ご祭神は「日本三大怨霊」の一人・崇徳天皇「日本三大怨霊」とも呼ばれ祀られてきた崇徳天皇は、今でいう香川県にあたる讃岐の金刀比羅宮で一切の欲を断ち切り、堂にこもって祈願し続けたと伝えられています。そのためこの「安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)」は、古くから断ち物の祈願所として人々に信仰されてきました。崇徳天皇は、戦によって阿波内侍という女官と別れなければならなくなります。人々に自分と同じような悲しい思いをしてほしくないと、男女の幸せを妨げるあらゆる悪縁を断ち切る力を持っているそう。そのパワーは絶大で全国から縁切りしたいと願う人々が集う神社です。縁切り縁結び碑をくぐって明るい未来を御祈願しよう神社には「縁切り縁結び碑」という碑があり、それに願いを書いた「形代」というお札を貼って御祈願します。巨大な碑には一面びっしりと形代が貼られており、たくさんの願い事で覆い尽くされています。御祈願の作法として、まず御本殿に参拝します。次に身代わりのお札である形代に、切りたい縁や結びたい縁の願いを書いてください。最後にその形代を持って、願いを思い浮かべながら碑の表から裏へくぐります。反対からもくぐって、形代を碑に貼りつけて終了です。悪い縁を断ち切って良縁を叶えられますようにと、心から願うことが大切です。効果は抜群?! 数々の縁切り縁結びエピソードこれまでたくさんの人々がこの「安井金比羅宮」を訪れ、願いを叶えています。そんな縁切り縁結びエピソードには、神様による荒業ともとれる強引さで願いが叶った、というエピソードも。強烈なご利益が受けられると語られています。縁切り縁結び碑のほかに、絵馬にも悪縁切りのご利益がある、と多くの人が奉納しています。絵馬には様々な断ち切りたい願いが込められており、一人ひとりの願いの重さを感じられます。様々な願いが交差する縁切り神社「安井金比羅宮」。困ったとき、苦しいときは神頼みすることもひとつの解決案です。あなたも悪縁を断ち切って良縁に恵まれるよう、参拝してみてはいがかですか?スポット情報スポット名:安井金比羅宮住所:京都市東山区下弁天町70電話番号:075-561-5127
2017年07月16日神秘的な幻想風景が広がる朱色の世界にうっとり数え切れないほど多くの赤い鳥居が連なる「伏見稲荷大社」は、お稲荷さんと呼ばれる全国の稲荷神社の総本宮。この鳥居は、願いが神様へ通ったことのお礼として参拝に来た人によって奉納されたもの。江戸時代から続くこの習慣は、現代でも続いており、今や奉納された鳥居は一万基を超えるといわれています。どこまでも続くような朱色のトンネルに差し込む日差しが美しいと、観光客が絶えない人気スポットです。感じた重さによって願いが叶う石?!鳥居のトンネルを進むと「奥の院」という場所に到着します。ここではキツネの面の絵馬に願い事を書いて奉納することができます。訪れた人たちが書いたキツネの表情は千差万別。つい見入ってしまう光景です。そして「伏見稲荷大社」に来て忘れてはならないのが「おもかる石」。この石は、叶えたい願いを頭に思い浮かべながら持ち上げ、感じた重さによってその願いが叶うかどうかわかるものと言われています。訪れた際には、ぜひチャレンジしてみてください。「伏見稲荷大社」にはユニークなグルメがいっぱい!「伏見稲荷大社」の参道には、ユニークなグルメがたくさんあります。その中でも有名なのが「すずめの丸焼き」です。稲荷神社は五穀豊穣の神様でもあります。その五穀を食べてしまうすずめを退治するために「すずめの丸焼き」が誕生したと言われているのです。この名物、実はいつ行っても食べられるわけではありません。12月から2月までが収穫時期になるので、食べてみたい人はこのシーズンを狙いましょう。稲荷山からのパワーを浴びながら、珍しいグルメを味わってみてはいかがですか?海外からの観光客にも大人気のスポット、「伏見稲荷大社」へは、JR奈良線の稲荷駅で下車し歩いてすぐ。ぜひ足を運んで、圧巻の千本鳥居を歩いてみてください。スポット情報スポット名:伏見稲荷大社住所:京都市伏見区深草薮之内町68番地電話番号:TEL 075-641-7331 FAX 075-642-2153
