中川大志と石井杏奈のW主演、豪華キャストで贈る映画『砕け散るところを見せてあげる』から、SABU監督自らが編集・制作したスペシャルトレーラー第4弾が解禁。石井さん演じる「玻璃の声篇」となっている。今回解禁となったのは、石井さん演じる蔵本玻璃の心の叫びを切り取った1分15秒の映像。玻璃の目に映る先輩・濱田清澄(中川さん)、そして真っ赤な雨の中で佇む玻璃の姿が映し出され、先日解禁された「清澄の声篇」と呼応する内容となっている。「先輩、私が好きなのは、先輩です」「先輩は何が好きですか?」「いつも私のことばっかりで、先輩の好きなものとか、私、何も知らないんですよ。教えてください」…学年一の嫌われ者と呼ばれ、誰にも言えない秘密を抱え苦しんでいた彼女を深い孤独から救ってくれたヒーロー、清澄へのまっすぐな想いが描かれている。そして「先輩、さようなら」という玻璃の切ないメッセージ――。運命に翻弄された2人の愛の結末はどこへ向かうのだろうか。『砕け散るところを見せてあげる』は新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:砕け散るところを見せてあげる 2021年4月9日より全国にて公開©2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会
2021年04月09日アニメ『とらドラ!』『ゴールデンタイム』の原作で知られる竹宮ゆゆこの小説『砕け散るところを見せてあげる』が映画化。今最も注目されている若手俳優の中川大志と石井杏奈がW主演を務め、衝撃的に展開する物語にリアリティを与えている。緊迫感のあるストーリーの中で、等身大の高校生の姿をどう演じたのか?ふたりの動画インタビューをお届けする。ぴあアプリで中川大志・石井杏奈のサイン入りチェキを2名様にプレゼント!ぴあのアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=847a62e4-8ea1-4772-b1c8-99c9d2c29e5d&contentTypeId=2) してこの記事をご覧いただくとプレゼントだけでなく、爽やかなふたりの写真も見られます!撮影/高橋那月、取材・文/藤坂美樹
2021年04月08日西島秀俊主演のグルメミステリードラマ「シェフは名探偵」に出演する新たな主要キャスト3名が発表。濱田岳、神尾佑、石井杏奈が、西島さん演じる異色シェフの三舟を取り巻く個性豊かなキャラクターを演じる。近藤史恵の小説シリーズ「タルト・タタンの夢」「ヴァン・ショーをあなたに」「マカロンはマカロン」を原作にした本作は、グルメな人たちがこぞって訪れる噂のビストロ「ビストロ・パ・マル」を舞台に、シェフ三舟忍が、人並み外れた洞察力で訪れた客たちの巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎をあざやかに解いていく。そんな「ビストロ・パ・マル」の一番新人のギャルソン・高築智行を濱田さん。三舟の片腕を務めるスーシェフ・志村洋二を、「SP 警視庁警備部警護課第四係」や「家政婦のミタ」の神尾さん。ワイン好きが高じてOLからソムリエに転職した金子ゆきを、元「E-girls」の石井さんが演じることが決定。ビストロ従業員らが、三舟の謎解きに巻き込まれていく。またストーリーは、高築がドラマの語り部となって展開していく。濱田さんは「僕が演じる高築は、人よりも記憶力が良くてギャルソンも卒なくこなせるし、回が進むごとにお客様にも感情移入してしまうなどピュアで、裏表無く人に接するところが三舟シェフに見初められたのかなと思います」と演じるキャラクターについて明かし、「コミカルなシーンは笑いをこらえるのが大変だったのでそれぞれキャラクターの素を見れるのかなと思います。殺人が起こったりするなど、ハードな謎解きではないので、お仕事終わりの疲れたみなさまにもゆっくり楽しんでいただけるようなドラマになっていると思います」とコメント。神尾さんも「志村という役は言葉はぶっきらぼうで曲がったことが大嫌い、そのくせ意外とナイーブでそして恐妻家(笑)。なにより三船シェフを敬愛している熱いオトコです」と役柄について語り、「このドラマは家族の話です。いろんな形の家族の話です。ちょっとコミカルで心があたたかくなるドラマです。お一人で観るもよし、大切な人と観るもよし、夜遅くに楽しんでいただきたいです」とメッセージ。石井さんは「西島さんは気遣いと優しさで溢れていて、毎朝コーヒーを淹れてくださったり、同じ目線で話をしてくださったり、本当に素敵な方でした。現場を引き締め、和ませ、かっこいい座長の背中を様々な場面で拝見し、勉強させていただきました」と主演の西島さんとの共演をふり返った。さらに今回のキャスト発表と共に、「ビストロ・パ・マル」のメンバーや、数々の絶品料理など、ドラマの世界観を表現した特別映像も公開された。ドラマプレミア23「シェフは名探偵」は6月、テレビ東京ほかにて放送予定、Paravi&ひかりTVにて配信予定。(cinemacafe.net)
2021年03月31日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの幸福論」。 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。今回は、第9のテーマ、遠く仰ぎ見て「わたしとは何か」と問う。(前編)をお届けします。■9.遠く仰ぎ見て「わたしとは何か」と問う。(前編)これを書いているのは2021年3月ですが、「旅行」を考えるのがまだまだ難しい状況です。でも、今回のテーマ、星占いでの「第9ハウス」は、「旅と学びと宗教の部屋」なのです。どうしても「旅」を語らないわけにはいきません。いわゆる「コロナ禍」で、私たちは「不要不急の外出を避ける」ことを求められています。「楽しみのための旅行」は、不要不急の最たるものです。少なくとも今の社会で「旅」は、人間が生きていく上で、絶対必要なものではない、とされています。ですが、長い人間の歴史を考えると、「旅=長距離の移動」は、また別の意味合いを持って見えてきます。というのも、私たち「ホモ・サピエンス」は、アフリカに起源を持ち、そこから世界中に広がったのです。祖先の長旅の結果として、私たちは今ある場所に住んでいる、と言えます。もとい、人間がどこで発生してどう拡がったか、という問題には諸説あるようですが、とにかく大陸や海を越える「移動」は起こっていたのです。私たちの祖先が「旅をした」理由は、これまた諸説あるようです。食べものを求めてなのか、気候変動のためなのか、集団同士の闘争・戦争のためなのか、疫病から逃れるためなのか、etc,.とにかく人間はごく古い時代から、山を越え海を渡り、長い長い距離を超えて、今のように世界中に住まうようになりました。もし宇宙人が地球にやってきて、人間を長期的に観察したなら、「旅は人間の習性だ」と考えるでしょう。「フンコロガシはフンをまるめる」のと同じように、「人間は旅をする」のです。なぜ、現代を生きる私たちもまた、旅をするのでしょうか。異文化に触れ、しばしば不自由な思いをし、時には身を危険にさらしても、「どこか知らない世界に行ってみたい」と考えるのは、なぜなのでしょうか。第9ハウスの向かい側は、第3ハウスです。第3ハウスも、「旅と学び」がテーマになっています。ただ、第3ハウスはコミュニケーションやショートトリップなど、比較的「近距離・身近」な世界間の移動を担います。それに対して第9ハウスの移動は、宇宙旅行まで管轄するような、ごく遠くまでの旅です。第3ハウスの記事()で、私は大阪大学の仲野先生へのインタビューのエピソードをご紹介しました。「なぜ学ぶのか」「なぜ旅をするのか」という疑問に、仲野先生は「知ることが楽しいから」と応えられたのですが、さらに私が執拗に聞いていったとき、こう仰いました。「自分が生きてる世界を知りたい、っていうことでしょうね。世の中ってどんなもんか知りたい。好奇心でしょうね。それは、自分というものがどういうものが知りたい、ということでもあると思います。納得して死んでいきたい。」私たちは「自分がなんなのか」を知るために、常に外界に答えを求めます。自分が「何と同じ」で、「何と違う」か。その情報を集めることで、次第に「自分」の像をつくっていきます。友だちと遊ぶとき、しきりに「○○ちゃんと同じ!」「○○ちゃんは違う」というふうに、自分と他人の一致/相違点を探していく幼児をよく見かけます。親と自分が似ていることを無意識に確認し、そこで見つけた特徴が、自分のアイデンティティに組み込まれます。一方、親と全く違う性質を見つけたら、それもまた、自分自身の個性としてアイデンティティの部品となります。ある集団の中で「自分だけ違う」ことを痛烈に恐れるのは、大人になってからも続く傾向ではないかと思います。一方で「自分探し」をするために、あえてハデな格好をしてみたり、際立った行動を取ってみたりする人もいます。帰属意識と、差異を見いだして独立しようとする気持ち。その両者が複雑に絡み合って、「自分はこういう存在だ」という思いが形成されます。「自分がなんなのか」を知るためには、私たちは常に外部にコンタクトを取らねばなりません。よその家に遊びに行って初めて「自分の家とは違う文化」に出会います。自分が住む地域を離れて少し離れた場所に出かけたとき、新しい方言に出会い、自分の話し言葉の特殊性に驚かされます。さらに遠く海外に出ると、自分が日本人であるということを発見します。人類が宇宙旅行を夢見、宇宙人を探しに出かけたいと考えているのは、自分がどんな宇宙人と同じで、どんな宇宙人と違うかを知りたいからではないかと思います。つまり、「人間とは何か」が知りたいのです。今は地球上の動物との比較でしかわかりませんが、「他の星」の知的生命体と人間を比べたら、「人間ってこうなのか!」と、その時初めてわかることがあるはずです。私たちには「自分が誰かを知りたい」という願いがあります。「自分が何者なのか」がよくわからないとき、私たちはそれを必死に探そうとするだろうと思います。たとえば、親を「知る権利」ということが、昨今問題になっています。自分の産みの親が知りたい、という切なる思いは、否定できるものではないように思われます。第9ハウスのテーマに「宗教」があります。古い時代、庶民が旅に出る理由として、ごく一般的なのが宗教的な「巡礼の旅」でした。これだけでも、宗教と旅が密接に結びつくのは納得できます。さらに、いくつかの宗教は「人間とは何か」「わたしとは何か」に、ある程度の答えを与えてくれます。世界の創造神話にはじまり、その神を信仰する者だということ自体が「アイデンティティ」になり得るのです。「クリスチャン」「ムスリム」などの呼称が、即「わたしは何者か」という問いへの、ひとつの答えになります。遠く高い知恵に触れて、地上の自分のなんたるかを知る、ということは、「宇宙人に出会って、人間とは何かを(より深く)知る」ということと、わずかに通じるものがあるような気もします。……後編へ続きます。>>次回もお楽しみに(2021年4月25日更新)
2021年03月25日綾野剛、成田凌、岸井ゆきの、石井杏奈、内野聖陽らが出演し、累計発行部数400万部を突破している人気漫画を実写化する『ホムンクルス』より場面写真が一挙公開された。今回到着した場面写真は、映画の世界観に欠かせない、“VFXシーン”を使ったこだわり抜いた異形たち=ホムンクルスたちや、トレパネーションを施し、それが見えるようになってしまった名越(綾野さん)、名越への異常な執着を見せる伊藤(成田さん)の姿も写し出されている。ほかにも、主人公名越を取り巻く役を演じた、新人・伊東茄那の写真も初公開。オーディションで勝ち取った難役を堂々と演じている。そして、劇場だけで観られる原作者・山本英夫による描き下ろしイラスト付きの特別映像「原作漫画×映画 コラボレーション映像 Message from Hideo Yamamoto」の上映も決定。本編エンドロールの後に上映され、本編音楽を担当したermhoi、江崎文武の音楽と共に、映画の余韻をさらに楽しめる必見の映像となっている。さらに、劇場入場者特典も発表。ティザービジュアル&山本さんによる映画ティザーポスターをイメージした描き下ろしイラストが合体したA5クリアファイルとなっており、鑑賞者先着でプレゼントされる(※各劇場にて在庫がなくなり次第、配布終了)。『ホムンクルス』は4月2日(金)より期間限定公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ホムンクルス 2021年4月2日より全国にて期間限定上映、Netflixにて全世界独占配信予定(C)2021 山本英夫・小学館/エイベックス・ピクチャーズ
