今回のお悩み「新NISAで初心者が買うのは投資信託だけでいい?個別株は買うべき?」新NISAが始まったので投資をやってみようと思っています。調べていくと、投資信託と個別株を買うことができると分かりました。初心者は投資信託だけが無難でしょうか?また、個別株も買い始めるとしたらどんなタイミングが良いでしょうか。(30代前半・医療・福祉・介護サービス)新しいNISAについて学ぼう!と調べていると、情報が多すぎて混乱する……という方も多いと思います。今回の質問にストレートにお答えするなら、「投資信託だけで十分、個別株は興味があればでOK」ですが、これには理由があります。新しいNISAを始めるにあたって知っていただきたい「コア・サテライト運用」という考え方をご説明します。■新しいNISAの2つの枠にとらわれすぎないご質問にある通り、新しいNISAでは投資信託でも個別株でも投資ができます。これらは、それぞれ異なる枠を使って投資をすることになります。新しいNISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という二つの異なる枠があります。併用することができますが、それぞれ非課税で投資できる年間の上限や、投資できる商品が違います。投資信託は、個別株など様々な金融商品を詰め合わせたものです。こちらは、「つみたて投資枠」でも「成長投資枠」でも買えます。一方で、XX社の株など個別株は、「成長投資枠」で買うことができます。「枠を使い分けて、投資する商品を変えたほうがいいの?」と迷う方もいらっしゃると思いますが、そこは大きな問題ではありません。将来のために資産運用をするなら、大切なことはまず「様々な資産に分散して投資をして、リスクを抑える」こと。そのためにも知っておきたいのが、「コア・サテライト」の考え方です。◇コア=守り、サテライト=攻め資産運用は「コア(中核)」運用と「サテライト(衛星)」運用に分けられます。簡単にいうと、コアは守りで、サテライトは攻めの資産運用です。将来のために、長い目で見てコツコツ資産を築くためには「コア」の資産運用が大切です。「長期・積立・分散」で、リスクを抑えて、できれば10年以上続けます。例えば、株式、債券など様々な資産に分散された投資信託で、コツコツ積み立てていくのがコアの運用です。この場合、相場の変動を見て売り買いをする必要はありません。目安として、資産全体の7割以上をコアの運用とすることをおすすめします。◇個別株は「サテライト」の投資一方、個別株は「攻め」、すなわち「サテライト」運用です。資産運用には、「長い目線で資産を築く」以外にも様々なスタイルがあります。安く買って値上がりしたらすぐに売り、より高いリターンを狙う投資スタイルもその一つ。個別株投資などが当てはまります。また、「サービスを知って素晴らしい会社だと思ったので、株主になって応援したい」「身近なサービスなので、株主優待を受けたい」という理由から、個別株投資を検討する人もいることでしょう。ただ、個別株の投資は、よりリスクの高い投資になります。様々な企業の株式や金融資産に分散して投資をする投資信託と比べ、個別株では、その会社だけに集中して投資するからです。サテライトの運用は、誰もが成果を得られるわけではありません。相場を見て売り買いをするのは手間がかかりますし、リターンを得るのはプロでも難しいのです。メインはあくまでコアの運用とし、サテライトの運用は資産全体の3割以下とすることをおすすめします。■将来のためには「コア」だけで十分将来に備えて、長い目線で資産を築くのであれば、コアの運用だけで十分です。人生の三大支出は「住宅資金」「教育資金」「老後資金」といわれています。10年以上先のライフイベントに備えて、今のうちから考えておきたいという方もいれば、物価の上昇で将来の現金の価値が目減りするのを防ぐためにも、資産運用を始めたいと思う方もいるでしょう。コアの運用では、投資信託で様々な資産に分散して投資をし、じっくりと資産の成長を狙います。複数の上場投資信託を自動で組み合わせるロボアドバイザーを使う方法もあります。興味があれば、サテライトの運用として、個別株をやってみるのも選択肢の一つです。より高いリターンを狙える可能性もありますが、その分損失が出る可能性もあります。自分にできるか自信がない……という方は、無理をする必要はありません。「つみたて投資枠」でコアの運用をして、「成長投資枠」でサテライトの運用をすればよいのか……?と迷われるかもしれませんが、どちらもコアの運用に使ってもよいのです。守りの運用だけでも、長い目線でじっくり資産を育てていくことができます。■まとめ新しいNISAは、将来に備えて資産を築くのに向いています。資産運用の目的が「将来のため」であれば、二つの枠はコアの運用に使うのがよいでしょう。個別株をする場合の注意点は、リスクが高いこと。コアで「守り」をしっかり固めているからこそ、サテライトで「攻め」の投資ができます。ご自身の目的と照らし合わせたうえで、まずはコアの運用で土台をつくっていくことをおすすめします。令和のマネーハック95「つみたて投資枠」「成長投資枠」をどのように使うのかは、「コア・サテライト運用」の考え方をベースに検討するのがおすすめ。自分の目的と照らし合わせて選択しよう!(文:ウェルスナビ・小松原 和仁、イラスト:itabamoe)
2024年04月01日FPコスモス(所在地:神奈川県横浜市、代表:村松 祐子)は、新NISAについての新刊「新NISA 成長投資枠でお金を増やす」を2024年3月26日(火)に発売します。新刊書籍表紙筆者プロフィール写真2024年からスタートした新NISAは「つみたて投資枠」だけではありません。「成長投資枠」も同時に活用することができます。2つの投資枠をどう活かすか迷っている方も多いのではないでしょうか。これまでつみたてNISAで定期積立投資をされていた方は、株式投資デビューのチャンスでもあります。株式投資ではなかなか期待する結果が出ないという方も、この機会に株式投資のイロハを学んでみませんか。茶道や華道をたしなむように株式選びをたしなむ、株式の新たな楽しみ方を指南。投資が初めての方でも「買いやすいテーマ別5選」をヒントに、自分の推し株を探して資産運用を楽しくし、明るい未来をつくります。筆者:村松 祐子(ファイナンシャルプランナー、FPコスモス代表)■書籍詳細タイトル:新NISA 成長投資枠でお金を増やすお花やお茶をたしなむように、株式投資をたしなむなんて、ちょっと乙でしょ?自分の「好き」や「こだわり」から「推し株」を見つけ投資をすれば、楽しくワクワク続けることができます!新NISA 成長投資枠を活用した推し株投資という選択肢をお伝えしています。販売価格:1,650円(税込)出版社 :河出書房新社■筆者プロフィールファイナンシャルプランナー、FPコスモス代表。上智大学文学部哲学科卒業後、大手証券会社入社、外国株式部配属。外資系証券会社を経て資産運用、経済・市場調査の経験を踏まえ現職に至る。株式調査部での経済・株式の調査の経験から市場調査や銘柄分析の面白さを知り、投資の原点となっている。様々な団体から講師依頼を受け、学校、企業、金融機関、公共機関でのセミナーを通じて金融・投資教育を行っている。個人の資産形成においても個々にサポートをしている。株式市場調査と分析25年の経験により「私の推し株発見!大人のたしなみ 株活サロン」を運営。サロン形式で茶道や華道をたしなむように株式選びをたしなむ、少人数制で株式の新たな楽しみ方を指南。CFP(R)(日本FP協会認定)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。証券外務員一種、社会福祉法人 横浜市社会福祉協議会 年金共済事業運営委員会 委員。同協議会 年金共済事業運営委員。FPコスモス 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月08日新NISAについて取り上げているテレビや雑誌を最近よく見ます。2024年の始めに「NISA制度(少額投資非課税制度)」が改正されたことで世間の関心も一層高くなった模様。テレビでも「2024年明けからの株高はNISAを始めた人が多いことにも影響されている」と経済の専門家が言っていました。私は2021年に積立NISAを始めました。40代も折り返しになり、ちょうどコロナ禍も重なって将来や老後により不安を感じるようになったことがきっかけでした。YouTubeがきっかけで改めて実は3年前に積立NISAを始めるより前に銀行ですすめられてNISA口座を開設し投資信託を購入したことがあったのですが、そのときは間もなく解約、そのまま放置した状態でした。しかしコロナ禍で家にいる時間が多くなったことでYouTubeをよく見るようになり、数あるチャンネルの中であるものが目に留まりました。このチャンネルでは投資だけではなく、保険や住宅に対する考え方などお金にまつわる基礎知識から人生論に至るまで幅広く取り扱っています。アニメーションを用いてわかりやすく説明してくれるので、初心者の私でもすんなりと理解することができました。動画を見る中で私が興味を持ったキーワードが、「投資信託(各投資家から集めた資金を1つにまとめ、投資家の代わりに運用会社が資産運用をおこなう仕組み)」「インデックスファンド(市場全体の動きを表す代表的な指数に連動した成果を目指す投資信託)」「積立NISA」です。投資信託は元本が保証されないというリスクがあることが心配でしたが、過去の統計から、20年以上という長期で積立をおこなった場合、購入価格を平均化することができ、元本割れするリスクがかなり少なくなるとのこと。また長期で運用することで複利(複利法によって計算された利子のこと)の力で、運用益も増えていくことがわかりました。インデックスファンドについては、日経平均(日本経済新聞社が算出・公表している日本の株式市場の代表的な株価指数の1つ)やアメリカのS&P500(米国の代表的な株価指数の1つ)といったインデックスファンドであれば市場の指数に連動しているので、1つの会社に投資するより変動のリスクが減らせるというもの。そして積立NISAの制度を利用すれば運用益にかかる税金が免除され、お得になるということでした。思い立ったが吉日、老後を見据えて私もトライしてみようと思いました。ネット証券で積立NISAを始めるYouTubeを参考に手数料が安いネット証券で積立NISAを始めることに決めました。NISAは1人1口座のため、以前NISA口座を開設した銀行に出向いて口座解約手続きをしなくてはならずそこは面倒に感じました。ネット証券を利用するのは初めてで不安もありました。実際に始めてみると、手続きの説明も詳しくスムーズに口座を開設することができました。最初に私が選んだ投資信託は「全世界株式インデックス・ファンド(1本で日本を含む世界中の株式に分散投資できる投資信託)」で、全世界であればより変動リスクが分散されるだろうと思ったからです。積立NISAで利用できる投資信託は、金融庁が定めた長期投資に適した一定の条件を満たすものだけになり数は限られますが、そのほうが私のような初心者には安心でした。積立金額も少額から始めることにしました。ファンドにより最低積立額は異なりますが、100円からできるものもあるぐらい敷居が低いのがありがたかったです。ちなみに金額の変更をはじめ、諸々の手続きがネット証券のアプリでできるのでとても便利で、私は寝る前の布団の中や家事の合間といった隙間時間に資産状況のチェックや積立額の変更をしています。シミュレーションがモチベーションネット証券のホームページ上では、積立NISAのシミュレーションができるのもわかりやすくて助かっています。私は積立NISAを始める前にこのシミュレーションを利用して、将来の最終積立額がいくらぐらいになるかを試算しました。毎月の積立額、積立期間、利回りの予想を入力するだけで運用益を含めた最終積立額がいくらぐらいになるかがすぐわかるので、初心者の私でも簡単にシミュレーションできました。私はいくつか条件を変えてシミュレーションをおこなってみて、いくら投資したらこれぐらいになるとか、10年後より20年後と長く積み立てることで運用収益が大きくなるなどの検証をしました。金融庁のホームページでも同じようなシミュレーションがあり、やってみたら同じような結果になりひとまず安心。ちなみに、私はこのシミュレーション結果を手帳にメモしています。あくまでもシミュレーションではあるものの、20年後のシミュレーション結果は私の今の目標にもなっています。株価は変動するので一喜一憂することもありますが、そのときはシミュレーション結果を見返して、投資を続けるモチベーションを上げています。まとめ20年後はおそらく年金を受給するころ。20年後というとはるか先にも思えますが、結構あっという間にやってくるような気がします。これからも自分のペースで地道に運用を続けて将来に備えることができればと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/大久保美伽 先生元銀行員、大手外資系金融機関勤務歴15年。退職後、2021年マネレボ株式会社設立。真に中立な立場で資産運用と保険、家計の見直しをおこない、お金と時間から自由になり自分らしく生きる女性を増やすべくファイナンシャルプランナーとして独立。多くのお客様の資産運用やライフプランニングの悩みを解決すべく尽力している。老後に3000万円差がつく投資講座主宰。イラスト/sawawaウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/はるひび(46歳)小学生の娘を持つ母。在宅ワークのため、運動不足になりがち。最近、骨伝導イヤホンを購入。早起きして、好きな音楽やラジオを聴きながら近所の公園を散歩している。
2024年03月05日人生100年時代、ライフプランにもとづいた、フツーの人の資産形成をサポートする株式会社ウェルスペントは、当社代表初の著書となる、今年からスタートした新NISAを活用した資産形成について解説した書籍『新しいNISA かんたん最強のお金づくり』(河出書房新社刊)が続々重版しておりますことをお知らせいたします。すでに10刷となり、Amazonレビューで高評価(★4.8)をいただいている本書は、NISAを始める方に“最初に手にとっていただきたい1冊”です。初めてでも安心して実践できる、 フツーの人のための資産形成入門書■『新しいNISA かんたん最強のお金づくり』について本書はお金や金融について学んだことのないフツーの人が、今年から始まった新しいNISAを活用して、貯金ゼロから無理なく始められる、資産形成の実践方法をわかりやすく解説したものです。投資というと、「安く買って高く売るもの」「値上がりする銘柄を探すことが重要」と考えている方が多いのではないでしょうか。しかし、本書では、「いい株を探すのではなく世界の株式に幅広く投資する」「売買するのではなくほったらかしで保有し続ける」といった、長期投資の王道に基づく資産形成の実践的かつ具体的な方法について、そして新しいNISA活用による税制上有利な資産形成の具体的方法について解説しています。投資がまったく初めてという方から、始めたもののまだ自信が持てない方、本格的な資産形成に必要な投資の王道を改めて学び直したいという中級者まで、幅広い方に役立つ1冊です。<本書の特色>(1) 専門家である著者が、資産形成に最適と考える投資信託6本、長く付き合ってよいと考える金融機関2つを厳選紹介!(2) 世代・家族構成別の「新しいNISA活用シミュレーション」で具体的に説明。自分事として資産づくりに取り組める!(3) なぜ世界の幅広い株式への投資がおすすめなのか…投資の王道・原理原則に沿った投資方針なので、ずっと続けられる!(4) 家計管理やライフプランシミュレーションなど、お金の基本についても解説。安心して資産形成への一歩が踏みだせる!<目次>プロローグ新しいNISAですべてに満たされた人生を!1章新しいNISAの「仕組み」を理解しよう!2章新しいNISAの「賢い使い方」を知る!3章「世代・家族構成」別新しいNISAの活用法!4章新しいNISAの利用は、この「金融機関」がいい!5章新しいNISAとiDeCo、こう「使い分ける」のが正解!6章新しいNISAで資産づくり、これが「投資の王道」です!7章新しいNISAを充実させる「家計管理、ライフプラン」の極意!<読者からの声>・新NISAの制度や使い方だけでなく、人生のお金にまつわる全般の知識が学べるお得な本!・ポイントが見開き2ページでまとめられているので、読みやすくわかりやすい!!・本書を読むと、やるべきことが明確に。初心者におすすめの基本を押さえた良書!<書籍概要>タイトル : 新しいNISA かんたん最強のお金づくり著者 : 横田健一価格 : 1650円(税込)発売日 : 2023年6月22日(木)ページ数 : 192ページ仕様 : 四六判/並製/192ページ/本文オール2色刷りISBN : 978-4-309-29299-1発行元 : 河出書房新社(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)出典:プレスリリース