2017年07月16日「愛宕念仏寺」は五感を研ぎ澄ます嵯峨野めぐりの出発点古くは都の皇族や公家たちの別荘地として栄えていた、京都市右京区。観光ルート「嵯峨野めぐり」でも有名なエリアです。歴史ある寺院を訪れながら、風の音や土の色を心と体で感じることができる嵯峨野めぐりのスタート地点として、山の麓に佇む静かなお寺が愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)。朝から拝観できるため、1日のはじまりにぴったりのスポットです。念仏を唱えた僧・千観によって引き継がれた歴史天台宗の寺として、奈良時代に称徳天皇により東山に開創された、愛宕念仏寺。当初は、四条から東山方面にかけての地域一帯をを愛宕郡と呼んでいたので、愛宕寺と名付けられました。しかし平安時代に起きた鴨川の洪水の被害を受け、廃寺となってしまいます。その後天台宗の僧であった千観が再興し、念仏を常に唱えていた千観を称えて愛宕念仏寺と呼ばれ始めました。本堂は重要文化財に指定されている、歴史的価値のあるお寺です。圧巻の1,200体! 表情豊かな石仏に癒される愛宕念仏寺を語る上で欠かせないもの、それは1,200体にも上る石仏です。先代の住職だった西村公朝氏の発案により、羅漢像で境内をいっぱいにしたいと1981年から石仏彫りが始まりました。信徒だけでなく一般の参拝者からの寄贈も受け、約10年後にはその数が1,200体に到達。彫った人の心を表現した石仏は、ひとつとして同じものはありません。ユニークな表情をした味わい深い石仏を眺めていると、いつの間にか穏やかな気持ちになります。ひとつひとつは素朴で柔らかな雰囲気の石仏ですが、1,200体が並ぶ様は圧巻です。歴史やお寺への知識が深くなくても、さまざまな表情の石仏たちを見るだけでも楽しめるはずです。自分に似た石仏を探してみるのもおすすめです。スポット情報スポット名:愛宕念仏寺住所:京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町 2-5電話番号:075-865-1231
2017年07月13日まさに京都のランドマーク・タワー「五重塔」京都のシンボルと言っても過言ではないのが「五重の塔」。現存の日本の古塔の中でも最も高い55mのこの塔、実は5代目。昔は他に高層の建物がなかったため、実に4回も雷が落ちて焼失しているのです。普段は閉鎖されている「五重の塔」、2017年4月28日~2017年5月25日までの期間限定で「東寺五重塔初層の特別拝観」(拝観料大人800円)として特別に一般公開されていました。極彩色の文様で彩られた色鮮やかな世界を堪能してください。その厳粛な世界観に圧倒される「東寺 金堂」当時の本尊にあたる「金堂」は、一歩足を踏み入れるとその圧倒的な世界観に感動を思えることでしょう。ほんのりと薄暗いお堂の中から、こちらを見下ろすのは月光菩薩と日光菩薩。その周囲には十二神将を配している薬師如来の3体。心が洗われるような厳粛な気持ちになれます。その仏像の息をのむ美しさと精巧なお堂の作りは、一見の価値ありです。樹齢300年を誇る美しさに息をのむ「不二桜」東寺の講堂、その東側に瓢箪池と呼ばれる大きな池を中心とした回遊式の庭園があります。その一角で圧倒的存在感を放っているのが、大きな枝垂れ桜。2006年、弘法大師の帰朝1200年を記念して三重県から寄贈されたこの桜は、弘法大師の「不二の教え」にちなんで「不二桜」と命名。桜の見どころには、美しい花を咲かせ、見る人を言葉で表せないほどの感動で包んでくれます。それぞれの見どころが三位一体となって訪れる人に感動をくれるのが「東寺」。唯一無二の荘厳な美しさは、一度訪れると忘れることができないインパクトを与えてくれるに違いありません。スポット情報スポット名:東寺住所:京都府京都市南区九条町1電話番号:075-691-3325
