現在3人のお子さんを育てているママさんが、息子さんたちが5歳と2歳のイヤイヤ期につらかったことをご家族に相談されたそうです。相談後から息子さんたちへの関わり方を変えたことでイヤイヤ期を乗り越えられた体験談を紹介しています。 私は3児の母です。子育てのなかで私自身が1番大変で、毎日のように怒鳴ったり泣いたりが多かった時期は、長男が5歳、次男が2歳のイヤイヤ期でした。世間では、「魔の2歳」「5歳児の反抗期」と呼ばれていますが、そう言われているだけのことはあると実感できたほどつらかったです。そのなかでも、乗り越えられたきっかけや大変だったことについてご紹介します。 兄弟喧嘩の対応でつらかったこと息子たちはヒーローものが好きで、兄弟で遊ぶときは戦いごっごをよくしていました。喧嘩になる原因は、変身するおもちゃの奪い合い。長男は順番や貸し借りが守れますが、次男はうまくできず、待てない次男が長男を叩いたり、長男の「貸して」に次男は貸せなかったりして、私も「譲ってあげなさい」と長男を叱ることが増えていきました。 そんな日々が続いて、長男は次男におもちゃを貸さずおもちゃをぶつけるように……。さらに、次男もまねしておもちゃを投げるようになり、私はまた怒る……。そういった負の連鎖が続いて育児がつらく感じていたとき、長男は怒る私に対して「ママなんか嫌いっ!」 っと言ったのです。そのひと言で、もっとつらくなりました。 育児のつらい想いを私の母と姉に相談育児がつらいことばかりで楽しいと思えなかった日が続くなか、私も精神的につらくなって母や育児中の姉に相談。母からは、長男をしっかり見守ってあげなさいとアドバイス。姉からは、男の子の意地はたててあげたほうがいいよとのことでした。 私は長男ばかりに怒ることが多かったので、母と姉のアドバイスは胸にささりました。兄弟が仲良くいられるためには、長男の次男に対する関わり方を叱るのではなくて、私が長男に対しての関わり方を変えることが必要なんだと気づかされました。 長男・次男との関わり方で工夫したこと物の取り合いになったり、遊びから喧嘩に発展したりしたとき、長男に怒ることが多かったので、叱り方から変えようと思いました。叱るときは、私と子どもたちと座って向かい合い、なぜ喧嘩になってしまったのかを話し合うように。 すると、長男なりの理由がそこにはあることを知り、「これは長男の思いをたてるとき」と感じた場合には、次男に我慢してもらう声かけをするように工夫しました。 また、喧嘩を止めるのに怒鳴り声をあげていましたが、「もうそろそろやめないとママ本気で怒るよ」 とやさしく、それでもダメなときは「あ~ママもうカンカンだな、ママ、鬼になるかな~」 と強めな声で叱るようにしました。 関わり方を工夫してよかったこと子どもたちに段階をつけて私が怒っていることを伝えると、いきなり怒鳴るよりお互いに喧嘩をやめようとしていくのがわかり、効果あるかも!と感じました。 一旦、私も子どもたちも冷静になって話すことで、長男・次男の言い分をお互いに知り、仲介役として私が入ることで、穏やかに解決法を見つけられるように。長男の思いをたててあげることで、おもちゃを投げるという行為も少なくなりました。 私は育児において、子どもたちに言うことを聞かせるという関わり方をしてきたように思います。次男が長男と同じように遊べるようになって初めて、私自身の関わり方を変えないと何も変わってはいかないということに気が付くことができました。これからも子どもの年齢に応じて関わり方を工夫していこうと思っています。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:古谷きょうこ2男1女の母。正看護師免許資格あり。育児休暇や隙間時間を利用し、ライターとして活動中。主に妊娠・育児や健康についてのジャンルを執筆している。
2020年11月17日お子さんが体調不良で野菜が食べられなかったことに気づかず、イヤイヤ期のせいだと思って無理やり食べさせようとしてしまったママ。何でもイヤイヤ期のせいだと決めつけてはいけないと反省したママの体験談です。 次女のイヤイヤ期は1歳9カ月ぐらいから始まりました。それまでは、上の子に比べておおらかで育てやすい子だと思っていたのですが、やりたくないことに対してはっきり「嫌、嫌い」というようになりました。イヤイヤ期は成長の証とわかっていながらも、毎日うんざりしていたときに、母として失敗してしまった出来事が……。何でもイヤイヤ期のせいにしていはいけないと反省したエピソードをお伝えします。 2歳目前に始まったイヤイヤ期次女は自由に歩きたいからと抱っこされるのを嫌がり、歯磨きも泣いて拒否、お風呂に行こうと誘っても「嫌、行かない」と逃げ回る日々。中でも苦手な野菜をまったく食べなくなってしまったのには困りましたし、栄養面でも心配でした。野菜の中で食べるのはトマトとブロッコリーのみ。他の野菜は細かくしたりとろみをつけたり、食べるそぶりを見せたら褒めちぎったりと工夫しても完全拒否でした。 いつも以上に野菜を食べないイヤイヤ期に入り、思うように物事が進められず、私自身も疲れてイライラしていました。そんなとき、次女がまったく野菜を食べようとしない日が3日ほど続きました。いつもは食べるトマトも嫌がって食べません。そんな姿をみて私は焦りを感じてしまいました。健康のため、野菜も食べてほしいのにどうして食べないのか……。私は「もう! なんでお野菜食べないの? 食べないとおやつも他に好きなものもあげないからね!」と強い口調で言い、次女を睨みつけてしまいました。 実は体調が悪かった次女怒ってしまったその日のことです。次女が頻繁に口の中を手で触ろうとする姿に気がつきました。そして、口の中を見てみるといくつか口内炎ができていました。その上、今日は体もいつもより熱い。もしやと思い、熱を測ってみると38.1度。病院で診てもらうと「手足口病」の診断。そうなのです、娘がトマトを嫌がったのは手足口病になり、口の中に口内炎ができてしみたからだったのです。まだじょうずにお喋りできない娘は、「口が痛いから食べられない」ということが伝えられなかったのです。それなのに私はイヤイヤ期特有のわがままかと思い、怒ってしまったのでした。 その夜、次女と一緒に寝るときに「◯◯ちゃん、今日はお口が痛くてトマトが食べられなかったんだね。お母さん怒っちゃってごめんね」と謝りました。イヤイヤ期のわがままだと決めつけず、娘の様子をもっとちゃんと観察してあげていれば怒ることもなかったし、病院にも早く連れて行ってあげられたかもしれません。まだ伝えたいことがうまく言葉で表現できないこの時期、なぜ「嫌!」と言っているかを考えてあげないといけないなと反省しました。 イラストレーター/あんこママ監修/助産師REIKO著者:小川恵子5歳と1歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2020年11月13日当時1~2歳、イヤイヤ期真っ只中。手に負えないわが子のわがままには、本当に悩まされました。イヤイヤ期を通して習得したのが「最初にかける言葉を変える」こと。これで、イヤイヤがそのあと早くおさまるようになったんです! 今回は、わが子のイヤイヤに効いた最初のひと言を、シーン別にご紹介します。 自分でできることを「ママやって!」 とイヤイヤ 食事や着替えなど自分でできるのに「ママがやって」と、やろうとしない日がありました。「自分でできるでしょ!」と言うと、イヤイヤが発生です。 こういったわが子の行動は、「甘えたい」メッセージであることに気付きました。「そっか、ママにやってほしいんだね」と最初に言葉をかけてから行動を促すと、すんなりやってくれたこともあります。まずは、甘えたい気持ちを受け止めてあげることが大切なのだと学びました。 おもちゃでうまく遊べなくてイヤイヤ一生懸命に組み立てていたブロックがくずれてしまう……。思うようにいかなくて、よくかんしゃくを起こしていました。最初のうちは「そんなに怒らないで、気にしないの」となだめていましたが、火に油を注ぐようにイヤイヤはますますエスカレート。 そこで「うまくいかなくて悔しいね」と言葉をかけると、イヤイヤがおさまりやすかったです。わが子の悔しい気持ちを共有する言葉をかけることがポイントでした。 手に負えない原因不明のイヤイヤ「どうして泣いているの?」「何が嫌なの?」……質問を投げかけてもイヤイヤがおさまらない。私は泣いている理由を探ろうとしましたが、そんなことは必要ありませんでした。 泣いている理由がなんであれ、「ママに注目してほしい」と信号を送っていたのは確かだったからです。「ちょっと一緒に遊ぼうか」と言って外へ出てみるなど、わが子と向きあう言葉をかけることが解決につながりました。 おさまらないイヤイヤに「うるさい!」と乱暴な言葉を発したこともありました。わが子の感情はエスカレートするだけです。わが子の気持ちに寄り添う言葉をかけることが、解決への近道でした。 イラスト/おんたま監修/助産師REIKO著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2020年11月03日登場人物■ほにゅ:2018年2月生まれ。泣くのが得意な男の子。薄毛。飽き性。笑顔で母をノックアウトできる。■ねむ:2020年7月生まれ。よく寝る女の子。■つぶみ:ほにゅ&ねむの母。すぐムリっていう。一応一生懸命取り組む。■ぺー:ほにゅ&ねむの父。効率的に動きまくる。優しい。声がでかい。イヤイヤ期が加速した上の子への対応は?編集後記子どもが2歳頃になると、イヤイヤ期に悩まされるという方も少なくありません。子どもをなだめたりあやしたりと、親もヘトヘトになることもありますよね。二人目が生まれてお兄ちゃんになったほにゅくん。イヤイヤ期が加速したようで「ドンしないー」と否定形も上手になりました。少し大変な時期ですが、心も身体も成長しているのですね。そして、そんなほにゅくんを正座して見守るつぶみさんご夫婦…なんともほっこりさせられるエピソードをありがとうございました!ままのて編集部イヤイヤ期の記事はこちらつぶみさんの二人目育児のマンガはこちらつぶみさんの二人目妊娠のマンガはこちらままのて公式SNSアカウントままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてください!つぶみさんが描く漫画が動画になりました!ままのてで大人気の育児漫画が動画でも楽しめるようになりました。今後もつぶみさんの漫画動画を随時更新していく予定です。その他の育児漫画や育児に関するお役立ち情報、生活の知恵がたくさん配信されていますよ。どの動画にも字幕が付いているので、赤ちゃんや子どもが寝ているときでも音声なしで楽しんでいただけます。ぜひチャンネル登録してみてくださいね。過去のエピソード著者情報
2020年10月21日こんにちは、かたくりこです。わが家の姉妹・長女こむぎ(4歳)と次女きなこ(1歳)の日常をお届けする「こむぎときなこ」の、第23回です。ただいまイヤイヤ期真っ最中の次女きなこ。「お風呂に入るよ」「イヤ!」「歯みがきをするよ」「イヤイヤ!」「ねんねするよ」「イヤイヤイヤイヤ! いーやーよー!」こんな調子で返事は常に「イヤ!」な次女ですが、長女のイヤイヤ期に比べると、ずっと楽な気がしています。というのも…おねえちゃんがやっていることは自分もやらねばならない、と思っているようで、どんなにイヤイヤごねていても、「こむぎはもうやってるよ」の一言で、ササっと動いてくれます。“自分より少し年上の子”の影響力は絶大です!
