「ムーミン絵本の世界展 トーベ・ヤンソンの原作から、描きおろし新作絵本ができるまで」が、東京・松屋銀座で2016年11月30日(水)から12月7日(水)まで開催される。人気キャラクターの‟ムーミン”は、トーベ・ヤンソンが手掛けた童話から生まれた。“ムーミントロール”として登場以降は、コミックスや絵本、アニメーションなど様々な媒体でフォーカスされ、今では世代を超えて多くの人々に愛されている。中でもトーベが残した3冊のムーミン絵本は、モノクロで描かれている童話やコミックスとは違い、豊かな色彩で描かれた作品。今回は、このトーベ・ヤンソンの絵本をパネルや特別映像で詳しく紹介する。さらに、トーベの世界観を尊重しながら最新のムーミン絵本を描きおこしている、リーナ&サミ・カーラ夫妻も協力。オリジナル作品がもつ世界観に独自のユーモアを加えたカーラ夫妻の絵本原画約80点が日本初公開となる。さらに、トーベの絵本や映像とも比較しながら制作過程も公開されるので、新しいムーミン絵本の世界を存分に楽しむことができそうだ。会場では、約300種類を超える他では手に入らない展覧会限定グッズも販売予定だ。【イベント詳細】「ムーミン絵本の世界展 トーベ・ヤンソンの原作から、描きおろし新作絵本ができるまで」開催期間:2016年11月30日(水)~12月7日(水)会場:松屋銀座8階イベントスクエア住所:東京都中央区銀座3-6-1開場時間:10:00~20:00※最終日は17:00閉場。入場は閉場の30分前まで入場料:一般 500円、小中学生 300円■一般前売券価格:400円取扱い:ローソンチケットLコード 33659、セブンイレブン セブンコード 050-245、チケットぴあ、Pコード 767-994ヤフーパスマーケット販売期間:2016年11月29日(火)まで
2016年10月24日画家マリー・ローランサンの没後60年記念展が10月28日から11月27日まで、美術館「えき」KYOTOで開催される。20世紀前半の激動の時代を生きたフランス人女性画家、マリー・ローランサン。彼女はその変わりゆく時代の中で、常に自分自身と向き合い、新たな造形表現を探求し続けてきた。同展では、マリー・ローランサン美術館が所蔵する彼女の初期から晩年に至るまでの作品を、油彩を中心に約80点紹介する。展示は「最初期1904-1906」、「アポリネールとの出会い1907-1910年前半」、「フォン・ヴェッチェン男爵との結婚1910年後半-1920」、「成熟~晩年1921-1956」という4部構成となっており、「最初期1904-1906」ではフェルナン・アンベールの画塾に入り、本格的に絵画の勉強を始めた時期の作品を展示する。「アポリネールとの出会い1907-1910年前半」では、画塾をやめたローランサンがパブロ・ピカソらの住む「洗濯船」というアパートに集う画家たちと交流を深め、その交流を通して出会った詩人のギヨーム・アポリネールと恋に落ちた時期の作品を展示。「フォン・ヴェッチェン男爵との結婚1910年後半-1920」では、アポリネールと別れドイツ人オットー・フォン・ヴェッチェン男爵と結婚し、国外へ亡命していた時期の作品を展示する。「成熟~晩年1921-1956」では世界恐慌や第二次世界大戦を背景に、フォン・ヴェッチェン男爵と離婚し、パリで画業に励む時期の作品を展示する。同時期に淡く愛らしいパステルカラーを基調とし、輪郭線の無い蔭や濃淡によって表現された“ローランサン・スタイル”が誕生した。なお、展覧会期間中の10月28日には、マリー・ローランサン美術館から講師を招いてのギャラリー・レクチャーが、11月7日、21日にはギャラリー・トークが催される。【イベント情報】没後 60年 マリー・ローランサン展会場:美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)会期:10月28日~11月27日時間:10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)料金:一般1,000円、高・大学生800円、小・中学生600円
2016年10月11日特別展「世界が妙だ! 立石大河亞+横山裕一の漫画と絵画」が広島市現代美術館で開催される。会期は、2016年10月28日(金)から2017年1月22日(日)まで。立石大河亞のコマ割り絵画を含む油彩、60年代から80年代に制作した漫画原画、そして、横山裕一が初期に手がけた絵画、新作漫画『アイスランド』、本展のために描き下ろした漫画原画を紹介する「世界が妙だ! 立石大河亞+横山裕一の漫画と絵画」。我々の世界を参照しながらも、現実を引きずることなく、もうひとつの世界を大胆に提示する。不条理に満ちた、妙な世界の住人が繰り広げる意味不明な会話、 ナンセンスな行為など、一見“なんでもあり”の状況がもたらすユーモア。現実と距離のある世界観に触れることで、自分たちが今いる世界を見つめ直す良い機会をあたえてくれる。立石大河亞立石大河亞(タイガー立石/立石紘一)は、1963年、第15回読売アンデパンダン展に出品し、美術家としてのキャリアをスタートさせた。65年からは漫画を描き始め、ほどなく新聞や雑誌に連載をもつまでになり、漫画家としての地位を確立する。ミラノへと拠点を移した69年には、漫画の手法である「コマ割り」を絵画にもちこみ、ストーリー性や時間的要素を取り入れた絵画を手がけた。横山裕一横山裕一は、漫画家、イラストレーターとして活躍。ベニヤ板にペンキで風景や人物を描きながら、自身の絵画のスタイルを模索する日々の中、イラストの仕事を通じて、2004年に『ニュー土木』で単行本デビューを果たす。「ネオ漫画」 と称される横山の漫画に明確なストーリー展開はなく、複数の登場人物による非友好的かつ目的不明な行為、謎の物体が移動、変形する様子を描写することにより、純粋な時間の流れが表される。【概要】世界が妙だ! 立石大河亞+横山裕一の漫画と絵画会期:2016年10月28日(金)〜2017年1月22日(日)会場:広島市現代美術館住所:広島県広島市南区比治山公園1-1開館時間:10:00〜17:00 ※入場は閉館30分前まで。休館日:月曜日(ただし1月2日、1月9日は開館)、年末年始(12月27日〜1月1日)、1月4日(水)、1月10日(火)観覧料:一般 1,030(820)円、大学生 720(620)円、高校生・65 歳以上 510(410)円※中学生以下無料※11月3日全館無料※ ( )内は前売り及び30人以上の団体料金
2016年10月03日展示会「ピーターラビットの世界展」が北海道・札幌三越で2016年9月21日(水)より開催される。本展示会はこれを皮切りに、順次全国を巡回予定だ。ピーターラビットの生みの親である絵本作家、ビアトリクス・ポターの生誕150周年を記念して開催される「ピーターラビットの世界展」。彼女の魅力はもちろん、縁の地である英国・湖水地方やベストセラーとなった『ピーターラビットのおはなし』シリーズにまつわるエピソードを紹介する。会場ではピーターラビットの私家版レプリカ、貴重な初版本などの資料を紹介。また、ポターが亡くなった後も数多く出版され続けている書籍やヴィンテージグッズ、様々なアーティストや日本の伝統工芸とのコラボレーションアイテムの展示も。昔から現在まで、ポターの様々な一面を感じれる展示会となっている。また、会場では期間限定ショップがオープン。150周年記念商品や先行発売商品、オリジナルグッズなどファン必見の充実したラインナップで商品を展開している。【開催概要】~札幌三越リモデルオープン1周年~ビアトリクス・ポター(TM)生誕150周年記念 ピーターラビット(TM)の世界展会期:2016年9月21日(水)~10月3日(月)時間:10:00~19:00 ※最終日は18:00閉場。入場は閉場の30分前まで。会場:札幌三越 本館10階催事場住所:北海道札幌市中央区南1条西3-8入場料:一般・大学生700円、高校・中学生500円(税込・小学生以下無料)※エムアイカード、クレオクラブ・アイカード、エムアイ友の会カード、三越伊勢丹ホールディングス株主、ご優待カード、障害者手帳の提示でと2名まで無料。
2016年09月19日東京・上野の国立科学博物館で、2016年11月1日(火)から2017年2月19日(日)の期間中、特別展「世界遺産ラスコー展~クロマニョン人が残した洞窟壁画~」が開催されます。2万年前の洞窟壁画を中心に、クロマニョン人の秘密に迫る展示内容となっています。クロマニョン人がどんな姿だったのか、またどんな暮らしをしていたのか、あなたもその真実に触れてみませんか?ラスコーの洞窟壁画とは?ラスコーの洞窟はフランス南西部、ドルドーニュ県郊外にあります。もともと一帯は19世紀にはじまった発掘調査で旧石器時代の遺跡が多いことがわかっていました。1940年、地元の少年たちが洞窟内の壁画を発見。これが「ラスコーの洞窟壁画」です。壁画が描かれたのは推定2万年前、クロマニョン人によるものと考えられます。壁画は躍動感あふれる動物たちの彩色画が中心です。フランスやスペインを中心にクロマニョン人の壁画は300ほど残っていますが、ラスコーの洞窟壁画は質と保存の良さともに別格のすばらしさだといわれます。1979年、ラスコーの洞窟を含む一帯が世界遺産に登録されました。●「ラスコー展」の見どころ3つ●実物大の洞窟壁画を精密に復元!現在、ラスコーの洞窟壁画は保護のため、研究者ですら入ることを許されていません。「ラスコー展」では、洞窟壁画の中でも傑作が並び特徴的な技法で描かれた「身廊」の壁画群、そして最も謎が深い「井戸の場面」の絵が再現されます。アーティストたちの手による地道な作業と、最先端の技術で精密に復元された迫力満点の壁画が登場します。2万年の時を経て国立科学博物館に現れた、ラスコーの洞窟壁画を間近で眺めてみましょう。