ニコラス・ケイジとウィリム・デフォーがスリラー映画『Dog Eat Dog』で共演することになった。その他の情報原作は、エディ・バンカーによる同名小説。舞台はロサンゼルス。犯罪歴をもつ3人の男が、雇われて誘拐を試みるが、計画は思うように運ばず、追われる身となるという物語だ。監督は『アメリカン・ジゴロ』のポール・シュレイダー。撮影は、すでにクリーブランドで始まっている。ケイジは、最近、シュレイダーの『ラスト・リベンジ』に出演し、最新作『コンテンダー』が間もなく公開になる。デフォーは、『グランド・ブダペスト・ホテル』『きっと、星のせいじゃない』『ジョン・ウィック』などに出演している。『コンテンダー』11月28日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
2015年10月30日斎藤工と板谷由夏が10月23日(金)、第28回東京国際映画祭が開催中のTOHOシネマズ六本木ヒルズで、WOWOWの映画情報番組「斎藤工×板谷由夏 映画工房」放送200回を記念したトークイベントを行った。この日はトークイベントに加えて、番組でこれまで紹介してきたおよそ500本の映画から、斎藤さんが選んだニコラス・ウィンディング・レフン監督の『ドライヴ』、板谷さんが選んだジョン・カサヴェテス監督作『こわれゆく女』、そして、視聴者投票により選出された感動作『チョコレートドーナツ』の3本をオールナイト上映された。斎藤さんは『ドライヴ』に主演したライアン・ゴズリングを「女性のハートをつかんだ二枚目スターが、新たな表情を見せている」と絶賛。現在、同じ34歳で「僕なんて年収は2億分の一くらい。彼に比べたら、タクミの色気なんて安いもの。100均で売っている」と自虐的なコメントも飛び出した。また、飛び入り参加した『チョコレートドーナツ』のトラヴィス・ファイン監督が、来年夏にも東京・中野を舞台にした新作を撮影すると聞くと、斎藤さんは「スケジュール、空けておきます。現場の手伝いでも何でもします」と猛アピール。ファイン監督も「OK!」と前向きな姿勢を見せた。現在、中野でロケハンを行っているそうで、「もうすぐ脚本ができあがる頃。祖母、母、8歳の娘という三世代のアメリカ人親子が日本に引越し、人生が変わる物語です。その3人以外は、キャストもスタッフもほとんどが日本人になる予定」(ファイン監督)と説明していた。トークイベントの模様は、11月6日(金)に『ドライヴ』『こわれゆく女』『チョコレートドーナツ』と併せてWOWOWシネマで放送される。(text:cinemacafe.net)
2015年10月24日『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』『チャイルド44 森に消えた子供たち』と主演作が立て続けに公開され、2015年最もホットな俳優となったトム・ハーディ。その彼が、ライアン・ゴズリングの『ドライヴ』で知られる鬼才ニコラス・ウィンディング・レフンとタッグを組んだ2008年の衝撃作『ブロンソン』が、急遽劇場公開されることが決定した。舞台は1974年。19歳のマイケル・ピーターソンは有名になりたかった。だが、お手製の散弾銃を作り、郵便局を襲った彼はあっさりと捕まり、7年間の刑務所暮らしを宣告される。マイケルは自分を往年の名優チャールズ・ブロンソンの分身であると主張、そのキャラクターのまま、その後34年間に渡り刑務所生活を送ることに――。トムが『インセプション』に大抜擢される以前、イギリス史上最狂の犯罪者を演じた、ぶっ飛んだバイオレンスアクションとなる本作は、これまで日本ではDVDがリリースされていたものの、劇場未公開。リピーター続出の大ヒット作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』から、限定公開の日本未公開作『ウォーリアー』(’11)まで、一挙にハーディの主演作が公開された2015年、多くの「スクリーンで見たい!」という声に応える形で、本作も急きょ限定公開が決定。東京・新宿シネマカリテのDVDスルー作品を上映する企画“オト カリテ”にて、ワンコイン500円で上映されるという。2016年春にはレオナルド・ディカプリオ共演の『レヴェナント:蘇えりし者』も控えるトム・ハーディ。彼尽くしの1年を、本作で締めくくってみては。『ブロンソン』は11月7日(土)~11月13日(金)、新宿シネマカリテにて1週間限定でレイトショー公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月03日映画好きの俳優・斎藤工と板谷由夏、映画解説者の中井圭が映画の魅力を語り尽くす映画情報番組「斎藤工×板谷由夏 映画工房」。現在WOWOWにて放送されている本作だが、この度、10月22日(木)より開催される第28回東京国際映画祭で本作の放送200回記念イベントを開催することが明らかになった。東京国際映画祭開催期間中に行われる本イベントでは、、番組でこれまで紹介してきたおよそ500本の映画の中から、「斎藤工の1本」「板谷由夏の1本」、視聴者投票により選出された「あなたの1本」を上映する。斎藤さんの1本にはライアン・ゴズリングと鬼才ニコラス・ウィンディング・レフン監督がタッグを組んだ『ドライヴ』。板谷さんの1本は第47回アカデミー賞にノミネートされたジョン・カサヴェテス監督作『こわれゆく女』。あなたの1本には、公開当時、ミニシアター界の“台風の目”といわれ多くの人を魅了した感動作『チョコレートドーナツ』。そして窪塚洋介主演の『UGLY』を手掛けた柿本ケンサク監督を迎え、斎藤さん、板谷さんが製作総指揮を務めたショートムービー『ALL FOR CINEMA』を特別上映。本作には、主演で『GONIN サーガ』で大人の色気を振りまく安藤政信、ヒロイン役で『共喰い』の木下美咲が出演する。また本作の上映前には、斎藤さん、板谷さん、中井氏が登壇してトークショーも開催される。トークショーの模様は「WOWOWぷらすと」で会場から生配信するほか、11月6日(金)には上映作品と併せてWOWOWシネマで放送されるとのこと。「映画工房200回記念 みんなで選ぶこの1本 オールナイト上映会 in 東京国際映画祭」は、10月23日(金)21時よりTOHO シネマズ六本木ヒルズ・スクリーン2にてにて開演。第28回東京国際映画祭は10月22日(木)~10月31日(土)にて開催。(text:cinemacafe.net)
2015年09月07日エル・ファニングが『All the Bright Places』に主演することがわかった。原作は、今年出版された若者向けベストセラー小説。主人公の少女が、死を目の前にした少年から、生きることを学ぶ物語だ。監督は『チャック&バック』『グッド・ガール』のミゲル・アルテタ。その他の情報ファニングが出演した昨年の『マレフィセント』は、全世界で約7億5840万ドルを売り上げる大ヒットとなった。次回公開作は、今年11月北米公開予定の伝記映画『Trumbo』。主演はブライアン・クランストン。来年は、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の最新作『The Neon Demon』が控える。共演はキアヌ・リーヴス、ジェナ・マローン。文:猿渡由紀
2015年07月28日映画評論ユニットのお杉とB子。今回はライアン・ゴズリングの初監督作品を紹介してくれました。* **お杉:これ、ライアン・ゴズリングの監督デビュー作よ。去年のカンヌ映画祭で賛否両論だったの。B子:わかるわー!同じくカンヌで賛否が分かれたニコラス・ウィンディング・レフン監督の『オンリー・ゴッド』と同じ匂いがする。お杉:あの映画の主演だったライアンが、レフンに影響受けまくってるのがよくわかる。合掌。B子:経済破綻した街で屑鉄拾いをして暮らす青年ボーンズと母親の物語。社会の底辺の人々のサバイバルが描かれるの。お杉:でも、映像がとってもシャレオツ。デヴィッド・リンチっぽいよね。退廃的な映像美で映し出す社会の底辺ってシュールすぎ。B子:シュールといえばお金に困った母親が働きはじめる秘密クラブ。あれ、何?ステージで女が血まみれになったり、妖しい個室でお客と2人きりになったり。お杉:猟奇的なSMクラブかと思いきや、そうでもない。ある意味、謎が謎を呼んじゃいますっ!!B子:あの店を不健全と思わない私たちってイケナイ子?そこが気になって、本筋が頭に入らなかったわ。お杉:本筋はボーンズの成長でしょ。B子:…ああ、ライアンが自分を投影してるってことね。お杉:そうそう、よくある話よ。レフンの影響が大きすぎて収拾つかなくなってるけど。B子:監督第1作だからね。経験を重ねれば、きっといい監督になるわ。お杉:シアーシャ・ローナンとかエヴァ・メンデスといった人気女優を集められるのは立派。B子:撮影監督もギャスパー・ノエとのタッグで有名な人。知れば納得。お杉:好きな人にはたまらない世界ってことよね。B子:ライアンが「俺、アーティスト」って勘違いしないことを祈る♪◇製作・脚本・監督/ライアン・ゴズリング出演/イアン・デ・カーステッカー、シアーシャ・ローナンほか5月30日、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。※『anan』2015年6月3日より。(C)2013 BOLD FILMS PRODUCTIONS,LLC.
