に睡眠は健康な生活を送るうえで欠かせないものだということが、これらの実験からよくわかりますね。睡眠には回復効果がある!ちなみに、このように抗体が弱くなるというのは睡眠時間の減少だけでなく、環境の変化や体内時計の乱れでも起こると言われています。たとえば、慣れない海外旅行や昼夜のシフト勤務などがその代表的なものです。最近の研究によると、睡眠時間が短いと炎症に関する物質が増加し、長くすると減少するなど睡眠には大きな回復効果があることもわかっているそうです。やはり、疲れているときや調子の悪いときほど、睡眠時間をしっかりとることが大切なのかもしれませんね。Photo by Mislav Marohnić
2014年11月10日睡眠に関する本は、本屋さんにいってもコーナーがあるほどたくさん出版されています。それぞれの本で紹介されている睡眠方法は正しいのでしょうか?今回は、睡眠に関する本についてご紹介します。睡眠に関する本の中でも、正しいものとそうでないものがあるようです。全てを鵜呑みにしてはいけないということをお伝えします。本屋さんに睡眠方法に関するコーナーが近年、睡眠に関する本が多くでています。本屋さんに睡眠方法に関するコーナーが作られているところもあります。Amazonの書籍ジャンルにも「睡眠」というものがあり、睡眠方法を求めている人が多くいることがうかがえます。睡眠方法の本だけでなく快眠グッズの売れ行きも良いそうで、睡眠バブルといっても過言ではありません。様々な睡眠方法に関する本が溢れていますが、本だからといって全てを信じてもよいものでしょうか?中には、間違った知識で書かれていたり、都市伝説レベルの話が展開されていたりするようです。読者は、全て信じるのではなく、一意見として読み進めたほうがいいと考えられます。睡眠方法は個人差があるもの全ての睡眠方法が、全ての人に当てはまるわけではありません。例えば、「朝は光を浴びましょう。睡眠リズムをリセットすることができます」などはよく言われていますね。これは一般論としては正しいです。朝に光を浴びることで体内のリズムは調整されます。しかし、不眠傾向がある中高年では逆効果になることもあるのです。むしろ、夕方過ぎに光を浴びるのが良いと言われています。また、「快眠のためには、○○を食べるとよいでしょう」などと言われているのも、かなりの量を摂取する場合もあり、他の部分で体に悪影響を与える可能性もあるのです。4時間睡眠がいいの?8時間睡眠がいいの?近年4時間睡眠に関する本が多くでてきています。今までは、8時間睡眠が良いと言われてきましたが、半分も少ない4時間睡眠が推奨されるのはおかしなことだと感じてしまうかもしれません。これに関しては、現在も研究が進められている途中です。「短時間睡眠のほうがいい」「長時間睡眠は時間の無駄だ」という主張もあるようですが、科学的根拠はないようですので、何が正しい知識で、どれを信じるべきかは自分で判断しなければなりませんね。睡眠は、健康に関係している大きな要素なので、しっかりと向き合っていきましょう。Photo by Steph
2014年11月05日「受験生」になるときというのは、小学生、中学生、高校生、大学生はもちろん、社会人にも訪れます。毎日、勉強時間を確保しながら、どれくらいの睡眠をとればいいのでしょうか。しかし、受験生といってもそれぞれ年齢が異なるために、一概には何時間がいいとはいえません。そこで、年齢別に最適な睡眠時間の目安を見てみましょう。睡眠は勉強の効率を大きく左右する!受験生の睡眠時間は、勉強時間と同じくらい大事だといわれています。勉強の効率にも響いてくるものだからです。徹夜で勉強しても、次の日勉強に集中できないなど、悪影響が出た経験をしたことのある方は多いことでしょう。しかし、受験前は一番おろそかにされやすい睡眠。1時間睡眠を削れば1時間勉強に当てられる。そんな切羽詰まった状況ですが、睡眠を最低限とって勉強をはかどらせることが勝利への近道といえそうです。では、小学生、中学生、高校生それぞれの受験期の最適な睡眠時間はどれほどなのかを考えてみましょう。そして、社会人が資格試験などをする場合、どれくらいの睡眠が必要なのかもあわせて見てみましょう。受験生の最適な睡眠時間って?中学受験を控える小学生は、まだまだ成長途上にあるので、6時間以上の睡眠が必要だといわれています。ベストは7時間半睡眠。そして高校受験をする中学3年生は、平日は6時間、土日は7時間半睡眠にしてバランスを取るのがいいといわれています。大学生や社会人の場合、平日は4時間半の睡眠になってしまうのであれば、土日は6時間~7時間半程度の睡眠がいいといわれています。ちなみに厚生労働省が出した睡眠指針によれば、10代前半までは8時間以上の睡眠が平均であるのに対して、25歳になると約7時間、45歳になると約6.5時間と減っていくそうです。特に10代の小・中学生には、例え受験期であっても、夜更かしはさせないようにしましょう。賢く眠って、合格を勝ち取ろう!小学生や中学生の受験生のお子さんのいる方は、睡眠時間には気を付けるように指導しましょう。平日はどうしても塾や宿題などが重なり、子どもたちも忙しいため、6時間程度の睡眠になることもあるかもしれません。そんなときは、土日に1~2時間程度多く眠るよう指導してみてください。高校受験をする中学生であれば、体もかなり大人に近づいてきているので、9時間以上眠る必要はないといわれています。どうしても眠いときだけ眠らせて、毎日の生活リズムを崩さないように見守るのも欠かさずに。やはり小・中学生は、なかなか自分では睡眠管理ができないものです。大人がそっとサポートしてあげましょう。Photo by Erin Vermeulen
