『WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい』がいよいよ3月18日(⾦)23:30より、WOWOWオンデマンドおよびWOWOWプライムで配信・放送スタートとなる。これに先駆けて、3月1日(火)よりYouTubeにて、第1話冒頭の約5分間がノーカットで特別先行配信されることが決定した。また、ミニ番組『佐藤勝利(Sexy Zone)&高橋ひかる青野くんに触りたいから死にたいけど語りたい』もWOWOWオンデマンドにて配信スタートする。このドラマは、幽霊カレシと女子高生の「叶うはずのない許されざる恋」であり、「死さえ分かつことのできない究極の恋」という胸キュンストーリーに加え、人知を超えた存在だからこそ突如現れる、背筋が凍るような本格ホラー描写が目を引く、“純愛×ホラー”の新感覚ホラーラブストーリー。ピュアだけどヒリヒリする恋愛、さらには友情、家族間の摩擦や痛みをリアルに描いている。主人公の青野龍平をSexy Zone 佐藤勝利、青野と付き合い始めた同級生の刈谷優里を高橋ひかる、青野や優里と助け合う藤本雅芳を神尾楓珠、堀江美桜を里々佳が演じる。この度、3月1日(火)からWOWOW公式YouTubeチャンネルで、第1話冒頭部分の特別先行配信がスタート。佐藤と高橋が織りなす実写版『青野くん』の世界観を存分に楽しむことができる。ドラマの中で流れるTempalayの音楽との化学反応を実感できる内容にもなっており、今月18日からの放送[第一話無料 放送]・配信への期待度がさらに高まる。さらに、ミニ番組『佐藤勝利(Sexy Zone)&高橋ひかる青野くんに触りたいから死にたいけど語りたい』(全2回、各9分)の配信も決定。前半が3月1日(火)、後半が3月2日(水)よりWOWOWプライムにて無料放送・配信される。番組では佐藤と高橋が「死をも分かつことのできない」究極の純愛についてのふたりならではの考察や撮影秘話、共演者との裏話等を交えながら語りあうスペシャル対談が実現。公開されていないドラマの本編映像やメイキングも多数入れ込まれており、ドラマをさらに楽しめるコンテンツとなっている。『WOWOWオリジナルドラマ青野くんに触りたいから死にたい』3月18日(金)午後11:30放送・配信スタート(全10話)WOWOWプライムにて、毎週金曜 午後11:30[第一話無料放送]WOWOWオンデマンドにて、各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信【番組特設サイト】 【ミニ番組情報】『佐藤勝利(Sexy Zone)&高橋ひかる⻘野くんに触りたいから死にたいけど語りたい』全2回、各9分【前編】WOWOWオンデマンドにて配信中【後編】3/2(水)午後00:50WOWOWプライムにて無料放送・配信各回放送終了後、WOWOWオンデマンドにて配信
2022年03月01日Tempalayが、3月18日より放送および配信がスタートする『WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい』の音楽を務めることが決定した。Tempalayは、アメリカの大型フェスSXSWを含む全米ツアーやアジア圏内でも各国ツアーを行うなど、自由奔放にシーンを行き来する新世代バンド。同ドラマのためにOP曲「Q」とED曲「憑依さん」を書き下ろしたほか、劇中BGMとしてこれまでにリリースした楽曲が毎話随所で使用されており、ドラマ全編をTempalayの音楽が彩る。ドラマ放送に先駆け、本日公開されたドラマのプロモーション映像ではOP曲の一部を聴くことができる。また今回の発表より前に公開されていた特報映像に使用されていた音楽は、実はED曲の一部であることが明らかとなった。『月刊アフタヌーン』で連載中の人気コミック『青野くんに触りたいから死にたい』が原作となる同ドラマは、幽霊カレシと女子高生の胸キュンストーリーに加え、人知を超えた存在ゆえに突如、背筋が凍るような本格ホラー描写が出現し、ふたりの恋の行方から目が離せなくなっていく“純愛×ホラー”の新感覚ホラーラブストーリー。主演を佐藤勝利(Sexy Zone)を務めるほか、髙橋ひかる、神尾楓珠、里々佳、水沢エレナ、しゅはまはるみらが出演する。『青野くんに触りたいから死にたい』プロモーション映像(OP曲「Q」使用)『青野くんに触りたいから死にたい』特報(ED曲「憑依さん」使用)<番組情報>『WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい』3月18日(金) 23:30~放送・配信スタート(全10話)放送:毎週金曜 23:30(第一話無料放送 / WOWOWプライム)配信:各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信(無料トライアル実施中 / WOWOWオンデマンド)『WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい』キービジュアル【スタッフ・キャスト】原作:椎名うみ『青野くんに触りたいから死にたい』(講談社)監督:スミス / 椿本慶次郎 / 戸塚寛人脚本:玉田真也(『JOKER×FACE』『40万キロかなたの恋』『伝説のお母さん』)出演:佐藤勝利(Sexy Zone) / 髙橋ひかる / 神尾楓珠 / 里々佳 / 水沢エレナ / しゅはまはるみ 他音楽:Tempalay(unBORDE / Warner Music Japan)企画プロデュース:櫻井雄一『佐藤勝利(Sexy Zone)&髙橋ひかる 青野くんに触りたいから死にたいけど語りたい』・前編:3月1日(火) 10:50~WOWOWプライムにて無料放送・配信・後編:3月2日(水) 12:50~WOWOWプライムにて無料放送・配信※各話放送終了後、WOWOWオンデマンドにて配信※全2回、各9分番組特設サイト:番組公式instagram:<ライブ情報>Tempalay『寿司』2月22日(土) 東京・TOKYO DOME CITY HALLOPEN 18:00 / START 19:00関連リンクTempalay Official Site Twitter Instagram
2022年02月15日神尾楓珠がドラマ「青野くんに触りたいから死にたい」に出演することが決定。本作のポスタービジュアルと特報映像も到着した。本作は、幽霊カレシと女子高生の胸キュンストーリーに加え、人知を超えた存在ゆえに突如、背筋が凍るような本格ホラー描写が出現し、ふたりの恋の行方から目が離せなくなっていく、“純愛×ホラー”の新感覚ホラーラブストーリー。佐藤勝利(Sexy Zone)が交通事故で亡くなってしまう青野、高橋ひかるが彼に恋をする刈谷優里を演じる。「顔だけ先生」に出演した神尾さんが演じるのは、青野の親友・藤本雅芳。周りに振り回されながらも、自らは視認できない青野を支える、難しい役どころだ。「物語上、藤本は青野のことは見えていないのですが、現場では普通に勝利くんが目の前にいるので苦労しました」と撮影をふり返り、「今までにない唯一無二の物語になっていると思いますし、そこに藤本がどう絡んでいくのか、ぜひ楽しみにしていてください。あ、お風呂は入っといたほうがいいかもしれませんよ。ほら後ろに、青野が…」とコメントしている。ほかにも、「呪怨:呪いの家」に出演した里々佳が、優里や藤本と共に真相究明のため奔走する堀江美桜役、水沢エレナが優里の姉・翠役、しゅはまはるみが母・千裕役で出演することも分かった。「この役を演じることが出来てとても嬉しかった」と語る里々佳さんは、「現場は撮影しやすさを醸しだす空気感があって、馴染みやすくてリラックスできました。スタッフや共演者の方々に恵まれ素敵な作品になっていると思います」と話す。また、“黒青野”が顔をのぞかせる、ホラー要素も含んだポスタービジュアルと、15秒の特報映像も公開された。「青野くんに触りたいから死にたい」特報映像WOWOWオリジナルドラマ「青野くんに触りたいから死にたい」は3月18日より毎週金曜日23時30分~WOWOWプライムにて放送(第1話無料放送)、WOWOWオンデマンドにて各月の初回放送終了後同月放送分を一挙配信(全10話)。(cinemacafe.net)
2022年01月19日WOWOWオンデマンドおよびWOWOWプライムで配信・放送される『WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい』のメインキャストとして神尾楓珠、里々佳が出演することが発表された。また、本作の放送・配信スタートが3月18日(金)午後11:30に決定したこともあわせて発表された。このドラマは、幽霊カレシと女子高生の「叶うはずのない許されざる恋」であり、「死さえ分かつことのできない究極の恋」という胸キュンストーリーに加え、人知を超えた存在だからこそ突如現れる、背筋が凍るような本格ホラー描写が目を引く、“純愛×ホラー”の新感覚ホラーラブストーリー。ピュアだけどヒリヒリする恋愛、さらには友情、家族間の摩擦や痛みをリアルに描いている。主人公の青野龍平をSexy Zone 佐藤勝利、青野と付き合い始めた同級生の刈谷優里を高橋ひかるが演じる。この度、幽霊になった青野の存在を認め、青野や優里と助け合う藤本雅芳役に神尾楓珠、堀江美桜役に里々佳が出演することが発表された。さらに、優里のくせが強烈な家族、姉・刈谷翠役を水沢エレナ、優里の母・刈谷千裕をしゅはまはるみが務める。神尾は、『顔だけ先生』、映画『彼女が好きなものは』で主演を務める等、映画やドラマでの活躍が目覚ましい今最も旬な若手俳優。今月21日には23歳を迎える彼が、藤本役という周りに振り回されながらも、佐藤演じる青野の親友として、自らは視認できない青野を支える難しい役どころに挑戦する。里々佳は、『呪怨:呪いの家』(Netflix)にてメインキャストとして鮮烈な存在感を放ち、映画・ドラマに加え数多くのCMでも活躍する若手実力派女優。ホラー映画に造詣が深いことから、幽霊になってしまった青野、そして突如として現れる黒青野について鋭い見解から考察、優里や藤本とともに真相究明のため奔走する役どころだ。さらに待望のポスタービジュアル、特報映像が公開。番組公式instagramも開設された。instagramでは各キャストへの質問募集企画やプレゼント企画をはじめ、ドラマの最新情報が公開される。<藤本雅芳役・神尾楓珠 コメント>今回、青野の親友の藤本を演じさせていただきました。原作を読んだ時は、本当に新感覚でどう言葉にしていいのかわかりませんでした。ですが、読んでいくうちにどんどん次の展開が気になっていって、あっという間に読み終えた記憶があります。物語上、藤本は青野のことは見えていないのですが、現場では普通に勝利くんが目の前にいるので苦労しました。「純愛×ホラー」という、今までにない唯一無二の物語になっていると思いますし、そこに藤本がどう絡んでいくのか、ぜひ楽しみにしていてください。あ、お風呂は入っといたほうがいいかもしれませんよ。ほら後ろに、青野が...。<堀江美桜役・里々佳 コメント>この作品はファンの方が多い原作だったのでお話を頂いた時は緊張しました。美桜ちゃんは、人と壁があり猫のようだけど、人懐こい犬のような、なんというか不器用な一面がある愛らしいキャラクターに思えました。この役を演じることが出来てとても嬉しかったです。愛らしさの奥にあるトラウマや繊細さを大切に演じました。現場は撮影しやすさを醸しだす空気感があって、馴染みやすくてリラックスできました。スタッフや共演者の方々に恵まれ素敵な作品になっていると思います。多くの方にご覧頂きたいです。「WOWOWオリジナルドラマ青野くんに触りたいから死にたい」3月18日(金)午後11:30放送・配信スタート(全10話)WOWOWプライムにて、毎週金曜 午後11:30[第一話無料放送]WOWOWオンデマンドにて、各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信【番組特設サイト】 【番組公式instagram】@aonokun_wowow
