道後アート実行委員会はこのほど、「蜷川実花×道後温泉 道後アート2015」の第2弾を道後温泉(愛媛県松山市)およびその周辺エリアでスタートした。同企画は、2015年5月1日~2016年2月29日の期間開催する、道後を中心としたエリアで展開するアートの祭典。2014年に開催したアートフェスティバル「道後オンセナート 2014」で設けたテーマ「最古にして、最先端。」を引き継いでいる。期間中は、写真家で映画監督の蜷川実花さんをメインアーティストに迎え、道後地区にさまざまなアート作品を展開。同地区のホテルが参加する、"宿泊できるアート作品群"「HOTEL HORIZONTAL(ホテル ホリゾンタル)」(~8月31日)も引き続き実施している。また、2種類のデザインのペーパーうちわを道後エリアの旅館・ホテル・商店街・道後温泉本館などで計15万枚配布する。道後温泉本館および13の旅館では、スプレー菊や椿の写真の浴衣2種類の貸し出し(有料・~8月31日)もスタートした。道後温泉「茶玻瑠」の3階に位置するレストラン「La Cuisine Japonaise 玻璃」では、柱と2つの個室の壁面に作品を展示。ホテル「花ゆづき」では蜷川さんのディレクションブランド「M / mika ninagawa」のウエディングドレスをオリジナルのウインドーディスプレーにて展示している。なお、第3弾のオープンは2015年10月を予定している。道後温泉本館全体を使った大規模展示を行うほか、BEAMSとのコラボレーションエコバッグのノベルティ配布も行うとのこと。All images (C)mika ninagawa,Courtesy of Tomio Koyama Gallery
2015年08月28日東海汽船は、東京都大島町で8月29日~9月13日にかけて開催される「アートアイランズTOKYO 現代美術展」に合わせ、出展作家が乗り込みレクチャーを行う「ツアーバス」を運行する。参加費はおとな1万1,100円、小学生6,000円。このツアーは、「アートアイランズTOKYO 現代美術展」におけるアート鑑賞のほか、会場へ向かう途中、大島特産の椿油を搾るための「椿の実拾い体験」もコースに組み込まれたもの。料金には東京~伊豆大島往復ジェット船船賃、島内バス代、昼食弁当代、保険料が含まれる。会期中2日間限定の催行で、現在募集しているのは9月13日に実施されるもの(既に8月30日のツアーは満席)。東京都・竹芝を8時頃出発し、10:00頃伊豆大島着。貸し切りバスでアート展会場や椿の実拾いの会場を回り、15:30に同島を出発。17:30頃に竹芝へ戻る予定となっている。なお、申し込みは東海汽船のWebページ、あるいは電話より行える。
2015年08月27日20年以上にわたり『スターウォーズ』アートに携わってきた、ルーカスフィルム公認アーティスト・TSUNEO SANDA(ツネオ サンダ)の作品を集めた「スターウォーズ アート作品展:The Art of TSUNEO SANDA」が、8月29日から9月16日まで代官山蔦屋書店1号館1階のブックフロアにて開催される。TSUNEO SANDAは日本の「国際SFイラストコンテスト」で賞を獲得後、ニューヨークの雑誌『OMNI』に見い出されて89年より同誌の表紙にアート作品が起用されるようになった。その後、SFやファンタジーをテーマに『スタートレック』と『スターウォーズ』のキャラクターアートを制作。さらに、96年よりルーカスフィルムから要請を受けて、『スターウォーズ』のアートポスターやブックカバーなどを手掛けている。また、10年からは米ディズニースタジオのオフィシャルアーティストとしても活動を行っている。日本では初の本格的な展開となる同展では、TSUNEO SANDAの20年以上にわたるスターウォーズアートを書棚にて展示・販売。「Congratulations!」「Labyrinth/R2D2」「Elegant Amidala」などの貴重な作品から、最新作の「The Increase」まで10点以上の作品が取り揃えられることとなる。なお、作品はオンラインショップでも購入可能。【イベント情報】「スターウォーズ アート作品展:The Art of TSUNEO SANDA」会場:代官山蔦屋書店1号館1階ブックフロア住所:東京都渋谷区猿楽町17-5会期:8月29日~9月16日時間:7:00~翌2:00
2015年08月27日愛知県碧南市の白竹ギャラリーで9月4日~9日、猫をモチーフにした作品を展示する「ねこ・猫・ネコ展」が開催される。○キュートな猫アートが多数!同展では陶器・とんぼ玉・切り絵・革小物・イラストなどの作家による、猫をモチーフにした作品を展示する。和・洋・ポップなどいろいろな作風や素材で制作された、様々な表情の猫を見ることができる。会場の作品は、工房天竜さん、加藤てる代さん、板倉さえ子さん、竹内美緒さん、serie-Tociさん、猫山な羊さん、各務和子さん、加藤勢季子さん、atelier jucaさん、金太工房さん、mpさんの作品が出品される。開催時間は10時~17時まで、最終日は16時までとなる。
2015年08月25日東京都・北青山の「伊藤忠青山アートスクエア」にて、キングコングの西野亮廣氏がアーティストとして臨む「にしのあきひろ絵本原画展 in おとぎ町ビエンナーレ」展が開催されている。会期は8月29日まで。開場時間は11:00~19:00(会期中無休、金・土は12:00~20:30)。入場無料。同展は、これまでに絵本を3作品出版しているキングコング・西野亮廣氏が、 これまで全国各地で開催された絵本原画展の集大成として、同氏の作品展としては過去最大の約150点を展示するというもの。黒一色、 太さ0.03ミリのペン1本で繊細に表現された原画が並び、展示内容には初公開の新作も含まれる。今回のトピックとして、 西野氏が通常の書籍を読むことが困難な子どもたちへの支援として、作家・にしのあきひろとして出版した絵本「ジップ&キャンディ」(幻冬舎刊)の電子化が挙げられる。これは、絵本などの児童書を電子化する伊藤忠記念財団の電子図書普及事業の趣旨に賛同したため実現したもの。音声ナレーションも西野氏がボランティアで行い、2016年度より全国の希望がある特別支援学校へ無償で寄贈される。なお、西野氏は作品の電子化に際して、「自分の絵本を朗読するのは少し恥ずかしかったですし、 何より声が汚くて申し訳ないのですが(笑)でも真面目に向き合いました。 『Zip&Candy』は、 自分と自分が大切にしている人の運命を受け止め、 その中でジタバタと"もがく"少年の物語です。 この物語が、 少しでも皆さんの後押しになると嬉しいです」とコメントしている。
2015年08月11日ウルトラテクノロジスト集団・チームラボ(teamLab)が、都市が都市のままアートになる「Digitized City Art」プロジェクトと、自然が自然のままアートになる「Digitized Nature Art」プロジェクトを始動した。日本には、素晴らしい地理的特性を持つ場所、歴史背景を持つ場所、特異な文化を残す場所が多数ある。同プロジェクトでは、その場所の特性を生かし、新たな価値を付加することで、街の中にアートがあるのではなく、街の一部をそのままアート作品にしてしまうという試みを行っていくもの。8月31日までは佐賀県・武雄市にある50万平米もの広さを誇る御船山楽園に、「小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」が出現。国登録記念物の名勝地でもある大庭園の水面に、泳ぎまわる無数の鯉の姿がプロジェクションによって映し出された。鯉たちは、池に浮かぶ小舟が止まると周りに集まり、動き出すと避けていくなど、インタラクティブに反応しながら泳いでいく。また、12月25日までは神奈川県の新江ノ島水族館に、「花と魚 - 相模湾大水槽」、「呼応する小さな海」が登場。相模湾大水槽のあたり一面に花々が咲き誇る「花と魚 - 相模湾大水槽」では、魚たちの動きに影響を受けながら花々が永遠と変容し続ける。一方、人が水槽のガラス面に近づくと、光の色を変化させる「呼応する小さな海」では、近くの水槽が呼応し、同じ光に変化しながら同じ音色を響かせる。また、長崎県のハウステンボスでは、「呼応する木々」を常設。光る木々は人が近づくことで色を変化させ、その色特有の音色を響かせる。両隣の木とその対岸の木が呼応し、色や光を変化させていく。反応する、感応するチームラボのアート作品は、次第にその場に“溶け込む”ものに変化してきたようだ。今後、さらなる注目が集まりそうだ。