2021年03月09日竹宮ゆゆこのベストセラー小説の映画化『砕け散るところを見せてあげる』の完成報告舞台挨拶が行われ、W主演の中川大志、石井杏奈と共演の井之脇海、松井愛莉、北村匠海、矢田亜希子、原田知世、そして堤真一という豪華キャストとSABU監督が勢揃いし、撮影秘話や難しい役どころについて語った。人一倍正義感の強い高校生・濱田清澄を演じた中川さんは、「完成は約2年前。それから公開延期をして、ようやく来月、公開を迎えられることを本当に嬉しく思います」と期待に胸はずませてコメント。学年一の嫌われ者・蔵本玻璃を演じた石井さんも「ようやく完成報告会を開催」を喜び、「今日は朝からずっと、心臓がバクバクしています」と少し緊張した面持ち。そして井之脇さん、松井さん、矢田さん、原田さんらも、それぞれようやく公開を迎えられることへの喜びを語った。玻璃の父役・堤さんが「とにかく良い映画ができたと思う」と明かすと、SABU監督も満面の笑みで「この作品には自信しかない。自信だけがある」と力強くをアピールした。▼中川大志「目の前の玻璃に集中していました」衝撃の展開を見せる物語の中での難しい役どころについて問われると、「清澄という男はすごく自然体」と中川さん。「学校という閉鎖的な社会の中で周りの目を気にせず、自分の思ったことを行動に移せるというのはとても勇気がいることだと思う。現場ではとにかく玻璃の表情を一瞬たりとも見逃さないように、目の前の玻璃に集中していました」と撮影当時をふり返った。校内での暴力や“秘密”に苦しむ日々から清澄に救われる、という玻璃を演じた石井さんもまた、「映画の中で玻璃が清澄に救われたように、自分自身が中川さんに救われていた」と語る。「青春だったなと思う。玻璃という役は人間味があふれる人だなと思って、共感して、肯定して演じていきたいなと思った」と当時の気持ちを思い返していた。清澄の親友・田丸を演じた井之脇さんは「田丸は清澄にとってのヒーローにならなければ、と思った。言葉だけではなく、常にどこかで清澄を励ましているような存在でありたいと思っていました」と語る。そして松井さんは「あまり多くを語らない役。すごくクールで、話すテンポも独特。要点だけを伝えるというのは新しい挑戦でした」とふり返った。また、学校での印象深いシーンの話題になると、石井さんは「いじめられる教室の空気が本当にできあがっていて、圧倒された」と明かす。SABU監督も「リアルな空気だからこそ引き出された演技があった」とこだわりの演出について語った。▼原田知世、清澄と玻璃の関係性は「すごく尊いものを見せてもらった」撮影終盤で1日だけの参加となった原田さん、北村さんは口をそろえて、主演2人が中心となって作り上げた現場の雰囲気が素晴らしく、その良さが完成した映画にそのまま映し出されていたと称賛。さらに原田さんは仕上がった作品を観て、「清澄と玻璃がお互いを思いやる気持ち、愛おしく思う気持ちが一点の曇りもなく、すごく尊いものを見せてもらった気がした」と感慨深い面持ちで語った。清澄の母役・矢田さんは、「台本をいただいた当初はこんなに大きな息子を持つというのが想像つかなかった」と吐露。しかし、撮影前の本読みでの中川さんとの自然な会話で役のイメージがついたと言い、中川さんもまた「こんなに陽気で楽しく、強いお母さん、最高だなと思います!」と良好な親子関係だったことを垣間見せた。▼矢田亜希子「とにかく怖かった!」堤真一の“狂気”を絶賛続けて矢田さんは、堤さん演じる玻璃の父との共演シーンが「とにかく怖かった!」とふり返る。「狂気じみていて、ただものではない空気を感じていました。近寄ってくるな、と言われている気がして、本当に近づけませんでした。(笑)」と打ち明ける。だが、当の堤さんは「正直忘れましたね(笑)」とひと言。久しぶりのSABU組への参加については、「お互いに頼らないように、別々の場所で勉強していて、という気持ちだったのかなと」と旧知のSABU監督との関係性を語る。そして娘役である石井さんについては、「玻璃という役はとても難しいだろうと思っていたけれど、現場で顔を見たら見事に玻璃を演じられていたので」と絶賛した。この作品を映像化するにあたり、こだわった点を聞かれたSABU監督は「とにかく出演者が豪華なので、全てをすくいとろうとすることに必死でした」と語る。「この舞台挨拶でも、若い子たちがしっかりしゃべれてすごいなぁと思う反面、堤はなぁ…!」と監督から振られると「しょうがないですね」と堤さんが答え、会場内は温かい笑いに包まれた。▼石井杏奈「撮影後、抜け殻のような状態に…」舞台挨拶も終盤に差し掛かり、それぞれの本作への思いを聞かれると、「若い人だけではなく、ぼくら世代が観ても痛々しく感じるものがあると思う」と語る堤さん。「よく、親から子への無償の愛、と言うけれど、この作品では子から親に対する無償の愛があって、それを親がきちんと受け止められるかどうかなのでは」と、本作を通して考えさせられたという。また、原田さんが「主演二人がとにかく素晴らしい。人を思う気持ちがどれだけ尊いものかを感じました」と語ると、北村さんは「同世代として、主演二人を誇らしく思います。痛々しく、誰にも触れられない、誰も立ち入れない綺麗で美しい愛情。涙が出ました」とそれぞれ、主演の中川さんと石井さんの体当たりの演技を絶賛した。井之脇さんは「誰もが一度は、誰かのことを守ってあげたい、助けてあげたい、という思いを抱いたことがあると思います。この映画を観たあと、自分の大切な人を抱きしめたくなるような映画になっています」とコメント。石井さんは「この作品の撮影後、抜け殻のような状態になりました」と打ち明けながら「全力を尽くした作品になったなと思います。玻璃として生きた証を劇場で観てほしいです」と手応えをのぞかせる。そして中川さんは「年を重ねていくと忘れてしまうであろう10代の気持ち、大人と子どものはざまの瞬間、あの時にしかできなかったことを監督に切り取っていただけたと思っています。自分にとって大切な作品。宝物のような映画だし、成長させてもらったと思います」と作品への熱い想いを語っていた。原作・竹宮ゆゆこより映画へのコメントこの小説を書きながら頭の中にあったのは、無力で未熟な少年と少女が絶対に失いたくないものに出会い、それを守るために自分という命のエネルギーを燃やし尽くす、その一瞬の輝きを、この世に描き出してみたいという思いでした。きっと美しいだろうと思ったのです。ただその輝きは、美しくはあっても痛々しく、そして正しかったわけでもなく、彼らの未来をある意味で汚し、損ない、奪いもしました。出来上がった映画を見て、大きなスクリーンいっぱいに銀河が輝いた時、私はその美しさを前にただただ圧倒されていました。夢中で見入ってしまい、息をするのも忘れました。そして、原作の小説にも映画の脚本にも書かれていない何者かの声を、確かに聞いた気がしたのです。「それでも立ち向かったんだよ」、と。「弱かったし、傷ついたけど、それでも負けはしなかったよ」、と。本当にそうだったね、と心の中で答えました。ただそれだけの、不思議な、短いやりとりでしたが、私にとっては、物語の芯の部分のすべてを大きく開け放たれたように感じられた瞬間でした。明るく、そしてとてつもなく強いものを、声の主は未来に繋いで見せてくれたのです。『砕け散るところを見せてあげる』は4月9日(金)より新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:砕け散るところを見せてあげる 2021年4月9日より全国にて公開©2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会
2021年03月02日アニメ化されたライトノベル作品『とらドラ!』『ゴールデンタイム』などで話題を集める竹宮ゆゆこの同名小説を初めて実写映画化した『砕け散るところを見せてあげる』の完成報告イベントが3月1日、都内で行われ、主演を務める中川大志と石井杏奈が出席した。正義感あふれる高校3年生・濱田清澄(中川)は、激しいいじめを受けている高校1年生の蔵本玻璃(石井)を助けたことを機に、彼女に手を差し伸べようと試み、次第に心の距離も縮めていくが……。当初の予定からおよそ1年遅れで、ついに映画の封切りが近づくこととなり、中川は「映画が完成したのは、もう2年前のこと。ようやく公開されることになり、うれしく思っています」と喜びの声。「絶対にこの役を演じたいと思った」と役どころに強い思い入れを示し、「当時ちょうど20歳になったばかり。あの頃にしか表現できなかったことをいっぱい切り取っていただいた。自分にとっては宝物のような大切な作品。大変お待たせした分、早く皆さんにお届けしたい」と本作への愛着を熱弁した。共演する石井は「今日は朝から心臓がバクバクしている」と緊張した面持ち。ある秘密を抱えながら生きる女子高生という難役も「自分自身にプレッシャーをかけながら、でも、演じている時間は楽しくて。人間味あふれる玻璃は大好きだし、応援したり共感したり肯定しながら演じました」と全身全霊。それだけに「撮影が終わった後は、抜け殻のような状態だった」とも明かし、「役者を仕事にして生きてきて、本当に良かったと思える作品。玻璃として生きた証を見てほしいです」と作品と役柄に対する熱意を明かしていた。中川と石井の共演は3度目だといい「杏奈ちゃん演じる玻璃の表情を見逃さないように、目の前の玻璃に集中していた。(石井の)作品への覚悟を感じたし、僕自身も玻璃のために強くならないといけないと思った」(中川)、「私も大志くんに救われる部分があった」(石井)と本作でさらに深まった絆を披露した。完成報告イベントには共演する井之脇海、松井愛莉、北村匠海、矢田亜希子、原田知世、堤真一、メガホンをとったSABU監督が同席。「自信しかない作品」と豪語するSABU監督は、「とにかくキャストがすごく良かったので、全部を掬い取ろうと必死だった。撮影した季節、年齢、その美しさは、あのタイミングでしか出せなかった」と誇らしげだった。取材・文・写真=内田涼『砕け散るところを見せてあげる』4月9日(金)公開
2021年03月01日映画『砕け散るところを見せてあげる』(2021年4月9日公開/PG12指定作品)の完成報告舞台挨拶が1日に都内で行われ、中川大志、石井杏奈、井之脇海、松井愛莉、北村匠海、矢田亜希子、原田知世、堤真一、SABU監督が登場した。同作は、竹宮ゆゆこの同名小説をSABU監督が実写化。大学受験を控えた普通の高校3年生で、人よりも正義感が強い濱田清澄(中川)は、学年一の嫌われ者・高校1年生の蔵本玻璃(石井)がいじめを受けている現場をたまたま目撃し、その正義感の強さから彼女を助ける。それがきっかけで、いじめ問題から玻璃を救おうと試み、次第に玻璃との心の距離も縮まっていく。中川と石井のW主演による同作はすでに2年前に完成していたが、新型コロナウイルス感染拡大のため公開が延期となり、4月9日にようやく上映される。中川は石井について「杏奈ちゃんとはもう3回目くらいの共演で、中学生の時から一緒にお仕事をしていまして、どんな女の子を作り上げるんだろうなと楽しみにしてたんですけど、初日のシーンを見たときに、自分に来るものがあった」と述懐する。「自分はここから玻璃のために強くならないといけないんだなと思わされましたし、杏奈ちゃんの作品への覚悟を感じたのをすごく覚えてます」と明かし、石井も「やってる当時は楽しくて、私自身も救われるところがあったので、大変なことさえも青春だったなと思えるような期間でした」と振り返った。北村は「僕は参加日数は1日だけだったんですけど、小学校の頃からずっと事務所の仲間として一緒にいた大志くんと、10代の時共演して以来の杏奈ちゃんの現場に参加して、当時20歳だった2人のキラキラ感を思い出します」としみじみ。完成した作品についても「3回くらい見たんですよ、好きで。すごくいい作品だったので、撮影で感じた現場の空気がそのまま映画に表れていたと思いました」と絶賛した。この言葉を受けて、中川も「同じ事務所で小学生の時から一緒にレッスン受けてきたりしてきた中で、ちゃんと一緒の作品で共演することがなかったので、主演でやらせてもらう作品に匠海が出てくれたのはすごく嬉しかったです」と感慨深い様子。原田についても「小学校6年生の時にお母さん役をやっていただいて以来で、幸せでした」と、久々の共演を喜んでいた。
2021年03月01日公開延期を経て4月9日(金)より公開されることになった映画『砕け散るところを見せてあげる』から、W主演の中川大志、石井杏奈と、井之脇海、清原果耶、松井愛莉、北村匠海、矢田亜希子、木野花、原田知世、そして堤真一という豪華キャストが勢揃いした新予告映像と新ビジュアルが解禁された。本作は、アニメ「とらドラ!」「ゴールデンタイム」で知られ、10代特有の空気感を表現し各世代から支持を集める竹宮ゆゆこの初の実写映像化作品。今回解禁となった新予告は、包帯を巻いて病院のベッドに横たわる濱田清澄(中川大志)が警察の取り調べを受けているシーンから始まる。そして「私、先輩といるのが一番楽しい」と蔵本玻璃(石井杏奈)と清澄が心の距離を縮めていく様子が映し出されるが、彼女には誰にも言えない秘密があった…。玻璃の絶叫とともに物語は一転、衝撃の展開へ進んでいく。笑みを浮かべているがどこか不穏な空気が漂う玻璃の父(堤真一)の横で、怯えている様子の玻璃。沼に沈みゆくスーツケース、倒れている清澄。「そいつ、関わるとヤバイんだって」「閉じ込めたって噂」「今ならまだ戻れるぞ」「これで完全に共犯者だな」という気になるシーンと言葉の数々が散りばめられ、真っ赤に染まったただならぬ様子の玻璃の「私が好きなのは、先輩です」という声で終わる。ラブストーリーであり、サスペンスでもあり、とにかく期待が高まる予告映像だ。併せて解禁となった新ビジュアルには豪華キャストが集結。清澄と玻璃、玻璃の父の3人だけが割れたガラス、全員が黒い背景に収められ、何かに“捉われている”ことを感じさせる。『砕け散るところを見せてあげる』は4月9日(金)より新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:砕け散るところを見せてあげる 2021年4月9日公開©2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会
