ヤフーは、アニメやゲームのような世界観のなか、2Dのアバターを通してコミュニケーションができるiOS用アプリ「なりきろいど」を公開した。アプリの価格は無料。「なりきろいど」は、SFや漫画などで描かれてきた、表情に合わせて動くアバターで会話するという"未来のコミュニケーション像"を形にしたiPhoneアプリ。顔認識機能を搭載しており、ユーザーの表情に合わせて変化していく2Dアバターの表情や動きと音声・テキストチャットを組み合わせた、新感覚のコミュニケーションを提供するという。2DアバターはLive2Dとの協業で開発しており、アニメの質感を生かしたままの立体的な動きを実現したとのこと。また、同アプリのユーザーは、10億通り以上の組み合わせができるさまざまなパターンが用意されたアバター用パーツを使って自由にオリジナルの2Dアバターを作成し、「ニックネーム」や「興味タグ」などのプロフィール情報の登録を行う。チャットをする相手は「興味タグ」が一致する相手とランダムでマッチングする「ランダムワープ」機能を使って繰り返し探し、気のあった話し相手を見つけていく流れとなる。そのほか、アバターを使ってしゃべった映像や音声を記録する動画録画機能も搭載。動画はWeb上にアップロードしてSNSを使ったシェアが可能となっている。なお、Android版は今夏公開予定。パーツの数は今後も随時追加していくとのことだ。
2015年04月07日ヤフーは6日、2Dアバターを使ったiOS向けのコミュニケーションアプリ「なりきろいど」の提供を開始した。ダウンロードは無料。Android版は今夏提供予定。「なりきろいど」は、アバターで会話するコミュニケーションアプリ。全10億とおり以上の組み合わせの中から、自分の好みに合わせて作成したアバターで、通話をしたり、テキストチャットでコミュニケーションがとれる。通話時には、ユーザーの表情にあわせてアバターの顔が変化し、アバターを通じて感情を伝えることができる。通話・チャットはアプリ内の「ランダムワープ」機能を使うことで、アプリ使用時に設定した興味タグにもとづき、ランダムな相手と行うことができる。また、IDを設定することで、自分が知っている特定の相手と通話・チャットをすることが可能。そのほかの機能として、アバターを使ってしゃべった映像や音声を記録する動画録画も用意されている。また、動画はウェブ上にアップロードし、SNSを使ってシェアすることもできる。
2015年04月07日今年度アカデミー賞で6部門にノミネートされ、『アバター』を超えるクリント・イーストウッド監督作品史上最高のオープニング成績で全米初登場1位を獲得した『アメリカン・スナイパー』のWEB限定最新映像と最新ビジュアルが23日、公開された。本作は、米海軍特殊部隊ネイビー・シールズの元隊員で、米軍史上最強とうたわれた伝説のスナイパー、クリス・カイルの半生を描いた作品。主演ブラッドリー・クーパーが、プロデューサーとして自ら映画化権を獲得し、過酷な食事制限を課して、戦争の狂気に取りつかれた主人公の感情を繊細にリアルに演じている。このたび公開された映像は、巨大な砂嵐が舞う極限の激戦地で、緊迫の状況の中、クリス・カイルが愛する妻と涙をにじませながら電話をするシーン。ブラッドリー・クーパーの迫真の演技が心に訴えかける。また、シエナ・ミラー演じる妻タヤが、戦場から帰ってきた夫クリス・カイルを迎える場面を収めたビジュアルも公開。「彼は帰ってきた。心は戦場においたままで。」と妻タヤの言葉がキャッチとして描かれている。本作についてイーストウッドは、「この映画は緊迫したアクションが満載だ。だが映画の魂であり、ストーリーを展開していくのは人間関係。クリスと戦友たちとの関係、そして特にクリスとタヤの関係はこの映画の中で一番重要だ」と断言する。また、クリス・カイルの妻タヤ・カイル本人も、「クリス・カイルの映画の監督をクリント・イーストウッドが引き受けてくれるなんて、これ以上のことはないです。そして、この映画に関わった人々みんなが、要求されている以上のことをやり遂げてくれたことに私はとても感謝をしています。常に自分の責任以上のことをやろうとした、ひとりの人物を描くのに相応しいと思います」と製作者たちに称賛と感謝を示している。(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年01月23日『007 スカイフォール』が、『アバター』を抜いてイギリスの歴代興行収入1位をわずか公開40日目で達成した。ダニエル・クレイグ主演、サム・メンデス監督で贈る『007』シリーズ第23作目となる同作は、イギリス国内で計9,427万7,612ポンド(124億6,200万円)の大ヒットを記録し、2009年に公開されたジェームズ・キャメロン監督の大ヒット作『アバター』が11か月かかって達成した9,402万5,632ポンド(124億3,000万円)の記録を抜き去り、イギリスでの封切りから40日目にして早くも歴代UKボックス・オフィス1位の座を獲得した。本作のプロデューサーを務めたマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリは「イギリスで映画館に足を運んでくれたみなさんのおかげで、『007 スカイフォール』が歴代1位の座を獲得し、感謝の念と共に我々も圧倒されています。この映画を誇りに思っていますし、みなさんに感謝しています。特に主演のダニエルと監督のサムがこの映画の成功にもたらしてくれた貢献にはいくら感謝しても足りません」と喜びの声を上げている。また、製作元のMGMのゲイリー・バーバーCEOも「この映画がうなぎ登りで驚くべきヒットをし続けていることにとても誇りを感じますし、映画界の偉大なマイルストーンとなった今、この映画の関係者全員に再度、祝福の言葉を贈りたいと思います」と関係者の労をねぎらい、ソニー・ピクチャーズ・リリーシングUKのピーター・テイラー代表も「観客のみなさんが『007 スカイフォール』をこういった素晴らしい形で受け止めてくれて、とても嬉しいです」と喜びを語り、「イギリス文化の最も象徴的なキャラクターの一人であるジェームズ・ボンドが50周年を迎えた2012年に、こういった記録的な偉業を達成するのはまさに“ドンピシャ”といった感じですね」と続けた。特集:『007スカイフォール』美しきボンドガール・コレクション■関連作品:007スカイフォール 2012年12月1日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation,Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.
