ブラジルでサッカーの試合中に『珍客』が乱入するハプニングがありました。プロサッカー選手のブルーナ・ベニテスさんが練習試合でプレーしていると、空から『羽のついたもの』が自分のほうに向かってくるのが見えたのだそう。その空飛ぶ物体の正体はコンゴウインコ。海外メディア『globo.com』によると、ブルーナさんはインコが頭上を通り過ぎるだろうと思っていたのだとか。ところが次の瞬間、インコは彼女の肩に着地。さらにその後、頭の上に乗っかったのです! この投稿をInstagramで見る ✨Bruna Benites✨(@brunabenites)がシェアした投稿 - 2020年 9月月20日午前9時40分PDT この投稿をInstagramで見る ✨Bruna Benites✨(@brunabenites)がシェアした投稿 - 2020年 9月月19日午前9時00分PDTどうしたらいいのか分からず、じっと立ち尽くすブルーナさん。すると彼女のフィジカルトレーナーがインコをボールに移動させて、その後無事に飛んでいきました。 この投稿をInstagramで見る ✨Bruna Benites✨(@brunabenites)がシェアした投稿 - 2020年 9月月19日午後3時26分PDTインコが自分の頭の上に乗っているのにブルーナさんはパニックになることもなく、いたって落ち着いていたのだとか。実はこのインコは『ペレ』という名前で、スタジアムの近くの家で飼われているのだそう。ブルーナさんたちが練習中によく頭上を飛んでくるため、みんな知っていたのです。ちなみに『ペレ』はInstagramに3千人を超えるフォロワーがいて、地元では結構有名なのだそう。よく見ると青と黄色の羽がとても美しいインコですね。 この投稿をInstagramで見る ararapelé(@ararapele)がシェアした投稿 - 2020年 7月月25日午後3時25分PDTペレの乱入によって試合が中断されてしまいましたが、ブルーナさんはペレが頭に乗ったことに気分を害するどころか感謝しているのだとか。ペレはしょっちゅうここに飛んで来るの。でも誰かの身体に止まったのは初めて見たわ。それってツイてるってことよね。すごくクールな場面だった。光栄なことよ。宝くじを買いに行くわ!globo.comーより引用(和訳)こんなに大きなインコが突然肩に止まったらびっくりしそうですが、ブルーナさんの冷静さのおかげで選手たちもペレもケガなどがなくてよかったですね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月30日日本時間2020年8月27日、女子プロテニスの大坂なおみ選手は、アメリカで予定されていた『ウエスタン・アンド・サザン・オープン』の準決勝を棄権することを発表。きっかけは、アメリカのウィスコンシン州で警察官が黒人男性を複数回銃撃する事件でした。路上で車に乗り込もうとした男性は、背後から警察官に複数回撃たれ重体。その後、容態は安定しましたが抗議が殺到しています。同年5月には、黒人男性が警察官にヒザで首を地面に押し付けられ、呼吸が困難となり死亡。その際にも、大坂選手はTwitterで声を上げていました。『警官による差別行為』で広がる抗議大坂なおみの反応に共感集まる大坂なおみ「アスリートである前に、黒人女性」大坂選手は、自身のTwitterに英語と日本語で声明を発表。アスリートである前に黒人女性として、プレーよりも注目すべきものがあると呼びかけました。こんにちは、皆さんの多くが知っているように、私は明日の準決勝の試合をする予定でした。しかし、私はアスリートになる前は黒人女性です。また、黒人女性としては、テニスをしているのを見るよりも、すぐに気をつけなければならない重要な事柄があるように感じます。私が、プレーしていないときに何かが起こるとは思いませんが、大多数の白人スポーツの中で会話を始めることができれば、正しい方向への一歩だと思います。警察の手で黒人の虐殺が続いているのを見守る。言うまでもないことですが、黒人に起こった権利剥奪、全身性人種差別、その他の数え切れないほどの怪物は私の胃を病気にさせます。数日おきに、新しいハッシュタグが表示されるのに疲れて、何度も何度も同じ会話をするのに非常に疲れています。いつ十分になるのでしょうか?@naomiosakaーより引用(原文ママ) pic.twitter.com/miKzgSdGxY — NaomiOsaka大坂なおみ (@naomiosaka) August 27, 2020 大坂選手は、「私がプレーしないことで何かが起こるとは思いませんが、白人が大多数のスポーツの中で会話を始めれば、正しい方向への一歩だと思います」と棄権する理由を説明。そして、警察による黒人虐殺を強く非難しました。投稿には、日本のみならず海外からもたくさんの反響が上がっています。・これで何か状況が変わるといいですね。・頑張ってください。応援しています。・第一歩となることを祈っています。3時間で14万人から『いいね』が寄せられた大坂選手の投稿。さまざまな言語に翻訳され、その反響は大きいようです。大坂選手の行動は、人種差別を止める大きな一歩となることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年08月27日監督が片っ端からカップ戦に申し込む。空いた休日も練習試合を入れたり試合が多すぎ。それなのに監督やコーチの子、うまい子しか試合に出さない。しかも、家族と過ごすことを前提として設けられている「家庭の日」はスポ少などもお休みの日とされているのに、それも無視。考えを改めてほしいけど、指導者に意見するなんて何事だという空気もあって言いにくいし、ほかに移籍するチームもない。どうすればいい?身も心も疲労困憊。というお母さんからのご質問です。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、取材で得た知見をもとにアドバイスを授けますので参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<コーチの差別的な対応があってサッカーをやめてしまった問題<サッカーママからのご相談>小学5年生の息子がスポーツ少年団に所属していますが、試合が多すぎて困っています。地域のリーグ戦に加え、他チームが主宰するカップ戦に監督が片っ端から申し込み、かろうじて空いていた日も自チームでカップ戦を主宰したり、急遽練習試合をいれたりするので土日がほぼ全て潰れます。地域では毎月第三日曜を「家庭の日」としてスポ少の活動を原則禁止していますが、監督は全く無視です。試合数が多い分、チームのいろんな子が起用される機会があればまだ良いのですが、監督やコーチの子と一部の上手な子ばかりが延々と出場し、そうでない子は最後の数分しか出られません。指導者に物申せば、ますます息子の出場時間が減らされるのが怖くて言えません。都会ではきちんと話し合いができるのかもしれませんが、私の地域では監督が偉い立場で、親が口を出すなんて何事だ、という古い価値観があります。移籍も考えましたが田舎のため他に行くチームがありません。せめて日曜日だけでも休ませて欲しいと思っております。私は平日フルタイムで働いており、土日はスポ少の手伝いで身も心も疲労困憊なのですが、世のサッカー少年の親はみんなこんな大変な思いをされているのですか。無理かもしれませんが、監督に何とかわかっていただくための伝え方などはあるのでしょうか。よろしくお願いいたします。<島沢さんのアドバイス>ご相談のメールをいただき、ありがとうございます。お母さんの「全員出場させてもらえない」という悩みは、少年サッカーが抱える大きな問題です。公式戦だと固定メンバーになりがちな問題は残しているものの、練習試合は平等にプレーさせるコーチは増えてきています。ところが、このご相談でお母さんは「試合数が多い分、チームのいろんな子が起用される機会があればまだ良いが、監督やコーチの子と一部の上手な子ばかりが延々と出場し、そうでない子は最後の数分しか出られない」と書かれています。ということは、練習試合でも「最後の数分だけ」なのかもしれませんね。サッカーはもちろん、スポーツは試合が一番楽しいに決まっています。しかも、お住まいが地方のほうで、通えるチームがそこしかない、という八方ふさがりな状態です。お母さんのやり切れない思いが伝わり、こちらまで胸が苦しくなってきました。■出場機会の偏りには四つのマイナスがある日本の少年サッカーの、全員出場させない悪しき慣習には、四つのマイナス面があると私は考えます。ひとつは、チーム力の底上げができないことです。上手な子だけが延々試合に出続ければ、出られない子のスキルは上がりません。対人スポーツのサッカーは力が匹敵した相手とプレーすることで成長していくのに、チーム内で実力がくっきり分かれてしまうと、拮抗した場面が生まれません。そうなると、やりがいがあってなおかつ楽しいサッカーからほど遠いものになってしまいます。ふたつめは、小学生は成長とともに体格も運動能力も変わることを、指導者が考えていないことです。そこを加味せず、勝つために低学年のころから足が速い子、体が大きい子ばかり起用すると、あとで伸びてきた選手が経験を積めません。逆に、ずっと試合に出続ける子どもは、一日に何試合もプレーしなくてはいけないので、全力でプレーしなくなります。つまり、走れない選手に育ってしまう。そして、なおかつ、活動過多で、足の甲を疲労骨折する、膝を壊すといった故障を抱えるリスクが上がります。三つめは、人権の問題です。コーチは子どもがサッカーを楽しむという人権を侵害してはいけません。ところが「補欠になったなら、その悔しさをぶつけろ」などと、謎の論理を振りかざします。そんな「俺についてこい」型の指導が根強い日本は、選手よりコーチの意見が強い。そこを緩和するため、以前は「アスリートファースト」などと言われました。この言葉は、スポーツ先進国の欧米では使われません。当然の概念だからです。近頃は日本では「アスリート・センタード・コーチング」と言われるようになりました。文字通り、選手が主役。主従関係が強いままでは、選手は主体的に動けません。主体的に動けないところに、未来につながる本当の意味の成長はありません。四つめのマイナス面は、全員出場をさせる文化でなければ、スポーツは勝利至上主義が過熱してしまいます。そのリスクをとっくの昔に理解しているドイツやフランスと言った欧州のサッカー強豪国は、過熱させないよう配慮して育成してきました。ノックアウト方式のトーナメント大会が少なくリーグ戦文化が根付いていたり、全国大会が実施されないのはそのためです。ブラジルでは、数十年前に全国大会を数年続けたら、ファンタジスタと呼ばれるような面白い選手が輩出されなくなりました。そこで全国大会を廃止したら、ようやくロナウドらが出てきたそうです。■全員試合に出すべき、という考えをまだ理解していない指導者も少なくないそんなこともあって、最近は子どもを全員出場させる指導者は増えつつあります。私が行動を共にしてきた少年サッカーコーチの池上正さんはいま、全国を回って「コロナをきっかけに少年サッカーを変えよう」と環境改善に地道に取り組まれています。と、ここまでご説明したように、少年サッカーは全員試合に出るべきです。お母さんの要望はなんら間違ってはいません。ただ、一方で、そのように考えて実践する指導者は非常に少ないうえに、その指導者たちを育成するコーチングデベロッパーの方々や、都道府県、区市町村のサッカー協会のトップの方もこのことを理解していない方は残念ながら少なくありません。サッカー少年の保護者向けのサイトはほかにもありますが、そのひとつにこんな文章を見つけました。「いつかは誰もが控えになる。そういう可能性があるということを知り、保護者が先に悲観しないのも大事です。保護者の悲観は子どもに移ります。控えで居続けることさえ、全然珍しくないことです。泰然と『時期』を待ってあげてください」これは間違っています。メディアでさえ、新たな価値観に気づいている人は少ないのが実情なのです。■自分一人の力で解決しようとせず、区市町村のサッカー協会にも相談をお住まいの関係上、今の所属先以外でサッカーをする環境はないようです。非常に難しいケースですが、以下にアドバイスをさせてください。まず、「監督に何とかわかっていただくための伝え方はあるか」との質問ですが、これはお母さんだけの力では無理だと思います。例えば、ほかのお母さんと同じ考えの保護者に、上記の私がお伝えしたリスクを説明し、一緒にお願いしに行くことも一案ですが、非常にハードルが高いでしょう。したがって、区市町村のサッカー協会に相談してみてはいかがでしょうか。サカイクの悩み相談をしたらこう言われた、と説明してもいいかと思います。「家庭の日」が定められているにかかわらず、休養を子どもに与えていない点も改善を訴えてはいかがでしょうか。区市町村のサッカー協会は、そのような役目を担っています。ただし、匿名だとスルーされるので、実名で話しつつ監督本人には名前を明かさないことを約束してもらってください。■中学以降も視野に入れ、お子さんに確認してほしいこと(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)そして、最後になりますが、子どもの意思を確認してください。5年生の今の状態で、満足しているのかどうか。サッカーが楽しいのかどうか。そのうえで、お母さんが「せめて日曜日だけでも休んでほしい」と思っていることなど、伝えてみましょう。中学生でどのスポーツをするかも話しながら、続ける、辞める、ほかのことをする。サッカーは週末の試合だけ休んで、他のスポーツもやる。いくつかの選択肢の中から答えを出してください。理不尽なことを子どものうちから我慢するのもいい経験だ、などとはまったく思いません。理不尽を感じなくなるほうが不幸です。ただ、そのなかで親子で寄り添った時間は大きな宝物になると思います。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2020年08月05日アメリカの女子サッカープロリーグ「ナショナル・ウーマンズ・サッカーリーグ」(以下「NWSL」)は、ナタリー・ポートマンらセレブが新しい女子サッカーチームを設立することを発表した。チーム名はまだ決定していない。ナタリーは「NWSL」を通して声明を発表。「今日、私たちはワクワクするような一歩を踏み出しました」「素晴らしい方々とパートナーシップを結び、ロサンゼルスにプロの女子サッカーチームを設立する機会に恵まれ、とてもうれしく思います」と語った。オーナーはナタリーのほかにエヴァ・ロンゴリア、ジェニファー・ガーナー、ジェシカ・チャステイン、アメリカ・フェレーラ、テニスプレイヤーのセリーナ・ウィリアムズら女性セレブが大半で、なんと、セリーナの2歳の娘アレクシス・オリンピアちゃんまでもが名を連ねており、男性メンバーにはセリーナの夫アレクシス・オハニアンがいる。オハニアンは出資者となった理由を「女性のためのスポーツの機会を作り出すことは、私と妻にとって非常に大切なこと。娘のためにも、よりよい未来を作る一部になりたいのです」と語っている。オーナーメンバーの多くは、昨年女子サッカーのアメリカ対ベルギーの試合を観戦し、「Time’s Up」と連動して選手たちの性別による賃金格差の解消を訴えていたメンバーでもある。(Hiromi Kaku)