2020年10月12日保育士の中田馨さんが、保育園で実践している「安全対策」を教えてくれました。今回はイヤイヤ期でもある2歳児の安全対策についてです。自分でしたい、活発になる、興味関心がある時期だからこそ気を付けたいポイントを詳しく解説! こんにちは、保育士の中田馨です。「保育園で実践している安全対策」の第4回目になります。今回は、2歳児の赤ちゃんの安全対策について話します。 自分でしたい時期だからこそ気をつける2歳になると「自分でしたい!」という気持ちがグングン育ち始めます。自立への第一歩を踏み出そうとしているこの気持ちを、できる限り尊重してサポートしたいですね。でも、そんな時期だからこそ気をつけたいことがあります。 たとえば、椅子に自分で座りたがったり、トイレにひとりで行くと言ったり、手を自分で洗うと言ったり……。「ママはこないで! 自分でするの!」とサポートをさせてくれないこともあります。 踏み台などは安定したものを使用し、踏み台の端っこを踏んでバランスを崩しそうなときは、さりげなくママの足で踏み台を支えます。子どもの体に触れていなくても、いつでも支えられるように「じゃあ、ママ見ているね」と言ってそばで見守りましょう。 活発になる時期だからこそ気をつけること2歳になると、これまで以上に動きが活発になり、走って跳んでととても元気です。家の中がフローリングなら、靴下を履いていると滑って転倒することもあります。靴下を脱ぐことは大前提として、滑りにくいマットやカーペットなどを敷いて保護しましょう。テーブルや棚の角は保護してあると安心です。 また、ソファーやベッドの上で遊んでいたら転落して、そばのテーブルで頭を打ったという話もよく聞きます。安全な環境で遊ばせるようにしましょう。 興味関心が強くなる時期だからこそ気をつけること周りの物や大人が普段していることに、興味関心を強くもつ時期でもあります。たとえば、ママが毎日使っている化粧品、パパの髭剃りなどにも興味をもつので「私もやってみたい!」と思うことでしょう。特にカミソリは子どもが使ったら危険です。男性用だけでなく、女性用の眉毛そりなども子どもが触ると皮膚を傷つけてしまうこともあります。子どもに触ってほしくない物や危険な物は、子どもの手が届かないところに置くようにしましょう。 また、窓を開けて換気をしているときも要注意です。窓が開いていると、子どもはのぞき込みたくなります。安易に登ってしまえる踏み台は、窓から転落する恐れがあるので窓のそばには置かないようにします。ベランダも同様です。踏み台でなくても、植木鉢・脚立・段ボールなど、ベランダにあるものに登って、転落につながることもあります。ベランダは見落としがちになりますので、今一度、安全確認をしましょう。 2歳になったら外出先でも注意して外出先での転倒などは、大きなケガにつながることがあります。特に、交通事故は命の危険もあります。気をつけたいのは車道への飛び出しです。大人なら道を渡るときに、右左を見て確認するのが身についていますが、子どもはそうではありません。「あれ、おもしろそう!」と思ったら、一目散に向かって急に走り出します。そんな子どもの発達を知ったうえで、道路を歩くときは必ず手をつなぎましょう。 また、駐車場も油断できません。車のそばに子どもが立っていても、運転手からは見えない場合があります。車が発進したときなど大変危険ですので、駐車場でも子どもの手を離さないようにしましょう。 また、高い場所に上りたがる時期でもあります。自分の背丈よりも高い石垣に上ってみるチャレンジはとても楽しいことですが、必ず大人がすぐに支えられる距離で見守ります。「ここに登るときは、必ずママと一緒だよ」という約束もしましょう。 子どもによって興味関心はさまざまです。今回、一例としてお話ししたこと以外にも気をつけることがあると思います。子どもがケガをする前に、今考えられる大人ができる対策をもう一度見直してみましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年10月05日2~5歳の子供に訪れるといわれているイヤイヤ期。個人差はありますが、多くの子供はイヤイヤ期が始まると、親が何をいっても「イヤ!」と拒否し、世話をされることも嫌がり、大声で泣いたり怒ったりします。そんな子供に対し、親は途方に暮れ、時にはイラついてしまうことも。1歳の息子さんを育てながら、日常の出来事を漫画にしている、はみだしみゆき(@HamidashiMiyuki)さんは、いつか息子に訪れるであろうイヤイヤ期を不安に感じているそうです。イヤイヤ期を迎えている女の子が叫んだ想いに涙ある日、はみだしさんは息子を保育園へ連れて行く最中、イヤイヤ期を迎えているらしき女の子を見かけました。息子のイヤイヤ期を想像しては、震える日々です…成長の上で大切な過程とは言え本当に大変なんだろうな…だけどその大変な日々の中にも、幸せな瞬間、我が子が愛しいと思える瞬間がたくさんあると信じたいです✨ #イヤイヤ期 #育児漫画 #保育園 pic.twitter.com/KZTmscY1wQ — はみだしみゆき (@HamidashiMiyuki) October 5, 2020 「家に帰る!」と、登園を嫌がっていた女の子を見て、ますますイヤイヤ期を不安に思う、はみだしさん。しかし、女の子が「母親と離れたくない」という理由で泣いていたことが分かり、ほろりと涙を流したのでした。女の子の気持ちを知ったはみだしさんは、「イヤイヤ期は大変だろうけれど、その日々の中でも、我が子を愛しいと思える瞬間がたくさんあると信じたい」と語っています。イヤイヤ期を不安に思っている多くの母親が、はみだしさんの言葉に共感し、元気をもらったことでしょう![文・構成/grape編集部]
2020年10月05日現在2歳10カ月の息子は、1歳6カ月ごろから徐々にイヤイヤ期が始まりました。息子のイヤイヤスイッチが入ってしまうと、私がどんな声を掛けようが何をするのも拒否! 泣いて大暴れすることもあるので、息子への対応に困ることも多々あります。そんなある日の夜、まだ寝たくない!と息子のイヤイヤが始まり、もうヘトヘト……。そこへちょうど帰宅した夫が状況を察し、息子へかけた言葉に思わず感激……! そのときの体験談をお話しします。 寝たくない息子vs早く寝てほしい私私は1日の終わりの寝かしつけは、いかに短時間で終わらせるかが勝負だと思っています。早く寝てくれればそのあとの時間は私の自由時間! そのためにも日中はできるだけ散歩や公園で遊んだり、家ではおもちゃや粘土、折り紙をしたりと思いっきり遊び、夜は息子がぐっすり寝られるようにしているのです。 でもイヤイヤ期が始まってからは、息子はどれだけ疲れて眠くても「まだ遊びたい!」「寝たくない!」と言うことが多くなりました。 寝かしつけのころには⋯日中は家事もしつつ息子と同じように遊んでいるので、寝かしつけのころには一緒に寝落ちしてしまうこともあるくらい私もヘトヘトです。そこに息子のイヤイヤが始まると正直イライラしてしまい、「もう知らない!」と思わず言ってしまうことも……。 そんなある日の夜、息子が寝たくないとイヤイヤしている最中に夫が帰宅してきました。「パパも寝ようかな」と夫が布団にくると、息子は寝たくないとさらに大暴れ! あーまた始まった……と私は呆れていました。 笑顔で息子を抱きしめて言った言葉イヤイヤする息子を見て夫はなぜか笑顔。そして息子をぎゅっと抱きしめて「じゃあ朝まで起きていられる? 寝ちゃだめだよ~」と。まさかの夫の対応に私はびっくりしましたが、見ると息子も「起きてられる!」と笑顔になっていました。そのまま夫と息子は布団でごろごろしながらおしゃべり。気づくと息子は寝ていたのでした。 私は、息子がイヤイヤ期だから仕方ないんだと思い込んでいた部分があったのかもしれません。息子に早く寝てほしい、自分が早くゆっくりしたいという気持ちが強すぎたのかな……と反省しました。 このときの夫は息子の気持ちに寄り添ってあげていたから、息子も笑顔になったんだと思います。私はいつも息子のイヤイヤにばかり気を取られ、イライラしがち……。まだまだイヤイヤ期は終わらないですが、ちゃんと息子の気持ちを汲んで声を掛けたり、対応したりすることを日々意識したいです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:小松潤子2歳男の子と0歳女の子の母。幼稚園教諭・保育士資格を保有し、4年間教育現場に携わる。現在は育児、美容の記事を中心に執筆中。
2020年09月25日1歳半ごろから始まったわが子のイヤイヤ期を振り返ってみると、自分でしたいのにじょうずにできないときに、特に泣きわめいたり、怒って地団駄を踏んだりしていたように思います。気持ちや時間に余裕があるときは、「待つ」「代弁する」「笑わせる」という主に3つの方法でイヤイヤを鎮めていました。 本人が納得いくまで待つよく覚えているのは、靴を履くときについ私が手出しをしてしまって、怒らせてしまったことです。子どもが自分で履きたいことはわかっているのに、見ているとまどろっこしくなって手伝ってしまう……。何度これで失敗したことか……。 育児書には「手を出さずに見守る」よう書いてありましたが、私は見ているとどうしても手が出てしまうので、なるべく見ずに、隣に座って「待つ」ようにしていました。じっと見ていなくても隣にいれば様子がなんとなくわかりますし、見ないほうがイライラしなくて気持ちがラクでした。 気持ちを代弁する「1~2歳の子どもはまだ自分の気持ちを言葉でうまく表現できないので、なぜ自分が“イヤ”なのかを伝えられなくて怒っている。気持ちを代弁してあげると落ち着くことがある」と知り合いの保育士さんから聞き、原因がわかるときは「足がうまく入らないんだね」とか「ブロックがなかなかはまらないね」とか、具体的に言葉にしていました。 それで急に泣き止むわけではないのですが、言葉にすることで私自身が「そうか、この子はこれでイライラしているんだ」と納得でき、少し寛容になれました。 笑わせて気をそらせる何が嫌なのか原因がよくわからないときは、笑わせて気をそらせるようにしていました。 具体的には、おなかを指でツンツンつついたり、くすぐったりします。笑うと気持ちが切り替わるようです。ますます怒らせてしまうこともあるので、ギャンブル的要素もありましたが……。子どもが笑ってくれるとこちらの気持ちもほぐれ、私も笑うことができ、お互いにいい影響があったと思います。 こういったイヤイヤ対処法を知っていたからといって、いつもうまくイヤイヤを鎮めたりかわしたりできたわけではなく、まともに向き合って母親の私も怒って怒鳴ったり泣いたりすることがありました。しかし、「この方法でうまくいった」という経験が自信になり、少しずつわが子の扱いがうまくなっていったように思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/manami.koiso監修/助産師REIKO 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2020年09月19日早い子なら1歳半ばころからはじまる「イヤイヤ期」。なんでも「イヤ!」と拒否し、自己主張する時期ですよね。成長の過程とはいえ、ほとほと疲れてしまったママ・パパの心を軽くしてくる記事を「HugKum」で見つけました。「HugKum」とは?小学館の子育てサイト「HugKum(はぐくむ)」。