最近、映画及びクラシック音楽ファンの間で話題になっているのが『シネマ・コンサート』。今夏から秋にかけては『スター・ウォーズ in コンサート』、『ニュー・シネマ・パラダイスシネマ・コンサート』の上演が控える。その魅力を、本企画の仕掛人のふたりに直撃。『ラ・ラ・ランド』など数多くのシネマ・コンサートを企画・制作してきた株式会社プロマックスの飯島則充プロデューサーと、数々のシネマコンサートのオーケストラを担当している東京フィルハーモニー交響楽団事業部企画制作課の岩崎井織氏に聞いた。【チケット情報はこちら】ともすると、映画の名場面のダイジェストをバックに、映画音楽を演奏するものと混同されがちだが、実は『シネマ・コンサート』の内容はかなり違う。『シネマ・コンサート』は、映画のセリフや効果音はそのままに、劇中に流れる音楽をフルオーケストラが生演奏するエンターテインメント。つまり大スクリーンでフルで映画を上映をしながら、音楽はフルオーケストラの生演奏という、贅沢な映画上映かつコンサート公演になる。まず、ふたりは『シネマ・コンサート』の魅力をこう語る。「はじめてみたシネマ・コンサートはシカゴでの『ゴッドファーザー』の公演。普通に映画館で映画を観る感覚とはまったく違う感動がありました。例えば、感動的な場面だったら、生演奏ならではの臨場感とスタジオ録音ではない生の音楽が心にダイレクトに伝わってくるようで感動がより深まる。もちろんスクリーンも映画館と遜色ない大スクリーンで映画の醍醐味も味わえる。それですぐに“これを日本でもやりたい”と思ったんです」(飯島)「通常のオーケストラの公演とは違うスタイル。ただ、飯島さんからお話をいただいたとき、私自身はオーケストラの演奏をもっと身近に感じてもらえる、すばらしい機会になるのではないかと思いました。実際、従来のクラシック音楽と映画の双方のファンからご好評をいただいている。また、昔は映画の中から劇伴の音楽だけを抜くのは難しかった。それが映像技術の進歩でたやすくなり、可能になったのが「シネマ・コンサート」。そういう意味で、新しいエンターテインメントといっていい。新しい映画体験、新しい音楽体験をご提供できている手ごたえを感じています」(岩崎)今夏は「スター・ウォーズ」の公演がスタート。こちらはシネマ・コンサート史上、最大規模のジャパン・ツアーで7都市14公演を巡る。「20世紀FOXファンファーレも生演奏。その時点から胸が高鳴ると思います(笑)」(飯島)「ジョン・ウィリアムズの生み出した歴史的音楽を生の演奏でとことん体感しながら、映画を味わう。すばらしいい機会になると思います」(岩崎)「スター・ウォーズ」の公演に続き、世界に先駆けてジュゼッペ・トルナトーレ監督の名作『ニュー・シネマ・パラダイス』の上演。映画ファンもクラシック音楽ファンもきっと新たな感動体験がまっている。未体験の方はぜひ会場へ!
2018年07月23日1953年にアメリカ・メジャー・レーベル・デビューを飾り、1999年には日本人初の「国際ジャズ名声の殿堂」入りを果たすなど、60年以上に渡って世界的に活躍しているジャズ・ピアニストの秋吉敏子。この度、ジャズ・サックス&フルート奏者の巨匠で、彼女の夫君でもあるルー・タバキンとの共演歴が50周年を迎え、その記念公演を「奇跡の音響」と称えられる東京文化会館 小ホールで開く。【チケット情報はこちら】公私共にパートナーであるタバキンとの関係を、秋吉は次のように語る。「彼とはデュオ以外にも、カルテットやビッグ・バンドなど様々な形で数え切れないほど共演してきました。サックスとフルートを同じくらいの高い水準で吹きこなせる奏者は、世界的にも類がないと思います。来年は結婚生活も金婚式ですが、長続きの秘訣は、“お互いに干渉しないこと”。ニューヨークの自宅での生活の大半は、ルーが地下室、私が2階と分かれて練習していて、彼が階段を上がってくるのはお腹が空いた時だけなんですよ(笑)」注目のプログラムは、ふたりのデュオと各々のソロを織り交ぜた多彩な内容。近年の秋吉の公演の慣例通り、『ロング・イエロー・ロード』で幕を開け、『ヒロシマ~そして終焉から』の第3楽章『HOPE』で締め括る流れを予定しているという。「私が渡米した頃は、日本人がジャズをするのはハンディキャップと思われていた時代。そこで単身、差別の中で成功を目指す決意の曲として、1961年に書いたのが『ロング・イエロー・ロード』でした。以来50年以上も弾き続けていますが、その“長い私の道のり”は今も続いています」そしてトリの『HOPE』。この作品にも彼女らしいメッセージが込められている。「親交のある広島のご住職の依頼で作曲し、原爆の3日後に撮影したという女性の写真にインスピレーションを受けました。初演は2001年8月6日(広島市)だったのですが、その直後の9月11日にアメリカで同時多発テロが起こって。以来、私は平和への祈りを込めて、公演の最後に必ずこの作品を演奏するようになりました」プライベートでは著名なワイン・コレクターでもある秋吉&タバキン夫妻。『ロング・イエロー・ロード』のイメージにふさわしい銘柄を尋ねると、さすが納得の答えが。「フランス・ボルドーの『シャトー・オーブリオン』。ボディが厚く、ポテンシャルが十分に発揮されるまでに長い熟成を必要としますから」公演は9月15日(土)東京・東京文化会館小ホールにて。チケットの一般発売に先がけて、現在プリセールを実施中。受付は5月25日(金)午後11時59分まで。取材・文:渡辺謙太郎
2018年05月21日野外フードイベント「博多メシ!」が、2018年5月3日(木)から5日(土)まで、音楽イベント「高槻ジャズストリート 2018」内の特設会場にて開催される。会場では、2014年の「ミシュランガイド」における安くてオススメの店”ビブグルマン”にも選出された福岡「ピッツェリア・ダ・ガエターノ」のイベント限定ピザや、2017年にミシュラン1つ星を獲得した名店「北新地 again」の豚骨ラーメン、日本で初めて明太子を製造販売した「ふくや」の明太からあげなど、食の街・博多の絶品グルメの数々が楽しめる。今回「博多メシ!」の会場となる「高槻ジャズストリート 2018」は、都市型のジャズフェスティバルとして、日本最大規模の動員数を誇る音楽イベント。総勢4,000人を超えるミュージシャンが出演する音楽に溢れた会場で、ここでしか味わえない“博多メシ”を堪能してみては。【開催概要】「博多メシ!」開催日:2018年5月3日(木)〜5日(土)開催時間:10:00〜18:00会場:高槻ジャズストリート 2018内、ハイネケン J:COM ステージ(高槻市立第一中学校グラウンド 特設会場:大阪府高槻市城内町 1-35)料金:入場無料、飲食代別途、食券制(250円/枚)出店店舗:食店舗9店舗、九州物産4〜5店舗
2018年05月05日飛騨エリア初開催!「飛騨高山ジャズフェスティバル2018」2018年5月26日(土)岐阜県高山市にて、飛騨エリアで初となる本格ジャズフェスティバルが開催!TOKU、小沼ようすけ、paris matchなど世界で活躍しているミュージシャンや、こだま和文、YOSHIHIRO OKINO(Kyoto Jazz Massive)、Tamaya Honda ICTUS trio、JiLL-Decoy associationなど、日本の音楽を切り拓いてきた豪華メンバーがフェスを盛り上げます。重要文化財「飛騨の里」で行われる自然と音楽の響宴「飛騨の里」は重要文化財である合掌造り家屋が並び、昔の飛騨の暮らしを再現した集落博物館です。屋内外に全4ステージを特別設営して「飛騨高山ジャズフェスティバル2018」を開催します。会場内にはフードエリアも併設し、飛騨高山の名店の味を堪能できます。ミュージシャンのパフォーマンスは14:00~26:00まで行われ、終日滞在も可能。会場内でのキャンプ泊や車中泊はできないので、高山市内の宿泊施設を予約してください。キャッシュレスで開場を楽しめる「さるぼぼコイン」「飛騨高山ジャズフェスティバル2018」では、2017年より飛騨地域(高山市・飛騨市・白川村)にて利用可能となった電子地域通貨「さるぼぼコイン」を導入。事前にスマホアプリにチャージをすれば、会場内の全店舗にてキャッシュレスで支払いができます。JR高山本線「高山駅」より、濃飛バスセンター高山市内線「さるぼぼバス」で10分。17時~26時半まで無料のシャトルバスを運行しています。自然と重要文化財家屋に囲まれた会場でミュージシャンが奏でる音楽に酔いしれてみては?イベント情報イベント名:飛騨高山ジャズフェスティバル2018催行期間:2018年05月26日 〜 2018年05月26日住所:岐阜県高山市上岡本町1−590 飛騨の里電話番号:なし
2018年03月27日デイリーによると、歌手の安室奈美恵(40)さんが引退前最後となる超大型コンサートを開催することが決定したようです。このコンサートは来年2月17日(土)のナゴヤドームから始まり、中国、台湾、香港でのアジア公演も含まれるということ。「namieamuroFinalTour2018~Finally~」として、15公演65万人の動員という史上最多の公演数と動員数になるということです。チケットは本日よりファンクラブ限定で先行販売が始まり、70万席を巡って熾烈な争奪戦が始まっています。さらに選曲は安室さんの226曲の中からファン投票で決定するということで、ますます国民的歌手のラストに注目が集まっています。そんな安室さんの公演に、ネットではタレントのイモト(31)さんに「ぜひチケットを」という声が相次いでいます。●安室奈美恵ラストコンサートに”イモト”推しの声続々『イッテQ、イモトが絶対参加できるようにスケジュール組んであげてください!! 』『イモトさんだけでもコネでとってほしい』『全ての収録をさぼってでも行った方がいい』『イモトの広告効果はすごいから今回くらいいいんじゃない?』『同じファンとしてはイモトと競いたい』『「イモトエベレスト」と「イモト安室ちゃん」は予測で出てくる2トップ』『これ外したら相当ショックだけど、忙しいだろうなー』『イッテQで企画組んであげたらいいのに』などなどイモトさんを心配する声が続々と聞かれました。イモトさんのこれまでの愛着ぶりからテレビ番組での企画案がネットで持ち上がるなど、イモトさんは果たしてコンサートのチケットをゲットできるのでしょうか。70万席の行方に注目が集まります。●ライター/ぶるーす(芸能ライター)
