ネットで使える資金管理ツールをご紹介する連載コラム「上手に活用して”快適”マネーライフ! 『お金の管理』便利ツール」。第3回では、無料のSNS家計簿サイト『散財.com』を取り上げます。「散財.com」では、楽しく買い物するだけでなく、節約生活にもしっかり活用できる様々な機能を利用することができるようになっています。では、早速使用方法を見ていきましょう。会員登録を済ませた後は、まずマイページを開きます。ここから、家計簿やプロフィールなどの情報の設定を行います。家計簿のデータは、マイページの「管理・設定」メニューから入力することができます(トップページなどからもリンクされています)。入力フォームには、店舗情報「お店、時間帯、購入場所、お店の業種」、商品情報「商品名、値段/個数、ジャンル/カテゴリ、ちょいメモ、画像」が表示されており、このうち「商品名、値段/個数、ジャンル/カテゴリ」の3つの情報だけで登録することが可能です。すべての情報を入力する必要はありません。また、便利な使い方として、マイページのプロフィール設定から「自由に使えるお金」(任意)を最初に入力することをお勧めします。そうすると、入力した金額を予算として毎月の家計簿をつけられるようになります。入力データは自動的にグラフ化され、一目で確認することができるほか、商品レビューや売れ筋商品ランキングなどを閲覧することも可能です。また、家計簿データは公開・非公開のいずれかを選ぶようになっています。たくさんの人が見てくれていると思うとモチベーションになるので、三日坊主の人も長続きするかもしれませんね。ここまで読んで、「これじゃあ、ほかの家計簿サイトと変わらない」と思った方、結論を急ぐのはまだ早い! ここで、「散財.com」最大の特徴であるユニークなメール登録機能をご紹介します。この機能は、携帯電話から家計簿をつけられるという大変便利な機能なのですが、なんとツンデレ娘から無駄な散財をしないように注意してもらうことができるのです。メール登録機能は、「散財.com」モバイルサイトから登録を行います。登録すると、専用の家計簿登録用メールアドレスが割り当てられ、そのアドレス宛に「店名、商品名、値段」を送信するだけで、支出データの登録が完了します。支出データについては、同じ商品名のカテゴリのうち、最も多いカテゴリが自動的に割り当てられるようになっており、登録カテゴリが間違っていた場合は後で修正することが可能です。メール送信後には、投稿確認と今月の支出合計がメールで通知されます。この自動返信メールは、「散財.comちゃんバージョン」「ツンデレバージョン」「まねきニャンコバージョン」の3つのタイプが用意され、ユーザーは自分の好みのタイプを選択することができます。お勧めタイプはやはり「ツンデレバージョン」。このタイプを選ぶと、「ア、アンタが家計簿をどうつけたって、私にはちっとも関係ないんだからね!!」といったツンデレ口調の返信メールが毎回送られてくるようになります。メールの口調には様々なバージョンがあり、家計簿が赤字になった場合には「今月の支出総額は×××円になりました。赤字になっちゃったじゃない!! どうする気なの?? ち、違うわよ、心配してるわけじゃないんだから……」と、厳しく叱りながらもこちらの散財を心配してくれたりします。また、「散財.com」サイト以外から入力する方法として、Twitter投稿機能もあります。使い方は、「管理・設定」メニューの「カスタマイズ」にてTwitterアカウントを設定し、店舗名や商品名、値段などをつぶやくだけで、簡単に支出を登録できます。なお、1回のつぶやきで登録可能な商品は1つだけですので、少し注意が必要です。さて、最近は実店舗以外にネット通販で買い物をする人が増えていますね。そのネット通販の中でも人気が高いのがAmazon.co.jp。散財.comでは、Amazonで購入した商品情報を簡単に入力する、その名も「Amazon簡単入力機能」を使用することができます。この機能は、Amazonの商品詳細情報にある10桁の「ASIN:」から始まるコードや「ISBN:」コードを商品名に入力・登録するだけで、マイページに実際の商品名や店舗情報、Amazonバナーなどが自動的に表示されるというもの。こちらは、Amazonアソシエイト・プログラムにも対応しているので、お小遣い稼ぎをすることもできますよ。(※Amazonの商品詳細情報にあるASIN・ISBNコードを入力するだけで、商品情報が表示されます(出典:散財.comWebサイト))このほか、「45」「49」から始まる8桁、13桁のJANコードを使った「JANコード入力機能」、1カ月単位で”節約する””散財する”いずれかの目標金額を設定できる「目標管理機能」、毎日の食事を日記風につける「みんなの食卓日記」など、便利な機能が各種用意されています。