2015年08月07日© Bangkok Art and Culture Centre気軽にタイのアートシーン最先端に触れるなら「バンコク・アート&カルチャー・センター(BACC)」へ。ここは2008年、13年の構想を経てオープンしたアートスポット。真っ白な外観と、らせん状の内部がニューヨークのグッゲンハイム美術館を思わせる特長的な建物。館内にはタイのコンテンポラリーアートがインタラクティブな形で展示されている。ギャラリースペースに加えてショップ、ライブラリー、カフェも併設。美術企画展のほか、音楽や詩、演劇パフォーマンス、映画や文学に関するセミナー、キッズ向けワークショップも行われ、タイのアート好きが集まる。© Bangkok Art and Culture Centre館内は2つのエリアに分かれていて、企画展が開催されるメインギャラリーは上層階の7階、8階、9階に位置。1階には250席のイベントホールと、一休みにぴったりなおしゃれなカフェ「Gallery Drip Coffee」。広くはないが、バリスタが一杯ずつ丁寧にいれてくれ、美術鑑賞の合間はもちろん、近隣でショッピングに訪れた観光客の涼み処としても人気。2階に市民ギャラリーとショップ、3階にもまたショップがあり、4階、5階にはスタジオやミーティングルーム等がある。複数あるショップにはタイをモチーフにしたものや若手作家が手掛けたグッズもあるので、ユニークなお土産が見つかるかも!© TRIPPING!エスカレーターでメインギャラリーまで上ると、象徴的ならせん状のギャラリーと吹き抜けが眼下に広がり、定番のフォトスポットでパシャリ。ぶらり訪れてみるのも良いが、展示の内容は幅広いので、情報を事前にチェックしておくのも良い。さらに地下のアートライブラリーでは、アート関連本や企画展のプログラムを閲覧することが可能。ファミリーには嬉しいキッズコーナーもある。© TRIPPING!マーブンクローン・センター(MBK)、サイアム・ディスカバリー・センター、サイアムスクエアのある交差点の一角にあり、BTSナショナルスタジアム駅直結、サイアム駅CENからも徒歩約5分とアクセスも便利。入館無料なので、ちょっと時間が空いたら気軽に立ち寄ってみて。© Bangkok Art and Culture Centreバンコク・アート&カルチャー・センター(Bangkok Art and Culture Centre (BACC))・住所:939 Rama1 Road, Wangmai, Pathumwan, Bangkok 10330・利用時間:10:00~21:00(月休)・利用料金:無料
2015年07月30日crimは、漫画「El Shaddai ceta」の完結およびコミックス発売を記念し、竹安佐和記の原画展「エルシャダイ コミックアート展」を開催する。会期は8月27日~9月1日 12:00~19:00(水曜定休)。会場は東京都・中野のギャラリーpixiv Zingaro(中野ブロードウェイ2F)。入場無料。同展は、コミック総合サイト「pixivコミック」内の「月刊Gファンタジー」で連載されていた漫画「El Shaddai ceta」の完結、およびコミックス発売を記念して行われるもの。同作品の複製原画や各種制作資料、制作の裏側、等身大印刷のキャラクターなどの展示が予定されている。なお、同漫画は「ネット流行語大賞2010」を受賞した 「そんな装備で大丈夫か?」「大丈夫だ、 問題ない」の名セリフが話題となったゲーム「El Shaddai -エルシャダイ-」の世界観を、同ゲームのディレクションとキャラクターデザインを担当した竹安佐和記が自ら描き下ろしたコミック。ちなみに竹安佐和記は、同ゲームのほかに「零 ~月蝕の仮面~」や「無限航路」といったゲームのキャラクターデザイン、書籍「Gideon‐ギデオン」、「AMON」、「餓鬼三六鬼」などの企画監修を手がけるなど、幅広く活躍している。
2015年07月22日資生堂が手掛ける展覧会「ビューティー・グラフィックス展2015“BATTLE”」が、13日よりスタート。9月30日まで資生堂銀座ビル1階のウィンドウディスプレイ、及び2階展示スペースで開催中だ。資生堂の宣伝・デザイン部を代表する3人のクリエイティブスペシャリストと、社内外のクリエイターとのコラボレーション作品を展示する「ビューティー・グラフィックス展2015“BATTLE”」。1階のウィンドウディスプレイでは、女性たちの美しき闘いがユーモラスに描かれた作品を展示。クリエイティブスペシャリストの丸橋桂が、資生堂トップヘア&メーキャップアーティストの計良宏文、フォトグラファーの金澤正人、スタイリストの伊藤佐智子と共に制作したものだ。さらに2階の展示スペースでは、クリエイティブスペシャリストの山田尊康、佐藤園美、丸橋桂の3人が、それぞれクリエイターとコラボレートしたグラフィック作品が展示されている。佐藤園美の「A motion」では、“A motion(エー モーション&エモーション=心を動かす身体の動き)”をコンセプトに、身体全体から放たれるエネルギーや動きの過程から生まれる軌跡を可視化。資生堂トップヘア&メーキャップアーティストの原田忠が、モデルの動きを伴って初めて完成するヘアスタイルに挑戦した。丸橋桂は、目をつぶって未来の自分をイメージしている女性に、ファンデーションやアイカラーなどの色や質感を重ね合わせた「vs“IMAGE”」を出展。山田尊康の「A GIRL 20XX SHISEIDO」では、SFの世界を再解釈することで近未来の女性像やメイクアップが表現された。なお、これらのグラフィック作品は、いずれも大日本印刷の10色の豊富な色数と最新の画像修整技術で出力された高精彩出力技術「プリモアート」でプリントされたものだ。【イベント情報】「ビューティー・グラフィックス展2015“BATTLE”」会場:資生堂銀座ビル1階 ウィンドディスプレイおよび2階展示スペース住所:東京都中央区銀座7-5-5会期:9月30日まで時間:9:00~18:00休館日:土曜、日曜、祝日
