日本劇場公開から20年の時を経て、色鮮やかな4Kデジタル修復版と、当時日本では公開されることのなかったイタリア完全版が公開される『海の上のピアニスト』。この度、イタリア完全版の本編映像がいち早くシネマカフェに到着した。本作は、『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督と、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネがタッグを組んだ、海の上で生まれ、生涯一度も船を下りなかったピアニストの伝説を描く不朽の感動作。公開されるイタリア完全版(HDリマスター)では、インターナショナル版としてカットされた40分以上のシーンが復活、トルナトーレ監督が本当にやりたかった全てを描き切った170分にも及ぶ映像となっており、タイトルやクレジットロールもイタリア語で演出されている。またイタリア完全版では、主人公1900(ナインティーン・ハンドレッド)の幼少期のパートも長く、ピアニストとして成長していく音楽的なバックボーンが丁重に描かれており、その分演奏シーンも増えている。今回到着した映像はそんなシーンのひとつ、1900を探す親友マックスがヴァージニアン号の船内にいる場面からスタート。そして、当時の豪華絢爛な船内の回想シーンへと変わり、1900とマックスが所属していたアトランティック・ジャズ・バンドの演奏シーンが映し出される。フロントマンでバイオリンのフィルがそれぞれメンバーを陽気に紹介していき、そして最後に1900を紹介すると、それを待ってましたと言わんばかりに、1900が超絶テクニックで応える姿を確認することができる。『海の上のピアニスト』4Kデジタル修復版は8月21日(金)より、イタリア完全版は9月4日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、角川シネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。※9月4日以降は両作品を併映する可能性あり(cinemacafe.net)
2020年08月17日これからの時代を牽引していく今の10代は、2000年以降に生まれたZ世代。早熟な才能と底知れぬ可能性。そんな次世代の注目株の一人、ジャズピアニストの甲田まひるさんにインタビュー!脚光を浴びるきっかけとなったエピソードとともにご紹介します。「好きなことをしている自分が、一番イキイキしてます」インスタをきっかけにファッショニスタとして脚光を浴び、現在はジャズピアニストとして活躍する甲田まひるさん。「最初は、コードのオシャレな響きや自由さに惹かれたんですけど、本格的に勉強するとコードを数字に置き換えたり、セッションでは、その場でストックしたものから引っ張り出さないといけなかったり、めっちゃ難しい!ゴールが見えないからこそ続けられていますね。2年前の初アルバム制作は、完全に苦でした。オリジナルの2曲は、約1年の制作期間中、作っては『これじゃない』とボツにする繰り返し。追い詰められてやっとレコーディング2日前にできたんです。やりたいことを実現するのって、眠れずおかしくなりそうなくらいツラい…。でも、やっただけ報われるんですよね。完成した作品には100%満足してます」制作中の新作ではボーカルにも挑戦!「これまでインストの曲ばかりやってきたので、自分の言葉が音にのる感覚が新鮮。私には常に“なりたい自分”が手ごわいライバルとして存在してるんです。その自分に辿り着けないのは悔しいから、やるしかない!新しいことを始める時に怖さはないです。できるかどうかなんて、やってみなきゃわからないじゃないですか。やらずに後悔したくはないし、ダサいと思ったことはやりたくない。どんな挑戦であっても、そこだけはブレません。やっぱり、好きなことをしてる自分が一番イキイキしてるから」【発掘秘話】小6からMappy名義でインスタをスタート。ファッションスナップサイトに掲載された初スナップが拡散され、一躍脚光を浴びる。ジャズピアニストとして17歳でメジャーデビュー。9歳からジャズを弾き始める。カフェでの演奏が関係者の目に留まりデビュー。「ジャズの魅力を同世代の子たちにも知ってほしい」演技にも挑戦!新たなフィールドへ。昨年公開された映画『台風家族』で女優初挑戦。「私は新しい刺激がないとダメ。お芝居は、自分と違う人になれるのが楽しいです」こうだ・まひる2001年5月24日生まれ東京都出身5歳でピアノを始める。2018年、ドラムスに石若駿、ベースにKing Gnuの新井和輝を迎えたアルバム『PLANKTON』を発表。翌年、第31回ミュージック・ペンクラブ音楽賞受賞。※『anan』2020年8月5日号より。写真・小笠原真紀取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2020年08月06日日本を代表するピアニストとして活躍の場を広げる金子三勇士の新企画『みゆじックアワー』がスタートする。その内容は、金子三勇士自身がMC&演奏を務め、毎回ゲストを招いてお届けするという素敵なイベントが予定される。全体は2部構成となり、第1部は60名限定で開催される会場でのライブコンサート。そして第2部からはオンライン配信も行うという新しいスタイルのイベントだ。8月1日(土)に開催される第1回目のゲストは、テレビでもお馴染みのヴァイオリニスト・大谷康子。演奏はもちろん、2人のトークによる曲目解説や、作曲家とその時代、さらには日常のこぼれ話などが聞けるのも楽しい限り。日時:2020年8月1日(土)16:00開場/17:00開演/19:00終演予定会場:eplus LIVING ROOM CAFE & DININGライブチケット(60名様限定):4,000円(1ドリンク付)※第2部からのオンライン配信は1,000円でご視聴可能。購入はこちら: ●公演詳細は: ●金子三勇士からのメッセージ●Program<第1部>17:00~ 会場限定 30minutesスペシャルライブエルガー:愛の挨拶サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン 他***<第2部>18:00~『みゆじックアワー』※オンライン配信スタートブラームス:ハンガリー舞曲 第5番J.S.バッハ:G線上のアリアベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番「春」より第1楽章 他金子 三勇士 Miyuji Kaneko(司会(M.C.)/ピアノ,Piano)1989年日本人の父とハンガリー人の母のもとに生まれる。6歳で単身ハンガリーに渡りバルトーク音楽小学校に入学、2001年からは11歳でハンガリー国立リスト音楽院大学(特別才能育成コース)に入学。2006年に全課程取得とともに帰国、東京音楽大学付属高等学校に編入する。東京音楽大学を首席で卒業、同大学院修了。2008年、バルトーク国際ピアノコンクール優勝の他、数々の国際コンクールで優勝。第22回出光音楽賞他を受賞。これまでにゾルタン・コチシュ指揮/ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団、小林研一郎指揮/読売日本交響楽団、ジョナサン・ノット指揮/東京交響楽団等と共演。国外でも広く演奏活動を行っている。NHK-FM「リサイタル・パッシオ」に司会者としてレギュラー出演。近年はライフワークの一環としてアウトリーチ活動にも積極的に取り組んでいる。2019年5月には新譜CD「リスト・リサイタル」をリリース、また同年10月公開の映画『蜜蜂と遠雷』では、主人公の一人「マサル」のピアノ演奏を担当、9月にはサウンドトラック「金子三勇士plays マサル」もリリースされた。 キシュマロシュ名誉市民。スタインウェイ・アーティスト。オフィシャル・ホームページ
2020年07月28日『真夏の夜のジャズ 4K』が8月21日(金)より順次日本で公開。名作『真夏の夜のジャズ』が4kに1958年に開催された、アメリカ最大級、伝説的な音楽フェスティバル「ニューポート・ジャズ・フェスティバル(Newport Jazz Festival)」を大胆な撮影と、美しいカメラワークで取られた『真夏の夜のジャズ』。このドキュメンタリーが4kになってスクリーンに戻ってくる。ルイ・アームストロングやセロニアス・モンクら登場ジャズの父と呼ばれ、「この素晴らしき世界」の代表曲で知られる、20世紀を代表するジャズ・ミュージシャン、有名なルイ・アームストロング、ジャズ界有数の作曲家として大きな影響を与えた作曲家のセロニアス・モンク、ザ・ビートルズやビーチ・ボーイズなどにカバーされ「ロックの創造者」と呼ばれたチャック・ベリーなど伝説のミュージシャンたちが続々と登場する。なお、映画のポイントの1つとしてファッションにも注目。シーンの約半数をしめるのがフェスを楽しむ観客たちの姿なのだが、その姿は、1958年のトップトレンドでジャズを楽しむ様子だ。『真夏の夜のジャズ』セットリスト・ジミー・ジュフリー・スリー「Train and The River(トレイン・アンド・ザ・リヴァー)」・セロニアス・モンク「Blue Monk(ブルー・モンク)」・ソニー・スティット「Blues(ブルース)」・アニタ・オデイ「Sweet Georgia Brown(スウィート・ジョージア・ブラウン)」「Tea For Two(二人でお茶を)」・ジョージ・シアリング・クインテット「Rondo(ロンド)」・ダイナ・ワシントン「All Of Me(オール・オブ・ミー)」・ジェリー・マリガン・カルテット「As Catch Can(アズ・キャッチ・キャン)」・ビッグ・メイベル・スミス「I Ain’t Mad At You(アイ・エイント・マッド・アット・ユー)」・チャック・ベリー「Sweet Little Sixteen(スウィート・リトル・シックスティーン)」・チコ・ハミルトン・クインテット「Blue Sands(ブルー・サンズ)」・ルイ・アームストロング・オール・スターズ「Lazy River(レイジー・リヴァー)」「Tiger Rag(タイガー・ラグ)」・ルイ・アームストロング&ジャック・ティーガーデン「Rockin’ Chair(ロッキン・チェア)」・ルイ・アームストロング・オール・スターズ「When The Saints Go Marchin’ In(聖者の行進)」・マヘリア・ジャクソン「Shout All Over(神の国を歩もう)」「Didn’t It Rain(雨が降ったよ)」「Lord’s Prayer(主の祈り)」■作品詳細『真夏の夜のジャズ 4K』上映時間:83分公開日:2020年8月21日(金)原題:JAZZ ON A SUMMER’S DAY製作・監督:バート・スターン出演:ルイ・アームストロング、セロニアス・モンク、チャック・ベリー、アニタ・オデイ製作年:1959年(旧作の日本公開:1960年/4K版上映は日本初)
