息子のイヤイヤ期を経験するまでは「とにかく泣き叫ぶ」「どうしようもない」という印象でした。しかし、実際にはイヤイヤの理由はいつも明確で、うまく対処できれば回避できるように感じました。個人差が大きいとは思いますが、うちのイヤイヤパターンとその対処法をお伝えします。 集中していることを中断させられるとき2歳の息子がおもちゃで遊んでいるときや動画を見ているとき、無理にやめさせようとすると「まだ遊んでるの!!」と本気で怒られます。言うこと聞かないな〜とイライラしていましたが、突然やめさせられるのは自分だって嫌だよなと思うようになりました。 そこで、早いうちから「もうそろそろやめようか〜」「お片づけできる?」と何度も声をかけるようにしました。すると、声かけのあと数分待てば自分のタイミングでスッとやめてくれるようになったのです。私自身に根気強く声かけできる心の余裕、子どものタイミングを待てる時間の余裕があることが重要となるため、セルフコントロールを心がけています。 欲しいものが手に入らないときスーパーでお菓子、ジュースを手当たり次第に欲しがる息子。「ダメだよ」と言うとイヤイヤもヒートアップし、収拾がつかなくなって逃げるようにスーパーを出ることも。 そこで、欲しがるものを1つは買ってあげるようにしています。そうすれば1つ目から否定する必要はなくなり、2つ目を持ってきたときは「どちらか1つだよ。どっちがいい?」と聞くようにすればOK。息子も本当に欲しいものを考えてくれるようになりました。 たまに、気をそらす作戦として「これ持てる? 重いかな〜?」と牛乳パックなどの少し重めのものを渡すことも。「持てるよ! ほら!」と本人も楽しくなって、物欲から気をそらすことができました。 自分が行きたい道に行けないとき保育園から家への帰り道は、ひとりで歩くときの3倍の時間がかかります。家とは真逆の方向を指差して「こっち! こっち行く!」と言うことは日常茶飯事。ある程度の回り道であれば行くのも手ですが、できれば最短ルートで帰りたい。 そんなとき私は、「あっちはブーブーがいっぱいで、ガシャーンてなるよ(危ないよ、という意味)!」「ほら、こっちに行くとバスが見えるよ!」「今日はパパが早く帰ってくるから、早く帰らなきゃ!」とたくさんの言葉を身振り手振りでオーバーに伝えるようにしています。まだ息子が言葉を理解していない時期から続けており、意味は理解できずとも「何かただならぬ理由がありそうだ......」という顔をしてついてきてくれるようになりました。 わが家での対処法をお伝えしましたが、もちろんうまくいく日ばかりではありません。何をしてもだめで、「も〜!!!」とイライラが爆発してしまうことも。それでも、自我形成に重要とされるこのイヤイヤ期の息子の感情を否定することなく、かつ自分も疲れずに楽しく受け流していけたらいいなと思っています。 著者:高橋さちこ2歳男児の母。新卒で営業職に就き、妊娠を機に退職。その後就活・保活に成功し、現在は働きつつ妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年07月18日魔の2歳児と言われるイヤイヤ期。苦労しているママは多いと思います。例にもれず、わが家にも娘のパワフルなイヤイヤ期が到来しました。もう知らないよと突き放したり、わかるわかるとなだめてみたり、時には死んだふりをしてみたり(笑)。そんな中で、娘に効いたあるひとことを発見したので紹介したいと思います。第2子だから?女の子だから?激しいイヤイヤ朝起きてから寝るまで、何を言っても「ややー!」な2歳の娘。自分でできないのに自分でやる!親が決めることは何でも「ややー!」な毎日。一度イヤイヤが発動すると、どんどんエスカレートし、ひっくり返り、足をばたつかせ、大粒の涙を流しながら狂ったように大声を発します。なんとかこの激しいイヤイヤが発動しないようにと、娘に気を遣いながら過ごす毎日…。現在4歳の息子もイヤイヤ期はありましたが、それほど苦労せずにすんなりと過ぎたので、娘のイヤイヤ期に「これは第2子だから?女の子だから?なんて手強いんだ」と頭を抱えていました。外での対処に疲れ、一緒に出掛けたくない日も公園では、気に入らなければひっくり返り、スーパーではカートを押したい、商品を触りたいと大騒ぎ…。好奇心旺盛なのはいいことですが、危ないことや社会のルール的にNGなことはこちらも譲れません。ダメと止めるとイヤイヤが発動。外で激しいイヤイヤが始まると、なんだか人の目が気になってこちらも焦ります。怒ってもなだめても落ち着かず、暴れ狂う娘を抱えて、その場を強制退場するのは日常茶飯事。疲れ果てて上の子にまでイライラしてしまう始末です。スーパーに娘を連れて行くのが怖くなり、徒歩2分のスーパーをとても遠く感じるようになりました。お出かけ前にイヤイヤ発動!ピンチを救ったひとことある日、出発時間が決まっているときに、ここぞとばかりにイヤイヤが発動。晴れているのに、「ながぐつはいてく!」と言ったのに対し、「スニーカーにしよう」と言ったら、「ややー!おでかけしない!」とはじまりました。娘はどんどんヒートアップし、なぜか洋服をすべて脱ぎ始め、玄関でオムツ一丁で大泣きして叫んでいます。こちらもあせって共感したり、自分で選ばせたり、手を尽くすもまったく効かない…。もう無理だ!と、時間通りに出発することを諦めて、「気持ちをわかってあげられなくて」「ママの都合に合わせてもらって」と、いろいろな理由を思い浮かべながら、『ごめんね!』と謝ったら、なんと娘が泣きやみ、急に落ち着き始めたのです。えっ!?とこちらが困惑しながらも、おそるおそる服を着ようと促すと、素直に服を着てくれるではありませんか。しかも、自分でスニーカーを手に取り、「クックはく!」と。「ありがとうね」と伝えると、にっこり笑って「おでかけするー!」とすっかりご機嫌になったのです。結果的にこの日は予定通りに出発でき、一日を穏やかに過ごすことができました。先に謝られると必要以上に怒ることができなくなる!?現在もイヤイヤは相変わらずの毎日ですが、娘には『ごめんね』のひとことが効果的なようです。大人でも先に謝られると、それ以上怒れなくなり、すっと落ち着くことがありますよね。すべてではなくても、何らかの形で自分の言い分が相手に通じたと感じるからかもしれません。娘も『ごめんね』と言われることで、ママに自分を分かってもらったと感じているのかなと思います。千差万別のイヤイヤ期ですが、もしかしたら、この『ごめんね』で落ち着く子がいるかもしれません。手に負えないイヤイヤが発動したら一度試してみてください。<文・写真:ライターさつき>
2020年07月14日若者に支持されているミステリー作家・木元哉多の「閻魔堂沙羅の推理奇譚」シリーズをこの秋ドラマ化することが決定。中条あやみがあの世の裁判官に扮し主演を務める。閻魔堂沙羅(えんまどうさら)は、死者を天国に送るか、地獄に送るかを決めるあの世の裁判官。彼女のもとにやってくるのは、誰かに殺され、現世に思いを残してきた亡者ばかり。生き返りたいと泣きつく彼らに沙羅は“自分の死の真相を突き止めるのが条件です”と言い放つ――。亡者たちは生き返るために必死に推理を繰り広げるが、その中で事件の真相だけではなく、生前、自分が一生懸命生きてこなかったということを思い知る…。本作は、中条さん演じる閻魔堂の主・沙羅が、生き返りを願う亡者に“誰に、なぜ、どのように殺されたか”を推理させるゲームを仕掛ける、つまり、被害者に自分で自分の殺人事件の真相を解決させる異色のオムニバスミステリードラマ。今回の役どころについて「いろいろな意味でビックリしました!」と話すも、「いつかこのような特殊な役を演じてみたいと思っていたので、沙羅になれる事が楽しみです!」と撮影が楽しみだとコメント。また「閻魔堂にやってきた亡者に対して沙羅が諭す言葉はとても大切な意味があり、ドラマを見ている方の心にも刺さると思います」と本作の見どころを明かし、「沙羅の毒っ気もあり天真らんまんなキャラクターを大事にして、キャスト、スタッフと一緒に力を合わせて楽しい作品を作っていけたらいいなと思います」と意気込んでいる。「閻魔堂沙羅の推理奇譚」は秋、毎週土曜日23時30分~NHK総合にて放送予定(全8回)。(cinemacafe.net)