2012年12月07日ジェームズ・キャメロンが、『アバター』の続編3部作を同時進行で撮影するようだ。グレース・オーガスティン博士役で復活する予定のシガニー・ウィーバーが続編に出演することになり、キャメロン監督は『アバター』の続編となる3本の映画を監督する見込みだ。「Showbiz 411」のインタビューで、シガニーは、キャメロン監督がどうやって続編3作全部を一緒に作っていくのか?さらにどのくらい時間がかかるのかも全く分からないと語り、「私はただ現場に行くだけよ」と付け加えたという。シガニーの発言に先立ってキャメロン監督は、自身の残りのキャリアを『アバター』の続編制作にだけ傾けると語っていた。「僕は『アバター』の仕事に打ち込む。それで終わり。そこまでだ。今後は『アバター2』、『アバター3』と、多分『アバター4』を作って、持込み企画のものは作らないつもりなんだ。他人の脚本を映画化することにもう興味が無いんだ…。『アバター』の風景の中で、世界の状況や、それに対して人間がすべきだと思うことに関して、語られなければならない全てを表現することができると考えているんだよ。そして娯楽作としてそれをやるわけさ」。■関連作品:アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved
2012年06月27日コラボ規格開始アメリカンファミリー生命保険会社(アフラック)とサイバーエージェントが運営する2D仮想空間の「アメーバピグ」がコラボ企画を開始した。アフラックの医療保険「新EVER」のマスコットキャラ「まねきねこダック」がアメーバピグ上で「バースデーまねきねこダックカフェ」オープンしており、アバター用の仮想アイテムも各種リリースされている。期間限定でカフェを再現同コラボイベントは、10月19日から11月15日までの期間限定。アフラックが11月1日から14日の期間限定で六本木にオープンする「バースデーまねきねこダックカフェ」を、アメーバピグ内の渋谷道玄坂エリアに再現するというもの。また、10月20日から11月3日の期間で「まねきねこダックにお願いキャンペーン」も実施する。アメーバピグ内のまねきねこダックにお願いごとをして写真を撮り、ブログネタで投稿した人の中から20名にアメーバピグ限定アイテムと1000アメゴールドが与えられる。六本木にOPENカフェの詳細"本物"の六本木にオープンするカフェの詳細は以下の通り期間:11/1(月)~11/14(日)場所:六本木ヒルズHills Cafe/Space(六本木ヒルズ森タワー2階)営業時間:11:00-23:00(※)※11/1はイベントのため14:00からの営業ピグのまねきねこダックアイテムに連動した、まねきねこダックオリジナルメニューも用意されている。
2010年10月22日9分間の未公開シーンを含めた“特別編”が10月16日(土)より公開される『アバター』。その未公開シーンを含む予告編と画像が到着した!全世界及び日本国内共に歴代最高興行収入を更新し、社会現象と呼ぶにふさわしい大ヒットを記録した本作。続編に向けてすでにプロジェクトは動き始め、2014年には公開されるとされているが、その前に3Dによる未公開のシーン9分間を含む<特別編>が公開されることに。新たに特別編に加わるのは、スティングバット(※飛行サソリコウモリ)やスタームビースト(※劇中の惑星パンドラに住むナヴィ一族が主食にしている動物の一種)、“扉トカゲ”などの新たな動物が登場するシーンや暗闇の中で光を放ち、パンドラの夜を美しく彩るバイオルミネッセンスのシーンなど。ジェームズ・キャメロン監督はこの特別編の公開に際し「観客から何度も、もっとパンドラを体験したい、長く滞在したいと言われてきました。そのため今回、それを可能にすることにしたのです。『アバター』<特別編>は3Dでのみ特別上映され、新しいクリーチャーやアクションシーンを含む未公開映像が追加されています。すでに『アバター』のファンであるあなたも、まだ観たことのないあなたも、この特別編は初めての経験となるでしょう」とのメッセージを寄せてくれている。『アバター』<特別編>は10月16日(土)より全国の3D劇場にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved■関連記事:高田延彦『タイタンの戦い』サム・ワーシントンを絶賛!「青くさい感じがいい」【ハリウッドより愛をこめて】カニエ、毎週金曜リリース宣言!『アバター』続編は…ティーン・チョイス・アワード発表!2冠のサンドラ・ブロック、自身の十代を懐かしむジェームズ・キャメロン監督、ブラジルで「リアルライフ・アバター・バトル」に参戦『タイタンの戦い』サム・ワーシントンが語る“サムの小さな三部作”
2010年09月02日全世界で驚異的なヒットを飛ばした『アバター』に未公開映像を追加した『アバター〈特別編〉』の未公開シーンの映像と場面写真が公開された。その他の未公開シーン『アバター』は、地球からはるか彼方の惑星“パンドラ”で、星の先住民ナヴィと人間のDNAを組み合わせたアバター(分身)に自らの意識を送り込んだ主人公ジェイクが、ナヴィの族長の娘であるネイティリと出会い、自身と惑星の運命を揺るがす壮大な戦いに身を投じていく物語。昨年末に全世界で公開された本作は、またたく間に世界各地の興行記録を更新。その圧倒的な世界観と3D映像が観客を魅了し、第67回ゴールデングローブ賞ではがドラマ部門作品賞と監督賞の2冠に輝くなど興行だけでなく、批評面でも賞賛を浴びた。今回の“特別編”では、新たに9分の未公開映像を追加し、さらに深く『アバター』の世界を堪能できる。キャメロン監督は本作について「観客から何度も、もっとパンドラを体験したい、長く滞在したいと言われてきました。『アバター〈特別編〉』は3Dでのみ特別上映され、新しいクリーチャーやアクションシーンを含む9分間の未公開映像が追加されています。すでに『アバター』のファンであるあなたも、まだ観たことのないあなたも、この特別編は初めての経験となるでしょう」とコメントしている。公開された予告編には、飛行サソリコウモリ“スティングバット”、ナヴィが主食しているスタームビーストなど惑星パンドラに生息する生き物の登場シーンや、主人公ジェイクとネイティリのラブシーンなど、未公開シーンの一端が収められている。『アバター〈特別編〉』10月16日(土) 全国の3D劇場にてロードショー(C)2010 Twentieth Century Fox
2010年09月02日今年のアカデミー賞戦で『ハート・ロッカー』ともども最多6部門で候補となり、さらに世界中の興行収入記録を塗り替えている『アバター』のジェームズ・キャメロン監督が12日、ブラジルのアマゾンに計画中のベロモンテ水力発電ダムの建設反対運動に参加した。首都ブラジリアで行われた運動には『アバター』や『エイリアン2』などキャメロン監督作に出演してきた長年の盟友、シガニー・ウィーバーも参加した。ダム建設と反対派の先住民が存在する様は、武器を手に侵略してきた人間と惑星パンドラの先住民ナヴィが戦うという『アバター』のストーリーをどこか彷彿とさせる。キャメロンはこの反対運動を「リアルライフ“アバター”バトル」と呼んでいる。サンフランシスコに拠点を置く環境保護団体「Amazon Watch」の運動家とともにブラジル入りしたキャメロン監督は、ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ・ブラジル大統領に建設中止を求めた。(text:Yuki Tominaga)写真はその前日、サンパウロで行われた『アバター』のブルーレイ&DVD発売記念イベントに出席した2人。© REUTERS/AFLO■関連作品:アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved■関連記事:『タイタンの戦い』サム・ワーシントンが語る“サムの小さな三部作”サム・ワーシントン来日!スターになっても「履いてるブーツは昔と同じ」超異例『アバター』ブルーレイが4月に早くも発売!キャメロン監督が鑑賞法を伝授『アリス』を抑え全米1位!“子供に見せたい”『ヒックとドラゴン』の最新映像到着【ハリウッドより愛をこめて】アカデミー賞の裏ドラマ!S・ペンは前妻めぐり退席?