2020年07月24日“20世紀最高のバッハの演奏家”と称されるピアニスト、ジョアン・カルロス・マルティンス。若くして世界的な活躍をしていたジョアンを襲った不幸、その苦難を幾度も乗り越えていく彼の半生を描く映画『マイ・バッハ 不屈のピアニスト』より、圧巻の演奏シーンを映し出す予告編が到着した。幼い頃から病弱だったジョアン・カルロスは、ピアノを習い始めるとその才能が大きく開花。そして彼は、20歳でクラシック音楽の殿堂として知られるカーネギーホールでの演奏デビューを飾り、“20世紀の最も偉大なバッハの奏者”として世界的に活躍するまでに。一流の演奏家として世界を飛び回っていたジョアンは、不慮の事故により右手の3本の指に障がいを抱えてしまうが、不屈の闘志でリハビリに励み再びピアニストして活動できるまでになる。しかし、復帰を果たし、自身の代名詞ともいえるバッハの全ピアノ曲収録という偉業に挑戦をしていた彼に、さらなる不幸がのしかかる…。リオパラリンピックの開会式で行われたジョアンの国歌演奏の模様は日本でも話題となり、ハンディキャップを持った両手で奏でられた美しい旋律は、世界中の人々を虜に。当初、クリント・イーストウッド監督が映像化を切望した彼の物語であったが、プロデューサーのブルーノ・レザビシャスの直談判による熱い思いがジョアン本人の心を動かし、映像化権を獲得した。今回到着した予告編では、ピアノと出会い、天才と呼ばれた幼少期から、鮮烈なデビューを飾った20歳、絶頂期の若きジョアンの姿が映し出され、そこから一変、突然の悲劇が彼を襲い、破滅へと向かい始める様子が描かれる。血の滲んだ鍵盤を叩き続けるジョアンの鬼気迫る姿に思わず息を飲む映像となっている。なお、予告編、そして映画全編で奏でられるバッハの名曲は、全てジョアン自身の演奏によるもので、迫力に満ちた仕上がりとなっている。『マイ・バッハ 不屈のピアニスト』は9月11日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2020年07月23日『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督と先日亡くなった映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネがタッグを組んだ『海の上のピアニスト』が日本劇場公開から20年の時を経て、8月21日(金)より色鮮やかな4Kデジタル修復版でスクリーンに蘇る。また、9月4日(金)からは当時日本では公開されなかった、170分にも及ぶイタリア完全版(HDリマスター)も待望の日本初公開に。現在、新型コロナウイルスの影響で、『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ゲド戦記』といったジブリ作品、ブルース・リーの『死亡遊戯』、そして『ニュー・シネマ・パラダイス』までも、通常なら劇場では観られない名作中の名作が続々とスクリーンに戻ってきている。その中から、この夏見逃せない名監督の3作品をピックアップした。愛くるしい少女のつぶらな瞳とさみしげな顔が目に浮かぶ『ポネット』誰もが味わう、大切な人を亡くすことの悲しみ。痛ましい出来事に向きあう4歳の少女の純粋な姿を通し、「死」という人間の本質的で普遍的なテーマに迫る本作は、初公開から20年以上の時が過ぎたいまも決して古びることはない。主演したヴィクトワール・ティヴィソルが、1996年のヴェネチア映画祭で女優賞を史上最年少で受賞。監督は名匠ジャック・ドワイヨン。日本での劇場初公開は23年前の1997年で、東京の公開館では33週間のロングランを記録する異例の大ヒットとなった。映画史に輝く美しき傑作が、4Kレストアの高精細デジタルリマスター版で蘇る。―――ユーロスペースにて公開中。実在の人物の半生を描くデヴィッド・リンチ監督作『エレファント・マン4K修復版』19世紀のイギリス・ロンドンを舞台に、特異な容姿から「エレファント・マン」として見世物小屋に立つジョゼフ・メリック(ジョン・ハート)の生涯と、彼を研究対象として病院で預かるトリーヴズ医師(アンソニー・ホプキンス)や彼を取り巻く人々の交流を、実話をもとにモノクロ映像で描いた作品。日本では1981年に公開され、同年の公開作品の中で1位の配給収入(当時)を記録し、第53回アカデミー賞にて作品賞を含む8部門にノミネート。いまなお、私たちの心に突き刺さるデヴィッド・リンチ流の詩的な問題作。―――新宿ピカデリーほか7月10日(金)より公開。海の上で生まれ、生涯一度も船を下りなかったピアニストの伝説『海の上のピアニスト』『ニュー・シネマ・パラダイス』のトルナトーレ監督とモリコーネがタッグを組んだ不朽の感動作。煌びやかな豪華客船の内部や、青く透き通るような海など、これまで表現しきれなかった細部まで4Kデジタル修復版で色彩豊かに蘇る。また、トルナトーレ監督が本当にやりたかった全てを描き切った170分にも及ぶイタリア完全版(HDリマスター)も待望の日本初公開。インターナショナル版としてカットされた40分以上のシーンが復活、タイトルやクレジットロールもイタリア語で演出されるなど、本作のファンが長く待ち望んでいた内容が盛り込まれている。―――8月21日(金)~4Kデジタル修復版はYEBISU GARDEN CINEMA、角川シネマ有楽町ほか、9月4日(金)~イタリア完全版順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年07月12日『ニュー・シネマ・パラダイス』、『海の上のピアニスト』などで知られる映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネ(91)がローマの病院で亡くなった。「Variety」誌などが伝えた。転倒が原因で股関節を骨折し、入院していたという。モリコーネは1960年代から50年以上に渡り、500作品以上の映画・テレビの音楽を手掛けてきた。キャリア初期にはセルジオ・レオーネ監督と組み、マカロニ・ウエスタン作品で活躍。レオーネ監督とモリコーネは8歳の頃小学校で出会い、その後20年以上を経て再会した。スタンリー・キューブリック監督作『時計じかけのオレンジ』の音楽制作をオファーされたこともあったが、レオーネ監督が「彼は私の作品の音楽制作で忙しい」と主張したことでチャンスを逃したという逸話が残っている。なお、その当時、実際は忙しくなかったため、後に大変後悔したようだ。『天国の日々』、『ミッション』、『アンタッチャブル』、『バグジー』、『マレーナ』でアカデミー賞の作曲賞にノミネート。2007年に開催された第79回アカデミー賞で長年の功績を認められ名誉賞を受賞し、2015年のクエンティン・タランティーノ監督作『ヘイトフル・エイト』でついに作曲賞を獲得した。ほかにもゴールデングローブ賞、グラミー賞など数々の賞を受賞している。タランティーノ監督はモリコーネの大ファンで、『キル・ビル』、『ジャンゴ 繋がれざる者』、『イングロリアス・バスターズ』でも楽曲を使用。モリコーネは『ヘイトフル・エイト』の音楽制作にあたり、「クエンティンは私が(『ヘイトフル・エイト』の)どんな音楽を作っているかを知ることもなく、プラハにやってきた。録音したものを渡したらすごく喜んでいたよ。彼とのコラボは信頼の上に成り立っていた。すごく自由にやらせてくれたんだ」と当時語っていた。(Hiromi Kaku)
2020年07月06日『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督と映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネがタッグを組んだ不朽の感動作『海の上のピアニスト』が、4Kデジタル修復版&イタリア完全版で公開。この度、イタリア完全版より場面写真がいち早くシネマカフェに到着した。大西洋を巡る豪華客船の中で、生後間もない赤ん坊が見つかった。彼の名は1900=ナインティーン・ハンドレッド。世紀の変わり目を告げる1900年に因んで名付けられた。彼は船内のダンスホールでピアノを演奏し、類稀な即興曲を次々と作り出していった。そんなある日、彼は船内で出会った美しい少女に心を奪われてしまう。彼女が船を去った後、断ち切れない彼女への想いから、人生で初めて船を下りることを決心する…。1999年に日本で公開された『海の上のピアニスト』が、約20年の時を経て、4Kデジタル修復版、イタリア完全版として再び劇場公開。4Kデジタル修復版では、トルナトーレ監督本人の監修のもと、『ライフ・イズ・ビューティフル』なども手掛けたカラースーパーバイザーのパスクアーレ・クズポリと共に、イタリア ルーチェ・ チネチッタ・ラボにおいて完全修復。オリジナル35mmネガを4Kスキャンし、これまで表現しきれなかった細部まで色彩豊かに蘇る。一方、イタリア完全版(HDリマスター)は日本初公開。インターナショナル版としてカットされた40分以上のシーンが復活し、タイトルやクレジットロールもイタリア語で演出されるなど、トルナトーレ監督が本当にやりたかった全てを描き切っている。この完全版では、主人公1900の幼少期のパートも長く、伝説のピアニストとして成長していく彼の音楽的なバックボーンが丁重に描かれている。到着した場面写真では、船医に生意気なことを言ってみたり、船長に盾突いたり、幼い1900の可愛い姿などが切り取られている。今回の公開を実現させた配給会社シンカは、本国イタリア版のディレクターズカットの存在を知ってから、イタリア版の権利の行方をずっと追いかけてきたそうで「ようやく20年の時を経て、トルナトーレ監督が描きたかった想いの全てが詰まったディレクターズカットとも言える170分のイタリア完全版を、日本でも配給できることになりました」と今回の上映は念願だったと明かす。また「本作のハイライトとなる有名な“ピアノ対決”のシーンでは、なぜ船を降りたことが無い1900がジャズを生み出したと称する有名ジャズピアニストに勝つことができたのか?インターナショナル版では知り得なかった1900のバックボーンが明らかになるイタリア完全版をご覧いただくと、その勝利の“謎”もわかるかもしれません」と語っている。『海の上のピアニスト』4Kデジタル修復版は8月21日(金)より、イタリア完全版は9月4日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、角川シネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。※9月4日(金)以降は両作品を併映する可能性あり。(cinemacafe.net)