2021年02月25日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの幸福論」。 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。前回に引き続き、第8のテーマ、自分の人生は「自分だけのもの」なのか。(後編)をお届けします。■8.自分の人生は「自分だけのもの」なのか。(後編)必要なものを、必要なだけ受けとる。リスクは最低限に抑える。いつも冷静に、自分の欲望に振り回されることなく、自分の損得をきちんと考えて行動する。こうした態度は確かに、大人として望ましい生き方です。ただ、ここには、ある視点が欠けています。それは、人間を生かしている「生命力」の視点です。幼い子が力の限り、長い時間泣き叫びます。じっとしていることができず、常に走り回っている子供がいます。若いときは何でも大笑いし、大興奮し、妄想を膨らませ、バカなことをたくさんしでかします。大人になってからも突如、自分の燃えるような衝動を抑えられない瞬間が訪れます。損をすると半ばわかっているのに自分の全てを賭けてしまう人がいます。ちょっとした好奇心から、違法なものに手を出してしまう人がいます。愛したものにのめり込み、没頭し、耽溺し、おぼれこんで生活が破綻する人もいます。明日早起きしなければならないとわかっているのに、深夜になってもゲームをやめられない、本を閉じられない、ドラマを見ずにいられない、といった経験に、心当たりはないでしょうか。カッとなって怒鳴り散らして後悔したり、勢いで告白してやっぱり後悔したり、職場で号泣して後悔したり、上司を殴りつけて後悔したり、といったことは、珍しいことではありますが、現実問題「よく見る光景」です。こんなふうに、私たちは自分で思う以上に、限りなく激しいエネルギーを生きています。若いときほどそれはむきだしに表れます。一方、大人になってうまく制御できるようになったと思えた瞬間、びっくりするような内なる荒波に飲み込まれてしまうことも、よくあるのです。人生の「出入り口」のリスクの問題は、私たちのこうした「生命力」に直結しています。なぜなら、外界との「出入り」が発生するのは、私たちが生きているためだからです。死んだら、呼吸も、食事も、すべての「出入り」が止まります。私たちは冷たくなり、もう、エネルギーの激しい燃焼と、それにともなう「出入り」は起こらないのです。もとい、人生にはもうひとつの「出口」があります。それは「出産・育児」です。自分の生命力は、自分という個体の中ではかならず終わりますが、新しい人間に燃え移って、継承されていきます。一人の人の人生から、もう一つ別の新しい人生が「放出される」のです。子供を生み育てることもまた、大きなリスクを引き受ける営為です。でも、私たちの内なる激しい生命力は、そのリスクを負って、命を次世代につなげていきます。こうして考えてみると、「幸福」とは、かなり複雑なものであることに気づかされます。というのも、多くの人が「しあわせになりたい」と願うとき、最初に念頭に置くのは、自分自身の幸福であるはずです。ですが、「自分の幸福とは何か」を考えていくと次第に、愛する人や子供の幸福が最大の条件となることは、珍しくありません。さらに、「幸福とは何か?」という問いの答えが「苦しみや悲しみが訪れないこと」となる場合もあります。これは、ここまで長々と述べてきた「ゲートの開閉」の問題です。喜びやゆたかさが私たちの生活に入ってくるとき、責任や義務、罪悪感などが一緒に流れ込んでしまうことも、よくあります。幸福は、自分一人だけの世界では、完結しないのです。私たちの人生は、常にいくつもの「出入り口・ゲート」によって、外界と繋がっています。ゆえに、私たち自身の幸福を考えるときはいつも、その出入り口から出入りするものに考えが及ぶのです。出入りするものは、完全にはコントロールできず、出入りの際には常にリスクが伴います。そのリスクが現実のものとなったとき、多くの人が自分を責めますし、他人が自分を責めてくることもあります。でも本当は、それを「責める」ことは、ナンセンスなのです。ゲートの開け閉めを失敗して、受け入れるべきではないものを受け入れてしまう経験を、ほとんど全ての人が持っているはずです。一方、ゲートの開け閉めの賭けに運良く勝っただけなのに、「自分は自力で成功したのだ」と信じ切っている人は、少なくありません。時限爆弾の青い線と赤い線のどちらを切るか、ノーヒントで決めなければならないような瞬間を、私たちは人生の中で、けっこうしばしば、経験しているのです。そこで爆弾をバクハツさせてしまったとして、その人の責任を問えるでしょうか。法的にはもちろん、そこがしばしば、問われます。裁判の場では、それこそが「争点」になります。でも、私たちが自分個人としての人生や幸福を考える場合は、どうでしょうか。あるいは、自分にとってごく大切な人の人生について考えるときは、どうでしょうか。かけがえのない大切な人が、赤か青か、間違ったほうを切ってしまったなら、私たちは基本的に、全力で相手をサポートしようと思うはずです。自分もまた、同じ目に遭わないとも限らないことが、わかるからです。幸福がもし、人間の心の中に生まれるものだとするなら、私たちが幸福になるにはまず、「ゲートの開け閉めの失敗について、自他を責めるのをやめる」ことが必要なのかもしれません。人生には、誰のせいでもないことが、たくさんあります。新型コロナウイルスに感染した人を責めるのがナンセンスであるのと同じように、そこで犯人捜しをするのは、無意味なのです。もちろん、たくさんの警告を受けながらも「自分だけは大丈夫」「このくらいは大丈夫だろう」といった無根拠な自信で行動し、感染してしまった人々に、医療従事者の方々などが苛立ちを感じるのは当然だと思います。ただ、失敗は誰にもあります。それをどのように反省し、他の人々への教訓とするかは、また別の問題と言えるでしょう。ひとつだけたしかなのは、「リスク管理」と、「失敗した人を直接的に非難する」こととは、別のことだという点です。世の中には、取り返しのつかない失敗というものも、存在します。人間は、そういう失敗を「する」のです。「絶対にやってはならない!」と声を上げるのも大切ですが、「そもそも、人間とは、そういうことをする生き物なのだ」というところから思考を始めるほうが、近道なのではないかと思うのです。いいことも悪いことも「誰のせいでもなく」起こります。そのことを引き受けてどう生きるか、ということが、第8ハウスの幸福のテーマなのではないかと、私は思っています。>>次回もお楽しみに(2021年3月25日更新)
2021年02月25日夏帆、石井杏奈、村上虹郎、安達祐実、斎藤工ら豪華俳優陣が集結し、2020年春の多摩川を舞台に8編のオリジナルストーリーで綴るオムニバスドラマ「息をひそめて」がHuluにて独占配信されることになった。本作で監督・脚本を務めるのは、『四月の永い夢』(2017)でモスクワ国際映画祭の国際映画批評家連盟賞とロシア映画批評連名特別賞をW受賞し、その後『わたしは光をにぎっている』『静かな雨』など、国内外で多数の賞を受賞してきた映画監督・中川龍太郎。映画監督として精力的に作品を発表しながら、詩人としても活動する中川さんが、この“いま”を生きる人々を美しく繊細に描き出す。各話に登場する市井の人々を演じるのは、夏帆、村上虹郎、安達祐実、三浦貴大、瀧内公美、光石研、斎藤工ら、日本のドラマ・映画を支える個性豊かな実力派俳優陣。そこに、石井杏奈、蒔田彩珠、萩原利久、長澤樹、横田真悠、小川未祐といった次世代を担う期待の若手俳優たちが眩しいほどに輝き、それぞれが重なり合って異彩を放つ。コロナ禍の多摩川沿いが舞台…全8話のオムニバスストーリー本作は8話のオムニバスストーリーで構成され、2020年コロナ禍となった多摩川沿いの街が舞台。第1話・増田妃登美(夏帆)は食堂を営むも緊急事態宣言により客が激減、第2話・大学生の高岡七海(石井杏奈)は帰りたい場所もなくひとり学生寮に留まり、第3話・ごみ収集員アルバイトの宮下心平(村上虹郎)と会社員・松崎妃美(安達祐実)は人と人が触れ合う機会が奪われる中、マッチングアプリで出逢う...。第4話・三隅夕河(蒔田彩珠)は大学進学を控えるも、父・雅人(光石研)との窮屈な日々の暇つぶしに宅配のアルバイトを始め、第5&6話・リモートワークになった十和田淳(三浦貴大)と皐月(瀧内公美)の夫婦は24時間顔をつき合わせる生活、第7話・高校3年生の珠美(小川未祐)は最後の合唱コンクールが中止となるなど、それぞれがいままでとは一変した生活を余儀なくされている。そして第8話・高校教師の水谷光生(斎藤工)は2021年晩秋、コロナ禍を経た未来の姿を描き出し、8編のショートストーリーが重なり合う。各話タイトルは話の主人公がつぶやくモノローグで展開されていく、という作り。新型コロナウィルスで先行きが見えづらい中、彼らの些細な人生に光を当てる8つの小さな物語は、この“いま”だから出会えた人々の物語を通じて、縮こまった心と身体をそっと和らげ、いつの間にか川のそばで深呼吸しているかの様な気分になれる作品に仕上がっている。中川監督のもとに精鋭スタッフが集結、ハイクオリティーな映像が完成中川監督は、映画『そこのみにて光輝く』で知られる脚本家・高田亮とタッグを組みオリジナルストーリーを構築。音楽を担当したのは、各地を旅しながら新たな旋律を生み出し続け、初のミュート・ピアノソロアルバム「スティルライフ」シリーズも話題を呼んでいるharuka nakamura。さらに、国内外で多数の賞を受賞してきたカメラマン・上野千蔵が撮影監督として参加するなど、各界に新たな刺激をもたらしている気鋭スタッフが集結。まさに“最先端クリエイティビティーの顔”というべき製作スタッフが生む“色彩豊かな映像”と“美しい音楽”を、4K映像&5.1chサラウンドでお届けする。オムニバスストーリーで繋がる豪華キャスト陣からコメント到着夏帆(増田妃登美役第1、8話)「息をひそめて」というタイトルがとても素敵だと思いました。生きることに器用になれない登場人物たちのささやかな変化を、柔らかな光と優しい眼差しで切りとった作品です。わたしが演じた妃登美は、凛とした強い女性に見えるけれど、脆くて繊細な一面も持ちあわせた女性です。そんな彼女が1話の中で、少しだけ心のドアを開いて、半歩踏み出すその姿を、丁寧に演じていきたいと思いました。石井杏奈(高岡七海役/第2話)脚本を読ませていただいた際に、まさにこの今の時代の流れを象徴している作品だととても思いました。自粛期間は、人と会わないことが人を救うことになるという、非日常のルールをみんなが感じていたと思います。この脚本を読んで改めてそのことを強く感じましたし、あの時に自分の感じた思いや気持ちが全て重なったので、この作品の世界に入ることがとても楽しみでした。村上虹郎(宮下心平役/第3話)短いストーリーの中で、脚本の段階から人間がすごく丁寧に描かれており、中川龍太郎監督という人が撮る作品は突出した刺激的なハプニングが起きることに執着することがなく、頼ったりせずに、日常から人の変化を見つけていくことがすごく得意な方だと思いますし、今回もその部分が存分に表れている作品になっていると思います。安達祐実(松崎妃美役/第3話)少しの男女の関係、恋愛っぽい雰囲気を見てる方に楽しんでいただけて、マッチングアプリで出会う男女のちぐはぐな感じに共感していただける部分があると思います。そして、この変わってしまった世界の中で、人々がどういう風に生きているかを見ていただき、何となく「ああ、そうだよな」って、どこかに心を寄せて共感してもらえたら嬉しいです。斎藤工(水谷光生役/1、7、8話)この物語群はモノローグ(心の声)によって登場人物の心の形が補填され、言葉のやり取りだけではない、絵葉書のような風情、情感、余白の連鎖からなる、美しい私小説的な作品です。私自身演じていて浄化されていく感覚がありました。それぞれの物語に、観た方の心当たりが見付かる事を願っております。中川龍太郎監督2020年は、世界中の誰にとっても、特別な一年だったと思います。この物語は、その一年を生きた、河原の町で生活する“普通の人々“の物語です。誰もが息をひそめて生きていかざるをえなかったこの一年。「息をひそめて、前を向く」困難な時代だからこそ、私たちは投げやりになることなく、背筋を伸ばし、生きられるかどうかが試されている気がします。こんな時だからこそ、優しく在りたい。そんな気持ちで紡いだ8つの結晶(物語)に触れてもらえましたら幸いです。Huluオリジナル「息をひそめて」は4月23日(金)独占配信スタート(全8話)※初回のみ4話同時配信、以降毎週金曜1話ずつ追加。(text:cinemacafe.net)