2010年04月16日歴代最高興行収入を驚異的なスピードで塗り替え、文字通り歴史を変えた、大ヒット作『アバター』。日本でもいまだ公開中の本作だが、何と4月23日(金)に早くもブルーレイ&DVDが全世界で発売されることが決定した。この発表に際して、ジェームズ・キャメロン監督が世界20か国約100名のジャーナリストらを呼んで記者会見を行った。異例とも言えるブルーレイ&DVD発売の真意は?まずは、自らの作品『タイタニック』を抜いて全世界歴代1位の興行成績を更新したことについて、“世界一”の心境を尋ねると監督は「とてもいい気分だよ(笑)。もちろん予想していなかったことだ。フィルムメーカーにとって、アメリカ国内の観客だけじゃなく、全く違った言語を話す世界中の観客と映画を通じてつながることができるということは何よりの喜びだよ」と笑顔を見せた。そして、ブルーレイとDVDが、劇場公開から5か月ほどという、異例の早さで発売されることについては「いつ出すかということに関してはとても慎重に戦略を練ったんだ。いまも映画館で上映しているしね。“アースデイ”(4月22日の地球環境について考える日)に合わせて発売したかったんだ。その日に合わせて発売することで、この映画の持つ環境問題についてのメッセージを伝えたかった。そういう意味でタイミングは完璧だったと思っている」と確信に満ちた表情で語った。そのブルーレイの映像の質の高さについてもかなり自信があるようで「劇場で観た画質そのままだと思っているよ。恐らく劇場よりもいいんじゃないかな?劇場公開時に色補正を担当したスタッフに、DVDとブルーレイのマスタリングの仕事も担当してもらっている。夜のシーンの色あいや、紫や青や赤の微妙な色合いが全てそのまま楽しめるよ」と頷いた。ちなみに、家庭での本作の正しい鑑賞法を尋ねると「TVを壁にセットするか、台を用意して、その上にTVを置くかだね。普通はテーブルがあってソファがあるけど、テーブルをどけてソファをテレビの真ん前に置いて、1メートル強ほど離れたところから観るべき」と自身の鑑賞法を伝授してくれた。今年のアースデイは本作を通じて地球のことを考えてみる?『アバター』はブルーレイ&DVDは4月23日(金)発売開始。『アバター』 ブルーレイ&DVDセット[初回生産限定]価格:4,990円(税込)『アバター』 DVD[初回生産限定]価格:3,490円(税込)発売・販売元:20世紀フォックス ホームエンターテイメント ジャパン発売日:4月23日(金)© 2010 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.■関連作品:アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved■関連記事:『アリス』を抑え全米1位!“子供に見せたい”『ヒックとドラゴン』の最新映像到着【ハリウッドより愛をこめて】アカデミー賞の裏ドラマ!S・ペンは前妻めぐり退席?アカデミー賞授賞式今年の“ベストプレゼンター”部門受賞者はベン・スティラー?アカデミー賞総括!時代を切り拓く女たちの美しき勝利【アカデミー賞】ファッションチェック!〜ブルー&パープル編〜
2010年03月31日アカデミー賞へのノミネーションがさらに拍車をかける形で、国内興収100億円を突破したジェームズ・キャメロン監督作『アバター』が不動の観客動員ランキング1位を維持する中、現在公開中の映画で健闘を見せているのが1月公開の邦画勢。そのヒットの理由とは?シネマカフェの映画体感型サイト「シネマライブ!」に投稿された読者レビューから見えてくる、映画の感想、採点、そして評論家の意見とはひと味違う、“本当の”満足度とは?観客の視点でウォッチ!小説・漫画の映画化が主流となればやはり、原作と映像の比較が論議の的となるが、その中で高い評価を集めているのは、伊坂幸太郎×中村義洋監督による『ゴールデンスランバー』。主演の堺雅人の演技を絶賛する声が多いが、伊坂氏ならではの伏線の効いた構成にプラス評価を与えている人も顕著に見られ、「アクションもあるけど、それだけじゃなく、深いところに焦点が。とても見ごたえのある作品」という声も。一方で、結末に対する評価は分かれるところ。平均ポイントは5点満点中、3.9点とかなりの高水準。同じく邦画で、こちらは女性の共感を集め、興収7.8億円(20日間)というスマッシュヒットとなっているのが中山美穂主演の『サヨナライツカ』。「(中山さん扮する)沓子みたいな女性になりたい!」、「中山さんが登場するたびに、同じ女性なのにドキドキしてしまいました」と中山さんの美貌、沓子というキャラクターへの羨望の声が多い一方で、西島秀俊扮する豊の妻で、耐え忍ぶ女性・光子(石田ゆり子)への共感も少なくない。『ゴールデンスランバー』と同様に本作も小説を原作とするが、こちらは映画を観た後で「原作も読みたい」という意見が目立つのが特徴。この2作に続く高いポイントを集めているのが、先日動員100万人を突破した山田洋次監督作『おとうと』。“家族愛”というテーマに共鳴する人が多かったのか、「じんわりと感動した」、「余韻が残る感動」という感想が多数寄せられた。また、さすが吉永小百合と笑福亭鶴瓶の演技力とコンビ力の高さを指摘する声も目立ち、平均ポイントは3.6点。一方、洋画勢で多くのレビュー数を獲得しているのは、先述の『アバター』とクリント・イーストウッド監督作『インビクタス/負けざる者たち』。とにかく3D映像で鑑賞することがオススメとされる前者に対し、後者ではメッセージ性の充実とモーガン・フリーマンの演技力を高く評価する声が多数。両作品ともに3月のオスカーにも絡んでおり、日本の観客の評価と受賞結果を比べてみるのも面白いかも。みんなの映画レビューをチェック!シネマライブ!レビュー・ラウンジ映画体験型サイト シネマライブ!