2020年06月28日「THIS IS US」の脚本家の1人、ジャズ・ウォーターズが39歳の若さで亡くなった。同ドラマの脚本家チームのツイッターアカウントが「ジャズ・ウォーターズが亡くなったと知り、#ThisIsUsのファミリーみんながショックを受けています。彼女はショーの全体に渡って足跡を残しました。素晴らしい語り手であり、純粋な人でした。彼女の大切な人たちに心よりお悔やみ申し上げます」と追悼した。死因については不明。同ドラマのキャストであるマンディ・ムーアは脚本家チームの追悼ツイートに返信する形で「ジャズの家族と大切な人たちに愛と光を送ります」とメッセージを贈った。ジャズは「THIS IS US」シーズン2の全18話にスタッフライターとして参加。その後はジム・キャリー主演ドラマ「Kidding」(原題)に今年まで携わっていた。脚本家として活動し始めた2018年、インタビューで「私は8歳か9歳になる頃には、ロジャー・イーバート(※2013年に死去した有名な辛口映画評論家)みたいな存在だった」、「古くて貧しい家で育った黒人の子どもだった。底辺の生活を知っているし、そういった視点を書き物に活かしたい」などと語ったことがあった。(Hiromi Kaku)
2020年06月11日ジャズピアニストの根木マリサさんによるテレワーク・ピアノレッスンのご紹介します。内容は、3つの基本コードを覚えるだけで、簡単な曲が弾けてしまうというピアノ初心者に嬉しいもの。1つ目は、C(ド)のコードで「ドミソ」。2つ目は、F(ファ)のコードで「ファラド」。3つ目は、G(ソ)のコードで「ソシレ」。こういわれると不思議と自分にもできそうな気になります。まずは動画を見てイメージを膨らませてみましょう。いかがでしたか。動画では正面に鍵盤があり、両手の弾いている音が全て確認できるので、左手が慣れたら右手も練習できます。「これならできそう」「やってみたい」と感じた方は、ぜひチャレンジしてくださいね![文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年05月27日Netflixで配信中のドラマ『ジ・エディ』は、パリのジャズクラブ「The Eddy」を舞台に繰り広げられる、イカしたギグとディープな人間ドラマ。小刻みにリズムをとる青年が製氷機からロックアイスを取り出して、戻った場所はジャズクラブ。バンドが演奏するステージやバーカウンター、客席、出入り口と流れるように店内を追うカメラはやがて、客席の奥から厳しい目でステージを見つめる黒人男性に向かう。男はクラブのオーナーのエリオットだ。ドラマには珍しい16ミリフィルムによるザラついた感じの映像がドキュメンタリー風味を醸し出す。手持ちカメラを使った臨場感あふれる、即興的な約5分間のオープニングを見るだけでも、既存のドラマとは一味違うという期待が高まる『ジ・エディ』。『ラ・ラ・ランド』で史上最年少のオスカー監督となったデイミアン・チャゼル監督が、自身のルーツでもあるジャズ愛と人生の半分を過ごしたパリ愛を前面に打ち出した音楽ドラマだ!主人公は、元有名ジャズ・ピアニストのエリオット。ある出来事がきっかけで演奏から遠のき、現在はパリで親友ファリドと共同でジャズクラブ「ジ・エディ」を経営中だ。明るく、人好きのするファリドがビジネスを仕切り、エリオットは出演者選択やハウスバンドの特訓といったクリエイティブを担当。しかしファリドがあることに手を出したことから、クラブ経営に暗雲が立ち込め、バンド仲間それぞれが抱える問題も噴出!?しかも最悪のタイミングで元妻と暮らしていた娘ジュリーがニューヨークから到着。仕事はもちろん、疎遠だった娘との関係修復まで加わって、エリオットの人生は想像もしなかった方向へ転がり始める。物語の舞台はパリだが、観光地とは無縁のベルヴィル界隈。住民にはアラブ系や中華系が多く、飛び交う言葉もフランス語だけではない。混沌とした地域だけに犯罪とも無縁ではなく、父娘ドラマとジャズ・バンドの成長ドラマにマフィアが絡む仕掛け。後半は特に、サスペンスフル要素が増え、見ていてハラハラする。主人公エリオットを演じるのは、『ムーンライト』で大人になったケヴィンを演じたアンドレ・ホランド。傷心を癒すはずのパリで様々な問題に直面しながら、仲間とクラブを守ろうと奔走する“パリのアメリカ人”を熱演。彼の娘ジュリーを演じるアマンドラ・ステンバーグは、思春期の少女らしい苦悩を体当たりで表現していて、一服の清涼剤となっている。エリオットと複雑な関係にある歌姫マヤ役で『COLD WAR あの歌、2つの心』のヨアンナ・クーリグが英語劇デビュー。ため息がもれるような歌声が耳に残る。また音楽担当者でもあるランディ・カーバーがピアニスト役で参加しているバンド・メンバーは、全員がプロのミュージシャン。劇中で流れるジャズが最高にクールで、演奏シーンでは思わず指を鳴らしたくなる。登場人物8人に焦点を当てる構成で、アラン・プール、ウーダ・ベニャミナ、ライラ・マラクシへと演出のバトンを繋ぐチャゼルは全体のトーンをきちんと掌握。立派なカルテット・リーダーが手掛けた、斬新な音楽ドラマをお見逃しなく!娘ジュリー(左)はクラリネットを演奏する設定だが、披露するのは父(右)のための歌でした。『ジ・エディ』パリのマルチカルチュラルなジャズクラブ「The Eddy」オーナーのエリオット(アンドレ・ホランド)をとりまくドラマが描かれる。時に軽快で時に物悲しいジャズサウンドにも注目。『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督が指揮をとる。Netflixにて配信中(全9話)。※『anan』2020年5月27日号より。文・山縣みどり(by anan編集部)
2020年05月20日ピアニストの河村尚子が栄えある「第51回サントリー音楽賞(2019年度)」を受賞した。サントリー音楽賞は、日本における洋楽の発展にもっとも顕著な業績をあげた個人または団体に贈られるもので、1969年の第1回以来、今回が51回目となる。過去の受賞者には、第1回の小林道夫(チェンバロ)を筆頭に、内田光子(ピアノ)や武満徹(作曲)など、日本の音楽界を代表する顔ぶれがずらりと並ぶ。今回の受賞理由として、2019年の「ベートーヴェン・ピアノソナタ・プロジェクト」の完結及び、CD「ベートーヴェン・ ソナタ集1、2」のリリース。そして新しいレパートリー開拓ともなった山田和樹指揮NHK交響楽団との共演 による矢代秋雄「ピアノ協奏曲」においての演奏で作品の再評価に貢献したことなどをはじめ、近年の目覚ましく充実した演奏活動が評価されての受賞となった。今後の日本での活動は、10月にオーケストラとの共演や各地でのリサイタルを予定。東京では10月13日(火)に紀尾井ホールで1年ぶりのリサイタルを行うことが発表されている。プログラムには、モーツァルト、シューベルト&ショパンに加え、映画『蜜蜂と遠雷』で話題となった藤倉大作曲による『春と修羅』も予定される。●河村尚子(ピアノ)(c)Marco Borggreve兵庫県西宮市生まれ。1986年渡独後、ハノーファー国立音楽芸術大学在学中にヴィオッティ(ヴェルチェリ)、カサグランデ、ゲーザ・アンダなどヨーロッパの数々のコンクールで優勝・入賞を重ねる。2006年には権威ある難関ミュンヘン国際コンクール第2位受賞。翌年、多くの名ピアニストを輩出しているクララ・ハスキル国際コンクールにて優勝を飾り、大器を感じさせる新鋭として世界の注目を浴びる。ドイツを拠点に、ヨーロッパ、ロシア、日本などで積極的にリサイタルを行う傍ら、ウィーン交響楽団、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団、ロシア国立交響楽団、モスクワ・ヴィルトゥオーゾ、バーミンガム市交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団などのソリストに迎えられている。また、「ルール・ピアノ祭」(ドイツ)、「オーヴェール・シュル・オアーズ音楽祭」(フランス)、「ドシュニキ国際ショパン・フェスティヴァル」(ポーランド)、日本では「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」や「東京・春・音楽祭」などの音楽祭に参加。2011年には、ドイツ・ワイマール近郊にあるエッタースブルク城での音楽祭でアーティスト・イン・レジデンスをつとめ、4夜にわたるソロ・リサイタルを開催し、絶賛を博す。室内楽では、ハーゲン・クァルテットの名チェリスト、クレメンス・ハーゲンとのデュオで好評を得ているほか、マキシミリアン・ホルヌング(チェロ)とロンドン・ウィグモアホール、ラモン・オルテガ・ケロ(オーボエ)とニューヨーク・カーネギーホールにデビューするなど、同世代の実力派アーティストとも積極的な活動を展開している。日本では、2004年小林研一郎指揮東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会でデビュー。以来、パーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団を含む日本国内の主要オーケストラと相次いで共演を重ねる一方、ウラディーミル・フェドセーエフ指揮モスクワ放送交響楽団、ファビオ・ルイージ指揮ウィーン交響楽団、ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団、マレク・ヤノフスキ指揮べルリン放送交響楽団、イルジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、山田和樹指揮バーミンガム市交響楽団などの日本ツアーに参加。