2022年01月19日「Sexy Zone」佐藤勝利主演ドラマ「青野くんに触りたいから死にたい」に高橋ひかるがヒロイン役で出演することが決定した。本作は「月刊アフタヌーン」にて現在連載中の女性を中心に話題沸騰中の同名コミックが原作。幽霊カレシと女子高生の叶うはずのない許されざる恋であり、死さえ分かつことのできない究極の恋という胸キュンストーリーに加え、人知を超えた存在だからこそ突如、背筋が凍るような本格ホラー描写が姿を現し、ふたりの恋の行方に自然と引き込まれていく“純愛×ホラー”の新感覚ストーリー。「スクール革命!」に準レギュラーで出演中の高橋さんが今回演じるのは、高校2年生の刈谷優里。天然で猪突猛進な性格の彼女は、初めて男の子と話したというだけで同級生の青野龍平(佐藤さん)を好きになり、付き合って2週間で彼が亡くなった際には、迷わず自殺しようとする、一途で危うい側面を持つ。幽霊となって現れた青野と交際を続けつつ、突如として現れる“黒青野”の存在も見え隠れする中、同級生と協力しながら、青野と向き合い、自身とも闘い葛藤しながら成長していく。「こんなに素敵な作品を映像化できるなんてとても楽しみ!とワクワクしました」と原作を読んだ印象を明かした高橋さんは、「私が演じる優里は幽霊の青野くんに恋しているのですが、目の前にいるのに触れ合うことのできない2人の距離感がとても苦しく、その中でも向き合っている姿が素敵に描かれていますし、原作の世界観が幻想的な映像で表現されていますので、視聴者の方には存分に楽しんでいただけると思います」とアピール。原作者の椎名うみも「高橋さんは明るさと暗さの両方が、いつも手をつないでることを自然に感じることができるような不思議な人に感じました。そういう人に優里を演じてもらえるのは嬉しいです」とコメントしている。さらに今回、原作漫画1巻の表紙を模したビジュアルも公開された。WOWOWオリジナルドラマ「青野くんに触りたいから死にたい」は2022年春、WOWOWオンデマンドにて配信・WOWOWプライムにて放送予定。※高橋ひかるの「高」は、正しくは「はしごだか」(cinemacafe.net)
2021年09月10日佐藤勝利(Sexy Zone)が主演する『WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい』が2022年春WOWOWオンデマンドにて配信、WOWOWプライムにて放送となる。この度、本作のヒロイン・刈谷優里役が高橋ひかるに決定した。本作は『月刊アフタヌーン』にて現在連載中、公式サイトに第1話が公開されると瞬く間に30万PVを突破するなど、女性を中心に話題沸騰の大人気コミック『青野くんに触りたいから死にたい』(講談社)が原作。幽霊カレシと女子高生の「叶うはずのない許されざる恋」であり「死さえ分かつことのできない究極の恋」という胸キュンストーリーを描く新感覚のホラーラブストーリーである。高橋は『スクール革命!』(日テレ)の準レギュラー、『春の呪い』(テレ東)で主演を務める等バラエティーやドラマ、CMでマルチな才能が光る新進気鋭の若手女優。今月22日に20歳を迎える彼女が、WOWOWドラマ初出演にして異色のラブストーリーに挑戦する。彼女が演じる刈谷優里は高校2年生。天然で猪突猛進な性格の持ち主で、初めて男の子と話したというだけで同級生の青野龍平を好きになり、付き合って2週間(原作・第1話)で彼が亡くなった際には迷わず自殺しようとするなど、一途で危うい側面も。さらに幽霊となって現れた青野と「好きなのに互いに触れない」交際を続けつつ、突如として現れる「黒青野」の存在も見え隠れするなか、彼女は同級生の藤本や堀江と協力しながら青野と向き合い、自身とも闘い葛藤しながら成長していくという難しい役柄だ。なお撮影は7月までに終了しており、撮影中に見られた高橋の真っすぐな想いに対する表現、そして青野役の佐藤との掛け合いや原作にも登場する本作ならではのラブシーンにも注目だ。<刈谷優里役:高橋ひかる・コメント>原作を初めて読んだ時は、感情がジェットコースターに乗っちゃったようにドキドキしたり、きゅんっとする時もあればハラハラして思わず声が出てしまうようなシーンもあったりして、こんなに素敵な作品を映像化できるなんてとても楽しみ!とワクワクしました。私が演じる優里は幽霊の青野くんに恋しているのですが、目の前にいるのに触れ合うことのできないふたりの距離感がとても苦しく、その中でも向き合っている姿が素敵に描かれていますし、原作の世界観が幻想的な映像で表現されていますので、視聴者の方には存分に楽しんでいただけると思います。佐藤勝利さんとは初めて共演させて頂きましたが、佐藤さんがいらっしゃると現場がいつも笑い声が絶えませんし撮影チームとのチームワークも最高で、あっという間の撮影期間でした。「新感覚ホラーラブストーリー」。まだどういう事かわからない方もいらっしゃると思います。是非、この世界観を堪能していただければと思います。<原作:椎名うみ・コメント>優里は根明です。好きな人が死んで幽霊になったり、様々な状況に追い詰められて彼女は悩み苦しみますが、根は明るい人です。私たちは根明でも悲しくなったりこの世の終わりを感じたり、根暗でも羽のように浮かれたり笑ったりします。でも、悲しい場面では明るい側面は排除され、喜びの場面では悲しみの側面を排除されることが多いです。物事が分かりづらくなってしまうからです。けれど高橋さんは明るさと暗さの両方が、いつも手をつないでることを自然に感じることができるような不思議な人に感じました。そういう人に優里を演じてもらえるのは嬉しいです。※高橋ひかるの「高」は正式にははしごだか『WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい』2022年春、WOWOWオンデマンドにて配信[無料トライアル実施中]WOWOWプライムにて放送
2021年09月10日ミュージカルと手話との、素敵な出会い。そう感じた「A New Musical『ゆびさきと恋々』」の公開稽古。主人公は耳の聞こえない雪(豊原江理佳)。声を交わせない雪たちは、大切な人やモノへの心情を歌う。会話はないけれど、歌が重なり、人と人の思いが交差しあっていくことで、繊細に雄弁に表現される。稽古では、劇中歌『わたしの手・あなたの手』を披露。手話を交えた振付は、まるで言葉をダンスにしたようで、伝えたい思いがまっすぐに届いてくる。手が、人と人を繋ぐ。言葉は交わさなくても、指先で触れると、相手のことがわかる。手話(動き)とミュージカル(歌)の相乗効果で、登場人物たちの気持ちがより強く、全身で表現されていく。豊原は、作品に関わる前は「声を出せないのは不自由なんだなと感じていた」という。けれども今は違う。動きや表情や視線を丁寧に演じる。共演者で、雪の大学の先輩・逸臣を演じる前山剛久は「この作品をミュージカルにすると聞いた時には『映像の方が良いのでは?』と思ったが、心の声を表現できるミュージカルという形でやることにすごく意味があると思った」と自信を見せる。コロナ禍での上演もふまえ「僕は、医療は病気を治す仕事で、芸能やエンタテインメントは心を治す仕事だと思っていて。楽しいことがなければ生きていけない」と吐露し、「芸能って必要なんだよ、と伝えたい」と力を込めた。原作は、純粋な登場人物らを応援したくなる恋愛漫画。読んでみて「心の栄養いただいた」(上山竜治)、「ピュアな自分に戻れる時間」(青野紗穂)と、稽古場に柔らかい空気が流れる。そのうえで舞台版について、豊原は「マンガはキュンキュンした。でもやってみるとこうもマンガと現実は違うのかと」と難しさを感じている。しかし出演者らは「人間が演じることで身近に感じていただけたら」(池岡亮介)と、「雪が自分の力で世界を広げていく様子に、希望と、勇気と、本当にたくさんのものを(もらえる)。個性豊かで、魅力的な、人間味あふれるキャラクターに注目を」(林愛夏)と、「ミュージカルは心の声を歌にできる魔法」(上山)と、生身の人間が演じることの見どころを語った。演出の田中麻衣子の「原作を大切にしたい」との言葉より、漫画の魅力を大事にしたうえでのミュージカルである可能性に期待が高まる。公演は6月4~13日、東京・本多劇場にて。取材・文/河野桃子
2021年05月26日「月刊アフタヌーン」にて現在連載中の漫画「青野くんに触りたいから死にたい」がWOWOWでドラマ化されることが決定。主演は、今回初のラブストーリーに挑戦する「Sexy Zone」佐藤勝利が務める。青野龍平は刈谷優里から告白され、交際をスタートさせるが、青野は2週間後、交通事故で亡くなってしまう。優里は後追い自殺をしようとするが、幽霊となった青野が現れ、優里の側にずっといるから死なないようにと諭す。こうして、幽霊・青野と優里の奇妙で胸キュンな生活が始まる――。本作は、幽霊彼氏と天然彼女、絶対触れ合えない高校生カップルが紡ぐホラーラブストーリー。原作は、公式サイトに第1話が公開されると、瞬く間に30万PVを突、女性を中心に話題沸騰中の漫画。佐藤さんが演じるのは、本作の主人公で高校2年生の青野龍平。優しく誠実な性格の持ち主だが、優里と付き合って2週間で亡くなってしまい、とある重大なきっかけで幽霊として彼女の元に現れる。時折り、まるで別人格のように豹変し、優里に憑依しようとするなど、闇を持った二面性のある役柄だ。初のラブストーリー挑戦に「僕の今までとは違う一面を見せたい」と意気込んだ佐藤さんは、「1人で読んでいると怖くて眠れなくなってしまったくらい、衝撃的な作品」と原作の印象を語り、「入口は王道のラブストーリーのように見えますが、中に入ると迷路に入ったような急展開になるので、この世界に迷い込んで欲しいです」とコメントしている。監督は「ぼくは麻理のなか」のスミス、脚本は「40万キロかなたの恋」の玉田真也が務める。WOWOWオリジナルドラマ「青野くんに触りたいから死にたい」は2022年春、WOWOWオンデマンドにて配信、WOWOWプライムにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年05月11日『月刊アフタヌーン』にて連載されている大人気コミック『青野くんに触りたいから死にたい』(講談社)がWOWOWで実写ドラマ化されることが決定した。本作は、幽霊カレシと女子高生の「叶うはずのない許されざる恋」であり、「死さえ分かつことのできない究極の恋」という胸キュンストーリーに加え、人知を超えた存在だからこそ突如、背筋が凍るような本格ホラー描写が姿を現し、ふたりの恋の行方に自然と引き込まれていく“純愛×ホラー”の新感覚ホラーラブストーリー。