小学館の幼児誌・学年誌『ベビーブック』『めばえ』『幼稚園』『小学一年生』や単行本に掲載された情報などをもとに、ママ・パパが、わが子と一緒に「やりたい」の種を見つけたり、子どもの夢を応援できるような、一歩先ゆく知育、科学、アート、スポーツ、食、エンターテインメントなどの最新情報をお届けするサイト。子育て情報満載の「HugKum」はわが家の次男は2歳10か月。いわゆる「イヤイヤ期」わが家の次男は絶賛イヤイヤ期。長男(小1)にも「イヤイヤ期」はありましたが、今、考えると「お兄ちゃんのイヤイヤ期はかわいいものだった…」と思う日々。元来の末っ子気質(甘えん坊で生意気とよく聞きます)に、イヤイヤが合わさって、もう本当に疲労困憊しております。私のすることなすこと気に入らないようで、3歳を目前にして知恵のついたイヤイヤを発動するので、やはり「早く終われー!」と叫びたくなります。もしかして次男と相性があわないのかも!?と悩み、2人目なのに余裕のない自分を責め、疲れ果てていた私の心を軽くしてくれたのが「HugKum」のこちらの記事。▶※「HugKum」の記事を引用して、紹介します。世界中の2歳児が「イヤ!」「NO!」朝から夜まで「イヤイヤ!」ばかり、こんなのはうちの子だけ?と悩んでしまうかもしれませんが、心配は無用です。実は世界中の子どもが2歳から3歳ごろにかけて「イヤ!」と言うことがわかっています。アメリカでは「NO(ノー)!」、中国では「不(ブゥ)!」と言うのです。日本では一般的に「イヤイヤ期」と呼ばれているこの時期のことを、発達心理学の世界では「第一次反抗期」と言います。しかし、これはおうちの人に不満があって反抗しているわけではありません。↑ご機嫌の時は、まだまだかわいい2歳児イヤイヤは反抗ではなく自立への第一歩2歳ごろになると、心の発達に伴って「自分でチャレンジしたい」という探求心が芽生えてきます。しかし、なかなかうまくできずイライラしてしまいます。そのもどかしい気持ちをうまく伝えられず、「イヤ!」と癇癪を起こしてしまうのです。「自分でやりたい!」という欲求がどんどん出てくるというのは、発達においてとても重要であり、自立へと向かう第一歩です。この時期を大切にすることで、チャレンジ精神旺盛で意欲的な人に育っていくのです。ふむふむ…世界中の2歳前後の子をもつママ・パパが一緒に苦しみ、奮闘しているということがわかって少し心が軽くなりました。「イヤイヤ期」はまさに発達において重要な時期、今後の子どもの性格形成のためにも、親は大きな心で子どもの心に寄り添っていかねばですね!続きは「HugKum」で!「HugKum」では、誕生から3歳ごろまでの子どもの心の発達の様子を解説しています。またイヤイヤ期がどんなふうに始まって、どう卒業していくのか、年齢別の対処法も具体的に紹介しているので、気になる方は続きを読んでみてくださいね。▶<あんふぁんWeb編集部>
2020年09月11日2歳の男の子を育てている、みゅこ(@myuco8)さん。みゅこさんは、息子さんを育てながら気が付いたことなどを、絵日記にしています。イヤイヤ期の対処法を試してみたら…?幼い子供が、2〜3歳にかけて迎えるといわれている、イヤイヤ期。自己主張が強くなる時期のため、食事や着替えなどを頑なに嫌がったり、大声を出して動き回ったりと、多くの親が苦労することでしょう。みゅこさんの息子さんもイヤイヤ期を迎えているそうです。そこで、なんでも「嫌」と答えるのを見越して、さまざまなことを息子さん自身に選ばせる『イヤイヤ期対処法』を試してみたのですが…。イヤイヤ期対処法を試してみたら…(2/2) #育児漫画 #育児絵日記 #イヤイヤ期 pic.twitter.com/UZ7KKHR3Z2 — みゅこ@育児絵日記 (@myuco8) August 29, 2020 あまりにも理不尽…!一つひとつ、息子さんに選ばせ、ふりかけをご飯にかける許可を得たみゅこさん。しかし、みゅこさんがご飯にふりかけた瞬間、息子さんは「ふりかけいやない~!」と怒ってしまったのでした。その後、ふりかけがかかった面を見えないようにご飯をひっくり返すと、嫌がることなく食べたとのこと。また、「3分後には『いる』『食べる』っていう」というひと言に、みゅこさんがイヤイヤ期に頭を悩まされていることがうかがえます。投稿には、さまざまな声が寄せられました。・分かります!共感しすぎて爆笑しました。・うちの子はまだ、イヤイヤ期がきていないのですが、恐ろしすぎて震えています。・まじで本当にこれ!理不尽すぎる。うちは「どっちがいい?」と聞くと「どっちも嫌」と拒否されます。子どもを育てる親にとって、イヤイヤ期は本当に大変です。つい、イライラしてしまうものですが、周囲の人に頼ったり、気持ちを聞いてもらうなどして、乗り切りたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年08月30日幼い子供が、2〜3歳にかけて迎える『イヤイヤ期』。自己主張が強くなる時期のため、食事や着替えなどを頑なに嫌がったり、大声を出して動き回ったりと、多くの親が苦労することでしょう。次女の『イヤイヤ期』を目の当たりにした母親は…?4歳と1歳の娘さんを育てる、さざなみ(@3MshXcteuuT241U)さん。さざなみさんは、自身が幼い頃、よく大泣きをしていたといいます。しかし、それを見ていた母親は、なぜか常に笑っていて…。頑是ないイヤイヤ期に突入しました(笑うしかない) #育児 #育児漫画 #イヤイヤ期 pic.twitter.com/SVQWhbLHRa — さざなみ (@3MshXcteuuT241U) August 26, 2020 あれこれと工夫を凝らすも、次女が求めていることが分からず、泣き叫びながら転げ回る姿を見て笑うしかなかったさざなみさん。自分の精神を正常に保つためにも、笑顔で見守るのが最善な方法だと判断したのです。そして、さざなみさんは「泣く私を笑って見ていた母親の気持ちがようやく分かった」と、当時の出来事を思い返すのでした。さざなみさんは、一連の出来事を漫画化してTwitterに投稿。多くの親から共感の声が寄せられています。・分かります!何のことか分からないからいろいろと試しているうちに、どんどんドツボにハマっていきますよね…。・あれ?うちとまったく一緒の状況だ。・私の子供もイヤイヤ期がひどすぎて笑ってしまいます!大の字で動かなくなった時、一緒に「イヤイヤ」と叫んだら、泣き止んだことがありました。ちなみに、さざなみさんは後日、次女が求めていた「たーしぃちゃ」の意味が、新しいお茶のことだと分かったそうです。もし、自分の子供が泣いている理由をどうしても理解できない場合は、笑ってその場をやり過ごすのも手かもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2020年08月27日最近何かと話題に事欠かない彼(笑)5人目にして最強のイヤイヤっぷりで、私もまさか5人目でこんなに苦労するとは思ってもみなかったのですが。そんな彼のイヤイヤパターン。今までも色んな進化を遂げてきたのですが、ここ最近【リズミカルジャンピング】にさらなる進化を遂げました。イヤイヤがピークになると本人も何に対してイヤイヤしているのか分からなくなってくるのか、先日はイヤイヤ中に突然ズボンとパンツを脱ぎ捨てて、お得意の【リズミカルジャンピング】イヤイヤを披露してくれました。それまで私も度重なる理不尽なイヤイヤにイライラし始めていたのですが、この光景に思わず吹き出してしまい(そばにいた長男も同時に 笑)更に怒らせてしまうという惨事を引き起こしてしまいました(笑)少しでも自分の要求が通らないと、すぐにイヤイヤを爆発させる末っ子。そんな状態が続くと、流石に私も爆発してしまいそうになるのですが、そんな時は上の子達の時にもやっていたこれ。子どもがイヤイヤしてる様子ってね、わが子だとイライラしてくるのに、他のお子さんがイヤイヤしてると微笑ましくなったりしませんか?その状態に持って行くんです。つまり、【客観的に観察する】んです。もう何しても収まらないし、「完全お手上げ!!」ってなったときはイヤイヤを直視せず、携帯の画面を通して観察するんです。すると、意外と爆発しそうな怒りが収まったりします。※ただし、撮ってる事がバレると『何撮ってんねん!!』と更にイヤイヤさせる危険性があるので注意が必要です(笑)なお、自宅限定の実践方法です!まだまだ続きそうな末っ子くんのイヤイヤ期。お互いに爆発してしまわないように、上手に付き合っていきたいと思います。
2020年08月26日娘は2歳のころイヤイヤが最高潮になり、母親である私には手に負えないときが多々ありました。そんなとき、保育園の先生の声かけはまさに魔法の言葉! 先生たちの神対応や園生活での経験を通して、イヤイヤ期を乗り切った体験を紹介します。朝からぐったりの送り出しわが家では保育園の送り迎えを主に母親である私がおこなっていました。自転車で送り出してそのまま出勤し、帰りも自転車に乗って職場から直で迎えに行くという流れでした。しかし、娘が2歳のときにイヤイヤが最高潮になり、それまでスムーズにできていた送り迎えに苦戦するようになったのです。 朝、「服が気に入らない」「靴を履きたくない」「保育園に行きたくない」……と、出る直前になってもイヤイヤで大暴れしている娘を担いで外へ。自転車に乗っても喧嘩をしながらやっとのことで保育室に送り出し。そんな日が続き、朝からぐったりしていました。 迎えから帰宅までに苦戦する日々お迎え時間も大変でした。イヤイヤ期真っ只中の娘は、保育室に迎えに行くと「まだ遊ぶの!」「ママ嫌い!」とだだをこねて怒り出し、玄関に行くまでにひと苦労だったのです。 さらに、玄関を出てからも大変! 駐輪場でも「自転車に乗りたくない」とのけぞって抵抗したり、自転車の前カゴに乗せても立ち上がったりして大騒ぎ! そのころは、迎えから帰宅まで30分もかかる日が多々ありました。 先生のやさしい神対応に感謝!!娘とうまく関われない不甲斐なさで悲しくなり、保育園の先生に話をすると思わず涙してしまったときもありました。すると先生は、「お母さんも頑張ってるよ。〇〇ちゃん(娘)も頑張ってる。うまくいかないときもあるよね」 と励ましてくれました。 また、いつまでも帰ろうとしない娘に「一緒に帰ろう」 と促してくれたり、「今日もやってるな」 といじりながらもさりげなく声をかけて、自転車に乗せてくれたり。先生の数々のフォローに、感謝する日々でした。 成長とともに乗り越えたイヤイヤ期先生たちの関わりをまねようとしても、親ではなかなかうまくいかず、結局喧嘩になったり甘えモードになったりしていた娘ですが、成長とともに少しずつ話を聞いてくれるようになりました。 また、友だちと一緒に帰ることがうれしくてスムーズに帰れるようになったり、異年齢の子との関わりによって自分を律することができるようになってきたりして、だんだんと激しいイヤイヤ期が過ぎていったのです。 きちんと娘の思いを受け止めてあげなければと思いつつも、忙しさで余裕を持てないことが多くありました。そんなとき、保育士さんのさりげない関わりや、やさしい言葉に救われました。 また、頑張って対応しようと思っていた私ですが、親以外の人が関わることで子どもも気分が変わることに気づきました。また、親が甘えさせてもらえる環境があったことに今でも感謝しています。 監修/助産師REIKO作画/やましたともこ 著者:斎藤ますみ1児の母。保育士として働く傍ら、自身の出産・子育て経験をもとに、妊娠・出産・育児に関する記事を中心に執筆している。