2014年11月03日睡眠時間は人によって違います。短くて平気な人もいれば、しっかりととらないと1日過ごせない、という人もいるでしょう。睡眠時間の個人差はなぜ生まれるのでしょうか?今回は、睡眠時間の個人差についてご紹介します。睡眠時間は長い方?短い方?あなたは、睡眠時間は長い方ですか?短い方ですか?しっかり寝ないと1日もたないし、徹夜なんて無理という方もいれば、徹夜は日常茶飯事で睡眠時間をあまりとらないという方もいるでしょう。しかし、いくら睡眠時間が短くても大丈夫、徹夜は日課であると言ったって限界はあります。毎日徹夜をしてください、と言ってもそれは不可能です。短時間睡眠の人は、日中に寝てしまったり、どこかで睡眠をとっているのです。人間には人それぞれに適正睡眠時間があり、睡眠不足には限界があるのです。適正な睡眠時間とは?適正な睡眠時間は大きく3つの要因で決まると言われています。1つ目は、体質で決まっている必要な睡眠量です。生まれながらにしての体質で、これは、自分ではコントロールできない部分です。2つ目は生活習慣です。これは改善できるものですが、すぐに変えられるものでもなく、小さい頃からの習慣が元になって決まってくるものです。3つ目は、睡眠不足に耐える力だと言われています。これは、徹夜が強いられるような環境下にいないとなかなか鍛えられるものではありません。これに季節要素や年齢などが影響して、その人にとっての適正睡眠時間が決まると言われています。睡眠時間の限界は伸ばすべきなのか?学生時代などは、よく徹夜をしていたという方も多いのではないでしょうか。しかし、そういった過去の行いも影響して、今の適正睡眠時間があるのです。無理をして睡眠時間の限界を伸ばす必要は全くありません。近年、短時間睡眠のコツなどの書籍がベストセラーになっていますが、人によって適正睡眠時間があるのです。人によって、適正睡眠時間は4時間以下から10時間以上まであるのです。睡眠時間は活動時間に関わるものである。そこから考えると、食べる量やエネルギー消費などにも関わる問題になってきます。無理せず、自分にあった睡眠をとるように心がけましょう。Photo by Marcus
2014年11月03日睡眠をたくさんとれば身長が伸びる!と言われて育った人も多いのではないでしょうか?しかし、実際のところ、睡眠と身長に直接的な関係はないようです。このように、思い込みで間違った知識を持ち続けていませんか?今回は、眠りの新常識について紹介します。睡眠時間と身長に直接的な関係はない「夜遅くまで起きていると、身長が伸びなくなるから早く寝なさい」と小さい頃言われたりした経験はありませんか?また、「身長が小さいのは、小さい頃に夜更かしばかりしていたから」と言ったりもしますね。このように、睡眠と身長に関して様々なことが言われており、これを信じている人も多いと思います。しかし、最近の科学研究の結果から、身長と睡眠には科学的な関係はなく、子供の身長は親の身長に関係することが多いことがわかっています。このように科学的根拠がないのにもかかわらず、睡眠について誤解をしてしまっていることも多いようです。1日8時間睡眠をとればいいわけではない一般に、睡眠時間は8時間、と言われたりします。これも、8時間という時間に十分な科学的根拠はないそうです。ですが、睡眠時間を通常より短くした場合、日を重ねるごとに作業のミスが増えていったという事例もあります。特に、4時間睡眠を2週間繰り返したところで、ミスが極端に増え、作業効率が落ちたそうです。睡眠時間は個人によって適切な時間が違っていますが、自分の適正睡眠時間より短い睡眠が続くと、集中力の低下など生活に悪影響が出てくるようです。一般的な数字にこだわるのではなく、自分にあった睡眠時間を元に考えた方が良いでしょう。寝だめは睡眠リズムを壊す自分の適切な睡眠時間がどれくらいか考えるときは、土日の睡眠量に着目するとよいと言われています。平日に寝不足が続いていると、週末の睡眠時間は平日の睡眠時間に比べて長くなる傾向があるそうです。平日も週末も変わらない場合は、平日もしっかりと睡眠がとれていると考えられます。平日が睡眠不足ぎみの方は、週末に寝だめすることで睡眠不足を解消しようとする傾向があります。これは、効果は期待できますが、昼間に日光を浴びなくなるため、体内リズムが崩れやすくなってしまいます。睡眠と身長に直接的な関係はないように、睡眠に関する誤った知識が世の中には溢れています。正しい知識をもとに何が正しいかを見極めていきましょう。Photo by sean dreilinger
2014年11月02日お子さんがなかなか寝付かなくて困っている、また、寝てもすぐ起きてしまうという悩みを抱えているお母さんも多いでしょう。それでは、お母さんも睡眠時間を取ることができません。そんな方に朗報があります!バナナが子どもの睡眠によいというのです。子どもがなかなか眠らない……英国人のマリアンは、3歳の子どものアーロンが夜になかなか寝付けないことに悩んでいました。たとえ寝たとしても、すぐに起きてしまうということの繰り返しでした。オレンジ色の灯りからリラックスできる音楽まで色々試しましたが、どれも効果はなかったそうです。バナナを半本食べさせたら熟睡!思い余ったマリアンは、チルドレンズ・スリープ・チャリティーに相談に行きます。そこで、創始者であるヴィッキー・ドーソン氏にバナナを半分食べさせるように助言を受けました。助言に従い、就寝前にバナナを半本食べさせたところ、何とアーロンはぐっすり眠ったというのです!その日からアーロンは就寝前にバナナを半本食べ、毎日11時間眠れるようになりました。まだまだ解明できてないバナナの睡眠効果リーズナブルで身近なバナナにこんな効果があるなんて驚きです!バナナがなぜ睡眠に効くかは、まだはっきりしていません。サンドラ・ドルトンースミス博士は、バナナはカリウムとマグネシウムを豊富に含むため、それが過度に緊張した筋肉をリラックスさせるのではないかと指摘しています。また、バナナには1本あたり10mgと少量ながら、トリプトファンという必須アミノ酸が含まれています。トリプトファンは心のバランスを整えるセロトニンの原物質になり、さらにセロトニンは睡眠ホルモンであるメラトニンの物質材料になります。トリプトファンが不足すると、不眠症などの睡眠障害やうつ病を引き起こす可能性があります。もしかしたら、トリプトファンが含まれていることもバナナの睡眠効果の相乗作用に繋がったのかもしれません。バナナのほか、エネルギーをゆっくりリリースする全粒粉パン、ピーナッツバターも、就寝前に摂取するとよいのではないかと言われています。ただし、ベッドに入る直前に摂取すると、胃が重くなってかえって眠れなくなる可能性もあるので、就寝2時間前に食べると良いでしょう。Photo by Adam Sacco