2020年07月02日私には6歳と2歳半の娘たちがいます。お姉ちゃんがいることもあり、次女はおしゃべりが早いほうでしたが、そこはまだまだ2歳児。発音できない単語も多いですし、言葉の間違いも多いです。今回は思わず爆笑してしまった次女の言葉の間違いを紹介したいと思います。 仇(かたき)をとるママ友とその息子さんと一緒に、戦いごっこをしながら遊んでいたときのことです。私が息子さんにやられるというシーンの際、「お母さんやられちゃった。〇〇ちゃん、お母さんの仇(かたき)をとってきて」と言うと、次女はおもむろに走り出しました。 そして「お母さん、取ってきたよ!」と、マッサージグッズを渡してくれたのです「仇(かたき)」という言葉がわからず、「肩たたき」だと思いマッサージグッズを取ってきてくれた次女。 最初はなぜマッサージグッズを持ってきてくれたのかわかりませんでしたが、言葉の間違いだと気がついたときにはママ友と大笑いしました。 お鼻をチンして次女の鼻が垂れていたのでティッシュで拭きとってほしく、「お鼻をチンしてきて」と声をかけました。そのとき次女はティッシュを取りに行ったのではなく、キッチンに向かい「お母さん、届かない」と言いました。 私は次女がティッシュを探しているのかと思い、「ティッシュはキッチンにはないよ」と教えたところ、次女はレンジをずっと指差し「お鼻チンする」と言ったのです。 私は温めることをいつも「チンする」と言うので、なんと鼻を温めようと思ったみたいです! OK Googleわが家のスピーカーは、話しかけると音楽を再生したり天気を教えてくれたりするスマートスピーカーです。「OK Google 今日の天気は?」などと話しかけると、こちらの指示に従ってくれます。長女はこの機能を使いこなしていて「OK Google 〇〇の曲をかけて」とよくお気に入りの音楽を再生しています。 でも長女のように言えない次女は、いつも「OKグルグル、〇〇かけて」とスピーカーに命令。それではスピーカーも反応してくれません。いつになったらGoogleと言えるようになるのでしょう。 どうやら次女は、自分の知らない単語は知っているものに置き換えてしまうよう。小さい子の言葉の間違いや言い間違いは、とてもかわいいと思います。紹介した間違いはとてもおもしろいと思ったので、大きくなっても忘れたくなく、書き残しています。大きくなったら「こんな間違いをしていたんだよ」と伝えられるように。 作画/おもち監修/助産師REIKO著者:小川恵子6歳と2歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2020年06月14日第二子が生まれて数日したころ、おむつ替えのときに出血を確認しました。長女のときにはこんなことはなかったのでビックリ。そんな私の体験談をお話しします。 新生児のビックリ! 「新生児月経」生後3日から5日ぐらいに、女児の性器から少量の出血が見られる現象を「新生児月経」と言うそうです。健康上の問題はないそうで、すべての女の子にあるわけではないとのこと。わが家も長女のときにはありませんでした。 母親からの女性ホルモンの作用で起こる現象らしく、これによって痛みや貧血が起こることはなく、特別な処置は必要ないのだそうです。 うちの子の「新生児月経」出産後の入院中、生後2日目ごろにおむつ替えをしていたら、やや明るい色の血液がおむつにほんの少量ついていました。明らかにおしっこでもうんちでもなかったので、毎朝赤ちゃんを診察してくれている小児科の先生に聞きました。 「生理みたいなものだから心配いらないし、すぐに出血しなくなるよ」とのことでした。先生の言う通り、2~3日で出血は見られなくなりました。 新生児のビックリ! 「魔乳」わが子の新生児月経に加えて、もう1つ驚いたことがありました。それはわが子のおっぱいから白い液体、母乳みたいなものがちょっと出ていたことです。 これも母親からの女性ホルモンの影響で起こる現象らしく、もう少しソフトな言い方はないのかとも思うのですが、「魔乳」と呼ばれているそうです。1週間ぐらいでおさまる新生児特有のもので、男の子でも「魔乳」が出ることがあると言われています。いったいこの子にはどれだけ私のホルモンが注入されたんだ!と、ドキドキしてしまいました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO イラスト:ののぱ著者:山田孝子不妊治療を経て高齢出産し、現在は三児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は旅行、仏像鑑賞、モノづくり。
2020年05月15日何の心配もなく、すくすく育った長男。気軽に受けた2歳児健診で、言葉の遅れを指摘されました。一歩を踏み出し、発達の専門医の診察を受けて、前向きに考えられるようになった私の体験談を紹介します。 とても育てやすい、ママ思いのいい子初めての妊娠で育児の右も左もわからず、大きな不安を抱えたまま長男との生活が始まりました。ところが、そんな頼りないママを思ってか、長男は何の問題もなく育ちました。 毎月の身体測定でも、成長曲線のド真ん中を走り続け、発育もまったく問題なし! 離乳食にもすぐに慣れ、よく食べてくれました。1歳児健診では、「順調です!」と先生のお墨付きをもらい、母子健康手帳にも「何も悩みはありません」と、自信を持って書いたことを覚えています。 かかりつけの小児科で2歳児健診を受けて…2歳を目前にして、かかりつけの小児科へ任意の2歳児健診を受けに行ったときのことです。これまで通り「順調です!」で、すぐに終わるものと思っていました。少し長い健診ののち、先生から「目は合うし、こちらが言うことはわかっているようだけど、もし2歳半になっても二語文が出なかったら、一度専門のところで診てもらいましょうね」と言われたのです。 言葉は交わさなくても、長男とのコミュニケーションはできていたので、先生からの言葉にとても驚かされました。 焦らず、温かく見守ること確かに同じ月齢の子どもに比べ、長男は言葉が出ていませんでした。2歳半になっても二語文がほとんど出なかったため、子どもの発達の専門機関である療育センターを受診しました。発達のテストの結果、発達障害とまではいかないグレーゾーンの診断。 もうすぐ3歳になる長男は、その後も定期的に専門医のサポートを受けながら、マイペースに成長中です。最初は心配しましたが、専門医からアドバイスをもらい、安心して育児に向き合えています。 周りの子どもと比べたわけではありませんが、長男の発達状況を素直に受け止め、プロに相談したことはよい判断だったと思います。長男の特性をより理解できたことで、以前より楽しく育児ができるようになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト:(c)chicchimama著者:鍜治すみの生後6カ月と2歳、2男の母。長男妊娠時の切迫早産により、9年続けた製薬会社のMR職を退職。前職では主に産婦人科領域製剤を担当。培った知識をフルに活かし執筆活動や育児に奮闘中。
2020年04月14日もうすぐ2歳になる息子。これからの育児や教育方針について、夫と私は幾度となく話し合いを重ねてきました。今の時点で正解だったと言い切れるものはまだまだ少ないですが、そのなかでも「これは意識していてよかった!」と思えるルールをご紹介します。 たくさんの人と触れ合わせる「社交性は高くて損はない」という思いから決めたルール。親族はもちろん、私や夫の友だちと触れ合う機会を多く設けています。生後6カ月ごろからは児童センターに通い、新しい人との接触に慣れる練習も。その効果もあってか人懐こく、初対面の人にでもニコニコ向かっていく子に育っています。 また、「親以外の大人の考え方に触れてほしい」という考えの私たち夫婦。今はまだ早いですが、進路などで迷ったときに相談できる大人の選択肢を増やしたい、息子の視野を広げたいと思っています。そのためにも親のコミュニティが狭まらぬよう心がけ、子どもを巻き込みながら関わっていきたいと考えています。 しかるパターンを知り、減らす言葉が完全に通じにくい今、しかったとしてもかんしゃくを起こすだけで改善がみられません。そこでしかる回数は最小限にして、親と子ども双方のストレス軽減に重きを置いています。 具体的には、「食器をひっくり返す」「私物を触られる」など普段はしかっている場面に対し、「ひっくり返しにくい食器にする」「私物を手の届く所に置かない」などの対策をおこなうだけ。しかる原因を取り除くだけで息子がかんしゃくを起こす回数も驚くほど減り、私も心穏やかに過ごせる時間がぐっと増えました。 両親が仲良しでいるここ最近で一番気をつけていることです。過去に夫と口喧嘩をしていると、息子が「パパイヤ!」と泣き出すという出来事が。私が夫と不仲でいると、息子もまねをするかもしれない......と危機感を覚えました。 夫と話し合い、息子にとって家族は「安心できる場所」であってほしいよねという結論に。「子どもが聞いているところで喧嘩しない」「両親が仲良しでいる」という約束を交わしました。今では問題なくパパママどちらにも抱きついてきてくれます。 以上がわが家で大事にしており、やっていてよかったと感じる3つのルールです。これから先も息子と真剣に向き合い、親としてじょうずに成長を促していけたらいいなと思います。 ※新型コロナウイルス感染症の感染拡大予防のため、一部地域子育て支援拠点では利用人数や時間などの制限をしている可能性があります。ご利用の際には感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:高橋さちこ1歳男児の母。新卒で営業職に就き、妊娠を機に退職。その後就活・保活に成功し、現在は働きつつ妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年03月30日こんにちは。保育士の中田 馨です。「魔の2歳児」とも言われる2歳の赤ちゃん。このころになると、何でも「イヤイヤ」といって物事が前に進まないことがありますね。そんな子どもの対応にヘトヘトになってしまうこともあると思います。今日は子どもがイヤイヤ期に入ったらどうすればいい? どんな言葉かけをすればいい? というテーマです。 イヤイヤ期とは?イヤイヤ期とは、子どもが大人の働きかけに対して「イヤイヤ」といって怒ったり泣いたりする姿が見られる時期のことです。成長過程の1つなのですが、どうしてこの時期に多く起こるのかというといくつか理由があります。 自分の想い通りにならないから頭では「できる」と思っても実際にできない。