2020年08月24日私は4歳、2歳半の息子、生後6カ月の娘を育てているパパです。イヤイヤ期とは無縁だと思っていたところに、急に訪れた次男のイヤイヤ期。長男のときはそこまでひどくなかったのですが、次男は少し前までイヤイヤ期真っ盛りでした。私たち夫婦が、「魔の2歳児」となっていた次男と向き合い、実践した方法を紹介します。 イヤイヤ期は他人事だった長男のときはイヤイヤ期がほとんどなく、困った経験はしたことがありませんでした。そのため、お店の中で「あれ買ってー!」と言いながら床に寝そべり手足をバタバタさせている他の子どもを見て、「お母さん大変そうだな」とどこか他人事だと思っていた私たち夫婦。 そんななか、次男が2歳を迎えたころにイヤイヤ期が始まり、対応した経験がほとんどなかったので私たち夫婦はどうすればいいのか悩みました。 声をかけて抱きしめてあげる家、外出先に関わらず、突然始まる次男のイヤイヤ。対応がわからず、「静かにしなさい!」「ダメって言ってるでしょ!」と叱ってしまっていました。叱ってしまうと次男は余計ヒートアップ。そこで夫婦で話し合い、まずは叱らずに声をかけて抱きしめるようにしました。 「嫌だったの?」などと声をかけて抱きしめると、次男は少し安心したかのように大人しく落ち着いてくれました。もちろん落ち着かないときもありますが、少し効果がありました。さらに、お店の外や別の場所に移動するとよりイヤイヤが落ち着くときもあり、効果的だったように感じました。 その先にある楽しい見通しを伝える私が声をかけて次男を抱きしめても、その場をおさめることができないことがありました。そのときは、これから先の楽しい見通し、例えば「家に帰ったらおやつを食べようか」「公園に行こうか」などと次男に伝えるように。イヤイヤしているときは現状に不満があったり、ただ嫌だと感じていることがあると思いました。 そのため、これから楽しいことが待っていると感じてくれたり、別のことに目を向けることで気分を変えたり気持ちを切り替えることができ、落ち着いてくれることが多くなりました。この方法は次男にとってはより効果的でした。 突然訪れた次男のイヤイヤ期。怒ってばかりでは余計にイヤイヤを増長させていました。しかし、声をかけて抱きしめて、その先にある楽しい見通しを伝えてあげることで落ち着いてくれることが増えるように。これからも夫婦で話し合いながら向き合っていきたいと思います。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:西川しょた普段は看護師として勤務する4歳と2歳の息子、0歳の娘の父。育児に関する体験談を中心に記事を執筆している。
2020年08月17日イヤイヤ期の子どもに手を焼いているママは多いことでしょう。ついイライラして言いたくはない言葉を吐いてしまったり、子どもを否定してしまったりすることもあるのではないでしょうか。このままでは自己肯定感が低い子になってしまうのでは……と不安を抱いている方もいるかもしれません。自己肯定感の高い子を育てるために、言ってはいけないこととは? 一番大事なことは、そのままを受け入れること“自己肯定感が高い子”を育てましょう、という情報をよく目にするようになりました。まず、ひとつ重要なのは、自己肯定感を高く感じることが簡単にできる子もいれば、低く感じやすい子もいるということです。最近、非常に物事に対して気にしやすい性質のHSP(ハイパーセンセシティブパーソン)というのも話題になっています。これも、親の育て方云々だけでは語りきれないものです。 大人だけでなく、子どもにとっての社会も親との関係だけで成り立っているものではなく、子どもの成長にも様々な環境が影響します。そのため、親が子どもに言う言葉を気を付けたからといって自己肯定感が高い子が育つとは限りません。 まずは神経質だったり大雑把だったりという、その子それぞれの性質や性格を否定することなく、ありのままの子どもを受け入れることが大切です。 言わないほうがいい言葉とは自己肯定感が高い子に育てたいと考えても、その子の性質や環境によって左右される部分も非常に大きいので、言葉の選択のみで自己肯定感が高い子を育て上げるのは難しいでしょう。しかし、それでも言わないほうがいい言葉はあります。それは子どもの存在を否定してしまう言葉です。「あなたなんて産まなきゃよかった」「いなくなってしまえばいいのに」というような存在を否定する言葉は避けてください。逆に、「あなたが生まれてくれて本当によかった」「いてくれて本当に幸せ」という言葉は、自己肯定感を高める言葉のひとつになり得ます。 自分が言われたくないことは言わない嫌い、かわいくないなど、自分が言われたくない言葉も避けましょう。自分が言われたくないことを相手に言っているということは、そこに“悪意”が存在します。悪意は子どもの存在を否定しかねません。イライラして、意地悪い気持ちでつい言ってしまったら、きちんと子どもに謝るようにしましょう。 子どもがイヤイヤ言っていてイラッときてしまったら、「我が強くてかわいくない」というような外見や性格など、その子自身の性質について言うのではなく、「そんなに着る洋服を全部イヤというなら、着るのをやめましょう」など事象について焦点を当てるようにすると、存在を否定する言葉を放つことを避けることができるでしょう。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年08月01日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、助産師の高杉絵理さんからメッセージです。 「あれもイヤ、これもイヤ」と何かにつけて泣きわめいたり、暴れたりするイヤイヤ期。子どもの成長過程のなかでもママたちを悩ませることの1つがこのイヤイヤ期です。思い通りにならない子どもへの対応に手を焼き、いつまで続くの?!とやり場のないモヤモヤした気持ち、不安を抱えて、気力も体力も消耗してしまうママたちも少なくありません。そんなイヤイヤ期の原因やラクにイヤイヤ期を乗り切る方法をご説明します。 イヤイヤ期はなぜ起きる?「お着替えするのはイヤ」「ごはんを食べるのはイヤ」などさまざまな場面でみられるイヤイヤは、一見わがままのような行動ですが、これは脳の成長過程に原因があると言われています。 脳は未熟なまま生まれてきて、成長に伴い機能も成熟していきます。幼児期にはまだ脳は発達途中で、このような本能的な欲求を抑える抑制機能が十分には育っていません。これが「イヤイヤ期」の原因です。脳の発達が進み、抑制機能が育ってくるとイヤイヤも次第に治まってきます。 ラクにイヤイヤ期を乗り切ろう!では、イヤイヤ期には具体的にどのように対応したらいいのでしょうか。脳の発達を促し、ラクにイヤイヤ期を乗り切るには「ダメ」と叱って無理に我慢させるのではなく、「子どもが自分から我慢するように促すことが大事」のようです。 たとえば、子どもにもわかりやすいルールをつくり、なぜ我慢するのかを納得させる方法は効果的です。そして、我慢ができたら、ママやパパがしっかりと褒めてあげましょう。子どもは褒められることで自信がつき、また頑張ろうという気持ちになります。 もう少し具体的にみていきましょう。 ラクに乗り切るポイント 1.子どものイヤイヤな感情をまずは受け止めてあげましょう子どもがイヤイヤを起こしたら、まずは「わかったよ、嫌なんだね」と一旦子どもの感情を受け止めてあげましょう。それから、子どもの嫌だという感情を具体的に言葉で表してあげ、「わかっているよ」ということを伝えてあげましょう。大泣きしている場合は子どもは冷静に物事を考えられないので、ある程度気がすむまで泣かせながら落ち着くまで様子をみましょう。 2.親が譲る親が少し譲ったり、子どもの気持ちを別のものに向けるのも1つの方法。子どもが要求していることを少し叶えてあげたり、注意を別のほうに向けてあげるのもいいでしょう。 3.叱るのではなくて子どもの自尊心に働きかけるたとえば「ママは〇〇くんにこうしてほしいと思ってるよ」などと子どもの自尊心に働きかけるような声かけをしたり、危険なことや社会のルールに反することはダメな理由をきちんと説明してあげましょう。 4.少しでも頑張りが見えたらその場で褒める少しでも我慢できたら子どもの頑張りに対してその場で褒めて達成感を与えましょう。大泣きしたあとでも「できた自分」というのは子どもにとって自信になります。 5.根気強くつきあうことが大切最初は効き目が感じられなくても、1~4を試していくうちに徐々にその子の特徴やコツがつかめるようになってきます。親が理解を示しながら根気強くつきあっていくと、子ども自身の成長もあいまって、徐々に自分をコントロールする力が身についていくでしょう。 まとめイヤイヤ期は事あるごとにイヤイヤされ、毎日そばにいるママはとてもつらいですよね。しかし、毎日のようにイヤイヤを繰り返すこの時期は脳が発達している証拠です。ママやパパがそう理解してあげて、子どもの脳の成長をうまくサポートできればずいぶん気持ちもラクになります。子どもは昨日よりも今日、今日よりも明日と着実に一歩一歩成長していきます。ママがどっしりと構えていれば子どもは安心して成長していきます。こんな風に寄り添えるのも今の時期だけ。 ママもリフレッシュしながら、子どものイヤイヤも楽しんで、成長をのんびり見守ってあげたいですね。 監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2020年07月21日息子のイヤイヤ期を経験するまでは「とにかく泣き叫ぶ」「どうしようもない」という印象でした。しかし、実際にはイヤイヤの理由はいつも明確で、うまく対処できれば回避できるように感じました。個人差が大きいとは思いますが、うちのイヤイヤパターンとその対処法をお伝えします。 集中していることを中断させられるとき2歳の息子がおもちゃで遊んでいるときや動画を見ているとき、無理にやめさせようとすると「まだ遊んでるの!!」と本気で怒られます。言うこと聞かないな〜とイライラしていましたが、突然やめさせられるのは自分だって嫌だよなと思うようになりました。 そこで、早いうちから「もうそろそろやめようか〜」「お片づけできる?」と何度も声をかけるようにしました。すると、声かけのあと数分待てば自分のタイミングでスッとやめてくれるようになったのです。私自身に根気強く声かけできる心の余裕、子どものタイミングを待てる時間の余裕があることが重要となるため、セルフコントロールを心がけています。 欲しいものが手に入らないときスーパーでお菓子、ジュースを手当たり次第に欲しがる息子。「ダメだよ」と言うとイヤイヤもヒートアップし、収拾がつかなくなって逃げるようにスーパーを出ることも。 そこで、欲しがるものを1つは買ってあげるようにしています。そうすれば1つ目から否定する必要はなくなり、2つ目を持ってきたときは「どちらか1つだよ。どっちがいい?」と聞くようにすればOK。息子も本当に欲しいものを考えてくれるようになりました。 たまに、気をそらす作戦として「これ持てる? 重いかな〜?」と牛乳パックなどの少し重めのものを渡すことも。「持てるよ! ほら!」と本人も楽しくなって、物欲から気をそらすことができました。 自分が行きたい道に行けないとき保育園から家への帰り道は、ひとりで歩くときの3倍の時間がかかります。家とは真逆の方向を指差して「こっち! こっち行く!」と言うことは日常茶飯事。ある程度の回り道であれば行くのも手ですが、できれば最短ルートで帰りたい。 