2017年11月13日ワインセラーがある居酒屋で料理を味わおう札幌・円山公園エリアにある「炭焼きとワイン 円山すだち」は、料理とワインが楽しめる居酒屋です。入口を開けると、店内は大きなカウンターがあり、奥には4人掛けテーブルが2つと個室が1つあります。清潔感のあるお店には、店主自慢のワインセラーがあります。ワインは、味も種類も様々。食べる料理に合わせてワインを探すことができるのも魅力の一つです。お店の場所と店主の出身地が店名になっていた!こちらのお店は、2016年10月にオープンしました。店名はお店のエリア名である円山と、店主の出身地である徳島県の名産品「すだち」が由来です。店内は落ち着いた雰囲気でジャズが流れているのが特徴。一人でも気軽に入りやすく、ゆっくりと食事を味わえるのでつい長居したくなります。お店は深夜26:00まで営業しているので、終電帰りにも立ち寄れるのもうれしいポイントです。トマトと梅酒のコラボレーションにハマる人続出!お店に着いて、最初に頼んでほしい料理が、「フルーツトマトの梅酒漬け」です。梅酒のジュレがトマトの甘さを引き立てています。料理を一口食べると、口当たりが良く爽やかな味わいが広がり、トマトと梅酒の相性も抜群です。グラスの器に入っている見た目もきれいで、つい写真を撮りたくなるでしょう。SNSで投稿した時も写真映えするメニューです。素材の味を引き出した料理をワインと一緒に味わう!お店ではお酒に合う前菜が色々ありますが、一押しメニューは「生ハムとアボカド オリーブ醤油ドレッシング掛け」です。味付けをあえてシンプルにすることで、素材本来の味を引き出しています。店内にあるワインセラーには数多くのワインがあり、実際にセラーを見ながら飲みたいワインを選ぶこともできます。種類も味も様々あるので、飲み比べするのも楽しいでしょう。ジャズを聞きながら上質な料理を堪能「炭焼きとワイン 円山すだち」では、大人の落ち着いた雰囲気の中でおいしい料理やお酒を堪能できます。また、日によっては旬の食材を使った料理が出てくることもあります。リーズナブルな価格で上質な料理を味わえるがお店の魅力。普段気軽に立ち寄れるのはもちろんのこと、特別な日に大事な人との食事の場として選んでみてはいかがでしょうか?こちらのお店は、市営地下鉄東西線「円山公園駅」5番出口から徒歩10分程の場所にあります。周辺には「円山児童会館」や、多くのマンションが立ち並ぶ閑静な住宅街です。種類豊富なワインと絶品炭焼き料理を味わいに、ぜひ訪れてみてください。スポット情報スポット名:炭焼とワイン 円山すだち住所:北海道札幌市中央区北1条西23-1-47 円山シャトー桂和 1F電話番号:011-676-9262
2017年10月31日昨年主演したミュージカル『ジャージー・ボーイズ』で数々の演劇賞を獲得した中川晃教。彼のコンサート『中川晃教コンサート2017 ~Seasons of love~』が9月14日、愛知・中日劇場で開幕した。もともとシンガー・ソングライターである中川だが、今回は“LIVE ACT”と銘打ち、シアトリカルな演出を盛り込んだ、今までにないステージを披露。その模様をレポートする。チケット情報はこちら今回のステージでは和風な要素も取り入れたいと語っていた中川の言葉通り、佐藤和哉によるキリリとした篠笛の音と、真っ赤な衣裳を身に着けた杉浦ゆらのダンスで幻想的に誘うプロローグ。日本人なら誰もが知る『かごめかごめ』から、ライブではお馴染みの『CHINA GIRL』へ。聴き慣れたナンバーも、佐藤の篠笛の音が効果的に挟み込まれることで新鮮に聴こえ、中川の美しい歌声もいつもにも増して情感豊かだ。続いてこちらもチャレンジングな試みである朗読とのコラボレーション。大人のメルヘンといった風な寺山修司の短編を、中川と若手歌手・伊礼亮が語っていく。少し切ない男女の恋を描く「お月さまの瓶詰」という物語の後には、“月”というワードから始まる『I Have Nothing』を歌う……といったように、中川の音楽の世界と寺山修司の世界が絡み合い、なんだか海の底に深く沈んでいくかのような、もしくは宇宙空間を漂うような、どこか別の世界へトリップでもしたかのような不思議な感覚に陥る。時に暗くも感じる中川の大人の声と、伊礼の若々しいピュアな声、ふたりの対比も心地よい。朗読と音楽のコラボを4本続けたあと、MCでは、今回のチャレンジについて「表現には終わりがない」「自分の曲で何かドラマ…表現を作っていけたらいいなと思っています」と語り、常に中川が口にしている「オリジナルミュージカルを作る」という目標と、この“LIVE ACT”が地続きであることを匂わせた。またこの中日劇場のステージにはデビュー作『モーツァルト!』でも立った思い出も語り、懐かしい劇中曲『僕こそミュージック』を披露。ほか、最新出演作『ビューティフル』から『On Broadway』『Walking In The Rain』、また中川の新たな代表作となった『ジャージー・ボーイズ』より『君の瞳に恋してる』『愛はまぼろし』などを立て続けに熱唱する。しっとりした前半とはうって変わって後半は中川のオリジナル曲、そしてミュージカルナンバーを織り交ぜたヒットメドレーとなり、客席も大盛り上がり。アンコールでは中川の“名古屋愛”を歌う即興曲まで飛び出した。そしてラストは、デビュー曲『I Will Get Your Kiss』。幻想的なムードで始まった“LIVE ACT”、最後は中川の透明な歌声が劇場いっぱいに広がり、客席とステージが一体となり、愛と笑顔に包まれた。コンサートはこのあと9月24日(日)に大阪・新歌舞伎座、10月1日(日)に東京・明治座にて開催される。
2017年09月22日元吹奏楽っ子(担当:Euphonium)の音楽好きharakoが、大人になってから、改めて音楽の楽しみ方を見つける連載です。第4回目は、クラシックからジャズへ方向転換した、サックス奏者・指導者の横原由梨子さんに、ジャズの楽しさについて教えていただきました。クラシックからジャズに転向【大人の音楽LOVER♪】vol. 4harakoもともと、ジャズをやりたいと思っていたのですか? それとも、全くの予想外でしょうか?横原さん中学の吹奏楽でサックスに出会ってから、13年くらいクラシックサックスでした。大学に入っても、クラシックを続けていたんだけど、大学卒業間近で、たまたま聴きにいったジャズライブをきっかけに魅了されていったんです。クラシックしかやったことがない私からすると、ジャズへの印象は “わけがわからない” の一点。聴いて楽しむポイントもわからないし、どこで拍手をするのかもわからない。どんなルールがあるのか疑問ばかりだったので、初めは自分がジャズを始めるなんて思っていなかったですね。でも、だんだん聴く音楽が徐々に変化し、楽器もビンテージのものにして、奏法が混乱するからクラシックの依頼は全て断るまでになっていました。本場のジャズを肌で感じるために、ニューヨークにも行き、今では、クラシックから180度違う、ジャズの世界に浸っている毎日ですね。理論より、感覚から入る大切さharakoジャズを始める時に、どこから手をつけたら良いか謎です……。オススメの切り口はありますか?横原さんクラシックは、楽譜に細かいアーティキレーションが書かれているけど、ジャズは基本的にキーとコード進行以外は、個々の表現の自由なんです。アクセントひとつとっても、正解がないのが難しいところだと思います。それもあって、“ジャズの演奏=聴いた量” と言われるくらい、耳でニュアンスを感じることが大切。日本でもCDやライブで聴いていましたが、本場ニューヨークでは、無料の音楽イベントがたくさんあるんですよ。しかも、ジャズクラブでは、夜中の3時〜4時まで素晴らしい演奏を聴くことができて、とても充実していましたね。一日中、音楽があふれている感覚。英語でもそうですが、文法から入るより、まずは好きなフレーズを話してみる、とか言いますよね。同じ要領で、全くジャズをやったことがない人の場合は、自分の好きなフレーズを、まずは真似てみて感覚を掴んで欲しいですね。理論は本当に後からついてくるもので、私も演奏経験を重ねていくうちに、ジャズ理論への理解が深まっていきました。いきなり理論から入っていたら、難しくて挫折してたかもしれません……(笑)。人と積極的に合わせることharakoニューヨークに突然行かれた時は、どんな感じで演奏を学ばれたんですか?横原さんニューヨークに行った目的は、とにかく演奏を聴きに行こうと思って、学校に入学はしなかったんです。事前にレッスンを受けたい人にアポイントだけとって、あとは自分のインスピレーションを大事に行動したのが、現場を肌で感じるために功を奏したと思っています。そこで、体感したことのひとつですが、“一緒に演奏しない?” と誰かから誘われるのを待っていたら、一生演奏できないと言うことを学びましたね(笑)。日本人に多い傾向で、大丈夫です! 私なんて……。とモジモジしてしまうと、ただ見てるだけで本当に終わってしまう。初めはすごく勇気がいることですが、ニューヨークでセッションしている場面をみたら、自ら楽器を持ってステージに上がらないといけないんです。見知らぬ人たちに混じって、いきなりステージに上がるって、けっこう勇気がいると思いませんか? 私は、この感覚に慣れるまで2週間かかりました(笑)。でもそれを乗り越えて、だんだんなじんでいった時は、とっても嬉しかったですよ。