2024年02月27日【PR】 アクサ生命保険「新NISA」が注目を浴びていた昨年。忙しい中、結局何が良いのかわからず「もう遅いのかな…」と焦る方も多いのではないでしょうか。・物価は上がるのに給料は上がらない…家計を預かる主婦のアタマの中は「節約」でいっぱい…。コレはダメ、アレはダメと無理な節約は生活の満足度を下げてしまいます。まず「配分」を見直しお金の不安をなくすことから始めませんか?■本当に今のままでいいの?「お金に関することって難しそう」…そんな不安を感じていても、主婦の立場を理解した女性FPならではのやさしい解説は入門にぴったり。・家計を見直せば投資ができる?食費を含めた支出を把握し家計全体を見直すと、将来のための投資に充てる費用が捻出できることが多いのです。・将来いくらあれば安心なの?まず支出を把握し家計における改善点を見つけます。プロの力を借りると将来のゴールに向けた収支(ライフプラン)を見直せるのが大きなポイント。生活の質を手放さず将来の安心を形作る手法を学びましょう! ■女性FPに聞くやさしい無料オンラインセミナー次に考えるのが「増やす方法」。「新NISA」と現行「iDeCo」などの知識を身につけて自分にあったお金の活用方法を設計します。今回開催する女性FPによる初心者にもわかりやすいお金に関する無料オンラインセミナーで「難しそう」と二の足を踏んでいた方や周りに言われるまま「iDeCo」や『NISA』などを運用しているものの本当に正しいかわからないといった方もお気軽にご参加下さい。 ▶「物価高に負けないお金の増やし方」参加申し込みはこちら>> ■【参加特典】通常は有料の個別相談が無料に!教育費、住宅ローン…やっぱりそれぞれ事情が違いますよね。そこで、セミナーに参加いただいた方に個別の無料相談が受けられるという特典も!このチャンスは見逃せません。★こんな方に特にオススメ★・お金の勉強を基礎から始めてみたい・物価高に負けないお金の増やし方を知りたい・新NISA・iDeCo・投資信託…いろいろ調べているけど、何から進めていいのか…・貯蓄はある程度あるけど老後資金が不安・シングルの将来の住まいやお金が不安・副収入を作って早期リタイアしたい・なぜ、銀行で「新NISA」や「iDeCo」の口座を作ってはいけないの?★オンラインで顔出し不要!★・オンラインなのでお気軽にご参加いただけます。匿名やニックネームでの参加も可能です。・セミナー参加者の画像、音声は公開されません。講師からも見えませんのでご安心ください。・セミナー内での商品サービスへの勧誘は一切ありません。・セミナー後に、勧誘の連絡がくることもありませんので安心してご参加ください。(無料の個別相談にお申込みの場合は、講師より個別相談のご案内でご連絡があります)■『物価高に負けないお金の増やし方セミナー』開催決定!◎日時:2024年3月7日(木) 20時~21時◎申込受付期間:19時30分まで◎料金:無料(0円)◎参加方法:オンライン(Zoom)※お申し込み後、メールにてご案内するURLよりご参加ください。 下記URLにアクセスしてお申し込みください ▶「物価高に負けないお金の増やし方」参加申し込みはこちら>> ◎セミナー内容:・なぜ物価上昇している・「住宅」「教育」「老後」 それぞれいくら必要?・家計節約の2大重要項目とは・新NISAやiDeCoなど運用方法の選び方・投資信託の選び方・放ったらかしでお金が殖える「○○法」とは◎主催:アクサ生命保険株式会社◎お問い合わせ先:アクサ生命保険株式会社 市場開発部TEL 03-6737-7240(平日9:00~17:00対応) 東京都港区白金1-17-3NBFプラチナタワーAXA-C-240112-0010<今回の講師>株式会社FPデザイン 伊藤優理絵金沢市在住の35歳。京都の国立大学を卒業後、大手メーカーにて製品開発、顧客提案に携わる。結婚・出産を機に自身のお金の運用を始めたことでお金に対する価値観が大きく変わりファイナンシャルプランナーに転職。女性目線のわかりやすいアドバイスが幅広い世代に人気で、広い視野でお金の困りごとを解決します。ファイナンシャルプランナー、証券外務員、住宅ローンアドバイザーなどの資格を保有。■講師より:「お金の不安をなくしましょう」NISAやiDeCoが流行っているから周りに言われるがままに始めてみたけど、それが正しいのかどうなのかよくわからないという方が増えています。よくわからないことを継続するのは不安ですよね。不安があるとストレスが溜まります。セミナーは運用がこれからという初心者にも、既に運用をスタートしている経験者にもオススメの内容です。お金の不安をなくしていきたい方は是非ご参加下さい。<過去の参加者の声>・貯金をどう活かせばよいか不安だったので行動するきっかけになった。・大変為になり、ありがとうございました。教育資金に漠然と不安を抱えていたのではっきり道筋が出来ました。ライフプランを至急立てたいと思います。・教育資金が準備できている気がしないので受講してみました。・3人の子供がいるので、将来の資産運用に興味があったため参加しました。誰にでもわかりやすく、気軽に聴けるやさしいマネーセミナー。どうぞお気軽にご参加ください。
2024年02月07日‘24年の幕開けとともにスタートした「新NISA」だが、早くも「まだまだわからないことだらけ」という声が上がってきた。「住宅ローンや教育費が一段落してから夫が定年退職を迎えるまでの期間は、“最後のためどき”と思う人も多いでしょう。ただし、新NISAは投資なので、リスクが伴います。50代以降の投資は、失敗してしまいますと取り戻すのが大変なので、余剰資金で投資して少しずつ増やしていくことが大切になってきます」そうアドバイスするのは、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さん。無理しないでうまく投資を続けるコツを、Q&Aの形で教えてもらった。【Q1】途中で減額&休止したい場合はどうしたらいい?【A1】新NISAは旧NISAと違い、「つみたて投資枠」「成長投資枠」が併用でき、つみたて投資枠は年120万円、成長投資枠は年240万円、トータルで元本1,800万円まで投資ができる。しかも非課税の期間は無期限だ。金融庁のシミュレーションサイトによると、毎月3万円を3%の利回りで運用できたとすると、20年後で約985万円。夫婦2人がそれぞれ運用すれば、2,000万円に手が届く計算になる。「つみたて投資を始めたのはいいが、毎月の投資額が多すぎた、という人もいるでしょう。金銭的にキツイという時期があれば減額や休止もできますし、すぐに解約しなくても、そのまま保有し続けることができます」(風呂内さん、以下同)どうしても手元に現金が必要になったら、いつでも売却できるのもメリットだ。【Q2】何を基準に商品を選べばいいかわからないときはどう選ぶ?【A2】投資信託を選ぶ大きなポイントは「純資産総額の大きさ」と「手数料の安さ」の2つ。「運用中にかかる手数料等の『信託報酬』が低く、長期運用の安心度のものさしである『純資産総額』が大きい商品を優先して選んでみてください」つみたて投資枠では金融庁の基準をクリアした約270本から選ぶので、比較的安心だ。【Q3】よく聞く「オルカン(オール・カントリー)」って何?【A3】三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim全世界株式」に代表される「MSCI ACWI」に連動するタイプの投資信託を指す。「MSCI ACWIは全世界の株式を対象とした指数です。幅広い地域に投資ができるという点で分散効果が期待されますが、債券は含まれないので積極的な運用といえます。地域の内訳は先進国が9割、新興国が1割程度になっていて、全体からみても米国の比率は高く6割程度を占めています」債券も投資対象に含めたい場合、複数の対象に投資をする「バランス型投資信託」も選択肢。商品ごとに国内外の株式、債券の投資割合が異なるので中身をチェックしよう。【Q4】元本割れが怖いが、元本割れするのはどんなとき?【A4】投資信託の「基準価額」は、投資信託の1口または1万口あたりの値段のことで、投資信託を購入、売却する際は基準価額で取引が行われる。「投資信託は毎日『基準価額』が決まり、上下を繰り返します。自分が取得した額よりも基準価額が下がったタイミングで売却すると元本割れします。ただ、下がっても売らなければ含み損を抱えただけの状態ということ。含み損を抱えている時は預貯金など他の資産で対応できるようにしておくことが大切です。投資は当面使わない余剰資金の範囲内で」【Q5】NISAを売却したら、確定申告は必要?【A5】NISAで投資信託を売却した後の売却益は非課税扱いになるので、確定申告は不要。「売却益とは別に、運用会社の判断で投資信託から支払われる『分配金』があり、これも非課税です。また『成長投資枠』では個別の株式にも投資ができます。銘柄によって得られる『配当金』も非課税です。受け取り方法を株式数比例配分方式にしておきましょう」【Q6】NISA口座の財産は亡くなったら相続される?【A6】NISA口座で投資していた人が亡くなったら、相続人は金融機関に「非課税口座開設者死亡届出書」などの書類を提出する。受理されるとNISA口座の金融商品は相続人の特定口座や一般口座に移管されて、相続財産として課税対象になる。「相続人の口座に移管される際の取得価額は、移管される日ではなく、相続が発生した日の終値に相当する金額になります」【Q7】金融機関を変更したいときの注意点は?【A7】最初にNISA口座を開設した金融機関で、商品のラインナップやサービスに満足できず、ほかの金融機関に変更したいと考えている人もいるだろう。「NISA口座は1人1口座しか開設できないので、金融機関を変更するしかありません。1年に1回変更できますが、変更前の口座で保有している商品は、変更後の口座に移すことはできないので、変更前後の口座をそれぞれ管理することになります」【Q8】つみたて投資枠と成長投資枠のバランスはどうすればいい?【A8】つみたて投資枠、成長投資枠、あわせて新NISAの投資上限額は1,800万円だが、そのうち1,200万円までは成長投資枠でも使うことができる。「一度にまとまった金額で購入するのではなく、購入タイミングを分散できる『つみたて』のほうが取り組みやすい人は多いと思います。つみたて投資枠のみを活用しても良いですし、余剰金がある場合は、成長投資枠で個別株を購入して配当金や株主優待を楽しむのも良いでしょう。成長投資枠では、REITやETF(上場投資信託)への投資もできます。あくまでバランスよく」【Q9】額が上限(1,800万円)に達したらどうするべき?【A9】新NISAは非課税で保有できる期間は無期限だが、非課税になる元本の上限は1,800万円と決まっているので、上回る部分は他の課税口座での運用となる。「新NISAは、配偶者と2人分で、最大3,600万円の運用が可能になります。上限に達したら、一部を売却すると翌年、売却益を抜いた投資額分の枠が復活するので、その枠で新たな商品を買うという方法があるんです」上手に運用すればコツコツ貯めて大きく増やすことも可能なので、今からわからないことをクリアして、初心者から脱却しよう!
2024年01月22日新型コロナウイルス拡大は「謀略」というデマが収束したと思えば、今度は能登半島地震は「人工地震」……。ところ構わずはびこる陰謀論はさらに、新NISA(少額投資非課税制度)にまで台頭した。タレントの小倉優子は「国が推しているから裏がある」と発言。トンデモ発言に違いないが、「増税」色が際立つ岸田首相肝いりの税制優遇策だけに疑心暗鬼になるのも無理はない。NISA陰謀論を検証してみる。年明けから日経平均株価が続伸中だ。バブル期以来33年ぶりの株高は、おおむね二つに起因するだろう。一つは日米の政策金利をめぐる市場の観測だ。国内では能登半島地震の影響で、日銀による金融正常化の観測が後退。一方の米経済も減速し、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が弱まった。日米の金利差拡大が再認識されて為替市場で円安が進み、円安効果を享受する輸出関連の銘柄を中心に買い注文が集まった。そして、もう一つが今年1月に始まった新NISAだ。個人投資家の新規マネーが市場に流入し、相場を押し上げている。米ブルームバーグ通信によると、楽天証券の年初の新規口座開設が前年同期と比べて3倍ほどに急伸しているという。■ゆうこりん「裏がある」発言が飛び火歴史的な株高に水を差すように、新NISAにも陰謀論が台頭した。小倉優子はテレビ番組でNISAに「手を出していない」とした上で、「国が推しているものにいいものがあるのかって。何か裏があるんじゃないか」と直言。リーマン・ショック(2008年)で「痛い目」に遭い、株式投資を警戒しているという。この発言でSNSは《国に騙されるな》《暴落来るぞ》と活気づいた。NISAは株式や投資信託で得られた配当金や売却益に対し、本来は約20%課税されるところ、非課税になる制度。今年1月の新制度移行により、非課税の投資枠と保有期間が大幅に拡充された。そんな政府の「大盤振る舞い」(経済評論家)に「裏がある」という理屈だ。陰謀論の根底にあるのは岸田首相に対する懐疑だろう。打ち出した防衛費「倍増」や「異次元」の少子化対策の財源として税負担の加重が懸念され、「増税メガネ」の悪評が定着した首相。NISAの税制優遇とイメージが相いれない。資産報告書(2021年12月時点)によると、そもそも「貯蓄から投資へ」の旗振り役である首相自身が有価証券を保有していないのだから、信用できないのもうなずける。ちなみに、首相の2億円余りの資産のうち1千万円は預貯金だ。■ビギナー困惑の高値圏金融庁によると、NISAの政策目的は「家計の安定的な資産形成の支援」と「成長資金の供給」にある。政府側にとっては、新規マネーの掘り起こしによる国内市場の活性化という思惑もあるだろう。現況の株高は狙い通りといえる。投資の大前提として、高値つかみはNG。NISAビギナーは出だしから高値圏からの積み立てとなり、ただでさえ戸惑いやすい相場だ。ただ、資産運用の王道は「長期・積立・分散」。金融庁は基本的に、この観点でNISAの対象商品を選定している。金融庁のシミュレーションによると、1989年以降に株式と債券に積立投資を続けて20年間保有した場合、元本割れのケースは皆無だった。株価が上昇しても下落しても、一喜一憂せずに保有し続ける気構えがNISAの鉄則だ。暴落時に「すぐ怖くて売りたくなる」という小倉には不向きの投資術だったわけだ。無論、投資に絶対はない。NISAの対象商品は比較的ローリスクとはいえ、政府も忠告する通り元本割れのリスクは生じる。そのリスクまで陰謀と疑うのなら、お手上げだ。(文:笹川賢一)
2024年01月21日PayPayは2023年12月31日、同社が提供するキャッシュレス決済サービス「PayPay」内のミニアプリ「PayPay資産運用」において、「NISA口座」での取引の取り扱いを開始しました。「PayPay資産運用」は、PayPay証券が提供する「PayPay」内のミニアプリで、簡単に資産運用ができるサービス。証券口座を開設して、有価証券の購入を残高(PayPayマネー、PayPayポイント)で行うことができます。「PayPay資産運用」のNISAの特長は、PayPayアプリ上で完結できること。他のアプリやブラウザに遷移することなく、スムーズに証券口座開設手続き(最短4分)や、日本株、米国株、投資信託などの売買が可能です。証券口座開設やNISA口座開設でPayPayポイントを獲得。株や投資信託は、PayPayマネーやPayPayポイントで、100円から購入できます。投資信託の購入手数料はすべて無料。「クレジットつみたて」と「PayPay残高(PayPayマネー、PayPayポイント)を使ったつみたて」を併用すると、毎月最大10万円までのつみたてがポイント付与の対象になります。今回の「NISA口座」の取扱い開始に合わせ、「NISA口座」での取引開始と同時に、「PayPay資産運用」にいつまでにどのくらいの資産を作りたいのかを入力する目標設定機能を新たに追加。これにより、結婚、出産、育児、老後の生活資金をはじめとするあらゆるライフイベントにむけた資産形成のシミュレーションができるようになりました。2024年1月4日現在、「PayPay資産運用」の取り扱い銘柄数は全470銘柄。新NISA制度を十分活用できる商品ラインナップで、本格的な資産運用をサポートします。今後も、ユーザーのニーズやスマートフォン上での分かりやすさや選びやすさを考慮しつつ、順次銘柄の追加を行います。2024年からNISAを始めようと思っている方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?(フォルサ)
2024年01月17日2024年より新NISAがスタートします。ニュースなどでもNISAという言葉を目にすることが多くなってきました。NISAは投資で得た利益に税金がかからない制度です。将来に向けてお金を育てようと考えている人にとってとてもよい制度です。自分のペースでうまく活用するのがいいでしょう。ただし気を付けるべき点もあります。それは焦って始めてしまうことです。「すぐに新NISAを始めてたくさん投資しなければ」と急ぐことはおすすめしません。■資産運用はあくまで「余裕資金」で資産運用は余裕資金で行うものです。余裕資金とは、すぐに使う予定がないお金のことです。生活費はもちろん、近いうちに旅行で使うつもりのお金なども、資産運用にはまわさず、手元に残しておいたほうがよいでしょう。もし自分の余裕資金を知らずに資産運用をしてしまうと、日々の暮らしに必要なお金に影響が出かねません。将来の暮らしをよくするための資産運用が今の暮らしを圧迫するのは本末転倒です。焦らずに、まずは余裕資金を把握することから始めてください。焦らなくてよい背景はもう一つあります。NISAが恒久的な制度になったことです。2023年までのNISAでは、年間の投資枠のうち、その年に使わなかった分は消えてしまいました。しかし2024年からの新NISAでは枠が消えることがなくなりました。つまり、ある年に投資した金額が少なくても、残った枠を翌年以降に埋めていくことができるのです。最初から無理をして大きな金額を投資する必要はありません。■自分のペースが大事。焦って「枠」を埋めなくてもいいではどれくらいの金額を資産運用にまわせばいいのでしょうか。新NISAで投資できる枠は1800万円です。年間の投資枠は最大360万円なので、枠を毎年使いきると5年で埋まる計算になります。このような説明を聞くと、「たくさん投資しなければ」と焦ってしまうかもしれません。しかし資産運用をするときに最も大切なのは、自分のペースで行うことです。もし新NISAの枠を5年で埋めようとすると、毎月30万円(年360万円)ものお金を投じる必要があります。これは多くの人にとって難しいことだと思います。実際には「月々数万円から始めたい」という人が多いのではないでしょうか。たとえば毎月10万円(年120万円)なら15年、毎月3万円(年36万円)なら50年で1800万円の枠を使い切ることができます。枠を使い切るのに時間がかかりますが、気にする必要はありません。新NISAの非課税期間は無期限だからです。また、1800万円の枠を使い切れなくても問題はありません。枠のおよそ半分である1000万円まで使って、仮に30年後にリターンが2倍になれば資産は2000万円です。これは少し前に話題になった「老後2000万円問題」をクリアできる金額です。毎月3万円(年36万円)を投資すれば、30年かからずに1000万円の枠を使うことができます。新NISAはとても使いやすい制度です。枠を使い切るのに時間がかかっても、枠をすべて使い切らなくてもかまいません。余裕資金を把握したうえで、自分が無理なく続けられる方法で始めましょう。