2014年11月01日風邪でもないのに、喉の調子が悪い。睡眠中に咳をして眠りが浅かったり、朝は声がガラガラだったり……。そんなふうにお悩みの方は意外に多いようです。なぜ、睡眠中に咳をしたり喉の痛みを感じたりすることがあるのでしょうか。睡眠と喉の健康の意外な関係に迫ります!睡眠中の咳や寝起きの喉の痛みにはこんな原因があった!睡眠中の咳や喉の痛みにはいくつかの原因がありますが、最も多いのが乾燥からくるものです。冬の時期はもちろん、寝苦しい夏場もクーラーなどの影響で知らない間に喉が乾燥してしまうのです。喉が乾燥すると風邪も引きやすくなるため、慢性的に風邪を引いているような喉の痛みやダルさを感じるようになるでしょう。また、口呼吸をしながら眠ってしまっている可能性もあります。眠っている時に口を全開にして口呼吸をしている人が多いですが、それを鼻呼吸に切り替えるだけで悩み解決へ一歩前進するかもしれませんよ。寝ている間もしっかり確認!口呼吸チェック「私、もしかして口呼吸なのかな!?」と思っても寝ている間のことは本人にはわかりませんよね。実は昼間も口呼吸をしている人は、就寝時も口で呼吸している可能性大!そこで、口呼吸をしているかを簡単に判定してみましょう。【真実を知ろう!口呼吸チェック】□起床時、喉がヒリヒリと張り付くような感じがする□自分のイビキで目が覚めることがある□鼻を意思通りに動かせない□音をたてて食事をしてしまう□集中している時に口を開けている癖がある□唇が常に乾燥している6項目のうち3項目以上該当していた場合、主に口呼吸を行っている可能性があります。口呼吸は細菌やウイルスをそのまま吸い込むので病気にかかりやすかったり、就寝時のイビキや無呼吸などを誘発したりします。まずは起きている日中に鼻呼吸を心がけ、口呼吸から卒業してくださいね。今夜からできる!マスクを活用した喉ガラガラ防止策明日にはこの喉の不調を取り除きたい! そんな方には、就寝時のマスクの着用をオススメします。とはいえ、マスクを着けていると苦しい感じがして寝付けない……という声も。そんな方に、朗報です!現在は就寝時用のマスクが発売されています。肌ざわりが良いメッシュ生地、耳にかけるゴム部分もアジャスター付きで長時間着けていても痛みが生じにくくなっています。息を吸い込むと、フィルタで空気を温めるので喉に負担をかけないという効果のものもあります。まずは自分の喉の不調がどこにあるか、きちんとチェックしてみてくださいね。喉や呼吸器の病気の場合はお医者さんに相談しましょう。Photo by ashley rose
2014年10月30日東京都文京区本郷にある睡眠ケアショップ『ねむりの樹』では、アロマ、リラクゼーション音楽のCDに加え、科学的に、医療的に睡眠を改善する商品を多く扱っています。睡眠ケアショップ『ねむりの樹』は、医療機器を扱うパシフィックメディコ株式会社が、2011年4月に千代田区麹町に開業、2011年11月に医療の街である本郷に移転開業しました。ショップ一押しの最先端睡眠グッズをいくつかご紹介致します。写真は、『ねむりの樹』店長の荒木純子さん光を耳から脳へ届けて、体内時計リセット!?音楽プレーヤーのようなイヤホンがついたこちらの商品「ヴァルケー2」。イヤホンから流れてくるのは、音ではなくて、なんと光です!光を耳から脳に届けて、体内時計を調節してくれるとのことです。朝起きて1時間以内に使用し、9分後に自動的に電源がオフになるとのこと。ヒトの脳には24時間より長い周期の体内時計が存在します。毎朝、外光を浴びることで周期のズレを矯正して24時間にリセットしています。「ヴァルケー2」は、太陽光の代わりに、LEDの光を耳から耳道を通じて脳に照射して、眠りを促すホルモンであるメラトニンを消失させ、目覚めの良くし、また日中の活動と関連するセロトニンの分泌を促します。よって、朝はすっきりと目覚めることができるようになり、夜は眠りにつきやすくなります。指につけるだけで、ストレス度が分かる!?次にご紹介するのは「アイリラックス」という商品です。指先に着けるだけで、ストレス度を測ってくれるそうです。日常的にストレスにさらされていると、交感神経が優位になってしまい、なかなか眠りにつくことが困難になります。心拍変動数が不規則になり、呼吸も浅くなります。そんなときに、「アイリラックス」を着けて、表示されるガイドに従って、深呼吸をします。すると呼吸が深くなり、心拍が整ってきて、副交感神経が優位になり、リラックスでき、そして安眠できるそうです。荒木純子店長曰く、「指先に着けるストレスの消しゴムのような機器」とのことです。握るだけでストレス解消!最後にご紹介するのは、「パルスエッグ」という商品です。手のひらにすっぽりと収まる楕円形の球体で、コードレスです。握ると、低周波治療器のようなピリピリという電気刺激が手のひらに伝わってきます。「パルスエッグ」は、交感神経が優位になる周波数の電気刺激でやる気モードに導いたり、副交感神経が優位になる電気刺激でリラックスモードに導いたりしてくれます。握るというのがカギで、手のひらと脳は密接な関係にありますので、刺激が脳に伝わりやすいそうです。また、握る行動は睡眠障害の認知行動療法でも応用されている方法で、睡眠を誘うのに効果的かもしれません。ピリピリとした刺激が、とても心地よいです。『ねむりの樹』では、その他に、睡眠時無呼吸症候群を解消するCPAP(シーパップ)なども販売しています。睡眠に悩みを抱えている方は、一度訪れてみてはいかがでしょうか。『ねむりの樹』東京都文京区本郷2-26-11-1F営業日月曜~金曜、第四土曜(ただし祝日は休み)営業時間月曜~金曜 10:30~19:00第四土曜 10:30~17:00HP: by karin and the camera