2020年07月22日トップアスリートがゲームで真剣勝負する“eスポーツ”に日本サッカー協会(JFA)が本格参戦!日本代表プレイヤーも誕生したということで、JFAのeスポーツ担当・森田恭平さんに詳しくお話を伺いました。現役サッカー選手とコラボで早くも話題に!4月、日本サッカー協会(JFA)は、新たな日本代表のカテゴリー「サッカーe日本代表」に2名を選出した。2人は自粛期間中にオンラインで開催されたJFA主催や協力の大会やイベントに参戦し、元日本代表の岡崎慎司選手とタッグを組んだり、なでしこジャパンの岩渕真奈選手と対戦したりして、多くの視聴者にその華麗なテクニックを印象づけた。「彼らは本来なら5月に開催予定だった国際サッカー連盟(FIFA)主催の国別対抗eスポーツ大会『FIFA eNations Cup』に出場するために選ばれました。2人とも世界に通用する実績を持つ凄腕。ランクでいうなら日本サッカーと同じくらいの位置にいると思います。コロナ禍において大会は中止となりましたが、今回のオンラインイベントで素晴らしい活躍をしてくれました」と、JFAのeスポーツ担当・森田恭平さん。有名選手と一緒に出場したことも収穫だったという。「昨年の同大会を視察したのですが、eスポーツの強豪であり先進国のフランスでは、サッカーe代表がエムバペ選手など世界的なスター選手と対戦し、それをSNSで発信してe代表をアピールしていました。いずれe日本代表も広く知ってもらえたらと考えていたので、ちょうどいい機会になったと思います。今後も代表選手×サッカーe日本代表でできることを模索していきたいですね。また、オンラインの国際試合や、いずれはオフラインの全国大会開催も考えています。そして、リアルのサッカー代表戦の前座のような立ち位置で、試合前に同カードのゲーム対戦をやるのも面白いかなと。サッカーe日本代表の新しいイメージを作っていきたいですね」FIFA eNations Cup 2019(ロンドン)森田さんが視察した、FIFAによる初の国別対抗eスポーツ大会。20か国が招待された。©Getty Images森田恭平さんJFAマーケティング部所属。「eスポーツの魅力は性別や年齢、障害のあるなしに関係なく楽しめること。女性でも仮にサッカーで彼氏に勝てなくても、eスポーツなら勝てます!」※『anan』2020年7月15日号より。取材、文・伊藤順子(by anan編集部)
2020年07月16日サッカーでは、試合中に攻守が目まぐるしく変わり、予想外の事の連続です。そんなとき、いちいちピッチ外の監督やコーチの指導を仰ぐことはできません。だからこそ、自分で判断し動くことができる選手になることが大事になります。自分で考える力はサッカーだけでなく社会においても必要なスキルです。今回は、「幼少期から常に自分で考えることを意識していた」というU‐23世代の注目選手、三好康児選手(ロイヤル・アントワープFC/ベルギー)にお話を伺いました。(取材・文:松尾祐希写真提供:UDN SPORTS)自分のプレーを掘り下げて「どうして」を追求していたという三好選手のサッカーノートの書き方は、上達するためにも必要な思考力をつける書き方なので参考にしてください■小学生時からスパイクは自分で管理現在はベルギーのアントワープでプレーする三好康児選手。U‐23日本代表でも主軸を担っており、来年開催予定の東京五輪でも活躍が期待されるプレーヤーです。そんな三好選手がサッカーと出会ったのは今から小学校1年生の時でした。三好選手はお兄さんの影響を受けて地元・川崎の中野島FCでサッカーを始め、小学校5年生の時に川崎フロンターレU‐12に入団をしました。当時から自分で何でもこなす性格だったそうで、3人兄姉の末っ子でご両親やご家族に頼れる環境があっても過度に甘えることはなかったと振り返ります。「小さい頃は兄と姉がおり、親も含めて色々と身の回りの面倒を見てくれていました。ただ、常に『自分のことは自分でやるように』と言われていましたし、特に川崎フロンターレのアカデミーに入ってからはその意識が強くなりました。クラブの方からも『人間として自立しないと選手として上に行けないぞ』と常に言われていたんです」中でも三好選手が小学校時代から気を遣っていたのが、スパイクの管理です。練習後は汚れを落とし、常に自分で手入れをしていたそうです。なぜ、三好選手が道具の管理を徹底したかというと、私生活とプレーがリンクしていると考えていたからでした。「自分が使う道具なのでスパイクを大事にしていました。スタッフからも、そうした細かい気配りが『プレーの最後に出るんだぞ』と教わっていましたし、『サッカーの部分だけではなく、私生活の取り組みがピッチに出る』と言われ続けていたんです。そこから自分で様々なことを考えるようになりました。たとえば、『ゴミ拾いをすることでその行いが良いプレーに繋がるかもしれない』。そういう考えを自ら持って、やっていたのを今でも覚えています」■「なぜそのプレーをしたのか」サッカーノートで自分のプレーを掘り下げていた"勝負の神様は細部に宿る"。そうした想いでサッカーに取り組むのと同時に、三好選手が重視していたスタンスがありました。"常に考える"ことです。そう思うようになったのは川崎フロンターレに入団してからだったそうで、サッカーノートを付けながら自身と向き合っていたと言います。「川崎フロンターレに入ってからは毎日サッカーノートを付けていました。おこったことや自分の感想を書き連ねる日記みたいに書くのではなく、どういうことが起こって、どうしてそういうプレーをしたのか、なぜそう考えたのか。一つの行動に対して掘り下げていく。そんな風にサッカー面以外も含めて、どういう思いでアクションを起こしたのかを整理していました。それまでは気持ちよくプレーしているだけだったのですが、プロのサッカーチームのアカデミーに入ったことで一気に意識が変わりましたね」小学校の時から自立に向かって歩き始めていた三好選手。中学では早くから頭角を表し、中学校2年次には飛び級で川崎フロンターレU‐18に昇格しました。周りの仲間たちよりも一足早く高校生の舞台に足を踏み入れる環境はサッカー面で大きな意味を持ちましたが、ピッチ外での経験も自身の自立をより促したと言います。「中学生と高校生の間にある数年は大きな差を持っています。その中で高校に進学するといろんな誘惑があるのを目の当たりにし、サッカーをやる上で何が大事かを確認できました。中学から高校に進級すると、大人に近づくのでいろんな誘惑が絶対に生まれます。その中でどれだけ流されないでいられるか、自分自身を持って何が必要なのかを常に考えるようになりました。僕自身はサッカーに夢中だったし、プロになりたいと思っていたので遊びたい欲求やほかの様々な誘惑をそんなに感じていませんでしたし、僕は惑わされることはなかったです。中学2年生からU‐18チームでプレーしていて、早くトップチームのカテゴリーに昇格したいと思っていたので遊びたい欲はあまりなかったですね」■私生活で人を手伝う、助けるなどのスタンスはピッチでも出るまた、中学時代に海外遠征へ行った経験も三好選手を子どもから大人に成長させる大きな要因になりました。特に世代別日本代表でプロを目指す仲間と切磋琢磨できた環境や、異国の地で味わった様々な体験は小学校時代から培ってきた考え方をさらに深めるきっかけになったと言います。「世代別代表ではA代表のように何から何まで揃っているわけではありません。ウェアなどは揃っている部分はありましたが、シューズの手入れも含めて色んなことを自分でやらないといけなかったんです。荷物の管理なども選手の仕事。だからこそ、よりチームのために何が必要なのかを考えて行くようになりました」徐々に自立していく三好選手ですが、すべてが順調にいったわけではありません。失敗を重ねながら成長をしてきました。特に今でも覚えているのが、代表合宿中の出来事です。「U‐16かU‐17の代表合宿中に怒られた経験があります。練習前にグラウンドへ荷物を運ぶ分担をみんなで決め、僕は水を運ぶ係りに決まったんです。行きは水を持って行ったのですが、帰りは水を消費したので何も持たずに宿舎へ戻りました。すると、スタッフの方から『どうして何も持たずに帰っているの?』と聞かれたんです。そこで、『水がなくなって持つものがありません』と答えると、『そういうことではないだろ』と怒られました。その時はただ自分の分担していたものがなくなったから持たなくて良いと思ったんです。当時は中学生だったので、指摘されてムッとした部分もあったのですが、よくよく考えてみたら、チームを思えば、できる行動はあったんですよね。他の誰かを手伝ったり、重い物を持っている人を手伝うとか。そういうスタンスはピッチで出ます。プレーでも人を助けることで自分を助けてもらえるかもしれません。サッカーは助け合いのスポーツですから。そういうチームスポーツの大切さを私生活の部分から学びましたね。上に行けば、行くほど細かいことを言ってくれる人は少なくなりますし、サッカーの面でも周りから言ってもらえるのは、期待をされている証拠でもあります。何も思っていなければ言ってもらえないので、自分は本当に恵まれていました」■活躍するために重要なのは自分自身を理解すること三好選手は高校進学後、川崎フロンターレU‐18でプレーし、2014年の8月に翌シーズンのトップチーム昇格を勝ち取りました。誰もが幼少期を経て多感な思春期を歩みます。その中でいかに大人になっていくのか。自立をする上で、 "常に考える"ことが大きな役割を果たしました。その結果、三好選手は"自分を理解する"ことに繋がったと言います。「一番は自分自身を理解することです。現在のチームメイトは全員プロなので、試合へ出るために競争があります。その中で自分が試合に出て、結果を残すことを考えていかないといけません。そういう意味では、幼い頃からプロになるために何をすべきかを考えてきたので、その習慣がプロになってより生きたと思います。中には何も考えずに能力だけでプロになれる人もいるかもしれませんが、プロになった時に周りはいろんな特徴を持った選手がいます。自分よりも強力な武器を持っていたり、身体の強さを持っていたり。そういう選手に対し、どう戦っていくかを考えなければいけません。自分がどうすべきか、監督にどうやったら認めてもらえるか。でも、周りみんなライバルで、誰もが自分を使ってほしい、自分が一番だと思っているわけで、僕が何をしたらいいかなんてほとんど言ってくれません。だからこそ、小中高で自分で考える力を身に付けることが大事だと思います後編では海外でプレーするために必要な力と語学の重要性について迫ります。
2020年06月18日スマホやパソコンなどに搭載されたカメラと音声機能を使い、離れた相手とも連絡がとれるようになるサービス『Zoom』。新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の影響により、飲み会から仕事の会議まで、さまざまな場面で活用されるようになりました。そしてついに、スポーツ観戦でも『Zoom』が活躍するように…!「圧迫感やばい」「選手は、これでいいのか?」とネット上がザワついた、デンマークのサッカーリーグの試合風景がこちらです。フィールドの周囲に設置された画面上には、サポーターらしき人たちの姿が!それぞれ自宅で観戦している姿が映し出され、その光景は異様でもあり、新鮮でもあります。【ネットの声】・こういう観戦スタイルがあったらいいな~と、まさに思っていました。・これぞ本当に『ホーム感』。・新しくてワクワクしますね!コロナウイルスの影響により、無観客試合が強いられているスポーツ業界。その逆境をばねに新たな観戦スタイルを模索する姿勢は「素晴らしい」のひと言です!今後、この観戦スタイルが継続されるのかは分かりませんが、新たなスタンダードになる可能性も考えられますね。[文・構成/grape編集部]