●道具や作品から「芸術のはじまり」を感じよう《ランプ》ラスコー洞窟遺跡(フランス)出土、約 2 万年前、赤色砂岩製フランス国立考古学博物館(サン=ジェルマン=アン=レー)所蔵[フランス国立先史博物館(レゼジー)寄託]人類の進化の過程で、「旧人」といわれるネアンデルタール人などの時代には、文化や芸術の要素が見つかっていません。それが「新人」のクロマニョン人の登場で大きく変わります。クロマニョン人は洞窟壁画のほか、彫刻作品や日常の道具、画材まで残しました。フランスにある2つの国立博物館が「ラスコー展」のために収蔵品の数々を特別出品し、人類の「芸術のはじまり」を感じられる展示になっています。《体をなめるバイソン》ラ・マドレーヌ岩陰遺跡(フランス)出土、マドレーヌ文化(約2万年から1万4500年前)、トナカイ角製フランス国立考古学博物館(サン=ジェルマン=アン=レー)所蔵[フランス国立先史博物館(レゼジー)寄託]トナカイの角から生み出されたバイソンの彫刻、石を削って作ったランプ、「ヴィーナス」と呼ばれる女性像などが展示されます。●等身大のクロマニョン人に会える!?古代人類の復元が専門の芸術家が、研究上の解釈をもとにクロマニョン人を等身大で制作。その姿は、現代の人類とほとんど変わりません。身に付けている衣服や手にした道具からも当時の暮らしが伝わってきますよ。約45,000年前から15,000年前まで活動したというクロマニョン人たちは、衣服を着て工夫を凝らした道具を持ち、芸術を楽しんでいました。「ラスコー展」に訪れれば、クロマニョン人や後期旧石器時代を近しく感じられるかもしれません。東京での開催後は、2017年3月25日(土)から5月28日(日)に宮城・東北歴史博物館、2017年7月11日(火)から9月3日(日)は福岡・九州国立博物館の予定で巡回します!展示詳細特別展:「世界遺産ラスコー展~クロマニョン人が残した洞窟壁画~」会期:2016年11月1日(火)~2017年2月19日(日)会場:国立科学博物館住所:東京都台東区上野公園7-20開館時間:9:00~17:00 ※金曜日は20:00まで。入館時間は各閉館30分前まで休館日:毎週月曜日、12月28日(水)~1月1日(日)、1月10日(火)※ただし12月26日(月)、1月2日(月)、1月9日(月)、2月13日(月)は開館公式サイト:
2016年09月19日「ダリ展」が2016年9月14日(水)から12月12日(月)まで、国立新美術館で開催されています。日本で開催されるダリの展覧会としては過去最大規模の回顧展とあって、開催前から多くの注目を集めています。asoview!編集部が気になるダリの世界を早速取材してきました!世界的なダリ・コレクションが一同に集結!今回の「ダリ展」では、スペインのガラ=サルバトール・ダリ財団、国立ソフィア王妃芸術センター、アメリカのダリ美術館のダリ・コレクションが初めて一同に会します。初期から晩年まで、ダリの創作の軌跡を約200点にもわたる作品を鑑賞しながらたどれる展示になっています。奇抜なイメージでとらえられがちなダリですが、その全貌を網羅していきます。ここが入り口です。早速ダリ・ワールドへ飛び込みましょう!ダリ・ワールドに圧倒される!絵画や彫刻のみならず、宝飾品、舞台装置や衣装のデザイン、挿絵や映画の制作、執筆活動などマルチに活躍したダリ。観るものを圧倒するパワーあふれるダリ・ワールドが展開されます。無料でもらえるこちら、「ジュニア・ガイドブック」とありますが、とてもわかりやすくまとまっているので大人もぜひゲットしてください。●音声ガイドを借りよう入り口で音声ガイドの貸出があります。料金は1台500円。ナビゲーターは俳優の竹中直人さん!かなり面白いので、これを借りてガイドを聞きながら鑑賞することをおすすめします。作品の点数が多いので、かなりボリュームのあるガイドになっています。※無料貸出しは取材日のみです●CHAPTER1 初期作品(1904~1922)サルバドール・ダリはスペイン・フィゲラスで生まれました。芸術や文化に造詣が深く、自由な気風の家庭だったそうです。カタルーニャ地方のフランス国境に近い町で、彼は少年時代から絵画の才能を賞賛されます。聖十字架祭のためのポスターサルバトール・ダリ美術館蔵Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí,Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016. In the USA: © Salvador Dalí Museum Inc. St.Petersburg, Florida, 2016.このころの絵はまだ油絵で、独特のタッチです。ラファエロ風の首をした自画像ガラ=サルバドール・ダリ財団蔵Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-SalvadorDalí, JASPAR, Japan, 2016.ダリは子どものころから母親の眉墨やおしろいをつけて目立とうとしていたそうです。このころから個性派の片鱗が伺えますね!●CHAPTER2モダニズムの探求(1922~1929)アス・リャネーの浴女たちガラ=サルバドール・ダリ財団蔵Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-SalvadorDalí, JASPAR, Japan, 2016.ダリは1922年にマドリードのサン・フェルナンド王立美術アカデミーに入学します。国外の美術などを自ら探求していたダリにとって、学校の教育は退屈なものでした。そしてキュビズム、ピュリズム、未来派など、新しい芸術の影響を受けた作品を制作しました。学生寮では、後の映画監督であるルイス・ブニュエルや詩人となるフェデリコ・ガルシア・ロルカなどと交友を結びました。ルイス・ブニュエルの肖像国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.1925年にバルセロナで初の個展を行い、大盛況のうちに終了。1926年4月にパリを訪れ、アトリエでピカソと出会います。これ以降ダリの作品とピカソのキュビズムとの類似性がはっきりとわかります。ダリはこの年にアカデミーを退学しましたが、賞賛を得た彼には後悔はありませんでした。ここからダリの芸術家としての人生が始まったといえるでしょう。●CHAPTER3シュルレアリスム時代(1929~1938)1929年に学友のブニュエルと共同で脚本を執筆した映画「アンダルシアの犬」がパリで公開され、大きな反響を呼びました。「アンダルシアの犬」は実際に映像も見られますが、かなりショッキングなシーンが続きます…。閲覧注意です。奇妙なものたちガラ=サルバドール・ダリ財団蔵Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-SalvadorDalí, JASPAR, Japan, 2016.ダリはパリのシュルレアリスト・グループに参加し、シュルレアリスムの中心的な画家として活躍するようになります。引出しのあるミロのヴィーナスサルバドール・ダリ美術館蔵Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí,Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016. In the USA: © Salvador Dalí Museum Inc. St.Petersburg, Florida, 2016.ダリは次第に「無意識」への関心を高めていきます。無意識に見る夢のイメージを現実に探す、ということもテーマになってきます。また、複数のモチーフを重ね合わせた「ダブルイメージ」「トリプルイメージ」と呼ばれる表現の追究もはじまります。1930年代のシュルレアリスムを代表するスタイルを確立していくことになります。子ども、女への壮大な記念碑国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.もうすでに今のイメージの「ダリっぽい」作品が見られますね。●CHAPTER4ミューズとしてのガラ1929年、ダリは詩人のポール・エリュアールの妻・ガラと出会い、いっぺんに恋に落ちてしまいます。ガラはポールと離婚し、ダリと結婚。常にダリに寄り添い、ダリの芸術にインスピレーションを与えるミューズとしてだけではなく、プロデューサーとしてもダリを支援し、作品の管理から販売までを一手に担います。雲の中の戦い(立体鏡絵画)国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.ダリの作品には、ガラをモチーフにした女性がたびたび登場します。ガラの3つの輝かしい謎国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.ガラが亡くなった後に描かれた作品です。ガラはダリの半身のような存在でもあったため、喪失感ははかりしれません。●CHAPTER5アメリカへの亡命(1939~1948)第二次世界大戦が勃発すると、ヨーロッパ各地が戦場となりました。ダリとガラはアメリカに亡命し、戦争が終わった後の1948年まで過ごしました。アメリカで大衆の評価を得たダリは、注文によって制作を行なうことが増えてきます。こうした亡命後の商業的な仕事や出版などを通じてさらにダリの名声は高まり、シュルレアリスムを体現する名士としての地位を確立します。