「アジアで最も美しいサックス奏者」と評され、音楽面のみならずビジュアル面でも大注目されているサックス奏者の小林香織さん。彼女のデビュー10周年記念アルバムが『STORY – 10th Anniversary』です。小林さんのサックスの特徴は、「歌っている」ことです。サックスという楽器の性質上、伴奏であったり、メインの旋律であったり、サックスでしか表現できないようなラインを作るプレイヤーが多いのですが、小林さんの作るラインは、ヴォーカリストが歌っていても不思議でもないものばかり。しかもジャズフィールドで語られることが多いですが、明らかにロックやR&Bなど、ジャズというジャンルにとらわれない表現をしています。この“突き抜け感”は、他のサックス奏者からは感じられない特別なものです。『STORY』には、10年のベスト的選曲に新曲3曲(マイケル・ジャクソンのカバーもあり)が加わり全13曲を収録。歌えるサックスを堪能できる、この夏のBGMにもぴったりの1枚です!リリース情報:『STORY -10th Anniversary/小林香織』(2015.6.24発売/¥2800(tax out)/VICJ61739)※初回限定盤(¥3200(tax out)/VIZJ20/DVD付)も同時発売
2015年06月23日7月25日(土)・26日(日)に長野・軽井沢大賀ホールで「第4回軽井沢ジャズフェスティバル」が開催される。【チケット情報はこちら】毎年夏に行われている同フェス。今年は、初日の7月25日(土)昼公演にジャズピアニストの桑原あい、夜公演に秋吉敏子・Monday満ちる親子、2日目の26日(日)昼公演に山下洋輔meets 寺久保エレナなど10組の出演が決定している。チケットは発売中。■第4回軽井沢ジャズフェスティバル7月25日(土)【昼公演】開場12:30 / 開演13:00出演:牧山純子(violin)/ 桑原あい(Solo Piano)/寺久保エレナ(as)クァルテット7月25日(土)【夜公演】開場 17:30 / 開演18:00出演:田中菜緒子(p)トリオ/ meg(vo)with Stray Dogs / 秋吉敏子(p)with Monday満ちる(vo &flu)デュオ7月26日(日)【昼公演】開場12:30 / 開演13:00出演:ハクエイ・キム(p)/ ai kuwabara trio project / TOKU(vo & Flh)グループ / 山下洋輔(p)meets 寺久保エレナ(as)料金:S席5,000円 /A席(ステージサイド席)4,000円 /B席(2回立見席/合唱席)3,000円
2015年05月15日ニューヨーカー(NEWYORKER)が5月23日、一夜限りの無料ジャズライブイベント「NEWYORKER JAZZ NIGHT in GINZA」をニューヨーカー銀座フラッグシップショップで開催する。当日は、ジャズボーカリスト・神谷えりとジャズベーシスト・山本連が生ライブを実施。神谷えりはジャズやハワイアンを始めとした、様々なアーティストとコラボレーションを行うジャズボーカリストとして活躍しており、山本連はトランペット奏者・曽根麻央率いる「Mao Sone Quartet」のメンバーとして、ワシントンD.C.で行われた「全米桜祭り2014」にも参加している。その他、マジシャンのジュンヤがマジックパフォーマンスを披露。また、“ドレスアップ”して来場した人には、銀座のバー「リトル スミス(LITTLE SMITH)」のバーテンダー、松尾一磨によるジャズをイメージしたカクテルが無料で提供される。【イベント情報】「NEWYORKER JAZZ NIGHT in GINZA」会場:ニューヨーカー銀座フラッグシップショップ住所:東京都中央区銀座1-5-13 ゼットエックス銀座ビル1階、2階会期:5月23日時間:17:00~/18:00~/19:00~ (3部制)料金:無料
2015年05月14日DU BOOKSから4月10日に『ジャズ・レディ・イン・ニューヨークブルーノート・レコードのファースト・レディからヴィレッジ・ヴァンガードの女主人へ』が刊行された。同書は、世界で最も名高いジャズ・クラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」を運営する93歳の女性ロレイン・ゴードンが大都会で活躍する姿を描いた物語。村上春樹編訳『セロニアス・モンクのいた風景』にも収録され話題となった自伝の全訳だ。1922年ニュージャージーに生まれたゴードンは、少女時代よりジャズを愛好しニューヨークへ。ブルーノート・レコード創立者アルフレッド・ライオンとの結婚と離婚、ヴィレッジ・ヴァンガード経営者マックス・ゴードンとの再婚と経営引き継ぎなど、ジャズファン必読のエピソードを多数収録。セロニアス・モンクら様々なアーティストとの交流の様子など、ニューヨークのジャズを変えたといわれるゴードンの人生を全16章で綴る。【書籍情報】「ジャズ・レディ・イン・ニューヨークブルーノート・レコードのファースト・レディからヴィレッジ・ヴァンガードの女主人へ」著者:ロレイン・ゴードン、バリー・シンガー、訳:行方均出版社:DU BOOKS言語:日本語ハードカバー/320ページ発刊:2015年価格:2,400円
2015年05月06日映画の中に登場する猫に注目して、作品の見どころや猫ポイントと共にご紹介するこのコラム。今回ご紹介するのは、オーストラリア映画「シャイン」(1995年)。実在の天才ピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴットが、一度は精神を病みながらそれを克服し、一流のピアニストとして復活する姿を描く感動の音楽ドラマ。◆あらすじオーストラリア在住の青年デヴィッド・ヘルフゴットは、子どもの頃から天才ピアニストとして活躍しますが、息子を束縛する父親の支配下にありました。しかし彼は、友人の励ましに支えられ、父の反対を押し切り、英国の王立音楽院に留学することになります。めきめきと才能を発揮するデヴィッドでしたが、昔、父から課題として与えられたラフマニノフの難曲に取り組むうちに、あまりのストレスから精神に異常をきたしてしまいます。母国に戻り精神病院で過ごしていたデヴィッドに転機が訪れたのは、ある女性との運命的な出会いでした…。◆困難を乗り越えて輝いたピアニストの生き様に感動オーストラリア出身の天才ピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴットの苦難に満ちた半生を描く感動的な伝記映画は、音楽映画としての魅力はもちろん、ハンディキャップを乗り越えて強く生きた人間の実話として見ごたえたっぷりの秀作です。