その他、サー・ロジャー・ノリントン、ユーリ・テミルカーノフ、アレクサンドル・ラザレフなど多くの指揮者から度々再演の指名を受けている。現在、2019年の日本デビュー15周年に向けて、2年にわたり「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・プロジェクト」に取り組み、自ら厳選した14のソナタを全4回のリサイタルで披露している。2009年、名門RCA Red Sealレーベルより「夜想 (ノットゥルノ)~ショパンの世界」てメジャー・CDデビュー。 2011年9月、セカンド・アルバム「ショパン:ピアノ・ソナタ第3番&シューマン:フモレスケ」をリリース、各誌で特選盤に選定される。2013年秋、サード・アルバム「ショパン:バラード」のリリースを経て、2014年秋には、プラハ・ルドルフィヌムでのチェコ・フィルとの定期演奏会、およびドイツ・エルマウ城でのクレメンス・ハーゲンとの演奏会をライヴ収録した「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&チェロ・ソナタ」をリリースした。2018年には4年ぶりのソロ・アルバム「ショパン:24の前奏曲&幻想ポロネーズ」をリリースし、2019年4月、「月光」「悲愴」を含む待望のベートーヴェンCDをリリースする。その他のレコーディングとして、ソロでは仏ディスコヴェール(2002年/同レコーディン具はXRCD化され、日本伝統文化振興財団より2012年6月に再発売された)、独アウディーテ(2004年)、ルール・ピアノ音楽祭エディション(2008年/ライヴ録音)が、また日本コロムビアからシューマンのピアノ五重奏曲(2010年/トッパンホール)、京響レーべルからラフマニノフのパガニーニ狂詩曲(2009年/広上淳一指揮京響との共演)、独コヴィエロ・クラシックからモーツァルトのピアノ協奏曲第21番(2014年/ボストック指揮アルゴヴィア・フィルとの共演)がリリースされている。また、国際ピアノ・コンクールにおける若者たちの群像劇をリアルに描いた、作家・恩田陸の直木賞受賞小説を原作とした映画『蜜蜂と遠雷』(2019年10月公開)では主人公・栄伝亜夜のピアノ演奏を担当し話題をさらっている。文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞、新日鉄音楽賞 、出光音楽賞、日本ショパン協会賞、井植文化賞、ホテル・オークラ賞を受賞。これまで、ウラディーミル・クライネフ、澤野京子、マウゴルジャータ・バートル・シュライバーの各氏に師事。現在、 ドイツ・エッセンのフォルクヴァング芸術大学教授、東京音楽大学特任講師。
2020年04月04日セレクトショップ「湯布院 ジャズとようかん」から、苺の羊羹「ストロベリー(strawberry)」と、4種のドライフルーツを使った「アナザースプリング(another spring)」の2種類を詰め合わせた「春の2棹セット」が限定登場。2020年4月1日(水)より大分・湯布院と公式オンラインストアにて販売される。“ピアノ柄”「ジャズ羊羹」の春限定メニュー「湯布院 ジャズとようかん」は、音楽を愛し、音楽のある暮らしを提案するセレクトショップ。ピアノをモチーフにした「ジャズ羊羹」が看板メニューだ。春限定で発売される「春の2棹セット」には、「ジャズ羊羹 ストロベリー」と「ジャズ羊羹 アナザースプリング」を詰め合わせている。苺×白あんの「ストロベリー」アイコニックなピアノの鍵盤デザインが目を惹く「ジャズ羊羹 ストロベリー」は、苺のピューレとドライストロベリーを白餡にたっぷりと練り込んだもの。口の中いっぱいに広がる苺の甘味とほどよい酸味が特徴で、紅茶やシャンパン、白ワインとの相性も良い。4種のドライフルーツを使った「アナザースプリング」もう一つの「ジャズ羊羹 アナザースプリング」には、ストロベリー、クランベリー、ブルーベリー、チェリーといった4種のドライフルーツをたっぷりと使用。「ジャズ羊羹」の象徴であるピアノの鍵盤をあえて取り払い、より自由な発想でメニューを考案する「アナザー」シリーズの春限定商品となっている。羊羹は、下の層に苺ピューレとドライストロベリーを練りこんだストロベリー餡、上の層にクランベリー、ブルーベリー、チェリーの3種類をびっしりと敷き詰めた二層仕立て。ベリーやチェリーの甘酸っぱい風味と美しいビジュアル、豊かな食感を堪能することができる。なお「ジャズ羊羹 ストロベリー」は単品での販売も行う。【詳細】湯布院 ジャズとようかん「春の2棹セット」店頭発売日:2020年4月1日(水) ※店頭予約受付は3月19日(木)から販売場所:湯布院 ジャズとようかん住所:大分県由布市湯布院町川上3015-4TEL:050-5305-8033(9:30~17:30/土日祝休み)営業時間:9:30~17:30 ※不定休価格:・春の2棹セット 5,616円(税込)(ジャズ羊羹 strawberry・ジャズ羊羹 another spring 各1棹入り)・ジャズ羊羹 strawberry 2,646円(税込)■オンライン予約会・優先予約会:3月18日(水) 19:00〜23:59 ※LINE、メルマガ会員限定・一般予約会:3月19日(木) 正午・対象商品:4月1日(水)〜15日(水) 発送商品※優先予約会で完売した場合は一般予約会での販売は行わない。
2020年03月20日大分・湯布院に店舗を構えるセレクトショップ「湯布院 ジャズとようかん」より、西武池袋本店にて2020年2月14日(金)まで開催されるバレンタインイベント「チョコレートパラダイス」限定のスイーツが登場する。“ハート”パッケージの「ジャズ羊羹 ショコラ」“ピアノ柄”の見た目が楽しい「ジャズ羊羹」は、「湯布院 ジャズとようかん」の看板メニュー。冬季限定の「ジャズ羊羹 ショコラ(chocolat)」は、白餡にクーベルチュールチョコレートをたっぷりと練り込み、ドライチェリーやいちじくを合わせた贅沢な羊羹だ。今回の「チョコレートパラダイス」では、ハートの箔押しを施したバレンタイン限定パッケージの「ジャズ羊羹 ショコラ」を販売する。ほかにも、濃厚な抹茶餡と深みのあるチョコレート餡、さらに大納言小豆を混ぜ込んだ「ジャズ羊羹 抹茶ショコラ」も販売。こちらは、ピアノを箔押しした通常パッケージでの展開となる。洋風ひとくちもなか「ヤマヴィコ」「ヤマヴィコ(YAMAVICO)」は、コーヒーやワインとの相性にこだわった洋風もなかだ。登場1周年を迎えて、「チョコレートパラダイス」では新メニュー2種を先行販売する。「ヤバヴィコ トリオ “ウィンター/スプリング”(YAMAVICO trio "winter/spring") #1」は、もなか3種の詰め合わせ。白餡ベースのストロベリー餡とチョコレート餡を重ねた「ストロベリーショコラ最中」、濃厚なチョコレート餡にドライフィグを合わせた「ショコラ最中」、そしてエスプレッソ餡とミルク餡をティラミス風に仕上げた「エスプレッソミルク最中」を、1つずつセットにした。一方「ヤバヴィコ トリオ “ウィンター/スプリング” #2」は、抹茶入り白餡とミルク餡の「抹茶ミルク最中」、「ショコラ最中」、そしてオレンジ餡とショコラ餡を包んだ「オレンジショコラ最中」の3種を、1つずつ詰め込んでいる。詳細湯布院 ジャズとようかん 「チョコレートパラダイス」展開スイーツ発売期間:2020年2月1日(土)〜14日(金)取扱店舗:西武池袋本店 7階(南)=催事場住所:東京都豊島区南池袋1-28-1メニュー:・ジャズ羊羹 ショコラ 2,592円〈冬季限定・バレンタイン限定パッケージ〉※限定パッケージは、湯布院本店およびオンラインストアでの取り扱いなし・ジャズ羊羹 抹茶ショコラ 2,646円〈冬季限定〉・ヤバヴィコ トリオ “ウィンター/スプリング” #1 / #2 各972円〈先行発売〉※湯布院本店およびオンラインストアにて、2月下旬より順次取り扱い予定※価格はいずれも税込
2020年02月06日ストーリー性のある演劇的な世界観をジャズダンスとJ-POPで創り上げるエンタテインメント集団「梅棒」による第10回公演『OFF THE WALL』が、2020年2月6日(木)から、こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都渋谷区)で上演される。【チケット情報はこちら】2001年に日本大学芸術学部のダンスサークル『BAKUの会(現:Dance Company BAKU)』内で、同期の男子6人によって結成された、梅棒。09年にストリートダンス界最大のコンテスト『JAPAN DANCE DELIGHT vol.16』で特別賞を受賞し、12年に国内最大の振付作品コンテスト『Legend Tokyo chapter.2』で最優秀作品賞とオーディエンス賞を同時受賞。以降、活動の中心を劇場公演に移し、18年度は2万5000人超の動員を記録している、いま注目の集団だ。今回の『OFF THE WALL』は、梅棒のメンバー11人のみが出演する完全新作。どんな舞台になるのか、開幕まで約2週間となった1月下旬、都内で行われている稽古を見学させてもらった。すでに建て込み(大道具が設置されている状態)があり、本番の舞台さながらの稽古。この日は、冒頭に迫力満点のダンスナンバーを全員で踊ってから稽古がスタート。稽古場の熱量が一気に高まった。そして、オープニングから順番に、転換のタイミングや動線を入念にチェックしていた。J-POPに合わせたダンスでストーリーを表現する彼らにとって、振付はもちろんだが、同時にこうした地道な確認作業も重要になってくるのだろう。出演者の全員が梅棒のメンバーということもあって、チームワークはばっちり。伊藤今人が総合演出を務めているが、メンバーはいい意味でフラットな関係性で、それぞれへの尊敬の念が感じられる。稽古のテンポも非常によく、無駄な時間がない印象を受けた。今回使用する楽曲は、昭和の名曲から、誰もが一度は聞いたことがあるであろう人気アイドルグループのあの曲など、カーテンコールも含め20曲以上。どんなストーリーが繰り広げられるのか見学をした段階では全貌は分からなかったが、「梅棒メンバーによる最もバカバカしく暑苦しい、原点的革新的エンターテインメント」と掲げている通り、“梅棒らしさ”全開の舞台になることは間違いなさそうだ。公演は2月16日(日)まで。出演は、伊藤今人、梅澤裕介、飯野高拓、鶴野輝一、遠山晶司、遠藤誠、塩野拓矢、櫻井竜彦、楢木和也、天野一輝、野田裕貴。チケット発売中。取材・文:五月女菜穂