左:幻想的風景暁(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)中:幻想的風景英雄的正午(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)右:幻想的風景夕べ(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)横浜美術館蔵 © Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.この3連の大作は、化粧品によって財をなしたクライアントからの注文です。ディズニーとのアニメーション制作、「デスティーノ」。制作当初、ダリが習作を10枚ほど作っていましたが、戦争による資金難などの問題で作品は完成には至りませんでした。その後ウォルト・ディズニーの甥であるロイ・E・ディズニーにより制作され、2003年に発表されました。いわゆるディズニー作品とは一線を画した不思議な世界が見られます。●CHAPTER6ダリ的世界の拡張ダリはアメリカ滞在中に絵画のみならず、舞台芸術や映画などの美術の仕事を多数行いました。さらにファッションの分野にも進出。ダリの芸術から派生したイメージは、大衆の支持を得ました。「ドン・ファン・テノーリオ」のための5つの衣装のスケッチ国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.この舞台衣装のスケッチは、細かいところまで描かれているのがよくわかります。エンターテインメント性が高く、見ていておもしろい章です。記憶の固執(ピン)サルバドール・ダリ美術館蔵Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí,Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016. In the USA: © Salvador Dalí Museum Inc. St.Petersburg, Florida, 2016.ダリのデザインした宝石。絵画の世界そのままに、個性的なデザインです!タルトを盗んだのは誰か?ガラ=サルバドール・ダリ財団蔵Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-SalvadorDalí, JASPAR, Japan, 2016.これはなにか?というと、なんと「不思議の国のアリス」の挿絵です!アリスとは思えない!?独特の世界が展開されています。●CHAPTER7原子力時代の芸術(1945~1950s)1945年の広島と長崎への原爆投下は、ダリに強いショックを与えました。ダリの世界は今までと変化していきます。物質の真の姿を探ろうとするダリの想いは、量子学的真実を描こうという方向に向かっていきました。原子力や核兵器をつくりだす最新の科学の動向の研究を行い、それを反映した作品を制作していきます。素早く動いている静物サルバドール・ダリ美術館蔵Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí,Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016. In the USA: © Salvador Dalí Museum Inc. St.Petersburg, Florida, 2016.「素早く動いている静物」。絵画内の物体の停止された動きと空間の分離というかたちで描かれています。ポルト・リガトの聖母福岡市美術館蔵© Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.この当時、さらにカトリックへの回帰がみられます。ラファエロなど古典の研究を行なっています。「ポルト・リガトの聖母」は愛妻ガラを聖母に見立てて描いています。●CHAPTER8 ポルト・リガトへの帰還、もしくは晩年の作品(1960s~1980s)ダリとガラはアメリカから戻ると、小さな漁村ポルト・リガトに居を構えて過ごします。1960年代以降は古典芸術に回顧し、巨匠たちに触発された作品を制作します。テトゥアンの大会戦公益財団法人諸橋近代美術館蔵© Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.さらにダリ芸術のさまざまな要素を集めた集大成的な作品「テトゥアンの大会戦」のような大作絵画も次々と制作していきます。1974年には生まれ故郷フィゲラスにダリ劇場美術館が開館しました。ダリ劇場美術館の一室「メイ・ウエストの部屋」を再現したものです。一見ちょっと変わった部屋ですが、正面から見てみると…女優、メイ・ウエストの顔があらわれました!ダリの絵画作品にも多用されている「ダブル・イメージ」を3次元で楽しめるこの部屋は、来館者からの人気も高い展示です。オリジナルグッズもチェックダリ展ではグッズが大充実!ショップを見ているだけでも楽しくなります。その中でもおすすめはガチャガチャ。まずはレジで300円を支払い、1ドル紙幣ならぬ1ダリ紙幣を入手します。これ1枚でふくびき風のガチャガチャを1回引けます。ぐるりと回すと、卵がコロコロ…ゲット!中にはダリの作品をモチーフにしたピンバッジと、シールが入っています。全部で7種類あります。絵画をモチーフにしたキーホルダーや時計も。時計はインテリアとしても面白そうです。ダリのデザインした宝飾品のレプリカもあります。トートバッグやTシャツも。ダリがデザインした香水、気になります。思わず買ってしまいそうになるポストカード、そして図録。気づいたら散財していた!なんてことにならないように!?とにかく作品が多く、これを日本で見る機会はもうしばらくないのでは、と思える充実ぶりです。各章ごとにギャラリーのような作りになっているので、ダリの頭の中に迷い込んだように感じることもありました。1回だけではなく、2回、3回と見ても色々な感じ方ができるのではないでしょうか?asoview!編集部員も絶対にもう一度行きたい!と心に決めています。ダリの不思議な世界、夢と現実の世界が曖昧になってくるような感覚を、じっくりと楽しんでみませんか。イベント詳細名称:ダリ展会場:国立新美術館 企画展示室1E住所:東京都港区六本木7-22-2会期: 2016年9月14日(水)~12月12日(月)開館時間:10:00~18:00 ※ただし、10月21日(金)・22日(土)は22:00まで(入場は閉館の30分前まで)休館日:火曜日電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)公式サイト:
2016年09月14日「内尾和正の世界展 ~人の心に棲む竜が語りかける譚歌~」が、2017年4月14日(金)から4月16日(日)まで名古屋・ウインク愛知展示場にて開催される。本イベントは、映画版『ファイナルファンタジー』やソーシャルゲーム『神撃のバハムート』等、多数のイラストを手掛ける内尾和正のアート作品約50点を展示する展覧会だ。2016年9月に横浜・赤レンガ倉庫にて初開催され、細部まで緻密に描く技術力とファンタジックな世界を表現する独創性に反響が集まり、名古屋での開催が決定した。会場には、画家デビューから発表してきた数々の版画作品のほか、全長3mを超えるような大型作品も登場。一部作品を除いて購入も可能となる。なお、15日(土)と16日(日)には作家が来場する予定だ。【詳細】「内尾和正の世界展~人の心に棲む竜が語りかける譚歌~」会期:2017年4月14日(金)~4月16日(日)時間:14日(金) 16:00~19:00、15日(土) 11:00~19:00、16日(日) 11:00~17:00会場:ウインク愛知(愛知県産業労働センター)7F 展示場702~704住所:愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38入場料:無料作家来場時間(予定):4月15日(土)13:00~、4月16日(日)12:00~【問い合わせ先】アートコレクションハウス株式会社TEL:03-5846-1971受付時間12:00~19:00(火・水曜日定休)
2016年09月03日“植物文様”にフォーカスした「プラントハンター 西畠清順 世界の植物文様展」が、9月14日から19日まで松屋銀座8階のイベントスクエアにて開催される。建築物やファッション、インテリア、食器など、日常生活の中に様々なモチーフとして使用されている植物の枝葉や幹などの文様。同展では、西畠清順が日本全国・世界数十カ所を旅して収集した数千種類にも及ぶ希少なコレクションの中から、自らが厳選した植物たちを展示し、古くからある植物とヒトとの深い関わりを振り返りながら、“植物文様”をテーマに植物そのものの形の美しさや奥深さなどを紹介していく。また、同展のために西畠清順が自らプロデュースした、植物の文様を活かした枯山水も展示。初日である9月14日の14時からは、銀座フェニックスプラザ2階のフェニックスホールにて同展の開催を記念したトークイベントも開催される予定だ。【イベント情報】「プラントハンター 西畠清順 世界の植物文様展」会場:松屋銀座8階 イベントスクエア住所:東京都中央区銀座3-6-1会期:9月14日~19日時間:10:00~20:00料金:一般800円、高大生600円、小中学生400円