ゆがんだ愛情で息子を支配した父親の呪縛から主人公を解き放ったのは、やがて彼の妻になる女性ギリアン。彼女のおおらかな愛情が、繊細な魂を持った天才を穏やかな幸福へと導きます。劇中に登場するピアノ曲はすべてデヴィッド・ヘルフゴット本人による演奏で、その超絶技巧の演奏テクニックは、まさに神業です! 主人公を演じるジェフリー・ラッシュは、オーストラリア出身で、舞台でのキャリア20年以上の大ベテランの名優ですが、本作で見事にアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。「人生は続く。途中で捨てたりせずに生きていく」というラストの言葉に、誰もが勇気をもらうことでしょう。◆この映画の猫ポイントはここ! この映画は、主人公デヴィッドの不思議な独白でスタートします。「僕はネコ。僕はネコだよ。ネコの…、ネコの気持ちが分かる。なぜかな。悲しいネコ。僕は悲しいネコ。ネコって不思議だ。不思議、不思議、本当に不思議。僕はネコにキスをする。いつもね。塀の上のネコ、いつもキスをする」。この長い長いセリフ、いったいどういう意味なんでしょう? 幼い頃のデヴィッドは、あたたかい愛情を知らず常に父親からコントロールされていました。そんな自分が、塀の上にうずくまって身動きさえできない悲しい猫に思えたのかもしれません。主人公が想像した猫のイメージがそんな不幸な姿だったなんて、猫好きにはちょっと寂しい気がしますね。でもご安心を。ちゃんと本物の猫も登場しますよ。英国に留学し、ついに自由を得たデヴィッドの下宿のピアノの上には、グレーと白の長毛の猫がいます。この猫とは、缶詰の食事を分けあって食べるほどの仲良し。オーストラリアに戻ってからも、オンボロのピアノの上にちょこんと乗ったキジ猫の姿があります。これらの猫たちはすべてチラリとしか登場しませんが、最初は悲しい心の象徴だった猫が、最後には、傷つきやすい天才ピアニストを愛らしい姿で優しく見守ってくれている。何だかホッとしました。
2015年04月03日今世紀最高のピアニストと賞賛を受けるマルタ・アルゲリッチの素顔に迫った音楽ドキュメンタリー『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』が、4月24日(金)よりBD&DVDで発売されることが決定した。約50年にわたって音楽界の女神として君臨する天才にして、3人の娘の母であるマルタ・アルゲリッチの半生を、三女・ステファニーが実の娘ならではのプライベートな視点も交えて描いた一作。“奔放な性格も彼女の芸術の一部”と言われる彼女の個性的な素顔と生き様を、ある家族の肖像としても描かれた人生と音楽のドキュメンタリーとして好評を博した。今回の特典映像には、2010年にワルシャワで行われたショパン・ピアノ・コンチェルトでのコンサート模様(約47分)が収録される予定。また、初回限定盤の特典として、美麗アウターケース仕様に加え、BD&DVDオリジナル・パンフレット(8P)も封入される予定。音楽マニア、そしてアルゲリッチのファンも納得の高水準の内容は、本編同様に見逃せない。また、同作はポニーキャニオンが推奨する2015年度最新名画コレクション「映画美食宣言 シネマ・スペシャリテ」の第3弾対象作品。本キャンペーンがコンセプトに掲げ、太鼓判を押すワンランク上の極上の感動を豊富な特典の数々とともにじっくり堪能してみて。<『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』ブルーレイ&DVD/リリース情報>【セル】ブルーレイ&DVD¥5,800(本体)+税【セル】DVD¥5,200(本体)+税発売日:4月24日(金) ※レンタルDVDも同時開始発売元:ショウゲート販売元:ポニーキャニオン(C) Ideale Audience & Intermezzo Films.(text:cinemacafe.net)
2015年02月04日「ぴあ」調査による2014年11月28日、29日のぴあ映画初日満足度ランキングは、実話を基に電話交換手から世界的ジャズシンガーになったひとりの女性の半生を描いた『ストックホルムでワルツを』がトップに輝いた。2位にコミック『ゆるゆり』に基づくアニメーションの劇場版『ゆるゆり なちゅやちゅみ!』が、3位に岩明均の人気コミックを染谷将太主演で映画化した『寄生獣』が入った。その他の写真1位の『ストックホルムでワルツを』は、スウェーデン出身でモダンジャズ全盛期に人気を博したシンガー、モニカ・ゼタールンドの実話を映画化したヒューマンドラマ。観客からは「ひとりの女性が紆余曲折ありながらも、一歩一歩踏みしめていく姿がよかった」「音楽と衣装に60年代の雰囲気が良く出ている。サントラを買いたくなるくらい素晴らしい音楽で、多幸感を味わった」「挫折しても何度も希望を持って向かっていく主人公の姿に感動。人生における“喜び”について描いた作品」「ジャズ好きとして、音楽だけでなく、ストーリーも楽しめたので大いに満足」「親子関係、恋愛などさまざまな愛が描かれていてよかった。60年代のジャズが懐かしく自分の青春時代を思い出した」など、20代から70代までの観客から支持を集めた。2位の『ゆるゆり…』は、人気コミック『ゆるゆり』に基づくテレビアニメーションの劇場版。仲良しの女子中学生4人組が巻き起こすひと夏の騒動が描かれる。出口調査では、「原作とオリジナル部分がうまく合わさっていて深みがあった。メインキャスト以外にもスポットを当てていて笑える要素が増えた」「映画ならではの設定がいい。アニメ版にはないアクティブな感じの動きが可愛くて、オープニングとエンディングの映像が特によかった」「何度も笑ってしまった。大きなスクリーンで画質も音質も良い環境で観るといつも以上に楽しめる」「劇場版は作画がレベルアップしていて満足。内容も濃くて、キャストの演技もよかった」などの感想が寄せられた。(本ランキングは、11月28日(金)、29日(土)に公開された新作映画6本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)(C)StellaNova Filmproduktion AB, AB Svensk Filmindustri, Film i Vast, Sveriges Television AB, Eyeworks Fine & Mellow ApS. All rights reserved.