2014年10月30日睡眠時間を削って深夜までネットをしているネット依存の人が年々増えているそうです。今回は、その現状と対策法をご紹介します。ネット依存の恐怖を知って、慢性睡眠不足にならないように一人一人の意識を変えていきましょう。「ネット依存」5年前の1.5倍にまで増加厚生労働省研究班が2013年に行った「インターネット依存」に関する調査で「ネット依存」が5年前の1.5倍にまで増加していることがわかりました。数字で見ると、421万人だそうです。スマホが普及したことで、誰とでもいつでも連絡がとれるようになったり、ネット上のコンテンツが充実していくことで、気付いたら何時間もインターネットをしていたり。インターネットの普及はメリットも多いものの、身体を壊しかねない恐ろしいデメリットがあるのです。これは、慢性睡眠不足を引き起こす原因にもなります。まずは、自分自身の生活を見返してみましょう。「ネット依存」で増える慢性睡眠不足な人々「ネット依存」とは、ただネットを使いすぎるということだけでなく、それが原因で健康や暮らしに影響が出る状態のことを言います。ネット依存という意識がない人でも、気がつくと思っていたより長時間ネットをしてしまっていたり、睡眠時間を削ってまでネットに没頭してしまったことがあったり、ネット依存予備軍に当てはまる人は多くいます。特に20~30代の男女に、ネット依存傾向にある人が目立つようです。健康や暮らしに影響はないから、といって軽視するのではなく、自分に大きく関わってくる問題だと考えるべきでしょう。特に、気付かぬところで睡眠時間を削ってしまっている可能性もあります。慢性睡眠不足の実態とは慢性睡眠不足は、なかなか気付きにくいものです。徐々に睡眠不足感が減っていき、睡眠をとらなくてもなんとかやっていけてしまう状態になってしまう可能性があります。しかし、慢性睡眠不足によって、体や心などに悪影響を与えているのは間違いありません。時間を区切ってネットをやるのは問題ありませんが、長時間没頭しすぎるのはデメリットが多すぎます。インターネットのコンテンツの充実により、今後もネット依存が増えることが考えられます。自分自身や身近な人がそうなる前に、自分自身で環境を変えていきましょう。特に慢性睡眠不足だという自覚がある人は要注意です。Photo by Federico Morando
2014年10月26日ライフメディアはこのほど、「睡眠」に関する調査の結果を公表した。同調査は、全国の10代から60代の男女を対象に、3日から8日にかけて、同社が運営する「ライフメディア」にてインターネットリサーチを実施。1200件の有効回答を得た。○理想の睡眠できてますか?「1日の平均睡眠時間」を尋ねたところ、「5~6時間未満」と「6~7時間未満」が35%でほぼ同率だった。「1日の理想睡眠時間」を尋ねたところ、「7~8時間未満」が46%でもっとも多い結果となった。「最近の睡眠の満足度」について尋ねたところ、「大変満足している」、「まあ満足している」と答えた人が35%、「あまり満足していない」、「全く満足していない」と答えた人は42%という結果となった。睡眠に対して不満に感じている人の方がやや多くなった。「睡眠に対する不満」を尋ねたところ、「疲れが取れない(33%)」、「ぐっすり眠れない(27%)」が上位になった。「不満はない」人は21%だった。「朝の起き方」を尋ねたところ、「自然に目覚める」が52%でもっとも多い結果になった。「目を覚ますためにすること」を尋ねたところ、「トイレに行く(46%)」「顔を洗う(40%)」が上位になった。
2014年10月24日ソーシャルメディアが普及してからしばらく経ちますが、それによって高校生たちの睡眠時間が削られている現状があります。いったい、高校生たちはどのような夜を過ごし、どのような思いでスマートフォンを利用しているのでしょうか。高校生が睡眠時間を削ってソーシャルメディアにかける時間は?スマートフォンが普及している今、多くの高校生たちはインターネットを介してソーシャルメディアに時間を割いています。総務省の情報通信政策研究所の調査によると、高校生がスマホや携帯電話を使ってネットを利用している時間のうち、一番長いのが「ソーシャルメディアを見る時間」でした。では、スマホ利用によって何の時間が削られているのでしょうか。「睡眠時間」という回答が40.7%と一番多く、次に34.1%の「勉強時間」と続きました。この睡眠時間をネットのために犠牲にしている傾向は高校生だけでなく、中学生や小学4~6年生にも同様だそうです。高校生たちの言い分なぜ高校生たちは睡眠時間を削ってまで、ソーシャルメディアに励むのでしょうか。そこには、高校生たちの一種のコミュニケーションの特異性が反映されているようです。それは、相手に面と向かって言いづらいことや言うのは避けたいことなどを、メールやメッセージで済ませようとする特徴です。LINEやメールは、直接相手に話すことをためらわれることに利用されているそうです。それは、相手に拒否されたり、文句や小言を言われたりというリアクションを目の当たりにしなくて済むので、自分自身が傷つかずに済むという心理からきているといわれています。傷つきたくないという思いが、スマホでのコミュニケーションを助長させている面があるようです。厚労省による注意喚起先日、厚生労働省が出した新しい睡眠指針では、若者の夜更かしについての内容が盛り込まれました。それは、寝床に入ってからのメールやゲームのやりすぎを避けるように、という内容です。スマホや携帯電話、ゲームは光の刺激で目が冴えてしまい、眠れなくなってしまうことが挙げられています。また、夜更かしを続けると、体内時計がずれて夜型になってしまうことも指摘され、高校生で起床時刻を3時間遅らせた生活を2日続けるだけで、体内時計が45分遅れるなどの具体的なデータも出されています。コミュニケーションが活発化するソーシャルメディアの良い面とは裏腹に、高校生たちの心理面の変化と、睡眠習慣が損なわれることには不安が残ります。Photo by Cristiana Gasparotto