2020年06月01日2020年5月現在も、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)が全世界を混乱させています。国によっては徐々に制限が解除されていますが、コロナウイルスが消滅していない以上、まだ油断はできません。同月5日にプロ野球の開幕戦が行われた、韓国での斬新な取り組みがネットで話題になっています。韓国の無観客試合が「斬新すぎる」と話題にご紹介するのは、同月26日に行われた韓国のプロ野球チーム『ハンファ・イーグルス』の観客席。大田広域市にあるハンファ生命イーグルパークで無観客試合を行うことになった同チームは、客席にある物を設置しました。客席にずらりと並んでいるのはファンから寄せられた、たくさんのぬいぐるみ!きっとファンは「無観客でも選手がさびしくないように」という想いを込めて、自分の代理としてぬいぐるみを贈ったのでしょう。歓声は聞こえないものの、ファンの愛が詰まった大勢の『観客』に見守られて選手も心が癒されたのではないでしょうか。ほかにも、心癒される取り組みがコロナウイルスの感染拡大によっていろいろな行事やイベントが中止になり、世界中で生花店の売り上げが低迷しています。韓国のプロ野球チーム『NCダイノス』は生花店を支援するため、人物パネルを観客席に設置し、花のブーケをかけることに!これらの取り組みは日本でも話題になり、ネットでは「これは癒される」「画期的でいいね!」「日本でもやってほしい」といった声が上がっています。コロナウイルスによっていろいろなことが制限される中で、どのように楽しみを編み出していくかを考えることは大切ですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月29日ノルウェーのビーチバレー選手、マシアス・ベルントセンさんがInstagramに投稿した練習風景が話題となっています。動画はマシアスさんが2人の女性を相手に試合をしているもの。この時の彼のチームメイトが「すごい!」と絶賛されているのです。その動画がこちらです。 この投稿をInstagramで見る Mathias Berntsen(@mathiasberntsen96)がシェアした投稿 - 2020年 4月月4日午前4時08分PDTマシアスさんと一緒にプレーしているのは彼の愛犬、キアラ。マシアスさんがレシーブしたボールを、キアラが華麗にトス!冷静にボールの動きをよく見て、セッターとしての役割を見事にこなすキアラに、多くの人たちが驚きを隠せないようです。・パーフェクトなチームメイトだ!・犬と一緒にバレーボールだなんて、なんてクールなの!・この犬は僕よりずっとうまいよ。・こんな才能のある犬は初めて見たわ。マシアスさんのInstagramにはほかにも、キアラと一緒にバレーボールの練習をする動画が投稿されています。試合でのキアラの活躍ぶりは、やはり普段の練習の賜物なのですね。 この投稿をInstagramで見る Mathias Berntsen(@mathiasberntsen96)がシェアした投稿 - 2020年 3月月25日午前5時07分PDT この投稿をInstagramで見る Kiara(@kiarathevolleydog)がシェアした投稿 - 2020年 4月月5日午前10時58分PDTボールで遊ぶのが好きな犬は多いですが、一緒にバレーボールができる犬はなかなかいないのではないでしょうか。抜群のチームワークを見せてくれたマシアスさんとキアラに、たくさんの人たちが笑顔になりました。[文・構成/grape編集部]
2020年04月15日「気になった男性がサッカー好き。試合観戦に誘われたけどよく知らないんだよな…。」そんなあなたは必見!彼との観戦デートをより楽しく過ごすために知っておくべきポイントをご紹介します。2人で楽しく盛り上がってより絆を深めちゃいましょう♡ルールをある程度覚えておくサッカー観戦をするときに何よりも大切なのが、最低限のルールを覚えておくことです。もちろんルールを知らなくても他の観客と一体になって応援しているだけでも楽しいものですが、やっぱりルールを知っていた方が試合の流れがわかって飽きが来にくくなるはず。自分も心から試合を楽しむために、最低限のルールは覚えておきましょう。1フィールドに選手は11人。試合時間は45分で、前半と後半があります。選手交代などで使った時間はロスタイムとなり、延長時間が加わります。細かなルールは沢山ありますが、これだけでも覚えておきましょう!天候に合わせた服装をドームのサッカー会場は屋根があることが多いですが、屋外の会場は屋根がなく、天候によっては服装を考えていく必要があります。体調を崩さないためにも、温度調節が出来る服装を心がけましょう。暑い夏の日はTシャツやレプリカのユニフォームで涼しい格好を、寒い時期にはコートやマフラーを用意します。必要であればタオルやレインコートを持っていくとより安心かもしれません。ネガティブな意見はなるべく言わない彼に誘われて行ったサッカー観戦が思ったよりも楽しめなかったり、会場の雰囲気に馴染めなくてもなるべくネガティブなことは言わないようにしましょう。悪く言ってしまうとせっかく楽しく応援していた彼に申し訳なさが残ってしまうかも。楽しめなかったとしても、つれてきてくれたことに感謝することが大切です。できれば格好良かった選手のプレイを挙げて、会話が盛り上がるような意見を伝えてあげましょう。
2020年03月30日新型コロナウイルスの影響で、多くのスポーツで試合を開催できない状況が続いている。急に仕事がなくなり、選手は言うまでもなく会場のスタッフのような関係者も収入を絶たれてしまうケースが相次いでいる。そんな中、一人のNBA選手が行動を起こした。先週、アメリカ・プロバスケットボールNBAクリーブランド・キャヴァリアーズのケヴィン・ラヴは、アリーナで働く人々の財政支援のために、自身のチャリティ基金「ケヴィン・ラヴ・ファンド」を通じて10万ドル(約1,080万円)を寄付したとInstagramで表明。「今は多くの人にとって、非常にストレスフルな時期です。ギリギリの生活を送っている人も大勢います。だからこそ今、特に僕らNBA選手が、選手であること以上の行動を取るべき時だと考えました」とラヴはテレビ番組「TODAY」に出演してコメントした。彼の呼びかけに応じ、続々と選手やチームオーナーが手を挙げ始めている。ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボも「バスケットボールよりデカいことだ!僕の人生を作り、家族とチームメイトのために働いてくれている人を助けたい」と、同じく10万ドルの寄付を表明。ロサンゼルス・クリッパーズのブレイク・グリフィンやダラス・マーヴェリックスのステフィン・カリーらもそれに続き、寄付を申し出ているという。NBAのほぼ全てのチームオーナーも、アリーナで働く人々に対し、何らかの形で生活を補償すると公に発表している。こういった動きは他のスポーツ団体にも拡がっていくと予想される。
2020年03月19日試合の2時間前からアップさせる指導者。アップ時間が長すぎて子どもたちは試合前に体力消耗してしまっている。休憩ありとはいえ1時間45分程のアップは長すぎない?適切なアップ時間ってどのぐらい?とご質問をいただきました。今回も、これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんがアドバイスを送りますので参考にしてください。(取材・文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<「楽しければ強くならなくていい、レギュラー外して」という選手に勝つ喜びを教えるにはどうしたらいい?<お父さんコーチからの質問>こんにちは。指導者でなく保護者なのですが、子どもたちが心配なので相談させてください。スポーツ少年団で、息子がサッカーをしています。指導者はボランティアの監督、コーチです。チームの悩みですが、試合前のアップが明らかに長いと思っています。11時からの試合開始だと9時からアップを開始して試合開始の15分程前までアップをしています。明らかにアップが長く、子ども達は試合前に体力を消耗してしまっています。さすがに夏場は「猛暑なのでこのままでは、子どもは試合前に倒れてしまいますよ」と、保護者代表から相談を持ち掛けて改善は図られました。いくら寒い時期になったとはいえ、休憩ありでも1時間45分程のアップは長いと思うのですが、少年サッカーの試合前アップは、どれくらいが適切なものでしょうか?<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。1時間45分のアップ(練習)では、休憩もあるでしょう。全体像が見えないとはっきりしたことは言えないのですが、こちらの想像の範囲での話だとご理解いただいたうえでお聞きください。■「アップ」だけと考えるなら長いが、指導者には別の意図があるかも結論から申し上げましょう。アップの適切な時間を尋ねているのなら、1時間45分は長いと思います。ただし、それがトレーニングの一環であれば、試合前に行うという状況であっても問題はないと感じます。小学生は、練習試合や大会の際のウオーミングアップを、練習も兼ねて長く行う場合もあります。そもそも活動が週末だけだったり、もしくは週に行える練習時間はそう多くないという理由でやっている指導者もいます。そういうことはあるだろうと想像します。人数も、一日に何試合行うのかもわからないので何とも言えないのですが、試合で子どもがどれくらいの時間プレーするかを考えると、指導者にとってはひとつの工夫でしょう。一人当たりの時間がそんなに長くないので、アップの時間に練習をさせようというわけですね。そういうことを考えて時間を過ごしているのかもしれません。例えば、冬場で寒い時期であれば「最初に練習するよ」と1時間くらい練習をさせます。試合は前後半交替で出るから、というならまったくおかしいことではありません。指導者として、活動量を増やすという意味で考慮する必要はあります。■試合前のウォーミングアップの適切な時間一方、「どれくらいが適切な時間か」という質問もありました。純粋に試合前のアップだとしたら、子どもたちは20分程度で温まります。その程度の時間で問題ありません。体温を上げて、各部位の関節の可動域を広げるだけで十分なわけです。その時間を指導者がどういう目的で指導しているか。それによって見方は変わるとしか申し上げられないのが実際のところです。違う視点から言うと、ご相談の文章を読んでいてひとつ疑問がありました。「11時からの試合開始だと9時からアップを開始して試合開始の15分程前までアップをしています」「明らかにアップが長く、子ども達は試合前に体力を消耗してしまっています」この二つです。15分前まで行うことは特に問題ではありません。ごくごく普通のことです。また「体力が消耗してしまっている」という心配は、親御さんたちからから見て「試合に勝つためにはマイナスだ」という感覚でしょうか?もし、そうでなかったら聞き流してくださいね。■指導者、保護者間のコミュニケーションがネガティブな疑問解消につながる子どもたちが試合に勝ちたいのは当然ですし、その心は育てなければいけません。が、その気持ちをどう成長させるかが大人の役割です。目の前の試合で一喜一憂するのではなく、おおらかな気持ちで応援してあげてもらいたいと思います。例えば「アップしすぎたから負けた」というような見方ではなくて、この試合、もっといえば、その日の活動機会をどう生かすか、という視点で考えてはいかがでしょうか。また、保護者側からは「もし夏場なら倒れてしまいます」と話されたようですが、もう少し指導者からコミュニケーションがとれたらいいのかもしれません。保護者は、指導者の考えになかなか触れられません。疑問が出てくると、ネガティブなほうに考えていってしまいがちです。私は指導者の方々に「保護者とコミュニケーションをとってくださいね」といつも話します。円陣を組んで子どもに話すのを、保護者に聞いてもらう。その試合や練習、もっといえばその時間を何の目的をもって過ごすのかを一緒に聞いてもらうわけです。そこを理解してもらえば「ああ、コーチは練習の一環でやっているんだな」などと納得してもらえます。■大事なのは時間の長さではない(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)ご相談の文章を読む限りでは、そんなに深刻な問題ではなさそうです。子どもたちが楽しく、熱中して取り組んでいるのであればまったく問題はありません。時間の長さを計るよりも、子どもたちの表情や動きを見てあげてください。例えば、しごきのような、理不尽な練習内容であれば、逆に子どもたちから苦情が出るはずです。決してそういったものでないのならば、親御さんたちもぜひ見守ってあげてください。池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2020年02月21日サッカーのプレーでよく聞く「判断力」。最近のサッカーではとくに重視されるものですが、サッカー経験のない保護者には「判断力」と言われてもよくわからないもの。そこで今回は三菱養和サッカースクールU‐12の田中大蔵コーチ、U‐11の冨田将司コーチに、判断力とはなにか?そして判断力を高めるためにどうすればいいのかをうかがいました。(取材・文:鈴木智之写真:新井賢一)自分がいま何をすべきか考えて行動できる選手は、中学以降にグッと伸びることもあると田中監督は言います<<前編:育成の名門、三菱養和サッカークラブに聞いたサッカー上達につながる「判断力」の身につけさせ方■サッカーだけがうまくても良い選手にはなれない――判断力のある選手とは、どのような選手でしょうか?田中:判断力がある=賢い、状況にあったプレーを選択ができる選手だととらえています。そのためには当然ですが、技術も必要になります。