2014年12月01日国際機関日本アセアンセンターは11月8日、「フィリピン秋のお楽しみ会 ~ フィリピン ジャズ&文化に触れる一日」をアセアンホール(東京都港区)で開催する。同イベントは、日本とフィリピンの音楽をはじめとした文化交流、フィリピンの優れたアーティストを紹介する場「東京 ― マニラ ジャズ&アーツ フェスティバル」のプレイベントとして実施する。小規模なライブでミュージシャンを身近に感じながら音楽を楽しみ、フィリピンの文化や観光地としての魅力を知ってもらうことを目的に行う。フィリピンではアメリカ文化が浸透しており、多くの若手のジャズ・ミュージシャンが活躍している。特に、同国のジャズ・シンガーの歌唱力には定評があり、世界的にも評価が高いという。同イベントでは、ジャズのスタンダードナンバーから、タガログ語の歌まで、フィリピン・ジャズをじっくりと楽しむことができる。また、ジャズ・コンサートに先立ち、同国についての知識を深めてもらうために、文化・観光の面から同国の魅力を紹介するミニセミナーを実施する。開催日時は11月8日の12:20~16:00。定員100名。入場料は無料。会場にはフィリピンのスナックやドリンクを用意しており、開場(12:00)からイベント開始までの間、楽しむことができる。
2014年10月29日ローランドは、同社が発行しているWEBマガジン「Roland Music Communication」の最新号にて、新世代ピアニスト まらしぃのインタビューを公開している。毎号、旬のアーティストが、音楽や楽器への想い、ローランド・イクイップメントの魅力や活用アイデアなどを語る同インタビューの第13弾として登場するのは、動画投稿系サイトなどで独自進化を遂げた、新世代ピアニスト まらしぃ。インタビューでは、ピアノ・カバーした「チョコレイト・ディスコ」や「千本桜」のCM曲でも話題になっているまらしぃの初オリジナル・ソロ・アルバム2作品のレコーディング・ストーリーや、ワークステーション「FA-08」やステージピアノ「RD-800」の試奏を通じて語った、まらしぃにとってのピアノの魅力などを紹介している。
2014年07月04日ジャズインストバンドPE’Zが9月25日(水)に『演歌のジャズ-Samurai hugs soul of Japan-』をリリースする事が決定した。前作『故郷のジャズ』から3か月と短いスパンでリリースされる同作品は、日本の心、演歌をダイナミックにアレンジ。モダンジャズにアレンジされた『与作』や、大胆なアレンジが施された『人生いろいろ』など、名曲がPE’Zならではのカバーで収録される。8月25日(日)には6年ぶりになる東京・日比谷野外大音楽堂でのライブ『納涼大音頭2013』を開催する彼ら。同公演では9月に発売されるアルバムの先行販売も行われる。気になる方はご確認を。■納涼大音頭2013日時:8月25日(日)開場16:00開演17:00出演:PE’Z[O.A] MONSTER大陸会場:日比谷野外大音楽堂(東京都)料金:前売り4,500円/当日券5,000円※全席指定※3歳以下は入場不可。4歳以上はチケット必要
2013年08月19日2013年3月22日(金)から3月27日(水)まで東京・東急シアターオーブにてJAZZ WEEK TOKYO 2013が行われる。このイベントは「シアターでジャズを~渋谷発 大人の一週間」をという触れ込みで、都会のど真ん中で大人の音楽空間を楽しんでいただくライヴシリーズ。それぞれ各日の出演者は、3月22日(金)に八代亜紀、23日(土)・24日(日)昼公演にピンク・マルティーニ、23日(土)・24日(日)夜公演にウェイン・ショーター・カルテット、26日(火)に菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール、27日(水)にエグベルト&アレシャンドレ・ジスモンチの出演が決定している。25日(月)の出演者はのちほどアナウンスされる。公式サイトでは出演者からのコメントや、ジャズを愛する方々からの応援メッセージの公開も予定されているので、気になる方はご確認を。なお、チケットぴあではプレイガイド最速でいち早プレリザーブを実施中。受付期間は11月13日(火)午前11時まで。■JAZZ WEEK TOKYO 20133月22日(金) 「八代亜紀“夜のアルバム”ゲスト 日野皓正」開場18:30 / 開演19:00全席指定 ¥6,000(税込)23日(土)・24日(日)ピンク・マルティーニ開場14:00 / 開演14:30全席指定 ¥8,000(税込)23日(土)・24日(日)ウェイン・ショーター・カルテット開場18:30 / 開演19:00全席指定 ¥8,000(税込)26日(火)菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール開場18:30 / 開演19:00全席指定 ¥6,000(税込)27日(水)エグベルト&アレシャンドレ・ジスモンチ開場18:30 / 開演19:00全席指定 ¥7,000(税込)※25日(月)公演は近日発表会場: 東急シアターオーブ(東京都)
2012年11月09日今年70歳を迎えた当代最高峰のピアニスト、マウリツィオ・ポリーニが、世界各地で展開中のグローバル・プロジェクト「ポリーニ・パースペクティヴ2012」を10月23日(火)から東京で開催する。「マウリツィオ・ポリーニ -ポリーニ・パースペクティヴ2012-」の公演情報1960年に18歳でショパン国際ピアノ・コンクールで優勝を果たし、一躍名声を得たマウリツィオ・ポリーニ。審査委員長だったアルトゥール・ルービンシュタインが「今ここにいる審査員の中で、彼より巧く弾けるものがいるだろうか」と賞賛したエピソードは有名だ。驚くほど高度な演奏テクニックを誇り、ポリーニ登場後はピアノ演奏の水準が変わったと評されるほど、今日の音楽シーンへの影響は計り知れない。昨年のルツェルン音楽祭を皮切りに世界各地で展開している「ポリーニ・パースペクティヴ」は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタと、4人の現代作曲家たち――マンゾーニ、シュトックハウゼン、ラッヘンマン、シャリーノの作品をセレクトし、学術的・芸術的観点から音楽の将来を見据える壮大な企画だ。出演は、ポリーニのほか、クラングフォーラム・ウィーン、シュトゥットガルト・ニュー・ヴォーカル・ソロイスツなど、ポリーニ自身が選んだ現代音楽に精通したアーティストたち。「ピアノ作品の原点と考えるベートーヴェンと現代作品には、時間的な隔たりはあるものの、音楽や作法には繋がるものが必ずある」と語るポリーニ。ピアノ・ソナタで音楽史に“革命”を起こしたベートーヴェンと、常に“新しい音楽表現”を探求し続ける現代作曲家たち。その個々の作品ではなく、音楽に対するアプローチの中に共通項を見出すことで、時代を超えた音楽的な展望(パースペクティヴ)を提示することが狙いだ。これまでもバッハ、ベートーヴェン、ショパンといった大作曲家たちと併せて、現代作曲家も積極的に紹介してきた巨匠の集大成ともいえるだろう。マウリツィオ・ポリーニのプロジェクト「ポリーニ・パースペクティヴ2012」は、10月23日(火)から11月13日(火)まで全6公演を開催。チケットは発売中。■マウリツィオ・ポリーニ -ポリーニ・パースペクティヴ2012-[ベートーヴェン――マンゾーニ]10月23日(火) 19:00開演サントリーホール 大ホール[ベートーヴェン――シュトックハウゼン]11月2日(金) 19:00開演サントリーホール 大ホール[ベートーヴェン――ラッヘンマン]11月7日(水) 19:00開演サントリーホール 大ホール[ベートーヴェン――シャリーノ]11月13日(火) 19:00開演サントリーホール 大ホール[室内楽公演]10/24(水)19:00開演サントリーホール ブルーローズ11/14(水)19:00開演サントリーホール ブルーローズ※室内楽公演へのマウリツィオ・ポリーニの出演予定は無し。