そして、そのできないことを言葉でうまく表現できないのでイヤイヤという行動になります。 大人の反応を見ている「イヤイヤ」言うことで大人が自分に反応してくれるのでしている場合もあります。自分の方を見てほしいんですね。「どうして、この子はイヤイヤと言っているんだろう」ということを、子どもの前後の行動を見て予想できると、子どもの気持ちがわかるかもしれませんね。 イヤイヤ期に大切なことは、何といっても「子どもの気持ちを受け止める」ということ。そして「共感する」ことです。 子どもの感情に同調しない子どもがイヤイヤ言ってイライラしている感情に合わせてはいけません。子どもの心と自分の心が近すぎるとママもイライラしてしまいます。心の距離は一歩引いて、子どもの様子を見れるくらいがちょうどいいですね。 物で釣らない子どもがイヤイヤ言い始めたら早く収めたいのが親心。だからと言ってその都度「じゃあ、お菓子を食べよう」とか「ジュースを飲もう」と提案するのは避けたほうがいいです。子どもも「こう言ったらお菓子が出てくる」ということを学習します。将来のことも見据えて「物で釣らなくても感情を抑えられる子に」育てていきたいですね。 イヤイヤしたときの言葉かけは?「〇〇が嫌だったんだね」と共感する子どもが急にイヤイヤと怒り出すと、頭ごなしに怒ってしまうこともあると思います。まずは子どもの気持ちを受け止めることが大切。「〇〇が嫌だったんだね」「〇〇したかったね」と気持ちに共感して、抱きしめてあげましょう。子どもは「ママが気持ちをわかってくれた」ということで徐々に落ち着き始めます。 「どっちにする?」と聞いてみる例えば、保育現場でトイレトレーニング中の子が、「紙おむつが良い、パンツをはきたくない」と言い出します。もちろん、そのときに紙おむつにするという選択肢もあるのですが、「どっちのパンツにする?」とあえて紙おむつではなくパンツを2枚見せて子どもに選んでもらいます。そうすることで、子どもの気持ちが切り替わり、「こっち」とパンツを選んでくれることもあります。 本当にダメなことをしたときは?本当にダメなことをした場合は、きちんとダメと言いましょう。ダメと伝えるときの3つのポイントはこちらです。 ・子どもと目の高さを合わせる・簡潔に伝える・頭ごなしに怒らない 例えば、滑り台でわざと危ない滑り方をした子どもに「そう滑りたかったんだね。でも、座って滑らないと頭をぶつけてしまうかもしれないよ」なんて、共感して説明しても、途中から子どもは何を言われているのかわからなくなります。なので、子どもの目を見て「危ないからダメ」で十分です。そして、「座って滑ろうね」と言い、座って滑ったら「さすが〇〇ちゃん! 素敵!」といっぱい褒めましょう。 ここはきちんと伝えたい「ダメ」という基準(わが家のルール)は決めておきましょう。大人の感情によって「ダメ」の基準が変わると、子どもは混乱してしまいます。 このイヤイヤ期は、子どもの脳がとっても発達している時期です。「できた」「できない」「うれしい」「楽しい」「かなしい」「悔しい」などの喜怒哀楽の感情をたくさん体に詰め込んで成長している時期です。実は子どものイヤイヤ期は親として成長する時期でもあります。 時には子どもの感情につられて怒ることもあっても「ああ、今日は怒っちゃった」と反省して、子どもに素直に「今日は怒りすぎてごめんね」と謝っちゃいましょう。私も自分の子どもにはそれの繰り返しです。少しずつでも親として成長していけるといいですね。著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年02月19日ウーマンエキサイトの読者の皆さんこんにちは! 5歳、4歳、2歳の三兄弟のオカンあざみです。うちの次男、こごろう。2歳3歳を過ぎ、4歳になっても「イヤイヤ期」を引きずっていたので 「魔の4歳児」 なんて言っていたのですが…最近のこごろうに、ついに変化があらわれてきたのです。ちまたでは4歳になると、イヤイヤ期が集結して天使になるなんて言われているけど、うちのこごろうったら、4歳になっても、ずーーーとイヤイヤ期だし、天邪鬼で暴れん坊だしで、天使の要素なんてひとかけらもなかった。ところが最近…■捨てとこ!?なんと、誰かが床に貼ったシールを見つけるやいなや「誰や、こんなところにシール貼ったのは。捨てとこ」と言って、わざわざシールを剥がして捨ててくれたのだ!自分が貼ったのならまだしも、だれが貼ったかもわからないのに、床に貼ってはいけないと気づいて剥がしてくれるなんて…!とかいってね、たまたまでしょう。ちょっと気分が乗ったからいい子になってるのね。なんて思ってたら…■か……片づけるぅ!?今度は、布団にもぐりこんだときにレゴブロックを見つけた、こごろう。オカンは何も言っていないのにオモチャ箱へと自ら片づけに行ったのだ!え、うそでしょ…毎日のように「片づけなさい」と叱っても、かたくなに動かなかったこごろうが!レゴを見つけたら、とりあえずそこらへんに投げるような暴れん坊なこごろうが! 自らお片づけするなんて!うん、きっと今日だけでしょ。どうせ明日になったらまたいつもの暴れん坊に戻るんだわ… ■天使だ…!あのこごろうが、自らお風呂に向かうなんて!こんな感じで、最近になってものすごくいい子になってきたこごろう。もちろん、毎回こういうわけではないけど、以前に比べものすごく素直になったし、自分で気を利かせてお手伝いもしてくれたり、準備もテキパキとするようになってきました。これがウワサの天使の4歳児!いままで実在することすら疑っていたけど、本当にその日はやってきた。もしかしたら一時期の気まぐれかもしれませんが、こごろうがまたひとつお兄ちゃんになって、うれしく思います。大変だったイヤイヤ期に少し終息が見えてきました。ただ、そんな矢先に三男がイヤイヤ期に突入してきたので、まだまだわが家に平穏は訪れなさそうです(泣)というわけで、全国のイヤイヤ期の子をもつ親御さん! いつかこんな日がやってくることを信じてともに頑張りましょうね。
2020年02月10日一口におもちゃといっても、年齢ごとによって「楽しめるおもちゃ」は異なります。2歳児には、どのようなおもちゃが好まれやすいかポイントを整理してみましょう。また、男の子・女の子別での人気のおもちゃについても詳しく紹介します!2歳児へのプレゼントの選び方2歳児は、情緒・感受性が豊かになったり、運動機能も発達したりと「できること」が一気に増える時期です。成長に見合ったおもちゃを選ぶためのポイントをチェックしていきましょう。おしゃれ・実用的など子どもの好みまず、どんなおもちゃを選ぶ場合でも、子どもの好みを優先することを忘れないようにしましょう。例えば、体を動かすことが好きな子どもには乗り物を選んだり、手先を器用に動かすこと・室内で遊ぶことが好きな子どもにはお絵かきセットを選んだりといった具合です。どんなに見た目がかわいいおもちゃであっても、子どもに使ってもらえなければもったいないですよね。購入する前に、こっそり事前リサーチを行いましょう!知育玩具もおすすめ2歳児ともなれば、さまざまなおもちゃで遊べるようになります。特に知育玩具は、新生児期のおもちゃに比べて、動作が単純な物ばかりではなく複数の動作が加わり、子どもが熱中しやすくなっています。知育玩具の中にも、「体全体の運動」「手・指の運動」「言語能力の向上」などと細かく分かれているため、子どもの興味のある分野に応じたおもちゃを選んであげられるでしょう!男の子に喜ばれる贈り物はこれ子どもの性格にもよりますが、男の子・女の子によって好むおもちゃが異なります。まずは、やんちゃで活発な男の子が喜ぶおもちゃをチェックしてみましょう。体の発達に合わせた乗り物おもちゃ体を大きく動かすことが好きな男の子には乗り物がおすすめです。2歳児は、歩き始めの頃に比べて、足取りや体つきもしっかりとしてくるため、「三輪車」「ストライダー」などのおもちゃでも遊べるようになりますよ。こうした乗り物のおもちゃは、体を動かすといっても「走る」「跳ぶ」とは体の使い方が異なるため、楽しんで使ってもらえるでしょう。カラーやデザインも豊富なため、子どもの好みにも合わせやすいおもちゃです。おもちゃ以外なら図鑑がおすすめ本を読んだり、絵を描いたりすることが好きな男の子には「図鑑」をプレゼントしてみましょう。普段読み慣れている絵本よりも、多くの知識が盛り込まれている図鑑は子どもの知的好奇心を刺激します。図鑑には、「動物」「植物」「宇宙」など多くのジャンルがあるため、子どもが興味のある分野を選び、知識を深めてあげましょう。シリーズで出版されていて、コレクションをするのにも適していますよ。みんな大好きアンパンマングッズどのようなおもちゃが好きか分からなければ「アンパンマングッズ」をチェックしてみましょう!アンパンマンは、育児の中でもなじみの深いキャラクターのため、親しみを感じてもらいやすいです。子どもの成長過程に合わせて、さまざまなおもちゃが用意されているため、アクティブな子どもにはボールを選んだり、インドアな子どもにはパズルを選んだりと、おもちゃ選びに困らないでしょう。女の子に喜ばれる贈り物はこれ女の子は、外で遊ぶのが好きな子もいますが、男の子よりも室内遊びを好む傾向にあります。女の子が喜ぶプレゼントには、どのようなアイテムがあるかをチェックしていきましょう!揃えておきたいおままごとセット女の子の定番おもちゃといえば「おままごとセット」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?