皆さんは、ママ友と仲良くできず悩んでしまったことはありますか?今回はママ友カーストでストレスを抱える人のエピソードとその感想を紹介します。イラスト:マリコ(@kusodan_gotohell)子ども同士でトラブル夫が転勤となり、とある町に家族で引っ越してきた主人公。主人公はボスママがトップにいるママ友会に誘われ、無理をして参加していたのです。ある日、主人公の息子がボスママの息子と喧嘩してしまい、主人公は親子で謝罪に行きました。ボスママは「いいのよ」と言葉では許してくれたものの、冷たい様子です。自分の息子だけが悪いわけじゃないと知っていた主人公でしたが、ボスママの前では謝る息子を見守ることしかできません。帰り道で息子から「ママ泣いてるの?」と聞かれ、ますますやるせない気持ちになります。ママ友カーストの関係が子どもにも影響していることを夫にも伝えると「大丈夫じゃないだろ」と言われ…。限界に達した主人公出典:instagram夫と話したことで、自分が無理をしていたことに気づいた主人公。自分の息子とボスママの息子との喧嘩のこともあり、主人公の心は限界に達してしまったのです。そこで夫からの提案通り、主人公は息子と一緒に数週間実家で過ごすことにしました。しかし、主人公と息子が実家に帰って1週間後、ママ友カーストに変化があったと夫から連絡が入り…。なんと、いじめられていたママ友の立場が上がったのです。その理由はいじめられていたママ友の夫が出世したからだと知ってしまい…。予想だにしない出来事が起こり、困惑した主人公なのでした。読者の感想子ども同士のトラブルが、ママ友との関係に影響するのは大変だと思います。ママ友のカーストに、夫の出世が影響するのもゾッとしてしまいました。(29歳/パート)距離をとるのはいいアイディアだと思いました。そんないびつなママ友コミュニティは、誰にもいい影響を与えないですよね…。(22歳/会社員)※この記事はユーザーのエピソードをもとに作成しています。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。
2023年08月07日インド北部、カースト最下層として差別を受けるダリト(ダリット)の女性たちが立ちあげた新聞社「カバル・ラハリヤ」(ニュースの波)の女性記者たちを追ったドキュメンタリー映画『燃えあがる女性記者たち』の公開日が、9月16日(土)に決定。その予告編が解禁となった。本作の舞台は、インドで最も人口の多いウッタル・プラデーシュ州(人口2億人)の中心部。同州は、悪名高いレベルの汚職、女性に対する暴力や社会的少数者への残忍な抑圧が行われていることでも知られる。問題をさらに複雑化しているのは、同州の多くの地域が、メディアにとって闇の地域のままであること。このような背景の中、インドで唯一、カースト最下層に属する女性たちが運営する新聞社「カバル・ラハリヤ」(KL)の仕事ぶりを、本作では目撃できる。KLの主任記者である32歳のミーラは残忍なレイプ事件を取材しており、物語が展開するにつれ、ウッタル・プラデーシュ州に蔓延する暴力、そしてダリト女性であることの難しさが浮き彫りになる。貧しいダリトの家庭に生まれ、14歳で結婚したミーラは、保守的な文化に逆らい教育を受け、KLの記者になった。当時、創刊15年目を迎えた同紙は、デジタルニュースに移行。ミーラはこの取り組みを任され、同社を地域の有力なデジタルニュース社に変革するため、読み書きがあまり得意ではない人も含め、専門的な研修を受けた28人の記者からなるチームを率いる。彼女のチームが初めてデジタルデモクラシーを経験する中、汚職、女性に対する暴力、壊れた道路や不十分な公衆衛生などの問題を報じた彼女たちの映像は人気を集め始め、男性が経営するほかの大手メディアをざわつかせる。映画では脅迫、危険、希望、そして犠牲に満ちたこのストーリーを、主人公のミーラと彼女の活発な”弟子”スニータの視点から見ることになる。なお、公開に伴い、本作を手掛けたリントゥ・トーマス、スシュミト・ゴーシュ監督も来日予定。各界からオピニオンコメントも到着している。スシュミト・ゴーシュ(左)、リントゥ・トーマス(右)監督『新聞記者』のモデルとなった望月衣塑子(東京新聞記者)は、「カースト制のさらに下に位置する『ダリト』の女たちが作り出したメディアが、身分差別社会インドを変革する。侮蔑する男をものともせず、貧困に苦しむ人々と為政者のギャップにカメラを向け続ける。『怯むな、前に進め』。メディアに携わるあらゆる人々がみるべき映画だ」とコメント。また、安田菜津紀(メディアNPO Dialogue for People 副代表/フォトジャーナリスト)は、「カーストの壁、家族という呪縛、世間の目、そして女であること――幾重にも折り重なり、のしかかる差別構造の中、消されてきた声を拾い続ける記者たちの姿は、暗闇の中でなお輝く、民主主義の灯そのものだ」とコメントを寄せている。『燃えあがる女性記者たち』は9月16(土)より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年08月04日カンペール(CAMPER)のユニセックスシューズライン「カースト(KARST)」から、2023年春夏シーズンの新モデルが登場。全国のカンペール店舗ほかにて販売される。石型ソールのスニーカー「カースト」新色「カースト」は、岩場の地型を表す“カースト”から名付けられたユニセックスシューズ。自然世界から着想しており、石の自然な曲線を思わせる、丸みを帯びたアウトソールを特徴としている。ピンクやホワイトなどのワントーンカラーそんな「カースト」の2023年春夏の新作は、ワントーンのフレッシュなカラーリングがポイントだ。ラインナップは、ユニセックスで展開される鮮やかなピンクのほか、メンズにはカーキが新たに加わる。さらに、コーディネートに取り入れやすいベーシックなホワイト、ブラックも用意する。【詳細】カンペール「カースト」新作発売時期:2023年2月中旬取扱店舗:全国のカンペール店舗、カンペール公式オンラインストア価格:27,500円カラー:・ピンク(メンズ 40~43/ウィメンズ 36~40)・カーキ(メンズ 39~44)・ホワイト(メンズ 39~44/ウィメンズ 36~40)・ブラック(メンズ 39~44/ウィメンズ 36~40)※ピンク(メンズ)は、新宿フラッグス店、名古屋ラシック店、公式オンラインストア限定。※カーキは、新宿フラッグス店、公式オンラインストア限定。