もちろん、急にそんなことができなくても良いと思いますが、まず楽器で音を出したら、一緒に合わせてみることが大切ですね。失敗したり恥をかいたりしても、他の楽器の方と演奏し、自分の演奏を感じることで、ジャズの楽しさをより早く見つけ出せると思います。ジャズは個性のぶつかり合いharakoクラシックと比べて、ジャズは個人戦のイメージがすごくあります。その場で楽しもう、という傾向が強そうですね!横原さんそうですね。ジャズは、けっこう孤独かも。クラシックと大きく違うのは、毎回メンバーが初対面のケースが多いと言うことです。メンバーで活動しているなら別ですが、基本的にはその場その場で、どんな演奏や曲を行うかもわからないスタイル。だから、この人の演奏スタイルと、この人が合わさったら、化学反応が起きて良さそう!と、個性をぶつけていく感覚でおもしろみはすごくありますよ。今日は、どんな演奏になるんだろう?と、感性を磨きにいくのが、とても楽しいですね。あとは、リーダーライブと言って、自分が演奏したい場所、選曲、人選まですべてセレクトするライブは、お気に入りの空間を作れる楽しさがあります。毎回変わる内容って、とにかく刺激的。新しいものが生まれる感じを経験できるんです。普段は練習に励み、感性を磨くことが大切。そして、定期的なセッションでまた新しい自分に出会って行く。終わりのない、ジャズ人生を歩みたいとのことでした……♡今回の音楽LOVERは……♪横原由梨子さんサックス奏者・指導者♪音楽を、ひと言で表すと?「長い階段」静岡県浜松市出身。 中学校の吹奏楽部をきっかけにサックスをはじめる。 第15〜17回浜松国際管楽器アカデミー受講生。 全日本ジュニアクラシック音楽コンクール審査員賞受賞。 中部読売新人演奏会出演。平成22年度、日演連推薦/新人演奏会オーディションに合格し、名古屋フィルハーモニー交響楽団とJ.イベールの室内小協奏曲を共演する。 そして、大学卒業後に訪れたジャズクラブで初めてジャズに出会い、2015年、16年と単身ニューヨークに渡り研鑽を積む。現在は、中部、関東地区などのジャズクラブを中心に活動中!(C) piola666/Gettyimages(C) erlucho/Gettyimages(C) guigaamartins/Gettyimages
2017年08月24日ホテルニューオータニは、ティー&カクテル「ガーデンラウンジ」にて、ビュッフェスタイルの食事とともにアーティストによるジャズ生演奏を楽しめる「SUMMER NIGHT BUFFET & JAZZ」を開催。毎週木・金・土曜日および2017年8月20日(日)に、生演奏を聞くことができる。8月26日(土)までの期間開催される、ジャズと美食の饗宴だ。ホテルニューオータニの中心に位置する「ガーデンラウンジ」は、大きな窓から400年の歴史を持つ1万坪の日本庭園を眺めることができるロケーション抜群の空間だ。夜間ライトアップされる日本庭園の眺めと、デュオ編成のアーティストによるのジャズ生演奏が優雅な雰囲気を盛り上げ、上質なディナー空間を演出する。約40種類にも及びビュッフェの料理は、サラダバーや前菜、パスタなどはもちろんアメリカンビーフ最高クラスの「USプライムローストビーフ」のカッティングサービスも含まれる豪華なラインナップとなっている。今回新登場の、パティスリーSATSUKIの傑作「スーパーメロンショートケーキ」にも注目だ。【詳細】ホテルニューオータニ、「SUMMER NIGHT BUFFET & JAZZ」開催会期:2017年7月20日(木)~8月26日(土)の毎週木・金・土曜日および8月20日(日)場所:ホテルニューオータニティー&カクテル「ガーデンラウンジ」住所:東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ ガーデンタワー ロビィ階時間:18:00~21:00※2時間制生演奏:18:30~、19:40~、21:00~(40分)料金:大人 5,700円+税 子供(4~12歳) 3,400円+税※サービス料別、カバーチャージ無料、ドリンク別■ビュッフェメニュー例<シェフサービス>プライムローストビーフ カッティングサービス<COLD>きびなごのフリット 甘辛エスニック風味パテ・ド・ヴォライユとコンディメントシーフードとカラフル野菜のサラダ グルマンデーズ<HOT>伊佐木のプランチャ香草風味と南仏煮込み野菜インドネシア風炒飯“ナシゴレン”煮込みミートのラケと茸入りペンネのグラティナート<DESSERT>ホテル特製デザート(スーパーメロンショート他)旬フルーツシャーベット&バニラアイスクリーム【問い合わせ先】TEL:03-5226-0246(ガーデンラウンジ直通)
2017年08月18日アクションゲーム「メタルギア」シリーズの楽曲をフルオーケストラで楽しめるコンサート『メタルギア in コンサート』が、7月30日大阪・オリックス劇場で開催された。客席は老若男女で埋め尽されほぼ満員状態。これは世界的に活躍する編曲・指揮のニコラス・バックと大阪交響楽団による音世界、さらに『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』のテーマ『Heavens Divide』の歌唱でおなじみのシンガー、ドナ・バーグの歌声に大きな期待が集まった結果だろう。コンサートはACT1とACT2の2幕構成で、まず『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER』など3シリーズの楽曲を展開するACT1が始まった。【チケット情報はこちら】ACT1の幕開けは、名曲と名高い『“METAL GEAR SOLID”Main Theme』から。会場のテンションもいっきに上昇する。会場のスクリーンにはゲーム映像が映し出され、演奏とのシンクロにも息を飲む。例えば緊張感漂う戦闘シーンならストリングスの小刻みにかつ歪むように響く音色が恐怖までも感じさせ、爆発が起きればオーケストラも一緒に大音量の迫力。また、スクリーンに少女、パス・オルテガ・アンドラーデが姿を見せる『恋の抑止力』ではピアノなどで清らかさを表現し、メロディアスなポップステイストで観客の心を躍らせる。そしてラストにはドナ・バーグが登場。『Sins of the Father』を情感たっぷりに歌い上げ、ダイナミックな演奏とひとつになってオオアマナの白い花が赤く染まる映像をさらに強く記憶に刻んでいった。そして休憩後、ACT2がスタート。『METAL GEAR SOLID』『METAL GEAR SOLID2』『METAL GEAR SOLID4』のナンバーが繰り広げられる。初期シリーズだけに、映し出される懐かしい映像も少し粗さがあり、それが逆にゲームファンのハートをくすぐる。揺れるような映像に合わせて楽曲も彩り豊か。オーボエのゆったりとした感触や、トランペットのミュートがもたらす西部劇のようなワイルドな空気、さらに高音のハープと低音のベースの好対照で綴る荒れた街の様子や、空中戦を沸き立たせるスタイリッシュなメロディ。次々に変わるシーンと、その物語を何倍にも広げる演奏に集中しているとアッと言う間に終わり時が。すると最後は『Father and Son』と『Metal Gear Saga』という人気曲を立て続けて感動的にフィナーレを飾った。当然客席からは大きな拍手と歓声が起こりアンコールへ。となれば、再び歌姫・ドナがステージに登場!『Snake Eater』と彼女の代名詞『Heavens Divide』の2曲を艶やかかつ伸びやかなボーカルで披露し、大きな感情の渦を巻き起こして『メタルギア in コンサート』大阪公演は幕を下ろした。東京公演は8月2日(水)東京・東京国際フォーラムホールAにて。チケットは発売中。取材・文:服田昌子
2017年08月01日歌手のアリアナ・グランデが来月4日、マンチェスターでチャリティコンサートを行うことになった。22日にマンチェスター・アリーナで行われたアリアナのコンサート終了後に死者22人、負傷者50人以上を出す爆破テロが発生していたが、アリアナは再び同市に戻ってくる予定だという。ある関係者がTMZに伝えたところによれば、プロモーターのライブ・ネーションがこのチャリティコンサートの制作を手掛け、アリアナとマネージャーのスクーター・ブラウンはたくさんのトップアーティストたちにこのコンサートに参加してもらえるよう声をかけているという。会場がどこになるかは明らかになっていないものの、テロの現場となったマンチェスター・アリーナでは開催されないようだ。テロ後、すぐにアメリカに帰っていたアリアナだが、今回の訪問で被害者と会い、また被害者やその家族たちのために義援金集めを行うことを計画しているという。アリアナはツイッターで「私の心、祈り、追悼の意がマンチェスター爆発の被害者とその家族と共にあります。私自身、ほかの誰もがあなたたちが感じているその痛みを代わりに受けることやそれを改善するために何もできることはないかもしれません。ですが、もしあなたが私の助けを求めるなら、必要とするならば私の手と心、私のできる限りのすべてをあなたに、あなたに関係ある人たちに差し出すことができます」などと被害者に対する長文メッセージを送っていた。(C)BANG Media International