2015年07月16日東京都・銀座の資生堂ギャラリーは、現代アートの世界において、伝統的な長い歴史をもつ表現形式である絵画の新しい可能性に挑戦している3人の作家の展覧会「絵画を抱きしめて Embracing for Painting」を開催する。会期はPart1が7月31日~8月23日、Part2が8月28日~9月20日(月曜休)。開場時間は11:00~19:00(日曜・祝日は11:00~18:00)。入場無料。同展は、阿部未奈子、佐藤翠、流麻二果の3人の作家による新作を中心に展示するもの。阿部氏は、自然の風景を撮影したイメージをPCの恣意的な操作を経て変容させ、得られたイメージをもとにマスキングテープとローラーを使って、再び風景を描く作家。また、佐藤氏は、沢山のファッションアイテムが色彩豊かにひしめく世界を流れるような絵筆のストロークのもとに描く。流氏は、人と自然を描く対象とし、独特な線と色彩を使い、絵具を塗り重ねてキャンバス上に抽象的なイメージをつくりだしているということだ。展示作品は、Part1・Part2に分かれた期間ごとにすべて入れ替えられる。Part1の「絵画との出会い」は、3人の作家の作品を大画面のタブローとして展示。鑑賞者が作家の提示する絵画世界の中へと深く入り込んでいくような構成となっている。Part2の「絵画に包まれて」は、絵画によるインスタレーションが展示される。ひとつのタブローに収まらない絵画作品どうしが空間の中で呼応し合うことで、イメージと色彩の渦の中に包まれるような絵画体験の創出に挑戦しているという。なお、同展のタイトル「絵画を抱きしめて Embracing for Painting」には、ひしめく美術ジャンルの中で困難な創造性にしなやかに挑戦していく作家たちの姿が重ねあわせてられているということだ。また、関連企画として、作家によるギャラリートークが開催される。開催日時は9月6日14:00~16:00。参加費無料。参加に際しては、資生堂ギャラリーウェブサイトより申込が必要となる。
2015年07月09日東京・六本木のテレビ朝日umuにて、「コカ・コーラ」のコンツアーボトルから発祥した歴史的なアート作品を集めた展示会「コカ・コーラ ボトルアートツアー」が開催される。会期は2015年7月19日~7月24日。入場料は無料。コンツアーボトルは「暗闇で触っても地面で砕け散っていても『コカ・コーラ』のボトルだとわかるもの」をコンセプトに開発されたオリジナルのガラス製ボトル。独創的な形状の同ボトルは1915年の誕生以来、多くのアーティストの創造力を刺激し、アート、デザイン、ポップカルチャーに多大なる影響を与えてきた。本展はそんなコンツアーボトルの100周年を記念して、世界15カ国・17都市を巡回しているコカ・コーラ史上初のワールドエキシビジョンツアー。会場にはアンディ・ウォーホル、ノーマン・ロックウェル、クライヴ・ バーカーといった巨匠たちが同ボトルからインスピレーションを得て描いたという絵画など、20点以上の芸術品が一堂に会し、展示される。さらに日本独自コンテンツとして、7月20日から国内で初導入されるアルミニウム素材の「コカ・コーラ」スリムボトルをいち早く体験できるサンプリング企画も予定。また、hyde、ニコライ・バーグマン、ミハラヤスヒロといった人気アーティストらがこのスリムボトルをモチーフに創り上げたという一点ものの「アートスリムボトル」も初披露される。このほか会場では、体験型デジタルコンテンツ「Coke & Me」による撮影会も実施。本企画は来場者の笑顔を「コカ・コーラ」の広告ビュジュアルに当てはめ、TVCMにも登場したマリリン・モンローやエルヴィス・プレスリーなどのビジュアルとともに会場設置のモニターにて放映するというもの。本展はこれらの企画により「コカ・コーラ」の過去・現在・未来が体感できるという。
2015年07月08日ホテルオークラ東京は、人々が集い、祝い、心通わせる場「宴(うたげ)」に焦点をあてたチャリティー絵画展「第21回 秘蔵の名品 アートコレクション展 美の宴~琳派から栖鳳、大観、松園まで」を開催する。会期は8月3日~8月20日。開場時間は9:30~18:30(8月3日は12:00から)。入場料は一般1,300円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料。同展は、人々が集い、祝い、心通わせる場「宴(うたげ)」に焦点をあてた絵画、約60点の秀作を展示するもの。3章に分かれた構成となっており、第1章では「奏でる」と題し、宴に欠かせぬ音楽の、音を奏でる人々の姿を描いた絵画を展示。第2章は「舞い踊る」と題し、伝統の舞やモダンな舞を、近代絵画に描かれた舞い踊る人々の姿にて観ることができる。また、第3章では「集う」と題し、江戸時代から近年にいたるまで、人々が宴に集い、楽しむさまを主題とした絵画が紹介される。なお、会場となるホテルオークラ東京「平安の間」は、同ホテル開業時の1962年よりこれまで数多くの国際会議や晩餐会等国際交流の表舞台となってきた最大規模の大宴会場で、90mの大壁面「三十六人家集三十七帖」をはじめとする日本の伝統美に彩られた会場として知られている。また、関連企画として、「オークラウロ」の演奏を閉館後の展覧会場で聴くことができる「オークラウロ特別コンサート」が開催される(演奏:小湊昭尚)。「オークラウロ」は、芸術や音楽に造詣が深いホテルオークラ創業者・大倉喜七郎が考案した楽器で、尺八を改良し12音律の演奏を可能にした堅笛であり「幻の管楽器」と言われている。開催日時は8月19日19:45~20:45。料金は4,000円(同展入場券付き)。参加に際しては同展公式Webサイトより予約が必要となる。また、解説員がによる作品の見どころや作家の生涯など、今回出展された数々の作品の解説を受けた後、日本の伝統美を施した同ホテル本館の意匠を巡る館内ツアー「ギャラリートーク&館内ツアー」が開催される。開催日は8月6日・10日・13日・17日・20日の各日15:00~16:00。そのほか、クイズ形式の解説書を用いた「親子でギャラリートーク」も開催される。開催日時は8月16日10:30~11:30。いずれも、一般鑑賞券で参加することができるということだ。
2015年07月02日東京ミッドタウンガーデン内の21_21 DESIGN SIGHTにて、クリエイティブディレクターで映像作家の菱川勢一が展覧会ディレクターを務める「動きのカガク展」が6月19日から9月27日まで開催される。同展のテーマは“動き”。表現に“動き”をもたらしたモーション・デザインの技術は、車両制御システムや地図アプリケーション、通信技術など我々の生活を支え、またエンジニアリングの手法や先端技術は、プロダクトやグラフィック、映像における躍動的な描写を可能にし、感性に訴える豊かな表現を作り出している。様々な“動くツール”やその仕組みは、デザイナーとエンジニアによる実験の連続から生まれているのだ。“動き”がもたらす表現力に触れ、観察し、構造を理解し体験することを目的とした同展では、世界的なメディアアーティストのジモウンやニルズ・フェルカーの日本初公開作品を始め、クワクボリョウタによる大規模な「LOST」シリーズの新作、ユークリッド(佐藤雅彦+桐山孝司)による脳と体を結びつける新感覚の体験型作品を発表する。また、鈴木太朗らによる“動くオブジェ”や、人工知能が絵画を描くインスタレーション、回転によるアニメーションなど“動き”にまつわる作品を展示。メルセデス・ベンツ日本からは1885年に制作された世界初のガソリン車のレプリカが展示され、試乗イベントも予定している。さらに、同展のディレクションを手掛ける菱川勢一の「ただ作品を鑑賞してもらうだけでなく、それがどのように作られているのか、どんな仕組みになっているのかという制作の流れもオープンにすることで、来場者に『自分にも出来そう』、『自分もやってみよう』といった衝動が生まれるよう」という思いのもと、菱川率いるドローイングアンドマニュアルが各作品の“動き”の原理を紐解くアニメーションを制作。科学技術の発展とデザインとの関係を改めて考えることができるはずだ。【イベント情報】「動きのカガク展」会場:21_21 DESIGN SIGHT住所:東京都港区赤坂9-7-6東京ミッドタウンガーデン内会期:6月19日~9月27日時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)休館日:火曜日(9月22日は開館)料金:一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