2023年03月06日カンペール(CAMPER)は、ユニセックスシューズライン「カースト(KARST)」の2022年春夏モデルを、全国のカンペールショップほかで順次発売する。"石の形"をイメージした「カースト」から新作「カースト」は、岩場の地型を表す言葉"カースト"から名付けられたユニセックスのシューズラインだ。その語源の通り、自然の世界からインスピレーションを得ており、石の自然な曲線を思わせる丸みを帯びたアウトソールが特徴だ。機能性に優れているのもポイント。人間工学に基づいて設計されたラストはフィット感に優れており、快適な履き心地を実現する。またライニングやシューレース、インソールにはリサイクル素材を使用し、環境にも人にも優しい1足に仕上げた。左右非対称デザインの「ツインズ」2022年春夏の新作は、3型がラインナップ。注目は、"左右非対称"のカラーリングが遊び心たっぷりな「ツインズ」。テキスタイルにはコットン素材を使用し、レザーのトゥを組み合わせた。アイレットや踵に配した大胆なパーツが、プレイフルな魅力を放っている。鮮やかなカラーの「セミオープンスニーカー」「セミオープンスニーカー」は、レッドやオレンジを起用した鮮やかな配色が目を惹くデザイン。靴紐は伸縮性に優れたゴム製のものを採用しているため、着脱がしやすいのもポイントだ。上品なフルグレインレザーアッパーのスニーカー様々なコーディネートに合わせやすいスマートなシルエットのスニーカーもお目見え。高品質なフルグレインレザーのアッパーをあしらい、上品な佇まいに仕上げた。カラーはベーシックなブラック、ホワイトに加えて、ポップなオレンジを店舗限定で展開する。【詳細】カンペール「カースト」新作取扱店舗: 全国のカンペールショップ、公式オンラインストア※2022年3月下旬現在発売中。<アイテム例>「ツインズ」26,400円カラー:ホワイト、ブラックサイズ:メンズ 39~44(ホワイト)、メンズ 39~43(ブラック)ウィメンズ 37~40「セミオープンスニーカー」23,100円カラー:レッド、オレンジサイズ:メンズ 39~44(レッド)、メンズ 39~43(オレンジ)ウィメンズ 37~40「カースト」25,300円カラー:ホワイト、ブラック、オレンジサイズ:メンズ 39~44、ウィメンズ 37~40※オレンジのみ、メンズ 40~43、ウィメンズ 37~39※オレンジのみ、メンズは新丸の内ビル店・ 新宿フラッグス店限定・オンライン限定ウィメンズはオンライン限定【問い合わせ先】カンペールTEL:03-5412-1844
2022年04月01日小3からゴールキーパーのレギュラーだったのに、隣町からエース級の子たちが入団してきた影響でベンチに。ずっとキーパーとしてやってきたので、フィールドプレーヤーとしてのテクニックがなく、控え選手として出場することもない。勝利至上主義で、上手い子が偉いというカーストができている。努力は報われると教えてあげたいが、何が正解かわからない。というお悩みをいただきました。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、悩めるお母さんに心を軽くするアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<贈り物をする親の子をえこひいき。暴力暴言もあるコーチを何とかしたい問題<サッカーママからのご相談>はじめまして。よろしくお願いいたします。現在小6の息子は3年生から主にキーパーとして日々頑張っています。4年生の終わり頃、隣町からエース級の子が3人入ってきて、それまでいつもスタメンで出ていたフィールドの子が押し出し式で控えになる機会が多くなりました。そして、その中でも運動神経のよいフィールドの子がキーパーに回され、いつもキーパーをやっていた息子はベンチに座っていることが多くなりました。3年生からキーパー練習メインでやってきたので、フィールドのテクニックは正直言って他の子より劣ります。なのでフィールドの控えとして出場する機会もなく、キーパーの控えでずっとベンチを温めている状態です。勝利至上主義のチームで、指導者から子どもたちに対しての心の指導がありません。親も口出し禁止のルールがあります。勝つことがすべて。強いことがすべて。上手い子が偉い、上手くない子は偉くないというカースト制が生まれ、主導権のある上手い子が好きな子指名してチームを作り紅白戦をしています。いつも最後に指名される子は決まっています。 月一回、県主催のキーパートレーニングがあり、息子もぜひ参加したいということで、車で2時間かけて参加し、専門的なトレーニングを受けてきました。どんどん上達していく息子。すごく自信がついたようです。県内のキーパーの子との交流も深まりいい経験になったなとうれしく思いました。そして、全国大会の県予選が始まりましたが、息子はやはりベンチです。「試合に出なくても、みんなのために自分ができることを探して頑張れ!」息子にそう伝えました。ひたむきに休まず練習に行って、専門的な練習をして頑張っても、実力主義のチームではベンチです。頑張っている息子は子どもたちの中では雑魚扱いです。指導者もそんな空気スルーです。このわだかまりをどうしたらいいのか、努力は報われると息子に教えてあげたいのですが、何が正解かもわからなくなってきました。母親としてどうすればいいのでしょうか。教えていただきたいです。<島沢さんのアドバイス>ご相談いただき、ありがとうございます。見守る側も辛いですね。母さんの悲しみ、頑張りやの息子さんを思う気持ちはお察します。お気持ちはわかるのですが、今お母さんが私に訴えられている内容すべてに共感できないなあというのが正直なところです。■息子さんがレギュラーの時も「出られない子」がいたはず、まずは親の心構えを変えよう頑張っても実力主義のチームではベンチ。競争に敗れた息子さんは雑魚扱い。指導者もそんな空気。そういった負の現実に心を痛め、「このわだかまりをどうしたらいいのか」と書かれています。ここに少しばかり疑問がわいてきます。お母さんは、チームがすべての子どもを平等に扱い、サッカーの楽しさを伝え、心身共に成長させる指導だと理解していたのでしょうか?もし、そうであれば、この扱いに動揺してしまうのはわかります。しかしながら、3年生から主にキーパーとして4年生の終わり頃に隣町からエース級の子が入ってくるまではレギュラーだったわけですね。実力主義のチームなので、すでにその当時他に補欠の子どもや試合に出られない子がいたはずです。