チームとして狙っているサッカーがあり、それを「プレーモデル」というのですが、コーチが「こういうプレーをしてみよう」「このスペースを使うことを意識してみよう」と提示する中で、状況に応じて一番良いプレーを選ぶことのできる選手が、賢い選手だと思います。冨田:U‐11もU‐12と同じ考えのもとに指導しているので、私も田中コーチと同じ意見です。三菱養和のジュニアでは、小学5年生が選手育成コースのスタートになります。サッカーでは、基本的な技術や判断を大切にするのですが、サッカー外のところも大事にしていてます。子ども達はサッカーをする一面と、小学生という一面を持っているので、サッカーだけがうまくて、学校生活がダメな子はゆくゆくはいい選手になれないと思っています。たとえば、試合に行くときに、公共の場で他の人に迷惑をかけるような行動をしてはいけないですよね。サッカー面以外の日常生活で、しっかりとした行動ができるのも、判断力だと思います。――日常生活とサッカー面での判断力は、どの程度、関係していると思いますか?田中:2019年度の『全日本U‐12 サッカー選手権大会 東京都中央大会』で準優勝したのですが、大会の優秀選手に選ばれた選手は、日常生活でもしっかりとした行動ができる子たちでした。我々指導者が、合宿でその振る舞いを見て「各部屋のリーダーだな」と納得した子たちが、ピッチの中でも良いプレーをしています。やはり、自分がいま何をすべきかを常に考えて行動ができる子は、試合中も自分で考えて判断して、プレーしていると思います。そのような人としてのベースがあれば、小学生時代に結果を残せなくても、中学生になってグッと伸びることもあります。冨田:日常生活がサッカーに通じることは、たくさんあります。たとえば、練習が終わったあとに、用具をどこに片付ければいいかを考えて実行できる選手は、試合中もよく考えて動いています。私は養和のOBなので、「考えて行動する」という部分を大切にしてきた歴史を肌で感じてきました。いまはコーチの立場として、選手になにか伝言をするときにも「この選手に頼めば、自分の意図が他の選手たちにしっかり伝わるだろう」といったことも考えています。■コーチが言ったプレーがベストとは限らない。選手自身が判断することが大事――サッカー面で判断力を高めるために、どのようなアプローチをしていますか?田中:まずはコーチがチームとしての方向性を整えますが、最終的には「ボールを持って判断して、実行するのはキミだよ」という形です。 そこでいいプレーをすると褒めますし、「いまはのタイミングだと、少し遅かったぞ」「背後のスペースに走ってもいい状況だったよね」といった会話を積み重ねていきます。練習の前には、トレーニング状況の説明と目的を話します。小学生にどこまで理解できるかは未知数ですが、それを積み重ねることで理解が深まっていくのだと思っています。冨田:判断を良くするためには、判断をする材料を持っている必要があります。三つある判断材料の中で、一番良い判断をするという風にすれば、小学生にも伝わりやすいのかなと思っています。ボールを持った選手が、前に行くのか、斜めなのか、横なのか。サッカーはゴールを奪い、ゴールを守るスポーツなので、優先順位はゴールです。ゴールを目指したいけど、前にいる相手にボールを取られたくない。その中で、良い判断をすることが大切で、プレーを成功させるためには技術も必要になります。右足しか使えない選手は両足を使える選手と比べて、選択肢が減ってしまいますよね。そのために、右足も、左足も使えるように練習に取り組んでいます。コーチが言ったプレーとは違う選択をしても、選手自身の決断を削がないようにあえて何も言わないこともあるという冨田コーチ――判断力を高めるために、指導をする上で気をつけていることはなんでしょうか?田中:コーチの言うことが、すべて正解と受け取られないように、気をつけています。サッカーは相手の逆をとると、チャンスになります。難しい局面でも、自分が行けると思えば、ドリブルを仕掛けてもいいわけです。そこで「こうしなさい」と命令はしません。チームが狙っている形をコーチが示して、「だから、このコースを狙っていこう」「状況が変わったら、このスペースも使えるよね」と選択肢を持てるようにしてあげて、そこから選手がベストの選択ができるように働きかけていきます。すべて自由にプレーさせると収拾がつかなくなってしまうので、チームとしてのプレーのイメージ、目指す方向性の中で、選手がよい判断ができるようにアドバイスを送っていきます。冨田:コーチが「こうプレーしよう」と言うと、選手たちはそればかりをしようとするんですね。でも、サッカーは相手があり、状況が変わるスポーツなので、すべての局面でコーチが言ったプレーがベストとは限りません。たとえばパスのことを言い過ぎると、前のスペースが空いていた状態でも、ドリブルではなく、パスをしてしまう。そこには選手自身の判断がありません。プレーを外から見ていて、アドバイスをしたくなることもありますが、あえてなにも言わないこともあります。選手が自分で判断して、決断することを削がないように気をつけています。「目的は何か」を常に考えながら練習に取り組むことで理解力、判断力もついてくるのです田中:いまの話で言うと、試合中、みんながボールを受けに行こうとしすぎてしまうことがあります。でも「ボールを受ける目的は何ですか?」と考えると、ボールを受けて、ゴールに向かっていくことですよね。ボール保持者がフリーであれば、相手のディフェンスラインの裏を狙えばいいわけです。最初はまず、選手たちにやらせてみて、プレーの中で「サッカーの目的は何?」と聞きながら、気づかせていきます。そうすると、相手の背後でボールを受けるようなプレーが増えていくので「ナイスプレー」と褒めて、そこを狙っていこうと伝えます。チームとして、今いる選手の特徴、やりたいサッカーに合わせて、良い判断や選択肢も変わってくると思うので、そこは指導者として常に意識しています。いかがでしょうか。判断力を高めるためにはサッカーのどんな練習をすればいいのか、と思いがちですが、実は学校や家での過ごし方も大事なのです。まずは自分の事を自分で決断する習慣を身につけること、コーチが言ったことをそのままプレーするのではなく、その選択がベストなのかを常に考えながらトレーニングに臨むことで、判断力がついていくということです。ついつい親が色々先導してしまいたくなることもあるかと思いますが、自分で考えて動ける選手になってほしいのであれば、まずは家でも自分で決断させることから始めてみてください。<<前編:育成の名門、三菱養和サッカークラブに聞いたサッカー上達につながる「判断力」の身につけさせ方三菱養和サッカースクールヨーロッパ諸国のクラブをモデルとして創立した日本サッカーのパイオニア的サッカースクール。一貫指導システムによる、発育・発達に応じた練習内容で、段階的な育成を行っている。U‐18年代は日本クラブユースサッカー選手権で優勝3回、準優勝7回、高円宮杯全日本ユース(U‐18)サッカー選手権大会(現高円宮杯 JFA U‐18サッカーリーグ)では3位が2回など輝かしい成績を残している。U‐18年代は高円宮杯 JFA U‐18サッカープリンスリーグでプレーしており、2019シーズンは関東4位。巣鴨と調布でサッカースクールを運営。小中学生年代でも多くの実績路残している。育成クラブとしての成績もさることながら、永井雄一郎、田中順也、加藤大、小川佳純、相馬勇紀、中村敬斗ら多くのJリーガーを輩出している。三菱養和サッカースクールのクラス内容、カレンダーはこちら>>田中大蔵(たなか・だいぞう)三菱養和サッカークラブ巣鴨ジュニア監督武南高等学校サッカー部キャプテンとして、全国高校サッカー選手権大会に出場。東京経済大学に進学し、2004年から三菱養和サッカースクールで指導を始める。巣鴨ジュニアコーチ、巣鴨ジュニアユースコーチを経て、2019年より巣鴨ジュニア監督を務める。日本サッカー協会公認B級ライセンス冨田・将司(とみた・まさし)三菱養和サッカークラブ巣鴨ジュニアコーチ三菱養和SC巣鴨ジュニアユース、ユースチーム出身。ユース時代にはキャプテンとして高円宮杯U‐18プレミアリーグを戦った。その後専修大学に進学し、3度の関東リーグ優勝を経験。大学を卒業とともに現役を引退し指導者の道へ進む。三菱養和SCのスクールコーチ、サポートコーチを歴任し2018年より巣鴨ジュニアU‐11コーチに就任。日本サッカー協会公認C級ライセンス
2020年02月10日サッカーも勉強もからっきしダメな息子。去年転校してサッカーチームに入ったけど、運動が得意じゃないから下手だしコーチの言っていることもしっかり理解しているんだか......。近々試合があるけど、親子ともども知り合いがいないから孤独な観戦になりそう。ダメ親かもしれないけれど「ぼっち」が嫌で観戦に行かないのはアリ?とご相談をいただきました。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、「ベンチにいるわが子を見ていられなくて試合中に帰宅した」というご自身の経験などをもとに、あなたに寄り添ったアドバイスを送りますので、参考にして心を軽くしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<サンダル履きで態度も横柄な監督を"名誉棄損"で訴えたい問題<サッカーママからのご相談>二歳まで一緒に暮らしていましたが、離婚後、私の病気などの事情で6年間元夫の母が育ててきました。元夫は育児にかかわる人ではなく、元姑の育児の仕方が理由なのか、運動だけでなく勉強の方もからっきしです。色々な事情があったのですが、2019年の4月から転校して私と一緒に暮らしています。昨年7月からサッカーのチームに入りましたが、はっきり言って下手です。運動が得意でないうえに、勉強も全然ダメなのでそもそもサッカーの動きを理解してないように思います。コーチの指導内容もちゃんと理解できているのかどうか...。今度、試合があります。息子は出場しないと思いますが、親子共々知り合いがいないので、ポツンと孤独な観戦になるのは間違いありません。子どもっぽい考えかもしれませんが、「ぼっち」になりたくなくて試合観戦に行きたくない、息子にサッカーを辞めてもらいたいとまで思っています。こんなダメ母ですが、親が行きたくないから、で試合を観戦に行かなくていいと思いますか?島沢さんにもそんな時はあったのでしょうか。何かアドバイスをお願いします。<島沢さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。わたくしめにも、そんな時があったのかって?もちろんです!いや、威張って言うことでもありませんが、そんな時もありました。■見に行かない自分はダメ母なのか、という苦しさまずは小学生時代。少年団で1学年上のチームに呼ばれるときがあったのですが、そのチームを指導していたコーチは、息子の学年の担当コーチであるわが夫と、少しばかり違う指導法の方でした。ともに何かしら齟齬があったかもしれないのですが、ストレートに言えばそのことで息子は試合に行っても起用されませんでした。一日に練習試合を3つほどやる遠征なのに出場時間ゼロ分。見ていて非常につらかったです。本人が「コーチ、(試合に)出して」と言うと、「おまえのお父さんに、どうしたら試合に出られるか聞いておいで」と言われていました。そんなことがあって、試合を観に行かないことが何度かあったと思いますし、試合途中でベンチにいる息子を見ていられなくて帰宅したこともあります。中学生になってジュニアユースに入ると、なかなか試合には出られませんでした。都大会など大きな大会やリーグ戦の佳境になると、ほかのお母さんたちからメールが来るわけです。「子どもたちのためにも、親も一丸にならなくてはいけないから観戦に来てください」「打ち上げは都合のつく方はぜひ参加してください」50人中試合に出られるのはせいぜい15人ほど。それでも20数人は行かれていたようです。聞けば「高校進学のためクラブ推薦をもらわなくてはいけないから、わが子がBチームでもユニホームを着ていなくてもコーチに応援来ていますよ、という姿を見せなくてはいけない」と言うのです。息子は、高校は受験して入る予定のグループ(50人中わずか3人でしたが)だったので、非常に驚かされました。なによりも、子どもたちのためという名目で強制されている感があり、ほとんど行きませんでした。ただし、自分の中では常に葛藤がありました。めげずにベンチにいる姿を見守ってやるべきではないか、チームの他の子たちを応援してあげるべきではないか......。お母さんと同じ「私はダメ母なのか」という苦しさですね。■子どものサッカーでそんなに悩むことはないそんな話を、仕事で取材したサッカーコーチに吐露したら「息子さんのチーム、面白いサッカーやってるの?」と尋ねられました。「いいえ、大きく蹴ってばかりで面白くないです」「じゃあ、見ても楽しくないね」会話はそれだけです。理屈では、いまだに何が正しいのかわかりません。ただ、私は楽になりました。そこから、時間や心に余裕があるときや、息子に「観に行こうか?」と尋ねたときに「来て。出番があるかもしれないよ」と本人が希望したときなどに行きました。今となれば、たかが子どものサッカーであんなに悩む必要もないのになあと思っています。ただし、下手だから見たくないと思ったことはありません。息子は走るのが苦手で地面ばかり見ている子でしたが、ダメダメでも、試合に負けても、サッカーをしている姿を見るのは楽しかったです。ダメダメを見ていたので、途中で行かないときがあっても、ジュニアユースで試合に出られたときは「すごいね!よく頑張ったねえ」と一緒に喜んであげることができました。■観戦に行くのがストレスなら行く必要なし。