2017年05月31日ドラマチックな空間の食事とジャズで特別な夜を新橋のジャズバー「Bells grill&jazz」。デザイナーが入って作り上げたという空間は、キャバレーのようにドラマチックで華やか。赤いソファー席がぐるりと囲むように配置され、開放的なのに個室のように落ち着いた雰囲気で過ごせます。また、段差を設けることで抜け感を演出していて、飲食店ながらまるで1960年代のジャズのクラブに来たかのよう。自然と会話も弾みます。平日は毎日19:30から30分ごとにグランドピアノとベースによるジャズライブを開催。食事を邪魔しない大人のジャズは、ディナータイムを格別の時間に仕立て上げます。空間づくりだけじゃない! こだわり抜いたメニューの数々ラグジュアリーな空間にもかかわらず、お手軽に食事を楽しめます。500円から頼める豊富なメニューはコスパ抜群!また、添加物を一切使わない飼料で育てられた長野県の「安曇野ポーク」などのメニューもあり、最高の豚肉を楽しめます。フォトジェニックなメニューもラインナップ♡女子会やデート向けに「Bellsサラダ」を花束の形にアレンジしてくれたり、ハート型のピザ「愛と欲望のピッツァ」を提供してくれたりと、お店側でサプライズしてくれることもあるそう。見るだけでテンションが上がりますし、インスタ映えすること間違いなしです!大人女子会はお会計もスマートに楽しかった女子会のお会計はわりかんアプリ「ペイモ(paymo)」を使ってスマートに。レシートを撮影して、QRコードを読み取り、その場でみんなに請求するだけ。キュートなスタンプとメッセージとともに素敵な女子会の思い出を。お得なキャンペーン開催中!お支払い金額から毎回5%円分ポイント還元中!わりかんアプリ「ペイモ(paymo)」のダウンロードはこちら取材・文/萩原かおり取材協力:AnyPay株式会社企画編集:ルトロン編集部スポット情報スポット名:Bells grill&jazz住所:東京都港区新橋2-6-1さくら新橋ビルB1電話番号:03-3504-2111
2017年05月30日7月20日(木)、Schroeder-Headz (シュローダー・ヘッズ)のライブイベント「LIVE in the DARK」が開催されます!会場は、東京・墨田区のコニカミノルタプラネタリウム“天空”in 東京スカイツリータウン。音楽と映像、満点の星空が織りなす極上のひとときを体験しに行きませんか?ライブイベントの見どころをご紹介します。“天空”5周年記念イベント「LIVE in the DARK」「LIVE in the DARK」は、プラネタリウム“天空”のオープン5周年記念イベント。2017年4月には安藤裕子さんを迎え、第1回目がおこなわれました。第2回目の「LIVE in the DARK」にはシュローダー・ヘッズが登場。音楽と星空が共鳴する、大人のためのライブイベントです。●シュローダー・ヘッズの音楽で非日常空間へ今回の「LIVE in the DARK」では、シュローダー・ヘッズの生演奏を楽しめます。シュローダー・ヘッズは、渡辺シュンスケ氏によるポスト・ジャズ・プロジェクトです。ピアノ、ベース、ドラムスで奏でるアコースティック・トリオ・サウンドとプログラミングが融合した、美しいメロディで多くのファンを魅了。美しい映像とシュローダー・ヘッズのサウンドが絡み合う、非日常空間へ誘われてください。●星空דHERE.”による全天周映像ビジュアルデザインスタジオ“HERE.”による約30分の全天周映像も、「LIVE in the DARK」の大きな見どころです。“HERE.”による映像は、2016年12月に多摩六都科学館でおこなわれたシュローダー・ヘッズのプラネタリウムライブ「HORIZON」で披露されたもの。今回の「LIVE in the DARK」に合わせ、再編集された映像を堪能しましょう。お早めに!チケットの一般発売がスタート「LIVE in the DARK」のチケットは、5月18日から一般発売がはじまっています。チケットの購入は「チケットぴあ」、「e-Plus」、「ローチケHMV」で可能。売り切れ次第、終了するので早めの購入が必須です。※「ぴあ」チケット購入ページ:※「e-Plus」チケット購入ページ:※「ローソン」チケット購入ページ:●チケット購入特典をチェック●「世界のビール博物館」“天空”があるソラマチ7階の「世界のビール博物館」では、ライブチケットの提示でスペシャルメニューを1,000円で食べられます。メニューの内容は、「LIVE in the DARK」をイメージした特製カクテルと名物料理・ビアチキンのセット。ライブ前のひとときにピッタリです。●「AZUMACHO CAFE ~トーキョーサイダー倶楽部~」ドリンクまたはフード購入のさい、ライブチケットを提示すると「ハーダース チョコレートドリンク」2本をもらえます。お店は“天空”のすぐ隣。ぜひ立ち寄ってください。「LIVE in the DARK」は19:30~と21:30~の1日2回公演。音楽と星空、映像のシンクロに酔いしれましょう。開催概要「LIVE in the DARK」開催日時:2017年7月20日(木)19:30~、21:30 ~会場:コニカミノルタプラネタリウム“天空”in東京スカイツリータウン(東京都墨田区押上1丁目1番2号)料金:5,500円 ※全席指定。小学生以下は入場不可。TEL:03-5610-3043URL:
2017年05月25日映画『砂の器』のシネマ・コンサートが2018年4月22日(日)、渋谷・NHKホールにて上演される。シネマ・コンサートとはシネマ・コンサートとは、名作映画のセリフや効果音はそのままに音楽パートを生演奏するという、映画をライブ感覚で楽しむ新しいエンターテインメント。これまで『ゴッドファーザー』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『タイタニック』などの名作に加え、『ハリー・ポッター』シリーズ、『ラ・ラ・ランド』など、数々の洋画でシネマ・コンサートが行われてきた。本作『砂の器』のシネマ・コンサートは2017年8月に渋谷Bunkamuraオーチャードホールにて上演され、2日間の公演チケットが完売するなど好評を博した。演奏は日本フィルハーモニー交響楽団、ピアノは近藤嘉宏今回、追加公演の声が多く寄せられ再演が実現した『砂の器』は、松本清張原作の社会派ミステリーを映画化した作品だ。見所はなんといっても、後半のクライマックス40分間だ。気鋭の音楽家・和賀英良(加藤剛)が作曲した「宿命」を初演するシーン、緊迫した捜査会議シーン、和賀の回想として描かれる、お遍路姿の親子が四季折々の全国を旅するシーン。この3つのシーンを交互に織り交ぜながら、バックにはこのために作曲された組曲「宿命」が劇的に流れる。本コンサートでそんな「宿命」を演奏するのは、1992年ミュンヘン交響楽団との共演でデビュー以来、数多くの国内外のオーケストラで客演をはたす国内屈指のピアニスト近藤嘉宏。オーケストラ演奏は日本フィルハーモニー交響楽団が担う。また、スコアの復刻を担当した作曲家の和田薫が自ら指揮を務める。【詳細】映画『砂の器』シネマ・コンサート日時:2018年4月22日(日) 会場16:00/開演17:00(終演20:00予定)会場:渋谷・NHKホール住所:東京都渋谷区神南2丁目2-1上映作品:『砂の器』(松竹・橋本プロ=提携作品/1974年10月19日劇場公開)上演時間:2時間23分(途中休憩:20分あり)※上映作は2005年リマスター版指揮:和田薫演奏:日本フィルハーモニー交響楽団ピアノ:近藤嘉宏■チケットに関して価格:全席指定 9,800円(税込) ※未就学児入場不可一般発売日:2018年1月26日(金)※2017年12月11日(月)より先行受付あり/詳細は公式サイト参照URL:©1974・2005 松竹株式会社 / 橋本プロダクション
2017年05月21日「デビュー37年目になりますが、その中ですばらしいジャズに触れる機会もたくさんあって、いつか私も機会があったらジャズの歌を歌ってみたいなって思っていたんですけど、それが今回、このように実現したってことですよね」 3月30日に放送された『SONGS』(NHK)でそう語ったのは、松田聖子(55)。3月29日、自身初となるジャズアルバム『SEIKO JAZZ』をリリースした。 タッグを組んだのは、グラミー賞の常連プロデューサーのデビッド・マシューズ。アルバムはチャップリンの『スマイル』や『追憶』、『イパネマの娘』など、スタンダードからボサノヴァまで名曲のカバーで構成されている。これは永遠のアイドルからの脱皮だ、と指摘するのはレコード会社関係者だ。 「美空ひばりさんも晩年、ジャズを歌ったように50代も半ばを迎え、情感をしっかり歌う大人のシンガーを目指したんだと思います」 今回、彼女はこの渾身のアルバムを引っさげ、全米でも勝負に出る。5月12日に米名門ジャズレーベル『Verve Records』から『SEIKO JAZZ』を出すことが決まっているのだ。 「プロモーションを米国でも行う予定なのですが、今回が最後のアメリカ挑戦になると思います」(前出・音楽関係者) これまでもアメリカで存在感をアピールしてきた聖子だが、過去の“挑戦”は必ずしも満足のいくものではなかった。しかし、最近相次いだ日本人アーチストたちの成功がそんな聖子を刺激したという。 「宇多田ヒカルが去年リリースした『Fantome』は、全米iTuneチャートで3位まで行きました。さらにピコ太郎の『PPAP』が大ヒットし、ビルボードのシングルチャート77位を記録したとき、マスコミが90年の聖子の57位を引き合いに出したんです。聖子さんも“夢よ、もう一度”と、改めてアメリカに挑戦したいと考えたのでしょう」(前出・音楽プロデューサー) 大人のシンガーとしてアメリカで勝負したいという聖子だが、彼女がジャズに転向したのは別の理由があったと話すのは、レコード会社関係者だ。 「彼女は例年、アリーナツアーを行って来ましたが、最近は『赤いスイートピー』などの曲で、若いときには普通に出せていた高音のサビを歌うのに苦労するようになっていました。声を張り上げる部分では客席にマイクを向けて歌わせるように、うまく逃げるようになったんです。そこで、高い声を無理に出さなくてもよくて、歳をとっても長く歌えて感情も込めて歌うことができるジャズで勝負しようと思ったのでしょう」 55歳の女性にとって、声帯の“異変”は切実な問題だ、と耳鼻咽喉科の音声専門医師もこう話す。 「女性の場合、閉経が関与しているとされ、50代になり女性ホルモン(エストロゲン)が減ると、声帯はむくんで太くなります。そうすると声が低くなるんです。さらに喉の潤滑油が乾いてきて、声帯に潤いがなくなると、高い声は出せなくなりますね」 声質が変わり、シンガーとしても新たな方向性を模索し始めた聖子。その妥協なき姿勢は私生活にも及んでいるという。アルバムのレコーディング終了後、聖子はアメリカでの再挑戦に備えて、のどを守るなど体調を整え、日常生活にも気を使ってきた。 「故郷・久留米名物の“八女茶”はテアニンをたっぷり含み、リラックス効果にいいからと、毎日何杯も飲んでいるようです。そのおかげか睡眠もたっぷりとれて、気力・体力とも充実しているようです」(芸能関係者) 声帯に負担をかけないようにと、食生活も野菜中心に変えたという。 「聖子さんは、3月に亡くなった大物プロデューサー、トミー・リピューマ氏(享年80)の縁もあって、今回の名門レーベル入りを果たしました。『絶対に全米で成功したい』と、彼女はすでに渡米しているそうです」(前出・音楽プロデューサー) 背水の陣で全米に挑む聖子は、声の衰えを乗り越えることができるか。“最後の挑戦”が注目される。