2017年06月20日幻想的で素敵! 鷲峰山 高台寺で行われる「万華鏡ファンタジー」枯山水に幻想的な映像が映し出される「万華鏡ファンタジー」。このイベントは、5月25日から28日に京都で実施される万華鏡の世界大会の、プレイベントとして行われているものです。万華鏡を回して撮影された映像を基とするカラフルな幾何学模様が、庭園を踊ります。京都万華鏡ミュージアム館長がプロデュースしたプロジェクションマッピングは、1回3分40秒ほど。毎日22時まで、繰り返し放映されています。夜間拝観料(500円)で入場でき、開催期間は2017年5月7日(日)まで。やさしさを感じる「鷲峰山 高台寺」で京都の夜を過ごそう「鷲峰山 高台寺」は、豊臣秀吉の正室のねねが、亡くなった豊臣秀吉を弔うために建てた寺院です。秀吉への思いがこめられたお寺と言われており、訪れた際には、ある種のねねの「やさしさ」を感じるかもしれません。たびたび火災にあい、すべての建物は残っていませんが、数多くの堂が現在国の重要文化財となっています。「鷲峰山 高台寺」方丈庭園のしだれ桜は一見の価値あり!春の季節に「高台寺」に訪れると、約50本のしだれ桜や山桜が咲き誇っている景色を見ることができます。美しい庭園との競演は、一度は見たい風景のひとつといえるでしょう。特に、方丈庭園のしだれ桜が有名で、日中と夜間特別拝観でそれぞれ別の表情を見せてくれます。万華鏡ファンタジーとのコラボレーションでは色鮮やかな風景を繰り広げられ、一見するればその美しさに目を奪われるはず。春の時期だからこそ見られる「鷲峰山 高台寺」の夜の庭園を目に焼き付ければ、京都らしい風情を感じられるはず。万華鏡の世界がもたらす幻想的な雰囲気を、あなたも肌で感じてみてください。イベント情報イベント名:2017春のライトアップ「万華鏡ファンタジー」催行期間:2017年03月03日 〜 2017年05月07日住所:京都府京都市東山区高台寺下河原町526番地電話番号:075-561-9966
2017年05月02日どの仏像がどの世界に属する方かを見分けるポイントは、髪型、ファッション、装身具、色、表情など。ちょっとの違いを覚えるだけでOKです。パンチパーマ「螺髪(らほつ)」は悟った証!巻貝のように髪の毛一本一本がくるんと巻いた髪型は知恵の象徴。パンチパーマのような髪型は如来の特徴のひとつで、悟りを開いた瞬間に、修行中に伸びた長い髪が一瞬にしてくるくると丸まったとされます。螺髪以外の顔の特徴は、頭頂部がコブのように盛り上がっていることと、額の白い塊。この塊は長く伸びていた白い毛が、毛髪同様に悟りを開いた瞬間に丸まったとされます。手の形「印相」には、ありがたいメッセージが仏像の手の形や組み方をチェックすると、そこには隠れたサインやご利益がわかります。仏像は手のひらを開いたり、指を曲げたり、両手を組んだりとさまざまなスタイルをしていますが、これらは「印」と呼ばれ、仏像が伝えたいご利益を表しています。手のひらを前に向けて指を下にしていたら「お話を聞くよ」。OKサインをしていたら「迎えに来たよ」。手のひらを前に向けて指を上にしていたら、「怖くないよ」などがメイン。胸の前で左手の人差し指を右手でしっかり握っていたら、それは大日如来で、メッセージは「全部見てるよ」です。苦しんでいる人をすぐ見つけられる、「十一面観音」「十一面観音」は、実は人々を救うために菩薩が変身した姿。11の顔のうち、頭のてっぺんは如来なので髪型が違いますが、残りの10は観音。前の3つの顔は優しい表情ですが、向かって右の3つは怒っています。向かって左の3つは顔は優しいですが牙を向いていますし、後ろの1つは大口を開けて笑っていて、これらの顔は、全方位のすべての人を見ているとされます。1,000本じゃない!? 「千手観音」の手は何本?千手観音菩薩の手が42本なのは、1本の手が25の世界の人々を救うので、40本あれば40本×25世界=1,000本。それに本来の2本の手がプラスされての数。それぞれの手は人々を救うためのお経や数珠、武器や食べ物などを持ち、すべての手のひらには「目」が付いています。