その代わり......そこで結論です。無理に見に行く必要はないでしょう。嫌なことをやれば、お母さんもストレスがたまります。その代わり、息子さんがサッカーに行きたいというのであれば、行かせてあげてください。こころのなかで「サッカーを辞めてもらいたい」と考えたとしても、それを口に出すのはアンフェアです。お母さんに嫌なことを回避する権利があるように、子どもにも人権があります。環境が許す限り、好きなことをする、学び、成長する権利です。親はその権利を行使することを、可能な限り支えなくてはいけません。サッカーを取り上げないでください。試合に行かないぶん、心を込めてお弁当をつくり、疲れて帰ってきた夜にお風呂を沸かしてあげて、おいしい夕ご飯を用意してあげればいいと思います。■あなたはダメママじゃない!息子さんにしてあげればいい、ただ一つのこと(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)もうひとつ。見に行かなくていいので、話は聞いてあげましょう。様子は見られないのですから、報告は聞いてあげてください。試合に勝ったか、何点決めたかといったものではなく、ただひとこと「今日、楽しかった?」と聞いてあげましょう。楽しかったと言えば、そのことを一緒に喜んであげてください。悔しいことや悲しいことがあったのなら、そのことを一緒に悔しがり、悲しむこと。でも、お母さんは大人なので、次にどうしたらいいかな?と導くことはしてあげましょう。そのうち、子どもが「次の試合はねえ」と話したり、サッカーの話を始めたら、Jリーグを見に行ったり、テレビで日本代表の試合を一緒に見てもいい。少しずつ歩み寄れるといいですね。まだ小学年です。そして、お母さんのところに来てまだ1年経っていません。サッカーも始めたばかりです。少しずつ距離を縮められるといいですね。息子さんは勉強やスポーツの発達が少し遅れているだけです。ダメな子ではないし、お母さんもダメなママではありません。こうやって、私のところに相談に来てくれました。誰でもできることではありませんよ。それなのに、お母さんは自分と真剣に向き合っている。それだけで、息子さんは幸せなお子さんだと私は思います。焦らず、ゆっくり、ぼちぼちいきましょう。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2020年01月08日サッカーは自分で考えて判断するスポーツ。しかし、長年に渡り日本サッカーの育成年代に携わり、現在はFC市川GUNNERS(ガナーズ)の代表を務める幸野健一さんは「自分で考えられない子どもが増えている」と警笛を鳴らします。少子化に加え、社会の利便性がますます高くなる中、"過保護"な環境下で育ってきた現代の子どもたち。幸野さんは「従来のようにサッカークラブは"サッカーを教えるだけ"ではダメ。クラブの哲学や指導方針について親とコミュニケーションをとり、一体となって子どもが自主・自立できる環境を作っていかなければならない」と話します。そこで今回は、他のチームも参考にしていただきたい、FC市川GUNNERSが取り組む保護者とのコミュニケーション改革についてご紹介します。■サッカーは自立していないと上手くならないスポーツ千葉県市川市にある広大な人工芝グラウンド「北市川フットボールフィールド」をホームとする「FC市川GUNNERS」。スクールをはじめ、U-12、U-15、U-18、レディースのチームを運営し、400名近くの子どもたちがプレーしています。代表の幸野さんは、サッカーというスポーツにおける「自主性・自立性」の重要さを噛みしめるように説きます。「電車はいつも時間通りに動き、タクシーに乗り降りするときには自動ドアが開け閉めしてくれます。喉が乾けばすぐに自動販売機で飲み物を買うこともできる。現代の日本は便利さや快適さを追求するあまり、"適切な競争原理"が排除されつつあるんです」幸野さんは、「考えないこと」が当たり前になってきている日本の現代社会に警鐘を鳴らしつつ、親の子どもに対する関わり方が選手の育成において重要であると話します。「海外の人からよく指摘されるのは、日本では上司や親や先生の言うことを、"分かりました"と素直に聞く子=良い子という文化が昔から定着しているということです。でもサッカーというスポーツは、監督にサインを仰ぐことなく、ピッチに立てば最初から最後まで基本的に自分で判断してプレーしなければいけない。そもそも自立していないと上手くならないスポーツです」「そして戦後70年以上が経過した現代、学歴社会や年功序列の考え方は変わりつつあり、今の子どもたちに求められるものは一人一人の"付加価値"です。"自分にしかできないこと"、"自分にしかない価値"を子どもたちは身につけていかなければいけません。そういう意味では、僕らが子どもだった頃よりはるかに生きていくのが難しい時代になってきました」■クラブと保護者の関係を大きく変えていく必要がある加えて少子化が進む中、日本ではどうしても子どもを大事に大事に育てる傾向が年々強くなってきていると幸野さんは話します。「それはもちろん素晴らしいことですが、それだと子どもたちの自主性や自立性は育まれません。親御さんは、子どもと適切な距離を図りつつ、手を出しすぎず、成長するのを見守っていかなければいけません。だから、うちのクラブでは"ただサッカーを教えます"ではなく、保護者としっかり連携して子どもの自立心を育む環境をつくっていかなければならないと考えています」そのためには、クラブと保護者がお互いの考えを理解し信頼を深めていく必要があります。市川GUNNERSでは、定期的に、保護者向けの説明会や面談を実施し、クラブの哲学や指導方針を保護者に伝える機会を設けているそうです。しかし、市川GUNNERSの選手数は400名近く。現実的には、全員に考えをきちんと伝えるのが難しい部分もあったと言います。「正確な情報とクラブの価値共有を通じて、誤解を減らし、お互いの信頼を築くことで、クラブの考えを理解し、親御さんが安心して子どもを預けられると感じてくれれば、親の過干渉も減らすことができるかもしれません。そうすれば、コーチも安心して子どもの指導に集中でき、子どもたちも自ら成長できる環境を得られる。そういった観点からクラブと保護者のコミュニケーションの方法を大きく変えていく必要があると感じていました」■コミュニケーションを改善する新しいツールの導入では、具体的に市川GUNNERSでは、どのような改革を行ったのでしょう?幸野さんに聞いてみました。「以前は、保護者との情報共有やコミュニケーションはメールやLINEを使っていました。しかし、メールは届いたのか開封されたのか分かりませんし、LINEは情報がどんどん流れていってしまい、後から確認することが大変でコミュニケーションに大きなストレスを感じていました。また、ファイルや画像も保存期限が切れると削除されるので、過去のデータを蓄積することがほとんどできません。そのため、途中から入団してくる選手の親御さんには同じことを共有しなければなりませんでした。そこでよりよい方法を探していたところ紹介されたのが『BAND』でした」市川GUNNERSが導入したのは「BAND」という無料のグループコミュニケーションアプリです。しかし、チームのツールを変えることはとても大変な作業。コーチや保護者の抵抗はなかったのでしょうか?「常により良い、最新のツールを使いながら選手の育成に取り組んできた僕らからすれば、BANDの導入は自然な流れでした。これまではLINEのグループを各チームで作り、連絡を取り合ってきましたが、LINEからの切り替えも親御さんへのアナウンス一回だけで完了できスムーズでした。使い方もLINEに似たようなところがあり、移行には苦労しませんでしたね。無料で使えるという点もメリットでした」■わずか3ヶ月で大きな手ごたえを実感BANDを使い始めてから3ヶ月という市川GUNNERSでは、すでに様々な面での変化を実感しているそうです。「基本的な使い方はBANDもLINEとあまり変わらないのですが、BANDには掲示板機能があり、シェアしたい情報を投稿していくことができます。そこで、クラブが取材された記事を投稿したり、親御さんに読んでほしい情報などをシェアしています。プッシュ通知も届くし、Facebookのタイムラインのようにインターフェイスも見やすいので、親御さんに読んでいただける確率は以前より高くなったと思いますね。加えてBANDの場合だと閲覧の有無を全て把握できるので、普段から誰が読んでくれているかも分かるようになりました(笑)うちのクラブでは全ての試合映像をBANDで共有しているのですが、どの家庭が見ているか、見ていないかも分かるので、サッカーへの取り組み方が既読を通して把握できるようになり、個別にフォローできるようになりました。また、BANDは動画のアルバムも作成できますし、写真や動画を半永久的に残すことができるため、親御さんからも非常に好評です。クラブとして持っている過去のデータをBANDで蓄積していくことができるので、アーカイブとしても今後役立つと思います」さらに、コミュニケーションの改善だけでなく、保護者とやりとりするコーチにとっても大きなメリットだったと幸野さんは話します。「これまでコーチと親御さんのコミュニケーションで最も時間がかかっていたのが、出欠管理でした。バスの送迎有無など個別にLINEで届くメッセージをとりまとめ、集計するだけでも骨の折れる作業でした。しかし、BANDでは、掲示板以外にもカレンダーの共有や出欠確認のツールなどあらゆる機能が揃っているので、コミュニケーションの効率化を図ることができ、本来コーチが時間を割くべきところに力をかけられるようになりました」まだ導入して間もないので、改革はまだまだこれから!と話す幸野さんですが、選手、コーチ、そして保護者が『三位一体』となった育成に力を注げるよう、いろいろな機能を試しながら今後もコミュニケーションの質を高めていきたい! と、力強く語ってくれました。★あなたもクラブ運営の達人に!【BANDを導入すべき理由4選】①掲示板に投稿するだけでメンバーに伝えたい情報が漏れなく届く②情報のやりとりが簡単になり、メンバーとのコミュニケーションロスも解消③クラブの様々なデータ、写真や動画が容量制限・期限切れなく保存できる④カレンダー、出欠確認機能でコーチの負担を減らし、効率的な運営を実現BANDのアプリダウンロードはこちら>BANDの詳しい説明や導入事例を知りたい方はこちら>
2019年11月28日次男がやりたいと言って始めたサッカー。幼稚園児だけ通わせると小2の長男が暇になるからお友達も誘って長男も始めたのに、年中の次男が泣いて嫌がるようになりサッカーを辞めた。長男の学年は上手い子が多く、本人も運動は得意でなく、やる気も見えない。下の子を連れて観に行く親の方が疲れてしまっているけど、長男自身は辞めるとは言わない。こんな時、本人の意志を尊重した方がいいの?とお悩みのサッカーママからご相談をいただきました。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、ご自身の体験と数々の取材活動で得た知見をもとに、アドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<試合で起用されなくなって泣く息子をどう受け止めたらいいの問題<サッカーママからのご相談>未就園児、幼稚園、小学2年の男の子3人兄弟です。最初は次男がサッカーをやりたいと言ったことが、サッカーと関わったきっかけです。長男は全く興味が無かったのですが、幼稚園の子だけ通わせると暇になってしまうので、学校のお友達も誘ってやってみないかと話をしたところ、行ってみたいとなったので、5か月前からサッカーを始めました。しかし、1か月過ぎたころから次男が泣いてサッカーを嫌がるようになり、1か月間泣いてチーム練習に行け無くなってしまいました。まだ年中ですし、泣いてる子を無理やり行かせる自分にも疲れてしまってサッカーを始めて2か月で辞めることにしました。長男の方は、次男が辞めても「僕も辞める」とは言わないので通い続けていますが、その教室の2年生はとてもレベルが高く、長男とスクールの子たちの差は凄いものがあります。長男はもともと運動が得意ではない上に、家で練習をしようとも、練習と試合の時に一生懸命ボールを追いかけようともしません。生徒が20数人いてコーチは1人なので、初心者の長男に手取り足取り教えて貰えるわけもなく、親としても上手くなりたいと思っているようには見えません。まだ始めて5か月目ですが、下の子2人連れて練習と試合に行くのも負担になってきたのもあって、私が「どうしたものかな」と思っています。でも、本人に何度聞いても辞めないと言います。こういった場合は本人の意思を尊重した方が良いのでしょうか?<島沢さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。お母さんのとるべき道はシンプルで、二つにひとつですね。① 長男君が続けたいと言う限り、続けさせる。② お母さんから「ママはすごく大変だから送り迎えが難しい。今月限りでサッカーはやめてもらいたい」とお願いする。この二択です。■親がサポートを続けられることも大事だけど......子どもは親の庇護のもとで育っています。自身の意向で何かをしたいといっても、親の経済的、肉体的、物理的な条件がそろわなくては何もできない弱い存在です。例えば、200キロ離れたところにすごく良いサッカースクールがあって、そこに行きたいと言っても親はできませんね。そのようないくつもの条件のなかで私たち親は、自分たちのできる限りのことをして、彼らの成長を支える。それが親の役目でもあります。