そんなとき私は、「あっちはブーブーがいっぱいで、ガシャーンてなるよ(危ないよ、という意味)!」「ほら、こっちに行くとバスが見えるよ!」「今日はパパが早く帰ってくるから、早く帰らなきゃ!」とたくさんの言葉を身振り手振りでオーバーに伝えるようにしています。まだ息子が言葉を理解していない時期から続けており、意味は理解できずとも「何かただならぬ理由がありそうだ......」という顔をしてついてきてくれるようになりました。 わが家での対処法をお伝えしましたが、もちろんうまくいく日ばかりではありません。何をしてもだめで、「も〜!!!」とイライラが爆発してしまうことも。それでも、自我形成に重要とされるこのイヤイヤ期の息子の感情を否定することなく、かつ自分も疲れずに楽しく受け流していけたらいいなと思っています。 著者:高橋さちこ2歳男児の母。新卒で営業職に就き、妊娠を機に退職。その後就活・保活に成功し、現在は働きつつ妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年07月18日魔の2歳児と言われるイヤイヤ期。苦労しているママは多いと思います。例にもれず、わが家にも娘のパワフルなイヤイヤ期が到来しました。もう知らないよと突き放したり、わかるわかるとなだめてみたり、時には死んだふりをしてみたり(笑)。そんな中で、娘に効いたあるひとことを発見したので紹介したいと思います。第2子だから?女の子だから?激しいイヤイヤ朝起きてから寝るまで、何を言っても「ややー!」な2歳の娘。自分でできないのに自分でやる!親が決めることは何でも「ややー!」な毎日。一度イヤイヤが発動すると、どんどんエスカレートし、ひっくり返り、足をばたつかせ、大粒の涙を流しながら狂ったように大声を発します。なんとかこの激しいイヤイヤが発動しないようにと、娘に気を遣いながら過ごす毎日…。現在4歳の息子もイヤイヤ期はありましたが、それほど苦労せずにすんなりと過ぎたので、娘のイヤイヤ期に「これは第2子だから?女の子だから?なんて手強いんだ」と頭を抱えていました。外での対処に疲れ、一緒に出掛けたくない日も公園では、気に入らなければひっくり返り、スーパーではカートを押したい、商品を触りたいと大騒ぎ…。好奇心旺盛なのはいいことですが、危ないことや社会のルール的にNGなことはこちらも譲れません。ダメと止めるとイヤイヤが発動。外で激しいイヤイヤが始まると、なんだか人の目が気になってこちらも焦ります。怒ってもなだめても落ち着かず、暴れ狂う娘を抱えて、その場を強制退場するのは日常茶飯事。疲れ果てて上の子にまでイライラしてしまう始末です。スーパーに娘を連れて行くのが怖くなり、徒歩2分のスーパーをとても遠く感じるようになりました。お出かけ前にイヤイヤ発動!ピンチを救ったひとことある日、出発時間が決まっているときに、ここぞとばかりにイヤイヤが発動。晴れているのに、「ながぐつはいてく!」と言ったのに対し、「スニーカーにしよう」と言ったら、「ややー!おでかけしない!」とはじまりました。娘はどんどんヒートアップし、なぜか洋服をすべて脱ぎ始め、玄関でオムツ一丁で大泣きして叫んでいます。こちらもあせって共感したり、自分で選ばせたり、手を尽くすもまったく効かない…。もう無理だ!と、時間通りに出発することを諦めて、「気持ちをわかってあげられなくて」「ママの都合に合わせてもらって」と、いろいろな理由を思い浮かべながら、『ごめんね!』と謝ったら、なんと娘が泣きやみ、急に落ち着き始めたのです。えっ!?とこちらが困惑しながらも、おそるおそる服を着ようと促すと、素直に服を着てくれるではありませんか。しかも、自分でスニーカーを手に取り、「クックはく!」と。「ありがとうね」と伝えると、にっこり笑って「おでかけするー!」とすっかりご機嫌になったのです。結果的にこの日は予定通りに出発でき、一日を穏やかに過ごすことができました。先に謝られると必要以上に怒ることができなくなる!?現在もイヤイヤは相変わらずの毎日ですが、娘には『ごめんね』のひとことが効果的なようです。大人でも先に謝られると、それ以上怒れなくなり、すっと落ち着くことがありますよね。すべてではなくても、何らかの形で自分の言い分が相手に通じたと感じるからかもしれません。娘も『ごめんね』と言われることで、ママに自分を分かってもらったと感じているのかなと思います。千差万別のイヤイヤ期ですが、もしかしたら、この『ごめんね』で落ち着く子がいるかもしれません。手に負えないイヤイヤが発動したら一度試してみてください。<文・写真:ライターさつき>
2020年07月14日子育てにおいて、多くの親の頭を悩ませるもののひとつが、子どもの「イヤイヤ期」です。そもそも、イヤイヤ期にはどんな意味があり、その時期の子どもにはどう接するのがいいのでしょうか。カリスマ保育士として各種のメディアでも活躍する、てぃ先生にアドバイスをもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹ただ成長している子どもに、親がついていけないだけ子どもの「イヤイヤ期」は、一般的に1歳半くらいから始まり、終わりの時期はまちまち。ピークは2〜2歳半です。この時期の子どもにはなにが起こっているのでしょうか?それは、自我の芽生えです。それまではお父さんやお母さんに言われたことに素直に従っていたのに、「そうしたくない!」といった感情や思考が自分にあることに気づき、親の言うことになかなか従わなくなります。もちろん、これは子どもの成長にとって重要なプロセスです。ところが、それまでは人形のように言うことに従っていた子どもが突然歯向かってくるため、親の側はびっくりしてしまいます。子どもはただ順調に成長しているだけなのに、その変化に親がついていけず、親が勝手に困ってしまうという状態になるのです。もちろん、必要な成長のプロセスにいる子どもの側には、「よし、親を困らせてやろう」なんて気持ちはまったくありません。でも、この時期の子どもは、「お父さんやお母さんに負けたくない!」という気持ちはもっています。スーパーでお菓子をねだるのも、そのお菓子を本当に欲しいと思っているわけではなく、親にお菓子を買ってもらうことで、「お母さんに勝った!」という気持ちを得たいがための行動である場合もあるわけです。子どもの「嫌」という言葉に込められた気持ちは?では、イヤイヤ期の子どもに対して、親はどう接するべきなのでしょうか。イヤイヤ期の子どもは、感情や思考が自分にあることに気づくと同時に、たくさんの葛藤やストレスも感じています。なぜかというと、言語能力が未発達だからです。1歳半の子どもでも、頭のなかでイメージしたり考えたりしていることはたくさんある。でも、それらを言葉にする力はまだありません。そのために生じる、「自分はこう思っているのに、わかってもらえない」といった葛藤やストレスが、イヤイヤ行動につながるのです。そこで、子どもの気持ちをわかろうとする努力が必要になります。子どもの「嫌」という2文字の言葉には、どんな気持ちが込められているのか?そこをしっかりと考えましょう。着替えを嫌がっているとしたら、「まだ遊んでいたいから着替えたくない」と思っているのかもしれないし、「この服が好きじゃない」とか「お母さんはまだパジャマのままなのに、なぜ僕だけ着替えないといけないのか」と思っているのかもしれません。そうして、「嫌」という言葉に込められた子どもの気持ちを推測したら、「まだ遊んでいたいの?」「この服が好きじゃないの?」と、どんどん言葉にして投げかけましょう。幼い子どもは自分の気持ちを言葉にできないのですから。子どもの気持ちを推測し、投げかけ、「あなたの気持ちがわかったよ」と共感すれば、子どもの葛藤やストレスは軽減し、イヤイヤ行動も減っていくはずです。こっそり手伝って、子どもに達成感を味わわせるまた、「自分でできた!」「自分で決めた!」という気持ちを子どもにもたせることも大切です。子どもが葛藤やストレスを抱えてしまう要因には、自分の気持ちを言葉にできないことのほか、理想の自分と現実の自分とのギャップも挙げられます。自我が芽生えた子どもは、理想の自分像をもっています。着替えをするにも、「自分はうまくできる!」と思っているわけです。でも、実際にやってみると、袖のほうに頭を入れてしまうなどうまくいきません。その事実に葛藤やストレスを感じてしまうことが、イヤイヤ行動につながるのです。そういった葛藤やストレスを感じさせないように、「自分でできた!」という気持ちをもたせることが大切になります。子どもがうまく着替えられないときに、「じゃ、お母さんがやってあげるね」と言ってあからさまに手伝ったとしたらどうでしょう?「自分はうまくできる!」と思っている子どもに「うまくできなかった……」と感じさせてしまいますよね。また、先にお伝えしたように、「お父さんやお母さんに負けたくない!」と思っている子どもに「負けた……」と感じさせてしまうことにもなる。これでは、イヤイヤ行動は収まりません。そうではなく、こっそりと手伝うことを意識しましょう。着替えだったら、子どもが服に顔を突っ込んでもがいているときに、気づかれないように服を引っ張るなどしてうまく着られるようにリードすればいい。そのタイミングで、お父さんやお母さんから「ひとりで着替えられたね!」と言われたら、子どもは強い達成感と満足感を得られ、イヤイヤ行動は減っていくでしょう。また、「自分で決めた!」という気持ちを子どもにもたせるには、子どもにチョイスさせることを推奨します。イヤイヤ期の子どもは、なんでも自分で決めたいという時期にあります。そこで、「この服を着なさい」と親が決めるのではなく、2パターンでもいいので「この服とこの服、どっちがいい?」と選ばせるのです。そうすれば、「これは自分で選んだ服なんだ、自分で決めたんだ」と子どもは感じて、達成感や満足感を得られます。それでも、子どものイヤイヤ行動に対してつい感情的になって叱ってしまうこともあるかもしれません。そんなときは、素直に謝りましょう。大人は難しく考えすぎです。「子どもの行動に対して叱ったのに、それを自分から謝るのは変じゃないか」なんて考えるかもしれませんが、子どもはそんな複雑なことを考えていません。親は子どもに対する自分の行動を反省したなら、素直にシンプルに「さっきはごめんね」と謝ればいいのではないでしょうか。『保育士てぃ先生のつぶやき日誌 きょう、ほいくえんでね…!!』てぃ先生 著/マガジンハウス(2019)■ カリスマ保育士・てぃ先生 インタビュー記事一覧子どものイヤイヤを減らすコツは、こっそり○○すること【てぃ先生インタビューpart1】子どもが甘えん坊すぎて困るなら、親はシンプルにコレをすればいい【てぃ先生インタビューpart2】(※近日公開)「ひとり遊び」に熱中してこそ、友だちとも遊べるようになるワケ【てぃ先生インタビューpart3】(※近日公開)園生活の様子が心配なら、子どもにこんな質問をしてみよう【てぃ先生インタビューpart4】(※近日公開)【プロフィール】てぃ先生(てぃせんせい)1987年2月8日生まれ。関東の保育園に勤める男性保育士。ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常をつぶやいたTwitterが好評を博し、フォロワー数は50万人を超える。著書『ほお…、ここがちきゅうのほいくえんか』(KKベストセラーズ)は15万部、Twitter原作の漫画『てぃ先生』(KADOKAWA)は20万部を超えるヒットを記録。他に、『ハンバーガグー!』(ベストセラーズ)、『せんせい!