口から出た念仏が6体の仏に! 「空也上人」歴史の教科書でもインパクト大な彼はコレクターにも大人気。平安時代のお坊さんである「空也上人」は、「南無阿弥陀仏」を唱えながら全国を行脚し、寺や橋を作り、慈善事業をしたとされます。その清々しいお姿や偉業ゆえに、コレクター達にも人気が高いのです。空也上人の尊さは、唱えた念仏である「南無阿弥陀仏」のそれぞれが「仏様」になって口から飛び出したというエピソードでも有名。像は、そのありがたさを表現しています。取材・文/伊集院尚子取材協力:イスム表参道店仏像と過ごす贅沢な時間を手軽に手に入れられるのが、イスム表参道店。現代の仏師や作家が制作する価値ある仏像がずらり。価格も手に入れやすいものからあるので、まずはお気に入りの仏像との出会いを求めて、出かけてみたい空間です。店舗情報店名:イスム表参道店TEL・予約:03-6419-7822住所:東京都渋谷区神宮前5-48-3 サンエムビルB1F、1Fアクセス:東京メトロ表参道駅B2出口から徒歩3分営業時間:11:00〜20:00定休日:年末年始
2017年01月09日ひときわ目をひく美しい大きな山門の「傳通院」文京区の閑静な住宅街・小石川でひときわ目をひく美しい大きな山門があります。1415年の開山から約200年後に家康の生母である於大の方がこの寺を菩提寺としたことから、その法名「傳通院殿蓉誉光岳智光大禅定尼」にちなんで傳通院と呼ばれるようになりました。政略結婚により家康を産んだ於大の方ですが、その後またもや政治力により離縁され、再婚を余儀なくされます。ですが、終生家康を案じたとされ、その恩を忘れなかった家康は於大の方をとても大事にしたそう。そんな女性の悲劇を今に伝える傳通院には、文豪・佐藤春夫や、柴田錬三郎などの墓もあり、歴女だけでなく、文学ガールなどの参拝が絶えません。春には桜が美しいので、散歩がてらに立ち寄るのもおすすめです。永井荷風がノートルダム寺院と重ねた美しい本堂と山門本堂は戦争で消失しましたが、1988年に昔の姿そのままに再建立されました。その姿の美しさは、永井荷風がエッセイでパリのノートルダム寺院に例えたとも言われています。また、夏目漱石も小説「こころ」で伝通院を描いています。春には桜が美しい境内には、大晦日のみに参拝客がつくことのできる大鐘も。江戸幕府から続く歴史が感じられる名所徳川家ゆかりの方々だけでなく、文豪佐藤春夫や、柴田錬三郎も眠っています。そしてこの地は、のちの新撰組のメンバーとなった沖田総司、近藤勇、土方歳三などが集い、浪士隊を結成した場所としても知られています。歴女ならずとも、イケメン好きには興味の尽きないお寺です。取材・文/伊集院尚子スポット情報スポット名:傳通院住所:東京都文京区小石川3-14-6電話番号:03-3814-3701
2017年01月07日お寺といえば厳かで心が落ち着く場所…なんて常識は、台湾では通用しません!ここではアミューズメントパークレベルにポップ&面白い、風変わりな3つの寺院を紹介。お参りをするついでに、独特の世界観を堪能してみて。■麻豆代天府(マードウダイティェンフー)明朝末期に建てられた寺院のシンボルになっているのが、長さ76m、高さ7mの五彩観光巨龍。そこから中に入ると、十八地獄や水晶宮など、数々のアトラクションが待ち受ける。■石門金剛宮(シーメンジンガンゴン)親孝行のあり方を再現した24体のブロンズ像が並ぶ参道が訪問者を圧倒。内部には生々しく霊界を描いた空間が広がり、地獄巡りを楽しめる。■三芝頂山寺貝殻廟(サンヂーシャンディンスーベイチュェミィァォ)金運をもたらすとして知られる済公活仏を祀る。天井や壁、柱、細工など、あらゆるものに貝殻をつけたマッドな空間に圧倒されること必至。※『anan』2016年2月24日号より。写真・中島慶子取材、文・重信 綾コーディネーター・片倉真理協力・謝ひかり