2015年06月02日『スター・ウォーズ』シリーズでアナキン・スカイウォーカーを演じたヘイデン・クリステンセンが、ニコラス・ケイジとW主演で切れ味鋭いソードアクションを披露する『ザ・レジェンド』。このほど、師弟関係となる2人の姿が凛々しいポスタービジュアルが解禁となった。12世紀。聖十字軍の屈強な騎士ガレイン(ニコラス・ケイジ)と、その弟子ジェイコブ(ヘイデン・クリステンセン)は無益な闘いの日々を抜け出し、極東の地・中国にたどり着いた。その地では、跡継ぎ争いから皇帝が長男シン(アンディ・オン)に暗殺され、シンの弟の皇子とその姉(リウ・イーフェイ)は命を追われる身となっていた。ひょんな出会いから、彼ら王族の用心棒となったガレインとジェイコブ。シンの脅威は止むことなく、絶体絶命の中、2人は彼らを迎え撃つ覚悟を決める。伝説の騎士と讃えられた“用心棒”は、一国の危機を救えるのか?一騎当千の活躍により「最強」の名を手に入れたはずの2人の十字軍騎士が、極東の中国で継承者争いに巻き込まれた王族の“用心棒”となる本作。『ラスト・サムライ』を始め、多くのハリウッド大作でスタント・コーディネートを担当してきたニック・パウエル監督が、初メガホンをとった。ガレイン役には、『リービング・ラスベガス』でアカデミー賞「主演男優賞」を受賞し、演技派俳優として不動の地位を築きながら、アクション作品にも果敢に挑み続け、『ラスト・リベンジ』『レフト・ビハインド』など今年も立て続けに主演作の公開が控えるニコラス・ケイジ。本作では、まさに自らの映画史を塗り替えるほどの“侠気”と濃度を込めた熱演を見せている。そして、師であるガレインと後に道を違えることになる相棒・ジェイコブ役には、『スター・ウォーズ』シリーズのアナキン・スカイウォーカーでお馴染み、同役でゴールデン・グローブ賞にもノミネートされたヘイデン・クリステンセン。渋みを増し、久しぶりのソードアクションを披露する。今回解禁となったポスタービジュアルでは、漆黒の甲冑を身にまとったニコラス、そしてW主演を務めるヘイデンが剣を構える姿が描かれている。十字軍という大義名分を掲げて繰り返される殺りくの日々に消耗し、一度は絶った闘争心。だが、2人の表情には、中国王朝の“用心棒”として再び闘うことを決めた覚悟が集約されているように見える。決して善人とは言えないが、それでも自らの居場所を求めて懸命に闘う彼らの姿は、現代を生きる我々にとっても胸を熱くさせるものがあるはず。侠気あふれる、2人のソードアクションにも期待が高まるところだ。『ザ・レジェンド』は6月12日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月15日昨年秋、北米でヒットした『ジョン・ウィック』の続編が作られることになった。主演のキアヌ・リーヴス、監督のチャド・スタエルスキ、脚本家のデレク・コルスタッドは全員、続編に復帰する。『ジョン・ウィック』その他の画像『ジョン・ウィック』1作目は、妻と愛犬を殺された主人公(リーヴス)がリベンジに挑むアクションスリラー。2000万ドルの中規模予算で製作されたが、全世界で8000万ドル弱を売り上げるスマッシュヒットとなった。リーヴスの次回作は、レニー・ゼルウィガーと共演する『The Whole Truth(原題)』。現在は、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の『The Neon Demon(原題)』を撮影中。共演は、エル・ファニング、クリスティーナ・ヘンドリックス、ジェナ・マローンら。『ジョン・ウィック』10月、TOHOシネマズ新宿ほか全国公開文:猿渡由紀Motion Picture Artwork (C)2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. (C)David Lee
2015年05月06日昨年ジェニファー・ローレンスと破局したニコラス・ホルトが、TVシリーズ「glee/グリー」のディアナ・アグロンと交際中のようだ。昨年春にジェニファーと2度目の破局を迎えた25歳のニコラスだが、以前から友だちだった3歳上のディアナと最近デートを重ねているという。イギリスの大衆紙「The Sun」では関係者が、2人はまだつき合い始めたばかりだが、とても気が合う様子だと語った。ディアナは目立つのを嫌うニコラスを気づかって、2人きりではなく大勢でパブに出かけるようにしていたのが、最近はあまり人目を気にせず親密な様子を見せるようになったという。ディアナは5月からロンドンで初舞台を控えて滞在中だが、彼女を訪ねてきたニコラスと夜出かけるのを何度か目撃されている。『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』で共演したジェニファーとニコラスは2010年から交際していたが、2013年1月に一度破局。『X-MEN:フューチャー&パスト』で再共演した同年7月頃からよりを戻したものの、翌年春に別れてしまった。ディアナは『アイ・アム・ナンバー4』で共演したアレックス・ペティファーや、リリー・コリンズの元カレのトーマス・コクレルなどと交際していたが、いずれも半年ほどで破局を迎えている。(text:Yuki Tominaga)
2015年04月10日『ドライヴ』『ブルーバレンタイン』などの印象的な役柄で人気の俳優ライアン・ゴズリングが、かねてからの夢であった監督デビューを果たした映画『ロスト・リバー』。このほど、幻想的な色彩の日本版ポスタービジュアルと予告編が解禁となった。経済破綻し、住人たちがほとんどいなくなった、とあるゴーストタウン。ボーンズ(イアン・デ・カーステッカー)は廃墟だらけの街でクズ鉄集めをしながら日々を暮していた。家は差し押さえ寸前で、街を去るか否かの選択を迫られたボーンズの母、ビリー(クリスティナ・ヘンドリックス)は、金のため怪しげなショーを行う店で働くことに。一方、ボーンズは近所に住むミステリアスな少女、ラット(シアーシャ・ローナン)と心を通わせていくが、彼女から聞いた湖底の街“ロスト・リバー”にまつわる謎めいた噂話に興味を持ち始める。だが、それを快く思わないギャングのブリー(マット・スミス)に目を付けられてしまい…。本作で、崩壊寸前の街で生き抜く人々と街に潜む謎を巡るダークファンタジーに挑んだ、ライアン“監督”。到着した予告編では、ライアンの独創的な世界観があますことなく表現されており、『スプリング・ブレイカーズ』や『ランナウェイズ』などで知られる撮影監督ブノワ・デビエが映し出す、妖しくも耽美な映像が印象的。また、ライアンの主演作『ドライヴ』でも楽曲を提供したジョニー・ジュエルの手掛ける繊細なエレクトロポップが、映像にさらなる深みをもたらしている。『ドライヴ』、そして『オンリー・ゴッド』でタッグを組み、ライアンの盟友ともいえるニコラス・ウィンディング・レフン監督は、自身の影響も色濃く映し出された本作に、「美しく、素晴らしい映画だ。いまも頭から離れない映像がたくさんある」と賛辞を送っている。『ロスト・リバー』は5月30日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月06日現在、映画『羊たちの沈黙』のスピンオフTVドラマ「ハンニバル」で猟奇殺人犯ハンニバル・レクターを演じ、大きな話題となっている“北欧の至宝”マッツ・ミケルセン。いまハリウッドで注目を集める“北欧男子”の第一人者でもある彼の映画主演最新作『悪党に粛清を』から、予告編が解禁となった。1870年代、アメリカ。デンマークから新天地アメリカへ渡った元兵士のジョン(マッツ・ミケルセン)は、開拓地で妻子を殺されてしまう。犯人を追いつめ射殺したジョンだったが、犯人が悪名高いデラルー大佐(ジェフリー・ディーン・モーガン)の弟だったことから怒りを買うことに。さらに、彼の情婦で声を失ったマデリン(エヴァ・グリーン)も巻き込み、それぞれの壮絶な復讐が始まった…。かつて、命の価値は駅馬車以下といわれたアメリカ・西部開拓時代。愛を奪われた男と声を失った女が非情すぎる“悪”に粛清を施す本作は、正式出品された2014年カンヌ国際映画祭で大絶賛され、世界中の映画祭でも熱狂をもたらした、かつてないウェスタン・ノワール。妻子を殺され復讐に燃える孤高の男には、『偽りなき者』でカンヌ国際映画祭「主演男優賞」を受賞したデンマークを代表する国際的俳優マッツ・ミケルセン。