2012年10月19日夭逝した天才ジャズ・ピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニの素顔を生前の彼の日常や演奏風景、周囲の人々の証言で描き出すドキュメンタリー『情熱のピアニスト』。本作の公開を記念して10月11日(木)、東京・代官山の蔦屋書店にて、この夏にジャズ・ピアニストとして全米デビューを飾ったシンガーソングライターの大江千里がジャズ・ライターの島田奈央子と共にトークイベントに出席した。「格好悪いふられ方」などのヒット曲を世に送り出したほか、俳優、さらにはエッセイストやラジオパーソナリティとしても活躍してきた大江さんだが、2008年にジャズ・ピアニストを目指して渡米。ニューヨークの名門校で若い生徒たちに交じってジャズを学んだ。この挑戦について「元々、いまの自分にこだわりを持ってそこにステイしたい(=とどまる)という気持ちはあまりなかった。ポップスに関しては、書き尽くしたという気持ちもあった」とふり返る。ジャズとの出会いは10代の頃。巨匠アントニオ・カルロス・ジョビンなどの音楽などに触れ「見よう見まねで曲を書いたこともあった」と明かすが、「当時の僕には難し過ぎて、ポップスでデビューした」という。一方で「心のどこかにいつもジャズがあった」とも。ニューヨークへと渡ったのは47歳のとき。50歳まで日本に残り、それから行くということも考えたそうだが「人生は限りがあるからやりたいことを残して死んじゃいけない」と決意した。「最初の授業のときから老眼が始まってたし(笑)、いまだったら遅かったと思う。(周囲の生徒の)ほとんどが20代で、そこに47歳で交じるといろいろガタがくる(苦笑)。僕より100倍くらいジャズにどっぷりの少年もいたし、難しい和音を弾く人がいたらそれを写真に撮って拡大して、真似して覚えたりした」と現地でのまさに一からの勉強の日々を楽しそうに明かしてくれた。7月にはジャズ・ピアニストとしてのデビュー作となる「Boys Mature Slow」を発表。このアルバムについて大江さんは「学生の中には絶対音感がある奴もいれば、初見でショパンをすぐに弾いてしまう奴もいた。そんな中で僕が唯一勝てるのは何かと考えたら作曲だった。巨人たちの曲を勉強し、“大江流”のジャズを作ればジャズというカテゴリの中で人のやらないことができるのではないかと思った」とオリジナリティ重視の方向性を強調した。ペトルチアーニについて「20歳まで生きられないだろうと言われていたけど、最終的には36歳まで生きた。(当初言われていたより)16年長く生きたわけだけど、“given life”=与えられた人生を濃く生ききった人だと思う」と感嘆を込めて語る。島田さんは「芯の部分にポップスがあるという点で大江さんとペトルチアーニは共通している」と指摘。大江さんはこれに照れつつ、映画の中のペトルチアーニの表情に触れ「僕がニューヨークで出会っているジャズマンの顔なんです。子供のような純粋な目を持ち、悟りきった僧のようでもある。無償で音楽に向き合っている者の深みがある」と語る。さらに「音楽は、ジャズに限らず人間力の反射が出るもの」と続け、「彼は3回結婚をしてるけど、女性たちの証言からは称賛の言葉だけでなく、明暗の両方が出てくる。そこを聴き逃さないでほしい。きっと濃い部分が見えてくると思うから」と観客に呼びかけた。『情熱のピアニズム』は10月13日(土)より公開。■関連作品:情熱のピアニズム 2012年10月13日よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて公開© Les Films d’Ici–Arte France Cinéma-LOOKS Filmproduktionen GmbH–Partner Media Investment–Eden Joy Music–2011
2012年10月11日三井住友カードは27日、宮城県気仙沼市で活動するジュニアジャズオーケストラ「スウィングドルフィンズ」に対して、保有する楽器15台を26日に寄贈したと発表した。「スウィングドルフィンズ」は、気仙沼地方の音楽家が子供たちに音楽の素晴らしさを伝えるとともに、音楽活動を通じて郷土を愛する心を育てるために結成された音楽バンド。小学5年生から中学3年生までの学生で編成されている。8月26日に宮城県気仙沼市で行われた寄贈式では、寄贈した楽器を用いて演奏会が行われた。寄贈した楽器は、三井住友カードが社内クラブ活動で以前使用していた楽器をメンテナンスしたもので、子どもたちに長く愛用してもらえるようにという思いも込め、メンテナンス用品や楽譜も併せて寄贈。このたびの寄贈が、より充実した「スウィングドルフィンズ」の活動の一助となり、東日本大震災被災地に活気を取り戻せることを願っているという。寄贈楽器は、クラリネット×2本、ホルン、ドラムセット、アルトサックス×2本、トロンボーン×2本、スネアドラム×2本、テナーサックス、ユーフォニアム、バスドラム、トランペット、テューバ。同社では他にもCSR活動の一環として、東日本大震災の被災地復興支援に向けた取り組みを行っている。2012年6月にはカード会員向けポイントサービス「ワールドプレゼント」のポイント交換景品として復興支援景品を追加。今後も被災地の復興支援をはじめとしたCSR活動を継続して行っていくとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月31日”STREET ART-PLEX”3大イベントの一つで、特にジャズに限定して行う路上のジャズフェスティバル”STREET ART-PLEX JAZZ OPEN 2012”が7月28日(土)17:00~21:20の間、熊本市中心街全7カ所で開催される。”STREET ART-PLEX JAZZ OPEN”は、今年で10回目を迎える。”STREET ART-PLEX(略称SAP)”とは、さまざまなパフォーマンスアート活動を、オープンパブリックなスペースであるストリート上で多角的に展開すること。