2017年04月06日6月9日(金)東京・東京国際フォーラム ホールAで開催される「オリンピックコンサート2017」のゲストアーティストが発表された。 オリンピックコンサートは、日本オリンピック委員会(JOC)が主催し、1997年からスタート。オリンピックの競技映像と壮大なシンフォニーオーケストラが共演し、毎年人気を博している。【チケット情報はこちら】今回、ゲストアーティストとして発表となったのは日本のミュージカル界を代表する歌姫として、圧倒的な存在感を放ち、最近はテレビをはじめとするメディアでも活躍する新妻聖子。そして、演劇界の権威、読売演劇大賞最優秀男優賞を今春受賞し、舞台のみならず、テレビドラマなどにもフィールドを広げ、シンガーソングライターとしてもマルチに活躍する中川晃教。さらにオリンピックコンサート初参加となるNHK東京児童合唱団が、オリンピックの公式讃歌・オリンピック讃歌を披露することも決定。ゲストアスリートの詳細は後日発表される。チケットの一般発売に先がけて、現在チケットぴあでは先行抽選プレリザーブを実施中。受付は4月10日(月)午前11時まで。■オリンピックコンサート2017日時:6月9日(金)開場18:00 / 開演19:00会場:東京国際フォーラム ホールA(東京都)
2017年03月24日「三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島」が、施設全体で302店舗・店舗面積約45,700m2を誇る日本最大のアウトレットモールとして大規模なリニューアルを実施。2017年9月25日(月)に、既存棟・第5期増床棟と合わせて100店舗が新規出店、47店舗が移転リニューアルオープンを迎える。「三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島」とは「三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島」は、「ナガシマリゾート」の一角に位置するアウトレットモール。周辺には、遊園地の「ナガシマスパーランド」、温泉施設の「湯あみの島」、花と食のテーマパーク「なばなの里」の他、高級温泉旅館「ホテル花水木」など観光集客施設が集積した、東海エリア屈指の一大レジャーゾーンに位置する。2016年7月には「ジャンボ海水プール」内に日本初&世界最大級の大型複合ウォーターアトラクション「ジャパーン」が新たにオープン。加えて、2017年春には「ナガシマスパーランド」に4Dスピンコースター「嵐」も導入予定となっており、ますます注目を浴びるスポットである。ラグジュアリー・インターナショナルブランドを誘致した日本最大約280店舗今回の大規模リニューアルで、サンローランやメゾン マルジェラ、バレンシアガなどの高感度なラグジュアリー・インターナショナルブランドを誘致。さらに、エッグスンシングスやジェラートピケカフェ クレープリーなどの人気飲食店舗やファッション・生活雑貨など、多彩なニーズに応えた302店舗を構える日本一のアウトレットモールとなる。また、壁面デザインやオブジェの変更など環境デザインもリニューアル。モールの利便性をより高めるため、エレベーターやエスカレーター等の増設・移設も実施する。また、近年海外旅行者が増えてきていることもあり、お祈りを必要とする人のためにプレイヤールーム(祈祷室)の設置される。【施設概要】「三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島」第5期リニューアルオープン:2017年9月25日(月)住所:三重県桑名市長島町浦安368アクセス:車:伊勢湾岸自動車道「湾岸長島 IC」よりすぐ、東名阪自動車道「長島 IC」より約10 ㎞公共交通機関:名古屋駅(名鉄バスセンター)発 長島温泉行きバスで約40分、または近鉄名古屋線・JR関西本線「桑名駅」よりバスで約20分第5期(9/25)開業店舗■第5期増床棟 新規アヴィレックス デポ/ビショップアウトレット/バブアー 期間限定店舗/ビルケンシュトック/デンハム /ディッキーズアウトレットストア/ヘンリーコットンズマリーナヨッティング/ハーレーアウトレットストア/マッキントッシュ トラディショナルウェザーウエア/プチバトー/オロビアンコ/ワールドアウトレット/エースアウトレット/アワーパッション/インターナショナルシューズギャラリー/ジンズ/マンハッタンニューヨークデポ/ピーチ・ジョン・ザ・ストア/アグ/チャンピオン/コールマン/キーン/ニューバランスファクトリーストア/アフタヌーンティー・リビング/マツモトキヨシアウトレット/エッグスンシングス/コンパーテス/ジェラートピケカフェ クレープリー/BAYCREW’S ベーカリー新業態/モロゾフカマダシチーズケーキ/朝日屋/クア・アイナ/羽根つき焼小籠包 鼎’s(Din’s) ディンズ■第5期増床棟 移転リニューアルアーノルドパーマータイムレス/フレッドペリー/マーガレット・ハウエル エー.ジー.オー./フェリージアウトレット/オニツカタイガー/フランフラン バザー/ザ・ノース・フェイス/ヘリーハンセン/アンダーアーマーファクトリーハウス■既存棟 新規アズ―ルバイマウジー ※オープン済/バレンシアガ ※2017年6月オープン/ブルーレーベル/ブラックレーベル・クレストブリッジ/ブルックスブラザーズ ※2017年冬オープン/バーバリー/ブルネロ クチネリ/エストネーション ※2017年9月オープン/フェアファクス/ガリャルダガランテ ※2017年9月オープン/ジョゼフ ※2018年春オープン/マッキントッシュロンドン/マッキントッシュフィロソフィー/メゾンマルジェラ ※2017年9月オープン/マーキュリーデュオ/ミツミネ ※2017年5月オープン/ナチュラ ル ビューティー ベーシック/プロポーショ ン/フリーズマート ※2017年9月オープン/ポールスミス ※2017年夏オープン/サンローラン ※2017年夏オープン/ステラ マッカートニー ※2017年秋オープン/タトラス アンド ストラダエスト ※2018年春オープン/トッズ 期間限定店舗/タケオキクチ ※2017年5月オープン/ヴェルサーチ ※2017年秋オープン/ダブルクローゼット/エクストララージ/エックスガール ※2017年秋オープン/松坂屋 ※2017年5月オープン/シチズン/ダイアナ/ドクターマーチン ※2017年9月オープン/ゲンテン ※2017年9月オープン/ハンター/ニクソン ※2017年6月オープン/マドラス/マイケル・コース メンズ ※2017年6月オープン/モーダクレア アウトレット ※2017年9月オープン/セルジオ ロッシ ※2017年夏オープン/スケッチャーズ ※2017年冬オープン/ファミリア ※2017年冬オープン/メゾピアノ ※2017年冬オープン/イデア セブンス センス ※2017年9月オープン/ザコスメティックスカンパニーストア ※2017年9月オープン/フジヤスイーツファクトリー/ミオバールバルケッタ ※2017年6月オープン■既存棟 移転リニューアルアドーア ※2017年9月オープン/アプワイザー・リッシェ ※2017年9月オープン/ベーセーストック/ボス アウトレット/ボッテガ ヴェネタ/チャオパニック/ドゥドゥ バイ パル グループ アウトレット ※2017年夏オープン/ダックス/ダブルスタンダードクロージング ※2017年9月オープン/エルメネジルド ゼニア/イネド/リーバイスアウトレット/ニューヨーカー ※2017年夏オープン/マジェスティックレゴン/モンクレール ※2017年夏オープン/ポロ ラルフ ローレン ファクトリーストア/ストラスブルゴ ※2018年春オープン/ストロベリーフィールズ ※2017年9月オープン/ユナイテッドアローズ アウトレット ※2017年冬オープン/アニヤ・ハインドマーチ/バリー ※2018年夏オープン/ケイト・スペード ニューヨーク ※2017年冬オープン/フェイラー ファクトリー アウトレット/フクスケアウトレット/フルラ ※2017年6月オープン/グンゼ/ジミー チュウ/レスポートサック ※2017年7月オープン/ロンシャン/スワロフスキー/トリンプ/ワコールファクトリーストア ※2017年9月オープン/アディダス ファクトリーアウトレット/ビラボン ※2017年5月オープン/ダンスウィズドラゴン ※2017年夏オープン/ル・クルーゼ ※2017年9月オープン/東洋軒