お母さんは「下の子2人連れて練習と試合に行くのも負担になってきた」とあります。が、頻度やスクールとご自宅の距離などは、最初からわかっていた条件ですよね。そのうえ、次男を入れるために、長男を学校のお友達を誘ってやってみないかとまで言って引き込んでいます。もし、私がご長男君であれば、お母さんからもし「送り迎えがしんどいからやめてほしい」と言われたら、「お母さん、そりゃ、ねえだろ」と食ってかかりますね。すでに何度も「弟はやめたのに、君はサッカーやめないの?」と尋ねています。長男君にすれば、こころのなかで「はあっ!?」ですよね。私なら抗議します。「誘ったのはお母さんじゃん。俺はやめたくないって言ってるのになんでそんなにしつこく言うの?そりゃ勝手すぎるだろ」と。もしそうされたら、お母さんはどうしますか?今のお気持ちを小学2年生に訴えますか?「だって、あなたはもともと運動が得意ではないうえに、家で練習をしようとも、練習と試合のときに一生懸命ボールを追いかけようともしないじゃない。生徒が20数人いてコーチは1人だから、初心者の君が手取り足取り教えて貰えるわけもなく、お母さんとしては上手くなりたいと思っているようには見えないのよ」いかがですか? ちと残酷だと思いませんか。長男君はまだ7歳や8歳です。まだサッカーというスポーツを観察しながらやっているような時期でしょう。■まだ7歳「温かい放牧」で見守ればグッと変わることも私が知っている低学年の子は1年間スクールに行っても、寝転がったり、どこかに走って行ったりしてなかなか練習に溶け込めませんでした。でも、ボールを蹴るときは楽しそうにしていて、辞めるとは言わない。コーチは叱ったりせず「おいでね~」と声掛けし、温かく見守ってくれました。したがってお母さんも、ピッチで寝転がる子を黙って1年間見守り続けることができました。結果、次の年は寝転がることも逃げることもなくなりました。彼はサッカーに目覚めたのです。その後仲間と一緒にサッカーを楽しく続けました。このように、子どもには大人から温かく見守られなくてはいけません。私はそれを「温かい放牧」と呼んでいます。結果を求めない。出来栄えで判断しない。子どもがやりたいと言うことを、親の経済的、肉体的、物理的な条件がそろえばやらせてあげてほしいと思います。ああ、島沢さんはイジワルだ。相談しなきゃよかった、と思われているかもしれません。でも、この連載をもし読んでいただいたうえでご投稿されたのならば、私が「子どもファースト」だとわかっていただけると思います。■今は頑張っているように見えなくてもこれから少しずつ変わっていく。親が信じてあげよう(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)それに、お母さんのお気持ちは痛いほどわかります。目の前で頑張っているように「見えない」息子に苛立ちますよね。私の息子も走るのが苦手なサッカー少年でした。みんなが動き始めているのに、ひとりだけ集中力が切れるのか地面を見ています。ボールから目を離しっぱなしなので、味方のキーパーからのパスが息子の後頭部に当たることなど日常茶飯事でした。ああ、いやだ。みっともない。やめてほしい。なんとかしてよ。恥ずかしい。そう思いますよね。 でも、その子を産んで育てているのは私なんです。ダメなところがあれば、成長できるよう見守らなくちゃ。中学年、高学年になると少しずつ変わっていきます。親が信じてあげましょう。せっかく、お母さんのおかげでサッカーという成長できる場所を手にしたのです。お母さん、がんばれ。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2019年09月11日ケビン・コスナー主演で大ヒットした『フィールド・オブ・ドリームス』の試合会場で、メジャーリーグのレギュラーシーズン試合が開催されることになった。日程は2020年8月13日で、場所はアイダホ州ダイヤーズヴィルだ。対決するのはシカゴ・ホワイトソックスとニューヨーク・ヤンキースで、ホワイトソックスのホームゲームという扱い。この試合に向け、来月にも、8,000席を作る工事が始まるという。『フィールド・オブ・ドリームス』は1989年にアメリカで、1990年に日本で公開された。農夫がトウモロコシ畑に球場を作るファンタジー映画で、世界中の人々に感動を与えている。オスカーにも3部門でノミネートされた。文=猿渡由紀
2019年08月09日セクシーな腹筋が見逃せないサッカー選手。専門家が、色気を感じるあれこれをピックアップして、その魅力を語ります。世界一周の旅をしながら、数々のイケメンたちをストリートスナップする“世界イケメンハンター”として、バラエティ番組『マツコの知らない世界』に出演もした窪咲子さん。もとはアイドル芸能雑誌の編集者で、日本トップクラスのアイドルや若手俳優を見てきた、いわばイケメンのプロ!そんな彼女が熱く語るテーマは、“男らしさが詰まっている”という、サッカー選手の腹筋と顔の関係性。「いちばん美しく感じられるシチュエーションは、プレー中、汗をぬぐう時にチラッと見えた腹筋。無防備な状態で見える腹筋がたまりません。真剣にプレーしているのに、つい腹筋に視線がいってしまう…。見てはいけないものを見ているような罪悪感めいた感情が刺激的。さらに、顔立ちと腹筋を見比べると、イメージ通りだったり、意外なギャップがあったりして、腹筋単体で愛でるよりも色気をより強く感じるんです」そもそもはサッカー好きの父親の影響で競技に興味を持っていた窪さん。‘02年日韓W杯で大ブームを巻き起こしたベッカムが人生を変えた。「思春期真っ只中の中学生の頃、お小遣いで買った写真集に上半身裸のカットがあって。王子様系の顔と見事な腹筋に、心を撃ち抜かれましたね。生徒手帳に切り抜いた写真を入れてました。実は、イケメンハンターとして世界一周旅行したゴールで、彼に会えたんですよ。汗だくのカラダから発せられる体臭さえいい匂いでした!」そんな彼女が紹介するのは、実力も兼ね備えたイケメン選手。窪さんの初恋相手でサッカー界の元祖スター・ベッカムと、現役の第一線で活躍中のトーレス、グリーズマン、期待の新星ディバラ。萌えポイントを解説します!元祖プリンス選手、殿堂入りの肉体美。デビッド・ベッカムイギリス代表として来日した‘02年の日韓W杯で、大旋風を巻き起こす。‘16年、H&M の広告では衰えぬ腹筋を見せ、世界的な話題に。「腹筋萌えの芽生えとなった人。鍛え抜かれた筋肉の神々しさに言葉を失いました。腹筋も王子様系の顔もふくめて、存在自体が尊いです!イケメン遺伝子を引き継いだ次男のロメオ君にも注目中」写真・ロイター/アフロ下がり眉がキュートな子犬系イケメン。アントワーヌ・グリーズマンフランス出身のフォワード。サッカー選手として小柄ながら抜群の得点感覚を持ち、‘18年W杯では、自国の優勝に貢献。「私が愛してやまないベッカムに憧れていた選手。愛されキャラで、ちょっぴり下がった眉が印象的。顔立ちも子犬を思わせるかわいらしさ。そこまで割れていない、あっさり系の腹筋とバランスがとれています」写真・AP/アフロメッシを超える!?やんちゃな“原石”。パウロ・ディバラスーパースター、メッシを超えるといわれる逸材で、“宝石”の愛称で親しまれる。ユヴェントス所属。「日本ではまだそこまでメジャーではないですが、育ち盛りの選手。気の強そうなやんちゃ系の顔も日本人ウケしそう。個性的な髪型がメディアでたびたび注目されます。腹筋は見事なシックスパック!まるで芸術作品のような美しさ」写真・ロイター/アフロ優しげな微笑みと腹筋のギャップにきゅん。フェルナンド・トーレススペイン出身。欧州の強豪チームを経て、昨年、サガン鳥栖に電撃移籍。「日本で生で観られる貴重な存在!王子様系の顔は私のドストライク。腹筋はバキバキですが、写真によってはぽっこりな時もあり和みます。8 歳で出会った女性と結婚し、しかも初キスの記念日を意味するタトゥーを入れてるエピソードも素敵」写真・ロイター/アフロ窪 咲子さん旅行ライター、イケメンハンター。70か国を訪れた。著書に『「世界イケメンハンター」窪咲子のGIRL’S TRAVEL』(ダイヤモンド社)。※『anan』2019年4月3日号より。取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2019年03月28日こんにちは。突然ですが先日、サッカー日本代表の試合がテレビで観ました。世代交代のため(普段サッカーを観ない筆者には)初めて名前を見る若い選手たちが多く、数分ほど横目に見ていたんですが、気づけば画面に釘づけに。素人目にも鮮やかな連携、目を見張るような攻撃でした。守備も完封で見事に抑えていて、若い力がぐんぐん伸びている場を目の当たりにしました。――そう、まるで竹の子を眺めるような。もうサッカー日本代表のことは一旦忘れて、竹の子に気持ちを切り替えてください。堂安選手も切り替え早かったですからね。 ■「竹の子」はカレーに合うのか?唐突ですが、皆さんはカレーに“竹の子”を入れたことはありますか?おそらくないでしょう。筆者は断じてないです。考えたこともないです。ところがこちらのカレーは、どうやらそんなチャレンジングなことをしてしまったようなんです。こちらが『豚と竹の子のヴィネガーカレー』。黄緑色のパッケージに描かれた、豚と竹の子の素朴なイラストがかわいい、お馴染み『にしきや』のカレーです。ここで疑問。「ヴィネガーカレー」って何なんだろう?裏面も見てみましょう。ワインヴィネガーを効かせているようですね。ヴィネガーって“お酢”ですよ。酸っぱいんでしょうか。ヴィネガーカレーについて少し調べてみると「ビンダルーカレー」や「ポークビンダルー」とも呼ぶようです。インド南西部あたりで食べられているカレーの一種で、「ヴィネガー」が訛って「ビンダルー」になったようです。勉強になりました。 ■新感覚!ヴィネガーの酸味が◎さて、開封して盛りつけます。なんか赤い……。赤みがかった油分が浮いていて、ラー油みたいなルックスです。これが「ワインヴィネガー」の力なんでしょうか……?そして竹の子と豚肉がゴロゴロ。ヴィネガーカレーというピッチの上に躍動しています。比率は竹の子:豚肉=7:3くらいで、竹の子の数的有利の状況ですね。ルーはさらっとしていて、スープカレーに近い印象です。赤々としていかにも辛そうだったので、恐る恐るスプーンを口に運んだのですが、それほど辛くはないです。辛いものが苦手な筆者でも、美味しくいただけました。やはり、辛味というより酸味が目立ちます。といっても、お酢特有のツンとくる嫌な酸っぱさではなく、さっぱりとした爽やかな酸味です。味については、普段食べているカレーの味わいとは一線を画す風味、大人な味という印象を受けました。 ■竹の子、全く違和感なしそして竹の子なんですが、全く違和感なし!!!そもそもカレーに合う食材だったのか、酸味の強いこのカレーの独特の味わい故に馴染んでいるのかは不明ですが、竹の子とカレー、うまくハマっています。「よう!竹の子さん、豚肉さん!あれ?今日は玉ねぎさんは来てないのかい?」くらいの常連感と安心感です。ここまで馴染んでくるとは驚きでした。 ■総評味★★★☆☆辛さ★★★☆☆酸味★★★★☆食べる前は竹の子に目を奪われていましたが、食べてみるとヴィネガーの酸味の方が筆者にはインパクト大でした。スパイスの刺激には飽きてしまったそこのあなた、普段とは一味違ったヴィネガーカレーはいかがでしょうか?【参考】※ 【お酢をたっぷり入れるカレー】すっぱ辛い「ポークビンダルー」のウマさは中毒性アリ【東京カリ〜番長】【筆者略歴】かにすけ
2018年12月27日今回は退去時の清掃と敷金精算についてお話します。サッカーW杯において日本のサポーターが試合後にゴミ拾いをする姿は世界中から称賛されましたが、「来た時よりも美しく」というのは日本人が持つ美徳だと思います。しかし部屋を退去する際の清掃に関しては、ついつい聞き流してしまいがちな約束事があることを知っておいてください。■ 借りたものは綺麗にして返したいAudtakorn / PIXTA(ピクスタ)賃貸住宅を退去する際は、家具の搬出が完了して部屋が完全に空になった状態で「解約立ち合い」を実施し、管理会社と借主の双方で部屋のキズや汚れの状態を確認します。筆者も賃貸管理の仕事に従事していた時に何度も立ち合いましたが、指定の日時に部屋を訪問すると、借主が一生懸命にお部屋を清掃している真最中という場面によく出くわしたものです。借りたものは綺麗にして返したいというのは大変に素晴らしいことですが、「敷金をより多く取り戻すため」ということですと話は変わってきます。■ 契約時に必ず説明がある費用負担の原則と例外ひとり君 / PIXTA(ピクスタ)借主が解約して退去すると部屋はどうしても傷んでいるものです。そのため退去が完了すると貸主は次の貸し出しに備えて部屋の原状回復を実施しますが、その際の費用負担に関しては「東京ルール」と呼ばれるガイドラインによって原則と例外が定められています。費用負担の原則akkarapol / PIXTA(ピクスタ)東京ルールの基本的な考え方としては経年劣化・自然損耗・通常の使用による住宅の損耗等の復旧は貸主の費用負担で行い、故意・過失・善管注意義務違反・その他通常の使用を超えるような使用による損耗等は借主の費用負担で復旧するということになっています。故意・過失としてはタバコによるヤニ汚れや結露を放置したことによるカビやシミ、飲み物をこぼしたことによるシミや汚れといったものが該当します。費用負担の例外もとくん / PIXTA(ピクスタ)それでは退去前に部屋を清掃してシミや汚れを綺麗にしておけば敷金がより多く戻ってくるかというと、そういうものではありません。東京ルールでは例外事項として「貸主と借主は両者の合意により上記の原則と異なる特約を定めることができる」とされており、これに基づいてほとんどの賃貸借契約では室内クリーニングや和室にある畳、襖、戸襖の張替費用を借主負担としています。金額を明示している場合とそうでない場合がありますが、退去時に借主が清掃をしていようがいまいが貸主は業者による室内クリーニングを実施します。これらは契約前の重要事項の説明で必ず触れる内容で、筆者も在職中はこの点に関しては特に念入りに説明しました。■ 業者によるクリーニングは必ず入るABC / PIXTA(ピクスタ)貸主にとって退去が完了した部屋は次の入居者を迎えるための商品ということになりますが、再び貸し出すには部屋を完璧な状態にまで整備しなければなりません。商品と呼べる状態に仕上げるためには退去者が行う清掃などあてにならずプロの手を借りる必要がありますが、その際の費用は単純に単価×広さで決められるもので、借主が事前に清掃したから安くなるというものではありません。最近では「敷金礼金ゼロ」をうたい文句にした物件も増えてきましたが、そういう場合であっても「退去時清掃費用」という名目でなにがしかのお金を契約時に諸経費として徴収するものです。また「室内クリーニングの費用を負担するのはやむを得ないとして、実施する業者は自分で探す」と食い下がってくる方が何人もいましたが、貸主としては見ず知らずの業者に大切な商品を任せることはできないのだということを常に説明していました。■ 敷金精算にはほとんど影響しないfreeangle / PIXTA(ピクスタ)退去時の清掃によって返還される敷金の金額が変わってくることはほとんどないというのが筆者の実体験に基づく結論です。特にタバコのヤニによるクロスの汚れは素人の清掃で落ちるようなものではなく、クロス貼替えが必要となって相当な金額が発生する覚悟をしておいた方がいいでしょう。そうはいっても借りたものはやはり綺麗にして返すべきであり、部屋の清掃はマナーとして実施すべきだと思います。