表現の世界をもっと身近なものとし、ベンチャーカルチャー(芸術文化の創出)のフロントラインを作ろうというものだ。市民、表現者、行政が一体となって高質で多様な都市文化を生み出すコミュニティプロジェクトだ。上通商栄会、下通繁栄会、サンロード新市街、熊本商工会議所、熊本市で構成される実行委員会が音楽・大道芸等の多様なパフォーマーたちの行うパフォーマンスアート活動をベンチャーカルチャーの源泉として捉え、その活動を支援することで、「自由で真摯な、人間らしい表現」による感性に響く潤いある街づくりや、中心市街地の賑わいづくりを行うことを目的としている。回を重ねるごとにジャズフェスティバルとして充実度を増し、熊本の夏の風物詩となっている。ジャズの現場を路上に開放する意味での”open”というキーワードのもと、出会い頭のセッションを含むジャズならではの柔軟で自在な構成で、九州を中心に、関東、関西、さらには韓国からも参加者が集まる九州最大規模の路上ジャズフェスティバルとなっている。会場となるのは、「現代美術館ホームギャラリー」「びぷれす広場」、下通の「パルコ前」「わくわく市場前」、三年坂の「カリーノモリコーネ前」、シャワー通りの「スターバックス前」、そして、サンロード新市街「DENKIKAN前」の7つの路上。各会場ともに無料で、熊本を中心に活躍するジャズミュージシャンなど15ユニットのパフォーマンスが楽しめる。なお、雨天時は会場が変更になる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月26日世界最高峰のピアニストのひとり、クリスチャン・ツィメルマンが、11月から12月にかけて日本公演を開催。生誕150周年を迎えたフランスの作曲家ドビュッシーの楽曲を演奏する。「クリスチャン・ツィメルマン 2012年 日本公演」の公演情報1956年ポーランド生まれのピアニスト、クリスチャン・ツィメルマンは、1975年のショパン国際ピアノコンクールで当時の史上最年少(18歳)で優勝。その後、世界の名門オーケストラとの共演、名ホールでのリサイタルを積み重ね、現在世界で最も優れたピアニストのひとりに数えられている。理想の音楽に対して妥協を許さない完璧主義者として有名で、そのこだわりは、自身が所有するピアノをレパートリーに合わせて調整し、各地のホールに持ち込んで演奏することからも窺える。また一度のコンサートにつき入念な準備を要するため、年間の演奏回数は約50回に制限。毎回熟成されたその演奏は、圧倒的な説得力をもってファンの心を惹きつけている。近年の日本公演では、ルトスワフスキ、バツェヴィッチ、ショパンと、同郷ポーランドの作曲家のアニバーサリーにちなんだプログラムを披露してきたツィメルマンだが、今回の日本公演で演奏するのは、生誕150周年のドビュッシー。プログラムは、晩年の傑作「12の練習曲」などを予定している。世紀の名盤と賞賛される1991年録音「ドビュッシー:前奏曲集」から約20年の時を経て、円熟を極めた名手の演奏が、究極のドビュッシーを届けてくれるに違いない。「クリスチャン・ツィメルマン 2012年 日本公演」は、11月18日(日)から12月12日(水)まで、全国11公演を開催予定。東京・神奈川公演のチケットは、7月21日(土)10時より発売開始となる。また一般発売に先駆けて、東京公演(サントリーホール・東京オペラシティ)のインターネット先行を7月20日(金)23時まで受付。◆クリスチャン・ツィメルマン 2012年 日本公演《生誕150年記念 オール・ドビュッシープログラム》11月18日(日) 愛知県芸術劇場 コンサートホール(愛知県)11月24日(土) 石川県立音楽堂 コンサートホール(石川県)11月25日(日) 兵庫県立芸術文化センター(兵庫県)11月27日(火) 川口総合文化センター リリア(埼玉県)11月29日(木)武蔵野市民文化会館(東京都)12月1日(土)新潟市民芸術文化会館(新潟県)12月4日(火) サントリーホール(東京都)12月8日(土) ミューズ(所沢市民文化センター(埼玉県)12月9日(日) 横浜みなとみらいホール(神奈川県)12月11日(火) 東京オペラシティ コンサートホール(東京都)12月12日(水) すみだトリフォニーホール(東京都)
2012年07月19日アメリカを代表するピアニスト、ギャリック・オールソンが、24年ぶりとなる来日リサイタルを5月に東京と愛知で開催する。「ギャリック・オールソン」の公演情報1970年のショパン国際ピアノ・コンクールでアメリカ人初の優勝(第2位は内田光子)の栄冠に輝いたギャリック・オールソン。カーネギーホール(NY)やウィグモアホール(ロンドン)などの名門ホールでのリサイタルや、全米の名門オーケストラとの共演を重ねるほか、CDも数多くリリース。2008年には「ベートーヴェン・ソナタ全集・第3巻」がグラミー賞を獲得するなど、世界的ピアニストとして活躍中だ。近年では、NHK交響楽団など日本のオーケストラとの共演で数回来日しているが、日本での本格的なリサイタルは、1988年以来、実に24年ぶり。しかも開催地は東京・愛知のみだ。スケールの大きな堂々たる演奏、卓越したテクニック、作品の核心に迫る巨匠のピアニズムを堪能できる、ファンにとってはまさに垂涎の機会となる。ギャリック・オールソン ピアノ・リサイタルは、5月14日(月)に武蔵野市民文化会館(完売)、5月15日(火)に愛知県芸術劇場コンサートホールで開催。愛知公演のチケットは発売中。またリサイタル以外には、NHK交響楽団の定期公演にも出演。5月12日(土)・13日(日)のNHKホール公演にて、ショパンのピアノ協奏曲第2番を演奏する。こちらもチケットは発売中。■ギャリック・オールソン ピアノ・リサイタル[日時]5月15日(火)18:45開演[会場]愛知県芸術劇場コンサートホール[プログラム]ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調「悲愴」べートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 へ短調「熱情」ショパン:舟歌 嬰へ短調ショパン:マズルカ第32番嬰ハ短調ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調■NHK交響楽団 第1727回定期公演 Aプログラム[日時]5月12日(土)18:00開演/5月13日(日)15:00開演[会場]NHKホール[プログラム]オネゲル:交響詩「夏の牧歌」ショパン:ピアノ協奏曲 第2番 へ短調 作品21 (ピアノ:ギャリック・オールソン)デュリュフレ:レクイエム 作品9