できればお母さんの息子さんへのマインドセットを変えましょう。ここでいうマインドセットとは「サッカーをする息子に対しどう向き合っていくか」という心構えです。そこで、ひとつアドバイスさせてください。■自分の子を「弱い人」グループに入れたくない気持ちはわかるが......「努力は報われる」と親が教える必要はないと私は考えます。お母さんは、もしかしたら、とても頑張り屋さんで、子どもの頃からやってきたことやトライしてきたことで成功を収めてこられたのではないでしょうか。そんな成功者がもちやすいものに「生存者バイアス」という概念があります。例えば、交通事故の生存者の話を聞くと、私たちは「あの事故はそれほど危険ではなかった」と判断してしまいがちです。話を聞く相手が全て「生き残った人」だから、そう感じてしまうわけです。そう考えると、お母さんがもし勝ち抜いてこられた方なら「努力すれば報われる」と感じてしまうのは当然です。例えば、スポーツ経験のある親ほど「あの厳しい実力主義の世界を乗り越えたからこそ今の私がある」と思い込みがちです。そうなると、サバイバルした人は途中で脱落した仲間を「弱い人間」と見なすので、自分の子どもを「弱い人」のグループに入れたくありません。■一番大切なことは、前向きに取り組むプロセス私などは、サバイバルできなかった人間です。バスケットボールをしていて、高校時代まで全国大会にレギュラーで出ていました。しかし、大学ではベンチには入れましたが、レギュラーにはなれませんでした。精一杯努力したとも思えませんが、だからといって120%頑張ったとしても活躍できなかっただろうと思います。スポーツをすることで「頑張っても報われないことがある」という現実を知りました。これは勝ち負けが明確なスポーツで得られる、大きな学びのひとつでしょう。じゃあ、届かないと思えば頑張らなくていいのかといえば、それは違いますね。一番大切なことは、頑張って報われることではなく、結果が出なくても「前向きに取り組むプロセス」です。■どんな状態ならサッカーに前向きになれるのかではどんな状態なら前向きになれるのか。それはサッカーが大好きなこと。仲間やチームやコーチが大好きなこと。そして、サッカーを楽しめる自分が大好きなこと。それらが前提としてあってこそ、初めて前向きに取り組めるのです。したがって、お母さんに考えてほしいのは、息子さんがどうしたらサッカーを楽しく続けられるかということです。私が上述したのは、あくまでも大学時代の話です。小学生時代は、実力主義などではなく、試合の出場機会を平等に与えてくれる、指導の本質を理解し、実践しているクラブに預けてほしいと思います。サカイクの読者さんであれば、さまざまな読み物や情報でそのあたりは伝えられているので、たくさん勉強できると思います。■子どもに対しての間違った接し方、扱いとはまた、「何が正解かもわからなくなってきました」とあります。子育てに「これが正しいやり方だよ」といった正解はありません。子どもはそれぞれ違うからです。ただし、「間違い」は共通しています。これは、サッカーの指導も同じだと考えます。子どもにしてはいけないこと。福祉や教育の世界で言う「ミス・トリートメント」(間違った接し方、扱い)は、以下のようなものです。暴力。暴言。子どもを委縮させること。誰かと比較するなどして傷つけること。人権を軽んじたようなパワーハラスメントをすること。セクシャルハラスメントなどなど、たくさんあります。■子どもがサッカーを楽しめているのか、きちんと「傾聴」しよう(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)いま、日本でジュニア(小学生)の指導がどのような方向性をもって行われているのか。そこもぜひ勉強してみてください。日本サッカー協会のホームページにも、子どもに対する大人の理想的な態度や在り方が書かれています。その内容はもしかしたら、息子さんが所属するクラブとは違うかもしれません。とはいえ、もう小学6年生の3学期も間近です。息子さんとよく話して、サッカーを楽しめているのか、どんな気持ちなのかをきちんと傾聴してあげましょう。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2021年11月24日『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)第2話が10月21日に放送された。ビジネスと教育の違いに戸惑う35歳の新校長・鳴海涼介(櫻井翔)が、今回ぶち当たったのは “スクールカースト”というあらたな壁。これは生徒間に存在する上下関係のことで、ここからいじめに発展することもあるという。不祥事を恐れる鳴海は、思いも寄らない方法で生徒を指導。新校長の逆襲にはスカッとしたが、一体ママたちは子どものスクールカーストとどう向き合うべきなのだろうか?■理不尽なスクールカースト…教師たちは楽観視!?2年1組の小山は、腹痛を訴え保健室に通う日々を送っていた。そんな小山について保健教師の綾野(井川遥)は、メンタルの問題ではないかと鳴海に告げる。校長としてもサラリーマンとしても不祥事を避けたい鳴海は小山を呼び出し、その理由が“スクールカースト”にあると知る。この“スクールカースト”こそが今回のメインテーマ。これはルックスや運動神経が良かったり、恋人がいたりする子が上、そうではない子が下という生徒間で起こる階級のこと。小山は、自身の彼女である横井と友人の磯山が、もともと仲が良かったはずの上野をバカにしている様子に耐えられず、学校に来るのがつらいと言うのだ。鳴海は、この問題について職員たちに意見を乞うが「大人が介入すると逆によくない」などと楽観的。そんな教師たちに“予備校の先生は「講師」だが、学校の先生は「教師」だ”と語り、勉強だけでなく生きる上で大切なことや社会の現実も生徒たちに教えてほしいと伝えるのだった。■櫻井翔が喝!「僕に言わせりゃ、くだらないよ」唯一の味方になりつつある真柴(蒼井優)とともに、横井と磯山に話を聞くことにした鳴海。真柴のオブラートに包んだ問いかけに対して、「(私たちが)いじめてるって言うんですか?」と返す2人。それに対して鳴海は「そうだよ」と即答。そして、大人の世界でも派閥やいじめはよくあると話し、学校という小さな世界で上だの下だの言うのは「僕に言わせりゃ、くだらないよ」と言い放つ。そして、小山にフラれたという横井は「くだらないですよ、そんなのわかってます。