名古屋港水族館(愛知県名古屋市)では8月2日、ベルーガ(シロイルカ)の「ミライ」が満3歳の誕生日を迎えた。○飼育の難しいベルーガの赤ちゃんが満3歳にベルーガは、哺乳綱クジラ目イッカク科シロイルカ属の海生哺乳類で、大きく丸く膨らんだ「頭」が特徴。この日、3歳の誕生日を迎えたのは、2012年8月2日生まれのオスの「ミライ」。母「グレイ」、父「ホドイ」の間に誕生し、体重は、生まれたときの60kgから300kgになった。"ザ・マイペース"で堂々としており、少々のことでは動じない肝っ玉の持ち主だが、実は繊細なことが最近わかってきたという。同館では、2004年に日本で初めてべルーガの出産に成功。その後2007年に2頭、2010年に1頭、2012年に1頭、べルーガの赤ちゃんが誕生した。しかしながらべルーガの赤ちゃんが順調に育つのはとても難しく、現在生きているのは、2007年に産まれた「ナナ」と2012年に生まれた「ミライ」の2頭のみとなる。「ナナ」は水族館産まれのべルーガとして、日本での最長飼育記録を月々更新中。「ミライ」はそれに続く、"未来"を期待されている。
2015年08月10日涼しげなムードを求めて水族館へ足が向くシーズンの到来。趣向を凝らしたオリジナルな企画で新たなファンを獲得しているのが、昨今の水族館事情です。営業時間外の水族館に入れたり、裏方の施設を覗けたり、飼育員のディープな解説を聞けたり。いつもの見学とはひと味もふた味も違う体験型イベントは、水族館の新たな醍醐味なのです。おとなガイドツアー/葛西臨海水族園毎月「7」のつく日に開催されている「おとなガイドツアー」。バレンタイン時期に開催していた、繁殖戦略をテーマにしたガイドツアーが大反響! 昨年から「おとなガイドツアー」としてあらためて恒例化の運びとなりました。たとえばどんなタイプの個体がモテるのかは、生き物の種によってさまざま。飼育員自身が興味深いと感じているこうしたテーマを、ピンポイントで掘り下げて解説してくれます。これまでのテーマは、ウニ、ナマコ、海鳥など。普段、単体ではなかなかスポットの当たりにくい生物も、このガイドツアーでは脚光を浴びるチャンスがあるわけです。一歩踏み込んだ少々マニアックな内容が、まさに“おとな”なガイドツアーです。<概要>・参加条件:16歳以上・定員:各回10名程度 ※応募多数の場合は抽選・料金:ガイドツアーは無料ですが、水族園の入場料(一般¥700)がかかります。・開催日時(2015年): 7月 7日(火)、17日(金)、27日(月) 9月 7日(月)、17日(木)、27日(日) 10月 7日(水)、17日(土)、27日(火) 11月 7日(土)、17日(火)、27日(金) 12月 7日(月)、17日(木)、27日(日) ※各回12:40~(所要時間約45分) ※8月はお休みです。・申し込み方法:ツアー開始10分前、ガイドツアーカウンターにて<アクセス>葛西臨海水族園東京都江戸川区臨海町6-2-3JR京葉線葛西臨海公園駅から徒歩5分サンシャイン水族館で朝ヨガ!/サンシャイン水族館「サンシャイン女子道」の一環で開催されている「サンシャイン水族館で朝ヨガ」。冬の間はお休みだったのが春から復活、10月まで月に一度、開催されています。オープン前で、水族館は貸切状態。大水槽「サンシャインラグーン」の優雅に泳ぐ魚たちを眺めながら、ゆったりヨガを満喫できます。コナミスポーツクラブ池袋店のインストラクターによる指導で、初心者でも安心、女性ならだれでも応募できるレッスン。月ごとに違うアロマの香りに癒されながら、朝から心身ともにリフレッシュしてしまいましょう。