きいて! 園児がくれた魔法のことば』(リクルートホールディングス)などの著書がある。現在は、保育士の専門性を生かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディア等で発信。全国での講演活動は年間50本以上。他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」の創設と就任など、保育士の活動分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年07月13日こんにちは、保育士の中田馨です。4回にわたりお届けしている実際に保育士がしているイヤイヤ期のテーマ別の対応方法ですが、今回は「睡眠でイヤイヤ星人」をお届けします。 睡眠でイヤイヤ星人への基本的な対応方法睡眠に関することで子どもがイヤイヤ星人に変身すると、ママ自身も眠たい時などは、本当につらいものです。夜や朝早くにイヤイヤ言われると、ご近所へ「声が聞こえていないか? 迷惑になっていないか?」なども心配。これが毎日続くとママもへとへとになってしまいます。実は、うちの娘は「睡眠でイヤイヤ星人」になることが多く、寝る前の時間がとっても怖かったことを思い出します。 睡眠でイヤイヤ星人への基本的な対応方法は、以下の4つです。【1】先の見通しを伝える【2】ママが本気で寝てしまおう【3】気持ちを受け止める【4】気持ちを受け止めて抱きしめるでは、具体例を挙げながら説明します。 布団から出たくないイヤイヤ星人朝起きるとき、お昼寝から起きるときに「まだ布団から出たくない!」と、イヤイヤ言うことがあります。時間がある場合はゴロゴロさせていても大丈夫ですが、お出かけするのにそれをされると大変です。無理やり起こそうものなら、大泣きして起きてからのその先が全く進まない、という経験をしたママも多いのではないでしょうか。このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいのでしょうか。まずは、先の見通しを伝えてみましょう。「保育所に行くから、朝ごはん食べるよ」などと、これからの予定を伝えます。でも、それだけではきっと動いてくれません。ですので数字が読める子には時計を見せて「長い針が“5”に来たら起きるよ」と言います。数字が読めない子だったらタイマーをつけて「ピピピって鳴ったら起きるよ!」と、起きる目安を伝えます。ただ「起きて」というよりもずっと効果的です。 まだ寝たくないイヤイヤ星人もう寝る時間なのに「まだ寝たくない~!」と言って寝室で遊びだすイヤイヤ星人。部屋を暗くしても、ママが寝たふりしてもお構いなしで、おめめをギラギラさせて遊ぶ子どもに、ママやパパは「さぁ、どうしたものか」と思ってしまいます。このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいのでしょうか。ママは寝たふりではなく、本気で寝てしまってください。イヤイヤ星人は知っています。自分が寝たら、ママが布団からいなくなることを。子どもが寝たらやりたい家事やママの自由な時間を楽しみたい気持ちもあると思いますが、一緒に布団に入って朝早くに起きる生活にシフトチェンジしてみるのもおすすめです。 まずは「今からは寝る時間」ということを、子どもの目を見て伝えてください。そして、「ママは寝るね。おやすみなさい」と言ってママが本気で寝たら、「一人で起きているのは、ちょっと寂しいかも」と気づいて、自分から布団に入ってきます。 子どもと一緒に寝てしまおうという決心できたら、「子どもが寝たら、あれとこれをしなきゃ!」という焦りがなくなるので、ママも気持ちがラクになります。 いつもの布団じゃないとイヤ!イヤイヤ星人敷き布団や毛掛け布団、タオルケットがいつもと違ってイヤイヤ言うことがあります。「いつもと一緒」が子どもにとって安心なのでしょう。でも、洗濯をしていてまだ乾いていないなどで、いつもとは違う場合もありますよね。このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいのか。まずは、いつもの布団じゃないことへの不安の気持ちを受け止めることです。「いつものタオルケットが良かったね」っと言って抱きしめてあげましょう。そして「今、洗濯していてビチョビチョだから使えないんだよ」などと使えない理由を言います。きっと、それでも納得できないでしょう。そんなときは、「いつものタオルケットが良かった」という気持ちを受け止めたまま抱っこしてあげましょう。 「その気持ちをママはわかってるよ」と、子どもに伝えるだけで子どもは自分の気持ちを受けとめてもらえたと安心して、そのうち寝てくれます。 寝るのは絶対ママの横がいい!イヤイヤ星人パパと寝てほしいのに、「寝るときは絶対にママがいい!」と言ってイヤイヤ言うことがあります。寝るときに誰か特定の人の横がいいと言うのは良くある話。ママもパパも子どもと一緒に布団に入れるときは、それでも問題ないでしょうが、何か用事があるときにそれを言われると少し困ったものです。このようなイヤイヤ星人にも、ママ(パパ)がいいという気持ちを受け止めます。例えばパパと寝たい場合は「パパと寝たいね」と気持ちを受け止めます。次に「今日パパは、お仕事があるから一緒に寝れないの。だからママと寝ようね」と、一緒に寝ることができない理由を簡単に伝えます。これだけでは子どもは納得できないので、「少しだけパパに抱っこしてもらおう」と提案し、パパの抱っこで安心させます。このときの抱っこは、慌てず1分くらいギュー!っと包みこんであげてください。 うちの娘の場合、「お兄ちゃんととママの間に寝たい!」というイヤイヤ星人でした。兄は兄でママの隣がいいので、二人の間で喧嘩が勃発!なんてことが度々起こっていたことを思い出しながら書いていました。大人もそうですが、寝るときは安心した環境の中で寝たいものです。寝たくない!これじゃイヤ!ということは、大好きな環境で安心して寝たいということなのだと思ってあげてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年07月10日こんにちは、保育士の中田馨です。4回にわたりお届けする「実際に保育士がしている、イヤイヤ期のテーマ別の対応方法」ですが、今回は「食事でイヤイヤ星人」をお届けします。 食事でイヤイヤする子への対応方法1日3回やってくる食事。子どものことを考えていろいろな食材を使ったり工夫しながら料理を作るのに、ひと口も食べずに「イヤ!」と言ってプイっと横を向いてしまうなんて経験をしたことがあるのではないでしょうか? ひと口でも多く食べてほしいのが親心ですが、頑なに口を開いてくれないとどうすることもできません。無理やり口に入れるわけにもいきませんので、悩むママも多いことでしょう。 食事でイヤイヤ星人への基本的な対応方法は以下の4つです。1.食べない食材があっても良しとしよう!2.食事には決まりがあると伝える3.十分に甘えさせる4.ある程度子どもの思いを尊重するでは、実際に保育所であった具体例を挙げながら見ていきましょう。 苦手な食べ物をひと口も食べないイヤイヤ星人苦手な食べ物をひと口も食べてくれないイヤイヤ星人はとっても多いものです。私の保育所のイヤイヤ期の子どもたちは全員がそうと言ってもいいくらい。例えば、きのこが苦手な子の場合、きのこ単体ではもちろん食べません。えのきと一緒に数種類の野菜を汁物にしたら、じょうずにえのきだけをよけて食べます。ハンバーグにしいたけを練り込めば、その香りに感づいて食べてくれません。このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいのでしょうか? まずは「食べない食材があっても良しとしよう!」と思うことです。苦手な食材の1つや2つ大人もあると思います。なので、苦手な食材が多少あっても問題ありません。まずは、えのきが入っているのに汁物を食べようという意欲がある子どもを認めます。「今は、きのこを食べなくてもいいや」と思いましょう。 とはいえ、将来的に食べてほしいと思うなら、子どもが苦手な食材も定期的に食卓に出して、その存在を見せ続けます。親が「おいしい!」と食べているところを見せることが大切です。 椅子に座らないイヤイヤ星人食事中にすぐに椅子から逃げ出したり立ち歩いたりする子がいます。つい追いかけてしまいたくなるところですが、それはNG。食事のマナーとして、立ち歩いて食べるのはよくありませんが、それよりも立って歩いて食べているときに、食べ物を喉に引っ掛けてしまうことのほうが怖いのです。このようなイヤイヤ星人には「食事には決まりがあるんだよ」ということを伝えます。例えば、食事は座って食べるということもその1つ。座らないと食べさせないという家ルールをつくってしまうのです。 追いかけて食べさせると「歩いて食べてもOKなんだ」という認識になりますので要注意です。また、椅子から逃げ出した子どもに対して「待て待てー!」など大きなリアクションで対応すると、子どもはママに反応してもらって楽しいと思ってしまいますので、座らせるときは「椅子に座るよ」っと淡々と対応しましょう。 自分で食べられるのに食べさせてほしいイヤイヤ星人手づかみ食べもスプーンやフォークなどを使って食べることもできるのに、急に「ママ、食べさせて!」と自分で食べなくなる子がいます。ママとしては、「もう、自分で食べられるでしょ?」と思うことでしょう。このようなイヤイヤ星人には、十分に甘えさせましょう。ママに「食べさせて!」と言ってくるのは今だけの話です。子どもが成長するなかでは、心の充電がたくさん必要な時期があります。充電の方法はその子によって違います。この子の場合は、食事の時間に出てきたのかもしれません。ママが食べさせてあげたとしても、「じゃあ、自分でもひとさじ食べてみよう」と誘うのはもちろんOKです。 スプーンもまだなのにお箸で食べたがるイヤイヤ星人まだ、手づかみ食べがメインでスプーンすらうまく使えないのに、パパやママの様子を見て「お箸が使いたい!」と言ってお箸を持ちたがる子がいます。持たせなかったら大泣きするので、持たせていいものか悩むところです。 このようなイヤイヤ星人には、ある程度子どもの思いを尊重しましょう。ある程度というのは、子ども用の短いお箸を用意して持たせるのはOKです。食具に興味を持つことは頼もしいものです。ただ、お箸は子ども用のものを必ず大人がそばで見守りながら食べてください。 イヤイヤ期全般に言えることですが、子どもがイヤイヤ言い出したらすぐに解決することはできません。いつもの3〜4倍は時間がかかるかなと大らかな気持ちで対応しましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年06月27日3人育児のなかで全員が絶賛イヤイヤ期の毎日。どの子に何を言っても返ってくる答えは「イヤ!」か「だめ!」で、母親である私自身どうしていいのかわからずにイライラする日もたくさんありました。そんなどうしようもなくなったときにどのようにしていたのかをご紹介します。 始まりは突然に…イヤイヤ期って本当にあるのかな?と思うほどお利口さんでよく笑う1番目の子ども。だんだん食事などでも好き嫌いが出てきた1歳半のころ、噂に聞くイヤイヤ期はまだまだ来ないものだと思っていました。 しかしある日の食事中に突然「イヤ!」と言い始め、びっくりしたのを覚えています。ママから見ると何がダメなのかまったくわからないけれど、だんだん「イヤ!」