ママの料理や家事をする姿を見ているうちに、いつの間にか真似をしている子どもも少なくありません。ただ真似をしているだけのように思えるおままごとですが、子どもの脳にさまざまな影響を与えます。手先を器用に動かすほかにも「コミュニケーション力」「表現力」を向上させられるおすすめのおもちゃですよ。カラフルな色使いの知育玩具や絵本女の子は、おもちゃの種類を問わず、「多くの色が使われている物」「明るい色合いの物」を好みやすいです。そのため、おもちゃの種類に迷ったときには、カラフルなデザインの物を選ぶと喜ばれることが多いでしょう。特に「知育玩具」「絵本」は、多くのカラーが用いられており、おもちゃの内容はもちろん、見た目も子どもの興味を引きやすいでしょう。人形・お世話セットも人気女の子は、時折りまるで自分がママになったように振る舞うことがあります。お世話をすることが好きな子どもには、「お人形セット」を選ぶとよいでしょう。近年は、お人形といってもクオリティーが高く、髪をぬらすと色が変わったり、ベッドに寝かせるときには目を閉じたりと、さまざまな工夫がほどこされています。お人形の「着せ替え」や「お食事」など、シチュエーションを思い浮かべながら子どもが好きなようにカスタマイズできることも大きな特徴といえるでしょう。好みや成長に合った物を選んであげよう新生児期に比べて、できることが一気に増える2歳児には、幅広いおもちゃの選択肢があります。興味がはっきりとしてくる分、「体を動かすことが好きな子ども」「手先を動かすことが好きな子ども」と、おもちゃ選びのヒントを見つけやすいでしょう。大きくなったときに「あのおもちゃ、楽しかった!」と記憶に残るようなおもちゃを選んであげられるとよいですね。
2019年12月27日ウーマンエキサイトの読者の皆さんこんにちは! 5歳、4歳、1歳の三兄弟のオカンあざみです。子どもがイヤイヤ期真っただ中の頃は、通称「魔の2歳児、3歳児」なんて呼ばれたりするけど、その後やってくるのはイヤイヤ期を終えて素直になった「天使の4歳児」。■正直言って天使というより悪魔に!? ねぇそれいつくるん?うちの次男こごろう。4歳になったのに正直言って天使というより悪魔なんですけど。毎日毎日同じことで注意してる。それで素直に動いてくれるならまだいいけど、ぜ~んぜん言うことを聞かない。約束も守らず自分のしたいことばかりする。危ないことを注意してもすぐやめない。三男にイジワルをする…毎日の繰り返しで、ついにオカンも堪忍袋の緒が切れて、思いっきり怒鳴ってしまった。たったの4歳なのに叱りすぎだ。頭では分かっているのに、コントロールできなくなっていた。私に叱られたこごろうは、しまいには泣き出してしまい…■私も一緒に泣いたそれを見た私も一緒に泣いた。毎日同じことを言っているのにわかってくれない。怒りたくないのに、怒らないといけない。本当にしんどくて、つらくて、大人げない自分がなさけなくて、心のモヤモヤが涙になってあふれた。落ち着いて自分のことを振り返ってみた。昨日も注意したのに、今日も同じことをしている。一度言ったからには、最後までしつけをなければ親として無責任だ。それに、ちゃんと教えないと、幼稚園で悲しい思いをするのはこの子だ。そんな思考に陥って、毎日怒ってばかり。完璧を求めて頑張りすぎていたのかもしれない。 ■あどけなくて幼い寝顔を見て反省まだたったの4歳。なんでも完璧にできる訳がない。その晩、寝かしつけを終えた後、あどけなくて幼い寝顔を見て反省した。
2019年11月11日こんにちは、保育士の中田馨です。2~3歳になると他人への興味関心が高まり、お友だちとも遊ぶようになってきます。そのため、よくおもちゃの取り合いにもなります。私の保育所では今、2歳前~3歳前半の子がいますので、毎日毎日おもちゃを取ったり取られたりが勃発しています。 今回はお友だちとおもちゃの取り合いがあった場合、親はどう介入すればいいかを話します。 なぜ子どもはおもちゃを取り合うの? 子どもの様子を見ていると、お友だちから取ったおもちゃをすぐにポイっと置いて、別のおもちゃで遊び出す姿を見ることがあります。2~3歳ごろの子どもたちは、お友だちへの興味を持ち、だんだん一緒に遊べるようにはなってきますが、まだ自分で「かして」「どうぞ」ができない時期です。「かして」と言いながら、もうすでに手にお友だちのおもちゃを握っている、そんな感じです。 また、自己主張が強くなってくる時期でもあります。自分のものという所有欲が出てきます。「遊びたい」と興味を持ったら、そのおもちゃをとにかく手に取りたいのです。手に取ってみて、別のおもちゃが気になったら次に行く。まだこの時期は、それが当たり前と思いましょう。 「かして」「どうぞ」のやり取りを覚えよう友だち同士でのやり取りはうまくいかないことが多いので、大人が仲立ちしながら、お友だちとのやり取りを学ぶことをスタートします。 まずは、ママと子どもが生活や遊びの中で「かして」「どうぞ」のやり取りをしましょう。練習をしたからと言って、子どもたち同士で物の貸し借りが上手にできるとは限りません。「かして」と言われた子も、今遊んでいるおもちゃをすぐに「ハイ、どうぞ」はできないことが多いでしょう。 大人に置き換えてみてください。今読みかけの本を、横から友人に「それおもしろそうだね、今すぐかして」と言われてすぐにはかせませんね。子どもがすぐに「どうぞ」と言えなくても当然なのです。「うちの子、どうぞって渡せないけど大丈夫かしら?」と心配する必要はありません。 取り合いになったら親はどうすればいい?おもちゃの取り合いがあって、かしてもらえなかったときは「順番」を待つことを教えます。貸してもらえなかった子には、「〇〇ちゃんが遊んでいるから、次にかりようね」と言い、遊んでいる子には「遊び終わったら、次かしてね」と伝えます。 順番を待つことはなかなか忍耐力がいることですが、少しずつ我慢ができる年齢になってくるので、何度も繰り返し伝えていきましょう。遊んでいる子も「次かしてね」と言われているのでお友だちが待っていることは意識しています。しばらく遊んだら「ハイどうぞ」と渡してくれるようになってきます。 取り合いが起こった直後は、それぞれがヒートアップしていますので、大人が「かしなさい!」などと言っても伝わりません。いったんママが仲立ちして、欲しい子には「欲しかったね」、今遊んでいる子には「楽しく遊んでるもんね」とそれぞれの気持ちに共感します。そして落ち着いたところで、それぞれの子に伝えてみましょう。 お友だちをたたいたり噛んだりしたときは?子ども同士のおもちゃの取り合いで、ありがちなのが「たたく」「噛む」といった行動をしてしまうことです。このころの子どもは、まだ言葉で自分の気持ちをうまく伝えることができません。思い通りにいかないと、とっさに手や口が出てしまうのです。 自分の子どもがお友だちをたたいたり噛んだりしてしまったときは、相手の子どもやママにどう対応すればいいでしょうか。たたいたり噛んだりしたのを見たら、すぐに止め「おもちゃがほしかったんだね。でも、たたいたら痛いよ!」ということを簡単な言葉で伝えます。そして、相手の親子にもその場ですぐに謝ります。 2~3歳の子どものおもちゃの取り合いは、後々の社会性につながってきます。親ができることは、子どもがケガをしないように見守り、気持ちを代弁して言葉で伝える手助けをすることです。「今、人間関係や人との距離感、我慢することをものすごく学んでいるんだ!」と思って、温かく見守ってあげましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2019年11月06日わが家の娘に近づく「魔の2歳児」といわれる時期。娘のイヤイヤ期はどうなるのか、身構えている自分がいました。今回は、娘のイヤイヤ期について、私の体験談を紹介します。 ついに娘も2歳! イヤイヤ期スタート!?私は、娘が2歳になったらすぐに、何でもイヤイヤしてしまうとばかり思っていました。しかし実際は、2歳になった娘はイヤイヤすることもなく、以前とほとんど変化がありませんでした。 その後、第二子を妊娠。つわりが続いたことから室内遊びが増えたころ、2歳4カ月になった娘のイヤイヤ期が始まりました。それまでは毎日公園に行って思いっきり遊ぶという生活でしたが、室内遊びばかりの生活になり、ストレスが溜まったことがきっかけになったのかもしれません。 イライラしないように深呼吸!イヤイヤ期が始まってからは、「いやだーいやだー」と言って泣き出す娘に、衝動的に強い言い方をしていることが増えました。もちろん強い言い方をしても、娘は泣き止むことなく、イヤイヤはひどくなるばかりです。 どうしたらいいか考えた結果、イヤイヤ期の前にもよくしていた娘を落ち着かせる方法を試みることに。まずは深呼吸をして、子どもの両手を取り、ゆっくりと話をする。落ち着いてから、ギュッと抱きしめてあげる。それだけのことでしたが、イヤイヤ期の娘にも効果がありました。 外で思いっきり遊ばせる!また、つわりがひどい時期でも、娘にイヤイヤされてしまうよりはマシだと思い、以前のように公園で外遊びをしました。 短い時間で帰る日もありましたが、外に連れ出さなかった時期に比べると、グズる回数が劇的に減少。また、いろいろなことをやりたがるようになったので、危ないこと以外は何でも挑戦させました。 可能な限り、遊びたいだけ外で遊ばせる毎日に戻ってからは、「あれ? イヤイヤ期、終わった?」