謎に包まれた悪党の情婦役には、『007/カジノ・ロワイヤル』でマッツとも共演、『300』シリーズでも知られるエヴァ・グリーン。さらに復讐の相手役を、人気TVドラマ「グレイズ・アナトミー」や「SUPERNATURAL/スーパーナチュラル」、映画『レッド・ドーン』のジェフリー・ディーン・モーガンが務める。解禁された予告編は、愛する者を失い、復讐という業を背負ったマッツとエヴァの、哀しみを押し殺すような抑制された演技が印象的。心優しき男が冷酷なスナイパーとして再び銃を手に取る様子には、誰も観たことのないウェスタン・ノワールを予感させている。同時に、ジェフリー演じる“悪役”の非情極まりない姿は、緊迫感をより増長させている。監督は、マッツと同じデンマーク出身で『キング・イズ・アライヴ』がカンヌ国際映画祭ある視点部門に正式出品されたクリスチャン・レヴリング。ラース・フォン・トリアーやスサンネ・ビア、トマス・ヴィンターベア、ニコラス・ウィンディング・レフンなど、素晴らしい才能を持つ映画監督を数多く輩出するデンマークから、また新星が誕生した。『悪党に粛清を』は6月27日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月04日ハリウッドを担う次世代のスター、ニコラス・ホルトとエル・ファニングが最強タッグを組み、近未来を舞台した新たなサバイバルアクションに挑む『マッド・ガンズ』。3月28日(土)の公開を目前に、ふたりの“結婚式”の本編映像が到着した。本作の舞台は、果てしなく続く干ばつの影響で、貴重な水をめぐる醜い争いが絶えない近未来。メアリー(エル・ファニング)、ジェローム(コディ・スミット=マクフィー)は、実り豊かな農場を甦らせることを夢見るアーネスト(マイケル・シャノン)と共に暮らしていたが、アーネストは突然謎めいた死を遂げる。隣家の青年フレム(ニコラス・ホルト)は、メアリーと結婚し、ジェロームの父親代わりとなるが、その内面には恐るべき歪んだ野心が渦巻いていて…。『X-MEN:フューチャー&パスト』などで知られ、今夏には『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の公開も控えるニコラス・ホルトと『マレフィセント』でオーロラ姫役を演じたエル・ファニング、『モールス』『マン・オブ・スティール』の個性派俳優マイケル・シャノンが存在感たっぷりに演じている本作。このたび解禁された劇中映像では、フレムとメアリーの結婚式のシーンがお披露目。荒廃した世界、男たちの世界で行われるささやかな結婚式は、本作の中でも貴重な瑞々しさあふれるシーンとなっており、オーロラ姫役で世界中を魅了したエルの美しい花嫁姿が披露されている。誓いのキスの後には、お互いのイニシャルを手に彫るという儀式も行われているのだが、幸せなふたりをとらえた美しい映像である一方で、どことなく不安を感じさせるようにも思える。SFのエッセンスをはらむ独特の世界観で、新たなるディストピアを描き出す意欲作となる本作。幸せそうな結婚式の後に待つ壮絶な顛末は、ぜひ劇場で確かめてみて。『マッド・ガンズ』は3月28日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マッド・ガンズ 2015年3月28日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開(C) 2014 Subotica Limited / Spier Films All Rights Reserved
2015年03月25日『ドライヴ』『オンリー・ゴッド』のデンマーク人監督ニコラス・ウィンディング・レフンの次回作に、エル・ファニングが主演することになった。キアヌ・リーヴス、クリスティーナ・ヘンドリックス、ジェナ・マローンらも出演する。タイトルは『The Neon Damon(原題)』。女性キャスト中心のホラー映画ということだが、ストーリーはわかっていない。撮影は今月末スタートする。ファニングの次回作は、ブライアン・クランストン、ダイアン・レインと共演する伝記映画『Trumbo(原題)』。ほかに、ナオミ・ワッツ、スーザン・サランドン共演のコメディ『Three Generations(原題)』も控えている。文:猿渡由紀
2015年03月18日『君に読む物語』『ドライヴ』『スーパー・チューズデー ~正義を売った日~』など、世界中の映画ファンの記憶に刻まれる演技を見せるライアン・ゴズリング。俳優としてハリウッドにしっかりと足跡を残しているライアンが、かねてから念願だった監督業に進出。第67回カンヌ国際映画祭映画「ある視点部門」で初上映された、その監督デビュー作『ロスト・リバー』が、日本で5月30日(土)より公開することが決定した。経済破綻をきっかけに、住民がほとんどいなくなったゴーストタウン。ボーンズ(イアン・デ・カーステッカー)は、廃墟だらけの街でクズ鉄集めをして暮らしていた。だが、生活は厳しくなるばかりで、家も差し押さえ寸前。あるとき、幼なじみのラット(シアーシャ・ローナン)から、街が衰退した原因は、貯水池を造るために“あるもの”を根底に沈めたせいだと聞かされる。ボーンズは真偽を確かめようと湖底の街“ロスト・リバー”を探索しようとするが、それを快く思わないギャングのブリー(マット・スミス)に目をつけられて――。ライアンといえば、“アツい思いを胸に秘め、言葉少なに、でも大胆に行動する男”がハマり役だが、実は現実生活でも“監督”という夢を胸に秘めていた。子役からショービズの世界で活躍するライアンは、熱狂的な映画ファン。自身の映画愛を注ぎ込み、満を持して描いたのが、湖に沈んだ街“ロスト・リバー”の謎をめぐって繰り広げられる、ミステリアスでファンタジックなこの物語だ。オマージュと創造性に満ちあふれた映像や、『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフン監督や巨匠デビッド・リンチなどの影響を感じさせるユニークな設定で、デビュー作とは思えない完成された世界観を創り上げている。もちろん、脚本もライアンが執筆した。また、ライアンのもとに集結したキャストも個性あふれる面々ばかり。荒廃した街でたくましく暮らす少年ボーンズ役は、TVドラマ『エージェント・オブ・シールド』の天才役で人気急上昇中のイアン・デ・カーステッカー。ミステリアスな幼なじみの少女ラット役は、ハリウッド若手女優の中で実力派No.1のシアーシャ・ローナン。ほかにも、TVドラマ『ドクター・フー』の11代目ドクターとして知られるマット・スミスや、『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』で共演し、ライアンのパートナーでもあるエヴァ・メンデスも出演している。ライアン念願の監督デュー作。彼のアツい思いをスクリーンから感じ取ってみて。『ロスト・リバー』は5月30日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月17日今夏、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の公開が控えるニコラス・ホルト、『マレフィセント』で注目を集めたエル・ファニングらが豪華共演を果たす『マッド・ガンズ』から予告編が到着。荒廃した近未来を舞台に、彼らが見せる命をかけた“復讐劇”の一端が明らかになった。果てしなく続く干ばつの影響で、貴重な水をめぐる醜い争いが絶えない近未来。渇ききった荒野の一軒家で、メアリー(エル・ファニング)、ジェローム(コディ・スミット=マクフィー)というふたりの子と暮らすアーネスト(マイケル・シャノン)は、ある日、謎の死を遂げる。悲しみに打ちひしがれるメアリーと結婚し、ジェロームの父親代わりとなったのは、隣家の青年フレム(ニコラス・ホルト)。だが、アーネストの遺志を継ぐかのように振る舞うフレムの内には、恐るべき野心が渦巻いていた――。ニコラス・ホルト、エル・ファニング、さらに『モールス』『猿の惑星:新世紀』で繊細な演技力を披露したコディ・スミット=マクフィーと、次世代のハリウッドを担う若手スター3人と個性派マイケル・シャノンの豪華共演が実現し、“水”を求めて争う近未来の世界を描く本作。解禁された予告編では、水が枯渇し、荒廃した世界で生き残りを賭けて戦う男たちの姿が、冒頭から映されている。だが、エルとコディ扮するメアリー&ジェローム姉弟の父親が、ある日突然、志半ばで謎めいた死を遂げてから事態は一変。