<概要>・参加条件:女性限定・定員:各回35名 ※応募多数の場合は抽選・料金:一般¥2,000 サンシャインカードをお持ちの方¥1,500 水族館年間パスポートをお持ちの方¥1,000・開催日時(2015年): 7月15日(水)、8月26日(水)、9月30日(水)、10月28日(水) 1回目:7:30~8:15、2回目:8:30~9:15(各回45分)・申し込み方法:サンシャイン女子道ウェブサイト 応募フォーム <アクセス>サンシャイン水族館東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティワールドインポートマートビル屋上東京メトロ有楽町線東池袋駅から徒歩5分トロピカル・ナイトステイ&ロッキー・ナイトステイ/鴨川シーワールド水族館で幻想的な一夜を過ごす、好評のナイトステイ。鴨川シーワールドの広い敷地のなか、この夏は2箇所で開催されます。会場となるのは、エイやウミガメのいるトロピカルアイランドと、イルカやセイウチ、アシカなどがいるロッキーワールド。裏方見学や飼育員による動物レクチャー、シャチトワイライトパフォーマンス観覧などを楽しみつつ、寝袋にくるまってお泊まり。レストランオーシャンでの夕朝食ビュッフェもついています。イルカと直にふれあえるワンダフルドルフィン、水族館で特別な「女子会」を体験できるレディースナイトステイなど、鴨川シーワールドでは他にも魅力的なイベントを随時開催しています。<概要>・参加条件:小学生以上(4年生まではおとなの付き添い必須) 寝袋持参(※¥1,050でレンタルあり)・定員:各回80名 ※先着・料金:高校生以上¥12,000(参加当日と翌日は水族館の入園料フリー)・開催日時(2015年): 7月 18日(土)、19日(日)、25日(土) 8月 1日(土)、6日(木)~11日(火)、18日(火)、 22日(土)、29日(土)・申し込み方法:電話(04-7093-4803)(10:00~16:00)<アクセス>鴨川シーワールド千葉県鴨川市東町1464-18JR安房鴨川駅から無料送迎バス約10分ここにピックアップした以外にも、各地の水族館ではユニークなイベントがさまざま開催されています。2015年7月10日にはエプソンアクアパーク品川もグランドオープンするなど、新しい施設のアプローチも気になるところ。子どもたちでごった返す夏休みに突入する前に、ぜひともチェックを。※ご紹介したイベントはすべて2015年の日付となります
2015年07月03日浅虫水族館(青森県青森市)のスタッフブログでは、「イルカたちのバレンタインデー」の様子を公開している。同水族館ではイルカを飼育しており、ショーではバンドウイルカとカマイルカの2種類のイルカが、ダイナミックなジャンプを披露している。2月14日のバレンタインデーを前に、スタッフはオスのイルカにバレンタインデーのプレゼントを贈った。イルカはチョコレートを食べることができないため、スタッフが用意したのは、ハート型の「ゼリー」。いつも水分補給のために与えているものを、ハート型にかたどって作ったという。トレーナーは、準備したゼリーを手に、オスのイルカたちの待つプールへ向かった。イルカたちは、トレーナーの姿を認めると、いつもと同様、そばに寄って来る。トレーナーは、1頭ずつ感謝の言葉を伝えながらハートゼリーをプレゼントした。プレゼントしたトレーナーによると「イルカたちも、嬉しそうな顔をしながら食べてくれました。私たちトレーナーの愛が伝わったかな?」とのこと。
2015年02月26日大阪府大阪市の海遊館では、8月23日に誕生したカマイルカの赤ちゃんと、5月19日に誕生したカリフォルニアアシカの赤ちゃんの愛称を募集している。○元気いっぱいに成長してくれるよう想いをこめた愛称を募集カマイルカの赤ちゃんの現在の推定体長は約100cmで、性別はオス。誕生から1カ月が経ち、赤ちゃんがとても元気に成長していることから、愛称を募集することとした。母親の「アーチ」にぴったりと寄りそって泳ぎ、微笑ましくかわいらしい様子が人気だという。カリフォルニアアシカの赤ちゃんの、現在の推定体長は約100cmで、性別はオス。お腹がすくと母親の「スミレ」のミルクを飲み、夜は一緒に眠る。