2014年10月23日「毎日十分な睡眠時間を確保しているのに、日中も眠くなってしまう」「絶対居眠りなど許されない会議や商談などでも眠気に負けてしまう」、そんな悩みを抱えている方は少なくないもの。実はそのような症状は睡眠障害の危険性があります。「ナルコレプシー」または居眠り病と呼ばれる病があるのです。こんな症状は要注意!ナルコレプシーの見極め方法ナルコレプシーとはどんな睡眠障害なのでしょうか。下記のチェックに2つ以上当てはまる方は要注意!自分の状態を確認してみてくださいね。【ナルコレプシーの症状チェック】□日中でも眠く、立ったままでも眠ってしまう□大笑いの後、いきなり脱力してしまう□夜中によく目が覚める□入眠時に幻覚や金縛りにあう□何かをしながらも眠ってしまうナルコレプシーの原因ってなに?どんな人がなりやすいの??ナルコレプシーの根本的な原因はまだ究明中ですが、徐々に分かってきたこともあります。日本において、ナルコレプシーであるとされているのは1万人あたり16~18人といわれています。これは約600人に1人の割合です。発症の割合が高いのが10~20代であるということも特徴です。【ナルコレプシーの原因として考えられているもの】・不規則な睡眠習慣眠る時間がバラバラ。平日はほとんど眠らず、休日は10時間以上眠るなどの睡眠バランスの乱れ。・社会心理的ストレス職場や学校などでのストレスやプレッシャーが強くかかったときに引き起こされることが多いことがわかっています。・成長ホルモンの分泌がきちんと行われない夜、深い眠りに入っても成長ホルモンがきちんと分泌されない傾向が強いことがわかっています。・覚醒状態を調節するオレキシンの量に異常がある近年の研究で身体と心をつなぎきちんと覚醒させる作用があるオレキシンという物質があることがわかってきました。しかし、ナルコレプシーの患者はその濃度が限りなく低いことが解明されています。このようにナルコレプシーはこれからさらに研究が進んでいく睡眠障害の一つです。症状悪化に一人で悩んでいてもなかなか解決策は見いだせません。睡眠クリニックや睡眠障害の治療を行っている精神科のお医者さんに相談してみましょう。現在行われているナルコレプシーの治療法をご紹介ナルコレプシーの改善策として生活面からアプローチすると、やはり夜間に十分な睡眠を確保して、決まった時間に眠って決まった時間に起きることが重要です。また、日中にどうしても眠気に襲われたら昼寝の時間をとることも大事です。ナルコレプシーは病の一つです。「なんで大切なときに眠くなってしまうんだ!」と自分を責めるのではなく、病状の改善を一つ一つ行っていく必要があります。自分の症状をチェックして、生活習慣を見直し、必要であればお医者さんに相談することも検討してくださいね。Photo by Veronica Viacava
2014年10月22日ここのところ、よく睡眠中に鼻血がでるなぁ。そんな人はいませんか?もしかするとそれは、睡眠障害の一つである睡眠時無呼吸症候群かもしれません。自分で勝手な判断をせずに、お医者さんに相談しましょう。睡眠中の鼻血は何のサイン?睡眠中にタラーッと鼻から血が……。そんな経験はありませんか?この睡眠中の鼻血。頻繁に起こるようだと睡眠障害を疑ったほうがよいかもしれません。鼻血で睡眠障害?! と思われるかもしれませんが、その病名は「睡眠時無呼吸症候群」。これは夜間、睡眠中に突然、呼吸が止まってしまう病気です。この病気は肥満体質の人が、気道が狭くなってなるものなどと誤解を受けていますが、痩せている人も、また老若男女にかかわらずかかる恐れがあります。鼻血の応急処置の方法睡眠時無呼吸症候群の検査や治療方法をご説明する前に、夜中に大量の鼻血が出た場合の応急処置方法について解説します。真っ赤な血を見るとパニックになってしまう方もいるかと思いますが、まずは落ち着いて鼻血は飲みこまずにティッシュなどに吐き出すようにしましょう。鼻血が出た側の穴を確認し、ティッシュなどを入れて栓をして、両方の小鼻をつまみます。鼻の付け根の部分を冷やすとよいとも言われています。座った状態で顔を下に向けるか、横になって顔を横または下に向けるような体位をとるようにしましょう。この状態を10分程度、キープすればだいたい鼻血はとまります。睡眠時無呼吸症候群の疑いがある人は……さて、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるとわかったら、どうしたらよいのでしょうか。まず、絶対に放っておいてはいけません。心筋梗塞や脳梗塞の原因にもなる可能性があるからです。病院へ行けば、自宅で検査をすることができる専用の器具を貸し出してくれるところもあります。自宅の簡単な検査で可能性ありとわかると、病院で1泊して、精密検査を受けることになります。治療は重症度によってさまざまですが、CPAP(シーパップ)療法が用いられることもあります。これは呼吸が止まらないようになる専用の装置をつけて眠るというもの。思わぬ病気につながることもある睡眠時無呼吸症候群。怪しいと思ったら早めにお医者さんに相談するようにしましょう。Photo by Ben Wells