2021年02月23日現在公開中の『樹海村』『名も無き世界のエンドロール』に出演している若手女優・山田杏奈が主演する映画『ひらいて』の公開が決定した。高校3年生の愛は、成績優秀、明るくて校内では人気者。そんな彼女は、同じクラスの地味なタイプの男子「たとえ」に片想いをしている。しかし、どこか人と関わりを持つことを避けているようなたとえに、愛はなかなか近づけずにいた。そんなとき、彼が学校で誰かからの手紙を大事そうに読んでいる姿を偶然見てしまったことで事態は一変。愛はある夜、悪友たちと学校に忍び込み、その手紙を盗んでしまう。手紙の差出人は、糖尿病の持病を抱える少女・美雪。愛は初めてふたりが密かに交際していることを知るのだった――。本作は、高校生による禁断の三角関係を描き、人間の根源的な愛を問う文芸少女のバイブルとなった綿矢りさの同名小説が原作。主演の山田さんが演じるのは、女子高生・木村愛。屈折した少女の恋心を圧倒的な存在感と演技力で表現する。「愛が自分と他人を壊しながら、もがきながら生きる姿が皆さんにどう映るかとても楽しみです」と期待を寄せる山田さんは、「普段役と共に泣いて、共に喜ぶことを目標にしていますが、今回は愛という人とひたすら戦った撮影期間でした。私は彼女が嫌いですが、彼女を愛さずにはいられませんでした」と役をふり返っている。監督・脚本は、オムニバス映画『21世紀の女の子』に参加した首藤凜。「初めて読んだ17歳の冬から、この映画を撮るために生きてきました」と本作への思いを語り、「歪な彼女たちの青春でもって、世界にはこんなやり方が無数にあるのかもしれないと予感されるように、私の才能と熱の全てを使います」とコメント。綿矢さんは「映像にするとどんな風になるか想像もつきませんでした。でも脚本を読ませていただき、主人公の激しさのなかにある揺らぎや、人に出会って少しずつ変わってゆく様子が描かれていて、感動しました」と話している。『ひらいて』は秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2021年02月12日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの幸福論」が11月から連載再開! 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。今回は、第8のテーマ、自分の人生は「自分だけのもの」なのか。(前編)をお届けします。■8.自分の人生は「自分だけのもの」なのか。(前編)人間のからだには様々な「門」「出入り口」があります。口や鼻の穴、目や耳、汗腺や尿道、肛門、膣など、私たちの身体にはたくさんの入り口や出口があって、外界と常になにかしら、やりとりしています。この「口」がふさがってしまうと、命が危険にさらされます。それに似て、生活・人生にも、様々な出入り口があります。たとえば「がま口」がそうです。お金が入ってくる口と、出て行く口です。性交によって「他者を受け入れる」ことも「ゲート」のテーマです。「入学」「入門」「入居」など、どこかに自分を丸ごと預けるような「入り口」もあります。一方、古来「脱出」「出奔」「脱獄」「家出」など、穏やかでない「出口」の使い方もあります。「コロナ禍」で私たちは、マスクで口を塞ぎ、ウイルスの出入りに常に気を配る状態になりました。出口や入り口は、出入りしてほしくないものが出入りしてしまう危険をはらんでいます。しっかり閉めておかなければ、望ましくないものが入ってきますし、中からどんどん大事なものが流出してしまう場合もあります。とはいえ、閉めっぱなしでは使えないのです。どんなにマスクをして気をつけていても、食事をするときには、マスクを外さなければなりません。マスク自体、呼気と吸気を通すように作られていなければ、私たちは窒息死してしまいます。星占いで用いる第8ハウスは、ホロスコープの「出入り口」のような場所です。その対岸の第2ハウスもまた、ゲートです。実際、古く第2ハウスは「ハデスの門」などと呼ばれました。金庫も財布もきちんと閉めておかなければなりませんが、開かなければ用をなしません。厳重に管理されなければならない「ゲート」のイメージは、古くから星占いの世界に刻み込まれていたようです。私たちの人生は、外界に向かって開かれなければなりません。でも、無防備に開かれっぱなしの状態では、容易に傷つけられ、大切なものを奪われてしまいます。人生の玄関、人生の裏口、人生のがま口。こうしたものを、危機感をもって管理する姿勢を、誰もが持っています。ただ、その危機感の「強弱」は、人によって振り幅が大きいものでもあります。警戒心の強い人もいれば、ユルユルの人もいるのです。また、経験によって、その管理運用の方針は大きく変わります。たとえば、子供の頃の経済的な環境は、大人になってからのその人の経済活動を大きく左右します。性的な問題で傷を負わされた人は、その後長く、「ゲートを閉ざした状態」になることは珍しくありません。外界に向かってデリケートな部分を「ひらいた」とき、私たちは傷を負うリスクを引き受けることになります。そして、実際に、傷を負ってしまうことがあるのです。これは、若いうちだけでなく、いくつになっても起こりえます。ゲートから何が入ってきて、何が出て行くのか。私たちは、ゲートの開け閉めだけはある程度自分でできますが、「門をたたいてくる相手」を、管理することはできません。どんな人に愛を告白されるのか、いつどんな人がオレオレ詐欺の電話をかけてくるのか、自分を口説いている相手は本気なのか遊びなのか、そうしたことを「コントロール」することはできないのです。「何が来るか」ということ自体は、制御不能なのです。私たちにできることはただ、「ゲートを開くかどうか」の判断だけです。オレオレ詐欺の被害に遭った人や、性犯罪の被害者などに「警戒が足りなかった」「やられるほうが悪い」という言葉を投げかける人がいます。「自分さえしっかりしていれば大丈夫」「他の人が引っかかっても、自分は冷静で賢いから、決して引っかからない」と考える人は、驚くほどたくさんいます。でも現実には、そうではありません。人生の「ゲート」を自ら開くとき、私たちは一様にリスクを負うのです。そして、人生の「ゲート」を開かないときも、私たちは人生のチャンスを逃し、ひとりぼっちで苦しみながら生きることになるリスクを負うのです。リスクは、どちらにも存在します。「ノーリスク」で生きることはできないのです。第8ハウスから「幸福」を考えたとき、まず「リスク」というテーマが浮かびます。自分の人生に何を容れ、何を拒絶するか、という判断がそこにあるからです。たとえば、親族からの莫大な遺産を、あえて「受けとらない」という判断をする人がいます。全額を寄付したり、誰かに譲ったりする人は、少なくありません。「受けとることによる、なんらかのリスク」を回避するための判断だったのでしょう。厳しい親の言うことを聞いて、恋愛を一切拒否して育ち、大人になった人がいます。既に十分いい大人になってしまってから、この人は親に「早く結婚しなさい」と言われ、激しい戸惑いと怒りを感じたそうです。一切のリスクを回避するために、「ゲート」を完全に閉ざして生きてきたため、それをどのように開けばいいのか、わからなくなってしまった、ということなのだと思います。ゲートの開き方は、経験によって学び取られなければならないのです。一方、育った環境からの影響で、自尊心が非常に低く、「何でも受け入れてしまう」という人もいます。人からの「求め」や人からの褒め言葉を、渇いた人が塩水を飲むように、ずっとごくごく飲み続けてしまうのです。渇きはおさまらず、心には痛みが蓄積していきます。ゲートが開きっぱなしで、「受け入れることのリスク」が一切回避されないまま、傷つき続けてしまう人は、決して少なくありません。……後編へ続きます。>>次回もお楽しみに(2021年2月25日更新)
2021年01月25日綾野剛主演映画『ホムンクルス』(4月2日映画館・Netflix同時公開)の場面写真20枚が18日、一挙公開された。原作は山本英夫氏による同名漫画で、2003年~2011年まで『ビッグコミックスピリッツ』で連載され累計発行部数400万部超えとなった人気作。記憶も感情も失くしたホームレスの主人公・名越進の前に突然医学生・伊藤学が現れ、期限7日間、報酬70万円を条件に第6感が芽生えるトレパネーションという手術を受けることに。術後、名越は右目を瞑ると左目で人間が異様な形に見えるようになる……という、心の闇が視覚化する衝撃のサイコミステリー。今回は綾野が右目を隠す本作の象徴的なワンシーンをはじめとし、医学生・伊藤学役の成田凌、“謎の女”役の岸井ゆきの、女子高生役の石井杏奈、ヤクザの組長役の内野聖陽というメインキャスト全員の注目のシーンや、キャスト同士が対峙するシーンなど計20枚が公開された。本作は原作を軸に実写化されているが、原作にはないオリジナルな展開が描かれていることも明らかに。原作ファンならずともさらに期待が高まりそうだ。(C)2021 山本英夫・小学館/エイベックス・ピクチャーズ
2021年01月18日綾野剛主演の映画『ホムンクルス』の場面写真20枚が一挙公開された。本作は『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載され、カルト的人気を誇る山本英夫の同名漫画を実写化したもの。主演に綾野、監督にホラー界の巨匠・清水崇を迎え、頭蓋骨に穴を開ける実験“トレパネーション”を受けたことで、右目に人の心の歪みや闇が“ホムンクルス”と呼ばれる異形となって見える特殊能力を手に入れたホームレスの男を通し、人間の正体をあぶり出していく。今回は、主人公の記憶も感情も失くしたホームレスを演じる綾野の右目を隠す本作ならではの象徴的なワンシーンに加え、医学生・伊藤学役の成田凌、“謎の女”の岸井ゆきの、女子高生役の石井杏奈、ヤクザの組長役の内野聖陽とメインキャスト全員の注目のシーンを公開。さらに、本作は原作を軸に実写化しながらも、原作にはないオリジナルな展開も描かれていることが明らかに。原作ファンのみならず、本作が描く衝撃の物語に期待が高まる場面写真だ。『ホムンクルス』は2021年4月2日(金)より期間限定先行上映が開始し、その後、Netflixでの全世界独占配信も決定している。『ホムンクルス』2021年4月2日(金)より期間限定先行上映
2021年01月18日主演に岩田剛典、共演に新田真剣佑を迎える『名も無き世界のエンドロール』ほか、2週にわたり連続3本の出演作が公開される山田杏奈。このほど、1月8日に二十歳となった山田さんの表情にフォーカスした本作の新場面写真とコメント映像が到着。また、佐藤祐市監督がこの若き才能について語った。本作で岩田さん演じるキダと新田さん演じるマコトと強い絆で結ばれ、2人の”壮大な計画”の鍵を握るヒロイン・ヨッチを演じるのが山田杏奈。孤独な境遇で育ち、キダ(岩田さん)とマコト(新田さん)と、3人でお互いを支え合うようにして生きてきた幼馴染のひとり・ヨッチ。いつもはマコトと共にキダにドッキリを仕掛け、無邪気な笑顔で周りを明るくする太陽のような存在の彼女だが、ふとした瞬間に辛い過去が垣間見える。山田さんは自身の役柄について「キダとマコトとヨッチの3人で本当にかけがえのない時間の中で、ヨッチも2人との関係をすごく大事にしている。自分の中の信念を強く持っていて、キダとマコトといるときはお姉ちゃんみたいなところもある魅力的な人」と語る。山田さんは強い信念を持って幼馴染の2人を愛情深く見守るヨッチを、次々と表情を変えながら演じきり、監督はじめスタッフたちの度肝を抜いた。本作を手掛けた佐藤監督は、スリリングなサスペンスを描く手腕に定評があり、TVドラマから映画化され日本中を席巻した「ストロベリーナイト」シリーズや、各話放送ごとにSNSで考察が盛り上がったことも記憶に新しい「危険なビーナス」も手掛けた大ベテラン。佐藤監督は本作の物語の鍵を握る重要なヨッチ役のキャスティングを、実際に山田さんに会って決めたという。「山田さんはまだお若いですが、自分の役どころを明確に掴んでいて、最初にお会いした時から質問してくるところもすごく的を得ていました。それと同時に、監督としては一番怖い存在でもありました。繊細な表現力が必要なシーンでも理解が早く、さらにお芝居に入ると自分の意見もハッキリと伝えてくれる頼もしい存在。これからどういう風に成長していくのかすごく楽しみです」と語り、数々の名俳優たちを演出してきた佐藤監督でさえも思わず恐れるような唯一無二の表現力に最大級の賛辞を送りながら、彼女の未来にもエールを送る。2018年にオーディションで勝ち取った初主演映画『ミスミソウ』が公開されるやいなや、その内容と共に山田さんの体当たりの演技が口コミを呼び、小規模公開ながらスマッシュヒットを記録。2019年は映画『小さな恋のうた』での演技が評価され、第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。着実に俳優としてのキャリアを重ね、昨年末に公開された主演映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』でも恋に恋する女子高生のハルコをチャーミングに演じきった。そして先日20歳の誕生日を迎えたばかりにも関わらず、芸歴は既に10年目に突入。山田さん自身、20歳を迎えることについて「学生じゃなくて仕事をしている役も増えていくと思いますし、役を通じて色んな職業のことを知ったり、お芝居をすることが増えると思うので、楽しみにしています!」と未来に期待をのぞかせる。今年は、1月29日(金)からヒロインのヨッチ役で出演した本作が公開されると、翌週2月5日(金)には主演作にして『犬鳴村』に続く【恐怖の村】シリーズ第2弾『樹海村』、そして土屋太鳳&田中圭との共演が話題の『哀愁しんでれら』と続々出演作が公開され、才能溢れる20歳の勢いはますます止まらない。監督と真剣に役について会話するメイキング映像では、20歳を迎え、さらに役の幅を広げていくことが確実な心強い姿も見てとれる。果たして彼女はどのようにヨッチを演じきったのか、そしてヨッチの存在はキダとマコトの人生にどう関わっていくのか。2021年は、“山田杏奈”の名を覚えておいて損はない。『名も無き世界のエンドロール』は1月29日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:名も無き世界のエンドロール 2021年1月29日より全国にて公開©️行成薫/集英社 ©️映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会