2017年02月05日12月初旬、都内ホテルで伊勢丹の顧客に向けたレセプションが開催された。今回、そこで舞台に立ったのは、NYを拠点に活躍するジャズトランペッターの黒田卓也氏。9月に発売されたニューアルバム「Zigzagger(ジグザガー)」の日本ツアー直前の黒田氏に、アルバムの制作秘話やクリスマスの過ごし方について話を聞いた。ジャズトランペッターの黒田卓也ーー前作「RISING SON」から、約2年半ぶりにリリースされた「Zigzagger」は、黒田氏のセルフプロデュース作となり、趣が大きく変わった印象を受けました。アルバム制作は、どのように進められたのでしょうか?黒田さん:前回と比べ、今回は時間的な余裕があったので、自分の作曲ややりたい音楽をとことん追求しようという意気込みがありました。本番のスタジオ収録前に、バンドメンバーに自分が作ったデモ音源を聴いてもらって、アルバム全体のイメージを固めていった感じです。アルバム「Zigzagger(ジグザガー)」ーー色鮮やかなジャケット写真はどのように作ったのでしょうか?黒田さん:アルバムのジャケット写真は、友人のモロッコ出身のカメラマン、ハッサン・ハジャージ(Hassan Hajjaj)に撮ってもらいました。ただトランペットを持ってクールな感じで佇んでいる、みたいなものは過去の作品でやったことがあったので、見た人が“何コレ!?”と思うようなインパクトのある写真がいいな、と思って。衣装も彼が用意してくれて、こんな奇抜なジャケットになりました。今回のアルバムは、音楽もファンキーで尖ったものに仕上がったので、ジャケットもそれと連結していると思っています。NYでは、周りにスタイリストやカメラマン、デザイナーの友達がたくさんいるので、いつも手伝ってくれるんですよね。チームにはすごく恵まれていると思います。ーークリスマスや年末はどのように過ごしますか?黒田さん:クリスマスはいつもツアーやライブが入ったりして、仕事をしていることが多いかもしれません。正月は帰省して、地元で過ごします。僕の生まれ育った神戸にジャズクラブがあって、毎年31日には、そこのカウントダウンパーティでライブをやるんです。僕は中高とジャスのビッグバンドに所属していて、その中にはプロになった人もけっこういて、みんな帰ってくるので、集まってライブをやるとけっこう豪華な顔ぶれになるんですよ(笑)。ーークリスマスの1曲といえば、何をおすすめしますか?黒田さん:ダニー・ハサウェイ(Donny Hathaway)の「This Christmas」ですね。クリスマスの曲は、季節もののネタという印象が強くて、実はあまり好きじゃないんですが…。この曲はもともと好きで、自分流にアレンジして演奏してみたらしっくりきました。「Zigzagger」では、リラックスした気持ちで自分らしい音作りが出来た、と語る黒田氏。お気に入りの1曲は、9曲目の「グッド・デイ・バッド・ハビット」だそう。12月23日、20時からは、新宿駅新南改札外の「Suicaのペンギン広場」にて、音楽イベント「Station LIVE in Shinjuku」に出演予定。クリスマスの一夜は、ステキな音楽を聴いて過ごしてみてはいかがだろうか。
2016年12月20日この冬、ジャズ史に残る名演奏で長く語り継がれ、いまなお絶大な人気を誇るジャズトランペッターを題材にした2作品が続々公開となる。『アベンジャーズ』シリーズや『ホテル・ルワンダ』のドン・チードルは、ジャズ界の帝王と呼ばれたマイルス・デイヴィス、『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホークは、甘いマスクと歌声を持つ伝説の異端児チェット・ベイカーをそれぞれ熱演。天才たちの光と影を描き、その漂うカリスマ性と破天荒な生き様に魅了される、この2作品に迫った。●ドン・チードルが“帝王”マイルス・デイヴィスに!『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』(12月23日公開)マイルス・デイヴィス没後25年に初の映画化となった本作は、名優ドン・チードルが主演・共同脚本・製作を務め、監督デビューを飾った渾身作。ジャズ・ミュージックの歴史を語るうえで欠かすことのできない巨人であり、既存のジャンルやスタイルの枠を軽々と打ち破り、革新的なサウンドを創造したマイルス・デイヴィス。本作では、マイルスのキャリア空白期にスポットをあて、偉大なる”帝王”の音楽と人生の本質に迫る。創作活動を休止していたマイルスの自宅に、彼のカムバック記事を書こうとしている音楽記者デイヴ(ユアン・マクレガー)が押しかけてくる。ドラッグと酒に溺れるマイルスは、創作上のミューズでもあった元妻フランシスとの苦い思い出にもとらわれ、キャリア終焉の危機に瀕していた――。物語は、スリリングなクライム・アクション風の現在と、ロマンティックでムーディーな過去が交錯し、史実とフィクションを織り交ぜながらスリリングに展開。常に型破りで革新的だったマイルスの生き方、パッションにしびれる人間ドラマエンターテインメント作品となっている。●イーサン・ホークが“異端児” チェット・ベイカーに!『ブルーに生まれついて』(現在公開中)まるでジェームズ・ディーンを彷彿とさせる甘いマスクとソフトな歌声で人気を誇ったトランペット奏者チェット・ベイカー。黒人アーティストが主流のモダン・ジャズ界において、マイルス・デイヴィスをも凌ぐ人気を誇るといわれ一世を風靡。しかし、麻薬に身を滅ぼし過酷な日々を送っていた…。そんなチェットがある女性との出会いによって再生する姿を描いた本作は、どうしようもなく破滅的でありながら、純粋で愛すべき男をイーサン・ホークが渾身の演技で挑み、オスカー有力と絶賛を浴びた話題作。低迷期からのカムバックにスポットを当て、彼を支えた女性との痛切なラブストーリーを織り交ぜ、愛と孤独、救済といった普遍的なテーマをエモーショナルにあぶり出していく。ともにオスカーにノミネートされた経験のある実力派の2人は、それぞれトランペットの猛特訓を経て撮影に臨んだという。迫真の演技はもちろんのこと、『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』では豪華アーティストたちが集結した圧巻のエンディング・ライヴシーン、『ブルーに生まれついて』では「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」などをしっとりと歌い上げるイーサンの歌声も必見。ジャズミュージシャンの人生の光と影が映し出された、単なる伝記映画とはひと味違う全身で体感したい音楽映画となっている。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブルーに生まれついて 2016年11月26日(土)よりBunkamura ル・シネマ、角川シネマ新宿ほか全国にて公開(C) 2015 BTB Blue Productions Ltd and BTBB Productions SPV Limited.ALL RIGHTS RESERVED.
2016年12月05日ここだけのオリジナル“cafe105.4エール”クラフトビールは料理メニューと同様に季節に合わせて常時6~7種類がタップにスタンバイ。これらは平日11:30~14:00のランチメニュー注文時にはプラス540円で提供され、ランチビアを楽しむ方も多く見かけます。ここではぜひ、オリジナルペールエールの“104.5エール”をご堪能あれ。世界一売れている国産のクラフトビール「常陸野ネストビール」の蔵元・木内酒造と共同開発された褐色のエールは、フランス原産ブルゴーニュホップと茨城県産の蜜柑の皮が用いられ、フルーティーな香りが豊かで、キレもある、爽やかな味わい。日本地ビール協会主催インターナショナルビアコンペティション2013で金賞に輝いた、お店のイチ押しです。このボトルドビアもあり、エピスリーコーナーでおみやげとして購入も可能。ここでしか売っていない貴重なオリジナルビールです。ボリューム満点! 眺めるだけでお腹がすく盛り合わせビールのお伴には、和豚もちぶたの盛り合わせ“ビアンオールスターズ”を。こだわった環境で育った銘柄豚の生ハム、コッパ、ボンレスハム、ウィンナー、チョリソー、ミートパテが味わえる大満足なプレートは、どのビールともベストマッチ。希望すればエピスリーで持ち帰り用も購入できます。エピスリーには104.5エールのボトルのほか、専属パティシエが毎日つくるパウンドケーキや焼き菓子などが用意されています。とくに塩味の効いたサブレフロマージュは、ビールとの相性ぴったり。クラフトビール好きも唸らせる塩サブレなので、ちょっとしたお土産にしても喜ばれそう。取材・文/武位教子スポット情報スポット名:cafe 104.5住所:東京都千代田区神田淡路町2-101ワテラスタワー 2F電話番号:03-3251-1045
2016年10月03日音楽、アート、外光が居心地いい食空間古書店街や秋葉原も近く、カルチャーが集まっている街・神田淡路町。ここに2013年に複合施設“WATERRAS”タワーの開業とともに誕生したのが、「cafe104.5(カフェイチマルヨンゴー)」。南青山にあるジャズクラブ「ブルーノート東京」直営の、カフェ&エピスリーです。1991年よりフランス各地のレストランで研鑽をつみ、現在はブルーノート東京およびグループシニアシェフとして料理を手がける長澤シェフが、さまざまな旬の食材を用いてフレンチをよりカジュアルに仕立てます。そんな親しみやすい本物の食とともに音楽やアートも身近に感じられる上質な空間を作ろうと、同店が生まれました。木とレンガを貴重にした広々とした空間、窓からは緑と光が楽しめ、ランチもカフェもディナーもゆったりと楽しめます。「ブルーノート東京」直営ならでは 音楽を堪能するイベントもディナータイムは予約がおすすめ。不定期開催でDJやミニライブ、月1回ヨガと音楽とランチが楽しめる休日のブランチなど、ライブ感あるイベントが企画されているのも同店ならでは。開催予定はHP、Facebookでチェックしてみてください。取材・文/武位教子スポット情報スポット名:cafe 104.5住所:東京都千代田区神田淡路町2-101ワテラスタワー 2F電話番号:03-3251-1045