と、拍子抜けしてしまうほどイヤイヤしなくなりました。やりたいことをやらせてみることが、娘にとってはよかったのかなと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:西野ゆう一児の母。大学で救急救命士の国家資格、大学院で保健体育の教員免許を取得。出産を機に専業主婦に。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年10月08日「魔の2歳児」という言葉があるように、2歳ごろは多くのママが頭を悩ます時期ですよね。こんなに怒りたくないのに、やさしいママでいたいのに……。実際に経験すると思うようにいかないことが多いもの。今回は、わが子のイヤイヤ期に私が感じた悩みとその対応策について紹介します。 とにかく泣き声がつらい!イヤイヤ期の悩みの1つに、「とにかくわが子の泣き声がつらい」というものがありました。私の場合、泣き声を聞くだけで精神的ストレスを感じてしまいました。こうした悩みを抱えているママも少なくないと思います。 私が経験をして学んだのが、「泣き」と「イヤ」にうろたえないことです。何をしても泣き止まないときは、周りの迷惑にならない場所で思いきり泣かせてあげることも。その間に私も心を落ち着かせることができました。 何が「イヤ」なのかわからない!わが子のイヤイヤのなかでは、理由のわからないものも多くありました。「何がイヤなの?」と問い詰めても泣いて暴れるだけ。こんなとき、対応に困り果ててしまいます。大人の反応を見たいがための「イヤ」、親の指示に対する「イヤ」など、理由はさまざまだったように感じます。 なかには、子ども自身も理由がわからずに泣いていることもあるようでした。理由がわからない「イヤ」もあることを知っておくと、仕方のないことかな、とも思えました。 イヤイヤ真っ最中のしつけは大変!わが家では、イヤイヤ真っ最中の2歳のときにトイレトレーニングを開始しました。ただでさえ大変な時期に生活習慣を教えていくのは、本当に大変です。 夏までにおむつをはずしたいなど、私自身が目標を立てていたのですが、スムーズにいかずイライラしたこともありました。私の焦りが怒りへと変わっていき、子どもにも伝染して、逆効果でした。イヤイヤ期は「あれもこれも」より「これだけは」と思うしつけに絞ってみるのも方法だったと感じています。 そのほか、イヤイヤを予測して退屈させないおもちゃなどを用意しておくなどの工夫をしたことも。子どもによって合う・合わない対応があるかと思います。わが子に合った対応ができると良いですね。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年09月19日ウーマンエキサイト読者の皆様、こんにちは。koyomeです。2歳になった次女オコメは今日も絶賛イヤイヤ期!まぁ言い換えると、自分でやりたい、自分で決めたい、私が私が!の自己主張期です。今まさに成長の真っ最中なんだなぁとうれしく思いつつ、いつもそんなに穏やかに見守ることができないのが現実です。2歳娘のイヤイヤ期 〜自分でやりたいの嵐〜自分でやらせてあげたい!もちろんそれが1番なのですが、急いでいるときはそんなことも言っていられない。忙しい朝のバタバタした時間のこのやり取りは、正直ゲッソリしてしまいます。一方、そんなイヤイヤ期を経て、成長した4歳長女はというと…4歳娘の自己主張 〜おしゃれの嵐〜あいかわらずおしゃれにこだわりがありありのムスメ。ただし、おしゃれ加減がましましでちょっとにぎやか過ぎやしないかい…?と言っても、ほぼ譲ってくれません!自分でやりたい(でも上手にできない)というイヤイヤ期を乗り越えたとしても、自己主張は終わりませんでした。ただ、ムスメの服装に口を挟んでしまう反面、そのままムスメの個性を持ち続けてほしいなとも思います。でも…ちょっと、いつものスーパーを歩くときはちょっと照れてしまう、気が小さいママを許して!…うーん、難しい!
2019年07月16日どうもこんにちは! のばらです。我が家の可愛い末っ子長男、相変わらずイヤイヤ期続行中であります…!だけれどそこはほら! 私だって3人の子を持つ母ですから! イヤイヤ期の対処法もだいぶわかってきましたよ!今回から全3回にわたって、それぞれのイヤイヤパターンでの私の対処法をご紹介します!■イヤイヤ炸裂! 「公園から帰りたくない」編要は「他のことに気をそらす」ってことが大切なのですね。私の場合、先に具体的な内容は伝えず、ただとにかくはしゃいで「すごいよ見て! こっちこっち!」とだけ伝えます。本人が「なんだろう…?」と気になって動き出したらこっちのもんです。その後はとにかく何かを見つけて、「こっちに可愛いワンちゃんがいるよ!」でも「この石、おさかなさんみたいだね!」でも「ママのおなかがグーって言ってる!」でもなんでも。その頃には公園への意識はかなり薄れているので、何か楽しく声掛けしてあげれば良いと思うのです。ただ「すごいよ!」って言っただけには絶対しないこと! 子どもに嘘はつきたくないですもんね。あくまで私のやり方なので効果のほどはわかりませんが、困った時に思い出してもらえると嬉しいです!
2019年07月05日私には2歳になる長男と、生後3カ月になる次男がいます。長男は下の子が生まれるまでは穏やかな子でしたが、下の子が生まれてからスイッチが切り替わったかのようにイヤイヤ&赤ちゃん返りを炸裂! 今回は、突然やってきた「魔の2歳児」あるあるを紹介します。 場所は関係なし! どこでも座り込むイヤイヤ期に突入した長男は、1つでも気に食わないことがあると、どこであろうと地べたに座り込んでしまいます。「抱っこしてほしいタイミングで抱っこしてくれない」「お菓子が食べたいのにお菓子をくれない」と、不満たっぷりに座り込みます。 どこでも関係なしに座り込むので、抱っこして立たせようとすると、まるでタコのように体をぐにゃぐにゃと脱力! まったく立ち上がってくれません……。抱っこをしようにも、イヤイヤと暴れるという有様で、機嫌を取って立ち上がらせるのがとても大変です。 「ごはんなんかいらない!」椅子に座って「いただきます」をして、ごはんを食べ始めたかと思うと、2口目で食べ物をすべて拒み始め、椅子から立ち上がって遊び始めてしまいます。「おなかは空いてるけど、もういらない」「お菓子を食べたい」「ごはんイヤ!」とごはんを拒否してしまいます。 なんとか口をあけて食べさせようとすると、右手でパシッとスプーンをたたかれます。床にごはんが飛び散ると、「あーぁ」とため息をつく息子。「あーぁ」とため息つきたいのはママのほうです……。 誰でもおかまいなしに叩く!?公園に行くといつものようにすべり台で遊ぶ長男。そこに、ほかの子が遊びにやってくると、ものすごい顔でその子を睨み、叩きます。未然に防ごうにもあまりに突然のできごとで、なかなか叩く前に止めることができません。 自分が持っているもの、遊んでいるものをほかの人に取られると、誰かれかまわず叩きます。「ここに来るな!」「僕のものに触らないで! 近寄らないで!」とまるでジャイアンのようです。我が出てきているんだなと思いますが、行動が過激で、言い聞かせるのに苦労することもしばしば。 魔の2歳児、恐るべしです。何もかも「イヤイヤ!」となると手に負えませんが、きっと本人も何が嫌なのかわかっていないのかもしれません。毎度のようにイヤイヤしていると親としてもつらいですが、子どもなりに頑張って心を鍛えている時期だと思うのでやさしく見守ってあげたいですね。著者:木村えま二児の母。年子育児に奮闘するかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年05月19日第二子が生まれて数日したころ、おむつ替えのときに出血を確認しました。長女のときにはこんなことはなかったのでビックリ。そんな私の体験談をお話しします。 新生児のビックリ! 「新生児月経」生後3日から5日ぐらいに、女児の性器から少量の出血が見られる現象を「新生児月経」というそうです。健康上の問題はないそうで、すべての女の子にあるわけではないとのこと。わが家も長女のときにはありませんでした。 母親からの女性ホルモンの作用で起こる現象らしく、これによって痛みや貧血が起こることはなく、特別な処置は必要ないのだそうです。 うちの子の「新生児月経」出産後の入院中、生後2日目ごろにおむつ替えをしていたら、やや明るい色の血液がおむつにほんの少量ついていました。明らかにおしっこでもうんちでもなかったので、毎朝赤ちゃんを診察してくれている小児科の先生に聞きました。 「生理みたいなものだから心配いらないし、すぐに出血しなくなるよ」とのことでした。先生の言う通り、2~3日で出血は見られなくなりました。 新生児のビックリ! 「魔乳」わが子の新生児月経に加えて、もう1つ驚いたことがありました。それはわが子のおっぱいから白い液体、母乳みたいなものがちょっと出ていたことです。 これも母親からの女性ホルモンの影響で起こる現象らしく、もう少しソフトな言い方はないのかとも思うのですが、「魔乳」と呼ばれているそうです。1週間ぐらいでおさまる新生児特有のもので、男の子でも「魔乳」が出ることがあると言われています。いったいこの子にはどれだけ私のホルモンが注入されたんだ! と、ドキドキしてしまいました。 経験しなければ知ることがなかった「新生児月経」と「魔乳」。