2024年01月03日バージョンアップした新NISAでますます高まる投資熱株式会社あさ出版(代表取締役:田賀井弘毅、所在地:東京都豊島区)は森永康平著『新NISA対応版 いちばんカンタンつみたて投資の教科書』 を2024年1月23日(火)に刊行いたします。森永康平氏が「つみたて投資」で賢く着実に資産を築くための方法を解説小額から投資ができるとあって近年若者を中心につみたてNISA口座開設数も増加しています。さらに非課税になる期間、限度額も変わり使いやすくなる新NISAがスタートし、この流れは加速すると予想されます。本書は、その新NISAの概要はもちろん、安全な資産を築くために「やるべきこと」「買うべきもの」「必要なメンタル」までイラストや図を使ってわかりやすく解説します。将来のために投資を始めたいが、何からやっていいかわからない……。そんな投資初心者に超おすすめの1冊です。著者おすすめの投資信託“選ぶならこの8本”も掲載!つみたてNISAの年代別口座数の推移年間投資枠が拡大!保有期間も無限に!新NISAを賢く活用!新NISAの主な変更点① 非課税保有期間の期限がなくなった② 2つの投資枠が併用できるようになった③年間投資枠が引き上げられた④非課税の保有限度額が1800万円に引き上げられた本書では、変更点をイラストを交えて詳しく解説。これからNISAを始める人、旧NISAを利用していた人が、賢く“新NISA”を活用する方法をご紹介しますNISAと新NISA違い結局、長く続ける人が投資で成功する人です!目先の相場に揺さぶられると、冷静な判断はできません。投資は、長く続けた人が成功します。だからこそ、コツコツと無理せず続けられる“つみたて投資”が資産形成に最適なのです。本書では、“つみたて投資”のはじめ方、長期で投資を続ける心得を解説します。つみたて投資を成功させるには?老後資産の2000万円問題もつみたてなら安心!何もしないまま定年を迎えると、老後資金が2000万円足りなくなるといった試算もあります。将来を見据えて、逆算思考で計画的な資産運用を始めるべきです。90歳までに必要な額投資信託なら「複利」で運用できるので、運用期間が長くなればなるほど大きくお金を増やすことができます。複利は長期間にわたって投資を続けるほど効果が大きくなります。たとえば毎月1万円を5%の利回りで10年運用した場合、元金は120万円ですが、資産は155万2823円にもなっていきます。複利の効果を得るためにも、なるべく早くからつみたてを始め、長期間続けるようにするのが得策です。単利と複利の違いイラスト:吉村 堂(株式会社アスラン編集スタジオ)書籍情報表紙タイトル:新NISA対応版いちばんカンタンつみたて投資の教科書著者:森永康平ページ数:224ページ価格:1,650円(10%税込)発行日:2024年1月23日ISBN:978-4-86667-666-1書籍紹介ページ: amazon: 楽天: 目次1章なぜ、今つみたて投資なの?2章つみたて投資ってそもそも何?3章超カンタン つみたて投資の始め方4章初めてでもできる!投資信託の選び方5章長期で投資を続けるための心得著者プロフィール森永康平(もりなが・こうへい)森永康平 氏金融教育ベンチャーの株式会社マネネCEO、経済アナリスト。証券会社や運用会社にてアナリスト、ストラテジストとしてリサーチ業務に従事。その後はインドネシア、台湾、マレーシアなどアジア各国にて法人や新規事業を立ち上げ、各社のCEOおよび取締役を歴任。現在は複数のベンチャー企業のCOOやCFOも兼任している。日本証券アナリスト協会検定会員。著書に『MMTが日本を救う』(新書/宝島社)や、父・森永卓郎との共著『親子ゼニ問答』(新書/ KADOKAWA)がある。【報道関係各位】『新NISA対応版 いちばんカンタンつみたて投資の教科書』リリース.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年12月26日毎日の暮らしや将来に必要なお金のこと、きちんと把握してますか?「わからない」ゆえの不安は、知ることで解消できるはず!“お金初心者”の3人と一緒に、お金の勉強を始めましょう。「お金の教科書」、今回のテーマは「新NISAを知ろう!【3】」です。新NISAを知ろう!【3】西山美紀さんファイナンシャルプランナー。お金、生き方などをテーマに取材を重ね、日々にうるおいをもたらしてくれるお金の貯め方、使い方を発信中。All About貯蓄ガイド。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)など。貯蓄未知子(ちょちく・みちこ/34歳・会社員)都内の賃貸で一人暮らし中。毎月の貯蓄は財形2万円+口座に残った分のみ。奨学金は完済。家を買うべきか悩み中。NISAで重要なのが金融機関との相性。未知子:新NISA、来年から始められるように、どの銘柄を購入するかリサーチがんばってます!西山:素晴らしい!金融機関はどこに決めましたか?未知子:へ!?西山:NISAは、まず口座を開設する必要があるんですよ。未知子:そういえば購入方法を調べてなかったです(恥)。西山:NISAは1人につき1口座と決められていて、証券会社や銀行など金融機関で口座開設することができます。未知子:なるほど。西山:開設手続きに通常2~3週間かかることが多いので、早めに申し込むのがおすすめです。未知子:じゃあ急がないと!選ぶ際のポイントはありますか?西山:ひとことで言うと、自分との相性だと思います。一度NISA口座内で投資信託などを購入すると、その年は金融機関を変更できません。翌年以降、年に1度なら変更できますが、複数の口座で管理することになるので、何度も変えるのは現実的ではないかも。未知子:確かに…。西山:新NISAでは非課税保有期間が無期限になったので、売却しない限り金融機関とのお付き合いはずっと続くことになります。未知子:それだけ選び方が重要になるってことですね。金融機関選びの決め手はどこに?未知子:金融機関との相性を見極める際の注意点が知りたいです!西山:口座開設できるのは、ネットで完結できるネット証券、実店舗があって対面相談などができる店舗型証券や銀行などです。未知子:どう違うんですか?西山:ネット証券は投資信託の最低積立金額が月100円からなど低いところが多く、ハードルが低いのが特徴。そして取扱銘柄が豊富で手数料が安いのも魅力です。未知子:ふむふむ…。西山:店舗型証券や銀行は、投資信託の取扱銘柄が比較的少なめですが、店舗窓口があるので対面サポートを受けられるのが特徴です。ただし、銀行では株は購入できないので、株取引を視野に入れている人は注意してください。未知子:やはり一長一短なんですね。選択肢が多いので悩みます。西山:ネット証券は自宅にいながら取引できるので、忙しいanan世代と相性がいいと思います。クレジットカードで投資信託の積み立てができるところなら、ポイントも貯められますよ。未知子:使い勝手がよさそう!西山:各社キャンペーンを打ち出している時期なので、それを上手に利用するのも手だと思います。未知子:キャンペーンがあるならぜひ活用したいです!西山:現行NISAをやっている人も、金融機関を変えるならこのタイミングがベスト。早めに比較検討することをおすすめします!新NISA口座開設チェックリスト・投資信託の取扱本数投資信託のラインナップが多い方が選択肢の自由度が高いから、自分が投資したい銘柄の取り扱い有無を事前にしっかり確認したい。ネット証券は100~2000本超の銘柄を扱っているところが多く、店舗型証券や銀行は厳選されている傾向に。・投資信託の最低積立金額ネット証券の場合は最低月100円から積み立てができるところが多く、少額からNISAをスタートしたい初心者にとっても心強い。店舗型証券や銀行だと最低月1000円や1万円などと、ややハードルが上がることも。・ポイントの種類や使いやすさ積立金額や運用商品残高に応じて特典や各種ポイントがつく金融機関を選べば、さらにお得に。貯まったポイントを投資にまわせる金融機関や、振込手数料やコンビニATM手数料が無料になる銀行も。自分が普段から利用する機会が多く、きちんと消費できるポイントが貯まるところを選びたい。・相談窓口やサイトの使いやすさネット証券はコールセンターやAIチャットでの対応が基本。店舗型証券や銀行は、店舗などで対面相談できる窓口を設けていることが多い。ネット証券の場合はサイトの見やすさ、わかりやすさなどの使い勝手もチェックを。しっかり比較して、自分に合った金融機関を選ぼう!NISAを続ける限り、ずっと付き合っていくことになる金融機関。年1回であれば変更可能だが、そのぶん管理の手間も増えるから慎重に選びたい。現在キャンペーン実施中の金融機関も多いから、賢く活用を。次回は、2376号(2023年12月6日発売)掲載予定です!※『anan』2023年11月29日号より。イラスト・小迎裕美子取材、文・宮尾仁美(by anan編集部)
2023年11月24日毎日の暮らしや将来に必要なお金のこと、きちんと把握してますか?「わからない」ゆえの不安は、知ることで解消できるはず!“お金初心者”の3人と一緒に、お金の勉強を始めましょう。「お金の教科書」、今回のテーマは「新NISAを知ろう!【2】」です。新NISAを知ろう!【2】西山美紀さんファイナンシャルプランナー。お金、生き方などをテーマに取材を重ね、日々にうるおいをもたらしてくれるお金の貯め方、使い方を発信中。All About貯蓄ガイド。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)など。貯蓄未知子(ちょちく・みちこ/34歳・会社員)都内の賃貸で一人暮らし中。毎月の貯蓄は財形2万円+口座に残った分のみ。奨学金は完済。家を買うべきか悩み中。新NISAについて改めておさらい。未知子:前回の話を聞いて、来年から始まる新NISAに興味津々です!でも、そもそもどんなところがお得なんでしたっけ?(恥)西山:では、改めて制度のおさらいを。正式名称は「少額投資非課税制度」といって、NISA口座を利用した一定額の範囲内であれば、投資で得た利益が非課税になる制度です。通常だと利益の約20%が税金として引かれるので、優遇されていますよね。未知子:約20%は大きい!西山:新NISAでは、投資先や投資額、投資期間などが大幅に引き上げられてより自由度が高くなり、使い勝手がよくなりました。未知子:具体的にどういった部分がよくなったんでしょうか?西山:まずは制度も非課税期間も無期限になったので、長期的な視点で投資に取り組むことができるようになったこと。加えて、生涯で投資できる金額が上がり、NISAの枠内で売却した分は翌年には枠が復活するので、必要なときに売却しやすくなったことですね。10年、20年先に必要になりそうなお金をNISAで増やすといった柔軟な考え方が可能になりました。未知子:正直、NISAって老後資金のイメージが強くてあまり実感が湧かなかったんですが、10年先のお金を増やすと考えると、俄然リアルになってきますね。西山:新NISAになって、住宅の購入資金や子どもの教育資金など、さまざまな目的の資産形成により適したものになった印象です。未知子:今って超低金利だし、定期預金に預けておくより資産を増やせる可能性が高そうですよね。投資で必ず意識したいリスク回避術は?未知子:伺った限りだと、新NISAっていいことずくめな気がするんですが、デメリットは?西山:絶対に忘れてほしくないのは、あくまでも投資なので、リスクはつきものだということです。未知子:そうでした!リスクを回避する方法はありますか?西山:長期・分散・積立の3つの要素を意識することにつきますね。新NISAにはつみたて投資枠と成長投資枠がありますが、つみたて投資枠はリスクが少ない投資信託が中心。初心者は、つみたて投資枠から選ぶといいと思います。未知子:覚えておきます!西山:あとは資産が投資に偏りすぎないよう、預貯金など他の資産もある程度持っておくことですね。未知子:あらゆるところで分散を意識するってことですね。超初心者なので、まずは少額から始めて感覚を掴みたいと思います!【つみたて投資枠】・年間投資枠…120万円・非課税保有期間…無期限化・非課税保有限度額…生涯で1800万円まで(そのうち成長投資枠は最大1200万円)・口座開設期間…恒久化・投資対象商品…投資信託(※長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託。)・対象年齢…18歳以上【成長投資枠】・年間投資枠…240万円・非課税保有期間…無期限化・非課税保有限度額…生涯で1800万円まで(そのうち成長投資枠は最大1200万円)・口座開設期間…恒久化・投資対象商品…上場株式・投資信託等・対象年齢…18歳以上※金融庁資料より編集部作成新NISAのギモンQ&AQ. これまでのNISAとの違いは?A. 使い勝手と自由度が大幅アップ。投資枠の拡大、投資期間の無期限化に加えて、非課税投資額が年間最大360万円まで拡大。これまで限定的だったNISAが恒久的になり、より長期的な視点で投資の戦略を練ることが可能になった。Q. 満額投資しないと意味がない?A. 少額投資でまったく問題なし!年間の非課税投資枠が増額されたインパクトにとらわれることなく、自分のできる範囲での投資で問題なし。金融機関によっては月100円からの積立も可能なので、まずは始めてみることが大切。Q. 資金が貯まるまで待つべき?A. 待たずにできる範囲で始めてみて。運用期間が長い方が安定的収益を目指しやすい投資信託など、早く始めると有利になるケースも。家計を見直しながら、つみたて投資枠で少額からスタートし、並行して預貯金を増やすのがおすすめ。Q. 銘柄選びのポイントは?A. 銘柄の内容と手数料をチェック!どんな銘柄が組み入れられている商品なのかと手数料(信託報酬)を確認してから購入を。組み入れられている銘柄が限定的だとリスクが高くなるケースが多いため、分散されているものを選ぶのが。次回は、2374号(2023年11月22日発売)掲載予定です!※『anan』2023年11月15日号より。イラスト・小迎裕美子取材、文・宮尾仁美(by anan編集部)
2023年11月11日毎日の暮らしや将来に必要なお金のこと、きちんと把握してますか?「わからない」ゆえの不安は、知ることで解消できるはず!“お金初心者”の3人と一緒に、お金の勉強を始めましょう。「お金の教科書」、今回のテーマは「新NISAを知ろう!【1】」です。新NISAを知ろう!【1】西山美紀さんファイナンシャルプランナー。お金、生き方などをテーマに取材を重ね、日々にうるおいをもたらしてくれるお金の貯め方、使い方を発信中。All About貯蓄ガイド。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)など。貯蓄未知子(ちょちく・みちこ/34歳・会社員)都内の賃貸で一人暮らし中。毎月の貯蓄は財形2万円+口座に残った分のみ。奨学金は完済。家を買うべきか悩み中。実は世代で差があるNISAの実施率。未知子:ここ最近、新NISAの話題をよく見聞きするようになりましたが、まだ何もリサーチできていないので焦ってます…。西山:来年から新たに制度が切り替わるので、いよいよ関心が高まってきた感はありますね。ところで、未知子さんは現行のNISAはやっていますか?未知子:お恥ずかしながら、それすら未着手で…。やらねばと思いつつ、いまいちよくわからなくてそのままになってます(汗)。西山:大丈夫。未知子さんの世代でそういう人は多いと思いますよ。金融庁が実施した「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査」で、一般NISAとつみたてNISAの口座開設者数が年代別に公表されています。それによると、今年6月末の時点で口座を開設している人のうち、20~30代の割合は全体の27.8%。実際にNISAをやっている人たちの7割超は、40代以上なんです。下にanan世代の女性にリサーチした結果がありますが、Q1を見てもよくわかりますね。未知子:確かに、大多数が私の仲間!(笑)何となく誰もがやっているような気がしていましたが、実は私たちの世代だとそうでもないんですね。ちょっと安心しました!でもQ2以降を見ると、新NISAをやると決めている人たちは、具体的な投資額や使い道などある程度ビジョンがあるってことですよね。西山:そうですね。Q2で検討中と答えた人が案外多いことからも関心の高さが窺えます。また、NOと答えていても、その理由に「仕組みがよくわからない」と回答した人の割合が高いのを見ると、興味はあるけれどとりあえず様子見、といった人もいそうですね。anan世代が始めるべきタイミングは?未知子:やっぱり、始めるならこの機にってことなんですかね?西山:新NISAに限らず、お金にまつわることはやりたいと思ったときが始めどき!まずはきちんと制度を理解して、どのくらいなら投資に回せるか、自分のお金の流れを把握することが重要です。その上で自分にはまだ早いと思ったらやめてもいいし、いつ始めても遅すぎることはありません!未知子:そうですよね。ちゃんと決断している同世代がいるのを見ると、私もしっかり理解したい!何から手をつければいいのかすらわかっていませんが、新NISAについて詳しく教えてください!西山:わかりました。では次回、わかりやすくレクチャーします!20~30代女性300人にリサーチ!新NISA、どうするか決めた?Q1. 現行NISA(一般NISA、つみたてNISA)はやっていますか?YES…28%やっているのは約3割。年齢的に給与水準が低めなことや、将来設計を立てるにはまだ早いなど、世代特有の事情もありそう。Q2. 2024年から、新NISAを始める予定はありますか?YES…24.0%、NO…53.3%、検討中…22.7%YESと検討中を合わせると、NOとほぼ同率という結果に。現行NISAはやっているが、新NISAをやるかは検討中という人も。Q3. Q2でYESと答えた方へ。毎月いくらぐらい投資する予定ですか?5,000円以下…29.1%、5,001円~10,000円…16.7%、10,001円~30,000円…25.0%、30,001円~50,000円…20.8%、50,001円~100,000円…4.2%、100,001円~200,000円…0%、200,001円~300,000円…4.2%現行のつみたてNISAの毎月の上限額である3万3333円以下を投資予定と答えた人が7割を超えた。それに対して、10万円以上の額を投資予定だという人もちらほら。Q4. Q2でYESと答えた方へ。新NISAでの資産や運用益は、何に使う予定ですか?(複数回答可)1位:老後資金…66.7%、2位:旅行や大きな買い物などの娯楽・豊かな生活費用…27.8%、3位:病気など万が一の備え…23.6%その他:子どもの教育資金、住宅資金、結婚・出産資金、親の介護費用、留学など自己投資費、未定など長期の資産形成に適した制度だけに「老後資金」と答えた人が66.7%。一方で、投資期間の無期限化により用途の自由度が広がったことを感じさせる回答も目立った。Q5. Q2でNO、検討中と答えた方へ。新NISAをやらない、あるいは迷っている理由はなんですか?(複数回答可)1位:仕組みがよくわからない…53.5%、2位:損をしたくない…33.8%、3位:新NISAに回すお金がない…32.0%その他:投資は危険・ギャンブル的なイメージがある、口座開設などの手続きが面倒など制度への理解不足を挙げる声が多く、次点がほぼ同率で「損をしたくない」「新NISAに回すお金がない」。資金の問題以外は、投資の知識を得れば解決できそうなことも。次回は、2372号(2023年11月8日発売)掲載予定です!※『anan』2023年11月1日号より。イラスト・小迎裕美子取材、文・宮尾仁美(by anan編集部)