ごめんなさい、もう(上野)美咲をいじめたりしません!」「私はもう…3軍だから」と言い残して去って行く。真柴は、大人の尺度で物を言うのは良くないと忠告するが、鳴海は自分にはああいう言い方しかできず、何も言わなければ自分が校長をやっている意味がないと声を荒らげるのだった。社会に出ても必ず上下関係はあり、学生時代に存在したスクールカーストで上位だったからといって、社会で上位になれるとは限らない。だからこそ、鳴海の「くらだない」というセリフには「ほんとに、そうだよね」と思わずつぶやいてしまった。けれども学生時代の自分を思い起こせば、学校が社会のすべてだという真柴の意見にもうなづける。毎日楽しく学校に通ってはいたが、その裏では友達にどう思われるか、どう思われたいか、そんなことを考えながら学生生活を送っていたことは否めない。そういった意味で、学生時代に感じていたストレスは相当なものだった。見事なまでに井の中の蛙であり、学校というものが人生そのものだったように思うのだ。■子どもを待ち受けるスクールカースト、ママはどう向き合う?スクールカーストはおもに小学校から起こりはじめ、中高生でもっとも顕著になると言われている。そこから必ずしもいじめに発展するわけではなく、そのなかでも同じ価値観を持った友達と過ごすことができれば問題ない。とはいえ、幼い子どもを持つママたちは、これから子どもたちがそんなカーストに分類されていくのかと思うと恐ろしくも感じるだろう。だが、残念ながらこれは親が解決できる問題ではなく、子ども自身が乗り越えていかなくてはいけない壁なのかもしれない。SNSの普及などから、ママ世代の学生時代とは友だちとの付き合い方も変化。子どもにかかるストレスも想像以上という可能性も十分にある。鳴海の「くだらない」というド直球には納得するばかりだが、親だけは「くだらない」ですませずに、子どもの置かれている状況を把握することが大切だとも感じた。わが子がスクールカーストに悩んだとき、一体なんと声をかければいいのか。おそらくそこに答えはないが「だれでも経験すること」と決めつけず、わが子の心に寄り添うことを忘れずにいたい。■“先に生まれただけ”の鳴海校長に一言もの申す高校生を子ども扱いすることなく、あくまで対等にスクールカースト・いじめについて説いた鳴海のやり方は大胆だったが、結果として横井、磯山、上野の関係性は修復。第1話で奨学金の現実を突きつけられたことで思い悩み、不登校になっていた加瀬も、奨学金を借りて大学に行く決意を固めて再び登校しはじめた。教育はこういうものだと決めつけている教師たちのなかで、なんの知識もない鳴海が“先に生まれただけ”の先輩として生徒たちを導き始めた第2話。小山の保健室通いを知りながら何も手を打たずにいた及川(木下ほうか)に辞任の道を用意するなど、なかなかの手荒さも見せたが、教師の意識改革に向けて突き進む鳴海の表情は明るく、この状況を楽しんでいるようにも見えた。そんなサラリーマン校長の逆襲は爽快そのもの。ただひとつ注文を付けるなら、彼女と5年も付き合っておいて「結婚は考えられない」はちょっとヒドいよ、鳴海先生…。生徒の幸せと同じように、愛する人の幸せも考えていただければ!10月28日放送の第3話では、退職した及川の代わりに鳴海が数学教師として教壇に立つことに。一体どんな授業を進めるのか、楽しみだ。
2017年10月27日スクールカースト、いじめ、家庭環境の経済格差など、これらの問題の渦中に入ってしまった少女の孤独や屈辱に戸惑い、心の叫びが痛いほど伝わる映画『わたしたち』が9月23日(土)公開されます。子どもを主人公にした名作と呼ばれる映画は数多く存在します。でも、それらのすべてが子どもの立場にたったものになっているのでしょうか? 本作は、今を生きる子どもたちの気持ちを代弁し、子どもの心模様が手に取るように伝わってきます。現代の学校における子どもたちの間では、どんなことが起こりうるのか? 大人として考えさせられることが多い作品になっています。■誰にも相手にされない10歳の少女が主人公主人公は10歳のソン。地元の小学校に通う彼女は、スポーツが得意なわけでも、勉強がとりわけできるわけでもない。クラスで“その他大勢”のところにいるさして目立たない存在の女の子。でも、いまの彼女はクラスになじんでいるとはほど遠い。というのも、ついこの前まで仲良くしていたはずのボラが成績優秀で女の子グループを仕切りはじめるとソンへの対応が豹変。完全に距離を置かれてしまいます。これはほぼ誰にも相手にされないこととイコール。ところが、そんなソンに転機が! 夏休み前日の終業式の放課後、転入の手続きにきていた転校生のジアと出会ったのです。家は裕福ながら両親が留守がちで寂しさを抱えるジアと、ソンはすぐに仲良くなり、友情を深めていきます。ソンにとってはこれ以上ない楽しい夏休みが過ぎていきますが、その幸福な日々は続かず…。たまたまジアとボラが同じ塾に通っていたことから、二人は急接近。ソンのクラスでの立ち位置も知ったジアは、瞬く間にボラのグループに合流します。新学期が始まり再びひとりぼっちに戻ったソンは、それでもジアとの関係を修復しようと試みます。■スクールカースト、いじめ。いま、少女に何が起こっている?スクールカースト、いじめ、家庭環境の経済格差など、韓国のユン・ガウン監督はこれらの問題の渦中に入ってしまったソンの心の揺らぎを丹念に切り取っていきます。教室でひとりで過ごすときの孤独感。ドッチボールのチーム分けで最後まで選ばれないことの恥ずかしさと屈辱、さらに自分がチームに入ったことで友人にがっかりされることのやるせなさ。相手のことを思ってやったことが裏目に出てしまったときの焦り。こうしたちょっとしたボタンの掛け違いが、友情に亀裂が生じてしまう恐怖や昨日の友が今日の敵になってしまう哀しみ。ソンの揺れ動く心情が、言葉ではなく彼女の表情やしぐさからこちらへと届けられます。その肉体をもって表現された感情は、言葉よりも強力。そのパワーはソンの心の叫びとなって、こちらへと痛いほど伝わってきます。こうした感情は、おそらく誰もが一度は味わったことがあり、だからこそいたたまれない気分に陥ります。でも、その切実さは同時にけっして目をそらすことができない気持ちにもなるはず。この映画には、ほとんどの子どもが当事者意識をもつほど、無視できない“今”を生きる子どもたちの偽りのない感情と本心が存在します。この映画の舞台は韓国ですが、どの国のどの学校でも起こっていると思われることで、“これはわたしたちの物語だ”と思いを共有する少年少女も少なくないでしょう。