ピュアだけどヒリヒリする恋愛、さらには友情、家族間の摩擦や痛みをリアルに描いた『WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい』を2022年春、WOWOWで配信・放送する。そして、主演を佐藤勝利(Sexy Zone)が務めることが決定。演じるのは、作品のタイトルにもなっている主人公の青野龍平(青野くん) 。端正な顔立ちと気さくなキャラクターで人気を集め、映画やドラマ、バラエティ等でマルチな才能を発揮している佐藤が今年9月に結成10周年を迎えるSexy Zoneのアニバーサリーイヤーに大人気コミックの実写化ドラマ、そして主人公としては異例の幽霊役で自身初のラブストーリーに挑戦する。佐藤演じる青野龍平は高校二年生。優しく誠実な性格の持ち主だが、同級生の刈谷優里と付き合って2週間(原作コミック第1話)で亡くなってしまい、とある重大なきっかけで幽霊として優里の元に現れる。時折り、まるで別人格のように豹変し、優里に憑依しようとするなど、闇を持った二面性のある役柄、さらに幽霊役という俳優としての新境地に挑む佐藤に注目だ。その他のキャストや、詳しい配信・放送時期は追って発表される。続報に期待しよう。■青野龍平役・佐藤勝利(Sexy Zone)初めてラブストーリーに挑戦するので、僕の今までとは違う一面を見せたいです。原作は1人で読んでいると怖くて眠れなくなってしまったくらい、衝撃的な作品で、僕が演じている青野くんは死んでしまっているし、人に憑依してしまうし、黒青野君になってしまうし・・・幽霊という実態のない恐ろしい存在です。しかし、優里ちゃんの目線では、青野くんはキラキラしている美しい存在。そのギャップがこの作品独特の世界観を生み出しているので、皆様にギャップを楽しんでいただきたいです。「新感覚ホラーラブストーリー」という言葉の通り、入口は王道のラブストーリーのように見えますが、中に入ると迷路に入ったような急展開になるので、この世界に迷い込んで欲しいです。恐怖・驚き・悩ましさ・愛おしさ・エロス・・・様々な要素が入り混じっていて、いろいろな意味で眠れなくなる作品なので是非放送・配信を楽しみにしていてください。■原作・椎名うみ、コメント担当さんに支えてもらいながらわたしが描いた『青野くんに触りたいから死にたい』を、脚本の玉田さん、監督のスミスさんがお皿の端まですっかり食べて消化して下さって、ドラマにして下さいます。主演の佐藤勝利さんを始めとするキャストの方々、沢山のスタッフの方々がここに加わります。つまり、これはコミュニケーションだと思いました。私が投げた漫画というボールを別の誰かが受け止めて下さって、その人の形で新しい波紋を作ってもらえるのは、何て嬉しいことだろうと思います。人と出会いたくて漫画を描いているので。『WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい』2022年春、WOWOWにて配信・放送
2021年05月11日先日2021年春の再演が決定したブロードウェイ・ミュージカル『IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ』の全キャストと公演の詳細が発表された。本作は、アレクサンダー・ハミルトンの生涯をヒップホップで描いた革新的なミュージカル「Hamilton」で全世界にその名を轟かせた鬼才リン=マニュエル・ミランダが原案・作詞・作曲を手掛けた出世作。オフ・ブロードウェイからオン・ブロードウェイに登りつめると、観客や批評家達から注目を浴びて2008年のトニー賞をはじめ数々の演劇賞を受賞し、2021年夏には映画も公開される予定の人気戯曲を21年春に日本で再上演する。今回発表されたキャストは、ダニエラ役にアニメ『進撃の巨人』の挿入歌やNintendo Switch『ARMS』公式テーマソングを歌い、ミュージカル界からもオファーが続出しているエリアンナ、カーラ役に14歳でN.Y.アポロシアターのボーカルコンテストで優勝し、圧倒的な歌唱力で音楽活動のみならず舞台でも活躍する青野紗穂、ピラグア・ガイ役にスペイン語・英語・日本語の3ヶ国を使いこなすマルチシンガーソングライターのエリック・フクサキ、グラフィティ・ピート役に幼少期からJAZZダンスやコンテンポラリーダンスを習い、現在「ミュージカル『新テニスの王子様』The First Stage」でもその実力を発揮している山野光、ケヴィン・ロザリオ役に映像作品のみならず、近年はミュージカルにも確かな演技力で精力的に出演する戸井勝海、カミラ・ロザリオ役に元宝塚男役スターで、退団後も豊かな表現力と歌唱力で数々のミュージカル作品に出演している未来優希、アブエラ・クラウディア役には「レ・ミゼラブル」など数々の作品に出演し、その演技力に定評のある田中利花といった豪華出演。存在感と実力を兼ね備えたキャストの出演で、届けるミュージカル『IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ』は3月27日(土)より、鎌倉芸術館・大ホールにてプレビュー公演がスタートする。その後、大阪・名古屋・東京で順次上演。チケットは2月20日(土)から発売となるので、詳細は公式サイトでチェックしてほしい。【公演情報】Broadway Musical「IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ」<キャスト>ウスナビ(Wキャスト):Micro(Def Tech)/ 平間壮一ベニー(Wキャスト):林 翔太 / 東啓介ニーナ:田村芽実ヴァネッサ:石田ニコルソニー:阪本奨悟ダニエラ:エリアンナカーラ:青野紗穂ピラグア・ガイ:エリック・フクサキグラフィティ・ピート:山野光ケヴィン・ロザリオ:戸井勝海カミラ・ロザリオ:未来優希アブエラ・クラウディア:田中利花ハイツの人々:菅谷真理恵、ダンドイ舞莉花、SATOKO MORI、戸塚慎、ICHI、TokoLefty、東間一貴、加藤さや香●鎌倉・プレビュー公演日程:3月27日(土)・28日(日)会場:鎌倉芸術館 大ホールチケット料金:S席 12,000円、A席 8,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可●大阪公演日程:4月3日(土)・4日(日)会場:オリックス劇場チケット料金:全席指定 12,000円(税込)※未就学児入場不可●名古屋公演日程:4月7日(水)・8日(木)会場:日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールチケット料金:全席指定 12,000円(税込)※未就学児入場不可●東京公演日程:4月17日(土)~28日(水)会場:TBS赤坂ACTシアターチケット料金:S席 12,000円、A席 8,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可<全国共通>チケット一般発売日:2月20日(土)※本公演につきましては、公益社団法人全国公立文化施設協会や緊急事態舞台芸術ネットワークのガイドライン等の新型コロナウイルス感染対策の方針に従って上演いたします。※お客様から新型コロナウイルス感染者が発生した場合などにおける濃厚接触者の特定等の目的で、必要に応じて保健所等の公的機関へお客様の氏名及び緊急連絡先をご提供させていただく場合がございます。※出演者が変更になる場合がございます。その場合の払い戻しはいたしませんので予めご了承ください。※公演中止など主催者がやむを得ないと判断する場合以外の払い戻しはいたしません。※収容率50%で販売いたしますが、今後追加で販売する可能性がございます。予めご了承ください。※今後の新型コロナウイルス感染拡大状況によっては開演時間が変更になる可能性がございます。
2021年01月12日12月15日に、千葉県・市川市文化会館 大ホールにて音楽劇「ロード・エルメロイII世の事件簿 -case. 剥離城アドラ-」のプレビュー公演が上演された。12月19日(木)からは、東京・なかのZERO 大ホールを皮切りに本公演がスタートする。音楽劇「ロード・エルメロイII世の事件簿-case.剥離城アドラ-」のチケット情報本作は今年TVアニメ化もされ話題を呼んだ、三田 誠による小説『ロード・エルメロイII世の事件簿』が原作。その第一巻である『case.剥離城アドラ』を舞台化したものだ。ロード・エルメロイⅡ世(松下優也)とその内弟子・グレイ(青野紗穂)は、ある招待状を頼りに “剥離城アドラ”へ赴く。そこには、城の持ち主であるゲリュオン・アッシュボーンの遺産相続のために、名だたる魔術師たちが集められていた。ロード・エルメロイⅡ世をはじめとする魔術師たちは、遺産相続のため招待状の謎を解くことになるのだが、その謎解きこそ、彼らに待ち受ける事件のはじまりだった。事件が進んでいく様子は、ステージ中央で厳かな雰囲気を放つ“剥離城アドラ”のセットを軸に、城に集まった魔術師たちの視点にも切り替わりながら展開していく。ひとりひとりにしっかりフォーカスしながら、次は何が起こるかわからない“ハラハラ感”と、衝撃の展開の数々はミステリーならでは。本作を描く上で欠かせない魔術は、プロジェクションマッピングのほかに、キャストたちによるイリュージョンでも表現されている。登場人物たちの手に一瞬にして花が現れたり、水がスモークに変わったりと、本当に目の前で魔術が使われているかのような感覚に。魔術を表現するために様々な仕掛けが組み込まれ、ひと時も目が離せない。さらに音楽面にも注目したい。和田俊輔が手がける荘厳で神秘さも感じさせる楽曲の数々と、その楽曲に乗る松下や青野らキャストたちの伸びやかで力強い歌声は聴いていて心地よく、一気に物語の世界に引き込まれる。目で見て耳で感じる、壮麗で幻想的な魔術の世界はぜひ劇場で体感してほしい。音楽劇「ロード・エルメロイII世の事件簿 -case. 剥離城アドラ-」は、12月19日(木)から本公演がスタート。東京は、なかのZERO 大ホールにて12月23日(月)まで。大阪はサンケイホールブリーゼにて12月26日(木)から28日(土)。福岡は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて2020年1月11日(土)・12日(日)。2020年1月17日(金)から19日(日)には新宿文化センター 大ホールにて上演される。取材・文:渡邉千智