ツンデレメールで出費を叱ってもらえる散財.comは、意志が弱くてつい無駄な買い物をしがちな人にぜひお勧めですよ!(※JANコードを使った「JANコード入力機能」では詳細な商品情報を登録できます(出典:散財.comWebサイト))【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月27日家計簿をつけるのは苦手という人は多いものです。家計管理をしなければ、何にどれだけのお金を費やしたのか把握しづらく、結果、お金がたまらないという悪循環に陥ってしまうことがあります。今回は生活に欠かせない水道光熱費にかかるお金、そしてその管理方法を考えてみました。●一人暮らしの水道・光熱費は約8500円家計簿の適正配分でみると、水道・光熱費は収入(手取り)の約5%がおおまかな目安と言われています。月収が20万円であれば水道・光熱費に約1万円、15万円であれば約7,500円になります。家の大きさや家族構成によっても異なる水道・光熱費ですが、一人暮らしを例に、実際どれぐらいかかっているものなのでしょう。一人暮らしの水道・光熱費を調べてみました。一人暮らしの水道・光熱費(2011年12月~2012年3月)電気代(1カ月分)ガス代(1カ月分)水道代(1カ月分)※ただし請求は2カ月に一度1位3,000円~4,000円未満(22.0%)3,000円~4,000円未満(20.0%)1,500円~2,000円未満(30.7%)2位4,000円~5,000円未満(17.4%)2,000円~3,000円未満(19.1%)1,000円~1,500円未満(24.9%)3位2,000円~3,000円未満(16.2%)4,000円~5,000円未満(14.1%)500円~1,000円未満(17.0%)調査期間:2012/04/12~2012/04/15アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数:1,000件 (ウェブログイン式)アンケートの結果によると、電気代、ガス代とも月3,000円~4,000円、水道代は1,500円~2,000円が最も多い回答でした。それぞれの使用量は、電気に関しては約165kWh(30A)、ガスは約20 、水道は約10 (呼び径20mm)にあたります。※東京電力、東京ガス、東京都水道局の計算法を元に試算。●水道・光熱費の見える化を実践しよう!月々発生する水道・光熱費。約9割の人が、銀行の口座振替やクレジットカードで支払いを行っています。このようにお金を出さずして決済するケースが多いため、水道・光熱費を把握していない人も多くいるようです。しかしマネー管理の面からも、どれぐらい支払っているのかは把握しておきたいところ。家計簿をつけるのが面倒という場合は、何らかの工夫が必要です。例えば、銀行の口座振替を利用している人は、電気、ガス、水道を同じ口座に集約する。また、クレジットカード払いの人は、カードのWebサービスを利用して月々の明細を比較するなど。これなら簡単に料金の推移を把握することができます。ちなみにクレジットカード払いにすると、ポイントをためられるという特典も受けられます。●今年も節電の夏を過ごそう!?どれだけの水道・光熱費が支払われているか実際の数字を目の当たりにすると「もう少し抑えたいな」という気持ちがわいてきます。そういう気持ちが節約への第一歩となります。ちなみにアンケートによると、もっとも節約したい光熱費は電気代。以下のようにあまりストレスがかからない節電方法が実践されていました。<節電方法>1位こまめに消す(47.3%)2位エアコンの設定温度を下げる(15.8%)3位外出時にはコンセントから抜く(8.8%)このようにあいまいな支払額を明確にすることによって、・「費用に対する関心が高まる」・「節約したいと考える」という気持ちが芽生えてきます。そうすれば、お金がたまらないという悪循環から抜け出すことができるでしょう。使っていないのにお金がたまらないという人は、まずは、身近な費用である水道・光熱費の見える化を実践してみてはいかがでしょう。(文/森眞奈美)執筆者プロフィール■森眞奈美(もりまなみ)サンダーバード国際経営大学院にて国際経営学修士号取得後、米国系再保険会社に入社。退社後ライター業をしながら、AFPを取得。現在は「保険」「クレジットカード・電子マネー」「ライフプランニング」などマネーに関するコラムを雑誌やWebで執筆中。
2012年05月12日