■大人たちの形成した社会の縮図の問題点とは一方、親世代にも、ここで描かれる物語は多くのことを教えてくれます。10歳の女の子にとって学校も大きな社会ですが、自分の家族もひとつの大きな社会。そのまなざしは大人へも注がれます。そこで気づかされるのは、子どもは親をよく見ているということ。いい意味でも、悪い意味でも親はわが子に大きな影響を与えている。ちょっと耳の痛い話になってしまいますが、親としては自分が子どもときちんと向き合っているか? 社会の中で子どもに恥ずかしくない立ち振る舞いをしているか? そんなことを考える時間になるかもしれません。いずれにしても、スクールカーストやいじめの問題は子どもだけの問題ではない。現在を生きる大人たちの形成した社会の縮図であることを痛感することでしょう。もしかしたら、これが本作の裏のテーマかもしれません。けっして軽いテーマを扱っている映画ではありません。でも、子どもの心に寄り添ったドラマは、大人も子どもも、きっとすっとその世界には入り込めることでしょう。親子で観て、学校のこと、友だちのことなどを語り合いたい映画です。『わたしたち』9月23日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次ロードショー公式サイト: www.watashitachi-movie.com
2017年09月21日複数の人間が集まれば、どうしても発生してしまう序列関係。ママカーストを扱ったドラマが注目を集めるなど、人ごとではないと感じる人も多いのではないでしょうか。そんな中、近年問題となっているのが学校内で発生する『スクールカースト』。これがきっかけでいじめへとつながってしまうこともあり、重く受け止めなければならない問題と言えます。このスクールカーストは、いったいどのようなことがきっかけで始まってしまうのか……。子どもがスクールカーストで苦しんでいる場合の対処法などをご紹介します。●スクールカーストが発生するきっかけ『最近では、はっきりとした理由がないのに仲間外れのような扱いをされることもあるみたいです。“人と違う”というのが主な理由のようですが、明確に優劣がつく部分とは別のところで発生するようで、自分の子どもが知らず知らずのうちに巻き込まれないか心配です』(40代女性/1児のママ)勉強ができる子や足の速い子など、以前から子どもたちのあいだで何らかの序列があることは珍しくありませんでした。しかし、最近のスクールカーストでは、ちょっとしたしゃべり方の違いや、雰囲気など、明確に欠点と言えるようなものがなくても その問題に巻き込まれることがあるようです。特に、その他大勢の子どもたちと違う部分があれば、たちまち下位カーストへとランク付けされてしまうことも。他の人と意見を合わせなければならない状況は大人になってからも存在しますが、今では小さな子どもたちのあいだでも「空気を読む」「意見を合わせる」ということが必要なようです。●スクールカーストの問題点『カーストってことは、上位ランクの人と下位ランクの人がいるということですよね。子どもたちは当然下位にはなりたくないでしょうし、上位にいるためにいじめに加担するというようなこともあるのではないかと思います』(30代女性/2児のママ)スクールカーストがエスカレートしていくと、当然、いじめのきっかけとなることが考えられます。そのとき標的となるとは、カーストの下位グループに位置づけられている子どもたちです。また、下位にも上位にもなりそうな不安定な立場にある子どもが、自分を守るため、つまり上位へいくきっかけ としていじめに加担するという可能性もあるでしょう。力を示さなければ、自分が標的となるかもしれないのです。学校や教室内におけるスクールカーストというのは、絶対的な指標となって子どもたちの行動を左右することがあります。●スクールカーストで悩む子どもへの対処法『ウチの子は、部活を始めてから自分の居場所を見つけられたみたいで、いきいきするようになりました』(30代女性/1児のママ)『わが家では、友達が絶対に必要なものではないと教えています。本当に気のあう友達でなければ何人いたって一緒。もしそれで危害を受けるようなことがあれば、家族が全力で守るというふうに伝えています』(40代女性/2児のママ)多くは、新学年となった4〜5月の時点 で、クラスでのカーストランクが決まってしまうことがほとんどです。ひとたび下位となってしまえば、それを逆転させることは簡単なことではありません。もしわが子がスクールカーストに巻き込まれ、日に日に元気をなくしていく様子を見れば、何か対応しなければいけないと思うでしょう。大切なことは、学校だけがすべてではないということを知ってもらうことです。クラス以外に、部活や習い事などで自分の居場所を見つければ、それがきっかけとなって明るく過ごすこともできるはず。また、家族が味方であることを伝えることも重要です。決して状況を根掘り葉掘り聞き出すようなことはせず、暖かな食事と寝る場所を準備し、変化を見逃さないようにするといいでしょう。----------いかがでしたか?子どもの世界といえど、平穏に過ごすことは大変なことのようです。そんなときに味方となってあげられるのは、身近にいる家族に他なりません。深刻な事態に陥る前に、まずは子どもが話しやすい環境を作ることから始めてみてはいかがでしょうか。●文/パピマミ編集部●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2017年07月17日社会人になったらスクールカーストからも解放される・・・そう考えていると、思わぬ事態に出会うかもしれません。実際に「社会人カースト」なるものを感じている人は少なくないのだそう。先日、「スクールカースト」「社会人カースト」の実態調査が行われ、その結果が発表されました。■「スクールカースト」「社会人カースト」の実態カーストとは、もともとヒンドゥー教における身分制度を示す言葉。それになぞらえ、学校空間において生徒間に発生する人気度合いを示す序列は「スクールカースト」、社会人の間で発生するものは「社会人カースト」と呼ばれています。調査によると、高校までスクールカーストを感じていたという20代は約6割、30代は約4割。「個性が大事、競争や順位づけはやめましょう!」と育てられたゆとり世代でも、スクールカーストを感じていたというのです。