2019年12月16日音楽劇「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -case. 剥離城アドラ-」のプレビュー公演が12月15日(日)に上演され、本公演が12月19日(木)に開幕する。三田誠の同名小説『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』の初舞台化となる本作。総合演出をウォーリー木下、脚本を斎藤栄作、演出を元吉庸泰、音楽を和田俊輔が手掛ける。魔術の世界を舞台に、松下優也が演じるロード・エルメロイII世と青野紗穂が演じる内弟子グレイがさまざまな事件に立ち向かう物語。その稽古場に潜入した。【チケット情報はこちら】この日、稽古が行われていたのは、ロード・エルメロイII世とグレイ、ハイネ・イスタリ(百名ヒロキ)や時任次郎坊清玄(木戸邑弥)、フリューガー(松田慎也)らが、化野菱理(壮一帆)に食堂に招かれ一堂に会するというシーン。多くのキャラクターが登場する場面だが、芝居が開始してすぐに一人ひとりの個性が伝わってくる。あちこちで会話が繰り広げられる賑やかなシーンであったが、その中で紛れるように行われるシリアスなやり取りに自然と目がいくように、元吉が丁寧に演出をつけていく。続いて行われたのは、ハイネと謎の獣が激しく戦うアクションシーン。息がピッタリ合わなければ危険が伴いそうな場面だが、見ていて気持ちがいいほど鮮やかな仕上がり。百名をはじめとするキャストたちの身体能力の高さが感じられる。また、和田による音楽も印象的で、キャストがズラリと顔を揃えて歌うシーンも迫力満点だ。稽古場には大掛かりなセットが建てられており、それを移動したり回転したりすることで、さまざまなシーンが作り上げられる。この日は披露はなかったが、公演では、映像はもちろん、マジックやさまざまな方法で魔術を表現するという。チームワークが大切な芝居になりそうだが、稽古場は笑顔が多く、稽古の合間でもそれぞれが掛け合いの練習をしていたり、アクションの確認をしていたりと活気ある雰囲気。どんな舞台になるのか楽しみになる稽古場だった。プレビュー公演は12月15日(日)に千葉・市川市文化会館 大ホールにて上演、本公演は12月19日(木)から東京、大阪、福岡を巡演し、2020年1月17日(金)から19日(日)まで東京・新宿文化センター 大ホールにて上演。取材・文・撮影:中川 實穗
2019年12月11日三田誠のミステリー小説が原作の『ロード・エルメロイII世の事件簿』が音楽劇として舞台化される。主人公ロード・エルメロイII世を演じる松下優也、その内弟子グレイを演じる青野紗穂、そして総合演出を手掛けるウォーリー木下に話を聞いた。魔術の世界を舞台に、ロード・エルメロイII世(松下)とグレイ(青野)が、幻想的で悲愴な事件に立ち向かう物語。ロード・エルメロイII世は「ビジュアルのイメージからはギャップのある、意外と人間味もあるキャラクターです」と松下。グレイは「師匠(ロード・エルメロイⅡ世)のことがすごく好きで、しかも気が利く子ですよね。私も最初は近寄りがたい印象を受けたのですが、今はふたりとも意外とおっちょこちょいで、親しみのあるキャラクターだと思っています」と青野。総合演出として作品に関わるウォーリー(演出を手掛けるのは元吉庸泰)は「今回は、魔術が出てくるファンタジー作品だからこそ引き受けたところがあります。僕は“演劇なら、なんでもできる”と思っているのですが、その“なんでもできる”を証明するために、こういう、演劇にするにはハードルが高い原作を具現化していけたらいいなと思っているので」と明かし、さらに内容についても「とても詩的な台詞が多い作品ですが、詩ってわからないけど面白かったりする。この作品も、声や音、言葉などいろんなものでイメージが膨らんでいくようなものにできたら面白いと思います。今はほとんどの演劇が現代口語ですが、この作品は全くそうじゃない。こんな台詞の演劇は久しぶりで、どうやって言葉の美しさや豊かなイメージを追求したような作品にできるか楽しみです。そこが“新しい舞台”のとっかかりになっていく」と語った。2.5次元作品には約3年半ぶりの出演となる松下と、初めての挑戦となる青野。青野は「未開の地だからこそ楽しみで仕方がないです」と笑顔をみせ、松下は「まだ『2.5次元』と言われる前からやらせてもらってきた世界。せっかく久しぶりに出演するので、“こういう2.5次元もあるんだ”と思ってもらえるような舞台にできたらいいなと思いますし、それが自分が出させてもらう意味かなと感じています」と意気込む。音楽劇「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -case.剥離城アドラ-」は、プレビュー公演を12月15日(日)に千葉・市川市文化会館 大ホールにて上演後、本公演を12月19日(木)から23日(月)に東京・なかのZERO 大ホール、さらに大阪、福岡を巡演し、2020年1月17日(金)から19日(日)まで東京・新宿文化センター 大ホールにて上演。10月14日(月)23:59までオフィシャル先行を受付中。また、チケットぴあでは10月19日(土)よりいち早プレリザーブ受付予定。取材・文:中川實穂
2019年10月08日東啓介と青野紗穂が出演するNew Musical『Color of Life』が4月26日(金)に東京・相模女子大学グリーンホールにてプレビュー公演を行い、5月1日(水)に東京DDD青山クロスシアターにて開幕する。4月25日に行われたゲネプロを取材した。【チケット情報はこちら】本作は、脚本・作詞・演出を石丸さち子、作曲・編曲を伊藤靖浩が手掛けるオリジナルミュージカル。初演は2013年のニューヨークのオフ・オフ・ブロードウェイ演劇祭「Midtown International Theatre Festival」で、最優秀ミュージカル作品賞、最優秀ミュージカル演出賞、最優秀作詞・作曲賞、最優秀ミュージカル主演女優賞の4部門を受賞した。日本でも2016 年に初演され、今回は日本で3度目の上演。東と青野は共に初めての出演となる。対面客席になったことで舞台美術も大きく変わり、衣裳の雰囲気もこれまでのイメージとは違うものになった今作。そこで演じるのも、昨今『マタ・ハリ』『スカーレット・ピンパ―ネル』などミュージカル作品でその存在を示し始めた東と、『RENT』や『ソーホー・シンダーズ』などのミュージカル作品に出演する女優であると共にニューヨークアポロ・シアター「Stars of Tomorrow」で優勝を果たす実力派歌手でもある青野という、20代前半の輝き出したばかりのふたりだ。大震災によって画題を見失ってしまった和也(東)と、同性の恋人と死に別れたばかりのレイチェル(青野)が偶然飛行機で隣り合わせになり、惹かれ合い、ニューヨークの彼女の家で一緒に暮らし始めて……というストーリー。そこで描かれるのは、大きな事件というようなものではなく、和也のビザの有効期間(3か月)までの間に、ふたりが向き合って、自分自身とも向き合って、迷いながらも変化していく様だ。そのなかにあるのは、膨らんだりしぼんだりし続ける感情や刻々と進んでいく時間。それらを奏でるメロディは繊細で緻密で複雑で、東と青野は歌、身体、表情、息づかいで丁寧に丁寧に…けれど大胆さも重ねながら紡いでいく。和也の幸せな時間と、自身の根幹を揺るがす感情に戸惑うレイチェルの不安。隣同士で同じ時間を温かく過ごしながらも同じではない感情が、小さく交わす笑顔やふとした目線の動き、空気の揺れによって伝わってくる。対面客席ならではの客席との距離の近さが、そういった表現を実現しているのだろう。東と青野、そして石丸と伊藤がつくりだす、劇場でしか味わえない演劇の魅力がたっぷりと詰まった作品。ぜひ劇場で味わって!プレビュー公演は4月26日に東京・相模女子大学グリーンホール 多目的ホールにて。本公演は5月1日(水)から27日(月)まで東京DDD青山クロスシアターにて上演。取材・文:中川實穗
2019年04月26日今月の人。Illustration:Hidemi Ito音楽家/文筆家寺尾紗穂さん1981年、東京都生まれ。大学時代に結成したバンド“Thousands Birdies’ Legs”でボーカル、作詞作曲を務める傍ら、弾き語りの活動を始める。2007年、ピアノ弾き語りによるメジャーデビューアルバム『御身』を発表。大林宣彦監督作品『転校生 さよならあなた』、安藤桃子監督作品『0.5ミリ』(安藤サクラ主演)の主題歌を担当したほか、CM、エッセイの分野でも活躍中。2010年よりビッグイシューサポートライブ『りんりんふぇす』を主催。2019年まで10年続けることを目標に取り組んでいる。2017年に最新アルバム『たよりないもののために』を発表。坂口恭平バンドや、あだち麗三郎、伊賀航と組んだトリオバンド“冬にわかれて”でも活動中。著書に『男装のエトランゼ 評伝 川島芳子』(文春新書)、『愛し、日々』(天然文庫)、『原発労働者』(講談社現代新書)、『南洋と私』(リトルモア)、『あのころのパラオをさがして 日本統治下の南洋を生きた人々』(集英社)、『彗星の孤独』(スタンド・ブックス)など。2018年より朝日新聞書評委員。主人公が悪いヤツという設定が好き!さんざん悪いことをしても、最後には受け止めてくれる存在がいる幸せ『あくたれラルフ』作:ジャック・ガントス絵:ニコール・ルーベル訳:いしいももこ¥1500/童話館出版セイラが飼っているネコのラルフは、とてもあくたれ。毎日いろいろな悪さをしては、セイラだけじゃなく、お父さんやお母さんもこまらせています。それでも、セイラはラルフが大好き。そんなある日、家族みんなでサーカスを観に行きました。しかし、そこでも、あくたれのかぎりをつくしたラルフは、とうとうサーカスに置き去りにされることに……。「主人公のラルフがめちゃくちゃ悪さをするところが、おもしろいんですよね。子どもなら、ちょっとやってみたいことを好き放題やっているので、見ていて気持ちいい(笑)。小さい頃に読んだときは、絵のカラフルな感じにすごく惹かれました。特に好きなのは、ゴミ捨て場で一夜を過ごしたラルフが“なまごみねつ”にかかってしまったシーン。“なまごみねつ” っていうネーミングが絶妙で、うちの子どもたちも、ここで必ず笑っていました(笑)「大きな愛を持ちなさい」という温かいメッセージをもらえる絵本ミュージシャンとして、また原発労働者や日本統治時代の南洋諸島を知るために取材し本を書く作家として、ジャンルやテーマを越え、自由に表現活動を続けている寺尾紗穂さん。いわゆる表舞台には出てこない人たち、ひとりひとりの多様な声に耳を傾けてきた彼女のスタンスは、実は子どもの頃から変わっていない。「もともと主役にはあんまり興味がなくて。学芸会でも、幼稚園のときの『オズの魔法使い』では、西の悪い魔女役でしたし、小学2年生のときは山姥の役をやっているんです。どちらも自分から立候補して(笑)」物語でも、どこか社会になじめないような、風変わりなところのあるキャラクターに惹かれてしまう。そんな寺尾さんにとって、子どもの頃から家で読んでいた『あくたれラルフ』は、まさに好みの絵本だった。主人公のネコが、とにかく悪さばかりする悪いヤツなのだ。「世の中には『悪いことをしていたら、悪い結果になって当たり前だよ』という話が多く語られていると思うんですけど、この話は逆なんです。とにかくラルフの飼い主である女の子、セイラの愛が大きいんですよね。いい子だから好きというのではなく、ラルフがどんなに悪さをしても『大好き』と言ってくれる。セイラだけじゃなく、一度はラルフのことを『サーカスに置いていく』と言ったパパも『おまえがいなくてさびしかったよ』と言って、家に迎え入れてくれる。悪いことばっかりしていた人でも、ハッピーエンドになれるんだよ、っていう救いがあるんです。ラルフみたいな感じの子って、今だと、じっとしていられないとか、ちょっと発達障害っぽい子に通ずる部分があると思うんです。でもそれって、当人の問題って距離をとるのではなくて、まわりがどう接するかが大事なんですよね。また、大人になって読めば『社会から一度はずれちゃった人をどうするのか?』