2016年09月02日「トーマス・ルフ展」が東京国立近代美術館 1階の企画展ギャラリーで開催されています。期間は2016年8月30日から11月13日までです。待望されていた日本国内初の個展を、asoview!編集部員が取材してきました。トーマス・ルフって?トーマス・ルフは、1958年ドイツ生まれの写真家です。アンドレアス・グルスキーやトーマス・シュトゥルートらとともに、デュッセルドルフ芸術アカデミーでベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻に学んだ「ベッヒャー派」として、現代の写真表現をリードしてきた存在です。さあ、世界が注目する写真家の世界観を堪能しましょうルフ作品は1990年代から日本の美術館やギャラリーで紹介されてきましたが、美術館で開催される本格的な回顧展は今回が初となります。東京会場では約125点、12月から開催される金沢会場では約160点の作品が展示されます。初期作品から最新作まで、トーマス・ルフの世界を存分に堪能できる大注目の展覧会です。会場は東京国立近代美術館の1F企画展ギャラリーです。では、早速行ってみましょう。美術館の入り口を入ると、すぐ右が企画展ギャラリーです。音声ガイドの貸し出しは、このカウンターでできます。●評価を高めた「Porträts(ポートレート)」ギャラリーに入ると、まず目にとまるのは大きな人物の写真です。自分の身長よりも大きい写真…インパクトに驚きます。縦は210cmで横は165cmもあるそう。これは、トーマス・ルフの評価を高めたきっかけである「ポートレート」という作品です。一見ありふれた証明写真のようにも見えるポートレートですが、巨大なサイズに引伸ばされた作品の前に立つと、そうした印象は一変します。まじめな表情で写真におさまっている様子は、カメラの背後にある権力の存在を感じさせます。写真と現実、被写体と写真家、写真とそれを観る人。写真をめぐるさまざまな関係性に問いを投げかける作品です。●初期作品「Interieurs」トーマス・ルフがデュッセルドルフ芸術アカデミにー在学していたときの作品です。4x5インチ判の大型カメラを手に入れたルフは、ベルント・ベッヒャー教授に椅子を撮影する課題を与えられたことをきっかけに、生活空間としての室内というテーマに関心を持ちます。対象となったのは、友人たちや故郷の家族、親戚などの暮らす、身近な環境としての室内。家具の配置などには一切手を加えず、その場の光源だけで、ありのままに、客観的に撮影することで、部屋とそこに暮らす人々をめぐる何かを浮かび上がらせようとしました。フラシュなども一切使わず、自然のまま撮影された風景。近くでじっくり観察してみると、なんだか不思議な感じがします。●少年時代からの宇宙への関心を背景とする「Cassini」と「ma.r.s.」●「Cassini」NASA(アメリカ航空宇宙局)などが1997年に打ち上げた宇宙探査船cassiniが撮影した土星と、その衛星の画像を素材にした作品です。ときに抽象的、幾何学的なデザインのようにも見える天体のイメージは、インターネット上で公開されている画像の色彩やトーンを操作することで生み出されたものです。●「ma.r.s.」「ma.r.s.」もまたNASAの探査船が撮影した画像を素材とする作品です。2006年以来火星を周回する探査船のカメラは、火星の表面のさまざまな情報を地球に送り続けています。ルフはその画像情報の角度や色彩をデジタル処理で加工することで、このはるか彼方で火星を見つづけるレンズを通じた「風景写真」の可能性を探りました。●インターネット時代の視覚・情報空間を問う「nudes」「jpeg」●「nudes」1990年代半ば、インターネットの急速な普及はヌード写真の流通にも大きな変化をもたらします。当時、デジタル画像の探求に取り組み始めていたルフは、ネット上に氾濫するポルノサイトから画像を入手し、作品を制作しました。色調を変えたり、極端にぼかしたりと、コンピュータによるマニピュレーションを徹底的に行うことで、そのヌードの構図がわずかに認識できる程度まで加工していきました。確かに。よく見るとヌード写真の輪郭が見えてきます。一見なんてことのないぼやけた写真が、さまざまな表情を見せます。●「jpeg」シリーズ名のjpegとはデジタル画像の圧縮方式のひとつで、現在、全世界で使用されもっとも標準的なフォーマットの名称です。圧縮率を高めすぎるとブロックノイズが発生し、画面がモザイク状になってしまうというこの画像フォーマットの特性を用いて、画像の構造そのものを視覚化しています。離れて見ると滑らかな写真のように見え、近づいて見ると、画像の構成要素が明らかになります。本展が世界初公開となる作品も!ある新聞社のプレス写真アーカイヴを入手したことから着想された「press++」シリーズ。かつてのメディア空間で使用されていた紙焼写真と、それにともなう文字情報を素材に生まれた最新作です。今回は、読売新聞社から提供されたプレス写真を素材とした世界初公開となる作品も展示されています。世界初公開なんて、すごい。ワクワクしながら、いよいよ対面です。画像と文字・記号がデジタル化されて同一平面上に置かれ、さらに巨大なサイズに引き伸ばされることで、イメージが情報化していくプロセスそのものが露わになります。展覧会には、他にもまだまだ見逃せない作品がたくさん。全18シリーズ、東京会場では約125点が展示されています。展覧会の限定グッズも見逃せない展覧会を堪能したあとは、限定グッズもチェックしてみましょう。インパクト抜群のTシャツに…エコバッグもありますよ。センス抜群の絵葉書もたくさん!写真と解説を網羅した、図録も気になります。どれにしようか迷ってしまいますね。東京国立近代美術館のアクセスはこちら「東京国立近代美術館」は、東京メトロ東西線竹橋駅 1b出口より徒歩3分ほどの場所にあります。地上へ出たらすぐ右に曲がり、内堀通りを横断しましょう。そのまま真っすぐ進むと、右手に「東京国立近代美術館」があります。到着です。私たちの身近にあり、何気なく見ている「写真」を新たな視点で再構築した「トーマス・ルフ展」は、ファンならずとも見応えたっぷりです。日本初の回顧展が開催されるこの機会に、お出かけしてみてはいかがでしょう。新たな写真の魅力を発見できるかもしれません。イベント詳細イベント名:トーマス・ルフ展会場: 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー所在地:東京都千代田区北の丸公園3-1会期: 2016年8月30日(火)〜11月13日(日)開館時間:10:00〜17:00 毎週金曜日は午後8時まで※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日※ただし9月19日、10月10日は開館し、9月20日(火)、10月11日(火)は休館。観覧料:一般1,600円(前売1,400円)、大学生1,200円(前売1,000円)、高校生800円(前売600円)※中学生以下無料展覧会公式サイト:東京国立近代美術館公式サイト:
2016年09月01日「小池千枝の軌跡~100年の情熱」展を長野・世界の民俗人形博物館で開催。会期は2016年9月3日(土)から11月29日(火)まで。本展では、世界の民俗人形博物館が所蔵する小池が世界各地で収集した人形たちを展示。さらに、彼女の教え子であるデザイナー達や、彼女に影響を受けたアーティストたちの作品の展示やワークショップを行い、ファッションの可能性を次世代に伝えていく。彼女の教え子としては、ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)やケンゾー(KENZO)など16名の世界で活躍するファッションデザイナーが参加。さらに、津森千里や丸山敬太は展示を行うほか、11月27日(日)には堀田瑞枝を交えてファッショントークを開催する。さらに、彼女の影響を受けた次世代を担う作家としては、まるでモノではなく生命体のような躍動感をもった帽子を製作し、アートとファッションを媒介する帽子デザイナー、日爪ノブキや、ニットデザイナーのサイチカなどが展示を行う。【開催概要】小池千枝の軌跡~100年の情熱会期:2016年9月3日(土)〜11月29日(火)会場:世界の民俗人形博物館住所:長野県須坂市大字野辺1367-1 ※水曜日は休館日開館時間:9:00~17:00入館料:500円 (中学生以下無料)■作品展示デザイナーヨウジヤマモト、ケンゾー、ケイタ マルヤマ、ツモリチサト、まとふ、ヒロコ コシノ、コシノジュンコ、MINE MAY、トクコプルミエヴォル、4298 SHIZUKA KOMURO、アツロウ タヤマ、キョウコ ヒガ、ALBEROBELLO、OSAMU MAEDA、YOSHIKI HISHINUMA、ATELIER MANIS■ファッショントーク (パネルディスカッション)開催日:11月27日(日)会場:メセナホールゲストパネリスト:津森千里・丸山敬太、堀田瑞枝※諸事情により出展者、パネリストが変更する場合あり
2016年08月05日「プラントハンター 西畠清順 世界の植物文様展」が、松屋銀座8階イベントスクエアで開催される。会期は2016年9月14日(水)から9月19日(月・祝)まで。プラントハンターとは、17世紀から20世紀中期にかけてヨーロッパで活躍した職業で、食料・香料・薬・繊維等に利用される植物や、観賞用植物の新種を求め探検・冒険する人のこと。西畠清順は、現代のプラントハンターとして日本全国・ 世界数10カ国を旅し、収集をしている植物は数1000種類にも及ぶ。会場では、彼の希少なコレクションから自ら厳選した植物たちを紹介する。現代のプラントハンターとして、人の心に届く植物を運びその魅力を伝える。さらに、本展のためだけに彼がデザインした植物の文様を活かした枯山水(かれさんすい)を会期限定で展示。普段はあまり注目することのない植物のもつ美しさをあらためて確認出来る展覧会、是非足を運んでみてはいかがだろうか。【開催概要】プラントハンター 西畠清順 〜世界の植物文様展〜会期:2016年9月14日(水)〜9月19日(月・祝) ※会期中無休。時間:10:00〜20:00(入場は閉場の30分前まで、最終日は17時閉場)会場:松屋銀座8階イベントスクエア住所:東京都中央区 銀座3-6-1入場料:一般 800円他(前売りあり)【問い合わせ先】松屋銀座TEL:03-3567-1211(大代表)