2015年06月08日島根県立美術館は7月6日まで、企画展「招き猫亭コレクション 猫まみれ」を開催している。○"アートになった猫たち"が勢揃い同展では、猫を愛する美術コレクター「招き猫亭」のコレクションを展示。スタンラン、ビアズリーら西洋の画家たちが描いた猫、歌川国芳ら浮世絵の中の猫、明治~昭和を生きた版画家・高橋弘明の猫、竹久夢二、レオナール・フジタ(藤田嗣治)ら近現代美術の巨匠たちが描いた猫など、多彩な猫作品約330点が披露される。5月30日、6月7日、14日の14時からは、担当学芸員による作品解説のギャラリートークが行われる。6月13日の14時からは美術館ロビーにて「能の手法で語る 吾輩は猫である」を開催。出演は、下掛宝生流ワキ方・安田 登氏、能楽森田流笛方・槻宅 聡氏。6月28日の14時からは美術館講義室にて、同館主任学芸員の大森拓土氏による美術講座「江戸の猫アート」を行う。会場は、同館1階の企画展示室。開館時間:10時から日没後30分までで、展示室への入場は日没時刻まで。休館日は火曜日となる。観覧料(税込)は、企画・コレクション展をセットにした一般が1,150円。企画展のみは1,000円。なお、手持ちの「猫の写真」(プリント、デジタルデータも可)を受付で提示すると、4名までの観覧料が割引される。企画・コレクション展をセットにした一般が1,020円。企画展のみは900円となる。
2015年05月28日東京都・西新宿の東京オペラシティビルにて、「高橋コレクション展ミラー・ニューロン」の出品作家による特別シンポジウム「ミラーニューロンで占う:アートとアニメの未来シンクロ率?」が開催される。開催日時は6月7日14:00~16:00。参加費無料。同シンポジウムは、6月28日まで開催中の展覧会「高橋コレクション展ミラー・ニューロン」にあわせ、出品作家らがアニメ、サブカルチャーと現代アートをめぐる対話を繰りひろげるもの。アニメや漫画に比べて難しいと思われがちな現代アートだが、現代アートの世界では、いまやアニメの登場人物をモチーフにしたりアニメという手法を取り込んだりするのは一般的となっている。現代アートこそ、いまの時代や日常を鏡のように反映し、我々を代弁したり、予言者のように未来を占ったりする存在だという前提のもと、アニメやサブカルチャーに深くインスパイアされガンダム世代とも呼ばれる3人のアーティスト、会田誠氏、西尾康之氏、山口晃氏をむかえ、文化庁メディア芸術祭をはじめ映像分野の文化振興に関わった佐伯知紀氏、美術とアニメに造詣の深い岩渕貞哉氏も加え、現代アートとアニメの未来シンクロ率について語る。なお、パネリストは会田誠(美術家)、岩渕貞哉(「美術手帖」編集長)、佐伯知紀(映画・メディア芸術研究者、前文化庁芸術文化調査官)、西尾康之(彫刻家)、山口晃(画家)の5名。モデレータは橋本麻里(ライター、エディター)。参加費は無料だが、当日11:00よりアートギャラリー受付にて1人につき1枚配布される整理券が必要となる。
2015年05月25日東京の夏の風物詩となりつつある、水中アート展「ECO EDO 日本橋 アートアクアリウム2015~江戸・金魚の涼~&ナイトアクアリウム」が、7月10日~9月23日まで日本橋三井ホールで今年も開催される。11年からスタートした同展。総合プロデューサーを務めるのは、アートとアクアリウム(水槽)を融合させた“アートアクアリウム”の第一人者・木村英智だ。“江戸・金魚の涼”をテーマに、“和”をモチーフにした水槽に金魚を泳がせ、光や映像などの演出を加えた様々なアート作品を展示する。5周年の節目を迎えて多数の新作が公開される今回、特に注目されるのは巨大アート2作品。ひとつは日本特有の建具“襖”をモチーフとしたもので、襖に見立てた幅3.6メートルのアクアリウムにインタラクティブな映像を投射し、多数の金魚を泳がせた。あるスポットを金魚が通過すると花や木々が現れるなど、金魚の動きに合わせて襖絵が変化していく演出も。“蓮”の花をモチーフとした作品では、約4メートル四方もの巨大な“蓮”の中を優美に金魚が舞う。アクアリウム一帯をカラフルでダイナミックな照明や音楽で彩り、強烈なインパクトを残す一方、蓮そのものの切なさや儚さ、美しさを感じさせる作品となっている。期間中は毎日19時から「ナイトアクアリウム」を開催。音楽と照明がナイトアクアリウム仕様へと転換され、大人の空間が演出される。また、オリジナルの「金魚カクテル」を始め、日本酒やビール、モヒートなどのドリンクを提供。週末にはDJによるパフォーマンスや、京都・祇園の舞妓による「舞妓ナイト」などが開催される。【イベント情報】「ECO EDO 日本橋 アートアクアリウム2015~江戸・金魚の涼~&ナイトアクアリウム」会場:日本橋三井ホール住所:東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町5F会期:7月10日~9月23日まで時間:11:00~23:30まで(そのうちナイトアクアリウムは19:00から23:30まで、最終入場は23:00)料金:大人1,000円、小学生以下600円、3歳以下無料
2015年05月21日現在、六本木ヒルズで『スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。』が開催中です。幅広い世代に人気のあるSF映画『スター・ウォーズ』。今年の12月には待望の最新作が封切られるとのことで、期待が高まるなか展覧会がスタート。 本展では、「ビジョン」というテーマでスター・ウォーズの魅力を紹介しています。会場に入ると、まずダース・ベイダーがお出迎え。一気に映画の世界へと引き込まれます。ギャラリー内は6つのゾーンに区切られ、映画で使われたコンセプトアートや衣裳、小道具などを展示。 なかでも見どころは、ジョージ・ルーカス氏が選りすぐったアーティストたちが手がけた世界初公開のアート作品。世界的に有名なデザイナーのシド・ミードや、人気ゲーム「ファイナル・ファンタジー」シリーズのキャラクターデザインを担当した天野喜孝の作品など約60点が紹介されています。 また、海抜270メートルに位置する「スカイデッキ」には、ライトセーバーを手にしてダース・ベイダーと記念撮影できるフォトロケーションが登場。ここでは、10分おきに「スター・ウォーズのテーマ」と「帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)」が流れるので、映画のワンシーンに出ている気分を味わえます。 特に、日が暮れてからは、夜景をバックにできるので雰囲気バツグン。彼や友だちと一緒に行ったら、盛り上がること間違いなしです。 イベントデータ: 『スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。』 会期:2015年4月29日(水・祝)~ 6月28日(日)会期中無休 時間:10:00 ~ 22:00 ※最終入場21:30 会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー 料金:一般 1,800円/65歳以上 1,500円/大学・高校生 1,200円/中学生~4歳600円 ※スカイデッキへの入場は別途500円(11:00 ~ 22:00 ※最終入場21:30) ダース・ベイダー作品画像:《Regrets》MASEY © & TM Lucasfilm Ltd.