2016年10月02日戦後70周年の今年、日本の歌謡文化をつくり上げた名曲を振り返るコンサート“戦後、歌謡曲はジャズだった”が10月7日(金)に東京・Bunkamura オーチャードホールで行われる。このコンサートにミッキー・カーチスの追加出演が決定した。“戦後、歌謡曲はジャズだった”チケット情報戦後の大変な状況下でも、人々の心に明るい灯を照らしてきた数多くの歌。それらは、ブルースのみならず、つねに外国のポピュラー音楽のフィーリングを用いて、それぞれのジャンルで和製ポップスとして開花した。特に、ブギウギのリズムを日本の流行歌に取り入れ開花させた「東京ブギウギ」など、占領軍の進駐によって、日本人によるジャズ演奏が復活し、現在の歌謡曲と言われるものはジャズに多くの影響をうけたといわれている。この歌い継ぐべき名曲たちを、当時キャンプや将校クラブで歌っていた歌手たち、そしてそれらの曲を敬愛する若手ミュージシャンが集まり一夜の夢のコンサートが開かれる。そしてこのコンサートに、まさに戦後アメリカ軍のキャンプを巡り、歌を披露していたミッキー・カーチスの出演も決定した。出演はほかに、ペギー葉山、服部克久、雪村いづみ、前田憲男、渡辺真知子 、佐々木秀実、サーカス、森サカエ、秋元順子、佐藤竹善、マリア・エヴァ、ナオミ・グレース、MERI、おぬきのりこ、スインギー奥田、奥田宗宏とザ・ブルースカイオーケストラ。次世代も楽しむことができるように新しい解釈とともに披露される名曲たちは、初めて聞くリスナーも当時の高い音楽性に驚きと感動を持って迎え入れられることだろう。
2016年09月27日歌手のビヨンセが、喉を休めるために、ニュージャージーで7日に予定されていたコンサートを延期した。医師から喉を休めるよう忠告を受けたビヨンセは、現在敢行中のツアー「フォーメーション・ワールドツアー」のメットライフ・スタジアムでの公演を1カ月後の10月7日に延期することを決めたのだという。一方で、今後予定されているセントルイス、ロサンゼルス、サンタクララ、ヒューストン、ニューオーリンズ、アトランタ、フィラデルフィア、ナッシュビルで行われるコンサートの日時に変更はないようだ。そんなビヨンセは先日誕生日を迎えており、4日にはキム・カーダシアン・ウェストがスナップチャットを通じてバースデーソングを歌ったり、夫ジェイ・Zとともに鑑賞したフィラデルフィアで開催されたザ・メイド・イン・アメリカ・フェスティバルでは、パフォーマンスを行ったチャンス・ザ・ラッパーやコールドプレイのクリス・マーティンらアーティストたちがステージから誕生日のメッセージを贈ったりしていた。さらに、マライア・キャリーやビヨンセの「フォーメーション・ワールドツアー」にも参加したDJキャレド、ラバーン・コックス、ジェニファー・ハドソンら著名人らもソーシャルメディアを通じてビヨンセにメッセージを贈っている。(C)BANG Media International
2016年09月07日歌手のアデルが、先日に行われたコンサート中にファンの1人の唇にキスをしたという。今月20日にバンクーバーのロジャーズ・アリーナで行われたペプシ・ライブでのパフォーマンス中に、アデルとステージ上でデュエットをした男性ファンにうっかりキスをするアクシデントが発生していたとメールオンラインは報じている。パートナーのサイモン・コネッキーとの間に3歳の息子を持つアデルだが、その男性をハグして頬にキスをしようとした際、その男性がふいに顔を動かしたことから唇にキスをする形になってしまったという。しかしアデルはそのアクシデントに嫌な顔をすることもなく、笑い事で済ませたようだ。さらには一緒に写真を撮ってほしいというそのファンの要望にもこたえていたという。そんなアデルのステージでアクシデントが発生したのは今回が初めてではなく、6月にイギリスで行われたグラストンベリーのステージではテレビ放送がされていたにも関わらず、放送禁止用語を連発してしまうトラブルを起こしていた。(C)BANG Media International
2016年08月01日過激なイスラーム原理主義の影響で衰退の危機に立たされたパキスタンの伝統音楽が、ジャズの世界と大胆な融合を果たすドキュメンタリー『ソング・オブ・ラホール』。このほど、馴染みのあるジャズの名曲「テイク・ファイヴ」が、伝統楽器によって奇跡の変身を遂げていく予告編が、シネマカフェにて解禁となった。長い歴史と豊かな文化を誇るパキスタン・イスラム共和国の街ラホール。イスラーム原理主義の影響で音楽文化は衰退し、伝統音楽家たちは転職を余儀なくされた。危機感をつのらせた彼らは聴衆を取り戻すため、畑違いのジャズに挑戦し世界に打って出る!伝統楽器を用いてカバーし、ネットにアップした「テイク・ファイヴ」のプロモーション映像はまたたく間に世界を駆け巡り、100万を超えるアクセスを記録。その噂を聞きつけ、天才トランペット奏者のウィントン・マルサリスの招待で、彼が率いる本場NYのビッグバンドと共演することになるが…。本作は、故郷ラホールからニューヨークへ、パキスタンで文化や芸術が委縮し続ける中、居場所を取り戻すため立ち上がった「サッチャル・ジャズ・アンサンブル」の超絶演奏が世界中を虜にするまでの紆余曲折を追うドキュメンタリー。監督は、本年度2度目のアカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞したパキスタンが誇る女性監督シャルミーン・ウベード=チナーイと、ニューヨーク在住のアンディ・ショーケンが務め、音楽への情熱と愛にあふれる彼らの人生と圧巻の演奏をカメラに収めていく。今回解禁された予告編には、自国に音楽を披露する場が少なくなっていく中で、パキスタンの伝統音楽を守ろうとする熟練音楽家たちが、畑違いのジャンルであるジャズに挑戦し、世界に打って出ていく姿が描かれる。だが、同時に、なかなか本場NYジャズとうまく融合できない彼らの焦りも伝わってくる。マルサリスによる「ジャズも虐げられた者たちの音楽」とのコメントとともに、彼らが奏でるパキスタン音楽の素晴らしい音色や、画期的な挑戦、そして圧倒的な演奏力が垣間見え、音楽の楽しさや高揚感が伝わる予告編。特に、パキスタンの伝統楽器でアレンジされたジャズの名曲「テイク・ファイヴ」は必聴だ。『ソング・オブ・ラホール』は8月13日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月13日1940年にウォルト・ディズニーが手がけたアニメーション映画『ファンタジア』と、それを基にリメイクされた『ファンタジア2000』を題材にしたクラシックコンサート「ディズニー・ファンタジア・コンサート2016」が4月29日(金・祝)、いよいよ開幕する。その本番に先駆けて、4月28日、都内某所にてリハーサルが行われた。ディズニー・ファンタジア・コンサート2016 チケット情報同公演は、前述の2作で使われたクラシックの名曲の数々を、舞台上の大スクリーンに映し出される映画のアニメーション映像と共に楽しむオーケトラコンサート。昨年4月、日本に初上陸して大好評を博し、今年の再演が決定した。映像には『魔法使いの弟子』で夜空の星たちを指揮するミッキーマウスや、組曲『くるみ割り人形』にのって繰り広げられるマッシュルームのダンスにカバのバレリーナとワニたちなど、夢とファンタジーいっぱいの内容になっている。アメリカで最も注目の若手指揮者として活躍するワード・ステアが指揮を執り、演奏は日本フィルハーモニー交響楽団がフルオーケストラで『ファンタジア』の世界を作り上げる。リハーサルでは、プログラム通りに1曲目から演奏。指揮を務めるワード・ステアが気になる部分をピックアップして指示を与えていく。的確なアドバイスでテンポよく進み、ときには「パーフェクト!」と笑顔も見せ、意気揚々。絶妙にテンポを操り、スクリーンに映し出された映像と音楽を一寸のズレなくぴったりと合わせていくのは、まさに絶妙の技巧だ。そして今年の目玉は、ゲストピアニスト清塚信也が奏でる「ラプソディー・イン・ブルー」。ニューヨークを舞台に4人の主人公が生きる都会の喧噪を描いたユーモア溢れるアニメーションに清塚信也の軽快なピアノの音色が組み合わさる、必見・必聴の1曲だ。清塚は国内外のコンクールで数々の賞を受賞、人気ドラマ「のだめカンタービレ」にて玉木宏氏演じる「千秋真一」、映画「神童」では松山ケンイチが演じる「ワオ」の吹き替え演奏を担当し脚光を浴び、映画やバラエティーでも活躍する今注目のピアニスト。昨年に引き続きライブナビゲーターとして出演する、ヴァイオリニストの高嶋ちさ子とのトークにも期待が高まる。「ディズニー・ファンタジア・コンサート2016」は4月29日(金・祝)・30日(土)、東京国際フォーラム ホールAにて開催。愛知、大阪でも公演あり。チケット発売中。■「ディズニー・ファンタジア・コンサート2016」4月29日(金・祝)・30日(土)東京・東京国際フォーラム ホールA5月3日(火・祝)愛知・愛知県芸術劇場 大ホール5月7日(土)大阪・大阪国際会議場 メインホール