2016年07月29日イギリスを代表するファッションデザイナー、ポール・スミスの魅力と芸術性、そして世界観をブランドの軌跡と共に紹介する「ポール・スミス展 HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」が7月27日、東京・上野の森美術館で開幕した。ポール・スミス展 チケット情報同展は、東京に先だち京都国立近代美術館で開催され、7月18日までの39日間で総動員数7万人超を記録した。その人気の秘密は同展の仕掛けにある。会場の展示は、ポール・スミス自身がプロデュースし、同ブランドの始まりとなるイギリス ノッティンガム第一号店の再現に始まり、創作のインスピレーションが詰まった彼のオフィスや、これまでの様々なコラボレーション商品などを展示。ポール・スミスの創造的直観力に迫り、デザイナーの本質をユニークな視点で観ることができる内容となった。しかも、ユニークなことは本展展示物の写真撮影がOKなこと。ぜひ、ご自分のSNS等で発信して欲しい。また、会場では無料の音声ガイドサービスを用意しており、お手持ちの携帯電話やスマートフォンでQRコードを読み取ると、会場内の展示を紹介する、音声ガイドが聞ける(音声ガイドは日本語版・英語版の2種)。日本語版音声ガイドのナビゲーターは、本展のスペシャルアンバサダーの俳優・松田翔太さんが務めている。なお、東京会場では展覧会オリジナルイヤホン(非売品)をチケットお持ちの方全員に配布。今回の展覧会のテーマである“HELLO”と“GOODBYE”の文字をあしらったピンク色で、会場限定配布品。会場で手に入れて見て。開催は8月23日(日)まで。
2016年07月28日『ハリー・ポッター』の新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(11月23日公開)の世界観を楽しめる展示会「魔法の世界展~ハリポタからファンタビへ~」が、7月23日から8月28日まで、東京・汐留で開催されることが21日、わかった。日本テレビが開催する「超汐留パラダイス! -2016 SUMMER-」内で行われるこの展示会には、『ハリー・ポッター』の衣装やアイテム、本作のパネル展やスタンプラリーなどが登場。特大ビジョンを用いた両作の特別映像の上映も行われる。また、原作者J.K.ローリングとハリーの誕生日である7月31日には、特別ゲストが登壇するイベントの実施も決定。豪華賞品が用意されたプレゼント大会も行われる予定となっている。J.K.ローリングが、映画のための脚本を書くためにペンを取り、『ハリー・ポッター』シリーズ4作を手がけたデイビッド・イェーツ監督とタッグを組んで、これまでの『ハリー・ポッター』の世界観を受け継いだ魔法世界での新たな物語を描く本作。ホグワーツ魔法魔術学校に通っていた、世界中を旅する魔法使いニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)が新主人公となって、アメリカ・ニューヨークを舞台に逃がしてしまった魔法動物の追跡をする大冒険を繰り広げる。(C)2015 WARNER BROS ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED
2016年07月21日『ハリー・ポッター』の新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の公開を記念して、7月23日(土)から東京・汐留で魔法の世界を堪能できる“魔法の世界展~ハリポタからファンタビへ~”が開催されることが決定した。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』/その他の情報“魔法の世界展…”は、日本テレビが開催するイベント“超汐留パラダイス!-2016 SUMMER-”の中の企画展示で、『ハリポタ』の衣装や小道具の展示、『ファンタビ』のパネル展やスタンプラリーを実施する。さらにJ・K・ローリングとハリーの誕生日である7月31日(日)には特別ゲストが登壇するイベントや、豪華商品が当たるプレゼント大会などが実施される。映画『ファンタスティック・ビースト…』は、ハリー・ポッターやハーマイオニーたちがホグワーツ魔法学校の授業で使っていた教科書“幻の動物とその生息地”を編纂した魔法使いのドラマで、1926年のニューヨークを舞台に、英国人で魔法動物学者のニュート・スキャマンダーの運んでいたトランクに入っていた“魔法動物”がカバンの外へ逃げ出したことから、大混乱が起こる様を描く。“魔法の世界展~ハリポタからファンタビへ~”7月23日(土)~8月28日(日)まで汐留にて開催『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』11月23日(水・祝) 全国ロードショー(C)2015 WARNER BROS ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED
2016年07月21日企画展「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」が2016年10月14日(金)から2017年1月22日(日)まで、六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催される。「デザインの解剖」は、グラフィックデザイナー・佐藤 卓が2001年より取り組んでいるプロジェクトで、身近な製品を「デザインの視点」で解剖し、各製品の成り立ちを徹底して検証する試みだ。これまで「ロッテ キシリトールガム」「富士フイルム 写ルンです」「タカラトミー リカちゃん」「明治 明治おいしい牛乳」「ISSEY MIYAKE A-POC BAGUETTE」などの製品が解剖され、原料や製法、製品管理から流通に至る幅広い要素が掘り下げられきた。本展では、これまでに蓄積されてきた解剖の成果を紹介するとともに、新たに「株式会社 明治」の5つの製品に着目。誰もが知っている「きのこの山」「明治ブルガリアヨーグルト LB81 プレーン」などがフィーチャーされる。製品を取り巻く世界はもちろん、社会・暮らしとデザインの関係について、さらにデザインの役割や可能性について、深く考察する機会になりそうだ。【詳細】デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法会期:2016年10月14日(金)〜2017年1月22日(日)会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン・ガーデン内)住所:東京都港区赤坂9-7-6開館時間:10:00〜19:00(入場は18:30まで)休館日:火曜日、年末年始(12月27日〜1月3日)※10月21日(金)、10月22日(土)は22:00まで開館延長(入場は21:30まで)入場料:一般 1,100円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料TEL:03-3475-2121
2016年07月17日絵本原画コンペティション「ブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)」について、その歴史と功績を紹介する展覧会「BIB 50周年 ブラティスラヴァ世界絵本原画展―絵本の50年 これまでとこれから―」が、7月9日から8月31日まで、うらわ美館館(埼玉)で開催される。スロヴァキア共和国の首都ブラティスラヴァで2年ごとに開催される「ブラティスラヴァ世界絵本原画展(略称 BIB=Bienial of Illustrations Bratislava)」は、現在のチェコ共和国とひとつの国、チェコスロヴァキアであった1965年にユネスコと国際児童図書評議会の提唱によって創設された世界最大規模の絵本原画の国際コンペティション。1967年に第1回目のBIBが開かれた。そして、2015年秋には記念すべき第25回目が開催され、創設50周年を迎えた。同コンペティションは、実際に出版された絵本の原画を審査の対象にすることを特徴にしており、芸術性の高い作品や、実験的でユニークな作品が集まることでも知られる。また、BIBの創設は、戦後日本の絵本文化が大きく花開こうとしていた時期にあたり、過去のBIBにおいて日本の絵本は毎回のように受賞し、高く評価されてきた。81タイトル、約300点の絵本原画を展示する本展は2部構成。第1部では、創設50年の節目を迎えた国際コンペティション「BIB」について、その歴史と功績を辿る他、BIBの歴代参加作品の中から「日本の絵本の歴史50年」を振り返り、過去半世紀の歴代“日本選抜”作品を紹介する。会場では、長新太の《キャベツくん》をはじめ、赤羽末吉の《スーホの白い馬》、田島征三の《ちからたろう》、丸木位里・丸木俊の《日本の伝説》、井上洋介の《まがれば まがりみち》、酒井駒子の《金曜日の砂糖ちゃん》、荒井良二の《うちゅうたまご》などが展示される。さらに、絵本のイラストレーションの最新動向を紹介する第2部では、昨年秋に行われた第25回BIBのグランプリ作品をはじめとする受賞作品および、日本からの出品作品を公開し、絵本の今、そして絵本のこれからを期待させる新鮮な表現や独創的な試みにフォーカス。会場では、準グランプリの「金のりんご賞」受賞の栄誉に輝いたミロコマチの《オレときいろ》をはじめ、松本大洋の《かないくん》、ローラ・カーリンの《あなたがつくる世界》《アイアンマンー鉄の男》、エレナ・オドリオソーラの《フランケンシュタイン》などが展示される。会期中には、自由に工作したり、絵を描いたりできる創作コーナーが設置される他、図書館ボランティアによる絵本の読み聞かせ会、学芸員と一緒に展示室を巡り、本物の作品を前に子供や親子で会話しながら楽しむ美術鑑賞ツアーなどが行われる予定だ。イベントの詳細やスケジュールについては、うらわ美術館の公式サイトで確認出来る。なお、本展は、うらわ美術館を皮切りに10月29日から12月11日まで岩手県立美術館、2017年1月4日から2月26日まで千葉市美術館、2017年4月8日から5月28日まで足利市立美術館、2017年7月8日から8月27日まで平塚市美術館と、国内の美術館5館を巡回する予定だ。【イベント情報】「BIB 50周年 ブラティスラヴァ世界絵本原画展ー絵本の50年 これまでとこれから―」会場:うらわ美術館住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町2丁目5番1号 浦和センチュリーシティー3階会期:7月9日~8月31日時間:10:00~17:00※土、日曜日は20:00まで※入場は閉館の30分前まで料金:一般610円、大高生410円、中小生無料休館日:月曜日(7月18日は開館)、7月19日