■関連作品:サヨナライツカ 2010年1月23日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほか全国にて公開© 2009 CJ Entertainment Inc. All Rights Reserved.おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedインビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.■関連記事:決戦を前に意外にも和気あいあい。オスカー候補者が勢ぞろいの昼食会開催M・フリーマン×M・デイモン『インビクタス』インタビュー信頼と尊敬の到達点バッシングにも“不屈”内藤大助「ネルソン・マンデラと比べれば俺なんかまだまだ」堺雅人バレンタインデーは「ただ冬の寒い一日」日本でも大台『アバター』国内興収100億円突破!『タイタニック』より32日早く
2010年02月17日全世界歴代興行収入新記録樹立、さらにアカデミー賞で9部門ノミネートと昨年末の公開以来、大きな話題を呼んできた『アバター』の日本国内での興行収入が大台の100億円を突破した。週ごとの興行収入ランキングでは公開以来、7週連続で1位をキープしてきた本作だが、公開後50日でついに興収100億円を突破。ちなみに、日本国内における洋画歴代興行収入1位の『タイタニック』が100億円を突破するのに要した日数は82日で、本作はそれよりも1か月以上も早く100億円に到達したことになり、『タイタニック』の持つ国内洋画興行記録262億円の更新も現実味を帯びてきた。日本国内での興行収入100億円突破は、2008年公開の『崖の上のポニョ』以来。洋画に限って言えば2007年公開の『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』以来となる。全世界興行収入では、2月10日現在、22億1,000万ドル(約1,989億円)を記録しており、今後、アカデミー賞における作品賞を含む複数部門での受賞も大いに期待でき、まだまだ数字を伸ばしそう。日本国内で、洋画の低迷が叫ばれて久しいが、本作にはそんな傾向など関係なし!一体どこまで伸ばすのか?『アバター』はTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開中。■関連作品:アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved第82回アカデミー賞 [アワード]■関連記事:アカデミー賞ドキュメンタリー部門米食糧市場の実態描く『Food, Inc.』など候補に日本人初!『コララインとボタンの魔女』アニメ界のアカデミー賞で美術賞受賞田丸麻紀が明かす、ホラーの現場の意外な真実?「プレミア・ナビ」収録現場公開毎年恒例、オスカーに対抗して“最低映画”を選出するラジー賞も候補を発表!西田敏行、モーガン・フリーマンの主演男優賞ノミネート祝福「絶対獲る!」
2010年02月11日ついに歴史的瞬間が到来!昨年12月より公開され、全世界で大ヒットを記録しているジェームズ・キャメロン監督の『アバター』が、1月25日の段階の全世界興行収入で18億5,500万ドル以上を達成する見通しとなり、これまで1位だった、同じくキャメロン監督作『タイタニック』の18億4,290万ドルを抜き、歴代新記録を達成することが確実となった。本作は、過去に4作(『タイタニック』、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』、『ダークナイト』)しか達成していなかった世界興行収入10億ドルに、史上最速となる公開後17日間で到達。21日間で『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の11億1,910万ドルを抜いて歴代2位となって以降は、『タイタニック』の記録を塗り替えるのは時間の問題と見られていたが、この“時間”こそが最大の驚愕のポイント!『タイタニック』が18億ドル超の数字を積み重ねたのは、公開から約1年半に及ぶ時間をかけてのこと。それを、たった39日で塗り替えたのだから、今後、一体どこまで数字を伸ばすことになるやら…。なお、この快進撃は本家の全米でも継続中。全米でのトータルの興行収入は5億ドルを突破し、こちらも『タイタニック』の持つ記録を破るのは確実。ちなみに5億ドル突破の時点で比較しても、『タイタニック』が98日間かかって到達したのに対し、『アバター』は3分の1以下の32日間で達成。恐るべき数字をいまなお積み重ねている。日本では公開後1か月で70億円を超え、5週連続でランキング1位をキープ。「いま、最もチケット予約が難しい作品」として、ここ日本でも社会現象に。興行収入だけでなく、賞レースでも本作はゴールデン・グローブ賞での作品賞、監督賞の2部門を獲得するなど話題を振りまいている。まもなく発表されるアカデミー賞のノミネーション、およびその後のレースも『アバター』を中心に展開することは間違いなさそう。年をまたいでの全世界同時発生のこの“社会現象”はどこまで続くのか?『アバター』はTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開中。■関連作品:アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved第67回ゴールデン・グローブ賞 [アワード]第82回アカデミー賞 [アワード]■関連記事:サンドラ・ブロック快進撃!全米映画俳優組合(SAG)賞発表『ラブリーボーン』15歳の天才女優シアーシャ・ローナンが笑顔で初来日!徐々にオスカー候補が見えてきた?英国アカデミー賞候補が発表にM・ローク扮する“最強の敵”も登場 『アイアンマン2』ポスタービジュアル解禁【シネマモード】ゴールデン・グローブに見る、2010年注目の俳優&女優は?