2018年09月22日10月1日(月)に開幕するプロ麻雀リーグ「Mリーグ」の試合日程が決定した。【チケット情報はこちら】「Mリーグ」は、競技麻雀の普及と発展を目的として今年の7月に発足。参加7チームが8月7日に実施したドラフト会議での指名、交渉を経て、各3名の所属選手との契約を締結し、21名の初代Mリーガーが誕生した。今年の10月から3月に各チーム80試合を実施。10月から2月までは、毎週月・火・木・金曜日の19時から試合を行い、3月には上位4チームによる優勝決定戦として、毎週土・日曜日(※16・17日を除く)の19時から計24試合を行い、優勝チームを決定する。「Mリーグ」では、10月11日(木)以降の試合より該当試合でパブリックビューイングを実施。パブリックビューイングは東京・浜松町にある専用スタジオ「Mリーグスタジオ」横の会場にて開催。会場は150人ほどが収容可能で、Mリーガーによる生解説と共に対戦を楽しめる。また、試合終了後、当日出場した選手が駆けつけるファンミーティングイベントなども予定されている。パブリックビューイングのチケットは発売中。■「Mリーグ」パブリックビューイング概要【対象公演】・10月11日(木)・26日(金)・11月9日(金)・23日(金・祝)・12月7日(金)・20日(木)・21日(金)・1月10日(木)・11日(金)・24日(木)・25日(金)・2月11日(月・祝)・12日(火)会場:TABLOID(東京都)開催時間:毎試合開場18時試合開始19時(23時ごろ終了予定)料金:4,000円(1ドリンク付)
2018年09月14日今最高潮に盛り上がっているサッカー。試合のたびに睡眠時間を削って応援している、という方も多いのではないでしょうか。次はいよいよ運命の決勝トーナメント!現地には行けないけれど、せっかくならおうちでロシア料理を食べながらサポーター気分で応援しませんか♡今日は、本場のシェフが教える本格ロシア料理をご紹介しちゃいます。ロシア風クレープ【牛肉のブリンチキ】日本ではあまり見かけることのないおかず系のクレープ。クレープで巻いてあるので食べやすくて、サッカー観戦をしながら食べるのにぴったり♪特別な材料もなく手順もシンプルなので、すぐにでも作れるレシピですよ。【材料(4人分)】クレープ生地(クレープ・パン直径21cm約8枚)●薄力粉90g●牛乳250ml●卵1.5個(Mサイズ)●グラニュー糖大さじ1/2●塩1.5g●サラダ油大さじ1/2●フライ・パン用のサラダ油小さじ1具●牛肩肉350g●ゲランドの塩小さじ1●胡椒適量●サラダ油大さじ1/2●水250ml●サラダ油大さじ1/2●玉ねぎ1/2個●小⻨粉大さじ1●無塩バター10g●茹で汁100ml●サラダ油大さじ1●無塩バター15g●スメターナ(サワークリーム)大さじ4●飾り用のハーブ(ディル)適量おもてなしブランチにぴったり♪ロシア風クレープ【牛肉のブリンチキ】レシピ付け合わせにおすすめ【ロシア風ザワークラウト】こちらは、有名なキャベツ料理「ザワークラウト」。日本ではまだあまりなじみがないかもしれませんが、ソーセージやステーキなどの付け合わせとして大活躍してくれる一品なんですよ♪長期間保存できるので一度大量に作っておけば、「あと一品欲しいな」というときにも大活躍です。【材料(1Lの瓶分)】●キャベツ1個(約800g〜1kg)●人参1/3(約50g)●ゲランドの塩小さじ1●ディル・シード小さじ1/2※1Lの瓶と重石になる250mlの瓶、大きめのボールと小さめのボールの用意が必要です。▼アレンジレシピも載っているのでチェックしてみてください▼キャベツたっぷり春野菜レシピ♪【ロシア風ザワークラウト】と【りんごのサラダ】野菜たっぷり【ロシア風コロッケ】スポーツ観戦に欠かせない“揚げ物”。ご紹介するのは日本とは違いジャガイモの代わりに豆を使ったロシア風コロッケです。ハーブなどの数種類の香辛料を使うので風味がいいのがポイント♪また、クルミを使ったソースも絶品です。【材料(17個)】●乾燥レッドキドニービーンズ200g(または茹で上がったもの400g)●玉ねぎ1/4個●にんにく10g(1〜2個)●コリアンダー、パセリの葉(粗みじん切り)各大さじ2●ローストくるみ50g●フェヌグリーク小さじ1/2●カイエンペッパー小さじ1/4●塩小さじ1/2●小⻨粉50gバジェ・ソース●ローストくるみ100g●水100ml●にんにく1個●レモン汁大さじ1●塩小さじ1/4●飾り用のくるみとコリアンダーの葉適量クルミのソースが絶品♪ロシア風《コロッケ&ラタトゥユ》のお弁当レシピロシア風デザートクレープ【レモンと砂糖のブリンチキ】目がハートになってしまうほどおいしそうなデザートクレープ♡ご紹介するのは、レモンとお砂糖の甘酸っぱさにヤミつきになるレシピです。クレープ生地は冷凍ができるので多めに作って別のお料理にアレンジするのもおすすめです♪【材料(4人分)】●クレープ生地(クレープ・パン直径21cm約16枚)●薄力粉90g●牛乳250ml●卵1.5個(Mサイズ)●グラニュー糖大さじ1●塩1.5g●溶かしバター大さじ1/2●フライ・パン用のサラダ油小さじ1/2●レモン4切れ●レモン汁大さじ8●グラニュー糖大さじ8●溶かしバター大さじ8甘酸っぱさにヤミつき♪ロシア風デザートクレープ【レモンと砂糖のブリンチキ】レシピやっぱりサッカーモチーフもハズせない!やっぱりサッカー観戦というなら、サッカーをモチーフにした料理も欠かせません!今回はおにぎりやメロンパンなど、簡単に作れてよろこばれるレシピをご紹介します♪弁当を食べて応援【サッカーボールおにぎり】応援するときにはもちろん、お弁当に入れてもよろこばれるのが、サッカーボールをモチーフにしたおにぎり。気分が高まること間違いなしです!作り方はとっても簡単で、五角形に切り抜いたのりをおにぎりに貼り付けていくだけ。きれいに作るポイントは五角形の角の延長線上に次の角が来るようにすることです♪サッカー少年・野球少年の応援弁当に!サッカーボール&野球ボールのおにぎりの作り方再現性高すぎ!【白玉粉でつくるサッカーボール】再現度の高さに驚いてしまう白玉粉のサッカーボール。ホームパーティーのようにお友だちを招いて一緒に応援する、なんてときに作りたいですね!串団子のようにして、あんみつや黒蜜、抹茶蜜につけるとおいしいですよ♡【材料(5個)】●白玉粉●水●豆腐(絹でも木綿でも可)●ブラックココア▼いくつかの方法があるので、詳しい分量はこちらからチェックしてくださいね▼”しらたまcoネッタ” サッカーボール市販のパンで簡単【ミニサッカーボールパン】一から作ると手間がかかるパンも、市販のミニパンをアレンジすればとっても楽チン♪作り方は、市販のパンにクッキー生地をかぶせてオーブントースターで焼くだけです。包むパンの種類次第でアレンジ自在なので、何種類か用意するのもいいですね。【材料】クッキー生地●無塩バター30g●上白糖20g●全卵または牛乳小さじ1(夏場は小さじ1弱)●薄力粉50g着色用●ブラックココア小さじ1仕上げ用●グラニュー糖適量作業用●溶き卵※ハケと牛乳パックを1×3cmに切った短冊1枚が必要です。簡単ミニサッカーボールパン(なんちゃってメロンパンdeコッタ)市販品のパンから作ります。おわりに今回は、今世界中から注目を浴びもっともホットな国とも言える「ロシア」の料理をご紹介しました。普段食べ慣れないロシア料理ですが、今回ご紹介したレシピはどれもシンプルで特別な材料もほとんどないので、これを機会に新しい料理にチャレンジしてみてください♪
2018年07月01日お笑いタレントの明石家さんまが、23日に放送されたMBSラジオの番組『MBSヤングタウン 土曜日』(毎週土曜22:00~)で、サッカー・ワールドカップの試合をすべて観戦していることを明かした。明石家さんまさんまは「お前ら全く観てないのか? 日本戦以外」と、ワールドカップに興味を示そうとしない番組アシスタントのモーニング娘。’18の飯窪春菜らにややご立腹の様子。「コンサートがあって…」という言葉に対しては、「いや、俺も仕事してるよ!」と一蹴し、「多分、メッシもロナウドも最後のW杯になるやろから、目に焼き付けとかなきゃいけない人達やねん!」と熱弁した。さらに、さんまは「今のところパーフェクトでクリアできてるんですよ、録画もなしで」と、現状、すべての試合をテレビで生観戦していることを明かす。試合を観るために多忙なスケジュールを調整し、試合と試合の間に1時間インターバルがあることを利用して、その間に風呂に入るなどやるべきことを済ませて試合に備えているという。そのストイックな観戦姿勢に、共演する村上ショージらは「その1時間、自分の自由な時間を過ごして頂いたらいいんじゃないですか」「タイトスケジュール!」などと、驚きの声をあげていた。
2018年06月26日Suchmos(サチモス)が、「2018 NHKサッカーテーマ」を担当。新曲「ボルテージ(VOLT-AGE)」がテーマ曲として起用される。これまで、NHKサッカー中継テーマ音楽は、2010年にSuperfly「タマシイレボリューション」、11~12年にRADWIMPS「君と羊と青」、13年にサカナクション「Aoi」、14~16年に椎名林檎「NIPPON」、17年にONE OK ROCK「We are」が起用されてきた。 「ボルテージ」は、6月に開幕する2018 FIFAワールドカップ ロシア大会をはじめ、Jリーグや天皇杯などの国内大会、日本代表の試合やヨーロッパを中心とした海外サッカーなど、サッカー中継や関連番組のテーマ音楽として使用されるという。この決定を受けて、ボーカルのYONCE(ヨンス)は、「世界中の視線を集めるピッチはどんな景色だろう。11人とサポーターで燃え上がるボルテージといかしたアイデアがあれば、感動的なシーンがきっと生まれる。心揺らすチャンスメイクを期待しています。」とコメントしている。2018 NHKサッカーテーマ起用を受けて、6月19日(火)にNHKホールで行われる「NHK フットボールフェスティバル」への出演が決定。Suchmosや前園真聖、徳田耕太郎などが参加するイベントでは、パブリックビューイングも行われる予定だ。イベント内で、Suchmosはパフォーマンスを披露。日本対コロンビア戦の中継番組内で放送される予定で、Suchmosにとって初めての地上波での歌唱となる。なお、Suchmosは2018年2月にホンダのCMでもおなじみの「808」をリリース。2018年5月11日(金)以降、自主企画ライブツアー「Suchmos The Blow Your Mind TOUR」も控えている。
2018年04月21日今年はロシアW杯開催を6月に控えたサッカーイヤー。これを機に、思い切って実際の試合の迫力を体感してみるのもいいかも!「いまは女性向けのグッズやイベントも充実していますし、J3まで合わせると日本全国にチームがあるので、地元という入り口から応援を始めやすいのもJリーグの特徴です」そう話すのは、専門誌『Jリーグサッカーキング』編集長の安田勇斗(いさと)さん。これからJリーグを観始める人もきっと応援したくなる、期待の若手選手を紹介してもらいました。「単に“かっこいい!”から入っても全然OK。練習グラウンドに行けばサインがもらえたりと、選手と触れ合う機会も多いので、お気に入りの選手を見つけてみてください!」世界が注目する、新世代のワンダーキッド。久保建英(たけふさ)選手(16)FC東京スペインの名門FCバルセロナの下部組織を経てわずか16歳でJリーグ戦デビュー。「昨年はU-20のW杯にも“飛び級”で参加するなど、同世代でも飛びぬけた才能。ドリブルや左足のスルーパスなど、攻撃的プレーが持ち味です」写真:松岡健三郎/アフロ欧州トップクラブ相手に鮮烈なプレーを披露。安部裕葵(ひろき)選手(19)鹿島アントラーズ今年デビュー2年目ながら、俊足を生かして勝負を仕掛ける機動力には光るものがある。「セビージャFCとの親善試合では、スピード感あふれるドリブルで相手DF2 人を見事にかわし、貴重な先制ゴールをアシストしました」写真:アフロスポーツ代表戦でビッグセーブ連発。日本の新たな守護神。中村航輔選手(22)柏レイソルユース時代から活躍し、将来の代表正ゴールキーパーと目される中村選手。「至近距離のシュートもはじく反射神経とアグレッシブさが魅力。代表戦デビューとなった昨年末の北朝鮮戦もビッグセーブを連発する大活躍でした」写真:徳原隆元/アフロ「2018明治安田生命Jリーグ」は2月23日開幕。12月の閉幕まで、J1リーグ18チーム、J2 リーグ22 チーム、J3 リーグ17 チームで争われる。※『anan』2018年2月28日号より。(by anan編集部)