という問題ともつながっている話だと感じられる。この絵本からは『すごく大きな愛を持ちなさい』って言われている気がします」絵本に出てくる歌を歌う場面はピアノを弾きながら、実際に歌って現在、小5、小3、小2の三姉妹のお母さんでもある寺尾さん。お子さんたちがもっと小さい頃は、たいてい3人一緒に、絵本の読み聞かせをしていた。最近は絵本を読み聞かせる機会はだいぶ少なくなったものの、一番下のお子さんは、今もたまに「読んで」と言って、寝る前に絵本を持ってくることがある。「絵本って、歌を歌うシーンがけっこうありますよね。たとえば『ぐるんぱのようちえん』だと、幼稚園を開いたぐるんぱが、ピアノを弾いて歌う場面が出てくるんですが、その歌詞の部分は、私も自分で歌にしていました。メロディもなんとなく定まってきて。子どもたちからも『あれ歌って』とリクエストされて、歌っていましたね。Illustration:Kashiwai以前、隠岐諸島の海士町の図書館で開いたライブでは、長い歌詞が出てくる『だれをのせるの、ユニコーン?』という絵本の読み聞かせをしたこともありました。図書館のスタッフの方に朗読をしてもらって、エレクトリックピアノがあったので、歌の部分はピアノでBGMをつけて、私が歌って。もともと娘たちに作って歌ってあげていた作品でした。音楽って記憶に残るので、うちの子どもたちが大人になっても、私が作ったメロディは何となく覚えているんじゃないかなと思いますね」深みのある色調の美しい絵の世界母が読んでくれた時間も良き思い出寺尾さん自身が小さい頃、お母さんに読んでもらった思い出の絵本は『ラ・タ・タ・タム− ちいさな機関車のふしぎな物語 − 』。ヨーロッパの名画をしのばせるような美しい絵は、子どもから大人まで、読むものの心に静かに訴えかける力を秘めている。「この絵本の英語版を母が持っていたんです。それで、物語の流れを私に教えつつ、母なりに訳しながら読んでくれたんですね。文字のない見開きページの場面は、色の感じも、不思議な風景もすごく印象に残っていて。大人になってから、ふと思い出して、母に『あの絵って、なんの絵本だったっけ?』って聞いたくらい。母に『この絵本よ』ってその絵本をもらって、今度は私が子どもたちに読んでいました」母から娘へ、そしてまたその子どもたちへ。三世代にわたって、読み継がれていく大切な絵本は、母と子の絆を自然に結びつけてくれる存在だ。「絵本は親子で読むものですよね。絵本を子どもに贈るっていうのは、ただ物をあげて終わりではない。自分が読んであげる、その一緒に過ごす “時間” を含めて与えることだなと、あるとき気づいたんです。親と子どもで、一緒の時間が生まれるきっかけ。子どもへのプレゼントとして、それはなかなかいいものだなと思っています」【寺尾紗穂さん、これもオススメ】画集のような感覚で味わえる丹念に描きこまれた幻想的な絵『ラ・タ・タ・タム−ちいさな機関車のふしぎな物語−』文:ペーター・ニクル絵:ビネッテ・シュレーダー訳:矢川澄子¥1800/岩波書店機関車が大好きな発明家のチッポケ・マチアスは、ある日、ちいさな白い機関車を完成させました。しかし、ちいさな機関車を気に入った工場長は、自宅の庭園に飾るために、マチアスから機関車を取り上げてしまいます。がっかりして町を出て行ったマチアス。彼の後を追って、ちいさな機関車のふしぎな旅が始まります――。ドイツ人の絵本作家ビネッテ・シュレーダーが絵を、彼女の夫である法律家のペーター・ニクルが物語を書いた絵本。「絵がとてもきれいなので、小さい頃はストーリーよりも、画集みたいな感覚でよく見ていました。ずっと記憶に残るような印象的な風景の絵がいくつもあって、その世界に入り込むという感じですね。色調が美しい幻想的な絵で、ユーモラスなのに、ちょっと怖さも感じられる。ちいさな機関車が工場長の家から逃げ出して、山をぐるぐるとまわりながら越えて走っていくシーンでは、ずっと続く線路を迷路みたいに指で追うのも好きでした」自分を生かせる場所が必ずある!じんわり勇気をもらえる一冊『ぐるんぱのようちえん』作:西内ミナミ絵:堀内誠一¥900/福音館書店ぐるんぱはひとりぼっちの大きなゾウです。ビスケット屋さん、靴屋さん、ピアノ工場、自動車工場……。ぐるんぱは、いろいろな仕事場で一生懸命に働きますが、いつも作るものが大きすぎて失敗ばかり。そんなとき、ぐるんぱは、子どもがたくさんいるお母さんに出会います。子どもたちの世話を頼まれたぐるんぱが開いた幼稚園は、子どもたちを喜ばせ、大成功するのでした。時代を超えて愛され続ける、初版1966年のロングセラー絵本。「ひとりぼっちで、さびしくて、ちょっとのけ者にされていたゾウの主人公が、働きに出て修業をする。自分の体が大きすぎるせいで、行く先々でズレたものを作っちゃうんですが、『それを生かせる場所があるんだよ』というメッセージが伝わってくるお話です。私は食いしん坊だったので、一番好きなページは、ぐるんぱが大きなビスケットを作る場面。ぐるんぱが開いた幼稚園に行って、このビスケットを食べたいなと思っていました(笑)」自分を受け入れて生きていくこと斬新なテーマに取り組んだ意欲作Illustration:Kashiwaiひとりぼっちのおおかみが「け」という、含みのある台詞をつぶやきながら、仲間を探して町をさまよっています。「おれに似た子はいないかな?」。うさぎ、やぎ、ぶた、しか……いろいろな動物たちがいますが、どこへ行っても、おおかみは満足することができません。仲間に入りたいようで、入りたくないのです。とうとう、おばけがたくさんいる墓場までやってきたおおかみですが、はたして仲間を見つけることができるのでしょうか?『やっぱりおおかみ』作・絵:佐々木マキ¥900/福音館書店「これも居場所探しの話ですね。最後におおかみが、自分は乗らないまま、気球をつないでいた綱をはずして、気球を空に放すんです。気球は別世界に連れて行ってくれるかもしれない乗り物ですよね。つまり現実逃避しない、自分はここで生きていくという意思表示であって。究極ですよね、この悟りは。子どもの頃は絵柄に惹かれていましたが、大人になって読み返すと、すごく深いことを描いていると気づかされる。大事な絵本ですね」Illustration:Hidemi Ito/KashiwaiText:Keiko IshizukaConposition:Shiho Kodama
2019年01月31日1996年のオフ・ブロードウェイの開幕以降、世界で愛され続けるミュージカル『RENT』が7月2日、東京・シアタークリエで開幕した。出演は村井良大、堂珍嘉邦・ユナク(Wキャスト)ら。初日に先駆け1日には囲み取材が開催され、出演者が意気込みを語った。舞台「RENT」チケット情報20世紀末のNYを舞台に、貧困やHIV感染症、薬物依存症、同性愛といった様々な困難や問題に直面しつつ、夢を掴もうと日々を懸命に生きる若者たちの姿が、キャッチーなロックサウンドで綴られていく青春群像劇。2年ぶりとなる今回の公演は、連日満員御礼の熱狂となった2015年公演のキャストが多数続投するとともに、新たなキャストも加わり、充実のステージとなっている。ビデオ・アーティストであり、物語の語り部でもあるマーク役は前回に続き村井良大。「『RENT』がさらにパワーアップして帰ってきました。人生を変える作品と言っても過言ではないくらい、とても素敵なパワーに満ち溢れています。前回50回くらい本番をやったのに、新キャストのパワーをもらって、毎日新鮮に、新しい『RENT』が出来ています」と自信の表情。マークの友人であり引きこもりのロッカー、ロジャーを演じる堂珍嘉邦とユナクも「新しいキャストも含めて、絶対に2年前より確実に深まっているものが、それぞれにある」(堂珍)、「緊張感も違うし、もっといい芝居を見せられる自信がある」(ユナク)と、前回を超える作品が出来たとアピール。同じく続投組、ドラァグクイーンのエンジェルを演じる平間壮一(丘山晴己とWキャスト)も「『RENT』というのは、自分の人生がすごく表れる作品。2年という月日はすごく長く、それぞれに色々なことを経験しているので、みんなの芝居を観て「あ、深まったな」と感じた」と話した。出演はほかに青野紗穂・ジェニファー(Wキャスト)、光永泰一朗、上木彩矢・紗羅マリー(Wキャスト)、宮本美季、NALAWら。公演は8月6日(日)まで、東京・シアタークリエにて。その後、愛知、大阪、福岡でも上演される。チケットは発売中。
2017年07月04日ミュージカル『RENT』の公開ゲネプロが1日、東京・シアタークリエで行われ、村井良大、堂珍嘉邦、ユナク(超新星)、青野紗穂、ジェニファー、平間壮一、丘山晴己が取材に応じた。同作は1996年の初演以来、アメリカ・ニューヨークのブロードウェイで12年4カ月のロングランを行い、日本を含む世界15カ国以上で上演された名作ミュージカル。2006年には映画化され、シアタークリエでは2008年から4回上演されている。20世紀末のNY、イーストヴィレッジを舞台に、HIV感染、同性愛など様々な背景を持つ若者たちの葛藤を描く。村井、堂珍、ユナク、ジェニファー、平間は2015年版から続投となるが、村井は「マークはいろんな方が演じられるんんですけど、続投できたのは初ということで嬉しい気持ちと、広めなければという気持ち」と心境を表す。キャスト陣についても「前回に甘えてない、もっといいものにするぞというのがすごく素敵」と称賛した。また、ボーカルデュオ・CHEMISTORYとしての活動も再開した堂珍は「作品の意味がすごくありますし、愛に溢れてるし、自分の中ではかけがえのないもの」と同作への思いを語り、「新しいキャストの皆さん含めて、2年前よりかは確実に深まってるところがあるので、武器として色濃く演じることができたらいいな」と意気込んだ。ユナクは「緊張感も違うし、雰囲気も違うから。もっといい芝居を見せられる自信はあります」と自信を見せ、平間も「自分の人生もすごい出てくる作品だと思ってて、それぞれにまたいろんなことを経験して、深まったなという感じがしましたね」と実感を語る。一方、初出演となる青野は「できあがってる世界の中に新しく呼んでいただいた。サポートももちろん、あったかい愛に包まれてるというのがありました」と他のキャスト陣に感謝。丘山も「いっぱいサポートしてくれた。とっても大好きな作品なので、安心してできました」と、新たなカンパニーの良い関係性を見せた。東京公演はシアタークリエにて7月2日~8月6日、愛知公演は愛知県芸術劇場大ホールにて8月10日、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて8月17日~22日。福岡公演は福岡市民会館にて8月26日~27日。