2010年01月26日17日(現地時間)、第67回ゴールデン・グローブ賞授賞式が開催され、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』が映画ドラマ部門の作品賞、監督賞を受賞した。ゴールデン・グローブ賞は、ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)会員の投票によって選ばれ、アカデミー賞の前哨戦となる各映画賞の中でも特に注目度が高い賞の1つ。映画はドラマ部門、ミュージカル・コメディ部門に分かれて選定される。ミュージカル・コメディ部門の最優秀作品賞は『The Hangover』(原題)。ドラマ部門の主演男優賞は『Crazy Heart』(原題)のジェフ・ブリッジス、主演女優賞は『しあわせの隠れ場所』(原題:The Blind Side)のサンドラ・ブロック、ミュージカル・コメディ部門の主演男優賞はロバート・ダウニーjr.(『シャーロック・ホームズ』)、主演女優賞はメリル・ストリープ(『ジュリー&ジュリア』)。両部門併せた中から選ばれる助演男優賞はクリストフ・ヴァルツ(『イングロリアス・バスターズ』)、助演女優賞は『プレシャス』のモニーク、という顔ぶれ。最優秀アニメーション賞と最優秀楽曲賞(マイケル・ジアッキノ)に『カールじいさんの空飛ぶ家』。有力候補の1つと目されていた『ハート・ロッカー』は無冠、最多5部門で候補となった『マイレージ、マイライフ』は最優秀脚本賞のみ受賞で、今年は昨年の『スラムドッグ$ミリオネア』のような圧勝ぶりを見せる作品はなく、まんべんなく賞が行き渡った。TV部門では、「マッドメン」が3年連続でドラマ部門の作品賞、「Glee」がコメディ部門作品賞に輝いた。ドラマ部門では、先週ホジキンリンパ腫で闘病中であることを公表した「デクスター」のマイケル・C・ホールが、4度目のノミネーションにして最優秀主演男優賞を初めて受賞した。(text:Yuki Tominaga)写真はサンドラ・ブロック。オスカーに向けて視界良好!© REUTERS/AFLO■関連作品:第67回ゴールデン・グローブ賞 [アワード]アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedしあわせの隠れ場所 2010年2月27日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 ALCON FILM FUND, LLC ALL RIGHTS RESERVEDジュリー&ジュリア 2009年12月12日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開シャーロック・ホームズ 2010年3月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITEDイングロリアス・バスターズ 2009年11月20日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVEDプレシャス 2010年GW、全国にて公開カールじいさんの空飛ぶ家 2009年12月5日より全国にて公開© WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS.ALL RIGHTS RESERVED.ハート・ロッカー 2010年3月6日よりTOHOシネマズ みゆき座、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.マイレージ、マイライフ 2010年3月20日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開© 2009 DW STUDIOS L.L.C and COLD SPRING PICTURES. All Rights Reserved.マッドメン [海外TVドラマ]© MMVII Lions Gate Television Inc. All Rights Reservedデクスター [海外TVドラマ]DexterTM © 2006 Showtime Networks Inc. All rights reserved. SHOWTIME and related marks are registered trademarks of Showtime Networks Inc. A CBS Company. TM, ® © 2009 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.第82回アカデミー賞 [アワード]■関連記事:C・イーストウッド奮戦!そして映画ファンが選ぶ2009年ベストムービーは…?小栗旬初監督作引っさげ北海道に!ゆうばり国際映画祭ラインナップに注目メリルとサンドラ、主演女優賞受賞の2人がキス!第15回放送映画批評家協会賞今年は洋画復権?『アバター』に続け!大物監督話題作が続々公開2010年前半戦劇団ひとり、初対面の榮倉奈々に「こんなにカッパが似合う人いない」
2010年01月18日邦画の好調と共に洋画の興行的な低迷が叫ばれて久しいが、そんな状況に風穴を開けたのがジェームズ・キャメロン監督の渾身の一作『アバター』。公開後3週連続で興行成績トップを獲得し、日本国内でも50億円を突破という景気のいいニュースで幕を開けた2010年。これに続けとばかり、今年は“洋画復権”をうががう、有名監督による大作、賞レースでも話題を呼んでいるエンターテイメント作品など話題作が目白押し!まず、最初にご紹介するのは“東の横綱”クリント・イーストウッド監督最新作で2月5日(金)公開の『インビクタス/負けざるものたち』。『チェンジリング』、『グラントリノ』と、確かな演出力と深みのあるストーリー展開で圧倒的な存在感を放ち、「鑑賞後満足度」という点でかなりのハイアベレージを誇るイーストウッドが送り出す本作。盟友モーガン・フリーマン、マット・デイモンという強力キャスト陣を迎えて、アパルトヘイトの余波の残る南アフリカのラグビー代表チームのドラマを描く。もはや「当然のごとく」イーストウッドはゴールデン・グローブ監督賞にノミネート。オスカーを視野に、今後の展開に期待が高まる。ラグビーという、一見、男向きの題材をとりながら、男女を問わずに誰もが感動できる普遍的な物語に仕上げているところはさすが!エンターテイメント性の高い話題作としては、スタイリッシュでスピード感あふれる映像&物語で、日本でも人気の高いガイ・リッチー監督による『シャーロック・ホームズ』。あの名探偵をロバート・ダウニー.Jrが、そして欠かすことのできない助手のワトソンをジュード・ロウが演じており3月12日(金)の日本公開に向け、これからさらに注目度を増すこと間違いなし。娯楽大作として忘れてはいけないのがブロードウェイの大ヒットミュージカル『NINE/ナイン』。ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ケイト・ハドソン、ニコール・キッドマン、ソフィア・ローレンなどなど目も眩むようなスターを配し、スクリーン狭しと踊り、歌う!ゴールデン・グローブで5部門ノミネートと、作品としての質の高さは折り紙つき。ゴールデン・グローブ賞で、その『NINE/ナイン』を上回る5部門6ノミネーションを果たし、賞レースの先頭を走っているのがジョージ・クルーニー主演で3月20日(土)公開の『マイレージ・マイライフ』。『JUNO/ジュノ』でオスカーにノミネートされたジェイソン・ライトマン監督の最新作で、年間300日を超える出張であちこちを飛び回り、航空会社のマイレージを1,000万マイルを目標に掲げる男を描いたコメディ。