これから女の子を出産される方は、驚かないように覚えておきたいですね。著者:山田孝子不妊治療を経て高齢出産し、現在は三児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は旅行、仏像鑑賞、モノづくり。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月11日何の心配もなく、すくすく育った長男。気軽に受けた2歳児健診で、言葉の遅れを指摘されました。一歩を踏み出し、発達の専門医の診察を受けて、前向きに考えられるようになった私の体験談を紹介します。 とても育てやすい、ママ思いのいい子初めての妊娠で育児の右も左もわからず、大きな不安を抱えたまま長男との生活が始まりました。ところが、そんな頼りないママを思ってか、長男は何の問題もなく育ちました。毎月の身体測定でも、成長曲線のド真ん中を走り続け、発育もまったく問題なし! 離乳食にもすぐに慣れ、よく食べてくれました。 1歳児健診では、「順調です!」と先生のお墨付きをもらい、母子手帳にも「何も悩みはありません」と、自信を持って書いたことを覚えています。 かかりつけの小児科で2歳児健診を受けて……2歳を目前にして、かかりつけの小児科へ任意の2歳児健診を受けに行ったときのことです。これまで通り「順調です!」で、すぐに終わるものと思っていました。少し長い健診ののち、先生から「目は合うし、こちらが言うことはわかっているようだけど、もし2歳半になっても二語文が出なかったら、一度専門のところで診てもらいましょうね」と言われたのです。 言葉は交わさなくても、長男とのコミュニケーションはできていたので、先生からの言葉にとても驚かされました。 焦らず、温かく見守ること確かに同じ月齢の子どもに比べ、長男は言葉が出ていませんでした。2歳半になっても二語文がほとんど出なかったため、子どもの発達の専門機関である療育センターを受診しました。発達のテストの結果、発達障害とまではいかないグレーゾーンの診断。 もうすぐ3歳になる長男は、その後も定期的に専門医のサポートを受けながら、マイペースに成長中です。最初は心配しましたが、専門医からアドバイスをもらい、安心して育児に向き合えています。 周りの子どもと比べたわけではありませんが、長男の発達状況を素直に受け止め、プロに相談したことはよい判断だったと思います。長男の特性をより理解できたことで、以前より楽しく育児ができるようになりました。著者:鍜治すみの生後6カ月と2歳、2男の母。長男妊娠時の切迫早産により、9年続けた製薬会社のMR職を退職。前職では主に産婦人科領域製剤を担当。培った知識をフルに活かし執筆活動や育児に奮闘中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月25日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは。ふるえるとりです。子どもっていつのまにか言葉を覚えたり真似をしたりして、こちらが驚かされること…多いですよね。 前回の記事 で寝言・寝ぼけについてまとめてみましたが、今回は日常の中での面白発言・行動をいくつか紹介させてください。最近髪の毛が伸びてやっと髪を結べるようになった娘。二つ結びするのが大のお気に入りです。結んであげると鏡で確認して「ぴょんぴょん(うさぎ)みたい~」と大満足の様子。ある日、「かあちゃんも同じぴょんぴょんして、いっしょのにして」との要求が。お揃いの髪型をしたいなんて、可愛いな…なんて思いながら自分も二つ結びにしてみたんです。鏡を見ると 「うわ…キッツ」 思わず声が出ました。30歳を超えてからの二つ結びは正直なかなかキツいです。 さらに追い討ちをかけるように娘「うわ、きっちゅ」と私の真似っこ。母の心は傷つきました…少し、ほんの少し。またある日は…リボンを目隠しのように目に押し当てて…「おかあちゃんの目みたい」 …え?私の目はどうなっている…?(メガネはかけていません)娘の目には私の目はどのように見えているのか…?さすがに聞いてみたんですが、2歳児に事情を説明してもらうのは難しかったです…。そしてついにセルフツッコミもできるように…タオルをかぶってかくれんぼに誘ってくることも増えました。「むすめちゃんどこだ~?」と自分で聞いてきます。顔が隠れているだけで体が丸出しなので、バレバレです。なんと可愛いかくれんぼ…(笑)先日は、半透明のビニール袋を顔に押し当てて「むすめちゃんどこ~?」とかくれんぼのお誘いが。もうどこも隠れてないんですが…「あれ?むすめちゃんいないな~どこにいるの~?」と探すふりをしたら、本人から「見えるでしょ」とセルフツッコミが!え…どういう反応を期待してたの…?わざとふざけてみたり、思いもよらない発言や行動をしてくれたりと、日々成長していく2歳児との毎日はとても楽しいです!面白い行動があったら記録にとめて、この特有の可愛さを忘れないようにしたいと思います!
2019年03月27日こんにちは。mikiっ子です。甘えたさん2歳児男の子と口数の少ないの旦那くんの3人家族で、嬉しいことに第2子を妊娠中です。2人目妊娠がわかったのはがっちゃんがちょうど2歳になったばかり。魔の2歳児…と言われる2歳児…。どうなることか…喜びと共に不安も湧き出てきました。でも、2歳児は思っていた以上のものでした…。今回はその体験を書きたいと思います。妊娠の喜びもつかの間、やっぱりきました。何を食べても気持ち悪く、眠くて眠くて仕方がない日々…。午前中は家事を終えたらソファでゴロリン。そんな私の側でテレビを見たり、本を読んだり。こんな毎日じゃがっちゃんにダメだっ!!と意を決してお散歩に誘っても「ううん」の返事。そんなおとなしいがっちゃんに甘えてゴロゴロ…お昼からは一緒にお昼寝。そんな日々を過ごしていました。その日も朝から平穏な日でした。お昼寝を2人でして、がっちゃんがまだ寝てる間に夕食の準備をしていると起きてきました。しかし不機嫌Max!!大泣きです。まだ眠いのかな?と思って抱っこしたりあやしても一向に泣き止まず、大泣き&暴れる!好きな食べ物やジュース、テレビで気をそらしてみようとしても…拒否られて床でバタバタ泣き止みません。なんなの!?って少し怒りの気持ちまで。日頃そんなに泣き、暴れる事がないがっちゃんのそんな姿に私はどんどん焦るばかり。がっちゃんを座って抱っこすることしか手立てはなくなり、じっと泣いている様子を見ていると…今度は申し訳なさでいっぱいに。がっちゃんは大人の私たちが言ってることを100%ではなくても聞いてわかってくれる。なのに私は何もわかってあげれてない…今もこんなに一生懸命に訴えてくれてるのに何もわかってあげれない…そう思うとただただ申し訳なくて気がつけば涙が溢れてきていました。「ごめんね、わかってあげれなくて。伝えたいことがあるのに伝わらないしつらいよね。がっちゃんはちゃんとお母さんのことはわかろうとしてくれているのに、わかって欲しい時にわかってあげれなくてごめん…」そう言いながらがっちゃんをぎゅーっと抱きしめていました。そうすると今まで何をしても泣き止むことのなかったがっちゃんがピタリと泣き止み…まだ涙をいっぱい流したままのぐしゃぐしゃな顔を思いっきりの笑顔に変え、両手の人差し指で私の頬をツンツンとしてきたのです。まるで、「笑って!!」と言わんばかりに…それまで『おとなしい』と思っていただけでしたが、たくさん我慢させていたんだな…と気付かされた瞬間でした。きっと私のしんどそうな姿を見て気遣ってれていたんだと思います。2歳児…思ってたよりもすごい!下手な大人よりも空気を読んでる!!それから後もお買い物など2人でお出かけに行ってもダダもこねず、ちゃんと歩いてニコニコちゃん。その分なのか旦那くんや実母と一緒の時は今のうち!と言わんばかりに抱っこマンになっていますが(笑)「ありがとう」の気持ちと気持ちに寄り添うことを忘れてはいけないなと、日々この出来事を忘れないようにしています。●ライター/mikiっ子
2019年02月21日どうもこんにちは、のばらです。「魔の二歳児」真っ最中の末っ子。母の目を盗んで繰り返すイタズラは数知れない彼ですが、ここ最近で一番メンタルやられたイタズラがこちらです。一瞬、このまま見なかったことにして忘れてしまおうか…、という考えが脳裏にチラついたのですが、大切なお米を放置できるはずもなく…。なんかもう半ベソかきながらかき集めた母であります。