2020年01月31日「天才」と呼ばれるピアニストは数多くいるが、今第一線で活躍している日本人で真っ先に名前が挙がるひとりがこの人ではないだろうか。――上原彩子による「2020年デビュー20周年に向けて」と題するコンサートの第1弾が、2月と3月に大阪と東京で開かれる。プログラムは、上原が敬愛するふたりの天才作曲家モーツァルトとチャイコフスキーの作品を集めたもの。【チケット情報はこちら】「ふたりとも出発点にオペラ、歌というものがあります。モーツァルトの時代にはイタリア・オペラが主流でしたし、チャイコフスキーもロシアに入ってきたイタリア・オペラに影響を受けて、そこから独自の音楽を創り上げた人。今回のプログラムは、そんな同じところから出発したふたりの音楽の、それでもやはり際立つ違いを聴いていただけるような曲目を選びました」チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で女性として、そして日本人として初めての第1位を獲得してから今年で18年。当初の「彗星のように登場した天才ピアニスト」のイメージはそのままに、近年はより豊かな表現を獲得してきているようにみえる。そのひとつが、今回取り上げるモーツァルトだ。「それまでロシアものを中心に演奏してきたので、初めてモーツァルトを勉強し始めた時には、そのシンプルさに戸惑いました。古楽器の先生に指導を受けてから、俄然面白くなってきたんです。古楽器は音色の変化がつけやすく、より細かい表現が可能です。ただそれをそのままモダン楽器でやっても上手くいかない。古楽器で学んだことをどうモダン楽器の演奏に活かせるのか。今回はその課題に取り組んだ成果を少しでもお聴かせできればと思っています」一方、チャイコフスキーは子どもの頃から親しんできた作曲家。「若い頃は交響曲『悲愴』に代表されるような暗さに惹かれていた」という上原だが、徐々に暗さだけでなく、明るさや切なさといった要素を見出すようになったという。「意外に思われるかもしれませんが、チャイコフスキーの魅力はシンプルで純粋なところだと思っています。特に小品にその魅力が溢れていますが、そんなチャイコフスキーを演奏する際にもっとも気をつけているのは、音色のコントロールです。これは(十代の頃から師事していた)ヴェラ・ゴルノスタエヴァ先生から教えられたことなのですが、ただ大きい音、迫力のある音を出すのではなく、音色の変化やバランスでスケール感を出す。それがロシア・ピアニスズムの真髄なんです」18年の間には、結婚・出産も経験した上原。子育て中はピアノどころではなかったそうだが、心の中にピアノ以外の場所ができたことで、逆に音楽にはふくよかな肉付きがついた。「天才」は次のステージに上がろうとしているのかもしれない。今回のコンサートでは、そんな上原彩子の「今」を存分に味わうことができるにちがいない。公演は2月1日(土)に大阪・いずみホール、3月25日(水)に東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアルにて開催。取材・文:室田尚子
2020年01月28日大分・湯布院に店を構えるスイーツショップ「ジャズとようかん」から、看板商品「ジャズ羊羹」の新作「ジャズ羊羹 抹茶ショコラ(chocolat)」が登場。湯布院本店で2020年元旦より発売、オンラインストアでは2019年12月12(木)正午より予約受付をスタートする。湯布院発のピアノスイーツ“ジャズ羊羹”大分・湯布院のスイーツショップ「ジャズとようかん」が販売している「ジャズ羊羹」は、文字通りジャズをモチーフにしたオリジナルの羊羹。ジャンルを象徴する楽器の一つであるピアノをモチーフに、「刷り込み」と呼ばわれる和菓子の伝統技法でピアノの鍵盤を羊羹の上で表現した、見た目にも楽しい一品だ。その味わいも“ジャズ”の名にふさわしい大人向け。定番の「クラシック」にはワインに一昼夜漬け込んだ2種類のドライいちじくをミックス。口に入れるとふわっと黒糖の風味とさっぱりとした甘さが広がる、コーヒーやワインとの相性にこだわった和スイーツとなっている。抹茶餡×大納言の新作「抹茶ショコラ」今回は、2020年3月中旬までの冬季限定シリーズとして発売されている「ジャズ羊羹 ショコラ」シリーズの新作として、抹茶餡に大納言を合わせた「抹茶ショコラ」が登場。シリーズすべての商品にドライフルーツが入っている「ジャズ羊羹」だが、本商品にはドライフルーツではなくたっぷりの大納言小豆を練り込むことで、濃厚な抹茶の味わいがより一層引き立つ和の味わいに仕上げている。ショコラ&クラシックとの食べ比べが出来るセットもこの「抹茶ショコラ」単品での販売とは別に、白餡にクーベルチュールチョコレートを合わせた「ショコラ」、あるいは定番の「クラシック」との食べ比べが楽しめる2棹セットも用意されている。商品情報■「ジャズ羊羹 抹茶ショコラ(chocolat)」販売期間:2020年1月1日(水)〜3月中旬※オンラインストアでは2019年12月12(木)正午より予約受付スタート。価格:2,646円(税込)■「ジャズ羊羹」2棹セット販売期間:・湯布院本店 2020年1月1日(水)〜3月中旬・オンラインストア 2020年1月6日(月)〜3月中旬発送価格:・「ショコラと抹茶ショコラの2棹セット」 5,562円(税込)・「クラシックと抹茶ショコラの2棹セット」 5,130円(税込)店頭受取予約:2019年12月16日(月)〜 受付スタート【店舗情報】「ジャズとようかん」住所:大分県由布市湯布院町川上3015−4TEL:0977-84-3838(店舗に関する問い合わせ)TEL:050-5305-8033 (取寄せ・その他に関する問い合わせ)営業時間:9:30〜17:30(季節によって変動あり)定休日:不定休
2019年12月12日セレクトショップ「湯布院 ジャズとようかん」から、大人のチョコレート羊羹「ジャズ羊羹 ショコラ(chocolat)」が、2019年12月から3月中旬までの冬季限定で登場。湯布院本店では2019年12月1日(日)、オンラインストアでは12月2日(月)より発売する。「ジャズ羊羹」は、旅や音楽など暮らしを豊かにしてくれるモノやコトを提案するセレクトショップ「湯布院 ジャズとようかん」の看板商品。“音楽のある風景”を多くの人に届けたいという想いのもと、2014年に誕生した。和菓子の代名詞とも言える羊羹に、モダンなジャズの要素を掛け合わせた、“ピアノ柄”の見た目も楽しい一品だ。そのなかでも毎年恒例で登場し、多くのファンをもつ「ジャズ羊羹 ショコラ」。白餡にクーベルチュールチョコレートをたっぷりと練り込み、3種のドライフルーツを混ぜ合わせたチョコレート羊羹で、しっとりと滑らかな舌触りと、濃厚でありながらも甘すぎない味わいに仕上げられている。2019年は職人たちの深いこだわりの末、より美味しくなって登場する。また、「ジャズ羊羹 ショコラ」は、珈琲だけでなくお酒との相性が良く、中でもワインとの相性は抜群。そのほかウィスキーやブランデーなど洋酒全般、加えて日本酒ともよくあう。なお、12月には、スペシャルセット「ショコラとストロベリーの2棹セット」も数量限定で販売される。“ショコラ”とともに展開される“ストロベリー”は、苺のピューレとドライストロベリーを白餡にたっぷりと練り込んだいちご羊羹。紅茶はもちろん、シャンパンや白ワインとのマリアージュをおすすめしたい。【詳細】ジャズ羊羹 ショコラ<冬季限定>発売期間:2019年12月1日(日)~3月中旬取り扱い:湯布院本店※オンラインストアでは12月2日(月)~3月中旬発売。オンライン予約は2019年11月14日(木)~受付。価格:2,592円(税込)■12月限定「ショコラとストロベリーの2棹セット発売期間:2019年12月1日(日)~12月31日(火)※オンラインストアでは12月2日(月)~12月26日(木)。オンライン予約は2019年11月14日(木)~受付。価格:5,508円(税込)
2019年11月21日海の上で生きたピアニスト──。映画にもなったイタリア文学『海の上のピアニスト』を、ピアノ・朗読・芝居による音楽ドラマにした舞台が熱望の声を受け再演する。天才ピアニスト・ノヴェチェントを演じる北翔海莉は「またあのピアノが聴ける。あの空間に行けると思うと嬉しい」と喜びを語った。【チケット情報はこちら】初演は3日間のみの公演だった。「前回は稽古と本番を合わせても短期間で、不思議なピアノの空間のなかで夢を見ているうちに終わっちゃった感覚でした。でも今回はしっかり稽古できるし、演出やキャストにも変化があり、また違った舞台になります」親友のトランぺッター役がいくつかの登場人物を演じ、ノヴェチェントの物語を語るという構成になる。北翔にとってはほぼ一人芝居だ。そのぶん、ノヴェチェント自身である北翔と、彼の音楽を奏でるピアノ・大井健の関係が濃くなり、表裏一体のような存在として際立つ。「大井さんと私はニコイチ。ふたりでひとりの人間を演じます」また、会場によって出演者や美術セットが異なる。トランぺッター役は、博多・京都公演では中村匡宏が、東京公演では喜多村緑郎が担う。「人が変わると同じ台本とは思えない。中村さんは大井さんと『鍵盤男子』というデュオを組んでいて、積み重ねてきた信頼関係があり、ピタッと合うんです。ひとりとふたりではアレンジも変わるので、ノヴェチェントの台詞にあるように“奏でられる音楽って無限なんだな”と実感します。喜多村さんは初演でもご一緒していて、なにより安心できる役者さん。信頼して懐に飛び込んでいます」。中村、喜多村、それぞれ台詞の端々まで違うというのも、キャストが変わる面白味だ。朗読と大井とのピアノの連打が見どころの音楽バージョン、喜多村の芝居部分がブラッシュアップされる芝居バージョンの違いが興味深い。当初、男性のノヴェチェントを演じることに疑問もあった北翔。「彼は陸に降りたことがない。男でも女でもないピュアな心の持ち主なので、性別が偏らないように演じることに意味があるんだと腑に落ちました」。音楽に乗せて、天才ピアニストの一生が語られていく。「ジャズ、子守唄……曲のジャンルが全部違っていて、歩んできた人生をちゃんと表現できる音楽なんです。作曲家の中村さんが天才!(笑)どの曲も好きなのですが、ノヴェチェントが8歳の時と大人になった時で、同じ曲を歌うんです。歳を重ねても、純粋でウブで無垢な目の奥の輝きが同じままで歌うことを大切にしたいです」公演は11月13日(水)・14日(木)・15日(金)東京・東京芸術センター天空劇場にて。取材・文:河野桃子