まだあどけなさの残るジェロームが、ニコラス演じる青年フレムの秘密に気づいたとき、彼に銃を向ける…。映像では、バイクを駆るニコラスの姿や、エルとの初々しい結婚式のシーンもお披露目。近未来を思わせるメカも登場してはいるものの、取り乱して泣き崩れるエルの姿は、荒廃した世界での壮絶な復讐劇を予感させている。『マッド・ガンズ』は3月28日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月08日トム・ハーディ主演『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に抜擢されたニコラス・ホルトと『マレフィセント』のエル・ファニングのハリウッドを担う次世代スターの最強タッグが実現した映画『マッド・ガンズ』(原題:YOUNG ONES)。その日本公開が、3月28日(土)に決定し、ただならぬ様相の場面写真が到着した。果てしなく続く干ばつの影響で、貴重な水をめぐる争いが絶えない近未来。渇ききった荒野の一軒家で、メアリー(エル・ファニング)、ジェローム(コディ・スミット=マクフィー)というふたりの子と暮らすアーネスト(マイケル・シャノン)は、かつての実り豊かな農場を甦らせることを夢見ていた。そのアーネストがある日突然、謎めいた死を遂げてしまう。悲しみに打ちひしがれるメアリーと結婚し、ジェロームの父親代わりとなったのは隣家の青年フレム(ニコラス・ホルト)だった。だが、アーネストの遺志を継ぐかのように振る舞うフレムの内には、恐るべき歪んだ野心が渦巻いていた…。荒廃し“乾いた”近未来の世界で、宿命的に幕を開ける生き残りを賭けた復讐劇を描いたサバイバルアクションとなる本作。メインキャストには、『X-MEN:フューチャー&パスト』など大作への出演が相次ぎ、今夏には『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の公開も控えるニコラス・ホルト、『マレフィセント』の美しく芯の強いオーロラ姫役で世界中を魅了したエル・ファニング、そして『モールス』でクロエ・グレース・モレッツの相手役を務め、『猿の惑星:新世紀』でも繊細な演技力を披露したコディ・スミット=マクフィーと、ハリウッドの次世代を担う若手スター3人が集結。さらに、『マン・オブ・スティール』のゾッド将軍役や『テイク・シェルター』などで知られる個性派俳優マイケル・シャノンが、若き3人と濃密なアンサンブルを繰り広げ、SFのエッセンスをはらむ独特の世界観で新たなるディストピアを創りあげている。『マッド・ガンズ』は3月28日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月27日『ドライヴ』『オンリー・ゴッド』のニコラス・ウィンディング・レフンの次回作が『The Neon Demon(原題)』と発表された。本作は、L.A.を舞台にしたホラー映画で、出演は主に若い女性たちだそうだ。脚本は、レフンとメアリー・ローズが共同執筆した。企画を思いついた背景としてレフンは、「ある朝、起きてみたら、自分が女性たちに囲まれていることに気づいた。そこから、恐ろしい美女についての物語のアイデアが生まれた」と語っている。まだキャスティングは明らかになっていないが、撮影は来年の4月から6月頃にL.A.で開始する予定。レフンは『ドライヴ』でカンヌ映画祭の監督賞を受賞。『オンリー・ゴッド』もカンヌでプレミア上映されている。文:猿渡由紀
2014年11月04日全米のみならず、日本中をも震撼させた『サプライズ』の監督&脚本コンビが、「ダウントン・アビー」のイケメン英国俳優ダン・スティーブンスを主演に迎えて贈る『ザ・ゲスト』。先日行われた第39回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門にも出品され話題を席巻した本作から、ついに衝撃の予告編映像と、劇中ビジュアルが解禁となった。ハロウィン間近、ある家族のもとに戦死した息子の戦友を名乗る、容姿端麗な“訪問者”デイヴィッド(ダン・スティーブンス)がやってくる。彼はあっという間に一家に溶け込み、彼らそれぞれが抱える問題を解決していくが、美しい顔をしたこの男には、想像を超えた“裏”の顔があった――。本作は、各国で反響を呼んだ『サプライズ』の監督アダム・ウィンガードと脚本サイモン・バレットのコンビが再び放つ“アンノウン”スリラー。9月17日(現地時間)にひと足早く公開された全米では、映画評論家による映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」で94%という高評価(10月5日現在)を獲得。ライアン・ゴズリング主演の『ドライヴ』『オンリー・ゴッド』でメガホンをとったニコラス・ウィンディング・レフンは、本作を「脚本、演技、音楽、どれも文句なしに素晴らしい」と大絶賛しており、主演を務めたダンとはプライベートでも親交の深いベネディクト・カンバーバッチも「彼の映画は最高だったよ!」とコメントするなど、熱狂者が続出。しかも、アダムとサイモンは、イ・ビョンホン、チェ・ミンシク共演の韓国映画『悪魔を見た』(キム・ジウン監督)のハリウッド・リメイク版で監督&脚本をそれぞれ務めることが発表されており、いまや映画界全体が一目置くクリエーター・コンビだ。また、本作でミステリアスな帰還兵・デイヴィッドを演じたダンは、NHKでも放映されていた英国貴族の愛憎ドラマ「ダウントン・アビー」や、大ヒットシリーズの最終章『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』、リーアム・ニーソン主演のサスペンススリラー『A Walk Among the Tombstones』(原題/全米などで公開中)にも出演する英国男子。端正な顔立ちと透き通る青い目、そして鍛え上げられた筋肉美までも披露しながら、“裏”の顔を持つ魅惑的なキャラクターを見事に体現。到着した予告編も、彼が演じるデイヴィッドが優しい笑顔を浮かべながら、ある一家のもとにやってくるシーンから始まる。礼儀正しく、手先も器用なデイヴィッドは何かと頼りになり、家族は彼に信頼を寄せていくが、次第に周囲で奇妙な事件が起こりだし、少しずつ彼の“裏”の姿が明らかになっていくのだ。そして、予告編映像の後半では、スピード感たっぷりの前半部とはガラリと雰囲気が変わり、バッハの「G線上のアリア」が不協和音で流れ、一転して不穏な空気に。新たに到着した場面写真でも、デイヴィッドがバーで不良をボコボコしていたり、銃をぶっ放していたりと、ただごとではない様子。この訪問者=ゲストの“裏”にはいったいどんな顔があるのか!?まずはこちらの映像からその衝撃をご覧あれ。『ザ・ゲスト』は11月8日(土)よりシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月06日2011年の『X-MEN :ファースト・ジェネレーション』での共演がきっかけで交際を始め、今年1月に破局したジェニファー・ローレンスとニコラス・ホルトだが、破局の後もいい関係を続けているらしい。今年の激しいショー・レースでのジェニファーの圧勝に、ニコラスは祝福のメッセージを送っている。ジェニファーがアカデミー賞主演女優賞に輝いた事に対して「僕は彼女の偉業にとてもとてもハッピーな気持ちだよ。自分のことのようにドキドキしているんだ」とコメント。そして映画『世界にひとつのプレイブック』についても「素晴らしかった」とベタ褒め状態。またアカデミー賞に先立って行われた全米映画俳優組合賞での勝利についても「彼女がとても誇らしい」と話していた。そんなニコラスについて、ジェニファーは「ニコラスは、私の親友。できれば彼も私のことをそう思っていてほしいと思うわ。一緒にいてとても楽しいし、誰よりも私を笑わせてくれる人なの」とコメントを残している。23歳のニコラスと22歳のジェニファー、若い2人のお互いを支えあう関係、なんとうらやましいことだろう。(C) Getty Images(text:Mieko Nakaarai)■関連作品:世界にひとつのプレイブック 2013年2月22日よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C) 2012 SLPTWC Films, LLC. All Rights Reserved.