2014年10月21日5人に1人が睡眠に対して何らかの悩みを抱えるという不眠大国・日本。睡眠に関する悩みは自分だけのものと思ってしまいどうしても一人で抱え込みがちですが、同じ悩みを抱えている人は、案外周りにもいるものです。睡眠障害ってなに?睡眠障害とは大まかに言えば、「入眠・睡眠に何らかの異常をのある状態」を指すとされています。睡眠障害国際分類 (ICSD)が1990年に発表した資料によると、睡眠障害は下記の4タイプに分けられています。(1)睡眠異常睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシー、睡眠相後退症候群、不眠症など、睡眠自体に異常をもたらすもの。(2)睡眠時随伴症周期性四肢運動、睡眠麻痺、夜驚症、夜尿症など、睡眠中にみられる異常な行動。(3)内科・精神科的睡眠障害うつ病や精神病、不安障害などに伴って起こる不眠や過眠。(4)その他長時間睡眠者や短時間睡眠者など、未だに分類が明確にされていないもの。4つのタイプがある睡眠障害の症状はそれぞれ異なると言われています。よく風邪などと勘違いされることがある不眠症は、睡眠環境の変化やストレスによって引き起こされることがあります。過眠症はまとまって多くの時間を寝てしまうだけでなく、昼間も強烈な眠気にたびたび襲われたり、就寝中はいびきや無呼吸状態を伴うこともあるとされています。睡眠中の異常行動は、寝ぼけて独り言を言ったり、無意識のまま起き上がって歩きまわるほか、突然、大声を出したり、暴れまわることもあると言われています。このように「睡眠障害」と一言でいっても、その症状にはさまざまなものがあるのです。睡眠障害相談はどうすればいい?このような症状に当てはまる、もしくは家族や友人に思い当たるという方で、誰にも相談できずに悩みを抱え込んでしまっている方はいませんか?現在は電話での相談室を設けているクリニックなどもありますので、一人で抱え込まずに相談してみましょう。治療の方法はさまざまですが、まずはその原因を探るために精神的ストレスや悩みなどをカウンセリングにより聞き取り、睡眠習慣の見直しの提案からスタートすることが多いようです。ほかにも睡眠導入剤による睡眠の改善、運動療法、食事療法などさまざまなものがあります。もしかしたら睡眠障害かも、と思った方は気軽に相談してみてはいかがでしょうか?Photo by MeganLynnW
2014年10月18日あなたは、ご自分の最適な時間に寝たり起きたりできていますか?夜はすぐに眠れなくて、朝は、目覚まし時計でやっと起きる……。そんな生活なら、睡眠不足になりがちかもしれませんね。では、どうしたら自分の理想的な時間にスーッと眠れて、朝も爽やかに起きられるようになるのでしょうか?あなたの最適な睡眠時間、何時にセットされてる?夜は床に入ったら、スーッと眠れて、朝は決まった時間にパッと目が覚める。こんなリズムで毎日を過ごせるなら、勉強も仕事もはかどって、今より元気に過ごせるかもしれませんね。でも、実際、そんな生活を送れている人は、多くないかもしれません。現代は、人の体内時計を狂わせる要因がたくさんあるからです。それに加え、私たちの体内時計は、文字通りの時計のように、キッチリ毎日同じ時間にセットされているわけではありません。平均して、一日に十数分ずつ遅れていくようになっているんです。では、あなたの体内時計。今何時に寝て起きるようにセットされていますか?それを自分の理想の時間にセットするにはどうしたらよいのでしょう?まずは、体内時計をリセット!「私の体内時計、ぜんぜん理想と違う!」。そんな人は、さっそく体内時計をリセットしましょう!体内時計をリセットする方法は、いくつかあります。例えば、(1)日光を浴びること(2)定時の食事を摂ること(3)運動することなどがあります。これらは、ずれた体内時計の針を進めるのに役立ちます。なかでも、日光を浴びることが効果的な方法で、一日のうちに何時間も針を動かせます。でも、光による体内時計の調整には注意も必要です。では、どうすれば自分の体内時計を理想の時間に合わせ、しっかり睡眠時間も確保できるのでしょうか?最適な睡眠時間を確保したい!どれくらいがんばる?光を浴びて体内時計を進めたいなら、午前中に浴びることは大切。その際、光が目の奥の網膜に達しないと効果は期待できません。午前中は濃いサングラスなどを避け、しっかり目の奥まで届くように光を浴びましょう!逆に、夕方頃からの光は、体内時計を遅らせてしまいます。特にブルーライトは、体内時計に影響するとされていますから、夕方以降のスマホやパソコン、テレビの使用は控えめに!部屋の照明も、白熱灯や蛍光灯はブルーライトが入っているので避けた方がベターです。さて、これだけ気を付けたら、明日から自分の最適な睡眠時間を確保できるようになるのでしょうか?やはり、そう簡単にはいかないようです。それには、3~4週間続けることが必要だそう。確かに、最初はきついかもしれません。でも、根気強くやってみましょう。そうすれば、どんよりした日々を解消して、自分の予定に合った毎日をスッキリ爽やかに送れる日が来るでしょう!Photo by Chris Ford
2014年10月18日睡眠に関する研究が始まったのは1930年ごろからで、まだまだ研究としては日が浅い分野です。しかし、現代社会で起きる睡眠障害や事故によって、睡眠研究のニーズが急速に高まっています。今回は、睡眠医療の歴史と今後について紹介します。睡眠医療の歴史~最初に睡眠を科学し始めたのはどこの国?眠りに関することは、太古の昔から多くの人々によって関心が寄せられていました。しかし、睡眠が科学として研究され始めたのはごく最近のことでした。その初めは1930年。オーストリアの神経科学者であるvon Economoが、睡眠をコントロールする中枢の存在を明らかにしたのです。続いて、ドイツの精神医学者Bergerがヒトの脳波を発見した後、1953年にはシカゴ大学のAserinskyとKleitmanによってレム睡眠が発見されました。その後、スタンフォード大学で睡眠障害クリニックを設立したDementは、睡眠医療分野のパイオニアと呼ばれています。そして、睡眠時無呼吸が明らかになる時代がやってきます。睡眠研究はなぜ発展したの?現代は、これまでにないほど睡眠に対して高い関心が寄せられています。この背景には、脳科学の進歩によって、睡眠の重要性が認識されはじめてきたことがあるでしょう。また同時に、現代社会の活動様式が睡眠を慢性的に犠牲にするようになり、さまざまな悪影響を生じさせたことも原因だといわれています。私たちが生活している高度技術化社会は、生産活動や経済利益を重視する代わりに、睡眠を軽視し、犠牲にしてきた背景があります。この睡眠を軽視した結果は、各地の大事故にも発展してしまったのです。睡眠に対する研究が推進されているのは、この社会的な要請によるところが大きいといわれています。睡眠医療の今後深刻な睡眠障害や、睡眠を軽視したことによる大事故が各地で頻発していることにより、ますます睡眠研究が求められています。科学的な成果にもとづいて、健康を維持するにはどのような生活パターンを構築すべきであるか、また、どのような睡眠障害対策を実施すればいいかということが、年々重みを増す課題となっているといえるでしょう。課題を解決するには、まだまだ遅れている日本の睡眠研究を行うための環境面や費用面の充実が必要です。社会的要請が増大する中で、今後は学部レベルの学科や講座を増やすなどの早急な対策が求められています。今後の睡眠研究の成果に期待していましょう。photo by omoon