オスカー最有力と言われるだけあって、ただのコメディで終わらないところに注目。大物監督と言えば、『ロード・オブ・ザ・リング』で世界を席巻したピーター・ジャクソン監督が、これまた世界的ベストセラー小説を映像化した『ラブリーボーン』はもうまもなく、1月29日(金)に公開。そして、昨年末の来日で、改めてその絶大な人気の底力を見せつけたジョニー・デップの新作も2010年前半に公開。盟友ティム・バートンと組んで贈る『アリス・イン・ワンダーランド』に期待を寄せるファンも多いはず。年末から年始にかけて開催された“映画『アリス・イン・ワンダーランド』の世界展”では当初の予想を大幅に上回る3万超の来場者が訪れたとのこと。ここにも洋画復権の兆しが…。1月17日(現地時間)にはゴールデン・グローブ賞が発表、今後、アカデミー賞に向けた賞レースにさらなる加速と熱気が加わり、より一層、洋画巻き返しに期待がかかる!さてさて、2010年前半戦のあなたの気になる作品は?■関連作品:第67回ゴールデン・グローブ賞 [アワード]第82回アカデミー賞 [アワード]インビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedシャーロック・ホームズ 2010年3月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITEDNINEナイン 2010年3月19日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 The Weinstein Company. All rights reserved.マイレージ、マイライフ 2010年3月20日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開© 2009 DW STUDIOS L.L.C and COLD SPRING PICTURES. All Rights Reserved.ラブリーボーン 2010年1月29日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開©2009 DW STUDIOS L.L.C. All Rights Reserved.アリス・イン・ワンダーランド 2010年4月17日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.■関連記事:美輪明宏『ラブリーボーン』試写会に登場!「死者を身近に感じるなんて日常茶飯事」劇団ひとり、初対面の榮倉奈々に「こんなにカッパが似合う人いない」世界を変えた、真実の感動作『インビクタス/負けざる者たち』女性限定独占試写会に30組60名様ご招待誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント『タイタニック』越え見えた?『アバター』旋風止まずオスカー候補も奮闘の全米戦線
2010年01月16日ジェームズ・キャメロン監督の12年ぶりとなる渾身の一作『アバター』。本作で、美しき惑星パンドラの先住民族・ナヴィの娘、ネイティリを演じたのは、『バンテージ・ポイント』、『スター・トレック』での好演が光るゾーイ・サルダナ。本作でも、鉱物資源を求めパンドラへと兵を進める人類から故郷を守るべく戦い、そしてサム・ワーシントン扮するジェイクと恋に落ちるヒロインを熱演している。環境問題、資源を求めての侵略、異なる文化や価値観を持つ者との共存など、2時間半超の物語の中に監督が詰めこんだ様々なテーマを彼女はどのように感じ、どのように演じたのか?直接話を聞いた。ナヴィは人類の1.5倍の体躯と青い肌という、人類とはかけ離れた容貌を持つ。ジェイク役のサムと異なり、ゾーイの場合は劇中、全く自身の素顔は出さず、体中にドットを装着してのモーション・キャプチャー技術を駆使しての撮影となった。役柄、物語に対して感情移入することは難しくなかったのだろうか?「そうね、でも設定がたとえ宇宙の違う星だったとしても、伝えている内容はとても普遍的だと思うわ。そういう意味で、役に対して感情移入するのは、決して難しくなかったわ。撮影の前に“歴史”を学ぶということをリサーチとしてやったわ。これまで、私たちが生きてきた地球、人類の歴史――環境を大切にしてこなかったこと、先住民の人々を尊重してこなかったこと、そういったことをふり返ることでこの物語に対して感情移入することができたの。ただ、映画で描かれるのはキャメロン監督が全て作り上げた全く新しい世界だったので、その独特の世界観というのも念頭に置いて撮影に臨んだわ」。インタビューと同日に行われた会見でも、インタビューの最中も、ゾーイはたびたび、本作の撮影の中で味わった感覚を「開放感」と表現している。最新のCG技術、モーションキャプチャー技術を駆使して、スタジオのブルースクリーンをバックに演じる中で味わう“開放感”。逆説的にも聞こえるが、どういう意味だろうか?「5歳か6歳の子供の頃を思い出してもらえば一番分かりやすいと思うわ。その頃の子供のイマジネーションは無限で、すごく自由にいろんなことを空想してるわよね?でも、大人になるにつれて、そういった想像力が制限されて保守的になってしまうもの。役者というものは、トレーニングで常に自分をオープンにすることを心がけていくものだけど、今回は特に最新のキャプチャー技術を使っているからこそ、演じるときにあるのは純粋に俳優と監督と物語だけだった。そこで作り上げた物を最新の技術が拾ってくれるわけだけど、私たち俳優ができるのは、いかに物語を現実のものとして作り上げるか?ということ。だからこそ、純粋に心を開いて想像力を最大限に引き出して演技に臨んだの」。そうした境地に至るまでの過程について、ゾーイはキャメロン監督を手放しで絶賛し、こう語る。「とにかく、彼が頭に描いていた世界は、まるで触れられそうなほど明確だったの。私たちは瞬時にその世界を理解し、入り込むことができたので、撮影は毎日、遊んでるようだったわ。パンドラの葉っぱ1枚の大きさや動物たちがどのくらい危険な存在なのか、監督は全てはっきりと説明してくれた。変なスーツとヘルメットを装着しての撮影だったけど(笑)、驚くべき体験ができたわ」。『スター・トレック』で演じたウフーラといい、本作でのネイティリといい、どちらかというと“強い”ヒロイン像を演じることが多いゾーイ。「素のあなたはどんな女性?」と尋ねると、彼女は力こぶを作っておどけた。「私はどちらの要素も持っていると思うわ。つまり、強い女性に憧れる気持ちもあるし、その一方でジェーン・オースティンの小説に出てくるような女性らしい女性もすごく好きなの。ただ、演じることに関してはタフな女性の方に惹かれるわね。子供の頃からバービー人形よりも、(本作で共演した)シガニー・ウィーバーが『エイリアン』で演じた女性の役や『ターミネーター』のサラ・コナー役に憧れてたの。演じていく中で自分を見出したり、理解できるような役が好きなのね。それに、武術やマーシャルアーツも好きだしね」。その言葉通り、本作では激しいアクションを披露しているゾーイ。願わくば、次作では素の彼女の美しい顔立ちがはっきりと見えますように!さらなる活躍を期待したい。■関連作品:アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved■関連記事:J・キャメロン、滝川クリステルとの対面に「ビューティフル!」『アバター』プレミア106か国で大ヒット『アバター』キャメロンが“新旧”ヒロインに込めた思惑とは…サム・ワーシントン、今度は“英雄”ペルセウスに!来年公開の主演作の最新映像到着【どちらを観る?】2009年もあとわずか…年末年始オススメ映画レビュー第1弾『アバター』遂に完全版初披露!ジェームズ・キャメロン12年ぶり新作に手応え