2016年02月19日お寺が舞台の美容イベント美容ソーシャルサイト「キレイナビ」が、季節の変わり目に体の中と外から美しさを考えるイベント『夜のお寺で美容祭りin山梨』を9月12日に開催すると発表した。山梨県にある浄土宗信楽寺を舞台に行われるこのイベントでは、JDHA(日本ダイエット健康協会)認定インストラクターでもある飯塚美香氏が、美味しく食べながらも太らない体を作るためのセミナーを開催。食欲の秋を不安なく迎えられる知識をレクチャーしてくれる。「変わったね」って言われたい!また、フェイシャルヨガインストラクターの仲里あやね氏によるフェイシャルヨガレッスンも行われ、顔の筋肉を鍛えることでのリフトアップ効果や小顔を目指すモテ顔エクササイズも実践する。表情筋をほぐすことでやわらかな表情を作ることができ、印象アップにもつながるのだそう。心の中まで美しくありたいこのイベントで美しさについて考えるのは、外見だけではない。信楽寺の住職より念仏を学び、瞑想体験を通じて自分の心を向き合う。普段の生活では体験できない時間を通し心を浄化させることで、真の美しさとは何か考えるきっかけになるだろう。秋の夜長を有意義に使えるこのイベントは、定員20名。ダイエットやフェイシャルヨガ、念仏や瞑想体験に興味があれば、性別を問わず参加ができる。料金は前払い4000円、当日支払いの場合は5000円となる。(画像はプレスリリースより)【参考】・有限会社アイアールプレスリリース(Value press)・夜のお寺で美容祭りin山梨
2015年07月31日「精進料理」に出会ったのが6年前。主人の実家がお寺だったことをきっかけに、お寺でいただく「精進料理」に興味を持ち、鎌倉や京都などを巡って精進料理にはまっていったのが、いまの仕事になるきっかけです。精進料理は、野菜・果物・海藻・木の実などを使って調理をします。お寺では、殺生のなどの考えもあって植物性の食材のみを使いますが、お料理の品々をみていると、野菜や大豆食品を使った、カラダに優しそうなものばかり。結婚前はファストフードや、パンやパスタなど粉ものばかり食べていたのですが、精進料理を取り入れてから、便秘が改善されたり、肌の赤みやカサカサがなくなったりと、体調改善がみられました! 精進料理は、現代の野菜不足、ヘルシー志向な私たちにもぴったりのお料理ばかり。しかもお寺の厳しい修行にも耐えられるよう、栄養バランスがしっかり摂れ、消化も良く、カラダに優しいものがたくさんあります。今回は、数ある精進料理の中から、家庭でも簡単に作れる「ゆる精進料理」な一品、「ひじきのがんもどき」を紹介します。豆腐の良質たんぱく質を肉の代わりに使用しているのでとってもヘルシー。ひじきには、鉄分、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、葉酸などのミネラル系栄養がたっぷり含まれているので、骨粗鬆症や貧血予防にぴったりの食材です。さらに食物繊維も多いので、便秘予防にもオススメです。ひじきは、大豆製品と一緒に摂ると吸収が良くなります。まさに「ひじきがんもどき」は、カラダに優しいデトックス&ダイエット料理。ちょっとした工夫で、簡単に美味しく作れますよ! 早速、5分でできる、ゆる精進料理「ひじきのがんもどき」 のレシピです。がんもどきは、精進料理発祥のお料理です。本来は肉を使って作っていましたが、豆腐で代用して作った「もどき」料理のがんもどきの方が現代では残りました。がんもどきは、具材をいちから作るのではなく、冷蔵庫の残り物や、作り置きしておいた常備菜、スーパーで買ってきたお惣菜を豆腐に混ぜて、揚げ焼きすることであっという間にできます! その時々に、家にあるものを使って作ってみてくださいね! ■ひじきのがんもどきの作り方(※ひじきの煮物があれば調理時間5分)<材料>(2人分 4個分)[A]ひじきの煮物 50g※[A]木綿豆腐 1/2丁(200g)[A]片栗粉 大さじ1サラダ油 適量(フライパンに5mmくらい)<作り方>1.ボウルに[A]を入れてよく混ぜ、一口大に丸める2.フライパンにサラダ油を入れ、揚げ焼きする(中火4分程)まわりがカリッと色がついたら完成! 今回は、ひじきの煮物を混ぜ込みましたが、きんぴら、切干大根干など、冷蔵庫にあるものを使ってください。味のついていないミックスビーンズ、ミックスベジタブルなどを使う場合は、小さじ1/2程度の塩を入れて味つけをすると良いですよ。また、油をたくさん使うともったいないので、平たくハンバーグのように成形して揚げ焼きにします。ボールル状に成形するより早く焼きあがります。お好みの具材を入れて、自由にがんもどきを作ってみましょう。ぜひお試しください。