2014年10月16日プラスリードはこのほど、インターネット調査「アスリード」サイトにて実施したライフスタイル調査「朝型・夜型/睡眠時間と年収の関係」の結果を発表した。それによると、年収が高い人ほど朝型の割合が高く、かつ睡眠時間も長くなる傾向にあることがわかった。同調査で、朝型・夜型それぞれの平均年収を比較したところ、女性の場合は朝型・夜型に極端な違いはなかったが、年収が「500万円~700万円」「700万円~1,000万円」では朝型1~2%、夜型3%と僅かながら夜型のほうが多かった。また、「1,000万円以上」では朝型2%、夜型0%となった。一方、男性の場合は朝型・夜型とも年収にばらつきはあったものの、「~100万円」「100万円~300万円」では夜型のほうが高い割合となったのに対し、300万円以上では朝型のほうが平均5%高くなっていた。平均睡眠時間と平均年収の関連性を見ると、女性は年収が上がるほど睡眠時間が長くなる傾向にあることが判明。「300万円~700万円」では平均睡眠時間6、7時間が39%と最も高く、「700万円~1,000万円」でも6、7時間が40%で一番多かった。さらに「1,000万円以上」では7時間以上睡眠している割合が40%と、1,000万円未満の倍程度に増えた。男性も女性ほどの差はないものの、年収が上がるほど睡眠時間が長くなる傾向が見られた。女性と一つ異なる点は「~300万円」の人の睡眠時間も長いことだという。調査期間は2014年9月、有効回答数は20代~60代の個人1,000人。
2014年10月15日睡眠に関する研究は日々進んでいます。今後もますます各種多様な研究が進められていくことでしょう。今回は100年前に行われたという、ヒトではなく犬を対象とした睡眠物質に関する、ある研究をご紹介したいと思います。睡眠誘発物質とは?人はなぜ眠くなるのでしょうか。それは睡眠を誘発する睡眠物質が存在するからであり、この物質が発見されたのは約100年前と言われています。最初にこの物質が発見されたのはヒトではなく犬でした。石森國臣博士という研究者が断眠の状態においた犬の脳の抽出物を別の正常な状態の犬に注射する、という実験を行いました。すると、正常な犬は十分な睡眠をとっていたにもかかわらず寝てしまったのです。このことから、博士は脳内に睡眠を誘発する物質が含まれているのではないかという仮説をたて、論文を発表しました。そこからヒトの研究へと進んでいったというわけですね。約30種類もある睡眠物質その後、研究は進み、現在では脳だけでなく、血液や尿などから約30種類の睡眠物質が発見されています。そのなかでも、早石修博士という研究者が発見した睡眠誘発物質「プロスタグランジンD2(PGD2)」は強力な睡眠誘発作用を有すると言われています。このPGD2が脳脊髄液に溜まると、アデノシンと呼ばれる第2の睡眠物質が睡眠中枢を刺激することで睡眠を誘発するということがわかっています。一方で、プロスタグランジンE2(PGE2)と呼ばれる同じプロスタグランジンの物質は逆の作用=覚醒の働きをすることで睡眠と覚醒のバランスをとっている、ということも判明したそうです。がん細胞と睡眠物質が関係している!?このPGD2は、がん細胞の成長を抑制する効果があるとも言われています。PGD2の働きを強めることができるようになれば、新たな治療法にもなりうると考えられているとか。そのために必要なことは睡眠誘発作用をもつPGD2をたくさん出すこと。つまり、質の良い睡眠をたくさんとることで睡眠物質もたくさん出て、免疫効果も高まるということですね。これからますます、睡眠とがん細胞など、病気との関連性が最新の研究によって解き明かされていくと思うと楽しみですね!私たちは病気を防ぐためにも、日々、快適に眠って健康的な生活を送るように心がけましょう!Photo by John Tyler
2014年10月15日新婚生活では睡眠環境が合うかどうかは大事なポイントとなります。軽視しがちですが、新しい生活を始める前に睡眠環境について考えてもらえればと思います。自分たちに合った睡眠環境を整えていきましょう。軽視されやすい睡眠環境夫婦ならば一緒に寝るのが当たりまえ!と日本では考えられがちで、睡眠環境について考えることなく、寝室はひとつと決めてしまってはいませんか?しかし、男女で睡眠環境に求めるものは違っています。例えば、女性の多くは冷え性で寒がり。寝る前にクーラーなどで体を冷やすことを避けたい方もいます。また男性は暑がりで、広いスペースを使って寝たいという人も多いでしょう。センシティブな方は、小さな振動で目が覚めてしまう、という方もいるでしょう。1つのベッドに寝なければいけない、1つの部屋で寝なければいけない、という決まりはありませんので、自分たちに合った睡眠環境を考えてみましょう。どうしたらいい?ベッドのサイズ睡眠環境を整えていくうえで、3つ考えるべきことがあります。1.一緒の部屋で寝るかどうか2.一緒のベッドで寝るかどうか3.ベッドのサイズはどうするか特に1と2についてはじっくり話し合って決めましょう。1を決める際には、部屋の間取りに関わってくることなので、部屋の間取りを決める際に、話し合うべき項目となるでしょう。