2012年03月30日3月14日にアルバム『愛の夢』をリリースし、クラシック日本人ピアニストとして史上最年少CDデビューを果たした牛田智大。12歳の天才少年として話題のピアニストの本格的デビュー公演が、7月に開催されることが決定した。「牛田智大 デビュー ピアノ・リサイタル」の公演情報両親の仕事の関係で上海にわたった3歳の頃より、ピアノを弾きはじめたという牛田智大。弱冠5歳にして上海市で行われたコンクールで1700人の中から1位に輝く。さらに若きピアニストの登竜門「ショパン国際ピアノ・コンクール IN ASIA」年齢別出場部門において、8歳から12歳までの5年連続で1位を獲得。また今年2月に行われた第16回浜松国際ピアノアカデミー・コンクールでは、19歳のイタリアの女流ピアニストと1位を分かち合い、同アカデミー音楽監督の中村紘子や世界的ピアニストのラン・ランからもその才能を絶賛されている。昨年10月に放送されたテレビ朝日『題名のない音楽会』出演を機に、注目度も急上昇の牛田智大。本格的デビュー公演となるピアノ・リサイタルは、7月17日(火)に東京オペラシティ コンサートホールにて開催。チケットの一般発売は3月31日(土)10時より。また一般発売に先駆け、チケットぴあではインターネット先行先着プリセールを3月27日(火)10時より受付開始。■牛田智大 デビュー ピアノ・リサイタル【日時】7月17日(火) 19:00開演【会場】東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル (東京都)※本公演は20:00終演予定(休憩無し)
2012年03月26日ピアニストの河村尚子が、平成23年度(第62回)芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した。「河村尚子」の公演情報文化庁主催の芸術選奨は、優れた業績をあげた者またはその業績によってそれぞれの部門に新生面を開いた者を選奨。芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞をおくることで、芸術活動の奨励と振興につなげる。河村尚子は、世界を舞台に羽ばたく日本の若手ピアニスト。5歳で渡独し、数々の国際コンクールで優勝・入賞を重ね、2006年には権威あるミュンヘン国際コンクールで第2位受賞。続く2007年には、多くの名ピアニストを輩出しているクララ・ハスキル国際コンクールで優勝を飾った。日本よりも、むしろ世界が先に才能を認めた逸材だ。今回の同新人賞受賞は、2011年4月の東京オペラシティ リサイタルシリーズ「B→C バッハからコンテンポラリーへ」[131]における演奏の充実ぶりが評価されて決定。これからの活躍にもますます注目が集まる。河村尚子の今後の日本国内での演奏活動は、オーケストラ・アンサンブル金沢・定期公演(4月/石川)、仙台フィルハーモニー管弦楽団・定期公演(4月/仙台)、NHK交響楽団・定期公演(4月/東京)、ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団・来日公演(6月/横浜・山口)などが予定されている。
2012年03月23日上野で開催中のクラシック音楽祭「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-」で、パリを拠点に活躍中のピアニスト、広瀬悦子のリサイタルが行われる。パリ・エコール・ノルマル音楽院首席卒業を経て、1999年のマルタ・アルゲリッチ国際ピアノコンクール優勝を機に、世界の舞台へと羽ばたいた広瀬悦子。超難曲をいとも華麗に弾いてみせる、並外れたテクニックをもち、“ヴィルトゥオーゾ”(優れた技量の持ち主)として欧州でも賞賛を集めている。世界最大級のクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」のアーティスティック・ディレクター、ルネ・マルタンも「その才能にすぐさま魅了された」と語り、いまや常連ピアニストとして同音楽祭に起用し続けている。2010年には、急病となった大ピアニスト、ネルソン・フレイレの代役として、フランスのベアルン地方ポー管弦楽団のコンサートにソリストとして急遽出演。シューマンのピアノ協奏曲を演奏した。聴衆はもちろんのこと、オーケストラの面々も絶賛し、すぐさまレコーディングのオファーを送ったほど。直ちにオファーは実を結び、両者共演による新譜は、ルネ・マルタンの手がけるミラーレ・レーベルから昨年3月にリリースされている。今回のリサイタルでは、19世紀パリで活躍した3人の作曲家―ショパン(1810-49、アルカン(1813-88)、リスト(1811-86)の作品を取り上げる。いずれも卓越した演奏テクニックを誇るヴィルトゥオーゾとしてパリのサロンの花形としても活躍した彼らの作品は、ピアノ芸術の極地ともいえるものばかり。パリで研鑽を積んだ現代のヴィルトオーゾである彼女の才能が、遺憾なく発揮されるコンサートとなりそうだ。「広瀬悦子ピアノ・リサイタル」は、3月22日(木)に上野学園 石橋メモリアルホール(東京都)にて開催。チケットは発売中。■東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-広瀬悦子 ピアノ・リサイタル同時代を生きた3人の作曲家たちへ―ショパン(1810-49)・アルカン(1813-88)・リスト(1811-86)【日時】3月22日(木)19:00開演【会場】上野学園 石橋メモリアルホール(東京都)【予定プログラム】ショパン:ノクターン 第5番 嬰へ長調 op.15-2ショパン:バラード 第3番 変イ長調 op.47アルカン:《悲愴的な様式による3曲》op.15 より「風」ショパン:ノクターン 第4番 ヘ長調 op.15-1アルカン:練習曲《鉄道》 op.27ショパン:バラード 第1番 ト短調 op.23ロッシーニ(リスト編):《ウィリアム・テル》序曲 S.552リスト:《巡礼の年 第2年 イタリア》S.161より「物思いに沈む人」リスト:「ヴェネツィアとナポリ」S.162 (《巡礼の年 第2年 イタリア》補遺)
2012年03月19日ユーロパッションが展開するスイスの時計ブランド・オリスはこのほど、ジャズ限定シリーズの最新作として「チェット・ベイカー リミテッドエディション」を発売した。同モデルは、ジャズアーティストのチェット・ベイカー(1929-1988)をトリビュートした腕時計。ベイカーは、クール・ジャズを代表するジャズアーティストとして知られ、チャーリー・パーカーやスタン・ゲッツなどとも共演した経歴を持つという。3針デイトで、ステンレススチールケースと、内側無反射加工の両面ドーム型サファイアクリスタル風防を使用。ケースバックには、トランペットを持つベイカーのシルエットと限定ナンバーを刻印したほか、ムーブメントを観察できる小窓を搭載した。ダイヤルには、ベイカーのサインとともに、彼の代表曲「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」の譜面の一部を外周部分にプリント。さらに各インデックスを小節線と見立て、8時位置は最初の8小節の繰り返しを意味する二重線にするなど、細部までこだわっている。