2015年05月10日GUCCI(グッチ)は、ニューヨーク・ボストン在住の現代美術家・スプツニ子!(SPUTNIKO!)氏による「Tranceflora - エイミの光るシルク」展を開催している。会期は5月17日まで(会期中無休)。開場時間は11:00~20:00。会場は東京都・新宿のグッチ新宿3階イベントスペース。入場無料。同展では、数々の映像、音楽、写真、パフォーマンス作品を発表してきた現代美術家・スプツニ子!氏と農業生物資源研究所(生物研)がコラボして立ち上げたプロジェクト「Tranceflora(トランスフローラ)」で共同開発構想中の「バラの香りのするシルク」と「恋に落ちる(かもしれない)シルク」や、「光るシルク」を扱ったファッション、ショートフィルム、写真のインスタレーションを展示する。会場全体はブラックライトで演出され、視覚、聴覚、嗅覚を通じて、未来の"フローラ"(グッチの伝統的な花々のモチーフ)の可能性を描き出しているということだ。また、テクニカルアドバイザーとして農業生物資源研究所 遺伝子組換えカイコ研究開発ユニット長の瀬筒秀樹氏が担当しているほか、キャラクターファッション&シューズ デザインをデザイナーの串野真也氏、メインビジュアル・ショートフィルム・ロゴデザインをアートディレクターの泉谷和範氏(SIGNO)、写真と映像の撮影をフォトグラファー亀井隆司氏、西陣織を細尾真孝氏、空間デザインを長谷川喜美氏が手がけている。なお、スプツニ子!は、1985年東京生まれ、ニューヨーク・ボストン在住の現代アーティスト。主な展覧会に「東京アートミーティング うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法(デザイン)」(東京都現代美術館、2013)、「Talk to Me」(ニューヨーク近代美術館(MoMA)、2011)などがある。2013年よりマサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ助教に就任し、Design Fiction Groupをスタート。「VOGUE JAPAN ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013」を受賞したほか、2014年 Forbes JAPAN「未来を創る日本の女性10人」や2011年 伊Rolling Stone誌「今後10年に最も影響を与えるデザイナー20人」に選出されている。
2015年05月07日連休を利用して見るべき美術展・展覧会をご紹介。まずおすすめしたいのは、六本木の森美術館のリニューアル・オープンを記念して開催されている「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」。これは、パリのポンピドゥー・センター分館「ポンピドゥー・センター・メス」が「エルメス財団」とコラボレーションして昨年開催されたものが、日本展として巡回しているものだ。侘び茶の精神を示す長次郎の黒樂茶碗をはじめ、出品作品約130点の内、30から40%が日本だけの限定作品として組み直され、シンプルな形態の美に再度着目した見応えのある展覧会となっている。グッチ(GUCCI)新宿店では、映像や音楽、写真、パフォーマンス作品などを発表し、「VOGUE JAPAN ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013」を受賞したことでも知られる現代美術家のスプツニ子!と共に、「Tranceflora - エイミの光るシルク」展を開催中。そんなスプツニ子!は、花や昆虫をモチーフにしたグッチの不朽のアイコン「フローラ」に着目し、「バラの香りのするシルク」を生物研と共同構想。また、約3,000個の光る遺伝子組換え繭で空間をデザインし、シューズデザイナーの串野真也が手掛けた「エイミの光るドレス」なども展示されている。ショッピングの合間に楽しむなら、表参道ヒルズの多目的ホール「スペース オー」では、荒木経惟の写真展「男 ーアラーキーの裸ノ顔ー」はいかが。これは、月刊文芸誌『ダ・ヴィンチ』の創刊20周年企画の一環として行われたもの。巻頭連載企画「アラーキーの裸ノ顔」に掲載された作品の中から、浅野忠信、堺雅人、三宅一生、松田龍平らが被写体となった全207点にも及ぶ男達の顔とじっくり向き合うことができる。その他、西麻布のインスタイル・フォトグラフィー・センターで開催中の、世界的に著名なロンドン出身の写真家テリー・オニールの写真展「テリー・オニール:華麗なる50年の奇跡」も併せてチェックしておきたい。1960年代、音楽や映画、ファッション界の新しいアイコンを見つけては写真を撮り、激動する60年代をフィルムに収め続けてきた、テリー・オニール。本展では、彼の約50年に渡る長いキャリアの中から、ブリジット・バルドー、オードリー・ヘップバーン、ザ・ビートルズ、デビッド・ボウイら著名人の貴重な写真約30点が展示される。最後に、京都に足をのばす際に訪れて欲しいのは、京都では史上最大規模となる国際的な現代アート展覧会「PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015」。これは、世界の一線級で活躍する36組38名の作家による作品が市内で一斉に展示されるもの。メイン会場となる京都市美術館では、ニューヨークを拠点に彫刻やドローイングなどを作品の変化を通じて制作過程も含めて発表しているブラント・ジュンソーの作品など、総勢31組の作品を展示。また、もう一つの主会場となる京都府京都文化博物館の他、京都芸術センター、大垣書店烏丸三条店など8つの会場が舞台となる。同時に開催されているのが今回が3回目の開催となる「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。今回は京都の町屋や歴史的建築物など15ヶ所の会場で計9カ国14組の作家が参加。中でもグッチのサポートで日本初の作品展が実現したヨシダキミコ(会場:花洛庵野口家住宅)や誉田屋源兵衛 黒蔵で開催されているフランスの写真家マルク リブーの「Alaska presented byシャネル・ネクサス・ホール)」ほかにも無名舎、有斐斎 弘道館など普段公開されていない会場での展示は要チェック。今年のゴールデンウィークは、忙しい日常から抜け出し、芸術に触れ心を潤してみてはいかがだろう。<この記事で紹介した展覧会一覧>■「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」会場:森美術館住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー53階■「Tranceflora - エイミの光るシルク」展会場:グッチ新宿 3階住所:東京都新宿区新宿3-26-11 新宿高野ビル■「男 ーアラーキーの裸ノ顔ー」会場:スペース オー住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10表参道ヒルズ地下3階■テリー・オニール : 華麗なる50年の軌跡会場:インスタイル・フォトグラフィー・センター住所:東京都港区西麻布5-2-9 インスタイル南麻布ビルディングB1F■「PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015」会場:京都市美術館、京都府京都文化博物館、京都芸術センター、堀川団地(上長者町棟)、鴨川デルタ(出町柳)、河原町塩小路周辺、大垣書店烏丸三条店■「KYOTO GRAPHIE 京都国際写真祭」会場:虎屋京都ギャラリー、コム デ ギャルソン京都店、誉田屋源兵衛 黒蔵、堀川御池ギャラリー、嶋臺ギャラリー、両足院建仁寺、京都市役所前広場、有斐斎 弘道館、他