2021年01月11日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの幸福論」。 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。前回に引き続き、第7のテーマ「パートナーシップ」と幸福。(後編)をお届けします。▼ 7.「パートナーシップ」と幸福。(前編)はこちら■7.「パートナーシップ」と幸福。(後編)「私は結婚に向いていない」「結婚に興味がない」と言いつつ占いを求める人の言う「結婚」は、「世間的に言う結婚」のことだろうと思います。「世の中一般にイメージされるような『結婚』」「保険やハウスメーカーのCMに出てくるような、ステレオタイプの『結婚』とその役割概念」に、「興味がない」のでしょう。「自分に何らかの形で『合う』と思える誰かと、人生の一部を共有して、助け合って生きていく」ということなら、もしかしたら、「興味がある」と感じられるかもしれません。心の片隅にそうした関心、あるいは仮説があるからこそ、こうしたご質問を寄せられたのではないかと思うのです。もちろん、全ての方がそうだというわけではないと思います。ご相談にはそれぞれ、共通する部分がある一方で、まったく誰のものとも重ならない、とても深いものが含まれているからです。たとえば「同性愛でなくとも同性同士で結婚できる世の中になるべきだ」という考え方があります。これは、結婚制度というものを考える上で、とても大事な発想だと思います。パートナーシップとは、ただ、人が人と、協力し合って生きていくことです。そのことに、部外者が何の意見をはさめるものでしょうか。パートナーシップは、「創造」されねばならないのです。どこかにあるテンプレートに、無自覚に自分をはめ込むような「結婚」は、危険なのです。サイズも見ず、試着もせずに、かたい革靴を買うようなものです。パートナーを得ても、ちっとも幸福になれない人もいます。いわゆる「モラハラ」や「DV」「ワンオペ育児」など、パートナーによって不幸になる人も、たくさんいます。その一方で、パートナーと生きていることがなにより幸福だと感じる人もいます。この違いは、どこにあるのでしょうか。パートナーシップを結ぶことで幸福になるには、おそらく、いくつかの条件が必要なのだろうと思います。そして、その条件もまた、全ての人に当てはまるというものではないでしょう。「誰にでもぴったり合う靴」が存在しないのと同じです。ただ、こんなことを私は想定します。パートナーシップによって幸福になる条件のひとつ、それは、お互いの関係の中で、「缶詰が開く」体験があることです。人の心の中には、固く閉じている場所がたくさんあります。でも、閉じた場所の中に格納されたものは、そのままでは成長しないのです。ナカミが腐敗して膨張し、どうにもならなくなることもあります。そして、その「閉ざされた場所」「缶詰」を、一人で開けることは、なかなか難しいのです。ある人と出会い、生きる時間を共有する中で、その「缶詰」のようなものが開きます。中にはそもそも「隠しておきたかったもの」「触れたくなかったもの」が入っているので、ちょっと困った事態になる場合も、よくあります。自分一人では状況を収拾できず、出会えたその人に手をかしてもらうことになります。そのとき、幸福に向かうためのパートナーシップが結ばれます。白雪姫のガラスの棺が壊れる瞬間、鉢かづき姫のかぶった鉢が壊れる瞬間、シンデレラの片方の靴が脱げてしまう瞬間などは、まさに、「缶詰が開く」瞬間です。これらは初潮や破瓜のメタファーだと解釈されることも多いようです。でも、それ以外にも「バランスが崩れる」「缶詰がふくれてはじける」瞬間は、人生の中でたくさんあります。私たちが成長を重ね、他者と巡り会ったとき、なんらかのきっかけで、心の中で閉ざされていた部分が開かれます。それは一見、トラブルのように見えることもしばしばです。ですがその瞬間にこそ、奇跡のような「関わり」が生じ、新しい人格と関係性が生まれ出すのです。こうした体験は、人生の中でたった一度のことではなく、何度も繰り返されていくことなのではないでしょうか。「美女と野獣」で野獣の顔から王子の顔に変わる瞬間や、おやゆび姫が死にそうなツバメを介抱するくだりなどは、「一人では収拾できなくなった状況を、助けてもらう」体験に重なります。内なる弱さや醜さが現れ出ても、それに向き合ってくれる「誰か」が現れたとき、私たちは相手を初めて、「もう一つの自分の生命」として認識し始めるものなのかもしれません。そんなことは怖くてできない、と思われるでしょうか。でも、時々「心の機が熟す」と、そんなことが自然に起こる場合も、少なくないようです。>>次回もお楽しみに(2021年1月25日更新)
2020年12月25日綾野剛主演映画『ホムンクルス』(2021年4月2日公開)のメインキャストが10日、明らかになった。合わせて、ティザーポスターと30秒の特報映像も公開された。原作は2003年~2011年まで『ビッグコミックスピリッツ』で連載され、累計発行部数400万部超えとなった山本英夫氏による同名漫画。先日、「“魂”を視る主人公を、綾野剛さんが演じてくれるとはピッタリだと思いました」という山本氏のお墨付きのコメントと共に、記憶も感情も失くしたホームレスの主人公を綾野剛が演じると発表された。今回は待望のメインキャスト4名が発表。主人公にトレパネーションを薦める謎めいた医学生・伊藤学役には、『カツベン!』(2019)などで数々の映画賞を受賞し、現在NHK連続テレビ小説『おちょやん』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか)にも出演中の若手実力派俳優・成田凌。さらに、劇中“謎の女”として登場するのは『愛がなんだ』(2019)や『空に住む』(2020)などで注目を集める岸井ゆきの。主人公に関わっていく女子高生役に、『心が叫びたがってるんだ。』(2017)や『記憶の技法』(2020)などで女優としても活躍しているE-girlsパフォーマー・石井杏奈。主人公に意外な深層心理を見られてしまうヤクザの組長役には『海難1890』(2015)や『きのう何食べた?』(2019)などドラマ・映画・舞台と幅広くその存在感を放つ名優、内野聖陽が発表された。このキャスト陣に清水崇監督も「旬な熱量と存在感、センスと実力において、この俳優陣がベストだと思っています」と太鼓判を押す。合わせて、医学生の「記憶ないんですよね」という台詞から始まる30秒の特報映像も公開された。原作の世界観を最大限に引き出すスタイリッシュでスピード感のある映像となっており、心の闇が視覚化する衝撃のサイコミステリーに期待が高まる。今回発表された4人のキャストからのコメントは以下の通り。■成田凌コメント僕が演じた派手で臆病な伊藤という人間は、僕自身抱えたことのないトラウマがあり、冷静であるが故の起伏の激しさがある、常に矛盾と戦い生きている人です。僕は普通に生きたいですが、本作は人間というものを、思い出させてくれるような、とても興味深い作品だと思います。■岸井ゆきのコメント今回の現場では、チームのみんなが集まってその場面を共有し、整理しながらひとつひとつのシーンを作っていく現場だったので、毎回少しのずれもしっかり相談することができ、素直に役に挑めました。私が演じる役は、名越との出会いをきっかけに自分の過去と向き合うことになるのですが、多くは語らない曖昧な記憶との戦いを、短いシーンでどう表現するか悩みました。もし自分に脳内覚醒・第六感が芽生えたら、もうこの世にはいない祖母や祖父ともう一度話せたらいいなあと思いますが、オバケが見えるのは御免なのでこのままでいい、のか……むずかしいところです。■石井杏奈コメント監督は、優しく寄り添ってくださり、細かい目の動きや手の動きも演じながら一緒に考え、演出していただきました。現実の世界とホムンクルスの世界との演じ分けが少し大変でした。多感な時期ならではの隠れた我慢や発散に共感し肯定しながら、自分の過去を思い出しつつ作りました。もし自分に脳内覚醒・第六感が芽生えたら、毎日癒しを貰っている愛犬のうちに秘めた想いやコンプレックスを見てみたいです。■内野聖陽コメント「人はそれぞれの心に化け物を持っている」という視点がとても面白い。私の役は、組長といういかついキャラですが、その深層心理には意外なものを持っています。そこに惹かれました。「呪怨」の清水崇監督が作られるのですから、これはゾッとするようなリアリティーのある映像世界になるに違いないと、ワクワクする思いで参加させて頂きました。もし自分にホムンクルスが見えるようになったら、人生毎日が楽しすぎて刺激が強すぎますよねぇ。(C)2021 山本英夫・小学館/エイベックス・ピクチャーズ
2020年12月11日「E-girls」石井杏奈主演映画『記憶の技法』の監督を務めた、巨匠・黒沢清監督の愛弟子である気鋭女性監督・池田千尋が、劇場公開前のいまの心境を語った。『東南角部屋二階の女』で長編デビューを果たし、『クリーピー偽りの隣人』や『空に住む』では共同脚本で携わった池田監督。本作は、吉野朔実の同名漫画が原作となっており、作品との出会いについて池田監督は「初めて読んだのは20代半ばです。吉野朔実さんという作家に惹かれて手に取ったのですが、テーマが自分の描きたいことや関心を持っていることにあまりにも近しく、初めて他の方が紡いだ作品を映画化したいと思いました」と語る。また具体的には「何よりも衝撃的だったのは、主人公が自分自身の存在に向き合うことで世界に対峙し、自身を乗り越えて他者をまで抱きしめられるようになるまでの過程の鮮烈さです。それを映画で見てみたいと思いました。同時に、記憶について描かれている点に興味を持ちました。私自身、記憶というものについて考えていた時期があり、大学生の頃にそのような内容の短編を撮ったことがあります。記憶とは自分という内部がそれを記憶しているのではなく、ただ他者や場所という外部に記憶されているに過ぎないのではないか?人は記憶を通して他者の世界に存在する自分を意識するのではないか?この考えの先を発見したかったわけです」と話し、さらに「“残された人たち”の物語であることにも惹かれました。たとえば事件が起きると、犯人や被害者の事件に至った経緯などはよく語られますが、それ以外の残された人たちの声は聞こえてきません。残された人たちは、大きな喪失や辛い記憶を抱えながら、そのことにどのように向き合っていくのか?ということを描きたいと思いました」と本作への思いを明かす。そして本作の主人公で、両親が本当の親ではないという衝撃の事実に直面した女子高校生・華蓮を演じた石井さん、華蓮の旅のパートナーとなり、自らも心に葛藤を抱える孤独な少年・怜を演じた栗原吾郎について印象を聞くと、「石井杏奈さんは、『ソロモンの偽証』などで見て何かを抱えた役を体現できる人だという印象があり、彼女なら華蓮という難しい役を演じられるに違いないと思いました。栗原吾郎さんは、お芝居の経験はあまりなかったのですが、面接の時の少し感情が抜けたような喋り方が印象的で、原作の怜のような雰囲気を纏った人だと感じました」とふり返る。撮影の序盤は、「不器用で頑なな監督が、不器用で頑なな主役の心をずっとノックし続けているような状態でした」と言い、「実は最初、二人ともなかなか心を開いてくれず、苦労しました。劇中の華蓮と怜は頑ななキャラクターで、その頑なさは世界と対峙し始める10代後半から20代にかけての年代に特有のものだと思います。石井さんと栗原さん自身にもその頑なさがあり、自ら心を縛っているように見えました」と語っており、2人が心を開いて反応し始めるようになったのは、福岡に行ったあたりからだったそう。「『やっと動いた!』という手応えがありました。劇中、華蓮が何かを決意する瞬間がいくつかありますが、石井さんの顔がそのたびに強くなっていったんです。最初は自信なさげで頼りなかった華蓮が一人で立てるようになっていく過程を、現場でまさに生きてくれました。同じように栗原さんも、金魚屋とのシーンなどを通して変わっていき、ラストシーンでは『これを見たかった!』という顔を見せてくれました。原作は漫画ならでのキャラクター表現も多く、映画内のリアリティをどこに設定するのかを見極めるのが難しい作品ではありましたが、主演の二人が悩みながら日々役を生きてくれたことで、生きた映画のキャラクターになったと思います」と撮影の日々を思い返す。最後に、特に本作を観て欲しい人について監督は「幅広い層に共感してもらえる作品だとは思いますが、世界というものに対して怯えや恐れを抱いていたり、他者との関係がうまく行かないと感じている若い人に観ていただきたいです」と言い、「華蓮のように勇気を出して扉を開きさえすれば、そこに真っ暗なトンネルが続いていたとしても、いずれ出口にたどりつきます。トンネルを通り抜けて世界と対峙した時に、必ず自分を抱きしめられるようになるはず」とコメントしている。『記憶の技法』は11月27日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:記憶の技法 2020年11月27日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 吉野朔実・小学館 / 2020「記憶の技法」製作委員会