機能面では、自動巻ムーブメントOris 733(SW200-1ベース、38時間パワーリザーブ、2万8,800振動、26石)、30m防水、スーパールミノバ加工インデックス&針などを搭載。このほか、ダイヤルに描かれた譜面に合わせて楽しめる機械式メトロノームがセットになった限定ボックスが付属する。販売数は世界限定1,929本で、価格は18万3,750円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月29日コーヒーを飲みながら、ホッとしたいひと時に、お洒落ななジャズはいかが? そんなコンセプトから生まれたのがコンピレーション・アルバム『コーヒー・ブレイク・ジャズ』。もともとダウンロード配信用として企画され、配信ジャズ・コンピとしては異例のヒットを記録したこのアルバム。その後CDとしても発売され、それが主婦をはじめとした女性層を中心に話題を呼び、いずれもヒットを記録している。そのシリーズ第3弾となる『コーヒー・ブレイク・ジャズ Ⅲ』が1月25日に発売となった。『コーヒー・ブレイク・ジャズ Ⅲ』の情報を見る今作も前作同様、CD2枚組全20曲で1980円というお手頃価格。『サンライズ/ノラ・ジョーンズ』、『ロック・ウィズ・ユー/トレインチャ』、『恋に恋して/シーラ・ジョーダン』、『リトル・ガール・ブルー/チェット・ベイカー』、『ラヴ/ナット・キング・コール』など、ホッとする新旧お洒落なジャズの名曲が勢揃いしている。また、このコーヒー・ブレイク・シリーズは、ジャズ以外にも、ボッサ、サルサ、レゲエなどを発売。シリーズですでに6タイトルが発売され、トータル10万枚を超えるセールスを記録する人気シリーズとなっているが、今回、同じコーヒー・ブレイク・シリーズとして『コーヒー・ブレイク・アロハ』も同時に発売された。こちらは『ウクレレ・レディ』、『真珠貝の歌』、『ワイキキの浜辺で』、『アロハ・オエ』など、ハワイアンの名曲全20曲を収録。こちらも2枚組で1980円というお買い得価格だ。■『コーヒー・ブレイク・ジャズ Ⅲ』1月25日発売1980円【収録曲】DISC101.サンライズ/ノラ・ジョーンズ02.ロック・ウィズ・ユー/トレインチャ03.セイ・バイ/リューベン・ハイン04.Happy Few feat.ウーター・ヘメル/クオシモード05.ジャスト・ドント・ウォント・トゥ・ビー・ロンリー/マリーナ・ショウ06.はかない想い/ダイアン・リーヴス07.ラヴ・ミー・スティル/サンネ・サロモンセン08.フォーリング・イン・ラヴ・ウィズ・ラヴ/シーラ・ジョーダン09. カ・リー・ソ/リー・モーガン10.ラヴ/ナット・キング・コールDISC201.ダンス・ウィズ・ミー/アール・クルー02.ラヴ・オン・ア・トゥー・ウェイ・ ストリート /グラント・グリーン03.ティアーズ/デューク・ピアソン04.スマイル/ペギー・リー05.ブラジリアン組曲/ミシェル・ペトルチアーニ06.サティスファクション/タニア・マリア07.ダウン・タイム/ロバート・グラスパー08.キャシー/ホレス・シルヴァー09.リトル・ガール・ブルー/チェット・ベイカー10.ジョージア・オン・マイ・マインド/ファブリッツィオ・ボッソ
2012年01月30日2010年のジェネーヴ国際コンクール優勝で一躍時の人となったピアニストの萩原麻未が、第13回ホテルオークラ音楽賞を受賞することが決定した。「萩原麻未」の公演情報1986年広島生まれのピアニスト萩原麻未は、2010年の第65回ジュネーヴ国際コンクール ピアノ部門において日本人初優勝。その快挙と「卓越した瞬発力、感性の豊かさ、目を見張る楽曲への没入度」が高く評価されたほか、2011年4月にパリのユネスコ本部で開催された東日本大震災復興支援チャリティ・コンサートへの出演などの活動も認められ、同賞受賞が決定した。受賞決定にあたり萩原麻未は、「日頃より支えてくれる先生、友人、家族、そしてお世話になっている全ての方々に感謝します。現在はパリで音楽の勉強を続けており、今後はソロ活動はもとより、大好きな室内楽の分野でも経験を積んでいきたいと思っています」と、喜びと今後の抱負を語っている。萩原麻未の今後の国内での演奏活動は、2月の「東芝グランドコンサート2012」出演、3月のヤマハホール「フランスの情景」などが予定されている。◆ホテルオークラ音楽賞 歴代受賞者第13回 2011年 宮田大(チェリスト)・萩原麻未(ピアニスト)第12回 2010年 金子三勇士(ピアノ)・松田理奈(ヴァイオリン)第11回 2009年 辻井伸行(ピアノ)・南紫音(ヴァイオリン)第10回 2008年 神尾真由子(ヴァイオリン)・田村響(ピアノ)第9回 2007年 村治佳織(ギター)・佐藤俊介(ヴァイオリン)第8回 2006年 庄司紗矢香(ヴァイオリン)・小菅優(ピアノ)第7回 2005年 小山実稚恵(ピアノ)・アントネッロ(アンサンブル)第6回 2004年 若林顕(ピアノ)・大萩康司(ギター)第5回 2003年 小川典子(ピアノ)・林美智子(声楽/メゾソプラノ)第4回 2002年 上岡敏之(指揮)・高橋薫子(声楽/ソプラノ)第3回 2001年 徳永二男(ヴァイオリン)・森麻季(声楽/ソプラノ)第2回 2000年 阪哲朗(指揮)・佐々木典子(声楽/ソプラノ)第1回 1996年 矢部達哉(ヴァイオリン)・緑川まり(声楽/ソプラノ)
2012年01月20日“左手のピアニスト”として活躍する舘野泉が贈る新たなプロジェクト「左手の音楽祭」が今年5月よりスタートする。「舘野泉」の公演情報1964年よりフィンランドのヘルシンキに拠点を構え、日本と北欧5か国をはじめ世界各国で行ったコンサートは3000回以上、録音作品は約100点を数えるピアニスト、舘野泉。特にシベリウスをはじめとする北欧の作曲家の作品演奏については、フィンランド政府より「シベリウス・メダル」を授与されるなど世界的な評価も高い。2002年、リサイタル中に脳溢血で倒れ、右半身不随となるも、2年余の闘病を乗り越え、左手での本格的な演奏活動を開始。2010年の演奏活動50周年を経て、今もなお現役ピアニストとして第一線で活躍中だ。今年5月よりスタートする「左手の音楽祭」は、国内外様々な作曲家が舘野泉自身のために書きおろした作品と、左手ピアノのための名作を織り交ぜ、2年をかけて贈る壮大なプロジェクトだ。新境地を開拓し続ける舘野泉が贈る、左手ピアノ音楽の集大成は、日本の音楽界に新しい歴史を刻み込むことだろう。「舘野泉 左手の音楽祭」の第1回は、5月18日(金)に東京都/第一生命ホールで開催。チケットの一般発売は1月21日(土)10時より。また一般発売に先駆け、チケットぴあではインターネット先行先着プリセールを1月20日(金)23時まで受付中。