2023年10月29日今回のお悩み「2024年から始まる新NISAって?今までとの違いは?」これまでつみたてNISAをやっていたのですが、2024年からNISA制度が変わり、新しいNISAが導入されると聞きました。これまでの制度との違いは何ですか?具体的にどのように変わるのでしょうか?(30代/福祉系・サービス業)■新しいNISA制度とは?2024年1月からNISAが新しい制度(=新NISA)に変わります。新NISAを簡単に説明すると、これまでのつみたてNISAと一般NISAが合体したようなイメージです。この2つの口座で投資ができるのは2023年12月までです。新NISAになると、つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能になり、非課税保有期間(※1)は無期限化。そして、非課税保有限度額の総枠(※2)の上限は1,800万円(※3)となります。このうち、満額の1800万円の枠をフルに利用するためには、最低でも600万円はつみたて投資枠で運用する必要があります。残りの1,200万円は、つみたて投資枠でも成長投資枠でも投資可能ということになります。また、年間投資枠はつみたて投資枠で120万円、成長投資枠は240万円ですので、年間上限は合計360万円、満額の1,800万円を目指したいという方は、つみたて投資枠と成長投資枠を併用していきましょう。すでに一般NISA口座やつみたてNISA口座を開設済みの方は、今利用している証券会社で自動的に新NISA口座が作られるので、新たな手続きは不要。つみたてNISA口座の場合、つみたて投資枠の方で自動的に開設され、成長投資枠も併用できるようになります。一般NISA口座で設定されたものは、一部対象外となる銘柄の場合は積立設定が自動解除されます。※1 非課税保有期間の無期限化に伴い、現行のつみたてNISAと同様、定期的に利用者の住所等を確認し、制度の適正な運用を担保※2 利用者それぞれの非課税保有限度額については、金融機関から一定のクラウドを利用して提供された情報を国税庁において管理※3 簿価残高方式で管理(枠の再利用が可能)■新NISAのメリットと注意点まずは、非課税保有期間に限度が無くなったことがメリットといえるでしょう。また、つみたて投資枠の投資対象商品は現行のつみたてNISAと同様ですが、成長投資枠は上場株式・投資信託等(※4)でフレキシブルに運用することができます。整理・監理銘柄、信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託及びデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等を除外した上場株式・投資信託等(※4)が対象なので、比較的自由度が高いといえるでしょう。投資信託に投資をする際は必ず目論見書があります。これはどのように投資していくのかといった運用方針が書かれていますので、リスクとリターンを考えつつ、自分の投資スタンスと合致するのか必ず目を通すようにしましょう。成長投資枠は株式だけに投資かつ、企業を分散させないなど場合によってはリスクが高くなるので注意。株式投資をするなら自分で企業分析などをして投資をすることをおすすめします。その際、金融マーケットの情報や企業分析がされているなど、トレードツールが豊富な証券会社を選ぶと良いでしょう。また、投資に慣れていない人は、ひとつに多額の投資をせず、地域分散やリスク分散するようにしましょう。長期・積立・分散がポイントなので、積立をしながら分散投資をするのが良いと思います。※4 金融機関による「成長投資枠」を使った回転売買への勧誘行為に対し、金融庁が監督指針を快晴し、法令に基づき監督及びモニタリングを実施■併用可能になった「成長投資枠」やったほうが良い?成長投資枠は一気に買わないといけないイメージがありますが、意外とそんなことはありません。現状のつみたてNISAでの人気の投資信託は、米国株式メイン(S&P500)の投資信託や、全世界株式(オールカントリー)ですが、そればかり積み立てているとそれが逆にリスクになることも。選択肢が多いのが成長投資枠なので、株式ばかりではなく他の投資信託と組み合わせると、よりリスク分散できます。「投資はしたいけど何から手をつけたらいいか分からない」「口座は開設したのに、何もしていない」という人は、ロボットアドバイザー投資を利用するのも良いでしょう。ロボットアドバイザー投資とは、プログラミングとAIを活用して、投資に関する診断やアドバイス、運用をしてくれるサービスのことです。ロボットアドバイザー投資は、つみたて投資枠では手数料はゼロで、成長投資枠では1%なのでトータルの手数料は0.6%程度です。また、投資をする際は手数料にも注目しましょう。9月30日からSBI証券と、10月1日から楽天証券が国内株式の取引手数料が無料化(※5)されました。どちらももともと口座開設手数料や管理手数料は無料で、人気のあるネット証券でもあります。国内株式の取引手数料が無料になる=利益が出やすいともいえます。※5 SBI証券は、取引報告書など交付書面を「電子交付」に設定することが条件。楽天証券では新たな「ゼロコース」に変更することが条件となります。令和のマネーハック85新NISAは従来よりもメリットたくさん!これを機に「成長投資枠」も活用し、リスク分散をして賢く投資をしましょう。(監修:丸山晴美、取材・文:高橋千里、イラスト:itabamoe)
2023年10月16日電気代の高騰や食料品・日用品の値上げが続き、以前と比べて確実に高くなっている私たちの生活コスト。しかし、大きな余裕はなくとも生活に困らないうちはイマイチやる気が起きず、「お金について何もしていない」という一人暮らし女性は多いのではないでしょうか。そこで今回は、一人暮らしの女性に向けて「今すぐできる節約術」をお伝えしようと思います。面倒なことはしたくない、というズボラな方でも大丈夫。細かい計算や手間のかかる支出管理は極力省き、「すぐできる」をポイントに具体的な節約術をまとめました。■手間をかけない節約のカギは「固定費」にある節約しなければと思っても、支出を省くために毎日の貴重な時間が取られるのは避けたいもの。そこで、できるだけ手間をかけずに節約するため、まずは「固定費」にメスを入れてみましょう。固定費は、一度見直してムダを省けば、その節約効果がずっと続きます。変動費のように、買い物のたびにお金の使い過ぎに気を付けなくても、勝手に支出が減らせるのです。固定費にも、家賃や通信費、保険料などいろいろな支出がありますが、「すぐできる」というポイントで考えると、まずは「サブスク」と「スマホ代」を見直すのがおすすめ。また、支払い方法を年払いに変えて節約するというテクニックもあります。◇利用していないサブスクは解約する今すぐ固定費のムダを省くなら、まずは利用していないサブスク(サブスクリプション)をチェックして解約しましょう。音楽や動画の配信サービス、月額制の課金アプリなど、今は使っていないのに契約したままになっているサブスクはないでしょうか。一つひとつの料金は小さくても、それが積み重なると大きなムダになります。たとえば、利用していないサブスクに月1,000円支払っている場合、年間では1万2,000円もの出費です。それぞれのサブスクの利用状況を確認し、毎月支払い続けるのと本当に必要な時だけ支払うのと、どちらにすべきか改めて考えてみましょう。◇格安SIMや格安プランに乗り換える一度見直すだけで一気に節約できるのが、「スマホ代」です。毎月のスマホ代が1万円前後という人は、格安SIMやキャリアの格安プランに乗り換えてみましょう。月5,000円程度の節約につながるはずです。「使い心地が心配」という人もいますが、格安SIMにしても今のスマホはそのまま使えますので、使い慣れたスマホをこれまで通り使用しながらスマホ代だけを安くできます。また、大手携帯キャリアからは月額3,000円程度の格安プランが出ていますので、格安SIMに不安がある方はこちらもおすすめです。格安SIMや格安プランに乗り換える方法は、ネット上に詳しい解説がたくさんあります。少し時間を作って手続きするだけで、毎月のスマホ代を大きく減らせますので、ぜひチャレンジしてみてください。◇年払い割引を活用する月々の支払いを「年払い」にすると、割引料金になるケースは少なくありません。NHK放送受信料や国民年金保険料、また、生命保険や自動車保険など民間保険会社の保険料の中にも、年払い(前払い)で割引になるものが多くあります。そのほか、アプリの月額料金なども年払い割引を採用している場合があります。支払い方法を変えるだけで節約になりますので、「これからも確実に使う固定費」は年払いに変更しておくといいでしょう。■固定費以外の節約ポイントは固定費以外にも、手間をかけずに今すぐできる節約ポイントはたくさんあります。知っているとお得になること、習慣化すると自然と節約になることをまとめましたので、できそうなものから取り組んでみましょう。◇先取り貯金をするなかなかお金が貯まらない人には、「節約してお金を貯める」「月末にお金が余ったら貯金する」という思考がないでしょうか。しかし、確実にお金を貯めるには、生活費をやりくりする前に「先に貯金してしまう」のが正しい順番です。この「先取り貯金」は、天引きなどを利用し、生活費として使う前に給料から貯金分のお金を他の口座に取り分ける方法です。先取り貯金には、「財形貯蓄制度(勤務先に制度がある場合)」や銀行の「自動積立定期預金」などを利用するのもいいですが、NISAなど税制優遇制度を使うのもおすすめです。先取り貯金をしておけば、必然的に残りのお金で生活することになりますので、自動的に節約できますよね。今まで貯金をしてこなかった人は、少ない金額で生活することになるためはじめは少し大変ですが、徐々に慣れてくるとお金の使い方も上手になるでしょう。◇「安いから買う」をやめる最近ではたくさんのショッピングサイトがあり、頻繁に割引セールやクーポンの配布を行っているところも多くみられます。洋服などが「安くなっている!」と感じる機会が多くなった分、すごく欲しいものや必要なものではないのに、「安いから買ってしまう」ことが増えていないでしょうか。安い買い物でも月に何度か繰り返せば、トータルではそれなりの金額を使っていることもあるでしょう。しかも、後から振り返ると「別に必要なかったな」と感じる買い物も少なくないはずです。「安いから買う」が習慣化すると、本当に欲しいものや必要なものを買うお金がなくなり、クローゼットの中が適当に選んだ服でいっぱいになってしまうことも。そうならないためには、安いからという理由で買うのをやめ、欲しいもの・必要なものを一覧にまとめて計画的に購入しましょう。これなら欲しいものが確実に手に入れられ、ムダ使いがなくなります。特に、深夜は衝動買いしやすい時間帯ですので、一人で時間を持て余し何となくショッピングサイトを眺める習慣があるなら、まずはそこから断ち切りたいものです。◇食材の「ちょこちょこ買い」をやめる一人暮らしの場合、食材をまとめ買いすると結局使い切れずムダにしまうことがあるでしょう。その経験から、「食材はちょこちょこ買う」という人は多いかもしれません。しかし、買い物の回数が増えると、ついつい余計なものを買ってしまいがちに……。そこで、スーパーで買い物する回数は最小限にすると決めましょう。まとめ買いをしても食材をムダにしないコツは、日持ちする食材をメインに選ぶことです。たとえば、野菜なら2週間以上日持ちする、にんじんや玉ねぎ、じゃがいもなどの根菜類。また、卵も賞味期限が2週間ほどあり、いろいろな料理に使えて便利です。ツナ缶やサバ缶、コーン缶、トマト缶などの缶詰もまとめ買いに適しています。加えて、レトルトや冷凍食品を常備しておけば、「冷蔵庫に食材が少なくて不安」という理由でムダな買い物が増えることを防げるでしょう。◇日用品もまとめ買いする食材だけでなく、日用品もまとめ買いがおすすめです。足りないものをその都度スーパーやドラッグストアで買っていると、こちらも余計な買い物の原因になるからです。日用品はあらかじめリストアップしておき、その月になくなりそうなものをまとめて買うようにすると、必要なものだけを購入でき、買い物の回数も減らせて時間の節約にもなります。最近ではどのドラッグストアでもクーポンの配布などをよく行っていますが、割引にとらわれ過ぎず必要なものだけを買うことを心がけると、結果的にはそちらのほうが節約には効果的なケースがほとんどです。◇節約のマイルールを作る一人暮らしの節約は強制力がない分、「意志の強さ」だけで続けるのは大変なものです。そこで、節約を楽しく続けるための「マイルール」を作りましょう。たとえば、「電子マネーにチャージした分だけでやりくりする」「外食は月○回まで」など節約ルールを設け、それが守れた時の小さなご褒美も決めておきましょう。自分なりのルールが習慣化した時には、いつのまにか節約体質に生まれ変わっているはず。一人で続ける節約だからこそ、ゲームのように楽しめるルールをぜひ作ってみましょう。■頑張らなくても節約はできる!「節約は頑張ってするもの」と思いがちですが、プランや支払い方法の変更、解約だけで節約できる支出はいろいろとあります。また、我慢をせずお金の使い方を工夫するだけでも、続けていけば大きな節約につながりますよ。収入を自分のためだけに使える一人暮らしだからこそ、自分次第でお財布事情は大きく変えられます。楽しみながら節約を続けつつ、人生を豊かにしてくれるお金の使い方ができるといいですね。(文・武藤貴子、イラスト・フルカワチヒロ)
2023年10月09日2024年1月1日から新NISAが始まります。ただ投資初心者からすると、そもそも現在のNISAと新しいNISAの違いも分からないし、2023年中に始めたいと思っていたけど、2024年から新しい制度が始まると聞き、始めるタイミングを逃している……なんて人もいるのではないでしょうか?今回は、30歳を期にNISAを始めようと思っている投資未経験の編集部員・あっさんが、疑問に感じていることをファイナンシャルプランナーの石倉博子さんにぶつけてみました!プロフィールあっさん30歳になったのを期にNISAを始めたいと思っているウーマン編集部員。26歳ごろから、NISAやiDeCo、投資信託などに興味があり、本を読んだりしていたものの、後回しにして30歳になってしまった。さすがに将来のことを考えて、NISAを始めようと思ったところで、2024年から制度が変わると聞き、混乱している。ファイナンシャルプランナー・石倉博子さん1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®認定者。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、あっさんの疑問にもやさしく答えてくれる。■現行のNISAと新NISAは何が違うの?先日30歳になり、そろそろ将来のことを考えてNISAを始めようと思っていたところ、2024年から新制度に変わると知りました。今までとどのように違うのでしょうか?2024年から始まる新NISAは、現行のNISAでデメリットと感じていた部分が改良されて、制度としてパワーアップしています。今までのNISAと違う点は大きく4つあります。◇1、制度が恒久化し、期限が無期限になった現行のNISAは、長期運用に適した「つみたてNISA」で20年間、「一般NISA」で5年間という非課税で保有できる期限があります。これが新NISAでは撤廃されたので、好きなだけ非課税で投資ができます。◇2、2種類のNISAが併用できるようになった今までは、投資信託の積み立て専用である「つみたてNISA」と個別株など広い商品に投資ができる「一般NISA」は併用ができないので、どちらかを選ぶ必要がありました。新NISAでは、「つみたてNISA」が「つみたて投資枠」、「一般NISA」が「成長投資枠」と名前を変えて、併用ができるようになりました。◇3、年間の投資枠が大きく拡大した現行の「つみたてNISA」は年間40万円、「一般NISA」は年間120万円で、併用ができません。新NISAは「つみたて投資枠」が年間120万円、「成長投資枠」が年間240万円となり、しかも併用ができるので、合わせて年間360万円まで非課税で投資ができるようになりました。◇4、生涯を通して非課税で保有できる限度額1800万円(成長投資枠は1200万円)という生涯投資枠が設けられた1800万円までなら、非課税で何年でも保有できます。また、現行NISAでは、NISAで買った商品を売却して投資枠に空きができても、枠の再利用はできませんでしたが、新NISAでは、途中で売却して投資枠が空けば、翌年に枠が復活して、再び非課税で投資ができます。このように、新NISAはだいぶ使い勝手がよくなっています。■2023年中に始めても大丈夫?なるほど……。元々30歳になったタイミングでNISAを始めようと思っていましたが、新制度に変わるのならば2024年まで待った方がいいということですか?いや、待たなくて大丈夫です!まず、現行のNISAと新NISAは別枠と考えてください。先ほどの新NISAの生涯投資枠1800万円に今年始めた分は含みません。たとえば今年のうちにつみたてNISAで年間40万円投資したとすると、新NISAの1800万円とあわせて1840万円非課税で投資ができます。一般NISAを選べば1920万円ですね。そのため、今年のうちに始めた方が多くの資金を非課税で運用できるというわけです。え、そうなんですね!ということは今年中に始めたほうが非課税枠が大きくて得ってことですか?ただし、今年の分は現行制度に則るので、つみたてNISAであれば20年、一般NISAでは5年で非課税期間が終了することを忘れないようにしましょう。あっさんの場合、今すぐ始められるのなら、特に待つ必要もないと思います。2023年中にNISA口座を開設しておけば、2024年からの新NISAの口座が自動的に開設されるので、新たに手続きをする必要がありません。■「つみたて投資枠」と「成長投資枠」はどう使い分けるの?そうなんですね。すぐに始めようと思います……!とはいえ、新制度からつみたてNISAと一般NISAが併用になるそうですが、どのように使い分けていくのが良いのでしょうか?投資初心者は、長期投資を意識して、つみたてNISAで投資信託を積み立てていくのが、リスクを減らせて手間もかからないのでおすすめです。この場合、新制度では「つみたて投資枠」を使っていくわけですが、あっさんのように若い方であれば、老後まで30年以上あるので、毎月5万円の積み立てで生涯投資枠の1800万円に達します。この場合、年間60万円なので「つみたて投資枠」だけ使えばいいことになります。なるほど……。まずは「つみたて投資枠」からか。「成長投資枠」は、個別株、投資信託、ETFなど幅広い商品から選ぶことができ、年間投資枠も240万円と大きいので、積極的に利益を追求したい人や、まとまった資金があって一括投資したい人向きの枠となっています。ただ、「成長投資枠」で「つみたて投資枠」と同じ運用をすることもできるので、「成長投資枠」を「つみたて投資枠」の拡張として使ってもいいと思います。「成長投資枠」を「つみたて投資枠」の拡張……む、難しい。覚えておいてほしいのは、「つみたて投資枠」は積立投資しかできず、「成長投資枠」は一括投資も積立投資もできるということです。そのため投資初心者は「つみたて投資枠」を基本にして、必要に応じて、さまざまなニーズに対応可能な「成長投資枠」を活用するといいと思います。■貯金額や年収の何%から始めるのが安心?とりあえず、「つみたて投資枠」から始めてみようと思います……!ちなみに、最初は貯金額や収入額の何%分から始めたほうが良いでしょうか?貯金額と収入によってパーセンテージは変わってきます。失礼ですが、あっさんの収入と貯金額を聞いてもいいでしょうか?ざっくりですが、年収500万円、貯金額300万円です!わかりました。年収500万円なので月収35万円、残りをボーナスとします。月収35万円から税金や社会保険料などが20%引かれるとすると、可処分所得は28万円になります。総務省の家計調査によると1人暮らしのひと月の生活費は18万円(※)なので、余りは10万円になります。10万円を全部投資に回すのはリスクが高いので、5万円から7万円程度がいいと思います。割合にすると月収の15%から20%程度です。あっさんは貯金がすでに300万円あるので、月収の20%をNISAで積み立ててもいいでしょう。ただ、最初なので少額から始めたいという場合は15%程度にして、ボーナスが出た時に、追加で投資するといいかもしれません。余裕が出てきたら割合を増やしていきましょう。※総務省「家計調査/家計収支編/単身世帯(勤労者世帯)2022年」を参考勉強になります!もし、今の金額で投資する場合の運用シミュレーションを教えていただけますか?先ほどの試算から、年収500万円の場合、月に5万円から7万円を投資信託で積み立てるのがいいでしょう。2023年中につみたてNISAを始める場合は、月間約3.3万円が上限なので、あと3ヵ月とすると、10万円程しか積み立てられません。そこで余裕がある場合はボーナス設定を利用して追加投資するといいでしょう。ただ、つみたてNISAの年間の上限40万円を無理に使い切る必要はないと思います。2024年からはつみたて投資枠を使って、月6万円の積み立てで試算してみます。