2016年06月28日展覧会「世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜」が国立科学博物館にて、2016年11月1日(火)から2017年2月19日(日)まで開催される。ラスコー洞窟は、フランス南西部に位置し、その内部には今から2万年ほど前に、クロマニョン人たちによって描かれた動物達の彩色画が存在する。600頭の動物とそのスケールの大きさ、豊かな色彩、技法の素晴らしさから、世界遺産にも登録されている。本展では、ラスコー洞窟の全貌を紹介するとともに、高精度で再現された実物大の壁画展示によって、普段見ることのできない洞窟内部の世界を体感できる。また、クロマニョン人が残した彫刻、使っていた多彩な道具も公開する。見所は、手作業で精密に復元された「身廊」と「井戸の場面」の壁画群。「身廊」は壁画に線を刻み、彩色するという他の洞窟内部には見られない特徴的な技法を用いて描かれている。本展の実物大壁画では、線刻をライトで照らすと、隠れた絵が幻想的に浮かび上がる。いくつもの謎に満ちた「井戸の場面」では、物語を感じさせる表現が並び、神秘的な世界観に間近で触れることができる。また、クロマニョン人の芸術作品や、彼らが暗闇を照らすため使われていた国宝級の資料“ラスコーのランプ”を日本初披露。世界初公開の洞窟から出土した顔料も展示する。2万年前の彼らの文化、技術をリアルに感じることができる。【開催概要】特別展 「世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜」会期:2016年11月1日(火)〜2017年2月19日(日)会場:国立科学博物館住所:東京都台東区上野公園7-20開館時間:9:00〜17:00※金曜日は20:00まで。入館は各閉館時間の30分前まで。休館日:毎週月曜日、12月28日(水)〜1月1日(日)、1月10日(火)※ただし、12月26日、1月2日、1月9日、2月13日は開館。チケット:一般・大学生 1,600(1,400)円、小・中・高校生 600(500)円、金曜限定ペア得ナイト券 2,000円※()内は20名以上の団体券、前売り券の価格。※金曜限定ペア得ナイト券は、金曜17:00〜19:30入場可、会場での当日販売のみ、男女問わず2名同時入場となる。※未就学児は無料。障害者手帳持参者と付添者1名は無料。※前売り券は8月1日(月)から10月31日(月)まで販売。【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2016年06月23日「アンティークボタンの世界」展が、2016年6月17日(金)から7月15日(金)までの間、神戸ファッション美術館にて開催される。ボタンは、その時代の文化や技術が込められた小さな芸術作品のようなもの。本展では、加藤喜代美が集めた19世紀から20世紀半ばの西洋ボタンコレクションから、ガラス、シェル、セルロイド、メタル、木など様々な素材を用いた作品を紹介する。【イベント詳細】「アンティークボタンの世界」展開催期間:2016年6月17日(金)~7月15日(金)会場:神戸ファッション美術館 4Fギャラリー住所:神戸市東灘区向洋町中2-9-1開館時間:10:00~18:00休館日:月曜日電話番号:078-858-0050入場料:無料
2016年06月17日世界的デザイナー、ポール・スミスの展覧会『ポール・スミス展 HELLO,MY NAME IS PAUL SMITH』が京都を皮切りに、東京、名古屋の3都市で開催される。開幕前日の6月3日、京都国立近代美術館でポール・スミス、ロンドンのデザイン・ミュージアム館長デヤン・スジック、スペシャルアンバサダーの松田翔太を迎え、記者発表と開会式が行われた。ポール・スミス展 HELLO,MY NAME IS PAUL SMITHのチケット情報同展は、2013年11月にロンドンのデザイン・ミュージアムで開幕し、ヨーロッパ各地を巡回して大好評を得た展覧会。ポール・スミスの第1号店となったショップやオフィスの再現、写真や手紙のコレクション、ポール自身の頭の中を表現した映像インスタレーションなど、約2800点の展示品を通じて、ユニークな世界観と多彩なクリエイションの軌跡に迫っている。日本では1982年以来、ビジネスを展開してきたポール。本展開催にあたり「私は日本の皆さまが大好きですし、美しい京都の街にお邪魔することができて心からうれしく思います」と喜びを語る。そして「ファッション関連の展覧会は、マネキンが整然と並んでいて服を展示することが多いと思いますが、今回の私の展覧会はそれとは全く趣が異なります。これまでの軌跡を振り返ることはもちろん、日頃私がどんな姿勢で仕事に取り組んでいるかを全面に出した企画で、正直に全てをさらけ出している展覧会です。お客様がもう会場を出たくないと思うものになっていると思います」と自信をのぞかせた。また本展の企画者であるデザイン・ミュージアム館長デヤン・スジックは「ポールさんはファッションという表現のもとに何があるのかを示すことができる人。そしてたくさんの人の心を引きつけてくれるだろうと思い、本展を企画しました」と企画のきっかけを語り、「個人的に気に入っているのは、デザインスタジオのひとつを再現したスペース。さまざまな壁紙、布地のサンプル、ボタンなどが置いてあり、ポールさんのクリエイティブがどのように起こるのかを知っていただける場所になっています」と見どころを語った。さらに、スペシャルアンバサダーで会場の音声ガイドも務める松田翔太は「僕は本当にポール・スミスさんの世界観が大好きな俳優のひとり。展覧会を拝見して、心が優しくなるような気持ちになりました」とコメントした。『ポール・スミス展 HELLO,MY NAME IS PAUL SMITH』は、7月18日(月・祝)まで京都国立近代美術館、7月27日(水)~8月23日(火)東京・上野の森美術館、9月11日(日)~10月16日(日)名古屋・松坂屋美術館にて開催。取材・文:黒石悦子
2016年06月07日イラストレーターの安西水丸の足跡を辿る「イラストレーター 安西水丸展」が、6月17日から7月10日まで京都の美術館「えき」KYOTOで開催される。安西水丸は、書籍の装画や雑誌の挿絵などを手掛けたイラストレーター。小説やエッセイの著書、漫画や絵本の執筆まで幅広く活躍した。今回開催される展覧会では、「小さい頃よりずっと絵を描くことが好きだった」と語る安西水丸の幼少期から晩年に至るまでの足跡を、イラストレーション作品を軸に辿る。公私にわたり親しい嵐山光三郎や村上春樹、和田誠との仕事や愛用品なども展示される予定だ。また、ギャラリートーク「水丸さんとのおもいで」も開催。6月18日の13時からは作家の嵐山光三朗が、22日の18時30分からは放送作家で脚本家の小山薫堂がゲストとして登場する。【イベント情報】「イラストレーター 安西水丸展」会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接会期:6月17日から7月10日時間:10:00~20:00料金:一般800円、高・大学生600円、小・中学生400円会期中無休