2019年11月08日アイルランドのロックミュージシャン、スティーヴ・ウォールが主演し、ジャズの歴史に輝かしい功績を残したチェット・ベイカーの知られざる最期の数日を描く『マイ・フーリッシュ・ハート』。この度、ジャズ界のレジェンドから悲しきジャンキーへと堕ちた孤高の天才の場面写真がシネマカフェに到着した。1950年代のジャズ・シーンに彗星のごとく現れ、唯一無二の魅惑を湛えたトランペットの清冽な音色と中性的な歌声によって“巨人”マイルス・デイヴィスを凌ぐほどの人気を獲得したチェット・ベイカー。ウエストコースト・ジャズのスーパースターから、悲しき孤独なジャンキーへと堕ちていったチェットは、その極端に起伏の激しい人生そのものまで伝説化されてきたが、彼が58歳の時にオランダ・アムステルダムのホテルから転落死した際の真相は、未だベールに包まれている。“ボサ・ノヴァの神様”も惚れ込んだ伝説的ジャズミュージシャンチェットは1952年、当時最高峰のアルト・サックス奏者のひとりであったチャーリー・パーカーに認められ、彼の西海岸ツアーに参加。その後バリトン・サックス奏者ジェリー・マリガンとコンビを組み、楽器編成はバリトン・サックス、トランペット、ベース、ドラムスと、ピアノが参加していない(ピアノレス)ことも当時のジャズ界では異彩を放った。だが、マリガンの薬物トラブルにより、そのバンドは約1年で解散。チェットはピアニストのラス・フリーマンをパートナーに、新バンドを結成する。巨人マイルスを抜き、ジャズ専門誌の人気投票でトップに輝いたのもこの時期。また54年には、初のヴォーカル・アルバム「チェット・ベイカー・シングス」も制作。ライヴ会場は女性客で溢れ、ハンサムな容姿、語りかけるような歌声やトランペットの優しい音色に嬌声があがったという。そのチェットが大きな影響を与えたのが、ボサ・ノヴァを創成したとされ、“ボサ・ノヴァの神様”と称されたジョアン・ジルベルトだ。チェット登場以前の“歌うトランペッター”といえば、ルイ・アームストロングに代表されるように、野太く声量たっぷりに歌い、並はずれた肺活量と唇の強さを誇るかのように高音を吹きまくるスタイルが主だったが、チェットはそれと正反対のアプローチをとった。決して力まず、クールに。そのスタイルはジョアン・ジルベルトのみならず、現在もティル・ブレナーやアンドレア・モティスのパフォーマンスに受け継がれ、マライア・キャリーなど多くの人気アーティストがその音源をサンプリングしている。『マイ・フーリッシュ・ハート』は11月8日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年10月28日12月に来日公演を予定しているピアニスト、ヴィキングル・オラフソンが、クラシック音楽界のオスカーとも呼ばれる英グラモフォン・アワードの「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。同賞は、世界中の音楽ファンによる一般投票によって選出され、毎年大きな注目を集めている。歴代の受賞者には、ピエール・ブーレーズ、マルタ・アルゲリッチ、リッカルド・シャイー、グスターボ・ドゥダメル、パーヴォ・ヤルヴィなどの錚々たるアーティストが名を連ねる。12月の来日公演がますます楽しみになるビッグニュースだ。●公演概要12月4日(水)紀尾井ホール12月6日(金)電気文化会館 ザ・コンサートホール12月7日(土)あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール詳細は、 ●ヴィキングル・オラフソン(ピアニスト)(C)Ari Magg1984年アイスランド生まれ。2008年にジュリアード音楽院でロバート・マクドナルドのクラスを卒業。ジュリアード・オーケストラ、アイスランド交響楽団などと共演。オックスフォード大学とレイキャヴィーク大学で音楽のマスタークラスの指導者として迎えられるだけでなく、クラシック音楽に新しい扉を開くことを目的とした学生のためのアウトリーチ・リサイタルも開いている。5つのピアノ協奏曲を初演。彼はまた、音楽を広めるためにメディアに出演し、アイスランド放送のための約10本のテレビシリーズ「音楽エピソード」の制作も行った。2012年にはレイキャヴィク・ミッドサマー音楽祭を創設して芸術監督を務める。また、2015年からはスウェーデンのヴィンターフェスト音楽祭の芸術監督に就任した。アイスランド音楽賞、アメリカン・スカンジナビア社会文化賞、ジュリアード・バルトーク・コンクール賞、ロータリー財団文化賞など、多くの賞を受賞。庄司紗矢香やビョークらとも共演し、アイスランドに新風を吹き込む若き音楽家。彼は伝統的なコンサート・ピアニストであると同時に、ビョークやオーラヴル・アルナルズ等コンテンポラリー・コンポーザーたちともコラボレーションを行い新たな世界を切り拓いている。CD『バッハ・ワークス&リワークス』UCCG-1865/6発売日:12月4日定価:¥3,500(税抜価格)+税
2019年10月28日「現在最高のピアニスト」と言い切ってしまっても、ほとんど異論が出ないのではないかと思える程の高みに存在するクリスチャン・ツィメルマン。今まさに、「知・情・意」の3つが極めて高いレベルで結びついた稀有な存在だ。何を弾いても話題になるその彼が、今回の来日公演で披露するのが室内楽。しかもブラームスの「ピアノ四重奏曲」となればこれは気になる。「ピアノ四重奏」は、ピアノにヴァイオリン、ヴィオラ&チェロという極めてシンプルかつ無駄のない編成で音楽が楽しめるのが特徴だ。今回ツィメルマンと共演するメンバーは、マリジャ・ノヴァク(ヴァイオリン)、カタジナ・ブゥドニク(ヴィオラ)&岡本侑也(チェロ)の3人。我々日本人としては、2017年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで第2位に輝いた若手のホープ岡本侑也の参加が嬉しい限りだが、完全主義者のツィメルマンのことなので、しっかり吟味した結果の人選であることは間違いない。この4人が奏でるブラームスのロマンティックな調べとなれば、想像しただけでも心が躍る時間になりそうだ。●公演概要10月12日(土)兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール10月17日(木)サントリーホール 大ホールマリシャ・ノヴァクカタジナ・ブゥドニク岡本侑也●クリスチャン・ツィメルマン Krystian Zimerman (ピアノ, Piano)ポーランドのサブジェに生まれる。1975年にはショパン国際ピアノコンクールに史上最年少の18歳で優勝して、一躍世界の音楽界に知られる存在となった。バーンスタイン、カラヤン、ブーレーズ、ジュリーニ、マゼール、小澤征爾、ムーティ、ラトルら多くの卓越した指揮者とも共演し、室内楽では、ギドン・クレーメル、チョン・キョンファ、ユーディ・メニューインらと共演。またCDはドイツ・グラモフォンの専属契約の下に数多くの権威ある賞を受賞している。2017年9月には、日本国内(柏崎市文化会館アルフォーレ)にて収録したシューベトの最晩年のピアノ・ソナタ2曲によるソロ・アルバムを25年ぶりに発表し、高い評価を得ている。国内では、ハーゲン・クァルテット(10年)、マリス・ヤンソンス指揮/バイエルン放送交響楽団(14年)などと共演しているほか、昨年はバーンスタイン生誕100周年に因み、交響曲第2番「不安の時代」をラトル指揮ロンドン・フィル、ベルリン・フィルなどで、ヨーロッパ各地および日本を含むアジアで演奏。本年はショパン・スケルツォ全曲、ブラームスを中心としたリサイタル・ツアーをアジア、ヨーロッパで展開している。
2019年10月09日植物発酵食品「万田酵素」を製造・販売する万田発酵株式会社は、「万田酵素」愛用者であり、世界で活躍するバレリーナの吉田都さんとピアニストの西村由紀江さんを起用した新TVCM「ドキュメント篇」、「語り篇」を2019年10月1日(火)より放映開始した。芸術的・文化的なトップランナー2人が登場新TVCMでは、日本女性で初めて英国のロイヤル・バレエ団のプリンシパルとして22年間活躍し、現在は新国立劇場次期芸術監督として活躍する吉田都さんと、ドラマ・映画・CMの音楽を多数担当されているピアニストの西村由紀江さんを起用。「ドキュメント篇」では、第一線で活躍する姿をお写真で振り返り、当時から今も尚変わらない「心がけていること」をお話しいただき、「語り篇」では万田酵素を通じて、お二人が活躍する上で大切にしている“食事”について紹介する内容となっている。TVCMは、「吉田都ドキュメント篇」、「西村由紀江ドキュメント篇」、「吉田都語り篇」、「西村由紀江語り篇」の4種類。吉田さんの場合は8月7日〜8日に新国立劇場オペラパレスで行われた引退公演後に撮影が行われ、世界的に評価されたバレエを披露する貴重な映像を見ることができる。西村由紀江さんの場合は、ライブツアー翌日に撮影を実施。疲れを見せず、生き生きと語りかける姿に注目だ。万田酵素マルベリー選び抜いた53種類の素材に、スーパーフード「マルベリー(桑の実)」を加え、独自の技術で3年3ヵ月以上発酵・熟成した植物発酵食品だ。スーパーフードとして注目を集めるマルベリーのほんのりした甘さが感じられる味わいとなっている。今回のCMでは、多くの女性たちが憧れるお二人の心がけや食事について知ることができる。彼女たちのように美しく年を重ねたいという方はぜひ、参考にしてみてほしい。