あっさんは30歳なので、老後まで30年以上ありますが、月6万円の積み立てなら、25年で生涯投資枠の1800万円に達します。生涯投資枠を早めに埋めると複利効果(※)が高まるので、貯金が300万円あるなら、投資に充てる割合をもう少し増やしてもいいかもしれません。つみたてNISAの方は20年が非課税期間なので、その間の値上がりしているタイミングで売却して、その資金を新NISAでの買い付けに充ててもいいでしょう。※複利:運用で得た利益を元本にプラスして再投資し、その合計金額をもとに利益を得る方法生涯投資枠を早めに埋めると複利効果が高まるというのは、短期間で1800万円積み立てた方が得ということですか?いい質問ですね。複利効果はよく雪だるま式に増えると例えられますが、転がして大きくしていくのが複利の効果だとすると、最初に転がす雪玉が大きいほど、たくさんの雪を付着させることができるので、複利効果を大きくできます。そのため早い段階で大きくしておく、つまり上限の1800万円枠を最短で埋めると複利の効果を最大化できるというわけです。なるほど……。全く知らなかったです。でもこれは理論上の話で相場は予想どおりには動きません。投資初心者は、投資できる範囲で投資することの方が大事です。そもそも1800万円の枠を埋められなくても問題はありません。長い期間をかけて、最終的に1800万円の枠を使い切ることを目標にするくらいでいいと思います。積立額6万で試算しましたが、月5万なら30年、月7万なら約21年です。積立額は途中でいくらでも変更できるので、ライフステージの変化にあわせて柔軟に設定していくといいでしょう。■NISA初心者はどんなことに気をつけた方が良いの?今まで疑問に思っていたことが解決しました!ありがとうございます。最後に、初心者がNISAを始める際の注意点があれば教えてください。NISAは、投資によって得られた利益が非課税になる制度です。そのため、利益が出ずに損をした場合は何のメリットもありません。それどころか、通常の投資ではできる損益通算(※1)や繰越控除(※2)ができないので、さらに損をします。そのため、NISAをやるなら値上がりしているときに売るのが鉄則になります。初心者にはNISA口座での投資信託の積み立てを長期で行うことをおすすめしていますが、これはリスクを小さくする効果があるからです。そのため、投資リスクをむやみに恐れる必要はないのですが、一方で投資に絶対はありません。投資商品を保有していれば、値上がりすることも値下がりすることもあります。※1赤字が出た場合に他の所得の黒字と差し引きして、税金を減らすこと※2損益通算をしても引ききれない損失がある場合に、その損失を 3年間繰越すことできるそ、そうですよね……。絶対に資産が増えると確定しているわけではないですよね。そうなんです。なので、ここで重要なのは、値下がりしている時に売らないということです。NISAはいつでも売却してお金に替えることができるので、資金不足になった時に売却すればいいのですが、この時たまたま値下がりしていたらどうしたらいいでしょうか。この場合、NISA以外の貯金が効いてきます。というと、こつこつ貯めた300万円が、ですか?そうです!あっさんの場合は貯金が300万円あるので、何かの事情でまとまったお金が必要になった時にNISAに手を付けなくても済むわけです。なるほど。貯金があることで、急に焦って売らずに済むんですね!その通り。長期保有を続ければ、再び値上がりする可能性が出てくるので、それを可能にするためにも、NISA以外にすぐに引き出せる貯金も持っておきましょう。現在、貯金がなければ、貯金を作ることを優先して、NISAは少額から始めていくといいでしょう。長い人生、30歳でNISAに興味を持ったというだけで一歩リードです。まずは気楽にNISA口座の開設から始めてみましょう!(監修:石倉博子、イラスト:タテノカズヒロ、編集:あっさん/マイナビウーマン編集部)
2023年09月23日Wizleapは、現役で保険を販売する保険募集人89人に向けて実施した「新NISAについて意識調査」の結果を発表しました。2024年以降、NISAの抜本的拡充・恒久化が図られ、新しいNISAが導入される予定です。新NISAでは、「非課税保有期間の無期限化」や「口座開設期間の恒久化」、「つみたて投資枠と、成長投資枠の併用が可能」「年間投資枠の拡大」、「非課税保有限度額は、全体で1,800万円」などの変更があります。※[1]*:金融庁HPより抜粋■初心者におすすめのファンド1位は「全世界株式」まず、対象者に「初心者におすすめのファンド」について聞いたところ、「全世界株式」が91.1%、「米国株式(S&P500など)」が63.3%、「先進国株式」が23.3%という結果となりました。注目しているインデックスファンドを尋ねると、30人が「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、20人が「S&P500(各証券会社の商品)」、8人が「eMAXISS slim シリーズ」と回答しました。注目しているアクティブファンドについては、「キャピタル世界株式ファンド」の回答が53人、「モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン」が16人、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」が8人となっています。続いて、ファンドの選び方のポイントについて質問したところ、60%以上が「運用実績」「運用方針(投資家とファンドの意味合いを合算)」と回答しました。過去の実績と運用方針を考慮に入れて選択を行っている傾向が見られる結果となっています。■調査概要調査名:新NISAについて意識調査調査対象:「マネーキャリア」提携のFP調査日:2023年7月7日~16日調査人数:89人調査方法:マネーキャリア提携FP(保険募集人)へメールアンケートを実施サービスURL:(フォルサ)
2023年09月02日ウィズは2023年5月、全国の10代~60代の男女を対象に、来年2024年より新たに始まる「新NISAに関するアンケート調査」を実施しました。2014年から始まった「少額投資非課税制度」NISA。最長5年間、年間120万円の投資枠から得られた利益に対して税金が非課税になる制度です。来年2024年より、制度を大幅に拡充することとなりました。そこで今回、改めてNISAを通じた日本国民の投資状況について調査を行っています。■NISAの新しい制度内容について知っている人はわずか11.9%今回の調査によると、2022年11月に政府が発表したNISAの新制度について「新しい制度内容まで知っている」と回答したのは、わずか11.9%に留まりました。「新しい制度ができることは知っているが、内容は知らない」(20.9%)を加えても、新NISAの存在を知っている人は32.8%になります。また2014年の通称「一般NISA」開始より、制度内容についてテレビをはじめ多くのメディアで繰り返し紹介されてきたNISAですが、「NISA自体を初めて聞いた」と回答した人が10.9%にのぼりました。■NISAを利用していない人は半数以上、利用法がわからない人は2割に続いて、NISA、積立てNISA、ジュニアNISAの各利用状況を聞いたところ、それぞれ、「NISA(14.2%)」「積立てNISA(11.5%)「ジュニアNISA(1.1%)」という結果となり、3つのNISA全てを合わせても「利用していない(52.6%)」を大幅に下回る結果となりました。また、「利用したいがやり方がわからない」という回答が20.5%にのぼりました。■新NISAを利用する予定の人は24.6%、約半数は「わからない」次に、新NISAがはじまったら利用したいか聞いたところ、「積極的に利用する(11.1%)」「利用する予定(13.5%)」で、合わせた利用する予定の人は24.6%となりました。一方、「利用しない」と回答した人は27.2%で利用する予定の割合を上回り、「わからない」と回答をした人は48.2%と約半数にのぼりました。■投資においては、コロナの影響はほぼなし次に、年間で投資に活用する金額について、コロナ以前と比較して変化があったか聞いたところ、「あまり変わらない(27.0%)」「そもそもコロナによる影響はない(26.6%)」との回答が高い結果に。合わせて5割以上はコロナの影響がなく、年間の投資額もほぼ変わっていないということがわかりました。一方、「貯金以外の投資活動をしていない」という人は、25.9%でした。■無料であれば学びたい人が41.8%でトップに最後に、NISAを含め投資について楽しく学べる場があったら学びたいか聞いたところ、最も多かった回答は「無料であれば学びたい」で41.8%でした。「有料でより有意義なことを学びたい(3.0%)」「会社の福利厚生や補助金が出るなら学びたい(4.4%)」と合わせた、学ぶ意欲のある人の合計は49.2%と約半数にのぼりました。一方、二番目に多かった回答は「特に理由はないが学びたいとは思わない」の31.5%で、「投資・お金について詳しくなりたいが、勉強はしたくない(7.4%)」「投資・お金の学習に興味がない(6.1%)「勉強が嫌い(5.6%)」を合わせた学ぶ意欲のない人の合計も50.6%と、約半数という結果となりました。■調査概要・調査名 :新NISAに関するアンケート調査・調査対象者:全国10代~60代男女・有効回答数:3,000・調査期間 :2023年5月29日・調査方法 :インターネット調査・調査機関:Freeasy(エボル)
2023年07月27日今回のお悩み「結局何を買えば良い?つみたてNISA銘柄の選び方」つみたてNISAを始めようと口座開設をしたのですが、銘柄を選ぶところでつまずいています。何を選べば良いか、基礎から教えてください!(30代前半/金融・事務職)■積立投資をやるべき理由は?今はインフレが進んでいます。インフレとは、簡単にいうと物価が継続的に上昇していくこと。つまり、お金の価値が下がっている状態なんですね。日本はどうしても賃金が上がりにくくまた、社会保険料や増税で可処分所得が減少傾向ということもあり、所得面では物価上昇に応じて所得が増えていないというのが現状です。ということは今、現預金の価値が目減りしているという状態。今後もこのインフレが続くと考えられるので、投資運用は併用していくのが大事です。一般的な投資運用では、利益に対して約20%の税金がかかります。つまり、10万円の利益が出ると、そのうち2万円ほどが税金として引かれて、実際の手取りは8万円くらいになるということ。対して、非課税投資枠の口座・つみたてNISA・一般NISAに存在する「非課税投資枠」は利益に対する税金がかかりません。そのため、10万円の利益が出たら、まるっと手元に残るというのが特徴です。また、投資枠もつみたてNISAと一般NISAとでは異なります。口座はどちらか一つしか選べないので、自分に合った方を選びましょう。■つみたてNISAの銘柄の種類つみたてNISAの銘柄は、金融庁が定めた条件を満たした商品が対象となっているため、基本的には安全性が確保されています。つまり、値下がるリスクが低いということ。そのため、長期的に投資をしたい人に適しています。また、手数料が低いというメリットもあります。投資には興味はあるけれど、なかなか一歩踏み出せないという未経験者・初心者の方におすすめの制度だといえるでしょう。年間40万円の投資枠なので、1カ月あたりだいたい33,000円まで積立ができます。一般NISAは年間120万円の投資枠がありますが、口座を作っても実際にはやらない人が多いんです。なぜかというと、自分で銘柄を選んで売買しないとならないから。一方で、つみたてNISAは一度積立を決定すると、毎月一定の金額をほぼ強制的に積み立てられます。私の体感では、休眠口座にならずちゃんと利用している人が多いです。■初心者はどのように選べばいい?投資には「卵を一つのかごに盛るな」という格言があります。ひとつのかごに卵を盛ってしまうと、そのかごが落ちてしまったときに全部の卵がダメになります。しかし、複数のかごに卵を分けて盛ることで、ひとつがダメになっても、他がまだ残っている状態になります。つまり、投資先はリスクヘッジのために分散した方がいいことを指しています。例えば、地域の分散。国内だけでなく、海外に分散する方法もあります。他には、金融商品の分散もあります。株式メインで運用している投資信託もあれば、債権メインで運用している投資信託もあります。バランスを考えて配分することで、リスク分散することができます。ここで言うリスクとは、元本が減るリスクのことです。一般的に元本が減るリスクが低いものよりも、減るリスクが高いものほど値上がり益が期待できます。分散投資の基準は、がんがん投資したいのか、安全に運用したいのかという自分の狙いにあります。つみたてNISAの主な銘柄の種類は投資信託の目論見書のようなものがジャンルごとに一つ一つ書かれているので、そこから選べます。基本的には運用方針を確認すると詳細が分かりますよ。「リスク不平等」というのがあり、元本が減るリスクを許容できるかによって選ぶ商品が変わってきます。例えば、株だと減るリスクは高いが根上がる可能性も高くなります。アクティブに運用したい人は株式メインで運用している投資信託で、地域を分散させたポートフォリオを組んでみてもいいでしょう。もう少しゆるく運用したい人は債権メインで、ポートフォリオを組むのがおすすめです。とはいえ、債券をメインにして運用される投資信託にもリスクがありますので、目論見書を参考にして選ぶといいでしょう。また、米国株メインの投資信託を買いつつ、債権メインの投資信託にしてバランスを取るハイブリット型もおすすめです。自分がどういう風に運用したいのか次第で、どのような投資信託にするかも決まってきます。日本が一番良い、アメリカが一番有能ということもありません。動きを取りたくなければバランスを見て選ぶようにしましょう。何度も言いますが、大事なのは「長期・積立・分散」。特に初心者さんほど、ひとつの銘柄に集中させるのではなく、「長期・積立・分散」をつみたてNISAで実現してくださいね。令和のマネーハック79投資で大事なのは「長期・積立・分散」。自分に合った基準で分散させ、安全性の高い運用を心がけましょう。(監修:丸山晴美、取材・文:高橋千里、イラスト:itabamoe)
2023年07月24日「2024年から始まる新NISAは、お金のプロから見ても、文句のつけどころがない、個人の資産を増やせる制度です。ただ、来年を待たず、今すぐNISAを始めたほうが、お得になりますよ」そう語るのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。2万6000件以上の家計相談に乗り、『はじめての人のための3000円投資生活』(アスコム)シリーズは累計100万部を超えるベストセラーとなっている。そもそも“NISA”とは何だろう?「正式名称は『少額投資非課税制度』です。通常、個人で投資をして運用益が出ると約2割の税金を取られますが、NISAでは少額・長期で一定の金額までの投資は、運用益が非課税です」また、現行の制度では一般NISA、つみたてNISAの併用はできない。「これが、来年からの新しいNISAでは一本化されます。期間は無期限で毎月の積み立ての『つみたて投資枠』と、投信信託、個別株などを扱う『成長投資枠』を併用できるうえ、合わせて1800万円まで非課税になります。必要なときには、購入したものを売却できます」6月21日には、投資信託協会が、「成長投資枠」で購入できる約1千本の投信を発表したばかり。人生100年時代、50代や60代でも、NISAを始めるのは、決して遅くないと横山さんは言う。「50代でも、80~90代までを視野に入れてぜひ始めてほしい。夫婦2人なら3600万円まで無期限で非課税です。新NISAでの投資は、お金が増えて税金がかからない貯金のようなもの。“老後資金2千万円問題”の不安の解決にもなります」少額でも、長期間コツコツ積み立てを続けていれば、大きな資産を形成できる可能性がある。「もし、毎月3万円をつみたてNISAで投資し、年利6%で運用できた場合、最初はそれほど収益はありませんが、10年後には元金360万円、運用益約131万円に。20年後には元金720万円、運用益約666万円。30年後には元金1080万円、運用益約1933万円となります。時間をかけて積み立てたものは、一生成長する『金の卵』です」本誌記者も、横山さんへの取材をきっかけに5年前に「つみたてNISA」を始めている。年間40万円を積み立ててきたところ、現在の時価は293万6000円に。なんと手数料をのぞいた運用益は80万円を超えているのだ。「ぜひ、まだNISAをやっていない方には、できるだけ早く、現行のつみたてNISAから、スタートしてほしいですね」■新NISAになっても旧NISAの非課税枠は残る“来年1月の新NISAを待ってもいいのでは?”と尋ねると、「一日でも早いほうがいい」と横山さん。5つの理由があるという。「まず、積み立ては『長期』で、一日でも投資期間が長いほうがいい。次に、今始めると、今年購入したぶんは2042年まで非課税で運用できるうえ、それとは別に来年から新NISAの非課税枠1800万円が与えられます。運用できる非課税枠が増えて得ですよね」3つ目の理由は、来年の新NISAに向けていい練習になること。「何も知らずにいきなり始めるよりも、ネット証券の手続きや積み立ての投資の方法など、経験を積めますし、どんな商品があるのか情報収集もできます」4つ目の理由が物価高時代に「資産寿命の延命」にもなること。「物の値段が高騰するインフレ、円安もあり、今お金の価値が落ちていることに気づいていますか?今の100万円は以前の96万~97万円の価値しかありません。置いておいても価値が下がっていくのであれば、運用して価値をあげたほうがいいですよね。そして最後に、現在は夏のボーナスを資金に始めやすいタイミングです」■買うべき商品はふたつだけ実際に始めるなら、手数料の安い「ネット証券」でNISA口座を開設しよう。「手数料が安くて使い勝手もいい『楽天証券』や『SBI証券』がいいでしょう。今はスマホでも開設できます。証券会社のサイトで『口座開設』のページを開きます。メールアドレスを送信すると、申し込みのURLが送られてきます。難しい場合は家族に手伝ってもらうのもいい。ただし、“やってもらって”はダメ。自分で、失敗しながらも、あきらめずに口座を開設しましょう」口座の種別は、NISAがメインであれば「特定口座・源泉徴収なし」を選んでおくといい。そして必ず「積み立て」でスタ―ト。「買うべき商品は、楽天証券でもSBI証券でも、この2つだけ!『全世界株式インデックスファンド』『全米株式インデックスファンド』。いずれもリスクが比較的低く、長期的には安定的に成長が望める投資信託です」そして、新NISAの受付けが始まれば、今年の投資分はそのまま残して申し込もう。買うべき商品は変わらない。「投資では、一時的に損が出ることもあります。しかし、焦って売ったりしないこと。過去の例を見ると、20年スパンでは収益があがっています。待つことが大事。また、慣れてきて投資額を増やしたいと思っても、何かあったときのために、すぐにおろせる預金として月給の7.5カ月分は残したほうがいい。無理はせずに楽しんでコツコツと積み立てましょう。今、NISAをやる人、やらない人では、今後、人生に雲泥の差ができる時代になりますよ」重い腰を上げて、この夏こそ、NISAを始めませんか?