日中は単独で過ごす時間が増え、アクリルパネル越しに観客と遊ぶ姿が可愛らしく、元気でやんちゃ盛りだという。愛称をつけてれた人の中から抽選で、水槽に入ってカマイルカの赤ちゃんを間近で見ることができる「プチ・ドルフィンスイム」や、アシカの赤ちゃんの暮らしを紹介する「スペシャルバックヤードツアー」が各1名にプレゼントされる。さらに、応募者全員の中から抽選で10名に同館オリジナルグッズが当たる。愛称の募集期間は10月1日~13日。発表は10月下旬予定。応募は同館公式ページに記載されたメールアドレスで受け付ける。
2014年10月03日沖縄美ら海水族館は、6月1日より「黒潮の海」大水槽においてマダライルカの展示を開始することを発表した。マダライルカは熱帯海域に広く分布しているイルカで、体長は1.6m~2.6mとイルカの中では小型。背中から側面にかけて白い斑点模様があり、背中部分の体色は灰色。斑点の密度は個体によって異なり、幼少時にはないが、大人になるにつれて斑点が現れるようになる。沿岸では100頭以下で群れを作ることが多いが、外洋では数千頭で群れを作ることもあるとのこと。展示予定のマダライルカは、和歌山県の太地町立くじらの博物館で飼育されていたもの。トラックやフェリーを用いて2泊3日かけ、沖縄まで輸送された。マダライルカはマグロやハシナガイルカなど、他の大きな魚やイルカと混泳して暮らすことが多く、漁師はマグロの位置を探るために、マダライルカが泳いでいる場所を探すこともある。「黒潮の海」の水槽には、ジンベイザメをはじめとした大型の多種多様な生き物が飼育されており、同館では魚類とイルカの関わりなどの調査研究を目的に、マダライルカの行動展示に踏み切った。同館は「是非多くのお客様に、ショーとは違ったイルカの動きをご覧いただければと思います」と述べている。詳細は公式ホームページを参照のこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年05月31日茨城県東茨城郡大洗町の「アクアワールド茨城県大洗水族館」は、イルカとクジラの魅力に迫る企画展「クジラいるか?~来て・見て・感じる鯨類の魅力~」を、1月19日から5月7日まで開催する。同企画では、クジラ・イルカの生態や進化、水族館での暮らしなどを解説。ハンドサインに反応してイルカたちがトリックを披露する「体験イルカトレーナー」や、実物大のザトウクジラに会える次世代CG映像も登場する。また、企画展に合わせ、トレーナーの話を聞きながらガラス面までやってきたイルカを間近で観察できるプログラム「イルカとあそぼう」を開催。期間中、毎週土曜日に1日2回(10時40分から、13時10分から)、同館2階アクアホールで実施する。さらに、3月17日と4月14日には、銚子沖に生息する野生のイルカたちに、船に乗って会いに行くプログラム「野生のスナメリに会いにいこう」も開催。1日2回(9時30分から、11時30分から)実施され、所要時間はそれぞれ1時間30分程度とのこと。参加費は大人1,500円、小中学生500円、幼児(3歳未満は参加不可)無料。なお、往復はがきによる事前応募制で、締め切りは実施日の2週間前(消印有効)となる。詳細は同水族館公式ホームページを参照のこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年01月11日野生のイルカの群れを見ることができる海が、九州は熊本の天草にあると筆者が聞いたのは半年ほど前のこと。それもイルカの王様といってもいいミナミハンドウイルカが、観光船のすぐ近くまで寄ってくるのだという。真意のほどを確かめるべく、ライターの清田進が天草市五和(いつわ)地区の二江(ふたえ)を訪ねた。「天草イルカマリンワールド」の船は、朝10時に二江港を出港する。これがイルカウォッチングの船旅のはじまりだ。乗船客を見渡すと、家族連れ、夫婦、カップルなど様々だが、中年のオッサン1人というのは筆者くらいのものだ。