2018年02月27日ダンヒル(dunhill)が、プロサッカー選手吉田麻也・武藤嘉紀を起用したショートムービー「MADE TO MATCH」を公開。ダンヒルとサッカー日本代表とのつながりダンヒルは、約18年間にわたりサッカー日本代表の公式テーラリングを担ってきたファッションブランド。ここ数年間は、英国で仕立て服の総称を意味する“MADE TO MATCH”をキーワードにオフィシャルスーツなどを作り上げてきた。2017年には、サッカー日本代表の公式テーラリングとして新作を発表。完璧にフィットしたシルエットなど、細やかなディテールにこだわったジャケット&トラウザーズなどをサムライブルーのカラーで提案した。吉田麻也&武藤嘉紀が纏う、ダンヒルのスーツ公開となったショートムービー「MADE TO MATCH」では、ダンヒルこだわりのスーツに袖を通した吉田麻也&武藤嘉紀の姿が見られる。ダンヒル本店の門をくぐった二人は、それぞれお気に入りの一着をセレクト。吉田麻也はライトグレーの3ピースをチョイス。グレンチェックで彩られたジャケット、ベストにシンプルな白シャツとネイビーのタイ、さらに胸元にホワイトのチーフを合わせてモダンなコーディネートを披露している。武藤嘉紀は、ベーシックをキーワードにジャケット&トラウザーを選んだ。深いネイビーで染め上げたシンプルなセットアップには、同色のネクタイを合わせて。吉田と同デザインのチーフを胸元にあしらい華やかに飾り、タイには、キラリと輝くシルバーのタイピンを組み合わせて、さりげなく大人の男性を演出している。イラストレーターのソリマチアキラが参加ムービーには、イラストレーターのソリマチアキラが参加。手書き風のポップなイラストでロンドンの街並みやダンヒルの本店、ボードンハウスなどが描かれている。動画内で紹介されるのは、ダンヒルこだわりの「MADE TO MEASURE」。メゾンの卓越した技術と豊富なデザイン性が感じられるテーラードラインとなる。【問い合わせ先】ダンヒル/リシュモン ジャパンTEL:03-4335-1755
2018年01月07日英国サッカーリーグ4部に所属する「Forest Green Rovers」(フォレスト・グリーン・ローバーズ)。彼らのユニークな試みが注目を集めている。ピッチ外の、ちょっと変わった理由で。彼らのホームスタジアムである「New Lawn」(ニュー・ローン)で販売される食品は、一切動物由来のものはなし。つまりビーガン食。ワインやビールまでビーガンスタイルの製品で、選手が試合前に食べる食事もビーガン食。スタジアム内は菜食主義が徹底されている。また、世界初の太陽光発電式芝刈り機などを導入しつつ、ほぼ100%木製の新スタジアムの建設が現在進行中。この新スタジアムのピッチは集められた雨水で育てられ、運営に使用する電力の一部は、スタンドの屋根に設置されたソーラーパネルでまかなわれるという。こんなスタジアム、もといチームは世界中にここしかない。実際、ビーガンとアスリートの相性っていいの?「そもそもビーガンってなに?」という話だが、完全な菜食主義で、植物性食品しか食べない。卵、乳製品、はちみつも動物性なのでNG。心身の健康に必須のたんぱく質は、穀類や豆類などから摂取する。倫理的、先天的な体質、健康のためなど、ビーガンになる理由は様々だが、最もポピュラーなのがその人の信条だろう。アスリートは「肉食」というイメージがあるかもしれないが、実は環境への配慮や動物愛護の観点からビーガンになる選手は多い。それには、食肉を生産するために家畜のエサとなる穀類も生産しなければならないことや、家畜が放出する二酸化炭素やメタンガスなどが引き起こす環境破壊が関係している。冒頭に紹介したForest Green Rovers FCは、そんなビーガンの精神をスタジアムの建設にまで取り入れている。チーム内にビーガンの精神を持ち込んだ現会長Dale Vince氏は、グリーンエネルギーを推進する「Ecotricity」社の創業者であり、自身もビーガンだ。Photo by Nickビーガン化で、見事「5部リーグ」から「4部リーグ」へ昇格彼が会長に就任した2010年以降、徐々にビーガン化が進められたチーム。「赤身肉は消化に悪い」と肉がメニューから外れ、魚、乳製品と順に姿を消し、今は完全なビーガン食へ移行済み。一部反発もあったというがその効果は確かだった。所属選手たちはケガが減るなどの効果を実感しつつ、長年さまよっていた5部リーグを卒業し、昨年見事に4部リーグへの昇格を勝ち取った。その徹底ぶりはサポーターに販売される食品にも及んだ。今では肉の代替品と呼ばれるクォーンや、きのこを材料に作られたパイなどがラインナップの主役である。これらビーガンメニューは好評で、売り上げは以前の4倍に伸びたという(参照元:Forest Green Rovers FC ①, ②, Daily Mail)。このようにチーム内外でビーガンの効果を実感しつつ、彼らは今日も戦っている。意外に高い、世界のアスリートの「ビーガン率」「英国4部って言ってもアマチュアだろ?」と思った方もいるかもしれないが、世界のトップアスリートにもビーガンは珍しくない。例えば、五輪4連覇を果たした陸上競技の金字塔カール・ルイス、ウルトラマラソン*1のレジェンドであるスコット・ジュレク、プロボクサーでマニー・パッキャオのライバルであったティモシー・ブラッドリーなど、枚挙にいとまがないのだ。さらにいえば、筋肉の塊みたいなボディビルダーにもビーガンは少なくない。(だが「この身体、ビーガン食でできてます」と言われて最初から信じる人はいないだろう)もはや現代のアスリートにとって、ビーガン食はポピュラーな選択肢の一つなのである。(*1)フルマラソン越えの極限レース。24時間走などの総称写真左:ティモシー・ブラッドリーPhoto by Ver en vivo En Directo“ゆるいビーガン”という選択肢もあります。ヨーロッパでは当たり前になりつつあるビーガン対応の食品表記や、レストランでのビーガンメニューの提供など、ビーガンへの理解度に関して遅れ気味の日本。ただ改善の動きも見られる。NPO法人ベジプロジェクトジャパンは、ビーガンの基準を満たした食品や料理を提供するレストランへの「ベジタリアン・ビーガン認証マーク」の提供や、京都大学をはじめとする各大学とのビーガン食連携事業など実践的な活動を行っている(参照元:Vege Project Japan)。また、個人ではじめられる活動もある。“ゆるいビーガン”という選択肢、「ミートフリーマンデー」だ。元ビートルズのポール・マッカートニーが提唱したこのムーブメントは、オノ・ヨーコなど数々の賛同者の助けも借りて、現在世界の約40カ国へ広がっている。その名の通り、「月曜日は肉をやめよう」というシンプルなこの試み。ビーガンへの理解や実践へのとっかかりにはもってこいだ。写真右:ポール・マッカートニーPhoto by Jimmy Baikovicius私たちが毎日何気なく行っている“食べる”という行為。身近であるがゆえに、何を食べているのか、どのようにして私たちの手元に届いているのか、無頓着になりがちだ。そこで、週に一度のゆるいビーガンを選択することで、定期的に地球環境や自身の健康について考える機会を作ってもいいのではないか。食生活の見直しから世界を考え、自己改革を促す。大げさに思えるだろうが、今回紹介したアスリートたちは、それぞれのきっかけから菜食へ舵を切ったことで、世界のトップランナーへ名乗りをあげた。実はあなたのきっかけも、すぐそこにあるのかもしれない。All photos by Forest Green Rovers Football ClubCover photo by kennysarmyText by Yuuki Honda ーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!8店目:目指すは“サスティナブルなファストフード”。中目黒のファラフェルスタンド、Ballon。| フーディーなBi編集部オススメ『TOKYO GOOD FOOD』 フェアトレード、ダイレクトトレード、オーガニック、ベジタリアン、ビーガン、ゼロウェイスト、昆虫食、未来食…。東京の街に日々増えていく、お腹をただ満たすだけではない「思想の詰まっ...
2017年10月29日ドイツ・ブンデスリーガ2部のウニオン・ベルリンに移籍したプロサッカー選手の内田篤人選手が出演する、サッカーゲーム「ストライカースピリッツ」のCMとWeb限定動画が、26日より放送される。内田にとって"初"のサッカーゲームのCMとなる。今回のCMとWeb限定動画は、実際に内田が「ストライカースピリッツ」をプレイし、感情を爆発させる様子をまとめたもの。動画では、内田が「視野広く」「いいよ、左サイド行こう!」「諦めるな!」などと、実際のサッカーさながらの発言を連発。時に爽やかに、時に悔しそうに、時にはにかんだような表情を見せる。途中、「くぁ~~~~っ」「立ち上がれ内田ぁ~」と倒れてしまうシーンもあるが、再び復活して見事ゴールを決め「エクセレント!」と喜びを爆発させる。また、内田が無邪気にプレイしたり、凛々しい表情で撮影に望んでいたりする様子を収録したメイキング動画も公開。撮影中の無邪気な姿に加えて、より一層、等身大の内田の様子を見ることができる。さらに、CM本編でも印象的な「あーっ!」と叫ぶ姿や、「ありがとうございます」と微笑む姿を別のアングルで楽しむことも可能。ユニフォームを着てのスチール撮影では、先程の無邪気な姿とは打って変わって凛々しい表情を見せる。なお、CMは8月26日~9月6日の期間、全国でオンエアされる。
2017年08月24日「瀬戸の花嫁」などのヒット曲で知られる歌手の小柳ルミ子(65)が、15日にフジテレビ系で生中継される親善試合「浦和 ‐ ドルトムント」で副音声に初挑戦しサッカー解説者デビューする。 小柳はもともと10年以上前、アルゼンチン代表メッシ(30)に魅了されサッカーファンに。以後14年のW杯は全64試合を観戦。「観戦ノート」を長年つづり、ブログでたびたび日本代表への苦言を呈していた。 「単純な観戦試合数なら、おそらく日本一と言えるのではないでしょうか。たくさんいい試合を観て目が肥えているので、ブログに書き込む内容は玄人はだし。彼女の『観戦ノート』は、日本代表の戦力向上に役立つかもしれません」(サッカーライター) そんな小柳だが、以前からサッカーファンの間では解説者としてのデビューが大いに期待されていたという。ファンの期待を高めたのは昨年9月30日のブログ。 〈松木さんの解説好きだなぁ…でも「上手い!!良いねぇー!!惜しいなぁ~!!」と言う位の解説なら、私も出来るゼイもう少し【深イイ(話】が出来るゼイ松木さんの女版サブ解説やらせてくれないかなぁ(笑)〉 テレビ朝日のサッカー解説者として知られる松木安太郎氏(59)に苦言を呈したのだ。 「小柳ほどの知識があれば、ファンに分かりやすくなおかつ理路整然とした解説をしてくれるのではないでしょうか。選手としての経験がない分、必然的にファン寄りの解説になる。ほとんどの解説者が避けるようなマイナスポイントにも言及するなど、斬新すぎる解説が期待されていますね」(サッカー担当記者) 今後の仕事ぶり次第では、来年のロシアW杯、小柳にオファーが殺到するかもしれない。
2017年07月10日センバツ応援イメージキャラクターを務めるタレント・岡田結実(16)が19日、甲子園球場を訪れ、第89回選抜高等学校野球大会の開会式と開幕試合を観戦した。4月から高校2年生になる岡田。この日は高校生の制服をイメージした白いブラウスに赤いリボン、カーディガンにチェックのスカート姿で、午前9時前に球場入りした。毎日放送の実況ブースで開会式の生放送にゲスト出演し、その後はバックネット裏や外野席から開幕試合となる至学館(愛知)対呉(広島)の熱戦を見守った。出場32校の選手が星野源のヒット曲「恋」の行進曲で入場すると、「実際に球場で実際に見るとテレビより全然迫力があります。行進する選手もかっこいいですし、スタンドの皆さんも手拍子して、一緒に戦うんだという熱気が伝わってきて、感激して泣きそうになりました」と興奮。試合中はスタンドの応援に合わせて手拍子し、攻撃のチャンスが広がると「あっ、いけっ、頑張れ~」と身を乗り出して声援を送った。父はお笑いコンビ・ますだおかだの岡田圭右(48)で、兄は俳優の隆之介(19)。オリックスバファローズの大ファンの父、野球をしていた兄と一緒に観戦していたそうで、兄とはよくキャッチボールもしたという。「選手の紹介記事を読んだら、私のファンという選手もいてとても嬉しかった。21世紀枠のチームもよく選ばれて出てきてくれたという感じです」と出場選手への思いを語り、「目指す世界は違うけど、みんな同じ世代で選手も私も夢を追いかける姿は同じ。今ここで出せる力の全てを出し切って悔いのないプレーをしてほしい」とエールを送った。
2017年03月19日