2023年07月24日日本証券業協会は、2月13日「NISAの日」に、東大クイズ王の伊沢さん率いるQuizKnockによる「NISAの日」を記念したスペシャルメッセージ動画を、QuizKnockが証券投資に関する問題に挑戦するYouTubeチャンネル「まなぶわかるとうしチャンネル」にて公開します。まなぶわかるとうしチャンネル日本証券業協会では、証券投資に興味・関心を持っていただくため、QuizKnockを起用した「まなぶわかるとうしチャンネル」を2022年10月より開設するなど、様々な広報活動を実施しております。2024年開始の新しいNISA制度への注目が高まるなか、2月13日の「NISAの日」をきっかけに、より一層多くの方々に証券投資に興味・関心を持っていただくために、QuizKnockによる「NISAの日」を記念したスペシャルメッセージ動画を「まなぶわかるとうしチャンネル」内にて公開いたします。「まなぶわかるとうしチャンネル」では、伊沢さんより「NISAとは、証券投資で得られた利益などに税金がかからない、資産形成にとても役に立つ制度です。2月13日のNISAの日をきっかけに、みなさんも是非、証券投資に興味を持って僕たちと一緒に楽しく学びましょう!」といった「NISAの日」を記念したメッセージが詰まったスペシャルメッセージ動画の他、NISAや証券投資を分かりやすく楽しく学ぶ動画も公開しています。スペシャルメッセージ動画(1)スペシャルメッセージ動画(2)■NISAの日とは?語呂合わせで2月13日は「NISAの日」と制定されています。金融庁や日本証券業協会をはじめとする証券業界では、NISAについてより多くの方に知っていただくため、「NISAの日」に合わせ、様々な広報活動に積極的に取り組んでいます。NISAの詳しい内容については「まなぶわかるとうしチャンネル」で公開中の動画にて詳しく解説していますので、ぜひそちらも御覧ください。■YouTubeチャンネル「まなぶわかるとうしチャンネル」概要「まなぶわかるとうしチャンネル」は、証券投資を楽しく学ぶことができるYouTubeチャンネルです。東大クイズ王の伊沢さん率いるQuizKnockが個性的なゲストともに、資産形成や証券投資にまつわる様々な問題に挑戦します。現在第10回まで公開されており、残すところ3回となりました。最終回も間近に迫った第11回、第12回ではキンタロー。さんをゲストに招き、「ここがいいよな対面証券」をテーマに実際にキンタロー。さんが証券会社を訪れた様子をもとに、証券会社での実際のやりとりをクイズを交えながらお送りします。最終回の第13回では、これまで学んできたポイントをおさらいできるよう第12回までの内容を凝縮した総集編をお届けします。チャンネル名 : まなぶわかるとうしチャンネル開設日・公開開始日: 2022年10月4日(火)より順次公開中出演者 : QuizKnockゲスト : ロッチ、ホリ、肉乃小路ニクヨ、キンタロー。、つぶやきシロー など動画 : 全13本URL : ■YouTubeチャンネル「まなぶわかるとうしチャンネル」今後の予定配信日(予定)・第11回:2月24日(金) タイトル:ここがいいよな対面証券 前半・第12回:3月10日(金) タイトル:ここがいいよな対面証券 後半・第13回:3月24日(金) タイトル:まなぶわかるとうしチャンネル 総まとめ■出演者プロフィール【QuizKnock】QuizKnock(クイズノック)は、東大クイズ王・伊沢 拓司が中心となって運営する、エンタメと知を融合させたメディア。「楽しいから始まる学び」をコンセプトに、何かを「知る」きっかけとなるような記事や動画を毎日発信中。YouTubeチャンネル登録者数は198万人を突破。(2023年2月現在)QuizKnock■日本証券業協会(JSDA)概要設立 :1973年7月所在地:東京都中央区日本橋2-11-2日本証券業協会 公式HP: 日本証券業協会は、金融商品取引法の規定により内閣総理大臣の認可を受けた認可金融商品取引業協会です。協会員である証券会社や銀行、保険会社などの金融機関が遵守すべき自主規制ルールの制定やその遵守状況の監査などの自主規制業務を行っています。また、そのほかにも、金融商品取引業、金融商品市場の発展を推進する業務や、国際業務・国際交流、金融・証券知識の普及・啓発活動など、幅広い業務を行っています。こうした活動を通して、公正で透明性が高く、信頼のできる金融・資本市場の環境作りに貢献しています。日本証券業協会(JSDA) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月13日毎日の暮らしや将来に必要なお金のこと、きちんと把握してますか?「わからない」ゆえの不安は、知ることで解消できるはず!“お金初心者”3人と一緒に、お金の勉強を始めましょう。「お金の教科書」、今回のテーマは「NISAを始めよう!【2】」です。NISAを始めよう!【2】#増やす西山美紀さんファイナンシャルプランナー。お金、生き方などをテーマに取材を重ね、日々にうるおいをもたらしてくれるお金の貯め方、使い方を発信中。All About貯蓄ガイドや著書『お金の増やし方』(主婦の友社)も好評。貯蓄未知子(ちょちく・みちこ/34歳・会社員)都内の賃貸で一人暮らし中。毎月の貯蓄は財形2万円+口座に残った分のみ。奨学金は完済。家を買うべきか悩み中。話題の新NISAって、一体どこがすごいの?未知子:昨年末から話題になっている新NISA、具体的にどう変わるんですか?西山:もともと2024年に変わる予定だったNISAが、岸田内閣の「資産所得倍増プラン」を受けてさらに見直され、より使い勝手がよくなった印象です。未知子:詳しく知りたいです!西山:簡単に説明すると、自由度と金額がアップしたんです。未知子:いいことずくめ!西山:そう。まず自由度は、これまで1年単位でつみたてNISAと一般NISAのどちらか一方しか選べなかったのが、新制度では「つみたて投資枠」(現在のつみたてNISAに該当)と「成長投資枠」(現在の一般NISAに該当)の併用が可能になるんです。未知子:併用できると投資先の選択肢が増えますね!西山:しかも、これまで期限付きだった非課税保有期間が無期限に。そして併用可になったことに伴い、金額も1年間で最大360万円まで投資が可能になりました。未知子:でも、そんなに投資に回せないんですが……(泣)。西山:金額の多寡は気にしなくて大丈夫!積み立てを継続することが重要なので、月100円などからでも可能ですよ。世界中の株などに分散投資できる投資信託などに、少しずつトライする絶好のチャンスだと思います。未知子:これを機にやってみて、投資のコツを掴みたいです!新NISAをやるべき人と注意点&心構えとは?未知子:新NISAには、向き不向きってあるんでしょうか?西山:誰にとってもおすすめの制度ですが、とくに全資産が預貯金だけの人は検討の価値あり。インフレや円安が進めば、日本円の預貯金だけだと資産が目減りする危険性もあるので、海外への投資などに活用してみては?未知子:なるほど!西山:でも、投資は資産が増えることも減ることもあることを頭に入れておいて。万が一、半分に目減りしても大丈夫だと思える余裕資金で始めることが大切です。未知子:その心構え、覚えておきます!ほかに注意点は?西山:これまで、つみたてNISAであればコストの低い投資信託を積み立てることができました。ですが新NISAでは、投資信託と株式などを併用できるため、リスクや手数料が高いものに最初から手を出すことのないように気をつけてください。未知子:私は初心者なので、新NISAでもつみたて投資枠からスタートしようと思います。西山:それが安心です!あとは資産を分散することを忘れずに。投資の割合を増やしすぎないように注意したいですね。未知子:注意点に気をつけながら、この機会に少しずつやってみようと思います!新NISAの特徴金融庁資料より編集部作成【つみたて投資枠】年間投資枠:120万円非課税保有期間:無期限化非課税保有限度額:生涯で1800万円まで(そのうち成長投資枠は最大1200万円)口座開設期間:恒久化投資対象商品:投資信託※長期の積立・分散投資に適した投資信託。対象年齢:18歳以上【成長投資枠】年間投資枠:240万円非課税保有期間:無期限化非課税保有限度額:生涯で1800万円まで(そのうち成長投資枠は最大1200万円)口座開設期間:恒久化投資対象商品:上場株式・投資信託等対象年齢:18歳以上5つのポイント・つみたて投資枠と成長投資枠が併用可能に!NISAは1人1口座が原則。現行のつみたてNISAと一般NISAは、年に1度どちらかを選択する必要があったが、新制度では併用可能に。自由度が上がり、さまざまな投資の戦略を立てられるように。・非課税保有期間が無期限に!現行のつみたてNISAでは20年間、一般NISAでは5年間だった非課税保有期間が無期限に。より長期的な資産形成が可能になり、非課税期間終了後の運用方法などに頭を悩ませる必要もなくなった。・制度が無期限化!現行のつみたてNISAは2042年まで、一般NISAは2023年までと、これまでは期間が定められていたこの制度。その期限が撤廃され恒久化されるため、より長期的な目線で投資することが可能になる。・非課税枠の再利用が可能に!新たに取得価格ベースで合計1800万円(うち、成長投資枠は1200万円まで)の生涯非課税保有限度額の設定が。売却すると取得価格分の枠が復活するため、必要なとき売却しやすくなり自由度が上がる。・年間の非課税投資額が拡大!現行のつみたてNISAにあたる「つみたて投資枠」は3倍の120万円、一般NISAにあたる「成長投資枠」は2倍の240万円に。年間の非課税投資額が拡大したことで、最大360万円まで投資可能に。自由度と金額が大幅アップ!より使いやすくなった新NISAを活用しよう。どんな人にとってもおすすめの新NISA。2024年のスタートを前に、しっかり知識をつけておこう。次回は、2336号(2023年2月15日発売)掲載予定です!※『anan』2023年2月8日号より。イラスト・小迎裕美子取材、文・宮尾仁美(by anan編集部)
2023年02月03日毎日の暮らしや将来に必要なお金のこと、きちんと把握してますか?「わからない」ゆえの不安は、知ることで解消できるはず!“お金初心者”の3人と一緒に、お金の勉強を始めましょう。「お金の教科書」、今回のテーマは「NISAを始めよう!【1】」です。NISAを始めよう!【1】#増やす西山美紀さんファイナンシャルプランナー。お金、生き方などをテーマに取材を重ね、日々にうるおいをもたらしてくれるお金の貯め方、使い方を発信中。All About貯蓄ガイドや著書『お金の増やし方』(主婦の友社)も好評。貯蓄未知子(ちょちく・みちこ/34歳・会社員)都内の賃貸で一人暮らし中。毎月の貯蓄は財形2万円+口座に残った分のみ。奨学金は完済。家を買うべきか悩み中。投資をお得に始められる、国が後押しする制度。未知子:ずっと気になりつつ難しそうで放置しているNISA、変わるって聞いたんですが、一体何がどうなるんですか!?西山:まあまあ、落ち着いて(笑)。変わるのは2024年からなので、その前にNISAの仕組みとメリットを理解しましょう!未知子:確かに…、言われてみるとNISAのこと、まだ全然わかってないままでした(恥)。西山:NISAとは、少額投資非課税制度の略称。一般の人が投資で資産形成を始めやすいように国が作った制度で、税制優遇があるのが最大の特徴です。未知子:お得ってことですね?西山:NISA口座を利用した一定の投資額の範囲内なら、利益に対して税金がかかりません。ちなみに通常は利益の約20%が税金として引かれます。仮に10万円の利益が出た場合、普通の投資なら約2万円が差し引かれますが、NISAなら10万円まるごと受け取れるんですよ。未知子:それは大きいですね!!初心者におすすめなのはつみたてNISA!西山:超低金利時代の現在、定期預金に預けておくより資産を効率的に増やせる可能性がありますが、当然リスクもつきもの。未知子:投資ってなんとなく怖いイメージがあるので、できるだけリスクはとりたくないんですが、対策できますか?西山:NISAには、一般NISAとつみたてNISAの2つがありますが、未知子さんのような投資初心者でリスクを抑えたいという人におすすめなのは、断然つみたてNISA!特徴は下にまとめていますが、つみたてNISAの商品は投資信託が中心なので、投資のリスクを抑えるために重要だといわれる分散・積立・長期の3要素が揃っているんです。銘柄が分散している投資信託を毎月少額ずつ積み立てていき、長期間かけてコツコツ運用するのに向いていますよ。未知子:少額って、いくらぐらいから始められるんでしょう?西山:金融機関によりますが、ネット証券だと月100円から積立できるところも多いですね。未知子:私でも気軽にできそう!西山:その気持ちが大事です!わからないからとやらないのが一番もったいないので、まずは少額からスタートして投資経験を積んでみてください。2024年からの新NISAに備えて、今から始めておくとより有利になりますよ。未知子:それを聞いて、俄然やる気に。がんばります!NISAのおもな特徴・少額から投資できる・利益から税金が引かれない・定期預金以上にお金が増える可能性がある・必要なときにいつでも売却できるつみたてNISAの特徴【加入条件】18歳以上【運用期間】最長20年間【対象商品】長期の積立、分散投資に適した一定の投資信託、ETF【投資方法】積立【投資上限額】年間40万円【メリット】運用益が非課税いつでも出金できる※上記の特徴は、現行のつみたてNISAについてのものであり、2024年からは新NISAに移行します。詳細は次回で解説!つみたてNISAがおすすめの理由1、「ドルコスト平均法」で割安に買える可能性が価格が変動する商品を毎月同じ金額分だけ買うことで、大きな損失を回避できる購入方法。価格が低いときにたくさん、高いときに少しだけ買うことになるため結果的に購入単価がならされる。2、金融庁お墨付きの堅実な商品ラインナップつみたてNISAで購入できるのは、金融庁の基準を満たした商品のみ。購入時の販売手数料が不要で、運用・管理のための信託報酬も一定水準以下のものに限定された手堅い品揃えから選べるのが魅力。3、長期運用ならではのメリットが多い長期間の運用で、安いときに購入した商品が値上がりするタイミングを待つことができる。運用によって出た利益を元本と合わせて運用する「複利効果」もあり、雪だるま式にお金が増える可能性も。4、一度設定すれば、ほったらかしにできる購入する商品と月々の積立金額、購入日などを設定すれば、その後は毎月同じ条件で自動積立することができる。価格や買うタイミング、株価の動向に頭を悩ませることがないから初心者にぴったり。まだの人は、今すぐ検討を! 少額からでも始めたいつみたてNISA。投資初心者にぴったりなつみたてNISA。2024年から新しく制度が切り替わるからこそ、その前に投資経験を積んでおくのがベター。次回は、2334号(2023年2月1日発売)掲載予定です!※『anan』2023年1月25日号より。イラスト・小迎裕美子取材、文・宮尾仁美(by anan編集部)