2020年11月27日良くも悪くも、人生や自分自身のアイデンティティーを語るうえで誰にとっても欠かせないものといえば“記憶”。そこで、記憶にまつわる心理サスペンスを描いた話題作『記憶の技法』をご紹介します。公開を控えたいま、こちらの方にお話をうかがってきました。写真・黒川ひろみ(石井杏奈)石井杏奈さん【映画、ときどき私】 vol. 345ダンス&ボーカルグループ「E-girls」のパフォーマーであり、女優としても幅広く活躍している石井さん。劇中では、奇妙な記憶喪失癖に悩まされ、自身の過去に関する“ある衝撃の事実”と向き合うことになる女子高生・鹿角華蓮(かづのかれん)を繊細に演じています。今回は、本作を経て得たものや新たな一歩を踏み出そうとしている現在の心境などについて、語っていただきました。―主人公の華蓮は、内に感情を秘める部分が多い難しい役どころだったと思いますが、どのように役作りをされましたか?石井さんお話をいただいたあと、台本の前に原作を読ませていただきましたが、華蓮が自分とはあまりにも違う環境で生きてきたキャラクターだったので、最初は苦しくて自分のことのように思うことができませんでした。ただ、台本を読む過程で気がついたのは、華蓮にあるのはただ悲しいや辛いという感情だけではないということ。そこからは監督と話し合いながら、「明るくて強い女の子」という印象を入れるように意識しました。―本作の撮影は3年ほど前にされたということで、石井さんにとっては10代最後に撮影した作品だったそうですね。時を経てから完成した作品を観ると、当時とは違うことに気づかされることもあったのでは?石井さんそれはありました。撮影をしていたときはまだ子どもだったので、苦しい感情が大きかったですが、いま観ると、華蓮の持つ前向きさや強さの大切さに気づかされました。おそらくあのときは辛い現実を受け入れるのに必死でしたが、3年近い年月を経て、感情が変わっていったのだと思います。―自分とはまったく違う経験をしているキャラクターを演じることに、喜びを感じる部分もありますか?石井さんそうですね。ただ、同時に難しいなとも思います。もちろん、「難しい」の先に「楽しい」があるのもわかるのですが、今回はわからない部分のほうが最初は大きかったです。もっと上を目指したいという気持ちが強くなっている―そのためにどのような準備をしましたか?石井さんまずは「もし、自分の大好きな両親が本当の親じゃなかったらどうする?」というところから始めてみました。そしたらやっぱり辛いので、華蓮みたいには笑えなくなってしまいました。でも、そんな状況でも笑っていられるのが華蓮なら、それをどういうふうに受け入れようかと考えてみることにしました。難しさはありましたが、そのぶん終わったときはやりがいを感じることができました。―そういった気持ちがお芝居をするうえで、原動力にもなっているのかもしれないですね。石井さんそうですね。向上心も探求心も前より大きくなっているので、もっと上を目指したいという気持ちは日々強くなっていると思います。試写を見ていろいろと思うことはありますが、自分で悩みながらお芝居をすることがどんどん好きになっているようにも感じているところです。台本に書かれていることをするのは当たり前ですが、感情的になって涙があふれたり、自分の声じゃないような声が出たり、想像していたものを本番で超えることができたときはすごくやりがいを感じます。「ああ、神さまが降りてきてくれたんだ」と。そんなふうに心から思えたときにはやってよかったなと思います。あとは、家族や友達が自分の作品をきっかけに前向きになれたという話を聞くとうれしいですね。―そんななか、華蓮を演じたことでご自身が新たに得られたものはありましたか?石井さんこの役を演じたことで、強くなれた気はすごくしました。どうしようもなく涙が止まらないときもありましたが、「華蓮はこんな弱い子じゃない」と思いながら、一緒に強くなっていったというか、励まされた感じです。それが自分の成長にも繋がっていればいいな、といまは思っています。昔から何でも自分のことはひとりで決めるタイプ―石井さんも華蓮と同様に、大変なことに直面したときには逃げずに挑んでいくタイプですか?石井さんそうだと思います。ただ、私は辛いことがあったとき、そのときには全然気がつけないほうで、何年か経ってから「あのときは本当に辛かったな」と振り返ることが多いです。ひとつひとつを受け入れるのが遅いというか、私がちょっと抜けているだけかもしれないですが……(笑)。「もうダメだ」と考えてしまうこともありますけど、一回泣いたら終わりで、その次の日には「がんばるしかない!」という気持ちになるので、引きずらない性格だとは思います。―ということは、あまり周りには相談せずに、自分で解決されるほうなんでしょうか?石井さん事後報告はしますが、相談はしないです。というのも、決めるのは結局自分だと思っています。これは昔からですが、兄弟が多いことも影響しているかもしれません。もし自分のことを母に相談したら、兄、妹、弟みんなのことを全部聞かないといけなくなる母が大変だろうなと思って。そしたら意外と自分ひとりでも決められるのだなと気がつきました。それを小さいときから学んだので、自然と身に着いのだと思います。―すごいですね。華蓮は記憶が断片的に蘇るところがありますが、石井さんもフラッシュバックする記憶はありますか?石井さんよく出てくるのは、家族で毎年夏に佐渡島へキャンプに行っていたときの光景。メンバーが家族といるところを見たり、自分の家族のことを考えたりしたときに、なぜかキャンプに行っていたときの映像が浮びます。でも、実は懐かしい記憶を思い出すのはあまり好きではないです……。家族との時間や記憶ががんばる源になっている―どうしてですか?石井さん小学生のときは家族みんなでできていたことが、大人になるとできなくなってしまうのだなと思うと、悲しいというか、うらやましく感じてしまうからです。いまはみんなそれぞれ自分のことに時間を使うようになり、休みもなかなか合わないので、家族で毎年していた行事がどんどん減っているので。ただ、たとえば将来自分が家族を持って同じことができるようになったら、きっと思い出してもうれしいのだろうなと思うので、それは楽しみです。いまは「もうあのときみたいに、無邪気にはしゃげないのかな」と考えてしまって、少し寂しくなります(笑)。でも、いまでも家族とは数か月に1回くらい集まってみんなでご飯を食べに行ったりするので、キャンプには行けなくなってしまいましたが、家族との時間は、私にとってがんばる源になっています。―本当にご家族との大切な思い出が多いんですね。ちなみに、石井さんにとって一番古い記憶といえば?石井さん妹が生まれるときに、急に母が真夜中にいなくなって心細くなったことはすごくよく覚えています。あとは、私が5歳くらいのときに母の誕生日で、みんなでサプライズをしたこと。母がお風呂に入っている間に、机の上に緑のテープで「おめでとう」と書いて、真っ暗にしてからローソクに火をつけて驚かすというものでした。母の喜んだ顔をいま思い出しましたが、それは私のなかでも古い記憶のひとつですね。―それも素敵な記憶ですね。では、E-girlsとして活動しているなかで忘れられない記憶についても、教えてください。石井さんNHKの紅白歌合戦に初めて出演したときのことは、すごく印象に残っています。いままで家族で大晦日に観ていた番組だったので、感慨深かったですし、いつもとはまったく違う緊張感がありました。不安よりも、やりきりたいという気持ちが強くなっている―いま一番癒される瞬間といえば?石井さん愛犬と遊ぶこと。家で癒しが待っていると思うだけで、それが原動力になっています。あとは、サツマイモ。差し入れで大学芋とかスイートポテトをもらうと、それだけでウキウキしちゃうくらい大好きです(笑)。―いいですね!では、これから女優さんとして、今後期待していることは?石井さんこの作品を撮っている頃は高校生の役が多かったですが、最近は大学生役など、ここ数年でけっこう変わっています。なので、どんどんお仕事の幅が広がっていくことは、年を重ねるうえでの楽しみにもなっています。―日常生活でも、お芝居のために意識していることはありますか?石井さんありますね。たとえば、映画やドラマを見ているとき、純粋に楽しむというよりは「もし、自分が演じていたらどうするかな」「こんな役をやってみたいな」などいろいろ考えながら見るようになりました。あとは、普段の生活のなかでも、悲しいことも楽しいことも、お芝居に生かしたいという思いが根本にあるのを感じています。様々なことを経験して、貫禄のある素敵な女性になりたい―ちなみに、最近でやってみたいと思った役は何ですか?石井さんこれはずっと前からやりたいことなんですが、『ONE PIECE』がすごく好きなので、この作品で声優として出演したいです。通行人Aとか、一瞬挨拶するだけでも、何でもいいので、いつかできたらいいなと。自粛期間中に、全巻読み返して、映画も全部見返したのですが、そのときに改めて「この世界に入りたい!」と思ったので、それが目標です。―いつかその夢が叶うのを楽しみにしています。では、女性としての理想はありますか?石井さん結婚したり、子どもを産んだり、お母さんになったりと、これから先いろいろなステップがきっとありますよね?いまはまだわからないことが多いので、そういう役を演じるときにはYouTubeで研究しているんですが、それがすごく楽しいです。なので、そういうステップを経験しながら、貫禄のある素敵な女性になりたいと思っています。―それでは最後に、ファンのみなさんへ向けてひと言メッセージをお願いします。石井さん今後新たにいろいろな一面も見ることができると思うので、これからもずっと応援してもらえたらうれしいです!インタビューを終えてみて……。お話をしているだけで、こちらが癒されるようなオーラを放っている石井さん。穏やかな口調ながらも、その裏には女優としての決意と強い思いを感じることができました。今後、ますます幅広い役どころに挑戦されるなかで、どんな表情を見せてくれるのか楽しみにしたいと思います。記憶の奥にある“本当の自分”を探し出す!自分探しという青春ストーリーの側面を持ちながら、ミステリーとしても観る者をどんどんと引き込んでいく本作。思わず目を背けてしまいたくなるような驚愕の真実を前にしてもなお、勇気を持って突き進む華蓮の姿には、胸を引き裂かれるとともに生きる力をもらえるはずです。写真・黒川ひろみ(石井杏奈)取材、文・志村昌美ヘアメイク:八戸亜希子スタイリスト:粟野多美子シャツ¥14,000(Ameri/Ameri VINTAGE 03-6712-7887)パンツ¥19,000(ETRE’ TOKYO 03-6748-0071)ブーツ¥8,900(RANDA 06-6451-1248)ストーリー17歳の女子高生・華蓮は、楽しい友達と優しい両親に囲まれて何不自由なく暮らしていた。ところが、そんな穏やかな生活のなかで華蓮を悩ませていたのは、奇妙な記憶喪失癖。幼少期の記憶の断片が不意に脳裏をよぎり、しばしば意識が飛んでしまうのだった。そんななか、韓国への修学旅行のためにパスポート申請用の戸籍抄本を手にした華蓮は、家族に関するある事実を知ることとなる。一体、自分は何者なのか。成り行きで行動をともにすることになった孤独を抱える同級生・穂刈怜とともに、自分のルーツを探すため、福岡へと旅立つことに。しかし、そこには想像を絶する真実が待ち受けていたのだった……。追求したくなる予告編はこちら!作品情報『記憶の技法』11月27日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開配給:KAZUMO©吉野朔実・小学館 / 2020「記憶の技法」製作委員会