2019年10月04日生い立ちに恵まれず夢を持たずに生きてきた青年と、彼の才能を見出しピアニストに育てようとするふたりの大人たちの物語を描いた、9月27日(金)より公開の『パリに見出されたピアニスト』。この度、本作の冒頭映像が公開された。本作は、音楽への情熱と愛に満ちたヒューマンドラマだ。ピアニストとして天賦の才能を持つ主人公マチューを演じるのは、イザベル・ユペールと共演した『アスファルト』でのみずみずしい演技が注目されたジュール・ベンシェトリ。祖父はフランスを代表する俳優ジャン=ルイ・トランティニャン、父は映画監督で俳優としても活躍するサミュエル・ベンシェトリ、そして母は女優の故マリー・トランティニャンという出自の仏映画界きっての新鋭が、満を持して初主演を務める。そして、彼を見守り導いていく大人たちを実力派のランベール・ウィルソンとクリスティン・スコット・トーマスが好演。監督は、リュック・ベッソンやギョーム・カネの下で助監督として研鑽を積んできた俊英ルドヴィク・バーナードだ。この度公開となったのは、本作のすべての始まりとなる、冒頭のシーン。パリ、北駅に置かれた、“ご自由に演奏を”という看板が掲げられた1台のピアノ。自分の世界に浸りながら演奏している主人公マチューの姿を、音楽学校でディレクターを務めるピエールが目にし、その旋律に驚愕する表情を浮かべるも、マチューは警察官に追われて逃げ出してしまうという場面だ。マチューが弾いているのは、『J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻-第2番ハ短調BWV 847』。“ピアニストの旧約聖書”との異名を持つ、最高のピアニストたちさえもひれ伏す練習曲と言われる難曲で、これを弾きこなすことができるマチューは相当のピアノ演奏の技術の持ち主であることが示されている。その姿はカジュアルな、まさに今の若者そのもので、しかも警察官に追われるということは何かしらの問題を抱えていそう。クラシックという高尚なものとみなされがちなジャンルと、マチューの置かれている環境のギャップも印象的だ。すべての始まりとなる重要なシーンであり、なおかつ本作のもうひとつの登場人物であるクラシックの美しい音色を堪能することができる。美しいクラシックの調べが織り成す音楽への情熱と愛に満ちた感動のドラマとして相応しい、明るくドラマティックなシーンとなっている。『パリに見出されたピアニスト』9月27日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
2019年09月25日マンハッタン・ジャズ・クインテット(MJQ)が本日9月17日、ビルボードライブ東京で「結成35周年記念 MJQジャパン・ツアー2019」を行う。MJQはピアニストのデビッド・マシューズを中心に1984年、日本で企画されたジャズバンドである。デビッドはファンクの帝王、ジェームス・ブラウンのアレンジャーとしても活躍し、77歳となる現在までジャズを中心とした演奏を続けている。本日の公演は結成35周年ツアーの一環。グループの特徴である、モダンながらポップなサウンドは今も健在だ。デビッドの円熟したテクニックと音色はもちろん、それぞれのメンバーのソロやアンサンブルにも期待が高まる。サックス、トランペット、ピアノ、ベース、ドラムスの王道編成で繰り広げられるライブは、ジャズの空気感を楽しむのにはもってこい。はじめてジャズクラブに行く、という方に自信を持っておすすめしたい公演だ。■公演情報マンハッタン・ジャズ・クインテット「結成35周年記念 MJQジャパン・ツアー2019」場所:ビルボードライブ東京1stステージ:開場17:30/開演18:302ndステージ:開場20:30/開演21:30MJQメンバー:デビッド・マシューズ / David Matthews (Piano)マイケル・ロドリゲス / Michael Rodriguez (Trumpet)クリス・ハンター / Chris Hunter (Saxophone)リッキー・ロドリゲス / Ricky Rodriguez (Bass)クリフ・アーモンド / Cliff Almond (Drums)
2019年09月17日発達障害のピアニスト野田あすかが、昨年につづいて公演を行なう。前半はクラシック作品、後半は自作という構成だ。【チケット情報はこちら】前半で弾くヒナステラの《アルゼンチン舞曲集》(全3曲)についてこんな話をしてくれた。「1曲目は〈年老いた牛つかいの踊り〉という題名なんだけど、私が聴く限りはものすごくキレがいいんです。“年寄りじゃないだろう!”ってツッコミたくなる(笑)。3曲目は〈はぐれ者のガウチョの踊り〉。みんなとはぐれてどこかに走って行っちゃうカウボーイのお話なんですけど、ちょっと行き過ぎ(笑)。みんなの元に戻れたのかなって心配しちゃいます」視点が面白い。どんな音楽でも、このようにストーリーを考えながら弾いているのだそう。「作曲家がどう考えたのかをちゃんと調べて再現するのが大事だということを、知識としては知っているんだけれども、それをわかったうえで、私は自分の色を入れるほうが、弾きやすいし伝えやすいんです」でも、音楽学的な知識と同じぐらい、あるいはそれよりずっと、楽譜に向き合ってたどり着いた解釈が大事なはず。その意味で彼女は正統的だ。障害のせいで図形の認識が苦手。だから譜読みにとても時間がかかる。「ものすごく時間がかかってしまうから、耳で覚えて弾いてみたこともあるんですけど、それだと音色まで耳で聴いたように弾いてしまって、もう直せないんです。だから、どんなに時間をかけても、自分で譜読みするほうが、結局仕上がりは私らしい。大変だけど、今もその方法を続けています」そして自作曲。どのように作曲しているのだろう。「楽譜に書いた時点では自分がどんな曲を書いたのかわかりません。クラシックの作品と同じように一から譜読みして、“あっ、私、こういう曲を書いたんだ”って(笑)」どういうことかというと、彼女はまず、描こうとする風景や表現のイメージを点と線でスケッチする。見せてくれた作曲ノートには、ちょうど北斗七星のような図形がいくつも並んでいた。そしてその図形を、タブレットの楽譜アプリで、なぞるように音符を置いていくのだ。それが主題のモティーフとなり、展開し、和声づけしながら曲を完成していく。一見ユニークだが、最初の工程に視覚的な線画を用いているだけで、肉付けしていく過程は非常にオーソドックスな作曲法だともいえる。障害のあるピアニストとして報道されることをどう感じているのだろう。「最初はそれが嫌だと思って頑張っていたのですが、障害のある人もない人も、いろいろ悩みがあることに気づきました。そういう人たちが私のピアノを聴いて、悲しい気持ちや悔しい気持ちを少しでも涙として流せるとしたら、それは障害のためにいろんな悔しい思いをしてきた私だからこそできることかもしれない。私は障害を乗り越えたとは思っていなくて、これからも一緒に生きていこうと思っています。今回のコンサートでは、自作の新曲を何曲か発表する予定です。演奏を聴いて、来たときと違う気持ちで帰ってくれたらうれしいです」公演は12月22日(日)東京・トッパンホールにて。取材・文:宮本明
2019年09月02日昨年まで4年間にわたって人気を博してきた“シンフォニック・ジャズ”のコンサート「N響JAZZ at 芸劇」が、今年は装いも新たに「NEO-SYMPHONIC JAZZ at 芸劇」として登場する。クラシックとジャズを融合させた“シンフォニック・ジャズ”の定番曲、ガーシュウィンの『ラプソディ・イン・ブルー』が初演されてから95年。その後も様々なシンフォニック・ジャズが作られてはきたが、コンサートで紹介される機会は非常に少ない。そこで「ガーシュウィンやバーンスタイン以降の優れた作品を採り上げ、さらに新作も発表するコンサート」として企画されたのが「NEO-SYMPHONIC JAZZ at 芸劇」だ。コンサート全体の構成を考えプロデュースするのは、ニューヨークを拠点にワールドワイドに活躍するジャズ作・編曲家の挾間美帆。ジャズ界で最も権威のある米・ダウンビート誌が特集した"未来を担う25人のジャズアーティスト"において、アジア人で唯一選出されたジャズ界の逸材だ。タクトを握るのはアメリカのメジャー、シンシナティ交響楽団でアソシエイト・コンダクターを務める原田慶太楼。近年、日本でも多くのオーケストラに客演、進境著しい活躍をみせている。今回の公演では、第一部でシンフォニック・ジャズの偉大な先達ガーシュウィンとバーンスタインの作品、さらにそのふたり以降の重要人物クラウス・オガーマンとヴィンス・メンドーサの作品を採り上げる。そしてこのコンサートに華を添えるのが、昨年ECMからアルバムをリリースしたイスラエル出身でニューヨーク在住の奇才ジャズ・ピアニスト、シャイ・マエストロ。コンサートの第二部は彼がフィーチャーされ、自作曲(挾間美帆の編曲によるオーケストラ版)と、東京芸術劇場が委嘱した挾間美帆の新作ピアノ協奏曲でもソリストを務める(世界初演)。アメリカを拠点に活躍する3人のアーティスト(3人とも30代前半!)が奏でる、新たなるシンフォニック・ジャズ「NEO-SYMPHONIC JAZZ」に期待したい。◆公演概要8月30日(金)東京芸術劇場コンサートホールNEO-SYMPHONIC JAZZ at 芸劇●挾間 美帆(構成・作編曲)Miho Hazama●シャイ・マエストロ(ピアノ)Shai Maestro, Piano(C)Gabriel Baharlia昨年、マンフレート・アイヒャーのプロデュースによるECMからの第一弾アルバム『ドリーム・シーフ』をリリースしたシャイ・マエストロ(1987年イスラエル生まれ)は、同世代で最も才能があるジャズ・ピアニストである。5歳でクラシック・ピアノを始め、8歳の時にオスカー・ピーターソンを聴いてジャズに開眼、テルマ・イェリン国立芸術高等学校でジャズとクラシックを学び、その後ボストンのバークリー音楽大学へ入学した。2006年、19歳で世界的なベース奏者アヴィシャイ・コーエンのトリオに抜擢され、ブルーノートへの2作品を含む4作品のアルバム録音に参加。2010年に自身のユニットを結成し、2011年春、トリオのデビュー・アルバム「シャイ・マエストロ・トリオ」をフランスのLaborieからリリースした。また並行してテオ・ブレックマンとのコラボレーション、マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット等でも才能を発揮してきた。現代ミュージック・シーンでひときわ輝きを放つイスラエル・ジャズの中心に立つひとりである。現在は拠点とするNYで業界やメディアから絶大な評価を受けながら、ジャズ・クラブや音楽ホールで著名ジャズ・アーティストとの共演を行う他、クラシック音楽のリサイタルも開くなど積極的な音楽活動を展開している。