3のベッドのサイズについてですが、パートナーと2人で寝ている場合のベッドのサイズは、60%以上がダブルかセミダブルのベッドを選んでいるようです。別々の寝室で、一人で寝ている場合のベッドのサイズでも、約30%がダブルかセミダブルのベッドとなっているようです。これはどういうことでしょうか?結局、寝室環境を分けることに別々の寝室で一人で寝ているのに、ダブルかセミダブルのベッドに寝ているのにはわけがあります。もともと一緒に寝ていたけれど、別々に寝るようになり、夫婦の片方がもともとあったダブルかセミダブルのベッドに寝ているという理由がほとんどのようです。つまり、新婚時代はよかったものの、睡眠環境が合わず、結局別々のベッドで寝るようになったのです。先のことも考えて、しっかりとベッドは選びたいものです。また、エアコンの位置やベッドの配置などによっても睡眠環境は変えられるので工夫してみてはいかがでしょうか?睡眠環境だけでなく、新しい生活環境は、しっかり考えたうえで決めていきましょう。Photo by Club Med UK
2014年10月14日平均睡眠時間が7~8時間と言われている日本。それよりも長い人、短い人、同じぐらいの人、さまざまな人がいるでしょう。最近の研究で睡眠時間と脳の劣化の関係が発表されました。いつまでも快活に生きるためには何時間の睡眠が最適なのでしょうか?脳と睡眠には関係がある?睡眠時間と脳の老化には関係があるのか、ないのか? これは誰もが非常に興味のあるテーマだと思います。じつは最近、これに関する最新の研究成果が発表されました。「睡眠時間の短い人のほうが脳の老化が早く、さらに認知力も低下しやすくなる」。これを証明するために、実験が行われました。被験者の脳の容積をMRIで測定し、さらに血液検査や神経心理学的検査を行い、睡眠時間が脳にどのような影響を与えているのかについて、数年間にわたって調べたそうです。実験では、睡眠時間の短い被験者ほど、認知能力が低下し、さらに脳室の拡大が早くなる、という傾向がみられたようです。アルツハイマーとも関わりが?睡眠は脳に大きな影響を与えるということが、ほかの研究からも解明されています。アメリカの大学の研究チームが発表した研究結果によると「睡眠は脳の老廃物を排除する効果がある」そうです。老廃物のなかにはアルツハイマー病にも深く関連しているタンパク質アミロイドベータと呼ばれる物質もあると言われています。これを調べるために行われたのがマウスを用いた実験です。マウスの脳の体液を調べたところ、起きているときに比べて、なんと2倍もの速さで脳内からアミロイドベータが取り除かれていたと報告されています。やはり睡眠は健康に生きていくために欠かせないものだということがわかりますね!睡眠は脳をつくる「睡眠は脳をつくる、脳は睡眠をつくる、睡眠は脳を守り、修復し、賢くする」という言葉があります。これは井上昌次郎・東京医科歯科大名誉教授が言ったとされる言葉です。睡眠がいかに脳に大きな影響を与えているかということがよくわかる言葉ではないでしょうか。人は大脳を酷使した後は、睡眠が欠かせないと言われています。みなさんも頭から湯気が出そうなほどに脳ミソを使った後は、ぐったりしてちょっと眠らないと頭が働かないという経験があるかもしれません。それは決して怠けているから、ということではなく、人間が本質的に求める行動だったということが最近の実験で明らかになっています。これからも睡眠に関する研究が進めば面白いですね!Photo by Nima Fatemi
2014年10月14日あなたの睡眠不足、いつからですか?「いつからともなく……」「最近かな?」「ずーっと!」。いろんな答えがあるかもしれません。でも、人はたった5日間の睡眠不足でも深刻な影響が及ぶかもしれないことがわかってきました。がんばっているのに、マイナス思考に陥る?試験前の追い込みや仕事がたまっているときなど、睡眠時間を削って1、2週間くらい忙しくしていること、誰でもあるかもしれませんね。そんなときの気持ちって、どうでしたか?あたふたと目の前にあることを一生懸命にこなすのに精一杯で、気持ちにゆとりなんかありませんよね。それに、もっとひどくなるとピリピリ、カリカリ……なんてことに。おまけに自分でも、「あ~あ、こんな自分は大嫌い!」と反省しつつも、「なかなかポジティブになれない」という人も多いのではありませんか?でも、こんなふうになるのには、脳の変化による影響があるそうなんです!たった5日間の睡眠不足で脳に変化が!がんばっているのにネガティブな気持ちになるのは、どうしてなのでしょう?国立精神・神経医療研究センターの発表によると、睡眠不足の時はネガティブな情動刺激に対して反応しやくすなることが明らかにされました。具体的には、健康な成人男性に、8時間睡眠と4時間睡眠のグループに分かれ5日間過ごしてもらい、脳活動の変化を機能的MRIで測定するというもの。結果、睡眠不足の状態で「幸福な人の顔写真」を見せても、左扁桃体の変化はなかったものの、「恐怖におびえる人の顔写真」を見た後は、左扁桃体の活動量が増大していたそう。つまり、睡眠不足のときには、ネガティブな情動刺激に対してだけ反応しやすいことがわかったんです。どうりで、睡眠不足のときにはピりピりしがちだったわけですね!睡眠不足は脳にもっと深刻な影響が!でも、睡眠不足による脳への影響は、これだけではないのです。もっと深刻な影響があることが確認されました。それは、この左扁桃体の活動は、亢進するほど不安や混乱が高まり、抑うつ傾向が強まるということ。たった5日間の睡眠不足が、ネガティブな思考を起こさせるだけにとどまらず、さらに心の病さえ引き起こしかねないことがわかるのではないでしょうか?研究グループの一人、三島氏は、「睡眠を犠牲にして勤勉であることが、日本人の美徳であると考えられてきた(が)、このような生活が本当に効率的かつ持続可能なのか、考え直すべき時期に来ている」と述べておられます。睡眠不足でがんばっているあなたも、一度一息ついて、ご自分のスケジュールを調整してみてはいかがでしょうか?Photo by wolfgangfoto
2014年10月12日