2023年01月22日NISA(少額投資非課税制度)が、大きく変わろうとしている。NISAは、株式や投資信託などの運用で生まれた利益が非課税となる制度。現在はおもに、年間120万円までの投資による利益が5年間非課税となる「一般NISA」と、年間40万円までの積立投資による運用益が20年間非課税の「つみたてNISA」がある。「NISA改革の柱は3つあります。(1)現在期限付きのNISA制度を恒久化すること。(2)5年、20年といった非課税期間の無期限化。(3)非課税で投資できる上限額の引き上げです(下記の表参照)」そう話すのは『全面改訂第3版ほったらかし投資術』(朝日新聞出版)の共著者で、資産運用が専門の経済評論家、山崎元さんだ。国は働いて得る所得とは別に、資産運用による所得を倍増させようと「資産所得倍増プラン」を推進し、投資人口や投資額の倍増を目指している。そのためNISAを5年間で、現在の1700万口座から3400万口座に、投資額を28兆円から56兆円に倍増させる目標を掲げた。私たちのNISA投資は、何が変わるのだろう。「今は非課税期間が終わるときに、NISAで運用している投資商品を、運用益が20%課税される一般の投資口座に移すか、投資商品を解約して現金化するかなどの判断や手続きが必要です。しかし、プランどおり制度の恒久化、非課税期間の無期限化が実行されたら、思い悩む必要はありません。ずっと非課税で長期投資ができるようになります」(山崎さん・以下同)NISAとよく比較されるiDeCo(個人型確定拠出年金)も変わるのだろうか。「iDeCoは自分で運用する金額や方法を決め、自分で作る年金制度です。原則60歳まで引き出せませんが、NISAと同様、運用中の利益の非課税に加え、毎月の掛金が全額控除されて税金が安くなり、60歳以降にお金を受け取る際も税の優遇措置があります。現在iDeCo加入の上限年齢は65歳ですが、今後は70歳まで引き上げるのが国の方針です。ただ改正の手続きは’24年以降です」変わっていくNISAやiDeCoを私たちはどう使えばいい?「NISAやiDeCoは“お金の置き場”です。自分に有利な置き場選びと、運用する金融商品選びを、分けて考えるとわかりやすいと思います」山崎さんいわく、お金の置き場を決めるのは所得の有無だという。所得とは、会社員なら収入から給与所得控除などを引いた額で、自営業などは売り上げから必要経費などを引いた額だ。所得があり所得税などを払う人は、iDeCoに加入すれば、掛金が控除されるので節税になる。たとえば年収550万円、所得400万円の人がiDeCo口座で毎月2万円の積立投資をした場合、年間の掛金は24万円だが、払うべき税金が年7万2千円安くなる。「iDeCoは掛金控除による節税が大きなメリットなので、所得がある人はiDeCoから活用し、さらに余裕があればNISAを使いましょう」いっぽう、配偶者の扶養の範囲、いわゆる“103万円の壁”の範囲で働く人などは、収入はあっても給与所得控除などを引くと所得はゼロだ。「所得がゼロだと所得税などを払わないので、iDeCoに加入しても節税メリットがありません。それなら原則60歳まで引き出せないiDeCoより、自由度の高いNISAを使うといいでしょう」■月2万円、利回りが3%の積立投資を10年続けると、約280万円、老後資金が増えるこうしてお金の置き場が決まったら、次は中身だ。投資商品はどう選べばいいのだろう。「投資商品を選ぶポイントは2つあります。(1)『日本を含む全世界型』など、幅広く分配投資されている投資信託で、(2)なにより手数料が安いことです」投資信託の手数料は3種類ある。1つ目は「購入時手数料」だが、最近はネット証券を中心に「ノーロード」と呼ばれる購入時手数料が無料の投資信託が多い。2つ目は解約時にかかる「信託財産留保額」だが、こちらも無料のものが増えてきた。問題は3つ目、投資信託の保有中ずっとかかる「信託報酬」だ。山崎さんは年率0.25%以下がよいという。「投資信託には、アメリカのS&P500指数など株価指数に連動して機械的に値動きする『インデックス投信』と、投資のプロが高利回りを目指して運用する『アクティブ投信』があります。両者を比べると、手数料はインデックス投信が安く、実は利回りも平均するとインデックス投信のほうがいい。これは世界中の調査結果を見ると明らかです。加えて、よいアクティブ投信を見極める方法もありません。だから私たちは、前出のポイントに従ってインデックス投信を選ぶほうがいいのです。そして、あとは、ほったらかしておくだけでいい。世界情勢を見て売買するなど考えなくていいのです」山崎さんのおすすめ銘柄3つは表のとおり。自分のiDeCoやNISA口座のある金融機関で取り扱いがあるか、探してみては。たとえばつみたてNISAで月2万円、利回りが3%の積立投資を10年続けると、元本240万円に運用益約40万円が加わり約280万円になる。おすすめ銘柄ならもっと高利回りが期待できるだろう。きちんと選んでほったらかすだけなら、投資は意外と簡単かも。おすすめ銘柄で安心老後を支える“ほったらかし投資”を始めよう。
2022年12月09日難しいイメージが先行して、敬遠している人も多そうなNISA。ここでは初心者向けに、ポイントを絞って解説。国が後押ししている投資のお得なシステム。前提として知っておきたいのが、NISAとiDeCoは、一般の人が資産形成を始めやすいように、国が作った制度だということ。「NISAは少額投資非課税制度、iDeCoは個人型確定拠出年金の略称です。この制度を利用して、基本的には投資を行いますが、その際に出た利益に対して税金を引かれないのが大きな特徴です。これらを利用せずに投資で利益が出ると、約20%の税金が引かれてしまうので、それがないのはかなりのメリット。また、この2つは似ているようで大きく違うのが、iDeCoはその名のとおり、私的年金制度だということ。毎月定額を積み立てますが、そのお金は60歳以降にならないと引き出せません」(ファイナンシャルプランナー・西山美紀さん)NISAとiDeCoは、お金を増やしたい人が注目している印象もあるが、「節税効果など、投資をしやすいからです。現在、定期預金の金利は0.002%程度ですが、例えば投資信託という商品の利回りは、過去の運用実績で1~5%のものが多く、預金より増やせる可能性があります。半面、元本割れなどリスクもつきもの。その両面を理解したうえで検討しましょう」NISAのおもな特徴・少額から投資ができる。・定期預金以上にお金を増やせる可能性がある。・増えたお金から税金が引かれない。・いつでも売却してお金を引き出せる。一般NISAは中級者以上、つみたては初心者向き。NISAを始めるには、NISA専用の口座を開設する必要があるけれど、その口座は1人1口座しか持てない。そのため一般NISAか、つみたてNISAのどちらかを選ばないといけないのだ。「選び方のポイントは、一般NISAは比較的アクティブに運用したい人向き。投資額の上限である年間120万円以内であれば、例えば株を一度に10万円分購入するなど、ある程度まとまった金額で投資ができます。また、非課税期間が5年間なので、比較的短期で売買するイメージ。一方、つみたてNISAは、毎月積み立てるのが基本ですが、その場合、上限の年間40万円を12か月で割るので、1か月の上限が約3万円に。また、非課税期間が20年間と長いことから、長期でコツコツ運用するのに向いています。詳細は後述しますが、投資初心者や、できるだけリスクを抑えたい人は、つみたてNISAを選ぶといいでしょう」つみたてNISAの4つのメリット1、“ドルコスト平均法”でリスク分散ができる。「投資で利益を出すには、安い時に買い、高い時に売るのが基本ですが、安い時の見極めはプロでも難しい。その点、毎月同じ金額で同じ商品を積立投資すれば、安い時に多く買って、高い時には少ししか買わずに済むので、平均すると割安で買えることになる。この購入方法を“ドルコスト平均法”といいます」2、金融庁お墨付きの堅実な商品ラインナップ「つみたてNISAで購入できるのは、金融庁の基準を満たした商品のみ。大きくは、商品に関わる手数料が抑えられていること。購入時に販売会社に支払う販売手数料がゼロ。運用や管理をするための信託報酬も一定水準以下のものに限られています。また、信託契約期間が無期限または20年以上と、長期運用向き」3、長期運用のメリットがいろいろある!「つみたてNISAで扱っている商品には値動きがあります。そのため、投資先の株などの動きによって元本割れすることも。でも、長期運用なら、そんな“安い時”に買った商品が、いつか値上がりするタイミングをじっくり待てるのです。そもそも長期で積み立てるほど、元本は階段を上るように増えていきますし、さらに運用によって利益が出れば、その利益分と積み立てた元本を合わせて運用する“複利効果”で、雪だるま式にお金が増える可能性あり」4、一度始めると、ほったらかしにしておける。「一般NISAでは、どんな商品をいくらでいつ買って、いつ売るのか、自分で値動きをチェックしながら判断することが基本ですが、それには時間や労力、知識も必要です。一方、つみたてNISAは、商品と、月々の積立金額や購入日を決めれば、あとは毎月同じ条件で、自動で積み立てられるのでラク。手間いらずで、初心者が始めやすいんです」西山美紀さんファイナンシャルプランナー。All About 貯蓄ガイド。女性誌を中心に活動。著書に『はじめての積立投資・つみたてNISA・iDeCoもよくわかる! お金の増やし方』(主婦の友社)などがある。※『anan』2022年4月27日号より。イラスト・小迎裕美子取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2022年04月23日「つみたてNISAとは、’18年からスタートした投資信託を対象にした非課税制度のことです。通常の投資なら、投資で出た利益に20%ほどの税金がかかりますが、つみたてNISAには税金がかかりません。積立額の上限は1年間に40万円までで20年間非課税で運用できます。しかも、20歳以上であれば何歳からでも始められますし、いつでも売却や引き出しができます」そう話すのは、『つみたてNISAの教科書』(ナツメ社)の著者でファイナンシャル・プランナーの風呂内亜矢さん。金融庁によると’20年12月末までの「つみたてNISA」の口座数は、302万8,259で1年前と比較すると、1.6倍にも増えたという。「つみたてNISAを始める人が増えたのは前述のメリットにプラスして、コロナ禍でのおうち時間を活用して、家計の見直しをしながら、将来への備えについて夫婦で話し合いができたことが大きいと思います」(風呂内さん・以下同)たとえば毎月1万円を普通預金に預けた場合、5年後に約60万円、10年に約120万円、20年後に約240万円になる。つみたてNISAに同じ金額を預けて、年2%の利回りで運用できたとすると、5年後には約63万円、10年後には約132万円、20年後には約294万円と差は歴然!将来、平均何%の利益が必ず出るという確証はないが、リスクを最小限に抑えるためにも少額からスタートして長期間運用するのがベストだ。そんな、つみたてNISAの始め方を風呂内さんに教えてもらった。【ステップ1】“身近な銀行・信用金庫”の窓口に行く!投資信託の種類がたくさんあるネット証券がベストだが、パソコンやスマホの操作に慣れない人は、今、普通口座を開いている金融機関の窓口で聞いてみることからスタートしよう。「今、普通預金の講座を開いているメインバンクのほうが担当者に質問しやすいので、最初は身近な金融機関でスタートしてみるのも手です。ただし気をつけたい点は、銀行などでは、つみたてNISAで運用できる投資信託を4〜5本くらいしか扱っていないケースが多いこと。もっとたくさんの商品から選びたいという人は、ほぼすべての商品がそろうネット証券で口座を開くことをおすすめします。基本、1年間のうちに1人1口座しか開けませんので、銀行とネット証券の2つで口座を開きたいと思っても、受け付けてもらえませんので気をつけましょう」次の年に、ネット証券などほかの金融機関に口座を移すという方法はOK。パソコンやスマホの操作が慣れたら、トライしてみるのもいいかも。【ステップ2】“つみたてNISA口座”を開設する!「つみたてNISAの口座を開設したい」と金融機関に伝えると、申し込みに必要な書類が一式、自宅に届くので、わざわざ金融機関に出向かなくてもいい。また、コロナ禍の今は、窓口での相談も予約制の金融機関も多いので、電話で確認してからのほうが二度手間にならずに済む。「届け出の際に必要なものは、届け出印、マイナンバーカードまたは通知カード+運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード(顔写真つき)などから1つ。これらの身分証明書をコピーして、届け出の書類と一緒に送付する方法が一般的です。証券会社を選んだら総合口座、銀行は普通口座を同時に開設する必要があるのでこれらのことも事前に聞いておきましょう」【ステップ3】月々の“つみたて額”を決める!つみたてNISAの1年間の非課税枠は40万円で、1カ月は約3万3,000円だが枠いっぱい使うのではなく、現在毎月積み立てている金額の5〜10%を目安にしてみよう。「まずはご自身の、今の貯蓄額がいくらなのか把握しましょう。たとえば万が一、病気やケガで仕事ができなくなって収入が途絶えたときの、入院費や生活費を想定して、毎月の生活費の3カ月〜6カ月分、あるいは500万円ぐらい貯めておくと、大きなアクシデントにも対応できます。この金額が下回っている人は投資の前にまずはお金を貯めましょう」【ステップ4】“投資信託”を選ぶ口座を開設すると、各金融機関は税務署に「NISA口座」開設することを申請する。審査には約2〜3週間。口座開設の確認通知が来てから、投資のための入金手続きを行い、投資信託を選ぶ。「つみたてNISAの投資信託は、手数料が安いというのも魅力のひとつです。特に、販売手数料は0円で、運用や管理にかかる費用として毎日引かれる信託報酬も、かなり低めに設定されています。目安は0.1〜1%。売るときにも信託財産保留額というコストがかかり、これも0.1〜0.5%程度です。これらの手数料を比較して安いタイプのものを選ぶといいでしょう」【ステップ5】その後は“放っておく”ぐらいの感覚でOK!最終的に1〜3%程度の利回りを目指せるように、長い期間、預けておくことが大切。そのときの経済状況に一喜一憂しないで、“放っておく”くらいの気持ちで投資しよう。「実際に投資をやりながらのほうが、投資信託の仕組みや経済について理解できるようになります」「女性自身」2021年5月11日・18日合併号 掲載
2021年05月06日「つみたてNISA制度を始めてみたいけど、どのような制度かわからない」「どの金融機関で始めたらいいのかわからない」といった疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。楽天証券でつみたてNISAを始めると、ポイントで投資できるうえにポイントを貯めることができます。本記事ではつみたてNISA制度の概要、楽天証券でお得に投資する方法などを簡潔にまとめていきます。つみたてNISA制度の概要&メリット・デメリット金融庁HP出典:リンクつみたてNISAのデメリットつみたてNISAにはメリットがある一方でデメリットもあります。それは損益通算ができないという点です。損益通算とは、売却損が出た場合に他の売却益などと通算することで、税金の額を減らすことができる制度です。NISA口座やつみたてNISA口座で運用していて損失が出た場合、他の運用益と相殺することはできません。[adsense_middle]楽天スーパーポイントで投資が可能楽天証券のポイント投資『運用は危険、怖い』と思っている方でも、自分のお金を投資するのではなく、ポイントを原資にすると気楽に始められるのではないでしょうか。楽天証券では、楽天スーパーポイントを使って運用商品を購入できます(※期間限定ポイントは使えません)。投資商品を売却することでポイントの現金化も可能です。ポイントで投資できる商品は3つあります。投資信託国内株式(現物)バイナリーオプション本記事では、つみたてNISA口座を活用した積立投信の買い方を中心に説明させていただきます。【手順1】楽天証券で口座を開設するまずは楽天証券で口座を開設します。つみたてNISAと合わせて特定口座(課税口座)も開設しておくと便利です。必要な書類は以下の通りです。本人確認資料マイナンバーの通知カードまたはマイナンバーカードスマホ、マイナンバーカードまたは運転免許証を持っていると、スマホ完結で手続きができます。それ以外の書類をお持ちの方は郵送にて口座開設ができます。本人確認資料やマイナンバーカードの住所変更などが未済の場合は口座開設ができません。まずは、各種変更手続きを済ませてから口座を開設しましょう。【手順2】証券口座に入金する入金方法①らくらく入金らくらく入金は、楽天銀行のサイトにアクセスすることなく、楽天銀行の口座から楽天証券の口座に入金ができるサービスです。非常に簡単でスピーディに入金でき、振込手数料は無料です。入金方法②インターネットバンキングインターネットバンキングからの入金は、楽天証券の提携先の銀行で口座を持っている方が利用できます。即時入金が可能かつパソコンやスマホで操作でき、振込手数料は無料です。対象の銀行は以下の通りです。楽天銀行三井住友銀行三菱UFJ銀行みずほ銀行ゆうちょ銀行ジャパンネット銀行セブン銀行りそな銀行埼玉りそな銀行関西みらい銀行住信SBIネット銀行イオン銀行広島銀行入金方法③振込入金近所のコンビニATMや銀行窓口から振込をする方法です。振込手数料は自己負担になります。【手順3】投資信託を選び、積立設定を行う証券口座を開設したら、投資する投資信託を決めます。投資信託の分類方法には「①投資する資産、②運用方法、③投資する地域」の3種類があります。投信の分類方法や種類を把握して、ご自身に合った商品を選ぶようにしましょう。分類①投資する資産株式投信株とは、企業が資金を調達するために会社のオーナー権利として発行するものです。株の投資信託は、1社だけではなく数十〜数百社に投資をしているので、少額でも分散投資することが可能になります。債券投信債券とは、国や企業などの発行体が資金を借り入れするために発行する有価証券です。債券は利率や償還日が決まっていて、償還時に元本が返ってくる仕組みになっています(発行体の信用リスクなどはあります)。既発債券の場合は債券そのものの価格が変動します。