2020年11月25日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの幸福論」が11月から連載再開! 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。今回は、第7のテーマ「パートナーシップ」と幸福。(前編)をお届けします。■7.「パートナーシップ」と幸福。(前編)「私は結婚できますか」。占いの場で、もっともよく投げかけられる問いです。更に言えば、このバリエーションほんとうに多岐にわたります。「いつ結婚できますか」「あの人と結婚できますか」は当然ながら、最近はそれ以上に、こんな問いかけが目立ちます。「私は結婚に向いていないのですが、結婚すべきなのでしょうか」「私は結婚とは縁がありませんし、諦めていますが、このまま仕事で生きていくだけなのでしょうか」「恋愛をしたいとは思わないのですが、この先、一人なのも寂しい気がします」「結婚や恋愛に全く興味が持てません、これは問題がありますか」これらはみんな、結婚やパートナーシップと「自分」とのあいだに、ある距離を置いた問いかけです。特に「私は結婚に向いていない」「興味が持てない」という問いかけは、意味深です。というのも、もし本当に結婚に向いていなくて興味がないなら、なぜその「占いへの問いかけ」がなされたのでしょうか。もちろん、「周囲から結婚を勧められるが興味が持てない、どうしたらよいか?」という悩みもあるでしょう。でも、この悩みは、決して「周囲を黙らせるにはどうすればよいか」ではないのです。「周囲がこんなに言うのに、自分が結婚に興味を持たないのは、自分が間違っているのだろうか」という悩みになってしまうのです。世の中には生まれつき、恋愛感情を持たない人もいます。また、恋の感情はあっても、傷つくことを恐れて誰も愛そうとしない人もいます。その判断を責めることは、誰にもできません。一方、世の中には「恋愛感情」以外のもので結びついているパートナーシップもたくさんあります。たとえば、子供を持つために結婚する、子供を育てるためにパートナーシップを維持している、という人は、たくさんいます。「恋愛をしていなければ結婚できない」という風潮は、歴史的に見れば、ごく最近のものです。むしろ一昔前は、お見合い結婚が「ふつう」でした。恋愛して結婚をすることは、ちょっと「変わったこと」だったのです。一昔前の「夫婦」は、恋愛感情ではないもので結びつくことが前提でした。それは、信頼や尊敬、そして、生活を営む上での役割分担の了承、さらに「家業」や「家」を運営し継承していくという責任感、現代で言えばビジネスパートナー的な感覚も強かったはずです。自分とぴったり合った人間、一緒にいて限りなく楽しい人間、自分を全面的に肯定し、味方になってくれる人間。決して自分の邪魔をせず、迷惑もかけず、いつでも受け入れてくれる人間。その人の周りの人間関係が自分を傷つけず、経済的にも負担をかけてこない人間、そしてなにより、自分も好意を持てる人間。もしそんな完全な相手がいたなら、ほとんどの人が「一緒に暮らしてみたい」「一人でいるよりずっといい」と思うのではないかと思います。もちろん、現実問題、そううまくはいきません。「好き」と思う気持ちさえ、時間が経てば変わってしまうのが人間です。好きで結婚したはずなのに、いつのまにか長いことパートナーを毛嫌いして生きている人もいるほどです。「恋愛感情」はたいてい、4年程度で消えてしまうものだ、と言われています。「パートナー」という言葉自体が何を表しているのか、それは人によって、千差万別です。「恋愛をして結婚をする」ということと、「人生を共に生きるパートナーを得る」ということは、部分集合的にしか重ならないのではないか、という気がします。結婚という形をとらずにパートナーシップを結ぶ人たちも、最近は増えているようです。また、結婚していても一緒には暮らさない、というカップルもあります。一人で生きることは古来、決しておかしなことでも、めずらしいことでもありません。さらに、「性」は2つだけではない、ということは、昨今常識として浸透しつつあります。こう考えていくと、「パートナーを得る」「パートナーと生きる」ということは、世の中の「結婚」という形式に自分を当てはめていくようなこととは、大きく違うのだと思います。世の中で一般的に言われる「結婚」という枠組みに、むりやり自分を当てはめようとする必要はないはずなのです。親や親族が「結婚しろ」「なぜ早く結婚して子供を持たないのだ」と急かすとき、彼らは「世間的な結婚の枠組み」のイメージしか、抱いていません。でも、その枠組みに自分をムリヤリ押し込むようなことは、おかしな話です。「自分」は、彼らのものではないからです。自分は自分のものだからです。もちろん、社会的責任を思って「結婚」に身を投じる人もいるかもしれません。それは、その人自身の価値観で、尊重されるべきです。ただ、それを他人に強要したり、その価値観が「善」で、他は悪であると主張したりすることは、間違っているはずです。……後編へ続きます。>>次回もお楽しみに(2020年12月25日更新)
2020年11月25日2016年に急逝した吉野朔実原作の同名漫画を、注目の気鋭女性監督・池田千尋のもと石井杏奈を主演に迎えて実写化する映画『記憶の技法』。このほど、本作をいち早く鑑賞した漫画家の吉田戦車と中川いさみからコメントが到着した。代表作「少年は荒野をめざす」や「ジュリエットの卵」「恋愛的瞬間」のほか、いくつもの心揺さぶる珠玉の傑作漫画を世に送り出し、2016年に急逝した吉野朔実。人間の深遠なる“心”の領域を探求したその作品世界は、美しくもときに残酷で、文学的な香りを漂わせ多くの読者を魅了している。そんな中、原作者・吉野先生と親交が深かった漫画家、吉田戦車と中川いさみからコメントが到着した。吉田戦車(漫画家)少女マンガっぽい明るさを減らし、怖さのパラメータを上げて構成した印象で、おもしろかった。記憶を巡る少女と少年のストーリーは、毛色は違うけど『時をかける少女』(1983)を思い出したりした。原作を読んだ時には思わなかったんだけど。…などと観た映画について語り合う「感想飲み」を、吉野さんもまじえた飲み仲間と一時期よくやっていた。なつかしくて、そしてさびしい。主演の二人もよかったよ吉野さん。中川いさみ(漫画家)幸せそうに見える家族にも秘密がある。吉野さんのクールな世界がそのまま映像化された!石井杏奈がとても良かった。『記憶の技法』は11月27日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:記憶の技法 2020年11月27日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 吉野朔実・小学館 / 2020「記憶の技法」製作委員会
2020年11月25日女優・山田杏奈が来年1月8日に20歳を迎えることを記念して、自身初となるカレンダー「山田杏奈 2021年 インテリアカレンダー」の発売が決定した。2011年に「ちゃおガール☆2011 オーディション」でグランプリを受賞してデビューした山田さんは、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』で映画初出演、『ミスミソウ』で映画初主演を果たしたその後も、第41回ヨコハマ映画祭の最優秀新人賞を獲得した『小さな恋のうた』、『屍人荘の殺人』など様々な作品に出演。今年は玉城ティナとのW主演ドラマ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」が放送、鈴木仁とのW主演映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』も公開されたばかりと、いま注目の女優。1月始まりの今回のカレンダーは、“1年間部屋も心も豊かに過ごす”ことを考え、中央に四角い窓が空いた16枚のシートと、それと組み合わせる16枚のシートの全32枚が透明スリーブに収められた特殊な仕様。四角い窓から各月のカレンダーが覗くようにシートをセットすることで、カレンダーとしてはもちろん、窓から山田さんが覗いているようにセットすることも可能で、インテリアグッズとしても使用できることから「インテリアカレンダー」と名付けられている。また、全てのシートは両面印刷となっており、シートの組み合わせにより600通り以上のレイアウトを作ることができる。撮影にはフィルムカメラも使用され、無邪気でポップなイメージやシックでぐっと大人っぽいイメージなど、様々な表情が収められている。今回の発売決定に山田さんは「初のカレンダーを出させて頂くことになりました!カラフルな背景の中で色々遊んでます。沢山のスタッフさんのこだわりの詰まった楽しい撮影でした」とふり返り、「2021年、みなさんの毎日に少しでも色を添えられたらいいなと思って作りました。どうぞよろしくお願いします!」とメッセージを寄せた。さらに、1月から12月までをデザインした、「スペシャルバースデーシート(12種)」も併せて販売。シートには山田さんの直筆プリントのお誕生日祝いコメントが入っている。シートにはQRコードも付いており、カレンダー撮影時のインタビュー動画を見ることができる。なお、カレンダーは11月12日よりアーティストオンラインショップ「A!SMART」にて予約販売がスタートしている。「山田杏奈 2021年 インテリアカレンダー」は12月発売予定。(cinemacafe.net)
2020年11月13日グラビアアイドルの本郷杏奈が、最新イメージDVD『彼女のヒミツ』(発売中 4,180円税込 発売元:スパイスビジュアル)をリリースした。地元・北海道でご当地タレントとして活躍した後、2016年から東京に活動の拠点を移してグラビアなどで活躍している本郷杏奈。佐々木希似と言われるルックスに85cmのDカップバストにクビレたウエストラインという抜群のプロポーションで人気を集めている。本作では、ふんわりとしたキュートな雰囲気を残しながらも着実に進化したセクシーな姿を露わにしている。前作でこれまでにない大人っぽい仕草を披露した本郷。今年10月で29歳となり、さらに大人の色気が加わった印象だ。浴衣から水着に展開する和室のシーンや赤と黒の下着風衣装姿で臨んだ夜ベッドでは、ウットリとするプロポーションとともに艷やかな表情を見せるなど、大人の女性の魅力が凝縮されている。なお、同DVDの発売を記念したイベントが11月21日に東京・秋葉原のソフマップAKIBA1号店 サブカル・モバイル館6F(14:00~)で開催予定(中止・延期の可能性あり)。
2020年11月12日女優の山田杏奈が、自身初のカレンダー『山田杏奈2021年 インテリアカレンダー』(アミューズ 3,000円)を12月に発売する。MBS・TBSドラマ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』で主演を務め、6日には主演映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』が公開されるなど、話題を集める山田が2021年1月8日に20歳を迎えることを記念に制作が決定。“1年間 部屋も心も豊かに過ごす”をテーマに、中央に四角い窓が空いた16枚のシートと合わせて使用する16枚のシート、両面印刷の全32枚が透明スリーブに収められた特殊な仕様のカレンダーは、シートの組み合わせにより600通り以上のレイアウトを楽しむことができる。四角い窓から山田が覗いているようにセットすることも可能で、インテリアグッズとしても使用できることから「インテリアカレンダー」と名付けられた。撮影にはフィルムカメラも使用され、無邪気でポップなイメージや、シックでぐっと大人っぽいイメージなど、様々な山田の表情が収められている。また、1月から12月までをデザインした『山田杏奈 スペシャルバースデーシート』(12種 アミューズ 600円)も合わせて販売。山田の直筆プリントの誕生日祝いコメントが入っており、カレンダーに追加してセットすることで、誕生日仕様のスペシャルなレイアウトを作ることが可能。山田は今回のカレンダーについて「カラフルな背景の中で色々遊んでます。沢山のスタッフさんのこだわりの詰まった楽しい撮影でした」と撮影を振り返り、「2021年、みなさんの毎日に少しでも色を添えられたらいいなと思って作りました」と意気込みを語った。
2020年11月12日今なお熱狂的なファンを持つ岡崎京子さん原作の珠玉の青春コミック『ジオラマボーイ パノラマガール』が実写映画化。山田杏奈さん扮する平凡な高校生・渋谷ハルコと、鈴木仁さん演じる風変わりで掴みどころのない神奈川ケンイチが、恋に潜む葛藤や喜びを通じて大人になっていく姿をファンタジックに描く。山田:私はもともと『リバーズ・エッジ』とか『pink』とか、岡崎京子さんの漫画が好きなので、このお話をいただいた時は嬉しくて。鈴木:僕はこの映画をきっかけに初めて原作を読んだんだけど、すごくおしゃれで可愛い作品だよね。山田:仁くんとは事務所も同じだし、映画『小さな恋のうた』での共演経験もあったから、やりやすかったよね?事務所が一緒って安心感があるし、最初から一緒に作っていこうみたいな雰囲気があったような気がするんだけど…どうですか?(笑)鈴木:やりやすかったよ(笑)。最初からコミュニケーションもとれたし。役作りで髪を切った時、マネージャーさん同士が写真を送ったりして。山田:そうそう。仁くんはオン眉にメガネだからちょっと変になるのを期待してたんだけど、意外とハマってたから、なんかつまんないなーとか言ったりしてね(笑)。鈴木:今回の役は、お互い今まで演じてきた役のイメージと違うよね。山田:普段のお互いのイメージとも違う気がする。ハルコは常に動き回っている小動物のような女の子だけど、私は全然そんな感じじゃないし。鈴木:普段はあんなにコミカルでポップじゃないよね。今までの役もちょっと陰がある女の子のイメージが強いから、最初は少し驚いた。山田:うん。だから新鮮だったよ。鈴木:僕はボーッとしてるところとか、ケンイチに近いところはあるんだけどね。さすがに衝動的に学校を辞めるようなことはしないけど。山田:話し方とかは違うけど、何を考えているかわからない雰囲気は仁くんに通じる部分があるかも(笑)。鈴木:ハルコもケンイチもそうだけど、この映画はキャラクター一人一人の個性が強いのに、しつこすぎないバランス感がすごいなと思っていて。若い人はもちろん、大人世代が観ても青春時代を思い出して楽しんでもらえる作品になってると思う。山田:うん。戸惑いながらも衝動的に生きる二人がすごく愛おしいなって。最初は別々の方向を向いている二人の“好き”という想いが、それぞれどう向かっていくのかに注目して観ていただけると嬉しいです!