乗船時間は1時間。このわずかな所要時間の間に、野生イルカの群れになどお目にかかれるのか?そう、すこーしナナメから海面を眺めて進むこと、約10分がたったころか。船首右手に明らかに人間以外の「何か」がいるのだ。われわれがハッと息をのむやいなや、強烈な水しぶきが上がり、その何かが太陽を映す海面に高々と飛び跳ねた。まさしく、ミナミハンドウイルカである。それも3頭!乗客たちは一斉に歓声を上げるが、このイルカたちはなれたもの、悠々とマイペースに高飛びを繰り返している。見れば、高飛びを見せたイルカが行く先にも、20~30頭のイルカの群れが泳いでいる。圧巻である。その昔放映されていたテレビ番組「野生の王国」を思い出させるド迫力。「オオオオル、おるぞ、イルカだアッ」思わず博多弁で叫んだ筆者は、その声で周りの家族連れを驚かせた。それからというもの、船の中は感激の祝祭とでもいう熱狂的な状況に陥った。イルカに向かって必死に手を振り回している老人もいる。面白いのはイルカたちの人間に対する反応だ。ぐんぐん船が寄っていくと、イルカたちは逃げるどころか船に伴走をはじめるもの、中には船に頭を向けて笑っている(ように見える)ものまでいる。思わず船舷(せんげん)から身体を乗り出すと、手が届きそうな至近距離までヤツらは寄ってきては、またすすーっと離れていくのだ。この野生のイルカたち、一体どこに住んでいるのかとガイド氏に問うと、どうやらここ五和地区の二江の先に浮かぶ通詞島(つうじしま)沖らしい。その数、総勢200頭ほど。数グループを作り、通詞島の亀子灯台の近くに住みついているという。沖1kmほどの海面を潮が満ちると東側の鬼池沖まで移動し、引き潮になると再び戻りながら、餌を追ったり、遊んだりして過ごすのだという。そう。「ミナミバンドウイルカ遭遇率100%」のキャッチコピーは事実だったのである。しかも「遭遇」だけではないところがポイントだ。遠くから双眼鏡で野生の群れを眺めるのではなく、ここ天草では、至近距離までイルカが寄ってくるのである!天草の島々と雲仙を遠く望む島原半島をつなぎ有明海へと入っていく、この水道にイルカたちが長いこと住みついているワケは、実のところ謎らしい。しかし、理由はどうであれ、人間の生きる場所のすぐ近くに野生のイルカたちがこんなにも自由に美しく生きているというのはうれしいものだ。船を下りた後も、不思議とあたたかいものが心に残る、そんな天草のイルカウォッチング体験であった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月23日兵庫県神戸市の須磨海浜公園内にある水族館「神戸市立須磨海浜水族園」は、同園内にあるイルカライブ館で、イルカと踊り子による「『ENERGY』絆で見せるよさこい演舞×コラボレーションイルカライブ」を開催する。開催日時は2013年1月14日(月・祝)、11:00から約20分間。同イベントは、イルカと、よさこい演舞団体の「ゑにし」が、和テイストの音楽に合わせて舞を披露する。来場者にも座ったまま、上半身を使った簡単な踊りで参加してもらい、イルカと演舞者、観客が一体となって踊りを楽しむ「総踊り」(演舞者と観客が一体となり、踊りを楽しもうという気持ちがコンセプトとなった踊り)を演出するという。また、イルカたちは、推定年齢20歳のイルカ「マミー」を中心に、尾びれを上下に振る「ふりふりダンス」を披露する。踊り子たちは本館エントランスにも登場し、「演舞」を披露するほか、来場者と一緒に「総踊り」を開催。簡単な振り付けもレクチャーしてくれる。なお、同イベントで踊る「ゑにし」は、関西を拠点として活動する社会人団体で、各地のよさこい祭りでの受賞経歴があるとのこと。詳細は、同園公式ホームページで見ることができる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月13日