2013年02月28日ニコラス・ケイジが、シルヴェスター・スタローン、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガーら豪華アクションスターが共演する話題作『エクスペンダブルズ』シリーズの第3作目『The Expendables3』(原題)に出演することが決定した。プロデューサーのアヴィ・ラーナーによれば、同作にはニコラス以外にも第1作目で武器商人・トゥールを演じ第2作目で降板したミッキー・ロークが再び同役でカムバックする可能性もあるとのこと。ラーナー氏は「トータル・フィルム」誌に、「今回ニコラス・ケイジを迎えるよ。それにもしミッキーがあんまりクレイジーでなければカムバックもあり得るね。僕はミッキーが好きなのさ。それに元からのキャストももちろん続投するよ」と明かしている。また同作の製作陣は、2010年12月から脱税の罪で服役中のウェズリー・スナイプス(『ブレイド』シリーズ)が3年の服役期間を終えて出所すれば、彼をシリーズ3作目に迎える意欲を見せている。ラーナー氏は同誌に「我々はウェズリー・スナイプスが刑務所から出てきたら、キャストに迎えたいと思っているんだ」と付け加えた。さらに、13日(現地時間)にロンドンで行われた『エクスペンダブルズ2』のプレミアでは、ラーナー氏は「BANGショービズ」に「クリント・イーストウッドやハリソン・フォードと交渉を始めたところなんだ。スティーヴン・セガールについてはまだ分からないな」と語っていた。■関連作品:エクスペンダブルズ2 2012年10月20日より全国にて公開© 2012 Barney’s Christmas, Inc.ゲットバック 2012年11月10日より新宿ミラノ、ユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国にて公開© 2012 MEDAL PRODUCTIONS, INC.
2012年08月15日アクションスターが一同に集まる『エクスペンダブルズ』が、2作目の公開を待たずして、3作目の準備に入っているようだ。すでに、ニコラス・ケイジが出演を承諾、クリント・イーストウッド、ハリソン・フォードにもアプローチがかかっているという。シルベスター・スタローンが主演、脚本、監督を兼任した2010年の『エクスペンダブルズ』には、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ミッキー・ローク、ドルフ・ラングレン、エリック・ロバーツらが出演したほか、アーノルド・シュワルツェネッガーとブルース・ウィリスもカメオ出演。今週17日(金)から北米公開となる『エクスペンダブルズ2』には、シュワルツェネッガーとウィリスがより本格的に出演するほか、リアム・ヘムズワース、チャック・ノリス、悪役でジャン=クロード・ヴァン・ダムが新登場する。プロデューサーのアヴィ・ラーナーは、すでに3作目の準備に入っているらしく、「ニコラス・ケイジが承諾してくれている。クリント・イーストウッド、ハリソン・フォードとも話をしているし、刑務所から出てきたらウェズリー・スナイプスにも出てほしい」と語っている。また2作目には登場しなかったロークも呼び戻したいと考えているようだ。2作目はスタローンから代わってサイモン・ウェストが監督を担当。アクションも1作目を上回るが、意外にもコメディのニュアンスが強く、夏にふさわしい娯楽作品に仕上がっている。日本では10月20日(土)に公開される。文:猿渡由紀
2012年08月14日今年で俳優生活30周年を迎えるニコラス・ケイジの主演最新作『ハングリー・ラビット』の日本公開を記念して行われた投稿企画“祝!ニコラス・ケイジデビュー30周年がんばれ!ニコラスキャンペーン”の審査結果がこのほど発表された。その他の写真本企画は、投稿者から“ニコラス・ケイジへの愛があり、見た人も思わずニコラスを応援したくなる一言”を募集して、優秀者を表彰しようというもの。審査は日本公開前に実施され、「ジョージ・クルーニーより濃く、ブルース・ウィリスより困り顔、それがニコラス・ケイジ!新作『ハングリー・ラビット』哀愁漂うアクションに期待」というコメントが、ぴあ映画生活部門のグランプリに輝いた。ちなみに映画公式サイトには、自分の名前を入力すると“名前 LOVE NICOLAS”というフレーズが入ったステッカー画像を作成することができる特設ページが新設された。作成した画像はそのままTwitterやFacebookに投稿することもできる。本作は、平凡な暮らしを送っている穏やかな高校教師のウィル(ケイジ)が、何者かに暴行されてしまった妻の仕返しをするために、謎の男に“代理殺人”を依頼したことを機に、想像を絶する戦いに巻き込まれてしまう姿を描くサスペンス・アクション。『世界最速のインディアン』や『バンク・ジョブ』を手がけた名匠ロジャー・ドナルドソンが監督を務めている。『ハングリー・ラビット』公開中
2012年06月20日3回にわたり俳優ライアン・ゴズリングの魅力に迫っていく連載インタビュー、最終回を飾るのは現在公開中の『ドライヴ』でメガホンを握ったデンマーク出身の若き鬼才、ニコラス・ウィンディング・レフン。ライアンに演じてもらうために、名もない“ドライバー”という孤高のヒーローを創り上げた監督に、ライアンとの出会いから、2人がこの映画に込めた「男のロマン」まで語ってもらった。2人の出会いはライアンからのラブコールから始まった。元々、ジェイムズ・サリズの同名小説を原作にした脚本を読んで気に入っていたライアンが、その監督にかねてより目をつけていたレフン監督を指名したのだ。だが出会った当時、監督は最悪のコンディションにあったという。「風邪で高熱を出してしまって。ライアンと待ち合わせていたレストランにも四つん這いになって行かなければならなくて(笑)。彼との食事中も気のない返事ばかりだったんだ。それで辛くなって帰りに彼にホテルまで車で送ってもらったんだけど、ライアンは無言で運転していて、車内には気まずい沈黙が流れていて…。僕は仕事で妻と子供にも会えないし、おまけにハリソン・フォードの作品も思うようにいかないこと(当時進行していた作品で、主演のハリソンが死ぬ設定に異を唱え、監督は降板した)が頭をめぐって涙が出てきたんだ。それで車窓から外を眺めていたら、ロスの高速の夜景が広がっていて、BGMには『REOスピードワゴン』が流れていて、ライアンが運転していた。その全てが良くて、この映画を撮りたいと思ったんだ」。哀愁漂う風景とライアンの運転する寡黙な姿が合わさった瞬間に、ドライバーという男が誕生したのだ。そして、本作の最大の見どころであるドライバーの“涙”も、きっとここから生まれたのだろう。それにしてもこのドライバー、名前もなければどこから来た者なのかも分からない。敢えて語らないことに、監督は何を意図したのか?「引き算をすることによって観客は謎を深め、より意味を汲み取ろうとする。彼にセリフがほとんどないという設定も、孤独な存在にするというより、彼をより謎めいた存在にしたかったから。言葉を発しない寡黙な男にすれば、彼がやること成すことに何か意味があるんじゃないかと思うわけ。ただ自分なりにしか彼を理解できないんだけど、それがより彼を面白くするんだよね」。だが、当のライアンにとってこの名もない男を演じるのには試練が伴ったよう。「全体の撮影期間が7週間というハードスケジュールの中、カーチェイスのシーンは2日間くらい、車中のシーンに至っては全部1日で撮ったんだ。ライアンにただ一つ言ったのは、『全部、内に秘めていてくれ』ということ。感情を表現しなくていいと。なぜなら行動を通して、感情が全て伝わるはずだから。でもやっぱりすごく大変だったよ。ライアンが時々感情がこぼれそうになったときは、ライアンのそばに行ってハグをしてあげたよ(笑)。彼が諦めるまでハグしてたよ。諦めてくれたところで、『神に誓って感情を出さないように』と言ったんだよ」。2人の間にある愛を感じさせる微笑ましいエピソードだが、そんな2人が創り上げたドライバーの内にある“愛”こそが観る者を締めつけて離さない。ドライブという“動”を通して彼が魅せる“静”なる、でも狂おしい愛。監督は語る。「ドライバーというのは、常に動き続かなければいけない人間だった。