2016年04月28日最近では、ファミリー席を用意するなど、ベテランアーティストのコンサートでも、子どもが参加できることがあります。子どもも音楽が好きなら一緒に楽しめるし、誰かに預けなくてもいいのでうれしいですよね。しかし、マナー違反などの問題からトラブルが起こることも…。子どもをコンサートへ連れて行くときの注意点を考えてみましょう。■いつでも退場する覚悟で!コンサートは2時間前後、長いときには4時間近く行われることがあるので、子どもが好きなアイドルやアーティストでも、途中で飽きてしまうこともあります。飽きた子どもは途中でぐずったり、ワガママをいったりするものです。ステージに夢中になりすぎず、その様子を見逃さないようにしましょう。子どもが飽きたときのためにスマホのゲームやポータブルゲーム機を用意している親を見かけることがありますが、暗い会場では光が演出の邪魔になるもの。子どもと一緒に参加するときには、いつでも退場する覚悟が必要です。少しでもぐずりそうなら、一度、客席から離れたほうがいいですね。それでも、退場時には周囲に迷惑をかけてしまうので、開演前に周囲の人へひとこと、先に謝っておくといいいでしょう。また、会場内のトイレは非常に混雑するので、会場外ですませておくのはもちろん、会場にも早めに入っておいたほうが安心です。空腹もぐずる原因となるので、食事のタイミングにも気をつけましょう。■子どもの安全を第一に考えてロック系のコンサートではなくても、会場内の音量はかなり大きいです。とくにバンドなどの生演奏では、子どもは大人以上に音が大きく感じます。デリケートな耳に爆音を響かせてしまうと、難聴になる可能性も。子どもの耳を守るために、防音効果のあるイヤーマフを用意しましょう。完全に音が聞こえなくなるわけではないので、音楽を楽しむことができます。しかし、つけなれていないと嫌がることがあるので、事前になれさせておくこと。また、観客が総立ちになるコンサートでは、小さな子どもはステージを見ることができません。少しでも見せてあげたい気持ちはわかりますが、椅子の上に立たせたり、肩車をしたりするのはNG! 周囲への迷惑はもちろん、子どもにとっても危険です。ただでさえ子連れでのコンサート参加は、周囲の目が厳しいものです。小さなころから生の音楽にふれさせることも大事ですが、子どもがマナーを守れるようになるまでは避けたほうがいいかもしれませんね。どうしても連れていく場合も、事前に「少しでもさわいだら即退場」といったルールを教えておきましょう。子どもがファンだったら、「うるさくすると●●ちゃんが悲しむよ」と情に訴えてもOKです。コンサートに参加することが決まったら、DVDなどで予習をしておきましょう。
2016年04月28日パキスタン伝統音楽とジャズのビッグバンドがまさかの融合を果たす、珠玉の音楽ドキュメンタリー『ソング・オブ・ラホール』が、この夏、日本公開されることに決定。ポスタービジュアルが解禁となった。かつて芸術の都だったパキスタン・イスラム共和国の街ラホール。いまではタリバンにより音楽を禁じられ、世間から忘れ去られた熟練音楽家たちは、自分たちの音楽と聴衆を取り戻すため、畑違いのジャズに挑戦し世界に打って出ることに!彼らが伝統楽器を用いてカバーし、YouTubeにアップした「デイヴ・ブルーベック・カルテット」の名曲「テイク・ファイヴ」のプロモーション映像は、またたく間に世界を駆け巡り、100万を超えるアクセスを記録。そのうわさを聞きつけた天才トランペット奏者のウィントン・マルサリスの招待で、彼が率いる本場ニューヨークのビッグバンドと共演することになるが…。故郷ラホールから、ニューヨークへ。文化が委縮し続ける故郷の地で、居場所を失った芸術家と観客を取り戻すため立ち上がった「サッチャル・ジャズ・アンサンブル」が、伝統楽器を用いた超絶演奏で世界中を魅了するまでの紆余曲折を追うドキュメンタリー。監督は、先の「第88回アカデミー賞」において『A Girl in the River: The Price of Forgiveness』(原題)で自身2度目の短編ドキュメンタリー賞を受賞したパキスタン出身のシャルミーン・ウベード=チナーイと、ニューヨーク在住のアンディ・ショーケン。音楽への愛にあふれる彼らの人生と圧巻の演奏を、カメラに収めている。このたび解禁されたポスタービジュアル上でも、パキスタンの伝統楽器を手にする熟練音楽家たちと本場ニューヨークのジャズバンドが融合し、その音色がいまにも伝わってくるかのような様子が描かれている。さらに、全米屈指のジャズピアニストにして音楽家デューク・エリントンの「スイングしなけりゃ意味ないね」をもじった「スウィングしなけりゃ“あと”がない」のコピーも相まって、伝統音楽を必死で守ろうとする彼らの意気込みが感じられるビジュアルとなっている。パキスタンに初のアカデミー賞をもたらし、2012年には「TIME」誌が選ぶ「世界でもっとも影響力のある100人」にも選ばれた女性監督がとらえた、再起をかけた音楽家の奇跡の一夜。その幕を開けを楽しみにしていて。『ソング・オブ・ラホール』は今夏、渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月20日1951年のプロデビュー以来、日本のジャズシーンを牽引してきた北村英治。2月8日には『徹子の部屋』にも出演し、「星に願いを」などをクラリネットならではの温かな音色で聞かせ、お茶の間の注目を集めた。4月1日(金)に東京・サントリーホールで催される『北村英治 米寿コンサート』は、米寿を迎える北村を祝って国内外の著名アーティストが集合するステージだ。多彩な企画を考え中という北村に、見どころを聞いた。第1部は、北村英治カルテットからスタート。続いて花岡詠二と谷口英治を加えた「エイジキューブ」、さらに本邦初となる谷口英治らとのクラリネット六重奏にも注目だ。盟友スコット・ハミルトン(テナーサックス)とは、「恋人よ我に帰れ」などを披露する。第2部は、北村がクラシック界の重鎮・村井祐児(クラリネット)と中島由紀(ピアノ)と共に「メンデルスゾーンのコンチェルトピース」に挑戦。村井は北村が51歳の頃から師事している恩師だとか。クラシックとジャズの垣根を飛び越え、“師弟”による貴重な共演が実現する。人気ピアニスト小曽根真と北村との予測不能なジャズ・セッションを経て、日本最古のビッグバンド、森寿男とブルーコーツオーケストラで盛り上がり、最後はオールスターによる「シング・シング・シング」でフィナーレだ。豪華なゲスト陣について、「中学生の頃から知っている小曽根真や仲間たちが手伝ってくれるのがありがたい」と顔をほころばせる北村。中でも異彩を放つのは、クラシック・クラリネットの権威である村井との共演だろう。「僕はクラリネットを正式に教わったことがなかったのでね。本来の音と吹き方を知りたいと思って、村井先生に『教えてください』と、半ば無理矢理お願いしたんです」と北村は言う。「指導は厳しかったですが(笑)、基礎を学んだおかげでクラリネットの世界が広がった。なにごとも基本は大事だと実感しました」と、北村は充実の表情だ。戦後すぐの慶応大学時代には、クラリネットを買うことができず、「竹ぼうきの柄をクラリネットに見立てて指使いの練習をしていた」という北村。「“いま出来ることはやらなければ”の一心でね。本物を買えるまでに1年かかりましたが、おかげで指使いは上達して、楽器を買った後は吹き方だけを習得すればよかった。僕には合っている練習法でしたね」と笑う。「ほうきの柄でも、自分の耳にはクラリネットの音色と聴衆の歓声が聞こえていた」という北村は、後年、世界中のステージでその光景を現実のものとする。「本当に好きなものをひとつだけ。人はそれだけで幸せになれるんじゃないでしょうか」とは北村の言。豊かな人生経験に裏打ちされたそのステージを、本番では心ゆくまで堪能したい。3月19日(土)午前10時より追加席の発売決定。取材・文佐藤さくら
2016年03月18日1951年のプロデビュー以来、日本のジャズシーンを牽引してきた北村英治。2月8日には『徹子の部屋』にも出演し、「星に願いを」などをクラリネットならではの温かな音色で聞かせ、お茶の間の注目を集めた。4月1日(金)に東京・サントリーホールで催される『北村英治 米寿コンサート』は、米寿を迎える北村を祝って国内外の著名アーティストが集合するステージだ。多彩な企画を考え中という北村に、見どころを聞いた。第1部は、北村英治カルテットからスタート。続いて花岡詠二と谷口英治を加えた「エイジキューブ」、さらに本邦初となる谷口英治らとのクラリネット六重奏にも注目だ。盟友スコット・ハミルトン(テナーサックス)とは、「恋人よ我に帰れ」などを披露する。第2部は、北村がクラシック界の重鎮・村井祐児(クラリネット)と中島由紀(ピアノ)と共に「メンデルスゾーンのコンチェルトピース」に挑戦。村井は北村が51歳の頃から師事している恩師だとか。クラシックとジャズの垣根を飛び越え、“師弟”による貴重な共演が実現する。人気ピアニスト小曽根真と北村との予測不能なジャズ・セッションを経て、日本最古のビッグバンド、森寿男とブルーコーツオーケストラで盛り上がり、最後はオールスターによる「シング・シング・シング」でフィナーレだ。豪華なゲスト陣について、「中学生の頃から知っている小曽根真や仲間たちが手伝ってくれるのがありがたい」と顔をほころばせる北村。中でも異彩を放つのは、クラシック・クラリネットの権威である村井との共演だろう。「僕はクラリネットを正式に教わったことがなかったのでね。本来の音と吹き方を知りたいと思って、村井先生に『教えてください』と、半ば無理矢理お願いしたんです」と北村は言う。「指導は厳しかったですが(笑)、基礎を学んだおかげでクラリネットの世界が広がった。なにごとも基本は大事だと実感しました」と、北村は充実の表情だ。戦後すぐの慶応大学時代には、クラリネットを買うことができず、「竹ぼうきの柄をクラリネットに見立てて指使いの練習をしていた」という北村。「“いま出来ることはやらなければ”の一心でね。本物を買えるまでに1年かかりましたが、おかげで指使いは上達して、楽器を買った後は吹き方だけを習得すればよかった。僕には合っている練習法でしたね」と笑う。「ほうきの柄でも、自分の耳にはクラリネットの音色と聴衆の歓声が聞こえていた」という北村は、後年、世界中のステージでその光景を現実のものとする。「本当に好きなものをひとつだけ。人はそれだけで幸せになれるんじゃないでしょうか」とは北村の言。豊かな人生経験に裏打ちされたそのステージを、本番では心ゆくまで堪能したい。3月19日(土)午前10時より追加席の発売決定。取材・文佐藤さくら
2016年03月18日