2017年07月02日モデルの紗羅マリーが、来年7月2日(日)より上演されるブロードウェイミュージカル「RENT」で、舞台初出演することが決定した。20世紀末のNY・イーストヴィレッジ。映像作家のマークは、友人で元ロックバンドのボーカルのロジャーと古いロフトで暮らしている。夢を追う彼らに金はない。家賃(レント)を滞納し、クリスマスイヴにもかかわらず電気も暖房も止められてしまう。恋人をエイズで亡くして以来、引きこもり続けているロジャー自身もHIVに感染しており、せめて死ぬ前に1曲後世に残す曲を書きたいともがいている。ある日彼は階下に住むSMクラブのダンサー、ミミと出会うが、彼女もまたHIVポジティブだった。一方のマークは、パフォーマンス・アーティストのモーリーンにふられたばかり。彼女の新しい相手は、女性弁護士のジョアンヌだ。仲間のコリンズは暴漢に襲われたところをストリートドラマーのエンジェルに助けられ、2人は惹かれあう。季節は巡り、彼らの関係も少しずつ変わってゆく。出会い、衝突、葛藤、別れ、そして2度目のクリスマスイヴ…。「RENT」は、1996年にNYの小さな劇場で誕生し、わずか2か月後にブロードウェイに進出、トニー賞4部門、ピューリッツアー賞、オービー賞など数々を受賞。新しいミュージカルの歴史を刻んだ“伝説”のブロードウェイミュージカル。アジアやヨーロッパを始め、いまでも世界中で上演され、ファンを生み出し続けている。今回このミュージカルに出演することが決定したのは、モデルの紗羅さん。13歳からモデルとして活動を始め、「ViVi」などの女性ファッション誌を中心に活躍。現在は「SPRiNG」「NYLON」「Gina」「sweet」「VOGUE girl」など数多くのファッション誌に出演するだけでなく、東京ガールズコレクションなど数々のファッションショーにも出演し、国内だけでなく、台湾や香港、北京を始めとするアジアでのショーやイベントにも多数出演している。そんな彼女が今回演じるのは、バイセクシャルのパフォーマンス・アーティストのモーリーン役。主役のマークと別れて、ジョアンヌと付き合うなど、女性にも男性にもモテる役どころだ。紗羅さんは「初めてのミュージカル、そして初めての舞台ということもあり、とても緊張していますが、初舞台を楽しめるように、精一杯頑張りたいと思います」と意気込み、「公演は来年の7月とまだ先ですが、多くの人に観ていただけると嬉しいです」とコメントしている。そのほか、映像作家のマーク役に村井良大、マークの友人・ロジャー役に堂珍嘉邦/ユナク(超新星)、ミミ役に青野紗穂/ジェニファー、コリンズ役に光永泰一朗、エンジェル役に平間壮一/丘山晴己らが出演する。舞台「RENT」は2017年7月2日(日)~8月6日(日)の期間で日比谷シアタークリエにて上演。(cinemacafe.net)
2016年12月08日2016年の年頭にあたり、サイボウズの代表取締役社長を務める青野慶久氏は、以下の年頭所感を発表した。クラウドの力で日本社会の働き方変革に貢献謹んで新年のお慶びを申し上げます。昨年は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございます。働き方改革の声が大きくなってきている昨今。その声に後押しされるように国や企業も姿勢を変えつつありますが、まだ歩みは遅々として進まない状況ではないでしょうか。サイボウズでは多様なワークスタイルを推進し自らを変革したことで、多くのメディアから取材を受け、日本企業のワークスタイル改革を訴え続けてきました。2014年12月に公開した働くママを主人公にしたムービーは、YouTubeでの再生回数が160万回を記録。TwitterやFacebookで様々な議論を呼び、TV番組でもニュースとして取り上げられるなど非常に大きな話題となりました。2015年12月より公開した新作では、視点を母親から父親に移し、全6話の連続ドラマ形式で展開、引き続きこのテーマについて問題提起を行っております。また、東京・大阪で4125名のお客様にご来場いただいたカンファレンスでも「働き方改革」は最も重要なテーマとして位置づけ、多くの著名人とも議論を重ねました。2015年12月には、これまでのサイボウズの試行錯誤の集大成として、サイボウズとして初めて組織の考え方をまとめた書籍を出版しました。働く環境を変えるためにサイボウズが貢献できること。それはクラウドを通じて働く環境を改善させることです。弊社クラウドサービス「cybozu.com」は、2011年11月に提供を開始して以来、すでに有料契約社数は1万2000社を超え、パートナー数も昨年の170社から223社(2015年9月末)へと増加、順調に拡大を続けております。4年前の立ち上げ当初、「cybozu.com」では中小企業がお客様の多くを占めておりましたが、昨年から1000名を超える大規模な契約企業様も増えてまいりました。また、社会を支えなくてはならない存在、NPO法人向けの支援プログラムも昨年8月に開始。すでに80団体近くに導入いただきました。PTAやマンション管理組合など様々なプライベートグループでご利用いただいている無料ツール「サイボウズLive」も昨年12月にご登録者数が140万名を突破。クラウドの勢いをさらに加速することが出来ました。サイボウズだけで働く環境を変えていくことはできません。多くのお客様、パートナーとの"つながり"が最も重要な事だと捉えております。そこで、2016年のサイボウズは、"Connect"をキーワードにかかげ、展開してまいります。クラウドの普及によって、サイボウズの事業環境は大きく変化しました。2016年はシナジーを生み出す段階へと進む重要な時期です。パートナーの数が増えただけでなく、地域、領域、業界とも多様になりました。そのネットワーク化が、"Connect"の一つの取り組みであり、各パートナーの特色を生かしてパートナー同士をつなぎ、サイボウズのご提供する価値を広げていきたいと思っております。昨年7月の東京日本橋タワーへの本社移転も、そうした取り組みの一環でした。「Big Hub for Teamwork」をコンセプトとする新オフィスは、異業種の人々が集い、新しいアイデアを出し、共同で価値を創造する中心拠点になることを目的としております。さらに、昨年は仙台、松山に営業拠点を開設、大阪には営業所と開発拠点を統合した新たな事業拠点を開設しました。また、グローバル展開においても、今年で設立2年目のサイボウズUSAでは体制確立を実現、2016年の活動に確かな手応えを感じております。また、中国市場でのシェア拡大を目指し、展開を続けるサイボウズ中国でも導入実績が580社(2015年10月末)と大変好調な結果を残すことが出来ました。その他、開発拠点のベトナムオフィスも更なる強化・発展のため、2016年に移転を予定しております。国内外の拠点強化により、 "Connect"をクラウドの力で後押ししてまいります。2016年は"Connect"のキーワードのもと、集まった点を線へ、そして面にしていく活動に注力し、つながった多くの力を集結して日本企業の働き方改革に一層貢献してまいります。本年も、さらなるご支援、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。
2016年01月05日映画『アドバンスト・スタイルそのファッションが、人生』の公開にあわせて下北沢B&Bで行われた、BEAMSクリエイティブディレクター・青野賢一さん×『東京を生きる』を執筆されたライター・雨宮まみさんのトークイベントのレポート記事をお送りします。第一回の対談記事<人の言いなりになっていたら明日死ぬかもしれない>第二回の対談記事<人は歳をとると自分自身を受け入れる。私は私どうにもならない>はこちら上質なものを長く使うのは無理…かもしれない雨宮まみさん(以下敬称略):上質なものを一生使う、という傾向が最近はありますよね。でも、クローゼットの中が上質で飽きがこないものだけで構成されてたら、私はちょっと息苦しいんです。これをずっと大切に、ずっと使わないとっていうプレッシャーを感じてしまって。いくつかは、飽きたら捨ててもいい、買い換えてもいい、というものもあって欲しいなって気持ちがあります。そのときの気分で、着たいものも変わりますし。青野賢一さん(以下敬称略):僕もお店で販売スタッフやってた頃、お客さんによく言ってたのが、「一生モノなんてほんとないですから」で(笑)ほんとにないんですよ。年齢も変わるし、メンタルもかわるし、環境も変わるし。そういうことを考えると口がさけてもいえない。でもメディアはそういうこといっていかなきゃいけないのでね。でも一生モノなんてないなってずっと思ってました。雨宮:誠実に言うとしたら、5~6年は着れますよ、ってくらいですよね(笑)。青野:そうですね(笑)結果的に一生だったらいいんですけどね。気がついたらそのくらい長く使ってるって位がちょうどいいかなと。スタイルを持つという到達点雨宮:この映画では、スタイルを持つということが一つの到達点となっていますよね。それってずっとみんなが目指していることのような気がするんです。自己啓発書を読んでも「スタイルを持つことが重要だ」と何百回も言われるけど、なかなか持てないなと感じます。青野:そもそもスタイルってどういうものなんでしょうね?流行という意味でファッションを考えるとその時その時とっかえひっかえしても、ファッショナブルだけど、それはあなたが着なくても、トレンドが担保されている状態ってことですよね。それを繰り返していくと疲れていくだけじゃない?ってことはわかるんですけどね。雨宮:そうすると、逆に「この服は私が着なかったら誰が着るんだろう?」っていうのを選ぶのはありですね。青野:なんか、服に呼ばれることってないですか?お店に行って、あれ?って。雨宮:あります。パッと見かけて「あれだ!」と思うこともありますし、プレセールで見て、さらにセールの終わりかけの頃に、何回も値札を貼り直されて70%offとかになってるどうしようもない服を、「これは私が着ないと誰も着ないかもしれない」と思って買ってきちゃうこともあります(笑)。妙に愛おしくなっちゃったりして。青野:ありますよね!お店に入って見回したら、なんかあの色のあれが気になるなって。あるんですよね。で着てみたら、やっぱりよかったって。この人しか着られないとか、着てあげないと…というのはいわゆる流行、ファッションとは違うレベルの感覚ですよね。お直しして着る服青野:あと、今年は着られなさそうな、前シーズンのものを直して着ることはありますか?雨宮:祖母が洋裁ができるので、袖を切ってもらったり、ワンピースを巻きスカートに直してもらったりはありますね。でも身近にできる人がいなければ、なかなか難しいかもしれません。自分ではせいぜい裾上げ程度かな。青野:でも、それ、すごくいいなあと思うんですよね。『アドバンスト~』のなかでもカスタマイズする人も結構いて。自分の髪の毛でつけまつげを作ったりする人とか。自分でどんどん手を入れて、ちょっと形を直せば今シーズンも着られる、服って直せるんだよってことはもっと知ってほしいですね。雨宮:そうですね、丈は直しやすいですし、ボタンを変えるのも簡単ですね。青野:ボタンは効果ありますね!雨宮:あと、アクセサリーも簡単なものなら、今はすごく作りやすくなってますね。パーツ屋さんが増えて、イメージに近いものを作りやすい。そういう工夫はしやすいですね。青野:それが、既製服をより自分の方に引き寄せることになりますよね。それこそがファッションがスタイルになっていく、一つの契機だってことはあると思います。正解が狭まる怖さ青野:これってどういうふうに着るんですか、何に使うんですか?っていう質問はお店でもよくあるんですが、そんなの好きにやればいいじゃん、って僕は思ってしまうんです。どう使えるかっていうよりは、これこういう風に使えるじゃんとか、柄が気に入った布があったとしたら、シャツ、ワンピ、カーテン、テーブルクロスでも、色々できるんですよね。でも、「これはどういうもの?」