だけどヒロインのアイリーン(キャリー・マリガン)と出会って、それまで動かなければ息ができなかったのが、“動かなくても息ができるんだ”という感覚に彼は陥る。でもそれは長く続かなくて、彼女の夫が釈放されたことによって、彼はまた動的な存在にならざるを得ないんだ」。ドライバーは監督にとっての「男のロマン」?そう尋ねると「もちろん!どんな男だって愛する女性を悪の手から守りたいものだよ」という監督。実は、ラブストーリーが好きでよく観るそうで「ロマンティックな映画を観ると、すぐ泣いてしまうんだ。お気に入りのラブストーリーは『Brief counter』(’45)。『プリティ・ウーマン』(’90)も大好きだよ」という意外な一面も。言っておくが、本作は正真正銘の純愛ラブストーリーだ。ぜひ、この激しく心揺さぶる深い「愛」を受け取ってほしい。ちなみに、本作を通して深く結ばれたライアンとは、既に2作目となる『Only God Forgives』(原題)をタイ・バンコクで撮影している。共演はクリスティン・スコット・トーマス。復讐劇を軸にしたアクション映画のようだが、詳細は未だ明かされていない。「『ドライヴ』の前から脚本を書いていた作品なんだけど、ライアンの役は観てからのお楽しみだよ。ラブ要素も少しあるよ。僕は何となく分かっているけど、まだまだお楽しみに…」。今度は、2人がどんな化学反応を起こしてくれるのか、楽しみで仕方がない。■関連作品:ドライヴ 2012年3月31日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 Drive Film Holdings, LLC. All rights reserved.■関連記事:男も女も惚れこむ!『ドライヴ』ライアン&キャリーの新ビジュアル公開俳優ライアン・ゴズリングに迫る!vol.2運命に翻弄される“正義”の若き野心家俳優ライアン・ゴズリングに迫る!vol.1『ドライヴ』で魅せる“謎”の男シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?今までにないほどにクール!ライアン・ゴズリング主演『ドライヴ』試写会に20組40名様ご招待
2012年04月04日ライアン・ゴズリングが昼と夜で別の顔を持つ天才ドライバーを演じた衝撃のクライム・サスペンス『ドライヴ』。カンヌ映画祭監督賞を受賞した本作の監督、ニコラス・ウィンディング・レフンのオフィシャルインタビューをお届けする。●作品ができあがったときの印象カーチェイスや車がたくさん登場する映画にすばらしいものは存在するが、なんとなく、この映画は違うように感じたんだ。機械的にチェイスするだけではなく、他とは違うチェイスが必要だと感じた。この映画のチェイスシーンは、車同士が追いかけあっているというよりも、“ドライバー”が感じている精神的状況を反映している。●ライアン・ゴズリング演じる“ドライバー”はどのような人物ですか?映画に登場する“ドライバー”は、半分人間で半分機械のような存在だということもできるが、彼は自分が恋に落ちるまで、その違いを分かっていないんだ。その過程で機械が最終的に人間的な面を乗っ取ってしまう。機械であることが“ドライバー”の本来あるべき姿であるため、それはある意味、良いことでもある。彼がどういう人物かというのは、難しい質問だ。私の映画は、いつも私の一部だからだ。ライアンが演じることで、ライアン的な要素がたくさん入っているのは確かだ。だからライアン・ゴズリングと私の結婚のようなもので、大きな二面性がこのキャラクターには内包されているのかもしれない。彼にも2つの面があり、我々2人の間で進化しつづけるキャラクターだ。●キャリー・マリガン起用の理由最初はラテン系の女優を探していて、有名、無名を問わず、すばらしい女優さんにたくさん会った。しかし、ずっと何かが違う気がしていたんだ。その時に、キャリー・マリガンが興味を持ってくれて、挨拶に来てくれた。彼女には会ったことがなく、映画も見たことがなかったが、妻や母が、彼女はすばらしい女優だと言っていたよ。彼女が部屋に入ってきた瞬間、彼女こそが探していた女優だと感じたんだ。キャリーが来てくれて、自分が適任だと言ってくれた。まさに彼女の言うとおりで、その通りになったよ。●アルバート・ブルックスについてアルバート・ブルックス以外では、ブライアン・クランストンが一番起用したかった役者だ。予算のめどが付きそうになった時、「ライアン以外で誰を映画に使いたいか?」を考えた。ブライアンについては、鷹が獲物を狙うように、逃がしてはならない存在だった。●カーチェイスシーンについてはどのようなイメージで作ったのですか?この映画の3つのカーチェイスシーンは基本的に、“ドライバー”が何を目指しているかのメタファーなんだ。最初のカーチェイスの場所はステイプルズ・センターだが、すべてがコントロールされた状況で、計画通りに進む、マシーンのようなアプローチだ。2番目のチェイスシーンは、質屋での襲撃が失敗して、“ドラkイバー”が予定外の行動で“スタンダード”を助けようとする。本質的には、“アイリーン”を助けようとしているんだ。板ばさみの状況で、不意をつかれて、追いかけてくる車を振り切ろうとしている。3番目のチェイスシーンは、「一線を越えた」ような、クレイジーな感じだ!彼は追跡者を忍者のように追っている。「忍者シーン」とでも呼びたくなるような状況だ。「隠密行動」で近づき、彼を殺そうとするんだ。それぞれのカーチェイスは彼の心理状態と連動している。私は車は好きだけど運転しない。運転免許を持っていないんだ。免許試験に8回も落ちて諦めた(笑)。そのせいで、車の映画を違った見方にせざるを得なかった。だからカーチェイスを模倣することから始めたんだと思う。自分が車を運転しないから、車を運転することに興味がないんだ。スピード感は好きだけど、この映画は、車の移動スピードとは別のスピード感の恩恵を受けているように感じる。私が映画を作る時は、いつも前作とは違うものを作るようにしている。「『ドライヴ』は一体どんな映画なんだ?」というと、本質的には、LAに来て、LAのルールに従って、映画業界に関する映画を作ったという感じだ。映画製作や、映画業界の人たち、スタントや映像マジックなどは、この映画の一部だ。それらの要素がすべて加わって、とても不思議な世界を作り出している。この映画は、とても「動きのある」作品だ。動きといっても、車を運転することだけではなく、キャラクターの心の動きだ。ライアンと私のやり方や、映画を作りたいと思う理由は、ある意味同じさ。私は、ライアンがとても好きなんだ。我々にとって映画を作ることは、肉体的というよりも、精神的な冒険だね。彼と会った時、我を忘れるくらい嬉しかったけれど、お互いに刺激しあえると感じた。おそらく、映画製作において最高なことの一つが、お互いに影響しあえることだと思う。話し出したら収拾がつかなくなるから、ライアンとは映画作りに関する話はやめて、その場の流れに任せることにした。私の妻も子供も彼のことが大好きで、彼の母親は私のことを気に入ってくれているから、我々の周囲はうまくバランスが取れている。私達は多くの点で似ている。やりたいことも同じで、映画を作っていく上でのモチベーションの上げ方も同じだし、趣味も共通点が多い。だから「さよなら」を言うことはなく、「また次の作品で会いましょう」と言ったんだ。作品情報『ドライヴ』監督:ニコラス・ウィンディング・レフン出演:ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン、ブライアン・クランストン、クリスティーナ・ヘンドリックス、ロン・パールマン、オスカー・アイザック、アルバート・ブルックス配給:クロックワークス公開中