2016年05月14日20世紀を代表する芸術家のひとり、スペインのサルバドール・ダリ(1904-89年)の回顧展「ダリ展」が、東京との2会場での開催が決定。日本での本格的な回顧展は約10年ぶりで、過去最大規模の展示となる。本展は、ガラ=サルバドール・ダリ財団(スペイン、フィゲラス)、サルバドール・ダリ美術館(アメリカ、セントピーターズバーグ)、国立ソフィア王妃芸術センター(マドリード)という世界の3つの主要なダリ・コレクションから招来される作品を中心に、日本国内の重要作品を加えた約200点の作品によってダリの世界を紹介する。スペイン、フランス、アメリカとさまざまな場所で創作活動を行ったダリ。絵画や彫刻のみならず、宝飾品、舞台装置、衣裳のデザイン、挿絵や映画の制作までを手掛け、ジャンルを超えて多彩な才能を発揮し、その独特の世界観は、今なお多くの人々を魅了している。本展では、初期から晩年までのダリの創作の軌跡をたどりながら、ダリの世界を多角的な視点で紹介する。ダリのファンならずとも、ぜひ足を運んでみたい。これまで知らなかったダリ作品に出会えるかもしれない。「ダリ展」は、7月1日(金)~9月4日(日)京都・京都市美術館にて、9月14日(水)~12月12日(月)東京・国立新美術館にて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年04月25日国民的新聞漫画『サザエさん』の生誕70周年を記念して4月28日から5月22日まで、作者である長谷川町子にフォーカスした「よりぬき長谷川町子展」が京都・美術館「えき」KYOTOで開催される。『サザエさん』を生み出した長谷川町子は、幼いころから絵の才能に恵まれ、14歳のとき田河水泡に弟子入りすると、翌年日本初の女性漫画家としてデビュー。これまでに普遍的なユーモアとそれを表現する卓越した画力で多くの人々を魅了してきた。同展では、長谷川町子美術館の全面協力のもと、昭和の文化史に残る長谷川町子の生涯と知られざる豊かな創作世界を全5章に分けて紹介する。第1章の「15歳の天才少女」では、『サザエさん』以前の仕事を紹介。デビュー作や戦時中の仕事、初めての新聞連載などを貴重な掲載紙やパネルなどで展示する。第2章「サザエさん登場!」では、厳選した原画100枚や掲載紙の複製、単行本などでその人気ぶりを紹介。第3章「いじわるばあさん」では、強烈な個性を持ちつつもどこか憎めない『いじわるばあさん』をはじめとした『サザエさん』以外の漫画作品を紹介する。続いて第4章の「町子の絵本」では、戦前からつながっている『動物絵本』や、漫画と連動した『サザエさん絵本』、『町子えほん』などといった絵本の原画を展示。第5章の「うちあけ話」では、町子とサザエさんが重ねあわせてイメージされることが多くなったことから書かれた自伝的な漫画入りエッセイ『サザエさんうちあけ話』などについて紹介される。また、会場では展覧会記念グッズも販売される予定だ。【イベント情報】「よりぬき長谷川町子展」会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区東塩小路町657会期:4月28日~5月22日時間:10:00~20:00(入場は19:30まで)料金:一般800円、高大生600円、小中学生400円会期中無休
2016年04月23日特別展「シンデレラの世界展」が、東京・日比谷図書文化館で開催される。会期は、2016年4月23日(土)から6月22日(水)まで。世界各地に様々なバージョンがあり、その起源に諸説あるシンデレラの物語。17世紀フランスの作家シャルル・ペローや、19世紀ドイツの民話研究家グリム兄弟のバージョンを介して、ヨーロッパ中に広まった。その後アメリカに渡り、「夢に向かって着実に努力を続ければ、誰もが必ず成功できる」というアメリカン・ドリームを体現する物語として人気を博し数多くの絵本が出版。その時代の空気感などを反映させながら、多岐にわたるストーリーが展開されてきた。本展では、100年前の絵本に描かれたシンデレラのドレスの再現、ガラス乾板に焼き付けられた物語の再現動画、シンデレラ関連グッズなど、ここでしか見られない貴重なコレクションを約150点展示する。その他、19世紀に描かれたシンデレラのドレスや服を等身大で再現したもの、撮影コーナー「あなたもシンデレラに!」が用意されている。展示構成は「アメリカ児童文学の夜明け」と「ジャズ・エイジのシンデレラ」、「世界恐慌とシンデレラ・ドリーム」、「第二次大戦後のベビーブーム」という4部。会期中には、トーク・セッションなども開催されるので、合わせてチェックしてみて。【概要】シンデレラの世界展会期:2016年4月23日(土)~6月22日(水)※休館日は5月16日(月)、6月20日(月)観覧時間:平日10:00~20:00、土曜10:00~19:00、日祝10:00~17:00(入室は閉室の30分前まで)会場:千代田区立日比谷図書文化館 1階 特別展示室住所:東京都千代田区日比谷公園1-4観覧料:一般300円、大学・高校生200円※千代田区民・中学生以下、障害者手帳の所持者および付添者1名は無料※住所が確認できるもの、学生証、障害者手帳持参■関連イベント・ワークショップ「お花でシンデレラのドレスを作ろう」日時:5月19日(木)13:00~14:30(12:30開場)場所:日比谷図書文化館 4階 スタジオプラス(小ホール)講師:若林佳子(押し花作家)定員:30名(事前申込順、定員になり次第締切)参加費:500円・レクチャー&トーク・セッション「シンデレラと出版文化」日時:6月4日(土)14:00~15:30(13:30開場)場所:日比谷図書文化館 地下1階 日比谷コンベンションホール(大ホール)パネリスト:馬場聡(日本女子大学英文学科 准教授)、李佳欣(講談社第六事業局第一出版部海外キャラクター編集)、川田雅直(絵本コレクター、株式会社アトランスチャーチ代表)定員:200名(事前申込順、定員になり次第締切)参加費:500円
2016年04月04日世界一エレガントな紳士集団と話題を集める「サプール(SAPEURS)」の写真展「THE SAPEUR -コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン-」が、3月29日から4月10日まで西武渋谷店A館7階で開催される。“サプール”は、コンゴ共和国とコンゴ民主共和国で90年以上継承されるファッション文化。平和を尊び争わず、エレガントであることに誇りと情熱を持ちハイブランドの衣服に注いでいるファッショニスタ集団だ。今回開催される写真展では、沖縄在住の写真・茶野邦雄が撮影した、そんなサプールの粋な文化や暮らしをフィーチャーした写真を、“サプールであることのルール”を軸に6つのカテゴリーに分けて展開する。「Introduction」では、平均月収3万円の貧困な生活状況の中で人生をおしゃれに華やかに彩るファッションについて紹介。「Mind Rules」ではアイコンとなる人々の自宅を訪問し撮影した日常と非日常なファッションが融合する写真とコメントを展示する。その他、3色でスタイリングを完成するグラデーションや「デミダカ」という上下色違いのテクニックなどスタイリングのこだわりをインタビューコメントとともに展示する「Color Rules」、独自のステップを披露しあうウォーキングなど動きのある写真をムービーとともに展示する「Posing Rule」、独自のこだわりを持つミュージシャンや変わり種のサプールなどを紹介する「Particular Rules」といったカテゴリーで展開。最後には、ファッションにお金をかけ、着飾ることで暮らしを豊かにするというコンゴの文化を総括的に展示する予定だ。また、展覧会初日には被写体になったサプールのセブラン(Daniel Severin MOUTENGO)が初来日。お気に入りの衣装で軽妙なステップを披露する予定だ。【イベント情報】「THE SAPEUR -コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン-」会場:西武渋谷店A館7階住所:東京都渋谷区宇田川町21-1会期:3月29日~4月10日時間:10:00~21:00(日・祝日は20:00まで、最終日は17:00まで ※入場は閉場の30分前まで)料金:500円
2016年03月11日伊勢丹新宿店では2月24日から、世界のワインと、それに合うパンやチーズを集めたイベント「世界を旅するワイン展~パンとチーズをカバンにつめて~」を、本館6階催物場で開催する。会期は29日まで。世界30ヶ国、約1,200種のワインが集結する今年のワイン展は、産地やぶどう品種、ヴィンテージ等、ワインには多くの判断基準が存在するが、本イベントでは“生産者のタイプで選ぶ”という画期的なスタイルを採用。作り手の個性にスポットを当てることで、世界各国のワインを味わうきっかけになればとの想いが込められている。近年は、南アフリカやチリ、アルゼンチンが人気産地として注目されており、これまで手にすることのなかった国の銘柄を気軽に味うことのできる、ワイン好きにとって見逃せないイベントとなっている。生産者のタイプは、大きく4つに分類。伝統の製法を守り続ける、職人気質の作り手たちをフォーカスした「トラッド」、自然との共生を大切にする小規模生産者や、気軽にワインを楽しんでほしいという思いでワイン造りをするワイナリーを集めた「フレンドリー」、品種・土地・製法にこだわる熱い情熱を持ったワイナリーを集約した「パッション」、常識にとらわれない新進気鋭の都市型ワイナリーにフォーカスした「クール」。さらにワインに合うパンとチーズを集約したのが、本イベントの見所となる。「パーラー江古田」や「ひらみぱん」、「エスキス」等15店舗が出店。チーズは清澄白河にオープンしたばかりの「チーズのこえ」といった注目店も登場する。イートインコーナーでは、“パンとワインが出会う場所”として、清澄白河の「フジマル醸造所」が登場。タルイベーカリーやブーランジェリーレカン、パーラー江古田という人気パン店がこのイートインのためだけに考案した“ワインに合うパン”を一度に味わえるパンプレートを始め、毎日一軒のパン屋とコラボする日替わりプレートも用意される。会場では、五代シャトーのひとつ「シャトー・ムートン・ロスチャイルド」の1920年代のもを含めた歴代のオリジナルラベルを見ることができるミュージアムや、英国で300年以上続くワイン商ベリーブラザーズ&ラッドによるテイスティングバーも設置。またイベントスペースでは各生産者を招いたワインのセミナーも連日開催される。