と聞いてしまうと、物の可能性をどんどん消していってしまってもったいないなって。雨宮:正解が欲しいんですよね。「あの人、テーブルクロス巻いてるんじゃない?」とか「後ろ前を逆に着てるんじゃない?」と思われたくないって気持ちが強い(笑)。誰が見ても、「あの着方で正しいんだな」っていう答えが欲しいなという気持ちは、私にもあります。青野:なるほど。今親切な世の中だから、これはこうしてください、とだまってても何でも進んでいくということはすごく多いと思うんですけど、そこで失ってきてしまった視点の多様性っていうものも復権するとよさそうだなと思います。雨宮:そうですね、自分にとって少し謎なものに挑戦したりするのも重要ですね。私、最近大きい花瓶を買ったんですけど、ハイビスカスの模様がついてるんですよ。 これ、どうしようと思って。ハイビスカスを活けるのも変な気がするし、ハイビスカス以外は合うのかな?とも思うし。どうしろっていうんだろうと(笑)。でも意外に使うのが楽しいんです。私の場合はこうやって使った、ということでいいんだろうなと。うまくいくと嬉しいんですよ。失敗しても、部屋の中のことですし。青野:服の着方も結構似ていますね。僕、よくやるのが、家から近所のスーパーにいくときに、この組み合わせやってないけどやってみようって10分だけその恰好でいくんです。それで、歩いてて嫌な気分じゃなければ、これいけんのかな?ってなります。電車乗っちゃうと最後って感じするじゃないですか。雨宮:(笑)。そうですね、気心の知れてる人がいるときに着ていったりするのもいいですね。変だったら容赦なくツッコまれるような関係の人たちとの飲み会とか、実験の場にはちょうどいい。人との関係性の中で楽しむ服雨宮:私は、すごく派手な格好をすることに少し怖さを感じてるところがあるんです。でも、私のように「できない」と感じてる人が多いからこそ、こういう本(『アドバンスト・スタイル』)が何度でも世の中に出てきてくれるんだなと思います。青野:特に日本だとロールモデルみたいなのが求められるじゃないですか。だから、単純に憧れをもって、めざすものがあるのは必ずしも悪いことじゃないなって。最後にですが、今、せっかく服が好きで好きなように着られるんだったら、憧れを持つのもいいし、シンプルに楽しんで制約なく服を着れたらいいなあって思います。僕は誰と会うとかってことを大事にしているので、派手な方向に振り切ることは中々ないんですが、人との関係性の中でファッションを楽しみたいですね。雨宮:コミュニケーションとしての服ですよね。私もそういう風にも楽しんでいけたらいいなと思っています。―それでは、今日はありがとうございました。
2015年09月02日映画『アドバンスト・スタイルそのファッションが、人生』の公開にあわせて下北沢B&Bで行われた、BEAMSクリエイティブディレクター・青野賢一さん×『東京を生きる』を執筆されたライター・雨宮まみさんのトークイベントのレポート記事をお送りします。第一回の対談記事<人の言いなりになっていたら明日死ぬかもしれない>はこちら路上で知らない者同士がとるコミュニケーション青野賢一さん(以下敬称略):東京は、全然知らないもの同士が路上でコミュニケーションすることって、スナップ撮らせてください、位しかないですよね。雨宮まみさん(以下敬称略):海外だと、すれ違うときに普通に「その服素敵ね」とか言う人、いますよね。日本ではあんまりないですが、たまにお歳を召した方に「その帽子いいわね、どこで買ったの?」とか、普通に訊かれることもあったりして。そういうの、言えるといいなあと思うんです。自分も素敵な人に「素敵ですね」とただ言いたいときがあるんですが、不審者と思われるのが怖くて。青野:ガードが固い感じですよね。街を歩いている時でも、なるべくそういうものを遠ざけたいというか、面倒くさいものを避けたい気持ちは確実にありますよね。雨宮:ただ一言、賞賛したいだけなんですけどね。でも、そういう声のかけ方に慣れてないので、どうしても不自然になりそうです…。青野:そこで、うまく伝わればいいんですけどね。なんて一言目にしようとか考えちゃう(笑)。『東京を生きる』著者:雨宮まみ(大和書房)雨宮:『東京を生きる』でも書いてるんですけど、たまに本当に素敵な人を見かけることがあって、そのコーディネートやその人の佇まいをしっかり見たくて、しばらくそっと追いかけちゃったりすることがあります。ほんとは写真撮りたいくらいなんですけど…。我慢して、目に焼き付けてます。青野:本の話が出ましたね。今、雨宮さんが目に焼き付けるといいましたが、ぼくは『東京を生きる』を読んで、あなたの目線の強さというか、見る力がすごいなと思って読んでいたんです。なんでもない景色に関するディテールの言及の仕方とか、人の姿を見る視点がすごいなと。だから僕も今日気が抜けない感じで(笑)。それは自意識過剰かもしれないけど、そう思ってしまうほど、目の力が凝縮されている本だなって。雨宮:見るのは確かに好きなんですよね。でも、自分の見たものの中からいいものを選べるかというとそうでもなくて、たくさん見ていると、どれもいいと思ってしまうんです。東京って、本当に色んなスタイルがあって、家具や服、全てにいい物があるから、高いものも安いものも、北欧もアンティークもいいなとか思っちゃって。でも、それぞれはセンスのいいものでも、ごちゃごちゃに置いて合うわけじゃないんですよね。ふと振り返ると、だいたいごちゃごちゃになっているので、『人生ががときめく片付けの魔法』を再読しては、捨てに捨てまくったりしてます(笑)。そういう人、すごく多いと思います。日本の褒め言葉「かわいい」の相容れなさ雨宮:『アドバンスト・スタイル』のような世界観が、東京で成立しない理由のひとつとして、『女の子よ銃を取れ』という本でも書いたんですが、日本では「かわいい」っていう褒め言葉がすごく強いんですよね。「かわいい」って、年齢を重ねていくこととは相容れないじゃないですか。「かわいいおばあちゃん」みたいな言い方もあるけど、ちょっとバカにしてるところがある気がして、私はあまり好きじゃないんです。かわいいかかわいくないかしかないのかな、と思ってたときに、「ティムガンのファッションチェック」という、素人が変身していく番組を見たんです。そしたら褒め言葉がすごく豊富で。「存在感がある」「すごくシックだね」「ゴージャスだよ」とか…。「かわいい」とか「きれいだね」はほとんどなかった。こんなにたくさんの褒め言葉があるのに、なぜ「かわいい」だけになってしまうんだろうって、褒め言葉の貧しさを感じてしまいました。「かわいい」以外にも、自信を持たせてくれる言葉はたくさんあるのに。青野:かわいいといっときゃ、何か伝わっている気がするみたいなのはありますね。雨宮:どんなに褒められても、「かわいい」と言われないと不安になる気持ちも正直あります。「かわいい」と言われることが好意の証、みたいに思っちゃうんですよね。青野:すごくレンジが広い言葉ですよね。なので、便利な言葉というところはあるかもしれません。雨宮:ちょっと褒める時に、ほとんどその言葉でまかなえるので、豊かな言葉ではあるんですけど、歳を取るとやっぱりかわいいと縁を切らなきゃならなくなるっていうことがすごく恐怖で。でも『アドバンスト~』のこういう形で美しく着飾っている人を見ると、かわいいとかにこだわってる場合じゃないよなって。元気付けられます。力強いですね。青野:パワフルですよね。白いフリルのついた傘が映画に出てくるんですけど、可愛いという言葉で表現されるような小物でも、たとえば違うスタイリングをしたら、また違う存在感や価値を与えられる。どういう風に組み合わせるか、ということで「かわいい」ではなく、スタイルが生まれるってことはありますね。必ず読み返す『エレガンス』という本雨宮:『エレガンス』というイギリスの小説があるんですが、美から遠ざかっていたアメリカの女性がイギリスに移住して変わっていくというお話なんです。元気がないとき、必ず読み返す本で。ある時、彼女がアスコット競馬に行くための帽子を買うことになって、他の人たちと同じような、ツバの大きい派手なものを買おうとするんですけど、そこへ通りがかった素敵なマダムが「あなたにはそれお似合いにならないわ。もっと小さくてベールのついた帽子が似合うわ」と言うんです。彼女には本当にその帽子が似合ってしまう。でも、「周りから自分は浮くのではないか?」と不安を口にすると、「溶け込むのは女学生まで。人と違うことは罪ではないのよ、財産です」と言われる。まるで日本のようなシチュエーションだなと思ったんですが、イギリスでもこういうことはあるんだなと。文化の違いはあるでしょうけど、特に『アドバンスト~』の映画を観ていると、ニューヨークだからみんなが自由に生きてるって訳ではなくて、やっぱり戦って得てきた自由であり、個性なんだなと感じました。青野:素敵な本ですね。似合うでいうと、歳を重ねたからこそ似合ってきたものってあったりしますか?雨宮:シンプルな服ですかね。似合うというか、昔はとにかく飾りがついているものがおしゃれだと信じてたので、シンプルなのが着れなかったんです(笑)。あと、失敗を繰り返してきた分、似合うものはわかってきたのですが、似合うものも少しずつ変わっていくので、安全圏から半歩出るようなものを選びたいなと。青野:やっぱりそういう積み重ねみたいなものがありますよね。映画に出てくる方々って私たちよりもっと積み重ねがある方ですから、ただ、自分が着心地が良いとか似合うだけじゃなくて、さっきおっしゃったように半歩でて、少しづつアップグレードしてこられた感じが、服だけじゃなく、発言からも感じられますよね。雨宮:そうですね、センスは別に最初からあるものじゃなくて、磨いていけるものだっていうセリフも映画内でありましたもんね。青野:やっぱり突然変異でここにはやってこないですよね。僕は今47歳なんですけど、昔はベージュが似合わなくて全然着られなかったんです。でも今は髪が結構白くなってきて、そうなってくると、突然着られるようになってくる。そういう体験があるので、この歳になってから着られないものって当然あるんですけど、この歳になったから、着られるものもあるんだなぁって。雨宮:歳をとって自分の見た目がフレッシュさを失った時こそ、派手な服を着ると、明るさが足されていい感じになったりしますよね。若い頃に着たら過剰だった服が、歳を取ると以外に似合ったり。青野:若い人がパンとしてて派手なのは、まぶしくて見てられないことはありますね。雨宮:まぶしくて見てられないって(笑)。私、「人は歳をとると自分自身を受け入れるようになるわ、私は私、どうにもならないでしょ」っていうセリフがすごく好きで。私自身、自分を受け入れるのに時間がかかったタイプで、やっと受け入れることができても「今朝のこのほうれい線は受け入れられない…」とか思ったりして(笑)。受け入れないといけないものはどんどん増えていくんですよね、でも同時に、受け入れるとどんどん軽くなる気がしています。【次回に続きます。お楽しみに!】