2012年04月03日ライアン・ゴズリングが昼と夜で別の顔を持つ天才ドライバーを演じたクライム・サスペンス『ドライヴ』が31日(土)から日本公開されるが、先日、PRのために来日したニコラス・ウィンディング・レフン監督がインタビューに応じた。その他の写真本作は、昼はカースタントマン、夜は強盗を逃すプロの“逃し屋”を営むドライバーの男(ゴズリング)が、同じアパートに住む子連れの女性アイリーン(キャリー・マリガン)と偶然に出会い、恋をしてしまったことから、裏社会との凄惨な争いに巻き込まれていく姿をスタイリッシュな映像で描いた作品だ。レフン監督は、デンマーク出身でアメリカで映画を学び、自国と米国の両方で新作を発表する気鋭の映画作家。本作でカンヌ映画祭監督賞を受賞し、ゴズリングと再タッグを組む新作も進行中だ。「ライアンは多くの優れた資質をもっているが、特筆すべきはセリフを用いることなく幾多の感情を表現できること。稀有な才能だろうね」。だからレフン監督は本作で、ゴズリング演じる主人公に必要最低限のセリフしか与えなかった。「撮影中はライアンにもキャリーにも『ムダに動かないでくれ』とリクエストした。喋れない、動けない状況を作り出すことで、俳優のテクニックをそぎ落として、彼らの中にある純粋なものを引き出したかったんだ。僕は観客が絶対に飽きないものは“純粋さ”だと思っている。僕のポリシーは“less is more”。ときには“nothing is everything”とさえ思ってるよ」。レフン監督のポリシーはセリフだけでなく映画全体におよんでいる。映画『ドライヴ』ではムダな説明セリフや描写は切り捨てられ、表現の“省略”を効果的に用いることで観客を物語にひきつける。「芸術にはサブリミナル的な要素が重要だと思う。観客のために少しのミステリーが残らないとね。だから“表現の省略”が重要な意味を持つんだ。映画は何が“見えるか”ではなく、何が“見えないか”が大事なんだ」。孤独に生きてきたドライバーの男は一体、何を想うのか? そして物語はどこへ向かうのか? レフン監督の巧みな演出に乗せられて観客はラストシーンまで一気に走りきることになるだろう。ちなみに本作には何か所か、目をおおいたくなるようなショッキングな場面が登場するが、どうやらそれは監督のお気に入りの1本が関係しているようだ。「好きな映画はたくさんあるが、14歳の時に観たトビー・フーパーの『悪魔のいけにえ』ほど印象に残っているものはない。あの時に初めて映画は“アート”なんだとわかったんだ。だから僕の撮る映画は必ずどこかに『悪魔のいけにえ』の要素や影響が入っていると思うよ」。『ドライヴ』3月31日(土)より、新宿バルト9他全国ロードショー
2012年03月30日ライアン・ゴズリングが昼と夜で別の顔を持つ天才ドライバーを演じたクライム・サスペンス映画『ドライヴ』が31日(土)から日本公開されるにあたり、本作に出演しているアルバート・ブルックスのコメントが届いた。その他の写真本作は、昼はカースタントマン、夜は強盗を逃すプロの“逃し屋”を営むドライバーの男(ゴズリング)が、同じアパートに住む子連れの女性アイリーンと偶然に出会い、恋をしてしまったことから、裏社会との凄惨な争いに巻き込まれていく姿をスタイリッシュな映像で描いた作品。ブルックスは、スポーツ・ライターやコメディ・ショーの脚本家・演出家など風変わりな経歴を持ち、俳優だけでなく監督や脚本家としても活躍する才人で、本作では主人公のドライバーに資金援助を申し出るマフィアの幹部バーニー・ローズを演じている。彼は自身が演じた役について「金儲けのために合法的なことから非合法的なことまでやって生きてきた人物。彼は、自分とは直接関係していない出来事が原因で追いつめられ、最終的に“檻に閉じ込められた野獣”のような行動に出る」という。本作のメガホンをとったのは、デンマーク出身のニコラス・ウィンディング・レフン監督。緻密な映像設計と大胆な描写で観客に“衝撃”を与えてきた鬼才だ。ブルックスは「ニコラスのやり方はとても独特だと思うよ。15人の映画監督がカーチェイスを撮影したら、13人は同じものになるけど、2人はまったく違ったものになる。ニコラスは、その2人の監督のひとりだ」と、メリル・ストリープやシャロン・ストーンを主演に迎えて監督作を手がけてきたブルックスもレフン監督の才能を絶賛。彼が映画『ドライヴ』でどんな手腕を見せてくれるのかも気になるところだ。『ドライヴ』3月31日(土)より、新宿バルト9他全国ロードショー(C)2011 Drive Film Holdings, LLC. All rights reserved.
2012年03月28日繊細でいて、静かなる狂気と野心を秘める男――。静と動のギャップが、この男には似合う。いまハリウッドで最も注目される演技派俳優、ライアン・ゴズリング。その名を一躍押し上げた『きみに読む物語』から『ラースと、その彼女』、『ブルーバレンタイン』と、惜しみない“愛”を魅せ女性の心を掴んできた彼の、新たなる魅力が発見できる2作がまもなく公開となる。その2作とは、『ドライヴ』と『スーパー・チューズデー~正義を売った日~』。公開に先駆けて、3回にわたり俳優ライアン・ゴズリングの魅力に迫っていく。映画『ドライヴ』でライアンが演じるのは、名のない“ドライバー”。昼はカースタントマンとして、夜は強盗の逃走を請け負う運転手として、その巧みなドライブテクニックを駆使する職人である。どんな過去を歩んできたのか、なぜドライバーになったのか、一切説明のなされないところに、ライアンは惹かれたという。「“ドライバー”というキャラクターで重要なのは、『謎めいている』ということなんだ。原作では彼の過去のストーリーがもっと具体的に描かれているけど、映画では全くの謎に包まれたキャラクターとして演じたんだ。観客は彼がどういう人物なのか、それぞれに思うことがあるはずだよ。逆に言えば、彼の人となりについては観客に委ねるのが一番だと思う。だから、あまり多くを語りたくないんだ。僕が話す“ドライバー”の印象は、僕が思っていることでしかないからね。演技や役柄に自分なりの意見を入れすぎてしまうと、それが『観客を導く』という結果になってしまう。つまり観客のイマジネーションを潰してしまうことに繋がりかねないんだ。だから、自分の意見を言うことに重きを置きすぎないことが大切だと感じているよ」。一切の感情を伏せ、機械的に仕事に徹する寡黙なドライバーは、人妻アイリーン(キャリー・マリガン)に恋に落ちたのをきっかけに、内に秘めていた感情を爆発させる。愛する女性を守るため、危険な裏社会の抗争にひとり身を投じていく彼のストイックな姿には、哀愁漂うものがある。「僕がこの映画でニコラス(ニコラス・ウィンディング・レフン監督)と組んだ当初は、本当に大まかな脚本しかなかったんだ。とても良い脚本だったけれど、ニコラスと僕はファンタジーの要素を追加していき、まるで夢の中の出来事のような作品にしていった。夢と言っても、悪夢だよ。悪夢に変わっていくような夢なんだ。ニコラスと僕が最初にやったのがその作業だね。その後、キャリー・マリガンやアルバート・ブルックスたちが参加してきて、それぞれのキャラクターの詳細を決めていった。“ドライバー”は登場人物の誰と比べても“特異”だったから“ドライバー”に関しての詳細は、撮影も終盤に差し掛かった頃から決めることが多かったんだ。映画の撮影はほとんどが脚本に合わせて撮っていこうとするものだけど、ニコラスはそういったやり方を嫌っていたし、僕らもそれに賛同していた。だからこの映画に参加して、現場の状況や感覚に応じて臨機応変に作っていったのは、とても良い経験だった」。一人で孤独に生きてきたドライバーの中に芽生えた、愛の結末とは――。この珠玉のラブストーリーの中で、彼が魅せる感情と衝動の爆発、そして一筋の涙にぜひ注目してほしい。ライアンに本作の魅力について語ってもらった。「この映画には夢のような要素があり、こういったジャンルとしては珍しい。ある種、非現実的な要素も多くあって、とてもユニークだと思う。僕は個人的に日本で大ヒットする気がしているんだ(笑)。ジョークではないよ。この映画の本質が、どこか日本人の人となりに通ずる点があると思うんだ。そういった点に注目してほしいね」。■関連作品:ドライヴ 2012年3月31日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 Drive Film Holdings, LLC. All rights reserved.■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?今までにないほどにクール!ライアン・ゴズリング主演『ドライヴ』試写会に20組40名様ご招待鑑賞後には女子はイチコロ?ライアン・ゴズリングインタビュー動画が到着ジョージ・クルーニーが一歩リード?オスカー前哨戦の火蓋が落とされる!