2015年03月13日仕事や人間関係に悩んだり欲望に苦しめられたりと悩み多き人生だが、有り難いことに最近では、気軽に参加できる修行の場を、一部のお寺が一般人にも用意してくれている。今回はそんな修行体験のできる東京都内のお寺を紹介。坐禅、写経、写仏、水行……。静かに疲れた心を癒やし、自分を見つめ直してみてはいかがだろう。○重要文化財の釈迦堂で禅を体験胆力を鍛え、不動心や寛容力を高めて人間を大きくする。あるいは、煩悩から解放されるべくして行う本格的な修行は少し畏れ多いが、心が揺れたり気持ちに迷いがでたりしたら、仏教の修行なるものを体験してみるのもよいのでは。目黒区碑文谷の閑静な住宅地に立つ経王山文殊院圓融寺(えんゆうじ)。平安時代に創建された天台宗の古刹はその一角に建つ釈迦堂で、毎月1回「ちょっと坐ろう会」なる朝禅・夜禅の会を催している。お堂の中でおよそ1時間、穏やかな時間を過ごす体験禅である。禅の指導に当たる圓融寺副住職の阿(おか)純章さんは言う。「仏教には、生きる人のためになることがたくさんあります。仏教の良さを広く知っていただこうと、一般の方でも参加できる禅の会を5年ほど前から始めました。毎回、釈迦堂がいっぱいになる40名ほどが集いますが、夜の会は働いておられる若い方の参加が目立ちます」。釈迦堂は室町時代に建立された都内最古の木造建築であり、国の重要文化財に指定されている。そんな由緒あるお堂で坐禅ができるだけでも贅沢(ぜいたく)である。なお、圓融寺では「ちょっと坐ろう会」の他にも、「金曜夜禅」「写経と仏典に親しむ会」など一般参加型の行事が用意されている。●information経王山文殊院 圓融寺(えんゆうじ)住所:目黒区碑文谷1-22-22アクセス:東京メトロ「西小山駅」徒歩15分「ちょっと坐ろう会」(無料/朝禅8:00~・夜禅20:00~):毎月1回最終週の水曜(要予約/12月はお休み、2014年1月は都合により2週間繰り上げ)「金曜夜禅」(無料/19:00~):毎月1回最終週の金曜(要予約/12月はお休み、2014年1月は都合により2週間繰り上げ)○心を清めてくれる写経と写仏「深川のお不動様」として親しまれている成田山深川不動堂は、千葉県成田市にある大本山成田山新勝寺の東京別院。元禄16年の開創と伝わるこの下町の名刹では、写経・写仏の会を、広く一般に門戸を開いている。写経の行は、古来より伝わる尊い経典を無心になってひたすら書き写し、心を清めていく。深川不動堂では「般若心経」又は「仏説聖不動経」の写経を体験でき、初心者には同山の僧侶が作法を教えてくれる。筆や硯(すずり)など写経に用いる道具も用意されているので、手ぶらでの参加も可能というのがうれしい。一方の写仏は仏様の姿を書き写す精神修行で、「不動明王」又は「大日如来」の写仏が体験できる。こちらも初心者には僧侶による指導があるので安心だ。また、月に1度、写経大会と写仏会があり、たくさんの人と一緒に写経・写仏を体験できるので、気軽に参加したいという人にうってつけである。●information成田山 東京別院 深川不動堂(ふかがわふどうどう)住所:江東区富岡1-17-13アクセス:東京メトロ「門前仲町駅」徒歩2分「写経」(2,000円以上/毎日9:00~14:00/受付:お札場)「写仏」(2,000円以上/毎日9:00~14:00/受付:お札場)「写経大会」(3,000円/毎月1日12:30~/地下1階ロータスホール)「写仏大会」(2,000円/毎月28日13:30~/地下1階ロータスホール)○相当の覚悟があるなら水行・滝行も可能禅や写経に比べるとかなりハードルが高くなるが、本格的な修行といった趣のある水行・滝行体験を受け入れてくれるお寺もある。