債券投信の場合は新発・既発の債券を複数保有しているため、基準価格は毎日変わります。また、債券投信では満期などは決まっていません。投信期間が定まっている場合がありますが、元本のまま戻ってくるわけではありません。不動産投信(REIT)不動産投信とは、オフィス、商業施設、住宅などの不動産に投資をして、家賃収入や不動産の売買益を投資家に配当する投資信託です。利益の90%超を配当することで分配金を損金算入できて効率的に運用できるため、他の投信に比べて分配金の額が高い傾向があります。バランス型投信バランス型投信とは株、債券、不動産などさまざまな分野の資産に分散して投資する投資信託です。それぞれの資産が違う値動きをするため、リスクを抑えながら運用することが可能です。分類②運用方法インデックスファンドインデックスファンドとは、市場平均通りの投資成果を目指す投信です。日経225、ダウ、S&P500などの指標に連動した投信が定番です。購入時手数料や運用管理費が比較的安いことが多く、コストを抑えて運用することが可能です。アクティブファンドアクティブファンドとは、独自の銘柄選択や資産配分により市場平均以上のパフォーマンスを目指す投信です。運用するのに手間がかかるため、購入時手数料や運用管理費が高くなる傾向にあります。積極的な運用をしていく場合におすすめです。分類③投資先の地域国内投信国内の資産に投資する投資信託です。約定日(購入価格が決まる日)は申込当日になります。海外投信海外の資産に投資する投資信託です。海外の中でも、先進国・新興国などと限定している投資信託が多いです。投資先が海外になりますので、資産の値動きに加えて為替の影響を受けます。約定日は原則、申込日の翌営業日になります。[adsense_middle]SPUでポイントを大量に獲得するやり方SPU(スーパーポイントアッププログラム)とはSPUは、楽天グループのさまざまなサービスの条件を達成するごとに、楽天市場のお買い物でもらえるポイントの倍率が上がっていくお得な制度です。月の末日までに条件を複数満たした場合、条件を満たす前の買い物も含め月初に遡ってポイントを受け取ることができます。出典:楽天HPを参考に筆者作成会員ランク別の月間ポイント獲得の上限は以下の通りです。ダイヤモンド会員:15,000ポイントプラチナ会員:12,000ポイントゴールド会員:9,000ポイントシルバー会員:7,000ポイントその他会員:5,000ポイント※2021年4月1日以降、楽天ゴールドカードを利用した楽天市場での買い物ポイントが+4倍から+2倍に変更になります。従来は楽天カード利用による+2倍と、ゴールドカード利用による+2倍の合計+4倍がもらえていましたが、2021年4月1日以降は楽天カード利用による+2倍のみになります。ただし、プレミアムカードの還元率は変わりません。※2021年4月1日以降、Rakuten パ・リーグSpecialはSPUの対象外になる予定です。楽天証券でSPUの倍率を上げる3つの条件条件①購入時にポイントを使う設定にするSPUの倍率を上げるためには、購入の際にポイントを使うよう設定しましょう。購入方法は積立でもスポット購入でも対象になります。積立購入:毎月同じ金額、日にちで投資信託を自動的に購入し続ける方法スポット購入:任意のタイミングで金額を指定して購入する方法積立投信の場合、ポイント利用をする設定にして現金で購入していれば、仮にポイント残高が0でもSPUの対象になります(2018年10月28日以降に積立設定した場合)。スポット購入の場合は、ポイントを1ポイント以上使うように入力して投信を購入します。注意点として、期間限定ポイント(SPUで獲得した楽天ポイント含む)は使用できません。条件②1回の注文で投資信託を500円以上購入するSPUの倍率を上げる条件として、1回の購入金額が500円以上である必要があります。ただし、すべてをポイントで購入する必要はありません。例えば、1ポイントと499円の証券口座残高で500円分の投信を購入しても対象になります。複数回に分けてポイント投資をした累計が500円以上の場合は対象外になってしまうので注意しましょう。具体的には、楽天証券で積立投信を購入する場合は1日100円から設定できますが、100円ずつの積立を5回行ってもSPU対象にはなりません。国内株(現物)、バイナリーオプションもポイントで購入できますが、SPU判定の対象外になります。条件③楽天ポイントコースを設定する楽天証券では積立投信を楽天カード決済で積立したり、株を購入したりすることでポイントが貯まります。ポイントを貯めるには2種類のコースがあり、選択制になっています。それぞれメリット・デメリットがありますので自分に合った方を選ぶようにしましょう。楽天ポイントコース(SPU対象)楽天証券と楽天アカウントを紐付けたポイントコースです。楽天グループ各社で利用できる共通ポイントが貯まります。楽天ポイントコースを選ぶとSPUの倍率UP対象になります。楽天証券ポイントコースこちらは楽天証券限定のポイントコースで、貯めたポイントをJMBマイルに交換できます。JMBマイルに交換するには、JALマイレージバンクの日本地区会員(入会金・年会費無料)であることが必要です。また、楽天ポイントに変換することも可能です。ただし、こちらのコースを選ぶとSPUの倍率UP対象外になります。楽天のサービスを複数利用していてSPUの倍率を上げたい方は、楽天ポイントコースへの変更をおすすめします。【注意点】SPUでもらえるポイントは期間限定ポイントSPUの条件をクリアして受け取ったポイントは通常のポイントと違い、期間限定ポイントになります。期間限定ポイントとは、有効期間が限定されているポイントです。通常ポイントと期間限定ポイントを両方保有している場合は、期間限定ポイントが優先して使われるため、自分で選んだり設定したりする必要はありません。また、複数の期間限定ポイントを保有している場合は期限の近い方から使われます。ポイントの明細は楽天point clubなどで確認できますので、有効期限切れにならないようにしましょう。楽天カードで積立投信を購入するとさらにお得に積立投信を楽天カード決済で購入するメリット積立投信の決済では楽天カードを活用するのがおすすめです。楽天カード決済の特徴は以下の4点です。決済額100円につき1ポイントもらえる積立額の上限額は50,000円まで積立日は毎月1日になる楽天ポイントまたは楽天証券ポイントを利用できる決済額100円ごとに1ポイントがもらえるため、運用益が1%確約されているとも言えます。また、つみたてNISA口座での購入も対象です。つみたてNISA口座の年間積立上限額は40万円なので、月々で計算すると「40万円÷12カ月≒3万3333円」です。そのため、つみたてNISAの枠と楽天カード決済の積立投信の上限(5万円)を最大限に活かすには、33,000円をつみたてNISA口座で、残りの17,000円を特定口座でそれぞれ積み立て、月に500ポイントを受け取るといいでしょう。楽天のポイント投資とつみたてNISAに関するまとめつみたてNISAは税制メリットの大きいお得な制度ですので、ぜひ活用を検討してみてください。楽天証券ではポイントで投資ができ、積立投信を購入することでポイントを1%貯められるため、他の金融機関に比べてもメリットがあります。さらにSPUの倍率を上げることも可能なので、楽天市場での普段のお買い物がさらにお得になるでしょう。
2021年03月22日つみたてNISAで運用している投資信託は、基本的に長期での運用を心がけるべきですが、いつでも売却はできます。つまり、資金が必要なときに現金化できるというメリットがあるのです。この記事では、つみたてNISA運用中に現金を引き出す方法と、売却のメリット・デメリットについて解説します。つみたてNISAと途中売却のメリット金融審議会「高齢社会における資産形成・管理」左の図は1995年から20年間、A: 定期預金のみ、B:国内の株・債券に半分ずつ投資、C:国内・先進国・新興国の株や債券に6分の1ずつ投資した場合の実績を表しています。Aの定期預金は元本割れのリスクはありませんが、20年間運用していても1.32%(平均0.1%)しか利益率はありません。一方、国内の株・債券に半分ずつ投資した場合、20年間で38%(年平均1.9%)の収益を得られます。ただし収益のブレが大きく、途中でマイナスリターンになることもあります。そして Cの国内・先進国・新興国の株と債券に6分の1ずつ幅広く分散投資した場合、収益率が79.9%(年平均4.0%)ともっとも高かった上、マイナスリターンになることなく順調に収益を伸ばしていることがわかります。積立期間が長期になると利益率は安定する右の図は、1985年以降の各年に、毎月同じ金額ずつ国内外の株式や債券に積立・分散したと仮定し、保有期間が経過した時点での時価をもとに運用結果(投資収益率)を算出したものです。保有期間が5年ではマイナスリターンも発生しますが、保有期間が20年になるとプラスリターンに収斂し、そのばらつきも2~8%の間に落ちつきます。つみたてNISAの非課税期間も20年です。ですから、シミュレーションではつみたてNISAの運用結果もプラスのリターンになる可能性が高いと考えられます。もちろんこれらの結果は過去の実績にもとづくものであり、将来も同じような結果になるとは限りません。しかし、長期・積立・分散投資がリスクをコントロールし、一定のリターンをもたらしやすいという点で、多くの個人投資家にとって望ましい資産形成の方法だといえます。つみたて(積立)NISAの途中売却・現金引き出しに関するまとめつみたてNISAはiDeCoと異なり、いつでも売却して現金を引き出すことが可能です。お金が必要なときに解約できるほか、目標金額に達したときに売却できるなど、柔軟に運用できるという点が大きなメリットであるといえるでしょう。ただし株価が暴落したからといって、つみたてNISAを解約したり、運用を途中でやめてしまったりしてはいけません。20年以上の長期で運用を考えた場合、収益率はプラスリターンに収斂する可能性が高いからです。短期的なマーケット環境に一喜一憂することなく、長期で安定した運用を心がけるようにしましょう。
2020年10月10日2016年から始まったジュニアNISAの制度ですが、想定より利用者数が少なく、制度改正により2023年末に終了することが決まりました。 しかし、進学費用などを準備するのには有効な制度であることには変わりませんし、2023年末に終了することで使い勝手が良くなった面もあります。低金利で学資保険や定期預金での積立のメリットが薄れている現在、改めてジュニアNISAのメリット・注意点についてお伝えします。 ジュニアNISAはどんな制度?2016年から始まった制度で、運用して増えた利益について通常は20.315%の税金がかかる分が非課税になる制度です。 概要は以下の通りです。 対象者:日本在住の未成年者非課税運用枠:新規運用額で毎年80万円が上限非課税期間:最長5年間運用管理者:口座開設者本人(未成年者)の二親等以内の親族(両親・祖父母等)制度期間: 2016年~2023年運用対象・株式または投資信託(預金や債券は対象外) 制度の注意点としては、ジュニアNISAを設定できる金融機関はひとり1口座のため、複数の銀行・証券口座を持っていたとしても1口座しか設定できません。また、ジュニアNISA口座では運用で損失が生じた場合に、課税口座では可能な損益通算(収益と損失の相殺)ができません。 なお、本来はジュニアNISA口座の対象者が18歳にならないと払い戻しができませんでしたが、2023年末の制度終了に伴い、2024年以降は18歳を待たずにいつでも払い戻しができることになりました。 こんな人がジュニアNISAを使うのに向いている進学費用の準備は、預貯金(定期積立、財形、社内預金等)、保険(学資保険、外貨や変額等の積立型保険等)、証券(株式、債券、投資信託等)など様々な方法がありますが、ジュニアNISAもリスクを伴う運用のため、向いている人向いていない人がいます。これからジュニアNISAを始めるにあたって、向いている人について3つのポイントを挙げたいと思います。 すでに本人または配偶者がNISAで投資信託や株式で運用をしている人成人用のNISAを本人か配偶者で行っている場合は、ジュニアNISAとも制度が似ているため、理解がしやすいと思います。お子さんの進学費用のためにジュニアNISA口座を設定すれば、他の目的の積立と分けて管理することができます。 毎月決まった金額を積み立てできる人ジュニアNISAは年間80万円まで非課税で運用ができるため、まとまった資金を運用することもできますが、多くの金融機関でジュニアNISA口座を使った積立(株式るいとう、投資信託積立など)が可能です。運用はリスクの高いものをイメージされがちですが、リスクが低いものを選べば(主に債券を中心とした投資信託)、1年あたり1~2%程度しか価格が上下しないものもありますので、進学費用準備の一部をジュニアNISAでおこなうことも検討されてみてはいかがでしょうか。 なお、学資保険等の保険で積立する場合は、毎月の積立を中断することは、解約や払済(今後の保険料は払わず、サイズダウンした保険となり、支払いも再開できなくなる手続き)でしか対応できませんが、積立投資の場合は、任意で積立を中止・再開することが可能なことがほとんどですので、家計の状況に応じてオンオフが切り替えられるのもメリットです。 インターネットの操作が得意な人ジュニアNISAの場合は、手続きまたは残高・運用状況の確認はインターネット上ですることが多いので、インターネットにアクセスし、適宜操作することが面倒と思わない方にはおすすめです。毎日取引や残高の照会をする必要はありませんが、年数回の確認と必要に応じての操作は必須です。証券会社にもよりますが、運用金額の上限が決まっているため、来店や訪問での対応に積極的でないケースも少なくありませんので、ある程度自分で判断・手続きをすることが求められます。 2016年2月からマイナス金利政策が始まり、預金はほとんど利息がつかなくなり、学資保険・外貨保険での運用も期待できる利回りが低くなってきたところに、新型コロナウイルスの影響でさらに世界的に金利が下がっています。その反面株式や投資信託によっては、新型コロナウイルスの感染発生前より株価・基準価額が上がっているものもあります。ご自身の考え方やリスクとうまく付き合えるようでしたら、2023年までの期間にジュニアNISAをじょうずに活用することも検討してみましょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年10月07日つみたてNISAは、iDeCo(個人型確定拠出年金)と同じように長期での資産形成に向いている制度ですが、途中でやめてしまう人もいるのは何故でしょうか。運用に失敗してしまう人はどのような特徴があるのか、どのように対処すればいいのかについて解説します。コロナ禍でも増えるつみたてNISA金融審議会市場ワーキング・グループ報告書左の図は、1995年から2015年までの20年間の運用益を表しています。「A:定期預金」だけでは、20年間の運用で1.32%(年率0.1%)しか資産は増えませんが、「B:国内の株式と債券に半分ずつ投資」した場合は、38%(年率1.9%)のリターンとなるのです。ただ収益のブレが大きく、マイナスになっている年もあります。しかし、「C:国内・先進国・新興国の株式や債券に6分の1ずつ投資」した場合、79.9%(年率4%)と高いリターンを得られます。株式のみではリスクが高くなりますが、このように幅広く国際分散投資を行っておけば、リスクを抑えながら高いリターンを望めるのです。また右の図は、1985年から毎月同額ずつ株式や債券に積立・分散投資した結果です。保有期間が5年の場合はマイナスリターンも発生しますが、保有期間が20年になるとプラスリターンに収斂し、そのバラツキも小さくなることがわかります。これらはあくまでも過去の実績にもとづくものであり、将来においても同じ結果が得られるとは限りません。しかし長期・積立・分散投資がリスクをコントロールし、一定のリターンをもたらしやすいという点で、多くの人にとって好ましい資産形成であるといえるでしょう。つみたてNISAで損する人の共通点まとめつみたてNISAは10年、20年にわたって運用を行っていく制度です。最初は誰でも長期で運用しようと考えて始めるのですが、途中でやめてしまう人もいます。しかし、積立投資は量を積み上げていく投資手法なので、相場の上げ下げの結果によって運用をやめてしまうのは不要です。途中で価格が下がっても大丈夫だと理解しておけば、相場の上げ下げは気にならなくなります。短期的な視点で考えず、10~20年といった長期で考えて運用を続けるようにしましょう。
2020年09月11日