2012年01月19日11月に神奈川県川崎市で開催される「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき」の追加出演者が発表された。「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき」の公演情報1967年の創設以来、世界中の音楽ファンを魅了し続ける「モントルー・ジャズ・フェスティバル」(MJF)。ジャズのみならず、ブルース、ロック、レゲエ、ソウル、アフリカや南米のワールドミュージックなど、多彩なジャンルの一流アーティストの競演が繰り広げられる世界最大級の音楽イベントだ。日本での開催はもちろん初となる。今回新たに出演が発表されたのは、オリアンティ&安達久美KUNOICHI JAPAN、KenKen of INVATERS、アンジェラ・ハント プレゼンツ“イースト ミーツ ウエスト”ウイズ シェネル、カリベル&シーダ、そしてT-SQUAREの計4組。「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき」は、11月22日(火)から27日(日)まで川崎市内のコンサートホールほかで開催。チケットは発売中。▼モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき□11/22(火) 洗足学園音楽大学 前田ホール原朋直 Special Band with 伊藤君子ジャコ・パストリアス・ビッグバンド MJFver□11/24(木) CLUB CITTA’KenKen of INVATERSザ・パーロトーンズオリアンティ&安達久美KUNOICHI JAPAN□11/25(金) 川崎市教育文化会館佐山雅弘スペシャルバンドTKGアンジェラ・ハント プレゼンツ“イースト ミーツ ウエスト”ウイズ シェネル、カリベル&シーダ□11/26(土) 川崎市教育文化会館T-SQUARE国府弘子 スペシャルトリオ ゲスト:藤原道山布川俊樹 Special Band□11/27(日) 昭和音楽大学 テアトロジーリオ ショウワクインシー・ジョーンズ プレゼンツ アルフレッド・ロドリゲス・トリオ本田雅人BAND
2011年10月13日1967年の創設以来、ヨーロッパ最大級のジャズ・フェスティバルとして世界中のファンを魅了し続ける「モントルー・ジャズ・フェスティバル」が、今秋に川崎で開催されることが決定した。「モントルー・ジャズ・フェスティバル・イン・かわさき」のチケット情報1967年に創始者クロード・ノブスによりレマン湖畔の町モントルーで産声をあげた「モントルー・ジャズ・フェスティバル」。ジャズのみならず、ブルース、ロック、レゲエ、ソウル、アフリカや南米のワールドミュージックなど、多彩なジャンルの一流アーティストの競演が繰り広げられる世界最大級の音楽イベントだ。これまでの出演者には、マイルス・デイビスやアレサ・フランクリンをはじめ、フィル・コリンズ、BBキング、ボブ・ディラン、スティングやディープ・パープル、ブライアン・アダムス、シンプリー・レッド、サンタナなど著名なアーティストが名を連ねる。今秋川崎で行われるフェスティバルには、ジャコ・パストリアス・ビッグバンド MJFver、クインシー・ジョーンズ プレゼンツ アルフレッド・ロドリゲス ・トリオ、佐山雅弘、国府弘子など国内外の一流アーティストが集結する。「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき」は、11月22日(火)から27日(日)まで川崎市内のコンサートホールほかで開催。チケットの一般発売は、9月3日(土)10:00より開始となる。また一般発売に先駆け、チケットぴあでは先行抽選「いち早プレリザーブ」を8月25日(木)11:00より受付。■モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき・11月22日(火)洗足学園音楽大学 前田ホール[出演]ジャコ・パストリアス・ビッグバンド MJF ver、他・11月24日(木)CLUB CITTA’[出演]MJFシークレット・11月25日(金)川崎市教育文化会館[出演]佐山雅弘、他・11月26日(土)川崎市教育文化会館[出演]国府弘子、他・11月27日(日)昭和音楽大学 テアトロジーリオ ショウワ[出演]クインシー・ジョーンズ プレゼンツ アルフレッド・ロドリゲス トリオ、他
2011年08月19日2002年に脳溢血で倒れた後遺症から右半身不随となり、以降“左手のピアニスト”として新境地を開拓する舘野泉。その演奏生活50周年を記念し、記者会見が8月2日に東京都内で行われた。「館野泉 演奏生活50周年 記念公演」のチケット情報舘野泉は、東京藝大を首席卒業した1960年にデビュー。1964年よりヘルシンキに居を構え、日本と北欧5か国をはじめ世界各国で行ったコンサートは3000回以上、リリースされた録音作品は約100枚。特にシベリウスをはじめとする北欧の作曲家の作品への取り組みは、2006年にフィンランド政府より「シベリウス・メダル」を授与されているなど国際的評価も高い。2002年にフィンランドでのリサイタル中に脳溢血で倒れ、右半身不随となるも、2年余の闘病生活を経て、左手での本格的な演奏活動を開始。舘野泉自身のために書かれた新曲(左手のためのピアノ曲)ほかを演奏するリサイタルを各地で開催し、新境地を開拓している。今回の記者会見には、舘野泉ほか、トランペット奏者の北村源三、クラリネット奏者の浜中浩一、作曲家の末吉保雄(以上3人は舘野と藝大の同級生)、作曲家の吉松隆、舘野泉の現在唯一の弟子・平原あゆみが登壇。「今年もすでに45回のコンサートに行いました。病気をする前よりは数こそ減っていますが、活動は充実していますし、それには多くの作曲家の方々が左手のための新作を書いてくれることが非常に大きい。どの曲も非常に美しい作品ばかりですし、10月からの記念公演にも吉松さんと末吉くんが新曲を書いてくれます。恐らく、ふたりとも公演近くにならないと出来上がらないと思うけど(笑)。いまから楽しみですね。また同級生のクラリネットの浜中くんとトランペットの北村くんと、藝大卒業50年後に一緒に演奏できるのも嬉しく思うし、よい緊張感もあります」と舘野泉は記念公演への思いを語った。「2012年~13年には、左手のピアノ作品のシリーズを7夜に分けて開催したいと思っているんです。その時には77歳になっていますが、現役で頑張れるように努力していきたい」と今後への意欲も十分な舘野泉。演奏生活50周年記念公演は、11月10日(水)の東京オペラシティ公演など全国4公演を開催。チケットは発売中。また舘野泉の演奏生活50周年記念企画として、EMI ミュージック・ジャパンより『舘野泉EMIレコーディングス・コンプリートBOX(CD26枚組)』『舘野泉EMIレコーディングス・セルフ・セレクション』、エイベックス・クラシックスより50周年企画・第1作『記憶樹』が10月20日(水)にリリースされる。■舘野泉 演奏生活50周年 記念公演~彼のための音楽を 彼が弾く~「舘野泉左手の文庫」助成による 室内楽作品の新作世界初演□10月22日(金)札幌コンサートホール□10月26日(火)福岡銀行本店大ホール□11月10日(水)東京オペラシティ コンサートホール□2011年2月6日(日)いずみホール
2010年08月04日