2015年05月03日現代アート展「第2回CAF賞作品展」が5月23日から24日まで、東京・神田の「3331Arts Chiyoda」で開催される。同展では日本の現代芸術の復興、及び学生の創作活動への支援を目的に、昨年よりスタートした学生向けのコンペティション「CAF(Contemporary Art Foundation)賞」の入賞作品を展示。日本全国の高校、大学、大学院、専門学校の学生より絵画や彫刻、映像作品などを募集し、数百という応募作品の中から選ばれた23名による全25作が展開される。昨年に引き続き、アーティストの名和晃平、アート月刊誌『美術手帖』編集長の岩渕貞哉、東京国立近代美術館主任研究員の保坂健二朗、アートプロデューサーの山口裕美の4人が審査員を担当。23人の中から選ばれた最優秀賞1人には50万円の賞金、及び海外研修渡航費用50万円が授与される。その他、優秀賞2人には20万円、審査員特別賞4人には10万円の賞金が贈られる。なお、同展は前澤友作が会長を務める公益財団法人現代芸術振興財団によって運営される。前澤はファッションECサイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するスタートトゥデイの代表取締役も務めている。【イベント情報】第2回CAF賞作品展会場:3331Arts Chiyoda住所:東京都千代田区外神田6-11-14会期:5月23日から24日まで時間:12:00から19:00まで
2015年04月29日「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。」のプレス内覧会が28日、東京・六本木ヒルズ展望台のスカイギャラリーで行われ、オリジナルのアート作品、衣装、小道具などがお披露目された。6月28日まで開催中の同展は、12月に最新作が公開される「スター・ウォーズ」の魅力に迫る展覧会。ジョージ・ルーカス氏選出のアーティストが手掛けた世界初公開となるアート作品約60点のほか、ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート所蔵の「スター・ウォーズ」コレクション約100点を展示している。会場は、「スター・ウォーズの原点」、「フォースの光と闇」、「戦いと兵器」、「サーガと運命の肖像」、「銀河と生態系」、「ドロイドが見たサーガ」の6つの切り口で展開。ダース・ベイダーと巨大なデス・スターが出迎えるメインエントランスでは、15分ごとに音と光の特別演出が行われる。ルーカス氏のインスピレーションの源泉を辿る「スター・ウォーズの原点」に続く、「フォースの光と闇」には、ヨーダの銅像のほか、映画で実際に使用されたジェダイとシスのライトセーバーを展示。その中心に飾られているジェダイ聖堂の模型も見どころとなっている。また、ミニチュア模型を用いた「戦いと兵器」では、兵士と兵器の変還をダイジェスト映像とともに振り返り、「サーガと運命の肖像」には映画の登場人物たちが使用した衣装や小道具を展示。アナキンを中心に、ルーク、レイア、ハン・ソロ、ヨーダらが並ぶ様子は壮観だ。最後のブース「ドロイドが見たサーガ」では、シリーズ全てに登場し、ルーカス氏のお気に入りでもあるC-3POとR2-D2のコンビが、同展を締めくくる。また、スカイギャラリーでの展示のほか、屋上スカイデッキにはダース・ベイダーと記念撮影ができるフォトロケーションを設置している。「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。」日程:4月29日(水)~6月28日(月)10時~22時会場:東京・六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー入場料:一般1,800円、高校生・大学生1,200円、4歳~中学生600円、シニア(65歳以上)1,500円(屋上スカイデッキは別途500円)(C)&TM Lucasfilm Ltd.
2015年04月29日東京都・新宿の東京オペラシティ アートギャラリーは、精神科医・高橋龍太郎氏の収集による1990年代以降の現代アートコレクション「高橋コレクション展ミラー・ニューロン」を開催する。会期は6月28日まで(月曜休館、5月4日は開館)。開館時間は11:00~19:00(金土は11:00~20:00)。入場料は一般1,200円、大学・高校生800円、中学生以下無料。同展は、高橋氏が日本のアートと文化を考えるためのキーワードとして提案する「ミラー・ニューロン」をタイトルに掲げ、草間彌生、舟越桂、Chim↑Pom、名和晃平ら52作家、約140点の作品を通し、日本の現代アートの流れを読み解くもの。高橋氏は1990年代に収集を本格化させ、奈良美智、村上隆、会田誠、ヤノベケンジといった、現在日本を代表する作家たちにごく早い時期から注目し、彼らの重要作品を次々と収集することで、現代アートのコレクターとして名を馳せてきた。同氏収集の「高橋コレクション」は1990年代以降の日本のアートシーンを俯瞰するうえで欠かせない存在として、高い評価を得ている。同展の開催に際し、高橋氏は以下のように語っている。「ミラーニューロンは、1996年発見された神経細胞である。実験者がエサを拾い上げたときに、それを見ていただけのマカクザルが、エサを取るときと同じ脳の部位が活動したことに由来する。このように他者の行動を自分もやったかのように映すニューロンは、人間にも存在することが確かめられている。人間はこのミラーニューロンによってもたらされる模倣行動によって、他者の行動を理解し共感する。1980年代以降現代アートは模倣と引用によるシミュレーショニズムの影響なくしては語れない。しかしシミュレーションといえば、日本には本歌取り、見立て、やつし等、千年の歴史がある。とするなら日本の現代アートシーンは、正面に西欧のアートミラーがあり、背後に千年の伝統ミラーを見据える合わせ鏡の只中にあることになるのだ。」また、関連イベントとして、高橋氏と出品作家が展示室の作品を前にしてギャラリートークを行う「コレクターVSアーティスト」が開催される。開催日時は5月24日の16:00~17:00。5月24日には鴻池朋子、近藤亜樹、松井えり菜、宮永愛子などが出演予定となっている。予約不要、参加費無料だが、参加に際しては当日の展覧会入場券が必要となる。そのほか、美術ジャーナリスト・編集者の鈴木芳雄と出品作家の名和晃平がアートをめぐり語り合う「名和晃平VS鈴木芳雄」が、東京オペラシティビル7階第一会議室にて開催される。開催日時は5月16日14:00~15:00。参加費無料。参加に際しては、当日11:00よりアートギャラリー受付にて配布される整理券が必要となるということだ。
2015年04月28日六本木の街を舞台にした一夜限りのアートの饗宴「六本木アートナイト2015」が、4月25日(土)10時~26日(日)18時まで開催中だ。2013 年、2014 年に続きアーティスティックディレクターを務める日比野克彦氏、新設されたメディアアートディレクターを務める株式会社ライゾマティクス代表取締役の齋藤精一氏が担い、『ハルはアケボノ ひかルつながルさんかすル』をテーマに展開。メインプログラムには、齋藤氏主導でLEDを実装した光る大型トラックによる《アートトラックプロジェクト ハル号 アケボノ号》を実施するほか、参加者が加わってはじめて成立するアートとして、スマホを活用した参加・体験型プログラムも盛り込まれる。本イベントのアーティスティックディレクターの日比野氏によるワークショップは、26日(日)朝から昼にかけてテレビ朝日umuで実施される。日比野克彦と一緒に朝食をとり、語らいながら、集った各々が、昨晩見た夢を思い出す。子どもから大人までどんな方でも参加できる。参加料は、500円。最後には、みんなの絵を写真に撮ってひとつの映像につなぎあわせる。どんなアートができあがるのか楽しみだ。また今回、初の試みとして作品ガイドツアー「六本木アートナイトをもっと楽しむツアー」が開催されることとなった。ただし一般的なガイドツアーとは異なり、ACOPという独自のアート鑑賞法を踏まえ、平野智紀によって事前トレーニングを積んだボランティアガイドが案内するというユニークな内容。そこに集まった参加者との対話を通して、展示作品や六本木の街の魅力が紐解かれる。それは偶然か必然か、これもまたサイトスペシフィックなひとつのアートの形かも?アート作品のみならず、デザイン、音楽、映像、パフォーマンスに至る、さまざまなクリエイティビティとアートが広がる一夜限りのアートナイト。街中で展開される非日常との出合いを、あなたは今年どんな風に体験する?(text:Miwa Ogata)