また、「社会人カースト」を感じたことのある20~30代はなんと8割にも及び、社会人になっても「格差」を実感しているということが分かりました。■ゆとり世代は「スクールカースト」をかわすのが上手い?スクールカーストで上層とされる人たちの要素は、「コミュニケーション能力」がトップ。以下、「容姿」「運動神経」「学業の成績」「部活動」といったポイントが挙げられています。ゆとり世代は、このいくつかの要素のうち「自分はこれなら持っている」と思える人が多いようです。勉強が苦手でも、運動なら得意。容姿ではなく、コミュニケーション能力で勝負する・・・など。「個性を大事に」と教わったゆとり世代ですから、スクールカーストに押しつぶされずに自分なりの地位を築くことができた人が多いのではないでしょうか。■そんなゆとり世代が「社会人カースト」に悩む理由しかし、社会人になると状況が一変。社会人カーストで上層となる要素は「給料」となり、スクールカーストを上手にかわしてきたゆとり世代は、壁にぶち当たります。運動ができても勉強ができてもコミュニケーション能力が高くても、稼げていなければ下層と感じられてしまう社会人カースト。「これなら人に負けない」という道を失ってしまい、悩むゆとり世代が増えているのだとか。確かにいくら人柄が大事とは言っても、「誠実だけどフリーター」か「ちょっと遊んでいるけど稼ぎ頭」と聞いたら、女性はどちらを選ぶでしょうか?「誠実な人が良いに決まってる!」と即答できる女子は、あまり世に多くないはず。とはいえ「自分は自分、人は人」という意識が強いのはゆとり世代のいいところ。「給料」という判断基準がある社会人カーストの存在が感じられたとしても、ブレることなく自分の幸せを追求することが重要になりそうです。
2016年06月07日学生時代にスクールカーストに悩まされた人は少なくないでしょう。実際、約半数の人がスクールカーストを感じていたことを、以前「20代の半数以上が感じていた“スクールカースト”の悲惨な実態」でご紹介しました。でも、学校を卒業すればカースト社会から逃れられると思いきや、そういうわけではないようです。社会人になってから身を投じることになるのが「社会人カースト」。株式会社オウチーノが行った調査によると、実に80%の人が社会に出てからカーストを感じているようです。スクールカーストよりもはるかに多くの人が、社会人カーストを意識しているんですね。では、社会人カーストはどのようにして生まれ、どのように階層が決まってしまうのでしょうか?■「自由」が生んだカースト社会戦後の社会はそれまでと違い、自分で働き方を決めることができる自由な時代です。平成に入ってからは、正社員以外にもフリーランスや契約社員として働く人が増え、より一層自由度が増したといえるでしょう。しかし、自由な社会に競争はつきものです。誰もが望んだ形で働けるわけではなく、なかにはやりたくない仕事や不安定な形で働く人も少なくありません。なんでも選べる自由は「この選択でよかったのか?」という迷いを、競争は「蹴落とされるかもしれない」という不安をそれぞれ生みます。こうした悩みが自分と誰かをくらべる原因であり、社会人カースト誕生の根幹にあるものではないでしょうか?スクールカーストの根底にも「誰かと一緒でなければ安心できない」という不安がありました。大人になっても、不安や悩みを解消するため他人と自分をくらべてしまう人が多いのかもしれません。さらに、昨今の不況がそのような傾向に拍車をかけているのでしょう。では、カーストを決定するものはなんなのでしょうか?スクールカーストは外見やコミュニケーション能力で階層が決まっていましたが、社会人カーストでは異なる基準が存在するようです。■お金と安定でカーストが決まる冒頭で触れた株式会社オウチーノの調査で「自分はどの層にいると思いますか?」と質問したところ、「最上層」と回答した人が12.8%、「上層」が 13.4%、「中層」が 32.1%、「下層」が 14.8%、「最下層」 が 7.0%、「『社会人カースト』はないと思う」が 19.9%という結果が出ました。それぞれ理由を聞いたところ、すべての階層で「給与」という声がもっとも多かったそうです。具体的に、上層と答えた人は出世の早さや高収入を、下層の人は収入が安いことや昇給しないことをそれぞれ理由に挙げたようです。下層の人からは、不安定な生活に対する不安の声も聞かれました。また、中層の人からは「平均的な生活を送っているから」という声が最も多く聞かれたとのことです。社会人カーストは「お金」と「安定」というステータスで決まるようです。他にも役職や肩書、会社名、仕事ができるかどうか等も階層を決める要因になっています。上層部に位置する人は人よりも豊かな生活を送ることができ、他人に会社名や肩書をいえば「すごい!」と思われます。一方で下層と答えた人はそんな上層の人と自分をくらべてしまい、コンプレックスを感じてしまうのでしょう。社内でも同期との昇進のスピードの違いや、成果の大小などを比較してしまうことがあるのではないでしょうか?社内・社外問わず、ついつい自分と他人のステータス比べてしまうことが社会人カーストの原因だとういうこと。しかし、ひとつ疑問が残ります。社会人カーストは働いてお金を稼いでいる人の間だけに存在するのでしょうか?■社会人カーストは主婦にもある社会人カーストは働きに出ていない主婦などのなかにも存在するようです。ドラマなどでよく見る光景が現実にも起こっているんですね。カーストを決めるのは夫の収入や子供の成績、どんな場所に住んでいるかまでも格づけに使われるそうです。家族のステータスが自分のステータスになるという、不思議な世界です。下位層の人に対してイジメを行うなど、深刻なトラブルに発展することもあるようです。主婦の方にも不安や悩みがあるのは当然ですが、それを自分と他の人とくらべることで解消しようとするのは働きに出ている人と同じであるようです。*自分と他人のステータスを見くらべて一喜一憂することに意味はありません。にもかかわらず、「他人より優位に立ちたい」という気持ちに負けてしまった結果、自分の周囲で社会人カーストが生まれているのかもしれません。調査で「社会人カーストはない」と回答した人はその理由として、「人それぞれだから」「自分なりの生き方を知ったから」 「相手に干渉しないから」などを挙げていました。自分の人生は自分だけのもの、誰かとくらべる必要はありません。ステータスに縛られることなく「自分らしい生き方」を見つけることが、無益な社会人カーストを抜け出す術ではないでしょうか。(文/堀江くらは) 【参考】※「スクールカースト・社会人カースト」実態調査-株式会社オウチーノ