2019年02月08日漫画好きなら、誰もが知っている『パタリロ!』。昨年11月に40周年を迎えたこのモンスター漫画を生み出したのが、魔夜峰央さん(65)だ。そんな魔夜さんが若い日に描いた快作『翔んで埼玉』(白泉社)を原作とした、劇場版『翔んで埼玉』(東映系)が2月22日に公開される。「主演がGACKTさんに決まったと聞いたときはのけぞりました。実際、お会いしたGACKTさんはオーラがすごかった。漫画好きだとは聞いていたんですが、私の作品の大ファンだと言ってくれて、とてもうれしかったですね。もう1人の主役で、少年役に挑戦してくれた二階堂ふみさんも、コスチュームを含め、原作の世界観を忠実に再現してくれました」『翔んで埼玉』の世界では埼玉は東京から徹底的に差別されている。二階堂ふみ(24)が演じるのは、東京都でも屈指の名門高校・白鵬堂学院の生徒会長を務める壇ノ浦百美。埼玉から東京に引っ越してきたZ組の生徒が病気を訴えても「そこらへんの草でも食わせておけ!」と埼玉県人に対して横暴な態度をとっている。そんななか、謎の帰国子女・麻実麗(GACKT・45)が転校してくるところから、物語は動きだすのだが……。じつは魔夜さんも埼玉と深い因縁がある。■パタリロを殺そうとした過去新潟県で生まれた魔夜さん。高校を卒業後、大阪芸術大学に進学したが、2年生の冬休みに退学を決意。その後、新潟の実家に戻り、漫画を描いては東京に送った。20歳のとき、漫画誌『デラックスマーガレット』(集英社)に投稿した『見知らぬ訪問者』でデビューを果たす。魔夜さんの転機となったのが、’78年に発表された『ラシャーヌ!』という作品だ。それまでシリアスな作品が多かったなかで、初めてコメディ要素の入った作品だった。「“この路線ならいけるんじゃないか”、“ギャグも描けるんだ”と自信を得ました。自分にはそんな才能がないと思っていたのに」(魔夜さん・以下同)そんな矢先、60ページの執筆依頼が舞い込む。そのとき描いたのが『パタリロ!』(’78年)だ。人気に火がつき、魔夜さんが描く原稿も、月に100ページを軽く超えるようになった。こうなると、アシスタントがいない新潟で、1人で描き続けるのは困難だ。「『花とゆめ』の編集長に『東京に出たい』と相談したところ、“同業者が多く住んでいて、交通の便がいい西武線沿線がいいんじゃないか”と紹介されたのが、埼玉県の所沢でした」住まいは、憧れた東京のような都会ではなく、のどかなねぎ畑に囲まれた一軒家だった。「じつは編集長も、それよりも怖かった編集部長も家がすぐ近所でした。完全にだまされたんです!」かくして“軟禁状態”を強いられながら、ただひたすら原稿に向き合う日々が始まった。「1日12時間漫画を描いて、12時間寝て、12時間雑用をする。36時間だから計算が合わない。やっぱり埼玉は魔境なんでしょう。朝、味噌汁の具がないときは、近くの畑からねぎを引っこ抜いたりしましたね」東京とは異なる時間の流れと、風景。そこで思いついたのが、『翔んで埼玉』だったのだ。「でも、作品は3話で終了しました。所沢から横浜に引っ越したためです。住んでいない土地のことをちゃかすことはできませんから」プライベートでは、ファンイベントに参加していた、当時高3だった芳実さんに“一目ぼれ”し、’84年に結婚。2児にも恵まれ、パタリロもわが子のように育てたが……。「じつはパタリロを“殺そう”としたことがあります。’90年に連載が『花とゆめ』の本誌から別冊に移ったんですが、“左遷された”というような気持ちになって、やめようと思ったんです。『鉄腕アトム』最終回で、アトムは地球を救うために太陽に突っ込むんですが、パタリロも同じように太陽に突っ込ませて終わらせようかと。でも、やっぱり気が変わって、宇宙人に地球に連れ戻されるというオチを加えました」昨年11月、『パタリロ!』は連載開始40周年を迎え、単行本も100巻を達成した。「次は200巻ですね。もう40年待ってください」
2019年01月26日『パタリロ!』が単行本100巻目に到達。作者・魔夜峰央さんにお話を伺いました。祝・連載40周年、画業45周年!101巻に向けて、魅力をおさらい。単行本は100巻目に到達。魔夜峰央さんの『パタリロ!』は、少女マンガ界に金字塔を打ち立てた名作中の名作だ。下ぶくれで天才、私利私欲に走りがちなくせに人情に弱い、国王パタリロに加え、脇を固めるキャラクターたちも個性派揃い。「私が人と同じことをやるのが嫌いな性格なので、従来のマンガの主人公にはいないタイプにしようと腐心した結果だと思います。なお、パタリロは“ドラえもん”に似ているという方もいらっしゃるくらい赤ちゃん体型。人に警戒心を与えないのも美点かもしれません」マライヒやバンコランといった超美形の人物を軸としたロマンスにもうっとりするが、パタリロ殿下に振り回されつつも寄り添うタマネギ部隊に萌えるファンも。「キャラとして登場する以上、いずれなんらかの役割を果たすのはタマネギたちの宿命で、アイデアを拡げるためには格好の集団だったといえます。なかでもいちばんまともなのは、霊感青年44号だと思います」また、ストーリーには、ギリシャ神話やクトゥルー神話、耽美趣味、悪魔崇拝、オカルト、SF、性愛と、刺激が強めなモチーフを多用。ギャグは必ずあるのに、人の優しさや愛情、あるいは残酷さや身勝手さなどを描き、さまざまな感情を喚起させる物語の完成度にも脱帽する。「描けるものを描きたいように描いた結果としか言えないのですが、パタリロたちの活躍に任せていれば展開に悩むことはほぼないし、ギャグに至っては反射神経のみですね(笑)。ちなみに100巻では、98巻から始まった長編〈イカロスの羽〉が完結。101巻ではミーちゃんが走り回った舞台をパタリロが破壊的に駆け抜けます。どうぞお楽しみに」現在『パタリロ!』100巻発売、連載開始40周年を記念して、「パタリロ! 100Project」が進行中。まだまだ間に合う原画展、実写版映画が今年公開予定など、味わい尽くそう!明治大学米沢嘉博記念図書館では「魔夜峰央原画展」第4期:ミーちゃん特集を開催。1/18(金)~2/11(月)まで。入場無料。初のオフィシャルファンブック『パタリロ![トリビュート・ファンブック]』99.9も発売中。880円『パタリロ!』100巻ではミーちゃんが大活躍、懐かしキャラも多数登場。春に101巻が刊行予定。現在はエンタメアプリ「マンガPark」で連載中。白泉社429円©魔夜峰央/白泉社まや・みねおマンガ家。新潟県出身。〈永遠の28歳〉を自称、ミーちゃんの愛称で、しばしば作中にも登場する。他の代表作に「ラシャーヌ」や「アスタロト」が活躍するシリーズがある。※『anan』2019年1月23日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年01月18日2歳のおてんば娘の育児に日々奮闘中!Instagramで育児絵日記を描いている松本うちです。突然始まる、子供の「イヤイヤ!」本当に困りますよね…。それが公共の場だと、困り度もさらに上がります。そんな時、イヤイヤを乗り切った意外な方法のお話です!「イヤイヤ」に効いた、共感方法やっぱり、小さくてもおしゃべりの好きな女子なんでしょうか…!「共感」すると、気持ちが晴れるのか、自分で納得してくれる ようです。会話が少し成立するようになってきた2歳だからこそのやり取りかもしれません。いつまで続くか分からない、魔の2歳のイヤイヤ期…次は「天使の3歳」か、「悪魔の3歳」か、どっちになるか、今からドキドキです(笑)●ライター/松本うち
2018年11月21日「魔の2歳児」という言葉があるように、2歳を迎える頃の子どもにはとても手を焼きます。わが家の息子たちもご多分にもれず、何に対してもとりあえず「イヤ!」と返事する時期がありました。また始まったよ…と大人はゲンナリしてしまいますが、それって本当に子どもが悪いのでしょうか?例えば公園に誘って「イヤ」と言われた時。「おうちで遊びたい」「その靴は履きたくない」「昨日公園に行った時に転んだのを思い出した」など…何か理由があるのかもしれない。でもまだ2歳だからうまく自分の気持ちを伝えられない。“自分の気持ちが伝えられない”ことって大人になってもあると思います。例えば海外に行って言葉の壁にぶち当たったら…例えば風邪をひいて声が出なくなったら …自分が信頼をおいてる相手にそんな風に言われたら、すごく傷つくだろうなと思います。伝える側、聞きとる側。どちらかが悪いわけではありません。いろんなことを吸収して成長している子どもたちに「話せば分かる」は、まだもうちょっと先のこと。親子でスムーズに意思の疎通ができる日が来るのを信じて、子どもに言うことを聞かせるのは一旦諦めましょう!とはいえ、これは自分の気持ちに余裕がないとなかなか行動に移せません。いつ終わりがくるか分からない「イヤイヤ期」と付き合っていくには、子どものことばかりでなく自分にも目を向けて、少しだけ気持ちに「ゆとり」を持つようにできるといいですね。
2018年10月25日息子は現在イヤイヤ期真っ只中です…。色々なことにイヤイヤしてますが特に食べ物に関してとても激しいです…。たとえば半分こはダメ、絶対!食べられるor食べられないじゃない! 丸々1個欲しい!さらにお菓子を分ける時も目の前にある食べ物は全て自分で食べたいこのように泣いて暴れた時は、説得しても気をそらそうとしても無効です。もう1個あげればすぐに泣き止みますが、「自分の分」を理解してほしいので、家ではあげないようにしています。だがしかし、こうなると手がつけられないので放っておきながら様子を見ると泣き止んで立ち直ります(えらい!)そしてえらくない…1個も食べきれないのにもう1個食べたいって何だったんだ…とも思うのですが、正しいかどうかではなく「自分の思い通りになったかどうか」でイヤイヤしまくるのは大変だなぁとも思ったのでした。