2019年08月26日ピアニスト清塚信也が、邦人クラシック系男性ピアニストとしては初めてとなる、日本武道館での公演「KENBANまつり」を8月16日(金)に開催する。東京2020に向けて長期改修に入る日本武道館での、これが改修前最後の公演でもある。【チケット情報はこちら】「うれしいし、気合いも入っているんですけど、ぼくは性格的に、業界を背負ったりする人じゃないので(笑)。武道館で弾くのも10人のサロンで弾くのも、人前で弾くという心構えはそんなに変わりません。ただひとつあるとすれば、“武道館なんだからいいじゃん”って言えば大抵のことは通るかなって思ってます(笑)。ぼくは今までわりとアコースティックなバラード調の曲を求められていたんですけれども、“ロックとかやってもいいよね?武道館なんだから!”ってね」そう。ジャンルにこだわらない音楽活動を続ける清塚だが、今回はそれをさらに突き詰めたチャレンジになりそう。予定曲目も、公演に合わせて7月にリリースした「完全にロックです」というバンド編成のミニ・アルバム『SEEDING』の収録楽曲はもちろん、オリジナルのソロ曲、クラシック、さらにはなんとピアノ10台による《第九》!実に多彩。こだわっているのは「インストゥルメンタル(インスト)」だ。「日本って、インストがヒット・チャートに入ってこないじゃないですか。それがすごい残念で。欧米だとヴォーカル曲の中にインストが、がんがんランク・インしてくるんですよ。だからインスト・ファンをゼロから獲得していきたいという思いがあって、アルバム・タイトルも『種まき』という意味の『SEEDING』。かれこれ10年以上やりたかったんです。でも、一緒にやりたいと思うメンバーがなかなか集まらなかった。それが去年から福ちゃん(福原将宜・ギター)たちと急接近して仲良くなって、最後のピースがはまった。縁ですね」武道館にはその「SEEDING」のバンド・メンバーはもちろん、スペシャル・ゲストとして、バラエティ番組での共演でもおなじみ、「あらたまって言うのが恥ずかしいぐらい公私ともに仲が良い」というヴァイオリニストのNAOTOも出演する。「一生に1度聴けるかどうかというサウンドになると思います。とくに、10台以上のピアノが一斉に鳴る空間って、生きてるうちにそうは出会えないですから、楽しみにしてほしいですね」「イベントでスタンディング・オベーションを強要される雰囲気とか、嫌ですよね」と笑う清塚。だからこそ、「一見(いちげん)さんにやさしいコンサート」を約束してくれた。その誘いに乗せられて、「初めてのインスト」を8月16日(金)からスタートするのは、絶対に楽しい。取材・文:宮本明
2019年08月07日盲目を装ったピアニストが“目撃”した殺人事件をきっかけに、クセ者揃いの登場人物が大騒動を繰り広げる予測不能なブラックコメディ『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』が、11月15日(金)より公開されることが決定した。2018年、ダンスシーンも絢爛衣装もない1本の映画がボリウッドをブッ飛ばす!疑心暗鬼がさらなる疑いを招く洗練された脚本と映像が、目の肥えたインド映画の批評家たちを唸らせ、「インドのコーエン兄弟だ!」「毎秒ごとに予想を裏切られる」など絶賛の声が殺到した本作。その声は海を越えて世界に広がり、全世界興行収入は64億円とインド映画の歴代14位に躍り出る大ヒットを記録。この世界的大ヒットの波に乗り、監督賞、脚本賞を中心に、2019年のインド国内の映画賞で大健闘をみせ、米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では驚異の好評価100%をマークした。出演は、盲目を装うピアニストという難役を軽妙なコメディセンスで演じ、コメディジャンルではインドの誇るスターである3大カーン(アーミル・カーン、サルマン・カーン、シャー・ルク・カーン)を超えたといわれるアーユシュマーン・クラーナーほか、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』など国際的な活躍をみせる名女優タブー、『パッドマン 5億人の女性を救った男』のラーディカー・アープテーなど日本でも馴染みのある顔ぶれが集結。監督は『エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ』など、スタイリッシュなエンターテインメントで評価の高いシュリラーム・ラガヴァン。監督が、2010年のフランスの短編映画『L‘Accordeur(The Piano Tuner)』から着想を得て製作された本作らしく、軽やかなピアノ演奏シーンや先の読めないストーリー展開は、インド映画の新機軸といえそうだ。この度、解禁されたポスタービジュアルでは、盲目を装いながらも、偶然に殺人を目撃してしまう主人公アーカーシュのドン詰まりの状況を反映した「見えすぎちゃってスイマセン」というキャッチコピーと共に、目隠しをされたタブー演じるシミーと、サングラスをかけたアーユシュマーン演じるアーカーシュが縛り上げられているという、どこかコミカルなものとなっている。ストーリー盲目のピアニスト、アーカーシュの誰にも言えない秘密。それは、本当はバッチリ目が見えること!芸術のため(?)盲目を装う彼はある日、大スター、プラモードからの演奏依頼を受けて訪ねた豪邸で、妻のシミーと、その不倫相手のプラモード殺害現場を“目撃”してしまう。死体も犯人も見えないフリで切り抜けたアーカーシュだったが、駆け込んだ警察の署長こそ現場にいた犯人だった!さらに災難は続き、盲目を疑ったシミーの毒薬で本当に目が見えなくなり、署長からは命を狙われて、ついには病院送りに…。追い込まれたアーカーシュは、病院で知り合った怪しい医者たちと組んでシミーを誘拐するが、そこには裏切りと騙しあいの大騒動が待っていた!『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』は11月15日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年07月30日ジャズピアニスト上原ひろみの新作アルバム『Spectrum(スペクトラム)』が、2019年9月18日(水)にリリースされる。本作は、2011年リリースの『VOICE(ヴォイス)』以降、ベーシストのアンソニー・ジャクソンとドラマーのサイモン・フィリップスを迎えた“トリオ・プロジェクト”を中心に活動してきた上原にとって、『Place To Be(プレイス・トゥ・ビー)』以来、約10年ぶりとなる新作ソロアルバム。レコーディングエンジニアとしてデビューアルバムの『Another Mind(アナザー・マインド)』に参加して以降、ほとんどの作品に携わっているマイケル・ビショップ (Michael Bishop)が、本作でも上原と共に共同プロデュースで参加。ルーカスフィルムが持つカリフォルニア州の名門音響スタジオ「スカイウォーカー・サウンド・ステージ」にて録音された全9曲が収録されている。アルバムの発売に先駆けて、7月26日(金)よりタイトル曲の「スペクトラム」が各種音楽ダウンロード/ストリーミングサービスにて先行配信。既に公開中の新作トレーラー映像でも使用されている楽曲だが、この先行配信と共にその全貌が明らかとなる。また、アルバム発売直後の9月19日(木)及び21日(土)~23日(月・祝)には、昨年に続き人気漫画「BLUE GIANT」シリーズのライヴ・イベント「BLUE GIANT NIGHTS 2019」へ出演。ブルーノート東京3日間公演に加え、「BLUE GIANT」の主人公=宮本大の故郷である仙台での開催も決定した。さらに、11月17日(日)の東京・サントリーホールでの公演を皮切りに、ライブツアー「JAPAN TOUR 2019 “SPECTRUM”」もスタートする。【作品情報】上原ひろみ『Spectrum』発売日:2019年9月18日(水)価格:・初回限定盤SHM-CD 2枚組 3,564円(税込)・通常盤SHM-CD 2,808円(税込)・高音質SA-CD~SHM仕様 4,320円(税込)<収録曲>1. カレイドスコープ2. ホワイトアウト3. イエロー・ワーリッツァー・ブルース4. スペクトラム5. ブラックバード6. ミスター・C.C.7. ワンス・イン・ア・ブルー・ムーン8. ラプソディ・イン・ヴァリアス・シェイズ・オブ・ブルー9. セピア・エフェクト<初回限定盤ボーナスCD>1. BQE2. シシリアン・ブルー3. シュー・ア・ラ・クレーム4. パッヘルベルのカノン5. ビバ! ベガス - ショー・シティ・ショー・ガール6. ビバ! ベガス - デイタイム・イン・ラスベガス7. ビバ! ベガス - ザ・ギャンブラー8. プレイス・トゥ・ビー※2010年8月20日・21日、ブルーノート・ニューヨークでのライブ録音■ライブツアー「JAPAN TOUR 2019 “SPECTRUM”」チケット イープラス先着先行受付:7月25日(木)12:00~8月4日(日)18:00一般発売日:9月28日(土)日程:11月17日(日) 東京 サントリーホール11月19日(火) 広島国際会議場 フェニックスホール11月21日(木) 札幌文化芸術劇場 hitaru11月23日(土) 水戸芸術館 コンサートホールATM11月24日(日) 大阪 ザ・シンフォニーホール11月26日(火) 金沢市文化ホール11月27日(水) 長野市芸術館11月29日(金) 四日市市文化会館 第1ホール11月30日(土) 静岡市清水文化会館マリナート 大ホール12月1日(日) 大阪 ザ・シンフォニーホール12月3日(火) 愛知県芸術劇場 コンサートホール12月6日(金) サンポートホール高松 大ホール12月7日(土) 岡山市民会館12月8日(日) アクトシティ浜松 大ホール12月10日(火) 新潟県民会館12月11日(水) 日立システムズホール仙台12月13日(金) 東京 サントリーホール12月14日(土) 東京 すみだトリフォニーホール12月15日(日) 横浜 みなとみらいホール12月17日(火) 福岡シンフォニーホール12月18日(水) 大分 別府ビーコンプラザ フィルハーモニアホール12月19日(木) 山口市民会館 大ホール
2019年07月28日