2015年04月26日六本木アートナイト実行委員会は4月25日~26日、「六本木アートナイト2015」を東京都・六本木周辺で開催する。「六本木アートナイト」は、"生活の中でアートを楽しむ"という新しいライフスタイルの提案と、東京における街づくりの先駆的なモデル創出を目的とした一夜限りのアートイベントで、2009年から実施している。6回目となる今回は、「ハルはアケボノ ひかルつながルさんかすル」をテーマに、メディアアートに焦点を当てた内容で展開する。メインプログラムでは、アートプロジェクト「アートトラックプロジェクト ハル号 アケボノ号」を展開。メディアアートディレクターの齋藤精一氏主導で、LEDの実装を施した大型トラック「ハル号」「アケボノ号」が登場し、参加者とのコミュニケーションを創出するとともにパフォーマンスを繰り広げる。「ハル号」は、人格を持った働く車という設定で、常に東京・六本木に関するデータを収集する。「提灯アレイ・ディスプレイ」を搭載し、収集したデータをビジュライズするという。"フレンドリーな性格"で、気軽に写真撮影にも応じるとのこと。「アケボノ号」は巨大なミラーボールを搭載したアートトラック。六本木ヒルズアリーナを基地とするが、国立新美術館や東京ミッドタウンにも出没する。また、同イベントでは毎年、六本木の街なかの店舗やストリート、公園などに作品を展示している。今年は、第15回文化庁メディア芸術祭アート部門にて新人賞を受賞したドローイングマシン「SENSELESS DRAWING BOT」や、多数の巨大な花がゆっくりと稼働する機械彫刻作品「Bloom」が登場する。街なかで行うパフォーマンスとしては、アートトラックと10組のダンスアーティストによる「ダンス・トラック・プロジェクト」や、完全無音のダンスを披露する「サイレントダンスプログラム」、スイッチを押すと"何か"が起こる「六本木アートナイトスイッチ」、移動型ステージショー「ズンマチャンゴのかけら箱」を予定している。そのほかにも、アートな夜の楽しみ方を提案する「ハルはアケボノカフェ」や、テクノロジー・アートのカンファレンス「六本木ダークナイト」、ストローやゼムクリップ、写真を使ったワークショップのほか、外部企業や施設による同時開催プログラムも実施する。開催日時は4月25日10時~4月26日18時で、メインとなるインスタレーションやイベントが集積する時間帯は4月25日の18時22分(日没)~4月26日の4時56分(日の出)となる。なお、各イベントの開催時間は内容によって異なる。開催場所は、六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペースとなる。
2015年04月22日●2,300本超の蘭の生花に包まれる日本科学未来館が2015年3月に開始した企画展「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」が、好評のため当初の2015年3月1日から、2015年5月10日まで展示期間を延長している。来場者数は4月16日時点で約37万人と盛況だ。「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」は、デジタル技術を利用することで表現できるアート作品を通じ、体験型の知育空間を楽しめる企画展。企画展は「踊る! アート展」と「学ぶ! 未来の遊園地」の2種類にわかれ、前者ではデジタルにおける表現の追求、後者では他者と共同で何かを創造する「共創」の体験がコンセプトだ。このたび、「学ぶ! 未来の遊園地」に日本マイクロソフトのタブレット「Surface Pro 3」を活用した展示などが加わり、記者向けに展示内容を改めて紹介するプレスツアーが行われた。○踊る! アート展「踊る! アート展」では、蘭の生花を使った新作のメイン展示「Floating Flower Garden - 花と我と同根、庭と我と一体と」など9つの作品を展示。いずれも花や草木、動物などが登場し、観客自身が作品を五感で体験できる展示だ。●Surface Pro 3で創るデジタルな"けんけんぱ"○学ぶ! 未来の遊園地「学ぶ! 未来の遊園地」では、Surface Pro 3を使った展示「天才ケンケンパ」をはじめ、子供が体を動かして遊べる9つの作品を展示。「仲間と一緒に作るとより良いものができる」という"共創"の体験を子供たちに伝えることが目的という。。●沢山の人がワクワクしてくれたら嬉しい○沢山の人がワクワクしてくれたら嬉しいこの企画展を手掛けたチームラボは、これまでにも東京駅の商業施設「KITTE」や東京都現代美術館、米ニューヨークPace Galleryなどで、デジタルとアートを組み合わせた作品を発表している。今回は、チームラボが、これまで発表してきたアート作品と子供向けの知育展示を一度に体験できるものだ。展示を案内したチームラボ ブランドディレクターの工藤岳氏は、「この企画展では、伝えたいことが2つある」と話す。ひとつは、「踊る! アート展」のコンセプト、「デジタルでどんなことができるのか」。そしてもう一つは「学ぶ! 未来の遊園地」のコンセプト、「共創」である。特に「共創」については、チームラボ自体がプログラマやエンジニア、グラフィックデザイナー、建築家などで構成される400名ほどの団体で、工藤氏自身も「いろいろな人と関わって刺激を受けている」と強調。誰かと作りあげることの喜びや協力感、達成感などを、この展示で伝えたいとした。また、この企画展が写真・動画の撮影が自由であることもポイント。本企画は作品の視点と観客の視点が重複する、体感できるアートであるため、撮影した場合でも「実際に行ってみないと伝わらない」状態になっているという。「写真や映像では伝わらない。作品を誰と見るやどう感じるかといった『体験』が大事」と工藤氏は語る。「この企画展で50万人の入場者を迎えたい。沢山の人がワクワクしてくれたら嬉しい。また今回のような取り組みを続けることができれば、この企画展は成功といえると思う」(工藤氏)。
2015年04月19日グッチ(GUCCI)が4月23日から5月17日まで、現代美術家のスプツニ子!による「Tranceflora - エイミの光るシルク」展をグッチ新宿3階のイベントスペースで開催する。スプツニ子!は映像や音楽、写真、パフォーマンス作品などを発表する現代美術家であり、マサチューセッツ工科(MIT)メディアラボ助教でもある。これまでに、「VOGUE JAPAN ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013」を受賞した他、雑誌『FORBES JAPAN』による「未来を創る日本の女性10人」にも選出されている。主な作品は男性が生理を疑似体験出来るマシーン、カラスと交信するロボット、ハイヒール付き月面ローバーなど。そこにはテクノロジーにより変化していく、人間や社会のあり方が反映されている。そんなスプツニ子!が新たなテーマとして着目したのが、花や昆虫をモチーフにしたグッチの不朽のアイコン「フローラ」。同展では農業生物資源研究所(生物研)とコラボレーションし、未来の「フローラ」の在り方を考える「トランスフローラ(Tranceflora)」プロジェクトを立ち上げた。2008年に生物研が開発した「光るシルク」や、スプツニ子!と生物研が共同構想中の「バラの香りのするシルク」や「恋に落ちる(かもしれない)シルク」を扱ったインスタレーションや写真が展示される。約3,000個の光る遺伝子組み換え繭で空間をデザインし、シューズデザイナーの串野真也が手掛けた「エイミの光るドレス」も展示される予定だ。また、ショートフィルムも会場で公開。映像の中では、とある男性に恋した主人公“エイミ”が、彼を自分の虜にできる究極のドレスを創るために、遺伝子組み換えで「恋のシルク」を創り出そうと夢想する姿が描かれた。会場はブラックライトで演出され、未来の「フローラ」の可能性を描き出している。【イベント情報】Tranceflora - エイミの光るシルク会場:グッチ新宿 3階住所:東京都新宿区新宿3-26-11新宿高野ビル会期:4月23日から5月17日まで時間:11:00から20:00まで料金:無料Photo by Takashi Kamei