2016年02月23日写真家・木村伊兵衛の写真展「木村伊兵衛 パリ残像」が4月1日から24日まで、美術館「えき」KYOTOで開催される。日本写真家協会初代会長でもある木村は、日本人写真家として戦後初めてヨーロッパを取材した写真家。1954年に初めて念願の渡仏が叶うと、フランスの写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンに刺激を受けて自身もパリを撮影して回った。同展では、木村によるパリの町並みや下町の庶民のドラマを写した作品を展示。約130点のカラー作品から、過ぎ去ったパリの魅力を垣間見ることができる。4月1日の11時と14時からは写真家の田沼武能が、4月9日の同時刻からは写真家の今森光彦がギャラリートークを行う。【イベント情報】「木村伊兵衛 パリ残像」会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区東塩小路街657会期:4月1日~24日時間:10:00~20:00(受付は19:30まで)料金:一般900円、高・大学生700円、小・中学生500円
2016年02月17日ピーナッツ(PEANUTS)の世界初のオフィシャル・サテライトとなる「スヌーピーミュージアム」(東京都港区六本木5-6)が4月23日に開館。オープン記念展「愛しのピーナッツ。」が同日から9月25日まで開催される。スヌーピーミュージアムは、世界最大の『ピーナッツ』コレクションを誇るチャールズ M. シュルツ美術館と、『ピーナッツ』の日本国内のエージェントであるソニー・クリエイティブプロダクツにより開館されるもの。18年9月までの営業を予定しており、チャールズ M. シュルツ美術館が所蔵する原画をもとに、6ヶ月ごとに異なるテーマで展覧会を開催していく。記念すべきオープニング展覧会「愛しのピーナッツ。」では、原作者チャールズ M. シュルツの夫人、ジーン・シュルツが愛する原画の数々を展示。原画や思い出の品々を通じて、シュルツの創作にまつわるエピソードなどジーン夫人のみが知る秘話の数々を知ることができる展覧会となっている。中でも注目なのが、1985年のバレンタインデーに夫からプレゼントされたという世界初公開の原画。モノクロームの画面に彩色が施され、赤いハートとメッセージが添えられている。その他、各界の熱心なファンがそれぞれの“ピーナッツ愛”を披露する展示や、『ピーナッツ』以前に描かれた初期のコミック『リル・フォークス』の原画、ジャズピアニストであるヴィンス・ガラルディの音楽でおなじみのアニメーションなど、約150点が展示される。なお、館内にはオリジナルの限定商品を多数取りそろえるミュージアムショップ「ブラウンズストア(BROWN’S STORE)」や、『ピーナッツ』にちなんだフードやドリンクを提供する「カフェブランケット(Cafe Blanket)」なども同時にオープンする予定だ。【イベント情報】「愛しのピーナッツ。」会場:スヌーピーミュージアム住所:東京都港区六本木5-6会期:4月23日~9月25日時間:10:00~20:00(入場は19:30まで)料金:一般1,800円、大学生1,200円、中高生800円、4歳~小学生400円
2016年01月21日東京都・飯田橋の印刷博物館 P&Pギャラリーは、細部にまでこだわりをもって制作された本を手に取り確かめられる「世界のブックデザイン2014-15」展を開催している。会期は2月28日まで(月曜休館)。開場時間は10:00~18:00。入場無料。同展は、2015年3月に開催された「世界で最も美しい本コンクール(Best Book Design from all over the World 2015)」の入選図書13点に、8カ国(日本、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、カナダ、中国、デンマーク)のコンクール入選図書を加えた、およそ200点を展示するもの。会場では、造本、印刷、タイポグラフィなど細部にまでこだわりをもって制作された全ての本を実際に手に取って確かめ、世界的に優れたブックデザインと造本技術を楽しむことができる。展示内容の詳細は以下の通り。「第49回造本装幀コンクール(日本)」より21点の受賞図書、「Die schönsten deutschen Bücher 2015(ドイツ)」より25点の受賞図書と3点の若いブックデザイナーのための奨励賞、「De Best Verzorgde Boeken 2014(オランダ)」より31点の受賞図書、「Die schönsten Schweizer Bücher 2014(スイス)」より18点の受賞図書、「Die schönster Bücher Österreichs 2014(オーストリア)」より約13点の受賞図書、「Alcuin Society Awards for Excellence in Book Design in Canada(カナダ)」より28点の受賞図書、「中国最美的书 2014(中国)」より21点の受賞図書、「Årets Bedste Bog Arbejde 2015(デンマーク)」より約30点の受賞図書。そして、「Best Book Design from all over the World 2015」より、30の国と地域の応募図書585点から選ばれた13点の受賞図書が展示される。
2016年01月18日写真展「世界のマダムのおしゃれスナップ展~Advanced Style Part II~」が3月8日より、西武渋谷店で開催される。同展は、写真家のアリ・セス・コーエンがNYの街で見つけたおしゃれなマダムたちを撮影した作品が展示された「NYマダムのおしゃれスナップ展~Advanced Style~」の第2弾。今回は、アリがロサンゼルスやミラノ、ロンドン、ブエノスアイレス、東京や神戸の街をめぐり、独自の視点で見つけたおしゃれマダムを撮影。お国柄の違いや、地域性もうかがえる写真展となっている。会場ではおしゃれを楽しむ5つのテーマを設け、作品を約200点展示。「イントロダクション」では、前展のNYマダムを振り返り、アリがワールドワイドな活動をし始めた経緯などがコメントとともに紹介される。このほか、NYを含めた世界のカラフルなコーディネートスタイルを紹介した「Rock’n color」、ロンドンチェックなど伝統的なモチーフやアンティークグッズを纏ったスナップ「Native trad」、カジュアル&リゾート感あふれるスナップが展示された「Powerful resort」、モノトーンでも個性を感じるスタイルや、オーセンティックなファッションスタイルを特集した「Modern monotone」といったスペースが展開される。なお、展覧会初日には、アリ本人と、被写体になった75歳のベアトリックスさんが来場する予定だ。【イベント情報】「世界のマダムのおしゃれスナップ展 ~Advanced Style Part II~」会場:西武渋谷店A館7階 特設会場住所:東京都渋谷区宇田川町21-1会期:3月8日~3月27日時間:10:00~21:00(日・祝は20:00まで、最終日は17:00まで。入場は閉場の30分前まで)料金:500円
2016年01月12日フランスの版画技術リトグラフの展覧会『君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ』が12月5日より開催中です。一見、美術展とは思えないこの長いタイトルは、小説『ロマンシエ』に出てくる言葉。本展は、小説の作者の原田マハ、物語の舞台であり実在するパリのリトグラフ(版画)工房のidem、そして東京ステーションギャラリーによる共同企画。小説中に登場する展覧会を、東京で実現しようというユニークな試み。ひと口に版画といっても、作り手が変わればその表情もまったく違うものに。個性的な作風が持ち味の現代アーティストのリトグラフ約130点が展示される本展は、小説を読んだ人もそうでない人も楽しめること間違いなし!ちなみに、idemはかつてムルロー工房という名前で、ピカソやシャガールが版画制作を行ったことでも知られる歴史あるリトグラフ工房。現在のオーナー、パトリス・フォレストが引き継いで「idem」という名前になってからは、アーティストとidem、あるいはアーティスト同士のコラボレーションが盛んに行われる場所に。歴史あるプレス機(版を紙に押し当てて絵柄などを刷る機械)は今も受け継がれ、大切に使われているのだとか。◇フランスを中心に活躍するピエール・ラ・ポリスの作品。日本の特撮や漫画にも影響されたという同氏ならではのインパクトのある作風が人気で、仏紙『リベラシオン』、雑誌『GQ 』などにもイラストを提供している。ピエール・ラ・ポリス『夜に光る君の巨大なステッカー』2007年40.0×62.5cmcourtesy Itemeditions,Paris◇映画監督としても知られるデヴィッド・リンチも、idemの現場でリトグラフ表現の魅力を知ったのだそう。本展では版画作品以外に、彼が制作した8分間の映像作品や他のアーティストとのコラボレーション作品も展示される。デヴィッド・リンチ『頭の修理』2010年64.0×86.0cmcourtesy of the artist/courtesy Item editions,Paris◇フランスに在住する革新的な作家に贈られるマルセル・デュシャン賞を2004年に受賞した、現代美術作家のキャロル・ベンザケン。時間や視覚のズレを表現した作品が多く、本展では和紙を用いた最新作が展示される。キャロル・ベンザケン『マグノリア』2015年78.0×53.5cmcourtesy Item editions,ParisInformation『君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ。展』東京ステーションギャラリー東京都千代田区丸の内1‐9‐1開催中~‘16年2月7日(日)10:00~18:00(金曜日は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)1月11日を除く月曜、年末年始(12月28 日~1月1日)、1月12 日休館一般1000円TEL03・3212・2485※『anan』2015年12月25日号より。
2015年12月22日