2009年12月24日12月18日(金)に全米はじめ各国で同時公開され、期待を裏切らず106か国で初登場1位を獲得した、年末最大のハリウッド超大作『アバター』。先日発表されたゴールデン・グローブ賞でも作品賞を含む4部門にノミネート、さらにスティーヴン・スピルバーグ監督から「『スター・ウォーズ』以来、最もとんでもなくすごいSF映画だ!」とのお墨付きも得ている本作。その所以は圧倒的なスケール感と映像美。だが、もう一つ着目すべきは、ジェームズ・キャメロン監督が創り上げた“新旧”ヒロインの競演!そのヒロイン像から、監督の女性の好みもまでもが見えてくる――?まずはこのベテラン女優なしでは本作は語れない、『エイリアン2』以来23年ぶりにキャメロン監督とタッグを組んだシガニー・ウィーバーである。同作で、戦う、強いヒロイン像を確立させたシガニーだが、『アバター』では大人の強さを持つ植物学者・グレース博士を熱演。かつて見せたたくましき姿を凌ぐ新ヒロインと競演している。その新ヒロインとは、『スター・トレック』への抜擢で一躍注目を集めたゾーイ・サルダナ扮する、衛星パンドラの先住民・ナヴィの族長のプリンセス、ネイティリ。彼女は、ジャングルで獣に襲われた主人公・ジェイク(サム・ワーシントン)を助ける勇ましいヒロインであり、同時にジェイクと恋に落ちていく乙女。愛するジェイクと尊敬できる女性・グレース博士という2人の人間に触れ、人間とナヴィとの間で葛藤しながら、自らの生き方を見出していく芯の強さも持ち合わせている。さらにもう一人、ミシェル・ロドリゲス扮する女性パイロットのトゥルーディ・チャコンも見逃せないアクション・ヒロインの一人。この3人のヒロインの存在こそが、女性の共感を呼んでいるのかもしれない。先述のリプリー(『エイリアン』)然り、『ターミネーター』シリーズのサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)、『タイタニック』のローズ・デウイット・ブケイター(ケイト・ウィンスレット)、「ダークエンジェル」のマックス(ジェシカ・アルバ)然り、これまでキャメロン監督が描いてきたヒロインを見ると、生命力に満ち満ちており、時には男性を先導するたくましさを備えた女性が並ぶ。しかし、それはただ強いだけでなく、かと言って単なる恋愛対象にも終わらず、人間として魅力的に成長していく姿がそこにはある。さて、新たに仲間入りを果たした新ヒロイン、ネイティリはどこまでその存在感を伸ばすことができるか?『アバター』は12月23日(水・祝)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。■関連作品:第67回ゴールデン・グローブ賞 [アワード]アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved■関連記事:シャイア・ラブーフ、ゴールデン・グローブ賞候補の恋人とL.A.をデートサム・ワーシントン、今度は“英雄”ペルセウスに!来年公開の主演作の最新映像到着【どちらを観る?】2009年もあとわずか…年末年始オススメ映画レビュー第1弾オスカーの各俳優賞ノミネーションを占う、全米映画俳優組合賞候補が発表!第67回ゴールデン・グローブ賞テレビ部門では注目作「Glee」3部門ノミネート
2009年12月21日今年のクリスマス映画の目玉作品のひとつとして注目を集める『アバター』の、前代未聞の3部構成のTVCM映像が到着した!TVCMで1本90秒という長さも異例だが、それが3部作になっているというのもこれまでにない試み。先日の東京国際映画祭での本作の30分の特別フッテージ上映の反響の良さを受け、急遽、ジェームズ・キャメロン監督が、日本のファンに『アバター』の世界を堪能してもらうべく、現在製作中の映像からシーンを厳選、今回の90秒3部作CMが実現した。つまり、この映像が見られるのは世界中でも日本だけということになる。美しい惑星・パンドラを舞台に、物体を浮かせる力を持つ高価な鉱石を巡る地球人の思惑と星を守ろうとする先住民族・ナヴィ、そのはざまで揺れる地球からやって来た主人公のジェイクの姿を描いた本作。パート1は「Recruitment(旅立ち)」と名付けられ、車椅子の元海兵隊員ジェイクがこのプロジェクトへの参加を要請され、神秘の星・パンドラへと旅立つ姿が、パート2の「Discovery(発見)」では、パンドラに降り立ったジェイクが、先住民のナヴィや、未知の生物、文化に触れ、次第に彼らの生活に溶け込んでいく姿が映し出される。そしてパート3「Destiny(運命)」では、ジェイクはパンドラに生きるナヴィや生物たちの生活を脅かす任務に疑問を抱き、この星の運命を決する選択を強いられることに――。シネマカフェではでは、今回、この3部作のTVCMを一挙公開!『タイタニック』から12年、ジェームズ・キャメロンが創り上げた新しい“生命”、人類が挑む“アバター・プロジェクト”の全貌がまもなく明かされる!『アバター』は12月23日(水・祝)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。こちらの特別映像は「MOVIE GALLERY」および『アバター』作品情報ページにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY『アバター』作品情報■関連作品:アバター 2009年12月23日(水・祝)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連記事:『アバター』最新画像&特別映像が到着神秘の惑星パンドラの息を呑む美しさを見よ!『アバター』新画像解禁!謎に包まれた物語の概要をひと足早くご紹介ハリウッドの女性を讃える授賞式に、ケイティ・ホームズをはじめスター女優が勢揃い!【TIFFレポート】公開に間に合う?ドキドキ『アバター』キャスト陣が“説明”会見【TIFFレポート】『アバター』シガニー・ウィーバー、久々の来日に日本語で喜び
2009年11月18日完成間近!『アバター』の最新映像&新画像が到着した。ようやく…と言うべきか、これまで文字で説明されてきたストーリーの展開を映像と一緒に体感できる。断片的ではあるが、今回の映像で物語のいくつかの局面が明らかに。主人公・ジェイクが“アバター・プロジェクト”に参加するに至る過程。人類と惑星“パンドラ”の先住民族、ナヴィのDNAを結合させて生み出された分身(=アバター)との対面。地球とナヴィの間で苦悩するジェイク、そして最後の戦いの模様が映し出される。何より目を引くのが、神秘の惑星・パンドラの美しさ!豊かな大自然には未知の動植物が生息し、息を呑むような幻想的な美しさと生命力に満ちあふれている。ちなみに写真は、“アバター”を得てパンドラへと赴いたジェイクとナヴィの族長の娘・ネイティリ。この出会いがジェイクの人生、ひいてはこの惑星全体の運命を大きく変えることに…。日本での公開は当初、12月18日(金)を予定していたが、つい先日、12月23日(水・祝)への変更が発表された。まずはこれまで見たことのない、脅威の映像世界の断片を体験してみては?こちらの特別映像は「MOVIE GALLERY」および『アバター』作品情報ページにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY『アバター』作品情報■関連作品:アバター 2009年12月23日(水・祝)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連記事:『アバター』新画像解禁!謎に包まれた物語の概要をひと足早くご紹介ハリウッドの女性を讃える授賞式に、ケイティ・ホームズをはじめスター女優が勢揃い!【TIFFレポート】公開に間に合う?ドキドキ『アバター』キャスト陣が“説明”会見【TIFFレポート】『アバター』シガニー・ウィーバー、久々の来日に日本語で喜び【TIFFレポート】写真でチェック!グリーンカーペットのファッションを一挙公開