2012年03月18日ライアン・ゴズリングが昼と夜で別の顔を持つ天才ドライバーを演じたクライム・サスペンス『ドライヴ』が31日(土)から日本公開されるが、先日、PRのために来日したニコラス・ウィンディング・レフン監督の口から「免許試験に8回落ちた」という衝撃の発言が飛び出した。その他の写真本作は、昼はカースタントマン、夜は強盗を逃すプロの“逃し屋”を営むドライバーの男(ゴズリング)が、同じアパートに住む子連れの女性アイリーンと偶然に出会い、恋をしてしまったことから、裏社会との凄惨な争いに巻き込まれていく姿をスタイリッシュな映像で描いた作品。タイトルどおり、劇中にはド派手なカークラッシュや、華麗な自動車スタントが登場する本作。しかし、これらのシーンを演出したレフン監督は、免許試験に8回連続して落ち、ついにはチャレンジをやめ、現在は“助手席専門”だという。しかしこの落第が、映画『ドライヴ』誕生のきっかけになったそうだ。レフン監督によると、数年前にゴズリングから「一緒に映画を作らないか?」と誘われ、レストランで話し合いがもたれたが、レフン監督は途中で体調を崩して発熱し、話を切り上げて帰宅することに。しかし、免許のないレフン監督は自分の足で帰ることができず、ゴズリングが運転する自動車の助手席に乗り込むことになったそうだ。クールに自動車を運転するゴズリングと、流れていく夜景、そしてラジオから流れてくるBGMが、助手席のレフン監督の中で融合。一瞬にして、映画『ドライヴ』のイメージがかたまり、スタントドライバーを主人公にした同名小説の映画化へとつながったという。運転免許はないが、レフン監督は昔からフォードマスタングなどの米国車に並々ならぬ愛情を注いでおり、劇中に登場する自動車のフォルムや、走行シーンのカメラワークにはこだわったとコメント。物語だけでなく、劇中に登場する“自動車”の描写も気になるところだ。『ドライヴ』3月31日(土)より、新宿バルト9他全国ロードショー(C)2011 Drive Film Holdings, LLC. All rights reserved.
2012年03月16日大ヒットラブストーリー『きみに読む物語』(’04)で一躍脚光を浴びて以来、『ラースと、その彼女』(’07)や『ブルーバレンタイン』(’10)など、作品ごとに全く異なる存在感を放ってきたライアン・ゴズリングが、いま熱い。インディペンデント映画を中心にキャリアを積み重ねてきた彼だが、既に全米で公開されている作品も含め、今年から来年にかけて出演作が4本も続いている。最近では年上のエヴァ・メンデスとのディズニーランドでのロマンスを報じられるなど、いまハリウッドで一番のモテ男と言ってもいい、そんな彼の“胸きゅん”ポイントが満載のラインナップをここで少しだけご紹介!まず一本目にご紹介するのは、11月に日本での公開を控えるロマンスコメディ『ラブ・アゲイン』。本作でライアンが演じるのは、ラブドールに恋をする青年とも朝から酒を飲む夫とも真逆の男。妻に離婚を切り出され、人生の路頭に迷う40代の生真面目男・カルを“モテ男”へとコーディネイトしていく脂ののったプレイボーイ、ジェイコブをセクシーに演じ上げている。その見事に絞られた肉体美と、カクテルがとってもお似合いのスタイリッシュな着こなしは、女性だけでなく男性も参考にしたくなる?主演のスティーヴ・カレルとのコメディ要素たっぷりの掛け合いからも目が離せない。次なる注目作は、本年度カンヌ国際映画祭で見事監督賞(ニコラス・ウィンディング・レフン監督)に輝いたバイオレンス・アクション『Drive』(原題)。プレイボーイから一転、本作のライアンは、昼は映画のドライブ・スタントマン、夜は強盗の逃亡を手助けする運転手という2つの顔を持つ男に変身。ある事件をきっかけにマフィアの犯罪に巻き込まれていく。華麗なドライブ・テクニックが魅力のアクションにスリルを感じると共に、元夫の出所により危険に見舞われる恋人のシングルマザー(キャリー・マリガン)を守る姿が女子の心をつかみそうな一作。カンヌ映画祭で行われたプレミア上映では、モンブランのブルーのスーツをばっちり着こなしていたライアンだが、劇中はワイルドな革ジャン姿を披露。先日、全米で封切られた本作は初登場3位という好成績を記録中だ。『Drive』の公開から間もなく、来る10月に全米公開を迎えるのが、オスカー候補の呼び声も高いジョージ・クルーニー監督作『THE IDES OF MARCH』(原題)だ。こちらは、ジョージが演じる大統領候補入りを目論むオハイオ州知事の政治スキャンダルをめぐる諜報戦を描いたスリルサスペンス。ジョージの指揮の下、ライアンは州知事をホワイトハウスへと導こうとする彼のスポークスマンを熱演している。ジョージ、ライアンのほかにフィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアメッティら一癖ある男同士の攻防ドラマの末、ライアン演じる主人公が最後に出す答えは何なのか…。ヴェネチア国際映画祭で初上映した後、トロント映画祭でも上映され高評価を集めた本作とあって、今後の賞レースへの参戦にも注目が集まる。そして、最後にご紹介するのは現在撮影真っ只中の『The Gangster Squad』(原題)。40年代から50年代にかけてアメリカ・ロサンゼルス一帯を掌握していた実在のギャング、ミッキー・コーエンとロサンゼルス警察の抗争を描いた一作。ショーン・ペン、ジョシュ・ブローリンという名だたる俳優たちとの競演で、ライアンはコーエンを追跡する正義感に満ちあふれた若き刑事を演じる。舞台が1940年代とあって、本作ではクラシックなスーツ姿を見せており、『ラブ・アゲイン』に続き恋人役でエマ・ストーンズと再共演を果たしている。30代に突入し、この先も『ブルーバレンタイン』のデレク・シアンフランス監督と再タッグ作でエヴァ・メンデス共演の『The Place Beyond the Pines』など多数の出演作が控えており、そのめざましい活躍から目が離せないライアン。スーツからカジュアルまで、作品ごとに男の色気漂わせる、伊達男ファッションも楽しみなところ。さて、あなたが気になる作品は?© Moreau Cyril© Splash/AFLO© Everett Collection/AFLO■関連作品:ラブ・アゲイン 2011年11月19日より全国にて公開© 2011 - Warner Bros.ブルーバレンタイン 2011年4月23日より新宿バルト9、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2010 HAMILTON FILM PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:『ブルーバレンタイン』で検証、結婚に求めるもの。意外な男女の「理想」の違いは?ライアン・ゴスリング、7歳年上のエヴァ・メンデスとディズニーランドでデート恋愛と結婚はどう違う?『ブルーバレンタイン』マスコミ用プレスを25名様プレゼント女性が結婚に望むのは?アンケート発表!男性には厳しい?意外な現実志向が…愛の奥深さに触れる『ブルーバレンタイン』女性限定試写会に35組70名様ご招待
2011年09月30日4日、朝の夫婦喧嘩がエスカレートし、妻のニッキー・ウィリアムズともどもドメスティック・バイオレンスで逮捕されたニコラス・ケイジの息子、ウェストン・ケイジが、保釈後の6日、妻との離婚を自身のFacebookのページで宣言した。ウェストンとニッキーは4月にニューオリンズで結婚したばかり。しかもFacebook上のウェストンの書き込みによれば、ニッキーは彼の子供を妊娠中だという。ウェストンは「妻を殴ったことはない。妊娠検査の結果が陽性だと分かっていて、彼女を痛めつけたりするはずがない」と綴り、その後に「決めた。離婚する」と書き加えた。妊娠した妻を気づかった素振りを見せたと思いきや、一方的に離婚を宣言。先月、レストランで専属トレーナーを相手に大暴れした挙げ句、精神病院に送られたウェストンだが、リハビリの効果は残念ながら皆無のようだ。(text:Yuki Tominaga)写真は保釈直後のウェストン・ケイジ。夫婦喧嘩で腕を負傷したあとも。© Splash/AFLO■関連作品:デビルクエスト 2011年7月30日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2010 SEASON OF THE WITCH DISTRIBUTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.ドライブ・アングリー3D 2011年8月6日より全国にて公開© 2010 M4 FILMS,INC■関連記事:ニコラス・ケイジの息子、今度は夫婦喧嘩のDV容疑で妻も一緒に逮捕ニコラス・ケイジの息子が路上で暴れ、病院に収容される
2011年07月07日