2015年04月15日大阪府・中之島(京阪電車・なにわ橋駅)のアートスペース「アートエリアB1」では、アートや知の可能性を探求する企画展「ニュー"コロニー/アイランド"~"島"のアート&サイエンスとその気配~」を開催している。会期は6月28日まで(月曜休館、ただし5月4日は開館、5月7日は休館)。入場無料。同展は、近年アートプロジェクトへの参加等で活動の幅を広げている建築ユニット・dot architectsや文化庁メディア芸術祭にて新人賞を受賞したアーティスト・yang02、さらにプログラマーや生物物理学の研究者をプロジェクトメンバーに迎え、"コロニー/アイランドの創造性"および"粘菌の知と工学的ネットワーク"をテーマに展開する、子どもから大人までを対象としたアート&サイエンスの企画展。会場には150分の1スケールの「仮設の中之島」と映像上の「仮想の中之島」が出現し、3カ月の会期をかけて双方の空間を「粘菌」が結んでいくようすが可視化されるなど、理科の実験のような感覚で幅広い層が楽しめる内容となっている。また、4月10日(19:00~21:00)には、オープンミーティングとして、大阪大学理学研究科教授・上田昌宏氏、北海道大学電子科学研究所教授・中垣俊之氏、dot architects、yang02といったプロジェクトメンバーによるトークセッションが開催される。定員は50名程度(当日先着順、申し込み不要)。参加無料。このほか、4月11日と12日(ともに14:00~17:00)には、dot architectsとyang02が講師を務めるワークショップ「ニュースケッチング~スマホと3Dプリンタで採集する中之島~」が開催される。対象は中学生以上(小学生以下は保護者同伴)で、参加時はスマートフォン(カメラ付き携帯端末)を持参する。定員は10名程度で、参加希望者はこちらの予約フォームから申し込む(先着順)。参加無料。
2015年04月03日野村佐紀子のインスタントフィルム写真展「UTSUSHIYO 映し世」が4月9日から5月11日まで、表参道のアートスペース「AM」で開催される。同展は野村にとって都内初となるインスタントフィルムによる写真展。彼女が発表を意識せずに、気持ちのおもむくままに撮りためてきた作品のうち約100点が出展される。ときに予期せぬ変容をもたらし、保存の過程によってはケミカルな反応を生み出すインスタントフィルム。そこに、瞬間を切り取るカメラマンとしての彼女の美意識と思想、感情が融合し、濃厚な時間のエッセンスを浮かび上がらせた。なお、今回展示される作品のうち16点は、同時刊行の写真集『moments』にも収録される。25日には野村佐紀子が来廊し、トークショーが行われる予定だ。野村佐紀子は1991年より写真家の荒木経惟に師事。その後、東京を中心にヨーロッパ、アジアで展覧会を行うなど、グローバルに活動している。男性のヌード作品が有名。代表作は漆黒の闇の中で仄かに浮かび上がるモノクロ作品集『黒闇』や『nude/a room/flowers』など。その他、超小型カメラを用いた『夜間飛行』、デジタルカメラで撮影した『hotel pegasus』など、様々な写真メディアに挑戦している。【イベント情報】UTSUSHIYO 映し世会場:AM住所:東京都渋谷区神宮前6-33-14神宮ハイツ301/302号室.会期:4月9日から5月11日まで時間:13:00から19:00まで
2015年04月02日東京オペラシティ アートギャラリーで「高橋コレクション展 ミラー・ニューロン」が開催される。期間は4月18日から6月28日まで。この展覧会では現代アートのコレクターとして名高い、精神科医の高橋龍太郎のコレクションを紹介。草間彌生、舟越桂、名和晃ら52作家、約140点の作品がかつてない規模で出展される。その中には、名和晃平が高橋のために制作した「PixCell-Lion」など、今回が初公開となる作品も見ることが出来る。なお、展示会名の「ミラー・ニューロン」とは、他者との共感や模倣行動を司るとされる、脳内の神経細胞を指す単語。これを、高橋は日本のアートと文化を考えるキーワードとして用いた。日本の現代アートにおける“なぞらえ”の手法が、現代アートにおける“模倣”や“引用”などの世界的潮流のみならず、“見立て”や“やつし”といった日本の伝統的な美意識にも通底していることを表している。4月18日と5月24日には高橋によるギャラリートークを開催。当日は多くのアーティストがゲスト出演者として参加する。更に、5月16日には名和晃平と、美術ジャーナリストの鈴木芳雄による対談が行われる予定だ。【イベント情報】高橋コレクション展 ミラー・ニューロンTAKAHASHI COLLECTION:Mirror Neuron会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3-20-2会期:4月18日から6月28日時間:11:00から19:00(金曜日・土曜日は20:00まで。入館は閉館の30分前まで)料金:一般1,200円大高生800円休館日:月曜日(5月4日は開館)
2015年04月02日伊勢丹新宿店本館5階アートギャラリーで、4月8日から14日(最終日18時終了)まで、アーティスト・佐藤翠の作品を展示販売する美術展「佐藤翠 Spring Closets」が開催される。佐藤の作品は、“対象をそのままに細かく描く”のではなく、“対象がもつ魅力、場所の空気感、香り”までもが描き込まれるのが特徴。同氏自身が好むものを題材にされ、キャンバスの中では抽象的な色の帯が絡まり合う中、具体的な対象が描かれ、絵画の平面上には立体性が表現される。佐藤は、新作を発表するにあたり、「その空間全てが特別な場所、私のイマジネーションのクローゼットみたいなもの。美しいものを目にしたときの印象、その場の空気に包まれる体感、上質な素材から得られる感触、そして色や装飾を抽象的に落とし込んだ」と語っている。同店担当バイヤーは、「装飾的でありながらも開かれた空間を持つ佐藤さんの作品は、絵画の歴史上においてアカデミックな実験としても、新たな展開に挑んでいる」と評価する。今回、会場で販売される作品は、「Raspberry closet」(65万円/194cm×162.4cm、アクリル、油彩、綿布、2014年)、「Rose pink closet」(65万円/162.2cm×194cm、アクリル、油彩、綿布、2014年)、「Shoes shelf 4(ローマ字の4)」(25万円/100cm×80.3cm、アクリル、油彩、綿布、2014年)など、春のファッションをテーマとした作品がそろう。会期中の4月12日には同ギャラリーにおいて、「小山登美夫ギャラリー」の代表を務める小山登美夫と佐藤翠によるギャラリートークショー(14時から/予約不要・無料)が開催される。佐藤翠は1984年生まれ。2010年、東京造形大学大学院造形学部で修士課程を修了。13年には、上野の森美術館で開催された「VOCA展 2013現代美術の展望-新しい平面の作家たち」で大原美術館賞を受賞し、同作品は大原美術館にコレクションされた。また、2015年8月には銀座の資生堂ギャラリーで開催される3人展に参加するほか、6月6日公開の映画『トイレのピエタ』(監督・脚本:松永大司、原案:手塚治虫)の展覧会シーンでは自らの作品を提供している。
2015年03月30日