2009年11月10日先に開催された東京国際映画祭で、映画祭史上初となる完成前のフッテージ上映が行われたジェームズ・キャメロン最新作『アバター』。いまだ多くが謎に覆われたままの本作の最新画像数点が到着、物語の概要も少しずつ明らかに!12月18日(金)の公開に向けて、いまなお編集作業が続く本作。3時間半を超える大作とあって、本当に完成に間に合うのか?という声も聞こえてくるが…。物語の舞台となるのは、美しき惑星・パンドラ。この星で採掘される、物体を重力に逆らって浮遊させることができる鉱石を手に入れるために地球から軍と研究員が送り込まれる。だが、パンドラの環境は地球人にとってあまりに過酷で危険すぎるため、生身のまま現地に赴くことは出来ない。このため、現地の先住民と地球人の遺伝子によって作られた肉体に、ある装置を使って“意識”を送り込むことで、“アバター(=分身)”としてパンドラの地に入り込むという“アバター・プログラム”が進められる。主人公のジェイク(サム・ワーシントン)はこのプロジェクトのメンバーに選ばれる。彼自身は半身不随で車椅子での生活を送っているが、アバターとしてもう一度、歩く感覚を味わえると知り、この計画に参加する。このたび解禁された写真は、ジェイクが初めて先住民族“ナヴィ”の肉体に意識を送り込み、動き始めたときのもの。ナヴィの肉体を手に入れたジェイクはパンドラの森へ。そこでナヴィの美しい娘・ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と出会う。軍はジェイクにナヴィの住む村落への潜入を命じるが、ジェイクはネイティリを始めとするナヴィの人々との交流を深めるにつれて、徐々に地球軍ではなくナヴィの側に感情移入し始める。やがて、村を守ろうとするナヴィと鉱石を手に入れようとする地球軍は、武力衝突という最終局面を迎えることに。ネイティリと恋に落ち、ナヴィの側に気持ちが傾くジェイクだが、あくまで彼がパンドラの地に赴くことができるのは、研究所にある装置を使って意識を送り込むことによってのみ。避けることの出来ない戦いの中で苦悩するジェイクの決断は――?物語のゆくえも気になるところだが、3Dを始めとする最新の技術を駆使して展開される映像世界も本作の見どころ。特に、夜のとばりが下り、暗闇が訪れると同時に全ての生物が自然に発光するという、パンドラの森が映し出されるシーンは一見の価値あり!とはいえ、いまだ公開されたのは3時間半超のうちのたった26分の映像のみ。まだまだ見逃せないポイントが隠されているはず――。『アバター』は12月18日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。■関連作品:アバター 2009年12月18日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連記事:ハリウッドの女性を讃える授賞式に、ケイティ・ホームズをはじめスター女優が勢揃い!【TIFFレポート】公開に間に合う?ドキドキ『アバター』キャスト陣が“説明”会見【TIFFレポート】『アバター』シガニー・ウィーバー、久々の来日に日本語で喜び【TIFFレポート】写真でチェック!グリーンカーペットのファッションを一挙公開アンジェリーナ・ジョリー、C・セロンに代わってスリラー作のヒロインに?
2009年11月02日昨夜、30分弱の完成前の特別映像が世界で初めて上映された『アバター』。一夜明けた10月18日(日)、サム・ワーシントン、シガニー・ウィーバー、ゾーイ・サルダナという3人の来日キャスト陣とプロデューサーのジョン・ランドが出席して記者会見が開かれた。いまだ多くが謎に包まれた本作について、当事者たちが口を開いた。現在もジェームズ・キャメロン監督の指揮の下、完成に向けて製作が続けられている本作。プロデューサーに対し、12月18日(金)の劇場公開に間に合うのか?という質問が出たが、「現在、編集の最終段階にあります。もちろん間に合いますよ!早く世界中の方々に観てもらいたくて、ワクワクしています」と自信たっぷりの答えが返ってきた。シガニーは、本作についてキャメロン監督の言葉を引用し「彼自身『この映画を14歳のときに観たかった』と言ってたわ。それから、『SFとは人間であることがどういうことかを認識させるメディア』ともね。この映画は“経験させる”映画よ」と笑顔で語った。サムは、12年前の東京国際映画祭での上映を皮切りに、歴史的な大ヒットを記録した『タイタニック』を生み出した偉大な監督の作品への出演にプレッシャーは?という問いにも「ないよ」とあっさり。「自分は役者として言われた通りのことをやってるだけ。僕は、ジム(=キャメロン)が作った世界の一部であることに誇りを持ってるんだ。だからプレッシャーなんてないよ」と力強く語った。ゾーイは、撮影の様子について「監督が指をパチンパチンと鳴らすときは、何かに刺激を受けたっていうサインなの。それを見たら、彼のスイッチが『ON』になって、興奮しているんだな、このまま続ければいいんだなって認識していたわ」と明かしてくれた。本作で監督が新たに導入した技術として注目を集めているのが、従来のモーションキャプチャ(体にセンサーをつけて俳優が動き、それを映像として取り込む技術)以上にさらに細かい感情の動きまでも感知するという“エモーション・キャプチャ”という手法。この技術を使っての撮影についてサムもゾーイも「開放的な感覚を味わった」と証言。「自分と相手しかいない状況で、演技の本質に戻ることができたんだ。あるシーンでは、バンジーに乗ろうとしてゴムのチキンみたいになってたんだ。これで金がもらえるなんて、ほとんど犯罪だと思ったよ」(サム)、「子供が持っている無限の想像力で作っていくという感覚だったわ」(ゾーイ)。また、ジャングルという舞台設定を考慮して、実際の熱帯雨林でリハーサルが行われたそうだが、そのときの様子についてサムは「ほぼ裸の状態で、耳と尻尾をつけて走り回ったんだ。何も知らない人に『何をしてるのか?』って尋ねられて『ジェームズ・キャメロンの新作映画だよ』って説明したんだけど『堕ちたもんだね…』って言われてしまったよ(苦笑)」と明かし、会場は笑いに包まれた。公開までおよそ2か月。いったい、どのような映像世界が届けられるのか?完成が待たれる『アバター』は12月18日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催アバター 2009年12月18日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連記事:【TIFFレポート】『アバター』シガニー・ウィーバー、久々の来日に日本語で喜び【TIFFレポート】写真でチェック!グリーンカーペットのファッションを一挙公開【TIFFレポート】宮沢りえ、山田孝之ら人気俳優、鳩山首相夫妻も来場映画祭開幕辻仁成が自らの思いを映した父の愛にホロリTIFFコンペ注目作!『ACACIA』平原綾香が初のデュエットで『オーシャンズ』テーマソングを公開収録!
2009年10月18日