『ジオラマボーイ・パノラマガール』ハルコ(山田)はある夜、橋の上で倒れていたケンイチ(鈴木)に一目惚れする。一方ケンイチは、勢いでナンパした危険な薫りのする女性に夢中になっていって…。出演/山田杏奈、鈴木仁、森田望智ほか11月6日公開。©2020 岡崎京子/「ジオラマボーイ・パノラマガール」製作委員会やまだ・あんな(写真・左)2001年1月8日生まれ、埼玉県出身。女優。主演ドラマ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』が放送中。来年の公開待機作に『名も無き世界のエンドロール』、『樹海村』(主演)、『哀愁しんでれら』がある。シャツ¥25,000(soduk)スカート¥38,000(LEINWANDE)共にMATT.INFO@THE-MATT.comイヤカフ¥9,000(e.m./e.m.表参道店 TEL:03・5785・0760)すずき・じん(写真・右)1999年7月22日生まれ、東京都出身。俳優、MEN’S NON-NO専属モデル。配信ドラマ『30禁 それは30歳未満お断りの恋。』に出演中。主演舞台『オレステスとピュラデス』は11月28日より上演。ニット¥45,000(チノ/モールド TEL:03・6805・1449)パンツ¥28,000(ギャルリー・ヴィー/スーパーエー マーケット 新宿 TEL:03・3351・3860)※『anan』2020年11月4日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・中井彩乃(山田さん)小松嘉章(nomadica/鈴木さん)ヘア&メイク・菅長ふみ(山田さん)NOBUKIYO(鈴木さん)取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2020年11月03日吉野朔実の漫画を石井杏奈主演で実写化する『記憶の技法』より、サスペンスフルかつ幻想的な予告編が到着した。巨匠・黒沢清の愛弟子である池田千尋監督が、思いがけない恐怖が待ち受ける少女の心の旅路を濃密なスリルと豊かなエモーションを息づかせて紡ぎ上げる本作。到着した予告編では、奇妙な記憶喪失癖に悩む華蓮(石井さん)が、戸籍抄本に不可思議な記載をみつけ、自らの過去に疑問を抱き、ルーツ探しに協力する同級生・穂刈怜(栗原吾郎)と出生地・福岡へ現地調査する様子が描かれる。また。挿入されるフラッシュカットが、華蓮を待ち受ける驚愕な過去を予感させ、ほかにも物語のキーパーソンを演じる柄本時生、華蓮の両親演じる小市慢太郎と戸田菜穂の姿も確認することができる。『記憶の技法』は11月27日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:記憶の技法 2020年11月27日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 吉野朔実・小学館 / 2020「記憶の技法」製作委員会
2020年10月28日その動画は、北村匠海さんのプロポーズから始まります。北村匠海さんと石井杏奈さんが結婚したのは『JT公式チャンネル』の動画『想うた夫婦を想う』篇の中。これまでの2人の成長や遠距離恋愛を見守っていたファンにとっては、「待ってました!」といわんばかりの展開です。幸せそうな2人の姿にほっこりするのも束の間。些細な習慣の違いや生活のすれ違いから、ケンカになってしまいます。あんなに幸せそうだった2人の間に流れる険悪な空気。2人はどうやって仲直りするのでしょう。「見ていると泣ける!」「何度も見たくなる!」と話題の結末は、ぜひ動画でご覧ください。互いを想い合い、歩み寄る2人の姿にきゅんとなるラスト。見ているだけで幸せな気持ちになります。MONGOL800のキヨサクさんが歌う『夫婦を想う(JT CMオリジナル楽曲)』も、じんわり心に沁み渡ります。もちろんこのストーリーは動画の中のドラマなのですが、そうとわかっていながらも、北村さんと石井さんの幸せを想って止みません。『ひとのときを想う。』ことの大切さを再確認!幸せな気持ちのまま、今度は身近な人を想ってみてはいかがでしょう。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年10月23日女優の石橋杏奈(いしばし・あんな)さんが、2020年10月12日にインスタグラムを更新。生まれたばかりの長女を抱っこし、ママの表情を見せています。 この投稿をInstagramで見る あっという間 ▽ なんだか寒くなってきたなぁって思ってたらもう10月‼︎ 時間が経つのが早すぎて本気で驚いている今日このごろです そして寒くなってきたなぁって思ってたらあっという間に極寒になるのが仙台ですよね もう今から防寒の準備をはじめようと思います笑 ・ 最近久々に韓国ドラマを観始めました♡ いやぁ やっぱり好きです これまで100作以上観てきたけれど本当にすべての作品にハマり込んでます 何も考えずに観れるところが好きなんです 前までは調子に乗って夜更かししちゃってたんですけど 今は日中にエネルギー切れをおこすので夜更かしできません なので全然観終わりません笑 韓国ドラマってひとつの作品がとんでもない話数だったりしますよね そこもハマっちゃう理由のひとつなんですけど✨✨✨ ・ では また更新しまーす △ #石橋杏奈 石橋杏奈 ‖ anna Ishibashi (@annaisbs_92)がシェアした投稿 - 2020年10月月12日午前2時51分PDT2018年12月にプロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスで投手として活躍する松井裕樹さんと結婚した石橋杏奈さん。2020年5月5日に第1子となる女の子を出産しました。インスタグラムでは、愛娘を抱きかかえ、優しく微笑む写真を投稿。「もう10月!」と月日が経過する早さに驚くとともに、久しぶりに韓国ドラマにハマったことなど、プライベートな近況を報告しています。この投稿を見たファンは「相変わらずきれい」「優しいママの顔」と親子ショットに癒された様子。このほか、「もう5か月経ったんだね!」「あっという間に大きくなるね」と赤ちゃんの成長に驚きの声も寄せています。・杏奈ちゃんの優しい笑顔にキュン。そして娘ちゃん、大きくなったね!・相変わらず美人さん。どんどん寒くなるので暖かくして過ごしてください。・更新嬉しいです!身体に気を付けて頑張ってくださいね。石橋杏奈のインスタにファン「幸せがあふれている…」石橋杏奈さんは定期的にインスタグラムを更新し、撮影オフショットや幸せな日々の様子を投稿しています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by 石橋杏奈 ‖ anna Ishibashi (@annaisbs_92) on Jun 26, 2019 at 6:03am PDT この投稿をInstagramで見る 応援してくださっている皆さま 私事ですが本日12月13日にかねてよりお付き合いしておりました東北楽天ゴールデンイーグルスの松井裕樹選手と入籍いたしましたことをここにご報告させていただきます 彼の野球に対するまっすぐな姿勢や素直で無邪気な性格に惹かれ傍に居たいと思うようになりました 彼の活躍が2人の幸せでもあるので 日々刺激をもらいながら私も出来る限りのサポートをしていきたいと思っております これからは夫婦としてどんなときも手を取りあい思いやりの気持ちをもって共に歩んでいきたいと思います まだまだ未熟者ではありますが温かく見守っていただけたら嬉しいです 石橋杏奈 石橋杏奈 ‖ anna Ishibashi (@annaisbs_92)がシェアした投稿 - 2018年12月月12日午後10時07分PST この投稿をInstagramで見る ▽ FANS’2019のグレーユニフォームかっこいい☺️ 今日はこれ着て料理します笑 △ #石橋杏奈 石橋杏奈 ‖ anna Ishibashi (@annaisbs_92)がシェアした投稿 - 2019年 4月月21日午前2時45分PDT この投稿をInstagramで見る 最近のこと ▽ ご無沙汰しております 暑くて暑くてたまらない日々が続いてますが皆さんお元気ですか⁇ こんなに暑いのにマスクするのも結構しんどいですよね 熱中症にコロナにも引き続き気をつけましょ⛅️*. ・ 最近のことを少しお話ししますね 先日娘が生まれて100日を迎えたのでお食い初めをしました 当日が試合日だったこともあって夫の出勤前に開催したんですが 実際娘が食べるわけでもないのに準備でバタバタ大忙し てんやわんやでした笑 娘が生まれてからというものてんやわんやな日々の連続で 1日1日が秒で終わっていきます笑 最近は寝返りもするようになったのでまったくもって目が離せませんが すくすく元気に育ってくれて愛おしいです ・ 突然ですが 私が最近ハマっているものをご紹介します笑 ワンピース 娘を寝かしつけた後のご褒美に夜な夜な読み進めております 途中で止まってしまっていたのでまた初めから 65巻くらいまできました スコーン 素敵なお店に巡り会い オープンしてる日はほぼほぼ行くほどのハマりようです 原材料がとってもヘルシーなものたちで作られているので罪悪感なく食べれてしまうのです しかし少々食べ過ぎですね セルフケア 抱っこやら授乳で1日が終わる頃には体がバキバキに笑 ポールとストレッチで体をほぐします 後は謎のボール これで肩甲骨をグリグリやるとめちゃくちゃ楽になります 夫のやつを勝手に使っているのでこの謎のボールの正体はわかりません あとは骨盤職人笑 これがないと生きていけないってくらい愛用しております 以上です笑 ・ のんびり過ぎる頻度ですがまた更新しますね △ #石橋杏奈 石橋杏奈 ‖ anna Ishibashi (@annaisbs_92)がシェアした投稿 - 2020年 8月月21日午後10時39分PDT石橋杏奈ってどんな人?石橋杏奈さんは2006年に、ホリプロが主催するオーディション『ホリプロタレントスカウトキャラバン』でグランプリを受賞し、デビュー。2007年2月から放送されたドラマ『失踪HOLIDAY』(テレビ朝日系)では主演という驚きの抜擢をされ、女優デビューを果たしています。同年にはファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルとなり、モデルとしても活躍。2008年7月公開の映画『きみの友だち』では、映画初出演にして主演を務め、『第30回ヨコハマ映画祭』で最優秀新人賞を受賞しました。以降は女優として、数多くの映画やドラマ、舞台に出演。私生活では2018年12月に、プロ野球選手の松井裕樹さんと結婚し、現在は1児のママとして育児に奮闘しています。母親になってもなお、美しさに磨きをかけている石橋杏奈さん。さらなる活躍に期待ですね。石橋杏奈が結婚と出産を発表!父親は石橋貴明とのウワサがあるが、本当なのか[文・構成/grape編集部]
2020年10月16日俳優の中川大志と、E-girlsのメンバーで女優の石井杏奈がW主演を務める、映画『砕け散るところを見せてあげる』(2021年4月9日公開/PG12指定作品)のスペシャルトレーラー第1弾が1日に公開された。同作は、竹宮ゆゆこの同名小説をSABU監督が実写化。大学受験を控えた普通の高校3年生で、人よりも正義感が強い濱田清澄(中川)は、学年一の嫌われ者・高校一年生の蔵本玻璃(石井)が、いじめを受けている現場をたまたま目撃し、その正義感の強さから彼女を助ける。それがきっかけで、いじめ問題から玻璃を救おうと試み、次第に玻璃との心の距離も縮まっていく。井之脇海、清原果耶、松井愛莉、北村匠海などの今注目の若手俳優陣に加え、矢田亜希子、木野花、原田知世、堤真一などの実力派俳優陣がしっかりと脇を固め、主題歌はLDH Presents THE GIRLS AUDITIONにてグランプリを獲得した新進気鋭の現役高校生・琉衣による「Day dream 〜白昼夢〜」に決定している。公開されたスペシャルトレーラーは、映画本編では使用されていない映像も用いたSABU制作によるもの。本予告では描ききれなかった物語の鍵となる重要なシーンを盛り込んだ内容で、今後第2弾以降の制作も決まっている。さらに、本作が第36回ワルシャワ国際映画祭の「国際コンペティション部門」へ正式出品されることもわかった。「国際コンペティション部門」は、ワルシャワ国際映画祭の最高賞を選ぶ部門で、世界各国のさまざまな候補作から選りすぐりの作品が選出される。○SABU監督 コメントコロナでこれまでの日常が奪われた。劇場で映画が観れないのは本当に辛かった。映画は人の心を豊かにする大切な娯楽の一つだと改めて感じました。僕は観客の皆さんの声や反応を原動力に映画を作って来ました。お客さんの声を早く聞きたい。そんな中、ワルシャワ国際映画祭からコンペティション部門で招待! 嬉しくて飛び上がりました。今回のコロナで隠れたヒーローたちが話題になりました。昼夜を問わず舞台裏で活動し、病人や弱い立場にある子どもたちを支えるヒーローたちです。今作にもそんなヒーローが登場します。娯楽映画であること以上にアートフィルムとしての性質を多く備え、個性的で美しく、記憶に残る作品です。映画を見て楽しんで是非声を聞かせて下さい!
2020年09月01日