2015年08月27日今回は、映画『アドバンスト・スタイルそのファッションが、人生』の公開にあわせて下北沢B&Bで行われた、BEAMSクリエイティブディレクター・青野賢一さん×『東京を生きる』を執筆されたライター・雨宮まみさんのトークイベントのレポート記事をお送りします。映画『アドバンスト・スタイルそのファッションが、人生』とは?NYの街角を闊歩する、over 60のおしゃれな女性たちを紹介したファッション・ブログ「Advanced Style」。このブログからはじまった写真集は世界中でベストセラーとなり、ついには映画公開となりました。ブログにも登場するエレガントな七人を四年間にわたって密着した、素敵なドキュメンタリー映画です。人のいいなりになっていたら明日死ぬかもしれない青野賢一さん(以下敬称略):そもそも僕らはなぜここにいるのか、の話からしましょうか。雨宮まみさん(以下敬称略):私は、Numéroという雑誌で、『アドバンスト・スタイルそのファッションが、人生』に関して、一ページ映画評を書かせていただいたんですよね。青野:僕は、劇場用パンフレットにエッセイを書いたり、雑誌『装苑』でやはり映画にまつわるエッセイを書かせていただいたり。そういうことで私たちは座ってます。まずは、『アドバンスト・スタイル』に対する率直な感想としては、「いくつになってもファッションっていいよね」っていう当たり前の話は大前提として、出演者が歳を取っていくことに関するシークエンスが印象的でした。雨宮:そうですね。本当に生きること、装うことが戦いというか、今、人のいいなりになっていたら明日死ぬかもしれない、という切実さが感じられました。そういうことが老いを通じて伝わってくるように描かれていましたね。青野:舞台であるニューヨークと日本を置き換えるとまた違うところがあるかもしれませんね。ファッションと自分の関係性というか、ニューヨークだからこそ成立することもあります。雨宮:ありますね。出演者の有名ファッションブロガーが歩いているときに、「あなた有名人でしょ!知ってる!一緒に写真撮ってー!」って気軽に声かけるノリは、東京じゃあまりないなと。あと、『アドバンスト・スタイル』はブログから出発していますが、そういう新しいものが出てきたときに、認められるスピードもとても速いですよね。私は『アドバンスト~』の写真集を知った頃に、ちょうどL’idéalというブログを見つけたんです。まさに『アドバンスト~』の日本版のような感じで、本当に素敵で。皆さん、奇抜すぎず上品で、本人にとても似合った服装をしてらっしゃるし、パーフェクトだからどこにいても違和感がないんです。かといって周りには埋没していなくて。打ち破る人の価値雨宮:私の祖母もこの『L’idéal』を写真集(『Over60 Street Snapいくつになっても憧れの女性』)で見ていて、とても喜んでましたね。祖母は福岡に住んでいて、おしゃれで、マリメッコとかも好きなんです。でも、「こんな派手な花柄のバッグ持ってたら、ついにボケたと思われるから」と言って買わなかったり、コムデギャルソンの金色の財布を持ってるんですけど『カラスに襲われる』とか言って、滅多に使わなかったり。私が銀色のクラッチを持ってたら『そんな目立つバッグ持ってたらひったくられるから、エコバッグに入れなさい』とか言うんですよね(笑)。やっぱり上の世代の方は打ち破るのが大変なんだなと思います。だからこそ打ち破ってる人の姿には価値があるなって、L’idéalをみて感じました。福岡といってもうちは田舎のほうですし、もっと都会のほうだったり、関西のように違う文化圏だとまた違ったりするんでしょうけどね。青野:そうですね。ちょっと失礼ですけど、「大阪のおばちゃんの代名詞はヒョウ柄」みたいな言い方されますよね。ビームスで89年頃に大きな店が大阪にできたんです。その時の商品の配分を思い出すと、同じブランドの中でも、やっぱり大阪用はめっちゃ派手な服ばっかりで(笑)。もちろんちゃんとそういうのが売れるお店とお客さんの関係性っていうのがあるんですが。雨宮:大阪に行くと、派手なものに対して躊躇しない姿勢が気持ちよく感じるんです。むしろ、地味で目立たないものなんか買っても意味ないじゃん、ぐらいの感覚がありますよね。でも、東京では目立つものに手を出すのに躊躇しちゃう。自分も人も、他人の視線に怯えてるな、って感じることはあります。青野:特にリアルな場面とか、対面する場だと過剰にそういうのがありますね。ただ一方で、インスタグラムとかであれば逆に個性を全面に出していく。そのアンビバレントなところの面白さは現代にあるなと感じます。埋没しないファッションって?『東京を生きる』著者:雨宮まみ(大和書房)雨宮:青野さんはお仕事柄、ファッションには気を遣われていると思いますが、埋没しないようにとか、逆に浮かないようにとか、そういうことは考えます?青野:僕はそんなに考えてないかも。一番重要なのは今日誰と、どんな場所で、ってことかなあ。人は特に大切ですね。 短パンはないだろうとか。今日だったら、この作品に出てくる人と派手さで同じ土俵には立てないし。だから落ち着いたカラーかな、でもネクタイはちょっと下北沢の場所的に違うかな、じゃあドットのスカーフでも垂らそうかな、とかそういうのが楽しめるタイプなので、それは考えます。埋没、溶け込むかとかは考えないかな。雨宮さんはどうですか?雨宮:例えばですけど、オープニングパーティ、レセプションパーティー、とか言われるともう身構えますね(笑)。「パーティー」って、みんなどれくらいのテンションでキメキメで来るのか教えて欲しいんです。行き慣れてないと、わからない。青野:ああいうのは一番難しいですね。大体、和装でくる方は何人かいますよね。鉄板だし別の世界にいってる感じもあるし。でも、あれはあれでずるいなと僕は思っちゃうんですけど(笑)。雨宮:和装は逃げ…!(笑)私の研究によると、文化系の女性には和装逃げに走る人と、チャイナ逃げに走る人がいるんですよね。私はチャイナ逃げ派なんですが…。知性もありつつ個性も見せつつ、なおかつ格式もあるというのが可能かなあ、と自分では思っているんですが…(笑)。アイコニックなものは落ち着けない青野:ファッション系の催しだと、特に女性はハイブランドの人も多いですよね。あえてそっちに突っ込んでいったりすることもありますか?雨宮:正真正銘のハイブランドは、正直買えないです。でも確かに、試写会なんかでもファッション誌の方はすぐわかりますね。最新のアイコン的なものを必ず一つは身につけていらっしゃるので、これがファッション誌の世界なんだなぁとはよく感じます。青野:でも、そういうところでいうと、ぼくはアイコニックなものは敬遠してしまうタイプかもしれません。悟られたくない気持ちが、少しあって。そういう感じで服を着るのって自分に関していえば全然落ち着けないんですよね。ロゴが入っているものも興味ないですし…。ロゴものを、本気で着てるとちょっときついじゃないですか。雨宮:(笑)。 本気で着てるかどうかの区別は、仲良しじゃないとわからないですもんね。この人は洒落で着てるんだなぁとか、友達はわかってくれても、知らない人が見ればただのロゴ好きな人に見えちゃう。青野:ロゴものは難しいところですよね。わかりやすいんですけど、逆にそれが足かせとなってしまったりして、どっちもどっちみたいなところがあるかなと思います。【次回に続きます。お楽しみに!】
2015年08月19日「国内の有料契約社数ではおそらくSalesforce.comを抜いている」サイボウズの青野慶久社長は11月28日に都内で開催した「cybozu.com カンファレンス2014」の基調講演で、クラウドサービス「cybozu.com」の好調ぶりをアピールした。2011年11月に提供を開始したcybozu.comは、「安心運用」を特徴とするクラウドサービス基盤。グループウェア「サイボウズ Office」「Garoon」や業務アプリ開発ツール「kintone」をクラウド上で提供し、インフラ面もサイボウズが設計から開発、運用している点を強みとする。2014年は特にPaaSのkintoneが堅調に伸びており、契約数で前年比260%成長を記録したという。青野社長は「思い返せばIT業界は大型コンピュータの時代もPC、インターネットの時代も欧米企業にプラットフォームを取られてばかり。クラウド時代こそ国産PaaSで日本企業がシェアを取っていきたい」と話し、そのためには、パートナーの協力が必要不可欠だと付け加えた。グローバルでは、特に中国市場が好調で、導入企業数は480社に上った。2014年8月サンフランシスコにオフィスを開設した米国市場では20社の契約が決まったという。1200人が登録するデベロッパーネットワークにも力を入れており、2014年に全国20カ所で開催したkintoneに関する勉強会も積極的にサポートしている。そのほか脆弱性を発見した人に報奨金を出す「脆弱性発見報償プログラム」を実施するなど、脆弱性対策も引き続き強化中だ。同プログラムでは、確定しているだけで計800万円の報奨金を支払う予定としている。○「日本の課題を大企業や政治家のせいにしてはいけない」(青野社長)青野社長の基調講演のメインテーマは「この変化はリスクか、チャンスか」。競争のルールも変わり、企業に柔軟性や多様性が一層求められているこの時代、日本はいまだ変化できずに行き詰まっていると指摘し、日本がかかえる大問題のうち「エネルギー問題」「少子高齢化」「持たざる経営」「多重下請け構造」の4点を挙げた。各項目について、以下の取り組み案を提示している。「エネルギー問題」・テレワークなどの実施による電力消費の削減・再生可能エネルギー支援「少子高齢化」・グローバル市場への進出・クラウドによる自動化や効率化・ワーキングマザーや高齢者に焦点を当てたワークスタイルの確立「持たざる経営」・クラウドソーシング、クラウドファンディングなどのクラウド活用・社外とのコラボレーション強化「多重下請け構造」・スパイラルアップ開発へのシフト・利益主義から幸福主義の最大化これらの取り組み策を実施している企業として、講演内では朝日啤酒(中国)投資有限公司(アサヒビール中国)、ジュピターテレコム、ソニックガーデンの事例が紹介された。青野社長は「日本の課題を大企業や政治家のせいにしてはいけない」とし、各企業がこの直面する課題に向き合う必要があると提案している。
2014年11月28日JITB運営委員会(主催:ダンススクールS.)は19日、兵庫県尼崎市・尼崎スポーツの森アマラーゴにて「尼フェス Jack in the Box2014」を開催する。○"兵庫県尼崎市密着"のダンス音楽フェスを開催同イベントは、兵庫県が後援する、数千人規模の"兵庫県尼崎市密着"のダンス音楽フェス。今回で4回目の開催となる。音楽・ダンス・歌・エンターテインメントを通じ、地域の人々に楽しさ・驚き・感動を提供することを目的とする。また地域の企業に参画してもらうなど地域に特化した取り組みを提案することで、「コミュテイ=絆」作りに貢献することを最大の目的としているという。当日は、「音楽ライブ」や「ダンスショーケース」、賞金10万円の2on2ダンスバトル「TRUST×Switch 2ON2 DANCE BATTLE in Jack in the Box2014」、MOYORA!のDJsayuritaが贈る賞金10万円の「KPOPカバーコンテスト」などを実施する。音楽ライブは、SPECIAL GUESTとしてJAY’ED、CHEHON、KENTY GROSS、KIRA、GUESTにLUGZ&JERA、真之介、青野紗穂、Tinachloe、FUMIYAを迎え、開催する。開催日は10月19日。場所は 尼崎スポーツの森 アマラーゴ(屋外プール)。料金は、3,000円(税別)。
2014年10月15日