2016年04月30日学内でのイジメ問題に関連し、「スクールカースト」という言葉をよく耳にするようになりました。『桐島、部活やめるってよ』や『暗殺教室』など、人気作品の背景になっていることでも知られていますが、つまりは学校社会に存在する階級制度のこと。学年とは異なるピラミッド状の上下関係が生じていることから、カースト制度になぞらえてこう表現されています。このスクールカーストについて、株式会社オウチーノが「高校時代にスクールカーストはなかったと思うか?」という質問を投げかけたところ、30代の61%が「カーストはなかった」と答えたのに対し、20代で「カーストはなかった」と答えた人は約44%しかいなかったそうです。つまり、20代の半数以上がスクールカーストの存在を感じていたことになるのです。しかし、私たちはそんなスクールカーストを本当に理解しているのでしょうか?学生時代にはスクールカーストなど感じなかったという人や、逆にスクールカーストにどっぷりつかっていた人には見えてこないなにかがあるかもしれません。そこで今回は、エッセイ漫画『いつもうっすら黒歴史』で、スクールカーストの外で過ごした高校生活を描いた「お肉おいしいさん(以下お肉さん)」にお話を伺ってきました。スクールカーストを外から眺めていたお肉さんだからこそ語ることのできるカースト像とは、いったいどのようなものなのでしょうか?■「見た目がすべて」から生まれるスクールカースト「入学したてのころは当然スクールカーストなんてありません。みんな誰がリーダーなのかという探り合いから、徐々にグループを形成していき、スクールカーストができていきます」とお肉さん。形成されたグループには序列があり、お肉さんの学校ではいちばん上がギャル、次に運動部・優等生タイプ・オタクと続いていたそうです。また、ギャルグループのなかにだけ、スクールカーストの存在に気がつかない人がいたとのこと。お肉さんは、どのグループにも属していませんでした。「私がカーストの外にいたのは、コミュニケーションが苦手だったことと、お洒落などに興味がなかったことが原因です」学生時代は外見だけで人を判断し、ダサい人は見下されるような世界だったそうです。また、「誰と話すか」も重要でした。ダサいと思われている人と仲よくすると、自分もダサいと思われ見下される世界だったそうです。そんななか、お肉さんは話しかけることも話しかけられることもなく、どこのグループにも所属することができなかったとのこと。「高校時代はみんな精神が未熟だったんでしょうね。自分と他人をくらべてしまい、『アイツは私より下だ』みたいなことをやっているうちに、自然にスクールカーストができていったんだと思います」また、グループのなかにも細分化されたカーストが。たとえばカーストの頂点であるギャルグループのなかにも序列があり、グループのリーダーが存在していたそうです。最下層のオタクグループも同じような状況でした。「ギャルなのにオタクな人は、オタクだとばれないようにしていました。オタクが迫害される時代でしたから。そういう子は世渡りがうまかったですね。誰にも見られないところで私に話しかけてきたりして(笑)」■学校生活はスクールカーストが全てで逃れられないでは、学校生活とスクールカーストはどのように結びついていたのでしょうか?「休み時間や昼休みは、みんなカースト内で過ごしていました。私はひとりで本を読んでいることが多かったですが、同じようにグループに入れなかった友人と一緒にいることもありました」学校生活のほとんどを固定されたグループで過ごしていたそうですが、他のグループとの交流がまったくなかったわけではないそうです。ギャル~優等生までのグループは仲がよく、一緒にいることもありましたが、オタクグループは蚊帳の外だったとのこと。また、固定化されたカーストに変化があっても、クラス替えのときに数人が上のグループに入る程度で、最初に形成されたグループは卒業までそのままだそうです。お肉さんの学校では明確ないじめはなく、あっても嫌がらせ程度のものでしたが、なかには上位のカーストにいたのにトラブルを起こしカーストの外になってしまう学生もいたとのこと。そういう学生は「誰ともつきあわないよりましだから」という理由でお肉さんと一緒にいるようになったそうです。■ネット上だとカーストはないが少し変わりつつある学校内ではグループでの行動が目立ちましたが、ネットの世界ではみんな自由に交流していたようです。「SNSやメールでは人目を気にしなかったり、いいたいことをはっきりと発言できたりするのでグループ外の人とも交流があったみたいです。でも、ネットのつきあいがあっても現実では一切つながろうとしないですね」また、お肉さんは、ネットがスクールカーストに変化を与えたかもしれないとおっしゃっていました。1つ目の変化は、オタクが認知されたことによるもの。動画サイトでアニメが見られるようになったことでオタクが認知され、迫害されることは少なくなった可能性があるということ。2つ目の変化はLINEの登場によるものです。グループラインで四六時中誰かの悪口をいえるようになり、ネットの世界にもカーストが入ってきているかもしれないとのことです。オタクが受け入れられるようになったのはいいことですが、その一方で、学生がLINEを使用して起こしたトラブルやイジメが問題になっているように、ネットの進化はスクールカーストの悪い側面を強調しているようです。■お肉さんが「地獄のような高校生活」で学んだこと「高校生活を楽しいと思ったことは一度もありませんでした。学校を辞めようとも思いましたが、親が許してくれなかったのと、辞めたら将来なににもなれないと思いなんとか卒業しました」そう語るお肉さん。最後に学生生活で学んだことを伺いました。「人は見た目で人を判断してしまい、中々中身を見てくれないということです」そう断言するお肉さんですが、決してマイナス思考というわけではありません。本書のあとがきでこのようなことをおっしゃっています。「ずれている人間はズレている人間なりの生き方がある」(本書あとがきより引用)普通の人とくらべて少しズレているからといって、それをなおそうとすると余計に辛くなってしまいます。周囲の目を気にして自分に向いてない生き方をするよりも、ズレているなりの生き方をした方がずっと楽なのではないでしょうか。自分らしい生き方を貫いていれば、それを認めてくれる人がいるかもしれません。