行衣(ぎょうい)と呼ばれる白い衣服を身にまとって水・滝に打たれ、無我になって自分自身を見つめるという荒行だ。こうした水行・滝行体験のできるお寺として名高いのが、真言宗臼杵山(うすきやま)天光寺。東京は東京でも、西多摩郡の山中奥深くにあるのでアクセスが大変だが、日帰りから1泊、2泊、さらには長期間にわたる修行体験も可能という。もちろん、滝に打たれるのは想像を絶する辛さ・苦しさのようで、生半可な気持ちで行えるものでなく、体力や健康に自信のない人にはおすすめできない修行であることは、念のため申し添えておきたい。●information真言宗臼杵山天光寺(てんこうじ)住所:西多摩郡檜原村字本宿801-2アクセス: JR五日市線「武蔵五日市駅」よりバス「滝行・水行」(要相談・予約)天光寺以外でも、真言宗智山派の大本山である高尾山薬王院にも水行道場があり、蛇滝(じゃたき)と琵琶滝の2滝を水行道場道場として一般に開放している。ただし、こちらの開瀑(かいばく)式は4月1日で、それ以降でないと水行はできない。「是非!」と思われる方は、春を待ってほしい。●information真言宗智山派大本山 高尾山薬王院(たかおさんやくおういん)住所:八王子市高尾町2177アクセス: 京王線「高尾山口駅」よりケーブルカーまたはリフト「高尾山水行道場」(4月1日の開瀑式以降/要相談・予約)
2014年01月01日出版社ディスカヴァー21と、浄土真宗東本願寺派緑泉寺の青江覚峰(KAKU)住職は、30日~12月6日、東京都港区虎ノ門の光明寺境内オープンテラスに「お寺レストラン」を期間限定オープンする。同レストランは、青江覚峰住職著の家でつくれるお寺のレシピ本「お寺ごはん」の出版を記念して開設されるもの。マヨネーズを使わないポテトサラダ、肉の代わりにお麩を使った「お麩じゃが」など、肉も魚も使わない野菜のみの低カロリーでヘルシーなデトックス料理を紹介するという。店舗では、同書掲載のメニューを青江住職が実際に調理して提供。夜の部にはお寺で食べている精進鍋などもメニューに加わる。また、2012年の煩悩を払うため、希望者には僧侶が悩みを聞き、その人に合った一文字をプレゼントする。開設期間は11月30日~12月6日。時間は「昼ノ膳」が11時~14時、「夜ノ膳」が18時~22時。料金は昼が1,200円、夜が3,000円。昼夜とも定員は30名で、参加には予約が必要。詳細・予約は「ディスカヴァー21公式サイト」へ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月26日富山県黒部市の白雪山善巧寺で「お寺は文化の発信地」と題して「お寺座ライブVol.7」が開催される。開催日時は11月17日(土)17:00~21:00まで。定員は200名だが既にチケットは完売した。出演アーティストを紹介すると、ポストロック(インストゥルメンタル・ロック)のグループ「Toe(トー)」は、ボーカルが無いロックというだけではなく、楽器の美しい「響き」にポイントを置いた楽曲。フュージョンでも無くロックとも違う新感覚の音楽を奏でる。シンガーソングライター、青葉市子の特徴は落ち着いた曲調とそれにマッチした「透き通った」と言われる「声の質」だ。言葉になるかならないかという発音で歌い上げる歌詞も聞きどころの一つ。LUVRAW&BTBはツインデュオ。TALKBOXというビニール製のチューブをくわえ、キーボードの音色を口の中で共鳴させて音を出すエフェクターを使用する。さらに、西塔公崇、日下賢裕、雲林重正、兼廣はるか、五藤広海、麻田弘潤、雪山俊隆をメンバーとする「読経隊」によるお経を聞くことができる。そのほか、「くろべ工房移動販売車」によるうどん、そばの販売も行われる。イベント詳細は黒部・宇奈月温泉観光局ホームページで確認を。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月13日