や「ダメ!」と言われることが多くなってきて、これが噂に聞くイヤイヤ期か……とぐったり。今となればまだまだかわいいイヤイヤでした。 2番目のイヤイヤ期1番目の息子が3歳になったころ、イヤイヤがとても激しくなってきたと感じていました。そんな息子に手を焼いていましたが、かわいい悪魔がもう1人誕生。2歳になる2番目の娘が、やることすべてに「イヤ!」というようになってしまいました。 最初のうちは気のせいかな? お兄ちゃんのまねかな?なんて思っていましたが、明らかに意思のある「イヤ」に、白目になってしまうような感覚になりました。 まさかのあなたも!?1番目と2番目のイヤイヤ期に手を焼く毎日で、てんてこ舞いだった私。唯一、素直に抱っこさせてくれていた1歳の3番目の娘の存在にとてもありがたさを感じていました。 でもお兄ちゃんとお姉ちゃんのイヤイヤを毎日見ていた3番目も、あるときからママのすることすべてに「イヤ!」と言うようになってしまったのです。 イヤイヤ期との付き合い方1歳・2歳・3歳の同時に起こったイヤイヤ期に、ママである私もイヤイヤ期になってしまいそうでした。そこで試した方法が、“ママもイヤイヤ期になる作戦”。 子どもたちが誰かイヤというと、「ママもイヤー!」と駄々をこねます。そうすると、普段は困り果てているママなのにどうしたのだろう?と思うのか、キョトンとした顔で自分たちがイヤと騒いでいたのを忘れてくれました。 3人同時のイヤイヤ期に一時期はどうしていいのかわからず、子どもたちが寝静まったあとに泣いていた日もありました。いろいろな作戦を実践して、なんとかイヤイヤ期の子どもたちとそれに立ち向かう自分自身と向き合えたように思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:三上美咲3人の未就学児年子の母。営業職でほぼ不在の夫と5人暮らし。育児をはじめとするさまざまなジャンルについてライターとして活動中。育児については主に自身の体験談を元に執筆している。
2020年06月26日こんにちは。保育士の中田馨です。1歳ごろから徐々に表れ、2歳ごろにピークを迎え、3歳ごろに卒業へと向かっていく「イヤイヤ期」。私の保育所は0~2歳が対象ですので、1年を通して毎日「イヤイヤ期」の子どもと生活しています。 今回から4回にわたり、実際に保育士である私がしている、イヤイヤ期の対応方法を話します。今回のテーマは「お着替えでイヤイヤ」です。 お着替えでイヤイヤする子への対応方法朝起きてパジャマから洋服へお着替え、汗をかいたり外遊びで汚れたらまたお着替え、お風呂後にパジャマにお着替え……と1日数回訪れる衣服の着脱の場面。イヤイヤ言いながら、着替えを全身でイヤがるので、うまく着替えることができないこともあります。 衣服の着脱のイヤイヤ星人への基本的な対応方法は下記の3つ。1. 子どもの思いを尊重し、さりげなくサポート2. 着替えが終わらなければ、次の行動ができないことを伝える3. ママ的に多少違和感があっても服を着たならOK では、実際に保育所であった具体例を挙げながら見ていきましょう。 少しでもサポートしたら怒るイヤイヤ星人何でも「自分でしたい」お年ごろのイヤイヤ星人。まだひとりでうまくズボンを履けないのに自分で履こうとします。片方に両足を入れて、違うと脱いで、また両足を入れて……を繰りかえすのを見ていると、つい「こっちに足入れて」と手を添えてしまいたくなります。でも、少しでもサポートすると「触らないで!!」と怒るのがこのタイプ。このような姿が見られたら「子どもの思いを尊重し、さりげなくサポート」をするようにしましょう。ズボンを自分で履きたいと思うその意欲、失敗しても何度も繰り返すその集中力を応援するのです。 もし、できそうなら「ママがここ持っとくね」とさりげなくサポートします。先回りして手伝ってはいけません。何日かじっくり付き合って、脱ぎ着を繰り返しているうちに、一人でできるようになります。着るより脱ぐほうが簡単なので、「自分で着たい脱ぎたい」と言うときは、とことん自分でさせてみるのもいいでしょう。 このタイプは、ある日突然「自分で着たい!」という思いが落ち着いて「ママが手伝って〜」と甘えモードになることもあります。そのときは、ママが手伝ってあげましょう。 「服を着たくない」とすっぽんぽんでいるイヤイヤ星人「服を着たくない!!」と言ってイヤがるタイプもいます。夏ならまだしも、冬の寒い日でも「服を着るのはイヤだ!」と言うので、ママとしては「風邪ひくから、服を着てほしい」と思うのですが、すっぽんぽんのまま遊びだすことも。このような姿が見られたら、「着替えが終わらなければ、次の行動ができないことを伝える」ようにしましょう。ただ、言葉で言ったところでまだ伝わりませんので、ママが体も使って伝えます。 「服を着てから遊ぼうね」と言って、子どもをひざに抱っこします。もしかすると、のけ反って嫌がることもあると思いますが、ママが伝えるのは「服を着てから遊ぼうね」ということだけ。生活には順番があるんだよ、ということを伝えるのです。いろいろ言わなくて大丈夫。子どもはじっとママのひざに座りながら考えています。 そして、子どもが落ち着いたら「さぁ、服を着よう」と声をかけてみてください。「うん」と言って、納得して着てくれることが増えると思います。「服を着なさい!」と注意したり、追いかけて服を着せるよりも効果的です。 「上下ピンクコーデがいい!」と譲らないイヤイヤ星人「自分で服を決める!」と言って、ママが決めた服をボイコットするイヤイヤ星人もいます。普段なら「まあ、良いか」と思えても、お出かけするときに、全身シマシマや上下ピンクのコーディネートをしたいと言い出したら、ママも「今日だけは、それはやめて!」と思ってしまいます。とはいえママの選んだ服は着てくれない。こんなときはどうしたらいいでしょうか。このような姿が見られたら「多少違和感があっても服を着たならOK!」にしましょう。子どもにしてみれば「僕、一番かっこいい!」「私、最高にかわいい!」と思って着ているのです。子どもの自分で選ぶ意欲を尊重します。そして、今しかしないこの姿を写真やビデオに収めてママも楽しみましょう。 「この靴下が好き!」穴が開いても履き続けるイヤイヤ星人「この靴下が好き! 毎日履きたい!」と穴が開いている靴下を履き続けるイヤイヤ星人もいます。他の靴下を出しても「NO!」と言ってボイコット。洗濯物の中から、お気に入りのくつ下を探し出してきてそればっかり履きます。ママとしては、できれば捨てたいけれど、捨てたことがばれたときが怖いので、どうすればいいか悩んでしまいます。このような姿が見られたら「履きたいだけ履かせる」と思ってください。きっとその靴下を履いていると安心するんです。破れている場合は、縫うこともできますし、満足いくまで履いたところで、「そろそろ新しい靴下履こうか?」と誘ってみます。新しい靴下を一緒にお店に選びに行くのも1つです。 その子によって現れ方が違うイヤイヤ期。全身で「イヤイヤ」いう子どもの姿に疲れてしまうこともあると思いますが、そんなときほど、心と心の間にワンクッション置いてみましょう。そうすると「こんなに必死に嫌がって……うちの子、かわいいな」と思えます。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年06月18日2歳ごろから始まるイヤイヤ期。突如、なんでもかんでも「イヤ!」と言われるようになってしまうと、成長の証だと分かっていても悩んでしまうママもきっと多いことと思います。 イヤイヤ期になりやすいママの思考「自分の育て方が悪いのだろうか」「何か対応方法があるはずだ」と思って、解決方法を求めてしまうこともあるでしょう。 今では、本や雑誌、インターネットととても簡単に情報が手に入るようになっています。そこにはさまざまな対応方法が力強いことばで書いてあります。その対応方法がうまくいけばOK。けれど、もしそれらの方法で対応がうまくいかなかったら……。「ちゃんと書かれた通りにやっているのに! どうしてうまくいかないの!」このような思考になったら要注意です。 試行錯誤するのが子育て子育ては人それぞれで、全く同じ状況というのはなかなかないものです。実際に情報通りに対応してみても、そううまくいかないのが現実です。まず、そのことを受け止めましょう。 “うまくいかないのが子育て”それくらいの気持ちを持つことが重要。うまくできなかったからといって自分を責めるのは厳禁です。 どの方法がいいのかいろいろ試してみるひとつとして同じ子育ての状況がないからといって、もちろん、本や雑誌、インターネットの情報が全く役に立たないということはありません。大切なのは、いろいろと試してみるという心の余裕です。この方法はうまくいった。あの方法はうちの子には合わなかった。というように、自分のやり方や子どもに合う方法をじっくり見つけていきましょう。 見つけていくうちに、次のイヤイヤ期が始まってしまうのが子育てなので、もしかしたら思春期が終わるまでずっと試行錯誤が続くかもしれません。しかしながら、繰り返しになりますが、それが子育てなのです。 日々、子育てをしていると、なかなかそうも思えないかもしれませんが、「しばらくは試行錯誤の繰り返しなんだ」とドンとかまえるように心がけてみてください。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年06月13日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは!ドイツでハーフのひとり息子の子育てをしている、ぱん田ぱん太です。2018年バレンタインデー生まれのフリッツ君は、現在2歳を少し過ぎたところ。ここ最近、私はフリッツ君の"アレ"に備えるべく、情報を集めまくっていました。それは…。そうです。小さな子を育てる親たちが、ほぼ確実に向き合わなければならない試練の時期「イヤイヤ期」です。ベストが尽くせるよう、私も事前情報をたくさん収集していましたが…。なんとも不穏な言葉ばかり。イヤイヤ期とは、それほど大変なものなのでしょう。しかし肝心のフリッツ君には、まだそういった兆候は見られませんでした。イヤイヤ期が来る時期も、子それぞれですものね。ところが、ある日のことです。前回の連載記事 「”トラクター愛”あふれる2歳児。外あそび中に見せた、驚きの想像力とは…!?【ドイツDE親バカ絵日記 Vol.20】」 でもお伝えしたとおり、フリッツ君は大の「トラクター」ファン。この日も、一緒にトラクターの載っている絵本を見ていました。絵本の中の緑のトラクターが赤いトレーラーをつけていますが、フリッツ君はどうやらその赤いトレーラーを、隣の赤いトラクターにカチッとくっつけたいと思ったようなのです。私は笑いながら「それは無理だよ~」と軽く言いました。すると、フリッツ君の表情がみるみるゆがみ…。そ、そんなに!?そして、そんなこと言われても!私は冷静に解説を試みましたが、フリッツ君には届きません。そして…。床に寝転がって手足をバタバタ。絵に描いたようなイヤイヤ期です!!事前情報のおかげで「イヤイヤ期と真正面から向き合っても、いい方向には向かわない」と知っていたため、私はとりあえずフリッツ君の気持ちが落ち着くのを待つことに。初めてのイヤイヤ期だからか、このあと比較的すぐに泣き止んでくれました。きっと今後、何をどうしても泣き止まないレベルの”イヤイヤ”が襲いかかってくるのでしょう。我が子の大切な成長過程だということを忘れずに、頑張って乗り切りたいと思います!