2018年10月23日イヤイヤ期の2歳児を無事終え、やってくるのは「魔の3歳児」。体もしっかりしてきて、体力もつき、口も達者になるこの時期。自己主張が強くなり、自分の主張が通るまで暴れる姿はまるで反抗期のよう。そんな魔の3歳児を乗り切るコツをパピマミ編集部がご紹介します。3歳の男の子の特徴は?3歳の男の子の特徴は、これまでのような赤ちゃんぽさがなくなり、子どもらしくなること。体も大きく、体力もつき、力も強くなります。口もたっしゃになり、まるで小さな大人のように、上手に話ができるようになります。ママやパパとの会話のキャッチボールができるようになる時期で、ママとパパも子どもとのコミュニケーションが楽しくなる時期 です。ですが、自己主張が強くなり、「魔の3歳児」といわれる時期に突入するとも言われています。2歳のイヤイヤ期と違って、3歳になると「この服はイヤ」「この靴じゃなきゃおでかけしない」「これが食べたい、これはイヤ」と自己主張が激しくなり、喜怒哀楽もすごく、ママやパパはくたくたに。抱っこしてなだめようとしても逃走! ベビーカーに乗せようものならモーダッシュと、まさに反抗期のような時期です。反抗期がやってきた?!3歳児を育てる悩み反抗期がやってきた3歳の男の子の子育ては悩みがつきないもの。「息子のいうとおりにさせて機嫌を取り、過保護ではないか」「すぐに暴れるから疲れちゃう」と、悩みがつきないママやパパも多いのではないでしょうか。3歳児は、なんでも自分で決めたい のです。親の思い通りにいかなくなる年齢なのです。ママとしては、男の子の行動は摩訶不思議。絵本を読んでいたと思いきや、急にその絵本を積み木がわりに家を作りだしたり、傘をもたせれば剣になり、戦いごっこをはじめたり、ポケットからは虫がでてくるわ、理解に苦しんでしまいます。幼稚園に通い始めれば溢れるパワー全開でお友達と楽しく遊びます。やりたいことに夢中で先生の話も聞かず遊びに一直線です。さらに好奇心が旺盛になる時期でもあり、「なんで?」「どうして?」「あれはなに?」といった質問攻めになることも。知りたいことがたくさん溢れ、知ることの喜びをかみしめている のが3歳の男の子なのです。魔の3歳児を乗り切るポイント3歳の男の子の子育てを乗り切るポイントは、時間に余裕を持つこと 。自分の時間に子どもを合わせようとすると、どうしてもイライラしてしまいます。「今夜は早く寝たいのに、ふざけてばかりで、ちっとも寝てくれない」と、自分の都合で子どもを自分の時間に合わせようとすると、合わせてくれないことにイライラ。なんで?どうして?ちゃんとしてくれないの?とイライラするママの姿に、子どももだんだん機嫌が悪くなってきてしまいます。時間には常に余裕を持たせ、子どものペースで行動するようにすると、不思議とイライラが軽減。時間と心に余裕をもって魔の3歳児を乗り切りましょう。また、好奇心旺盛な「なぜ?」「どうして?」にも、イライラしがちですが、子どもは知ることの喜びを日々感じています。「うるさいな」と思うとイライラしてしまうので、「この子はまた一つ知るよろこびを感じている 」と思うことで、質問に答えることも楽しくなります。一緒に知る喜びを体験してあげましょう。魔の3歳児もいい思い出になる?悩みのつきない3歳の男の子の子育て。くたくたな毎日ですが、二度と訪れることのない、かけがえのない時間です。子どもが大きくなって振り返ったときには、「あんなこともあったな~ 」と、ほほえましく思い出されます。大人ぶった、一人前の言葉を話す小さな3歳児が、思い切り喜怒哀楽を爆発させ、楽しいことに全力投球し、好奇心で目を輝かせ、ときには自分のこだわりをアピール。一歩引いて、大人を気取った小さな3歳の男の子の成長ストーリーを楽しんでみてはいかがですか。どうしても疲れたときは、きちんと休息をすることが大事です。疲れがたまるとイライラしやすくなってしまいます。子どもはママの合わせ鏡。ママの機嫌やイライラがすぐに子どもに伝わって、子どもも不機嫌になってしまいます。自身の休息や息抜きも上手にして、魔の3歳児の成長を楽しみましょう 。まとめ魔の3歳児ともいわれる3歳男の子の育児は大変そのもの。そのパワフルさと、自己主張と、好奇心に疲れがたまります。しかし自分ひとりで抱え込まず、お友達と公園で遊ばせたり、家事育児を休ませてもらったりと、魔の3歳児に立ち向かうための工夫をしましょう。大変な3歳児男の子の育児ですが、成長を楽しみながらイライラせず一緒に楽しんで乗り越えましょう。●文/パピマミ編集部
2018年10月22日こんにちは! イラストレーターのにわゆりです。1歳半ごろから徐々にあらわれ始めるイヤイヤ期…それは赤ちゃんのときとはまったく違う大変さ!赤ちゃんのときは、「早く歩かないかな、話さないかな」、「成長すれば少しは楽になるかな」と淡い期待を胸にがんばっていましたが、そんな期待を見事に打ち砕いてくれますよね(笑)「イヤイヤ~!」と号泣する2歳くらいのお子さんと、怒っているお母さんを見かけると「うあ〜大変だったな~!! もう二度と戻りたくな〜い! お母さんがんばれ~!!」という気持ちになるかーちゃんです。わが家のモンキーズは、とくにモン太のイヤイヤがひどく、夫婦で振り回されていました。ちょうどキーちゃんの妊娠も重なり、寂しさからかイヤイヤに拍車がかかってまさにちびっこギャング!だいたいは、フタを先に開ける、ファミレスの呼び鈴を鳴らす、ドアを開けるなど、なんでもかんでも自分で全部やりたいという欲求! これらを先回りでやってしまうとドえらいことになるので慎重にならなければいけません…。いつイヤイヤスイッチが入るかヒヤヒヤ~!!やってしまった後に「もう1回やろうね」では納得してくれないので…興味のありそうなものはとりあえず先にやらせてあげることが大事。しかし、イヤイヤのスイッチはそれだけではありません! その中でもどうすることもできずに、とくに困ったエピソードをひとつ。年末にとーちゃんの実家に帰省することになったわが家。事前に新幹線のチケットを取り、時間に余裕を持って出発! 最寄りの駅から電車に乗ろうとすると…電車に乗ろうとすると、すかさず寝転がるモン太。乗せようとすると大暴れ! 電車は慣れているはずなのに…! この日は虫の居所が悪かったのか、かたくなに電車に乗ることを拒否!仕方なく電車を見送り、次の電車へ…そしてまた嫌がり、また見送り…。ジュースなどで機嫌を取りつつ結局3つくらい電車を見送ったのですが、モン太の態度は変わらず。新幹線の時間が迫り、焦ったかーちゃんは「もう!」とモン太を抱きかかえて強制連行!と同時に、持っていたオレンジジュースを電車の中にぶちまけてしまい、泣き叫ぶモン太を抱えたかーちゃんとオレンジジュースを必死に拭き取るとーちゃんという地獄絵図が完成しました…。これほど生きた心地のしなかった状況はありません…。新幹線には無事に乗れたものの、テンションはだだ下がり。次からはレンタカーを借りて帰省するようになりました(苦笑)魔の2歳児、悪魔の3歳児と言いますが、本当にその通り! だけどそれは立派な成長の証なんですよね。もう、とにかく耐えて耐えて乗り切ったかーちゃんでした。
2018年10月13日大野和士が新芸術監督に就任した新国立劇場の2018/19オペラ・シーズンがいよいよ始まる。その記念すべき開幕を飾るのはモーツァルトの《魔笛》。10月1日に行われた最終の舞台稽古を取材した。【チケット情報はこちら】海外での豊富な劇場キャリアで磨き抜かれた大野の眼が、「ぜひこれを日本で!」と自信を持って選んだのが、この、現代美術の巨匠ウィリアム・ケントリッジ演出の《魔笛》。2005年にケントリッジが初めて本格的に手がけたオペラ舞台で、すでに世界各地で上演されて大評判になっているプロダクションだ。美術家としてのケントリッジを象徴するアニメーション映像がほぼ全編を埋め尽くしているのだけれど、これがものすごい。まさにイリュージョン! とはいっても、最近流行のプロジェクション・マッピングやAR(拡張現実)などの手法とはイメージが異なり、ベースが手描きのドローイングなので、アナログな肌触りの安心感があり、序曲が始まるとほどなく、ケントリッジの摩訶不思議な視覚芸術にぐいぐいと引き込まれる。画は単なる情景描写ではなく、登場人物の脳内イメージを映し出したり、時に人間の代わりに戦ったり……。映像というのはつまり光と影だ。太陽神の高僧ザラストロと夜の女王との対立を背景とする《魔笛》の構図と重なるし、途中でその善悪がひっくり返る物語は、まさにポジとネガの反転。ケントリッジの木炭画のモノクロームな世界観にぴたりと合致する。有名な「プロビデンスの目」などフリーメイソンの象徴も描かれていて、そこにいろいろなメッセージを読み取ることもできるのだけれど、あまり難しいことを考えなくても、あるいは子供たちでも、素直に楽しめるはず。百聞は一見にしかず。オペラ・ファンなら、まずは体験したほうがよさそうだ。歓迎したいのは、そんなかなり派手な映像の動きも、まったく音楽の邪魔をしていないこと。というより、すべてがモーツァルトの音楽に丁寧に寄り添って展開しているのがうれしい。その音楽をまとめるのは、新国立劇場初登場のローラント・ベーア。(チェンバロでなく)ピアノの使用など、今となってはモダンなアプローチがかえって新鮮に聴こえる。セリフ部分で、打楽器がさまざまな効果音(短剣の「シャキーン!」とか)をつけているのも面白い。歌手陣で特筆すべきは、ザラストロ役の若いバス、サヴァ・ヴェミッチだ。とにかく声がすごくて、ひとりだけマイクをつけているのかと思うぐらい響き渡る低音が印象に残った。日本人指揮者の中で頭ひとつ抜けたオペラ実績を持つ大野和士の芸術監督就任は新国立劇場の新しい時代を予感させる。その船出を祝うのにふさわしい、新しい感覚の舞台だ。新国立劇場の《魔笛》は、10月3日(水)、6日(土)、8日(月)、10日(水)、13日(土)、14日(日)。初日のみ18時30分、他は14時開演。新たな試みとして、13日(土)、14日(日)には、日本語以外に英語の字幕も入る。取材・文:宮本明
2018年10月03日