*スクールカーストの根幹にあるのは、「誰かと同じでなければ安心できない」という気持ちなのではないでしょうか。だからこそ外面ばかりを気にしてしまい、他人と違ったことをして孤立してしまわないよう、自分と他人を比べているうちにカーストが形成されてしまう、大人でも人を見た目で判断しがちなのに、未熟な学生ならなおさらです。今回のインタビューで、スクールカーストは学生だけの問題ではないように感じました。社会のなかで出る杭にならないよう、自分の外面ばかり気にし、他人の中身を見ずに過ごしていませんか? もしそうだとしたら、周囲でカーストが形成されているかもしれません。実際に「社会人カースト」という言葉がメディアに登場するようになりました。スクールカーストは学生だけの問題と決めつけず、自分と周囲の関わり方を見直す必要があるのでしょう。(文/堀江くらは) 【取材協力】※お肉おいしい・・・漫画家・イラストレーター。1988年秋田県生まれ。等身大のコミックエッセイがネットを中心に人気を集めている。著書に『ほっこりできない根暗オタク女の日常をまんがにしてみた』『いつもうっすら黒歴史』等がある。 【参考】※お肉おいしい(2016)『いつもうっすら黒歴史』KADOKAWA※「スクールカースト・社会人カースト」実態調査-株式会社オウチーノ
2016年04月11日ママ向けコミュニティーサイト「ママスタジアム」を運営するインタースペースはこのほど、「最新『ママカースト』実態調査」の結果を発表した。調査は8月28日~9月9日の期間にインターネット上で行われ、子育て中の女性390名から回答を得た。はじめに、ママ友達の間で行われる格付け制度の通称「ママカースト」という言葉を知っているか尋ねたところ、59%の人が「知っている」と答えた。また「あなたの周りに『ママカースト』はありますか」という質問に「ある」と回答した人は17%だった。一方、「ない」と言い切れる人は3割弱で「わからない」という回答が過半数を占めた。同社は「自分は気づいていないけど、もしかしたら周りにはあるかもしれないという潜在的な気持ちの表れかもしれません」と分析している。次に「ママカースト」があると回答した人を対象に、「ママカースト」が何によって格付けされているか調査した。結果は1位が「ママ本人の性格・キャラクター」(61%)となり、続いて「夫の仕事・収入・学歴」(54%)、「ママ本人の見た目・ファッション・持ち物」(46%)と答えた人が多かった。「ママカースト」の頂点にいるのはどんなママかという質問では、「交友関係が広いママ」(47%)、「お金持ちのママ」(41%)という回答がそれぞれ4割以上あった。「交友関係が広いママ」を選んだ人の回答理由としては、「顔の広いママは、敵に回したらその周りからも避けられてしまうので一番怖い」などがあがった。「お金があるとおしゃれなランチなどにも行けて、ママ友付き合いの場でみじめにならず優位に立てる」などとして、「お金持ちのママ」を選んだ人もいた。最後に、「ママカースト」に巻き込まれないためにどうするか自由回答で答えてもらった。実践的なアイデアとしては、「子どもの自慢はしない」「ママ友の人数を増やすことに固執しない」などがあがった。さらに「『類は友を呼ぶ』なので、自分の人間力を磨く」「自分と子どもの生活や時間を第一に守ること」など、心の持ちようで対処する方法も寄せられた。
2015年10月16日今、世間では何かと女性同士の“マウンティング(格付け)”や、ママ友地獄による“ママカースト”などが話題となっています。女性が生きていく上で、女性の本性は詳しく知っておきたいところですよね……。そこで、全国の30代女性100名に「過去10年間に、同性を見下した経験は何回ありますか?」と質問してみました。すると、「0回!同性を見下したことは一度もない」と答えたのが51人との結果に……。半数以上の女性はカーストに興味がない、ということが判明。「意外と少ないのかも」と思うと、ホッとしますね。しかし、「数えきれないくらい“この子ごときが?”と思った」という女性がなんと24人もいました。つまり、大体4人に1人の割合です。もう、これは女性が集まるところには、カーストが自然発生してしまうのは仕方ないと考えた方がいいのかもしれません……。それでは、私達はどんな発言に気を付けないといけないのか?アンケート結果を詳しく見ていきましょう。■恋愛関係の話題が格付けを生んでしまうまず、「数えきれないくらい同性を見下した」という経験のある人にそのときの状況を詳しく教えてもらいました。「“この程度の女がこんなカッコイイ男と付き合っているなんて、バランス悪いな”と思っちゃった」「旦那の職業アピールをされて、超ウザかった」「嫌いな女の幸せ話を聞くと、しょちゅう“この子ごときが?”と思ってしまう」気に入らない女性が、自分より先に彼氏が出来たり、結婚したり、というタイミングで「私より下のくせに、何なの?」と思ってしまうようです。こういった“嫉妬からくる黒いモヤモヤ”って、自分に自信がない女性ほど沢山あるんでしょうね。友達以外の同性の前で、不用意に男性の話はしない方がよさそう。■本人にはとても言えない本音がズラリ!また、数えきれないほどではないものの、「何度か同性を見下したことあるわよ」って女性からは、こんな笑っちゃうような意見も。「“絶対に彼氏なんかできない”と思っていた子が男性と付き合えたときに、“物好きもいるんだなぁ”と心の中で笑ってしまった」「サンダーバードみたいな顔した女が、大して可愛くもない息子をジャニーズ事務所に入れたいとほざいていた時に“ありえん”と思った」「“私は人生が充実しているの”とアピールをされたことがあったけど、その女がブスだったから何だか微笑ましかった」お~怖い!でも、このようなコメントを見ると、どうやら彼氏自慢、夫自慢だけでなく、子供自慢、自分自慢も地雷のようです。今回のアンケート結果から、どうやら聞かれてもいない自分の話をしたがることがトラブルにつながることがよ~くわかりました。よって、マウンティングされたりカーストに巻き込まれたりしないためには、当たり障りのない話題がよさそうですね。もしくは、ひたすら聞き役に徹するのがベターでしょう。相手の話をさも面白いかのように聞く。「うんうん。それでそれで?」と言うだけで違います。聞き上手になっていきましょう!(文/中田蜜柑)【調査概要】調査方法:インターネットリサーチ『簡単アンケート』調査期間:2014年12月15日(月)調査対象:全国30代の女性100名
2015年01月11日