2020年05月20日現在、6歳と3歳のやんちゃな男の子2人を育てています。2歳から始まった次男のイヤイヤ期。3歳になった今も、おさまる気配がありません。いつどこで爆発するかわからない次男のかんしゃくですが、わが家での対処法をご紹介します。 とにかく自分でやりたい!長男にはイヤイヤ期というものがありませんでした。そのため、次男のイヤイヤ期が始まったときは、どう対応して良いのかまったくわかりませんでした。次男の場合は、とにかく「自分でやりたい!」という気持ちが強いようです。 例えば、外食中にお手拭きを渡すだけで「自分で取りたかった!」と大泣き。ゼリーのフタを開けて渡すと「自分で開けたかった!」とひっくり返ります。寝言で「それ〇〇君がやる!」と言ったことも……。 どのような行動が次男のかんしゃく爆弾に触れるかわからず、夫も私もかなりストレスが溜まっていました。 少し様子を見る最近3歳になった次男ですが、イヤイヤはおさまらず逆に激しくなったように感じます。かんしゃくを起したときはなだめたり、別の話をして気をそらしたりしますが、一度スイッチが入ってしまうと、自分でも気持ちを落ち着けることができないよう。 足をバタつかせ蹴られると痛いですし、無理に抱っこしようとしても、体をそり返し落ちてしまいそうになることも……。 そのため、ある程度の時間は話しかけたりしてなだめますが、どうしても無理な場合は、何もせずに少し様子を見ます。そうすると次男は「抱っこ~」と言って手を伸ばしてくることが多く、比較的すぐに泣き止みます。 常に質問するまた、何かを出すときや、次男がかんしゃくを起こしそうな行動を取るときは「これは自分でやる? ママがやる?」と細かく聞くようにしています。 忙しいときはかなり面倒なのですが、かんしゃくを起こされ、なだめる時間を考えると、先に聞いたほうが無難です。次男も「聞いて確認してくれている」という安心感があるようです。 他には、次男お気に入りのぬいぐるみを使って「どうして泣いてるの~?」と話しかけ、次男の言い分を聞いてあげるのも効果がありました。 メリットもイヤイヤ期は大変ですが、良いこともありました。たとえば、洋服の着脱。次男の「自分でやる!」が続いたある日、とうとう最初から最後まで完璧にひとりで着替えることに成功。朝も自分で着替えてくれるので、ラクになったのです。 これには「根気よく付き合ってよかった〜」と実感。他にも靴を左右逆にならずに履けたり、ゼリーのフタをひとりで開けられたりと、イヤイヤしながらも日々、成長しています。 どんな対処法をしてもまったく泣き止まないことも多い次男。イヤイヤが始まると「またか~」とうんざりしてしまうことも多いです。しかし、これも永遠に続くものではないと割り切り、次に有効な方法を模索したいと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:竹内優実6歳と3歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2020年05月19日「魔の2歳児」とはよく聞く言葉ですが、わが子のイヤイヤ期は1歳半くらいからスタート。特に「今していることをやめて、次の行動に移る」ときに激しく抵抗し、泣いて嫌がることが多々ありました。イライラして口調が厳しくなると、さらに泣きわめいて手に負えなくなるわが子……。しかし、少しの辛抱がそのあとのごきげんにつながるということに、あるとき気がついたのでした。 行動を変えるときにイヤイヤわが子のイヤイヤは、先輩ママの話を聞く限りではそこまで激しくはなかったようです。しかし「今していることをやめて別のことをする」ときの抵抗がとても激しく、苦労しました。 例えば「もう帰る時間だからこのおもちゃを片づけよう」というときはもちろんイヤイヤ。「公園で遊ぼう」というときは靴を履くのがイヤイヤ。やっと靴を履かせたと思ったら、階段の上り下りが楽しくてなかなか公園に行けず……。「行こう」と促すとイヤイヤ、といった様子でした。 急いでいるときは特にイライラ決まった時間に行かなければならない約束があるときなど、急いでいると特にイライラしてしまって大きな声で怒ってしまうこともありました。 するとさらに泣きわめき、泣き声にさらにイライラするし大声を出してしまった自分に嫌気が差して自己嫌悪……。そのあとのぐずぐずも長いので、「もう嫌!」と思うことが何度あったことか。説明してわかる年ごろではないので、どうしたらいいのかわからず困りました。 ちょっと我慢すればそのあとがラクにある日、でかけようとすると、また階段の上り下りに夢中になってしまいました。その日は急ぐ用事でもなかったので、まあいいかと遊ばせておくことに。15分くらいそうやって遊んでいたでしょうか。満足したのか飽きたのか、素直に車に乗ってくれ、とてもごきげんででかけることができました。 実は私は5分くらいで「早く終わらないかな」ともどかしくなっていたのですが、そこで切り上げさせていたらきっとまた大騒ぎだったでしょう。ちょっとの我慢がよかったのだと思いました。 以来、わが子のマイペースさにイラっとするたびに「ちょっと我慢」と辛抱することで、イヤイヤが少し減ったように思います。もちろん、わかってはいても気持ちに余裕がないとちょっとの我慢もできず、同じ後悔をすることもよくありました。 イラスト:imasaku監修/助産師REIKO 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2020年05月13日私は2歳の男の子と0歳の女の子のママです。2人目(長女)の妊娠期間から始まった息子のイヤイヤ期……。ごはんを食べること、着替えをすること、何でも嫌がり困っていました。切迫早産で自宅安静の間は息子と外出できなくてわかりませんでしたが、2人目を出産後に息子が歩いてくれなくて急に立ち止まる、手を振りほどいてどこかへ行ってしまう、抱っこをせがまれることが多くなっていました。そんななかで見つけた解決策をお伝えします。 道路脇の白線などを電車の線路に見立てて歩く私が住んでいる場所は住宅街ですが、自宅付近に歩道のない道があります。息子がそこで急に手を振りほどいて道の中央へ行こうとすることがあり、本当に困っていました。そんなときに道路の白線を電車の線路に見立てて、「◯◯(知っている電車の名前)発車しまーす!」などの声かけをして、ガタンゴトン、カンカンカンなどと言いながら歩くと、電車が大好きな息子には効果があり、歩いてくれるように。その際、安全のため白線から離れて内側を歩くように注意しました。ただ、歩道がある場所だと息子が車道に近い場所を通りたがり、うまくいきませんでした。 あえて車の多い通りを歩く電車だけではなく、車も好きな息子。今度は車の多い道を選ぶことにしました。車の多い道へ入る前に必ず車道には絶対に出てはいけないこと、歩道を歩くことを約束してから、飛び出せないようガードレールのあるところで車道側を私が歩くようにしました。 そして、車の多い道へ移動。「あ! あれはなぁに?」と車がくるたびに息子に聞きながら歩くと、これも効果あり! 「赤いくるま!」「ダンプトラック!」など大きな声で楽しそうに答えながら歩いてくれるようになりました。 かばんに車や電車のおもちゃを入れておくどうしても立ち止まってしまい、「抱っこして!」と言われてしまったら……。休憩しても気持ちが変わらないとき、車や電車のおもちゃを渡し、手を繋いでいないほうの手で持ってもらい、空中で走らせるまねをしてもらいました。 そして「◯◯(電車や車の名前)気持ち良さそうに走っているね!」などの声かけをしながら歩くと、これも効果あり! お気に入りのおもちゃなのでしっかりと持っていてくれるため、途中で飽きることもありませんでした。 私が2人育児をしていて大変なことの1つが、外出です。娘を抱っこしていると、息子まで抱っこするのはひと苦労。手を振りほどいて走られたら追いかけるのもさらにひと苦労です。外出するときは、これからも息子が大好きな電車や車に頼っていきたいと思っています。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:八木さつき2歳男児、0歳女児の母。ケアマネージャーの資格を取得。妊娠・出産・子育てに関する体験談を執筆している。
2020年04月23日ウーマンエキサイト読者の皆さま、こんにちは!今回は久々、次女オコメのイヤイヤ期話です。言葉が達者になるにつれて、またまた反抗のバリエーションが増えてきました。どんどん増えていく言葉の数々に、成長を嬉しく思うと同時に、なかなかつらい攻撃も増えてきたわけで。何度も何度も、「嫌い」と言われてちょっとダメージが…。もちろん本人に“本気の悪気”は(あるかもしれませんが)ないのはわかっているのですが、まぁ言われて嬉しい言葉ではないですよね。それをわかっているのかどうなのか、寝る直前の絶妙なタイミングで、必ず愛を告白してくれるオコメ。小悪魔すぎる…!わかっています、イヤイヤ期の「嫌い」なんて、返事のようなもの。むしろ自分の意思表示の言葉であり、愛情の裏返しの言葉。わかってはいるんですよ。でもね。私の言葉が伝わったといえばそうなのかもしてません。でも、代わりの言葉があざとすぎる…! 小悪魔2歳児。もうこんなこと言われたら怒れませんよ。ええ。もうしばらく、勝てる気がしません。
2020年03月28日